JPH08277843A - 玉軸受用冠型保持器 - Google Patents
玉軸受用冠型保持器Info
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- JPH08277843A JPH08277843A JP7082694A JP8269495A JPH08277843A JP H08277843 A JPH08277843 A JP H08277843A JP 7082694 A JP7082694 A JP 7082694A JP 8269495 A JP8269495 A JP 8269495A JP H08277843 A JPH08277843 A JP H08277843A
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- JP
- Japan
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- grease
- cage
- main portion
- outer ring
- Prior art date
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/41—Ball cages comb-shaped
- F16C33/412—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
- F16C33/414—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6603—Special parts or details in view of lubrication with grease as lubricant
- F16C33/6607—Retaining the grease in or near the bearing
- F16C33/6614—Retaining the grease in or near the bearing in recesses or cavities provided in retainers, races or rolling elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6603—Special parts or details in view of lubrication with grease as lubricant
- F16C33/6622—Details of supply and/or removal of the grease, e.g. purging grease
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外輪軌道等余分な部位にグリース19を付着
させず、しかも保持器7aに十分な量のグリース19
を、反ポケット側から充填可能にする。 【構成】 保持器7aの主部8aの反ポケット側端面
に、円周方向に長い第一凹部13、13を形成する。上
記主部8aの外周面で、隣り合うポケットの間部分に、
軸方向に亙る第二凹部15、15を形成する。充填ノズ
ルから吐出したグリース19を、上記第一凹部13、1
3及び第二凹部15、15を通じてポケット形成側に導
く。
させず、しかも保持器7aに十分な量のグリース19
を、反ポケット側から充填可能にする。 【構成】 保持器7aの主部8aの反ポケット側端面
に、円周方向に長い第一凹部13、13を形成する。上
記主部8aの外周面で、隣り合うポケットの間部分に、
軸方向に亙る第二凹部15、15を形成する。充填ノズ
ルから吐出したグリース19を、上記第一凹部13、1
3及び第二凹部15、15を通じてポケット形成側に導
く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の玉軸受用冠型保持器は、
例えばハードディスクドライブ装置(HDD)、レーザ
ビームプリンタ(LBP)、ビデオテープレコーダ(V
TR)等に組み込むスピンドルモータ等、各種回転部分
を支持する為の玉軸受を構成する複数の玉を転動自在に
保持するものである。
例えばハードディスクドライブ装置(HDD)、レーザ
ビームプリンタ(LBP)、ビデオテープレコーダ(V
TR)等に組み込むスピンドルモータ等、各種回転部分
を支持する為の玉軸受を構成する複数の玉を転動自在に
保持するものである。
【0002】
【従来の技術】HDD、LBP、VTR用のスピンドル
モータの軸受部等の各種回転部分を支持する為に、例え
ば図14に示す様な玉軸受が広く使用されている。この
玉軸受は、外周面に内輪軌道1を有する内輪2と、内周
面に外輪軌道3を有する外輪4とを同心に配置し、上記
内輪軌道1と外輪軌道3との間に複数個の玉5、5を転
動自在に設ける事で構成されている。上記外輪4の両端
部内周面には、それぞれ円輪状のシールド板6、6の外
周縁を係止し、両シールド板6、6によって、上記玉
5、5設置部分に存在するグリースが外部に漏洩した
り、或は外部に浮遊する塵芥がこの設置部分に進入した
りするのを防止している。上記複数個の玉5、5は、保
持器7に転動自在に保持されている。密封装置として、
上記非接触型のシールド板6、6に代えて、接触型のシ
ール板を使用する場合もある。
モータの軸受部等の各種回転部分を支持する為に、例え
ば図14に示す様な玉軸受が広く使用されている。この
玉軸受は、外周面に内輪軌道1を有する内輪2と、内周
面に外輪軌道3を有する外輪4とを同心に配置し、上記
内輪軌道1と外輪軌道3との間に複数個の玉5、5を転
動自在に設ける事で構成されている。上記外輪4の両端
部内周面には、それぞれ円輪状のシールド板6、6の外
周縁を係止し、両シールド板6、6によって、上記玉
5、5設置部分に存在するグリースが外部に漏洩した
り、或は外部に浮遊する塵芥がこの設置部分に進入した
りするのを防止している。上記複数個の玉5、5は、保
