JPH08282525A - 走行作業機の高速旋回規制装置 - Google Patents

走行作業機の高速旋回規制装置

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JPH08282525A
JPH08282525A JP10910695A JP10910695A JPH08282525A JP H08282525 A JPH08282525 A JP H08282525A JP 10910695 A JP10910695 A JP 10910695A JP 10910695 A JP10910695 A JP 10910695A JP H08282525 A JPH08282525 A JP H08282525A
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JP
Japan
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lever
high speed
braking operation
shift lever
switching
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JP10910695A
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English (en)
Inventor
Akio Oshima
昭夫 大島
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動機構を独立制動操作状態に切り換えず
に、副変速レバーと主変速レバーで走行作業機を高速走
行させることを不可能にする。 【構成】 制動機構の、左右の後輪ブレーキ3を独立し
て操作する独立制動操作と、ハンドル操作による前輪4
aの回動切れ角が所定以上になったとき機体旋回側の後
輪ブレーキ3を作動させる切れ角制動操作との切り換え
を、切換レバー9によって行う走行作業機に、切換レバ
ー9が切れ角制動操作の入り位置Xにあり、副変速レバ
ー37が高速側にあるとき主変速レバー39の高速側へ
の操作を規制するとともに、副変速レバー37が高速側
にあるとき上記切換レバー9の切れ角制動操作の入り位
置Xへの操作を規制する牽制機構43を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトラクター等の走行作
業機における、走行速度の設定操作に伴う、制動機構の
独立制動操作状態から切れ角制動操作状態への切換操作
の規制に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ハンドル操作による前輪の回動切れ
角が所定以上になったとき、機体旋回側の後輪ブレーキ
を自動的に作動させる切れ角制動操作を行うことができ
る制動機構を備えたトラクター等の走行作業機は、特開
平5ー193514に示されるように、走行用の変速装
置を低速側に操作して行う低速走行時において、制動機
構を上記切れ角制動操作状態にすることで、自動的に回
転半径の小さい信地旋回動作を行い、この状態から高速
走行を行うために変速装置を高速側に切り換えると、制
動機構が自動的に切れ角制動操作状態からオペレータの
ブレーキペダル操作のみによって制動機構が操作される
独立制動操作状態に切り換わり、高速走行では切れ角制
動操作が働かないものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし制動機構の切れ
角制動操作状態から独立制動操作状態への切り換えが自
動で行われるため、次の旋回動作が独立制動操作状態で
行われることをオペレータが認識せずにトラクターを走
行させる場合が発生する問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の走行作業機の高速旋回規制装置は、主変速
機構及び副変速機構を備えて低速走行と高速走行を行う
走行機体1内に、左右の後輪ブレーキ3を独立して操作
する独立制動操作と、ハンドル操作による前輪4aの回
動切れ角が所定以上になったとき機体旋回側の後輪ブレ
ーキ3を作動させる切れ角制動操作を行う制動機構を備
えた走行作業機において、前記独立制動操作状態と切れ
角制動操作状態の切換レバー9が切れ角制動操作の入り
位置Xにあるときに、少なくとも低速と高速の2段に切
り換えできる副変速レバー37の高速切換え状態で、主
クラッチの入り切りに関係なく各変速位置に操作するこ
とができる主変速レバー39の高速側への操作を規制す
