JPH08293133A - スタンパーロール - Google Patents
スタンパーロールInfo
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- JPH08293133A JPH08293133A JP11768995A JP11768995A JPH08293133A JP H08293133 A JPH08293133 A JP H08293133A JP 11768995 A JP11768995 A JP 11768995A JP 11768995 A JP11768995 A JP 11768995A JP H08293133 A JPH08293133 A JP H08293133A
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- stamper
- roll
- young
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- pattern
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形時でのスタンパーの“ゆるみ”がなく、
スタンパーのパタ−ン寸法を損なうことなく、耐久性良
く使用できるスタンパーロールを提供する。 【構成】 表面に微細な凹凸状パターンを有するスタン
パーをロール上に脱着自在に取付けたスタンパーロール
に於て、該スタンパーの一部にスタンパー部材とヤング
率の異る調整部材を設けたスタンパーロール。
スタンパーのパタ−ン寸法を損なうことなく、耐久性良
く使用できるスタンパーロールを提供する。 【構成】 表面に微細な凹凸状パターンを有するスタン
パーをロール上に脱着自在に取付けたスタンパーロール
に於て、該スタンパーの一部にスタンパー部材とヤング
率の異る調整部材を設けたスタンパーロール。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体用の基板に
微細な凹凸パターンのプリフォーマットを連続的に転写
するスタンパーロールに関するものである。
微細な凹凸パターンのプリフォーマットを連続的に転写
するスタンパーロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、微細な凹凸パターンを有する情報
記録媒体を製造する方法として、微細な凹凸パターンを
転写するスタンパーをロールに固定したスタンパーロー
ルを用いて、連続して樹脂基板等に転写成形する方法が
特開昭56−86721号公報および特開昭56−87
203号公報等で知られている。
記録媒体を製造する方法として、微細な凹凸パターンを
転写するスタンパーをロールに固定したスタンパーロー
ルを用いて、連続して樹脂基板等に転写成形する方法が
特開昭56−86721号公報および特開昭56−87
203号公報等で知られている。
【0003】これらに使用されるスタンパーロールとし
ては、(1)電鋳によって作られた板状のスタンパーを
ロールに固定したもの、(2)ロール上に直接微細な凹
凸パターンを刻設したものが知られている。
ては、(1)電鋳によって作られた板状のスタンパーを
ロールに固定したもの、(2)ロール上に直接微細な凹
凸パターンを刻設したものが知られている。
【0004】本発明は前者の板状のスタンパーをロール
上に固定するスタンパーロールに関するものである。
上に固定するスタンパーロールに関するものである。
【0005】従来、光記録媒体としては、光デスクや光
カードのように、0.6μm〜3μmφの半導体レーザ
のスポットで記録・再生が為されるが、その際の信頼性
を確保する為に、トラッキングを行う為のプリグルーブ
やトラックナンバーを微細な凹凸パターンのプリフォー
マットとして光記録用媒体の基板表面に刻設成形するの
がスタンパーと言われる転写型である。
カードのように、0.6μm〜3μmφの半導体レーザ
のスポットで記録・再生が為されるが、その際の信頼性
を確保する為に、トラッキングを行う為のプリグルーブ
やトラックナンバーを微細な凹凸パターンのプリフォー
マットとして光記録用媒体の基板表面に刻設成形するの
がスタンパーと言われる転写型である。
【0006】このスタンパーは、そのパターンサイズが
サブミクロンオーダーの精度が要求され、半導体産業に
於るIC作製と同様のホトリソ技術によって造られるマ
スターパターンからのコピーを介して製造されるのが一
般的であり、そのスタンパーのサイズはIC焼付機やレ
ーザーカッテング装置によって制限され、300□m/
m以上の大きさのものは精度を満足しながら得る事は難
しいのが現状である。
サブミクロンオーダーの精度が要求され、半導体産業に
於るIC作製と同様のホトリソ技術によって造られるマ
スターパターンからのコピーを介して製造されるのが一
般的であり、そのスタンパーのサイズはIC焼付機やレ
ーザーカッテング装置によって制限され、300□m/
m以上の大きさのものは精度を満足しながら得る事は難
しいのが現状である。
【0007】スタンパーにより、情報記録媒体の基板表
面に微細な凹凸状のプリフォーマットパターンを刻設す
る方法としては、インジェクション成形、コンプレッシ
ョン成形、エンボス成形等のプラスチックの賦形方法に
よって為されるが、樹脂を熔融押出しで成形した熔融状
態のシートを、ロール状に加工したスタンパーロールと
鏡面ロール間で挟圧して成形する方法がその生産性を考
慮すると最も優れた方法である。
面に微細な凹凸状のプリフォーマットパターンを刻設す
る方法としては、インジェクション成形、コンプレッシ
ョン成形、エンボス成形等のプラスチックの賦形方法に
よって為されるが、樹脂を熔融押出しで成形した熔融状
態のシートを、ロール状に加工したスタンパーロールと
鏡面ロール間で挟圧して成形する方法がその生産性を考
慮すると最も優れた方法である。
【0008】該成形方法に使用されるスタンパーロール
を作製する方法としては、前述した様に板状のスタンパ
ーをロール上に固定する方法が最も簡便な方法として一
般的であるが、その固定方法には種々の提案が為されて
いるが未だ決定的な方法は確立されていない。例えば、 (1)表面にプリフォーマットパターンが予め形成され
たスタンパーを、鏡面ロール基材の周面に接着剤により
一様に固着する方法。 (2)表面にプリフォーマットパターンが予め形成され
たスタンパーを鏡面ロール基材の周面にねじにより固定
する方法。が挙げられる。
を作製する方法としては、前述した様に板状のスタンパ
ーをロール上に固定する方法が最も簡便な方法として一
般的であるが、その固定方法には種々の提案が為されて
いるが未だ決定的な方法は確立されていない。例えば、 (1)表面にプリフォーマットパターンが予め形成され
たスタンパーを、鏡面ロール基材の周面に接着剤により
