JPH0827952A - 角形鋼管柱 - Google Patents
角形鋼管柱Info
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- JPH0827952A JPH0827952A JP16176794A JP16176794A JPH0827952A JP H0827952 A JPH0827952 A JP H0827952A JP 16176794 A JP16176794 A JP 16176794A JP 16176794 A JP16176794 A JP 16176794A JP H0827952 A JPH0827952 A JP H0827952A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 梁の取付け位置が偏心している場合でも、水
平力に対する柱の剪断強度が確保され、かつ重量あるい
は材料コストの増加が少なく抑えられる角形鋼管柱を提
供する。 【構成】 断面がコの字型の鋼材とそれに接合された蓋
板を有する角形鋼管柱において、蓋板2の内側に蓋板2
に平行に剪断補強板21を備え、かつ、この剪断補強板
がコの字型の鋼材1の互いに対向する2つの側面の内側
に接合されている角形鋼管柱。更に、剪断補強板21と
蓋板2の板厚の合計値が、コの字型の鋼材1の肉厚の
1.3倍以上であること、あるいは、剪断補強板21と
蓋板2について、それぞれの板厚と降伏強度の積の合計
値が、コの字型の鋼材1の肉厚と降伏強度の積の1.3
倍以上である角形鋼管柱。
平力に対する柱の剪断強度が確保され、かつ重量あるい
は材料コストの増加が少なく抑えられる角形鋼管柱を提
供する。 【構成】 断面がコの字型の鋼材とそれに接合された蓋
板を有する角形鋼管柱において、蓋板2の内側に蓋板2
に平行に剪断補強板21を備え、かつ、この剪断補強板
がコの字型の鋼材1の互いに対向する2つの側面の内側
に接合されている角形鋼管柱。更に、剪断補強板21と
蓋板2の板厚の合計値が、コの字型の鋼材1の肉厚の
1.3倍以上であること、あるいは、剪断補強板21と
蓋板2について、それぞれの板厚と降伏強度の積の合計
値が、コの字型の鋼材1の肉厚と降伏強度の積の1.3
倍以上である角形鋼管柱。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、構造物に使用される
鋼管柱の中で、角形鋼管柱に関する。
鋼管柱の中で、角形鋼管柱に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管柱は、高層建築を始め、土木、建築
等、種々の構造物に用いられている。その中で、断面が
矩形の角形鋼管柱は、断面が円形の円形鋼管柱に比べ梁
の取付けが容易であり、近年、広く用いられるようにな
ってきている。
等、種々の構造物に用いられている。その中で、断面が
矩形の角形鋼管柱は、断面が円形の円形鋼管柱に比べ梁
の取付けが容易であり、近年、広く用いられるようにな
ってきている。
【0003】梁に用いられるのは、通常I形鋼又はH形
鋼であり、いずれも上下2枚のフランジとそれらの間を
繋ぐウェブで構成されている。梁の幅、即ちフランジの
幅は、構造上の要請で決まるが、通常、鋼管柱の寸法の
0.7倍以下となるよう設計されている。
鋼であり、いずれも上下2枚のフランジとそれらの間を
繋ぐウェブで構成されている。梁の幅、即ちフランジの
幅は、構造上の要請で決まるが、通常、鋼管柱の寸法の
0.7倍以下となるよう設計されている。
【0004】特に、壁面を構成する場合は、梁を壁面一
杯に寄せて取り付けることにより、角形鋼管柱の4つの
側面の内1つの側面と梁のフランジの端面を、同一平面
(面一)とすることができる。このように柱と梁を面一
とすることにより、壁材の取付け等の施工が容易とな
る。
杯に寄せて取り付けることにより、角形鋼管柱の4つの
側面の内1つの側面と梁のフランジの端面を、同一平面
(面一)とすることができる。このように柱と梁を面一
とすることにより、壁材の取付け等の施工が容易とな