持器7に転動自在に保持されている。密封装置として、
上記非接触型のシールド板6、6に代えて、接触型のシ
ール板を使用する場合もある。
【0003】又、HDD用のスピンドルモータの様に、
小型の玉軸受(ミニアチュア軸受)に組み込まれる上記
保持器7として一般的には、図15〜17に示す様な冠
型保持器を使用している。尚、図17は図16のF−F
断面に相当する断面図であるが、切断箇所を除く部分は
簡単の為、省略して表している(後述する図3、13も
同様)。この保持器7は円環状の主部8と、この主部8
の軸方向片面に等間隔に設けられた複数のポケット9、
9とを備えている。各ポケット9、9は、互いに間隔を
あけて配置された1対の弾性片10、10と、上記主部
8の片面(図17の上面)でこの1対の弾性片10、1
0の間部分に設けられた凹面部21とから構成される。
そして、各ポケット9に玉5を1個ずつ、転動自在に保
持する。この様に構成されるポケット9、9の内周面
は、その全体を球状凹面若しくは円筒面としている。こ
の様な保持器7は、例えば合成樹脂を射出成形する事に
より、一体に形成している。
小型の玉軸受(ミニアチュア軸受)に組み込まれる上記
保持器7として一般的には、図15〜17に示す様な冠
型保持器を使用している。尚、図17は図16のF−F
断面に相当する断面図であるが、切断箇所を除く部分は
簡単の為、省略して表している(後述する図3、13も
同様)。この保持器7は円環状の主部8と、この主部8
の軸方向片面に等間隔に設けられた複数のポケット9、
9とを備えている。各ポケット9、9は、互いに間隔を
あけて配置された1対の弾性片10、10と、上記主部
8の片面(図17の上面)でこの1対の弾性片10、1
0の間部分に設けられた凹面部21とから構成される。
そして、各ポケット9に玉5を1個ずつ、転動自在に保
持する。この様に構成されるポケット9、9の内周面
は、その全体を球状凹面若しくは円筒面としている。こ
の様な保持器7は、例えば合成樹脂を射出成形する事に
より、一体に形成している。
【0004】上記各玉5、5は、各ポケット9、9を構
成する1対ずつの弾性片10、10の先端縁同士の間隔
を弾性的に押し広げつつ、これら1対の弾性片10、1
0の間に押し込む事で、上記各ポケット9、9内に保持
している。この作業は、上記各玉5、5を前記内輪軌道
1と外輪軌道3との間に挿入し、これら各玉5、5を円
周方向等間隔に配置した後に行なう。即ち、上記内輪軌
道1と外輪軌道3との間に設けられた玉5、5に向けて
保持器7を押し付け、この保持器7のポケット9、9内
に玉5、5を抱き込む。上記保持器7は、この様に上記
各ポケット9、9内に玉5、5を抱き込む事で、これら
各玉5、5を、前記内輪軌道1と外輪軌道3との間に、
転動自在に保持する。
成する1対ずつの弾性片10、10の先端縁同士の間隔
を弾性的に押し広げつつ、これら1対の弾性片10、1
0の間に押し込む事で、上記各ポケット9、9内に保持
している。この作業は、上記各玉5、5を前記内輪軌道
1と外輪軌道3との間に挿入し、これら各玉5、5を円
周方向等間隔に配置した後に行なう。即ち、上記内輪軌
道1と外輪軌道3との間に設けられた玉5、5に向けて
保持器7を押し付け、この保持器7のポケット9、9内
に玉5、5を抱き込む。上記保持器7は、この様に上記
各ポケット9、9内に玉5、5を抱き込む事で、これら
各玉5、5を、前記内輪軌道1と外輪軌道3との間に、
転動自在に保持する。
【0005】上述の様に構成され組み立てられる玉軸受
には、保持器7の装着後にグリースを充填する。このグ
リースの充填作業は、保持器7に対してポケット9、9
を設けた側(図14の上側)から行なう事が好ましい。
この理由は、グリースが比較的複雑な形状を有するポケ
ット9、9形成側(特に隣り合うポケット9、9の間部
分22、22)に比較的多量に付着し、長期間に亙って
安定した潤滑性能を発揮できるからである。そして、使
用開始直後から、グリースから染み出した低粘度の潤滑
油成分のみが内輪、外輪両軌道1、3及び玉5、5の転
動面に付着して(粘度の高い成分がこれらの部分に付着
せずに)、玉軸受の使用開始直後(内輪2と外輪4との
相対回転開始直後)から玉軸受の運転が安定する(内輪
2と外輪4との相対回転に要するトルクが低減する)為
である。
には、保持器7の装着後にグリースを充填する。このグ
リースの充填作業は、保持器7に対してポケット9、9
を設けた側(図14の上側)から行なう事が好ましい。
この理由は、グリースが比較的複雑な形状を有するポケ
ット9、9形成側(特に隣り合うポケット9、9の間部
分22、22)に比較的多量に付着し、長期間に亙って
安定した潤滑性能を発揮できるからである。そして、使
用開始直後から、グリースから染み出した低粘度の潤滑
油成分のみが内輪、外輪両軌道1、3及び玉5、5の転
動面に付着して(粘度の高い成分がこれらの部分に付着
せずに)、玉軸受の使用開始直後(内輪2と外輪4との
相対回転開始直後)から玉軸受の運転が安定する(内輪
2と外輪4との相対回転に要するトルクが低減する)為
である。
【0006】ところが、玉軸受の構造によっては、グリ
ースの充填をポケット9、9を設けた側から行なえず、
ポケット9、9を設けていない側(反ポケット側、図1
4の下側)から行なわなければならない場合がある。例
えば、実開平7−6523号公報に記載された、図18
に示す様な構造を有する複列玉軸受の場合には、図19
に示す様に、保持器7の反ポケット側に充填ノズル11
を対向させ、この充填ノズル11から主部8を越えてポ
ケット9の側にグリース12を送り込まなければならな
い。この様な場合に従来は、上記充填ノズル11から外
輪軌道3に向けてグリース12を吐出させ、このグリー
ス12を外輪軌道3に付着させている。外輪軌道3に付
着したグリース12は、玉5、5の転動に伴って各玉
5、5の転動面及び内輪軌道1に付着した後、潤滑に必
要な成分を除いて、粘度の高い成分は、前記間部分2
2、22等、保持器7の凹部に捕集される。
