JPH08282241A - 車両用空調装置の制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の制御装置

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JPH08282241A
JPH08282241A JP8983095A JP8983095A JPH08282241A JP H08282241 A JPH08282241 A JP H08282241A JP 8983095 A JP8983095 A JP 8983095A JP 8983095 A JP8983095 A JP 8983095A JP H08282241 A JPH08282241 A JP H08282241A
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temperature
operating rate
refrigerant compressor
air
evaporator
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JP8983095A
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Yoshiaki Takano
義昭 高野
Hiroshi Kinoshita
宏 木下
Yasuhiko Niimi
康彦 新美
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な構成で、加速、登坂時のエンジンの負
担の増加をなくし、吹出し温度の上昇を抑制する。 【構成】 エバ前温度センサ15の検知温度とエバ後温
度センサ11の検知温度との温度差と、冷媒圧縮機2の
回転数の比に基づいて冷媒圧縮機2の稼働率を算出し、
稼働率が低いほど冷媒圧縮機2の作動、停止の基準温度
を高く設定する。車両の加速、登坂時にエンジン8の回
転数が上昇して冷媒圧縮機2の回転数が上昇すると稼働
率は低下するため、基準温度が高くなり、エバ後温度の
方が高くなるため、冷媒圧縮機2が停止し、エンジン8
の負担が減少する。エバ後温度の方が高い場合には、冷
却能力が必要な場合であり、このとき、冷媒圧縮機2は
継続して作動するため、吹出し温度が上昇しない。冷媒
圧縮機2の回転数としてエンジン8の回転数を利用して
稼働率を算出できるため、別途の部品が必要ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルにおいて
冷媒を循環させる冷媒圧縮機を車両走行用エンジンによ
って駆動する車両用空調装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置では、車室内へ空気を送
るダクト内に蒸発器(エバポレータ)が設けられた冷凍
サイクル内に冷媒を循環させる冷媒圧縮機は、電磁クラ
ッチを介して車両走行用エンジンによって駆動される
が、冷媒圧縮機の作動を司る電磁クラッチは、冷凍サイ
クルの蒸発器の凍結を防止する目的で、蒸発器を通過し
た空気温度(以下「エバ後温度」という)が、冷媒圧縮
機の作動を開始させるための作動温度以上になったとき
に通電を開始され、エバ後温度が冷媒圧縮機を停止させ
るための停止温度以下に低下したときに、通電が停止さ
れるように制御されている。
【0003】このように、冷媒圧縮機は、車両の走行と
は関係なくエバ後温度に基づいて制御され、車両の加
速、登坂時であっても、エバ後温度が作動温度以上に上
昇すると電磁クラッチが通電されるため冷媒圧縮機の駆
動のためにエンジン負荷が増大し、、加速、登坂時に円
滑な走行ができなくなる。
【0004】こうした不具合をなくすために、例えば、
エンジンの吸気管内の圧力を検出する圧力スイッチを設
け、車両の加速、登坂を検出した場合には、予め設定さ
れた一定時間だけ冷媒圧縮機の駆動を停止させることに
よって、エンジンの負担を軽減させるものがある。ま
た、特公昭63−17648号公報では、吸気管内の圧
力スイッチによって車両の加速、登坂を検出した場合に
は、その後の一定時間だけ、冷媒圧縮機の作動、停止を
制御するための基準温度を上昇させることによって、加
