JPH08278464A - 光走査装置における走査光学系および補正光学系 - Google Patents

光走査装置における走査光学系および補正光学系

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JPH08278464A
JPH08278464A JP12514896A JP12514896A JPH08278464A JP H08278464 A JPH08278464 A JP H08278464A JP 12514896 A JP12514896 A JP 12514896A JP 12514896 A JP12514896 A JP 12514896A JP H08278464 A JPH08278464 A JP H08278464A
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scanning
optical
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JP12514896A
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Seizo Suzuki
清三 鈴木
Osamu Endo
理 遠藤
Nobuo Sakuma
伸夫 佐久間
Katsumi Yamaguchi
勝己 山口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主・副走査方向の像面湾曲を良好に補正でき、
量産性に優れた走査光学系を実現する。 【解決手段】偏向された光束を主走査方向に関して被走
査面上に向けて集束させる光走査用レンズ5と、光走査
用レンズ5と共働して、偏向された光束を被走査面7に
結像させるとともに主・副走査方向の像面湾曲を補正す
る補正光学系6Aとにより構成され、副走査方向に関し
て、偏向光束の偏向起点4と被走査面7とを幾何光学的
に略共役な関係にする機能と、被走査面の光走査を略等
速化する機能とを有し、補正光学系6Aは、光走査用レ
ンズ5と被走査面7との間に配備される長尺トロイダル
レンズで、副走査方向における曲率半径が、光軸を主走
査方向に離れるに従い小さくなる樽型トロイダル面を凹
レンズ面として含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光走査装置にお
ける走査光学系および補正光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】光偏向装置により光束を等角速度的に偏
向させて被走査面を光走査する光走査装置は、レーザプ
リンタやデジタル複写装置、レーザファクシミリ等に関
連して知られている。
【0003】偏向光束による光走査を良好に行なう条件
の1つとして、被走査面上に形成される結像スポットの
スポット径の安定性がある。即ち、光走査を行なう際
に、結像スポットの像高とともにスポット径が変動する
ようであると、情報書込みの際に画素の大きさに不均一
が生じ、良好な情報画像を形成できない。
【0004】結像スポットのスポット径の変動の原因の
1つは、走査光学系の像面湾曲である。回転多面鏡等の
光偏向装置を用いる光走査装置には、所謂「面倒れ」の
問題があり、面倒れを補正するために、光偏向装置と被
走査面との間に配備される走査光学系をアナモフィック
な光学系とし、光偏向装置の偏向反射面と被走査面とを
副走査方向に関して幾何光学的に略共役な関係とする方
法が知られている。このような走査光学系では必然的
に、主走査方向に比して副走査方向の正のパワーが強く
なるので、主走査方向の像面湾曲を補正しようとする
と、副走査方向に強い像面湾曲が発生しやすい。
【0005】出願人は先に、近似的なfθ機能を持つ単
レンズと、長尺トロイダルレンズとを有する構成簡素な
光走査装置を提案した(特願昭62−304737
号)。
【0006】このような光走査装置において長尺トロイ
ダルレンズは、主・副走査方向の像面湾曲を補正する機
能を持つが、光の利用効率や機械的な取付けの面から、
できるだけ被走査面から離して配備するのが好ましい。
しかし、長尺トロイダルレンズを被走査面から離して配
備し、光走査の広画角化を実現しようとすると副走査方
向の像面湾曲の補正が困難になる。
【0007】副走査方向の像面湾曲の補正に有効な方法
として、鞍形のレンズ面を凸面として持つ「変形シリン
ドリカルレンズ」を使用する方法が提案されている(特
開昭61−120112号公報)。
【0008】一般に長尺レンズは、合成樹脂を用いて型
成形で加工するのが実際的であるが、上記変形シリンド
リカルレンズは鞍型のレンズ面が凸面であるため、型の
面としては鞍型の凹面が必要である。しかし、鞍型の凹
面を例えば旋盤加工で加工形成することは容易ではな
い。旋盤加工以外で、鞍形の凹面を持った型を形成する
方法としては、鞍形の凸面を旋盤加工で金属表面に創成
し、この凸面を電鋳により転写して凹の鞍形面を得、こ
の面を型面として使用することが考えられる。
【0009】しかし、電鋳による転写は転写精度が低
く、電鋳の際の面精度の低下を考慮すると、上記鞍形の
凸面を相当に高精度に形成しても、必要な面精度の凹の
鞍形面を持つ金型の作製は困難である。特開昭61−1
20112号公報は、凸の鞍形面の作製方法として切削
加工法を開示しているが、切削加工法はレンズ面の形成
方法としては量産性が悪く、走査光学系ひいては光走査
装置の低コスト化が困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、主・副走査方向の像面湾曲を良好に補正で
き、量産性に優れた走査光学系の実現を課題とする。こ
の発明の別の課題は、上記走査光学系の一部を構成し
て、主・副走査方向の像面湾曲を良好に補正する機能を
持ち、しかも量産性に優れた補正光学系の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の走査光学系は
「光束を光偏向装置により等角速度的に偏向させて被走