るとともに、副変速レバー37が高速側にあるとき上記
切換レバー9の切れ角制動操作の入り位置Xへの操作を
規制する牽制機構43を設けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】切換レバー9が切れ角制動操作の入り位置Xに
あり、副変速レバー37が高速切換え状態で機体1が走
行しているときに、主変速レバ39を高速側に操作して
機体1の走行速度を上げていくと、ある所定の速度で主
変速レバ39に牽制機構43によって規制がかかり、そ
れ以上の速度が出せなくなる。このため機体1を上記所
定の速度以上の高速走行させるためには、切換レバー9
をオペレータが独立制動操作の入り位置Yに切り換える
必要が発生する。また切換レバー9が切れ角制動操作の
入り位置Xになく、副変速レバー37が高速側に切り換
えられた状態において、切換レバー9の切れ角制動操作
の入り位置Xへの操作を牽制機構43で規制する。つま
りこの状態では制動機構が切れ角制動操作状態とならな
い。
【0006】
【実施例】図1,図2は本発明を応用したトラクターの
制動機構の連繋図と要部分解斜視図を示す。機体1は前
輪4a及び後輪4に支持されており、該機体1上には運
転席1aが設けられている。また機体1は前方にエンジ
ンを搭載しており、後方に耕耘装置等の作業機を連結す
る構造になっている。一方該運転席1aの足元には左右
2つのブレーキペダル2が設けられており、機体フレー
ム1bの左右に貫通突設した支持軸2aの右側突出部分
に、一方のブレーキペダル2が該支持軸2aに回動可能
に軸支され、他方のブレーキペダル2が支持軸2aと一
体回動するように軸支されている。そして左右のブレー
キペダル2は、左右の後輪4にそれぞれ設けられた後輪
ブレーキ3の作動部材3aにブレーキ杆3bを介して各
別に連結されており、左右の後輪4の後輪ブレーキ3を
独立に制動操作できるようになっている。
【0007】またハンドル5を左右に回転させること
で、油圧ステアリングユニット5aを介して左右の油圧
アクチュエータ5bを伸縮させ、該油圧アクチュエータ
5bの伸縮動作によりナックルアーム7aを押し引き動
作させ、前輪4aを支持するファイナルケース7をフロ
ントアクスルの両側に固定したキングピンケース回りに
回動させて前輪4aを所望の切れ角に操作する構造にな
っている。
【0008】そして上記前輪4a側とブレーキペダル2
側は変換機構A及び作動機構Bを介して連結されてお
り、ハンドル5の回転動作に連動して後輪ブレーキ3を
動作させることが可能となっている。まず変換機構Aの
構造について説明する。変換機構Aは、上記ファイナル
ケース7に連結されたロッド7bによって揺動される作
動片10aを設けた変換アーム10と、該変換アーム1
0の左右に配置されたリンクアーム13とが、機体フレ
ーム1bに取り付けられた取付板14の側面から突設し
た支軸15に揺動可能に軸支されて構成されている。
【0009】このときリンクアーム13は、それぞれの
リンクアーム13に備えられている接当部13aが作動
片10aに互いに対向するように設けられているととも
に、取付板14に設けられたストッパー16によって揺
動範囲が規制されている。また上記2つのリンクアーム
13にはそれぞれロッド11の一端がスプリング12を
介して連結されている。
【0010】次に作動機構Bの構造について説明する。
作動機構Bは、機体フレーム1bに着脱可能に取り付け
られた取付板21に突設された支軸22に揺動回動可能
に支持された左右の作動アーム20と、該作動アーム2
0に回動ピン25bを介して回動自在に連結されている
切換部材25とで構成されている。そして作動アーム2
0の端部には、上記ロッド11の他端が連結されてお
り、変換機構Aと作動機構Bを連結している。また作動
アーム20はスプリング23によって後方に付勢されて
おり、上記取付板21に設けられたストッパー24に作
動アーム20側が当接する位置で位置決めされている。
【0011】一方切換部材25の略中央部は凹状に切り
欠いてあり、後方に向かって開口した係合部25aが形
成されている。また該切換部材25の下端は、図2,図
3に示すようにミッションケース側に着脱自在に固定さ
れたレバーブラケット19に揺動自在に軸支された切換
レバー9にワイヤー9a,中間リンク9b,ロッド9c
を介して連結している。
【0012】また前記左右のブレーキペダル2の基部に
はコ字状のホルダー2b内にピン2cを横設した係合部
材2eが設けられており、該係合部材2e内に上記切換
部材25が嵌挿されている。そしてピン2cと係合部2