る。
【0005】角形鋼管には、鋼板をプレス成形し2箇所
で折り曲げてコの字型に成形し、その後、蓋板を溶接に
より接合して角形断面とする2シームタイプの角形鋼管
柱がある。例えば、特開平1−169039号公報等に
記載された技術がこれに当たる。一般に、角形鋼管柱は
4面とも同一板厚、同一強度で形成されている。
で折り曲げてコの字型に成形し、その後、蓋板を溶接に
より接合して角形断面とする2シームタイプの角形鋼管
柱がある。例えば、特開平1−169039号公報等に
記載された技術がこれに当たる。一般に、角形鋼管柱は
4面とも同一板厚、同一強度で形成されている。
【0006】このように、プレス加工により成形された
コの字型の鋼材と蓋板とからなる角形鋼管柱でも、蓋板
を接合した方の角はアールがついておらず、角の部分ま
で平面で構成されているので、梁を柱の角に寄せて取り
付けることができる。
コの字型の鋼材と蓋板とからなる角形鋼管柱でも、蓋板
を接合した方の角はアールがついておらず、角の部分ま
で平面で構成されているので、梁を柱の角に寄せて取り
付けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】土木建築の構造物に、
地震、強風等により水平力が加わると、この力は梁を介
して伝達され、梁の取り付けられている柱に剪断力とし
て作用する。角形鋼管柱においては、この剪断力は柱の
4つの側面のうち梁に平行な2つの側面に配分され、そ
れぞれの側面に剪断力として作用する。
地震、強風等により水平力が加わると、この力は梁を介
して伝達され、梁の取り付けられている柱に剪断力とし
て作用する。角形鋼管柱においては、この剪断力は柱の
4つの側面のうち梁に平行な2つの側面に配分され、そ
れぞれの側面に剪断力として作用する。
【0008】この剪断力は、梁を柱の軸心に合わせて取
り付けてあれば、2つの側面について互いに等しくな
る。しかし、梁の取付け位置を偏心させると、2つの側
面に作用する剪断力は変化する。この場合、梁に近い方
の側面に作用する剪断力は、梁の取付け位置が偏心して
いない場合より増加する。
り付けてあれば、2つの側面について互いに等しくな
る。しかし、梁の取付け位置を偏心させると、2つの側
面に作用する剪断力は変化する。この場合、梁に近い方
の側面に作用する剪断力は、梁の取付け位置が偏心して
いない場合より増加する。
【0009】一般に、柱の強度は、梁が柱の軸心に合わ
せて取り付けられることを前提にして、設計されてい
る。その結果、柱の剪断力に対する強度(剪断強度)を
変えずに梁を柱の角に寄せて取り付けることは、この側
面に作用する剪断力がその許容強度を超えることになる
ので、困難である。
せて取り付けられることを前提にして、設計されてい
る。その結果、柱の剪断力に対する強度(剪断強度)を
変えずに梁を柱の角に寄せて取り付けることは、この側
面に作用する剪断力がその許容強度を超えることになる
ので、困難である。
【0010】もし、このように梁の取付け位置を偏心さ
せる場合は、柱の強度をこの増加した剪断力に合わせて
設計する必要がある。従来の技術では、肉厚(板厚)の
厚い柱を用いる必要があるので、柱の重量が増大すると
いう問題がある。また、柱の重量の増大を避ける場合
は、柱の材料として高張力鋼を用いることもあるが、材
料コストが増加するという問題がある。
せる場合は、柱の強度をこの増加した剪断力に合わせて
設計する必要がある。従来の技術では、肉厚(板厚)の
厚い柱を用いる必要があるので、柱の重量が増大すると
いう問題がある。また、柱の重量の増大を避ける場合
は、柱の材料として高張力鋼を用いることもあるが、材
料コストが増加するという問題がある。
【0011】この発明は、この問題を解決し、梁の取付
け位置が偏心している場合でも、水平力に対する柱の剪
断強度が確保され、かつ重量あるいは材料コストの増加
が少なく抑えられる角形鋼管柱を提供する。
け位置が偏心している場合でも、水平力に対する柱の剪
断強度が確保され、かつ重量あるいは材料コストの増加