査面を光走査する光走査装置において、上記光偏向装置
と被走査面との間に配備される光学系」であり、光走査
用レンズと、補正光学系とを有し、副走査方向に関して
偏向光束の偏向起点と被走査面とを幾何光学的に略共役
な関係にする機能を有するとともに、被走査面の光走査
を略等速化する機能を持つ。
【0012】「光走査用レンズ」は、偏向された光束を
主走査方向に関して被走査面上に向けて集束させる。
「補正光学系」は、光走査用レンズと共働して、偏向さ
れた光束を被走査面に結像させるとともに主・副走査方
向の像面湾曲を補正する機能を持ち、光走査用レンズと
被走査面との間に配備される長尺トロイダルレンズであ
って、副走査方向における曲率半径が、光軸を主走査方
向に離れるに従い小さくなる「樽型トロイダル面(樽の
表面形状タイプのトロイダル面)」を凹レンズ面として
含む(請求項1)。
【0013】上記「副走査方向における曲率半径」は、
主走査方向に直交する仮想的な平面で長尺トロイダルレ
ンズを切断したときの断面(以下、副走査断面という)
上における曲率半径を言う。
【0014】走査光学系は、副走査方向に関して、偏向
光束の偏向起点と被走査面とを幾何光学的に略共役な関
係にする機能を有するので、光偏向装置における面倒れ
を補正する機能を有することになる。従って、光走査装
置に用いられるとき、光源からの光束は、光偏向装置の
偏向起点の近傍に主走査方向に長い線像として集光され
ることになる。なお、光源から被走査面に到る光路を光
軸に沿って直線的に展開した仮想的な光路を考え、この
光路上で主走査方向と平行的に対応する方向に就いても
主走査方向と呼び、上記光路上で副走査方向に平行に対
応する方向も副走査方向と呼ぶ。
【0015】ここで、図5を参照して「樽型トロイダル
面」を参照して説明する。図5(I)は樽型トロイダル
面を示している。樽型トロイダル面は図5(II)に示す
円弧状曲線10を、円弧状曲線10と同一平面内にあっ
て円弧状曲線10の曲率中心Pを通らない直線Zを回転
軸として回転して得られる曲面である。回転軸Zから円
弧状曲線10までの距離を回転軸方向の位置:Hに対し
て図の如く「r」とし、図示の如く、距離:rの最大値
を「r0」とすると、距離:rは、樽型トロイダル面の
位置:Hにおける副走査断面の曲率半径に対応し、一般
に、 |r|=|r0|−|R|+√(R2−H2) (1) で表される。「R」は円弧状曲線10の曲率半径で、円
弧状曲線10の曲率中心Pが樽型トロイダル面よりも被
走査面側にあるとき、r>0,r0>0,R>0で、曲
率中心Pが、樽型トロイダル面よりも光偏向装置側にあ
るとき、r<0,r0<0,R<0となるように符号を
定める。勿論、|r|≦|r0|である。
【0016】なお、円弧状曲線10の形状を、周知の
「非球面を表す多項式」で表現される形状とすることが
できる。
【0017】図5(I)に示すように、凹の樽型トロイ
ダル面は、その副走査断面における曲率半径が主走査方
向(図5(I)の左右方向)に光軸を離れるに従って小
さくなるので、その負のパワーは、主走査方向に光軸を
離れるに従い負の方向に増大する。従って、凹の樽型ト
ロイダル面は、偏向光束の副走査方向における集束傾向
を、主走査方向に光軸を離れるに従い弱める作用を有
し、この作用により副走査方向の像面湾曲の良好な補正
が可能となる。
【0018】即ち、像面湾曲補正に従来から用いられて
いる通常の「凸の長尺トロイダルレンズ」では、偏向光
束は、偏向角の増大に伴い長尺トロイダルレンズに対し
斜めに入射するようになり、長尺トロイダルレンズの正
のパワーが見掛け上、正規のパワーよりも増大するた
め、副走査方向に関し、被走査面側に凸の「弓形の強い
像面湾曲」が発生しやすい。
【0019】凹の樽型トロイダル面は、上記のように偏
向光束における偏向角の増大に伴い負のパワーが増大す
ることにより、上記見掛けの正のパワーの増大を有効に
相殺することができ、副走査方向の像面湾曲を良好な状
態に保ことができる。
【0020】上記円弧状曲線10の形状を「周知の非球
面を表す多項式」で表現される形状とする場合、上記多
項式における円錐定数や非球面係数を適当に定めること
により、更に精度良く像面湾曲補正を行なうことが可能
である。
【0021】上記の如く、この発明の走査光学系に入射
する光束は副走査方向に関しては光偏向装置の偏向起点
近傍に主走査方向に長い線像として結像するので、走査
光学系に入射する光束は副走査方向においては発散性で
ある。これに対し、走査光学系に入射する光束は、主走
査方向に関しては平行光束であることもできるし、集束
光束であることもできる。さらに、光走査用レンズは、
単レンズとして構成することも、複数枚のレンズにより
構成することもできる。
【0022】請求項2記載の走査光学系では、上記入射
光束は主走査方向に関して平行光束である。光走査用レ
ンズは、主走査方向に関して平行光束として入射する光
束を被走査面に向けて集束させる機能を有するととも
に、複数枚のレンズで構成される。走査光学系の、主走
査方向に関する焦点距離:fM、補正光学系の被走査面
側のレンズ面から被走査面に到る距離:dは、条件: (i) 0.8>d/fM>0.1 を満足する。
【0023】請求項3記載の走査光学系では、上記入射
光束は、主走査方向に関して集束光束である。光走査用
レンズは、主走査方向に関して集束光束として入射する
光束を被走査面に向けて更に集束させる機能を有すると
ともに、単レンズとして構成される。走査光学系の、主
走査方向に関する焦点距離:fM、補正光学系の被走査
面側のレンズ面から被走査面に到る距離:dは、上記条
件(i)を満足する。
【0024】請求項4記載の走査光学系では、上記入射
光束は、主走査方向に関して平行光束である。光走査用
レンズは、主走査方向に関して平行光束として入射する
光束を被走査面に向けて集束させる機能を有するととも
に、単レンズとして構成される。
【0025】走査光学系の、主走査方向に関する焦点距
離:fM、補正光学系の被走査面側のレンズ面から被走
査面に到る距離:dは、上記条件(i)を満足する。
【0026】請求項5記載の走査光学系では、上記入射
