JPH0829108B2 - 発酵生成物の液−液抽出を含む発酵方法 - Google Patents

発酵生成物の液−液抽出を含む発酵方法

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JPH0829108B2
JPH0829108B2 JP61214172A JP21417286A JPH0829108B2 JP H0829108 B2 JPH0829108 B2 JP H0829108B2 JP 61214172 A JP61214172 A JP 61214172A JP 21417286 A JP21417286 A JP 21417286A JP H0829108 B2 JPH0829108 B2 JP H0829108B2
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クイ−ンズ ユニバ−シテイ アツト キングストン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発酵による有用な化学物質の製造に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、発酵培地から液−液抽
出により生成物を除去する発酵手段に関する。
〔従来技術〕
様々な化学物質が微生物の培養または発酵により作ら
れることは良く知られている。たとえば、幾つかの抗生
物質(たとえばペニシリン)、アセトン/ブタノール、
クエン酸および勿論エタノールもこの方法で作られう
る。例としてエタノールの調製を用いて発酵に使用され
る様々な技術についての調査が、“バイオテクノロジィ
リポート(Biotechnology Report)”、バイオテクノ
ロジィ アンド バイオエンジニアリング、Vol.XXVI,p
p.1003〜1025(1984)に、マイオレーラら(Maiorell
a)により提供されている。この記載は参考としてここ
に加える。
発酵法の最も重大な欠点は、生成物が通常希釈形での
み、すなわち水性発酵倍地の希釈溶液でのみ得られるこ
とである。これは、“最終生成物阻害”現象のためしば
しばである。すなわち、生成物濃度が増加すると微生物
による生成物の生成速度が減少し、そして生成物が発酵
倍地中で一定の臨界濃度に達したとき微生物は生成物に
よって不活化されるようになる。この理由のため、たと
えばエタノールは約11−12%(w/v)を超えない濃度で
発酵により得ることができる。それゆえ生成物の濃縮お
よび精製のために追加工程を用意することが必要で、そ
してこのような工程はしばしば困難で高価である。エタ
ノールの場合において、発酵培地は通常高コストの水蒸
留を受け、そして(無水アルコールが必要な場合には)
水との共沸形からエタノールを遊離するためにさらに別
の工程を行なわなければならない。他の生成物に対して
も同様な困難が遭遇する。
上記欠点を解消するために、発酵が進行したとき発酵
培地から生成物を除去して生成物が有害なまたは臨界濃
度に達しないようにするための試みがなされてきた。こ
の方法において、微生物は高い生成率で長期間機能する
ことができる。さらに、生成物の除去方法を適当に選択
することにより、薄い水溶液を蒸留する困難性と多大な
出費を避けることができる。
このような試みの1つは、水性発酵培地と不混和であ
るが所望の生成物の抽出剤である液体を利用することで
ある。この2つを接触させると、生成物は抽出剤と発酵
培地の間に分配し、このため水性発酵培地における生成
物の濃度が減少する。実際には、しかしながら、この方
法は幾つかの困難に遭難する。たとえば、通常の水−不
混和性溶媒はほとんどの微生物に対し毒性であり、この
ため微生物を含む水性発酵培地と直接接触させるために
使用することはできない。第二に、発酵培地と特定の抽
出剤間で安定なエマルジョンがしばしば形成され、これ
が分離を困難にし装置の閉塞等をもたらす。また、生成
物に対する高い分配係数を有し、その後に安価な技術で
生成物から分離させることのできる抽出剤を見つけるこ
とも困難である。
たとえば、ジアメラハ(Gyamerah)とグローバー(Gl
over)[“エタノール バイ コンティニュアス フェ
ルメンテーション ユージング ア コンビネーション
オブ インモビライズド イースト アンド ソルベ
ント エクストラクション(Ethanol by Continuous Fe
rmentation using a Combination of Immobilized yeas
t and Solvent Extraction)”、“アドバンシーズ イ
ン フェルメンテーション(Advances in Fermentatio
n)'83"に提出された論文、チェルシー カレッジ(Che
lsea College)、ロンドン(イギリス)、9月、21−2
3、1983]は、抽出剤としてn−ドデカノール、トリブ
チルホスフェートおよびn−ドデカンを用いたが、しか
し安定なエマルジョンを形成することが見出された。彼
等はエマルジョン形成の問題を発酵培地における酵母細
胞の存在によるものとみなし、酵母細胞を固定化するこ
とによりこの問題を克服する試みをしている。
これまで提案されてきた他の抽出剤は、直鎖パラフィ
