JPH08294875A - インパクト式ねじ締め装置 - Google Patents

インパクト式ねじ締め装置

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JPH08294875A
JPH08294875A JP7101458A JP10145895A JPH08294875A JP H08294875 A JPH08294875 A JP H08294875A JP 7101458 A JP7101458 A JP 7101458A JP 10145895 A JP10145895 A JP 10145895A JP H08294875 A JPH08294875 A JP H08294875A
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JP
Japan
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impact
fastening force
type screw
torque
screw tightening
Prior art date
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JP7101458A
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English (en)
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Junichi Maruyama
山 旬 一 丸
Tatsumi Nabekura
倉 立 身 鍋
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
    • B25B23/145Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers specially adapted for fluid operated wrenches or screwdrivers
    • B25B23/1456Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers specially adapted for fluid operated wrenches or screwdrivers having electrical components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 締結力演算および制御ロジックが簡便で、し
かも、ねじ締め作業において、ねじ面および座面の摩擦
係数のバラツキが大きい場合であっても締結力を精度良
く演算でき、その結果、カット・オフ時の締結力のバラ
ツキを小さく抑えることのできるインパクト式ねじ締め
装置を提供する。 【構成】 駆動出力にパルス成分を有する駆動手段2,
3と、一端にねじとの継手部6を有しかつ駆動手段2,
3により駆動されてねじを締付ける主軸4と、主軸4の
トルク変化を検出するトルク検出手段5をそなえるイン
パクト式ねじ締め機本体1と、トルク検出手段5の検出
結果から着座以降のインパクトの発生回数を検出する演
算手段7と、インパクトの発生回数が所定値になった時
点で駆動手段2,3の動力源を遮断する制御手段7を具
備したインパクト式ねじ締め装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃力を利用してねじ
締め作業を行うねじ締め装置に関し、例えば、インパク
ト・レンチやインパクト式ナット・ランナーなどに関
し、特に、ねじの締結力(締付け力)を制御する技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の締結力を制御するインパクト・レ
ンチとしては、例えば、特願平5−333988号明細
書および図面(未公開)に記載の装置がある。
【0003】図15は上記の装置の断面図である。図1
5において、インパクト・レンチ本体101の主軸10
2は磁歪効果を有する材料で構成されている。そして、
ねじ締めの際に発生するインパクト・トルクに伴う主軸
102の表面の透磁率変化をトルク検出部103の検出
コイル104a,104bのインダクタンス変化として
検出することにより、トルクの変化を検出する。また、
上記のインパクト・レンチ本体101にはコントローラ
105が接続されており、上記のトルク検出部103か
らの信号に基づいて図16に示すフローチャートの手順
で締結力を演算し、目標とする締結力に達したところ
で、コントローラ105からの制御信号により、シャッ
ト・オフ・バルブ106が閉じてエア・モータ部107
への圧縮空気が遮断され、これによって油圧パルス発生
部108および主軸102の駆動を停止させるように構
成されている。
【0004】以下、図16に示すフローチャートに基づ
いて締結力の演算および制御の手順を説明する。
【0005】まず、ステップS201で目標締結力cF
cの値を、また、ステップS202で着座判定しきい値
フリーランニング時間stFRをそれぞれ設定した後、
ステップS203でインパクト数のカウンタをリセット
し<カウントi=0>、さらに、ステップS204でそ
れまでの締結力の値をリセットする<F(0)=0>。
【0006】次に、ステップS205では、ねじ締めを
開始する。
【0007】また、ステップS206〜ステップS20
8はループを形成しており、着座まではインパクトごと
に着座判定を行う。
【0008】このループにおいて、まず、ステップS2
06でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS2
07でトルクセンサの信号からフリーランニング時間t
FRを求める。
【0009】次に、ステップS208では、フリーラン
ニング時間tFRが着座判定しきい値フリーランニング
時間stFR以下か否かを判断し、NOすなわち未着座
であればステップS206に戻ってステップS208ま
でを繰返す。
【0010】一方、ステップS208でYESになる
と、すなわち、着座と判定すると、ステップS209〜
ステップS212およびステップS213よりなるルー
プに進み、インパクトごとに締結力の計算を行う。
【0011】このループにおいて、まず、ステップS2
09では、トルクセンサの信号からインパクトのピーク
・トルク値TP(i)を求めて記憶する。なお、着座時
点においては、上記ステップS207において一時的に
記憶されているトルク信号からピーク・トルク値T
P(i)を求めればよい。
【0012】次に、ステップS210では、F
(i−1)におけるトルク−締結力変換係数C
TF(i)を、締結力データ・メモリ部のテーブル(図
17に一例を示す)に基づいて計算する。ただし、C
TF(i)=CTF[F(i−1)]。
【0013】次いで、ステップS211では、インパク
トによる締結力の増加分δF(i)=CTF(i)×T
P(i)を計算し、さらに、このインパクト後の締結力
i)を、それまでの締結力すなわち1回前のインパ
クト後の締結力F(i−1)に上記の増加分δF(i)
を加算することにより計算する。したがって、
【0014】
【数式1】 次に、ステップS212では、インパクト後の締結力F
(i)が目標締結力cFc以上か否かを判断し、NOで
あればステップS213でカウントiを1だけ増加させ
た後、ステップS209に戻ってステップS212まで
を繰返す。
【0015】一方、ステップS212でYESになる
と、ステップS214へ進み、その時点でカット・オフ
命令が出される。これによって圧縮空気のバルブが閉じ
られる。
【0016】次に、ステップS215では、終了するか
否かを判断し、YESであればそのまま終了し、NOで
あればステップS203へ戻って次のねじ締めを行う。
【0017】なお、上記の先行技術の説明は、インパク
ト・レンチを例として説明したが、インパクト式ナット
・ランナー等においても同様である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図15
および図16に示した従来の装置においては、締結力を
検出することはできるが、締結力演算および制御ロジッ
クが煩雑なため、インパクトの発生間隔が短い場合には
演算が間に合わないといった問題点があり、また、ねじ
面および座面の摩擦係数のバラツキが大きい場合には締
結力の演算精度が低下し、その結果としてカット・オフ