光束は、主走査方向に関して集束光束である。
【0027】光走査用レンズは、主走査方向に関して集
束光束として入射する光束を、被走査面に向けて更に集
束させる機能を有するとともに、複数枚のレンズで構成
される。走査光学系の、主走査方向に関する焦点距離:
M、補正光学系の被走査面側のレンズ面から被走査面
に到る距離:dは、条件: (ii) 0.6>d/fM>0.1 を満足する。
【0028】条件(i),(ii)は、走査光学系への
主走査方向における入射光束の形態(平行光束であるか
集束光束であるか)と光走査用レンズの形態(単レンズ
であるか複数枚のレンズにより構成されるか)の組み合
わせに応じ、像面湾曲を良好に補正し、光の利用効率を
良好に保つための条件である。
【0029】即ち、条件(i),(ii)の上限を越え
ると、走査光学系の副走査方向の像面湾曲が過大とな
り、結像スポットのスポット径が、像高とともに副走査
方向において大きく変動することになる。また、条件
(i),(ii)の下限を越えると、スポット径を規制
するためのアパーチュアの副走査方向の開口径が小さく
なり、光源から被走査面への光の伝達効率が低下し、光
利用効率が悪くなる。
【0030】この発明の補正光学系は、上記請求項1〜
6の任意の1に記載の補正光学系であって「樹脂材料に
より型成形される」ことを特徴とする。補正光学系は上
述の如く「長尺トロイダルレンズ」であり、特殊な樽型
トロイダル面を持つが、樽型トロイダル面が凹面である
ので、凸の樽型トロイダル面を型面として使用でき、金
型を旋盤加工により容易且つ正確に作製できる。
【0031】補正光学系である長尺トロイダルレンズ
は、凹の樽型トロイダル面を光偏向装置の側に向けて配
備されることもできるし(請求項7)、凹の樽型トロイ
ダル面を被走査面の側に向けて配備されることもできる
(請求項8)。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1,2,6,7,
8の発明の実施の形態を説明するための図である。図1
における(I−1),(II−1)は、光走査装置にお
ける光学配置を、光源から被走査面まで主光線に沿って
直線的に展開した状態を副走査方向から見た図で、図の
上下方向が主走査方向である。(I−2),(II−
2)は光走査装置における光学配置を、光源から被走査
面まで主光線に沿って直線的に展開した状態を主走査方
向から見た図で、図の上下方向が副走査方向である。
【0033】図1において、符号1は光源を示す。光源
1としては、LDやLEDを用いることができる。光源
1から放射された光束はコリメートレンズ2により実質
的な平行光束となり、アパーチュア8により光束断面形
状を整形され、シリンドリカルレンズ3に入射する。シ
リンドリカルレンズ3は、副走査方向にのみ正のパワー
を有し、入射平行光束を副走査方向にのみ集束させ、光
偏向装置の偏向反射面4の近傍に、主走査方向に長い線
像として結像する。シリンドリカルレンズ3はアパーチ
ュア8と共働して、結像スポット形状の整形も行なうた
め、シリンドリカルレンズ3の結像位置が偏向反射面上
に設定されない場合もある。
【0034】光偏向装置は、この実施の形態において回
転多面鏡であり、等速回転することにより偏向反射面4
による反射光束を等角速度的に偏向する。従って、偏向
光束の偏向の起点は偏向反射面4による反射位置であ
る。
【0035】偏向反射面4と被走査面7との間に配備さ
れる「走査光学系」は、「光走査用レンズ」であるfθ
レンズ5と、「補正光学系」である長尺トロイダルレン
ズ6A(6B)とにより構成される。fθレンズ5は、
主走査方向において、即ち、図1の(I−1),(II
−1)において、偏向光束を被走査面7上に結像させ
る。即ち、副走査方向から見ると、fθレンズ5は物体
側の無限遠と被走査面位置とを共役な関係としている。
このときの焦点距離が、主走査方向に関する走査光学系
の焦点距離:fMである。
【0036】副走査方向に関しては、fθレンズ5と長
尺トロイダルレンズ6A(6B)とが、偏向の起点と被
走査面7とを略共役関係にする。従って、図1(I−
2),(II−2)では、偏向の起点における前記線像
の像がfθレンズ5と長尺トロイダルレンズ6A(6
B)の作用により被走査面7上に結像する。かくして被
走査面7上に光束が結像スポットとして結像し、光偏向
装置による偏向に伴い、被走査面7は結像スポットによ
り光走査される。
【0037】図2は、請求項1,3,6,7,8の発明
の実施の形態を説明するための図であって、図1に倣っ
て描いてある。図2において、光走査装置における光学
配置は、光源から被走査面まで主光線に沿って直線的に
展開され、図2の(I−1),(II−1)では、図の
上下方向が主走査方向であり、(I−2),(II−
2)では、図の上下方向が副走査方向である。
【0038】図2において、符号11で示す光源はLD
やLEDであり、集光レンズ12の物体側光軸上に発光
部を配備され、光源11から放射された発散性の光束は
集光レンズ12により集光光束となり、集光レンズ12
の像側になにもなければ自然集光点、即ち、像面17A
上のQ’点に結像する。
【0039】集光レンズ12による集光光束は、アパー
チュア18により光束断面形状を整形され、シリンドリ
カルレンズ13に入射する。シリンドリカルレンズ13
は、その副走査方向にのみ有する正のパワーにより入射
集光光束を副走査方向に更に集束させ、光偏向装置の偏
向反射面14の近傍に主走査方向に長い線像として結像
する。シリンドリカルレンズ13はアパーチュア18と
共働して、結像スポット形状の整形も行なうため、シリ
ンドリカルレンズ13の結像位置が偏向反射面上に設定
されない場合もある。
【0040】光偏向装置により等角速度的に偏向された
光束の(集光レンズ12による結像点)は、図2(I−
1),(II−1)に示す円弧状曲線19上を移動す
る。偏向光束は、走査光学系の光走査用レンズ15に入
射する。光走査用レンズ15は、正の屈折力を持つ単レ
ンズで、主走査方向に関して入射集束光束を更に集束さ
せる。長尺トロイダルレンズ16A(16B)は、光走