ン炭化水素[アール.ケイ.フィン(R.K.Finn)“イン
ヒビトリィ セル プロダクト:ゼアフォーメーション
アンド サム ニュー メソード オブ リムーバル
(Inhibitory Cell Products:Their Formation and Som
e New Methods of Removal)”、J.Ferm.Technol.Vol 4
4、P.305−310、1966];長鎖飽和脂肪族アルコール
[ワン.ロジンソンとリー(Wang,Robinson and Le
e)、“エンハーンスド アルコール プロダクション
スルー オン−ライン エクストラクション(Enhanc
ed Alcohol Production Through On-Line Extractio
n)”、バイオテクノロジィ アンド バイオエンジニ
アリング シンポジウム、No.11、555−565、1981];
および様々なポリマー系[特許協力条約に基づき公開さ
れた国際出願WO82/01563、マッテイアソンら(Mattiass
on et.al.)、1982年5月13日]である。しかしなが
ら、本当に満足すべき抽出剤、すなわちこの方法を妥当
なコストで商業規模にて連続的に操作しうる抽出剤はこ
れまで見出されていないと考えられている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、形成される生成物の液−液抽出と組
み合わせた発酵による生成物の製造方法を提供すること
である。
本発明の他の目的は、水性発酵倍地からの発酵生成物
の液−液抽出に使用されうる新しい一連の抽出剤を提供
することである。
本発明の他の目的は、微生物を固定化する必要がなく
生成物のその場での抽出を可能にする方法を提供するこ
とである。
さらに本発明の目的は、長い時間連続的に操作しうる
発酵方法を提供するものである。
〔発明の構成および効果〕
本発明は、微生物を用いて水性培地中で基質を発酵さ
せ、得られた生成物を、水性培地にほとんど不混和な生
成物用抽出剤と培地とを接触させることにより培地から
除去することからなる抽出発酵による生成物の製造方法
を提供することである。本発明は抽出剤として次の群の
いずれか1つから選択する液体を使用する: A.炭素原子12個以上の二重結合不飽和脂肪族アルコー
ル; B.炭素原子14個以上の飽和枝分れ鎖脂肪族アルコールま
たはこれらの混合物(たとえば、ゲルベアルコール) C.炭素原子12個以上の二重結合不飽和脂肪酸; D.ジブチルフタレート以外の、炭素原子12個以上の脂肪
族および芳香族モノ−、ジ−またはトリ−エステル; E.炭素原子12個以上の脂肪族非環式ケトンおよび脂肪族
アルデヒド;および F.前記A〜E群からの抽出剤の混合物または上記抽出剤
の少なくとも1種と他の抽出剤の少なくとも1種の混合
物。
上記化合物は、処理条件下でほとんどの工業的に有用
な微生物に対し実質的に非毒性であり、安定なエマルジ
ョンを形成する傾向はなく、通常の発酵生成物に対し良
好な分配係数を有し、そして比較的安価にこれら化合物
から分離することができる。それゆえ、これらは、抽出
発酵を実現可能な商業用方法にするために必要なすべて
の特徴を併有している。
上記A〜E群のそれぞれは、抽出剤が有しうる炭素原
子の最低の数を示している。抽出剤は抽出条件下で勿論
液体でなければならず炭素原子数が増加すると化合物の
融点が下がる傾向にあるということを除いて、各群に対
し炭素原子の臨界最大数はない。したがって、各群の炭
素原子の実際的上限は、40℃で液体である化合物に相当
する最大数が好ましい。一般に、各群の最小数に近い炭
素原子数を有する抽出剤の使用が望ましく、なぜなら生
成物の分配係数が鎖長増加にしたがって低くなる傾向に
あるからである。しかしながら、各群からの特定の溶媒
の選択にあたっては、たとえば値段や入手可能性等の他
の考慮すべき事項も大切で、したがって高い炭素原子数
を有する抽出剤が好ましい場合もある。
上記F群の抽出剤混合物の使用は様々な条件下で特に
有利である。たとえば、2種以上の生成物が発酵反応に
より形成される場合(たとえばアセトン−ブタノール発
酵の間)、抽出混合物中の1つ以上の成分が特定の生成
物(たとえばアセトン)に対し選択されるであろう。さ
らに、抽出剤混合物は、たとえば液状抽出剤の密度、沸
点範囲および粘度のような物理特性を調整し最適化する
ために使用されうる。
A〜E群に挙げられたもの以外の他の抽出剤をF群の
混合物の成分として使用する場合には、他の抽出剤は抽
出剤混合物へ有害なまたは不利な特性、たとえば微生物
に対する毒性または安定なエマルジョン形成性を与えな
いように注意深く選択されるべきである。
上記群からの特に好ましい溶媒を次に挙げる。一般的
抽出剤も比較のために挙げ、これをP群とする。
A群 (A1)オレイルアルコール(シス‐9-オクタデセン‐1-
オール) (A2)フィトール (3,7,11,15-テトラメチル‐
2-ヘキサデセン‐1-オール) (A3)イソフィトール (3,7,11,15-テトラメチル‐
1-ヘキサデセン‐3-オール) B群 (B1)イソステアリルアルコール、たとえば商標名ADOL
66で販売されている市販品 (B2)イソセチルアルコール、たとえば商標名オイタノ
ール(Eutanol)G−16で販売されている市販品 (B3)オクチルドデカノール、たとえば商標名オイタノ
