JPH08294360A - 青果物の保存方法 - Google Patents
青果物の保存方法Info
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- JPH08294360A JPH08294360A JP10284895A JP10284895A JPH08294360A JP H08294360 A JPH08294360 A JP H08294360A JP 10284895 A JP10284895 A JP 10284895A JP 10284895 A JP10284895 A JP 10284895A JP H08294360 A JPH08294360 A JP H08294360A
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- vegetables
- fruits
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 青果物の実際の流通システムの中でMA包装
を利用するときにその青果物の呼吸量、高温に曝される
時間等の諸元を測定し、それをもとに計算された酸素透
過量の包装袋に青果物を密封することにより、これまで
以上に鮮度を維持し、事故なく流通する手段を提供する
こと。 【構成】 産地より店舗までの流通で急激な温度変化が
伴う流通状態でMA(Modified Atomosphere)包装で鮮
度保持するとき、一般式 P=(0.8〜1.2)×{H×RTmax×W+(Co2min−Ce
q)÷100×V0}/S/d P:必要とされる酸素透過量[O2 cc/m2・hr・atm] H:高温に曝される時間[hr] V0:容器の有効容積[cc] RTmax:最高温度での青果物の呼吸量[CO2 cc/kg・
hr] W:内容量[kg] Co2min:必要最小限の容器内酸素濃度[%] S:使用する容器の有効包装面積[m2] Ceq:平衡状態の酸素濃度[%] d:1日[24hr] により必要とされる酸素透過量を計算し、使用する容器
の酸素透過量が計算された酸素透過量となるように設定
し、該容器に青果物を詰め、密封することを特徴とする
青果物の保存方法。
を利用するときにその青果物の呼吸量、高温に曝される
時間等の諸元を測定し、それをもとに計算された酸素透
過量の包装袋に青果物を密封することにより、これまで
以上に鮮度を維持し、事故なく流通する手段を提供する
こと。 【構成】 産地より店舗までの流通で急激な温度変化が
伴う流通状態でMA(Modified Atomosphere)包装で鮮
度保持するとき、一般式 P=(0.8〜1.2)×{H×RTmax×W+(Co2min−Ce
q)÷100×V0}/S/d P:必要とされる酸素透過量[O2 cc/m2・hr・atm] H:高温に曝される時間[hr] V0:容器の有効容積[cc] RTmax:最高温度での青果物の呼吸量[CO2 cc/kg・
hr] W:内容量[kg] Co2min:必要最小限の容器内酸素濃度[%] S:使用する容器の有効包装面積[m2] Ceq:平衡状態の酸素濃度[%] d:1日[24hr] により必要とされる酸素透過量を計算し、使用する容器
の酸素透過量が計算された酸素透過量となるように設定
し、該容器に青果物を詰め、密封することを特徴とする
青果物の保存方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物を産地より消費
地の店舗まで流通するとき、MA(ModifiedAtomospher
e)包装で鮮度保持を行うために、流通内で起こり得る
急激な温度変化に対応し、青果物の鮮度を良好な状態に
保つように使用する袋の酸素透過量を調整して青果物を
保存する方法に関するものである。
地の店舗まで流通するとき、MA(ModifiedAtomospher
e)包装で鮮度保持を行うために、流通内で起こり得る
急激な温度変化に対応し、青果物の鮮度を良好な状態に
保つように使用する袋の酸素透過量を調整して青果物を
保存する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来青果物は鮮度保持が難しく、消費さ
れる地域の近郊で生産され、供給されてきた。しかし、
近年土地の高騰により小規模の生産では採算性が低下
し、また、労働力の不足により生産地は消費地から遠ざ
かって行き、この現象は現在でも促進されている。その
ために青果物の鮮度保持は重要性が増し、各種の方法が
