JPH08269816A - ポリアミド高強力糸の製造方法 - Google Patents
ポリアミド高強力糸の製造方法Info
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- JPH08269816A JPH08269816A JP7285195A JP7285195A JPH08269816A JP H08269816 A JPH08269816 A JP H08269816A JP 7285195 A JP7285195 A JP 7285195A JP 7285195 A JP7285195 A JP 7285195A JP H08269816 A JPH08269816 A JP H08269816A
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 マルチフィラメントを構成する単繊維の単糸
繊度が6d以下、かつ高強力、高タフネスで糸切れのな
い高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、紡
糸高安定性且つ効率的製造法を提供する。 【構成】 溶融温度T(℃)と、ポリアミドのDSC結
晶化温度Tc(℃)が、55℃≦T−Tc≦75℃の条
件を満たす温度でポリアミドを溶融し、フィルター2を
金属不織布で構成し、このフィルター2上のパック内流
路1aの容積が10〜150cm3 である紡糸口金パッ
クを用いて溶融紡糸することを特徴とするポリアミド高
強力糸の製造方法。紡糸口金パックのパック内流路1a
およびその他の流路が、0.5S以下の表面粗度を有す
ること、および紡糸口金パックがフィルター2の下部に
整流板3を有し、フィルター2を通過した溶融ポリマー
を、2×102 〜5×103 sec-1の速度で、整流板
3の孔3aを通過させる。
繊度が6d以下、かつ高強力、高タフネスで糸切れのな
い高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、紡
糸高安定性且つ効率的製造法を提供する。 【構成】 溶融温度T(℃)と、ポリアミドのDSC結
晶化温度Tc(℃)が、55℃≦T−Tc≦75℃の条
件を満たす温度でポリアミドを溶融し、フィルター2を
金属不織布で構成し、このフィルター2上のパック内流
路1aの容積が10〜150cm3 である紡糸口金パッ
クを用いて溶融紡糸することを特徴とするポリアミド高
強力糸の製造方法。紡糸口金パックのパック内流路1a
およびその他の流路が、0.5S以下の表面粗度を有す
ること、および紡糸口金パックがフィルター2の下部に
整流板3を有し、フィルター2を通過した溶融ポリマー
を、2×102 〜5×103 sec-1の速度で、整流板
3の孔3aを通過させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド高強力糸の
製造法に関するものであり、特にマルチフィラメントを
構成する単繊維の単糸繊度が6d以下と細繊度であっ
て、かつ高強力、高タフネスの特性を有し、しかも糸切
れのない高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメント
を、すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造する方法
に関するものである。
製造法に関するものであり、特にマルチフィラメントを
構成する単繊維の単糸繊度が6d以下と細繊度であっ
て、かつ高強力、高タフネスの特性を有し、しかも糸切
れのない高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメント
を、すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、ポリアミド繊維に代表される産業用
高強力糸は、用途別によるさらなる機能化と高性能化に
より、その商品差別化が一段と進行している。
高強力糸は、用途別によるさらなる機能化と高性能化に
より、その商品差別化が一段と進行している。
【0003】そして、産業用高強力糸は、一般に原料ポ
リマーとして高粘度ポリマーを使用し、紡糸延伸工程に
おいて延伸および熱処理により繊維微細構造を制御する
ことにより製造されており、より高強度かつ高品位の繊
維を得るための各種の開発が盛んに行われてきた。
リマーとして高粘度ポリマーを使用し、紡糸延伸工程に
おいて延伸および熱処理により繊維微細構造を制御する
ことにより製造されており、より高強度かつ高品位の繊
維を得るための各種の開発が盛んに行われてきた。
【0004】しかるに、従来の産業用繊維は、その単繊
維本数が多く、紡糸口金の口径を大きくする必要があっ
たことから、特に紡糸口金パック中のポリマー流路容積
が大きく、滞留時間が長い場合には、ポリマーが熱劣化
することに起因して、単繊維切断(毛羽)や、製糸時糸
切れなどの不具合を発生しやすいという致命的な問題が
あった。
維本数が多く、紡糸口金の口径を大きくする必要があっ
たことから、特に紡糸口金パック中のポリマー流路容積
が大きく、滞留時間が長い場合には、ポリマーが熱劣化
することに起因して、単繊維切断(毛羽)や、製糸時糸
切れなどの不具合を発生しやすいという致命的な問題が
あった。
【0005】ここで、糸切れ発生のメカニズムについて
は、次の3種類に大別することができる。
は、次の3種類に大別することができる。
【0006】その第1はポリマー分子鎖の切断により力
学特性が低下すること、第2は熱劣化反応などにより溶
融粘度分布を生じて繊度斑が発生し、延伸過程での応力
集中により破断するすること、および第3は熱劣化反応
生成物を核として球晶が生成し、巨大球晶となって延伸