速、登坂時には、エバ後温度が低い場合に冷媒圧縮機が
作動しないようにすることによって、車室内への吹出し
温度の上昇を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のもので
は、加速、登坂を終了した後であっても、予め設定され
た一定時間が経過するまでは冷媒圧縮機が停止したまま
であるため、車室内への吹出し温度が上昇して、乗員に
不快感を与える。また、後者のものでは、車室内への吹
出し温度の上昇を防止できるが、加速等を検出するため
の圧力スイッチや一定時間を計時するタイマ回路などが
必要となるため、高価になるという問題がある。
【0006】本発明は、安価な構成によって、加速、登
坂時のエンジンの負担の増加をなくすとともに、車室内
への吹出し温度の上昇を抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、車室内へ空気を送るためのダクト内に蒸発器が配さ
れた冷凍サイクルの冷媒圧縮機を車両走行用エンジンに
よって駆動する車両用空調装置であって、前記蒸発器を
通過した空気温度を検知する空気温度検知手段と、該空
気温度検知手段の検知温度に応じて前記冷凍サイクルに
おける冷媒圧縮機の作動、停止を制御する圧縮機制御手
段とを備えた車両用空調装置の制御装置において、前記
圧縮機制御手段は、前記蒸発器を通過する前の前記ダク
ト内の空気温度と前記蒸発器を通過した直後の前記ダク
ト内の空気温度との温度差と、前記ダクト内の風量と前
記冷媒圧縮機の回転数との比に基づいて前記冷媒圧縮機
の稼働率を算出する稼働率算出手段と、前記冷媒圧縮機
の作動、停止を制御するための基準温度の少なくとも停
止温度を、前記稼働率算出手段に算出される前記稼働率
が低いほど高く設定する基準温度設定手段とを具備する
ことを技術的手段とする。
【0008】請求項2では、前記基準温度設定手段は、
前記稼働率算出手段に算出される前記稼働率が所定稼働
率より低い場合に、前記基準温度を前記稼働率が低いほ
ど高く設定し、前記稼働率算出手段に算出される前記稼
働率が前記所定稼働率以上の場合には、作動温度と前記
停止温度とを互いにヒステリシスを有する固定温度に設
定することを技術的手段とする。
【0009】
【作用】本発明は、ダクト内の蒸発器を通過した後の空
気温度が基準温度以上になると冷媒圧縮機がエンジンに
よって駆動され、冷凍サイクル内の冷媒が循環して蒸発
器が冷却され、ダクトを通過する空気は蒸発器を通過す
る際に冷却される。また、蒸発器を通過した空気温度
(エバ後温度)が基準温度以下になると、冷媒圧縮機の
駆動が停止される。冷媒圧縮機が駆動されているとき、
蒸発器を通過する前の空気温度と通過後の空気温度との
温度差と、ダクト内の風量と冷媒圧縮機の回転数との比
に基づいて冷媒圧縮機の稼働率が稼働率算出手段によっ
て算出され、算出された稼働率が低いほど冷媒圧縮機を
作動、停止を制御するための基準温度が高く設定され
る。
【0010】車両が走行しているとき、乗員により加速
の要求があってスロットルが大きく開かれた場合、ある
いは登坂のために変速機がシフトダウンされた場合に
は、エンジン回転数が大きく上昇し、それに伴って冷媒
圧縮機の回転数が上昇する。このとき、稼働率を算出す
る際の比の分母となる冷媒圧縮機の回転数が大きくなる
ため、比は小さくなり、この比に基づいて算出される稼
働率は小さくなる。この結果、冷媒圧縮機の作動、停止
を制御するための基準温度は高くなるように設定され
る。このとき、ダクト内の蒸発器を通過した後の空気温
度は大きく変化しない。
【0011】従って、そのときの蒸発器通過後の空気温
度が、冷媒圧縮機の回転数の上昇によって低下した稼働
率によって設定された基準温度の停止温度より低い場合
には、冷媒圧縮機の作動が停止される。この結果、エン
ジンの負担が減少し、十分な加速力、登坂力が得られ、
円滑な走行が確保される。このとき、蒸発器通過後の空
気温度は、冷媒圧縮機の停止温度より低く、大きな冷房
能力が必要でない状態であるため、乗員に不快感を与え
ない。
【0012】一方、蒸発器通過後の空気温度が、冷媒圧
縮機の回転数の上昇によって低下した稼働率によって設
定された停止温度より高い場合には、冷媒圧縮機の作動