が少なく抑えられる角形鋼管柱を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、断面
がコの字型の鋼材とそれに接合された蓋板を有する角形
鋼管柱において、蓋板の内側に蓋板に平行に剪断補強板
を備え、かつ、この剪断補強板がコの字型の鋼材の互い
に対向する2つの側面の内側に接合されていることを特
徴とする角形鋼管柱である。
がコの字型の鋼材とそれに接合された蓋板を有する角形
鋼管柱において、蓋板の内側に蓋板に平行に剪断補強板
を備え、かつ、この剪断補強板がコの字型の鋼材の互い
に対向する2つの側面の内側に接合されていることを特
徴とする角形鋼管柱である。
【0013】請求項2の発明は、剪断補強板と蓋板の板
厚の合計値が、コの字型の鋼材の肉厚の1.3倍以上で
あることを特徴とする請求項1の角形鋼管柱である。
厚の合計値が、コの字型の鋼材の肉厚の1.3倍以上で
あることを特徴とする請求項1の角形鋼管柱である。
【0014】請求項3の発明は、剪断補強板と蓋板につ
いて、それぞれの板厚と降伏強度の積の合計値が、コの
字型の鋼材の肉厚と降伏強度の積の1.3倍以上である
ことを特徴とする請求項1の角形鋼管柱である。
いて、それぞれの板厚と降伏強度の積の合計値が、コの
字型の鋼材の肉厚と降伏強度の積の1.3倍以上である
ことを特徴とする請求項1の角形鋼管柱である。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、柱の4つの側面のうちの
蓋板で構成される側面の内側に剪断補強板を備えている
ので、この側面に作用する剪断力の一部は剪断補強板に
分配される。その結果、蓋板に作用する剪断力はその分
軽減される。従って、この側面の方に梁を寄せて取り付
けても、蓋板に作用する剪断力が許容限度を超えないよ
うにすることができる。また、柱の重量の増加は剪断補
強板の重量のみで済み、鋼管柱全体からみれば僅かと言
える。
蓋板で構成される側面の内側に剪断補強板を備えている
ので、この側面に作用する剪断力の一部は剪断補強板に
分配される。その結果、蓋板に作用する剪断力はその分
軽減される。従って、この側面の方に梁を寄せて取り付
けても、蓋板に作用する剪断力が許容限度を超えないよ
うにすることができる。また、柱の重量の増加は剪断補
強板の重量のみで済み、鋼管柱全体からみれば僅かと言
える。
【0016】請求項2の発明では、剪断補強板の板厚を
蓋板と合わせて他の部分の板厚の1.3倍以上としてい
る。その理由を、梁から柱に伝達された水平力が柱の側
面へどのように配分されるか考えながら、以下に説明す
る。
蓋板と合わせて他の部分の板厚の1.3倍以上としてい
る。その理由を、梁から柱に伝達された水平力が柱の側
面へどのように配分されるか考えながら、以下に説明す
る。
【0017】図1は、梁を取り付けた角形鋼管柱の断面
を示す断面図である。図中、3は梁、10は角形鋼管
柱、11、12は梁に平行な2つの側面(それぞれ後述
の蓋板とコの字型鋼材の一部とに対応)、21は剪断補
強板、Bは梁の(フランジの)幅、Dは角形鋼管柱の寸
法、Pは梁の軸方向に作用する水平力、P0、P1、P
2は角形鋼管柱の側面に作用する力をそれぞれ示す。ま
た、図1aは、角形鋼管柱の蓋板の外面と梁のフランジ
の端面とを同一平面(面一)となるように梁を取り付け
た場合、図1bは、柱の中央に梁を取り付けた場合(通
常の梁の取付け方法)をそれぞれ示す。
を示す断面図である。図中、3は梁、10は角形鋼管
柱、11、12は梁に平行な2つの側面(それぞれ後述
の蓋板とコの字型鋼材の一部とに対応)、21は剪断補
強板、Bは梁の(フランジの)幅、Dは角形鋼管柱の寸
法、Pは梁の軸方向に作用する水平力、P0、P1、P
2は角形鋼管柱の側面に作用する力をそれぞれ示す。ま
た、図1aは、角形鋼管柱の蓋板の外面と梁のフランジ
の端面とを同一平面(面一)となるように梁を取り付け
た場合、図1bは、柱の中央に梁を取り付けた場合(通
常の梁の取付け方法)をそれぞれ示す。
【0018】これらの力P、P0、P1、P2につい
て、それぞれが作用する線について(水平面に投影し
