JPH08281345A - プレス加工金型及びその製作方法 - Google Patents

プレス加工金型及びその製作方法

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JPH08281345A
JPH08281345A JP8367495A JP8367495A JPH08281345A JP H08281345 A JPH08281345 A JP H08281345A JP 8367495 A JP8367495 A JP 8367495A JP 8367495 A JP8367495 A JP 8367495A JP H08281345 A JPH08281345 A JP H08281345A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パンチガイドによりパンチを高精度にガイド
支持し、高精度の加工を可能にするプレス加工金型を得
る。 【構成】 パンチ挿入孔14aを設けたパンチガイド1
4を支持したストリッパープレート20と下型とを位置
合わせし、ダイ40の抜き孔12を塞ぐ支持フィルム5
0を上型と下型とで挟んで支持し、パンチ挿入孔14a
内に硬化剤60を流し込み、パンチ挿入孔14a位置に
合わせて上型に装着したパンチ16をパンチ挿入孔14
a内に没入してパンチ16の先端がパンチ挿入孔14a
を通過する位置まで進入させ、硬化剤60が固化した
後、前記パンチ挿入孔14aからパンチ16を抜いてガ
イド孔を有するガイド部材をパンチガイドにつくり込
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリードフレームの製造あ
るいは半導体装置のリードカット、リードフォーミング
等の加工で使用するプレス加工金型及びその製作方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】プレス抜き加工によってリードフレーム
を製造する場合あるいはリードを曲げ成形して半導体装
置を製造する等の加工ではパンチを用いた打抜加工が施
される。図7はプレス抜き加工によりリードフレームを
製造する加工装置で用いる金型ダイ10の平面図を示
す。図7(a) は割り型によって抜き孔12を形成した
例、図7(b) はワイヤカットによって抜き孔12を形成
した例である。打抜用のパンチの刃先部分はこれらの抜
き孔12の形状に合わせて形成されており、抜き孔12
の平面配置位置に正確に位置合わせして装着される。
【0003】図8はパンチ16を位置合わせして打抜加
工時にガイド支持するパンチガイド14を示す。パンチ
ガイド14にはパンチ16の端面形状に合わせたガイド
孔18が貫設されており、パンチ16の先端側のストレ
ート部がガイド孔18にガイド支持されて打抜加工され
る。なお、20はパンチガイド14を支持するストリッ
パープレートである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リードフレ
ーム等の加工においてはきわめて高精度の加工が要求さ
れることからパンチ16を精度よくガイド支持する必要
があり、パンチガイド14の支持精度が問題になる。図
9はパンチ16とパンチガイド14に設けたガイド孔1
8との平面配置位置関係を示す説明図である。パンチ1
6とガイド孔18との間には0.003mm 程度のクリアラン
スを設定するが、このクリアランスは図9(a) に示すよ
うに均等に設定されることが望ましい。しかしながら、
実際にはパンチ16とパンチガイド14を別々に製作す
る等の理由から図9(b) に示すようにガイド孔18の一
方側にパンチ16が偏った状態になる場合がある。
【0005】このようにパンチ16とガイド孔18との
クリアランスが不適正になるとパンチガイド14による
ガイド支持が的確になされず高精度が要求される加工精
度に悪影響を与えることになる。また、従来使用されて
いるパンチガイド14はきわめて高速でかつ多数回進退
動するパンチ16を支持するため、超硬金属といった硬
度の高い耐摩耗性を有する材質が使用され、パンチガイ
ド14を高精度で製作することが困難であるといった問
題点もあった。
【0006】本発明はこれらの問題点を解消すべくなさ
れたものであり、その目的とするところはリードフレー
ムの加工等で使用するプレス加工金型においてパンチを
高精度でガイド支持できるパンチガイドを有し、高精度
の加工を可能にするとともに、加工金型の好適な製作方