ール(Eutanol)Gで販売されている市販品 C群 (C1)オレイン酸 (シス‐9-オクタデセン酸) (C2)リノール酸 (9,11-オクタデカジエン酸) (C3)リシノール酸(12-ヒドロキシ‐9-オクタデセン
酸) D群 (D1)ドデシルアセテート(CH3COO(CH2)11) (D2)ブチルドデカノエート(CH3(CH2)10COOC4H9) (D3)ジブチルセバケート(C4H9OOC(CH2)8COOC4H9) (D4)ジ(2-エチルヘキシル)セバケート(C8H17OOC(C
H2)8COOC8H17) (D5)ジブチルアジペート(C4H9OOC(CH2)4COOC4H9) (D6)ジ(2-エチルヘキシル)アジペート(C8H17OOC(C
H2)4COOC8H17) (D7)ジ(2-エチルヘキシル)フタレート(C8H17OOCC6
H4COOC8H17) (D8)ジ(3,5,5-トリメチルヘキシル)フタレート(C8
H17OOCC6H4COOC8H17) (D9)グリセロールトリデカノエート([CH3(CH2)8COOC
H2]2CHOCO(CH2)8CH3) E群 (E1)2-ドデカノン (CH3CO(CH2)9CH3) (E2)ドデカナール (CH3(CH2)10CHO) F群 (F1)商標名ADOL 85 NFで販売されている市販品(69%
オレイルアルコール) (F2)商標名ADOL 330で販売されている市販品(69%オ
レイルアルコール) (F3)商標名HDオレイルアルコールで販売されている市
販品(市販用オレイルアルコール) P群 (従来技術の抽出剤) (P1)1-ドデカノール(ラウリルアルコール) (P2)ジブチルフタレート(C6H4[COOC4H9]2) (P3)トリブチルホスフェート([C4H9]3PO4) (P4)PPG 1,000(平均分子量1,000を有するポリプロピ
レングリコール) 次の表に、比較のためP群の通常化合物を含む上記化
合物のそれぞれについて関連する物理的データを挙げ
る。表中、化合物は、上記リストにおいて各化合物に先
行する括弧内の文字と数字により同定される。
表により各化合物についての次の情報が得られる: (a1)発酵ブロスにおける分配係数、(a2)蒸留水にお
ける分配係数;(b)エマルジョン傾向;(c1)標準沸
点、(c2)融点、(c3)液体密度、(c4)気化潜熱、
(c5)分子量、(c6)LD50;(d1)生残りパーセント、
(d2)代謝活性パーセントおよび(d3)生物適合性速度
の形での生物適合性データ;(e1)溶媒/水および(e
2)水/溶媒の相互溶解性。
表に関する記載 1.(a)分配係数は質量を基準として、すなわち([Et
OH]s/[EtOH]a)/DENS(s)として計算される。前
記式中、DEN(s)は溶媒の密度であり、水相に対する
単一密度が用いられる。発酵ブロスにおける分配係数は
次のようにして測定される:15%グルコース培地50mlを
含む振とうフラスコに酵母細胞を接種し8時間増殖させ
る。この時点で、溶媒10mlを増殖培地へ加える。24時間
後、視覚的にすべてのグルコースがエタノールへ転化し
たとき、水相中および溶媒相中のエタノール濃度を測定
する。蒸留水中の分配係数は、5%(w/v)エタノール
−蒸留水溶液5mlで溶媒5gを平衡化することにより測定
される。ほとんどの場合発酵ブロス中で見られる分配係
数は蒸留水中のものより高いということは注目されるべ
きである。これは、発酵ブロス中に残留グルコース、酵
母細胞等が存在することによる“塩効果”のためであ
る。これらの分配係数はエタノールのみについてである
が、アセトンおよびブタノールについての相当する分配
係数はより大きなオーダーであると言っても差しつかえ
ないであろう。
2.(b)エマルジョン傾向は次の尺度にしたがって評価
される:0…エマルジョン傾向なし、1…エマルジョン傾
向いくらかあり、2…エマルション傾向大 3.(c)物理的溶媒データ。(1)NBP(標準沸点)は
直接の実験データとして測定されるかまたは減圧時の沸
点データから外挿される。(2)MP(融点)は、利用で
きうる場合には直接実験データとして測定される。
(3)DENS(密度)−直接的実験データ。(4)Hvap
(気化潜熱)は直接実験データとして測定されるかまた
はトルートンの規則(Hvap=21*NBP)を用いて計算さ
れる。(5)分子量−実験データ。(6)LD50(ラット
についての50%経口致死量)−実験データ。
4.(d)生物適合性指標。(1)生残りパーセントは、
記1)に概略した条件下で溶媒に16時間さらした後の生
き残った酵母細胞の割合(細胞生死判別としても知られ
ている)である。細胞生死判別は、希釈プレーティング
またはメチレンブルー染色技術のいずれかを用いて測定
される[リーら(Lee et-al.)、Biotechnol.Bioeng.Sy
mp.11(3rd.Symp.Biotechnol.Energy Prod.Conser
v.)、641−649、1981]。(2)活性%は、対照培地と
比較して消費されたグルコースと形成されたエタノール
の平均パーセントとして測定される。(3)溶媒の生物
適合性は、B:生物適合性、I:阻害またはT:毒性のいずれ
かで評価される。これら3種の溶媒群の間を区別するた