時の締結力のバラツキが大きくなってしまうという問題
点があった。
【0019】
【発明の目的】本発明は上記のごとき先行技術の問題を
解決し、締結力演算および制御のロジックが簡便で、し
かも、ねじ締め作業において、ねじ面および座面の摩擦
係数のバラツキが大きい場合であっても締結力を精度良
く演算でき、その結果としてカット・オフ時の締結力の
バラツキを小さく抑えることのできるインパクト式ねじ
締め装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、本発明に係わるインパクト
式ねじ締め装置は、請求項1に記載しているように、駆
動出力にパルス成分を有する駆動手段と、一端にねじと
の継手部を有しかつ前記駆動手段により駆動されること
によってねじを締付ける主軸と、前記主軸のトルク変化
を検出するトルク検出手段をそなえるインパクト式ねじ
締め機本体と、前記トルク検出手段の検出結果から着座
以降のインパクトの発生回数を検出する演算手段と、前
記インパクトの発生回数が所定値になった時点で前記駆
動手段の動力源を遮断する制御手段を具備した構成とし
たことを特徴としている。
【0021】なお、上記のインパクト式ねじ締め機本体
は、例えば、後記図1の実施例におけるインパクト式ね
じ締め機本体1に相当し、同じく、上記駆動手段はモー
タ2とトルク・パルス発生器3の部分に相当し、上記主
軸および上記トルク検出手段はそれぞれ、主軸4および
トルク検出器5に相当する。また、上記演算手段および
制御手段は、例えば、後記図1の実施例におけるコント
ローラ7に相当するものとすることができる。
【0022】そして、請求項2に記載しているように、
請求項1に記載のインパクト式ねじ締め装置において、
演算手段が予め求めてある「着座以降のインパクトの発
生回数と締結力との関係」に基づいてインパクトごとに
締結力を演算する機能も兼ね備えているものとすること
ができる。
【0023】なお、上記演算手段は、例えば、後記図1
の実施例におけるコントローラ7に相当するものとする
ことができる。
【0024】また、請求項3に記載しているように、請
求項1または2に記載のインパクト式ねじ締め装置にお
いて、演算手段がトルク検出手段の検出結果から着座を
判定する機能も兼ね備えているものとすることができ
る。
【0025】なお、上記演算手段は、例えば、後記図1
の実施例におけるコントローラ7に相当するものとする
ことができる。
【0026】さらに、請求項4に記載しているように、
請求項1ないし3のいずれかに記載のインパクト式ねじ
締め装置において、インパクトごとに締結力を出力する
インパクト毎締結力出力手段を備えているものとするこ
とができる。
【0027】なお、上記インパクト毎締結力出力手段
は、例えば、後記図1の実施例におけるコントローラ7
に相当するものとすることができる。
【0028】さらにまた、請求項5に記載しているよう
に、請求項1ないし4のいずれかに記載のインパクト式
ねじ締め装置において、インパクトごとに締結力を表示
するインパクト毎締結力表示手段を備えているものとす
ることができる。
【0029】なお、上記インパクト毎締結力表示手段
は、例えば、後記図1の実施例におけるコントローラ7
に相当するものとすることができる。
【0030】さらにまた、請求項6に記載しているよう
に、請求項1ないし5のいずれかに記載のインパクト式
ねじ締め装置において、インパクトの発生回数が所定値
になった時点における締結力を出力する所定時締結力出
力手段を備えているものとすることができる。
【0031】なお、上記出力手段は、例えば後記図1の
実施例におけるコントローラ7に相当するものとするこ
とができる。
【0032】さらにまた、請求項7に記載しているよう
に、請求項1ないし6のいずれかに記載のインパクト式
ねじ締め装置において、インパクトの発生回数が所定値
になった時点における締結力を表示する所定時締結力表
示手段を備えているものとすることができる。
【0033】なお、上記表示手段は、例えば、後記図1
の実施例におけるコントローラ7に相当するものとする
ことができる。
【0034】さらに、同じ目的を達成する本発明に係わ
るインパクト式ねじ締め装置は、請求項8に記載してい
るように、駆動出力にパルス成分を有する駆動手段と、
一端にねじとの継手部を有しかつ前記駆動手段により駆
動されることによってねじを締付ける主軸と、前記主軸
のトルク変化を検出するトルク検出手段をそなえるイン
パクト式ねじ締め機本体と、前記トルク検出手段の検出
結果から着座以降のインパクトの発生回数およびインパ
クトごとのピーク・トルク値を検出しかつ予め求めてあ
る「着座以降のインパクトの発生回数およびインパクト
ごとのピーク・トルク値と締結力との関係」に基づいて
インパクトごとに締結力を演算する演算手段と、前記締
結力が所定範囲の値となった時点で前記駆動手段の動力
源を遮断する制御手段を具備した構成としたことを特徴
としている。
【0035】なお、上記演算手段は、例えば、後記図9
の実施例におけるコントローラ57に相当するものとす
ることができる。
【0036】そして、請求項9に記載しているように、
請求項8に記載のインパクト式ねじ締め装置において、
演算手段がトルク検出手段の検出結果から着座を判定す
る機能も兼ね備えているものとすることができる。
【0037】なお、上記演算手段は、例えば、後記図9
の実施例におけるコントローラ57に相当するものとす
ることができる。
【0038】また、請求項10に記載しているように、
請求項8または9に記載のインパクト式ねじ締め装置に
おいて、インパクトごとに締結力を出力するインパクト
毎締結力出力手段を備えているものとすることができ
る。
【0039】なお、上記出力手段は、例えば、後記図9
の実施例におけるコントローラ57に相当するものとす
ることができる。
【0040】さらに、請求項11に記載しているよう
に、請求項8ないし10のいずれかに記載のインパクト
式ねじ締め装置において、インパクトごとに締結力を表
示するインパクト毎締結力表示手段を備えているものと
することができる。
【0041】なお、上記表示手段は、例えば、後記図9
の実施例におけるコントローラ57に相当するものとす
ることができる。
【0042】さらにまた、請求項12に記載しているよ
うに、請求項8ないし11のいずれかに記載のインパク
ト式ねじ締め装置において、締結力が所定範囲の値とな
った時点における締結力を出力する所定値締結力出力手
段を備えているものとすることができる。
【0043】なお、上記出力手段は、例えば、後記図9
の実施例におけるコントローラ57に相当するものとす
ることができる。
【0044】さらにまた、請求項13に記載しているよ
うに、請求項8ないし12のいずれかに記載のインパク
ト式ねじ締め装置において、締結力が所定範囲の値とな
った時点における締結力を表示する所定値締結力表示手
段を備えているものとすることができる。
【0045】なお、上記表示手段は、例えば、後記図9
の実施例におけるコントローラ57に相当するものとす
ることができる。
【0046】
【発明の作用】本発明に係わるインパクト式ねじ締め装
置は、請求項1に記載しているように、駆動出力にパル
ス成分を有する駆動手段と、一端にねじとの継手部を有
しかつ前記駆動手段により駆動されてねじを締付ける主
軸と、前記主軸のトルク変化を検出するトルク検出手段
をそなえるインパクト式ねじ締め機本体と、前記トルク
検出手段の検出結果から着座以降のインパクトの発生回
数を検出する演算手段と、前記インパクトの発生回数が
所定値になった時点で前記駆動手段の動力源を遮断する
制御手段を具備した構成としたものであり、トルク検出
手段の検出結果から着座以降のインパクトの発生回数を
検出し、このインパクトの発生回数が所定値になった時
点で前記駆動手段の動力源を遮断するようにしているた
め、簡便な制御ロジックでカット・オフ時の締結力のバ
ラツキが低減することとなる。
【0047】そして、請求項2に記載しているように、
トルク検出手段の検出結果から着座以降のインパクトの
発生回数を検出し、かつ、予め求めてある「着座以降の
インパクトの発生回数と締結力との関係」に基づいてイ
ンパクトごとに締結力を演算するようになすことによっ
て、簡便な演算ロジックで締結力が精度良く演算される
こととなる。
【0048】また、請求項3に記載しているように、ト
ルク検出手段の検出結果から着座を判定するようになす
ことによって、戻り止めナット(戻り止めナットに関し
ては、例えば、「ねじ締め付け機構設計のポイント」
