JPH08300652A - インクジェットヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動装置

Info

Publication number
JPH08300652A
JPH08300652A JP8003010A JP301096A JPH08300652A JP H08300652 A JPH08300652 A JP H08300652A JP 8003010 A JP8003010 A JP 8003010A JP 301096 A JP301096 A JP 301096A JP H08300652 A JPH08300652 A JP H08300652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
voltage
piezoelectric element
electrodes
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8003010A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiko Uryu
嘉子 瓜生
Eiichi Tone
栄一 刀根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP8003010A priority Critical patent/JPH08300652A/ja
Publication of JPH08300652A publication Critical patent/JPH08300652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各圧電素子がマトリクス状に配線された構成
であって、圧電素子の駆動方式として引き打ち駆動が採
用可能にする。 【解決手段】 各セグメントトランジスタQ11〜Q1
kが、それぞれタイミング制御部1から入力される信号
によって順次オフにされ、各データトランジスタQ21
〜Q2mが印字データ出力部2から出力される印字デー
タによってオンにされる。従って、各圧電素子への電圧
印加が停止し、それぞれ接続された各圧電素子の電荷が
放電されて、各圧電素子への印加電圧が低下する。次い
で、各トランジスタQ11〜Q1kがオンになるととも
に各トランジスタQ21〜Q2mがオフにされると、各
圧電素子への印加電圧が電源30の電圧V0に急上昇す
る。この各圧電素子への印加電圧の低下及び急上昇で形
成される引き打ち信号によって、各圧電素子のノズルか
ら印加電圧の急上昇時にインク滴が吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、複
写機及びプリンタ等に適用されるインクジェット記録装
置に用いられるインクジェットヘッドを駆動するインク
ジェットヘッド駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ノズルから記録媒体にインク滴を
吐出して印字するようにしたインクジェット記録装置が
普及している。このようなインクジェット記録装置に用
いられるインクジェットヘッド駆動装置では、ノズルに
連通する加圧室の一側壁を形成するように設けられた圧
電素子の電極間に駆動電圧を印加して圧電素子を変形さ
せ、加圧室内を加圧することによってノズルからインク
滴を吐出するようにしている。
【0003】圧電素子は容量成分を有するため駆動電圧
が印加される瞬間にパルス状の電流が突入する。従っ
て、複数の圧電素子を同時に駆動すると、それぞれの突
入電流が重畳され、過大となって、電源変動を引き起こ
す。この対策としては、容量的に大きな電源を採用しな
ければならず、部品スペースが増大するとともに、コス
トも上昇する。
【0004】そこで、この過大電流を低減するために、
圧電素子を複数の行及び列からなるマトリクス状に配線
し、各列毎に圧電素子を駆動する時分割駆動が一般的に
行われている。例えば、圧電素子を周波数5kHzで駆動
し、その駆動電圧パルスの幅を50μsecに設定した場
合には、1/(5×103)×1/(50×10-6)より、
分割数は最大4となる。
【0005】また、従来、時分割駆動を行うことによ
り、圧電素子数に対して駆動素子数を低減するようにし
た駆動回路が提案されている(特開平4−77260号
公報)。この駆動回路は、駆動素子としてのトランジス
タを圧電素子の両極側にマトリクス状に構成し、トラン
ジスタk個をダイナミックスキャンさせ、トランジスタ
m個を印字データによって制御することにより、最大で
m×k個のノズルをk分割で時分割駆動させるものであ
る。例えば、8×8個のマトリクス構成のトランジスタ
で64個のノズルを駆動すると、駆動素子(トランジス
タ)数は8+8=16個に低減されることとなる。
【0006】一方、圧電素子の駆動方式として、押し打
ち駆動と引き打ち駆動が知られている。押し打ち駆動
は、定常状態では圧電素子に電圧が印加されておらず、
インク吐出時に電圧を印加して圧電素子を変形させ、加
圧室を加圧してインクを吐出させる方式である。また、
引き打ち駆動は、定常状態で圧電素子に電圧を印加して
加圧室を加圧状態に保ち、吐出直前に一旦印加電圧を低
下させて加圧室の加圧状態を緩和し、再度電圧を印加し
て加圧室を加圧してインクを吐出させる方式である。
【0007】インクジェットヘッド駆動装置における圧
電素子の駆動方式としては、一般に引き打ち駆動が採用
されている。これは、引き打ち駆動は、インク滴の初発
と後発がほぼ一定の大きさである、ノズル先端のインク
メニスカスの不規則な振動が少ないためインク吐出周波
数を向上できる等、押し打ち駆動に比べて高いインク吐
出性能が得られるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の
ノズルを備えた長尺の記録ヘッドの場合には、ノズル数
が多いために、時分割駆動が行われても過大電流を十分
に低減することが困難である。例えば、ノズル数が2000
個で4分割駆動の場合には、最大で500個のノズル、す
なわち圧電素子が同時駆動されるので、重畳された突入
電流は依然として高いレベルにある。
【0009】一方、上記特開平4−77260号公報記
載の駆動回路では、圧電素子の駆動方式として引き打ち
駆動を採用することが困難である。これは、ダイナミッ
クスキャン側のトランジスタを介して各圧電素子を共通
に接地しているので、定常状態で圧電素子に電圧印加を
継続することが困難であるためである。
【0010】また、記録ヘッドに用いられる圧電素子
は、一般に圧電材料を焼結等によって基板状に成形する
とともに、その両面に一対の電極をスクリーン印刷等に
よって形成して製造される。この電極対の一方の電極を
共通に形成し、他方の電極を個別に各加圧室に対向する
位置に形成することによって、各加圧室に対応する個別
の圧電素子が形成されている。そこで、上記一方の電極
を共通に接地する構成にしておけば圧電素子の製造を容
易に行うことができる。
【0011】しかしながら、上記従来の駆動回路のよう
に圧電素子の両極側で駆動素子がマトリクス状に構成さ
れた回路の場合には、各圧電素子の一方の電極を共通に
接地する構成を採用することが困難である。
【0012】本発明は、上記問題を解決するもので、突