めに施こされる一定の基準は次のようである: ・溶媒暴露後プレートカウントにおいて生残り細胞が表
われなかった場合には、示された他の指標のいかんにか
かわらず、毒性として評価される。
・プレートカウントにおいて細胞を生残らせる溶媒の間
では、90%代謝活性を示すものが阻害性溶媒として評
価される。
・溶媒暴露後90%を超える代謝活性を示す残りの溶媒は
生物適合性として評価される。
この毒性情報は厳密に言えば酵母細胞についてのみで
あることに注意しなければならない。しかしながら、酵
母細胞に対し非−毒性である溶媒が同様に他の微生物に
対しても非−毒性であろうことを信じる十分な理由があ
る。
5.(e)相互溶解性はUNIFAC[マグヌッセンら(Magnus
sen),Ind.Eng.Chem.Process.Des.Dev.,20(2)、331
−339、1981]から計算される。(1)溶媒/水の溶解
度はモル%(pct)として表わされるが、他方(2)水
/溶媒の溶解度はモルパートパービリオン(ppb)で表
わされる。
特に、上記表は、本発明の抽出剤が、エマルジョン形
成傾向がないかまたは非常にわずかであり、許容されう
る生物適合性と、生成物に対する良好な分配係数と低い
水溶解度を有することを示している。それゆえ、これら
は本発明に使用するための理想的抽出剤である。
本発明が適用されることのできる発酵方法の例は、酵
母サッカロミセス セレビシアエ(Saccharomyces cere
visiae)[および細菌性ツィモモナス モビリス(Zymo
monas mobilis)]の発酵によるエタノール産生、クロ
ストリジウム アセトブチリカム(Clostridium acetob
utylicum)の発酵によるアセトン/ブタノール産生、ペ
ニシリウム クリソゲナム(Penicillum chrysogenum)
の発酵によるペニシリンの産生、アスペルギラスニガー
(Aspergillus niger)の発酵によるクエン酸の産生、
およびプルラリア プルランス(Pullularia pullulan
s)の発酵による多糖類の産生を含む。
本発明の特に有利な点は、上記に挙げた溶媒が生成物
のその場での抽出に用いることができることである。す
なわち、溶媒を直接発酵器へ導入し、そこで生成物が形
成されるとこれらにより発酵培地から生成物を除去する
ことができる。その場での抽出は次の有利な点をもたら
す。すなわち、(i)より小型化した装置のために発酵
器費用が低下する(資本経費の有利);(ii)より大き
な生成物濃度のために生成物回収費用が低下する(操作
経費の有利);(iii)より少ない水流のために倍地予
備処理と廃棄物処理コストが低下する(操作経費の有
利)。
抽出剤は微生物の存在下に発酵培地と安定なエマルジ
ョンを形成する傾向がほとんどないため、微生物を固定
化したりまたは抽出を行なう前に発酵培地から微生物を
分離する必要はない。
さらに、抽出剤は水性発酵培地からほぼ完全に容易に
分離し、発酵器から簡単に除去され補充することができ
るので、このため抽出方法を連続的に行なうこともでき
る。本発明の特に好ましい方法において、発酵器から除
去した抽出剤/生成物溶液を処理して抽出剤から生成物
を分離し、次いで抽出剤を別の生成物抽出のために発酵
器へ再循環することができる。
発酵培地と抽出剤の簡単な分離は、また、所望により
発酵培地を発酵器から取り出し新しい基質液を加えるこ
とを可能にする。
したがって、発酵方法は、抽出剤を発酵器と分離装置
の間で循環させ、発酵倍地を連続的に新しくすることが
できるという点で完全に連続的に行なわれることができ
る。最終生成物が臨界毒性濃度に達しないために、発酵
手段を無限に、または少なくともかなりの期間行なうこ
とができる。
方法は、微生物細胞が自由に懸濁している連続攪拌タ
ンク発酵器中で行なうのが有利である。これは、十分に
立証された発酵技術を利用しながら高い収率が得られる
ことを可能にする。このような装置において、安定した
状態で操作するために、新しい基質液の投入割合(希釈
率、すなわち発酵器の容積で割った投入流量として知ら
れている)は、流出する培地中の細胞除去割合が発酵器
中の細胞生産割合と等しくなるようにすべきである。こ
の方法において、微生物の細胞数はほとんど未変化のま
まである。
本発明では発酵器中で自由に懸濁した細胞を使用でき
るという事実は有利である。というのも、自由細胞は固
定化マトリックスとしばしば関連する物質移動抵抗に出
会わないため固定化細胞より一層生産的であり、固定化
細胞の使用は方法を高価にする傾向があるからである。
さらに、抽出剤は非毒性であり、微生物の存在下で安定
なエマルジョンを形成しないため、液−液抽出を行なう
前に発酵培地から細胞を除去することを確実にするため
の工程を準備する必要がない。
発酵/抽出手段を行なう通常の条件は次のとおりであ
る:(a)20−80℃、(b)大気圧をやや上回わるまで
減圧(0.05−5atm)、(c)pH3.0−8.0、(d)攪拌0
−1000rpm、(e)エアレーション0−5vvm(l空気/l
発酵ブロス−分)、(f)供給濃度20−800g/Lグルコー
ス当量、(g)溶媒希釈率0.1−25h-1。勿論、これらの
条件は必要により変化することができ、これらは本発明
を限定するものと考えるべきではない。