一様に固着する方法。 (2)表面にプリフォーマットパターンが予め形成され
たスタンパーを鏡面ロール基材の周面にねじにより固定
する方法。が挙げられる。
【0009】しかしながら、上記した従来のスタンパー
を固定する技術のうち(1)を用いたスタンパーロール
は、押出し成形された樹脂シートの熱やスタンパーロー
ル自体の熱によって接着剤が経時的に変化して接着力が
低下し、スタンパーが鏡面ロールからはがれ易くスタン
パーロールの寿命が非常に短いという問題があり、また
接着剤中に気泡が発生し易く、この気泡により発生する
スタンパーの凹凸が基板に不要に転写され、パターンの
克明な転写が困難となり、転写不良が発生するという問
題点がある。
を固定する技術のうち(1)を用いたスタンパーロール
は、押出し成形された樹脂シートの熱やスタンパーロー
ル自体の熱によって接着剤が経時的に変化して接着力が
低下し、スタンパーが鏡面ロールからはがれ易くスタン
パーロールの寿命が非常に短いという問題があり、また
接着剤中に気泡が発生し易く、この気泡により発生する
スタンパーの凹凸が基板に不要に転写され、パターンの
克明な転写が困難となり、転写不良が発生するという問
題点がある。
【0010】又(2)に記載の技術を用いたスタンパー
ロールは、ネジによる固定部でスタンパーに歪みが生
じ、又ねじ部即ち固定部で凹凸ができ、この凹凸や歪み
により、プリフォーマットパターンの熔融樹脂シートへ
の転写不良が生じ、更にこの凹凸によって熔融樹脂シー
トに不均一な圧力が加わることによって、光学的な異方
性例えば樹脂としてポリカーボネートを用いた場合には
複屈折が生じてしまうという問題点がある。
ロールは、ネジによる固定部でスタンパーに歪みが生
じ、又ねじ部即ち固定部で凹凸ができ、この凹凸や歪み
により、プリフォーマットパターンの熔融樹脂シートへ
の転写不良が生じ、更にこの凹凸によって熔融樹脂シー
トに不均一な圧力が加わることによって、光学的な異方
性例えば樹脂としてポリカーボネートを用いた場合には
複屈折が生じてしまうという問題点がある。
【0011】そしてかかる問題点を解決する手段とし
て、特開平3−245330号公報に於て、スタンパー
の裏面両端部に固定具を配置すると共にロール基材周面
に該固定具が嵌合可能な一対の係止溝を形成し、該係止
溝に該固定具を嵌合せしめることによってロール基材周
面にスタンパーを固定してなるスタンパーロールが開示
されている。
て、特開平3−245330号公報に於て、スタンパー
の裏面両端部に固定具を配置すると共にロール基材周面
に該固定具が嵌合可能な一対の係止溝を形成し、該係止
溝に該固定具を嵌合せしめることによってロール基材周
面にスタンパーを固定してなるスタンパーロールが開示
されている。
【0012】そしてこのスタンパーロールは、固定具が
“ねじ”による固定の場合とは異なり、スタンパーの表
面状態に影響を及ぼすことがないという点で優れた構成
であるが、スタンパーロールの加熱によるスタンパーの
熱膨張に対しては十分対処できず、特にスタンパーロー
ルとしてスタンパーとロール基材との熱膨張による伸び
の差が大きくなる様な構成とした場合、スタンパーとロ
ール基材の間に空隙(うき)が生じ、長時間熔融樹脂シ
ートの成形を行なった場合、スタンパーの熱ムラを生じ
樹脂シートの貼り付き等の原因となる。又このスタンパ
ーの“うき”はシート成形時にパターンの転写ムラや歪
みの原因となり、最後には“うき”が次第に大きくなっ
てスタンパーを破断する結果となる。
“ねじ”による固定の場合とは異なり、スタンパーの表
面状態に影響を及ぼすことがないという点で優れた構成
であるが、スタンパーロールの加熱によるスタンパーの
熱膨張に対しては十分対処できず、特にスタンパーロー
ルとしてスタンパーとロール基材との熱膨張による伸び
の差が大きくなる様な構成とした場合、スタンパーとロ
ール基材の間に空隙(うき)が生じ、長時間熔融樹脂シ
ートの成形を行なった場合、スタンパーの熱ムラを生じ
樹脂シートの貼り付き等の原因となる。又このスタンパ
ーの“うき”はシート成形時にパターンの転写ムラや歪
みの原因となり、最後には“うき”が次第に大きくなっ
てスタンパーを破断する結果となる。
【0013】この様な問題点を解決する方法として、ス
タンパーをロールに固定する際にロールを高温度(〜1
45℃)にして円周方向に張力をかける事によって、ス
タンパーの“ゆるみ”、“うき”を解消する対策が実施
されているが、“ゆるみ”や“うき”に関しては充分に
対処されていないのが現状であった。
タンパーをロールに固定する際にロールを高温度(〜1
45℃)にして円周方向に張力をかける事によって、ス
タンパーの“ゆるみ”、“うき”を解消する対策が実施
されているが、“ゆるみ”や“うき”に関しては充分に
対処されていないのが現状であった。
【0014】加えて、このことは、転写パターンの歪を
生じさせるだけでなく、繰返しの使用や長時間のシート
成形でスタンパーに“しわ”を作りスタンパーとしての
機能を損う原因ともなる問題点がある。
生じさせるだけでなく、繰返しの使用や長時間のシート
成形でスタンパーに“しわ”を作りスタンパーとしての
機能を損う原因ともなる問題点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来技術の欠点を改善するためになされたものであり、表
面の微細な凹凸状パターンを転写するスタンパーをロー
ル上に脱着自在に取り付けたスタンパーロールに於て、
該スタンパーの一部にスタンパーを構成するスタンパー
部材とヤング率の異る調整部材を設けることにより、成
形時でのスタンパーの“ゆるみ”がなく、しかも従来の
ようにプリフォーマットされたスタンパーのパタ−ン寸
法を損なうことなく、耐久性良く使用することができる
スタンパーロールを提供することを目的とするものであ
る。
来技術の欠点を改善するためになされたものであり、表
面の微細な凹凸状パターンを転写するスタンパーをロー
ル上に脱着自在に取り付けたスタンパーロールに於て、
該スタンパーの一部にスタンパーを構成するスタンパー
部材とヤング率の異る調整部材を設けることにより、成
形時でのスタンパーの“ゆるみ”がなく、しかも従来の
ようにプリフォーマットされたスタンパーのパタ−ン寸
法を損なうことなく、耐久性良く使用することができる
スタンパーロールを提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、表面に
微細な凹凸状パターンを有するスタンパーをロール上に
脱着自在に取付けたスタンパーロールに於て、該スタン
パーの一部にスタンパー部材とヤング率の異る調整部材
を設けてなることを特徴とするスタンパーロールであ
る。
微細な凹凸状パターンを有するスタンパーをロール上に
脱着自在に取付けたスタンパーロールに於て、該スタン
パーの一部にスタンパー部材とヤング率の異る調整部材
