JPH08281860A - 熱線遮蔽フィルム - Google Patents

熱線遮蔽フィルム

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Publication number
JPH08281860A
JPH08281860A JP7085762A JP8576295A JPH08281860A JP H08281860 A JPH08281860 A JP H08281860A JP 7085762 A JP7085762 A JP 7085762A JP 8576295 A JP8576295 A JP 8576295A JP H08281860 A JPH08281860 A JP H08281860A
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JP
Japan
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heat ray
layer
shielding
fine particles
shielding film
Prior art date
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Pending
Application number
JP7085762A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Saito
光正 斉藤
Kazuhiko Osada
和彦 長田
Masayasu Narimatsu
正恭 成松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP7085762A priority Critical patent/JPH08281860A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓ガラス等に貼着できるフィルムであって、
窓ガラスの可視光透過率を損わずに熱線を有効に遮蔽す
ることができ、耐候性に優れ、また製造コストも嵩まな
い熱線遮蔽フィルムを提供する。 【構成】 透明フィルム基体2の一面上にハードコート
層1が形成され、他面上に粘着剤層3が形成され、該粘
着剤層3上に剥離層4が形成されている。ハードコート
層1にアンチモン含有酸化スズ微粒子またはインジウム
含有酸化スズ微粒子が含有されており、このハードコー
ト層1が熱線遮蔽層を兼ねている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物や乗物の窓ガラス等
の、透明ガラス体に貼着して用いられ、熱線を遮蔽する
ことができるフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の窓、乗物の窓、あるいは冷蔵、冷
凍ショーケースの窓などにおいて、暑さの軽減、省エネ
ルギー化を図るために、これらの窓に熱線(赤外線)を
反射または吸収する性能を付与する方法が提案されてい
る。例えば、透明フィルム状基体の表面に、Al、A
g、Au等の金属薄膜をスパッタリングや蒸着により形
成してなる熱線反射フィルムを窓に貼着する方法(特開
昭57−59748号公報、特開昭57−59749号
公報)や、ガラス表面に有機系の赤外線吸収剤をコーテ
ィングして赤外線吸収層を形成する方法(特開平4−1
60037)などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属のスパッタリング薄膜や蒸着膜は熱線遮蔽性能には優
れているが、透明性が悪いという欠点があった。よっ
て、窓ガラスに貼着して用いると窓の可視光線透過率が
損われるという不都合が生じていた。また金属による光
沢反射もあるので外観上好ましくなく、さらに製造コス
トも高いものであった。一方、上記有機系赤外線吸収剤
を用いた赤外線吸収層は、耐候性がないので実用上問題
があり、また材料コストも高いものであった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、窓ガラス等の可視光透過率を損わずに熱線を有効に
遮蔽することができ、耐候性に優れ、また製造コストも
嵩まない熱線遮蔽フィルムを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の熱線遮蔽フィルムは、熱線
遮蔽層および粘着剤層を有してなり、一面が粘着剤層か
らなることを特徴とするものである。粘着剤層が、熱線
遮蔽層を兼ねる構成とすることもできる。この熱線遮蔽
フィルムにおいて、熱線遮蔽層および粘着剤層に加えて
紫外線吸収層を設けることもできる。粘着剤層が、紫外
線吸収層を兼ねる構成としてもよい。本発明の請求項5