査用レンズ15と共働して、偏向光束を被走査面17上
に結像スポットとして結像させる。
【0041】換言すれば、光走査用レンズ15と長尺ト
ロイダルレンズ16とは、前記円弧状曲線19(自然集
光点の軌跡)と被走査面17とを、主走査方向に関して
共役関係に結び付け、副走査方向に関しては、偏向光束
の偏向の起点(偏向反射面14による反射位置)と被走
査面17とを略共役な関係に結びつける。このようにし
て光偏向装置における面倒れは補正される。結像スポッ
トによる被走査面17の光走査は、走査光学系により略
等速化される。
【0042】長尺トロイダルレンズ16A(16B)の
主たる機能は「像面湾曲の補正」であり、凹のレンズ面
として含まれる樽型トロイダル面が、特に副走査方向の
像面湾曲の補正上重要な役割を果たす。
【0043】図3は、請求項1,4,6,7,8の発明
の実施の形態を説明するための図であって図1に倣って
描いてある。図1,2におけると同様、光走査装置にお
ける光学配置は光源から被走査面まで主光線に沿って直
線的に展開され、図3の(I−1),(II−1)では
図の上下方向が主走査方向であり、(I−2),(II
−2)では図の上下方向が副走査方向である。
【0044】図3において、符号21で示す光源(LD
やLED等)から放射された発散性の光束は、コリメー
トレンズ22により実質的な平行光束となり、アパーチ
ュア28により光束断面形状を整形され、シリンドリカ
ルレンズ23に入射し、副走査方向にのみ集束され、光
偏向装置の偏向反射面24の近傍に主走査方向に長い線
像として結像する。シリンドリカルレンズ23はアパー
チュア28と共働して結像スポット形状の整形も行なう
ため、シリンドリカルレンズ23の結像位置が偏向反射
面上に設定されない場合もある。
【0045】光偏向装置は、この実施の形態において回
転多面鏡であり、等速回転することにより偏向反射面2
4による反射光束を等角速度的に偏向する。従って、偏
向光束の偏向の起点は偏向反射面24による反射位置で
ある。
【0046】偏向反射面24と被走査面27との間に配
備される「走査光学系」は、単レンズとして構成された
光走査用レンズ25と、「補正光学系」である長尺トロ
イダルレンズ26A(26B)とにより構成される。
【0047】偏向光束は、走査光学系、即ち光走査用レ
ンズ25と長尺トロイダルレンズ26A(26B)の作
用により被走査面27上に結像スポットとして結像し、
偏向に伴い、被走査面27を等速的に光走査する。走査
光学系は、偏向の起点と被走査面27とを副走査方向に
関して略共役関係にする。従って、光偏向装置における
面倒れは有効に補正される。
【0048】図4は、請求項1,5,6,7,8記載の
発明の実施の形態を説明するための図であり、図1〜3
に倣って描かれている。図1〜3におけると同様、光走
査装置における光学配置は光源から被走査面まで主光線
に沿って直線的に展開され、図4の(I−1),(II
−1)では図の上下方向が主走査方向であり、(I−
2),(II−2)では図の上下方向が副走査方向であ
る。
【0049】LDやLED等である光源31は集光レン
ズ32の物体側光軸上に発光部を配備され、光源31か
ら放射された発散性の光束は、集光レンズ32により集
光光束となり、集光レンズ32の像側になにもなければ
自然集光点Q’に結像する。
【0050】集光レンズ32による集光光束は、アパー
チュア38により光束断面形状を整形され、シリンドリ
カルレンズ33に入射し、その副走査方向の正のパワー
により副走査方向に更に集束され、光偏向装置の偏向反
射面34の近傍に主走査方向に長い線像として結像す
る。シリンドリカルレンズ33はアパーチュア38と共
働して結像スポット形状の整形も行なうため、シリンド
リカルレンズ33の結像位置が偏向反射面上に設定され
ないような場合もある。
【0051】光偏向装置により偏向された光束の自然集
光点Q’は、図4(I−1),(II−1)に示す円弧
状曲線39上を移動する。偏向光束は、走査光学系の光
走査用レンズ35に入射する。光走査用レンズ15は、
2枚のレンズに依り構成されて正の屈折力を持ち、主走
査方向に関して入射集束光束を更に集束させる。長尺ト
ロイダルレンズ36A(36B)は、光走査用レンズ3
5と共働して、偏向光束を被走査面37上に結像スポッ
トとして結像させる。
【0052】従って、光走査用レンズ35と長尺トロイ
ダルレンズ36とは、円弧状曲線39と被走査面37と
を主走査方向に関して共役関係に結び付け、副走査方向
に関しては、偏向光束の偏向の起点と被走査面37とを
略共役な関係に結びつける。このようにして光偏向装置
における面倒れは補正される。
【0053】結像スポットは偏向光束の偏向に伴い、被
走査面37を等速的に光走査する。
【0054】図1〜4に示す長尺トロイダルレンズ6A
(6B)〜36A(36B)は何れも、副走査方向に強
い正の屈折力を持つ。また、これら長尺トロイダルレン
ズの樽型トロイダル面とは逆の面は通常の凸のトロイダ
ル面である。
【0055】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。図1〜4
に示すように、走査光学系の光走査用レンズ5,15,
25,35に関し、偏向反射面側から数えて第i番目の
レンズ面の曲率半径をri(光走査用レン5,35に就
きi=1〜4、光走査用レンズ15,25に就きi=1
〜2)とする。また「長尺トロイダルレンズをも含めた
走査光学系」において、偏向の起点側から数えて第i番
目と第i+1番目のレンズ面の光軸上の面間隔を、di
(図1,4の走査光学系に就きi=1〜5、図2,3の
走査光学系に就きi=1〜3)とする。
【0056】さらに、光走査用レンズにおける偏向反射
面側のレンズ面と偏向反射面による偏向の起点との間の
光軸上の距離をd0、長尺トロイダルレンズの被走査面
側のレンズ面と被走査面との間の光軸上の距離を、図
1,4の走査光学系に就きd6、図2,3の走査光学系
に就きd4とする。
【0057】上記偏向の起点から被走査面に到る光軸上
の距離をL、図2,3の走査光学系において上記偏向の