て)考えると、力Pでは梁の軸心と一致し、力P0、P
1、P2では柱のそれぞれの側面の板厚の中央と一致す
る。しかし、鋼管柱の板厚は柱や梁の寸法に比べて通常
1桁程度小さい値であるから、以下、簡単のためこれを
無視し、力P0、P1、P2が作用する線の位置を、そ
れぞれの側面の外面の位置に等しくとる。
て、それぞれが作用する線について(水平面に投影し
て)考えると、力Pでは梁の軸心と一致し、力P0、P
1、P2では柱のそれぞれの側面の板厚の中央と一致す
る。しかし、鋼管柱の板厚は柱や梁の寸法に比べて通常
1桁程度小さい値であるから、以下、簡単のためこれを
無視し、力P0、P1、P2が作用する線の位置を、そ
れぞれの側面の外面の位置に等しくとる。
【0019】まず、図1aの場合について、力の配分を
考える。力Pは、梃の原理により力P1と力P2に配分
されので、力P1と力P2の大きさは、梁の軸心からの
距離に反比例することになる。梁の軸心に平行な2つの
側面と梁の軸心との距離は、図1aに示すように、梁を
寄せた方の側面11についてはB/2となり、もう一方
の側面12についてはD−B/2となる。
考える。力Pは、梃の原理により力P1と力P2に配分
されので、力P1と力P2の大きさは、梁の軸心からの
距離に反比例することになる。梁の軸心に平行な2つの
側面と梁の軸心との距離は、図1aに示すように、梁を
寄せた方の側面11についてはB/2となり、もう一方
の側面12についてはD−B/2となる。
【0020】以下、P、P1、P2が、それぞれの力の
大きさを表すことにすると、その比は次のようになる。 P1:P2=(D−B/2):(B/2) (1) これより、P1+P2=Pであることを用いて、P1と
Pの比を求めると、 P1:P=(D−B/2):D (2) となる。ここで、比(:)を分数(/)に直し、右辺を
Dで約分すると、 P1/P=1−B/2D (3) となる。従って、梁を寄せた方の側面11に作用する力
P1は、 P1=(1−B/2D)・P (4) と表すことができる。
大きさを表すことにすると、その比は次のようになる。 P1:P2=(D−B/2):(B/2) (1) これより、P1+P2=Pであることを用いて、P1と
Pの比を求めると、 P1:P=(D−B/2):D (2) となる。ここで、比(:)を分数(/)に直し、右辺を
Dで約分すると、 P1/P=1−B/2D (3) となる。従って、梁を寄せた方の側面11に作用する力
P1は、 P1=(1−B/2D)・P (4) と表すことができる。
【0021】次に、この力P1が、通常の梁の取り付け
方の場合(図1b)に柱の側面に作用する力P0と比べ
て、何倍に増加しているかについて調べ、その倍率(P
1/P0)を求める。通常の梁の取り付け方の場合は、
2つの側面について梁の軸心との距離が等しいので水平
力Pは2分される。従って、各側面に作用する力P0の
大きさはいずれも(P/2)であり、倍率(P1/P
0)は、 P1/P0=2P1/P (5) と表される。
方の場合(図1b)に柱の側面に作用する力P0と比べ
て、何倍に増加しているかについて調べ、その倍率(P
1/P0)を求める。通常の梁の取り付け方の場合は、
2つの側面について梁の軸心との距離が等しいので水平
力Pは2分される。従って、各側面に作用する力P0の
大きさはいずれも(P/2)であり、倍率(P1/P
0)は、 P1/P0=2P1/P (5) と表される。
【0022】更に、式(3)より(P1/P)を(1−
B/2D)で置き換えれば、 P1/P0=2−B/D (6) となる。
B/2D)で置き換えれば、 P1/P0=2−B/D (6) となる。
【0023】角形鋼管柱の寸法Dに対する梁のフランジ
の幅Bの比(B/D)は、前述のように0.7以下とな
るよう設計されているから、この倍率(P1/P0)即
ち(2−B/D)の値は1.3以上となる。これより、
柱の1つの側面を構成する蓋板と剪断補強板の板厚の合
計値を、柱の他の側面即ちコの字型の鋼材に対して、こ
の倍率1.3倍以上に増加させることにより、柱のこの