財団法人日本規格協会 1989年第4刷発行 第29
9頁〜第301頁に記載がある。)を用いる締結のよう
に、着座前にもインパクトが発生する場合であっても、
簡便な演算・制御ロジックで締結力が精度良く演算され
ることとなり、しかも、カット・オフ時の締結力のバラ
ツキが低減することとなる。
【0049】さらに、請求項4に記載しているように、
インパクトごとに締結力を出力するようにしたり、請求
項5に記載しているように、インパクトごとに締結力を
表示するようにしたりすることによって、締結の進行に
伴う締結力の変化がモニタされることとなる。
【0050】さらにまた、請求項6に記載しているよう
に、インパクトの発生回数が所定値になった時点におけ
る締結力を出力するようにしたり、請求項7に記載して
いるように、インパクトの発生回数が所定値になった時
点における締結力を表示するようにしたりすることによ
って、カット・オフ時の締結力が記録・保存されるよう
になったり、作業者が作業中に確認できるようになった
りする。
【0051】また、同じ目的を達成する本発明に係わる
インパクト式ねじ締め装置は、請求項8に記載している
ように、駆動出力にパルス成分を有する駆動手段と、一
端にねじとの継手部を有しかつ前記駆動手段により駆動
されてねじを締付ける主軸と、前記主軸のトルク変化を
検出するトルク検出手段をそなえるインパクト式ねじ締
め機本体と、前記トルク検出手段の検出結果から着座以
降のインパクトの発生回数およびインパクトごとのピー
ク・トルク値を検出しかつ予め求めてある「着座以降の
インパクトの発生回数およびインパクトごとのピーク・
トルク値と締結力との関係」に基づいてインパクトごと
に締結力を演算する演算手段と、前記締結力が所定範囲
の値となった時点で前記駆動手段の動力源を遮断する制
御手段を具備した構成としたものであり、トルク検出手
段の検出結果から着座以降のインパクトの発生回数およ
びインパクトごとのピーク・トルク値を検出しかつ予め
求めてある「着座以降のインパクトの発生回数およびイ
ンパクトごとのピーク・トルク値と締結力との関係」に
基づいてインパクトごとに締結力を演算し、前記締結力
が所定範囲の値となった時点で前記駆動手段の動力源を
遮断するようにしているため、比較的簡便な演算・制御
ロジックで締結力が精度良く演算されることとなり、し
かも、カット・オフ時の締結力のバラツキが低減される
こととなる。
【0052】そして、請求項9に記載しているように、
トルク検出手段の検出結果から着座を判定するようにな
すことによって、戻り止めナットを用いる締結のよう
に、着座前にもインパクトが発生する場合であっても、
比較的簡便な演算・制御ロジックで締結力が精度良く演
算されることとなり、しかも、カット・オフ時の締結力
のバラツキが低減することとなる。
【0053】また、請求項10に記載しているように、
インパクトごとに締結力を出力するようにしたり、請求
項11に記載しているように、インパクトごとに締結力
を表示するようにしたりすることによって、締結の進行
に伴う締結力の変化がモニタされることとなる。
【0054】さらに、請求項12に記載しているよう
に、締結力が所定範囲の値となった時点における締結力
を出力するようにしたり、請求項13に記載しているよ
うに、締結力が所定範囲の値となった時点における締結
力を表示するようにしたりすることによって、カット・
オフ時の締結力が記録・保存されるようになったり、作
業者が作業中に確認できるようになったりする。
【0055】ここで、インパクトねじ締めにおける締結
力の変化について、力学的挙動に基づいて説明する。
【0056】ツールからワークへインパクトのエネルギ
ーが与えられると、ボルトまたはナットはねじ面および
座面に発生する摩擦力を受けながら回転し、ボルトの首
下部がねじれながら伸びて締結力が増加する。したがっ
て、i番目のインパクトにおける締付け弾性エネルギー
E(i)、摩擦損失エネルギーUF(i)、残留ねじ
れエネルギーUT(i)およびツールの供給エネルギー
A(一定値と見なす。)の間には
【0057】
【数式2】 の関係が成り立つ。ここで、締付け弾性エネルギーU
E(i)は、i番目のインパクトによってボルトの張力
および被締結体の圧縮力の形で締結部に蓄えられる弾性
エネルギーであり、i番目のインパクト直前の締結力、
i番目のインパクト後の締結力および締付け弾性エネル
ギー定数を、それぞれF(i−1)、F(i およびK
とすれば
【0058】
【数式3】 で表される。なお、締付け弾性エネルギー定数Kは、
縦弾性係数E、ボルト首下部の有効断面積S、被締結
体の弾性変形部を中空円筒と見なしたときの軸垂直断面
積Sおよび被締結体の厚さLに対して
【0059】
【数式4】 で与えられる。また、摩擦損失エネルギーE
F(i)は、i番目のインパクトでボルトまたはナット
が回転するとき、ねじ面および座面で発生する摩擦力に
打勝つために費やされるエネルギーであり、摩擦損失エ
ネルギー定数をKとすれば
【0060】
【数式5】 で表される。なお、摩擦損失エネルギー定数Kは、ボ
ルトまたはナットの回転角と締結力との比例定数
AF、平均動摩擦係数μD(一定値と見なす。)およ
び座面の平均回転半径Rに対して
【0061】
【数式6】 で与えられる。また、残留ねじれエネルギーET(i)
は、i番目のインパクトにおいてボルトの首下部に締付
けトルクに釣合うねじれが発生するために蓄えられるね
じれ弾性エネルギーであり(締付け弾性エネルギーとは
異なり締結力としては寄与しない。)、残留ねじれエネ
ルギー定数をKとすれば
【0062】
【数式7】 で表される。なお、残留ねじれエネルギー定数Kは、
トルク係数K、ねじの呼び径d、横弾性係数G、被締結
体の厚さLおよびボルト首下部の有効半径Rに対し
【0063】
【数式8】 で与えられる。したがって、式(3)、(5)および
(7)を式(2)に代入すると
【0064】
【数式9】 となり、この二次方程式からF(i)>0を満たす解と
して
【0065】
【数式10】 が得られる。
【0066】このことから、インパクトねじ締めにおい
ては、ツールの供給エネルギーA、締付け弾性エネルギ
ー定数K、摩擦損失エネルギー定数Kおよび残留ね
じれエネルギー定数Kを一定値と見なすことができる
場合、すなわち、ねじ面および座面の摩擦係数のバラツ
キが小さく管理されている場合には、図4に示すよう
に、i番目のインパクト後の締結力F(i)はiのみに
よって決まることになる。したがって、請求項1〜請求
項3の構成とすることにより、カット・オフ時の締結力
のバラツキを低減することができる。
【0067】また、ねじ面および座面の摩擦係数のバラ
ツキが大きい場合には、摩擦損失エネルギー定数K
よび残留ねじれエネルギー定数Kのバラツキも大きく
なるため、この影響を考慮して締結力を推定することが
必要となる。ここで、摩擦損失エネルギー定数Kは、
その標準値をKF0とし、摩擦係数の標準値からのズレ
率をxとすれば、式(6)より
【0068】
【数式11】 となる。また、残留ねじれエネルギー定数Kは、その
標準値をKT0とすると、式(8)においてトルク係数
Kが摩擦係数に比例するから、
【0069】
【数式12】
【0070】
【数式13】 となる(Kはトルク係数の標準値)。したがって、式
(11)および式(12)を式(10)に代入すると、
【0071】
【数式14】 となる。一方、インパクトのピーク・トルク値T
P(i)はボルトまたはナットが回転し始める直前の最
大静止摩擦トルクであるから、式(12)より
【0072】
【数式15】 となる。このことは、F(i)およびTP(i)がとも
にインパクトの発生回数iおよび摩擦係数のズレ率xに
よって決まることを意味している。すなわち、図11に
示したような、F(i)とTP(i)との関係をiおよ
びxをパラメータとして表したテーブルを用意すること
により、検出可能なiとTP(i)とからF(i)を求
めることができる。したがって、請求項8または請求項
9の構成とすることにより、ねじ面および座面の摩擦係
数のバラツキが大きい場合であっても、締結力を精度良
く演算することができ、カット・オフ時の締結力のバラ
ツキを低減することができる。
【0073】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0074】実施例1 第1の実施例は、トルク検出手段の検出結果から着座を
判定した後、着座以降のインパクトの発生回数を検出
し、予め求めてある「着座以降のインパクトの発生回数
と締結力との関係」に基づいてインパクトごとに締結力
を演算するとともに、演算結果を出力し、併せて表示