ースの充填をポケット9、9を設けた側から行なえず、
ポケット9、9を設けていない側(反ポケット側、図1
4の下側)から行なわなければならない場合がある。例
えば、実開平7−6523号公報に記載された、図18
に示す様な構造を有する複列玉軸受の場合には、図19
に示す様に、保持器7の反ポケット側に充填ノズル11
を対向させ、この充填ノズル11から主部8を越えてポ
ケット9の側にグリース12を送り込まなければならな
い。この様な場合に従来は、上記充填ノズル11から外
輪軌道3に向けてグリース12を吐出させ、このグリー
ス12を外輪軌道3に付着させている。外輪軌道3に付
着したグリース12は、玉5、5の転動に伴って各玉
5、5の転動面及び内輪軌道1に付着した後、潤滑に必
要な成分を除いて、粘度の高い成分は、前記間部分2
2、22等、保持器7の凹部に捕集される。
【0007】この様に、一度外輪軌道3に付着させたグ
リース12を、玉軸受の運転に伴って保持器7表面の凹
部に捕集する場合には、玉軸受の使用開始後、その運転
が安定するまでに比較的長い時間を要する。より具体的
には、玉軸受の運転開始直後に内輪、外輪両軌道1、3
及び玉5、5の転動面に、粘度の高い成分を含めてグリ
ース12が付着するので、(余分なグリースが保持器7
の一部で隣り合うポケット9、9同士の間部分22、2
2等の凹部に捕集されて落ち着くまでの間)内輪2と外
輪4とを相対回転させる為に要するトルクが大きくな
り、例えばスピンドルモータの回転速度が規定に達せず
不安定になったり、或は消費電力が嵩んでしまう。
リース12を、玉軸受の運転に伴って保持器7表面の凹
部に捕集する場合には、玉軸受の使用開始後、その運転
が安定するまでに比較的長い時間を要する。より具体的
には、玉軸受の運転開始直後に内輪、外輪両軌道1、3
及び玉5、5の転動面に、粘度の高い成分を含めてグリ
ース12が付着するので、(余分なグリースが保持器7
の一部で隣り合うポケット9、9同士の間部分22、2
2等の凹部に捕集されて落ち着くまでの間)内輪2と外
輪4とを相対回転させる為に要するトルクが大きくな
り、例えばスピンドルモータの回転速度が規定に達せず
不安定になったり、或は消費電力が嵩んでしまう。
【0008】この様な事情に鑑みて従来から、次の
の様な構造で、反ポケット側から充填されたグリースが
ポケット側にまで達し易くしている。 実開昭49−136941号公報 この公報に記載された構造の場合には、ポケットの外周
面で円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、上記
外周面の軸方向一端縁から他端縁にまで達する凹溝を形
成している。反ポケット側に位置する充填ノズルから吐
出されたグリースは、これら凹溝に保持され、使用に伴
って潤滑油成分が内輪、外輪両軌道1、3及び玉5、5
の転動面に染み出す。 実開平7−6523号公報 この公報に記載された構造の場合には、ポケットの外径
を玉のピッチ縁よりも僅かに大きいだけとして、保持器
の外周面と外輪の内周面との間に、グリースを流す為に
十分な隙間を形成している。反ポケット側に位置する充
填ノズルから吐出されたグリースは、この隙間部分に保
持され、使用に伴って潤滑油成分が内輪、外輪両軌道
1、3及び玉5、5の転動面に染み出す。
の様な構造で、反ポケット側から充填されたグリースが
ポケット側にまで達し易くしている。 実開昭49−136941号公報 この公報に記載された構造の場合には、ポケットの外周
面で円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、上記
外周面の軸方向一端縁から他端縁にまで達する凹溝を形
成している。反ポケット側に位置する充填ノズルから吐
出されたグリースは、これら凹溝に保持され、使用に伴
って潤滑油成分が内輪、外輪両軌道1、3及び玉5、5
の転動面に染み出す。 実開平7−6523号公報 この公報に記載された構造の場合には、ポケットの外径
を玉のピッチ縁よりも僅かに大きいだけとして、保持器
の外周面と外輪の内周面との間に、グリースを流す為に
十分な隙間を形成している。反ポケット側に位置する充
填ノズルから吐出されたグリースは、この隙間部分に保
持され、使用に伴って潤滑油成分が内輪、外輪両軌道
1、3及び玉5、5の転動面に染み出す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造の場
合、反ポケット側に位置する充填ノズルから吐出された
グリースを、必要個所に保持する事に関しては問題ない
が、新たに次の様な問題が生じる。先ず、の構造の場
合には、充填ノズルの吐出口と凹溝の端部開口とを整合
させる必要がある。ところが、整合させる為には保持器
の円周方向に亙る位置決めが必要になる等、グリースの
充填作業が面倒になる事が避けられない。尚、整合させ
ずに充填作業を開始すると、吐出口から吐出されたグリ
ースが保持器の反ポケット側端面に少量付着するだけ
で、長期間に亙って十分な潤滑性能を維持できなくな
る。
合、反ポケット側に位置する充填ノズルから吐出された
グリースを、必要個所に保持する事に関しては問題ない
が、新たに次の様な問題が生じる。先ず、の構造の場
合には、充填ノズルの吐出口と凹溝の端部開口とを整合
させる必要がある。ところが、整合させる為には保持器
の円周方向に亙る位置決めが必要になる等、グリースの
充填作業が面倒になる事が避けられない。尚、整合させ
ずに充填作業を開始すると、吐出口から吐出されたグリ
ースが保持器の反ポケット側端面に少量付着するだけ
で、長期間に亙って十分な潤滑性能を維持できなくな
る。
【0010】又、の構造の場合には、グリースが保持
器だけでなく外輪軌道にも付着する為、使用開始直後の
運転の不安定要因が残る。しかも、ポケットと玉との係
り代が少なくなる為、ラジアル方向に亙る保持器の位置
決めを内輪案内とせざるを得なくなって、玉軸受の回転
トルクを小さくする事が難しくなる。即ち、玉軸受を高
速で運転した場合に、保持器がラジアル方向に変位する