が継続される。この場合は、エンジンの負担は軽減され
ないが、大きな冷房能力が必要な場合であり、車室内へ
の吹出し温度が上昇しないため、乗員に不快感を与える
ことはない。
【0013】
【発明の効果】本発明では、冷媒圧縮機の作動中に、車
両の走行によって加速、あるいは登坂の要求があった場
合には、算出される冷媒圧縮機の稼働率が低下して、少
なくとも冷媒圧縮機を停止させるための停止温度が上昇
する。この結果、その時の車室内へ吹き出される空気の
温度が乗員に不快感を与えない程度に低ければ、冷媒圧
縮機の作動が一時的に停止され、エンジンの負担が軽減
されるため、円滑な走行を確保できる。逆に、車室内へ
吹き出される空気温度が十分に低くない場合には、冷媒
圧縮機の作動が継続するため、吹出し温度が上昇するこ
とがない。従って、乗員に不快感を与えない。
【0014】また、これらの作用、効果を得るための構
成は、例えば、エンジン制御におけるエンジン回転数信
号を利用し、空調装置を制御制御するマイコンのプログ
ラムに、稼働率の算出のためのプログラムを組み込むこ
とによって実現できるため、部品や製造工程が増加する
ことがなく、安価なものとすることができる。
【0015】
【実施例】次に本発明を図に示す自動車用空調装置10
0の実施例に基づいて説明する。自動車用空調装置10
0は、ブロワによって車室内へ空気を供給する空調ダク
ト内に、冷凍サイクル1の蒸発器6とエンジン冷却水が
循環するヒータコアとが配され、エアミックスダンパに
よってヒータコアを通過する空気量を調節することによ
って、車室内への吹き出し空気温度が調節される。
【0016】また、自動車用空調装置100には、任意
の設定温度に応じて暖房および冷房の快適な温調運転を
行なうために制御装置が設けられていて、制御装置は、
車室内の操作パネルの設定温度、その他のセンサによる
内気温度、外気温度、日射量に応じて目標吹き出し温度
を決定し、この目標吹き出し温度に基づいてブロワの風
量、エアミックスダンパの開度および吹き出し口を制御
する自動モードを有する。
【0017】以下、図1に基づいて、本実施例の自動車
用空調装置100における冷却系統について説明する。
自動車用空調装置100の冷却系統は、冷凍サイクル1
およびその制御のための冷媒圧縮機制御部10とからな
る。冷凍サイクル1は、冷媒圧縮機(コンプレッサ)
2、凝縮器(コンデンサ)3、受液器(レシーバ)4、
膨張弁(エキスパンションバルブ)5、蒸発器(エバポ
レータ)6等を順に接続して循環路を形成したもので、
電磁クラッチ7の通電時に車両走行用のエンジン8の動
力が冷媒圧縮機2に伝達されると、気相冷媒が圧縮され
て循環が行なわれる。蒸発器6は、ブロワによって車室
内への送風が行なわれる空調ダクト内に、通過する空気
を冷却する冷却手段として配されている。
【0018】冷媒圧縮機制御部10は、自動車用空調装
置100の制御装置の一部をなすものであり、蒸発器6
における凍結防止のために、冷媒圧縮機2の作動状態を
制御するための機能部である。ここでは、冷媒圧縮機制
御部10は、空調ダクト内の蒸発器6の下流側に、蒸発
器6によって冷却された後の空気の温度(以後「エバ後
温度」という)Teを検知するためのエバ後温度センサ
11を備え、温度検知部12によってエバ後温度Teを
検出し、エバ後温度センサ11により検知されるエバ後
温度Teが基準温度より高い場合に、電磁クラッチ7を
通電してエンジン8の回転力を冷媒圧縮機2へ伝達して
駆動させ、エバ後温度Teが、図2に示すように、作動
温度Tonと停止温度Toff とからなる基準温度より低く
なった場合に、電磁クラッチ7の通電を停止して冷媒圧
縮機2の駆動を停止する。
【0019】特に、本実施例では、車両の加速、登坂時
等のエンジン8の出力が走行のためのより必要となる場
合に、冷房能力を損なわない程度に走行用トルクを確保
するために、冷媒圧縮機制御部10は、冷媒圧縮機2の
稼働率Φを算出する稼働率算出部13と、算出された稼
働率Φが所定稼働率Φ1 より低い場合には、稼働率Φが
低い場合ほど、冷媒圧縮機2の制御のための基準温度を
高くなるように設定する基準温度設定部14とを備えて
いる。そのため、稼働率算出部13による稼働率Φの算