考案されている。たとえば流通手段としてはトラック輸
送、貨車輸送に加え、最近では航空輸送されるものまで
出てきた。また、鮮度保持には温度管理が有効であり、
冷蔵輸送システムを導入したコンテナの開発が進んでい
る。また、包装資材についても保温効果の高い発泡スチ
ロール箱、ダンボール箱、蓄冷材などの開発が進んでい
る。青果物の輸送には一部の低温障害を起こすものを除
いては低温で短時間に生産地から販売店舗まで輸送する
ことが理想的である。しかし、国内の青果物の輸送は生
産地から中央市場に集められ、さらに各店舗まで配送さ
れる。また、場合によっては中央に集められたものが、
地方の青果市場に転送されることも珍しくないことでは
なく、一層輸送時間が長くなってきている。産地から店
舗までの輸送では各中継点で手段が変化する度に温度変
化が起こりそれが青果物にストレスを与える結果にな
り、鮮度低下を一層促進する。近年CA(Controled Ato
mosphere)条件を参考にしたMA包装が一部で利用され
始めたが、一定温度での利用方法が多く、実際の流通に
即したものはない。
れる地域の近郊で生産され、供給されてきた。しかし、
近年土地の高騰により小規模の生産では採算性が低下
し、また、労働力の不足により生産地は消費地から遠ざ
かって行き、この現象は現在でも促進されている。その
ために青果物の鮮度保持は重要性が増し、各種の方法が
考案されている。たとえば流通手段としてはトラック輸
送、貨車輸送に加え、最近では航空輸送されるものまで
出てきた。また、鮮度保持には温度管理が有効であり、
冷蔵輸送システムを導入したコンテナの開発が進んでい
る。また、包装資材についても保温効果の高い発泡スチ
ロール箱、ダンボール箱、蓄冷材などの開発が進んでい
る。青果物の輸送には一部の低温障害を起こすものを除
いては低温で短時間に生産地から販売店舗まで輸送する
ことが理想的である。しかし、国内の青果物の輸送は生
産地から中央市場に集められ、さらに各店舗まで配送さ
れる。また、場合によっては中央に集められたものが、
地方の青果市場に転送されることも珍しくないことでは
なく、一層輸送時間が長くなってきている。産地から店
舗までの輸送では各中継点で手段が変化する度に温度変
化が起こりそれが青果物にストレスを与える結果にな
り、鮮度低下を一層促進する。近年CA(Controled Ato
mosphere)条件を参考にしたMA包装が一部で利用され
始めたが、一定温度での利用方法が多く、実際の流通に
即したものはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、青果
物の実際の流通システムの中でMA包装を利用するとき
にその青果物の呼吸量、高温に曝される時間等の諸元を
測定し、それをもとに計算された酸素透過量の包装袋に
青果物を密封することにより、これまで以上に鮮度を維
持し、事故なく流通する手段を提供するものである。
物の実際の流通システムの中でMA包装を利用するとき
にその青果物の呼吸量、高温に曝される時間等の諸元を
測定し、それをもとに計算された酸素透過量の包装袋に
青果物を密封することにより、これまで以上に鮮度を維
持し、事故なく流通する手段を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、青果物を密封
した容器または密封した袋よりなる包装体において、産
地より店舗までの流通で急激な温度変化が伴う流通状態
でMA包装で鮮度保持するとき、一般式 P=(0.8〜1.2)×{H×RTmax×W+(Co2min−Ce
q)÷100×V0}/S/d P:必要とされる酸素透過量[O2 cc/m2・hr・atm] H:高温に曝される時間[hr] V0:容器の有効容積[cc] RTmax:最高温度での青果物の呼吸量[CO2 cc/kg・
hr] W:内容量[kg] Co2min:必要最小限の容器内酸素濃度[%] S:使用する容器の有効包装面積[m2] Ceq:平衡状態での望ましい酸素濃度[%] d:1日[24hr] により必要とされる酸素透過量を計算し、使用する容器
の酸素透過量が計算された酸素透過量となるように設定
し、該容器に青果物を詰め、密封することを特徴とする
青果物の保存方法である。
した容器または密封した袋よりなる包装体において、産
地より店舗までの流通で急激な温度変化が伴う流通状態
でMA包装で鮮度保持するとき、一般式 P=(0.8〜1.2)×{H×RTmax×W+(Co2min−Ce