を設けてなることを特徴とするスタンパーロールであ
る。
【0017】次に、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明のスタンパーロールの一実施態様の概
略を示す斜視図である。同図に於て、1は表面に光カー
ド用のプリフォーマットパターン7を有するスタンパー
で、その一部に調整部材82が設けられている。2は該
スタンパー1を固定するロール基材、3a及び3bはロ
ール基材2にスタンパー1を固定する為の固定具であっ
て、該スタンパーの両端部に固着されている。又、ロー
ル基材2の周面には固定具3a,3bが嵌挿可能な様
に、係止溝4a,4bが該ロール基材2の軸方向に平行
に形成されており、固定具3a,3bはそれぞれ該係止
溝4a,4bに嵌挿され、それぞれネジ6a,6bで固
定される。
る。図1は本発明のスタンパーロールの一実施態様の概
略を示す斜視図である。同図に於て、1は表面に光カー
ド用のプリフォーマットパターン7を有するスタンパー
で、その一部に調整部材82が設けられている。2は該
スタンパー1を固定するロール基材、3a及び3bはロ
ール基材2にスタンパー1を固定する為の固定具であっ
て、該スタンパーの両端部に固着されている。又、ロー
ル基材2の周面には固定具3a,3bが嵌挿可能な様
に、係止溝4a,4bが該ロール基材2の軸方向に平行
に形成されており、固定具3a,3bはそれぞれ該係止
溝4a,4bに嵌挿され、それぞれネジ6a,6bで固
定される。
【0018】図2は、図1のスタンパーロール5の固定
具3a,3b近傍の拡大平面図である。
具3a,3b近傍の拡大平面図である。
【0019】上記の様に、本発明のスタンパーロール
は、図1に示す様に、スタンパーの両端に固定具が接合
されており、この固定具がロール上に設けられている係
止溝に嵌挿されてロール上に固定されている。
は、図1に示す様に、スタンパーの両端に固定具が接合
されており、この固定具がロール上に設けられている係
止溝に嵌挿されてロール上に固定されている。
【0020】スタンパーをロール上に密着して固定する
為には、 (1)スタンパーと固定具、スタンパー間の接合部に溶
接の際の歪が無いこと (2)スタンパーロールを使用した基板の成形時の高温
対策が為されていること が必須条件である。
為には、 (1)スタンパーと固定具、スタンパー間の接合部に溶
接の際の歪が無いこと (2)スタンパーロールを使用した基板の成形時の高温
対策が為されていること が必須条件である。
【0021】後者(2)は、成形時に、スタンパーロー
ルの温度が高温T℃にコントロールされると、スタンパ
ーロールの係止溝間の距離とスタンパーの長さは、ロー
ルの材質の熱膨張率をKR 、スタンパーの材質の熱膨張
率をKS とすると、ロールの係止溝間の距離(LR )は
LR =L(1+KR T)となり、スタンパーの長さ(L
S )はLS =L(1+KS T)となる。なお、Lは室温
でのスタンパーロールの係止溝間の距離またはスタンパ
ーの長さである。
ルの温度が高温T℃にコントロールされると、スタンパ
ーロールの係止溝間の距離とスタンパーの長さは、ロー
ルの材質の熱膨張率をKR 、スタンパーの材質の熱膨張
率をKS とすると、ロールの係止溝間の距離(LR )は
LR =L(1+KR T)となり、スタンパーの長さ(L
S )はLS =L(1+KS T)となる。なお、Lは室温
でのスタンパーロールの係止溝間の距離またはスタンパ
ーの長さである。
【0022】ここで、LS ≦LR 、即ちKS ≦KR であ
れば、ロール上に固定されたスタンパーは“ゆるむ”事
がなく安定した成形が可能となるが、LS >LR 、即ち
KS>KR の時はスタンパーの“ゆるみ”が問題とな
る。
れば、ロール上に固定されたスタンパーは“ゆるむ”事
がなく安定した成形が可能となるが、LS >LR 、即ち
KS>KR の時はスタンパーの“ゆるみ”が問題とな
る。
【0023】スタンパーとロールの材質をいつもKS ≦
KR を満足する様に組合せるには、耐久性やコスト、ロ
ールの加工性やスタンパー作製時の精度などの多くの制
約を克服しなければならない。
KR を満足する様に組合せるには、耐久性やコスト、ロ
ールの加工性やスタンパー作製時の精度などの多くの制
約を克服しなければならない。
【0024】本発明は、KS >KR の場合、即ちLS >
LR の高温時のスタンパーの“ゆるみ”が問題となるス
タンパーロールに関するものであり、この“ゆるみ”を
予じめスタンパーに張力をかけ引伸しておくことによ
り、高温の成形時におけるスタンパーの“ゆるみ”を防
止するものである。このことは前者の(1)の接合部分
の歪の矯正にもある程度は有効である。
LR の高温時のスタンパーの“ゆるみ”が問題となるス
タンパーロールに関するものであり、この“ゆるみ”を
予じめスタンパーに張力をかけ引伸しておくことによ
り、高温の成形時におけるスタンパーの“ゆるみ”を防
止するものである。このことは前者の(1)の接合部分
の歪の矯正にもある程度は有効である。
【0025】しかしながら、高温時の“ゆるみ”をスタ
ンパーの引伸しにより補正することは理想的な弾性変形
であれば、その繰返し耐久性は保証されるが、実際には
高温時毎に張力を増締めすることが必要となり、その一
部に塑性成形を含むことが示唆される。
ンパーの引伸しにより補正することは理想的な弾性変形
であれば、その繰返し耐久性は保証されるが、実際には
高温時毎に張力を増締めすることが必要となり、その一
部に塑性成形を含むことが示唆される。
【0026】本発明ではこの点を解決するもので、スタ
ンパーの一部に該スタンパー部材ととヤング率の異る調
整部材を設けることにより、伸長された調整部材が熱膨
張による伸びを吸収することにより、スタンパー寸法を
損うことなく、スタンパーを“ゆるみ”なく固定する事
を可能にしたものである。
ンパーの一部に該スタンパー部材ととヤング率の異る調
整部材を設けることにより、伸長された調整部材が熱膨
張による伸びを吸収することにより、スタンパー寸法を
損うことなく、スタンパーを“ゆるみ”なく固定する事
を可能にしたものである。
【0027】本発明に用いられるスタンパー1の材料と
しては、スタンパーとして一般的な材料が用いられ、例
えばニッケルはスタンパーへの加工が容易で又スタンパ
ーとしての耐久性に優れており好ましい材料である。又
スタンパー1の製造方法としては、通常の手法例えば電
鋳法によって製造される。又スタンパーの厚みは、厚す
ぎると可撓性に乏しくロール径を大きくしなければなら
なくなり、押出し装置が大きくなる。また、薄すぎると
スタンパーの機械的強度が弱くなり破断しやすくなる。
そのためスタンパーの厚みは、50μm〜500μmが
適当である。
しては、スタンパーとして一般的な材料が用いられ、例
えばニッケルはスタンパーへの加工が容易で又スタンパ