記載の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽層、粘着剤層およ
びハードコート層を有してなり、表面がハードコート層
からなり、裏面が粘着剤層からなることを特徴とするも
のである。粘着剤層またはハードコート層のいずれか
が、熱線遮蔽層を兼ねる構成とすることもできる。この
熱線遮蔽フィルムにおいて、熱線遮蔽層、粘着剤層およ
びハードコート層に加えて紫外線吸収層を設けることも
できる。粘着剤層またはハードコート層のいずれかが、
紫外線吸収層を兼ねる構成としてもよい。
【0006】上記熱線遮蔽層は、熱線遮蔽性無機微粒子
を含有してなるものが好適である。熱線遮蔽性無機微粒
子の粒子径は0.1μm以下であることが好ましい。ま
た熱線遮蔽性無機微粒子としては、アンチモン含有酸化
スズ微粒子またはインジウム含有酸化スズ微粒子が特に
好ましい。上記紫外線吸収層は、酸化亜鉛または有機系
紫外線吸収剤を含有してなるものが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽層およ
び粘着剤層を有してなり、一面が粘着剤層からなるもの
であるので、建物や乗物の窓ガラス等に貼着して好適に
用いられ、熱線を遮蔽することができる。また本発明の
熱線遮蔽フィルムを貼着することにより、窓ガラスが割
れた時にガラスの破片が飛散するのを防止することがで
きる。またハードコート層を設ければ、耐キズ性に優れ
たものとなる。さらに紫外線吸収層を設ければ、熱線を
遮蔽できるとともに紫外線を吸収することができる。本
発明の熱線遮蔽フィルムにおいて、粘着剤層またはハー
ドコート層が、熱線遮蔽層および/または紫外線吸収層
を兼ねる構成とすることができ、このことにより製造工
程は容易になり、製造コストも安価に抑えられる。熱線
遮蔽層と紫外線吸収層とは異なる層としてもよく、また
同一の層にしてもよい。また熱線遮蔽性無機微粒子を用
いて熱線遮蔽層を形成することによって、近赤外線を吸
収できるとともに可視光を透過でき、熱線遮蔽層の着色
も少なく、反射もないフィルムが得られる。したがっ
て、本発明の熱線遮蔽フィルムを貼着することによって
窓ガラスの透明性が損われたり、外観が悪くなることは
ない。また熱線遮蔽物質として無機物を用いることによ
り耐候性に優れたものとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1は、本
発明の熱線遮蔽フィルムの実施例を示した断面図であ
る。第1の実施例の熱線遮蔽フィルムは、透明フィルム
基体2の一面上にハードコート層1が形成され、他面上
に粘着剤層3が形成され、該粘着剤層3上に剥離層4が
形成されている。本実施例ではハードコート層1に熱線
遮蔽性無機微粒子が含有されており、このハードコート
層1が熱線遮蔽層を兼ねている。
【0009】本発明で用いられる透明フィルム基体2と
しては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポ
リビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、フッ
素樹脂、エチレン、ビニルアルコール樹脂等のフィルム
が用いられ、好ましくはポリエステルフィルム、特に好
ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムが用いられる。透明フィルム基体2の厚さは、材質や
熱線遮蔽フィルムの用途等に応じて適宜選択できるが、
例えば25〜250μm程度のものが好ましく用いられ
る。
【0010】本発明で用いられる粘着剤層3は透明樹脂
粘着剤を用いて形成される。例えば、ポリメチルメタア
クリレート、ポリビニルエーテル、ポリイソブチル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール
等の樹脂を好ましく用いて形成される。粘着剤層3の厚
さは、5〜30μm程度とするのが好ましい。剥離層4
は粘着層3上に剥離可能に設けられ、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルムが好ましく用い
られる。この剥離層4は、熱線遮蔽フィルムを窓ガラス
等に貼着する際に取り去って接着剤層3を露出させるも
のである。剥離層4は透明でも不透明でもよいが、剥離
する際に他の層との区別がつきやすいように不透明なも
のが好ましく、着色することもできる。
【0011】ハードコート層1は熱線遮蔽フィルムの表
面を保護し、耐キズ性を付与する目的で設けられ、膜硬
度の高い樹脂膜で形成される。例えばアクリル樹脂、シ
リコーン樹脂等を用いて好ましく形成される。ハードコ
ート層1の厚さは、材質や熱線遮蔽フィルムの用途等に