入電流の重畳を十分に低減するインクジェットヘッド駆
動装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、各圧電素子がマトリクス
状に配線された構成であって、圧電素子の駆動方式とし
て引き打ち駆動が採用可能なインクジェットヘッド駆動
装置を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、各圧電素子がマトリクス
状に配線されるとともに、その一方の電極が共通に接地
された構成であって、圧電素子の駆動方式として引き打
ち駆動が採用可能なインクジェットヘッド駆動装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、記録ヘッドに配列された複数のノズルか
ら印字データに対応してインクを記録媒体に吐出するイ
ンクジェット記録装置において、上記ノズルにそれぞれ
連通する加圧室の一側壁を形成するように設けられ、一
対の電極を有する圧電素子がm行k列のマトリクス状に
配線されてなる圧電素子部と、k回に時分割し、各回毎
に、上記加圧室内の上記圧電素子による加圧状態を一旦
緩和すべく上記圧電素子の電極間への印加電圧を第1レ
ベルからアース電位により近い第2レベルに変化させた
後に、再度上記加圧室を加圧して上記ノズルからインク
を吐出させるべく上記印加電圧を上記第1レベルに復帰
させる引き打ち信号を各列のm個の内で上記印字データ
有りの上記圧電素子の電極間に印加し、各行の他の(k
−1)個の上記圧電素子の電極間には、上記ノズルから
インクが吐出しないような電圧信号を印加する時分割マ
トリクス駆動回路とを備えたものである(請求項1)。
【0016】この構成によれば、m行k列のマトリクス
状に配線された各圧電素子は、k回に時分割し、各回毎
に、m行の内で印字データ有りのノズルに連通する加圧
室を形成する圧電素子の電極間に引き打ち信号が印加さ
れる。
【0017】また、上記各圧電素子が有する一対の電極
の内の一方の電極は、アース接地されている(請求項
2)。
【0018】この構成によれば、m行k列のマトリクス
状に配線された各圧電素子の一方の電極が共通にアース
接地されることにより、圧電素子の電極の形成が容易に
行われることとなる。
【0019】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
各回毎に、各列のm個の内で上記印字データ有りの上記
圧電素子の電極間への印加電圧を上記第1レベルから上
記第2レベルに変化させて上記第1レベルに復帰させる
ときに、各行の圧電素子の他の(k−1)個の上記圧電素
子の電極間への印加電圧を上記第2レベルより第1レベ
ルに近い第3レベルに変化させて上記第1レベルに復帰
させるものであって、上記第3レベルは、この第3レベ
ルから上記第1レベルに復帰する信号が上記圧電素子の
電極間に印加されたときの上記圧電素子による上記加圧
室の加圧で上記ノズルからインクが吐出されない値に設
定されている(請求項3)。
【0020】この構成によれば、時分割駆動において、
各回毎に、各行の圧電素子の他の(k−1)個の圧電素
子、すなわち駆動されない圧電素子の電極間への印加電
圧は、第1レベルから、第2レベルより第1レベルに近
い第3レベルに変化して第1レベルに復帰する。このと
き、第3レベルは、第3レベルから第1レベルに復帰す
る信号が圧電素子の電極間に印加されたときの圧電素子
による加圧室の加圧でノズルからインクが吐出されない
値に設定されているので、この信号の印加によってノズ
ルからインクは吐出されない。
【0021】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
それぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記第1
レベルの電圧を印加するk個の充電部と、それぞれ各行
のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を放電によ
り上記第2レベルまで変化させるm個の放電部と、上記
k個の充電部による電圧印加を順に所定時間ずつオフさ
せるタイミング制御部と、上記m個の放電部による放電
動作を上記印字データ有りのときに上記所定時間だけ行
わせる印字データ出力部とを有し、上記充電部がオフに
なる毎に、上記放電部の上記所定時間の放電動作により
各列のm個の内で上記印字データ有りの上記圧電素子の
電極への印加電圧を上記第1レベルから上記第2レベル
に変化させ、上記所定時間後の上記充電部のオンにより
上記印加電圧を上記第1レベルに復帰させて上記引き打
ち信号を形成するものである(請求項4)。
【0022】この構成によれば、k個の充電部による各
列のm個の圧電素子の電極間への第1レベルの電圧印加
が、順にk回に亘って所定時間ずつオフになる。このと
き、各回毎に、m個の放電部によりこのオフに同期して
各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子の電極間へ
の印加電圧が所定時間だけ放電され、第2レベルまで変
化する。そして、各回毎に、所定時間後の充電部のオン
により印加電圧が第1レベルに復帰することにより、印
字データ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信号が印加
される。
【0023】また、上記充電部は、上記第1レベルの電
圧電源がそれぞれ第1スイッチ素子及び第1抵抗からな
る直列回路を介して上記圧電素子の他方の電極に接続さ
れてなり、上記放電部は、上記圧電素子の他方の電極が
それぞれ第2スイッチ素子及び第2抵抗からなる直列回
路を介してアース接地されてなり、上記タイミング制御
部は、上記第1スイッチ素子のオン、オフを制御するも
ので、上記印字データ出力部は、上記第2スイッチ素子
のオン、オフを制御するもので、上記第1抵抗と上記第
2抵抗の抵抗値の比は、上記第1レベルの電圧を上記第
1抵抗と上記第2抵抗で分圧した分圧レベルが上記第3
レベルになるように設定されている(請求項5)。
【0024】この構成によれば、第1レベルの電圧電源
から第1スイッチ素子及び第1抵抗からなる直列回路を
介して圧電素子の他方の電極に第1レベルの電圧が印加
される。そして、各回毎に、各列のm個の圧電素子に対
する電圧印加が所定時間だけ停止し、この停止中にm個
の内で印字データ有りの圧電素子の他方の電極が第2ス
イッチ素子及び第2抵抗からなる直列回路を介してアー
スに放電されて、圧電素子の電極間への印加電圧が第2
レベルまで変化する。そして、所定時間後に放電が停止
するとともに充電部により印加電圧が第1レベルに復帰
する。
【0025】ここで、m行k列のマトリクス状に配線さ
れた圧電素子において、各回で放電により第2レベルに
変化した圧電素子に接続されたm行のそれぞれ他の(k
−1)個の圧電素子は、充電部により充電されると同時
に放電部により放電される。従って、これらの圧電素子
の電極間への印加電圧は、第1レベルの電圧が第1抵抗
と第2抵抗で分圧された分圧レベルまで変化する。そし
て、所定時間後に、放電停止及び電圧印加に伴って印加
電圧が分圧レベルから第1レベルになるが、この信号が
印加されたときの圧電素子による加圧室の加圧でノズル
からインクは吐出されない。