起点から自然集光点Q’に到る光軸上の距離をDとす
る。各実施例において、距離に関する量:ri,di
L,D等の単位はmmである。
【0058】光走査用レンズに関し、偏向の起点側から
数えて第j番目のレンズ(図1,4の光走査用レンズに
対して,j=1〜2、図2,3の光走査用レンズに対し
て、j=1)の材質の屈折率をnjとする。
【0059】補正光学系に関しては、材質の屈折率を
n’とする。
【0060】前述の如く、補正光学系は樽型トロイダル
面を凹レンズ面として含み、樽型トロイダル面と反対側
の面は凸のトロイダル面である。「樽型トロイダル面」
の形状は前述の式(1)における「r0」と「R」とを
与えることにより特定されるので、この2つの値を与え
るものとする。
【0061】通常のトロイダル面やシリンドリカル面の
特定は、主走査方向における曲率半径:rkX、副走査方
向における曲率半径:rkYを与えて行なう。サフィック
スのX,Yはそれぞれ主、副走査方向に関連することを
示し、サフィックス:kは、当該面が、偏向の起点側か
ら数えてk番目のレンズ面であることを示す。
【0062】最初に挙げる実施例1〜6は、請求項1,
2,6,7または請求項1,2,6,8記載の発明に関
する実施例であり、光走査用レンズ(fθレンズ)は実
施例1〜6において共通している。光走査光学系におけ
る光学配置は図1に示す如くである。
【0063】光走査用レンズは、以下の如きデータで特
定される。 i rii j nj 1 −186.0 12.7 1 1.51118 2 −103.0 3.4 3 −440.0 18.6 2 1.76605 4 −99.484 。
【0064】図1に示すように、光源からの光束は平行
光束化されたのち偏向反射面の近傍に主走査方向に長い
線像として結像し、主走査方向に関しては平行光束とし
て光走査用レンズに入射する。偏向の起点から光走査用
レンズの第1番目のレンズ面に到る光軸上の距離:d0
は26.0、光走査用レンズの焦点距離(=fM)は1
20.0であり、fθレンズ特性は±0.5%以下であ
る。実施例1〜6は何れも、光偏向装置による偏向角:
105.6度、有効光走査幅:219.4mmと超広角
である。
【0065】実施例1〜3は、補正光学系の樽型トロイ
ダル面を被走査面側に向けた例(図1の(II−1),
(II−2)に示す場合)である。
【0066】実施例1 L d456 n’ 182.5 58.8 3.0 60.0 1.48519 r5X5Y0 R 1000 10.85 20.0 1000 。
【0067】実施例2 L d456 n’ 182.5 88.8 3.0 30.0 1.48519 r5X5Y0 R 1500 8.50 20.0 1500 。
【0068】実施例3 L d456 n’ 182.5 28.8 3.0 90.0 1.48519 r5X5Y0 R 700 11.65 20.0 700 。
【0069】実施例4〜6では、補正光学系の樽型トロ
イダル面は光偏向装置側に向いている(図1の(I−
1),(I−2)に示す場合)。
【0070】実施例4 L d456 n’ 182.5 58.8 3.0 60.0 1.48519 r0 R r6X6Y −20.00 −850 −850 −10.5 。
【0071】実施例5 L d456 n’ 182.5 88.8 3.0 30.0 1.48519 r0 R r6X6Y −20.00 −800 −800 −8.00 。
【0072】実施例6 L d456 n’ 182.5 28.8 3.0 90.0 1.48519 r0 R r6X6Y −20.00 −700 −700 −11.50 。
【0073】上記実施例3の場合における光走査装置の
具体的な構成を図6に示す。図中、符号9はミラー、符
号7Aは、被走査面をなす感光体を示す。符号100は
光走査の同期を取るための同期検出系を示す。
【0074】図7〜9に順次、実施例1〜3に関する像
面湾曲の図(以下の像面湾曲の図に共通して、実線が副
走査方向の像面湾曲、破線が主走査方向の像面湾曲であ
る)を示す。副走査方向の像面湾曲は、実施例1では4
mm程度以下、実施例2では2mm程度以下と極めて良
好であり、実施例3では7mm程度以下と実施例1,2
に比較するとやや大きいものの、良好である。
【0075】図10〜12に順次、実施例4〜6に関す
る像面湾曲の図を示す。副走査方向の像面湾曲は、実施
例4,5では極めて良好であり、実施例6では実施例
4,5に比べるとやや劣るが、それでも良好であり、実
施例3の場合の像面湾曲よりも改善されている。
【0076】図7〜9と図10〜12とを比較すると、
請求項2の発明において補正光学系は、樽型トロイダル
面を光偏向装置の側に向ける方が、像面湾曲補正の効果
が若干良好であることが分かる。
【0077】次に、比較例を挙げる。
【0078】比較例1は、上記実施例1〜6に共通の光
走査用レンズの像側に、両面がトロイダル面である通常
の長尺トロイダルレンズを配備したものである。L,d
4,d5,d6は図1に示す如くであるとし、長尺トロイ
ダルレンズの材質の屈折率をnとすると、比較例1は以
下のデータで特定される。
【0079】比較例1 L d456 n 182.5 58.8 3.0 60.0 1.48519 r5X5Y6X6Y 200 21.0 200 ∞ 。
【0080】図13に比較例1に関する像面湾曲の図を
示す。像面湾曲の補正の程度は実施例3,6と略同程度
である。長尺トロイダルレンズは、比較例1においても
実施例1,4の補正光学系と同位置にある。実施例1〜
6からは、樽型トロイダル面をもつ補正光学系は、被走
査面に近く配置されるほうが像面湾曲補正上有利である
ことが分かるが、実施例1,3は補正光学系をより被走
査面に近接させている実施例2,4に比して像面湾曲補
正上遜色がないのに、比較例1は実施例1,4の補正光
学系と同じ位置に長尺トロイダルレンズを配備している
のに、その像面湾曲補正の程度は実施例3,6と同程度
である。このことは、樽型トロイダル面を持つ補正光学
系は、被走査面から離すことによる像面湾曲の劣化が少
