JPH08290754A - プリテンショナー装置 - Google Patents

プリテンショナー装置

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Publication number
JPH08290754A
JPH08290754A JP5701396A JP5701396A JPH08290754A JP H08290754 A JPH08290754 A JP H08290754A JP 5701396 A JP5701396 A JP 5701396A JP 5701396 A JP5701396 A JP 5701396A JP H08290754 A JPH08290754 A JP H08290754A
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JP
Japan
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rotary shaft
locking
locking coil
webbing
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP5701396A
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English (en)
Inventor
Masanobu Sasabe
征宜 雀部
Masayuki Tomura
誠之 戸村
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が図れるプリテンショナー装置の提
供。 【解決手段】 リトラクター21のウェビング巻取軸2
2と対峙する回転軸体2と、該回転軸体2をウェビング
巻取軸22に接断可能に連結するクラッチ機構10と、
回転軸体2の一端部2A側に巻装されて回転軸体2をウ
ェビング23の巻き取り方向に強制回転させるパワース
プリング3と、回転軸体2の他端部2B側に巻装されて
回転軸体2の強制回転をロックするロッキングコイル4
と、該ロッキングコイル4の回転軸体2に対するロック
状態を解除する慣性応動作用を利用した解除手段7・9
とを備え、慣性力が加わった時のみ、上記解除手段7・
9によるロッキングコイル4の回転軸体2に対するロッ
ク状態を解いて、パワースプリング3から得られる回転
軸体2の回転力を、上記クラッチ機構10を介してウェ
ビング巻取軸22に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の衝突事故
時などに、シートベルトの弛んでいるウェビングを瞬時
に引き締めて、乗員の前方移動を防止するプリテンショ
ナー装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種プリテンショナー装置とし
て、例えば、特開平3−114946号公報・特開平4
−50058号公報や実開平4−93248号公報等に
示すものが存する。これら従来のプリテンショナー装置
は、種々の構造上の相違を有するが、いずれも、その駆
動源に出力の大きな圧縮コイルスプリングを使用して、
当該圧縮コイルスプリングをロック手段等で収縮状態に
拘束しておき、自動車の衝突事故時などに、この拘束状
態にある圧縮コイルスプリングを伸長させて、該伸長力
を利用して、シートベルトを構成するバックルやウェビ
ングを即座に引き締めて、ウェビングで乗員の身体が前
方に移動することを防止できる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のプリ
テンショナー装置は、いずれも、その駆動源に出力の大
きな圧縮コイルスプリングを使用している関係で、プリ
テンショナー装置自体が、当該圧縮コイルスプリングの
伸縮ストロークの分だけ必然的に大型化してしまうこと
は言うまでもないが、これに加えて、この圧縮コイルス
プリングを収縮状態に拘束するロック手段等も高荷重な
ものが必要となるばかりか、バックルやウェビングに対
して、圧縮コイルスプリングの伸長力をその引き締め力
として伝達する大掛かりな付随機構も更に必要となるの
で、いずれにしても、プリテンショナー装置が徒に大型
化することは否めない。従って、従来のプリテンショナ
ー装置の下では、部品点数の増加や装置自体の大型化に
伴い、組立作業が大変となったり、コスト高となってし