応じて適宜選択できるが、例えば0.5〜5μm程度に
好ましく形成される。
【0012】本発明で用いられる熱線遮蔽性無機微粒子
としては、導電性物質が用いられ、アンチモン含有酸化
スズ(ATO)、インジウム含有酸化スズ(ITO)、
硫化銅(CuS)のほか、導電性酸化物、導電性硫化
物、導電性炭化物、導電性チッ化物等の微粒子を用いる
ことができる。特に好ましいのはATO微粒子およびI
TO微粒子である。本実施例において、熱線遮蔽性無機
微粒子はハードコート層1を形成する樹脂液に分散剤と
ともに均一に分散されて用いられる。ここで用いられる
分散剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エ
ステル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等のアニオ
ン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタ
ンアルキルエステル類等のノニオン系界面活性剤が用い
られる。これら分散剤の配合量は熱線遮蔽性無機微粒子
に対して1〜20重量%程度とするのが好ましい。
【0013】また必要に応じて、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレン等
のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール等のアルコール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン等のケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル等の溶剤を用
いることも可能である。熱線遮蔽性無機微粒子の分散は
サンドミル、アトライター、コロイドミル、ボールミ
ル、高圧ホモジナイザー等の分散機を用いて行うことが
でき、微粒子の粒子径が0.1μm以下、好ましくは
0.05μm以下になるまで分散を行う。熱線遮蔽性無
機微粒子の粒子径が0.1μmよりも大きいと熱線遮蔽
フィルムの透明性が悪くなり、可視光線透過率が悪くな
る。また熱線遮蔽性無機微粒子をハードコート層1に含
有させる場合、熱線遮蔽性無機微粒子の配合量は10〜
85重量%の範囲とするのが好ましい。
【0014】本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽
性無機微粒子がハードコート層1に含有されており、ハ
ードコート層1が熱線遮蔽層を兼ねるものであるので、
製造する際には熱線遮蔽層を形成するための工程を別途
に必要とせず、既知の積層フィルム製造工程にて製造す
ることができる。したがって製造が容易で、製造コスト
も嵩まない。
【0015】次に本発明の熱線遮蔽フィルムの第2の実
施例について説明する。本実施例の熱線遮蔽フィルム
は、粘着剤層3に熱線遮蔽性無機微粒子が含有されてお
り、この粘着剤層3が熱線遮蔽層を兼ねている。その他
の構成は上記第1の実施例と同様である。本実施例にお
いて、熱線遮蔽性無機微粒子は粘着剤層3を形成する樹
脂液に上記溶剤、上記分散剤とともに均一に分散されて
用いられる。熱線遮蔽性無機微粒子を粘着剤層3に含有
させる場合、熱線遮蔽性無機微粒子の配合量は0.3〜
50重量%の範囲とするのが好ましい。
【0016】本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽
性無機微粒子が粘着剤層3に含有されており、粘着剤層
3が熱線遮蔽層を兼ねるものであるので、製造する際に
は熱線遮蔽層を形成するための工程を別途に必要とせ
ず、既知の積層フィルム製造工程にて製造できる。した
がって製造が容易で、製造コストも嵩まない。なお本実
施例において、熱線遮蔽フィルム表面に耐キズ性を付与
する必要がない場合は、ハードコート層1を設けない構
成としてもよい。
【0017】本発明の熱線遮蔽フィルムの第3の実施例
は、上記第1の実施例において、粘着剤層3に紫外線吸
収剤を含有させて紫外線吸収層としたものである。すな
わち、本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽性無機
微粒子を含有するハードコート層1、透明フィルム基体
2、紫外線吸収剤を含有する粘着剤層3および剥離層4
からなるものである 本発明で用いられる紫外線吸収剤としては、酸化亜鉛
(ZnO)微粒子または有機系紫外線吸収剤が好適に用
いられる。ZnO微粒子は粒子径が0.1μm以下のも
のが好ましく用いられ、上記粘着剤層3を形成する樹脂
液に均一に分散されて用いられる。ZnO微粒子を粘着
剤層3に含有させる場合、ZnO微粒子の配合量は、粘
着剤成分に対して0.3〜50重量%の範囲とするのが
