JPH08281981A - 光アドレス式サーマルヘッド - Google Patents

光アドレス式サーマルヘッド

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JPH08281981A
JPH08281981A JP11666695A JP11666695A JPH08281981A JP H08281981 A JPH08281981 A JP H08281981A JP 11666695 A JP11666695 A JP 11666695A JP 11666695 A JP11666695 A JP 11666695A JP H08281981 A JPH08281981 A JP H08281981A
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electrode
layer
photoconductive layer
potential
light
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JP11666695A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Hidekazu Akutsu
英一 圷
Yasushi Oki
靖 大木
Takeshi Nakamura
毅 中村
Sou Yamada
想 山田
Yoshio Nishihara
義雄 西原
Masanori Hirota
匡紀 広田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光導電層をスイッチとして機能させる光アド
レス式サ−マルヘッドにおいて、光照射による光導電層
スイッチのON/OFF動作を高精度に制御し、高画質
記録を実現する。 【構成】 光アドレス式サ−マルヘッドの受光発熱デバ
イス2を、基板3上に、第1電極6と、半導体物質で構
成され光照射によって低抵抗化する光導電層4と、発熱
抵抗層5と、第2電極7をこの順序で電気的に接続して
配置し、光導電層4上に第1中間層11と、第2中間層
8を介して第3電極9を設けて構成する。そして、バイ
アス電圧印加手段13を設け、光導電層がn型半導体の
場合、第1電極および第2電極のいずれの電位よりも低
い電位を、また光導電層がp型半導体の場合、第1電極
および第2電極のいずれの電位よりも高い電位を、バイ
アス電圧印加手段13より第3電極9に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ等の各種熱記録方式に使用される光アドレス式サ−マ
ルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱記録は、サ−マルヘッドによる
熱転写記録、レ−ザ−ヒ−トモ−ド記録などにより行わ
れている。サ−マルヘッドは、その工程上の理由によ
り、高解像度化および大面積化が困難であり、また高画
質化を行うためにはヘッドのビット特性を補正する必要
が有りコスト高を招くという問題点がある。また、レ−
ザ−ヒ−トモ−ド記録は、レ−ザ−ビ−ムの光エネルギ
−を直接熱エネルギ−に変換して熱記録を行うため、大
出力のレ−ザ−光源が必要であり、また印字速度が遅い
という問題点がある。
【0003】上記問題点の解決策として、光ビ−ムを光
導電層に照射させることにより、光導電層に隣接する発
熱層を選択的に発熱させる光アドレス式サ−マルヘッド
が提案されている。以下、従来の光アドレス式サ−マル
ヘッドの構成例について説明する。図3は、特開昭55
−93470号公報に開示されているオプトサ−マルプ
リンティングヘッドであり、基板24上に、光導電物質
アレイ25と、発熱素子アレイ26と、各電極27を配
置した受光発熱デバイスを構成し、光導電物質アレイ2
5の一部に光ビ−ムを照射すると同時に、両端の電極2
7間に図示しない電源から電圧を印加し、隣接する発熱
素子部分を発熱させて記録を行うものである。
【0004】図4は、特開平1−221283号公報に
開示されている画像記録装置であり、透明支持体28上
に、温度もしくは光量に感応する薄膜抵抗体29と、薄
膜抵抗体29の両端に形成される電極30を配置した受