【0026】また、上記充電部は、上記第1レベルの電
圧電源がそれぞれ第1スイッチ素子と電流制限抵抗とを
介して上記圧電素子の他方の電極に接続されてなり、上
記放電部は、上記圧電素子の他方の電極がそれぞれ上記
電流制限抵抗と第2スイッチ素子及び抵抗からなる直列
回路とを介してアース接地されてなり、上記タイミング
制御部は、上記第1スイッチ素子のオン、オフを制御す
るもので、上記印字データ出力部は、上記第2スイッチ
素子のオン、オフを制御するもので、上記第3レベル
は、上記第1レベルに等しいレベルになっている(請求
項6)。
【0027】この構成によれば、第1レベルの電圧電源
から第1スイッチ素子及び第1抵抗からなる直列回路を
介して圧電素子の他方の電極に第1レベルの電圧が印加
される。そして、各回毎に、各列のm個の圧電素子に対
する電圧印加が所定時間だけ停止し、この停止中にm個
の内で印字データ有りの圧電素子の他方の電極が第2ス
イッチ素子及び第2抵抗からなる直列回路を介してアー
スに放電されて、圧電素子の電極間への印加電圧が第2
レベルまで変化する。そして、所定時間後に放電が停止
するとともに充電部により印加電圧が第1レベルに復帰
して、印字データ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信
号が印加される。
【0028】ここで、m行k列のマトリクス状に配線さ
れた圧電素子において、各回で放電により第2レベルに
変化した圧電素子に接続されたm行のそれぞれ他の(k
−1)個の圧電素子は、放電部によって電流制限抵抗及
び抵抗を介して放電されるが、充電部によって第1レベ
ルの電圧電源が電流制限抵抗のみを介して印加される。
従って、これらの圧電素子の電極間への印加電圧は、第
1レベルの電圧が維持されるので、所定時間後に、これ
らの圧電素子の加圧室に連通するノズルからインクは吐
出されない。
【0029】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
上記圧電素子の電極間に上記第1レベルの電圧を印加す
る充電部と、それぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極
間への印加電圧を放電により上記第1レベルからアース
電位に近い第4レベルに変化させるk個の第1放電部
と、それぞれ各行のk個の上記圧電素子の電極間への印
加電圧を放電により上記第1レベルからアース電位に近
い第5レベルに変化させるm個の第2放電部と、上記充
電部を所定周期でオン、オフさせる第1タイミング制御
部と、上記k個の第1放電部による放電動作を順に上記
充電部のオフ時間ずつ行わせる第2タイミング制御部
と、上記m個の第2放電部による放電動作を上記印字デ
ータ有りのときに上記充電部のオフ時間だけ行わせる印
字データ出力部とを有し、上記第1及び第2放電部の両
方が上記オフ時間だけ放電動作を行うと上記圧電素子の
電極への印加電圧が上記第1レベルから上記第2レベル
に変化するように設定されてなり、上記充電部がオフに
なり、かつ上記第1放電部が放電動作を行う毎に、上記
第2放電部の上記オフ時間の放電動作により各列のm個
の内で上記印字データ有りの上記圧電素子の電極への印
加電圧を上記第1レベルから上記第2レベルに変化さ
せ、上記オフ時間後の上記充電部のオンにより上記印加
電圧を上記第1レベルに復帰させて上記引き打ち信号を
形成するもので、上記第4レベルは、上記第4レベルか
ら上記第1レベルに復帰する信号が上記圧電素子の電極
間に印加されたときの上記圧電素子による上記加圧室の
加圧で上記ノズルからインクが吐出されない値に設定さ
れ、上記第5レベルは、上記第5レベルから上記第1レ
ベルに復帰する信号が上記圧電素子の電極間に印加され
たときの上記圧電素子による上記加圧室の加圧で上記ノ
ズルからインクが吐出されない値に設定されている(請
求項7)。
【0030】この構成によれば、充電部による圧電素子
の電極間への第1レベルの電圧印加が所定周期でオン、
オフされ、このオフに同期して各列のm個の圧電素子の
電極間への印加電圧がk個の第1放電部によって順にk
回に亘って充電部のオフ時間ずつ放電されて、印加電圧
が第4レベルに変化する。このとき、各回毎に、このオ
フに同期してm個の第2放電部により各列のm個の内で
印字データ有りの圧電素子の電極間への印加電圧がオフ
時間だけ放電される。この第1、第2放電部の両方によ
り、印字データ有りの圧電素子の電極間への印加電圧が
第2レベルまで変化し、オフ時間後に充電部によって印
加電圧が第1レベルに復帰する。これによって、印字デ
ータ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信号が印加され
る。
【0031】一方、各行の印字データ無しの圧電素子の
電極間への印加電圧は、オフ時間後に充電部によって第
4レベルから第1レベルに復帰する。また、m行k列の
マトリクス状に配線された圧電素子において、各回で第
1、第2放電部の放電により第2レベルに変化した圧電
素子に接続されたm行のそれぞれ他の(k−1)個の圧電
素子の電極間への印加電圧は、第2放電部によって第5
レベルに変化し、オフ時間後に充電部によって第5レベ
ルから第1レベルに復帰する。これらの第4、第5レベ
ルから第1レベルに復帰する信号が印加されたときの圧
電素子による加圧室の加圧でノズルからインクは吐出さ
れない。
【0032】また、上記第1放電部は、上記圧電素子の
他方の電極がそれぞれ第1スイッチ素子及び第1抵抗か
らなる直列回路を介してアース接地されてなり、放電に
より上記印加電圧を上記第1レベルから上記第1抵抗の
抵抗値で定まるレベルに変化させるもので、上記第2放
電部は、上記圧電素子の他方の電極がそれぞれ第2スイ
ッチ素子及び第2抵抗からなる直列回路を介してアース
接地されてなり、放電により上記印加電圧を上記第1レ
ベルから上記第2抵抗の抵抗値で定まるレベルに変化さ
せるもので、上記第2タイミング制御部は、上記第1ス
イッチ素子のオン、オフを制御するもので、上記印字デ
ータ出力部は、上記第2スイッチ素子のオン、オフを制
御するもので、上記第1抵抗の抵抗値は、上記第1放電
部の上記オフ時間の放電動作により上記印加電圧が上記
第1レベルから上記第4レベルに変化するように設定さ
れ、上記第2抵抗の抵抗値は、上記第2放電部の上記オ
フ時間の放電動作により上記印加電圧が上記第1レベル
から上記第5レベルに変化するように設定されている
(請求項8)。
【0033】この構成によれば、充電部による圧電素子
の電極間への第1レベルの電圧印加が所定周期でオン、
オフされ、このオフに同期して各列のm個の圧電素子の
他方の電極が第1スイッチ素子及び第1抵抗からなる直
列回路を介してアースに放電されて、圧電素子の電極間
への印加電圧が第1抵抗の抵抗値で定まる第4レベルま
で変化する。このとき、各回毎に、このオフに同期して
各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子の他方の電
極がオフ時間だけ第2スイッチ素子及び第2抵抗からな
る直列回路を介してアースに放電される。この第1、第
2放電部の両方により、印字データ有りの圧電素子の電
極間への印加電圧が第2レベルまで変化し、オフ時間後
に充電部によって印加電圧が第1レベルに復帰する。こ
れによって、印字データ有りの圧電素子の電極間に引き