好ましい。
【0018】上記有機系紫外線吸収剤としては、フェニ
ルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシ
レート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチ
ル酸系、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェ
ノン系、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の
ベンゾトリアゾール系、2−エチルヘキシル−2−シア
ノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−
シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノア
クリレート系の紫外線吸収剤が好ましく用いられる。こ
れらの有機系紫外線吸収剤は、上記粘着剤層3を形成す
る樹脂液に均一に分散されて用いられる。有機系紫外線
吸収剤を粘着剤層3に含有させる場合、有機系紫外線吸
収剤の配合量は、樹脂成分に対して1〜10重量%の範
囲とするのが好ましい。
【0019】本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽
性無機微粒子を含有するハードコート層1が熱線遮蔽層
を兼ね、かつ紫外線吸収剤を含有する粘着剤層3が紫外
線吸収層を兼ねており、熱線遮蔽性および紫外線吸収性
を有する。また本実施例の熱線遮蔽フィルムは、ハード
コート層1用の樹脂液および粘着剤層3用の樹脂液に、
それぞれ熱線遮蔽性無機微粒子および紫外線吸収剤を練
り込むだけで、既知の積層フィルム製造工程にて製造で
きるので、製造が容易で、製造コストも嵩まない。
【0020】本発明の熱線遮蔽フィルムの第4の実施例
は、上記第1の実施例において、ハードコート層1に紫
外線吸収剤を含有させて紫外線吸収層としたものであ
る。すなわち、本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮
蔽性無機微粒子および紫外線吸収剤を含有するハードコ
ート層1、透明フィルム基体2、粘着剤層3および剥離
層4からなるものである ハードーコート層1に紫外線吸収剤を含有させる場合に
は、上記ZnO微粒子が用いられ、上記有機系紫外線吸
収剤は配合量に制限があるために用いられない。すなわ
ち、ハードコート層1は通常0.5〜5μmと薄く形成
されるために、有機系紫外線吸収剤の配合量を10重量
%以上としなければ好ましい紫外線吸収効果が得られな
いが、このような高濃度にすると溶解が困難となり、た
とえ溶解したとしても使用中に溶出して紫外線吸収性能
が低下する恐れがあるからである。ZnO微粒子は粒子
径が0.1μm以下のものが好ましく用いられる。Zn
O微粒子は上記熱線遮蔽性無機微粒子と混合して用いる
ことができ、上記ハードコート層1を形成する樹脂液に
熱線遮蔽性無機微粒子とともに均一に分散されて用いら
れる。ZnO微粒子をハードコート層1に含有させる場
合、ZnO微粒子の配合量は樹脂成分に対して5〜50
重量%の範囲とするのが好ましい。
【0021】本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽
性無機微粒子および紫外線吸収剤を含有するハードコー
ト層1が熱線遮蔽層および紫外線吸収層を兼ねており、
熱線遮蔽性および紫外線吸収性を有する。また本実施例
の熱線遮蔽フィルムは、ハードコート層1用の樹脂液
に、熱線遮蔽性無機微粒子および紫外線吸収剤を練り込
むだけで、既知の積層フィルム製造工程にて製造できる
ので、製造が容易で、製造コストも嵩まない。
【0022】本発明の熱線遮蔽フィルムの第5の実施例
は、上記第2の実施例において、ハードコート層1に紫
外線吸収剤を含有させて紫外線吸収層としたものであ
る。すなわち、本実施例の熱線遮蔽フィルムは、紫外線
吸収剤を含有するハードコート層1、透明フィルム基体
2、熱線遮蔽性無機微粒子を含有する粘着剤層3および
剥離層4からなるものである ハードーコート層1に紫外線吸収剤を含有させる場合に
は、上記ZnO微粒子が用いられる。ZnO微粒子は粒
子径が0.1μm以下のものが好ましく用いられ、上記
ハードコート層1を形成する樹脂液に均一に分散されて
用いられる。ZnO微粒子の配合量は樹脂成分に対して
10〜85重量%の範囲が好ましい。
【0023】本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽
性無機微粒子を含有する粘着剤層3が熱線遮蔽層を兼
ね、かつ紫外線吸収剤を含有するハードコート層1が紫
外線吸収層を兼ねており、熱線遮蔽性および紫外線吸収