法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、パンチガイドに
よりパンチをガイド支持して加工するプレス加工金型に
おいて、前記パンチガイドに貫設されたパンチ挿通孔の
孔内にパンチ挿通孔の内壁面を覆って硬化剤により形成
されたガイド部材が設けられ、該ガイド部材に前記パン
チをガイド支持するガイド孔が形成されて成ることを特
徴とする。また、パンチガイドによりパンチをガイド支
持して加工するプレス加工金型の製作方法において、前
記パンチをガイドするに必要なガイド孔よりも大きなパ
ンチ挿入孔を設けたパンチガイドをストリッパープレー
トで支持するとともに該ストリッパープレートと下型と
を位置合わせし、ダイの抜き孔を塞ぐ支持フィルムを上
型と下型とで挟んで支持し、前記パンチガイドの上方か
ら前記パンチ挿入孔内に硬化剤を流し込み、下型に対し
位置決めして上型に支持したパンチを前記パンチ挿入孔
内に充填した硬化剤中にその先端部を没入させるととも
に、先端が前記パンチ挿入孔を通過する位置まで進入さ
せ、前記硬化剤が固化した後、前記パンチ挿入孔からパ
ンチを抜くことにより、硬化剤によって形成したガイド
孔を有するガイド部材をパンチガイドにつくり込むこと
を特徴とする。また、前記硬化剤として硬化後にパンチ
のガイド部材として必要な強度、耐摩耗性を有する材料
を使用することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係るプレス加工金型はパンチをガイド
支持するパンチガイドに硬化剤で形成したガイド部材を
つくり込むことによって、パンチのガイドとして好適な
クリアランスを有するパンチガイドを得ることができ、
高精度の加工を可能にするプレス加工金型として提供す
ることができる。また、本発明に係るプレス加工金型の
製作方法によれば、パンチ挿入孔内に硬化剤を流し込み
硬化剤中にパンチを没入させることによって常に好適な
クリアランスを有するパンチガイドを得ることができ加
工金型の製作を容易にすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて説明する。本発明に係るプレス加工金型はパンチ
をガイド支持するパンチガイドの構成を特徴とする。図
1にプレス加工金型の要部であるパンチガイド14によ
りパンチ16をガイドする構成部分の断面図、図2にパ
ンチガイド14の平面図を示す。
【0010】図1に示すように実施例のプレス加工金型
はパンチガイド14に設けるガイド孔18の内周壁面に
パンチガイド14の基材とは別素材によって形成したガ
イド部材30を設けたことを特徴とする。このガイド部
材30はパンチ16の配置位置に合わせてパンチガイド
14の本体に設けた貫通孔の内周壁を覆って内壁面に固
着させて設けたものであり、パンチ16の外周側面と摺
接してパンチ16をガイド支持する。
【0011】ガイド部材30パンチガイド14の本体と
は別体で形成したのは、従来のパンチガイド14よりも
高精度にガイド支持できるようにするためであり、高精
度にガイド支持できるのは以下で説明するように流動性
を有する硬化剤を用いてガイド部材30を形成すること
による。そして、パンチガイド14の本体とは別素材で
ガイド部材30を形成することによりパンチガイド14
の製作が容易になり、製作コストを下げることができる
とともに、パンチ16をより高精度でガイド支持するこ
とが可能になる。
【0012】図3および図4は流動性を有する硬化剤6
0を用いてパンチ16をガイド部材30でガイド支持す
るプレス加工金型の製作方法の一実施例を示す。実施例
ではまず図3に示すようにダイ40およびダイ枠42か
ら成る下型上に支持フィルム50をセットし、パンチガ
イド14およびストリッパープレート20により支持フ
ィルム50を挟んで支持する。パンチガイド14はスト
リッパープレート20の所定位置に取り付けられてお
り、ポスト44によってストリッパープレート20と下
型とが正確に位置出しされてダイ40に対しパンチガイ
ド14が位置決めされる。
【0013】この状態でストリッパープレート20の上
方からパンチガイド14のパンチ挿入孔14a内に硬化
剤60を流し込む。硬化剤60はパンチ挿入孔14aを
ほぼ満たす量を流し込む。パンチ挿入孔14aに流し込
まれた硬化剤60は支持フィルム50によって下型側に
流れ出ないように保持される。支持フィルム50はこの
ようにパンチ挿入孔14aに流し込んだ硬化剤60が漏
れ出ないようにするためのものであり、その材質として
は紙あるいは樹脂フィルム等が使用できる。