5aは、上記切換レバー9をX又はYに切換揺動して中
間リンク9bを揺動させ、ロッド9cを介して切換部材
25を回動ピン25bを中心に揺動させることで係脱自
在となっている。なお切換レバー9をXに切り換えるこ
とでピン2cと係合部25aが係合し、切換レバー9を
Yに切り換えることでピン2cと係合部25aの係合が
解除される構造になっている。
【0013】つぎにハンドル5を左又は右に回転させ機
体1を左又は右回りに旋回させる旋回動作について説明
する。上記構造により、切換レバー9をXに切り換え、
ハンドル5を左又は右に回転させると、ある所定角度以
上回転させることで作動片10aが左側又は右側のリン
クアーム13の接当部13aに当接する。そしてさらに
ハンドル5を回すと該リンクアーム13がロッド11を
介して左側又は右側の作動アーム20を左回りに回動さ
せ、左側又は右側の切換部材25を上方に移動させ、左
側又は右側のブレーキペダル2の係合部材2eを右回り
に回転させ、ブレーキ杆3b,作動部材3aを介して左
側又は右側の後輪ブレーキ3を作動させる。
【0014】これにより機体1は、機体1の旋回方向側
の後輪4に自動的に後輪ブレーキ3がかかり、回転半径
の小さい信地旋回を自動的に行う。つまり切換レバー9
をX(切れ角制動操作入り位置)にすることで、制動機
構はハンドル5操作による前輪4aの回動切れ角が所定
以上になったとき機体1の旋回側の後輪ブレーキ3を作
動させる切れ角制動操作状態となる。
【0015】一方切換レバー9をY(独立制動操作入り
位置)にすると、前述のようにピン2cと係合部25a
の係合が解除されるため、ハンドル5の回転による切換
部材25の動作がブレーキペダル2に伝達されず、上記
のような後輪ブレーキ3のハンドル5の回転による連動
動作は行われない。つまり制動機構は左右の後輪ブレー
キ3を左右のブレーキペダル2の操作のみで独立して操
作する独立制動操作状態となる。
【0016】次に前述のようにミッションケース側に設
けられている切換レバー9の周辺構造について説明す
る。図3,図4に示すように切換レバー9の基端部には
切換レバー9と一体回動するアーム26が固着されてお
り、該アーム26と側面視で略V字形をなし、前端にピ
ン27aが突設されている切換リンク27の後端とがロ
ッド28を介して連結されている。また該切換リンク2
7は屈曲部がミッションケース側に着脱自在に設けられ
ているリンクブラケット30の支点軸29に回動自在に
支持されている。また該支点軸29には3方向に向かっ
てアームが突設されている牽制リンク31も回動自在に
支持されている。
【0017】そして該牽制リンク31の後方斜め下方に
突出するアーム31a先端には回動自在に牽制具32が
略斜め前後方向に支持されており、該牽制具32の後端
と上記牽制リンク31の後方斜め上方に突出するアーム
31bとがスプリング33で連結されている。また牽制
具32の略中央には長手方向に長孔32aが設けられて
おり、該長孔32a内に前記切換リンク27のピン27
aが摺動自在に挿入されている。つまり牽制リンク31
と切換リンク27が牽制具32を介して連結されてい
る。また牽制具32の前端下方は切欠き状の牽制部34
となっている。一方牽制リンク31の前方に突出するア
ーム(牽制アーム)31cは先端に左方向に突出する規
制ピン36が設けられている。
【0018】そして切換レバー9がXに位置していると
き、切換リンク27,牽制リンク31,牽制具32は図
3の実線に示す位置にあり、切換レバー9がXからYに
切り換えられると、ロッド28を介して切換リンク27
が想像線の位置に回動することにより、ピン27aがR
からSに移動し、牽制具32を想像線の位置に移動させ
る構造になっている。なお牽制リンク31の実線位置の
位置決めはアーム31a側がストッパ35に当接するこ
とで行われる。
【0019】一方切換レバー9の前方にはトランスミッ
ション内の副変速ギヤを切り換える副変速レバー37が
伝動系の主クラッチを切った(伝動を切った)ときのみ
前後揺動自在となるように設けられており、前方(H)
に揺動することにより高速走行側のギヤを選択し、後方
(L)に揺動することにより低速走行側のギヤを選択す
る構造になっている。また揺動範囲の中間位置(N)に
はニュートラルのポジションも有している。そして該副
変速レバー37の基端部には後方斜め下方に突出すると
ともに、副変速レバー37と一体回動する副変速アーム
38が設けられており、該副変速アーム38先端には左
方向に突出するピン38aが設けられている。
【0020】このとき該ピン38aは副変速レバー37