過程での応力集中により破断することである。
学特性が低下すること、第2は熱劣化反応などにより溶
融粘度分布を生じて繊度斑が発生し、延伸過程での応力
集中により破断するすること、および第3は熱劣化反応
生成物を核として球晶が生成し、巨大球晶となって延伸
過程での応力集中により破断することである。
【0007】これらの糸切れ原因の解明に基づいて、高
強力糸の製糸時における糸切れの防止を目的とした検討
が従来から行われており、その代表例としては、例えば
溶融ポリマーにエチレンビスステアリン酸アミドなどの
ジアミドを添加することにより、ポリマーの溶融流動性
を改善する方法(特公昭44−9825号公報)、ポリ
マーチップ中の水分量を溶融温度での飽和水分量以上に
調整することにより、低温で紡糸できるようにした方法
(特開平6−240513号公報)、静止型混合器を溶
融紡糸流路中に設置して、ポリマーの熱履歴を均一化す
る方法(特開昭63−175108号公報、特開昭63
−48962号公報、実開平4−64572号公報、実
開平4−106号公報、実開平4−369号公報な
ど)、およびパック内のポリマー流路容積を極端に減少
し、ポリマー滞留と熱劣化を抑制する方法(実開平6−
6458号公報)などが知られている。
強力糸の製糸時における糸切れの防止を目的とした検討
が従来から行われており、その代表例としては、例えば
溶融ポリマーにエチレンビスステアリン酸アミドなどの
ジアミドを添加することにより、ポリマーの溶融流動性
を改善する方法(特公昭44−9825号公報)、ポリ
マーチップ中の水分量を溶融温度での飽和水分量以上に
調整することにより、低温で紡糸できるようにした方法
(特開平6−240513号公報)、静止型混合器を溶
融紡糸流路中に設置して、ポリマーの熱履歴を均一化す
る方法(特開昭63−175108号公報、特開昭63
−48962号公報、実開平4−64572号公報、実
開平4−106号公報、実開平4−369号公報な
ど)、およびパック内のポリマー流路容積を極端に減少
し、ポリマー滞留と熱劣化を抑制する方法(実開平6−
6458号公報)などが知られている。
【0008】しかしながら、産業用高強力糸は、上記し
たように近年さらに用途別、例えばエアバッグ、安全帯
のような緩衝用テキスタイル用途、ニット、不織布、ゴ
ムホース、ベルト、タイヤなどのゴム資材用途などの商
品差別化が一段と進行しており、高強力でかつ高タフネ
スの性能が強く要求されているが、上記従来技術で得ら
れる産業用高強力糸は、これらの要求性能をいまだに十
分満足し得ないという問題があった。
たように近年さらに用途別、例えばエアバッグ、安全帯
のような緩衝用テキスタイル用途、ニット、不織布、ゴ
ムホース、ベルト、タイヤなどのゴム資材用途などの商
品差別化が一段と進行しており、高強力でかつ高タフネ
スの性能が強く要求されているが、上記従来技術で得ら
れる産業用高強力糸は、これらの要求性能をいまだに十
分満足し得ないという問題があった。
【0009】また、産業用高強力糸は、収納性や軽量化
などを考慮して、細繊度糸であって、しかも高強力高タ
フネスな性能を満たす必要があるが、産業用繊維のよう
に単繊維本数が100〜300本と多い場合には、使用
する紡糸口金パックに放射状の分配路を多数配置しなけ
ればならないことから、紡糸口金パックの構造が複雑に
なり、その製作面での制約が大きいこと、およびポリマ
ー流量に対して紡糸口金パックの濾過面積が小さいた
め、高粘度ポリマーを使用する場合には、パック圧が異
常に高くなったり、各分配路間に濾過圧力分布を生じ
て、得られる繊維の単糸繊度がバラツキやすいばかり
か、毛羽、単糸切れなどの不具合を招きやすいことなど
の問題があった。
などを考慮して、細繊度糸であって、しかも高強力高タ
フネスな性能を満たす必要があるが、産業用繊維のよう
に単繊維本数が100〜300本と多い場合には、使用
する紡糸口金パックに放射状の分配路を多数配置しなけ
ればならないことから、紡糸口金パックの構造が複雑に
なり、その製作面での制約が大きいこと、およびポリマ
ー流量に対して紡糸口金パックの濾過面積が小さいた
め、高粘度ポリマーを使用する場合には、パック圧が異
常に高くなったり、各分配路間に濾過圧力分布を生じ
て、得られる繊維の単糸繊度がバラツキやすいばかり
か、毛羽、単糸切れなどの不具合を招きやすいことなど
の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0011】したがって、本発明の目的は、マルチフィ
ラメントを構成する単繊維の単糸繊度が6d以下の細繊
度であって、かつ高強力、高タフネスで糸切れのない高
品位の特性を有する細繊度ポリアミドマルチフィラメン
トを、すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造する方
法を提供することにある。
ラメントを構成する単繊維の単糸繊度が6d以下の細繊
度であって、かつ高強力、高タフネスで糸切れのない高
品位の特性を有する細繊度ポリアミドマルチフィラメン
トを、すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造する方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のポリアミド高強力糸の製造方法は、30
0℃の溶融粘度が3×103 ポイズ以上のポリアミド
を、紡糸口金パックを用いて溶融紡糸するに際し、溶融
温度T(℃)と、ポリアミドのDSC結晶化温度Tc
(℃)が、55℃≦T−Tc≦75℃の条件を満たす温
度でポリアミドを溶融すると共に、フィルターを金属不
織布で構成し、このフィルター上のパック内流路の容積
が10〜150cm3 である紡糸口金パックを用いて溶