打ち信号が印加される。
【0034】一方、印字データ無しの圧電素子の電極間
への印加電圧は、オフ時間後に充電部によって第4レベ
ルから第1レベルに復帰する。また、m行k列のマトリ
クス状に配線された圧電素子において、各回で第1、第
2放電部の放電により第2レベルに変化した圧電素子に
接続されたm行のそれぞれ他の(k−1)個の圧電素子
の電極間への印加電圧は、第2放電部によって第2抵抗
の抵抗値で定まる第5レベルに変化し、オフ時間後に充
電部によって第5レベルから第1レベルに復帰する。こ
れらの第4、第5レベルから第1レベルに復帰する信号
が印加されたときの圧電素子による加圧室の加圧でノズ
ルからインクは吐出されない。
【0035】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
各回毎に、各列のm個の内で上記印字データ有りの上記
圧電素子の電極間への印加電圧を上記第1レベルから上
記第2レベルに変化させて上記第1レベルに復帰させる
ときに、各行の圧電素子の他の(k−1)個の上記圧電素
子の電極間への印加電圧を上記第2レベルに変化させて
上記第2レベルから上記第1レベルに所定の変化率で変
化させるものであって、上記所定の変化率は、上記第2
レベルから上記第1レベルに変化する信号が上記圧電素
子の電極間に印加されたときの上記圧電素子による上記
加圧室の加圧で上記ノズルからインクが吐出されない値
に設定されている(請求項9)。
【0036】この構成によれば、圧電素子がm行k列の
マトリクス状に配線され、各圧電素子は、k回に時分割
し、各回毎に、m行の内で印字データ有りの圧電素子の
電極間に引き打ち信号が印加される。ここで、m行k列
のマトリクス状に配線された圧電素子において、各回で
第2レベルに変化した圧電素子に接続されたm行のそれ
ぞれ他の(k−1)個の圧電素子の電極間への印加電圧
は、加圧室の加圧でノズルからインクが吐出されない変
化率で第2レベルから第1レベルに変化する。
【0037】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
それぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記第1
レベルの電圧を印加するk個の第1充電部と、それぞれ
各行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を放電
により上記第2レベルまで変化させるm個の放電部と、
上記各圧電素子の電極間に上記所定の変化率で電圧を印
加する第2充電部と、上記各第1充電部による電圧印加
を所定周期でオン、オフさせるとともに上記k個の第1
充電部のオフ時間を順に第1オフ時間に短縮するタイミ
ング制御部と、上記m個の放電部による放電動作を上記
印字データ有りのときに上記第1オフ時間だけ行わせる
印字データ出力部とを有し、上記第1充電部が上記第1
オフ時間だけオフになる毎に、各列のm個の内で上記印
字データ有りの圧電素子の電極間への印加電圧を上記放
電部の上記第1オフ時間の放電動作により上記第1レベ
ルから上記第2レベルに変化させ、上記第1オフ時間後
の上記第1充電部のオンにより上記印加電圧を上記第1
レベルに復帰させて上記引き打ち信号を形成するもの
で、各行の他の(k−1)個の上記圧電素子の電極間への
印加電圧は、上記放電部の放電動作が停止すると上記第
2充電部により印加される電圧によって上記第2レベル
から上記所定の変化率で変化するようになされている
(請求項10)。
【0038】この構成によれば、k個の第1充電部によ
る圧電素子の電極間への第1レベルの電圧印加が所定周
期でオン、オフされるとともに、k個の第1充電部のオ
フ時間が順にk回に亘って第1オフ時間に短縮される。
このとき、各回毎に、m個の放電部により、このオフに
同期して、各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子
の電極間への印加電圧が第1オフ時間だけ放電され、第
2レベルまで変化する。そして、各回毎に、第1オフ時
間後の第1充電部のオンにより印加電圧が第1レベルに
復帰することにより、印字データ有りの圧電素子の電極
間に引き打ち信号が印加される。
【0039】一方、m行k列のマトリクス状に配線され
た圧電素子において、各回で第2レベルに変化した圧電
素子に接続されたm行のそれぞれ他の(k−1)個の圧電
素子の電極間への印加電圧は、所定周期でオン、オフす
る第1充電部のオフ時間が第1オフ時間より長いので、
第1オフ時間後に放電が停止してから第1充電部がオン
するまで、第2充電部によって加圧室の加圧でノズルか
らインクが吐出されない変化率で第2レベルから第1レ
ベルに変化する。
【0040】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
それぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記第1
レベルの電圧を印加するk個の第1充電部と、それぞれ
各行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を放電
により上記第2レベルまで変化させるm個の放電部と、
上記各圧電素子の電極間に上記所定の変化率で電圧を印
加する第2充電部と、上記第2充電部を所定周期でオ
ン、オフさせる第1タイミング制御部と、上記m個の放
電部による放電動作を上記印字データ有りのときに上記
第2充電部のオフ時間だけ行わせる印字データ出力部
と、上記k個の第1充電部を上記第2充電部のオンに同
期して順に動作させる第2タイミング制御部とを有し、
上記第2充電部がオフになる毎に、上記放電部の上記オ
フ時間の放電動作により各列のm個の内で上記印字デー
タ有りの上記圧電素子の電極間への印加電圧を上記第1
レベルから上記第2レベルに変化させ、上記第1充電部
の動作により上記印加電圧を上記第1レベルに復帰させ
て上記引き打ち信号を形成するものであって、各行の他
の(k−1)個の上記圧電素子の電極間への印加電圧は、
上記放電部の放電動作が停止すると上記第2充電部によ
り上記第2レベルから上記所定の変化率で上記第1レベ
ルに変化するようになされている(請求項11)。
【0041】この構成によれば、第2充電部による圧電
素子の電極間への電圧印加が所定周期でオン、オフされ
るとともに、第2充電部のオンに同期してk個の第1充
電部がk回に亘って順にオンする。このとき、各回毎
に、m個の放電部により、第2充電部のオフに同期し
て、各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子の電極
間への印加電圧が第2充電部のオフ時間だけ放電され、
第2レベルまで変化する。そして、各回毎に、第1充電
部のオンにより印加電圧が第1レベルに復帰することに
より、印字データ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信
号が印加される。
【0042】一方、m行k列のマトリクス状に配線され
た圧電素子において、各回で第2レベルに変化した圧電
素子に接続されたm行のそれぞれ他の(k−1)個の圧
電素子の電極間への印加電圧は、第2充電部によって加
圧室の加圧でノズルからインクが吐出されない変化率で