q)÷100×V0}/S/d P:必要とされる酸素透過量[O2 cc/m2・hr・atm] H:高温に曝される時間[hr] V0:容器の有効容積[cc] RTmax:最高温度での青果物の呼吸量[CO2 cc/kg・
hr] W:内容量[kg] Co2min:必要最小限の容器内酸素濃度[%] S:使用する容器の有効包装面積[m2] Ceq:平衡状態での望ましい酸素濃度[%] d:1日[24hr] により必要とされる酸素透過量を計算し、使用する容器
の酸素透過量が計算された酸素透過量となるように設定
し、該容器に青果物を詰め、密封することを特徴とする
青果物の保存方法である。
【0005】ここでMA(Modified Atomosphere)包装
について説明する。青果物は収穫後も呼吸して生きてい
るもので、その点が肉や魚と大きく異なることである。
冷凍すると細胞が死んでしまい、瑞々しさが損なわれ
る。そのために青果物にはある一定量の酸素を供給して
呼吸を続けさせることが鮮度保持に繋がる。呼吸作用は
生物が生きていくための生理作用であり、収穫後の青果
物はその体内にある養分を消費しながら呼吸する。青果
物の鮮度を保持するには呼吸を冷凍などで停止させるの
ではなく、低温で抑制することが必要である。青果物は
その性質上生存する環境にある一定の二酸化炭素が存在
すると呼吸が抑制されるという性質がある。また、呼吸
は低温の方が抑制される傾向がある。この温度とガス濃
度を理想的に調整し、青果物の呼吸を最低の状態に制御
する条件をCA(Contoroled Atomosphere)条件と呼
ぶ。流通状態など温度変化が伴う環境下ではCA条件を
そのまま保つことは不可能であり、温度に即した環境を
作り出してやることが必要となる。このときの条件をM
Aと言う。MAではその流通条件によって調整するのが
難しく、これまではほとんど勘に頼って調整が行われて
おり、輸送中の事故が頻繁に発生していた。
について説明する。青果物は収穫後も呼吸して生きてい
るもので、その点が肉や魚と大きく異なることである。
冷凍すると細胞が死んでしまい、瑞々しさが損なわれ
る。そのために青果物にはある一定量の酸素を供給して
呼吸を続けさせることが鮮度保持に繋がる。呼吸作用は
生物が生きていくための生理作用であり、収穫後の青果
物はその体内にある養分を消費しながら呼吸する。青果
物の鮮度を保持するには呼吸を冷凍などで停止させるの
ではなく、低温で抑制することが必要である。青果物は
その性質上生存する環境にある一定の二酸化炭素が存在
すると呼吸が抑制されるという性質がある。また、呼吸
は低温の方が抑制される傾向がある。この温度とガス濃
度を理想的に調整し、青果物の呼吸を最低の状態に制御
する条件をCA(Contoroled Atomosphere)条件と呼
ぶ。流通状態など温度変化が伴う環境下ではCA条件を
そのまま保つことは不可能であり、温度に即した環境を
作り出してやることが必要となる。このときの条件をM
Aと言う。MAではその流通条件によって調整するのが
難しく、これまではほとんど勘に頼って調整が行われて
おり、輸送中の事故が頻繁に発生していた。
【0006】流通中のように温度が変化するときにMA
包装で鮮度保持をするときに必要なことは高温に曝され
るときに容器内の酸素が不足して、濃度が2%以下にな
ることと、さらに二酸化炭素が増加し、20%を越え、
嫌気状態になることとである。嫌気状態になると、嫌気
呼吸を開始する。嫌気呼吸では通常呼吸よりも養分も消
費が激しくなり、青果物の傷みが早くなる。このような
状態にしないためには、呼吸が最も激しくなる温度で必
要となる酸素を外部より供給してやることで解消出来
る。必要な酸素量は包装時に内包されている酸素量と最
高温度に曝されている時間内の呼吸総量となる。呼吸総
量を求めるには流通される温度帯で最高温度での青果物
の呼吸量RTmaxを基礎試験で求め、最高温度に保持され
る時間を掛けて求める。呼吸量を求める方法は一定流量
の空気を、青果物を入れた容器内に流し、呼吸によって
増加した二酸化炭素量を測定する方法と簡易的にガス不
透過性容器内に青果物を密封した後容器内二酸化炭素濃
度増加も初期勾配から求める方法がある。本発明では後
者の方法を用いて各温度での呼吸量を求めた。
包装で鮮度保持をするときに必要なことは高温に曝され
るときに容器内の酸素が不足して、濃度が2%以下にな
ることと、さらに二酸化炭素が増加し、20%を越え、
嫌気状態になることとである。嫌気状態になると、嫌気
呼吸を開始する。嫌気呼吸では通常呼吸よりも養分も消