融紡糸することを特徴とする。
めに、本発明のポリアミド高強力糸の製造方法は、30
0℃の溶融粘度が3×103 ポイズ以上のポリアミド
を、紡糸口金パックを用いて溶融紡糸するに際し、溶融
温度T(℃)と、ポリアミドのDSC結晶化温度Tc
(℃)が、55℃≦T−Tc≦75℃の条件を満たす温
度でポリアミドを溶融すると共に、フィルターを金属不
織布で構成し、このフィルター上のパック内流路の容積
が10〜150cm3 である紡糸口金パックを用いて溶
融紡糸することを特徴とする。
【0013】また、本発明のポリアミド高強力糸の製造
方法は、紡糸口金パックのパック内流路およびその他の
流路が、0.5S以下の表面粗度を有すること、および
紡糸口金パックがフィルターの下部に整流板を有し、前
記フィルターを通過した溶融ポリマーを、2×102 〜
5×103 sec-1のずり速度で、前記整流板の孔を通
過させることを、それぞれ特徴とする。
方法は、紡糸口金パックのパック内流路およびその他の
流路が、0.5S以下の表面粗度を有すること、および
紡糸口金パックがフィルターの下部に整流板を有し、前
記フィルターを通過した溶融ポリマーを、2×102 〜
5×103 sec-1のずり速度で、前記整流板の孔を通
過させることを、それぞれ特徴とする。
【0014】さらに、本発明のポリアミド高強力糸の製
造方法は、ポリアミドとしてポリヘキサメチレンアジパ
ミドを用いること、およびポリアミド高強力糸が、単糸
繊維が6d以下、総繊度が500d以下、強度が9.2
g/d以上のポリアミドマルチフィラメントであること
を、それぞれ特徴とする。
造方法は、ポリアミドとしてポリヘキサメチレンアジパ
ミドを用いること、およびポリアミド高強力糸が、単糸
繊維が6d以下、総繊度が500d以下、強度が9.2
g/d以上のポリアミドマルチフィラメントであること
を、それぞれ特徴とする。
【0015】
【作用】本発明のポリアミド高強力糸の製造方法におい
ては、上記したようにポリアミドポリマーの溶融粘度、
ポリマーの溶融温度、および紡糸口金パックの構造を規
定したことにより、高粘度ポリマーに溶融流動性改善剤
を加えることなく、紡糸口金パック中の溶融ポリマーの
熱劣化を防止すると共に、溶融粘度分布を均一化するこ
とができるため、マルチフィラメントを構成する単繊維
の単糸繊度が6d以下と細繊度であって、かつ高強力、
高タフネスの特性を有し、しかも糸切れのない高品位の
細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、すぐれた紡糸
安定性のもとに効率的に製造することができる。
ては、上記したようにポリアミドポリマーの溶融粘度、
ポリマーの溶融温度、および紡糸口金パックの構造を規
定したことにより、高粘度ポリマーに溶融流動性改善剤
を加えることなく、紡糸口金パック中の溶融ポリマーの
熱劣化を防止すると共に、溶融粘度分布を均一化するこ
とができるため、マルチフィラメントを構成する単繊維
の単糸繊度が6d以下と細繊度であって、かつ高強力、
高タフネスの特性を有し、しかも糸切れのない高品位の
細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、すぐれた紡糸
安定性のもとに効率的に製造することができる。
【0016】
【実施態様】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明で使用するポリアミドとしては、ポ
リカプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジ
パミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミ
ド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンイソフタラミ
ド、ボリテトラメチレンテレフタルアミド、ポリキシレ
ンフタラミドおよびこれらポリアミドに対し5重量%以
下の共重合成分を含むコポリアミドが挙げられるが、な
かでもすぐれた高強力糸を形成可能なポリヘキサメチレ
ンアジパミド(ナイロン66)が好ましく使用される。
リカプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジ
パミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミ
ド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンイソフタラミ
ド、ボリテトラメチレンテレフタルアミド、ポリキシレ
ンフタラミドおよびこれらポリアミドに対し5重量%以
下の共重合成分を含むコポリアミドが挙げられるが、な
かでもすぐれた高強力糸を形成可能なポリヘキサメチレ
ンアジパミド(ナイロン66)が好ましく使用される。
【0018】本発明で使用するポリアミドは、その30
0℃の溶融粘度が3×103 ポイズ以上、とくに ×1
03 以上の高分子量ポリアミドポリマであり、ポリアミ
ドの溶融粘度が3×103 未満では、本発明が目的とす
る高強度・高タフネスポリアミド高強力糸が得られない
ため好ましくない。
0℃の溶融粘度が3×103 ポイズ以上、とくに ×1
03 以上の高分子量ポリアミドポリマであり、ポリアミ
ドの溶融粘度が3×103 未満では、本発明が目的とす
る高強度・高タフネスポリアミド高強力糸が得られない
ため好ましくない。
【0019】本発明においては、上記ポリアミドポリマ
を溶融し、紡糸口金パックを用いて紡糸するが、その際
に溶融温度T(℃)と、ポリアミドのDSC結晶化温度
Tc(℃)を、55℃≦T−Tc≦75℃、とくに60
℃≦T−Tc≦70℃の関係を満たす条件とし、かつフ