上記したような連続攪拌したタンク発酵器を用いての
連続発酵はより好ましいものの、ここで記載した溶媒を
バッチ式発酵で使用したり、または所望により供給−バ
ッチ式発酵もしくは固定化細胞発酵で使用することもで
きる。
さらに、所望により、下流(その場でというよりむし
ろ)抽出を行なうこともできる。このような方法におい
て、生成物の液−液抽出は発酵器から除いた発酵培地中
で行なう。抽出剤/生成物溶液から水性培地を分離後、
培地は発酵器へ循環させるか、捨てるかまたは残存生成
物の除去のために処理される。
抽出工程の間、抽出剤を水性培地と十分に接触させ生
成物の迅速で完全な分配を促すことが好ましい。たとえ
ば、その場で抽出する場合、抽出剤を発酵器底部で小さ
い流れに導入し、表面へ上昇させて連続した表面層を形
成するようにしてもよい。
発酵培地から抽出剤/生成物溶液を分離後、適当ない
ずれかの手段で生成物を抽出剤から除去し、そして上記
したように、次いで抽出剤を回収してさらに生成物抽出
のために再使用することもできる。たとえば、抽出剤/
生成物溶液を蒸留して抽出剤から生成物を分離する。有
機抽出剤は水よりも小さい気化潜熱と熱容量を有し、そ
して溶媒の沸点は水よりもかなり高いため、抽出剤溶液
の蒸留は、通常、発酵培地の蒸留と同じ程多量のエネル
ギー投入が必要ではなく、その結果平衡蒸留工程数がよ
り少なくなる。さらに、抽出剤は生成物とアゼオトロー
プを形成しないかまたはそれと反対に生成物に影響を及
ぼすものを簡単に選択することができ、このため発酵培
地の直接蒸留の場合よりもより高純度の生成物が得られ
るうる。
蒸留の代わりとして、エアまたはCO2でストリップし
次いで生成物を凝縮することにより、または他の適当な
方法により生成物を抽出剤から分離してもよい。
本発明を実施するための好ましい装置を添付の図面を
参考にして以下に記す: 第1図は本発明の好ましい態様にしたがって操作され
る連続攪拌タンク発酵器の断面図であり、 第2図は抽出剤と生成物を分離するための蒸留装置の
代表例を示す模式図であり: 第3図は、第2図の蒸留装置に代わるものとして用い
られうる抽出剤ストリッピング装置の代表例を示す模式
図であり; 第4図は、連続発酵、生成物除去および生成物単離の
一連の装置を示す概略図であり; 第5図は、第4図で示された装置に代わる好ましい実
施態様を示す概略図であり; 第6図は、第5図の装置で使用されるブロス分離器の
一実施態様の断面図であり; 第7図は、第5図の装置で使用される代わりのブロス
分離器の略図である。
以上に示す好ましい実施態様は、酵母の存在下に基質
(たとえばグルコース)の発酵によりエタノールを調製
することを含む。
第1図は本発明で使用するのに適する連続攪拌タンク
発酵器10の一例を示す。発酵器は流出式アウトレット12
と蓋13を有する容器11からなる。使用の間、抽出剤の層
14は、たとえばグルコースのような基質をエタノールへ
転化しうる酵母を含む水性発酵培地15の上側になる。容
器11は機械的攪拌器(図示せず)を備えてもよいが、こ
のような攪拌器は以下に記載のことから明らかなように
必ずしも必要なものではない。
基質を含む新しい培地を、管16を介して連続的規模で
発酵器へ導入する。培地、および場合により混入する抽
出剤を管17を介して連続的規模で発酵器から取り出す。
培地の導入と除去の割合が同じであるので、発酵器にお
ける培地の表面位置はほとんど不変のままである。
抽出剤と空気(エタノール、アセトンおよびブタノー
ルを産生するような嫌気性発酵については空気の投入は
必要ではないかもしれない)を、それぞれ別々の供給管
19と20から管18を介して発酵器へ導入する。分散ヘッド
21が発酵器の底部に位置し、抽出剤/空気管18と接続し
ている。分散ヘッドは多数の小孔を有し、抽出剤と空気
が発酵培地へ入るときこれらを小さな流れに分離する。
抽出剤と空気は水性発酵培地よりも低い密度であり、両
方とも表面へ上昇し、これらが上昇しながら発酵培地に
密に接触するようになる。上昇する空気の泡が培地を攪
拌する効果を有する。生成物が形成されると抽出剤が水
性発酵培地からエタノール生成物の一部を除去するの
で、発酵培地自体での濃度はほとんど2〜3%(w/v)
を越えない。このようにして、水性発酵培地におけるエ
タノール濃度は、最終生成物阻害により反応が停止する
11−12%(w/v)のレベルには決して達しない。発酵の
間に生じる二酸化炭素もまた、ガスの泡が表面へ上昇す
るとき発酵培地を攪拌する助けになる。
抽出剤は発酵培地とエマルジョンを形成する傾向がほ
とんどないので、層14は水性媒地からほとんど遊離して
おり、アウトレット12からデカントすることができる。
空気と二酸化炭素もまたこのアウトレットを通して発酵
器から離れる。抽出されたエタノールを含む抽出剤を次
いで処理し、これにより抽出剤とエタノールを次に説明
するように除去することができる。
酵母細胞は水性培地とともに発酵器から除去される
が、除去速度は、発酵が進むときに酵母細胞数が増加す
るのとほとんど同じであるように行なわれる。しかしな
がら、所望により、発酵器から除去する培地中の酵母細
胞を発酵器へ循環させてもよい。
発酵器10には連続的に基質と酸素が供給されそして生
成物が連続的に除去されて最終生成物阻害または生成速
