JPH0829575B2 - 建築内装用防音ボ−ド及びその製造方法 - Google Patents

建築内装用防音ボ−ド及びその製造方法

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JPH0829575B2
JPH0829575B2 JP61206193A JP20619386A JPH0829575B2 JP H0829575 B2 JPH0829575 B2 JP H0829575B2 JP 61206193 A JP61206193 A JP 61206193A JP 20619386 A JP20619386 A JP 20619386A JP H0829575 B2 JPH0829575 B2 JP H0829575B2
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春雄 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築内装用防音ボード及びその製造方
法、詳しくは床衝撃音等に対して大きな制振遮音効果を
有する建築内装用防音ボード及び生産性の高い建築内装
用防音ボードの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
よく知られているように、石膏ボードは耐火性及び断
熱性に優れ、無伸縮であり、遮音性及び加工性が良く、
更に腐食しにくく虫害を受けない建築用材料として従来
多量に用いられてきた。
このような特徴を有する石膏ボードを建築内装用防音
ボードとして用いるに際し、遮音性を更に高めるために
は従来の次のような方法によっていた。即ち、2枚の石
膏ボードの間に制振機能の高いゴムシートを適宜の接着
剤により張り合せて介在させたり、あるいはゴムシート
の代りにプラスチックス系シート、更にはこのようなゴ
ムシートやプラスチックス系シートと鉛シートとを複合
させ、適宜の接着剤により張り合せ複合板タイプとした
ものが知られている。
〔解決しようとする問題点〕
ところが、上述のようにして製造した複合板タイプの
建築内装用防音ボードには次のような欠点があった。
即ち、上述の制振機能の高いゴムシートは材料として
の値段が高く、更に上述のような建築内装用防音ボード
を製造する場合には、2枚の防音ボードのそれぞれの内
面側に接着剤をつけるばかりでなく、例えば上記ゴムシ
ートの両面にも接着剤をつけなければならないため張り
合せ工数が多く、その結果としてできあがった建築内装
用防音ボードは製品コストが非常に高くなっていた。
また、一般に、粘着剤を直接ボードの表面に塗工する
方法としては、ロールコーター法とフローコーター法と
が知られている。
上記ロールコーター法を石膏ボードに適用すると第3
図に示すような方法となり、石膏ボード11の上方には第
1のローラ12aと第2のローラ12bとが配設されていて、
これらローラ12aと12bとの間は適宜のギャップが形成さ
れている。これらローラ12aと12bとの上方にはロート13
が配設されていて、このロート13の中には適宜の粘着剤
14が供給されるようになっている。このような構成にし
て、適宜の手段により石膏ボード11を矢印X1方向に適宜
のスピードで移動させ、その間に上記粘着剤14を第1の
ローラ12aと第2のローラ12bとがなすギャップから適量
だけこの石膏ボード11の上面に塗工していくと所定の厚
さの粘着層が形成されることとなる。
ところが、上述のようなロールコーター法では塗工し
た粘着剤の凝集力により塗工膜が波打ち、その結果粘着
した膜の厚さが不均一に形成される。そのため、このよ
うにしてロールコーター法を用いて粘着層を形成した石
膏ボードを張り合せたときにおいては剥離強度が低いこ
と、更には上述のように塗工膜が波打っているので制振
粘着層の厚さにバラツキがあり、その結果制振性能にも
バラツキがあるといった欠点を有している。
一方、上記フローコーター法は第4図に示すような方
法である。即ち、石膏ボード11の上方にはフロー皿4が
配設されていて、このフロー皿4には供給パイプから粘
着剤14が供給されるようになっている。そして、上記供
給パイプ5から単位時間当り所定の定量分だけの粘着剤
14を供給し、上記フロー皿4から溢れ出させる。する
と、この溢れ出た粘着剤14は石膏ボード11の上面にした
たり落ちることとなる。この間に石膏ボード11を矢印X2
方向に所定のスピードで徐々に移動していくと適宜の厚
さの粘着層を形成することが可能となる。
しかし、このようなフローコーター法によって粘着層
を形成すると、例えば石膏ボード11の上面に必要な厚さ
を有する粘着層14aが形成されるが、この石膏ボード11
の前面(木口)には不要な粘着剤14bが張りつき、更に
石膏ボード11の下面にも粘着剤14cが張りついてしま
う。
特に、上記石膏ボード11の下面に張りついた粘着剤14
cは、製品としての石膏ボードの表面となって露呈する
部分であって、このような粘着剤14cが表面にこびりつ
いた石膏ボードは商品としては価値がないものとなって
しまう恐れがある。
なお、上記フローコーター法によって形成した粘着層
は塗工膜の厚さが均一となり、剥離強度及び製品精度が
均一であって、非常に優れたものである。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑み、防音ボード