がNで且つ切換レバー9がXのとき、上記牽制具32の
牽制部34の後端部に当接している。なお切換レバー9
がYのときは、副変速レバー37がどの位置であっても
ピン38aと牽制部34及び牽制具32とは一切当接し
ない。なおこの場合特に副変速レバー37がHのとき、
ピン38aは牽制具32の下面からわずかな隙間を空け
た場所に位置している。そして切換レバー9がXのと
き、副変速レバー37をLからHに切り換えると、Nか
らHに切り換わる際にピン38aが牽制部34を後方に
押すことで、牽制具32をα方向に移動させ、牽制リン
ク31を想像線の位置に回動させる。
【0021】また上記副変速レバー37の前方には、機
体1の走行速度を副変速レバー37とともに決定する主
変速レバー39が左右及び前後揺動自在に設けられてい
る。なお該主変速レバー39は上記主クラッチを切らな
くても(伝動を切らなくても)操作できるノンクラッチ
のシステムであり、ニュートラルNから前方に揺動する
に従って走行速度を上げることができる。このとき左右
揺動は支点軸41を支点に、前後揺動は支点軸42を支
点に行われる。なお支点軸41は副変速レバー37の回
動支点でもある。そして該主変速レバー39側には、主
変速レバー39と一体になって前後揺動する規制アーム
39aが上方に向かって設けられている。このとき該規
制アーム39aは、牽制リンク31が実線の位置にある
とき牽制アーム31cの規制ピン36と一切当接せず、
牽制リンク31が想像線の位置にある場合に、主変速レ
バー39の揺動範囲の略中間位置(所定位置)で規制ピ
ン36と当接し、主変速レバー39の所定位置以上の高
速側への揺動を規制している。
【0022】つまり切換レバー9と、副変速レバー37
と、主変速レバー39は、以上のように切換リンク2
7,牽制リンク31,牽制具32等で構成される牽制機
構43によって、それぞれ上記に示す規制を受ける。こ
のとき該牽制機構43は支点軸29一点上に構成できる
ため、構造が単純であるだけでなく、小型化もでき、ス
ペース的にも有利である。また微調整箇所が主変速レバ
ー39の規制アーム39aと牽制アーム31cとの当接
部分のみであるため組み立て調整が容易でもある。(ピ
ン38aと牽制部34との当接は副変速レバー37がN
からHに切り換えられる際に当接すればよく調節はラフ
でもよい。)
【0023】以下に本発明の牽制機構43の動作ついて
説明する。まず切換レバー9がYに切り換えられてお
り、前述のように制動機構が独立制動操作状態であると
する。この場合上記のように副変速レバー37及び主変
速レバー39には一切規制が働かない。つまり制動機構
が独立制動操作状態の時はオペレータがトラクターの走
行速度を主変速レバー39と副変速レバー37で自由に
設定できる構造になっている。
【0024】そして上記のように制動機構が独立制動操
作状態で、副変速レバー37をHにして走行を行ってい
る場合は、切換レバー9をXに切り換えて制動機構を切
れ角制動操作状態に切り換えようとしても、前述のよう
に牽制具32からわずかな隙間を空けた位置にピン38
aがくるため、牽制具32とピン38aが当接して切換
レバー9をXに切り換えることができない。つまり副変
速レバー37がHに切り換えられているときは制動機構
を独立制動操作状態から切れ角制動操作状態にすること
ができない。
【0025】次に制動機構を独立制動操作状態から切れ
角制動操作状態にする場合について説明する。上記のよ
うな走行状態(切換レバーがY)であれば、副変速レバ
ー37をいったんN又はLに切り換えた後に、切換レバ
ー9をXに切り換えて、制動機構を切れ角制動操作状態
にする。なお副変速レバー37がLの状態での走行中で
あればそのまま切換レバー9をXに切り換えることで、
制動機構は切れ角制動操作状態となる。
【0026】このとき上記状態(切換レバー9がX,副
変速レバー37がL又はN)からの副変速レバー37の
Hへの切り換えは、前述のようにピン38aが牽制具3
2をα方向に押すことで可能であるが、この場合前述の
ように主変速レバー39を所定位置までしか操作するこ
とができないため、トラクターの走行速度は規制され、
最高速度以下の速度が上限となる。つまり制動機構を切
れ角制動操作状態にすることができる速度が限定され
る。また副変速レバー37をHに切り換える段階で主変
速レバー39が所定位置より高速側に切り換えられてい
る場合は、規制アーム39aに規制ピン36が当接する
ため、牽制具32が動かず、ピン38aが牽制具32を
α方向に押すことができない。このため副変速レバー3
7をHに切り換えることができない。つまりこの場合も
上記同様走行速度が限定される。