度の減少を避けるので、発酵は無限的に進行するであろ
う。
第2図および第3図は抽出剤からエタノールを分離す
るために使用されうる装置の代表例である。第2図に
は、抽出剤溶液インレット26、エタノール用の上部アウ
トレット27および抽出剤用の下部アウトレット28を有す
る蒸留装置25を示す。装置自体は一般的であり、このた
めこれ以上の詳細は必要ではない。
第3図は抽出剤からエタノール生成物をストリッピン
グするための装置30を示す。抽出剤/エタノール溶液
は、インレット31で導入され、そして装置内をアウトレ
ット32まで下方へ流れる。空気または二酸化炭素は装置
底部のインレット33を通って装置へ導入され、下降する
溶液と密に接触して装置頂部のアウトレット34まで上昇
する。空気とCO2は抽出剤溶液から蒸気の形でエタノー
ルを除去する。
第4図は発酵によるエタノールの連続産生および液−
液抽出のための一連の装置を示す。適当な場合には、前
記図で示した装置の部分は同じ参照番号と同一である。
基質を含む新しい培地を水性供給ライン40を介して発
酵器10へ導入する。抽出剤供給ライン41を介して発酵器
底部へ抽出剤を導入し、抽出剤/エタノール/水混液を
供給ライン42を介して取り出す。アウトレット43を介し
て培地を発酵器10から連続的に取り出す。ライン42から
の抽出剤/エタノール/水混液を抽出剤分離器30へ供給
する。分離した抽出剤はライン44を経て抽出剤供給ライ
ン41へ循環され、分離したエタノール/水混液はライン
45を介して蒸留カラムへ供給される。
発酵器10から抽出された培地(これは主にエタノール
と水の混液である)は、抽出剤分離器30と似たビールス
トリッパー46へ供給される。混合物を50%エタノール水
溶液と不用の水成分とへ分離する。不用の水成分を管47
を通して廃棄し、50%エタノール水溶液をパイプ48を介
して蒸留カラム25へ供給する。
エタノール蒸留カラムは入ってきた供給物を共沸エタ
ノールと水へ分離し、前者は管49を通じて外へ出、後者
は管50を通じて外へ出る。
濃縮された基質供給物(>300g/L)を完全に転化する
間、抽出剤と発酵ブロスの間のいくらかの会合は、二酸
化炭素の激しい発生のためにブロスが抽出剤へ混入する
ようになるので避けることができない。この現象は発酵
器を離れる抽出剤流れ42における発酵ブロスの重大な損
失につながる。というのは、水性供給物40における初期
水濃度は濃縮された基質供給物を使用すると比較的低い
からである。すなわち、流出する抽出剤流れ42における
水の量を調節することが好ましい。第5図は濃縮した基
質供給物を用いた抽出発酵によるエタノール産生のため
の本発明の好ましい実施態様を示すもので、ここでは流
出する抽出剤流れ42はブロス分離器51へ入り、ブロス流
れ53(大部分、水中の微生物細胞からなる)と抽出剤/
エタノール/水流れ52へ分離され、前者は発酵器10へ回
収され、後者はさらに抽出剤分離器30中で処理される。
第6図は重力沈降タンクの形のブロス分離器51の一実
施例であり、これは複数の個々の沈降室が連続して順次
下方に配置されてなるもので、ここへ入った抽出剤/エ
タノール/ブロス流れ42は、各沈降室の底部から抽出さ
れる流れ53と各沈降室の上面からオーバーフローとして
抽出される流れ52に分離される。前者は主として発酵ブ
ロスであり、後者は主として抽出剤とエタノールであ
る。この装置の分離効率は個々の沈降室の大きさと数
(n)および流れ53(これは発酵器へ戻される)の流速
により決まる。
第7図は遠心機の形のブロス分離器51の別の実施例で
あり、ここで抽出剤/エタノール/ブロス流れ42を、大
部分発酵ブロスからなる流れ53と大部分抽出剤とエタノ
ールからなる流れ52へ分離する。この装置の分離効率は
装置の大きさおよび遠心機の回転により決まる。
このようにして装置は、最後生成物阻害の問題を避け
ながらエタノールを産生するために連続的に操業する。
〔実施例〕
上記したように、本発明の特に有利な点は、液−液抽
出を連続攪拌タンク発酵器においてその場で行なうこと
ができるようにしたことである。
このような方法の技術的および経済的利点を示すため
に、様々な実験を下記のように行なう。これらの実験の
記載において使用される略語は、次の一覧表に示され
る: 使用する装置は図面の第4図に示されたものである。
技術的有利さの証明 作業容量1の連続攪拌タンク発酵器において159g/L
グルコース供給物をエタノールへその場で抽出発酵する
ことによる2つの実験データを次に示す。使用した微生
物は酵母サッカロミセスセレビシアエ(Saccharomyces
cerevisiae)NCYC 716であった。実験データを、著者に
より発展させた上級コンピュータモデルを用いて得られ
たデータと比較する[コレラップ(kollerup)とダウガ
リス(Daugulis)、バイオテクノロジィ アンド バイ
オエンジニアリング、1985年9月]。
CSTF(continuous stirred Tank Fermentor:連続攪拌
タンク発酵器)における抽出発酵の技術的実行可能性な
らびにモデルの妥当性がこれらのデータから明らかに証
明される。特に、抽出発酵法で操作するときに、転化率
(%)および全エタノール生産高(PDtot)で測定され
るように系の性能が向上することに注目することが重要