ーとしての耐久性に優れており好ましい材料である。又
スタンパー1の製造方法としては、通常の手法例えば電
鋳法によって製造される。又スタンパーの厚みは、厚す
ぎると可撓性に乏しくロール径を大きくしなければなら
なくなり、押出し装置が大きくなる。また、薄すぎると
スタンパーの機械的強度が弱くなり破断しやすくなる。
そのためスタンパーの厚みは、50μm〜500μmが
適当である。
【0028】又本発明におけるスタンパー1に形成され
る情報記録媒体用のプリフォーマットパターン7として
は、具体的には例えば幅0.5〜2μm、ピッチ1〜5
μm、深さ200〜5000Å程度のスパイラル状や同
心円状或いはストライプ状の光ディスクや光カード用の
トラッキンググループ、および幅2〜5μm、ピッチ8
〜15μm、深さ200〜5000Å程度のスパイラル
状や同心円状或いはストライプ状の光ディスクや光カー
ド用のトラッキンググループに対応するパターンであっ
たり、これらのグループ内やグループ間に設けられるプ
リピットに対応するパターンである。図6に光カードの
プリフォーマットを示す。又、このスタンパー1の裏
面、特にプリフォーマットパターン7が表面に設けられ
ている領域の裏面は、表面粗さ0.1μm以下の鏡面状
態に研磨しておくことが好ましい。
る情報記録媒体用のプリフォーマットパターン7として
は、具体的には例えば幅0.5〜2μm、ピッチ1〜5
μm、深さ200〜5000Å程度のスパイラル状や同
心円状或いはストライプ状の光ディスクや光カード用の
トラッキンググループ、および幅2〜5μm、ピッチ8
〜15μm、深さ200〜5000Å程度のスパイラル
状や同心円状或いはストライプ状の光ディスクや光カー
ド用のトラッキンググループに対応するパターンであっ
たり、これらのグループ内やグループ間に設けられるプ
リピットに対応するパターンである。図6に光カードの
プリフォーマットを示す。又、このスタンパー1の裏
面、特にプリフォーマットパターン7が表面に設けられ
ている領域の裏面は、表面粗さ0.1μm以下の鏡面状
態に研磨しておくことが好ましい。
【0029】なお、図6は本発明を実施した情報記録媒
体の一例としての光カードのプリフォーマットの説明図
であり、図6(A)は全体の平面図、図6(B)は記録
領域の拡大図である。
体の一例としての光カードのプリフォーマットの説明図
であり、図6(A)は全体の平面図、図6(B)は記録
領域の拡大図である。
【0030】また、本発明に用いられるロール基材2と
しては、その周面が表面粗さが0.1μm以下に研磨さ
れていることが好ましく、又成形時にスタンパーロール
の温度を制御できる構造であることが好ましい。そし
て、ロール基材2に用い得る材料として鉄、炭素鋼、ク
ロム鋼、超硬合金、金型用鋼(例えばマルエージング鋼
など)等の鏡面加工が容易な材料が好適に用いられる。
しては、その周面が表面粗さが0.1μm以下に研磨さ
れていることが好ましく、又成形時にスタンパーロール
の温度を制御できる構造であることが好ましい。そし
て、ロール基材2に用い得る材料として鉄、炭素鋼、ク
ロム鋼、超硬合金、金型用鋼(例えばマルエージング鋼
など)等の鏡面加工が容易な材料が好適に用いられる。
【0031】ロール基材2には、スタンパーを固定する
為の係止溝4a,4bが加工されている。加工方法は、
例えば放電加工、バイト加工やドレス加工等が好ましく
使用できる。
為の係止溝4a,4bが加工されている。加工方法は、
例えば放電加工、バイト加工やドレス加工等が好ましく
使用できる。
【0032】ロール基材2に形成する係止溝4a,4b
の深さとしては、ロール基材2の肉厚によって異なる
が、例えば肉厚が10〜50mmの中空のロール基材の
場合3mm〜20mm、特に5mm〜20mmとするこ
とが好ましい。即ち、係止溝4a,4bの深さを上記の
範囲とした場合、ロール基材の強度が低下せず、且つ固
定具3a,3bとの係合を確実に行なうことができ、更
に固定具の装着によって生じるスタンパーロール5の熱
容量の変化を比較的小さく抑えることができる。
の深さとしては、ロール基材2の肉厚によって異なる
が、例えば肉厚が10〜50mmの中空のロール基材の
場合3mm〜20mm、特に5mm〜20mmとするこ
とが好ましい。即ち、係止溝4a,4bの深さを上記の
範囲とした場合、ロール基材の強度が低下せず、且つ固
定具3a,3bとの係合を確実に行なうことができ、更
に固定具の装着によって生じるスタンパーロール5の熱
容量の変化を比較的小さく抑えることができる。
【0033】次に、本発明に於て、ロール基材2に形成
される係止溝4a,4b及び該係止溝に嵌挿される固定
具の断面形状として、図3に示す様に互いに係合してス
タンパーをロール基材から剥離するのを防げる形状、例
えば固定具3a,3bをその上底10の長さが下底11
の長さよりも短い台形状とした場合、図1の6a,6b
に示すネジによって固定具3a,3bとロール基材2を
固定しなくても、スタンパーへの張力の印加によって、
固定具3a,3bと係止溝4a,4bの係合が外れるこ
とがなく好ましい態様である。
される係止溝4a,4b及び該係止溝に嵌挿される固定
具の断面形状として、図3に示す様に互いに係合してス
タンパーをロール基材から剥離するのを防げる形状、例
えば固定具3a,3bをその上底10の長さが下底11
の長さよりも短い台形状とした場合、図1の6a,6b
に示すネジによって固定具3a,3bとロール基材2を
固定しなくても、スタンパーへの張力の印加によって、
固定具3a,3bと係止溝4a,4bの係合が外れるこ
とがなく好ましい態様である。
【0034】本発明の固定具3a,3bに用いる材料と
しては、スタンパー1と実質的に熱膨張率の等しい材料
がスタンパー1を歪ませることがなく好ましい。
しては、スタンパー1と実質的に熱膨張率の等しい材料
がスタンパー1を歪ませることがなく好ましい。
【0035】そして本発明に於て熱膨張率が実質的に等
しいとは、固定具部材の熱膨張率がスタンパーの熱膨張
率の0.8〜1.2倍以内の場合をいう。
しいとは、固定具部材の熱膨張率がスタンパーの熱膨張
率の0.8〜1.2倍以内の場合をいう。
【0036】又、固定具には、固定具3a,3bに湾曲
等の変形が発生するのを抑える為に、ヤング率が4×1
03 〜22×103 kgf/mm2 、特に5×103 〜
22×103 kgf/mm2 、そしてブリネル硬度が5
〜500、特に20〜200の材料を用いるのが好まし
く、具体的には例えばステンレス鋼、銅合金、炭素鋼、
鋳鉄、アルミニウム合金、Ni−Cu合金等が挙げら
れ、これらの材料の中からスタンパー1の熱膨張率との
関係が上記の範囲内となるものを適宜選択して用いれば
よく、例えばスタンパーとしてニッケル(熱膨張率14
×10-6/℃)を用いた場合、例えば18.8ステンレ
ス鋼(熱膨張率16.7×10-6/℃[ヤング率20.