【0027】つぎに制動機構が切れ角制動操作状態で機
体1が走行しているときに、機体1を、制動機構が切れ
角制動操作状態である場合の上限速度より高速な走行
(高速走行)をさせる場合について説明する。前述のよ
うに切換レバー9がXのときは、副変速レバー37をL
からHに切り換えることと、副変速レバー37がHにあ
るとき主変速レバー39を所定位置より高速側に切り換
えることができない。つまり制動機構が切れ角制動操作
状態では、機体1の上記高速走行は不可能である。
【0028】このためオペレータが切換レバー9をXに
切り換えて、その後副変速レバー37および主変速レバ
ー39を操作して機体1を高速走行させる。つまりオペ
レータは自身の手による切換レバー9の切り換え操作を
行うことによって、現時点での制動機構が切れ角制動操
作であることと、これ以降の機体1の高速走行時の制動
機構が独立制動操作となることを認識できる。またオペ
レータはトラクターを高速走行させるための操作段階を
認識することもできる。
【0029】次に牽制機構43の別の実施例について説
明する。図5に示されるように前述の実施例と同様にV
字形の切換リンク27がミッションケース側に支持され
ており、後端が切換レバー9にロッド9cを介して連結
されている。そして該切換リンク27の前端には牽制ア
ーム44が略中央位置を支点に回動自在に前後方向に支
持されている。そして該牽制アーム44の後端は前記実
施例と同様の副変速レバーの副変速アーム38と連結ロ
ッド46で連結されている。また牽制アーム44の前端
にはピン44aが左方向に突出して設けられている。
【0030】一方主変速レバーには前記実施例と同様に
主変速レバーと一体に前後揺動する規制アーム47が設
けられている。このとき該規制アーム47は各レバーの
図6(a)における位置関係ではピン44aと一切当接
せず、また図6(b)に示すように切換レバー9がXに
切り換えられ、牽制アーム44の支点(切換リンク27
の前端)が下方に下がるとともに、副変速レバーがHに
切り換えられ、牽制アーム44の前端が下方に揺動され
たときに、主変速レバーの揺動範囲の略中央位置(所定
位置)で上記ピン44aに当接し、主変速レバーの所定
位置以上の高速側への切り換えを規制している。なお主
変速レバーと副変速レバーは同一の支点48に軸支され
ている。
【0031】以下に上記のように構成された牽制機構4
3の動作を説明する。まず切換レバー9がYに切り換え
られ、制動機構が独立制動操作状態であるとする。この
場合は上記のように副変速レバー及び主変速レバーには
一切規制が働かない。つまり制動機構が独立制動操作状
態の時はオペレータがトラクターの走行速度を主変速レ
バーと副変速レバーで自由に設定できる構造になってい
る。
【0032】そして上記のように制動機構が独立制動操
作状態で、副変速レバーをHにして走行を行っている場
合においては、切換レバー9をXに切り換えて制動機構
を切れ角制動操作状態に切り換えようとしても、牽制ア
ーム44の後端と副変速アーム38が連結されており、
副変速レバーが主クラッチを踏まない限り切り換えられ
ないことから、切換レバー9をXに切り換えることがで
きない。つまり前述の実施例と同様に副変速レバーがH
のときは制動機構を切れ角制動操作にすることができな
い。
【0033】次に制動機構を切れ角制動操作状態にする
場合について説明する。上記のような走行状態(切換レ
バーがY,副変速レバーがH)であれば、副変速レバー
をいったんN又はLポジションに切り換えた後に、切換
レバー9をXに切り換えて、制動機構を切れ角制動操作
状態にする。なお副変速レバーがLの状態での走行中で
あればそのまま切換レバー9をXに切り換えることで、
制動機構は切れ角制動操作状態となる。この切り換えら
れた状態(切換レバーがX,副変速レバーがL又はN)
において副変速レバーはL及びHに自由に切り換えるこ
とができるが、副変速レバーがHにある場合は上記のよ
うに主変速レバーの操作が所定位置までに規制される。
【0034】そして上記のように制動機構が切れ角制動
操作状態で、機体1が走行しているときに、機体1を、
制動機構が切れ角制動操作状態である場合の上限速度よ
り高速な走行(高速走行)をさせる場合について説明す
る。この場合上記構成により、Lにある副変速レバーを
Hに切り換えることと、副変速レバーがHにある場合主
変速レバーを所定位置より高速側に切り換えることがで
きない。つまり制動機構が切れ角制動操作状態では、前
述の実施例と同様に機体1の高速走行は不可能に構成さ
れている。
【0035】このためオペレータが切換レバー9をYに