性を有する。また本実施例の熱線遮蔽フィルムは、ハー
ドコート層1用の樹脂液および粘着剤層3用の樹脂液
に、それぞれ紫外線吸収剤および熱線遮蔽性無機微粒子
を練り込むだけで、既知の積層フィルム製造工程にて製
造できるので、製造が容易で、製造コストも嵩まない。
【0024】本発明の熱線遮蔽フィルムの第6の実施例
は、上記第2の実施例において、粘着剤層3に紫外線吸
収剤を含有させて紫外線吸収層としたものである。すな
わち、本実施例の熱線遮蔽フィルムは、ハードコート層
1、透明フィルム基体2、熱線遮蔽性無機微粒子および
紫外線吸収剤を含有する粘着剤層3および剥離層4から
なるものである 紫外線吸収剤としては、酸化亜鉛(ZnO)微粒子また
は上記有機系紫外線吸収剤が好適に用いられる。これら
の紫外線吸収剤はいずれも上記熱線遮蔽性無機微粒子と
混合して用いることができる。ZnO微粒子を用いる場
合は粒子径が0.1μm以下のものが好ましく用いら
れ、上記粘着剤層3を形成する樹脂液に熱線遮蔽性無機
微粒子とともに均一に分散されて用いられる。ZnO微
粒子の配合量は0.5〜50重量%の範囲が好ましい。
有機系紫外線吸収剤を用いる場合は、上記粘着剤層3を
形成する樹脂液に均一に熱線遮蔽性無機微粒子とともに
分散されて用いられる。有機系紫外線吸収剤の配合量は
粘着剤成分に対して1〜10重量%の範囲が好ましい。
【0025】本実施例の熱線遮蔽フィルムは、熱線遮蔽
性無機微粒子および紫外線吸収剤を含有する粘着剤層3
が熱線遮蔽層および紫外線吸収層を兼ねており、熱線遮
蔽性および紫外線吸収性を有する。また本実施例の熱線
遮蔽フィルムは、粘着剤層3用の樹脂液に、熱線遮蔽性
無機微粒子および紫外線吸収剤を練り込むだけで、既知
の積層フィルム製造工程にて製造できるので、製造が容
易で、製造コストも嵩まない。なお本実施例において、
熱線遮蔽フィルム表面に耐キズ性を付与する必要がない
場合は、ハードコート層1を設けない構成とすることも
可能である。
【0026】図2は本発明の熱線遮蔽フィルムの第7の
実施例を示した断面図である。本実施例の熱線遮蔽フィ
ルムは、ハードコート層1、透明フィルム基体2、粘着
剤層3、および剥離層4の他に熱線遮蔽層5および紫外
線吸収層6をそれぞれ設けたものである。本実施例の熱
線遮蔽フィルムが上記第1の実施例のものと異なるの
は、ハードコート層1に熱線遮蔽性無機微粒子が含有さ
れておらず、透明フィルム基体2と粘着剤層3との間に
熱線遮蔽層5および紫外線吸収層6が積層して設けられ
ている点である。
【0027】熱線遮蔽層5は、上記熱線遮蔽性無機微粒
子を上記溶剤、分散剤とともに適宜の樹脂液に均一分散
させたものを、透明フィルム基体2上に塗付、硬化させ
て形成することができる。熱線遮蔽性無機微粒子を分散
させるに好適な樹脂としては、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂、ポリウレタン樹脂等を用いることができる。
熱線遮蔽層5における熱線遮蔽性無機微粒子の配合量は
10〜85重量%の範囲とするのが好ましく、また熱線
遮蔽層5の厚さは0.5〜10μm程度に好ましく形成
される。
【0028】紫外線吸収層6は、上記紫外線吸収剤を適
宜の樹脂液に均一分散させたものを、熱線遮蔽層5上に
塗付、硬化させて形成することができる。紫外線吸収剤
を分散させるに好適な樹脂としては、ポリエステル樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂等を用いることが
できる。紫外線吸収層6における紫外線吸収剤の配合量
は、ZnO微粒子を用いた場合は10〜85重量%の範
囲とするのが好ましく、上記有機系紫外線吸収剤を用い
た場合は、1〜10重量%の範囲とするのが好ましい。
また紫外線吸収層6の厚さは0.5〜10μm程度に好
ましく形成される。なお本実施例においては、透明フィ
ルム基体2上に熱線遮蔽層5が設けられ、この熱線遮蔽
層5上に紫外線吸収層6が設けられているが、これらの
位置を入れ替えて、透明フィルム基体2上に紫外線吸収
層6を設け、この紫外線吸収層6上に熱線遮蔽層5を設
けてもよい。なお本実施例において、熱線遮蔽フィルム
表面に耐キズ性を付与する必要がない場合は、ハードコ
ート層1を設けない構成とすることもできる。
【0029】本発明の熱線遮蔽フィルムは、建物や乗物
の窓等の透明ガラス体に貼着して簡便に用いることがで
き、熱線を遮蔽することができる。また紫外線吸収層を
設ければ、熱線を遮蔽するとともに紫外線を吸収するこ
とができる。本発明の熱線遮蔽フィルムを乗物の窓ガラ
スに適用する場合には、安全性の観点から可視光透過率
を70%以上とすることが好ましい。この熱線遮蔽フィ
ルムにおける可視光透過率は、熱線遮蔽層に含有されて