第2レベルから第1レベルに変化する。
【0043】また、上記時分割マトリクス駆動回路は、
それぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記引き
打ち信号を印加するk個の引き打ち信号印加部と、それ
ぞれ各行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を
上記第1レベルに保持するm個の電圧保持部と、上記k
個の引き打ち信号印加部による上記引き打ち信号の印加
を順に行わせるタイミング制御部と、上記m個の電圧保
持部による保持動作を上記印字データ無しのときに上記
引き打ち信号の印加時間だけ行わせる印字データ出力部
とを有し、上記引き打ち信号が印加される毎に、各列の
m個の内で上記印字データ無しの上記圧電素子の電極間
への印加電圧が上記電圧保持部により上記第1レベルに
保持されるようになっている(請求項12)。
【0044】この構成によれば、k個の引き打ち信号印
加部により順にk回に亘って各列のm個の圧電素子の電
極間に引き打ち信号が印加される。そして、各回毎に、
m個の内で印字データ無しの圧電素子の電極間への印加
電圧が第1レベルに保持されて、印字データ有りの圧電
素子の電極間に引き打ち信号が印加される。
【0045】また、上記k個の引き打ち信号印加部は、
上記引き打ち信号を繰り返して生成する引き打ち信号生
成部と、それぞれ各列のm個の上記圧電素子の他方の電
極と上記引き打ち信号生成部間に接続されたk個のスイ
ッチ素子とからなり、上記タイミング制御部は、上記引
き打ち信号の生成に同期して上記k個のスイッチ素子を
順にオンさせるものである(請求項13)。
【0046】この構成によれば、k個のスイッチ素子が
順にk回に亘ってオンされて、引き打ち信号生成部から
各列のm個の圧電素子の電極間に引き打ち信号が印加さ
れる。そして、各回毎に、m個の内で印字データ無しの
圧電素子の電極間への印加電圧が第1レベルに保持され
て、印字データ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信号
が印加される。
【0047】また、記録ヘッドに配列形成された複数の
ノズルから印字データに対応してインクを記録媒体に吐
出するインクジェット記録装置において、上記ノズルに
それぞれ連通する上記複数の加圧室の一側壁を形成する
ようにそれぞれ設けられ、駆動電圧信号が印加されると
変形して上記ノズルからインクを吐出させる圧電素子か
らなる圧電素子部と、上記駆動電圧信号をそれぞれ対応
する圧電素子に印加する上記複数の駆動手段と、上記駆
動電圧信号を上記複数の圧電素子の内で少なくとも所定
数の上記圧電素子に対して上記駆動電圧信号の印加時に
上記圧電素子に流入するパルス電流の少なくともパルス
幅だけ順次ずらしたタイミングで印加させるタイミング
制御手段とを備えたものである(請求項14)。
【0048】この構成によれば、駆動電圧信号が圧電素
子に印加され、圧電素子が変形して加圧室が加圧され
て、ノズルからインクが吐出される。この駆動電圧信号
の印加時に圧電素子にパルス電流が流れるが、所定数の
圧電素子に対してこのパルス電流の少なくともパルス幅
だけ順次ずらしたタイミングで駆動電圧信号が印加され
る。従って、所定数の圧電素子を駆動する時にパルス電
流が同時に流れないので、パルス電流の重畳が低減され
る。
【0049】また、上記所定数は上記複数に等しいもの
である(請求項15)。
【0050】この構成によれば、駆動電圧信号が圧電素
子に印加され、圧電素子が変形して加圧室が加圧され
て、ノズルからインクが吐出される。この駆動電圧信号
の印加時に圧電素子にパルス電流が流れるが、各圧電素
子に対してこのパルス電流の少なくともパルス幅だけ順
次ずらしたタイミングで駆動電圧信号が印加される。従
って、各圧電素子を駆動する時にパルス電流が同時に流
れないので、各パルス電流が重畳されなくなる。
【0051】また、上記圧電素子部は、上記所定数の圧
電素子を単位とするグループを複数グループ備えている
(請求項16)。
【0052】この構成によれば、駆動電圧信号が圧電素
子に印加され、圧電素子が変形して加圧室が加圧され
て、ノズルからインクが吐出される。この駆動電圧信号
の印加時に圧電素子にパルス電流が流れるが、各グルー
プを構成する所定数の圧電素子に対してこのパルス電流
の少なくともパルス幅だけ順次ずらしたタイミングで駆
動電圧信号が印加される。従って、グループと同数の圧
電素子のみ同時に駆動されてパルス電流が重畳すること
となり、各グループを構成する所定数の圧電素子を駆動
する時にパルス電流が同時に流れないので、パルス電流
の重畳が低減される。
【0053】また、記録ヘッドに配列形成された複数の
ノズルから印字データに対応してインクを記録媒体に吐
出するインクジェット記録装置において、上記ノズルに
それぞれ連通する上記複数の加圧室の一側壁を形成する
ようにそれぞれ設けられ、所定パルス幅の駆動電圧信号
が印加されると変形して上記ノズルからインクを吐出さ
せる圧電素子が、それぞれ所定数の上記圧電素子からな
る複数のグループに分割されるとともに、各分割グルー
プの圧電素子が更にそれぞれ所定数の圧電素子からなる
複数のサブグループに分割されてなる圧電素子部と、上
記分割グループ内の圧電素子に対して、上記サブグルー
プ毎に少なくとも上記駆動電圧信号のパルス幅だけ順次
ずらしたタイミングで上記駆動電圧信号を印加する分割
グループ数の駆動手段と、上記駆動電圧信号を上記各分
割グループの対応するサブグループの圧電素子に対して
上記駆動電圧信号の印加時に上記圧電素子に流入するパ
ルス電流の少なくともパルス幅だけ順次ずらしたタイミ
ングで印加させるタイミング制御手段とを備えたもので
ある(請求項17)。
【0054】この構成によれば、グループ内の圧電素子
には、サブグループ毎に駆動電圧信号が少なくともその
パルス幅だけ順次ずらしたタイミングで印加され、各グ
ループ間の圧電素子には、対応するサブグループ毎に駆
動電圧信号が少なくとも駆動電圧信号の印加時に圧電素
子に流入するパルス電流のパルス幅だけずらしたタイミ
ングで印加される。従って、サブグループを構成する圧
電素子のみ同時に駆動されてパルス電流が重畳すること
となり、それ以外の圧電素子にはパルス電流が同時に流
れないので、パルス電流の重畳が低減される。
【0055】また、上記グループを構成する上記所定数
の圧電素子は、複数の行及び列からなるマトリクス状に
配線されてなり、上記サブグループを構成する上記所定
数の圧電素子は、上記列を構成する圧電素子である(請
求項18)。
【0056】この構成によれば、グループを構成するマ
トリクス状に配線された圧電素子には、列毎に駆動電圧
信号が少なくともそのパルス幅だけ順次ずらしたタイミ
ングで印加され、各グループ間の圧電素子には、対応す
る列毎に駆動電圧信号が少なくとも駆動電圧信号の印加
時に圧電素子に流入するパルス電流のパルス幅だけずら
したタイミングで印加される。従って、列を構成する圧
電素子のみ同時に駆動されてパルス電流が重畳すること
となり、それ以外の圧電素子にはパルス電流が同時に流
れないので、パルス電流の重畳が低減される。
【0057】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の第1実施形態について図1〜図3を