まう大きな問題点を有することとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来のプ
リテンショナー装置の抱える課題を有効に解決するため
に開発されたもので、請求項1記載の発明は、リトラク
ターのウェビング巻取軸と対峙する回転軸体と、該回転
軸体をウェビング巻取軸に接断可能に連結するクラッチ
機構と、回転軸体の一端部側に巻装されて回転軸体をウ
ェビングの巻き取り方向に強制回転させるパワースプリ
ングと、回転軸体の他端部側に巻装されて回転軸体の強
制回転をロックするロッキングコイルと、該ロッキング
コイルの回転軸体に対するロック状態を解除する慣性応
動作用を利用した解除手段とを備え、慣性力が加わった
時のみ、上記解除手段によるロッキングコイルの回転軸
体に対するロック状態を解いて、回転軸体の回転力を上
記クラッチ機構を介してウェビング巻取軸に伝達する構
成を採用した。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、パワースプリングにゼンマイばねを使用して、当
該ゼンマイばねを小径な回転軸体に巻装する一方、小径
な回転軸体は、クラッチ機構側に拡径した筒状端部を有
し、該筒状端部に金属カラーを外嵌して、この金属カラ
ー面をロッキングコイルのブレーキ面となす構成を採用
した。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項2を前提と
して、回転軸体は、その長さ方向にゼンマイばねの内端
縁を固定する嵌入溝を形成すると共に、拡径した筒状端
部と逆の端部に突出部を形成して、当該突出部に上記嵌
入溝を連続して開口させる一方、突出部を形成した端部
に取り付けられる軸蓋の内側面に、上記突出部を嵌合し
て締め付ける受容凹部を形成する構成を採用した。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項3を前提と
して、軸蓋の外側面に、受容凹部と逆向きの操作凹部を
形成する構成を採用した。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求
項4を前提として、回転軸体の拡径した筒状端部は、内
側にピン部材を出没可能に収納する保持溝を形成した円
柱突起を設け、当該円柱突起の外周にウェビング巻取軸
側に固定されて内周面に係止溝を形成した回転スリーブ
を嵌着する構成を採用した。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5を前提として、ロッキングコイルの回転軸体に対す
るロック状態を解除する解除手段は、慣性応動用の重錘
部と、ロッキングコイルの可動端部に連結されて重錘部
と一体に振動するアーム部とから成る構成を採用した。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項6を前提と
して、重錘部がアーム部と一体に慣性力でロッキングコ
イルを拡径させる方向に振動した時に、当該重錘部の戻
りを阻止する阻止手段を有する構成を採用した。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7を前提として、ロッキングコイルの外周に、当該ロ
ッキングコイルの拡径量を規制する円筒体を設ける構成
を採用した。
【0012】依って、本発明のプリテンショナー装置の
下では、通常時は、クラッチ機構により、回転軸体とウ
ェビング巻取軸との接続が確実に断たれているので、ウ
ェビングをリトラクターから引き出したりその巻取軸に
巻き取る正規の使用が保障できる。そして、一旦、衝突
事故などが発生して、自動車が異常な減速状態となる
と、当該慣性力を感知した解除手段の作用で、ロッキン
グコイルの回転軸体に対するロック状態を解除して、回
転軸体をパワースプリングのばね圧でウェビングの巻き
取り方向に急激に強制回転させる。
【0013】すると、この回転軸体の急激な強制回転と
連動して、今度は、クラッチ機構の作用で、回転軸体と
ウェビング巻取軸とが初めて接続されて、回転軸体の回
転力をリトラクターのウェビング巻取軸に伝達させるの
で、これにより、弛んでいるウェビングはウェビング巻
取軸上に即座に巻き取られて、当該緊張したウェビング
で乗員の身体が前方へ移動することを確実に防止でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な各