ィルターを金属不織布で構成し、このフィルター上のパ
ック内流路の容積が10〜150cm3 、とくに30〜
120cm3 である紡糸口金パックを用いて溶融紡糸す
ることを必須条件とする。
を溶融し、紡糸口金パックを用いて紡糸するが、その際
に溶融温度T(℃)と、ポリアミドのDSC結晶化温度
Tc(℃)を、55℃≦T−Tc≦75℃、とくに60
℃≦T−Tc≦70℃の関係を満たす条件とし、かつフ
ィルターを金属不織布で構成し、このフィルター上のパ
ック内流路の容積が10〜150cm3 、とくに30〜
120cm3 である紡糸口金パックを用いて溶融紡糸す
ることを必須条件とする。
【0020】本発明でいう結晶化温度Tcは、ポリアミ
ドチップを粉砕しアルミパンに3.5mg封入したもの
を試料とし、Perkin−Elmer社製示差熱量分
析測定器を用いて、昇温速度10℃/分で280℃まで
昇温したのち、降温速度10℃/分の条件で測定した値
である。
ドチップを粉砕しアルミパンに3.5mg封入したもの
を試料とし、Perkin−Elmer社製示差熱量分
析測定器を用いて、昇温速度10℃/分で280℃まで
昇温したのち、降温速度10℃/分の条件で測定した値
である。
【0021】上記溶融温度(T)と結晶化温度(Tc)
の関係において、(T−Tc)が55℃未満では、ポリ
マー中に未溶融の結晶核を発生するばかりか、紡糸口金
パックの濾過圧が増大し、紡糸時におけるの吐出安定性
と得られるポリアミド高強力糸の品質品位が著しく低下
するため好ましくない。
の関係において、(T−Tc)が55℃未満では、ポリ
マー中に未溶融の結晶核を発生するばかりか、紡糸口金
パックの濾過圧が増大し、紡糸時におけるの吐出安定性
と得られるポリアミド高強力糸の品質品位が著しく低下
するため好ましくない。
【0022】また、(T−Tc)が85℃を越える場合
には、ポリマーの熱劣化に起因する副生成物やガスの発
生にともない、得られる繊維の品質品位の低下をきたす
ため好ましくない。とくに、使用するポリアミドがポリ
ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)の場合に
は、カルボキシル基α位のメチレン基がケトン化し、ア
ミノ末端基と反応してピロール環を生じ、3次元ポリマ
ー化する(P.Rochasetal.,Bull.I
nst.Textile France,83,41
(1959)参照)。そして、溶融ポリマーが紡糸部で
滞留すると、熱劣化反応の副生成物として3次元化ポリ
マーを生じ、巨大なものは異物となり、微細なものは球
晶生成核となって、吐出不安定、延伸糸切れ、および毛
羽などの不具合を生じる原因となるのである。
には、ポリマーの熱劣化に起因する副生成物やガスの発
生にともない、得られる繊維の品質品位の低下をきたす
ため好ましくない。とくに、使用するポリアミドがポリ
ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)の場合に
は、カルボキシル基α位のメチレン基がケトン化し、ア
ミノ末端基と反応してピロール環を生じ、3次元ポリマ
ー化する(P.Rochasetal.,Bull.I
nst.Textile France,83,41
(1959)参照)。そして、溶融ポリマーが紡糸部で
滞留すると、熱劣化反応の副生成物として3次元化ポリ
マーを生じ、巨大なものは異物となり、微細なものは球
晶生成核となって、吐出不安定、延伸糸切れ、および毛
羽などの不具合を生じる原因となるのである。
【0023】次に、本発明の方法で用いる紡糸口金パッ
クの構造について、図面にしたがって説明する。
クの構造について、図面にしたがって説明する。
【0024】図1は、本発明の方法で用いる紡糸口金パ
ックの一例を示す断面説明図である。
ックの一例を示す断面説明図である。
【0025】図1において、紡糸口金パックPは、上流
から下流にかけて、上部掃流板1、濾過フィルター2、
整流板3、下部掃流板4および紡糸口金5から大略構成
されており、図中の1aはフィルター2上部に位置する
パック内流路、3aは整流板3の孔である。
から下流にかけて、上部掃流板1、濾過フィルター2、
整流板3、下部掃流板4および紡糸口金5から大略構成
されており、図中の1aはフィルター2上部に位置する
パック内流路、3aは整流板3の孔である。
【0026】そして、上部掃流板1から濾過フィルター
2にいたるスペースは、掃流機能と、不溶化ポリマーな
どの異物を捕捉したり、熱劣化により生じたガスを細粒
化する機能を期待して、通常はアルミナや金属パウダー
などがを大量に充填されている。
2にいたるスペースは、掃流機能と、不溶化ポリマーな
どの異物を捕捉したり、熱劣化により生じたガスを細粒
化する機能を期待して、通常はアルミナや金属パウダー
などがを大量に充填されている。
【0027】しかし、上部掃流板1から濾過フィルター
2にいたるスペースにおいては、溶融ポリマーの滞留時
間が長くなるため、熱劣化反応が助長され、長時間の使
用では流速分布を生じるばかりか、濾過フィルター2以
降においても、三次元化ポリマーなどの異物生成原因と
なる滞留部位を生じていた。
2にいたるスペースにおいては、溶融ポリマーの滞留時
間が長くなるため、熱劣化反応が助長され、長時間の使
用では流速分布を生じるばかりか、濾過フィルター2以
降においても、三次元化ポリマーなどの異物生成原因と
なる滞留部位を生じていた。
【0028】したがって、本発明においては紡糸口金パ
ックPの濾過フィルター2を金属不織布のみで形成し、
パック内流路1aの空間容積を10〜150cm3 、と
くに30〜120cm3 とすることによって、紡糸口金
パックP中の溶融ポリマーの熱劣化を防止すると共に、
溶融粘度分布の均一化を図っている。