4×103 kgf/mm2 、ブリネルカタサ185])
等を用いることができる。
等の変形が発生するのを抑える為に、ヤング率が4×1
03 〜22×103 kgf/mm2 、特に5×103 〜
22×103 kgf/mm2 、そしてブリネル硬度が5
〜500、特に20〜200の材料を用いるのが好まし
く、具体的には例えばステンレス鋼、銅合金、炭素鋼、
鋳鉄、アルミニウム合金、Ni−Cu合金等が挙げら
れ、これらの材料の中からスタンパー1の熱膨張率との
関係が上記の範囲内となるものを適宜選択して用いれば
よく、例えばスタンパーとしてニッケル(熱膨張率14
×10-6/℃)を用いた場合、例えば18.8ステンレ
ス鋼(熱膨張率16.7×10-6/℃[ヤング率20.
4×103 kgf/mm2 、ブリネルカタサ185])
等を用いることができる。
【0037】スタンパー1に固定具3a,3bを固着す
る方法としては、該スタンパー1のロール基材2への取
り付け、樹脂シートの成形中及び成形後を通じて該スタ
ンパー1と固定具3a,3bとが剥離することがなけれ
ば、いかなる方法も用いることができるが、スタンパー
と固定具の密着強度及びスタンパー表面の面の均一性を
考慮した場合、例えばエレクトロンビーム溶着、銀ろう
溶着或いはレーザー溶着が好ましい。例えばエレクトロ
ンビーム溶着やレーザー溶着による固定方法としては、
例えば図4に示す様に、ビーム用スリット41を有する
溶着用治具42の所定位置に固定具3a,3bを設置
し、次に長尺スタンパー1の溶着面と固定具3a,3b
の溶着面とを合わせ、上から上葢43を取り付け、ネジ
44で固定してセッティングを完了する。
る方法としては、該スタンパー1のロール基材2への取
り付け、樹脂シートの成形中及び成形後を通じて該スタ
ンパー1と固定具3a,3bとが剥離することがなけれ
ば、いかなる方法も用いることができるが、スタンパー
と固定具の密着強度及びスタンパー表面の面の均一性を
考慮した場合、例えばエレクトロンビーム溶着、銀ろう
溶着或いはレーザー溶着が好ましい。例えばエレクトロ
ンビーム溶着やレーザー溶着による固定方法としては、
例えば図4に示す様に、ビーム用スリット41を有する
溶着用治具42の所定位置に固定具3a,3bを設置
し、次に長尺スタンパー1の溶着面と固定具3a,3b
の溶着面とを合わせ、上から上葢43を取り付け、ネジ
44で固定してセッティングを完了する。
【0038】次いで、エレクトロンビーム或いはレーザ
ービーム(例えばYAGレーザーやCO2 レーザー等)
を該ビーム用スリット41を通してスタンパー1に照射
することによって固定具3a,3bをスタンパー1に固
着させることができる。
ービーム(例えばYAGレーザーやCO2 レーザー等)
を該ビーム用スリット41を通してスタンパー1に照射
することによって固定具3a,3bをスタンパー1に固
着させることができる。
【0039】また上記エレクトロンビーム或いはレーザ
ービームで溶着する場合に、該ビームをパルス状に(例
えば周波数60Hz、デューティ20〜50%程度)照
射して溶着した場合、スタンパーへの歪の発生を大幅に
抑えることができる。
ービームで溶着する場合に、該ビームをパルス状に(例
えば周波数60Hz、デューティ20〜50%程度)照
射して溶着した場合、スタンパーへの歪の発生を大幅に
抑えることができる。
【0040】更に銀ろう溶着により固定具の固定を行な
う場合、スタンパー1の溶着面と固定具3a,3bの溶
着面の間に銀ろう箔を介し、溶着面同士を合わせ、その
上から20〜50kg/cm2 の加圧を行ない、スタン
パー1と固定具3a,3bを密着させた後、これを例え
ば真空度2×10-5Torr、ピーク加熱温度:820
℃、加熱時間:7時間の条件で真空加熱炉にて銀ろう溶
着を行ない、長尺スタンパーに固定具を固定することが
できる。なお、固定具とスタンパーとの溶着を固定具3
a,3bをロール基材2の溝にセットした後に溶着する
ことにより、溶着位置決めが精度よく行なわれる。
う場合、スタンパー1の溶着面と固定具3a,3bの溶
着面の間に銀ろう箔を介し、溶着面同士を合わせ、その
上から20〜50kg/cm2 の加圧を行ない、スタン
パー1と固定具3a,3bを密着させた後、これを例え
ば真空度2×10-5Torr、ピーク加熱温度:820
℃、加熱時間:7時間の条件で真空加熱炉にて銀ろう溶
着を行ない、長尺スタンパーに固定具を固定することが
できる。なお、固定具とスタンパーとの溶着を固定具3
a,3bをロール基材2の溝にセットした後に溶着する
ことにより、溶着位置決めが精度よく行なわれる。
【0041】本発明において、調整部材82はスタンパ
ー部材とヤング率の異る材料、即ちスタンパー部材より
もヤング率が小さい、しかもその弾性変形領域がスタン
パー部材のそれよりも大きい材料とする事により、スタ
ンパーの寸法に影響を与えずにスタンパーを“ゆるむ”
ことなくロールに固定することが可能となる。
ー部材とヤング率の異る材料、即ちスタンパー部材より
もヤング率が小さい、しかもその弾性変形領域がスタン
パー部材のそれよりも大きい材料とする事により、スタ
ンパーの寸法に影響を与えずにスタンパーを“ゆるむ”
ことなくロールに固定することが可能となる。
【0042】例えば、プリフォーマットされているスタ
ンパーがニッケル(ヤング率:19.5×103kgf
/mm2)電鋳で作られている場合には、よりもヤング
率が小さい調整部材としては、銅(ヤング率:11.9
×103kgf/mm2)、黄銅(ヤング率:10.5
×103kgf/mm2)、青銅(ヤング率:11.2
×103kgf/mm2)、洋銀(ヤング率:12.2
×103kgf/mm2)、リン青銅(ヤング率:1
1.0×103kgf/mm2)などの銅および銅合金
などが好ましく使用できる。