実施の形態に基づいて詳述する。第一実施の形態に係る
プリテンショナー装置は、自動車の衝突事故時などに、
シートベルトのリトラクター側を作動させる型式として
開発されたもので、特徴とするところは、以下の構成を
採用した点にある。
【0015】即ち、第一実施の形態にあっては、図1に
示す如く、プリテンショナーケース1の内部に、リトラ
クター21のウェビング巻取軸22と対峙する径差付の
回転軸体2を回転可能に配して、当該回転軸体2とウェ
ビング巻取軸22とを後述するクラッチ機構10を介し
て接断可能に連結させる構成を採用する一方、回転軸体
2の一端部側に画成された大径部2A上に回転軸体2を
ウェビング23の巻き取り方向に強制回転させるパワー
スプリングを巻装し、回転軸体2の他端部側に画成され
た小径部2B上に回転軸体2の強制回転をロックする拡
径可能なロッキングコイル4を巻装する構成となってい
る。
【0016】尚、前者のパワースプリングは、図2にも
示す如く、ウェビング23の巻込量以上のばね圧を蓄積
して上記回転軸体2の大径部2A上に巻き回されるもの
で、第一実施の形態の下では、このパワースプリングに
捻じりコイルばね3を使用し、後者のロッキングコイル
4は、その自由状態でのコイル内径が上記回転軸体2の
小径部2Bより小さくなるように設定されて、当該小径
部2Bに対する巻装状態では、その設定差分だけ、小径
部2B上に拡径して巻き回すことにより、その反発力
で、回転軸体2の強制回転を上記捩じりコイルばね3の
ばね圧に抗してロックするもので、このロッキングコイ
ル4も、やはり、伸縮ストロークを必要としない密着コ
イル状に成形されている。
【0017】そして、第一実施の形態にあっては、斯る
構成に加えて、図3・図4にも示す如く、上記ロッキン
グコイル4の固定端部4aをケース1の上部側に設けら
れている止め部5に固定し、同可動端部4bをケース1
の下部側に設けられている一対のストッパー部材6側に
自由状態をもって臨ましめる一方、当該ストッパー部材
6のロッキングコイル4の可動端部4bが存在しない側
に、圧縮コイル状の押圧スプリング7をガイド棒8を介
して伸縮可能に装着して、当該押圧スプリング7と上記
各ストッパー部材6の間に飛び出し式の慣性応動センサ
ー9の脚部9aを離脱可能に介在させる構成を採用して
いる。
【0018】従って、通常時は、慣性応動センサー9の
脚部9aの介在で、上記押圧スプリング7は収縮状態を
もって拘束されることとなるが、自動車の衝突事故など
により、慣性応動センサー9に慣性力が加わると、今度
は、慣性応動センサー9が脚部9aを伴ってその慣性方
向に飛び出して、上記押圧スプリング7に対する拘束状
態を解くと同時に、押圧スプリング7が即座に伸長し
て、ロッキングコイル4の可動端部4bを拡径方向に押
圧するので、これにより、ロッキングコイル4自体が拡
径して、回転軸体2に対するロック状態を自動的に解除
できる。
【0019】又、回転軸体2とウェビング巻取軸22と
を接断させるクラッチ機構10は、図5にも示す如く、
ウェビング巻取軸22の対峙部側に、回転軸体2の小径
部2B端を内嵌する筒状のフランジ部24を一体に形成
して、当該フランジ部24の内周面に鋸歯状の係止溝2
5を連続して形成する一方、回転軸体2の小径部2Bに
凹状の保持溝11を形成して、該保持溝11内にピン部
材12を出没可能に収納する構成となっている。
【0020】従って、通常時は、ピン部材12は小径部
2Bの保持溝11内に没して、回転軸体2とウェビング
巻取軸22との接続を断っているので、リトラクター2
1の正規の作動を十分に保障できるが、逆に、自動車の
衝突事故時などに、回転軸体2が捩じりコイルばね3の
ばね圧で強制回転した時には、ピン部材12を遠心力で
保持溝11から外方に突出させて、上記フランジ部24
の係止溝25に係止させることにより、回転軸体2とウ
ェビング巻取軸22とを接続させることが可能となる。
【0021】依って、斯る構成のプリテンショナー装置
を実装した自動車の下では、通常時は、上記したクラッ
チ機構10の作用により、回転軸体2とウェビング巻取
軸22との接続が断たれているので、ウェビング23は
リトラクター21から引き出されたりその巻取軸22に
巻き取られる正規の使用が保障できる。
【0022】そして、一旦、衝突事故などが発生して、
自動車が異常な減速状態となると、図6に示す如く、慣