費が激しくなり、青果物の傷みが早くなる。このような
状態にしないためには、呼吸が最も激しくなる温度で必
要となる酸素を外部より供給してやることで解消出来
る。必要な酸素量は包装時に内包されている酸素量と最
高温度に曝されている時間内の呼吸総量となる。呼吸総
量を求めるには流通される温度帯で最高温度での青果物
の呼吸量RTmaxを基礎試験で求め、最高温度に保持され
る時間を掛けて求める。呼吸量を求める方法は一定流量
の空気を、青果物を入れた容器内に流し、呼吸によって
増加した二酸化炭素量を測定する方法と簡易的にガス不
透過性容器内に青果物を密封した後容器内二酸化炭素濃
度増加も初期勾配から求める方法がある。本発明では後
者の方法を用いて各温度での呼吸量を求めた。
【0007】酸素の透過がなければ容器内の酸素は0%
になるので、嫌気呼吸をさせないためには、必要最小限
の酸素Co2minを容器内に確保する。最低の酸素必要量
は青果物によって異なるが一般的には2〜5%程度であ
り、また例外的に二酸化炭素傷害を起こす青果物は酸素
濃度を15%以上必要であり、二酸化炭素傷害を起こさ
ない青果物は酸素濃度を1〜3%に設定する必要があ
る。容器内には青果物の空隙に空気が存在しており、そ
の21%が酸素である。初期の酸素量を除いた量が実際
に必要な酸素量となる。この酸素は青果物が容器内に密
に詰め込まれているときは無視しても良いが、空隙部が
多いときは考慮することが必要である。容器の有効容積
V0 は一定形状の固定されているときは容器の内容積か
ら青果物の容積を除いた容積になる。一方、袋の場合は
最高温度で保存したときに内部の水蒸気圧による膨らみ
の状態での容積から青果物の容積を除いたものとなる。
になるので、嫌気呼吸をさせないためには、必要最小限
の酸素Co2minを容器内に確保する。最低の酸素必要量
は青果物によって異なるが一般的には2〜5%程度であ
り、また例外的に二酸化炭素傷害を起こす青果物は酸素
濃度を15%以上必要であり、二酸化炭素傷害を起こさ
ない青果物は酸素濃度を1〜3%に設定する必要があ
る。容器内には青果物の空隙に空気が存在しており、そ
の21%が酸素である。初期の酸素量を除いた量が実際
に必要な酸素量となる。この酸素は青果物が容器内に密
に詰め込まれているときは無視しても良いが、空隙部が
多いときは考慮することが必要である。容器の有効容積
V0 は一定形状の固定されているときは容器の内容積か
ら青果物の容積を除いた容積になる。一方、袋の場合は
最高温度で保存したときに内部の水蒸気圧による膨らみ
の状態での容積から青果物の容積を除いたものとなる。
【0008】流通の温度は同じ経路をたどれば変化する
パターンは同じようになるが、実際には日々の気候に左
右されるために一定にはならない。測定される最高温度
の差が±15℃以内であれば、必要とされる酸素透過量
は求められた値の0.8〜1.2倍の中に入る。二酸化
炭素の濃度は青果物の呼吸抑制に影響を与える。二酸化
炭素の濃度は最高温度で保持されたときの濃度が最大と
なるが、できるだけ20%を越えないようにする。ま
た、流通で安定した温度での濃度を確認しておくことが
必要である。安定時の濃度は各温度での呼吸量を測定し
ておくことにより類推できる。仮に安定温度での実測で
二酸化炭素が20%を越えている場合は最高温度での呼
吸量の測定に間違いが有ったか、また、二酸化炭素傷害
が発生したものと思えるので、確認する必要がある。
パターンは同じようになるが、実際には日々の気候に左
右されるために一定にはならない。測定される最高温度
の差が±15℃以内であれば、必要とされる酸素透過量
は求められた値の0.8〜1.2倍の中に入る。二酸化
炭素の濃度は青果物の呼吸抑制に影響を与える。二酸化
炭素の濃度は最高温度で保持されたときの濃度が最大と
なるが、できるだけ20%を越えないようにする。ま
た、流通で安定した温度での濃度を確認しておくことが
必要である。安定時の濃度は各温度での呼吸量を測定し
ておくことにより類推できる。仮に安定温度での実測で
二酸化炭素が20%を越えている場合は最高温度での呼
吸量の測定に間違いが有ったか、また、二酸化炭素傷害
が発生したものと思えるので、確認する必要がある。
【0009】MA包装では容器内のガス濃度の調整を行
うので、容器の形態はどのような形状でもかまわない
が、密封し、計算された透過量に調整可能な材質である
ことが必要となる。使用される容器としては、アルミ容
器、プラスチック容器、内面を密封処理されたダンボー