出のために、空調ダクト内の蒸発器6の上流側には、蒸
発器6によって冷却される前の空気の温度(以後「エバ
前温度」という)Tainを検知するためのエバ前温度セ
ンサ15が備えられている。
【0020】なお、電磁クラッチ7の通電制御のための
基準温度は、後述する所定稼働率Φ 1 以上の場合につい
ては、電磁クラッチ7を通電するための作動温度が4
℃、通電を停止する停止温度が3℃にそれぞれ設定され
ている。
【0021】次に、冷媒圧縮機2の稼働率Φの算出方法
について説明する。稼働率Φは、通常は、空調装置の全
稼働時間に対する冷媒圧縮機2の稼働時間の比率で表さ
れるものが正確であるが、経時的な算出が不可能であ
り、応答性が劣るため、ここでは、冷媒圧縮機2の稼働
率Φは、蒸発器6を通過する前のエバ前温度Tainと、
蒸発器6を通過した後のエバ後温度Teとから以下のと
おり推定するものを用いる。
【0022】冷媒圧縮機2の稼働率Φは、一般に、蒸発
器空気側負荷Qair と蒸発器冷媒側冷房能力Qref とか
ら Φ=Qair /Qref で与えられる。ここで、蒸発器冷媒側冷房能力Qref
は、冷媒圧縮機体積効率ηv、冷媒圧縮機容量Vcomp、
冷媒圧縮機回転数Nc、冷媒密度Γr、蒸発器入口〜出
口間のエンタルピ差ΔIrから、 Qref =ηv・Vcomp・Nc・Γr・ΔIr で表され、蒸発器空気側負荷Qair は、蒸発器通風量V
a、空気密度Γa、蒸発器入口〜出口間のエンタルピ差
ΔIaから、 Qair =Va・Γa・ΔIa で表される。従って、これらを上式に代入すると、 Φ=(Va・Γa・ΔIa)/(ηv・Vcomp・Nc・
Γr・ΔIr) となる。
【0023】これを、蒸発器6の通過前の空気と通過後
の空気の各湿度および各温度に基づいて求められるエン
タルピ差として表される式として近似すると、 Φ=C1 ・(Va・ΔIa)/(ηv・Nc) =C1 ・Va(Iain−Ie)/(ηv・Nc) ─ で表される。この式で、Iain−Ieは、蒸発器6の
通過前の空気と通過後の空気の各湿度および各温度から
求められるエンタルピ差であり、算出される稼働率Φ
は、推定値である。
【0024】実際の自動車用空調装置100では、空調
ダクト内の湿度の検出は、センサの増加などにより装置
が複雑になり、価格の上昇を招くため、本実施例では式
をさらに簡略化して Φ=C2 ・Va(Tain−Te)/Nc ─ によって、蒸発器6の入口〜出口間のエバ後温度Teと
エバ前温度Tainとの温度差に基づいて推定する。な
お、冷媒圧縮機回転数Ncは、エンジン制御に用いられ
るエンジン回転数Neに所定の係数を乗じた値を転用す
る。
【0025】上記によって算出した稼働率(推定稼働
率)と実測稼働率との比較例を図3に示す。図3におい
て、丸で付された標本は、作動温度Tonを4℃、停止温
度Toff を3℃に設定した場合のものを示し、三角で付
された標本は、作動温度Tonを11℃、停止温度Toff
を10℃に設定した場合のものを示す。図から明らかな
とおり、数式によって算出した稼働率(推定稼働率)
は、実測稼働率に対応しており、これを稼働率Φとして
用いることができる。
【0026】冷媒圧縮機制御部10では、上記の数式
により算出される稼働率Φに応じて、電磁クラッチ7の
通電制御のための基準温度を、稼働率Φが低いほど高く
なるように設定している。
【0027】図4に基準温度の設定特性の第1実施例を
示す。図4に示す実施例では、稼働率Φが所定稼働率Φ
1 (70%)より低くなった場合には、作動温度onと停
止温度Toff との差を小さくするとともに、稼働率Φが
低いほど高くなるようにしている。具体的には、稼働率
Φ>所定稼働率Φ1 の場合には、作動温度Tonを4℃、
停止温度Toff を3℃の固定の温度とし、また、作動温
度Tonと停止温度Toff とにヒステリシスを与えてお
り、稼働率Φ=所定稼働率Φ1 の場合には、作動温度T
onを3.6℃、停止温度Toff を3.5℃として、作動
温度Tonと停止温度Toff との温度差を小さく設定し、
0<稼働率Φ<所定稼働率Φ1 の場合には、作動温度T
onと停止温度Toff との温度差を小さくしたまま、稼働
率Φが小さくなるほど作動温度Tonおよび停止温度Tof