し、さらに、インパクトの発生回数が所定値になった時
点で駆動手段の動力源を遮断するようにした例である。
【0075】図1〜図3は本発明の第1の実施例を示す
図であり、このうち、図1は本発明の第1実施例による
インパクト式ねじ締め装置のブロック図、図2は圧縮空
気を動力源とするインパクト・レンチ本体の断面図、図
3は演算処理を示すフローチャートである。
【0076】まず、図1において、インパクト式ねじ締
め機本体1は、モータ2と、該モータ2の出力軸2aに
接続され、該モータ2の連続的な回転力をインパクト・
トルクに変換するインパクト・トルク発生器3と、該イ
ンパクト・トルク発生器3の出力軸すなわち主軸4に作
用しているトルクを検出するトルク検出器5と、前記主
軸4に取付けられた締付けソケット(継手部)6とから
なる。なお、モータ2は電動モータ、エア・モータなど
のように駆動力を発生するものであればいずれの形式の
ものでもよい。また、締付けソケット6の形状を選定す
ることによってレンチにもナット・ランナーにも構成す
ることができる。
【0077】このインパクト式ねじ締め機本体1にはコ
ントローラ7が接続されている。このコントローラ7
は、上記トルク検出器5からの信号をトルク信号に変換
するトルク信号処理部7Aと、フリーランニング時間処
理部7Bと、締結力データ・メモリ部7Cと、締結力演
算部7Dと、動力制御部7Eと、出力部7Fと、表示部
7Gとから構成されている。
【0078】次に、図2は、本発明の具体的な実施例で
あり、圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチとし
て構成した場合の断面図を示す。
【0079】図2において、11はインパクト・レンチ
本体(図1のインパクト式ねじ締め機本体1に相当す
る。)であり、このインパクト・レンチ本体11内に
は、給気部12、エア・モータ部(図1のモータ2に相
当する。)13、油圧パルス発生部(図1のインパクト
・トルク発生器3に相当する。)14およびトルク検出
部(図1のトルク検出器5に相当する。)15が設けら
れている。
【0080】そして、給気部12には、エア・モータ部
13に連通するエア通路17が形成され、その途中には
メイン・バルブ18および切替えバルブ19がこの順に
設けられている。
【0081】メイン・バルブ18は、バルブ操作レバー
20を引くことによって開き、切替えバルブ19は回転
切替えレバー21を所定の回転位置まで回すことによっ
て開くようになっている。エア・モータ部13は偏心し
たシリンダ内に配置された回転駆動軸22を備えてお
り、この回転駆動軸22は、ベーン23に圧縮空気が作
用することによって回転するようになっている。油圧パ
ルス発生部14は、エア・モータ部13の回転駆動軸2
2に直結されたライナ・ケース24内に設けられた主軸
(図1の主軸4に相当する。)25と、この主軸25に
外装されたドライビング・ブレード26とからなり、ラ
イナ・ケース24内には油液が充満されている。
【0082】主軸25は、一定以上の負荷がないときは
ライナ・ケース24内面とドライビング・ブレード26
の抵抗によってエア・モータ部13の回転駆動軸22と
ともに回り、一定以上の負荷があるときはリリーフ・バ
ルブ28を介してドライビング・ブレード26の内面に
作用する油圧が変動することによって衝撃的に回るよう
になっている。
【0083】この主軸25の先端部は、ソケット(ボッ
クス・レンチ;図1の締付けソケット6に相当する。)
を介してねじに接続するような形状になっており、この
先端部を所望のねじに合わせることによって、ねじ締め
を行うことができる。
【0084】トルク検出部(図1のトルク検出器5に相
当する。)15は、主軸25の周囲に配置され、かつ、
インパクト・レンチ本体11に固定された1対のコイル
29a,29bから構成されている。主軸25は左右1
対の螺旋角の異なる溝列31a,31bが設けられた磁
歪効果を有する材料で作られており、これらの溝列31
a,31bに対向してコイル29a,29bが配置され
ている。そして、これらのコイル29a,29bによっ
て、主軸25に作用するトルクを検出することができる
ようになっている。
【0085】圧縮空気の遮断機構の構成については、エ
ア・モータ部13へ送られる圧縮空気を供給・遮断する
ためのシャット・オフ・バルブ32が、切替えバルブ1
9とエア・モータ部13とを連絡するエア通路17の途
中に設けられている。
【0086】また、インパクト・レンチ本体11と電気
的に接続されたコントローラ7は図1のコントローラ7
に相当する部分であり、トルク検出部15から発せられ
る信号を入力としてトルク信号をつくるトルク信号処理
部7Aと、フリーランニング時間処理部7Bと、「イン
パクト発生回数Nと締結力Fとの関係についてのテー
ブル」が記録されている締結力データ・メモリ部7C
と、締結力演算部7Dと、インパクト発生回数が所定値
に達したか否かを判定して、シャット・オフ・バルブ3
2への開閉制御信号を送出する動力制御部7Eと、締結
力の演算値を出力する出力部7Fと、締結力の演算値を
表示する表示部7Gとからなる。
【0087】図4は、締結力データ・メモリ部7Cに記
録されている「着座後のインパクト発生回数Nと締結
力Fとの関係についてのテーブル」の一例を示す説明図
である。なお、その具体的な値は、ボルト、被締結体お
よびインパクト・レンチの組合せでそれぞれ異なる。し
たがって、このようなテーブルがインパクト・レンチと
その使用対象であるボルトおよび被締結体との組合せご
とに関数として用意される。そして、締結力演算部7D
ではこのテーブルに基づいて締結力が演算される。
【0088】次に、図3に示すフローチャートに基づい
て第1の実施例の作用を説明する。
【0089】図2に示したバルブ操作レバー20が引か
れることによって給気部12からシャット・オフ・バル
ブ32を介してエア・モータ部13に送られた圧縮空気
により、エア・モータ部13の回転駆動軸22が回転
し、その回転力は油圧パルス発生部14において衝撃的
な回転力に変換され、主軸25に伝達されて、ねじ締め
作業が行われる。
【0090】まず、ステップS1においてインパクトの
発生回数の所定値、すなわち、目標インパクト発生回数
の値を、また、ステップS2で予め実験で求めた
着座判定しきい値フリーランニング時間StFRを設定
した後、ステップS3でインパクト数のカウンタをリセ
ットし<カウントi=0>、ステップS4では着座以降
のインパクト発生回数Nをリセットする<N=0
>。
【0091】次に、ステップS5では、ねじ締めを開始
する。
【0092】ステップS6〜ステップS16において、
ステップS7はフリーランニング時間処理部7Bにおけ
る処理内容、ステップS13およびステップS15は動
力制御部7Eにおける処理内容であり、その他は締結力
演算部7Dにおける処理内容である。
【0093】また、ステップS6〜ステップS8はルー
プを形成しており、着座まではインパクトごとに着座判
定を行う。
【0094】このグループにおいて、まず、ステップS
6でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS7で
トルク信号処理部7Aからの信号(トルク信号)に基づ
いてフリーランニング時間tFRを求める。
【0095】次に、ステップS8では、フリーランニン
グ時間tFRが着座判定しきい値フリーランニング時間
stFR以下か否かを判断し、NOすなわち未着座であ
ればステップS6に戻ってステップS8までを繰返す。
【0096】一方、ステップS8でYESになると、す
なわち、着座と判定すると、ステップS9〜ステップS
13およびステップS14からなるループに進み、イン
パクトごとに締結力の演算、演算結果の出力および表示
を行う。
【0097】このループにおいて、まず、ステップS9
で着座以降のインパクト発生回数Nを1だけ増加させ
た後、ステップS10で締結力データ・メモリ部7Cの
テーブルに基づいて締結力F(N)を計算する。
【0098】次に、ステップS11で締結力出力命令
が、また、ステップS12で締結力表示命令が、それぞ
れ出される。これによって、締結力が出力部7Fから出
力され、表示部7Gに表示される。
【0099】次に、ステップS13では、着座以降のイ
ンパクト発生回数Nが目標インパクト発生回数
に等しいか否かを判断し、NOであればステップS14
でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS9に戻