ックPの濾過フィルター2を金属不織布のみで形成し、
パック内流路1aの空間容積を10〜150cm3 、と
くに30〜120cm3 とすることによって、紡糸口金
パックP中の溶融ポリマーの熱劣化を防止すると共に、
溶融粘度分布の均一化を図っている。
【0029】ここで、パック内流路1aの空間容積が1
0cm3 未満では、流路中の圧力損失が大きく吐出不可
能となり、一方1503 を越えると、溶融ポリマーの滞
留時間が長くなり、所期の目的が達成できなくなるため
好ましくない。
0cm3 未満では、流路中の圧力損失が大きく吐出不可
能となり、一方1503 を越えると、溶融ポリマーの滞
留時間が長くなり、所期の目的が達成できなくなるため
好ましくない。
【0030】さらに、本発明においては、紡糸口金パッ
クP内におけるポリマー流路の表面積を最小にするため
に、上記パック内流路1aおよびその他の溶融ポリマー
流路の表面粗度を、0.5S以下、とくに0.3S以下
にすることが望ましい。
クP内におけるポリマー流路の表面積を最小にするため
に、上記パック内流路1aおよびその他の溶融ポリマー
流路の表面粗度を、0.5S以下、とくに0.3S以下
にすることが望ましい。
【0031】上記パック内流路1aおよびその他の溶融
ポリマー流路の表面粗度が0.5S以上の場合には、流
路の表面に三次元化したポリマーが蓄積して炭化物を生
じやすい傾向が出現することになる。
ポリマー流路の表面粗度が0.5S以上の場合には、流
路の表面に三次元化したポリマーが蓄積して炭化物を生
じやすい傾向が出現することになる。
【0032】なお、紡糸口金パックP内の濾過フィルタ
ー2を通過した溶融ポリマーは、これを直接下部掃流板
4に導くのが理想的であるが、溶融ポリマーの粘度分
布、温度分布および流速分布などにより均一な単繊維が
得られないことを考慮すると、濾過フィルター2と下部
掃流板4との間に整流板3を配置することが望ましい。
ー2を通過した溶融ポリマーは、これを直接下部掃流板
4に導くのが理想的であるが、溶融ポリマーの粘度分
布、温度分布および流速分布などにより均一な単繊維が
得られないことを考慮すると、濾過フィルター2と下部
掃流板4との間に整流板3を配置することが望ましい。
【0033】ただし、とくに紡糸口金5として多糸条取
り口金を採用する場合には、紡糸口金パックPの濾過フ
ィルター2を通過した溶融ポリマーが、2×102 〜5
×103 sec-1のずり速度γで整流板3の孔3aを通
過するように設定することが望ましい。
り口金を採用する場合には、紡糸口金パックPの濾過フ
ィルター2を通過した溶融ポリマーが、2×102 〜5
×103 sec-1のずり速度γで整流板3の孔3aを通
過するように設定することが望ましい。
【0034】ここで、ずり速度γとは、γ=32Q/
(π×D3 ×ρ)[ただし、Q:ポリマー通過量(g/
sec)、D:整流板の孔径(cm)、ρ:密度(=
1)を示す]で示される値であり、整流板3の孔3aの
孔径(cm)を設定することで調節可能である。
(π×D3 ×ρ)[ただし、Q:ポリマー通過量(g/
sec)、D:整流板の孔径(cm)、ρ:密度(=
1)を示す]で示される値であり、整流板3の孔3aの
孔径(cm)を設定することで調節可能である。
【0035】なお、整流板3の孔3aの数は、通常1個
〜10個とし、孔3aの配置は口金流入孔から等距離に
配置することが好ましい。
〜10個とし、孔3aの配置は口金流入孔から等距離に
配置することが好ましい。
【0036】以上の構成からなる紡糸口金パックPを用
いて紡糸延伸することにより、紡糸口金パックP中の溶
融ポリマーの熱劣化を防止すると共に、溶融粘度分布を
均一化することができるため、マルチフィラメントを構
成する単繊維の単糸繊度が6d以下と細繊度であって、
かつ高強力、高タフネスの特性を有し、しかも糸切れの
ない高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、
すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造することがで
きる。
いて紡糸延伸することにより、紡糸口金パックP中の溶
融ポリマーの熱劣化を防止すると共に、溶融粘度分布を
均一化することができるため、マルチフィラメントを構
成する単繊維の単糸繊度が6d以下と細繊度であって、
かつ高強力、高タフネスの特性を有し、しかも糸切れの
ない高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、
すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造することがで
きる。
【0037】以下に、実施例を挙げて、本発明の構成お
よび効果についてさらに説明する。
よび効果についてさらに説明する。
【0038】なお、下記実施例および比較例における原
糸特性は、次の方法により測定した値である。
糸特性は、次の方法により測定した値である。
【0039】[強度、伸度]テンシロンUTL−4L型
引っ張り試験機((株)オリエンテック製)JIS L
−1070、7.5によって測定した。 [毛羽]糸条が延伸ローラをところで1077 m3ql
当りの毛羽数を測定した。
引っ張り試験機((株)オリエンテック製)JIS L
−1070、7.5によって測定した。 [毛羽]糸条が延伸ローラをところで1077 m3ql
当りの毛羽数を測定した。
【0040】
【実施例1】溶融粘度5500ポイズ(300℃)のポ
リヘキサメチレンアジパミドチップをエクストルーダ型
溶融紡糸機に供給し、300℃で溶融した。
リヘキサメチレンアジパミドチップをエクストルーダ型
溶融紡糸機に供給し、300℃で溶融した。