事で振動を発生するのを防止する為、保持器のラジアル
方向に亙る位置決めを図る必要がある。保持器のラジア
ル方向に亙る位置決めを図る構造としては、保持器の外
周面と外輪の内周面とを近接させる外輪案内と、保持器
の内周面と内輪の外周面とを近接させる内輪案内と、玉
の転動面とポケットの内面とを係合させる玉案内とがあ
る。このうち、玉軸受を高速回転させた場合に摩擦が少
なく、玉軸受部分での動力損失が少なくなる(玉軸受の
回転抵抗が小さくなる)構造は玉案内である。
器だけでなく外輪軌道にも付着する為、使用開始直後の
運転の不安定要因が残る。しかも、ポケットと玉との係
り代が少なくなる為、ラジアル方向に亙る保持器の位置
決めを内輪案内とせざるを得なくなって、玉軸受の回転
トルクを小さくする事が難しくなる。即ち、玉軸受を高
速で運転した場合に、保持器がラジアル方向に変位する
事で振動を発生するのを防止する為、保持器のラジアル
方向に亙る位置決めを図る必要がある。保持器のラジア
ル方向に亙る位置決めを図る構造としては、保持器の外
周面と外輪の内周面とを近接させる外輪案内と、保持器
の内周面と内輪の外周面とを近接させる内輪案内と、玉
の転動面とポケットの内面とを係合させる玉案内とがあ
る。このうち、玉軸受を高速回転させた場合に摩擦が少
なく、玉軸受部分での動力損失が少なくなる(玉軸受の
回転抵抗が小さくなる)構造は玉案内である。
【0011】例えば携帯型コンピュータに組み込まれる
HDD用のミニアチュア軸受の場合には、少しでも動力
損失を小さくして消費電力を抑えるべく、上記玉案内を
採用する事が好ましい。ところが、ミニアチュア軸受の
様に、元々小型の保持器しか使用できないところに、そ
の外径を小さくすると、この保持器のラジアル方向に亙
る厚さ寸法が相当に小さくなる。この結果、材料、成形
方法等を同じ条件で比べた場合には、上記の構造で玉
案内を採用した場合には、ラジアル方向に亙って十分な
厚さ寸法を有する保持器に比べて、耐久性の面で不利に
なる。
HDD用のミニアチュア軸受の場合には、少しでも動力
損失を小さくして消費電力を抑えるべく、上記玉案内を
採用する事が好ましい。ところが、ミニアチュア軸受の
様に、元々小型の保持器しか使用できないところに、そ
の外径を小さくすると、この保持器のラジアル方向に亙
る厚さ寸法が相当に小さくなる。この結果、材料、成形
方法等を同じ条件で比べた場合には、上記の構造で玉
案内を採用した場合には、ラジアル方向に亙って十分な
厚さ寸法を有する保持器に比べて、耐久性の面で不利に
なる。
【0012】冠型保持器としてはこの他にも、一部に凹
みを設けてグリース溜りとした構造のものが知られてい
る。ところが、ポケット形成部分の凹凸形状を利用しな
い構造のものは凹みの容積を十分に確保できず、保持器
に付着させられるグリースの量が少ない為、長期間に亙
って十分な耐久性を確保する事は難しい。本発明の玉軸
受用冠型保持器は、この様な事情に鑑みて、上述の様な
不都合を何れも解消すべく考えたものである。
みを設けてグリース溜りとした構造のものが知られてい
る。ところが、ポケット形成部分の凹凸形状を利用しな
い構造のものは凹みの容積を十分に確保できず、保持器
に付着させられるグリースの量が少ない為、長期間に亙
って十分な耐久性を確保する事は難しい。本発明の玉軸
受用冠型保持器は、この様な事情に鑑みて、上述の様な
不都合を何れも解消すべく考えたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の玉軸受用冠型保
持器は、前述した従来の玉案内型の玉軸受用冠型保持器
と同様に、円環状の主部と、この主部の軸方向片面に設
けられた複数のポケットとを備える。そして、各ポケッ
トは、互いに間隔をあけて配置された1対の弾性片と、
上記主部の軸方向片面でこの1対の弾性片の間部分に設
けられた凹面部とから構成されており、各ポケットに玉
を1個ずつ、転動自在に保持する。
持器は、前述した従来の玉案内型の玉軸受用冠型保持器
と同様に、円環状の主部と、この主部の軸方向片面に設
けられた複数のポケットとを備える。そして、各ポケッ
トは、互いに間隔をあけて配置された1対の弾性片と、
上記主部の軸方向片面でこの1対の弾性片の間部分に設
けられた凹面部とから構成されており、各ポケットに玉
を1個ずつ、転動自在に保持する。
【0014】特に、本発明の玉軸受用冠型保持器に於い
ては、上記主部の軸方向他面に形成された円周方向に長
い第一凹部と、上記主部の外周面で円周方向に隣り合う
ポケット同士の間部分に軸方向に亙って設けられた複数
の第二凹部とを備える。そして、各第二凹部の軸方向一
端は上記第一凹部の一部に、各第二凹部の軸方向他端は
上記主部の軸方向片面側に、それぞれ開口している。
ては、上記主部の軸方向他面に形成された円周方向に長
い第一凹部と、上記主部の外周面で円周方向に隣り合う
ポケット同士の間部分に軸方向に亙って設けられた複数
の第二凹部とを備える。そして、各第二凹部の軸方向一
端は上記第一凹部の一部に、各第二凹部の軸方向他端は
上記主部の軸方向片面側に、それぞれ開口している。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本発明の玉軸受用冠型保
持器が、複数の玉を転動自在に保持する際の作用自体
は、前述した従来の玉軸受用冠型保持器の場合と同様で
ある。特に、本発明の玉軸受用冠型保持器の場合、反ポ
ケット側からポケット側へのグリース充填を、外輪軌道
等、余分な部位に過剰に付着させる事なく、しかも容易
に行なえる。従って、使用開始直後から、グリースの攪
拌抵抗に妨げられる事なく、内輪と外輪との相対回転を
円滑に(極く小さな回転抵抗で)行なえる。
持器が、複数の玉を転動自在に保持する際の作用自体
は、前述した従来の玉軸受用冠型保持器の場合と同様で
ある。特に、本発明の玉軸受用冠型保持器の場合、反ポ
ケット側からポケット側へのグリース充填を、外輪軌道
等、余分な部位に過剰に付着させる事なく、しかも容易