切り換えて、その後副変速レバーおよび主変速レバーを
操作して機体1を上記高速走行させる。つまり本実施例
においてもオペレータは自身の手による切換レバー9の
切り換え操作によって、現時点での制動機構が切れ角制
動操作であることと、これ以降の高速走行時の機体1の
制動機構が独立制動操作となることを認識した後、主変
速レバーを所定位置より高速側に操作して機体1を高速
走行させることができる。
【0036】なお図6(c)に示されるように主変速レ
バーが所定位置より高速側に操作されており、切換レバ
ー9がXにあり、副変速レバーがL又はNにある場合、
副変速レバーをHに切り換えると、牽制アーム44のピ
ン44aが規制アーム47に当接するため、牽制アーム
44,切換リンク27,ロッド28を介して切換レバー
9が自動的にYに切り換えられる。
【0037】また主に主変速レバー39の操作がマニュ
アルである(ノンクラッチでない)場合は、図7に示す
ような切換レバー9と副変速レバー37の牽制装置43
を有しているものがある。図7及び図8に示すように、
切換レバー9に突設した係合ピン49が略L字型のプレ
ート51の係合孔51aに回動自在に挿入されており、
該プレート51の先端はロッド52を介してストッパ5
3と連結している。そして該ストッパ53は副変速レバ
ー37のガイド54にクレビスピン56を介して回動自
在に支持されている。上記構造により切換レバー9を前
後に揺動することでストッパ53を回動させ副変速レバ
ー37を規制する。
【0038】このとき上記牽制装置43(ストッパ5
3,ロッド52,プレート51)は、クレビスピン56
を抜くことで上記ガイド54から容易に取り外すことが
できるので、ガイド54の左側面のフェンダー57を外
すことなく牽制装置43を分解することができる。つま
り牽制装置43のメンテナンス性がよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、走行作業機を高速走行させるため、切換レバーが切
れ角制動操作の入り位置にあるとき、副変速レバーを高
速側に切り換えて、主変速レバーを順次高速側に切り換
える場合、所定の速度以上への切り換えを行うために
は、オペレータ自身の手で切換レバーを独立制動操作の
位置に切り換える必要がある。このため切換レバーの切
り換え操作時に、現時点での制動機構が切れ角制動操作
であることと、これ以降の高速走行時の機体の制動機構
が独立制動操作となることをオペレータが認識できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクターの制動機構を示す連繋図である。
【図2】トラクターの制動機構を示す分解斜視図であ
る。
【図3】切換レバー付近のミッションケースの側面図で
ある。
【図4】切換レバー付近のミッションケースの平面図で
ある。
【図5】牽制装置の構成を示す斜視図である。
【図6】(a),(b),(c)は牽制装置の動作を示
す側面図である。
【図7】切換レバー付近のミッションケースの側面図で
ある。
【図8】牽制装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 走行機体 3 後輪ブレーキ 4a 前輪 9 切換レバー 37 副変速レバー 39 主変速レバー 43 牽制機構 X 切れ角制動操作の入り位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主変速機構及び副変速機構を備えて低速
    走行と高速走行を行う走行機体(1)内に、左右の後輪
    ブレーキ(3)を独立して操作する独立制動操作と、ハ
    ンドル操作による前輪(4a)の回動切れ角が所定以上
    になったとき機体旋回側の後輪ブレーキ(3)を作動さ
    せる切れ角制動操作を行う制動機構を備えた走行作業機
    において、前記独立制動操作状態と切れ角制動操作状態
    の切換レバー(9)が切れ角制動操作の入り位置(X)
    にあるときに、少なくとも低速と高速の2段に切り換え
    できる副変速レバー(37)の高速切換え状態で、主ク
    ラッチの入り切りに関係なく各変速位置に操作すること
    ができる主変速レバー(39)の高速側への操作を規制
    するとともに、副変速レバー(37)が高速側にあると
    き上記切換レバー(9)の切れ角制動操作の入り位置
    (X)への操作を規制する牽制機構(43)を設けた走
    行作業機の高速旋回規制装置。
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