ないことを意味する。換言すれば、この発明の補正光学
系は、比較例におけるような長尺トロイダルレンズより
も、配備位置に対する自由度が大きい。
【0081】補正光学系を被走査面からある程度離して
も、像面湾曲の良好な補正が可能であるため(上記実施
例3)、図6に示すように、補正光学系としての長尺ト
ロイダルレンズ6Aをミラー9と光走査用レンズ5との
間に配することができる。
【0082】以下の実施例7〜16は、請求項1,3,
6,7または請求項1,3,6,8記載の発明の実施例
で、光走査装置としての光学配置は図2に示す如くであ
る。
【0083】光走査用レンズは単レンズ構成で実施例7
〜16に共通であり、以下のデータで特定される。 i rii j nj 1 −160.0 15.0 1 1.57221 2 −60.219 。
【0084】図2に示すように、光源からの光束は集光
光束化されたのち、偏向反射面の近傍に主走査方向に長
い線像として結像し、主走査方向に関しては集束光束と
して光走査用レンズに入射する。偏向の起点から光走査
用レンズの第1番目のレンズ面に到る光軸上の距離:d
0は28.0、光走査用レンズの焦点距離は160.0
であり、偏向の起点から上記集光光束の自然集光点:
Q’に到る距離:Dは、548.1である。実施例7〜
16とも、偏向角:90度、有効光走査幅:226mm
と超広角である。
【0085】実施例7〜15は、補正光学系における樽
型トロイダル面を光偏向装置側に向けた場合(図2の
(I−1),(I−2)の場合、請求項7)である。
【0086】実施例7 L d234 n’ 171.0 65.0 3.0 60.0 1.48519 r4X4Y0 R −275.0 −12.23 −30.0 −275 。
【0087】実施例8 L d234 n’ 171.0 65.0 3.0 60.0 1.48519 r4X4Y0 R −600.0 −10.33 −20.0 −600 。
【0088】実施例9 L d234 n’ 171.0 65.0 3.0 60.0 1.48519 r4X4Y0 R −1500.0 −8.0 −12.0 −1500 。
【0089】実施例10 L d234 n’ 171.0 95.0 3.0 30.0 1.48519 r4X4Y0 R −530.0 −7.49 −20.0 −530 。
【0090】実施例11 L d234 n’ 171.0 95.0 3.0 30.0 1.48519 r4X4Y0 R −920.0 −7.08 −15.0 −920 。
【0091】実施例12 L d234 n’ 171.0 95.0 3.0 30.0 1.48519 r4X4Y0 R −1400.0 −6.42 −12.0 −1400 。
【0092】実施例13 L d234 n’ 171.0 35.0 3.0 90.0 1.48519 r4X4Y0 R −395.0 −11.02 −20.0 −395 。
【0093】実施例14 L d234 n’ 171.0 35.0 3.0 90.0 1.48519 r4X4Y0 R −640.0 −9.52 −15.0 −640 。
【0094】実施例15 L d234 n’ 171.0 35.0 3.0 90.0 1.48519 r4X4Y0 R −930.0 −8.41 −12.0 −930 。
【0095】実施例6は、補正光学系における樽型トロ
イダル面を被走査面側に向けた場合(図2の(II−
1),(II−2)の場合、請求項8)である。
【0096】実施例16 L d234 n’ 171.0 65.0 3.0 60.0 1.48519 r3X3Y0 R 650.0 10.0 20.0 650 。
【0097】実施例7〜16に関する像面湾曲の図を図
14〜23に順次示す。各実施例とも像面湾曲は良好に
補正されている。fθ特性に相当するリニアリティは
9.2%以下であり、光書込みにおいては電気的な補正
が十分可能である。
【0098】実施例7〜16に対する比較例を2例挙げ
る。各比較例は実施例7〜16に共通の光走査用レンズ
の被走査面側に、長尺シリンドリカルレンズを組み合わ
せたものであり、比較例2,3とも、長尺シリンドリカ
ルレンズと被走査面との間隔は60mmに設定されてい
る。
【0099】比較例2 L d234 n’ 171.0 65.0 3.0 60.0 1.48519 r3X3Y4X4Y ∞ 20.0 ∞ ∞ 。
【0100】比較例3 L d234 n’ 171.0 65.0 3.0 60.0 1.48519 r3X3Y4X4Y 150 20.0 150 ∞ 。
【0101】比較例2,3に関する像面湾曲の図を、そ
れぞれ図24,25に示す。図24に示すように、比較
例2では副走査方向の像面湾曲は大きくアンダーになっ
てしまい、図25に示すように、比較例3では比較例2
に比して若干の改善が見られるが、中間像高において補
正不足となっている。
【0102】次に挙げる実施例17〜22は、請求項
1,4,6,7または請求項1,4,6,8記載の発明
の実施例で、光走査装置における光学配置は図3に示す
如くである。
【0103】実施例17〜22では、光走査用レンズは
「単レンズ構成のfθレンズ」であり、以下のデータで
特定される。 i rii j nj 1 −160.0 15.0 1 1.57221 2 −60.291 。
【0104】図3に示すように、光源からの光束は平行
光束化されたのち、偏向反射面の近傍に主走査方向に長
い線像として結像し、主走査方向に関しては平行光束と
して光走査用レンズに入射する。偏向の起点から、光走
査用レンズの第1番目のレンズ面に到る光軸上の距離:
0は28.0、光走査用レンズの焦点距離(=fM)は
160.0である。fθレ特性は良好である。実施例1
7〜22とも、偏向角:76度、有効光走査幅:220
mmと広角である。
【0105】実施例17〜19は、補正光学系における
樽型トロイダル面を被走査面側に向けた場合(図2の
(II−1),(II−2)の場合、請求項8)であ
る。
【0106】実施例17 L d234 n’ 208.5 132.5 3.0 30.0 1.48519 r4X4Y0 R −900.0 −7.55 −17.20 −900 。