に行なえる。従って、使用開始直後から、グリースの攪
拌抵抗に妨げられる事なく、内輪と外輪との相対回転を
円滑に(極く小さな回転抵抗で)行なえる。
【0016】即ち、円周方向に長い第一凹部の存在によ
り、充填ノズルの吐出口と保持器の位置合わせとを容易
に行なえる。従って、充填作業を面倒にする事なく、充
填ノズルの吐出口から吐出されたグリースを、第一凹部
から第二凹部を通じてポケット側に導ける。グリースは
反ポケット側からポケット側に、上記第二凹部を通じて
送られる為、このグリースが外輪軌道等、余分な部位に
付着しにくい。この為、外輪軌道にグリースを付着させ
る事なく、十分な量のグリースを保持器に付着させる事
ができて、初期特性を向上させ、しかも長期間に亙って
安定した潤滑性能を得られる。
り、充填ノズルの吐出口と保持器の位置合わせとを容易
に行なえる。従って、充填作業を面倒にする事なく、充
填ノズルの吐出口から吐出されたグリースを、第一凹部
から第二凹部を通じてポケット側に導ける。グリースは
反ポケット側からポケット側に、上記第二凹部を通じて
送られる為、このグリースが外輪軌道等、余分な部位に
付着しにくい。この為、外輪軌道にグリースを付着させ
る事なく、十分な量のグリースを保持器に付着させる事
ができて、初期特性を向上させ、しかも長期間に亙って
安定した潤滑性能を得られる。
【0017】又、保持器のポケット形成部分のラジアル
方向に亙る厚さ寸法は、必要とすれば十分に大きくでき
る。従って、必要とすれば、各ポケットの内面と玉の転
動面との係り代を十分に確保して、これら内面と転動面
との係合により、保持器のラジアル方向に亙る位置決め
を図れる。この結果、保持器を玉案内として玉軸受の回
転抵抗を小さくし、しかも玉案内状態の耐久性を十分に
確保する事も、必要とすれば可能になる。
方向に亙る厚さ寸法は、必要とすれば十分に大きくでき
る。従って、必要とすれば、各ポケットの内面と玉の転
動面との係り代を十分に確保して、これら内面と転動面
との係合により、保持器のラジアル方向に亙る位置決め
を図れる。この結果、保持器を玉案内として玉軸受の回
転抵抗を小さくし、しかも玉案内状態の耐久性を十分に
確保する事も、必要とすれば可能になる。
【0018】
【実施例】図1〜10は本発明の第一実施例を示してい
る。尚、本発明の玉軸受用冠型保持器の特徴は、ポケッ
トの反対側からグリースの充填作業を行なう場合にも、
このグリースがポケットの側にまで確実に達する様にす
る構造にあり、その他の構成及び作用は前述した従来構
造と同様である。この為、同等部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明
の特徴部分を中心に説明する。
る。尚、本発明の玉軸受用冠型保持器の特徴は、ポケッ
トの反対側からグリースの充填作業を行なう場合にも、
このグリースがポケットの側にまで確実に達する様にす
る構造にあり、その他の構成及び作用は前述した従来構
造と同様である。この為、同等部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明
の特徴部分を中心に説明する。
【0019】本発明の保持器7aは、合成樹脂を射出成
形する事により一体成形されている。この保持器7aを
構成すべく、円環状に形成された主部8aの軸方向片面
(図1の手前面、図3の下面、図4の上面、図6、7、
10の左面)には、それぞれが1対ずつの弾性片10、
10から成る複数のポケット9、9を形成している。
又、上記主部8aの軸方向他面(図2の手前面、図3の
上面、図4の下面、図6、7、10の右面)には、それ
ぞれが円周方向に長い円弧形の第一凹部13、13を、
間欠的に形成している。図示の実施例の場合には、各第
一凹部13、13の円周方向両端部に傾斜面14、14
を形成する事により、上記各第一凹部13、13を、そ
れぞれの両端部で次第に浅くしている。
形する事により一体成形されている。この保持器7aを
構成すべく、円環状に形成された主部8aの軸方向片面
(図1の手前面、図3の下面、図4の上面、図6、7、
10の左面)には、それぞれが1対ずつの弾性片10、
10から成る複数のポケット9、9を形成している。
又、上記主部8aの軸方向他面(図2の手前面、図3の
上面、図4の下面、図6、7、10の右面)には、それ
ぞれが円周方向に長い円弧形の第一凹部13、13を、
間欠的に形成している。図示の実施例の場合には、各第
一凹部13、13の円周方向両端部に傾斜面14、14
を形成する事により、上記各第一凹部13、13を、そ
れぞれの両端部で次第に浅くしている。
【0020】一方、上記主部8aの外周面で円周方向に
隣り合うポケット9、9同士の間部分には、それぞれ第
二凹部15、15を、軸方向(図1、2、5、9の表裏
方向、図3、4の上下方向、図6、7、10の左右方
向)に亙り設けている。これら各第二凹部15、15の
軸方向一端(図2、5、9の手前端、図3の上端、図4
の下端、図6、7、10の右端)は上記各第一凹部1
3、13の円周方向中間部に開口させている。従って、
これら各第一凹部13、13の内側と上記各第二凹部1
5、15とは、これら各第二凹部15、15の円周方向
中間部で互いに連通している。又、上記各第二凹部1
5、15の軸方向他端(図1の手前端、図3の下端、図
4の上端、図6、7、10の左端)は前記主部8aの軸
方向片面側に、円周方向に隣り合うポケット9、9の間
部分22、22で開口している。
隣り合うポケット9、9同士の間部分には、それぞれ第
二凹部15、15を、軸方向(図1、2、5、9の表裏
方向、図3、4の上下方向、図6、7、10の左右方
向)に亙り設けている。これら各第二凹部15、15の
軸方向一端(図2、5、9の手前端、図3の上端、図4
の下端、図6、7、10の右端)は上記各第一凹部1
3、13の円周方向中間部に開口させている。従って、
これら各第一凹部13、13の内側と上記各第二凹部1
5、15とは、これら各第二凹部15、15の円周方向
中間部で互いに連通している。又、上記各第二凹部1