性応動センサー9が、この慣性力で慣性方向に飛び出し
て、自身の脚部9aによる押圧スプリング7に対する拘
束状態を解くので、今度は、図7に示す如く、伸長した
押圧スプリング7がロッキングコイル4の可動端部4b
を押圧して、ロッキングコイル4を回転軸体2上で強制
的に拡径させるので、これにより、ロッキングコイル4
による回転軸体2に対するロック状態が即座に解除され
て、回転軸体2はパワースプリングたる捩じりコイルば
ね3の蓄積されたばね圧でウェビング23の巻き取り方
向に急激に強制回転する。
【0023】すると、この回転軸体2の急激な回転に伴
い、今度は、図8に示す如く、回転軸体2の小径部2B
に形成された保持溝11内のピン部材12が遠心力で外
方に突出して、ウェビング巻取軸22のフランジ部24
に形成されている係止溝25に係止して、上記した回転
軸体2の回転力をリトラクター21のウェビング巻取軸
22に伝達するので、これにより、弛んでいるウェビン
グ23はウェビング巻取軸22上に即座に巻き取られ
て、当該緊張したウェビング23で乗員の身体が前方へ
移動することを確実に防止できることとなる。
【0024】次に、第二実施の形態に係るプリテンショ
ナー装置を説明すると、当該第二実施の形態において
も、第一実施の形態のものと同様に、基本的には、回転
軸体2をウェビング23の巻き取り方向に強制回転させ
るパワースプリングと、回転軸体2の強制回転をロック
するロッキングコイル4と、ロッキングコイル4の回転
軸体2に対するロック状態を慣性応動作用を利用して解
除する解除手段と、回転軸体2とウェビング巻取軸22
とを接断するクラッチ機構10を備えるものであるが、
特徴とするところは、下記の構成を採用した点にある。
【0025】まず、第二実施の形態にあっては、図9・
図10に示す如く、パワースプリングに回転軸体2を可
及的に小径化でき且つ立上り動作が敏速なゼンマイばね
31を使用して、当該ゼンマイばね31の内端縁31a
を小径な回転軸体2側に固定し、同外端縁31bをケー
ス1側にスリット1aを通して固定することにより、ウ
ェビング23の巻込量以上のばね圧を蓄積できる構成と
なしている。
【0026】これを具体的に説明すると、小径な回転軸
体2は、合成樹脂で成形されて、図13にも示す如く、
その長さ方向に亘って上記ゼンマイばね31の内端縁3
1aを固定する嵌入溝32を形成する一方、ウェビング
巻取軸22と対峙する一端部を鍔34付の拡径した六角
筒状端部33となして、当該六角筒状端部33内にピン
部材12を出没可能に収納する保持溝11を形成した円
柱突起35を一体に突設すると共に、他端部に十字状を
呈する突出部36を一体に形成して、当該突出部36に
上記嵌入溝32を連続して開口させる構成となってい
る。尚、上記六角筒状端部33の内周面は正円弧状とな
っている。
【0027】又、この突出部36を形成した他端部側に
取り付けられる軸蓋37の内側面に対しては、突出部3
6を嵌合して締め付けることのできる若干小さめな十字
状を呈する受容凹部38を形成し、且つ、同軸蓋37の
外側面に対しては、受容凹部38と逆向きとなる複数の
操作凹部39を形成するものとする。
【0028】従って、回転軸体2の嵌入溝32内にゼン
マイばね31の内端縁31aを嵌入固定して、他端部側
の突出部36を軸蓋37の受容凹部38内に緊密に嵌合
すると、当該受容凹部38の押圧作用で、突出部36側
に開口する嵌入溝32が強制的に締め付けられるので、
ゼンマイばね31の内端縁31aは、上記六角筒状端部
33の鍔34と軸蓋37間に確実に保持されると共に、
ゼンマイばね31の外端縁31bをケース1側にケース
蓋1bと止め金具を介して固定した後、上記した操作凹
部39内に工具先端部(図示せず)等を差し入れて、軸
蓋37を所定方向に回転させれば、ゼンマイばね31に
対して、ウェビング23の巻込量以上のばね圧を簡単に
蓄積させることが可能となる。
【0029】又、第二実施の形態の下では、図示する如
く、上記回転軸体2の六角筒状端部33に対し、その内
周側が六角形を呈する金属カラー40を外嵌し、当該金
属カラー40上にロッキングコイル4を巻装して、金属
カラー40の周面をロッキングコイル4のブレーキ面と
なす構成を採用しているので、六角筒状端部33が補強
されることは言うまでもないが、回転軸体2とウェビン
グ巻取軸22が接続される時に、円柱突起35の保持溝
11内に保持されているピン部材12が六角筒状端部3
