JPH11196678A - 農業用被覆資材 - Google Patents
農業用被覆資材Info
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- JPH11196678A JPH11196678A JP10008729A JP872998A JPH11196678A JP H11196678 A JPH11196678 A JP H11196678A JP 10008729 A JP10008729 A JP 10008729A JP 872998 A JP872998 A JP 872998A JP H11196678 A JPH11196678 A JP H11196678A
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- Japan
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- agricultural
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- acid
- core material
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- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光透過性と保温性を兼ね備えた農業用被覆資
材の提供。更には寸法安定性、作業性、強度の点で優
れ、場合によっては通気性にも優れた耐用年数の長い農
業用被覆資材の提供。 【解決手段】 高密度ポリエチレンに、線状ポリエチレ
ン、保温剤及び少なくとも一部末端が酸変成されたポリ
オレフィンを配合した素材より成る一軸延伸条8を、縦
横の少なくとも一方に配したことを特徴とする農業用被
覆資材。
材の提供。更には寸法安定性、作業性、強度の点で優
れ、場合によっては通気性にも優れた耐用年数の長い農
業用被覆資材の提供。 【解決手段】 高密度ポリエチレンに、線状ポリエチレ
ン、保温剤及び少なくとも一部末端が酸変成されたポリ
オレフィンを配合した素材より成る一軸延伸条8を、縦
横の少なくとも一方に配したことを特徴とする農業用被
覆資材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や果樹などの
ベタ掛け、トンネルハウス、農業用ハウス等に覆設する
農業用被覆資材に関する。
ベタ掛け、トンネルハウス、農業用ハウス等に覆設する
農業用被覆資材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農作物の付加価値の向上を図るべ
く、ベタ掛け、トンネルハウス、農業用ハウス等を用い
た施設栽培が盛んに行われている。地方によっては、冬
から春先の低温期において、前記栽培施設内の雰囲気温
度や地温が著しく低下し、殊に雲が発生していない日に
おいては放射冷却現象によって地温の冷却が更に促進さ
れ作物に害をもたらすことが多い。その様な背景より、
被覆資材の分野にあってもポリ塩化ビニルフィルムや、
延伸・スプリットしたポリビニルアルコール系ウェブに
よる割繊維不織布等、光透過性又は保温に優れたものが
数多く開発されてきた。
く、ベタ掛け、トンネルハウス、農業用ハウス等を用い
た施設栽培が盛んに行われている。地方によっては、冬
から春先の低温期において、前記栽培施設内の雰囲気温
度や地温が著しく低下し、殊に雲が発生していない日に
おいては放射冷却現象によって地温の冷却が更に促進さ
れ作物に害をもたらすことが多い。その様な背景より、
被覆資材の分野にあってもポリ塩化ビニルフィルムや、
延伸・スプリットしたポリビニルアルコール系ウェブに
よる割繊維不織布等、光透過性又は保温に優れたものが
数多く開発されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリ塩
化ビニルフィルムは、使用していくうちにフィルムに含
まれる可塑剤が表面にブリードし、更には埃が付着する
などの理由で光透過性が低下する為に、日中、前記栽培
施設内の作物や地面に対して日光を十分に供給できなく
なるという問題があり、一方、ポリビニルアルコール製
割繊維不織布は、吸湿性が高いために膨潤し易く、それ
によって引張強度が低下する他、吸湿・乾燥に応じて膨
脹・収縮し寸法安定性に劣るという問題がある。又、保
温効果を高めるべく単に保温剤を添加したのでは、延伸
加工に伴うボイドの発生によって光透過性が悪くなり、
高い保温性と良好な日照の双方が望まれる用途には適さ
ないという問題もあった。
化ビニルフィルムは、使用していくうちにフィルムに含
まれる可塑剤が表面にブリードし、更には埃が付着する
などの理由で光透過性が低下する為に、日中、前記栽培
施設内の作物や地面に対して日光を十分に供給できなく
なるという問題があり、一方、ポリビニルアルコール製
割繊維不織布は、吸湿性が高いために膨潤し易く、それ
によって引張強度が低下する他、吸湿・乾燥に応じて膨
脹・収縮し寸法安定性に劣るという問題がある。又、保
温効果を高めるべく単に保温剤を添加したのでは、延伸
加工に伴うボイドの発生によって光透過性が悪くなり、
高い保温性と良好な日照の双方が望まれる用途には適さ
ないという問題もあった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みて成されたもので
あり、その目的とするところは、光透過性と保温性を兼
ね備えた農業用被覆資材の提供にあり、更には寸法安定
性、作業性、強度の点で優れ、場合によっては通気性に
も優れた耐用年数の長い農業用被覆資材の提供を目的と
する。
あり、その目的とするところは、光透過性と保温性を兼
ね備えた農業用被覆資材の提供にあり、更には寸法安定
性、作業性、強度の点で優れ、場合によっては通気性に
も優れた耐用年数の長い農業用被覆資材の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明による農業用被覆資材は、高密度ポリ
エチレンに、線状ポリエチレン、保温剤及び少なくとも
一部末端が酸変成されたポリオレフィンを配合した素材
より成る一軸延伸条を縦横の少なくとも一方に配した織
布又は不織布として構成されていることを特徴とする。
高密度ポリエチレンが配合された熱可塑性合成樹脂の一
軸延伸条である芯材の表面に、該芯材より融点の低い熱
可塑性合成樹脂の外層を被着して成る複層一軸延伸条を
縦横に配し、且つ複層一軸延伸条同志の交差部を融着し
て成る織布又は不織布として構成された農業用被覆資材
において、芯材と外層の少なくとも一方に、保温剤、線
状ポリエチレン及び少なくとも一部末端が酸変成された
ポリオレフィンを配合したことを特徴とする農業用被覆
資材でも良い。又、これらの農業用被覆資材において縦
横に配した一軸延伸条を相互に離隔し通気孔を形成して
も良く、表裏の少なくとも一方の面に、光透過性を有す
る表層膜を形成しても良い。尚、一軸延伸条の態様とし
ては、フラットヤーンと呼ばれる偏平なものであっても
良いし、断面が円又は楕円形状を呈するモノフィラメン
ト及びそれらの連糸状物であっても良い。又、複層一軸
延伸条の態様としては、芯材たる前記一軸延伸条の偏平
又はそれに近い部分にのみ外層を被着していわゆる複層
化する場合もあるし、芯材の表面全域に亘って外層を被
着して芯材と外層とが同芯円状で位置する様に複層化す