f がそれぞれ次第に高くなるように設定され、稼働率Φ
=0の場合には、作動温度Tonは5.5℃、停止温度T
off は5.4℃に設定されている。
【0028】基準温度を上記のとおり稼働率Φに応じて
設定することにより、冷媒圧縮機2の作動中に、車両の
走行によって加速、あるいは登坂の要求があった場合に
は、算出される稼働率Φが低下して、冷媒圧縮機2を作
動、停止させるための作動温度Tonおよび停止温度Tof
f が上昇する。この結果、その時の車室内へ吹き出され
る空気の温度が乗員に不快感を与えない程度に低けれ
ば、冷媒圧縮機2の作動が一時的に停止され、エンジン
の負担が軽減されるため、円滑な走行を確保できる。逆
に、車室内へ吹き出される空気温度が十分に低くない場
合には、冷媒圧縮機2の作動が継続するため、吹出し温
度が上昇することがない。従って、乗員に不快感を与え
ない。
【0029】基準温度を上記のとおり設定した場合の車
両走行時の吹出し温度および吹出し温度の変動における
効果を図5に示す。図5において、左側では定常走行に
おける車速との関係を右側では10・15モード走行に
おける関係を示す。図5から明らかなとおり、本実施例
では車速が上がっても平均吹出し温度の低下は従来に比
べて小さく、また、吹出し温度の変動幅も従来のものと
比べて小さいことが分かる。このように、本実施例で
は、作動温度Tonと停止温度Toff との差を小さくする
ことによって、冷媒圧縮機2の作動の間隔を短くするこ
とができ、また、稼働率Φが低いほど基準温度を高く設
定することによって、冷え過ぎが防止できる。
【0030】図6に冷媒圧縮機2の回転数Ncと稼働率
Φとの関係を示す。本実施例の制御を行うことによっ
て、冷媒圧縮機2の作動効率が低い高回転数時の稼働率
Φを低下させ、低回転数時の稼働率Φを上げることがで
きるため、約20%の省力化を達成できる。
【0031】参考として、本実施例のような制御を行な
わない従来のものについて、吹出し温度および吹出し温
度の変動を図7に示す。なお、図7では、作動温度Ton
を4℃、停止温度Toff を3℃に固定されている。従来
のものでは、図7に示すように、車両の加速、登坂時な
どに稼働率Φが低くなる場合には、吹出し温度が低くな
り、また冷媒圧縮機2の作動の間隔が長くなるため、蒸
発器6を通過する空気温度の変動が大きくなりやすい。
【0032】図8に基準温度の設定特性の第2実施例を
示す。この実施例では、所定稼働率Φ1 より高い場合に
は、第1実施例と同じように作動温度Tonと停止温度T
off とに温度差を与えて固定の温度としているが、所定
稼働率Φ1 より低い場合には、稼働率Φに応じて、稼働
率Φが低いほど作動温度Tonおよび停止温度Toff をそ
れぞれ高くするようにし、作動温度Tonと停止温度Tof
f との温度差は、一定のまま維持するようにしている。
このため、第1実施例と比べて、冷媒圧縮機2の作動の
間隔は長くなるが、停止温度Toff は、所定稼働率1
り低い場合には、所定稼働率Φ1 のときよりも必ず高く
なるため、加速、登坂時等に、エンジン回転数Neが上
昇して稼働率Φが低下すると、冷媒圧縮機2の作動が停
止するため、エンジン8の走行用トルクが確保できる。
また、この実施例では、冷媒圧縮機2が停止した後の吹
き出し温度のオーバーシュートが小さくなり、作動温度
Tonと停止温度Toff との平均温度は、第1実施例とほ
ぼ同じように、稼働率Φが低いほど高く設定されている
ため、第1実施例と同様に、平均吹き出し温度を高くす
ることができ、省エネルギーを図ることができる。
【0033】図8に基準温度の設定特性の第3実施例を
示す。この実施例では、稼働率Φが、所定稼働率Φ1
り高い場合には、第1、2実施例と同じように作動温度
Tonと停止温度Toff とに温度差を与えて固定の温度と
しているが、所定稼働率Φ1 より低い場合には、稼働率
Φに応じて、稼働率Φが低いほど停止温度Toff のみを
高くなるように設定している。これによって、加速、登
坂時等に、エンジン回転数Neが上昇して稼働率Φが低
下すると、冷媒圧縮機2の作動が停止するため、エンジ
ン8の走行用トルクが確保できる。特に、冷媒圧縮機2
が停止した後の吹き出し温度のオーバーシュートが小さ