のコストを低減できると共に、フローコーター法の欠点
を取除くことによって均一な塗工膜が形成され、かつ石
膏ボードの製造時の裏面(製品としては表面に相当す
る)に粘着剤が回り込まないようにしたものであり、換
言すれば制振機能が高く、しかも美観を損ねることのな
いボード及びその製造方法を提供することを目的とする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決するために、アクリルエス
テル系エマルジョンの固形分100重量部に対し重炭酸カ
ルシウム等の無機質系充填材を20乃至100重量部混入し
た組成物を厚さ0.1乃至1.0mmの範囲で2枚の石膏ボード
間にシート状に介在させて制振粘着層を形成したもので
ある。
また、フローコーター法を用いて、アクリルエステル
系エマルジョンの固形分100重量部に対し重炭酸カルシ
ウム等の無機質系充填材を20乃至100重量部混入した組
成物を石膏ボード上に塗工した乾燥後、厚さ0.1乃至1.0
mmの範囲で2枚の石膏ボード間にシート状の制振粘着層
を形成するようにした建築内装用防音ボードの製造方法
において、上記石膏ボードの塗工時に進行方向前面に、
この進行方向に対して鋭角をなしている突出部と石膏ボ
ードが挿入される上下の差込み部とを有する遮蔽部材を
装着してから上記組成物を塗工させ、この組成物が上記
石膏ボードの裏面側に回り込みを起こさないようにした
ものである。
〔作用〕
1.本発明は上述のような構造としているので、制振遮音
効果を粘着性を有する制振粘着層によって果たしている
ので、防音ボードのコストを下げることが可能となる。
2.また、石膏ボードに制振粘着層を形成する場合に、塗
工時の石膏ボードの進行方向に向けて突出部を突出させ
た遮音部材を、石膏ボードの木口にカバーとして用いて
いるので、塗布する制振粘着剤6が石膏ボードの裏側に
まで回り込むのを遮断して下面への付着の心配がなく、
製品としての石膏ボードの美観を損ねることがない。
〔実施例〕
以下、この発明の建築内装用防音ボード及びその製造
方法を図示の一実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の建築内装用防音ボードの断面構造を
示す断面図である。
図示のように、所定の厚さ(例えば9mm)の第1の石
膏ボード1aの下面には第1の制振粘着層2aが形成されて
いる。この制振粘着層2aは厚さが約0.15mmであり、その
成分はアクリルエステル系エマルジョンの固形分100重
量部に対し重炭酸カルシウム等の無機質系充填材が20〜
100重量部、好ましくは40〜75重量部だけ混入されてい
て、このような組成にすると粘着性に優れている。な
お、粘着材料のベースポリマーとしてアクリルエステル
系エマルジョンを用いたのは、粘着力の経年劣化が少な
いからである。更に、重炭酸カルシウム等の無機質系粉
粒体を用いることによって制振性を向上させている。
また、第2の石膏ボード1bの上面には第2の制振粘着
層2bが0.15mmに形成されていて、この第2の制振粘着層
2bも上記第1の制振粘着層2aと同一の組成の制振粘着層
となっている。
次に、以上のような構成となっている建築内装用石膏
ボード10の製造方法を説明する。
即ち、この石膏ボード10の製造方法にあっては、第2
図に示すように、石膏ボード1aの前面(木口)に遮蔽部
材3が嵌め込まれている。
この遮蔽部材3は断面形状が三角形をしていて、右方
上面には差込み部3aがのび出しており、この差込み部3a
と対向した下方には第2の差込む部3bが右方に向けて形
成されている。そして、これら第1の差込み部3aと第2
の差込み部3bとによって形成される空間には上記石膏ボ
ード1aの木口がしっかりと挿入され、かつ上記石膏ボー
ド1aの木口はこの遮蔽部材3の停止部3eによって挿入量
が抑えられるようになっている。
上記第1の差込む部3aの左方には突出部3cが形成され
ていて、この突出部3cは上記石膏ボード1aの厚さの1.2
〜1.5倍の長さを有している。なお、この遮蔽部材3の
材質は塩化ビニル等のプラスチックスあるいは金属等で
あり、また石膏ボード1aの前面の全幅に亙って装着され
ている。
上記突出部3cの先端部は鋭っていて、この先端から斜
め右下方に向けて斜面部3dが形成されている。つまり、
突出部3cが石膏ボード1の上面と略同一レベルになるよ
うに(先端部が上側に)配置されている。
このような構成の遮蔽部材3を制振粘着剤6の回り込
み防止のため石膏ボード1aの木口に差込み、この状態で
符号X3方向に移動速度60m/minで移動し、フロー皿4か
ら制振粘着剤6を例えば塗工量200〜600g/m2(具体的に
は例えば3尺×6尺(910mm×1820mm)の大きさのボー
ド1枚に対し400〜800g程度)で塗工する。すると、オ
ーバフローした制振粘着剤6はまず遮蔽部材3の突出部
3cに塗工され、その先端(ナイフエッジ部として機能)
がフローを瞬時に遮断するため斜面部3dに上記粘着剤6
が付着せず石膏ボード1aの裏面側にも回り込まない。
なお、ここで用いている制振粘着剤は、アクリルエス
テル系エマルジョン100重量部、重炭酸カルシウム60重
量部、増粘剤(アクリル酸ソーダ系)1.5重量部、顔料