る場合もある。
に成された本発明による農業用被覆資材は、高密度ポリ
エチレンに、線状ポリエチレン、保温剤及び少なくとも
一部末端が酸変成されたポリオレフィンを配合した素材
より成る一軸延伸条を縦横の少なくとも一方に配した織
布又は不織布として構成されていることを特徴とする。
高密度ポリエチレンが配合された熱可塑性合成樹脂の一
軸延伸条である芯材の表面に、該芯材より融点の低い熱
可塑性合成樹脂の外層を被着して成る複層一軸延伸条を
縦横に配し、且つ複層一軸延伸条同志の交差部を融着し
て成る織布又は不織布として構成された農業用被覆資材
において、芯材と外層の少なくとも一方に、保温剤、線
状ポリエチレン及び少なくとも一部末端が酸変成された
ポリオレフィンを配合したことを特徴とする農業用被覆
資材でも良い。又、これらの農業用被覆資材において縦
横に配した一軸延伸条を相互に離隔し通気孔を形成して
も良く、表裏の少なくとも一方の面に、光透過性を有す
る表層膜を形成しても良い。尚、一軸延伸条の態様とし
ては、フラットヤーンと呼ばれる偏平なものであっても
良いし、断面が円又は楕円形状を呈するモノフィラメン
ト及びそれらの連糸状物であっても良い。又、複層一軸
延伸条の態様としては、芯材たる前記一軸延伸条の偏平
又はそれに近い部分にのみ外層を被着していわゆる複層
化する場合もあるし、芯材の表面全域に亘って外層を被
着して芯材と外層とが同芯円状で位置する様に複層化す
る場合もある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明による農業用被覆資
材の実施の形態を図面に基づき説明する。図1の(ロ)
乃至(ホ)に示す農業用被覆資材は、高密度ポリエチレ
ンを主材とする熱可塑性合成樹脂の延伸テープ(一軸延
伸条)である芯材1の両面に、該芯材1より融点の低い
熱可塑性合成樹脂の外層2を被着して成る複層一軸延伸
条3(以下、複層フラットヤーン3と記す)を縦横に配
し、複層フラットヤーン3相互の交差部4を融着して成
る農業用被覆資材であって、芯材1と外層2の少なくと
も一方に保温剤たるハイドロタルサイト類化合物及び線
状ポリエチレンを配合すると共に、少なくとも一部末端
が酸変成されたポリオレフィンを適宜配合したものであ
る。尚、前記各図には、各複層フラットヤーン3の外層
2が、隣接する他の複層フラットヤーン3の外層2と溶
融一体化した状態で示してある。
材の実施の形態を図面に基づき説明する。図1の(ロ)
乃至(ホ)に示す農業用被覆資材は、高密度ポリエチレ
ンを主材とする熱可塑性合成樹脂の延伸テープ(一軸延
伸条)である芯材1の両面に、該芯材1より融点の低い
熱可塑性合成樹脂の外層2を被着して成る複層一軸延伸
条3(以下、複層フラットヤーン3と記す)を縦横に配
し、複層フラットヤーン3相互の交差部4を融着して成
る農業用被覆資材であって、芯材1と外層2の少なくと
も一方に保温剤たるハイドロタルサイト類化合物及び線
状ポリエチレンを配合すると共に、少なくとも一部末端
が酸変成されたポリオレフィンを適宜配合したものであ
る。尚、前記各図には、各複層フラットヤーン3の外層
2が、隣接する他の複層フラットヤーン3の外層2と溶
融一体化した状態で示してある。
【0007】前記芯材1たる延伸テープの素材として用
いる熱可塑性合成樹脂は、高密度ポリエチレンに線状ポ
リエチレンを配合したものである。線状ポリエチレンの
配合割合としては、約5〜30重量%の範囲が望まし
く、5%未満では線状ポリエチレンの添加に起因する際
立った効果を得ることができず、30重量%を超える
と、光透過性や保温性の面では優れた芯材1を得ること
はできるものの、強度の面では他の素材(保温剤等)の
配合量次第で極めて弱いものとなる可能性が高い。
いる熱可塑性合成樹脂は、高密度ポリエチレンに線状ポ
リエチレンを配合したものである。線状ポリエチレンの
配合割合としては、約5〜30重量%の範囲が望まし
く、5%未満では線状ポリエチレンの添加に起因する際
立った効果を得ることができず、30重量%を超える
と、光透過性や保温性の面では優れた芯材1を得ること
はできるものの、強度の面では他の素材(保温剤等)の
配合量次第で極めて弱いものとなる可能性が高い。
【0008】高密度ポリエチレンとしては、密度(JI
S K7112、以下省略):約0.942〜0.96
0g/立方センチメートル、融点(DSC法による融解
終了温度、以下省略):約130〜140℃、メルトフ
ローレート(JIS K7210、以下省略):0.3
〜2.0g/10分間の条件を満たすものを選択し、線
状ポリエチレンとしては、密度(JIS K7112、
以下省略):約0.890〜0.930g/立方センチ
メートル程度、メルトフローレート(JISK721
0、以下省略):0.3〜10.0g/10分間の条件
を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体を選択す
る。
S K7112、以下省略):約0.942〜0.96
0g/立方センチメートル、融点(DSC法による融解
終了温度、以下省略):約130〜140℃、メルトフ
ローレート(JIS K7210、以下省略):0.3
〜2.0g/10分間の条件を満たすものを選択し、線
状ポリエチレンとしては、密度(JIS K7112、
以下省略):約0.890〜0.930g/立方センチ
メートル程度、メルトフローレート(JISK721
0、以下省略):0.3〜10.0g/10分間の条件
を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体を選択す
る。
【0009】前記線状ポリエチレンの密度が前記適性範
囲の下限(0.890g/立方センチメートル)未満で
は線状ポリエチレンの添加による複層フラットヤーン3
の強度低下が著しく、同適性範囲の上限(0.930g
/立方センチメートル)を超えると、当該複層フラット
ヤーン3を用いた農業用被覆資材に適当な保温性を付与
するべく添加するハイドロタルサイト類化合物の分散が
悪くなる他、延伸に伴うボイドの発生も顕著となって、
光透過性と保温性を共に満足することが困難となる。メ
ルトフローレートが前記適性範囲の下限(0.3g/1
0分間)未満になると、芯材1の押し出し加工時にムラ
ムラ感が出て光透過性の改良にはつながらず、メルトフ
ローレートが前記適性範囲の上限(10.0g/10分
間)を超えると複層フラットヤーン3の強度低下が著し
くなる。最も好ましい密度の範囲は、0.895〜0.
928g/立方センチメートルであり、最も好ましいメ
ルトフローレートの範囲は、0.5〜6.0g/10分
間である。
囲の下限(0.890g/立方センチメートル)未満で
は線状ポリエチレンの添加による複層フラットヤーン3
の強度低下が著しく、同適性範囲の上限(0.930g
/立方センチメートル)を超えると、当該複層フラット
ヤーン3を用いた農業用被覆資材に適当な保温性を付与
するべく添加するハイドロタルサイト類化合物の分散が
悪くなる他、延伸に伴うボイドの発生も顕著となって、
光透過性と保温性を共に満足することが困難となる。メ
ルトフローレートが前記適性範囲の下限(0.3g/1
0分間)未満になると、芯材1の押し出し加工時にムラ
ムラ感が出て光透過性の改良にはつながらず、メルトフ
ローレートが前記適性範囲の上限(10.0g/10分
間)を超えると複層フラットヤーン3の強度低下が著し
くなる。最も好ましい密度の範囲は、0.895〜0.
