JPH0827332A - 樹脂組成物および多層構造体 - Google Patents
樹脂組成物および多層構造体Info
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- JPH0827332A JPH0827332A JP11446095A JP11446095A JPH0827332A JP H0827332 A JPH0827332 A JP H0827332A JP 11446095 A JP11446095 A JP 11446095A JP 11446095 A JP11446095 A JP 11446095A JP H0827332 A JPH0827332 A JP H0827332A
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Abstract
量10〜70モル%、ビニルエステル成分の鹸化度80
%以上で、かつ融点が125〜220℃のエチレン−ビ
ニルエステル共重合体鹸化物(B)およびオレフィン−
不飽和ジカルボン酸無水物−不飽和カルボン酸エステル
またはビニルエステル共重合体(C)からなり、かつ下
記式(I)〜(II)を満足する樹脂組成物。 1/99≦(B)の重量/(A)の重量≦40/60 ・・・(I) 0.1/99.9≦X≦20/80 ・・・(II) 但し、X=(C)の重量/{(A)と(B)}の合計重
量 【効果】 本発明の樹脂組成物は、相溶性が良好で、流
動異常がなく、またこの樹脂組成物層とEVOH層とか
らなる多層構造体は、ゲル、ブツ、波模様がなく、外観
が美麗であるのみならず、耐衝撃性、耐層内剥離性に優
れている。
Description
異常のない樹脂組成物および外観が美麗で、耐衝撃性、
耐層間剥離性、ガスバリアー性に優れた多層構造体に関
する。
脂、特にポリオレフィン系樹脂(以下POという)の層
と酸素バリアー性に優れたエチレンービニルエステル共
重合体鹸化物(以下EVOHという)層とを接着性樹脂
を介して積層した多層プラスチック包装材は、ボトル、
カップ、パウチ等の形で酸素バリアー性に優れた容器と
して食品、化粧品、医化学薬品、トイレタリー等の種々
の分野でひろく使用されている。この様な多層プラスチ
ック容器を製造する際、ボトル等のブロー成形ではピン
チオフによるバリ、またカップ成形の場合には、打抜き
クズ等のリグラインド(スクラップ)が必然的に発生
し、その再生利用がコスト及び省資源の見地から必要と
されている。このリグラインドを有効に再利用するため
に、主材料のポリオレフィン等の熱可塑性樹脂層にリグ
ラインドを混合して利用する方法(特公昭59−294
09)、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂層とEVOH
層との間にリグラインド層を介在させる方法(特開昭5
9−101338)が提案されている。しかしながら、
多くの熱可塑性樹脂、特にポリオレフィン系樹脂とEV
OHとを含むリグラインド樹脂を同時溶融押出成形する
場合、EVOHが劣化する傾向に有り、混合溶融押出に
際して押出機内部における黒色状付着物(焦げ)等が発
生、或いは押出に際しダイリップ等に付着するゲル状物
質(メヤニ)等が生じ、不均一な相分離異物、あるいは
流動異常が生じ、又これにより容器の外観特性の低下、
樹脂分解物の匂い等の発生、耐衝撃性等の機械的特性の
低下等があり、押出成形は実質的に全く実施出来ない
か、出来ても短時間しか運転出来ない場合が多いのが実
情である。又、ポリオレフィンとEVOHのブレンド物
及びEVOHを共押出成形する場合、成形物表面に波模
様が発生し、さらにデラミネーション(層内および層間
剥離)も発生する。
または側鎖にカルボニル基を有する熱可塑性重合体(ア
イオノマー、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン、
エチレン−無水マレイン酸共重合体など)を配合するこ
とにより、加工性を改善すること{特開昭49−570
86号(米国特許第3931449)}、ポリオレフィ
ンとEVOHに高エチレン含有EVOHと不飽和カルボ
ン酸をグラフト変性したポリオレフィン等を配合するこ
とにより、成形物の外観を改善すること{特開平3−7
2539号(EP401666)}、ポリオレフィンと
EVOHに不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン
を配合することにより耐環境応力亀裂性を改善すること
(特開平5−98084号)が記載されている。しかし
ながら、後述する比較例5〜7および12〜14から明
らかなようにアイオノマー、無水マレイン酸グラフトポ
リプロピレン、エチレン−無水マレイン酸共重合体など
を使用した組成物では、耐衝撃性、層内剥離強度の点で
不充分である。
ジカルボン酸無水物−炭素数4〜12の不飽和エステル
共重合体を配合することにより、耐衝撃性を改善するこ