【0107】実施例18 L d234 n’ 208.5 102.5 3.0 60.0 1.48519 r4X4Y0 R −700.0 −11.33 −23.20 −700 。
【0108】実施例19 L d234 n’ 208.5 72.5 3.0 90.0 1.48519 r4X4Y0 R −500.0 −12.95 −24.90 −500 。
【0109】実施例20〜22は、補正光学系における
樽型トロイダル面を光偏向装置側に向けた場合(図3の
(I−1),(I−2)の場合、請求項7)である。
【0110】実施例20 L d234 n’ 208.5 132.5 3.0 30.0 1.48519 r3X3Y0 R 900.0 9.50 29.00 900 。
【0111】実施例21 L d234 n’ 208.5 102.5 3.0 60.0 1.48519 r3X3Y0 R 700.0 12.1 25.00 700 。
【0112】実施例22 L d234 n’ 208.5 72.5 3.0 90.0 1.48519 r3X3Y0 R 500.0 13.15 25.00 500 。
【0113】実施例17〜22に関する像面湾曲の図を
順次、図26〜31に示す。これらの図に見られるよう
に、補正光学系を被走査面から離すに従い、像面湾曲は
次第に大きくなる傾向があるが、d4の大きさを90m
mにしても(実施例19,22)、像面湾曲は実用上問
題ない程度に良好に補正されている。特に実施例17〜
21では像面湾曲の補正は極めて良好である。
【0114】最後に挙げる実施例23〜26は、請求項
1,5,6,7もしくは請求項1,5,6,8記載の発
明の実施例であり、光走査装置における光学配置は図4
に示す如くである。
【0115】光走査用レンズは図4に示すように2枚構
成で、実施例23〜26において共通しており、以下の
如きデータで特定される。 i rii j nj 1 −250.0 12.7 1 1.51118 2 −240.0 3.4 3 −700.0 18.6 2 1.76605 4 −99.0 。
【0116】図4に示すように、光源からの光束は集光
光束化されたのち、偏向反射面の近傍に主走査方向に長
い線像として結像し、主走査方向に関しては集束光束と
して光走査用レンズに入射する。偏向の起点から、光走
査用レンズの第1番目のレンズ面に到る光軸上の距離:
0は26.0、光走査用レンズの焦点距離は143.
73であり、偏向の起点から上記集光光束の自然集光
点:Q’に到る距離:Dは500である。fθレンズ特
性に相当するリニアリティは0.5%以下で良好であ
り、光走査による画像書込みの際の電気的な補正は不要
である。実施例7〜16とも、偏向角:100度、有効
光走査幅:226mmと超広角である。
【0117】実施例23,24は、補正光学系における
樽型トロイダル面を被走査面側に向けた場合(図4の
(II−1),(II−2)の場合、請求項8)であ
る。
【0118】実施例23 L d456 n’ 168.5 75.0 3.0 30.0 1.48519 r5X5Y0 R 1500.0 8.00 17.00 1500 。
【0119】実施例24 L d456 n’ 168.5 45.0 3.0 60.0 1.48519 r5X5Y0 R 700.0 11.70 24.00 700 。
【0120】実施例25,26は、補正光学系における
樽型トロイダル面を光偏向装置側に向けた場合(図4の
(I−1),(I−2)の場合、請求項7)である。
【0121】実施例25 L d456 n’ 168.5 75.0 3.0 30.0 1.48519 r6X6Y0 R −1000.0 −7.20 −15.40 −1000 。
【0122】実施例26 L d456 n’ 168.5 45.0 3.0 60.0 1.48519 r6X6Y0 R −1500.0 −8.30 −12.85 −1500 。
【0123】実施例23〜26に関する像面湾曲の図を
図32〜35に順次示す。像面湾曲は何れも良好に補正
されており、補正光学系を被走査面から60mm離して
も、良好な状態である。
【0124】最後に、上記実施例1〜26に関し、条件
(i)もしくは(ii)におけるパラメータ:d/fM
の値を一覧にして示す。 [d/fMの値] 実施例番号 1 2 3 4 5 d/fM 0.5 0.25 0.75 0.50 0.25 実施例番号 6 7 8 9 10 d/fM 0.75 0.38 0.38 0.38 0.19 実施例番号 11 12 13 14 15 d/fM 0.19 0.19 0.56 0.56 0.56 実施例番号 16 17 18 19 20 d/fM 0.38 0.19 0.38 0.56 0.19 実施例番号 21 22 23 24 25 d/fM 0.38 0.56 0.21 0.42 0.21 実施例番号 26 d/fM 0.42 。
【0125】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば光走査装置における新規な走査光学系および補正光学
系を実現できる。この発明の走査光学系は、各実施例に
示すように、主・副走査方向の像面湾曲を極めて良好に
補正でき、結像スポットのスポット径を有効に安定させ
て、良好な光走査を可能にできる。
【0126】この発明の補正光学系は、光走査用光学系
と共働して像面湾曲の良好な補正を可能とするが、補正
において重要な役割を果たす樽型トロイダル面が凹のレ
ンズ面であるので、凸の樽形トロイダル面を型面として
極めて容易且つ低コストで製造ができ、走査光学系や、
ひいては光走査装置のコストを有効に低減化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2記載の発明の実施の形態を説明す
るための図である。
【図2】請求項1,3記載の発明の実施の形態を説明す
るための図である。
【図3】請求項1,4記載の発明の実施の形態を説明す
るための図である。
【図4】請求項1,5記載の発明の実施の形態を説明す
るための図である。