用いて説明する。図1は記録ヘッドのインク吐出部を示
す斜視図、図2は第1実施形態のインクジェットヘッド
駆動装置の構成を示すブロック図、図3は各点の電圧、
電流及び印字データ出力部2から出力される印字データ
を示すタイミングチャートである。
【0058】このインクジェットヘッド駆動装置は、イ
ンクジェット記録装置の記録ヘッドのインク吐出ノズル
からインク滴を吐出させるもので、図2に示すように、
タイミング制御部101、印字データ出力部2、圧電素
子部3及び駆動回路4から構成されている。
【0059】上記記録ヘッドは、図1に示すように、所
定の間隔でアレイ状、すなわち1列又は複数列に配列さ
れたn個のインク吐出部3−1〜3−nを備えている。
各インク吐出部3−1〜3−nは、インクを収納するイ
ンク室I1〜In(図略)を備えるとともに、インク室
I1〜Inに連通して形成されたインク吐出ノズルN1
〜Nn及びインク供給路H1〜Hnを備えている。ま
た、各インク室I1〜Inの一壁には、図略の一対の電
極に挟まれてなる圧電素子Z1〜Znが配設されてい
る。
【0060】そして、インクは図外のインク貯留部から
インク供給路H1〜Hnを通ってインク室I1〜Inに
供給され、各圧電素子の両電極間への駆動電圧信号の印
加により圧電素子が変形してインク室I1〜Inを加圧
し、インク吐出ノズルN1〜Nnからインク滴が吐出さ
れるようになっている。
【0061】上記駆動電圧信号として、本実施形態では
引き打ち信号が用いられる。すなわち、定常状態におい
て圧電素子の電極間に所定レベルの電圧を印加して上記
インク室を加圧状態に保ち、一旦この印加電圧レベルを
低下させてインク室の加圧状態を緩和し、続いて印加電
圧を急上昇させて上記所定レベルに復帰させ、インク室
を再度加圧する。この引き打ち信号によるインク室の再
加圧時に、インク吐出ノズルからインク滴が吐出され
る。
【0062】圧電素子部3は、図2に示すように、上記
圧電素子Z1〜Znからなる。駆動回路4は、充放電回
路4−1〜4−n及びトランジスタQ1〜Qnからな
り、それぞれの充放電回路とトランジスタは圧電素子を
介して直列に接続され、該圧電素子Z1〜Znに駆動電
圧を印加するものである。
【0063】充放電回路4−1〜4−nは、それぞれタ
イミング制御部101の出力端子P11〜P1nに接続
され、タイミング制御部101から入力されるタイミン
グ信号に基づいて後述する図3のA1〜Anに示すよう
な所定の波形の電圧を出力するものである。
【0064】トランジスタQ1〜Qnは、コレクタが圧
電素子Z1〜Znに、ベースが印字データ出力部2に、
エミッタがアースにそれぞれ接続され、オンにされると
圧電素子Z1〜Znの一方の電極をアースラインに接続
するものである。
【0065】印字データ出力部2は、例えばCCDやフ
ォトトランジスタ等の光電変換素子及び画像処理回路等
からなる画像読取部で読み取った印字データP21〜P
2nを、タイミング制御部101から入力されるタイミ
ング信号に基づいてトランジスタQ1〜Qnのベースに
パラレルに出力するものである。ここで、インクを吐出
する場合は印字データがハイレベル信号で、トランジス
タQ1〜Qnをオンにする。一方、インクを吐出しない
場合は印字データがローレベル信号で、トランジスタQ
1〜Qnをオフにする。また、それぞれの印字データP
21〜P2nは、所定のインク吐出周期毎に印字データ
出力部2から出力される。なお、印字データ出力部2
は、例えばパソコン等の外部装置から入力された印字デ
ータを出力するようにしてもよい。
【0066】タイミング制御部101は、出力端子P1
1〜P1nから順に後述する所定時間dずつずらして充
放電回路4−1〜4−nにタイミング信号を出力し、充
放電回路4−1〜4−nからの駆動電圧の出力タイミン
グを制御するものである。また、印字データ出力部2に
タイミング信号を出力し、印字データP21〜P2nを
充放電回路4−1〜4−nの駆動電圧の出力タイミング
に同期して出力させるものである。
【0067】以上の構成により、印字データ出力部2の
印字データP21〜P2nがハイレベルでトランジスタ
Q1〜Qnがオンし、圧電素子Z1〜Znの一方の電極
がアースに接続されると、充放電回路4−1〜4−nの
出力電圧によって圧電素子Z1〜Znに駆動電圧が印加
される。
【0068】次に、動作の一例について図3を参照して
説明する。印字データP21が黒でハイレベル信号が出
力されるとトランジスタQ1がオンし、圧電素子Z1の
一方の電極がアースに接続される。そして、充放電回路
4−1からの出力電圧A1によって圧電素子Z1に駆動
電圧が印加される。このとき、圧電素子Z1に、パルス
幅dを有するパルス電流A'1が流れる。
【0069】次いで、印字データP22が黒でハイレベ
ル信号が出力されるとトランジスタQ2がオンし、圧電
素子Z2の一方の電極がアースに接続される。そして、
充放電回路4−1から所定時間dだけずれて出力される
充放電回路4−2からの出力電圧A2によって圧電素子
Z2に駆動電圧が印加される。このとき、同様に圧電素
子Z2にパルス幅dを有するパルス電流A'2が流れる
が、駆動電圧の印加が所定時間dだけずれているので、
圧電素子Z1のパルス電流A'1に重畳されない。
【0070】続いて、印字データP23が黒でハイレベ
ル信号が出力されるとトランジスタQ3がオンし、圧電
素子Z3の一方の電極がアースに接続され、充放電回路
4−3から、更に所定時間dだけずれて出力される電圧
A3によって圧電素子Z3に駆動電圧が印加される。こ
のとき、同様に、圧電素子Z3にパルス幅dを有するパ
ルス電流A'3が流れるが、駆動電圧の印加が所定時間
dだけずれているので、圧電素子Z2のパルス電流A'
2に重畳されない。
【0071】更に、順に所定時間dずつずれて、印字デ
ータP2nが出力され、充放電回路4−nからの電圧A
nによって圧電素子Znに駆動電圧が印加されると、圧
電素子Znにパルス幅dを有するパルス電流A'nが流
れる。
【0072】なお、図3の印字データP22の2巡目に
示すように、印字データが白で信号が出力されないとき
は、トランジスタQ2がオフのままで、圧電素子Z2の
一方の電極がアースに接続されない。従って、充放電回
路4−2から出力される電圧A2によって圧電素子Z2
に駆動電圧が印加されないので、図3に示すようにパル
ス電流A'2は流れない。
【0073】このように、パルス電流のパルス幅に等し
い所定時間dずつずらして各圧電素子Z1〜Znに駆動
電圧を印加するようにしたので、各圧電素子Z1〜Zn
に流れるパルス電流が重畳されない。従って、圧電素子
Z1〜Znに流れる突入電流のレベルを低レベルに抑制
することができる。従って、パルス電流によるノイズレ
ベルを低減できるとともに、充放電回路4−1〜4−n
の電源容量を低減でき、その小型化が図れる。
【0074】なお、上記実施形態では、圧電素子Z1〜
Znに所定時間dずつ順次ずらして駆動電圧を印加する
ようにしたが、圧電素子Z1〜Znを複数のグループに
分割し、それぞれのグループの圧電素子に所定時間dず
つずらして駆動電圧を印加するとともに、グループ毎の
対応する圧電素子に同期して駆動電圧を印加するように
してもよい。例えば、記録ヘッドの中央のノズルに対応
する圧電素子で2グループに分割し、各グループの一端
の圧電素子から他端の圧電素子まで同期して所定時間d