とが特開昭61−111346号(USP461996
9)に記載されている。また熱可塑性樹脂(EVOHな
ど)に無機充填剤およびエチレン−アクリル酸エステル
−マレイン酸誘導体共重合体を配合することにより機械
的こすれによる白化現象を抑制することが特開平2−1
6163号に記載されている。しかしながら前記特開昭
61−111346号(USP4619969)および
特開平2−16163号にはEVOHとポリオレフィン
の相溶化剤としてエチレン−無水マレイン酸−アクリル
酸エステル共重合体を使用することについて記載されて
いない。
ヤニなどの、流動異常を解消し、リグラインド等のスク
ラップ組成物を有効に再利用することを目的として、波
模様の無い、外観美麗で、しかも、耐衝撃性、耐層間剥
離性、ガスバリアー性の優れた成形物、とくに多層構造
体を得んとするものである。
ィン系樹脂(A){PO(A)}、エチレン含有量10
〜70モル%、ビニルエステル成分の鹸化度80%以上
で、かつ融点が125〜220℃のエチレン−ビニルエ
ステル共重合体鹸化物(B){EVOH(B)}および
オレフィン−不飽和ジカルボン酸無水物−不飽和カルボ
ン酸エステルまたはビニルエステル共重合体(C){変
性PO(C)}からなり、かつ下記式(I)〜(II)を
満足する樹脂組成物を提供することによって、さらにま
た前記樹脂組成物を含む層とエチレン含有量10〜70
モル%、ビニルエステル成分の鹸化度が90%以上であ
るEVOH(B)を含む層の少なくとも2層からなる多
層構造体を提供することによって達成される。 1/99≦EVOH(B)の重量/(A)の重量≦40/60 ・・・(I) 0.1/99.9≦X≦20/80 ・・・(II)
チレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−ブチレン共重合
体などの各種オレフィンのホモポリマー、各種オレフィ
ンとこれと共重合しうる単量体との共重合体であり、こ
れらのうちポリエチレン系樹脂(低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン)、ポリプロピレン系樹脂、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−ブチレン共重合体など
が好適なものとして挙げられる。PO(A)、とくにポ
リエチレン系樹脂の好適なメルトインデックス(MI)
(190℃、2160g荷重下)は0.01〜100g
/10分であり、とくに好適には0.01〜50g/1
0分、さらには、0.01〜30g/10分、最適には
0.01〜10g/10分である。
ルエステル共重合体鹸化物であり、エチレン含有量は1
0〜70モル%、好適には20〜65モル%、最適には
20〜53モル%の範囲から、またビニルエステル成分
の鹸化度は80%以上、好適には85%以上、最適には
90%以上から選ばれる。またEVOH(B)の融点は
125〜220℃、好適には130〜220℃、最適に
は135〜220℃から選ばれる。エチレン含有量が上
記範囲を下回り、融点が上記範囲を上回る場合は、溶融
成形性が悪く、一方エチレン含有量が上記範囲を上回る
場合は、ガスバリアー性が不足する。また、鹸化度が上
記範囲を下回り、さらに融点が上記範囲を下回る場合
は、ガスバリアー性および熱安定性が悪くなリ、ゲル・
ブツの発生量が増える。このことは後述する比較例15
から明らかである。なお、EVOHのエチレン含有量お
よび鹸化度は、核磁気共鳴(NMR)法により、また融
点は示差熱分析(DSC)法(スキャンニングスピード
10℃/分)により求めることができる。また、本発明
に用いるEVOHの好適なメルトインデックス(MI)
(230℃、2160g荷重下)は0.5〜200g/
10min.、最適には2〜80g/10min.であ
る。
るビニルエステルとしては酢酸ビニルが代表的なものと
してあげられるが、その他の脂肪酸ビニルエステル(プ
ロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなど)も使用でき
る。また、EVOHに共重合成分としてビニルシラン化
合物0.0002〜0.2モル%を含有する場合にも基
材と該EVOHとの溶融粘性の整合性が改善され、均質
な共押出多層フィルムの製造が可能なだけでなく、EV
OH同士のブレンドに際し、分散性が改善され、成形性
などの改善の面で有効である。ここで、ビニルシラン系
化合物としては、たとえばビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(β−メトキシ
−エトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルメ
トキシシランが挙げられる。なかでも、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシランが好適に用いら
れる。更に、本発明の目的が阻害されない範囲で、他の