928g/立方センチメートルであり、最も好ましいメ
ルトフローレートの範囲は、0.5〜6.0g/10分
間である。
【0010】外層2の素材となる熱可塑性樹脂として
は、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エチル共重合体、アイオノマー、線状低密度ポリエ
チレン等から選択すれば良いが、加工性とコストの面で
低密度ポリエチレン、又は線状低密度ポリエチレンが望
ましい。
は、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エチル共重合体、アイオノマー、線状低密度ポリエ
チレン等から選択すれば良いが、加工性とコストの面で
低密度ポリエチレン、又は線状低密度ポリエチレンが望
ましい。
【0011】前記外層2に用いる低密度ポリエチレンや
線状低密度ポリエチレンとしては、密度:約0.900
〜0.930g/立方センチメートル、融点:約90〜
120℃、メルトフローレート:0.3〜10.0g/
10分間の条件を満たすものから選択する。
線状低密度ポリエチレンとしては、密度:約0.900
〜0.930g/立方センチメートル、融点:約90〜
120℃、メルトフローレート:0.3〜10.0g/
10分間の条件を満たすものから選択する。
【0012】上記芯材1は、複層フラットヤーン3の強
度の確保、即ち農業用被覆資材の耐久性を確保する役割
を担うものであり、外層2は、被覆資材の基布6を呈し
て縦横に走る複層フラットヤーン3相互の交差部4を融
着固定するシーラント材としての役割を担うものであ
る。上記事項は、それぞれの役割に適した条件の一部を
示したものであり、各々必要とされる物性を損なわない
程度で記述した素材を混合しても差支えない。尚、外層
2を構成する熱可塑性合成樹脂の融点は、芯材1を構成
するものの融点よりも約10℃以上低いことが望ましい
が、必ずしも芯材1の表裏に同じ素材より成る外層2を
形成する必要はない。
度の確保、即ち農業用被覆資材の耐久性を確保する役割
を担うものであり、外層2は、被覆資材の基布6を呈し
て縦横に走る複層フラットヤーン3相互の交差部4を融
着固定するシーラント材としての役割を担うものであ
る。上記事項は、それぞれの役割に適した条件の一部を
示したものであり、各々必要とされる物性を損なわない
程度で記述した素材を混合しても差支えない。尚、外層
2を構成する熱可塑性合成樹脂の融点は、芯材1を構成
するものの融点よりも約10℃以上低いことが望ましい
が、必ずしも芯材1の表裏に同じ素材より成る外層2を
形成する必要はない。
【0013】上記複層フラットヤーン3の芯材1と外層
2の少なくとも一方へ混合するハイドロタルサイト類化
合物は、化1の化学式に相当するものであり、n価のア
ニオンは、化2に列挙し、ハイドロタルサイト類化合物
の具体例は、化3に列挙してある。
2の少なくとも一方へ混合するハイドロタルサイト類化
合物は、化1の化学式に相当するものであり、n価のア
ニオンは、化2に列挙し、ハイドロタルサイト類化合物
の具体例は、化3に列挙してある。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】上記ハイドロタルサイト類化合物は、前記
芯材1及び外層2に5〜20重量%添加するのが望まし
く、外層2に添加しなくとも、芯材1へは添加しておい
た方が良い。前記の如く芯材1及び外層2の両方へ添加
する場合には、外層2への添加量を芯材1への添加量よ
りも少なめに添加しておく。
芯材1及び外層2に5〜20重量%添加するのが望まし
く、外層2に添加しなくとも、芯材1へは添加しておい
た方が良い。前記の如く芯材1及び外層2の両方へ添加
する場合には、外層2への添加量を芯材1への添加量よ
りも少なめに添加しておく。
【0018】同様に複層フラットヤーン3の主材へ混合
する少なくとも一部末端が酸変成されたポリオレフィン
(以下、酸変成POと記す)は、混ざりにくい素材の密
着性を高める性質をもって、延伸に伴うハイドロタルサ
イト類化合物の添加によるボイドの発生を抑制するもの
であって、前記複層フラットヤーン3の素材への配合割
合としては、約5〜20重量%程度が好ましい。
する少なくとも一部末端が酸変成されたポリオレフィン
(以下、酸変成POと記す)は、混ざりにくい素材の密
着性を高める性質をもって、延伸に伴うハイドロタルサ
イト類化合物の添加によるボイドの発生を抑制するもの
であって、前記複層フラットヤーン3の素材への配合割
合としては、約5〜20重量%程度が好ましい。
【0019】酸変成POは、末端二重結合を有するそれ
らポリオレフィンに、不飽和カルボン酸或いはその無水
物の少なくとも一方を化学的に付加して合成できるもの
である。望ましい酸変成POは、軟化点が90〜170
℃前後、酸価が5〜80mgKOH/g前後のものであ
り、望ましい末端二重結合を有するポリオレフィンとし
ては、1,000炭素当り1〜10の末端二重結合を有
し、且つ数平均分子量が800〜20,000の範囲に
あるものが挙げられる。末端二重結合が前記下限を下回
るものでは所望の酸変成は行えず、上限を上回ると酸変
成POの耐熱性が低下するので好ましくない。又、数平
均分子量が上記下限を下回るとフラットヤーンの強度が
低下し、加工性が悪くなる一方、上限を上回ると十分な
酸変成を行うことができなくなる。
らポリオレフィンに、不飽和カルボン酸或いはその無水
物の少なくとも一方を化学的に付加して合成できるもの
である。望ましい酸変成POは、軟化点が90〜170
℃前後、酸価が5〜80mgKOH/g前後のものであ
り、望ましい末端二重結合を有するポリオレフィンとし
ては、1,000炭素当り1〜10の末端二重結合を有
し、且つ数平均分子量が800〜20,000の範囲に
あるものが挙げられる。末端二重結合が前記下限を下回
るものでは所望の酸変成は行えず、上限を上回ると酸変
成POの耐熱性が低下するので好ましくない。又、数平
均分子量が上記下限を下回るとフラットヤーンの強度が
低下し、加工性が悪くなる一方、上限を上回ると十分な
酸変成を行うことができなくなる。
【0020】酸変成に用いるものとしては、(メタ)ア
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽
和カルボン酸、又は、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸、無水アリルコハク酸、無水ナジ
ック酸等の不飽和カルボン酸無水物の少なくとも一方を
0.1〜12重量パーセント程度含有するものが望まし
いが、これら直接酸変成された物を未変成物で適宜希釈
して用いても良い。
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽
和カルボン酸、又は、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸、無水アリルコハク酸、無水ナジ
ック酸等の不飽和カルボン酸無水物の少なくとも一方を
0.1〜12重量パーセント程度含有するものが望まし
いが、これら直接酸変成された物を未変成物で適宜希釈
して用いても良い。
【0021】ハイドロタルサイト類化合物の添加によっ
て、前記の如く保温性が高まるものの、その配合量の増
加に伴ってボイドの発生が顕著となり、光透過性が低下
する傾向が出る。特に芯材1が厚くなればなるほどその