側面の剪断強度も1.3倍で強化されることになる。そ
の結果上記のように、柱の寸法に対する梁の幅の比が
0.7以下の梁を、柱の側面の蓋板側の角に寄せて取り
付けることが可能となる。
の幅Bの比(B/D)は、前述のように0.7以下とな
るよう設計されているから、この倍率(P1/P0)即
ち(2−B/D)の値は1.3以上となる。これより、
柱の1つの側面を構成する蓋板と剪断補強板の板厚の合
計値を、柱の他の側面即ちコの字型の鋼材に対して、こ
の倍率1.3倍以上に増加させることにより、柱のこの
側面の剪断強度も1.3倍で強化されることになる。そ
の結果上記のように、柱の寸法に対する梁の幅の比が
0.7以下の梁を、柱の側面の蓋板側の角に寄せて取り
付けることが可能となる。
【0024】請求項3の発明では、柱の1つの側面を構
成する蓋板と剪断補強板について、それぞれの板厚と降
伏強度の積の合計値を、柱の他の側面即ちコの字型の鋼
材に対して、この倍率1.3倍以上に増加させているの
で、柱のこの側面の剪断強度もこの倍率で強化される。
従って、請求項2と同様の効果が得られる。
成する蓋板と剪断補強板について、それぞれの板厚と降
伏強度の積の合計値を、柱の他の側面即ちコの字型の鋼
材に対して、この倍率1.3倍以上に増加させているの
で、柱のこの側面の剪断強度もこの倍率で強化される。
従って、請求項2と同様の効果が得られる。
【0025】
【実施例】図2は、発明の1実施例の角形鋼管柱を分解
して示した斜視図である。図中、1はコの字型鋼材、2
は蓋板、21は剪断補強板、4はダイヤフラムを示す。
この実施例では、剪断補強板の板厚はコの字型鋼材の肉
厚の0.5倍であり、蓋板と合わせると柱のこの側面の
板厚の合計は1.5倍である。
して示した斜視図である。図中、1はコの字型鋼材、2
は蓋板、21は剪断補強板、4はダイヤフラムを示す。
この実施例では、剪断補強板の板厚はコの字型鋼材の肉
厚の0.5倍であり、蓋板と合わせると柱のこの側面の
板厚の合計は1.5倍である。
【0026】この場合、柱の蓋板側の側面に作用する剪
断力が柱の軸心に取り付けた場合の1.5倍となるま
で、梁の取付け位置を柱の蓋板側の角に寄せることが可
能となる。これについて式(6)を用いて計算すると、
鋼管柱の寸法に対する梁の幅の比(B/D)が0.5よ
り大きい梁ならば、柱の蓋板側の角に寄せて取り付ける
ことができることになる。
断力が柱の軸心に取り付けた場合の1.5倍となるま
で、梁の取付け位置を柱の蓋板側の角に寄せることが可
能となる。これについて式(6)を用いて計算すると、
鋼管柱の寸法に対する梁の幅の比(B/D)が0.5よ
り大きい梁ならば、柱の蓋板側の角に寄せて取り付ける
ことができることになる。
【0027】図3は、この実施例の角形鋼管柱の断面を
示した断面図である。図中の符号は図2に同じである。
剪断補強板21は、蓋板の内側に蓋板に平行に、コの字
型鋼材の対向する2つの側面の内面に溶接により接合さ
れている。
示した断面図である。図中の符号は図2に同じである。
剪断補強板21は、蓋板の内側に蓋板に平行に、コの字
型鋼材の対向する2つの側面の内面に溶接により接合さ
れている。
【0028】これらの実施例の角形鋼管柱は、鋼板をプ
レス加工によりコの字型に成形し、コの字型鋼材1を製
作する。この際、2つの折り曲げ部は鋼板の曲げ特性に
もよるが、板厚の数倍の曲げ半径で成形する。その後、
コの字型鋼材1の側面の内側に、矩形のダイヤフラムを
取付けることが多い。
レス加工によりコの字型に成形し、コの字型鋼材1を製
作する。この際、2つの折り曲げ部は鋼板の曲げ特性に
もよるが、板厚の数倍の曲げ半径で成形する。その後、
コの字型鋼材1の側面の内側に、矩形のダイヤフラムを
取付けることが多い。
【0029】次いで、剪断補強板21を、コの字型鋼材
1の側面の内側に、すみ肉溶接等で接合する。ここで、
剪断補強板21は、ダイヤフラム4とコの字型鋼材1の
側面とで囲まれる空間に蓋をするように配置すると、溶
接等の作業がし易くなる。最後に、コの字型鋼材1の側
面と蓋板2を溶接等により接合すれば、鋼管柱が完成す