光発熱デバイスを構成し、透明支持体28側からレ−ザ
光を照射すると同時に両端の電極30間に図示しない電
源から電圧を印加し、薄膜抵抗体29を発熱させて記録
を行うものである。
【0005】図5は、特開平1−299056号公報に
開示されている感熱記録装置であり、透明基板31上
に、発熱抵抗体32とその両脇に光可変抵抗体33を形
成し、さらにその外側の両端に電極34を配置した受光
発熱デバイスを構成し、通電用光源35から光を照射し
て光可変抵抗体33を低抵抗化させると同時に駆動電源
36により両電極34間に電圧を印加し記録を行うもの
である。
【0006】上記従来の各装置において共通している構
成は、少なくとも光ビ−ムの照射により低抵抗化する光
導電層と、通電により発熱する発熱抵抗層と、光導電層
および発熱抵抗層をそれぞれ外部と接続する電極とから
なる受光発熱デバイスと、光源から発する光ビ−ムを所
定の信号により光導電層に照射する露光手段と、各電極
間に電圧を印加する駆動電源を備えていることである。
【0007】上記従来の各光アドレス式サ−マルヘッド
は、実際のデバイス作製においては、他の層のパタ−ニ
ングに伴うエッチング処理の影響を防止する目的、各層
間の電気的絶縁性を確保する目的、水分や不純物等の混
入を防ぐ目的等に応じて、各層間に中間層を設ける必要
がある。そして、中間層を介して上下に形成された層同
士を直接接続する場合は、中間層に開口を設けて上下層
を開口部において接続する。
【0008】以下、従来の光アドレス式サ−マルヘッド
における受光発熱デバイスの作製方法例の概略につい
て、図6を参照しながら説明する。先ず、基板3上に光
導電部材を形成後パタ−ニングし、島状の光導電層4を
形成する(図6(a))。次に、絶縁部材を形成後パタ
−ニングし、光導電層4を覆い、かつ光導電層4上の2
か所に開口部を設けた形状の第1中間層11を形成する
(図6(b))。次に、導電部材を形成後パタ−ニング
し、光導電層4上に設けられた開口部を介して光導電層
4と接続される第1電極6と、発熱抵抗層と外部を接続
するための第2電極7を形成する(図6(c))。
【0009】次に、発熱部材を形成後パタ−ニングし、
一端が光導電層4上に設けられた開口部を介して光導電
層4に接続され、反対側端が第2電極7に接続されるよ
うな発熱抵抗層5を形成する(図6(d))。次に、こ
れらすべての上部に絶縁部材を形成し、パタ−ニングに
より、第1電極6および第2電極7のそれぞれの一部が
露出するような保護層8を形成する(図6(e))。上
記の受光発熱デバイスの作成工程において、各層の成膜
順序を入れ替えたり、配置を変更することは可能であ
る。また、他の層のエッチング剤によりダメ−ジを被ら
ない場合は中間層を省略できる場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の受光発熱デ
バイスにおいて、光導電層4は光導電性を有する半導体
物質であり、具体的材料としては、硫化カドミウム、硫
化鉛、セレン化カドミウム等が用いられている。光導電
層4は、所望の画像を構成する各ドットに対応する光照
射の有無によって、各ドットの印字の有無を決定するス
イッチとしての役割を担っている。従って、光非照射時
には高抵抗(抵抗値RD)を有し電流を流さず、光照射
時には大幅に低抵抗化し(抵抗値RL)発熱抵抗層5に
通電し、光照射に対応して正確にON/OFF動作を行
う必要がある。
【0011】しかしながら、実際には、図示しない駆動
電源により第1電極6と第2電極7間に電圧が印加され
ると、光非照射時においても電流が流れるという問題が
発生する。これは、図6(e)の破線円部分で示す光導
電層4、第1電極6、発熱抵抗層5、第1中間層11の
構造が、一般に知られている薄膜トランジスタと類似し
ているためと推測できる。図6(e)の破線円部分の拡
大図を図7に示す。ここで、第1電極6および発熱抵抗
層5は光導電層4との接続部分のみ示し、配線のための
引き出し部分は省略した。
【0012】図7において、第1電極6がソ−ス電極、
発熱抵抗層5がドレイン電極に相当し、これらの間を第
1中間層の一部である中間絶縁部11′が絶縁し、ゲ−
ト電極がフロ−ティング状態にある薄膜トランジスタと
等価である。ここで発熱抵抗層5の抵抗値をRHとする