くでき、また、冷し過ぎをなくすことができるため、平
均吹き出し温度を高くすることができる。
【0034】この実施例の場合でも、冷媒圧縮機2の稼
働率Φに応じて、稼働率Φが低いほど基準温度が高く設
定されるため、冷し過ぎをなくすことができ、平均吹き
出し温度を高くすることができる。また、第2、3実施
例における基準温度の設定特性を用いた場合には、冷媒
圧縮機2が停止した後の吹き出し温度のオーバーシュー
トを小さくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自動車用空調装置の冷却
系統を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例におけるエバ後温度と作動温
度、停止温度との関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例において算出される稼働率と実
測稼働率との関係を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例における基準温度の設定特
性を示す特性図である。
【図5】本発明による効果を示す車両の走行と吹き出し
温度および吹出し温度の変動との関係を示す図である。
【図6】本発明による効果を示す冷媒圧縮機の回転数と
稼働率との関係を示す図である。
【図7】従来の車両用空調装置における冷媒圧縮機の稼
働率と吹き出し温度および吹出し温度の変動との関係を
示す図である。
【図8】本発明の第2実施例における基準温度の設定特
性を示す特性図である。
【図9】本発明の第3実施例における基準温度の設定特
性を示す特性図である。
【符号の説明】
100 自動車用空調装置(車両用空調装置) 1 冷凍サイクル 2 冷媒圧縮機 6 蒸発器 8 エンジン(車両走行用エンジン) 10 冷媒圧縮機制御部(車両用空調装置の制御装置、
圧縮機制御手段) 11 エバ後温度センサ(空気温度検知手段) 13 稼働率算出部(稼働率算出手段) 14 基準温度設定部(基準温度設定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ空気を送るためのダクト内に蒸
    発器が配された冷凍サイクルの冷媒圧縮機を車両走行用
    エンジンによって駆動する車両用空調装置であって、 前記蒸発器を通過した空気温度を検知する空気温度検知
    手段と、 該空気温度検知手段の検知温度に応じて前記冷凍サイク
    ルにおける冷媒圧縮機の作動、停止を制御する圧縮機制
    御手段とを備えた車両用空調装置の制御装置において、 前記圧縮機制御手段は、 前記蒸発器を通過する前の前記ダクト内の空気温度と前
    記蒸発器を通過した直後の前記ダクト内の空気温度との
    温度差と、前記ダクト内の風量と前記冷媒圧縮機の回転
    数との比に基づいて前記冷媒圧縮機の稼働率を算出する
    稼働率算出手段と、 前記冷媒圧縮機の作動、停止を制御するための基準温度
    の少なくとも停止温度を、前記稼働率算出手段に算出さ
    れる前記稼働率が低いほど高く設定する基準温度設定手
    段とを具備することを特徴とする車両用空調装置の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記基準温度設定手段は、前記稼働率算
    出手段に算出される前記稼働率が所定稼働率より低い場
    合に、前記基準温度を前記稼働率が低いほど高く設定
    し、前記稼働率算出手段に算出される前記稼働率が前記
    所定稼働率以上の場合には、作動温度と前記停止温度と
    を互いにヒステリシスを有する固定温度に設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置の制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105466A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Denso Corp 車両用空調装置

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