ずつずらして駆動電圧を印加するようにしてもよい。こ
の場合には、2個だけパルス電流が重畳されることにな
るが、それ以上のパルス電流の重畳が抑制される。ま
た、各グループの圧電素子に同期して駆動電圧の印加が
順次行われるので、その分電圧印加時間を短縮すること
ができる。従って、上記実施形態に比べてインク吐出周
期の短縮が可能になる。
【0075】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
駆動装置の第2実施形態について図4〜図6を用いて説
明する。図4は第2実施形態のインクジェットヘッド駆
動装置の構成を示すブロック図である。図5は各点の電
圧信号及び印字データ出力部B1の印字データを示すタ
イミングチャートである。図6は各充放電回路の出力電
圧信号及び各圧電素子に流れるパルス電流を示すタイミ
ングチャートである。
【0076】この第2実施形態のインクジェットヘッド
駆動装置は、タイミング制御部101と、各n個の印字
データ出力部B1,B2,B3,…、圧電素子部C1,
C2,C3,…及びマトリクス駆動回路E1,E2,E
3,…とから構成され、各部は第1実施形態と同様の機
能を有しており、各圧電素子部C1,C2,C3,…で
は、複数の圧電素子を複数の行及び列からなるマトリク
ス状に配線し、各圧電素子を各列毎に時分割で駆動する
時分割マトリクス駆動を行っている。
【0077】圧電素子部C1は、記録ヘッドにアレイ
状、すなわち一列又は複数列に配列されたm×k個のイ
ンク吐出ノズルのそれぞれに設けられたm×k個の圧電
素子111〜11k,121〜12k,…,1m1〜1
mkからなる。マトリクス駆動回路E1は、各出力端子
から電圧信号S11〜S1kを出力する充放電回路F1
及びトランジスタQ11〜Q1mからなり、充放電回路
F1のk個の出力端子とm個のトランジスタQ11〜Q
1mとがマトリクス状に配設されて、圧電素子部C1の
m×k個の圧電素子に駆動電圧が印加可能に構成されて
いる。
【0078】すなわち、充放電回路F1から電圧信号S
11が圧電素子111,121,…,1m1の一方の電
極にそれぞれ出力され、電圧信号S12は、圧電素子1
12,122,…,1m2の一方の電極にそれぞれ出力
され、以下同様にして、電圧信号S1kは、圧電素子1
1k,12k,…,1mkの一方の電極にそれぞれ出力
されている。そして、充放電回路F1は、タイミング制
御部101の出力端子T1から入力されるタイミング信
号に基づいて、第1実施形態と同様の所定の波形の電圧
信号S11〜S1kを、図5の電圧信号S11,S1
2,S1kに示すように順次ずらして重ならないタイミ
ングで出力する。
【0079】トランジスタQ11は、コレクタが圧電素
子111〜11kに、ベースが印字データ出力部B1の
出力端子に、エミッタがアースにそれぞれ接続されてい
る。トランジスタQ12は、コレクタが圧電素子121
〜12kに、ベースが印字データ出力部2の出力端子
に、エミッタがアースにそれぞれ接続されている。以下
同様にして、トランジスタQ1mは、コレクタが圧電素
子1m1〜1mkに、ベースが印字データ出力部2の出
力端子に、エミッタがアースにそれぞれ接続されてい
る。そして、各トランジスタは、オンにされると各圧電
素子の一方の電極をアースラインに接続する。
【0080】印字データ出力部B1は、タイミング制御
部101の出力端子U1から入力されるタイミング信号
に従って、各出力端子からトランジスタQ11〜Q1m
のベースに印字データD11〜D1mをパラレルに同時
出力するとともに、それぞれの出力端子からk個の印字
データをシリアルに出力するものである。
【0081】また、圧電素子部C2,C3,…は、圧電
素子部C1と、マトリクス駆動回路E2,E3,…は、
マトリクス駆動回路E1と、印字データ出力部B2,B
3,…は、印字データ出力部B1と、それぞれ同一構成
を有している。
【0082】タイミング制御部101は、出力端子T
1,T2,T3,…から順に所定時間dずつずらして充
放電回路F1,F2,F3,…にタイミング信号を出力
し、充放電回路F1,F2,F3,…からの駆動電圧の
出力タイミングを所定時間dずつずらせるものである。
また、タイミング制御部101は、出力端子U1,U
2,U3,…から印字データ出力部B1,B2,B3,
…にタイミング信号を出力し、印字データを印字データ
出力部の各出力端子から充放電回路F1,F2,F3,
…の駆動電圧の出力タイミングに同期して出力させるも
のである。
【0083】次に、マトリクス駆動回路E1の動作につ
いて図5を用いて説明する。充放電回路F1の各出力端
子から所定の波形の電圧信号S11〜S1kが、順に重
ならないタイミングで出力される。
【0084】一方、印字データ出力部B1から、まず、
圧電素子111,121,…,1m1に対応する印字デ
ータが、電圧信号S11の出力タイミングに同期してパ
ラレルに同時出力される。すなわち、図5では、印字デ
ータD11,D1mは黒、印字データD12は白の信号
が、それぞれ出力されている。従って、圧電素子11
1,1m1に駆動電圧が印加され、インクが吐出される
とともに、圧電素子121には駆動電圧が印加されず、
インクが吐出されない。
【0085】次に、印字データ出力部B1から、圧電素
子112,122,…,1m2に対応する印字データ
が、電圧信号S12の出力タイミングに同期してパラレ
ルに同時出力される。すなわち、図5では、印字データ
D11,D12は黒、印字データD1mは白の信号が、
それぞれ出力されている。従って、圧電素子112に駆
動電圧が印加され、インクが吐出される。また、図略し
ているが、圧電素子112に駆動電圧が印加され、イン
クが吐出されるとともに、圧電素子1m2には駆動電圧
が印加されず、インクが吐出されない。
【0086】以下、同様に、各圧電素子に対応する印字
データが、充放電回路F1の駆動電圧の出力タイミング
に同期して、印字データ出力部B1の各出力端子からパ
ラレルに同時出力される。
【0087】そして、印字データ出力部B1から、圧電
素子11k,12k,…,1mkに対応するk個目の印
字データが、電圧信号S1kの出力タイミングに同期し
てパラレルに同時出力される。すなわち、図5では、印
字データD11は白、印字データD12,D1mは黒の
信号が、それぞれ出力されている。従って、圧電素子1
1kには駆動電圧が印加されず、インクが吐出されな
い。また、図略しているが、圧電素子12k,1mkに
駆動電圧が印加され、インクが吐出される。
【0088】なお、充放電回路F1の電圧信号S11
は、所定のインク吐出周期で出力が繰り返され、以上の
動作が上記インク吐出周期で繰り返される。
【0089】このように、充放電回路F1の電圧信号S
11〜S1kを順次重ならないタイミングで出力すると
ともに、印字データに対応してトランジスタQ11〜Q
1mのオン、オフを制御することにより、m×k個の圧
電素子に駆動電圧を印加することができる。
【0090】なお、各マトリクス駆動回路E2,E3,
…においても、マトリクス駆動回路E1と同様の動作が
行われる。
【0091】次に、図6を用いて各マトリクス駆動回路
E1,E2,E3,…の動作タイミングについて説明す
る。
【0092】タイミング制御部101の出力端子T1,
T2,T3,…からのタイミング信号に基づいて、充放