ル箱、プラスチック袋入りダンボール箱、プラスチック
袋などが各種の包装形態で良い。特に好ましいのはプラ
スチック袋かプラスチック袋入りダンボール箱である。
密封容器には必要な酸素及び二酸化炭素のガスの透過量
を付与するために通気性のある材質の場合はその厚さで
調整し、通気性が不足する場合は適当な穴を明けて調整
する。穴の直径(r)は任意に決定してもかまわない
が、穴からのガス透過量(F)は一般式 (Dは拡散係数、C2−C1は袋と外気の濃度勾配、xは
フィルムの厚さ)で表せられ、穴の大きさは平均直径1
0〜150μmが望ましい。
うので、容器の形態はどのような形状でもかまわない
が、密封し、計算された透過量に調整可能な材質である
ことが必要となる。使用される容器としては、アルミ容
器、プラスチック容器、内面を密封処理されたダンボー
ル箱、プラスチック袋入りダンボール箱、プラスチック
袋などが各種の包装形態で良い。特に好ましいのはプラ
スチック袋かプラスチック袋入りダンボール箱である。
密封容器には必要な酸素及び二酸化炭素のガスの透過量
を付与するために通気性のある材質の場合はその厚さで
調整し、通気性が不足する場合は適当な穴を明けて調整
する。穴の直径(r)は任意に決定してもかまわない
が、穴からのガス透過量(F)は一般式 (Dは拡散係数、C2−C1は袋と外気の濃度勾配、xは
フィルムの厚さ)で表せられ、穴の大きさは平均直径1
0〜150μmが望ましい。
【0010】
《実施例1》内寸が650mm×800mmの、厚さ50μ
mのポリエステルとポリエチレンの張り合わせからなる
包装袋を、内寸370mm×320mm×160mmのダンボ
ール箱の内面に張り付け、ブロッコリーを3kg包装
し、袋の針金で締め、密封した。このような容器を生産
地より10℃の保冷コンテナで20時間、市場では約3
0℃で12時間放置され、その後店舗まで30℃で3時
間輸送された。その後は15℃で陳列されて販売され
た。市場での保持時間と店舗までの輸送時間の15時間
30℃に保持されたとして上記の式に各々の数値を代入
し、酸素透過量を求めた。30℃に於けるブロッコリー
の呼吸量RTmax は1600 CO2 cc/kg・hr であっ
た。また、ブロッコリーは嫌気状態になると強い異臭を
発するのでCo2minは3%に設定した。計算の結果必要
とされる酸素透過量Pは5500 cc/m2・hr・atm に
なった。この容器で袋に必要な酸素を供給するために7
0μmの穴を330個開け、実際に試験を行い、その結
果を表1に示す。袋の容積はダンボール箱の容積であ
り、Ceqは15℃での酸素濃度で10%に設定した。
mのポリエステルとポリエチレンの張り合わせからなる
包装袋を、内寸370mm×320mm×160mmのダンボ
ール箱の内面に張り付け、ブロッコリーを3kg包装
し、袋の針金で締め、密封した。このような容器を生産
地より10℃の保冷コンテナで20時間、市場では約3
0℃で12時間放置され、その後店舗まで30℃で3時
間輸送された。その後は15℃で陳列されて販売され
た。市場での保持時間と店舗までの輸送時間の15時間
30℃に保持されたとして上記の式に各々の数値を代入
し、酸素透過量を求めた。30℃に於けるブロッコリー
の呼吸量RTmax は1600 CO2 cc/kg・hr であっ
た。また、ブロッコリーは嫌気状態になると強い異臭を
発するのでCo2minは3%に設定した。計算の結果必要
とされる酸素透過量Pは5500 cc/m2・hr・atm に
なった。この容器で袋に必要な酸素を供給するために7
0μmの穴を330個開け、実際に試験を行い、その結
果を表1に示す。袋の容積はダンボール箱の容積であ
り、Ceqは15℃での酸素濃度で10%に設定した。
【0011】《実施例2》実施例1で使用した袋の8
1.5%の酸素透過量の4480 cc/m2・hr・atmの袋
を作成し、同様の試験を行ったその結果を表1に示す。 《実施例3》実施例1で使用した袋の118.5%の酸
素透過量の6490 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同
様の試験を行ったその結果を表1に示す。 《比較例1》実施例1で使用した袋の70%の酸素透過
量の3850 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試
験を行ったその結果を表1に示す。 《比較例2》実施例1で使用した袋の130%の酸素透