ンパーがニッケル(ヤング率:19.5×103kgf
/mm2)電鋳で作られている場合には、よりもヤング
率が小さい調整部材としては、銅(ヤング率:11.9
×103kgf/mm2)、黄銅(ヤング率:10.5
×103kgf/mm2)、青銅(ヤング率:11.2
×103kgf/mm2)、洋銀(ヤング率:12.2
×103kgf/mm2)、リン青銅(ヤング率:1
1.0×103kgf/mm2)などの銅および銅合金
などが好ましく使用できる。
【0043】また、図8に示される様に、プリフォーマ
ットされたスタンパー81が支持体83上に固定される
場合には、支持体83のヤング率よりも小さい材料を調
整部材82として適宜選択すればよい。
ットされたスタンパー81が支持体83上に固定される
場合には、支持体83のヤング率よりも小さい材料を調
整部材82として適宜選択すればよい。
【0044】また、スタンパー部材のヤング率と調整部
材のヤング率の差は、通常スタンパー部材のヤング率の
10%以上であり、好ましくは15〜70%が望まし
い。5%未満ではスタンパーとの溶接部分の影響が無視
できず好ましくない。
材のヤング率の差は、通常スタンパー部材のヤング率の
10%以上であり、好ましくは15〜70%が望まし
い。5%未満ではスタンパーとの溶接部分の影響が無視
できず好ましくない。
【0045】また、図2において、スタンパー部材の長
さ(l1 ):調整部材の長さ(l2)の比は通常2:1
〜9:1であり、好ましくは3:1〜8:1が望まし
い。2:1〜9:1の範囲外では小さいと溶接部分の影
響が無視できず、大きいと材料の効率的な利用という経
済的な理由で好ましくない。
さ(l1 ):調整部材の長さ(l2)の比は通常2:1
〜9:1であり、好ましくは3:1〜8:1が望まし
い。2:1〜9:1の範囲外では小さいと溶接部分の影
響が無視できず、大きいと材料の効率的な利用という経
済的な理由で好ましくない。
【0046】次に、図1のスタンパーロールを用いた情
報記録媒体用基板の連続的な製造方法について図5に基
づいて説明する。先ず、押出機51に投入された樹脂ペ
レットが押出機51のバレルの中で加熱熔融され、スク
リューによって加圧されて、T−ダイ52によってシー
ト状に成形される。この時の樹脂の温度は、例えばポリ
カーボネート樹脂の場合260℃〜330℃、好ましく
は280℃〜320℃であり、T−ダイからは透明な実
質的に溶融状態の溶融樹脂シート53として連続的に押
し出されてくる。T−ダイはこの溶融樹脂シートが鏡面
ロール54とスタンパーロール5の間に押し出される様
に配置する。次いで、該熔融樹脂シート53を鏡面ロー
ル54とスタンパーロール5とで挟圧し、スタンパー1
の表面のプリフォーマットパターン7を該熔融樹脂シー
ト53の表面に転写する事によって情報記録媒体用基板
シート56が成形される。
報記録媒体用基板の連続的な製造方法について図5に基
づいて説明する。先ず、押出機51に投入された樹脂ペ
レットが押出機51のバレルの中で加熱熔融され、スク
リューによって加圧されて、T−ダイ52によってシー
ト状に成形される。この時の樹脂の温度は、例えばポリ
カーボネート樹脂の場合260℃〜330℃、好ましく
は280℃〜320℃であり、T−ダイからは透明な実
質的に溶融状態の溶融樹脂シート53として連続的に押
し出されてくる。T−ダイはこの溶融樹脂シートが鏡面
ロール54とスタンパーロール5の間に押し出される様
に配置する。次いで、該熔融樹脂シート53を鏡面ロー
ル54とスタンパーロール5とで挟圧し、スタンパー1
の表面のプリフォーマットパターン7を該熔融樹脂シー
ト53の表面に転写する事によって情報記録媒体用基板
シート56が成形される。
【0047】そしてこの時、本発明のスタンパーロール
5は熔融樹脂シートがスタンパーロール上で急激に固化
することのない温度に保たれる。
5は熔融樹脂シートがスタンパーロール上で急激に固化
することのない温度に保たれる。
【0048】即ち、スタンパーロールの温度は用いる樹
脂の熱変形温度の+20〜−20℃の範囲に加熱される
のが好ましく、例えばポリカーボネート樹脂を成形する
場合、スタンパーロールの表面温度は100℃〜160
℃に加熱されるのが好ましい。即ち、上記の温度範囲と
することにより溶融樹脂シートが急冷されないため樹脂
シートに収縮等の歪みが生じにくい。又、該スタンパー
ロールに対向配置されてなる鏡面ロール54,55の温
度はスタンパーロール5と同じか若干低めに設定される
のが好ましい。
脂の熱変形温度の+20〜−20℃の範囲に加熱される
のが好ましく、例えばポリカーボネート樹脂を成形する
場合、スタンパーロールの表面温度は100℃〜160
℃に加熱されるのが好ましい。即ち、上記の温度範囲と
することにより溶融樹脂シートが急冷されないため樹脂
シートに収縮等の歪みが生じにくい。又、該スタンパー
ロールに対向配置されてなる鏡面ロール54,55の温
度はスタンパーロール5と同じか若干低めに設定される
のが好ましい。
【0049】これらのロールの温度の調節は、例えばロ
ールに鋳込まれたヒーターにより電気的に加熱された
り、ロールの中心部に熱媒を循環させることにより制御
される。
ールに鋳込まれたヒーターにより電気的に加熱された
り、ロールの中心部に熱媒を循環させることにより制御
される。
【0050】
【実施例】次に、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
【0051】なお、下記各実施例に於て各部材の寸法
は、特に記載の無い限り常温(25℃)での値である。
又、ヤング率はJIS−Z−8106、熱膨張率はJI
S−Z−9211に基づく値である。
は、特に記載の無い限り常温(25℃)での値である。
又、ヤング率はJIS−Z−8106、熱膨張率はJI