共単量体[例えば、プロピレン、ブチレン、不飽和カル
ボン酸又はそのエステル{(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルな
ど}、ビニルピロリドン(N−ビニルピロリドンなど)
を共重合することも出来る。また本発明においては二種
以上のEVOH(B)を配合して用いることもできる
し、また本発明の目的を阻外しない範囲で熱安定剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、フィラー、他の樹脂
(ポリアミド、部分けん化エチレン−酢酸ビニル共重合
体など)をブレンドすることもできる。
ルボン酸無水物−不飽和カルボン酸エステルまたは、ビ
ニルエステル共重合体(C){変性PO(C)}の各成
分の含有量は、エチレン成分10〜97重量%、不飽和
ジカルボン酸無水物成分1〜50重量%、不飽和カルボ
ン酸エステルまたはビニエステル成分1〜50重量%で
あることが好ましく、さらにエチレン成分20〜95重
量%、不飽和ジカルボン酸無水物成分1〜40重量%、
不飽和カルボン酸エステルまたはビニルエステル成分2
〜45重量%であることが好ましく、最適にはエチレン
成分20〜95重量%、不飽和ジカルボン酸無水物成分
1〜30重量%、不飽和カルボン酸エステルまたはビニ
ルエステル成分2〜45重量%である。
き、より優れた本発明の目的物を得ることができる。と
くに不飽和ジカルボン酸無水物成分の含有量が1〜50
重量%を満足するとき、回収物の再利用に適用する場
合、回収性改善効果が十分であり、また熱安定に優れ、
ゲル・ブツの発生も少ない。また不飽和カルボン酸エス
テルまたはビニルエステル成分の含有量が1〜50重量
%を満足するとき、EVOHを微分散化しやすく、また
PO(A)とEVOH(B)との相溶性を一層改善し、
また得られる樹脂組成物の耐衝撃性を改善する。
チレン、プロピレン、n−ブチレン、iso−ブチレ
ン、スチレンなどがあげられ、このうちエチレンが、よ
り優れた本発明の目的物を得る上で好ましい。また、変
性PO(C)の不飽和ジカルボン酸無水物としては、無
水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸など
があげられ、このうち無水マレイン酸が好適である。
エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2エチ
ルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、フマール酸
モノエチルエステル、フマール酸モノメチルエステルな
どがあげられ、また変性PO(C)のビニルエステルと
しては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピパリン酸
ビニルなどの脂肪酸ビニルエステルがあげられる。これ
らのうち(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニルが、
PO(A)とEVOH(B)との相溶性をより一層改善
し、耐衝撃性を改善する。変性PO(C)の好適なメル
トインデックス(MI)(190℃、2160g荷重
下)は0.1〜100g/10分であり、さらに好適に
は0.5〜50g/10分である。
レフィンと不飽和ジカルボン酸無水物と不飽和カルボン
酸エステルまたはビニルエステルとの共重合体を使用す
ることが重要であり、不飽和ジカルボン酸無水物をポリ
オレフィンにグラフト重合したものは、不飽和ジカルボ
ン酸無水物の含有量を増すに従い熱安定性の悪化による
と思われるゲル・ブツの発生が顕著であり、好ましくな
い。ただしこのようなグラフト重合体を本発明の目的が
阻害されない程度に併用することは自由である。
(B)/PO(A)の重量比率は1/99〜40/60
であり、好適には2/98〜30/70てある。1/9
9未満の場合、変性PO(C)を添加しなくても比較的
良好な成形性を示すが、ガスバリアー性が悪くなり、好
ましくない。一方、40/60を越えると変性PO
(C)を添加しても目的の性能が得られない。
とPO(A)}の合計重量の比率は0.1/99.9〜
20/80であり、好適には0.5/99.5〜18/
82である。0.1/99.9未満の場合、本発明の目
的とする性能が得られない。一方、20/80を越える
とブツ、ゲル発生など熱安定性の面で好ましくない。
(C)をブレンドする方法に関しては、特に限定される
ものではなく、該熱可塑性樹脂をドライブレンドしてそ
のまま使用する、あるいは、より好適にはバンバリーミ
キサー、単軸又は二軸スクリュー押出し機などでペレッ
ト化、乾燥する方法等がある。ブレンドが不均一であっ
たり、またブレンドペレット化操作時にゲル、ブツの発
生、混入があるとクラックが発生する可能性が大きいた
め、ブレンドペレット化操作時混練度の高い押出機を使
用し、ホッパー口を窒素シールし、低温で押出しする事