過量の7150 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の
試験を行ったその結果を表1に示す。
1.5%の酸素透過量の4480 cc/m2・hr・atmの袋
を作成し、同様の試験を行ったその結果を表1に示す。 《実施例3》実施例1で使用した袋の118.5%の酸
素透過量の6490 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同
様の試験を行ったその結果を表1に示す。 《比較例1》実施例1で使用した袋の70%の酸素透過
量の3850 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試
験を行ったその結果を表1に示す。 《比較例2》実施例1で使用した袋の130%の酸素透
過量の7150 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の
試験を行ったその結果を表1に示す。
【0012】《実施例4》内寸が90mm×700mm、厚
さ25μmの延伸ポリプロピレンからなる包装袋に10
0gの小ネギを包装し、密封した。これを220mm×7
20mm×180mmのダンボール箱に30束詰めた。こ
れを生産地より15℃の保冷コンテナで20時間、市場
では約30℃で12時間放置され、その後店舗まで30
℃で3時間輸送された。その後は12℃で陳列されて販
売された。ダンボール箱の容積は28512ccであ
る。小ネギが包装された袋は箱の中で空気を取り込んで
も箱の容積までしか膨らまないので、1袋当たりダンボ
ール箱の容積を30束の30で除して950ccの容積と
した。Ceqは12℃での酸素濃度となるが、10%に設
定した。市場での保持時間と店舗までの輸送時間の15
時間30℃に保持されたとして上記の式に各々の数値を
代入し、必要とされる酸素透過量を求めた。小ネギの3
0℃に於ける呼吸量RTmax は585 CO2 cc/kg・h
r、Co2min は3%に設定した。計算の結果、酸素透過
量Pは231 cc/m2・hr・atmなった。この容器で袋に
必要な酸素を供給するために50μmの穴を13個開
け、実際に試験を行い、その結果を表2に示す。
さ25μmの延伸ポリプロピレンからなる包装袋に10
0gの小ネギを包装し、密封した。これを220mm×7
20mm×180mmのダンボール箱に30束詰めた。こ
れを生産地より15℃の保冷コンテナで20時間、市場
では約30℃で12時間放置され、その後店舗まで30
℃で3時間輸送された。その後は12℃で陳列されて販
売された。ダンボール箱の容積は28512ccであ
る。小ネギが包装された袋は箱の中で空気を取り込んで
も箱の容積までしか膨らまないので、1袋当たりダンボ
ール箱の容積を30束の30で除して950ccの容積と
した。Ceqは12℃での酸素濃度となるが、10%に設
定した。市場での保持時間と店舗までの輸送時間の15
時間30℃に保持されたとして上記の式に各々の数値を
代入し、必要とされる酸素透過量を求めた。小ネギの3
0℃に於ける呼吸量RTmax は585 CO2 cc/kg・h
r、Co2min は3%に設定した。計算の結果、酸素透過
量Pは231 cc/m2・hr・atmなった。この容器で袋に
必要な酸素を供給するために50μmの穴を13個開
け、実際に試験を行い、その結果を表2に示す。
【0013】《実施例5》実施例4で使用した袋の11
8%のガス透過量の272 cc/m2・hr・atmの袋を作成
し、同様の試験を行ったその結果を表2に示す。 《実施例6》実施例4で使用した袋の82%のガス透過
量の190 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試験
を行ったその結果を表2に示す。 《比較例3》実施例4で使用した袋の132%のガス透
過量の305 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試
験を行ったその結果を表2に示す。 《比較例4》実施例4で使用した袋の70%のガス透過
量の162 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試験
を行ったその結果を表2に示す。
8%のガス透過量の272 cc/m2・hr・atmの袋を作成
し、同様の試験を行ったその結果を表2に示す。 《実施例6》実施例4で使用した袋の82%のガス透過