いる熱線遮蔽性無機微粒子の量および粒子径によって調
節することができる。
【0030】(製造実施例1)透明フィルム基体として
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(ダイアホイルヘキスト(株)製、ダイアホイルOタイ
プ)を用意した。一方、ハードコート層用樹脂として、
紫外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、
アロニックスUV−3700)100重量部に対して、
ATO微粉末(住友大阪セメント(株)製、超微粒子AT
O)100重量部、溶剤としてトルエン50重量部およ
び酢酸エチル50重量部、およびアニオン系分散剤8重
量部を分散させたものを用意した。また、粘着剤層用樹
脂として、アクリル樹脂系粘着剤(綜研化学(株)製、S
Kダイン)を用意した。上記透明フィルム基体の一面上
に、上記ハードコート層用樹脂を膜厚が3μmとなるよ
うに塗付し、硬化させた。また上記透明フィルム基体の
他面上に上記粘着剤層用樹脂を膜厚が25μmとなるよ
うに塗付し、硬化させた。このようにして、透明フィル
ム基体、熱線遮蔽層を兼ねたハードコート層、および粘
着剤層からなる熱線遮蔽フィルムを得た。
【0031】得られた熱線遮蔽フィルムについて、可視
光透過率、日射透過率および耐候性を調べた。その結果
を下記表1に示す。尚、可視光透過率および日射透過率
はJIS R 3106の方法により測定した。また耐
候性は、カーボンアークサンシャインウエザオメーター
で2000時間照射後、可視光透過率および日射透過率
がともに初期値の80%以上を維持しているものを○、
80%より低いものを×として示した。
【0032】(製造実施例2)上記製造実施例1におい
て、ATO微粉末に代えてITO微粉末(住友大阪セメ
ント(株)製、超微粒子ITO)を用いた他は同様にし
て、透明フィルム基体、熱線遮蔽層を兼ねたハードコー
ト層、および粘着剤層からなる熱線遮蔽フィルムを得
た。得られた熱線遮蔽フィルムについて、上記製造実施
例1と同様にして可視光透過率、日射透過率および耐候
性を調べた。その結果を下記表1に示す。
【0033】(製造実施例3)透明フィルム基体として
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(ダイアホイルヘキスト(株)製、ダイアホイルOタイ
プ)を用意した。一方、ハードコート層用樹脂として、
紫外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、
アロニックスUV−3700)を用意した。また、粘着
剤層用樹脂として、アクリル樹脂系粘着剤(綜研化学
(株)製、SKダイン)100重量部に対して、ATO微
粉末(住友大阪セメント(株)製、超微粒子ATO)5重
量部、溶剤としてトルエン10重量部および酢酸エチル
2重量部、およびアニオン系分散剤0.5重量部を分散
させたものを用意した。上記透明フィルム基体の一面上
に、上記ハードコート層用樹脂を膜厚が1μmとなるよ
うに塗付し、硬化させた。また上記透明フィルム基体の
他面上に上記粘着剤層用樹脂を膜厚が25μmとなるよ
うに塗付し、硬化させた。このようにして、透明フィル
ム基体、ハードコート層、および熱線遮蔽層を兼ねた粘
着剤層からなる熱線遮蔽フィルムを得た。得られた熱線
遮蔽フィルムについて、上記製造実施例1と同様にして
可視光透過率、日射透過率および耐候性を調べた。その
結果を下記表1に示す。
【0034】(製造実施例4)上記製造実施例3におい
て、ATO微粉末に代えてITO微粉末(住友大阪セメ
ント(株)製、超微粒子ITO)を用いた他は同様にし
て、透明フィルム基体、ハードコート層、および熱線遮
蔽層を兼ねた粘着剤層からなる熱線遮蔽フィルムを得
た。得られた熱線遮蔽フィルムについて、上記製造実施
例1と同様にして可視光透過率、日射透過率および耐候
性を調べた。その結果を下記表1に示す。
【0035】(比較例1)アルミニウムが蒸着された熱
線反射フィルム(東レ(株)製、ルミクールNo.101
5)を用意し、上記製造実施例1と同様にして可視光透
過率、日射透過率および耐候性を調べた。その結果を下
記表1に示す。
【0036】(比較例2)有機系近赤外線吸収剤として
ジイモニウム化合物(日本化薬(株)製、IRG−02
2)0.1重量部を、ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)
製、エリーテルUE−3210)100重量部、トルエ
ン100重量部、およびメチルエチルケトン100重量
部からなる樹脂溶液に溶解して、コーティング液を調製
した。このコーティング液を、厚さ50μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム(ダイアホイルヘキスト