と、光導電層4の光照射時、光非照射時の抵抗値RL、
RD との間に、RHはRLに対して大きく、RDはRHに対
して十分大きいという関係が成り立ち、RH と比較して
RDが非常に大きいので、第1電極6と第2電極7間に
印加された電圧のほとんどは、第1電極6と発熱抵抗層
5間(光導電層4の両端)に印加される。
【0013】光非照射時において、第1電極6および第
2電極7間に駆動電源より電圧を印加すると、中間絶縁
部11′の電位は、第1電極6の電位と発熱抵抗層5の
電位の中間の電位となり、第1電極6に対する中間絶縁
部11′の電位、または、発熱抵抗層5の電位に対する
中間絶縁部11′の電位が、順方向バイアスを形成する
ことになる。この順方向バイアスの大きさが破線円部分
を薄膜トランジスタと見なした時の閾値を越えると、光
導電層4内に導通チャネルが形成され、第1電極6と発
熱抵抗層5間に電流が流れてしまう。従って、このよう
な受光発熱デバイスを用いた光アドレス式サ−マルヘッ
ドにおいては、光照射による光導電層の通電のON/O
FFを十分に制御できず、光非照射時にも暗電流が流れ
無駄な発熱を生じさせるので、記録画質上に背景部のカ
ブリが観察され、鮮明な画像を得ることが困難となる。
【0014】上記のような問題点は、図6(e)の破線
円部分の構成以外でも、光導電層と、それに接続される
2つの導電体と、2つの導電体を電気的に絶縁し光導電
層上に形成される絶縁中間層からなる構成であり、光導
電層が電流のON/OFFを制御するスイッチの役割を
担ってる場合、同様の理由で発生するので、図3、図4
および図5に示した従来の光アドレス式サ−マルヘッド
のいずれにおいても、光照射による光導電層スイッチの
ON/OFF動作を十分に制御することができず、高画
質記録の実現を困難にしていた。
【0015】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、光照射による光導電層スイッチのON/OFF動作
を高精度に制御し、高画質記録を実現する光アドレス式
サ−マルヘッドを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、少なくとも第1電極と、光ビ−ムの
照射により低抵抗化する光導電層と、通電によって発熱
する発熱抵抗層と、第2電極とを順次電気的に接続して
備えた受光発熱デバイスと、光源から発する光ビ−ムを
所定の信号により前記光導電層に照射する露光手段と、
前記第1電極および第2電極間に電圧を印加する駆動電
源からなる光アドレス式サ−マルヘッドにおいて、次の
構成を含むことを特徴としている。前記光導電層に対し
て絶縁層を介して第3電極を設ける。そして、前記光導
電層がn型半導体の場合、前記第1電極および前記第2
電極のいずれの電位よりも低い電位を前記第3電極に印
加し、前記光導電層がp型半導体の場合、前記第1電極
および前記第2電極のいずれの電位よりも高い電位を前
記第3電極に印加するバイアス電圧印加手段を設ける。
【0017】請求項2の発明は、請求項1記載の光アド
レス式サ−マルヘッドにおいて、前記第3電極は透明電
極であることを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、光導電層に対して絶
縁層を介して第3電極を設け、さらにバイアス電圧印加
手段を設けることにより、光導電層がn型半導体の場
合、第1電極および第2電極のいずれの電位よりも低い
電位を第3電極に印加するので、光導電層の直上部に形
成された絶縁層の界面付近の電位は、第1電極および第
2電極の電位のいずれよりも低い電位となり、光導電層
の通電を光照射によってON/OFFする際の導電キャ
リアである電子の光非照射時の動きを抑制することがで
きる。
【0019】また、光導電層がp型半導体の場合、バイ
アス電圧印加手段により第1電極および第2電極のいず
れの電位よりも高い電位を前記第3電極に印加するの
で、光導電層の上部に形成された絶縁層の界面付近の電
位は、第1電極および第2電極の電位のいずれよりも高
い電位となり、光導電層の通電を光照射によってON/
OFFする際の導電キャリアであるホ−ルの光非照射時
の動きを抑制することができる。ここで、n型、p型と
は、例えば不純物を添加しないSiで光導電層を形成し