る。
1の側面の内側に、すみ肉溶接等で接合する。ここで、
剪断補強板21は、ダイヤフラム4とコの字型鋼材1の
側面とで囲まれる空間に蓋をするように配置すると、溶
接等の作業がし易くなる。最後に、コの字型鋼材1の側
面と蓋板2を溶接等により接合すれば、鋼管柱が完成す
る。
【0030】ここで、剪断補強板の取付け位置は、蓋板
に近い程即ち柱の軸心から離れている程、剪断力を分担
する上で好ましい。但し、あまり蓋板の取付け位置に接
近させて取り付けると、接合部に形成される溶接ビード
により蓋板が取り付けにくくなるので、その分の余裕を
見て取り付けることが望ましい。また、剪断補強板は蓋
板に平行に取り付けるが、平行度は特に高い必要はな
い。但し、あまり平行度が悪いと、コの字型鋼材の側面
との隙間が開きすぎて溶接しにくくなり、また、剪断補
強板の接合強度が低下する。従って、通常の溶接作業が
できる程度の平行度は必要である。
に近い程即ち柱の軸心から離れている程、剪断力を分担
する上で好ましい。但し、あまり蓋板の取付け位置に接
近させて取り付けると、接合部に形成される溶接ビード
により蓋板が取り付けにくくなるので、その分の余裕を
見て取り付けることが望ましい。また、剪断補強板は蓋
板に平行に取り付けるが、平行度は特に高い必要はな
い。但し、あまり平行度が悪いと、コの字型鋼材の側面
との隙間が開きすぎて溶接しにくくなり、また、剪断補
強板の接合強度が低下する。従って、通常の溶接作業が
できる程度の平行度は必要である。
【0031】図4は、発明の他の実施例における剪断補
強板とダイヤフラムの取付け方を示す図である。図中、
41は当て金を示し、他の符号は図2と同様である。当
て金41は、矩形断面の棒鋼等でできており、各2本1
組でダイヤフラムの両面に溶接されている。図4aにお
いては、剪断補強板はこれらの当て金41、41に接合
されている。図4bにおいては、剪断補強板は2枚のダ
イヤフラム4、4の当て金41、41に近い位置にじか
に溶接されている。
強板とダイヤフラムの取付け方を示す図である。図中、
41は当て金を示し、他の符号は図2と同様である。当
て金41は、矩形断面の棒鋼等でできており、各2本1
組でダイヤフラムの両面に溶接されている。図4aにお
いては、剪断補強板はこれらの当て金41、41に接合
されている。図4bにおいては、剪断補強板は2枚のダ
イヤフラム4、4の当て金41、41に近い位置にじか
に溶接されている。
【0032】このように接合することにより、剪断補強
板21、2枚のダイヤフラム4、およびコの字型鋼材1
の3つの側面により、直方体が形成されることになる。
その結果、剪断補強板とダイヤフラムのそれぞれのエッ
ジ部は、互いに接合されない場合と比べて、座屈しにく
くなるという効果も期待できる。
板21、2枚のダイヤフラム4、およびコの字型鋼材1
の3つの側面により、直方体が形成されることになる。
その結果、剪断補強板とダイヤフラムのそれぞれのエッ
ジ部は、互いに接合されない場合と比べて、座屈しにく
くなるという効果も期待できる。
【0033】図5は、以上の実施例の角形鋼管柱に梁を
取り付けた場合の縦断面を示す縦断面図である。図中、
31は梁フランジ、32は梁ウェブを示し、他の符号は
図2に同じである。剪断補強板21の寸法は、梁3の高
さ方向の寸法と同一に製作されているが、これは梁の仕
口部の寸法より小さくなければよく、製作上の観点から
適宜決めてよい。
取り付けた場合の縦断面を示す縦断面図である。図中、
31は梁フランジ、32は梁ウェブを示し、他の符号は
図2に同じである。剪断補強板21の寸法は、梁3の高
さ方向の寸法と同一に製作されているが、これは梁の仕
口部の寸法より小さくなければよく、製作上の観点から
適宜決めてよい。
【0034】図6は、図5と同様、実施例の角形鋼管柱
に梁を取り付けた場合の横断面を示す横断面図である。
梁フランジ31の一方の端面は、蓋板2の表面と同一平
面(面一)に取り付けられている。
に梁を取り付けた場合の横断面を示す横断面図である。
梁フランジ31の一方の端面は、蓋板2の表面と同一平