ってステップS13までを繰返す。
【0100】一方、ステップS13でYESになると、
ステップS15へ進み、その時点でカット・オフ命令が
出される。これによって圧縮空気のバルブが閉じられ
る。
【0101】次に、ステップS16では、終了するか否
かを判断し、YESであればそのまま終了し、NOであ
ればステップS3へ戻って次のねじ締めを行う。
【0102】図5は、上記実施例と比較例(先行例)と
の軸力測定精度についての比較図であり、○印は本実施
例の特性、●印は先行例の特性を示す。
【0103】この例は、目標締付け軸力を50kNとし
てM12のボルトおよびナットを用いて着座時の座面間
距離が40mmの被締結体を締結した場合の結果を示す
ものであり、実施例では、図4に示した「着座以降のイ
ンパクトの発生回数Nと締結力Fとの関係についての
テーブル」に基づいてインパクトごとに締結力F(i
を求めている。一方、比較例では、「トルク−締結力変
換係数CTFの締結力Fへの依存性についてのテーブ
ル」については図17に示したものを用いている。
【0104】また、図6は上記実施例と比較例(先行
例)との演算処理速度についての比較図であり、○印お
よび●印は本実施例の特性、◇印および◆印は先行例の
特性を示す。インパクトの発生間隔が変化したときに、
次のインパクトまでに演算処理を終了できた場合が○印
および◇印であり、終了できなかった場合が●印および
◆印である。
【0105】図5および図6の特性から明らかなよう
に、本実施例における測定精度は先行例と同等であり、
本実施例の演算処理速度は先行例より早くなっている。
【0106】上記のように、本実施例においては、トル
ク検出手段の検出結果から着座を判定した後、着座以降
のインパクトの発生回数を検出し、予め求めてある「着
座以降のインパクトの発生回数と締結力との関係」に基
づいてインパクトごとに締結力を演算するとともに、演
算結果を出力し、併せて表示し、さらに、このインパク
トの発生回数が所定値になった時点で駆動手段の動力源
を遮断するようにしているため、戻り止めナットを用い
る締結のように、着座前にもインパクトが発生する場合
であっても、処理時間の短い簡便な演算・制御ロジック
で締結力を精度良く演算することができ、しかも、カッ
ト・オフ時の締結力のバラツキを低減することができ
る。併せて、締結の進行に伴う締結力の変化をモニタす
ることもできる。
【0107】実施例2 図7および図8は、本発明の第2の実施例を示す図であ
り、このうち、図7は本発明の第2実施例によるインパ
クト式ねじ締め装置のブロック図、図8は演算処理を示
すフローチャートである。
【0108】この実施例は、トルク検出手段の検出結果
から着座を判定した後、着座以降のインパクトの発生回
数を検出し、予め求めてある「着座以降のインパクトの
発生回数と締結力との関係」に基づいてインパクトごと
に締結力を演算し、さらに、このインパクトの発生回数
が所定値になった時点で駆動手段の動力源を遮断すると
ともに、カット・オフ時の締結力を出力し、併せて表示
するようにした例である。
【0109】まず、図7に基づいて構成を説明する。
【0110】図7において、インパクト式ねじ締め機本
体41は、第1の実施例と同様に、モータ42、インパ
クト・トルク発生器43、主軸44、トルク検出器45
および締付けソケット46からなる。
【0111】このインパクト式ねじ締め機本体41には
コントローラ47が接続されている。このコントローラ
47は、第1の実施例と同様のトルク信号処理部47
A、フリーランニング時間処理部47B、締結力データ
・メモリ部47Cおよび動力制御部47Eのほかに、第
1の実施例とは少し異なる締結力演算部47D、出力部
47Fおよび表示部47Gを備えている。
【0112】次に、図8に示すフローチャートに基づい
て第2の実施例の作用を説明する。
【0113】まず、ステップS21においてインパクト
の発生回数の所定値、すなわち、目標インパクト発生回
の値を、また、ステップS22で予め実験で求
めた着座判定しきい値フリーランニング時間stFR
設定した後、ステップS23でインパクト数のカウンタ
をリセットし<カウントi=0>、ステップS24では
着座以降のインパクト発生回数Nをリセットする<N
=0>。
【0114】次に、ステップS25では、ねじ締めを開
始する。
【0115】ステップS26〜ステップS36におい
て、ステップS27はフリーランニング時間処理部47
Bにおける処理内容、ステップS31およびステップS
33は動力制御部47Eにおける処理内容であり、その
他は締結力演算部47Dにおける処理内容である。
【0116】また、ステップS26〜ステップS28は
ループを形成しており、着座まではインパクトごとに着
座判定を行う。
【0117】このループにおいて、まず、ステップS2
6でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS27
でトルク信号処理部47Aからの信号(トルク信号)に
基づいてフリーランニング時間tFRを求める。
【0118】次に、ステップS28では、フリーランニ
ング時間tFRが着座判定しきい値フリーランニング時
間stFR以下か否かを判断し、NOすなわち未着座で
あればステップS26に戻ってステップS28までを繰
返す。
【0119】一方、ステップS28でYESになると、
すなわち、着座と判定すると、ステップS29〜ステッ
プS31およびステップS32からなるループに進み、
インパクトごとに締結力を演算する。
【0120】このループにおいて、まず、ステップS2
9で着座以降のインパクト発生回数Nを1だけ増加さ
せた後、ステップS30で締結力データ・メモリ部47
Cのテーブルに基づいて締結力F(N)を計算す
る。
【0121】次に、ステップS31では、着座以降のイ
ンパクト発生回数Nが目標インパクト発生回数
に等しいか否かを判断し、NOであればステップS32
でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS29に
戻ってステップS31までを繰返す。
【0122】一方、ステップS31でYESになると、
ステップS33へ進み、その時点でカット・オフ命令が
出される。これによって圧縮空気のバルブが閉じられ
る。また、ステップS34で締結力出力命令が、また、
ステップS35で締結力表示命令が、それぞれ出され
る。これによって、カット・オフ時の締結力が出力部4
7Fから出力され、表示部47Gに表示される。
【0123】次に、ステップS36では、終了するか否
かを判断し、YESであればそのまま終了し、NOであ
ればステップS33へ戻って次のねじ締めを行う。
【0124】そして、実施例1と同じ締結部位に本実施
例を適用した場合、図5および図6と同様の結果が得ら
れた。
【0125】上記のように、本実施例においては、トル
ク検出手段の検出結果から着座を判定した後、着座以降
のインパクトの発生回数を検出し、予め求めてある「着
座以降のインパクトの発生回数と締結力との関係」に基
づいてインパクトごとに締結力を演算し、さらに、この
インパクトの発生回数が所定値になった時点で駆動手段
の動力源を遮断するとともに、カット・オフ時の締結力
を出力し、併せて表示するようにしているため、戻り止
めナットを用いる締結のように、着座前にもインパクト
が発生する場合であっても、処理時間の短い簡便な演算
・制御ロジックで締結力を精度良く演算することがで
き、しかも、カット・オフ時の締結力のバラツキを低減
することができる。併せて、カット・オフ時の締結力を
記録・保存したり、作業者が作業中に確認したりするこ
とができる。
【0126】実施例3 図9ないし図11は、本発明の第3の実施例を示す図で
あり、このうち、図9は本発明の第3実施例によるイン
パクト式ねじ締め装置のブロック図、図10は演算処理
を示すフローチャート、図11は締結力データ・メモリ
部に記録されている「インパクト発生回数Nおよびイ
ンパクトごとのピーク・トルク値Tと締結力Fとの関
係についてのテーブル」の一例を示す説明図である。
【0127】この実施例は、トルク検出手段の検出結果
から着座を判定した後、着座以降のインパクトの発生回
数およびインパクトごとのピーク・トルク値を検出し、
予め求めてある「着座以降のインパクトの発生回数およ
びインパクトごとのピーク・トルク値と締結力との関
係」に基づいてインパクトごとに締結力を演算するとと
もに、演算結果を出力し、併せて表示し、さらに、この
締結力が所定範囲の値となった時点で駆動手段の動力源
を即時に遮断するようにした例である。