【0041】次に、配管流路を表面粗度0.3S以下に
仕上げた配管により、溶融ポリマーを計量ポンプと紡糸
口金パックPに導いた。
仕上げた配管により、溶融ポリマーを計量ポンプと紡糸
口金パックPに導いた。
【0042】紡糸口金パック内の濾過フィルター2に至
る、つまり濾過フィルター2上のパック内流路1aの容
積を85cm3 とし、濾過フィルター2を金属不織布と
メッシュのみで構成し、かつ紡糸口金パックP中のすべ
てのパック内流路表面を粗度0.3S以下とした紡糸口
金パックPを用い、濾過フィルター2を通過した溶融ポ
リマーが、ずり速度γ:235sec-1の条件で整流板
3の孔3aを通過する条件を採用し、2糸条の群に分割
した紡糸口金5より紡出した。
る、つまり濾過フィルター2上のパック内流路1aの容
積を85cm3 とし、濾過フィルター2を金属不織布と
メッシュのみで構成し、かつ紡糸口金パックP中のすべ
てのパック内流路表面を粗度0.3S以下とした紡糸口
金パックPを用い、濾過フィルター2を通過した溶融ポ
リマーが、ずり速度γ:235sec-1の条件で整流板
3の孔3aを通過する条件を採用し、2糸条の群に分割
した紡糸口金5より紡出した。
【0043】紡出した糸条は、口金直下300mmの徐
冷ゾーンを通過し、冷却ゾーンで冷却固化した。
冷ゾーンを通過し、冷却ゾーンで冷却固化した。
【0044】次いで、冷却糸条に対し冷却ゾーン直下で
給油した後、引取り、連続して延伸熱処理した。
給油した後、引取り、連続して延伸熱処理した。
【0045】延伸倍率は、1段目:3.0倍とし、総合
延伸倍率4.4倍の条件で2段階で延伸した後、弛緩率
8%で弛緩熱処理した。
延伸倍率4.4倍の条件で2段階で延伸した後、弛緩率
8%で弛緩熱処理した。
【0046】上記の方法で得られた原糸は、繊度が42
0D(72f)で、強度9.5g/d、伸度23.5
%、沸騰水収縮率が6.0%で、毛羽は0.75個/1
07 mであった。
0D(72f)で、強度9.5g/d、伸度23.5
%、沸騰水収縮率が6.0%で、毛羽は0.75個/1
07 mであった。
【0047】
【実施例2】溶融粘度5500ポイズ(300℃)のポ
リヘキサメチレンアジパミドチップをエクストルーダ型
溶融紡糸機に供給し、300℃で溶融した。
リヘキサメチレンアジパミドチップをエクストルーダ型
溶融紡糸機に供給し、300℃で溶融した。
【0048】次に、流路を表面粗度0.3S以下に仕上
げた配管により、溶融ポリマーを計量ポンプと紡糸口金
パックに導いた。
げた配管により、溶融ポリマーを計量ポンプと紡糸口金
パックに導いた。
【0049】紡糸口金パック内の濾過フィルター2に至
る、つまり濾過フィルター2上のパック内流路1aの容
積を85cm3 とし、濾過フィルター2を金属不織布と
メッシュのみで構成し、かつ紡糸口金パック中のすべて
のパック内流路表面を粗度0.3S以下とした紡糸口金
パックを用い、前記濾過フィルター2を通過した溶融ポ
リマーが、ずり速度γ:4160sec-1の条件で整流
板3の孔3aを通過する条件を採用し、2糸条の群に分
割した紡糸口金5より紡出した。
る、つまり濾過フィルター2上のパック内流路1aの容
積を85cm3 とし、濾過フィルター2を金属不織布と
メッシュのみで構成し、かつ紡糸口金パック中のすべて
のパック内流路表面を粗度0.3S以下とした紡糸口金
パックを用い、前記濾過フィルター2を通過した溶融ポ
リマーが、ずり速度γ:4160sec-1の条件で整流
板3の孔3aを通過する条件を採用し、2糸条の群に分
割した紡糸口金5より紡出した。
【0050】紡出した糸条は、口金直下300mmの徐
冷ゾーンを通過し、冷却ゾーンで冷却固化した。
冷ゾーンを通過し、冷却ゾーンで冷却固化した。
【0051】次いで、冷却糸条に対し冷却ゾーン直下で
給油した後、引取り、連続して延伸熱処理した。
給油した後、引取り、連続して延伸熱処理した。
【0052】延伸倍率は、1段目:3.0倍とし、総合
延伸倍率4.4倍の条件で2段階で延伸した後、弛緩率
8%で弛緩熱処理した。
延伸倍率4.4倍の条件で2段階で延伸した後、弛緩率
8%で弛緩熱処理した。
【0053】上記の方法で得られた原糸は、繊度が42
0D(72f)で、強度9.5g/d、伸度23.5
%、沸騰水収縮率が6.0%で、毛羽は0.75個/1
07 mであった。
0D(72f)で、強度9.5g/d、伸度23.5
%、沸騰水収縮率が6.0%で、毛羽は0.75個/1
07 mであった。
【0054】
【実施例3、4】実施例1の紡糸条件において、紡糸温
度だけを各々290℃および310℃とした。
度だけを各々290℃および310℃とした。
【0055】この方法で、得られた原糸の繊度、強度、
伸度、沸騰水収縮率、毛羽の測定結果を上記実施例1、
2の結果と併せて表1に示した。
伸度、沸騰水収縮率、毛羽の測定結果を上記実施例1、
2の結果と併せて表1に示した。
【0056】
【実施例5、6】実施例2の紡糸条件において、紡糸口
金パック中の濾過フィルター2上部のパック内流路1a
の容積だけを各々15cm3 および150cm3 とし
た。
金パック中の濾過フィルター2上部のパック内流路1a
の容積だけを各々15cm3 および150cm3 とし
た。
【0057】この方法で、得られた原糸の繊度、強度、
伸度、沸騰水収縮率、毛羽の測定結果を表1に併せて示
した。
伸度、沸騰水収縮率、毛羽の測定結果を表1に併せて示
した。
【0058】
【比較例1】溶融粘度5500ポイズ(300℃)のポ
リヘキサメチレンアジパミドチップをエクストルーダ型
溶融紡糸機に供給し、300℃で溶融した。
リヘキサメチレンアジパミドチップをエクストルーダ型
溶融紡糸機に供給し、300℃で溶融した。
【0059】紡糸口金パック内の濾過フィルター2に至