【0014】上記のようにパンチ挿入孔14a内に硬化
剤60を流し込んだ後、図4に示すようにパンチ挿入孔
14aにパンチ16を挿入する。パンチ16はパンチプ
レート46およびバッキングプレート48によって支持
され、ストリッパープレート20および下型に対し正確
に位置合わせしてセットする。パンチ16はパンチ挿入
孔14a内に充填された硬化剤60中に没入するように
進入し、硬化剤60はパンチ16によって押しのけられ
てパンチ16の外面とパンチ挿入孔14aの内壁面との
間に充填される。なお、この操作ではパンチ16を若干
上下動させてパンチ16の外面と硬化剤60がなじむよ
うにするのがよい。
【0015】パンチ16はパンチ挿入孔14aの底まで
進入させた後、支持フィルム50を突き破って先端をダ
イ40側に0.3〜0.4mm程度突出させるようにす
る。このパンチ16の突出量はストリッパープレート2
0とバッキングプレート48との間にディスタンスブロ
ック49を装着することによって規定することができ
る。図4はパンチ16が支持フィルム50を突き破った
状態を示す。このようにパンチ16で支持フィルム50
を突き破るようにした際には、図5に示すように支持フ
ィルム50がパンチ16の外面とダイ40の抜き孔の内
壁面との間に挟まれ、パンチ16をセンタリングさせる
作用が生じ、パンチ16の位置が補正される。パンチ1
6とダイ40とのクリアランスを小さく設定するため支
持フィルム50は薄厚のものを使用する。
【0016】パンチ16で支持フィルム50を突き破っ
た状態で所定時間経過させ硬化剤60の固化を待つ。パ
ンチ16は硬化剤60が完全に硬化する前にパンチ挿入
孔14aから抜き出すようにする。パンチ16を軽く上
下動させるようにすることで簡単に抜き出すことができ
る。パンチガイド14のパンチ挿入孔14aを放電加工
によって形成するとパンチ挿入孔14aの内面が放電面
となって硬化剤60とのくいつき性が良好になる。ま
た、パンチ16は通常は長手方向に研削して製作するか
ら硬化剤60からパンチ16を抜くことは容易である。
【0017】パンチ16を抜き出し、硬化剤60が完全
に硬化した後、ラッピングパウダーを用いてパンチ16
と硬化剤60とをラッピングする。このラッピングによ
り硬化剤60とパンチ16との間に0.001〜0.0
03mm程度のクリアランスを設定する。こうして、所
定クリアランスのガイド孔18が形成され、パンチ挿入
孔14aにガイド部材30が形成されたパンチガイド1
4が得られる。本実施例の方法によって形成したガイド
部材30は硬化剤60にパンチ16を没入させて形成す
るからパンチ16とガイド孔18とのクリアランスは常
に均等にできガイド孔18内でパンチ16が一方に偏位
するといったことをなくすことができる。
【0018】なお、パンチガイド14の裏面に硬化剤6
0が溢れ出て硬化した硬化剤や不要部分に付着した硬化
剤60については別途取り除く。また、プレス加工金型
によってパンチガイド14の下面からガイド部材30の
端面が若干突出するように形成する場合は、図6に示す
ようにパンチガイド14の下面にあらかじめライナー6
5を貼着しておき、上記実施例と同様にパンチ挿入孔1
4a内に硬化剤60を流し込んで硬化させた後、ライナ
ー65を除去することによって形成できる。ライナー6
5の厚さをガイド部材30の突出量(0.03〜0.0
5mm程度)に設定しておくことでガイド部材30の端
面をパンチガイド14の下面から突出させて形成するこ
とができる。
【0019】このように硬化剤60をパンチガイド14
の下面から突出させた場合は硬化剤60の端面を研磨す
ることによって端面の平坦度を出すことができ、突出寸
法の精度出しをすることができる。もちろん、前記実施
例のようにパンチガイド14の下面から硬化剤60を突
出させない場合でも硬化剤60を研磨してもよい。ま
た、パンチ挿入孔14aはパンチ16をガイドするガイ
ド孔の寸法よりも大きく設定するが、パンチ挿入孔14
aの外形は隣接するリード間位置をねらい位置とするの
がよい。隣接するパンチ抜き位置までパンチ挿入孔14
aで押さえるようにすることで被加工品の押さえが的確
にできるしガイド部材30によって押さえた部位はパン
チ抜きによって製品にあらわれない部分だからである。
【0020】本実施例で使用した硬化剤60は硬化した
状態でガイド部材30として使用するから、硬化状態で
所定の硬度、耐摩耗性を有するものである必要がある。
硬化剤60には金属系硬化剤あるいはセラミック系硬化