【0128】まず、図9に基づいて構成を説明する。
【0129】図9において、インパクト式ねじ締め機本
体51は、第1の実施例と同様に、モータ52、インパ
クト・トルク発生器53、主軸54、トルク検出器55
および締付けソケット56からなる。
【0130】このインパクト式ねじ締め機本体51には
コントローラ57が接続されている。このコントローラ
57は、ピーク値処理部57Pと、第1の実施例と同様
のトルク信号処理部57A、フリーランニング時間処理
部57B、出力部57Fおよび表示部57Gのほかに、
第1および第2の実施例とは少し異なる締結力データ・
メモリ部57C、締結力演算部57Dおよび動力制御部
57E備えている。
【0131】図11は、締結力データ・メモリ部57C
に記録されている「インパクト発生回数Nおよびイン
パクトごとのピーク・トルク値Tと締結力Fとの関係
についてのテーブル」の一例を示す説明図である。な
お、その具体的な値は、ボルト、被締結体およびインパ
クト・レンチの組合せでそれぞれ異なる。したがって、
このようなテーブルがインパクト・レンチとその使用対
象であるボルトおよび被締結体との組合せごとに関数と
して用意される。そして、締結力演算部57Dではこの
テーブルに基づいて締結力が演算される。
【0132】次に、図10に示すフローチャートに基づ
いて第3の実施例の作用を説明する。
【0133】まず、ステップS41において目標の締結
力cFcの値を、また、ステップS42で予め実験で求
めた着座判定しきい値フリーランニング時間stFR
設定した後、ステップS43でインパクト数のカウンタ
をリセットし<カウントi=0>、ステップS44 で
は締結力F(N)をリセットする<F(N)=
0>。
【0134】次に、ステップS45では、ねじ締めを開
始する。
【0135】ステップS46〜ステップS57におい
て、ステップS47はフリーランニング時間処理部57
Bにおける処理内容、ステップS50はピーク値処理部
57Pにおける処理内容、ステップS54およびステッ
プS56は動力制御部57Eにおける処理内容であり、
その他は締結力演算部57Dにおける処理内容である。
【0136】また、ステップS46〜ステップS48は
ループを形成しており、着座まではインパクトごとに着
座判定を行う。
【0137】このループにおいて、まず、ステップS4
6でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS47
でトルク信号処理部57Aからの信号(トルク信号)に
基づいてフリーランニング時間tFRを求める。
【0138】次に、ステップS48では、フリーランニ
ング時間tFRが着座判定しきい値フリーランニング時
間stFR以下か否かを判断し、NOすなわち未着座で
あればステップS46に戻ってステップS48までを繰
返す。
【0139】一方、ステップS48でYESになると、
すなわち、着座と判定すると、ステップS49〜ステッ
プS54およびステップS55からなるループに進み、
インパクトごとに締結力の演算、演算結果の出力および
表示を行う。
【0140】このループにおいて、まず、ステップS4
9で着座以降のインパクト発生回数Nを1だけ増加さ
せた後、ステップS50では、インパクトのピーク・ト
ルク値TP(i)を求めて記憶する。
【0141】次に、ステップS51で締結力データ・メ
モリ部57Cのテーブルに基づいて締結力F(N
を計算する。
【0142】次いで、ステップS52で締結力出力命令
が、また、ステップS53で締結力表示命令が、それぞ
れ出される。これによって、締結力が出力部57Fから
出力され、表示部57Gに表示される。
【0143】次に、ステップS54では、締結力F
(N)が目標締結力cFc以上か否かを判断し、N
OであればステップS55でカウントiを1だけ増加さ
せた後、ステップS49に戻ってステップS54までを
繰返す。
【0144】一方、ステップS54でYESになると、
ステップS56へ進み、その時点でカット・オフ命令が
出される。これによって圧縮空気のバルブが閉じられ
る。
【0145】次に、ステップS57では、終了するか否
かを判断し、YESであればそのまま終了し、NOであ
ればステップS43へ戻って次のねじ締めを行う。
【0146】図12は、上記実施例と比較例(先行例)
との軸力測定精度についての比較図であり、○印および
◇印は本実施例の特性、●印および◆印は先行例の特性
を示す。
【0147】この例は、目標締付け軸力を50kNとし
てM12のボルトおよびナットを用いて着座時の座面間
距離が40mmの被締結体を締結した場合の結果であ
り、○印および●印は潤滑剤として油を用いたときの特
性、◇印および◆印は潤滑剤を用いないときの特性を示
す。また、実施例では、図11に示した「着座以降のイ
ンパクトの発生回数Nおよびインパクトごとのピーク
・トルク値Tと締結力Fとの関係についてのテーブ
ル」に基づいてインパクトごとに締結力F(i)を求め
ている。一方、比較例(先行例)では、「トルク−締結
力変換係数CTFの締結力Fへの依存性についてのテー
ブル」については図17に示したもの(油潤滑の場合の
もの)を用いている。
【0148】図12の特性から明らかなように、油潤滑
の場合には、先行例における「トルク−締結力変換係数
TFの締結力Fへの依存性についてのテーブル」がこ
の状態についてのものであるため、本実施例と先行例と
は同等の測定精度となっているが、無潤滑の場合には先
行例で測定精度が著しく低下しているのに対して、本実
施例では良好な精度が保たれている。
【0149】上記のように、本実施例においては、トル
ク検出手段の検出結果から着座を判定した後、着座以降
のインパクトの発生回数およびインパクトごとのピーク
・トルク値を検出し、予め求めてある「着座以降のイン
パクトの発生回数およびインパクトごとのピーク・トル
ク値と締結力との関係」に基づいてインパクトごとに締
結力を演算するとともに、演算結果を出力し、併せて表
示し、さらに、上記の締結力が所定範囲の値となった時
点で駆動手段の動力源を遮断するようにしているため、
戻り止めナットを用いる締結のように、着座前にもイン
パクトが発生する場合であっても、比較的簡便な演算・
制御ロジックで締結力を精度良く演算することができ、
しかも、カット・オフ時の締結力のバラツキを低減する
ことができる。併せて、締結の進行に伴う締結力の変化
をモニタすることができる。
【0150】次に、図13および図14は、本発明の第
4の実施例を示す図であり、図13はブロック図、図1
4は演算処理を示すフローチャートである。
【0151】この実施例は、トルク検出手段の検出結果
から着座を判定した後、着座以降のインパクトの発生回
数およびインパクトごとのピーク・トルク値を検出し、
予め求めてある「着座以降のインパクトの発生回数およ
びインパクトごとのピーク・トルク値と締結力との関
係」に基づいてインパクトごとに締結力を演算し、さら
に、上記の締結力が所定範囲の値となった時点で駆動手
段の動力源を遮断するとともに、カット・オフ時の締結
力を出力し、併せて表示するようにした例である。
【0152】まず、図13に基づいて構成を説明する。
【0153】図13において、インパクト式ねじ締め機
本体61は、第1の実施例と同様に、モータ62、イン
パクト・トルク発生器63、主軸64、トルク検出器6
5および締付けソケット66からなる。
【0154】このインパクト式ねじ締め機本体61には
コントローラ67が接続されている。このコントローラ
67は、第1の実施例と同様のトルク信号処理部67A
およびフリーランニング時間処理部67B、第2の実施
例と同様の出力部67Fおよび表示部67Gと、第3の
実施例と同様のピーク値処理部67P、締結力データ・
メモリ部67Cおよび動力制御部67Eのほかに、第
1、第2および第3の実施例とは少し異なる締結力演算
部67Dを備えている。
【0155】次に、図14に示すフローチャートに基づ
いて第4の実施例の作用を説明する。
【0156】まず、ステップS61において目標締結力
cFcの値を、また、ステップS62で予め実験で求め
た着座判定しきい値フリーランニング時間stFRを設
定した後、ステップS63でインパクト数のカウンタを
リセットし<カウントi=0>、ステップS64では締
結力F(N)をリセットする<F(N)=0
>。
【0157】次に、ステップS65では、ねじ締めを開
始する。
【0158】ステップS66〜ステップS77におい
て、ステップS67はフリーランニング時間処理部67
Bにおける処理内容、ステップS70はピーク値処理部