る、つまり濾過フィルター2上のパック内流路1aの容
積を600cm3 とし、濾過フィルター2を金属パウダ
ー、金属不織布およびメッシュで構成し、かつ紡糸口金
パック中のすべてのパック内流路表面を粗度1.0S以
下とした紡糸口金パックPを用い、前記濾過フィルター
2を通過した溶融ポリマーが、ずり速度γ:sec-1の
条件で整流板3の孔3aを通過する条件を採用し、2糸
条の群に分割した紡糸口金5より紡出した。
る、つまり濾過フィルター2上のパック内流路1aの容
積を600cm3 とし、濾過フィルター2を金属パウダ
ー、金属不織布およびメッシュで構成し、かつ紡糸口金
パック中のすべてのパック内流路表面を粗度1.0S以
下とした紡糸口金パックPを用い、前記濾過フィルター
2を通過した溶融ポリマーが、ずり速度γ:sec-1の
条件で整流板3の孔3aを通過する条件を採用し、2糸
条の群に分割した紡糸口金5より紡出した。
【0060】紡出した糸条は、口金直下300mmの徐
冷ゾーンを通過し、冷却ゾーンで冷却固化した。
冷ゾーンを通過し、冷却ゾーンで冷却固化した。
【0061】次いで、冷却糸条に対し冷却ゾーン直下で
給油した後、引取り、連続して延伸熱処理した。
給油した後、引取り、連続して延伸熱処理した。
【0062】延伸倍率は、1段目:3.0倍とし、総合
延伸倍率4.4倍の条件で2段階で延伸した後、弛緩率
8%で弛緩熱処理した。
延伸倍率4.4倍の条件で2段階で延伸した後、弛緩率
8%で弛緩熱処理した。
【0063】上記の方法で得られた原糸の繊度、強度、
伸度、沸騰水収縮率、毛羽の測定結果を表1に併せて示
した。
伸度、沸騰水収縮率、毛羽の測定結果を表1に併せて示
した。
【0064】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明の方法によれ
ば、細繊度であって、かつ高強力、高タフネスの特性を
有し、しかも糸切れのない高品位の細繊度ポリアミドマ
ルチフィラメントを、すぐれた紡糸安定性のもとに効率
的に製造することができる。
ば、細繊度であって、かつ高強力、高タフネスの特性を
有し、しかも糸切れのない高品位の細繊度ポリアミドマ
ルチフィラメントを、すぐれた紡糸安定性のもとに効率
的に製造することができる。
【0065】一方、本発明の条件を満たさない方法(比
較例1)では、毛羽および糸切れの多いマルチフィラメ
ントしか得ることかできない。
較例1)では、毛羽および糸切れの多いマルチフィラメ
ントしか得ることかできない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリアミ
ド高強力糸の製造方法によれば、高粘度ポリマーに溶融
流動性改善剤を加えることなく、紡糸口金パック中の溶
融ポリマーの熱劣化を防止すると共に、溶融粘度分布を
均一化することができるため、マルチフィラメントを構
成する単繊維の単糸繊度が6d以下と細繊度であって、
かつ高強力、高タフネスの特性を有し、しかも糸切れの
ない高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、
すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造することがで
きる。
ド高強力糸の製造方法によれば、高粘度ポリマーに溶融
流動性改善剤を加えることなく、紡糸口金パック中の溶
融ポリマーの熱劣化を防止すると共に、溶融粘度分布を
均一化することができるため、マルチフィラメントを構
成する単繊維の単糸繊度が6d以下と細繊度であって、
かつ高強力、高タフネスの特性を有し、しかも糸切れの
ない高品位の細繊度ポリアミドマルチフィラメントを、
すぐれた紡糸安定性のもとに効率的に製造することがで
きる。
【0067】したがって、本発明の方法で得られたポリ
アミド高強力糸は、軽量、コンパクトでかつ高品位なエ
アーバッグ基布、高強力、高タフネスでかつ耐疲労特性
にすぐれたゴム資材用コードや、一般資材向け細繊度高
強力糸としてきわめて有用である。
アミド高強力糸は、軽量、コンパクトでかつ高品位なエ
アーバッグ基布、高強力、高タフネスでかつ耐疲労特性
にすぐれたゴム資材用コードや、一般資材向け細繊度高
強力糸としてきわめて有用である。
【図1】図1は本発明の方法で用いる紡糸口金パックの
一例を示す断面説明図である。
一例を示す断面説明図である。
1 上部掃流板 1a パック内流路 2 濾過フィルター 3 整流板 3a 孔 4 下部掃流板 5 紡糸口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/02 D02G 3/02
Claims (6)
- 【請求項1】 300℃の溶融粘度が3×103 ポイ
ズ以上のポリアミドを、紡糸口金パックを用いて溶融紡
糸するに際し、溶融温度T(℃)と、ポリアミドのDS
C結晶化温度Tc(℃)が、55℃≦T−Tc≦75℃
の条件を満たす温度でポリアミドを溶融すると共に、こ
のフィルター上のパック内流路の容積が10〜150c
m3 である紡糸口金パックを用いて溶融紡糸することを
特徴とするポリアミド高強力糸の製造方法。 - 【請求項2】 前記フィルターを金属不織布で構成し
たことを特徴とする請求項1に記載のポリアミド高強力
糸の製造方法。 - 【請求項3】 紡糸口金パックのパック内流路および
その他の流路が、0.5S以下の表面粗度を有すること
を特徴とする請求項1または2に記載のポリアミド高強
力糸の製造法。 - 【請求項4】 紡糸口金パックがフィルターの下部に
整流板を有し、前記フィルターを通過した溶融ポリマー
を、2×102 〜5×103 sec-1のずり速度で、前
記整流板の孔を通過させることを特徴とする請求項1、
2または3に記載のポリアミド高強力糸の製造方法。 - 【請求項5】 ポリアミドとしてポリヘキサメチレン