傾向が強くなる。しかしながら、酸変成POを添加する
ことによってボイドの発生を抑制できることは前記の通
りである。従って、それらの配合量を用途に応じて適宜
調節することにより、用途に最適な保温効果と光透過性
を農業用被覆資材に付与することができるものである。
更に、芯材1や外層2の素材へ適当な密度の線状ポリエ
チレンを配合することによって、複層フラットヤーン3
の強度を低下させることなく、当該複層フラットヤーン
3を用いた農業用被覆資材の保温性を一段とアップする
こともできる。
て、前記の如く保温性が高まるものの、その配合量の増
加に伴ってボイドの発生が顕著となり、光透過性が低下
する傾向が出る。特に芯材1が厚くなればなるほどその
傾向が強くなる。しかしながら、酸変成POを添加する
ことによってボイドの発生を抑制できることは前記の通
りである。従って、それらの配合量を用途に応じて適宜
調節することにより、用途に最適な保温効果と光透過性
を農業用被覆資材に付与することができるものである。
更に、芯材1や外層2の素材へ適当な密度の線状ポリエ
チレンを配合することによって、複層フラットヤーン3
の強度を低下させることなく、当該複層フラットヤーン
3を用いた農業用被覆資材の保温性を一段とアップする
こともできる。
【0022】上記素材を配合した材料は、公知の混練装
置を用いて既存の分散剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、滑剤、防曇剤、帯電防止剤、抗菌剤、着色剤等
と共に混練して作製しても良いし、高濃度のいわゆるマ
スターバッチを作製し、それを希釈して使用しても良
い。
置を用いて既存の分散剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、滑剤、防曇剤、帯電防止剤、抗菌剤、着色剤等
と共に混練して作製しても良いし、高濃度のいわゆるマ
スターバッチを作製し、それを希釈して使用しても良
い。
【0023】上記素材を用いて複層フラットヤーン3を
形成する際は、芯材1用或いは外層2用として、高密度
ポリエチレン及び線状ポリエチレン、或いは低密度ポリ
エチレンや線状低密度ポリエチレンをはじめとする熱可
塑性合成樹脂にハイドロタルサイト類化合物や酸変成P
Oを適宜配合した材料を、3層の丸型ダイス又は3層T
型ダイスを装着した2台の押出機にてフィルム状に押出
し、これを冷却固化してテープ状に裁断し、例えば、熱
風循環オーブン、熱ロール、熱板等を用いて引取り方向
へ2.5〜8.0倍に延伸し、更に熱風循環式オーブン
等を用いて80〜160℃下、0〜15%の弛緩熱処理
を施すといった工程を経る。
形成する際は、芯材1用或いは外層2用として、高密度
ポリエチレン及び線状ポリエチレン、或いは低密度ポリ
エチレンや線状低密度ポリエチレンをはじめとする熱可
塑性合成樹脂にハイドロタルサイト類化合物や酸変成P
Oを適宜配合した材料を、3層の丸型ダイス又は3層T
型ダイスを装着した2台の押出機にてフィルム状に押出
し、これを冷却固化してテープ状に裁断し、例えば、熱
風循環オーブン、熱ロール、熱板等を用いて引取り方向
へ2.5〜8.0倍に延伸し、更に熱風循環式オーブン
等を用いて80〜160℃下、0〜15%の弛緩熱処理
を施すといった工程を経る。
【0024】押出時の材料温度は、200〜280℃前
後、冷却固化後の肉厚は30〜130μm前後、テープ
状の裁断幅は1〜20mm前後であり、これらの工程を
経て得られる複層フラットヤーンは、50〜2000デ
ニールであって、糸幅が0.3〜6.0mm、肉厚が1
5〜80μm、肉厚構成比が外層:芯材:外層=5:9
0:5〜25:50:25である。尚、外層2の厚み
は、芯材1である延伸テープの表裏で異なっていても良
く、時には芯材1や外層2を各々複層構造としても良
い。
後、冷却固化後の肉厚は30〜130μm前後、テープ
状の裁断幅は1〜20mm前後であり、これらの工程を
経て得られる複層フラットヤーンは、50〜2000デ
ニールであって、糸幅が0.3〜6.0mm、肉厚が1
5〜80μm、肉厚構成比が外層:芯材:外層=5:9
0:5〜25:50:25である。尚、外層2の厚み
は、芯材1である延伸テープの表裏で異なっていても良
く、時には芯材1や外層2を各々複層構造としても良
い。
【0025】又、裁断してフラットヤーンと成る前のフ
ィルムを複層構造とする手段には、予め芯材1となるフ
ィルム及び外層2となるフィルムを形成しドライラミネ
ート法や熱ラミネート法を用いて複層化する手段や、予
め形成した芯材1となるフィルムに外層2を押出ラミネ
ートする手段や、多層共押出法により積層フィルムとし
て押出し成形する手段などの公知の手段から適宜選択し
用いれば良いが、成形の容易さやコスト面並びに、製品
の各層間の接着性及び光透過性の点では多層共押出法が
優れている。
ィルムを複層構造とする手段には、予め芯材1となるフ
ィルム及び外層2となるフィルムを形成しドライラミネ
ート法や熱ラミネート法を用いて複層化する手段や、予
め形成した芯材1となるフィルムに外層2を押出ラミネ
ートする手段や、多層共押出法により積層フィルムとし
て押出し成形する手段などの公知の手段から適宜選択し
用いれば良いが、成形の容易さやコスト面並びに、製品
の各層間の接着性及び光透過性の点では多層共押出法が
優れている。
【0026】農業用被覆資材の基布6は、通常縦横約4
〜25本/インチ幅で打ち込み平織や綾織等が施された
織布として形成されるが、例えば、前記の如く作製され
た複層フラットヤーン3を縦横に引き揃えて積層して成
る不織布や、スプリット加工を施した幅広のウェブを拡
幅し積層して成る割繊維不織布として形成しても良い。
そして、それらは仕様に応じて加熱ロールや熱板等によ
り縦糸と横糸の交差部が接着され、該交差部4が固定さ
れる(接着時の温度は、フラットヤーンのデニール、肉
厚、外層2として選択した素材の融点、基布6の引取り
速度等により異なる)。縦糸と横糸は相互に直交してい
るのが望ましく、それによって該被覆資材の収束性が高
まる。尚、基布6強度を高める目的で縦横少なくとも一
方向に単層のフラットヤーン(高密度ポリエチレンに線
状ポリエチレンを配合した主材へハイドロタルサイト類
化合物や酸変成POを配合したものでも良い。)や、既
述のものと素材が異なるフラットヤーン3を、縦糸と横
糸の交差部4の熱融着性や基布6と表層膜7との接着性
を損ねない範囲で打ち込む場合もある。
〜25本/インチ幅で打ち込み平織や綾織等が施された
織布として形成されるが、例えば、前記の如く作製され
た複層フラットヤーン3を縦横に引き揃えて積層して成
る不織布や、スプリット加工を施した幅広のウェブを拡
幅し積層して成る割繊維不織布として形成しても良い。
そして、それらは仕様に応じて加熱ロールや熱板等によ
り縦糸と横糸の交差部が接着され、該交差部4が固定さ
れる(接着時の温度は、フラットヤーンのデニール、肉
厚、外層2として選択した素材の融点、基布6の引取り
速度等により異なる)。縦糸と横糸は相互に直交してい
るのが望ましく、それによって該被覆資材の収束性が高
まる。尚、基布6強度を高める目的で縦横少なくとも一
方向に単層のフラットヤーン(高密度ポリエチレンに線
状ポリエチレンを配合した主材へハイドロタルサイト類
化合物や酸変成POを配合したものでも良い。)や、既
述のものと素材が異なるフラットヤーン3を、縦糸と横
糸の交差部4の熱融着性や基布6と表層膜7との接着性