5、15の軸方向他端(図1の手前端、図3の下端、図
4の上端、図6、7、10の左端)は前記主部8aの軸
方向片面側に、円周方向に隣り合うポケット9、9の間
部分22、22で開口している。
【0021】上述の様に構成される保持器7aは、図5
〜6に示す様に、内輪2、外輪4、複数の玉5、5と組
み合わされて玉軸受を構成する。この様に他の部材2、
4、5と組み合わされて玉軸受を構成した状態で、上記
保持器7aが上記複数の玉5、5を転動自在に保持する
際の作用自体は、前述の図14〜19に示した従来の保
持器7の場合と同様である。特に、本発明の保持器7a
の場合、反ポケット側からポケット側(図1の裏面側か
ら表面側、図2、5、9の表面側から裏面側、図3の上
から下、図4の下から上、図6、7、10の右から左)
へのグリース充填を容易に行なえる。
〜6に示す様に、内輪2、外輪4、複数の玉5、5と組
み合わされて玉軸受を構成する。この様に他の部材2、
4、5と組み合わされて玉軸受を構成した状態で、上記
保持器7aが上記複数の玉5、5を転動自在に保持する
際の作用自体は、前述の図14〜19に示した従来の保
持器7の場合と同様である。特に、本発明の保持器7a
の場合、反ポケット側からポケット側(図1の裏面側か
ら表面側、図2、5、9の表面側から裏面側、図3の上
から下、図4の下から上、図6、7、10の右から左)
へのグリース充填を容易に行なえる。
【0022】即ち、図5〜6に示した様に構成各部材
2、4、5を組み合わせた玉軸受にグリースを充填する
際には、図8に示す様な吐出口16、16を有する充填
ノズル11aを、上記保持器7aを構成する主部8aの
軸方向他面(図1の裏面側、図2の手前面)に対向させ
る。上記吐出口16、16は、上記玉5、5及び第一凹
部13、13と等ピッチとなる様に、円周方向に亙り等
間隔で形成されている。又、上記充填ノズル11aの端
面で上記各吐出口16、16の周囲部分には庇部17
を、全周に亙って形成している。
2、4、5を組み合わせた玉軸受にグリースを充填する
際には、図8に示す様な吐出口16、16を有する充填
ノズル11aを、上記保持器7aを構成する主部8aの
軸方向他面(図1の裏面側、図2の手前面)に対向させ
る。上記吐出口16、16は、上記玉5、5及び第一凹
部13、13と等ピッチとなる様に、円周方向に亙り等
間隔で形成されている。又、上記充填ノズル11aの端
面で上記各吐出口16、16の周囲部分には庇部17
を、全周に亙って形成している。
【0023】充填作業を行なう際には、図7に示す様
に、この庇部17の周囲に形成した位置決め段部18を
外輪4の端面に突き当てると、上記各吐出口16、16
が上記各第一凹部13、13に対向し、上記庇部17が
上記吐出口16、16と第一凹部13、13との周囲を
覆う。これら第一凹部13、13は円周方向に長く、隣
り合う第一凹部13、13同士の不連続部分の長さ寸法
は限られているので、上記充填ノズル11aの吐出口1
6、16と保持器7aの第一凹部13、13とを対向さ
せる位置合わせ作業は容易に行なえる。又、後述する様
に、吐出口16、16と第一凹部13、13とが円周方
向に亙って多少ずれていても、グリースの充填作業は実
用上問題なく行なえる。
に、この庇部17の周囲に形成した位置決め段部18を
外輪4の端面に突き当てると、上記各吐出口16、16
が上記各第一凹部13、13に対向し、上記庇部17が
上記吐出口16、16と第一凹部13、13との周囲を
覆う。これら第一凹部13、13は円周方向に長く、隣
り合う第一凹部13、13同士の不連続部分の長さ寸法
は限られているので、上記充填ノズル11aの吐出口1
6、16と保持器7aの第一凹部13、13とを対向さ
せる位置合わせ作業は容易に行なえる。又、後述する様
に、吐出口16、16と第一凹部13、13とが円周方
向に亙って多少ずれていても、グリースの充填作業は実
用上問題なく行なえる。
【0024】この様に吐出口16、16と第一凹部1
3、13とを対向させた状態で、上記各吐出口16、1
6からグリース19を吐出すれば、このグリース19
は、図9〜10に示す様に、円周方向に長い第一凹部1
3、13に受け入れられ、更にこれら各第一凹部13、
13から前記各第二凹部15、15を通じて、上記保持
器7aのポケット側に導かれる。従って、充填作業を面
倒にする事なく、充填ノズル11aの吐出口16、16
から吐出されたグリース19を、上記各第一凹部13、
13から上記各第二凹部15、15を通じてポケット側
に導ける。この際、余分なグリース19が外輪軌道3に
付着する事は殆どない。
3、13とを対向させた状態で、上記各吐出口16、1
6からグリース19を吐出すれば、このグリース19
は、図9〜10に示す様に、円周方向に長い第一凹部1
3、13に受け入れられ、更にこれら各第一凹部13、
13から前記各第二凹部15、15を通じて、上記保持
器7aのポケット側に導かれる。従って、充填作業を面
倒にする事なく、充填ノズル11aの吐出口16、16
から吐出されたグリース19を、上記各第一凹部13、
13から上記各第二凹部15、15を通じてポケット側
に導ける。この際、余分なグリース19が外輪軌道3に
付着する事は殆どない。
【0025】この様に、充填作業時にグリース19をポ
ケット側にまで、外輪軌道3に付着させずに導ける結
果、玉軸受の使用開始直後から、グリース19から染み
出した潤滑油成分のみが、内輪、外輪両軌道1、3及び
玉5、5の転動面に付着する。従って、玉軸受の使用開
始直後から粘度の高い成分を含めた余分なグリースが各
玉5、5の転動面及び内輪、外輪両軌道1、3に付着し
たままとならず、玉軸受の運転が安定する。この結果、
内輪2と外輪4とを相対回転させる為に要するトルクが
初めから小さくなり、例えばスピンドルモータの回転速
度を規定通り安定させ、更には消費電力の低減も図れ
る。
ケット側にまで、外輪軌道3に付着させずに導ける結
果、玉軸受の使用開始直後から、グリース19から染み
出した潤滑油成分のみが、内輪、外輪両軌道1、3及び