剤が使用できる。セラミック系硬化材の場合は潤滑性が
得られるという利点がある。
【0021】本実施例のプレス加工金型の製作方法では
上記のようにパンチガイド14に別部材のガイド部材3
0をつくり込むようにするから、パンチガイド14のガ
イド部材30を装着する部位にはパンチ16のガイド孔
よりも大きく設定した貫通孔をあらかじめ設けるが、こ
の貫通孔はそれほど高精度で形成する必要はなく、また
パンチガイド14の素材もパンチ16との間での耐摩耗
性を考慮したりする必要がないから従来にくらべてパン
チガイド14の製作は容易でありしたがって製作コスト
を有効に下げることが可能になる。
【0022】なお、本実施例の方法はパンチガイドでパ
ンチをガイド支持して加工する加工金型では汎用的に利
用できる方法であり、たとえばプレス抜き加工によって
リードフレームを製造する場合の他、種々のプレス抜き
加工製品用として利用でき、リードカット、リードフォ
ーミングといった加工装置にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るプレス加工金型によれば、
上述したように、硬化剤によって形成したガイド部材を
つくり込んだパンチガイドによりパンチを高精度にガイ
ド支持することができ、これによって高精度の加工を可
能にすることができる。また、本発明に係るプレス加工
金型の製作方法によれば、ガイド孔に対して均等なクリ
アランスを有するパンチガイドが容易に形成でき、高精
度を有する加工金型を容易に得ることができる等の著効
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス加工金型のパンチガイドによるパンチの
ガイド構造を示す断面図。
【図2】パンチガイドおよびガイド部材の平面図。
【図3】プレス加工金型の製作方法を示す説明図。
【図4】プレス加工金型の製作方法を示す説明図。
【図5】プレス加工金型で硬化剤の硬化時におけるパン
チ位置を示す断面図。
【図6】プレス加工金型の他の製作方法を示す説明図。
【図7】金型ダイの従来例の構成を示す平面図。
【図8】パンチガイドによるパンチのガイド支持構造の
従来例を示す断面図。
【図9】ガイド孔とパンチとの平面配置位置関係を示す
説明図。
【符号の説明】
10 金型ダイ 12 抜き孔 14 パンチガイド 14a パンチ挿入孔 16 パンチ 18 ガイド孔 20 ストリッパープレート 30 ガイド部材 40 ダイ 46 パンチプレート 48 バッキングプレート 49 ディスタンスブロック 50 支持フィルム 60 硬化剤 65 ライナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチガイドによりパンチをガイド支持
    して加工するプレス加工金型において、 前記パンチガイドに貫設されたパンチ挿通孔の孔内にパ
    ンチ挿通孔の内壁面を覆って硬化剤により形成されたガ
    イド部材が設けられ、該ガイド部材に前記パンチをガイ
    ド支持するガイド孔が形成されて成ることを特徴とする
    プレス加工金型。
  2. 【請求項2】 パンチガイドによりパンチをガイド支持
    して加工するプレス加工金型の製作方法において、 前記パンチをガイドするに必要なガイド孔よりも大きな
    パンチ挿入孔を設けたパンチガイドをストリッパープレ
    ートで支持するとともに該ストリッパープレートと下型
    とを位置合わせし、 ダイの抜き孔を塞ぐ支持フィルムを上型と下型とで挟ん
    で支持し、 前記パンチガイドの上方から前記パンチ挿入孔内に硬化
    剤を流し込み、 下型に対し位置決めして上型に支持したパンチを前記パ
    ンチ挿入孔内に充填した硬化剤中にその先端部を没入さ
    せるとともに、先端が前記パンチ挿入孔を通過する位置
    まで進入させ、 前記硬化剤が固化した後、前記パンチ挿入孔からパンチ
    を抜くことにより、硬化剤によって形成したガイド孔を
    有するガイド部材をパンチガイドにつくり込むことを特
    徴とするプレス加工金型の製作方法。
  3. 【請求項3】 硬化剤として硬化後にパンチのガイド部
    材として必要な強度、耐摩耗性を有する材料を使用する
    ことを特徴とする請求項2記載のプレス加工金型の製作
    方法。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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