S−Z−9211に基づく値である。
【0052】実施例1 下記の方法に従ってスタンパーを作製した。先ず、縦3
40mm×横340mm、厚さ10mmの青板ガラスの
表面を鏡面研磨した後、フォトレジスト(商品名:AZ
−1370;ヘキストジャパン(株)製)をスピンコー
トして厚さ3000Åのフォトレジスト層を形成し、次
いで90℃で30分間プレベークを行なった。
40mm×横340mm、厚さ10mmの青板ガラスの
表面を鏡面研磨した後、フォトレジスト(商品名:AZ
−1370;ヘキストジャパン(株)製)をスピンコー
トして厚さ3000Åのフォトレジスト層を形成し、次
いで90℃で30分間プレベークを行なった。
【0053】次に、レーザー露光装置を用い、図6に示
す光カードのプリフォーマットパターンを露光し、現像
液(商品名:AZ−312MIF;ヘキストジャパン
(株)製)で現像することによりレジストパターンを形
成し、光カード用のガラス原盤を作製した。なお、上記
プリフォーマットパターンは、縦80mm×横33mm
の記録領域内に形成された幅3μm、ピッチ12μm、
深さ2500〜3000ÅのAT用トラック溝やトラッ
クナンバーなどのパターンであって、1枚のガラス原盤
上に光カード6枚相当のプリフォーマットパターンを形
成した。
す光カードのプリフォーマットパターンを露光し、現像
液(商品名:AZ−312MIF;ヘキストジャパン
(株)製)で現像することによりレジストパターンを形
成し、光カード用のガラス原盤を作製した。なお、上記
プリフォーマットパターンは、縦80mm×横33mm
の記録領域内に形成された幅3μm、ピッチ12μm、
深さ2500〜3000ÅのAT用トラック溝やトラッ
クナンバーなどのパターンであって、1枚のガラス原盤
上に光カード6枚相当のプリフォーマットパターンを形
成した。
【0054】次に、プリフォーマットパターン上に導電
層として厚さ1000Åのニッケル膜をスパッタで成膜
し、該ニッケル膜上に更に電鋳法によってニッケルを厚
さ170μmに成膜した後、該ニッケル膜表面(スタン
パーの裏面)を鏡面研磨して表面粗さ0.1μmに仕上
げた。次いで、ニッケル膜をガラス原盤から剥離してニ
ッケル膜のプリフォーマットパターンの転写面に付着し
ているフォトレジストを除去し、トリミングして外形寸
法が縦260mm×横180mm、厚さ150μmの6
個の光カード用プリフォーマットパターンを有するNi
スタンパー(ヤング率:19.5×103kgf/mm
2)を作製した。
層として厚さ1000Åのニッケル膜をスパッタで成膜
し、該ニッケル膜上に更に電鋳法によってニッケルを厚
さ170μmに成膜した後、該ニッケル膜表面(スタン
パーの裏面)を鏡面研磨して表面粗さ0.1μmに仕上
げた。次いで、ニッケル膜をガラス原盤から剥離してニ
ッケル膜のプリフォーマットパターンの転写面に付着し
ているフォトレジストを除去し、トリミングして外形寸
法が縦260mm×横180mm、厚さ150μmの6
個の光カード用プリフォーマットパターンを有するNi
スタンパー(ヤング率:19.5×103kgf/mm
2)を作製した。
【0055】こうして得られたNiスタンパーには、図
2に示される様に、調整部材82として、Niスタンパ
ーと同じ厚み(150μm)で巾が40mmの5%リン
青銅(ヤング率:11×103 kgf/mm2 )薄板を
接合し、固定具3a、3bに固定した。
2に示される様に、調整部材82として、Niスタンパ
ーと同じ厚み(150μm)で巾が40mmの5%リン
青銅(ヤング率:11×103 kgf/mm2 )薄板を
接合し、固定具3a、3bに固定した。
【0056】固定具3a、3bとしては、高さ10m
m、幅10mm、長さ250mmの角柱状材を用いて、
図4に示される様に、上端が同一平面を保つように調整
部材を含むスタンパーに固定した。
m、幅10mm、長さ250mmの角柱状材を用いて、
図4に示される様に、上端が同一平面を保つように調整
部材を含むスタンパーに固定した。
【0057】固定具はスタンパーの固定時に湾曲等の変
形が起らない強度が必要であり、本実施例では18−8
ステンレス鋼を用いた。
形が起らない強度が必要であり、本実施例では18−8
ステンレス鋼を用いた。
【0058】Niスタンパーへの調整部材の接合や両端
部への固定具3a、3bの固着はエレクトロンビーム溶
着法に従って行なった。具体的には図4に示す溶着用治
具42を用いて、エレクトロンビーム溶着装置(商品
名:EBW6LB:三菱電気(株)社製)を用いて、N
i電鋳スタンパー1へ調整部材82を溶着し、さらにス
タンパー1の端面を溶着し、スタンパー1と固定具3
a、3bを固着した。
部への固定具3a、3bの固着はエレクトロンビーム溶
着法に従って行なった。具体的には図4に示す溶着用治
具42を用いて、エレクトロンビーム溶着装置(商品
名:EBW6LB:三菱電気(株)社製)を用いて、N
i電鋳スタンパー1へ調整部材82を溶着し、さらにス
タンパー1の端面を溶着し、スタンパー1と固定具3
a、3bを固着した。
【0059】なお溶着の条件は、真空度:5×10-2T
orr、加速電圧:60kV、ビーム電流:3.2m
A、ビーム速度:4.0m/minで行なった。
orr、加速電圧:60kV、ビーム電流:3.2m
A、ビーム速度:4.0m/minで行なった。
【0060】一方、ロール基材2は以下の方法で作製し
た。熱膨張率13×10-6/℃、肉厚25mm、直径3
10mm、幅400mmの鉄製の中空ロールの周面にク
ロムを厚さ0.2mmにメッキし、その表面粗さを0.
1μm以下に仕上げロール基材2を形成した。
た。熱膨張率13×10-6/℃、肉厚25mm、直径3
10mm、幅400mmの鉄製の中空ロールの周面にク
ロムを厚さ0.2mmにメッキし、その表面粗さを0.