玉5、5の転動面に付着する。従って、玉軸受の使用開
始直後から粘度の高い成分を含めた余分なグリースが各
玉5、5の転動面及び内輪、外輪両軌道1、3に付着し
たままとならず、玉軸受の運転が安定する。この結果、
内輪2と外輪4とを相対回転させる為に要するトルクが
初めから小さくなり、例えばスピンドルモータの回転速
度を規定通り安定させ、更には消費電力の低減も図れ
る。
【0026】尚、上記吐出口16、16の周囲は庇部1
7により覆われているので、上記保持器7aと充填ノズ
ル11aとの位置合わせが不完全で、これら各吐出口1
6、16と第一凹部13、13とが円周方向に亙って多
少ずれていても、各吐出口16、16から吐出されたグ
リースの大部分は、上記庇部17に遮られて周囲に飛散
する事なく、吐出口16、16の極く近傍に存在する上
記各第一凹部13、13に受け入れられる。従って、上
記保持器7aと充填ノズル11aとの位置合わせを厳密
に行なわなくても、グリースの充填作業は実用上問題な
く行なえる。
7により覆われているので、上記保持器7aと充填ノズ
ル11aとの位置合わせが不完全で、これら各吐出口1
6、16と第一凹部13、13とが円周方向に亙って多
少ずれていても、各吐出口16、16から吐出されたグ
リースの大部分は、上記庇部17に遮られて周囲に飛散
する事なく、吐出口16、16の極く近傍に存在する上
記各第一凹部13、13に受け入れられる。従って、上
記保持器7aと充填ノズル11aとの位置合わせを厳密
に行なわなくても、グリースの充填作業は実用上問題な
く行なえる。
【0027】又、保持器7aのラジアル方向に亙る厚さ
寸法は、円周方向に隣り合うポケット9、9の間部分2
2、22で、上記各第二凹部15、15を形成した部分
では小さくなるが、上記各ポケット9、9形成部分のラ
ジアル方向に亙る厚さ寸法は十分に大きい。従って、上
記各ポケット9、9の内面(球状凹面)と玉5、5の転
動面との係り代を十分に確保して、これら内面と転動面
との係合により、保持器7aのラジアル方向に亙る位置
決めを図れる。この結果、保持器7aを玉案内として玉
軸受の回転抵抗を小さくできる。しかも、上記係り代を
十分に確保できるので、摩耗しても上記内面と転動面と
の係合が外れにくくなり、玉案内状態の耐久性を十分に
確保する事もできる。
寸法は、円周方向に隣り合うポケット9、9の間部分2
2、22で、上記各第二凹部15、15を形成した部分
では小さくなるが、上記各ポケット9、9形成部分のラ
ジアル方向に亙る厚さ寸法は十分に大きい。従って、上
記各ポケット9、9の内面(球状凹面)と玉5、5の転
動面との係り代を十分に確保して、これら内面と転動面
との係合により、保持器7aのラジアル方向に亙る位置
決めを図れる。この結果、保持器7aを玉案内として玉
軸受の回転抵抗を小さくできる。しかも、上記係り代を
十分に確保できるので、摩耗しても上記内面と転動面と
の係合が外れにくくなり、玉案内状態の耐久性を十分に
確保する事もできる。
【0028】尚、保持器7aと充填ノズル11aとの位
置合わせが不完全で、これら各吐出口16、16と第一
凹部13、13とが円周方向に亙って多少ずれていて
も、各吐出口16、16から吐出されたグリースを完全
に上記第一凹部13、13に導ける様にする為、図11
に示す様に、充填ノズル11bの端面で吐出口16、1
6を形成した部分に、円周方向に亙る凹溝20を形成す
る事もできる。この凹溝20は全周に亙って形成して
も、或は上記吐出口16、16の近傍部分(吐出口1
6、16と第一凹部13、13とを十分に連通させられ
るだけの長さ部分)のみに形成しても良い。この様な凹
溝20を形成すれば、保持器7aと充填ノズル11aと
の位置合わせを考慮する事なく、上記各吐出口16、1
6から吐出されたグリースを完全に上記第一凹部13、
13に導ける。
置合わせが不完全で、これら各吐出口16、16と第一
凹部13、13とが円周方向に亙って多少ずれていて
も、各吐出口16、16から吐出されたグリースを完全
に上記第一凹部13、13に導ける様にする為、図11
に示す様に、充填ノズル11bの端面で吐出口16、1
6を形成した部分に、円周方向に亙る凹溝20を形成す
る事もできる。この凹溝20は全周に亙って形成して
も、或は上記吐出口16、16の近傍部分(吐出口1
6、16と第一凹部13、13とを十分に連通させられ
るだけの長さ部分)のみに形成しても良い。この様な凹
溝20を形成すれば、保持器7aと充填ノズル11aと
の位置合わせを考慮する事なく、上記各吐出口16、1
6から吐出されたグリースを完全に上記第一凹部13、
13に導ける。
【0029】次に、図12〜13は本発明の第二実施例
を示している。本実施例の場合には、保持器7bを構成
する主部8bの軸方向他面(図12の手前面、図13の
上面)に第一凹部13aを、全周に亙って形成してい
る。この様に第一凹部13aを全周に亙って形成してい
る為、図11に示した様に凹溝20を形成した充填ノズ
ル11bを使用した場合は勿論、図7に示した凹溝を持
たない充填ノズル11aを使用した場合でも、保持器7
bと充填ノズル11aとの位置合わせを考慮する事な
く、上記各吐出口16、16から吐出されたグリースを
完全に上記第一凹部13aに導ける。その他の構成及び
作用は、前述した第一実施例と同様である。
を示している。本実施例の場合には、保持器7bを構成
する主部8bの軸方向他面(図12の手前面、図13の
上面)に第一凹部13aを、全周に亙って形成してい
る。この様に第一凹部13aを全周に亙って形成してい
る為、図11に示した様に凹溝20を形成した充填ノズ
ル11bを使用した場合は勿論、図7に示した凹溝を持
たない充填ノズル11aを使用した場合でも、保持器7
bと充填ノズル11aとの位置合わせを考慮する事な
く、上記各吐出口16、16から吐出されたグリースを
完全に上記第一凹部13aに導ける。その他の構成及び
作用は、前述した第一実施例と同様である。
【0030】
【発明の効果】本発明の玉軸受用冠型保持器は、以上に