である。
経済的有利性の証明 以下において、CSTFの3つの異なった操作条件が考え
られた。すなわち、(1)15%グルコース供給物を用い
た従来のCSTF、(2)15%グルコース供給物を用いた抽
出CSTF、および(3)50%グルコース供給物を用いた抽
出CSTF。これら3つの条件は、上記のコンピューターモ
デルが実験データと明らかに良好に一致するため、この
モデルを用いてシミュレートされる。3つの条件下での
水希釈率は最大全エタノール生産高をもたらす希釈率で
ある。
3つの異なった操作条件について、シュミレートされ
た発酵データ 上記3つの操作条件について適当な量的鈎合が計算さ
れ、(i)培地予備処理と廃棄物処理コスト、(ii)エ
タノール回収コスト、および(iii)発酵器コストに基
づいてコストが試算された。この分析において、次の仮
定が行なわれた: ・培地予備処理および廃棄物処理コストは、それぞれ培
地における水の量および廃棄物流れにおける水の量と直
接比例する。
・エタノール回収コストは、ライン43および45からの流
れを集めたものから共沸エタノール(95%w/w)へ蒸留
することについて計算される[蒸留エネルギーは、アー
ル.シィ.リゲラト(R.C.Righelato)、“嫌気性発
酵:アルコール産性(Anaerobic Fermentation:Alcohol
Production)",Trans Roy・Soc・LondonB,290−303(1
980)から採用される]。
・発酵器コスト(V)0.6(Vは発酵器の作業容量)に比例
するものと仮定される。
上記分析から、抽出発酵は、特に濃縮したグルコース
供給物を発酵するとき実質的コスト節減をもたらすこと
が明らかである。本発明の抽出剤の使用によりCSTFにお
ける抽出発酵を実現可能にする。
本発明の好ましい実施態様を上記したが上記実施態様
の様々な変法および代用法が当業者にとって明らかであ
ろう。このような変法および代用法はこれらが特許請求
の範囲に定義された範囲から逸脱しない限り本発明の一
部を構成する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好ましい態様にしたがって操作される
連続攪拌タンク発酵器の断面図であり、 第2図は抽出剤と生成物を分離するための蒸留装置の代
表的な例を示す模式図であり、 第3図は第2図の蒸留装置に代わるものとして用いられ
うる抽出剤ストリッピング装置の代表的な例を示す模式
図であり、 第4図は連続発酵、生成物除去および生成物単離の一連
の装置を概略的に示す説明図であり、 第5図は第4図で示された装置に代わる好ましい実施態
様を概略的に示す説明図であり、 第6図は第5図の装置で使用されるブイヨン分離器の一
実施態様を示す断面図であり、 第7図は第5図の装置で使用される代わりのブイヨン分
離器の模式図である。 10…連続攪拌タンク発酵器、11…容器、25…エタノール
蒸留装置、30…抽出剤分離器、51…ブロス分離器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:865) (C12P 7/48 C12R 1:685) (C12P 19/10 C12R 1:645) (C12P 37/00 C12R 1:82)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エタノール、ペニシリン、クエン酸及び多
    糖類から選択された生成物を生成でき、そしてサッカロ
    ミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)又
    はツィモモナス モビリス(Zymomonas mobilis)、ペ
    ニシリウム クリソゲナム(Penicillum chrysogenu
    m)、アスペルギラス ニガー(Aspergillus niger)及
    びプルラリア プルランス(Pullularia pullulans)か
    ら選択された微生物による発酵により前記生成物を連続
    的に生成するための方法であって、前記微生物のための
    基質を含む水溶液を発酵容器中に連続的に導入しなが
    ら、前記発酵容器における水性発酵培地中で前記微生物
    を培養し、そして前記生成物のための抽出剤であるが前
    記水性培地と実質的に不混和性である連続的に導入され
    る液体と前記培地とをその場にて接触せしめることによ
    って前記培地から前記生成物を連続的に除去することか
    ら成り、 前記抽出剤が前記選択された微生物と十分に生物適合性
    であり、そして(A)12個以上の炭素原子を有する二重
    結合不飽和脂肪族アルコール;(B)14個以上の炭素原
    子を有する飽和枝分れ鎖脂肪族アルコールまたはこれら
    の混合物;(C)12個以上の炭素原子を有する二重結合
    不飽和脂肪酸;(D)ジブチルフタレート以外の、12個
    以上の炭素原子を有する脂肪族および芳香族モノ−、ジ
    −またはトリ−エステル;(E)12個以上の炭素原子を
    有する脂肪族非環式ケトンおよび脂肪族アルデヒド;お
    よび(F)前記(A)〜(E)群からの抽出剤の混合物
    または前記抽出剤の少なくとも1つと他の抽出剤の少な