3を突き破って外部に飛び出す心配もなくなる。尚、上
記金属カラー40の肉厚を保持溝11に至る厚肉となす
ことも考えられるが、この場合には、円柱突起35側に
形成される保持溝部と金属カラー40側に形成される保
持溝部に高精度が要求されるので、ピン部材12の出没
を円滑に保障する上では、円柱突起35側のみに保持溝
11を形成することが好ましいと言える。
【0030】これに加えて、六角筒状端部33の円柱突
起35の外周に対しては、ウェビング巻取軸22側に固
定されてその内周面に係止溝25を連続形成した樹脂製
の回転スリーブ41を回転可能に嵌着して、該回転スリ
ーブ41と保持溝11内にピン部材12を保持した円柱
突起35とで、第一実施の形態と同様なクラッチ機構1
0を構成している。
【0031】更に、ロッキングコイル4の回転軸体2に
対するロック状態を解除する解除手段に関しては、第二
実施の形態にあっては、既述した飛び出し式の慣性応動
センサー9に代えて、振り子式の慣性応動センサー42
を使用するものとする。当該慣性応動センサー42は、
図11・図12に示す如く、ブラケット43を介してケ
ース1の外側に取り付けられるもので、鉄などからなる
重錘部42aと、該重錘部42aと一体に振動するクラ
ンク状のアーム部42bと、ケース1内においてロッキ
ングコイル4の可動端部4bに連結される連結部42c
とから成る。
【0032】従って、自動車の衝突事故などで、上記重
錘部42aに慣性力が加わり、アーム部42bが重錘部
42aと一体に所定方向に振動すると、当該アーム部4
2bの振動に起因して、ロッキングコイル4の可動端部
4bを拡径方向へ押圧するので、これにより、ロッキン
グコイル4自体が拡径して、第一実施の形態と同様に、
回転軸体2に対するロック状態が自動的に解除されるこ
ととなるが、ウェビング23が完全に巻き取られる前
に、アーム部42bが重錘部42aと一緒に逆方向へ振
動する恐れがあるので、その戻りを阻止する手段を付設
するものとする。
【0033】具体的には、図14のAにも示す如く、ウ
ェビング巻取軸22側の作動に支障を来さない状態で且
つ重錘部42aの振動軌跡上の所定位置に、重錘部42
aを磁着するマグネット44を上記ブラケット43を介
して配設して、重錘部42aがアーム部42bと一体に
振動した時点で、当該マグネット44に重錘部42aを
磁着させることにより、重錘部42aの戻りを阻止する
か、或いは、同図のBに示す如く、重錘部42aの裏面
側に受け部45を形成し、ブラケット43側に該受け部
45に係止する弾性爪46を設けて、重錘部42aがア
ーム部42bと一体に振動した時点で、当該弾性爪46
の先端部を重錘部42aの受け部45に係止させること
により、重錘部42aの戻りを阻止するなどが考えられ
るが、本発明にあっては、これに限定されるものではな
い。
【0034】但し、前者の場合には、図15に示す如
く、重錘部42aが垂れ下がっている0点から釣合い点
θAを通過すると、マグネット44によるアーム部42
bを回転させるトルク(Tmag)が、ロッキングコイ
ル4を拡径させるに必要なアーム部42bの回転トルク
(Tspr)に対して急激に増加するように設定して、
例え、慣性力による回転トルクが瞬時に小さくなったよ
うな場合でも、重錘部42aをマグネット44に確実に
磁着させて、その戻りを有効に阻止できるように設定す
ることが好ましい。尚、図中θOは、重錘部42aがマ
グネット44に磁着した点を示す。
【0035】依って、斯る構成のプリテンショナー装置
を実装した自動車の下でも、通常時は、やはり、クラッ
チ機構10の作用により、小径な回転軸体2とウェビン
グ巻取軸22との接続が断たれているので、ウェビング
23はリトラクターから引き出されたりその巻取軸22
に巻き取られる正規の使用が保障できる。
【0036】そして、一旦、衝突事故などが発生して、
自動車が異常な減速状態となると、振り子式の慣性応動
センサー42が所定方向へ振動して、図14のAに示す
如く、マグネット44に重錘部42aが磁着するか、或
いは、図14のBに示す如く、重錘部42aの受け部4
5に弾性爪46の先端部が係止することにより、重錘部
42aの戻りが阻止される一方、ロッキングコイル4自
体が金属カラー40上で拡径させられるので、これによ
り、ロッキングコイル4による回転軸体2に対するロッ
ク状態が即座に解除されて、回転軸体2はパワースプリ
ングたるゼンマイばね31の蓄積されたばね圧でウェビ