67Pにおける処理内容、ステップS72およびステッ
プS74は動力制御部67Eにおける処理内容であり、
その他は締結力演算部67Dにおける処理内容である。
【0159】また、ステップS66〜ステップS68は
ループを形成しており、着座まではインパクトごとに着
座判定を行う。
【0160】このループにおいて、まず、ステップS6
6でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS67
でトルク信号処理部67Aからの信号(トルク信号)に
基づいてフリーランニング時間tFRを求める。
【0161】次に、ステップS68では、フリーランニ
ング時間tFRが着座判定しきい値フリーランニング時
間stFR以下か否かを判断し、NOすなわち未着座で
あればステップS66に戻ってステップS68までを繰
返す。
【0162】一方、ステップS68でYESになると、
すなわち、着座と判定すると、ステップS69〜ステッ
プS72およびステップS73からなるループに進み、
インパクトごとに締結力を演算する。
【0163】このループにおいて、まず、ステップS6
9で着座以降のインパクト発生回数Nを1だけ増加さ
せた後、ステップS70では、インパクトのピーク・ト
ルク値TP(i)を求めて記憶する。
【0164】次に、ステップS71で締結力データ・メ
モリ部67Cのテーブルに基づいて締結力F(N
を計算する。
【0165】次いで、ステップS72では、締結力F
(N)が目標締結力cFcに以上か否かを判断し、N
OであればステップS73でカウントiを1だけ増加さ
せた後、ステップS69に戻ってステップS72までを
繰返す。
【0166】一方、ステップS72でYESになると、
ステップS74へ進み、その時点でカット・オフ命令が
出される。これによって圧縮空気のバルブが閉じられ
る。また、ステップS75で締結力出力命令が、また、
ステップS76で締結力表示命令が、それぞれ出され
る。これによって、締結力が出力部67Fから出力さ
れ、表示部67Gに表示される。
【0167】次に、ステップS77では、終了するか否
かを判断し、YESであればそのまま終了し、NOであ
ればステップS63へ戻って次のねじ締めを行う。
【0168】そして、実施例3と同じ締結部位に本実施
例を適用した場合、図12と同様の結果が得られた。
【0169】上記のように、本実施例においては、トル
ク検出手段の検出結果から着座を判定した後、着座以降
のインパクトの発生回数およびインパクトごとのピーク
・トルク値を検出し、予め求めてある「着座以降のイン
パクトの発生回数およびインパクトごとのピーク・トル
ク値と締結力との関係」に基づいてインパクトごとに締
結力を演算し、さらに、上記の締結力が所定範囲の値と
なった時点で駆動手段の動力源を遮断するとともに、カ
ット・オフ時の締結力を出力し、併せて表示するように
しているため、戻り止めナットを用いる締結のように、
着座前にもインパクトが発生する場合であっても、比較
的簡便な演算・制御ロジックで締結力を精度良く演算す
ることができ、しかも、カット・オフ時の締結力のバラ
ツキを低減することができる。併せて、カット・オフ時
の締結力を記録・保存したり、作業者が作業中に確認し
たりすることができる。
【0170】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係わ
るインパクト式ねじ締め装置は、請求項1に記載してい
るように、駆動出力にパルス成分を有する駆動手段と、
一端にねじとの継手部を有しかつ前記駆動手段により駆
動されてねじを締付ける主軸と、前記主軸のトルク変化
を検出するトルク検出手段をそなえるインパクト式ねじ
締め機本体と、前記トルク検出手段の検出結果から着座
以降のインパクトの発生回数を検出する演算手段と、前
記インパクトの発生回数が所定値になった時点で前記駆
動手段の動力源を遮断する制御手段を具備した構成とし
ており、トルク検出手段の検出結果から着座以降のイン
パクトの発生回数を検出し、このインパクトの発生回数
が所定値になった時点で前記駆動手段の動力源を遮断す
るようにしているため、簡便な制御ロジックでカット・
オフ時の締結力のバラツキを低減することができるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
【0171】そして、請求項2に記載しているように、
トルク検出手段の検出結果から着座以降のインパクトの
発生回数を検出し、かつ、予め求めてある「着座以降の
インパクトの発生回数と締結力との関係」に基づいてイ
ンパクトごとに締結力を演算するようになすことによっ
て、簡便な演算ロジックで締結力を精度良く演算するこ
とができるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0172】また、請求項3に記載しているように、ト
ルク検出手段の検出結果から着座を判定するようになす
ことによって、戻り止めナットを用いる締結のように、
着座前にもインパクトが発生する場合であっても、簡便
な演算・制御ロジックで締結力を精度良く演算すること
ができ、しかも、カット・オフ時の締結力のバラツキを
低減することができるという著しく優れた効果がもたら
される。
【0173】さらに、請求項4に記載しているように、
インパクトごとに締結力を出力するようにしたり、請求
項5に記載しているように、インパクトごとに締結力を
表示するようにしたりすることによって、締結の進行に
伴う締結力の変化をモニタすることができるという著し
く優れた効果がもたらされる。
【0174】さらにまた、請求項6に記載しているよう
に、インパクトの発生回数が所定値になった時点におけ
る締結力を出力するようにしたり、請求項7に記載して
いるように、インパクトの発生回数が所定値になった時
点における締結力を表示するようにしたりすることによ
って、カット・オフ時の締結力を記録・保存したり、作
業者が作業中に確認したりすることができるようになる
という著しく優れた効果がもたらされる。
【0175】また、同じく本発明に係わるインパクト式
ねじ締め装置は、請求項8に記載しているように、駆動
出力にパルス成分を有する駆動手段と、一端にねじとの
継手部を有しかつ前記駆動手段により駆動されてねじを
締付ける主軸と、前記主軸のトルク変化を検出するトル
ク検出手段をそなえるインパクト式ねじ締め機本体と、
前記トルク検出手段の検出結果から着座以降のインパク
トの発生回数およびインパクトごとのピーク・トルク値
を検出しかつ予め求めてある「着座以降のインパクトの
発生回数およびインパクトごとのピーク・トルク値と締
結力との関係」に基づいてインパクトごとに締結力を演
算する演算手段と、前記締結力が所定範囲の値となった
時点で前記駆動手段の動力源を遮断する制御手段を具備
した構成としており、トルク検出手段の検出結果から着
座以降のインパクトの発生回数およびインパクトごとの
ピーク・トルク値を検出しかつ予め求めてある「着座以
降のインパクトの発生回数およびインパクトごとのピー
ク・トルク値と締結力との関係」に基づいてインパクト
ごとに締結力を演算し、前記締結力が所定範囲の値とな
った時点で前記駆動手段の動力源を遮断するようにした
ことにより、比較的簡便な演算・制御ロジックで締結力
を精度良く演算することができ、しかも、カット・オフ
時の締結力のバラツキを低減することができるという著
しく優れた効果がもたらされる。
【0176】そして、請求項9に記載しているように、
トルク検出手段の検出結果から着座を判定するようにな
すことによって、戻り止めナットを用いる締結のよう
に、着座前にもインパクトが発生する場合であっても、
比較的簡便な演算・制御ロジックで締結力を精度良く演
算することができ、しかも、カット・オフ時の締結力の
バラツキを低減することができるという著しく優れた効
果がもたらされる。
【0177】また、請求項10に記載しているように、
インパクトごとに締結力を出力するようにしたり、請求
項11に記載しているように、インパクトごとに締結力
を表示するようにしたりすることによって、締結の進行
に伴う締結力の変化をモニタすることができるという著
しく優れた効果がもたらされる。
【0178】さらにまた、請求項12に記載しているよ
うに、締結力が所定範囲の値となった時点における締結
力を出力するようにしたり、請求項13に記載している
ように、締結力が所定範囲の値となった時点における締
結力を表示するようにしたりすることによって、カット
・オフ時の締結力を記録・保存したり、作業者が作業中