量の190 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試験
を行ったその結果を表2に示す。 《比較例3》実施例4で使用した袋の132%のガス透
過量の305 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試
験を行ったその結果を表2に示す。 《比較例4》実施例4で使用した袋の70%のガス透過
量の162 cc/m2・hr・atmの袋を作成し、同様の試験
を行ったその結果を表2に示す。
【0014】 輸送後の保存温度は15℃で容器を開封して保存した。
【0015】 輸送後の保存温度は12℃で容器を開封して保存した。
【0016】
【発明の効果】本発明の理論式で計算することにより、
MA包装を流通上で使用する袋を安易に決定でき、速や
かに実用化が計れる。
MA包装を流通上で使用する袋を安易に決定でき、速や
かに実用化が計れる。
Claims (1)
- 【請求項1】 産地より店舗までの流通で急激な温度変
化が伴う流通状態でMA(Modified Atomosphere)包装
で鮮度保持するとき、一般式 P=(0.8〜1.2)×{H×RTmax×W+(Co2min−Ce
q)÷100×V0}/S/d P:必要とされる酸素透過量[O2 cc/m2・hr・atm] H:高温に曝される時間[hr] V0:容器の有効容積[cc] RTmax:最高温度での青果物の呼吸量[CO2 cc/kg・
hr] W:内容量[kg] Co2min:必要最小限の容器内酸素濃度[%] S:使用する容器の有効包装面積[m2] Ceq:平衡状態での望ましい酸素濃度[%] d:1日[24hr] により必要とされる酸素透過量を計算し、使用する容器
の酸素透過量が計算された酸素透過量となるように設定
し、該容器に青果物を詰め、密封することを特徴とする
青果物の保存方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10284895A JPH08294360A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 青果物の保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10284895A JPH08294360A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 青果物の保存方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08294360A true JPH08294360A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14338373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10284895A Pending JPH08294360A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 青果物の保存方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08294360A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11292174A (ja) * | 1998-04-13 | 1999-10-26 | Toyobo Co Ltd | 青果物用段ボール箱包装体 |
| JP2000333597A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 青果物用鮮度保持包装体 |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP10284895A patent/JPH08294360A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11292174A (ja) * | 1998-04-13 | 1999-10-26 | Toyobo Co Ltd | 青果物用段ボール箱包装体 |
| JP2000333597A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 青果物用鮮度保持包装体 |
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