ング23の巻き取り方向に急激に強制回転する。
【0037】すると、今度は、具体的には図示しない
が、第一実施の形態の場合と同様に、六角筒状端部33
の内側に存する円柱突起35の保持溝11内に収納され
ているピン部材12が遠心力で外方に突出して、ウェビ
ング巻取軸22側の回転スリーブ41に形成されている
係止溝25に係止して、回転軸体2の回転力をリトラク
ターのウェビング巻取軸22に伝達するので、これによ
り、弛んでいるウェビング23はウェビング巻取軸22
上に即座に巻き取られることとなる。
【0038】尚、装置を再セットする場合には、重錘部
42aをマグネット44又は弾性爪46から外して、ゼ
ンマイばね31を軸蓋37の操作凹部39を利用して巻
き上げれば良いので、第一実施の形態のものと比較する
と、再セット作業も頗る容易となる。又、第二実施の形
態において、振り子式の慣性応動センサー42を採用し
たことは、第一実施の形態の下で必要とされた押圧スプ
リング7等を省略して、部品点数の削減が可能となるこ
とは言うまでもないが、直接、ロッキングコイル4の可
動端部4bに押圧力を与えることができるので、飛び出
し式のものと比較すると、より一層の迅速性と信頼性が
得られることとなる。
【0039】最後に、第三実施の形態に係るプリテンシ
ョナー装置を説明すると、当該第三実施の形態は、先に
説明した第一・第二実施の形態のものをそのまま踏襲し
て、部分的な改善を加えたものであるから、その具体的
な前提構成の説明は省略して、特徴となる部分のみを説
明する。
【0040】第一実施の形態における飛び出し式慣性応
動センサー9を使用して、或いは、第二実施の形態にお
ける振り子式慣性応動センサー42を使用して、ロッキ
ングコイル4を間接的又は直接的に拡径する場合には、
いずれにしても、ロッキングコイル4の可動端部4b側
から固定端部4a側へと順次拡径させていく訳である
が、この場合には、可動端部4bに連なる1巻き目を大
きく拡径させながら、その拡径力を徐々に2巻き目・3
巻き目・・・へと伝達していかなければならないので、
回転軸体2のロック状態を解除する上では、その作動の
迅速性に欠ける嫌いがあると共に、1巻き目を大きく拡
径させるためにはかなりの押圧荷重が必要となるので、
慣性応動センサー側もこれに応じて大型化してしまう。
そこで、第三実施の形態にあっては、図16に示す円筒
体47をロッキングコイル4の外周に設けて、上記の問
題点を改善せんとしたものである。
【0041】詳しくは、当該円筒体47は、合成樹脂の
一体成形品で、その内径はロッキングコイル4の外径よ
りも若干大きめに設定されて、ロッキングコイル4の可
動端部4bを嵌め込むカバー49付きの深溝48と、ロ
ッキングコイル4の固定端部4aとの干渉を回避する浅
い切欠部50とを有する。そして、この円筒体47は、
図17に示す如く、ケース1の内部に設けられた一対の
ガイド部材51によって、ロッキングコイル4と同心円
上に回転可能に支承されることとなる。
【0042】斯る状態の下で、慣性応動センサー9と併
用される押圧スプリング7又は慣性応動センサー42か
ら、円筒体47のカバー49に押圧力Fが加わると、円
筒体47が各ガイド部材51の円弧状ガイド面51aを
摺動しながら同方向に回転すると同時に、ロッキングコ
イル4の可動端部4bも同一方向へ同一距離だけ回転し
て拡径されることとなるが、円筒体47とロッキングコ
イル4間には若干の隙間しか画成されていないので、ロ
ッキングコイル4の1巻き目は直ちに円筒体47の内周
面に圧接して、それ以上の拡径が規制される。すると、
この1巻き目の拡径現象が次の2巻き目・3巻き目を経
て固定端部4a側に順次速やかに伝達されて、ロッキン
グコイル4全周の拡径が即座に促されるので、回転軸体
2のロック状態の解除が一層迅速に行なえることとな
る。
【0043】その上、例え、円筒体47の内周面にロッ
キングコイル4が線圧状態をもって圧接すると雖も、円
筒体47自体はロッキングコイル4の可動端部4bと一
緒に回転する関係で、円筒体47自体はガイド部材51
の円弧状ガイド面51aに面圧した状態で摺動すること
が許容されるので、両者47・51間のフリクションも
低減できるので、ロッキングコイル4の可動端部4b側
に対する押圧荷重も小さくできる。従って、慣性応動セ
ンサー側から与えられる押圧荷重を強くして、ロッキン
グコイル4の1巻き目を大きく拡径しなくとも、小さな