が望ましい。しかし、より性能を発揮させる為にはPO
(A)および/またはEVOH(B)に変性PO(C)
をあらかじめ溶融混合し、これをPO(A)および/ま
たはEVOH(B)に配合して、溶融混合し、成形する
ことが好ましい。このような方法により成形することに
より、成形物の外観が一層改善され、さらにスクラップ
の回収性も著しく改善される。成形性改善の理由は定か
ではないが、EVOH(A)と変性PO(C)とをあら
かじめ混練した場合、両樹脂が分子オーダーで混合し、
両者の特性を兼備えた組成物が作り出され、EVOH
(B)とPO(A)との相溶性が増し、その結果、3者
が均一に分散し品質、成形性を大巾に改善するものと予
想される。
して成形物、とくに多層構造体は、波模様、ゲル、ブツ
の発生が少なく、かつ耐衝撃性、耐層内剥離性に優れて
いる。このことは後述する実施例6および10から明ら
かである。
イト系化合物(D)をPO(A)とEVOH(B)の合
計重量に対し、0.0001〜2%、好適には、0.0
001〜1%配合することにより、本発明の樹脂組成物
からなる層の層内剥離強度などをさらに改善することが
できる。このことはまた後述の実施例1〜4および8〜
9から明らかである。
は特にMxAly(OH)2x+3y-2z(A)Z ・aH2O
(MはMg、CaまたはZn、AはCO3またはHP
O4、x、y、z、aは正数)で示される複塩であるハ
イドロタルサイト化合物を挙げることができ、このよう
なもので、特に好適なものとして次のようなものが例示
される。
特開平1−308439号(USP4954557)に
記載されているハイドロタルサイト系固溶体、たとえ
ば、次のようなものも用いることもできる。 [Mg0.75Zn0.25]0.67Al0.33(OH)2(CO3)
0.167・0.45H2O [Mg0.79Zn0.21]0.7Al0.3(OH)2(CO3)
0.15
族カルボン酸の金属塩(E)をPO(A)とEVOH
(B)の合計重量に対し、0.0001〜2%、好適に
は、0.001〜2%配合することにより、耐衝撃強度
などをさらに改善することができる。このことは、また
後述の実施例5から明らかである。ここで、高級脂肪族
カルボン酸の金属塩とは炭素数8〜22の高級脂肪酸の
金属塩であり、炭素数8〜22の高級脂肪酸としては、
ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸などがあげら
れ、また金属としては、周期率表第I、第IIまたは第II
I族の金属(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウムなど)があげ
られる。このうち第II族の金属が好適である。
金属化合物(F)を、アルカリ金属イオンに換算してE
VOH(B)に対し、5〜5000ppm含有させるこ
とにより、焦げ、目ヤニなどの流動異常がなくなり、そ
のためスクラップの回収性能が大巾に改善される。アル
カリ金属イオンのより好適な含有量は20〜1000p
pm、さらには30〜500ppmである。ここでアル
カリ金属イオンとしては、リチウムイオン、ナトリウム
イオン、カリウムイオンなどがあげられ、アルカリ金属
化合物としては、一価金属の脂肪族カルボン酸塩、芳香
族カルボン酸塩、燐酸塩、金属錯体等が挙げられる。例
えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、燐酸ナトリウ
ム、燐酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリ
ン酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸のナトリウム
塩、等が挙げられる。中でも酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、燐酸ナトリウム、燐酸リチウム、ステアリン酸ナ
トリウム、ステアリン酸カリウムが好適である。
び(E)を併用すること、(D)および(F)を併用す
ること、(E)および(F)を併用すること、さらには
(D)、(E)および(F)を併用することがより好適
な態様である。PO(A)とEVOH(B)あるいはP
O(A)とEVOH(B)と接着性樹脂などを含むスク
ラップに変性PO(C)あるいは変性PO(C)と上記
(D)、(E)または(F)とをブレンドし、成形性の
改善を行なう場合、変性PO(C)および/または
(D)、(E)または(F)をそのまま上記スクラップ
組成物に配合するよりも、これらの添加剤をポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂で2〜
100倍に希釈した後に配合する方がスクラップとの分
散性が改善される為か、より効果的である。
効果を増進させるために、ヒンダードフェノール系、ヒ
ンダードアミン系熱安定剤の一種、または、二種以上を
PO(A)およびEVOH(B)の合計重量に対し0.