アジパミドを用いることを特徴とする請求項1、2、3
または4に記載のポリアミド高強力糸の製造方法。 - 【請求項6】 ポリアミド高強力糸が、単糸繊維が6
d以下、総繊度が500d以下、強度が9.2g/d以
上のポリアミドマルチフィラメントであることを特徴と
する請求項1、2、3、4または5に記載のポリアミド
高強力糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7285195A JPH08269816A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | ポリアミド高強力糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7285195A JPH08269816A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | ポリアミド高強力糸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08269816A true JPH08269816A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13501301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7285195A Pending JPH08269816A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | ポリアミド高強力糸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08269816A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002266152A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Toyobo Co Ltd | 溶融紡糸口金パック及び熱可塑性樹脂繊維の製造方法 |
| JP2008156810A (ja) * | 1999-09-17 | 2008-07-10 | Kb Seiren Ltd | 芯鞘複合型導電性繊維 |
| JP2011195989A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Toray Ind Inc | 紡糸パックおよびフィラメント糸の製造方法 |
| JP2013189744A (ja) * | 2013-07-05 | 2013-09-26 | Toray Ind Inc | エアバッグ用原糸、エアバッグ用基布およびエアバッグ用原糸の製造方法 |
| CN104562225A (zh) * | 2013-10-24 | 2015-04-29 | 日本Tmt机械株式会社 | 纺丝组件 |
| CN104726942A (zh) * | 2013-12-19 | 2015-06-24 | 日本Tmt机械株式会社 | 纺丝组件、纺丝组件的制造方法及纺丝组件的改造方法 |
| CN121556158A (zh) * | 2026-01-21 | 2026-02-24 | 东华大学 | 聚乙烯初生纤维及其制备方法和聚乙烯纤维的制备方法 |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7285195A patent/JPH08269816A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008156810A (ja) * | 1999-09-17 | 2008-07-10 | Kb Seiren Ltd | 芯鞘複合型導電性繊維 |
| JP2002266152A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Toyobo Co Ltd | 溶融紡糸口金パック及び熱可塑性樹脂繊維の製造方法 |
| JP2011195989A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Toray Ind Inc | 紡糸パックおよびフィラメント糸の製造方法 |
| JP2013189744A (ja) * | 2013-07-05 | 2013-09-26 | Toray Ind Inc | エアバッグ用原糸、エアバッグ用基布およびエアバッグ用原糸の製造方法 |
| CN104562225A (zh) * | 2013-10-24 | 2015-04-29 | 日本Tmt机械株式会社 | 纺丝组件 |
| CN104726942A (zh) * | 2013-12-19 | 2015-06-24 | 日本Tmt机械株式会社 | 纺丝组件、纺丝组件的制造方法及纺丝组件的改造方法 |
| JP2015117447A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | Tmtマシナリー株式会社 | 紡糸パック、紡糸パックの製造方法、及び、紡糸パックの改造方法 |
| CN121556158A (zh) * | 2026-01-21 | 2026-02-24 | 东华大学 | 聚乙烯初生纤维及其制备方法和聚乙烯纤维的制备方法 |
| CN121556158B (zh) * | 2026-01-21 | 2026-04-03 | 东华大学 | 聚乙烯初生纤维及其制备方法和聚乙烯纤维的制备方法 |
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