押圧荷重をもって、ロッキングコイル4の1巻き目を極
く僅か拡径するだけで、全周の拡径が完了できる利点が
ある。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、駆動源に伸縮ス
トロークが必要となる圧縮コイルスプリングを使用しな
いで、駆動源となるパワースプリングとそのロッキング
コイルとを回転軸体側に巻装して、当該回転軸体上で作
用させるだけであるから、部品点数の大幅な削減を図り
つつ、プリテンショナー装置自体の小型化に大いに貢献
できることとなった。又、部品点数の削減が可能となっ
たことは、作動の信頼性の確保は勿論であるが、組立作
業の簡素化や装置コストの低廉化にも貢献できることと
なる。
【0045】これに加えて、特に、請求項2の下では、
回転軸体の小径化と作動速度の向上が期待でき、請求項
3の下では、回転軸体に対するゼンマイばねの内端縁を
確実強固に固定保持することが期待でき、請求項4の下
では、プリテンショナー装置を組み立てた後に、ゼンマ
イばねを容易に巻き上げて、必要なばね圧を蓄積するこ
とが期待でき、請求項5の下では、仮に、高速回転でク
ラッチ機構側が破損しても、ピン部材が金属カラーを外
嵌している筒状端部を突き破って外部に飛び出す心配が
なくなる。
【0046】更に、請求項6の下では、解除手段がより
簡素化できるので、コストが安価となることは言うまで
もないが、ロッキングコイルの可動端部を直接的に拡径
できるので、その信頼性も一層向上でき、請求項7の下
では、ロッキングコイル自体を確実な拡径状態におくこ
とが保障でき、請求項8の下では、ロッキングコイルの
全周における拡径の更なる迅速化とロッキングコイルの
可動端部に対する押圧荷重の低減が期待できることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るプリテンショナ
ー装置をシートベルトのリトラクターと一緒に示す断面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図3のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】慣性応動センサーが飛び出した状態を示す断面
図である。
【図7】ロッキングコイルが拡径した状態を示す断面図
である。
【図8】回転軸体とウェビング巻取軸が接続された状態
を示す断面図である。
【図9】第二実施の形態に係るプリテンショナー装置を
シートベルトのリトラクターと一緒に示す断面図であ
る。
【図10】図9のE−E線断面図である。
【図11】図9のF−F線断面図である。
【図12】図9のG−G線断面図である。
【図13】第二実施の形態の下で使用される回転軸体とそ
の関連部品を示す分解斜視図である。
【図14】(A)は重錘部がマグネットに磁着してその戻
りを阻止した状態を示す要部説明図、(B)は重錘部の
受け部に弾性爪が係止してその戻りを阻止した状態を示
す要部説明図である。
【図15】磁力によりアーム部を回転させるトルクとロッ
キングコイルを拡径させるに必要なアーム部の回転トル
クの関係を示す線図である。
【図16】第三実施の形態に係るプリテンショナー装置の
下で使用される円筒体を示す斜視図である。
【図17】円筒体がロッキングコイルの外周に設けられた
状態を示す要部断面図である。
【図18】ロッキングコイルの拡径が規制された状態を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1 プリテンショナーケース 2 回転軸体 2A 回転軸体の大径部 2B 回転軸体の小径部 3 捩じりコイルばね(パワースプリング) 4 ロッキングコイル 4a ロッキングコイルの固定端部 4b ロッキングコイルの可動端部 6 ストッパー部材 7 押圧スプリング 9 飛び出し式慣性応動センサー 10 クラッチ機構 11 保持溝 12 ピン部材 21 リトラクター 22 ウェビング巻取軸 23 ウェビング 24 フランジ部 25 係止溝 31 ゼンマイばね(パワースプリング) 31a ゼンマイばねの内端縁 31b ゼンマイばねの外端縁 32 嵌入溝 33 六角筒状端部 34 鍔 35 円柱突起 36 十字状の突出部 37 軸蓋 38 十字状の受容凹部 39 操作凹部 40 金属カラー 41 回転スリーブ 42 振り子式慣性応動センサー 42a 重錘部 42b アーム部 42c 連結部 43 ブラケット 44 マグネット 45 受け部 46 弾性爪 47 円筒体 48 深溝 49 カバー 50 切欠部 51 ガイド部材 51a 円弧状ガイド面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リトラクターのウェビング巻取軸と対峙