面(面一)に取り付けられている。
【0035】また、板厚又は降伏強度の増加に制限があ
る場合でも、両者の組み合わせで、同じ効果を得ること
ができる。例えば、柱の寸法Dに対する梁の幅Bの比
(B/D)が0.4の場合、蓋板の板厚として必要であ
るのは、前述の式(6)で計算するとコの字型の鋼材の
肉厚の1.6倍となる。しかし、構造材の軽量化の観点
から、剪断補強板の板厚の許容限が他の部分の肉厚の
0.5倍とされた場合は、設計不能となる。
る場合でも、両者の組み合わせで、同じ効果を得ること
ができる。例えば、柱の寸法Dに対する梁の幅Bの比
(B/D)が0.4の場合、蓋板の板厚として必要であ
るのは、前述の式(6)で計算するとコの字型の鋼材の
肉厚の1.6倍となる。しかし、構造材の軽量化の観点
から、剪断補強板の板厚の許容限が他の部分の肉厚の
0.5倍とされた場合は、設計不能となる。
【0036】このような場合は、剪断補強板をJIS規
格のSM490で製作すれば、コの字型の鋼材や蓋板
(通常は材料コストの観点からJIS規格のSS40
0)に対して、降伏強度を1.2倍程度高くすることが
できる。その結果、剪断補強板の強度は板厚0.5倍×
降伏強度1.2倍で、コの字型の鋼材や蓋板の0.6倍
となる。従って、剪断補強板と蓋板を合わせた強度はコ
の字型鋼材の1.6倍となり、必要な剪断強度を確保で
きる。
格のSM490で製作すれば、コの字型の鋼材や蓋板
(通常は材料コストの観点からJIS規格のSS40
0)に対して、降伏強度を1.2倍程度高くすることが
できる。その結果、剪断補強板の強度は板厚0.5倍×
降伏強度1.2倍で、コの字型の鋼材や蓋板の0.6倍
となる。従って、剪断補強板と蓋板を合わせた強度はコ
の字型鋼材の1.6倍となり、必要な剪断強度を確保で
きる。
【0037】
【発明の効果】この発明では、角形鋼管柱の4つの側面
のうちの1つを構成する蓋板の内側に剪断補強板を設
け、蓋板側の側面の剪断強度を他の側面より所定の倍率
で強化することにより、柱の他の部分の重量や材料コス
トを増加させることなく、梁を蓋板側の柱の角に寄せて
取り付けることが可能となる。
のうちの1つを構成する蓋板の内側に剪断補強板を設
け、蓋板側の側面の剪断強度を他の側面より所定の倍率
で強化することにより、柱の他の部分の重量や材料コス
トを増加させることなく、梁を蓋板側の柱の角に寄せて
取り付けることが可能となる。
【図1】梁を取り付けた角形鋼管柱の断面を示す断面
図。
図。
【図2】発明の1実施例の角形鋼管柱を分解して示した
斜視図。
斜視図。
【図3】この実施例の角形鋼管柱の断面を示した断面
図。
図。
【図4】他の実施例における剪断補強板とダイヤフラム
の取付け方を示す図。
の取付け方を示す図。
【図5】角形鋼管柱に梁を取り付けた場合の縦断面を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図6】角形鋼管柱に梁を取り付けた場合の横断面を示
す横断面図。
す横断面図。
1 コの字型鋼材 2 蓋板 21 剪断補強板
フロントページの続き (72)発明者 井 英浩 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 岡本 晴仁 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大島 正隆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤原 吉幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 断面がコの字型の鋼材とそれに接合され
た蓋板を有する角形鋼管柱において、蓋板の内側に蓋板
に平行に剪断補強板を備え、かつ、この剪断補強板がコ
の字型の鋼材の互いに対向する2つの側面の内側に接合
されていることを特徴とする角形鋼管柱。 - 【請求項2】 剪断補強板と蓋板の板厚の合計値が、コ
の字型の鋼材の肉厚の1.3倍以上であることを特徴と
