JPH08295602A - ナカジロシタバの誘引剤 - Google Patents
ナカジロシタバの誘引剤Info
- Publication number
- JPH08295602A JPH08295602A JP7134630A JP13463095A JPH08295602A JP H08295602 A JPH08295602 A JP H08295602A JP 7134630 A JP7134630 A JP 7134630A JP 13463095 A JP13463095 A JP 13463095A JP H08295602 A JPH08295602 A JP H08295602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- attractant
- nakajiro
- sitaba
- sex
- active ingredient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の誘引剤は、ナカジロシタバの雄に対
して優れた誘引作用を発揮する。 【構成】 (Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンを有効成分とするナカジロシタバの誘引剤であ
る。
して優れた誘引作用を発揮する。 【構成】 (Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンを有効成分とするナカジロシタバの誘引剤であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナカジロシタバの誘引
剤に関する。
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ナカジロシタバ(Aedia leuc
omelas linne)はサツマイモの重要害虫で
ある。この害虫はサツマイモの葉を食害し、密度が高く
なると葉を食いつくしてしまう。それ故、農薬による防
除が通常おこなわれるが、環境汚染防止の見地から、農
薬防除によらないナカジロシタバの防除法が要望されて
いる。
omelas linne)はサツマイモの重要害虫で
ある。この害虫はサツマイモの葉を食害し、密度が高く
なると葉を食いつくしてしまう。それ故、農薬による防
除が通常おこなわれるが、環境汚染防止の見地から、農
薬防除によらないナカジロシタバの防除法が要望されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近多くの害虫につい
ていわゆる性フェロモンの化学構造が明らかにされてお
り、この誘引性の性フェロモンを用いて害虫の発生消長
調査が能率的に行われるようになった。性フェロモンと
は一般に雌成虫が分泌する化学物質で、同種の雄成虫に
対して種特異的な誘引作用を示す。この様な誘引性の性
フェロモンの化学構造を明らかにし、この物質を化学合
成して、いわゆる性誘引物質として用いることにより、
効率的に発生消長を調査することが可能となる。さら
に、この性誘引物質を用いて大量の雄を誘殺したり、雌
雄の交尾行動を攪乱したりすることによって成虫期を対
象とした害虫の防除を行うことも出来る。本発明者らは
これらの事情に鑑み、ナカジロシタバの性誘引物質の研
究を行い、ナカジロシタバの処女雌から雄に対する誘引
活性を有する成分を抽出しその化学構造を決定した。さ
らに化学的に合成した化合物により、これがナカジロシ
タバに対して有効な誘引作用を示すことを知った。本発
明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。本
発明の誘引剤の有効成分は、3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンであり、3個の二重結合は全てシス配位である
ので、即ち(Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンである。
ていわゆる性フェロモンの化学構造が明らかにされてお
り、この誘引性の性フェロモンを用いて害虫の発生消長
調査が能率的に行われるようになった。性フェロモンと
は一般に雌成虫が分泌する化学物質で、同種の雄成虫に
対して種特異的な誘引作用を示す。この様な誘引性の性
フェロモンの化学構造を明らかにし、この物質を化学合
成して、いわゆる性誘引物質として用いることにより、
効率的に発生消長を調査することが可能となる。さら
に、この性誘引物質を用いて大量の雄を誘殺したり、雌
雄の交尾行動を攪乱したりすることによって成虫期を対
象とした害虫の防除を行うことも出来る。本発明者らは
これらの事情に鑑み、ナカジロシタバの性誘引物質の研
究を行い、ナカジロシタバの処女雌から雄に対する誘引
活性を有する成分を抽出しその化学構造を決定した。さ
らに化学的に合成した化合物により、これがナカジロシ
タバに対して有効な誘引作用を示すことを知った。本発
明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。本
発明の誘引剤の有効成分は、3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンであり、3個の二重結合は全てシス配位である
ので、即ち(Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンである。
【0004】本発明の化合物を誘引剤として使用する場
合、種々の使用形態が可能である。これらの化合物は極
めて微量で著効を奏すること、及び、揮発性であること
から、適当な担体(各種合成高分子体、天然ゴム、合成
ゴムなど)に吸着させたり、これらの担体素材の成形物
に封入した形態で使用することが好ましい。
合、種々の使用形態が可能である。これらの化合物は極
めて微量で著効を奏すること、及び、揮発性であること
から、適当な担体(各種合成高分子体、天然ゴム、合成