を損ねない範囲で打ち込む場合もある。
【0027】先に記した範囲の素材を用い、上記手段を
経て作製した農業用被覆資材の基布について複数のサン
プル(以下、試験サンプルと記す。)を採取し、線状ポ
リエチレンとハイドロタルサイト類化合物と酸変成PO
の配合状態の相違をパラメータとしてそれらの特性を測
定し考察した。以下、試験サンプルをはじめとする各サ
ンプルの主な組成及びその光線透過率、保温性、引張強
度、引張伸度、引裂強度、目付け重量の測定結果を表
1、表2、表3に記す。尚、芯材1及び外層2に線状ポ
リエチレンを配合した複層フラットヤーン3を用いた農
業用被覆資材の実用効果を鮮明にすべく、複層フラット
ヤーン3の芯材1及び外層2に線状ポリエチレンを配合
しなかった基布(以下、既試験サンプルと記す。)につ
いて同様の測定を行った結果を表4、表5、表6に示す
と共に、前記以外の素材との特性の相違を明らかにすべ
く表2、表3、表5及び表6にはポリビニルアルコール
系不織布とポリ塩化ビニルフィルムの測定結果も併記し
た。
経て作製した農業用被覆資材の基布について複数のサン
プル(以下、試験サンプルと記す。)を採取し、線状ポ
リエチレンとハイドロタルサイト類化合物と酸変成PO
の配合状態の相違をパラメータとしてそれらの特性を測
定し考察した。以下、試験サンプルをはじめとする各サ
ンプルの主な組成及びその光線透過率、保温性、引張強
度、引張伸度、引裂強度、目付け重量の測定結果を表
1、表2、表3に記す。尚、芯材1及び外層2に線状ポ
リエチレンを配合した複層フラットヤーン3を用いた農
業用被覆資材の実用効果を鮮明にすべく、複層フラット
ヤーン3の芯材1及び外層2に線状ポリエチレンを配合
しなかった基布(以下、既試験サンプルと記す。)につ
いて同様の測定を行った結果を表4、表5、表6に示す
と共に、前記以外の素材との特性の相違を明らかにすべ
く表2、表3、表5及び表6にはポリビニルアルコール
系不織布とポリ塩化ビニルフィルムの測定結果も併記し
た。
【0028】前記試験サンプルについては、芯材1に用
いる熱可塑性樹脂として、融点が133℃、メルトフロ
ーレートが0.6g/10分間に設定された高密度ポリ
エチレンと、メルトフローレートが2.2g/10分間
の線状ポリエチレンを選択すると共に、外層2に用いる
熱可塑性樹脂として、融点が113℃、メルトフローレ
ートが4.0g/10分間の低密度ポリエチレンを選択
し、更に、化4に示すハイドロタルサイト類化合物や酸
変成POと共に熱安定剤や光安定剤を適宜混入して芯材
1及び外層2の材料とした。それらの材料から、材料温
度を約230℃に設定し三層丸型ダイスを用いて行なっ
た押出し工程と、熱板延伸法により約105℃下で引取
方向へ7.2倍に延伸する行程と、弛緩率5%での弛緩
熱処理を経て、520デニール、糸幅が1.1mm、肉
厚が約55μm、肉厚構成比が外層:芯材:外層=1
0:80:10の複層フラットヤーン3を製作しサンプ
ルの原糸とした。そして、当該原糸たる三層フラットヤ
ーンから、打ち込み本数:縦横8本/インチ幅で平織し
た基布6を織製し、当該基布6へ約120℃の熱ロール
を接触させ縦横に配した前記三層フラットヤーンの交差
部4を熱融着して農業用被覆資材(基布)サンプルを得
た。因みに、前記既試験サンプルにあっては、芯材1及
び外層2に線状ポリエチレンは配合されず、引取り方向
への延伸倍率:6.5倍、弛緩率:8%、糸幅:1.5
mm、肉厚:約40μm、肉厚構成比が外層:芯材:外
層=15:70:15の複層フラットヤーン3が用いら
れている。
いる熱可塑性樹脂として、融点が133℃、メルトフロ
ーレートが0.6g/10分間に設定された高密度ポリ
エチレンと、メルトフローレートが2.2g/10分間
の線状ポリエチレンを選択すると共に、外層2に用いる
熱可塑性樹脂として、融点が113℃、メルトフローレ
ートが4.0g/10分間の低密度ポリエチレンを選択
し、更に、化4に示すハイドロタルサイト類化合物や酸
変成POと共に熱安定剤や光安定剤を適宜混入して芯材
1及び外層2の材料とした。それらの材料から、材料温
度を約230℃に設定し三層丸型ダイスを用いて行なっ
た押出し工程と、熱板延伸法により約105℃下で引取
方向へ7.2倍に延伸する行程と、弛緩率5%での弛緩
熱処理を経て、520デニール、糸幅が1.1mm、肉
厚が約55μm、肉厚構成比が外層:芯材:外層=1
0:80:10の複層フラットヤーン3を製作しサンプ
ルの原糸とした。そして、当該原糸たる三層フラットヤ
ーンから、打ち込み本数:縦横8本/インチ幅で平織し
た基布6を織製し、当該基布6へ約120℃の熱ロール
を接触させ縦横に配した前記三層フラットヤーンの交差
部4を熱融着して農業用被覆資材(基布)サンプルを得
た。因みに、前記既試験サンプルにあっては、芯材1及
び外層2に線状ポリエチレンは配合されず、引取り方向
への延伸倍率:6.5倍、弛緩率:8%、糸幅:1.5
mm、肉厚:約40μm、肉厚構成比が外層:芯材:外
層=15:70:15の複層フラットヤーン3が用いら
れている。
【0029】
【化4】
【0030】又、光線透過率を得るに当たっては、照度
計により無被覆下における太陽光による照度(I0 )
と、同時刻に照度計の50cm上方にサンプルを個々に
介入した際の太陽光による照度(I1 )を測定し、次式
から算出した。 光線透過率(%)=I1 /I0 ×100 光線透過率の経時的変化にあっては、各サンプルを実際
にトンネル被覆法にて配設し、所定期間毎に前記方法で
測定した。
計により無被覆下における太陽光による照度(I0 )
と、同時刻に照度計の50cm上方にサンプルを個々に
介入した際の太陽光による照度(I1 )を測定し、次式
から算出した。 光線透過率(%)=I1 /I0 ×100 光線透過率の経時的変化にあっては、各サンプルを実際
にトンネル被覆法にて配設し、所定期間毎に前記方法で
測定した。
【0031】表3に示された保温性は、試験サンプルを
はじめとする各サンプルを用いて間口約1.0m、高さ
0.8m、長さ約3mの農業用トンネルを各々設置し、
地上15cmの位置にて各農業用トンネル内外の気温を
1月から5月に亘って継続して測定し、各農業用トンネ
ル内部における測定気温の最低値を表示したものであ
る。因みに、その日の外気温度は−0.5℃であった。
一方、表6に示された保温性は、既試験サンプルをはじ
めとする各サンプルを用いて間口約1.0m、高さ0.
8m、長さ約3mの農業用トンネルを各々設置し、地上
15cmの位置にて各農業用トンネル内外の気温を12
月から翌年の2月に亘って継続して測定し、各農業用ト
ンネル内部における測定気温の最低値を表示したもので
ある。因みに、その日の外気温度は−1.0℃であっ
た。尚、引張強度、引裂強度及び引張伸度並びに目付け
重量(単位面積当たりの重量)は、JIS L−109
6によって測定したものであり、基布6の縦横各方向の
測定値を平均したものである。
はじめとする各サンプルを用いて間口約1.0m、高さ
0.8m、長さ約3mの農業用トンネルを各々設置し、
地上15cmの位置にて各農業用トンネル内外の気温を
1月から5月に亘って継続して測定し、各農業用トンネ
ル内部における測定気温の最低値を表示したものであ
る。因みに、その日の外気温度は−0.5℃であった。
一方、表6に示された保温性は、既試験サンプルをはじ
めとする各サンプルを用いて間口約1.0m、高さ0.