01〜1重量%添加する事もできる。またその他の添加
剤(可塑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着
色剤、フィラー)を配合することもできる。
H(B)、変性PO(C)を配合するに際し、PO
(A)とEVOH(B)とを接着する接着性樹脂(以下
ADとする)を少量、たとえば20重量%以下配合する
こともできる。使用されるADとしては、特に限定され
るものではないが、後述する多層構造体を製造する際に
用いられる接着性樹脂が例示される。
ン含有量10〜70モル%、ビニルエステル成分の鹸化
度90%以上のEVOHを含む層とを積層、とくに共押
出しにより積層することによりガスバリアー性の優れ
た、外観の良好な多層構造体を得ることができる。この
多層構造体に用いるEVOHのエチレン含有量は10〜
70モル%であることが重要で、好ましくは20〜65
モル%、さらに好適には20〜53モル%である。エチ
レン含有量が10モル%未満では溶融成形性が悪く、ま
た70モル%以上ではガスバリアー性が不足する。また
鹸化度は90%以上であることが重要で、好ましくは9
5%以上である。鹸化度が90%を越えるとガスバリア
ー性が不足する。本発明の多層構造体には、その内層、
外層または内外層にEVOH層を保護する層、好適には
熱可塑性樹脂層を積層することもできる。
5〜250μ、好適には10〜100μの範囲から選ば
れる。また前記樹脂組成物層の厚みは10〜3000
μ、好適には100〜3000μの範囲から選ばれる。
内外層に使用する熱可塑性樹脂は、多層構造体に透湿
性、耐熱性、ヒートシール性、機械的特性を付与するた
めに使用され、さらにEVOH層への水分などの侵入に
よるガスバリアー性の劣化を防止するためにも使用され
る。熱可塑性樹脂としてはとくに制限されるものではな
いが、前記ポリオレフィン(A)、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸系共
重合体、エチレン−メタクリル酸系共重合体、エチレン
−アクリル酸エステル系共重合体、ポリプロピレン、ポ
リスチレン系樹脂などの前記したポリオレフィン(A)
{PO(A)}、さらにはポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などが挙げられ、中でも高
密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの前記ポリオレ
フィン(A)が好適に用いられる。これらの樹脂層には
前述したような酸化防止剤、着色剤、充填剤などの添加
物を添加してもよい。
て、層間接着性樹脂(AD)を用いることもできる。ここ
で接着性樹脂(AD)としては、各層間を強固に接着す
るものであれば、特に限定されるものではないが、不飽
和カルボン酸又はその無水物(無水マレイン酸など)を
ポリプロピレン、ポリエチレン、等のオレフィン系重合
体、あるいはエチレンとこれを共重合しうるモノマー
(酢酸ビニル、アクリル酸エステルなど)との共重合体
{たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−(メタ)アクリル酸エステル(メチルエステル、また
はエチルエステル)共重合体}にグラフトしたものが、
好適に用いられる。
接着性樹脂を介して押出ラミネート法、ドライラミネー
ト法、共押出ラミネート法、共押出シート成形法、共押
出インフレ成形法、溶液コート法などがあげられるが、
本発明の樹脂組成物とEVOHとを積層する部分は、共
押出溶融成形法が好適である。またこの場合、PO
(A)および/またはEVOH(B)に変性PO(C)
をあらかじめ溶融混合し、これをPO(A)および/ま
たはEVOH(B)に配合した、(A)、(B)および
(C)からなる樹脂組成物とEVOHとを共押出溶融成
形することが、多層構造物の外観が改善され、さらにス
クラップの回収性も著しく改善されるため、好適であ
る。このようにして得られた多層構造体をEVOHの融
点以下の範囲で再加熱しロール延伸法、パンタグラフ式
延伸法、あるいはインフレ延伸法などにより一軸、ある
いは二軸延伸することにより所望の成形品を得ることが
できる。また、該多層構造体に放射線、電子線などを照