た場合でも、実際の特性から判断される導電型をいう。
【0020】請求項2の発明によれば、第3電極を透明
電極で形成するので、露光手段から光導電層への露光
を、受光発熱デバイスのデバイス面側から行うことが可
能となる。ここで、透明とは、露光手段からの光ビ−ム
の発光波長の少なくとも一部に対して透過性を有すると
いう意味である。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る光アドレス式サ−マルヘ
ッドの一実施例について図1および図2を参照しながら
説明する。図1は、本発明の光アドレス式サ−マルヘッ
ドの一実施例を示す断面説明図であり、図2は本発明の
光アドレス式サ−マルヘッドを用いた印字記録のモデル
図である。図1は露光手段1からの露光を受光発熱デバ
イス2面側から行った例であり、、図2は基板3側から
露光を行った例である。尚、図において各構成の配置お
よびサイズは正しい縮尺によって書かれていない。
【0022】光アドレス式サ−マルヘッドは、露光手段
1と、受光発熱デバイス2と、駆動電源10と、バイア
ス電圧印加手段13とによって構成される。受光発熱デ
バイス2は、基板3上に、半導体物質で構成され光照射
によって低抵抗化する光導電層4と、光導電層4上に形
成された第1中間層11と、光導電層4に接続される発
熱抵抗層5と、光導電層4と接続される第1電極6と、
発熱抵抗層5と接続される第2電極7を形成し、これら
の上部に第2中間層8を形成し、さらにその上部の光導
電層4の真上部分に第3電極9を設けて構成されてい
る。第3電極9は、後述する露光手段1からの光ビ−ム
の発光波長の少なくとも一部に対して透過性を有する透
明電極で構成されている。第2中間層8は、第1電極6
及び発熱抵抗層5と第3電極9を絶縁するために設けら
れており、また、受光発熱デバイス2と駆動電源10と
の接続部分である第1電極6および第2電極7の端部上
には形成されない。
【0023】前記光導電層4は、n型半導体又はp型半
導体で構成されている。また、光導電層4がn型半導体
の場合、バイアス電圧印加手段13により、第1電極6
および第2電極7のいずれの電位よりも低い電位が第3
電極9に印加される。また、光導電層4がp型半導体の
場合、バイアス電圧印加手段13により、第1電極6お
よび第2電極7のいずれの電位よりも高い電位が第3電
極9に印加される。
【0024】光アドレス式サ−マルヘッドを用いた印字
記録は、露光手段1から受光発熱デバイス2の光導電層
4に画像情報に応じた光を照射し、光導電層4の光照射
部分が光に応じて低抵抗化し、駆動電源10の印加する
電圧によって第1電極6、光導電層4、発熱抵抗層5、
第2電極7間に電流が流れ、この電流によって発熱抵抗
層5で発生した熱を、第2中間層8を介してインクフィ
ルム20および記録紙21に伝達して行う(図2)。
【0025】上記構造によれば、光導電層4がn型半導
体の場合、バイアス電圧印加手段13により、第1電極
6および第2電極7のいずれの電位よりも低い電位を第
3電極9に印加するので、光導電層4の直上部に形成さ
れ第1電極6および発熱抵抗層5を絶縁する第1中間層
11の界面付近の電位は、第1電極6および発熱抵抗層
5の電位のいずれよりも低い電位となり、光導電層4の
通電を光照射によってON/OFFする際の導電キャリ
アである電子の光非照射時の動きを抑制することができ
る。
【0026】また、光導電層がp型半導体の場合、バイ
アス電圧印加手段13により第1電極6および第2電極
7のいずれの電位よりも高い電位を前記第3電極9に印
加するので、光導電層4の上部に形成された第1中間層
11の界面付近の電位は、第1電極6および発熱抵抗層
5の電位のいずれよりも高い電位となり、光導電層4の
通電を光照射によってON/OFFする際の導電キャリ
アであるホ−ルの光非照射時の動きを抑制することがで
きる。
【0027】次に、受光発熱デバイス2の具体的な作製
方法例について説明する。先ず、ガラス基板3上に、C
VD法によりシランガスあるいはジシランガスを原料と
して非晶質Si膜を0.1μm形成した後、エキシマレ
−ザ−照射によるアニ−ル処理を行い多結晶Si層とし
た。これをエッチングによりパタ−ニングして光導電層
4を形成した。次に、光導電層4のうち、後の工程で第