【図5】樽型トロイダル面を説明するための図である。
【図6】光走査装置に実施例3の走査光学系を用いたと
きの具体的な装置構成を示す図である。
【図7】実施例1に関する像面湾曲の図である。
【図8】実施例2に関する像面湾曲の図である。
【図9】実施例3に関する像面湾曲の図である。
【図10】実施例4に関する像面湾曲の図である。
【図11】実施例5に関する像面湾曲の図である。
【図12】実施例6に関する像面湾曲の図である。
【図13】比較例1に関する像面湾曲の図である。
【図14】実施例7に関する像面湾曲の図である。
【図15】実施例8に関する像面湾曲の図である。
【図16】実施例9に関する像面湾曲の図である。
【図17】実施例10に関する像面湾曲の図である。
【図18】実施例11に関する像面湾曲の図である。
【図19】実施例12に関する像面湾曲の図である。
【図20】実施例13に関する像面湾曲の図である。
【図21】実施例14に関する像面湾曲の図である。
【図22】実施例15に関する像面湾曲の図である。
【図23】実施例16に関する像面湾曲の図である。
【図24】比較例2に関する像面湾曲の図である。
【図25】比較例3に関する像面湾曲の図である。
【図26】実施例17に関する像面湾曲の図である。
【図27】実施例18に関する像面湾曲の図である。
【図28】実施例19に関する像面湾曲の図である。
【図29】実施例20に関する像面湾曲の図である。
【図30】実施例21に関する像面湾曲の図である。
【図31】実施例22に関する像面湾曲の図である。
【図32】実施例23に関する像面湾曲の図である。
【図33】実施例24に関する像面湾曲の図である。
【図34】実施例25に関する像面湾曲の図である。
【図35】実施例26に関する像面湾曲の図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメートレンズ 3 シリンドリカルレンズ 4 偏向反射面 5 光走査用レンズ 6A 補正光学系 7 被走査面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 勝己 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光束を光偏向装置により等角速度的に偏向
    させて被走査面を光走査する光走査装置において、上記
    光偏向装置と被走査面との間に配備される光学系であっ
    て、 偏向された光束を主走査方向に関して被走査面上に向け
    て集束させる光走査用レンズと、 この光走査用レンズと共働して、偏向された光束を被走
    査面に結像させるとともに主・副走査方向の像面湾曲を
    補正する補正光学系とにより構成され、 副走査方向に関して、偏向光束の偏向起点と上記被走査
    面とを幾何光学的に略共役な関係にする機能と、被走査
    面の光走査を略等速化する機能とを有し、 上記補正光学系が上記光走査用レンズと被走査面との間
    に配備される長尺トロイダルレンズであって、副走査方
    向における曲率半径が、光軸を主走査方向に離れるに従
    い小さくなる樽型トロイダル面を凹レンズ面として含む
    ことを特徴とする光走査装置における走査光学系。
  2. 【請求項2】請求項1記載の走査光学系において、 光走査用レンズが、主走査方向に関して平行光束として
    入射する光束を被走査面に向けて集束させる機能を有す
    るとともに、複数枚のレンズで構成され、 主走査方向に関する焦点距離:fM、補正光学系の被走
    査面側のレンズ面から被走査面に到る距離:dが、条
    件: (i) 0.8>d/fM>0.1 を満足することを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の走査光学系において、 光走査用レンズが、主走査方向に関して集束光束として
    入射する光束を被走査面に向けて更に集束させる機能を
    有するとともに、単レンズとして構成され、 主走査方向に関する焦点距離:fM、補正光学系の被走
    査面側のレンズ面から被走査面に到る距離:dが、条
    件: (i) 0.8>d/fM>0.1 を満足することを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の走査光学系において、 光走査用レンズが、主走査方向に関して平行光束として
    入射する光束を被走査面に向けて集束させる機能を有す
    るとともに、単レンズとして構成され、 主走査方向に関する焦点距離:fM、補正光学系の被走
    査面側のレンズ面から被走査面に到る距離:dが、条
    件: (i) 0.8>d/fM>0.1 を満足することを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の走査光学系において、 光走査用レンズが、主走査方向に関して集束光束として
    入射する光束を被走査面に向けて更に集束させる機能を
    有するとともに、複数枚のレンズで構成され、 主走査方向に関する焦点距離:fM、補正光学系の被走
    査面側のレンズ面から被走査面に到る距離:dが、条
    件: (ii) 0.6>d/fM>0.1 を満足することを特徴とする光走査装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜6の任意の1に記載の補正光学
    系であって、樹脂材料により型成形されることを特徴と
    する補正光学系。
  7. 【請求項7】請求項6記載の補正光学系において、 補正光学系である長尺トロイダルレンズは、凹の樽型ト
    ロイダル面を光偏向装置の側に向けて配備されることを
    特徴とする補正光学系。
  8. 【請求項8】請求項6記載の補正光学系において、 補正光学系である長尺トロイダルレンズは、凹の樽型ト
    ロイダル面を被走査面の側に向けて配備されることを特
    徴とする補正光学系。
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