射し、EVOH層、熱可塑性樹脂層を架橋すること、あ
るいは、押出成形時、化学架橋剤を添加し化学架橋する
場合もある。
フィルム、シート等の多層構造体を一軸延伸、二軸延
伸、あるいはブロー延伸等の延伸を実施することによ
り、または熱成形することにより、力学的物性、ガスバ
リアー性等に特徴ある物性を有する容器(ボトル、カッ
プ等)を得ることが出来る。ここで、熱成形とは、シー
トを予め、加熱軟化させた後、プラグ及び真空圧空によ
り変形させると同時に冷却してカップを成形する操作を
意味する。また、加熱とは該シートを変形に必要な温度
に所定時間放置し、該シートが熱的にほぼ均一になるよ
うに操作する方法であれば良く、操作性を考慮して種々
のヒーターで加熱均一化する方法が好ましい。
定されるものではないが、成形性およびコスト等を考慮
した場合、全厚みに対するEVOH層の厚み比率は0.
5〜20%程度が好適であり、とくに1〜10%が好ま
しい。また、多層構造体の構成としては、EVOH/A
D/樹脂組成物/PO、EVOH/AD/PO樹脂組成
物、EVOH/AD/樹脂組成物/AD/PO、PO/
AD/EVOH/AD/樹脂組成物/PO、樹脂組成物
/AD/EVOH/AD/樹脂組成物/PO、樹脂組成
物/AD/EVOH/AD/PO等が代表的なものとし
てあげられる。両外層にPO層を設ける場合は、該樹脂
が異なっていてもよいし、また、同じものでもよい。
脂組成物の原料としては多層構造体のスクラップで代用
することができる。また、他のポリオレフィン成形体の
スクラップを混合して使用することも出来る。上記の層
構成の多層構造体は、ガスバリアー性に優れたEVOH
を含有しているので、特にガスバリアー性の要求される
食品包装材、医療品(医薬品、医療用具等)包装材、工
業材料として有用である。またガソリンなどの燃料容器
または燃料移送パイプ用材料としてとくに有用である。
〜70リットルの大型であるため、優れた耐衝撃性が要
求され、この要求を満たす素材としてメルトインデック
ス(MI)(190℃、2160g荷重下)が、0.0
1〜50g/10分、とくに0.01〜30g/10
分、最適には0.01〜10g/10分のポリエチレ
ン、とくに高密度ポリエチレンが好適に用いられてい
る。しかしながら、このような低MIの高密度ポリエチ
レン層とEVOH層からなるタンク製造時に発生するス
クラップを回収し、再利用する場合、高密度ポリエチレ
ンのMIとEVOHのMIとの差が大きすぎると相溶性
が不充分で、スクラップ層に波模様が発生し、また耐衝
撃性も充分なものとはならない。
る。すなわち、PO(A)、とくに低MIの高密度ポリ
エチレン(A)とEVOH(B)に変性PO(C)、あ
るいは、さらに変性PO(C)と前記(D)、(E)ま
たは(F)とを配合することにより、前記課題が解決さ
れる。さらにまた、EVOH層を厚くした多層容器のス
クラップを回収、再利用する場合、スクラップ中のEV
OHの含有量が高く、たとえば、10〜40重量%にな
ったとき、スクラップ層の耐衝撃性、層内剥離性は充分
なものとはならない。この課題を解決したのも本発明で
ある。
るガソリンタンクなどの容器のスクラップの回収、再利
用可能をならしめた本発明の工業的意義は極めて大き
い。
が、これによりなんら限定されるものではない。 実施例1 PO(A)としてポリプロピレン(三菱油化(株)製、M
A−6)を80重量部、EVOH(B)としてナトリウ
ムイオンを50ppm含むエチレン含有量31モル%、
鹸化度99.5%、メルトインデックス(MI 230
℃、2160g荷重)7.0g/10分、融点183℃
のEVOHを10重量部、変性PO(C)としてエチレ
ン(60重量%)−無水マレイン酸(4重量%)−アク
リル酸エチル(36重量%)三元共重合体を5重量部、
更にADとして、無水マレイン酸グラフト変性ポリプロ
ピレン(三井石油化学製、QF−500)を5重量部、
およびハイドロタルサイト{Mg4.5Al2(OH)13C
O3・3.5H2O}(DHT−4A)を0.1重量部を
ドライブレンドした後、直径40mm、L/D=24、
圧縮比3.8のマドック型混練部を有するスクリューで
溶融押出し、樹脂組成物のペレットを得た。この樹脂組
成物、及び上述のPO(A)、EVOH(B)、ADを