述べた通り構成され作用する為、保持器を組み込んだ玉
軸受、更にはこの玉軸受を組み込んだ各種機器の初期性
能を安定させ、省エネルギを図ると共に、耐久性を確保
できる。
述べた通り構成され作用する為、保持器を組み込んだ玉
軸受、更にはこの玉軸受を組み込んだ各種機器の初期性
能を安定させ、省エネルギを図ると共に、耐久性を確保
できる。
【図1】本発明の第一実施例を示す、保持器をポケット
形成側から見た正面図。
形成側から見た正面図。
【図2】同背面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】図2のB矢視図。
【図5】玉軸受を構成した状態を示す、図2と同方向か
ら見た図。
ら見た図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】グリース充填用の充填ノズルを突き当てた状態
を示す、図6と同様の図。
を示す、図6と同様の図。
【図8】充填ノズルを図7の左方から見た図。
【図9】グリースを充填した状態を示す、図5と同様の
図。
図。
【図10】図9のD−D断面図。
【図11】充填ノズルの別例を示す、図7と同様の図。
【図12】本発明の第二実施例を示す、保持器を反ポケ
ット側から見た背面図。
ット側から見た背面図。
【図13】図12のE−E断面図。
【図14】冠型保持器を組み込んだ玉軸受の第1例を示
す断面図。
す断面図。
【図15】従来の保持器の1例を示す半部平面図。
【図16】同じく斜視図。
【図17】図16のF−F断面を、切断部分以外を省略
して示す断面図。
して示す断面図。
【図18】冠型保持器を組み込んだ玉軸受の第2例を示
す断面図。
す断面図。
【図19】第2例の玉軸受にグリースを充填する状態を
示す断面図。
示す断面図。
1 内輪軌道 2 内輪 3 外輪軌道 4 外輪 5 玉 6 シールド板 7、7a、7b 保持器 8、8a、8b 主部 9 ポケット 10 弾性片 11、11a、11b 充填ノズル 12 グリース 13、13a 第一凹部 14 傾斜面 15 第二凹部 16 吐出口 17 庇部 18 位置決め段部 19 グリース 20 凹溝 21 凹面部 22 間部分
Claims (1)
- 【請求項1】 円環状の主部と、この主部の軸方向片面
に設けられた複数のポケットとを備え、各ポケットは、
互いに間隔をあけて配置された1対の弾性片と、上記主
部の軸方向片面でこの1対の弾性片の間部分に設けられ
た凹面部とから構成されており、各ポケットに玉を1個
ずつ、転動自在に保持するものである玉軸受用冠型保持
器に於いて、上記主部の軸方向他面に形成された円周方
向に長い第一凹部と、上記主部の外周面で円周方向に隣
り合うポケット同士の間部分に軸方向に亙って設けられ
た複数の第二凹部とを備え、各第二凹部の軸方向一端は
上記第一凹部の一部に、各第二凹部の軸方向他端は上記
主部の軸方向片面側に、それぞれ開口している事を特徴
とする玉軸受用冠型保持器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7082694A JPH08277843A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 玉軸受用冠型保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7082694A JPH08277843A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 玉軸受用冠型保持器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08277843A true JPH08277843A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13781527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7082694A Pending JPH08277843A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 玉軸受用冠型保持器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08277843A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7198408B2 (en) | 2002-11-01 | 2007-04-03 | Minebea Co., Ltd. | Shaft bearing retainer |
| JP2010230174A (ja) * | 2010-07-23 | 2010-10-14 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置のグリース封入方法 |
| DE10353098B4 (de) * | 2002-11-15 | 2013-03-21 | Ntn Corp. | Aus einem Harz hergestellter Kugelhalter für ein Kugellager |
| EP2034202B1 (en) * | 2007-08-28 | 2018-02-28 | JTEKT Corporation | Resin cage for ball bearing |
| JP2018035944A (ja) * | 2012-08-27 | 2018-03-08 | 日本精工株式会社 | 玉軸受の製造方法 |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP7082694A patent/JPH08277843A/ja active Pending
Cited By (7)
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