に確認したりすることができるという著しく優れた効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインパクト式ねじ締め装置の第1
の実施例のブロック図である。
【図2】圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチと
して構成した場合のインパクト・レンチ本体の断面図で
ある。
【図3】第1の実施例における演算処理を示すフローチ
ャート。
【図4】第1の実施例における締結力データ・メモリ部
7Cに記録されている「着座後のインパクトの発生回数
と締結力との関係についてのテーブル」の一例を示す説
明図である。
【図5】実施例と比較例(先行例)との締結力測定精度
についての比較特性図である。
【図6】実施例と比較例(先行例)との演算処理速度に
ついての比較特性図である。
【図7】本発明によるインパクト式ねじ締め装置の第2
の実施例のブロック図である。
【図8】第2の実施例における演算処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明によるインパクト式ねじ締め装置の第3
の実施例のブロック図である。
【図10】第3の実施例における演算処理を示すフロー
チャートである。
【図11】第3の実施例における締結力データ・メモリ
部57Cに記録されている「インパクト発生回数および
インパクトごとのピーク・トルク値と締結力との関係に
ついてのテーブル」の一例を示す説明図である。
【図12】実施例と比較例(先行例)との締結力測定精
度についての比較特性図である。
【図13】本発明によるインパクト式ねじ締め装置の第
4の実施例のブロック図である。
【図14】第4の実施例における演算処理を示すフロー
チャートである。
【図15】先行例のインパクト・レンチ本体の断面図で
ある。
【図16】先行例における演算処理を示すフローチャー
トである。
【図17】先行例の制御装置の締結力データ・メモリ部
に記録されている「トルク−締結力変換係数の締結力へ
の依存性についてのテーブル」の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,41,51,61 インパクト式ねじ締め機本体 2,42,52,62 モータ(駆動手段) 3,43,53,63 インパクト・トルク発生器(駆
動手段) 4,44,54,64 主軸 5,45,55,65 トルク検出器(トルク検出手
段) 6,46,56,66 締付けソケット(ねじとの継手
部) 7,47,57,67 コントローラ 7A,47A,57A,67A トルク信号処理部 7B,47B,57B,67B フリーランニング時間
処理部 7C,47C,57C,67C 締結力(軸力)データ
・メモリ部 7D,47D,57D,67D 締結力(軸力)演算部
(演算手段) 7E,47E,57E,67E 動力制御部(制御手
段) 7F,47F,57F,67F 出力部 7G,47G,57G,67G 表示部 57P,67P ピーク値処理部 11 インパクト・レンチ本体(インパクト式ねじ締め
機本体) 13 エア・モータ部(駆動手段) 14 油圧パルス発生部(駆動手段) 15 トルク検出部(トルク検出手段) 25 主軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動出力にパルス成分を有する駆動手段
    と、一端にねじとの継手部を有しかつ前記駆動手段によ
    り駆動されてねじを締付ける主軸と、前記主軸のトルク
    変化を検出するトルク検出手段をそなえるインパクト式
    ねじ締め機本体と、 前記トルク検出手段の検出結果から着座以降のインパク
    トの発生回数を検出する演算手段と、 前記インパクトの発生回数が所定値になった時点で前記
    駆動手段の動力源を遮断する制御手段を具備したことを
    特徴とするインパクト式ねじ締め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインパクト式ねじ締め
    装置において、演算手段が予め求めてある「着座以降の
    インパクトの発生回数と締結力との関係」に基づいてイ
    ンパクトごとに締結力を演算する機能も兼ね備えている
    ことを特徴とするインパクト式ねじ締め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインパクト式
    ねじ締め装置において、演算手段がトルク検出手段の検
    出結果から着座を判定する機能も兼ね備えていることを
    特徴とするインパクト式ねじ締め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のイ
    ンパクト式ねじ締め装置において、インパクトごとに締
    結力を出力するインパクト毎締結力出力手段を備えてい
    ることを特徴とするインパクト式ねじ締め装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のイ
    ンパクト式ねじ締め装置において、インパクトごとに締
    結力を表示するインパクト毎締結力表示手段を備えてい
    ることを特徴とするインパクト式ねじ締め装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のイ
    ンパクト式ねじ締め装置において、インパクトの発生回
    数が所定値になった時点における締結力を出力する所定
    時締結力出力手段を備えていることを特徴とするインパ
    クト式ねじ締め装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のイ
    ンパクト式ねじ締め装置において、インパクトの発生回
    数が所定値になった時点における締結力を表示する所定
    時締結力表示手段を備えていることを特徴とするインパ
    クト式ねじ締め装置。
  8. 【請求項8】 駆動出力にパルス成分を有する駆動手段
    と、一端にねじとの継手部を有しかつ前記駆動手段によ
    り駆動されてねじを締付ける主軸と、前記主軸のトルク
    変化を検出するトルク検出手段をそなえるインパクト式
    ねじ締め機本体と、 前記トルク検出手段の検出結果から着座以降のインパク
    トの発生回数およびインパクトごとのピーク・トルク値
    を検出しかつ予め求めてある「着座以降のインパクトの
    発生回数およびインパクトごとのピーク・トルク値と締
    結力との関係」に基づいてインパクトごとに締結力を演
    算する演算手段と、 前記締結力が所定範囲の値となった時点で前記駆動手段
    の動力源を遮断する制御手段を具備したことを特徴とす
    るインパクト式ねじ締め装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のインパクト式ねじ締め
    装置において、演算手段がトルク検出手段の検出結果か
    ら着座を判定する機能も兼ね備えていることを特徴とす
    るインパクト式ねじ締め装置。
  10. 【請求項10】 請求項8,9に記載のインパクト式ね
    じ締め装置において、インパクトごとに締結力を出力す
    るインパクト毎締結力出力手段を備えていることを特徴
    とするインパクト式ねじ締め装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかに記載
    のインパクト式ねじ締め装置において、インパクトごと
    に締結力を表示するインパクト毎締結力表示手段を備え
    ていることを特徴とするインパクト式ねじ締め装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし11のいずれかに記載
    のインパクト式ねじ締め装置において、締結力が所定範
    囲の値となった時点における締結力を出力する所定値締
    結力出力手段を備えていることを特徴とするインパクト
    式ねじ締め装置。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし12のいずれかに記載
    のインパクト式ねじ締め装置において、締結力が所定範
    囲の値となった時点における締結力を表示する所定値締
    結力表示手段を備えていることを特徴とするインパクト
    式ねじ締め装置。
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