    くとも1つの混合物からなる群から選択される少なくと
    も1つの化合物であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記抽出剤が、オレイルアルコール、フィ
    トール、イソフィトール、イソステアリルアルコール、
    イソセチルアルコール、オクチルドデカノール、オレイ
    ン酸、リノール酸、リシノール酸、ドデシルアセテー
    ト、ブチルドデカノエート、ジブチルセバケート、ジ
    (2−エチルヘキシル)セバケート、ジブチルアジペー
    ト、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジ(2−エ
    チルヘキシル)フタレート、ジ(3,5,5−トリメチルヘ
    キシル)フタレート、グリセロールトリデカノエート、
    2−ドデカノンおよびドデカナールからなる群から選択
    される特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記発酵容器が連続攪拌タンク発酵器であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】前記微生物が前記発酵培地中に自由に懸濁
    されている特許請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】発酵培地を前記抽出剤と接触させた後、前
    記抽出剤を培地から分離しそして抽出剤からの生成物分
    離手段を受けさせる特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記手段が前記抽出剤の蒸留からなる特許
    請求の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】前記手段が、ガスと接触させることにより
    抽出剤から生成物をストリップし、続いて生成物を凝縮
    することからなる特許請求の範囲第5項記載の方法。
  8. 【請求項8】前記手段の後、前記抽出剤を、前記発酵培
    地を含む前記発酵容器中に再循環する特許請求の範囲第
    5項記載の方法。
  9. 【請求項9】前記培地から分離される前記抽出剤に連行
    される培地を、前記手段の前、前記抽出剤からストリッ
    プする特許請求の範囲第5項記載の方法。
  10. 【請求項10】前記抽出剤からストリップされた前記培
    地を、前記発酵培地を含む発酵容器中に再循環する特許
    請求の範囲第9項記載の方法。
  11. 【請求項11】前記微生物が、サッカロミセス・セレビ
    シアエ又はツィモモナス モビリスのいづれかであり、
    そして生成物がエタノールである特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
  12. 【請求項12】エタノール、ペニシリン、クエン酸及び
    多糖類から選択された生成物を生成でき、そしてサッカ
    ロミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)
    又はツィモモナス モビリス(Zymomonas mobilis)、
    ペニシリウム クリソゲナム(Penicillum chrysogenu
    m)、アスペルギラス ニガー(Aspergillus niger)及
    びプルラリア プルランス(Pullularia pullulans)か
    ら選択された微生物による発酵により前記生成物を連続
    的に調製するための方法であって、微生物用基質を含む
    水溶液を、水性発酵培地および自由に懸濁させた形の前
    記微生物を含有する連続攪拌タンク発酵器へ連続的に導
    入し; 前記水性発酵培地を、前記基質液の導入速度とほぼ同じ
    速度で発酵器から連続的に取り出し; 液体を前記発酵器へ連続的に導入して発酵培地と接触さ
    せ、その際前記液体は、(A)12個以上の炭素原子を有
    する二重結合不飽和脂肪族アルコール;(B)14個以上
    の炭素原子を有する飽和枝分れ鎖脂肪族アルコールまた
    はこれらの混合物;(C)炭素原子12個以上を有する二
    重結合不飽和脂肪酸;(D)ジブチルフタレート以外
    の、炭素原子12個以上を有する脂肪族および芳香族モノ
    −、ジ−またはトリ−エステル;(E)炭素原子12個以
    上を有する脂肪族非環式ケトンおよび脂肪族アルデヒ
    ド;および(F)前記(A)〜(E)群からの抽出剤の
    混合物または前記抽出剤の少なくとも1つと他の抽出剤
    の少なくとも1つの混合物からなる群から選択される生
    成物用抽出剤であり; 発酵培地との前記接触後、液体の発酵器への導入速度と
    ほぼ同じ速度で前記液体を発酵器から連続的に取り出
    し;そして 発酵器から取り出した液体から前記生成物を分離し、残
    った液体を発酵器へ導入する液体の少なくとも一部とし
    て発酵器へ循環させることからなる方法。
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