1電極6及び発熱抵抗層5が接続される部分のみにP
(リン)イオンを打ち込んで、n+型多結晶Si部4a
および4bとした。
【0028】次に、第1中間層11として、CVD法に
よりシランガスと酸素を原料としてSiO2膜を1μm
形成し、エッチングにより第1電極6及び発熱抵抗層5
と光導電層4を接続するための開口部11aをn+型多
結晶Si部4aおよび4b上にそれぞれ設けた。次に、
第1電極6および第2電極7として、Al膜をスパッタ
法により1.5μm形成し、エッチングによりパタ−ニ
ング後、第1電極6はその一端をn+型多結晶Si部4
aを介して光導電層4に接続し、第2電極7は発熱抵抗
層と接続されるような位置に形成する。この時、第1電
極6及び第2電極7の端部には、駆動電源10と接続す
るための引き出しパタ−ンも形成した。第1電極6はn
+型多結晶Si部4aを介して光導電層4と接続される
のでオ−ミック接続し、不要の高抵抗層が形成されるこ
となく作製できた。
【0029】次に、SiO2/Taの混合焼結のタ−ゲ
ットを用いてRFスパッタ法により1.1μm厚に形成
しパタ−ニング後、n+型多結晶Si部4bおよび第2
電極7と接続するような発熱抵抗層5とした。次に、第
2中間層8としてCVD法により1μmのSiO2膜を
形成し、エッチングにより第1電極6の一部と第2電極
7の一部が露出するようにした。次に、第3電極9とし
て透明導電膜であるITO膜をスパッタ法により0.0
6μm形成した後、光導電層4の真上部分のみ残るよう
な形状とした。
【0030】以上のように作製した受光発熱デバイス2
を用いて、光アドレス式サ−マルヘッドを構成し、印字
実験を行った。この時、露光手段1は、発振波長780
nm、出力30mWの半導体レ−ザ−光源、ポリゴンミ
ラ−走査系およびf・θレンズ等の光学系を備えたレ−
ザ−ビ−ム走査手段を用いた。また、駆動電源10は3
0Vに設定し、第1電極6を+30V,第2電極7を0
Vとした。ここで光導電層4として用いた多結晶Si膜
はn型半導体なので、バイアス電圧印加手段13より第
3電極9へは、第1電極6および前記第2電極7のいず
れの電位よりも低い電位である−50Vを印加した。
【0031】実験結果としては、駆動電源10を流れる
電流値を測定したところ、光照射時を1とすると、非照
射時はおよそ0.0001であり、光アドレスによるO
N/OFF比は10000倍であった。
【0032】上記実施例との比較のため、第3電極9が
形成されていない点以外は実施例と同様の光アドレス式
サ−マルヘッドを用いて、実施例と同様の印字実験を行
った(比較例)。実験結果としては、駆動電源10を流
れる電流値は、光照射時を1とすると、非照射時の電流
はおよそ0.1であった。光照射時の電流自体は実施例
の結果とほぼ等しかったので、暗電流の増加によりON
/OFF比が著しく低下したことが分かり、本発明の第
3電極9およびバイアス電圧印加手段13を設けること
による効果が確認された。
【0033】次に、受光発熱デバイスの各構成の材料に
ついて詳細に説明する。発熱抵抗層5は層内の通電によ
るジュ−ル熱を発生する電熱現象を生じる材料であれば
よく、耐熱性が150℃以上、より好ましくは300℃
以上であり、体積抵抗値が10-2から106Ω・cmの
範囲のものが良好である。層の厚みは0.01μmから
10μmの範囲の厚みを有するものが良好である。材料
としては、上記SiO2/Ta以外にも各種セラミック
ス材の単層または、混合/複合層や耐熱性樹脂と導電性
や絶縁性フィラ−の1種または数種の混合/複合材また
は各種セラミックス材と金属材の混合/複合材などが用
いられる。セラミックス材の単層または、混合/複合層
または各種セラミックス材と金属材の混合/複合層とし
ては、TaN,Ta−N,Ta2N,Ta−Si,Ta
−SiO2,Ni−Crなどがあり、また絶縁性セラミ
ック材に導電性フィラ−および導電材を複合した材料系
もある。
【0034】絶縁性セラミックス材の具体的材料として
は、AlN,SiN4、Al23,MgO,VO2,Si
2,ZrO4,MO2,Bi23,TiO2,MoO2
WO2,NbO2,ReO3などがある。耐熱性樹脂とし
ては、ポリイミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポ
リフェニレンオキシド樹脂、ポリ−P−キシリレン樹脂
等又はそれらの誘導体を含む材料よりなり、導電性フィ
ラ−および導電材としてはC,Ni,Au,Ag,F
e,Al,Ti,Pd,Ta,Cu,Co,Cr,P
t,Mo,Ru,W,In、などの無機材料系及びVO
2,RuO2,TaN,SiC,ZrO2,InO,Ta2
N,ZrN,NbN,VN,TiB2,ZrB2,HfB
2,TaB2,MoB2,CrB2,B2C,MoB,Zr
C,VC,TiCなど及びそれらの化合物や混合物が用
いられる。抵抗値制御や結着のために用いられる絶縁材
料は、前記耐熱性樹脂と各種セラミックス材(アルミ
ナ、ジルコニア、珪素化合物、マグネシウム化合物等)
より構成されているものが好ましい。
【0035】光導電層4は、少なくとも可視光、紫外光
または近赤外光に対し光導電性を示す材料より構成さ
れ、光照射に対して照射面の体積固有抵抗値が非照射面
より3倍以上の導電性を与える特性であり、好ましくは
20倍以上の導電性を与える特性がより好ましい。か
つ、200℃以上の耐熱性、より好ましくは250℃以
上の耐熱性を有する材料がよい。具体的には、結晶シリ
コン、多結晶シリコン、微結晶シリコン、非晶質シリコ
ン、及びそれらの複数の材料の混合または他物質の添加
やド−ピングを行ったもの、この他にもSe,CdS,
CdSe,HgCdTe,PbSnTe等、あるいはG
eやSiにAu,Hg,Cu,Zn等をド−プしたもの
を用いてもよい。
【0036】第1電極6および第2電極7は、例えば、
ニッケル、タングステン、チタン、ステンレス、金、白
金、モリブデン、タンタル、銅などの金属材料、あるい
は、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性酸化物、ある
いは、サ−メット(例えば、CrとSiO2,またはA
lとAl23を混合焼成したもの)等の導電性材料が用
いられ、メッキ、印刷、蒸着、スパッタリング、CV
D、接着等の方法で形成可能である。
【0037】第3電極9を透明電極とする場合は、IT
O,SnO2およびそのド−プ系材料、In23,Zn
Oおよびそのド−プ系材料、CdIn24,Cd2Sn
4及びそれらの混合材料などの材料系が好ましい。成
膜方法としては、スプレ−塗布法、真空蒸着法、RFス
パッタ法、DCスパッタ法、CVD法、ARE法、など
がある。この層の厚みとしては、0.02〜5μmの範
囲で良好な特性が得られる。この場合は、露光手段1か
らの光ビ−ムを受光発熱デバイス2側から照射すること
ができるが、光導電層4をできるだけ上層に設けたほう
が光エネルギ−の受光効率が高くなり好適である。
【0038】一方、露光手段1からの光ビ−ムを基板3
側から照射する場合は、第3電極9は透明である必要は
なく、一般の電極材料から選択できる。この場合は基板
3が透明でなければならない。さらに、第3電極9とし
て光反射率の高いものを採用すれば、光導電層4を透過
した光が反射され、再び光導電層4に照射されることに
より光導電特性の効率が向上する。本実施例においては
第3電極9を最上層に設ける例を示したが、内部に設け
てもよい。また、中間層を介して光導電層4を上下から
サンドイッチするように複数設けてもよい。
【0039】デバイスの最上層には保護層を設けてもよ
い。材料としては酸化珪素およびその化合物、窒化珪素
や炭化珪素およびその化合物、酸化チタンや窒化チタン
や炭化チタンおよびそれらの化合物、タンタルセラミッ
クスおよびそれらの化合物、その他のセラミックス及び
その化合物、シリコン樹脂、含フッ素樹脂、それらの樹
脂の変性樹脂でも良く、以上の材料の複数の物の混合で
もより効果がある。硬質セラミックス粉体を耐熱樹脂
(例としてはポリイミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリスルホン樹
脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ−P−キシリレ
ン樹脂等又はそれらの誘導体を含む材料など)中に分散
したものは記録ヘッドの構造からくる弾性を損なわない
効果がある。また、保護層自体に滑剤粉体が分散された
分散層構成であると耐磨耗性がより改善される。滑剤粉