(株)製、ダイアホイルOタイプ)の一面上に膜厚が3μ
mとなるように塗付し、乾燥させて、近赤外線吸収フィ
ルムを得た。得られた近赤外線吸収フィルムについて、
上記製造実施例1と同様にして可視光透過率、日射透過
率および耐候性を調べた。その結果を下記表1に示す。
本比較例の近赤外線吸収フィルムは耐候性試験において
40時間で赤外線遮蔽性能がなくなり、耐候性がないこ
とが認められた。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱線遮蔽フ
ィルムは、熱線遮蔽層と粘着剤層を有してなるものであ
るので、建物や乗物の窓ガラスに貼着して用いるのに好
適であり、窓ガラスの可視光透過率や外観を損うことな
く熱線遮蔽効果が簡便に得られる。耐候性も良い。また
本発明の熱線遮蔽フィルムを貼着することにより、窓ガ
ラスが割れた時にガラスの破片が飛散するのを防止する
ことができる。また表面にハードーコート層を設ければ
耐キズ性に優れたものとなる。さらに粘着剤層またはハ
ードコート層が、熱線遮蔽層を兼ねる構成とすれば、製
造工程を容易にし、製造コストも安価に抑えることがで
きる。また紫外線吸収層を設ければ、熱線遮蔽効果に加
えて紫外線吸収効果が得られる。さらにまた粘着剤層ま
たはハードコート層が、紫外線吸収層を兼ねる構成とす
れば、製造工程を容易にし、製造コストも安価に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱線遮蔽フィルムの実施例を示す断
面図である。
【図2】 本発明の熱線遮蔽フィルムの実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ハードコート層 2 透明フィルム基体 3 粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B32B 27/18 Z C09K 3/00 105 C09K 3/00 105 3/20 KAD 3/20 KAD // C09K 21/02 21/02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱線遮蔽層および粘着剤層を有してな
    り、一面が粘着剤層からなることを特徴とする熱線遮蔽
    フィルム。
  2. 【請求項2】 上記粘着剤層が、熱線遮蔽層を兼ねてい
    ることを特徴とする請求項1記載の熱線遮蔽フィルム。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収層を有することを特徴とする
    請求項1記載の熱線遮蔽フィルム。
  4. 【請求項4】 上記粘着剤層が、紫外線吸収層を兼ねて
    いることを特徴とする請求項3記載の熱線遮蔽フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 熱線遮蔽層、粘着剤層およびハードコー
    ト層を有してなり、表面がハードコート層からなり、裏
    面が粘着剤層からなることを特徴とする熱線遮蔽フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 上記粘着剤層またはハードコート層のい
    ずれかが、熱線遮蔽層を兼ねていることを特徴とする請
    求項5記載の熱線遮蔽フィルム。
  7. 【請求項7】 紫外線吸収層を有することを特徴とする
    請求項5記載の熱線遮蔽フィルム。
  8. 【請求項8】 上記粘着剤層またはハードコート層のい
    ずれかが、紫外線吸収層を兼ねていることを特徴とする
    請求項7記載の熱線遮蔽フィルム。
  9. 【請求項9】 上記熱線遮蔽層が、熱線遮蔽性無機微粒
    子を含有してなることを特徴とする請求項1または5の
    いずれかに記載の熱線遮蔽フィルム。
  10. 【請求項10】 上記熱線遮蔽性無機微粒子の粒子径が
    0.1μm以下であることを特徴とする請求項9記載の
    熱線遮蔽フィルム。
  11. 【請求項11】 上記熱線遮蔽性無機微粒子が、アンチ
    モン含有酸化スズ微粒子であることを特徴とする請求項
    9記載の熱線遮蔽フィルム。
  12. 【請求項12】 上記熱線遮蔽性無機微粒子が、インジ
    ウム含有酸化スズ微粒子であることを特徴とする請求項
    9記載の熱線遮蔽フィルム。
  13. 【請求項13】 上記紫外線吸収層が、酸化亜鉛または
    有機系紫外線吸収剤を含有してなることを特徴とする請
    求項3または7のいずれかに記載の熱線遮蔽フィルム。
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