1μm以下に仕上げロール基材2を形成した。
【0061】次いで、該ロール基材の周面に係止溝4
a,4bとして深さが10mm、幅が12mm、長さ4
00mmの溝を形成し、係止溝4a及び4bの間隔は3
00mmとした。
a,4bとして深さが10mm、幅が12mm、長さ4
00mmの溝を形成し、係止溝4a及び4bの間隔は3
00mmとした。
【0062】次いで、固定具3a,3bを係止溝4a,
4bに嵌挿し、固定具3aとロール基材2とをネジ6
a,6bでスタンパー1がずれない程度に仮固定した。
4bに嵌挿し、固定具3aとロール基材2とをネジ6
a,6bでスタンパー1がずれない程度に仮固定した。
【0063】次いで、このスタンパーロールを図5に示
す装置に取り付け、周面温度が145℃となる様にスタ
ンパーロール中空部にオイルを循環させて加熱した。こ
の時、ロール基材とスタンパーは熱膨張率の差だけスタ
ンパーに“ゆるみ”が生じた。この“ゆるみ”をスタン
パーの両端に張力を加え、スタンパーをロール基材2の
周面に密着させ、その後、ネジ6a、6bを締めて固定
具3a、3bとロール基材2とを確実に固定した。
す装置に取り付け、周面温度が145℃となる様にスタ
ンパーロール中空部にオイルを循環させて加熱した。こ
の時、ロール基材とスタンパーは熱膨張率の差だけスタ
ンパーに“ゆるみ”が生じた。この“ゆるみ”をスタン
パーの両端に張力を加え、スタンパーをロール基材2の
周面に密着させ、その後、ネジ6a、6bを締めて固定
具3a、3bとロール基材2とを確実に固定した。
【0064】次いで、ポリカーボネート樹脂を押出機5
1より押し出してスタンパーロール5及び鏡面ロール5
4で挟圧して厚さ0.4mmの光カード用基板シートを
製造した。
1より押し出してスタンパーロール5及び鏡面ロール5
4で挟圧して厚さ0.4mmの光カード用基板シートを
製造した。
【0065】なお、成形条件はT−ダイの温度300
℃、スタンパーロール5の表面温度145℃、樹脂シー
トの搬送速度3m/分として10時間連続して成形を行
なった。こうして成形した光カード基板シートの複屈折
は10〜15nm程度と小さく、又プリフォーマットパ
ターンの転写性も良好であった。更に成形直後のスタン
パーロール5のスタンパーの有効領域の表面温度を赤外
放射温度計(商品名:サーマルビデオシステムTVS−
5000:日本アビオニクス(株))を用いて測定し、
温度ムラを観察したところ温度差は最大で5℃以内と極
めて小さく、成形中に於てもスタンパー1とロール基材
2との密着性が良好であったことが分る。
℃、スタンパーロール5の表面温度145℃、樹脂シー
トの搬送速度3m/分として10時間連続して成形を行
なった。こうして成形した光カード基板シートの複屈折
は10〜15nm程度と小さく、又プリフォーマットパ
ターンの転写性も良好であった。更に成形直後のスタン
パーロール5のスタンパーの有効領域の表面温度を赤外
放射温度計(商品名:サーマルビデオシステムTVS−
5000:日本アビオニクス(株))を用いて測定し、
温度ムラを観察したところ温度差は最大で5℃以内と極
めて小さく、成形中に於てもスタンパー1とロール基材
2との密着性が良好であったことが分る。
【0066】実施例2 実施例1に於て、スタンパーを、図7に示す様に2枚の
Niスタンパーと、固定具−Niスタンパー間、Niス
タンパー−Niスタンパー間、Niスタンパー−固定具
間の3ヶ所に調整部材を設けた構成にした以外は実施例
1と同様にしてスタンパーロールを作製し、光カード用
基板シートを成形した。
Niスタンパーと、固定具−Niスタンパー間、Niス
タンパー−Niスタンパー間、Niスタンパー−固定具
間の3ヶ所に調整部材を設けた構成にした以外は実施例
1と同様にしてスタンパーロールを作製し、光カード用
基板シートを成形した。
【0067】Niスタンパー81は巾180mm、長さ
(l1 )300mm、厚み150μmで、調整部材82
は銅薄板(電気銅、ヤング率:11.9×103kgf
/mm2)で巾180mm、長さ(l2 )40mm、厚
み150μmである。固定具及びスタンパーの制作は実
施例1と同様である。この様なスタンパーを使用する事
により実施例1と同様な結果を得た。
(l1 )300mm、厚み150μmで、調整部材82
は銅薄板(電気銅、ヤング率:11.9×103kgf
/mm2)で巾180mm、長さ(l2 )40mm、厚
み150μmである。固定具及びスタンパーの制作は実
施例1と同様である。この様なスタンパーを使用する事
により実施例1と同様な結果を得た。
【0068】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、表
面の微細な凹状パターンを転写するスタンパーをロール
上に脱着自在に取り付けたスタンパーロールに於て、該
スタンパーの一部に、該スタンパーのスタンパー部材と
ヤング率の異る、特にスタンパー部材よりもヤング率が
小さい調整部材を設け、ロールの高温時に増締めを行な
うことによって、樹脂シートの成形時のロールが高温に
なってもスタンパーの“ゆるみ”がなく、しかも従来の
ようにプリフォーマットされたスタンパーのパタ−ン寸
法を損なうことなく、耐久性良く使用することができ、
またロールへのスタンパーの脱着も再現性良く繰返して
行なうことができる。
面の微細な凹状パターンを転写するスタンパーをロール
上に脱着自在に取り付けたスタンパーロールに於て、該
スタンパーの一部に、該スタンパーのスタンパー部材と
ヤング率の異る、特にスタンパー部材よりもヤング率が
小さい調整部材を設け、ロールの高温時に増締めを行な
うことによって、樹脂シートの成形時のロールが高温に
なってもスタンパーの“ゆるみ”がなく、しかも従来の
ようにプリフォーマットされたスタンパーのパタ−ン寸
法を損なうことなく、耐久性良く使用することができ、
またロールへのスタンパーの脱着も再現性良く繰返して
行なうことができる。
【図1】本発明のスタンパーロールの一実施態様の概略
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】図1のスタンパーロールの部分拡大平面図であ
る。
る。
【図3】本発明のスタンパーロールに用いられる固定具
の一実施態様を示す概略図である。
の一実施態様を示す概略図である。
【図4】本発明のスタンパーロールに用いるスタンパー
と固定具の固着方法を示す説明図である。
と固定具の固着方法を示す説明図である。
【図5】本発明における情報記録媒体用基板シートの製
造装置を示す概略図である。
造装置を示す概略図である。
【図6】本発明を実施した情報記録媒体の一例としての
光カードのプリフォーマットを示す説明図である。
光カードのプリフォーマットを示す説明図である。
【図7】実施例2のスタンパーを示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施態様を示す説明図である。
1 スタンパー 2 ロール基材 3a,3b 固定具 4a,4b 係止溝 5 スタンパーロール 6a,6b ネジ 7 プリフォーマットパターン 10 上底 11 下底 41 ビーム用スリット 42 溶着用治具 43 上葢 44 ネジ 45 レーザービーム 51 押出機 52 Tダイ 53 熔融樹脂シート 54 鏡面ロール 55 鏡面ロール 56 情報記録媒体用基板シート 61 光カード 62 光記録領域 63 記録トラック 64 プリフォーマット 64a トラックID 64b プリグルーブ 81 電鋳スタンパー 82 調整部材 83 支持体
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に微細な凹凸状パターンを有するス
タンパーをロール上に脱着自在に取付けたスタンパーロ
ールに於て、該スタンパーの一部にスタンパー部材とヤ
ング率の異る調整部材を設けてなることを特徴とするス
タンパーロール。 - 【請求項2】 前記調整部材のヤング率がスタンパー部
材のヤング率よりも小さい請求項1記載のスタンパーロ
ール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11768995A JPH08293133A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | スタンパーロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11768995A JPH08293133A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | スタンパーロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08293133A true JPH08293133A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14717865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11768995A Pending JPH08293133A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | スタンパーロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08293133A (ja) |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP11768995A patent/JPH08293133A/ja active Pending
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