ゴムなど)に吸着させたり、これらの担体素材の成形物
に封入した形態で使用することが好ましい。
【0005】有効成分の含有量は適宜に定めることが出
来るが、担体に吸着させたり、担体素材成形物に封入す
る場合は、担体1g中0.1〜100mg程度が望まし
い。
来るが、担体に吸着させたり、担体素材成形物に封入す
る場合は、担体1g中0.1〜100mg程度が望まし
い。
【0006】このような有効成分を含有する担体あるい
は担体素材成形物を、適当な支持体によって、たとえば
水、その他の液体を入れた容器上あるいは、適当な粘着
物質を塗布した物体上、またはその付近に設置すること
により、誘引されたナカジロシタバが、容器中に落下あ
るいは粘着物質に捕捉されて死亡する。
は担体素材成形物を、適当な支持体によって、たとえば
水、その他の液体を入れた容器上あるいは、適当な粘着
物質を塗布した物体上、またはその付近に設置すること
により、誘引されたナカジロシタバが、容器中に落下あ
るいは粘着物質に捕捉されて死亡する。
【0007】以下順を追って本発明を詳細に説明する。
ナカジロシタバの性誘引物質の化学構造を明らかにする
ために、まず誘引活性を有する成分を処女雌から抽出し
た。活性の有無は雄成虫の触角を使う電気生理的手法に
よった。試料を触角に吹き付けた際に数mVの電位差が
活性がある場合には生じることで判断した。
ナカジロシタバの性誘引物質の化学構造を明らかにする
ために、まず誘引活性を有する成分を処女雌から抽出し
た。活性の有無は雄成虫の触角を使う電気生理的手法に
よった。試料を触角に吹き付けた際に数mVの電位差が
活性がある場合には生じることで判断した。
【0008】約600匹の処女雌ヘキサン抽出物を濃
縮、脱水し、シリカゲルを充填したカラムを用いてカラ
ムクロマトグラフィーで分画した。溶出は、はじめ15
0mlのヘキサン、ついで150mlの5%エーテル/
ヘキサンで行い、活性画分はヘキサン溶出物にあった。
この活性画分を、更に硝酸銀含浸シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分画した。溶出は、はじめ150ml
のヘキサン、ついで各同容量の1%、3%、5%、10
%及び25%エーテル/ヘキサンでステップワィズ溶出
し、活性画分は5%エーテル/ヘキサン溶出物にあっ
た。
縮、脱水し、シリカゲルを充填したカラムを用いてカラ
ムクロマトグラフィーで分画した。溶出は、はじめ15
0mlのヘキサン、ついで150mlの5%エーテル/
ヘキサンで行い、活性画分はヘキサン溶出物にあった。
この活性画分を、更に硝酸銀含浸シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分画した。溶出は、はじめ150ml
のヘキサン、ついで各同容量の1%、3%、5%、10
%及び25%エーテル/ヘキサンでステップワィズ溶出
し、活性画分は5%エーテル/ヘキサン溶出物にあっ
た。
【0009】これにより精製された成分の質量スペクト
ルはM+が290で234(M−56),108に大き
なフラグメントピークが検出された。二重結合の位置を
決めるために過酸化水素水、ヒトラジンで部分還元し
た。また、エポキシ化、オゾン分解を行った。部分還元
物はキャピラリーカラム(ss−4)を用いて合成した
モノエンとの保持時間を比較した。これらの測定から二
重結合の位置は、3、6、9でありその幾何構造はすべ
てシスであると推定された。
ルはM+が290で234(M−56),108に大き
なフラグメントピークが検出された。二重結合の位置を
決めるために過酸化水素水、ヒトラジンで部分還元し
た。また、エポキシ化、オゾン分解を行った。部分還元
物はキャピラリーカラム(ss−4)を用いて合成した
モノエンとの保持時間を比較した。これらの測定から二
重結合の位置は、3、6、9でありその幾何構造はすべ
てシスであると推定された。
【0010】この推定構造をもつ物質を合成し、野外で
強い誘引活性が確認されたことからナカジロシタバの性
誘引物質は(Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンであることが確認された。この化合物は、Co
nner,W.E. 等の”Sex attracta
nt of an Arctiid moth(Ute
theisa ornatrix):A pulsed
chemicalsignal.Behav.Eco
l.Scociobiol.”、7巻55−69頁(1
980年)により公知であるが、当該文献は、本化合物
のナカジロシタバに対する誘引活性については何ら開示
していない。
強い誘引活性が確認されたことからナカジロシタバの性
誘引物質は(Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコサ
トリエンであることが確認された。この化合物は、Co
nner,W.E. 等の”Sex attracta
nt of an Arctiid moth(Ute
theisa ornatrix):A pulsed
chemicalsignal.Behav.Eco
l.Scociobiol.”、7巻55−69頁(1
980年)により公知であるが、当該文献は、本化合物
のナカジロシタバに対する誘引活性については何ら開示
していない。
【0011】本発明の有効成分化合物は、天然物のリノ
レン酸を原料として、(1)ジアゾメタンとの反応、
(2)リチウムアルミニウムヒドリド及びp−トルエン
スルホン酸クロリドとの反応、(3)ジイソプロピル銅
リチウムとの反応を順次行うことにより、容易に合成す
ることができる。
レン酸を原料として、(1)ジアゾメタンとの反応、
(2)リチウムアルミニウムヒドリド及びp−トルエン
スルホン酸クロリドとの反応、(3)ジイソプロピル銅
リチウムとの反応を順次行うことにより、容易に合成す
ることができる。
【0014】試験例1 合成により得られた本発明の有効成分の誘引活性の確認