    する回転軸体と、該回転軸体をウェビング巻取軸に接断
    可能に連結するクラッチ機構と、回転軸体の一端部側に
    巻装されて回転軸体をウェビングの巻き取り方向に強制
    回転させるパワースプリングと、回転軸体の他端部側に
    巻装されて回転軸体の強制回転をロックするロッキング
    コイルと、該ロッキングコイルの回転軸体に対するロッ
    ク状態を解除する慣性応動作用を利用した解除手段とを
    備え、慣性力が加わった時のみ、上記解除手段によるロ
    ッキングコイルの回転軸体に対するロック状態を解い
    て、回転軸体の回転力を上記クラッチ機構を介してウェ
    ビング巻取軸に伝達するように構成したことを特徴とす
    るプリテンショナー装置。
  2. 【請求項2】 パワースプリングにゼンマイばねを使用
    して、当該ゼンマイばねを小径な回転軸体に巻装する一
    方、小径な回転軸体は、クラッチ機構側に拡径した筒状
    端部を有し、該筒状端部に金属カラーを外嵌して、この
    金属カラー面をロッキングコイルのブレーキ面となした
    ことを特徴とする請求項1記載のプリテンショナー装
    置。
  3. 【請求項3】 回転軸体は、その長さ方向にゼンマイば
    ねの内端縁を固定する嵌入溝を形成すると共に、拡径し
    た筒状端部と逆の端部に突出部を形成して、当該突出部
    に上記嵌入溝を連続して開口させる一方、突出部を形成
    した端部に取り付けられる軸蓋の内側面に、上記突出部
    を嵌合して締め付ける受容凹部を形成したことを特徴と
    する請求項2記載のプリテンショナー装置。
  4. 【請求項4】 軸蓋の外側面に、受容凹部と逆向きの操
    作凹部を形成したことを特徴とする請求項3記載のプリ
    テンショナー装置。
  5. 【請求項5】 回転軸体の拡径した筒状端部は、内側に
    ピン部材を出没可能に収納する保持溝を形成した円柱突
    起を設け、当該円柱突起の外周にウェビング巻取軸側に
    固定されて内周面に係止溝を形成した回転スリーブを嵌
    着したことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれ
    かに記載のプリテンショナー装置。
  6. 【請求項6】 ロッキングコイルの回転軸体に対するロ
    ック状態を解除する解除手段は、慣性応動用の重錘部
    と、ロッキングコイルの可動端部に連結されて重錘部と
    一体に振動するアーム部とから成ることを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプリテンショナ
    ー装置。
  7. 【請求項7】 重錘部がアーム部と一体に慣性力でロッ
    キングコイルを拡径させる方向に振動した時に、当該重
    錘部の戻りを阻止する阻止手段を有することを特徴とす
    る請求項6記載のプリテンショナー装置。
  8. 【請求項8】 ロッキングコイルの外周に、当該ロッキ
    ングコイルの拡径量を規制する円筒体を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプリ
    テンショナー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100384034B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-14 현대자동차주식회사 자동차용 시트벨트 프리텐셔너 구조
JP2013047099A (ja) * 2012-11-02 2013-03-07 Autoliv Development Ab シートベルト用リトラクタ
CN111976156A (zh) * 2019-05-22 2020-11-24 德恩索热系统有限公司 用于将由塑料材料制成的两个部件互连的连接装置

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