8m、長さ約3mの農業用トンネルを各々設置し、地上
15cmの位置にて各農業用トンネル内外の気温を12
月から翌年の2月に亘って継続して測定し、各農業用ト
ンネル内部における測定気温の最低値を表示したもので
ある。因みに、その日の外気温度は−1.0℃であっ
た。尚、引張強度、引裂強度及び引張伸度並びに目付け
重量(単位面積当たりの重量)は、JIS L−109
6によって測定したものであり、基布6の縦横各方向の
測定値を平均したものである。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】表1は、試験サンプルをはじめとする各サ
ンプルにおける高密度ポリエチレン、線状ポリエチレ
ン、ハイドロタルサイト類化合物及び酸変成POの配合
状態を示したものであり、表4は既試験サンプルをはじ
めとする各サンプルにおける高密度ポリエチレン、ハイ
ドロタルサイト類化合物及び酸変成POの配合状態を示
したものである。表4においては、外層の欄にa又はb
と記して在るサンプルは、芯材1のみならず外層2へも
ハイドロタルサイト類化合物及び酸変成POを配合した
サンプルであって、酸変成POについてはa、b共に芯
材1と同じものが配合され、ハイドロタルサイト類化合
物については、その配合割合を、aでは9.0重量%、
bでは4.8重量%としたものである。
ンプルにおける高密度ポリエチレン、線状ポリエチレ
ン、ハイドロタルサイト類化合物及び酸変成POの配合
状態を示したものであり、表4は既試験サンプルをはじ
めとする各サンプルにおける高密度ポリエチレン、ハイ
ドロタルサイト類化合物及び酸変成POの配合状態を示
したものである。表4においては、外層の欄にa又はb
と記して在るサンプルは、芯材1のみならず外層2へも
ハイドロタルサイト類化合物及び酸変成POを配合した
サンプルであって、酸変成POについてはa、b共に芯
材1と同じものが配合され、ハイドロタルサイト類化合
物については、その配合割合を、aでは9.0重量%、
bでは4.8重量%としたものである。
【0039】保温性の点から考察すると、芯材1に所定
量の線状ポリエチレンを含むか否かによって、トンネル
内の最低温度に比較的大きな差が出ることが判る。しか
も、その数値は、表1に列挙した試験サンプルよりも保
温剤たるハイドロタルサイト類化合物を多く含んだ既試
験サンプル(表4参照)と比較しても大きな値と成って
いる(表3と表6とを対比)。ところが、光透過性の値
には、保温性にそのような差が生じる根拠となる様な差
異は見られない。また、表1のサンプル7とサンプル
8、サンプル14、サンプル20、サンプル23及びサ
ンプル26を比較すると、線状ポリエチレンに相当する
量を酸変成POに置き換えて配合したとしても、線状ポ
リエチレンを含有するものに値する保温性は得られない
ことが判る。この様な現象から見て、高密度ポリエチレ
ン、ハイドロタルサイト類化合物及び酸変成POに線状
ポリエチレンを配合して形成したフラットヤーンを用い
た農業用被覆資材には、一種独特の保温効果があるもの
と考えられる。
量の線状ポリエチレンを含むか否かによって、トンネル
内の最低温度に比較的大きな差が出ることが判る。しか
も、その数値は、表1に列挙した試験サンプルよりも保
温剤たるハイドロタルサイト類化合物を多く含んだ既試
験サンプル(表4参照)と比較しても大きな値と成って
いる(表3と表6とを対比)。ところが、光透過性の値
には、保温性にそのような差が生じる根拠となる様な差
異は見られない。また、表1のサンプル7とサンプル
8、サンプル14、サンプル20、サンプル23及びサ
ンプル26を比較すると、線状ポリエチレンに相当する
量を酸変成POに置き換えて配合したとしても、線状ポ
リエチレンを含有するものに値する保温性は得られない
ことが判る。この様な現象から見て、高密度ポリエチレ
ン、ハイドロタルサイト類化合物及び酸変成POに線状
ポリエチレンを配合して形成したフラットヤーンを用い
た農業用被覆資材には、一種独特の保温効果があるもの
と考えられる。
【0040】前記線状ポリエチレンの配合量の目安を得
るには、線状ポリエチレンを含有する他のサンプルに比
べ保温性で著しく劣っている表1のサンプル11が参考
となる。即ち、線状ポリプロピレンを配合したことによ
る極めて高い保温性を得るには、最低でも5重量%は必
要であることを示している。また、用いるに望ましい線
状ポリエチレンの密度の目安を得るには、表1のサンプ
ル26が参考となる。即ち、過度に密度の高い線状ポリ
エチレン(当該サンプルでは密度:0.932g/立方
センチメートル)を用いても高い保温性は得られない。
るには、線状ポリエチレンを含有する他のサンプルに比
べ保温性で著しく劣っている表1のサンプル11が参考
となる。即ち、線状ポリプロピレンを配合したことによ
る極めて高い保温性を得るには、最低でも5重量%は必
要であることを示している。また、用いるに望ましい線
状ポリエチレンの密度の目安を得るには、表1のサンプ
ル26が参考となる。即ち、過度に密度の高い線状ポリ
エチレン(当該サンプルでは密度:0.932g/立方
センチメートル)を用いても高い保温性は得られない。
【0041】上記の如く、保温性の点で満足し、更に強
度を兼ね備える必要がある場合には、前記各素材の配合
割合が重要となる。引張強度の点で既試験サンプルより
大きく劣ることのないものとする場合には、高密度ポリ
エチレンの配合量を少なくとも60重量%程度は確保す
ることが望ましいが、この数値は、高密度ポリエチレン
と共に配合する線状ポリエチレンの密度に依存する。即
ち、線状ポリエチレンの密度が高ければ、高密度ポリエ
チレンの配合量が少なくとも一定の引張強度は維持でき
るが、線状ポリエチレンの密度が低ければ、高密度ポリ
エチレンの配合量を多く設定しないと一定の引張強度は
維持できない。
度を兼ね備える必要がある場合には、前記各素材の配合
割合が重要となる。引張強度の点で既試験サンプルより
大きく劣ることのないものとする場合には、高密度ポリ
エチレンの配合量を少なくとも60重量%程度は確保す
ることが望ましいが、この数値は、高密度ポリエチレン
と共に配合する線状ポリエチレンの密度に依存する。即
ち、線状ポリエチレンの密度が高ければ、高密度ポリエ
チレンの配合量が少なくとも一定の引張強度は維持でき
るが、線状ポリエチレンの密度が低ければ、高密度ポリ
エチレンの配合量を多く設定しないと一定の引張強度は
維持できない。
【0042】表1乃至表3において保温性の劣るサンプ
ルの特徴としては、線状ポリエチレンの添加量が少ない
もの(サンプル11)、ハイドロタルサイト類化合物の
配合量だけが多いもの(サンプル16)、線状ポリエチ
レンの密度が大きいもの(サンプル26)が挙げられ
る。前記保温性の測定方法に鑑みれば、このデータは、
保温性のみを純粋に示すものではなく、日中における該
トンネル内部の土壌の受光量も少なからず影響する点で
光透過性の要素も含むものと考えることができる。即
ち、ハイドロタルサイト類化合物の持つ保温性と、酸変
成PO及び密度:0.886〜0.930g/立方セン
チメートル程度の線状ポリエチレンの添加により付与さ
れるボイド抑制作用のバランスが良好であって高い光線
透過率が付与されたサンプルが該保温性の項目において
好ましい結果を挙げているといえる。尚、表には掲載さ
れていないが、酸変成POを配合せず専ら線状ポリエチ
レンのみでボイドの発生を抑制することも試みたが、ど
のサンプルにおいても濁りがでる傾向にあり、現時点に
おいては、本発明による農業用被覆資材を構成する一軸
延伸条への酸変成POの添加は不可欠であろうとされて
いる。
ルの特徴としては、線状ポリエチレンの添加量が少ない
もの(サンプル11)、ハイドロタルサイト類化合物の
配合量だけが多いもの(サンプル16)、線状ポリエチ
レンの密度が大きいもの(サンプル26)が挙げられ