別々の押出機に仕込みPO(A)/AD/EVOH
(B)/AD/樹脂組成物/PO(A)(膜厚み:15
0μ/25μ/100μ/25μ/600μ/100
μ)の構成を有する全層厚み1000μの多層シートを
4種6層の共押出シート成形装置により得た。押出成形
はPO(A)が直径65mm、L/D=22の一軸スク
リューを備えた押出機を200〜240℃の温度とし、
EVOH(B)は直径40mm、L/D=26の一軸ス
クリューを備えた押出機を170〜210℃の温度と
し、ADは直径40mm、L/D=26の一軸スクリュ
ーを備えた押出機を160〜220℃の温度とし、樹脂
組成物は直径40mm、L/D=22の一軸スクリュー
を備えた押出機を160〜210℃の温度として、フィ
ードブロック型ダイ(巾600mm)を240℃で運転
した。24時間の連続運転後も外観の良好なシートが得
られ、相溶性不良による相分離異物、波模様、流動異常
(焦げ、目ヤニ)はないかあるいはほとんど認められ
ず、また樹脂組成物層内デラミネーション(シート切断
時端部白化)はわずかに認められるも顕著ではなく使用
に耐えるレベルであった。更に公知の熱成形法(真空圧
空成形)により、シート温度170℃でカップ(絞り比
=1/2)を成形し、水充填後、5℃で落下破袋を実施
した結果、1.5m高さまでは破袋せず、また、カップ
のフランジ部分の剥離強度(組成物層の層内剥離){T
型剥離テスト(剥離スピード250mm/分)で測定し
た値}は1.2kg/15mm巾と実用レベルを満たし
ていた。
(A)/AD/EVOH(B)/AD/PO(A)(膜
厚み:425μ/25μ/100μ/25μ/425
μ)の3種5層の多層シートを得た。この粉砕スクラッ
プ95重量部に実施例1で用いた変性PO(C)5重量
部と実施例1で用いたハイドロタルサイト0.1重量部
とをドライブレンドし、再度直径40mmの押出機を用
いてペレット化を行った。この樹脂組成物を用いて実施
例1と同様にカップを得、その評価を行った結果、表1
に示すように実施例1以上に良好な性能を示す事が判明
した。
で用いた変性PO(C)2重量部とEVOH(B)10
重量部とをドライブレンドし、直径40mmの押出機を
用いてペレット化した該EVOH組成物を用いて、PO
(A)/AD/EVOH組成物/AD/PO(A)(膜
厚み:425μ/25μ/100μ/25μ/425
μ)の構成を有する全層厚み1000μの多層シートを
得た。このシートの粉砕スクラップ97重量部に実施例
1で用いた変性PO(C)3重量部と実施例1で用いた
0.1重量部とをブレンドし、再度直径40mmの押出
機を用いてペレット化を行った。この樹脂組成物を用い
て実施例1と同様にカップを得、その評価を行った結
果、表1に示すように実施例1以上に良好な性能を示す
事が判明した。
評価を行った。その結果を表1〜表2に示す。
評価を行った。その結果を表1〜表2に示す。
(A)/AD/EVOH(B)/AD/PO(A)(膜
厚み:425μ/25μ/100μ/25μ/425
μ)の3種5層の多種シートを得た。この粉砕スクラッ
プ95重量部に実施例1で用いた変性PO(C)5重量
部と実施例1で用いたハイドロタルサイト0.1重量部
とをドライブレンドし、再度直径40mmの押出機を用
いてペレット化を行った。この樹脂組成物を用いて実施
例1と同様にカップを得、その評価を行った結果を表3
〜4に示す。なお、PO(A)としては、高密度ポリエ
チレン(HDPE)(MI=0.05g/10分)を使
用し、PO(A)の押出成形温度は、220〜240℃
とした。
評価を行った。その結果を表3〜表4に示す。
DHT−4A0.1重量部の代りに、PO(C)とDH
T−4Aを低密度ポリエチレン(LDPE)で希釈した
組成物{LDPE/変性PO(C)=50重量%/50
重量%にDHT−4Aを0.3重量%配合したもの}1
0重量部を使用した以外は実施例2と同様にカップを
得、その評価を行なった結果、波模様、ゲル、ブツはな
く、落下破袋2.8m、層内剥離2.5kg/15mm
巾を示した。
との組成物10重量部を5重量部に代えた以外は実施例
12と同様にカップを得、その評価を行った結果、波模
様、ゲル、ブツはなく、落下破袋2.2m、層内剥離
2.1kg/15mm巾を示した。