(カーボンブラック)0.5重量部を配分した固形分70
%,粘度2000CPSのものである。
このようにして、石膏ボード1aの上面に一様な厚さの
第1の制振粘着層を形成し、更に別途第2の石膏ボード
1bに上述と同様にして第2の制振粘着層を形成する。
そして、第1図に示すように第1の制振粘着層2aが形
成されている第1の石膏ボード1aと第2の制振粘着層2b
が形成されている第2の石膏ボード1bとをそれぞれの制
振粘着層2aと2bが相対し、第1図に示すように張り合せ
る。
次いで、このように張り合せた状態で適宜の乾燥炉で
20〜60℃に保ちこの状態で30〜120分の間乾燥する。す
ると、上記制振粘着層が乾燥され、粘着力が強められし
っかりとした建築内装用石膏ボード10が完成することと
なる。
このようにして製造した建築内装用石膏ボード10の周
波数−損失係数特性及び周波数−透過損失特性を調べた
ところ、従来のゴムシートを用いた建築内装用石膏ボー
ドとほぼ同等の性能となっていることが確認された。
なお、この実施例では2枚の石膏ボードのそれぞれに
粘着剤を塗工して両者を張り合せる場合について説明し
たが、2枚の石膏ボードの一方のボードのみ上記粘着剤
を塗工した後、直接他方の石膏ボードを貼って両者の間
に制振粘着層を介在させるようにしてもよい。
また、第1図に示したような制振粘着等2a,2bを有す
る建築内装用石膏ボード10を製造する他の手段として
は、上記制振粘着剤を離型紙上に塗工(250〜500g/m2
し、乾燥後ロール状に巻き取って一旦粘着シート(厚さ
0.1〜0.2mm)を構成したのちに石膏ボード面に張りつけ
て複合板を製造する方法もあるが、このような製造方法
は材料コスト及び加工コストとも高くなってしまう。
〔効果〕
本発明によれば、制振粘着剤をまず第1と第2の石膏
ボードけの少なくとも一方の表面に塗工し、この状態で
第1図に示すように第1と第2の石膏ボードを張り合せ
ている。
したがって、従来のような高価なゴムシートを用いる
ことがなく、低コストで制振機能の高いものが提供でき
る。しかも、粘着剤を塗る工程が1ないし2回だけで済
むので、従来のものに比べ安価な製造コストで建築内装
用石膏ボードを製造することが可能となる。
また、石膏ボードの製造時に特に石膏ボードの塗工時
に進行方向前側に、この進行方向に向けて突出部が鋭角
をなしている遮蔽部材を用いてこのボードの裏面への粘
着剤の回り込みを防止しているので、石膏ボードの美観
を損ねてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の建築内装用石膏ボードの断面図、第2
図は本発明の建築内装用石膏ボードの製造方法に用いる
遮蔽部材を石膏ボードに嵌め込んで粘着剤を塗工する場
合の断面図、第3図は従来のロールコーター法を示す断
面図、第4図は従来のフローコーター法を示す断面図で
ある。 1a,0b……石膏ボード、 2a,2b……制振粘着層、 3……遮蔽部材、 3a,3b……差込み部、 3c……突出部、 3d……斜面部、 4……フロー皿、 5……供給パイプ、 6……制振粘着剤(組成物)、 10……建築内装用石膏ボード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 P 7415−4F 303 B 7415−4F B28B 1/30 B32B 27/20 Z 9349−4F E04B 1/86 P

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリルエステル系エマルジョンの固形分
    100重量部に対し重炭酸カルシウム等の無機質系充填材
    を20乃至100重量部混入した組成物(6)を厚さ0.1乃至
    1.0mmの範囲で2枚の石膏ボード(1a・1b)間にシート
    状に介在させて制振粘着層(2a・2b)を形成したことを
    特徴とする建築内装用防音ボード。
  2. 【請求項2】フローコーター法を用いて、アクリルエス
    テル系エマルジョンの固形分100重量部に対し重炭酸カ
    ルシウム等の無機質系充填材を20乃至100重量部混入し
    た組成物(6)を石膏ボード(1a・1b)上に塗工した乾
    燥後、厚さ0.1乃至1.0mmの範囲で2枚の石膏ボード(1a
    ・1b)間にシート状の制振粘着層(2a・2b)を形成する
    ようにした建築内装用防音ボードの製造方法において、 上記石膏ボード(1a・1b)の塗工時に進行方向前面に、
    この進行方向に対して鋭角をなしている突出部(3c)と
    石膏ボード(1a・1b)が挿入される上下の差込み部(3a
    ・3b)とを有する遮蔽部材(3)を装着してから上記組
    成物(6)を塗工させ、この組成物(6)が上記石膏ボ
    ード(1a・1b)の裏面側に回り込みを起こさないように
    したことを特徴とする建築内装用防音ボードの製造方
    法。
JP61206193A 1986-09-02 1986-09-02 建築内装用防音ボ−ド及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0829575B2 (ja)

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