る。前記保温性の測定方法に鑑みれば、このデータは、
保温性のみを純粋に示すものではなく、日中における該
トンネル内部の土壌の受光量も少なからず影響する点で
光透過性の要素も含むものと考えることができる。即
ち、ハイドロタルサイト類化合物の持つ保温性と、酸変
成PO及び密度:0.886〜0.930g/立方セン
チメートル程度の線状ポリエチレンの添加により付与さ
れるボイド抑制作用のバランスが良好であって高い光線
透過率が付与されたサンプルが該保温性の項目において
好ましい結果を挙げているといえる。尚、表には掲載さ
れていないが、酸変成POを配合せず専ら線状ポリエチ
レンのみでボイドの発生を抑制することも試みたが、ど
のサンプルにおいても濁りがでる傾向にあり、現時点に
おいては、本発明による農業用被覆資材を構成する一軸
延伸条への酸変成POの添加は不可欠であろうとされて
いる。
【0043】ハイドロタルサイト類化合物の添加によっ
て、前記の如く保温性が高まるものの、その配合量の増
加に伴ってボイドの発生が顕著となり、光透過性が低下
する傾向が出る。製造に当たっては、そのことに配慮し
つつ、ハイドロタルサイト類化合物、酸変成PO及び線
状ポリエチレンの配合割合を、用途に応じて適宜調節し
なければならない。尚、ハイドロタルサイト類化合物が
添加された熱可塑性合成樹脂は、吸湿(水)しやすい傾
向にあり、吸湿した材料を用いることは、押出加工にお
いて水分の揮発による発泡現象を引き起こす要因とな
る。よって、押出加工に際して、乾燥した材料を用いる
ことが、非作為的な発泡を抑え、換言すれば保温剤と酸
変成POの配合量を調節することによる光透過性の制御
の確実性が高まり、結果として外観的に優れたフラット
ヤーンが得られることとなる。光透過性を調節する手段
としては、物性を損なわない範囲で多層フラットヤーン
に淡い着色を施したり、長手方向に連続する微細な筋状
の凹凸を設けたり、微細なスプリット加工を施すといっ
た手段も挙げられる。
て、前記の如く保温性が高まるものの、その配合量の増
加に伴ってボイドの発生が顕著となり、光透過性が低下
する傾向が出る。製造に当たっては、そのことに配慮し
つつ、ハイドロタルサイト類化合物、酸変成PO及び線
状ポリエチレンの配合割合を、用途に応じて適宜調節し
なければならない。尚、ハイドロタルサイト類化合物が
添加された熱可塑性合成樹脂は、吸湿(水)しやすい傾
向にあり、吸湿した材料を用いることは、押出加工にお
いて水分の揮発による発泡現象を引き起こす要因とな
る。よって、押出加工に際して、乾燥した材料を用いる
ことが、非作為的な発泡を抑え、換言すれば保温剤と酸
変成POの配合量を調節することによる光透過性の制御
の確実性が高まり、結果として外観的に優れたフラット
ヤーンが得られることとなる。光透過性を調節する手段
としては、物性を損なわない範囲で多層フラットヤーン
に淡い着色を施したり、長手方向に連続する微細な筋状
の凹凸を設けたり、微細なスプリット加工を施すといっ
た手段も挙げられる。
【0044】実施の形態としては、上記構成の農業用被
覆資材を基布6として、その表裏の少なくとも一方に、
光透過性のある表層膜7をラミネート法等によって形成
する場合もある。表層膜7用の樹脂組成物としては、基
本的に密度:0.910g/立方センチメートル以上
0.945g/立方センチメートル以下のポリエチレン
系樹脂を用いることもできるが、耐摩耗性を高め、或い
は押出加工性を安定させる点で密度:0.928g/立
方センチメートル〜0.942g/立方センチメートル
のものが望ましい。メルトフローレートは4〜20g/
10分間が望ましい。
覆資材を基布6として、その表裏の少なくとも一方に、
光透過性のある表層膜7をラミネート法等によって形成
する場合もある。表層膜7用の樹脂組成物としては、基
本的に密度:0.910g/立方センチメートル以上
0.945g/立方センチメートル以下のポリエチレン
系樹脂を用いることもできるが、耐摩耗性を高め、或い
は押出加工性を安定させる点で密度:0.928g/立
方センチメートル〜0.942g/立方センチメートル
のものが望ましい。メルトフローレートは4〜20g/
10分間が望ましい。
【0045】密度:0.910g/立方センチメートル
を下回るポリエチレン系樹脂組成物を原料とした表層膜
7は、耐摩耗性や滑り性が悪いために、シート表面にキ
ズが入り易く光透過性低下の原因となり、巻き上げ・巻
き下げ作業時においては、シート表面の滑り性不良に伴
う作業性の悪化の原因となる。一方、原料樹脂の密度が
0.945g/立方センチメートルを上回ると、押出負
荷が大きくなるなど加工性が悪くなったり、シートの腰
が強くなり展張作業性が悪くなるなどの問題が生じる。
そこで、前記の如く密度の範囲を設定すれば、光透過性
の持続性と耐摩耗性と作業性を兼ね備えた農業用被覆資
材の形成が可能となるものである。尚、表層膜の厚みと
しては剛軟性と作業性とのバランスがとれた15〜80
μmの範囲が望ましい。
を下回るポリエチレン系樹脂組成物を原料とした表層膜
7は、耐摩耗性や滑り性が悪いために、シート表面にキ
ズが入り易く光透過性低下の原因となり、巻き上げ・巻
き下げ作業時においては、シート表面の滑り性不良に伴
う作業性の悪化の原因となる。一方、原料樹脂の密度が
0.945g/立方センチメートルを上回ると、押出負
荷が大きくなるなど加工性が悪くなったり、シートの腰
が強くなり展張作業性が悪くなるなどの問題が生じる。
そこで、前記の如く密度の範囲を設定すれば、光透過性
の持続性と耐摩耗性と作業性を兼ね備えた農業用被覆資
材の形成が可能となるものである。尚、表層膜の厚みと
しては剛軟性と作業性とのバランスがとれた15〜80
μmの範囲が望ましい。
【0046】上記実施の形態では、複層フラットヤーン
3にて基布6を形成した例を示したが、保温剤及び酸変
成POの配合割合はバランスのとれたものであれば、図
1(イ)の如く熱可塑性合成樹脂を素材とする単層の一
軸延伸条8たる単層フラットヤーンなどを用いて基布6
を形成しても良く、製造方法の面でも単層のダイスを用
いる事や、織製後に交差部を融着しないこと以外は前記
複層フラットヤーン3を用いる場合と大きな違いは無
い。又、保温剤の素材にあっても、ハイドロタルサイト
類化合物に限定されるものでは無く、他にアルミニウム
・リチウム複合水酸化物塩等が挙げられる。
3にて基布6を形成した例を示したが、保温剤及び酸変
成POの配合割合はバランスのとれたものであれば、図
1(イ)の如く熱可塑性合成樹脂を素材とする単層の一
軸延伸条8たる単層フラットヤーンなどを用いて基布6
を形成しても良く、製造方法の面でも単層のダイスを用
いる事や、織製後に交差部を融着しないこと以外は前記
複層フラットヤーン3を用いる場合と大きな違いは無
い。又、保温剤の素材にあっても、ハイドロタルサイト
類化合物に限定されるものでは無く、他にアルミニウム
・リチウム複合水酸化物塩等が挙げられる。
【0047】又、縦横に配したフラットヤーンを相互に
離隔し、通気孔を形成したとしても該フラットヤーンの
素材に保温剤を配合することにより、通気性と保温効果
の双方を満足させることができる。即ち、前記保温剤を
配合した被覆資材は、通気孔を介して空気は出入りする
ものの、地球放射による電磁波(赤外線領域の波長を有
するもの)がハウス外へ放射されるのを防止できるため
に、地表やそれに接する空気が冷えて凍結するといった
最悪の事態は確実に防止することができるというもので
ある。
離隔し、通気孔を形成したとしても該フラットヤーンの
素材に保温剤を配合することにより、通気性と保温効果
の双方を満足させることができる。即ち、前記保温剤を
配合した被覆資材は、通気孔を介して空気は出入りする
ものの、地球放射による電磁波(赤外線領域の波長を有
するもの)がハウス外へ放射されるのを防止できるため
に、地表やそれに接する空気が冷えて凍結するといった
最悪の事態は確実に防止することができるというもので