を野外での誘引試験で行った。試験は次のようにして行
った。ゴムセプタムに0.1から3mgの合成物を含浸
させた。これを石鹸水の入った水盤上に吊して、誘殺さ
れた虫の数を毎日調査した。対象として処女雌を入れた
網かごをトラップとして用いた。結果を表1に示す。 試験場所 鹿児島県串良町
を野外での誘引試験で行った。試験は次のようにして行
った。ゴムセプタムに0.1から3mgの合成物を含浸
させた。これを石鹸水の入った水盤上に吊して、誘殺さ
れた虫の数を毎日調査した。対象として処女雌を入れた
網かごをトラップとして用いた。結果を表1に示す。 試験場所 鹿児島県串良町
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉江 元 茨城県つくば市東2丁目23番17号 (72)発明者 安藤 幸夫 鹿児島県鹿屋市寿2丁目9番地17 (72)発明者 山下 麻美 鹿児島県肝属郡串良町細山田4741番地 (72)発明者 大矢 慎吾 新潟県上越市本城町5丁目3番地102 (72)発明者 上和田 秀美 鹿児島県鹿児島市上福元町1218番地1 (72)発明者 鈴木 宏始 新潟県上越市中門町3丁目7番地38 (72)発明者 福本 毅彦 新潟県上越市佐内町5丁目40番地301
Claims (1)
- 【請求項1】(Z,Z,Z)−3,6,9−ヘンエイコ
サトリエンを有効成分とするナカジロシタバ誘引剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7134630A JPH08295602A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | ナカジロシタバの誘引剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7134630A JPH08295602A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | ナカジロシタバの誘引剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08295602A true JPH08295602A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=15132871
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7134630A Pending JPH08295602A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | ナカジロシタバの誘引剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08295602A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005020687A1 (en) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Bioglobal Limited | Pest control agent carrier |
| AU2004267878B2 (en) * | 2003-08-29 | 2009-09-03 | Shenzhen Bioglobal Agricultural Science Co. Ltd | Pest control agent carrier |
| CN115968916A (zh) * | 2022-12-06 | 2023-04-18 | 中捷四方(新疆)生物科技有限公司 | 一种实蝇双性引诱剂及其应用 |
| CN118556685A (zh) * | 2024-05-17 | 2024-08-30 | 中国农业科学院植物保护研究所 | 棉铃虫ii类信息素及对其增效的化合物 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04178337A (ja) * | 1990-11-13 | 1992-06-25 | Shin Etsu Chem Co Ltd | アルカトリエン化合物の製造方法 |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP7134630A patent/JPH08295602A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04178337A (ja) * | 1990-11-13 | 1992-06-25 | Shin Etsu Chem Co Ltd | アルカトリエン化合物の製造方法 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005020687A1 (en) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Bioglobal Limited | Pest control agent carrier |
| AU2004267878B2 (en) * | 2003-08-29 | 2009-09-03 | Shenzhen Bioglobal Agricultural Science Co. Ltd | Pest control agent carrier |
| CN115968916A (zh) * | 2022-12-06 | 2023-04-18 | 中捷四方(新疆)生物科技有限公司 | 一种实蝇双性引诱剂及其应用 |
| CN118556685A (zh) * | 2024-05-17 | 2024-08-30 | 中国农业科学院植物保护研究所 | 棉铃虫ii类信息素及对其增效的化合物 |
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