体例としては、カ−ボンブラック材、グラファイト材、
二硫化モリブデン材、酸化鉛材、フッ素含有樹脂材、窒
化ホウ素材、炭化珪素材、シリコ−ンオイル、酸化ボロ
ン材、フッ化カルシウムなどがあり、これらの複数の混
合物である場合もある。
【0040】尚、各層の材料、製法、層構成の上下の順
序等は適宜変更することができる。現実的には、成膜プ
ロセスの温度条件から各層の順番を決める方法がある。
実施例に示したケ−スは、光導電層4の多結晶Si膜の
成膜温度が最も高くなるので、光導電層4を最初に形成
するのが望ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、受光発熱デバイスに第
3電極を設け、この第3電極に電圧を印加するバイアス
電圧印加手段を設けている。そして、このバイアス電圧
印加手段から第3電極に、光導電層がn型半導体の場
合、第1電極および第2電極のいずれの電位よりも低い
電位を、光導電層がp型半導体の場合、第1電極および
第2電極のいずれの電位よりも高い電位を印加するの
で、従来の構成では光非照射時に流れた不要の電流を抑
制し、光照射によって光導電層が低抵抗化した時のみ電
流を流すことが可能となり、光照射による光導電層スイ
ッチのON/OFF比を大幅に改善し、高画質記録を実
現できる。
【0042】また、第3電極を透明電極とすることによ
り、露光を受光発熱デバイスのデバイス面側から、また
は、基板側からのどちらの光照射も可能となり、装置設
計の自由度を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光アドレス式サ−マルヘッドの一実施
例を示す断面説明図である。
【図2】本発明の光アドレス式サ−マルヘッドを用いた
印字モデル図である。
【図3】従来の光アドレス式サ−マルヘッドの構成例で
ある。
【図4】従来の光アドレス式サ−マルヘッドの構成例で
ある。
【図5】従来の光アドレス式サ−マルヘッドの構成例で
ある。
【図6】従来の光アドレス式サ−マルヘッドにおける受
光発熱デバイスの製造工程の断面説明図である。
【図7】従来の受光発熱デバイスの一部分を示す断面説
明図である。
【符号の説明】
1…露光手段、 2…受光発熱デバイス、 3…基板、
4…光導電層、 4a,4b…n+型多結晶Si部、
5…発熱抵抗層、 6…第1電極、 7…第2電極、
8…第2中間層、 9…第3電極、 10…駆動電
源、 11…第1中間層、 11′…中間絶縁部、 1
3…バイアス電圧印加手段、 20…インクフィルム、
21…記録紙
フロントページの続き (72)発明者 中村 毅 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 山田 想 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西原 義雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 広田 匡紀 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも第1電極と、光ビ−ムの照射に
    より低抵抗化する光導電層と、通電によって発熱する発
    熱抵抗層と、第2電極とを順次電気的に接続して備えた
    受光発熱デバイスと、光源から発する光ビ−ムを所定の
    信号により前記光導電層に照射する露光手段と、前記第
    1電極および第2電極間に電圧を印加する駆動電源から
    なる光アドレス式サ−マルヘッドにおいて、 前記光導電層に対して絶縁層を介して第3電極を設け、 さらに、前記光導電層がn型半導体の場合、前記第1電
    極および前記第2電極のいずれの電位よりも低い電位を
    前記第3電極に印加し、前記光導電層がp型半導体の場
    合、前記第1電極および前記第2電極のいずれの電位よ
    りも高い電位を前記第3電極に印加するバイアス電圧印
    加手段を設けたことを特徴とする光アドレス式サ−マル
    ヘッド。
  2. 【請求項2】前記第3電極は透明電極であることを特徴
    とする請求項1記載の光アドレス式サ−マルヘッド。
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