する請求項1の角形鋼管柱。 - 【請求項3】 剪断補強板と蓋板について、それぞれの
板厚と降伏強度の積の合計値が、コの字型の鋼材の肉厚
と降伏強度の積の1.3倍以上であることを特徴とする
請求項1の角形鋼管柱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16176794A JPH0827952A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 角形鋼管柱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16176794A JPH0827952A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 角形鋼管柱 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0827952A true JPH0827952A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15741518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16176794A Pending JPH0827952A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 角形鋼管柱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0827952A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101106712B1 (ko) * | 2011-04-29 | 2012-01-18 | 주식회사 에이스이엔씨 | 프리캐스트 콘크리트 박스빔의 강성 보강 구조 및 강성 보강 방법 |
| CN106925950A (zh) * | 2015-12-31 | 2017-07-07 | 西安核设备有限公司 | 一种大型双层薄壁d型截面真空室夹层流道槽钢制造工艺方法 |
| KR102196491B1 (ko) * | 2020-08-11 | 2020-12-29 | (주)힐엔지니어링 | Cft 기둥의 제작방법 및 이 방법에 의해 제작된 cft 기둥 |
| KR20210115812A (ko) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 이병희 | 배근용 개구부를 갖는 각형 강관 기둥 및 이의 제작방법 그리고 이를 이용한 철골보의 접합구조 |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP16176794A patent/JPH0827952A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101106712B1 (ko) * | 2011-04-29 | 2012-01-18 | 주식회사 에이스이엔씨 | 프리캐스트 콘크리트 박스빔의 강성 보강 구조 및 강성 보강 방법 |
| CN106925950A (zh) * | 2015-12-31 | 2017-07-07 | 西安核设备有限公司 | 一种大型双层薄壁d型截面真空室夹层流道槽钢制造工艺方法 |
| KR20210115812A (ko) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 이병희 | 배근용 개구부를 갖는 각형 강관 기둥 및 이의 제작방법 그리고 이를 이용한 철골보의 접합구조 |
| KR102196491B1 (ko) * | 2020-08-11 | 2020-12-29 | (주)힐엔지니어링 | Cft 기둥의 제작방법 및 이 방법에 의해 제작된 cft 기둥 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020312 |