0.3重量%を0.6重量%に代えた以外は実施例13
と同様にカップを得、その評価を行なった。その結果、
波模様ゲルブツはなく、落下破袋2.4m、層内剥離強
度2.4kg/15mm巾を示した。
流動異常がなく、またこの樹脂組成物層とEVOH層と
からなる多層構造体は、ゲル、ブツ、波模様がなく、外
観が美麗であるのみならず、耐衝撃性、耐層内剥離性に
優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂(A)、エチレン
含有量10〜70モル%、ビニルエステル成分の鹸化度
80%以上で、かつ融点が125〜220℃のエチレン
−ビニルエステル共重合体鹸化物(B)およびオレフィ
ン−不飽和ジカルボン酸無水物−不飽和カルボン酸エス
テルまたはビニルエステル共重合体(C)からなり、か
つ下記式(I)〜(II)を満足する樹脂組成物。 1/99≦(B)の重量/(A)の重量≦40/60 ・・・(I) 0.1/99.9≦X≦20/80 ・・・(II) 但し、X=(C)の重量/{(A)と(B)}の合計重
量 - 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物に、さらにハ
イドロタルサイト系化合物(D)を有し、かつ(D)の
重量は{(A)と(B)}の合計重量に対し0.000
1〜2%である請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の樹脂組成物に、さらに高
級脂肪族カルボン酸の金属塩(E)を有し、かつ(E)
の重量は{(A)と(B)}の合計重量に対し0.00
01〜2%である請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項2記載の樹脂組成物に、さらに高
級脂肪族カルボン酸の金属塩(E)を有し、かつ(E)
の重量は{(A)と(B)}の合計重量に対し、0.0
001〜2%である請求項2記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1記載の樹脂組成物層とエチレン
含有量10〜70モル%、ビニルエステル成分の鹸化度
90%以上のエチレン−ビニルエステル共重合体鹸化物
層の少なくとも2層からなる多層構造体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11446095A JP3574500B2 (ja) | 1994-05-12 | 1995-05-12 | 樹脂組成物および多層構造体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-124183 | 1994-05-12 | ||
| JP12418394 | 1994-05-12 | ||
| JP11446095A JP3574500B2 (ja) | 1994-05-12 | 1995-05-12 | 樹脂組成物および多層構造体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0827332A true JPH0827332A (ja) | 1996-01-30 |
| JP3574500B2 JP3574500B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=26453204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11446095A Expired - Lifetime JP3574500B2 (ja) | 1994-05-12 | 1995-05-12 | 樹脂組成物および多層構造体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3574500B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-05-12 JP JP11446095A patent/JP3574500B2/ja not_active Expired - Lifetime
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