ある。
【0048】
【発明の効果】以上のごとく、本発明による農業用被覆
資材を使用すれば、優れた光透過性と保温性が長期間に
亘って安定し、例えば、軟弱野菜など農作物の好適な栽
培が可能となる。しかも、高い強度と耐久性によって耐
用年数が長く、寸法安定性が高く軽量であるために展張
作業性が極めて良好であるなど高い実用性を奏する。更
に、表層膜を形成すれば表面が平滑となって光透過性を
高めることができる他、耐摩耗性の高い表層膜を形成す
れば、所定の光透過性をより長期に亘って安定して保つ
ことができる。又、縦横に配した複層フラットヤーンを
相互に離隔し通気孔を形成した農業用被覆資材によれ
ば、作物の栽培に重要な通気性付与、過度の温度上昇及
び蒸れの防止効果が加わり、作物の成育状態が高まる一
方で病害の発生や害虫の侵入をも防止できる他、軽量化
に加えて収束性と作業性の向上にも寄与する。
資材を使用すれば、優れた光透過性と保温性が長期間に
亘って安定し、例えば、軟弱野菜など農作物の好適な栽
培が可能となる。しかも、高い強度と耐久性によって耐
用年数が長く、寸法安定性が高く軽量であるために展張
作業性が極めて良好であるなど高い実用性を奏する。更
に、表層膜を形成すれば表面が平滑となって光透過性を
高めることができる他、耐摩耗性の高い表層膜を形成す
れば、所定の光透過性をより長期に亘って安定して保つ
ことができる。又、縦横に配した複層フラットヤーンを
相互に離隔し通気孔を形成した農業用被覆資材によれ
ば、作物の栽培に重要な通気性付与、過度の温度上昇及
び蒸れの防止効果が加わり、作物の成育状態が高まる一
方で病害の発生や害虫の侵入をも防止できる他、軽量化
に加えて収束性と作業性の向上にも寄与する。
【図1】の(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ) 本発明による被覆資材の例を示す断面図である。
【図2】の(イ)(ロ) 本発明による被覆資材の基布の例を示す平面図である。
1,8 芯材 2 外層 3 フラットヤーン 4 交差部 5 通気孔 6 基布 7 表層膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 幹男 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 高密度ポリエチレンに、線状ポリエチレ
ン、保温剤及び少なくとも一部末端が酸変成されたポリ
オレフィンを配合した素材より成る一軸延伸条(8)
を、縦横の少なくとも一方に配したことを特徴とする農
業用被覆資材。 - 【請求項2】 高密度ポリエチレンが配合された熱可塑
性合成樹脂の一軸延伸条である芯材(1)の表面に、該
芯材(1)より融点の低い熱可塑性合成樹脂の外層
(2)を被着して成る複層一軸延伸条(3)を縦横に配
し、且つ複層一軸延伸条(3)同志の交差部(4)を融
着して成る農業用被覆資材において、芯材(1)と外層
(2)の少なくとも一方に、保温剤、線状ポリエチレン
及び少なくとも一部末端が酸変成されたポリオレフィン
を配合したことを特徴とする農業用被覆資材。 - 【請求項3】 縦横に配した一軸延伸条(8,3)を相
互に離隔し通気孔(5)を形成したことを特徴とする請
求項1又は2記載の農業用被覆資材。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の農業用被覆資材よ
り成る基布(6)の少なくとも一方の面に、光透過性を
有する表層膜(7)を形成したことを特徴とする農業用
被覆資材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10008729A JPH11196678A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 農業用被覆資材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10008729A JPH11196678A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 農業用被覆資材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11196678A true JPH11196678A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11701051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10008729A Pending JPH11196678A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 農業用被覆資材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11196678A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003001732A (ja) * | 2001-06-20 | 2003-01-08 | Diatex Co Ltd | 合成樹脂製補強シート |
| JP2006183000A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | 反応性ホットメルト接着剤 |
| JP2009268468A (ja) * | 2009-07-21 | 2009-11-19 | Diatex Co Ltd | 作物の高温障害シートの製造方法 |
| JP2012044873A (ja) * | 2010-08-24 | 2012-03-08 | Ehime Univ | 植物育成用施設 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH06184811A (ja) * | 1992-12-21 | 1994-07-05 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 人工芝生用原糸 |
| JPH07216120A (ja) * | 1994-02-01 | 1995-08-15 | Mitsubishi Chem Corp | 多孔性フィルム又はシート及びその製造方法 |
| JPH0744394U (ja) * | 1993-12-28 | 1995-11-21 | ダイヤテックス株式会社 | 農業用被覆資材 |
| JPH0827332A (ja) * | 1994-05-12 | 1996-01-30 | Kuraray Co Ltd | 樹脂組成物および多層構造体 |
| JPH0931264A (ja) * | 1995-07-18 | 1997-02-04 | Nippon Petrochem Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物からなる容器 |
| JPH09252656A (ja) * | 1996-03-21 | 1997-09-30 | Toshin Sangyo Kk | 被覆資材 |
| JPH09262030A (ja) * | 1996-03-28 | 1997-10-07 | Kanebo Ltd | 遮光資材 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP10008729A patent/JPH11196678A/ja active Pending
Patent Citations (7)
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
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