電回路F1,F2,F3,…から所定の電圧信号が所定
時間dずつずれて出力される。すなわち、電圧信号S1
1,S21,S31,…は所定時間dずつずれて出力さ
れ、電圧信号S12,S22,S32,…は所定時間d
ずつずれて出力され、以下、同様にして、電圧信号S1
k,S2k,S3k,…は所定時間dずつずれて出力さ
れている。
【0093】このように、各マトリクス駆動回路E1,
E2,E3,…の対応する圧電素子に対して、駆動電圧
を圧電素子に流れるパルス電流のパルス幅に等しい所定
時間dずつずらして印加するようにしたので、各圧電素
子に流れるパルス電流の重畳を低減することができる。
従って、パルス電流のピーク電流の増大を抑制すること
ができる。従って、パルス電流によるノイズレベルを低
減できるとともに、充放電回路F1〜Fnの電源容量を
低減でき、その小型化が図れる。
【0094】次に、マトリクス駆動回路の数n、各充放
電回路の出力端子数k及び各印字データ出力部の出力端
子数mを決定する手順について、ノズル数が2000個の場
合を例として説明する。
【0095】まず、圧電素子等の性能によって設定され
るインク吐出周期の1周期中に、圧電素子に流れるパル
ス電流のパルス幅がいくつ取れるか、すなわちパルス幅
ずつずらすことが可能な個数n'を算出する。このn'
は、インク吐出周波数をn0(kHz)、圧電素子に流れる
パルス電流のパルス幅をd(sec)とすると、n'=1/
(n0×d)によって求められる。例えば、d=10μse
c、従来例と同様にn0=5kHzとすると、n'=20にな
る。
【0096】一方、各充放電回路の出力端子数kは、イ
ンク吐出周期の1周期中に、駆動電圧が重ならずに何回
出力可能かによって決定される。すなわち、駆動電圧波
形のパルス幅をλ(sec)とすると、k=1/(n0×λ)
によって、各充放電回路の出力端子数が求められる。な
お、小数点以下は切り捨てるようにすればよい。例え
ば、従来例と同様にλ=50μsecとすると、k=4にな
る。
【0097】従って、マトリクス駆動回路の数nは、マ
トリクス駆動回路毎にパルス電流のパルス幅ずつずらし
て圧電素子を駆動しているので、n=n'/kによって
求められる。上記の例では、n=5になる。
【0098】以上より、ノズル数が2000個とすると、1
マトリクス駆動回路当りの圧電素子数は、2000/5=40
0になるので、m=400/k=100になる。従って、同時
駆動される圧電素子数は、最大で100個となり、従来例
の場合の500個に比べて低減することができる。
【0099】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
駆動装置の第3実施形態について図7、図8を用いて説
明する。図7は第3実施形態の構成を示す回路ブロック
図、図8は図7の各部の動作状態及び電圧を示すタイミ
ングチャートである。
【0100】第3実施形態のインクジェットヘッド駆動
装置は、タイミング制御部1、印字データ出力部2、圧
電素子部及び充放電部から構成され、記録ヘッドのノズ
ルからインク滴を記録紙に吐出して画像を印字するもの
である。
【0101】以下の実施形態は、複数の圧電素子を複数
の行及び列からなるマトリクス状に配線し、各圧電素子
を各列毎に時分割で駆動する時分割マトリクス駆動を行
う回路の構成例を示すものである。なお、以下の実施形
態に示す回路を上記第2実施形態の各圧電素子部C1,
C2,C3,…に適用することもできる。
【0102】圧電素子部は、記録ヘッドにアレイ状、す
なわち一列又は複数列に配列されたm×k個のノズルの
それぞれに設けられた圧電素子Z11〜Z1k,Z21
〜Z2k,…,Zm1〜Zmkからなり、各圧電素子
は、加圧室の一側壁に配設され、その両電極間への引き
打ち信号の印加により変形して加圧室内を加圧し、ノズ
ルからインク滴を吐出させるものである。圧電素子Z1
1〜Z1k,Z21〜Z2k,…,Zm1〜Zmkは、
それぞれ一方の電極が共通にアースに接地されている。
【0103】充放電部は、電圧V0の電源30、セグメ
ントトランジスタQ11〜Q1k及びデータトランジス
タQ21〜Q2m等からなり、各トランジスタは、それ
ぞれ抵抗及びダイオードを介して圧電素子の他方の電極
に接続されて、圧電素子の電極間に引き打ち信号を印加
するものである。
【0104】セグメントトランジスタQ11は、エミッ
タが電源30に接続され、ベースがタイミング制御部1
の出力端子T1に接続され、コレクタが圧電素子Z1
1,Z21,…,Zm1にそれぞれ抵抗R1と順方向ダ
イオードD1の直列回路を介して接続されている。ま
た、セグメントトランジスタQ12〜Q1kも、それぞ
れ同様の回路構成で、エミッタが電源30に接続され、
ベースがタイミング制御部1の出力端子T2〜Tkに接
続され、コレクタが各圧電素子にそれぞれ抵抗R1と順
方向ダイオードD1の直列回路を介して接続されてい
る。
【0105】データトランジスタQ21は、コレクタが
圧電素子Z11,Z12,…,Z1kにそれぞれ抵抗R
2と逆方向ダイオードD2の直列回路を介して接続さ
れ、ベースが印字データ出力部2の出力端子P1に接続
され、エミッタが接地されている。また、データトラン
ジスタQ22〜Q2mも、同様の回路構成で、コレクタ
が各圧電素子にそれぞれ抵抗R2と逆方向ダイオードD
2の直列回路を介して接続され、ベースがそれぞれ印字
データ出力部2の出力端子P2〜Pmに接続され、エミ
ッタがそれぞれ接地されている。
【0106】印字データ出力部2は、例えばCCDやフ
ォトトランジスタ等の光電変換素子からなる画像読取部
で読み取った印字データを、所定パルス幅のパルス信号
として、タイミング制御部1から入力されるタイミング
信号に従って、出力端子P1〜Pmからデータトランジ
スタQ21〜Q2mのベースにパラレルに同時出力する
ものである。また、各出力端子からは、タイミング制御
部1から入力されるタイミング信号に従って、k個の印
字データをシリアル出力するものである。
【0107】そして、出力する印字データによりデータ
トランジスタQ21〜Q2mのオン、オフを制御する。
ここで、インクを吐出する場合は、データトランジスタ
Q21〜Q2mをオンにする。一方、インクを吐出しな
い場合は、データトランジスタQ21〜Q2mをオフの
ままにする。なお、印字データ出力部2は、例えばパソ
コンなどの外部装置から入力された印字データを出力す
るようにしてもよい。
【0108】タイミング制御部1は、印字データ出力部
2のシリアル出力に同期して出力端子T1〜Tkから順
次所定パルス幅のハイレベル信号を出力し、セグメント
トランジスタQ11〜Q1kを順にオフにするととも
に、定常状態では各出力端子からローレベル信号を出力
して各セグメントトランジスタをオン状態に保つことに
より、セグメントトランジスタQ11〜Q1kをダイナ
ミックスキャンさせるものである。
【0109】以上の構成により、定常状態では、セグメ
ントトランジスタQ11〜Q1kはタイミング制御部1
からのローレベル信号によってオン状態が維持され、接
続された各圧電素子に電圧V0が印加されている。
【0110】そして、各セグメントトランジスタQ11
〜Q1kが、それぞれタイミング制御部1から入力され
るハイレベル信号によって順次所定パルス幅分だけオフ
にされる。一方、各データトランジスタQ21〜Q2m
が印字データ出力部2から出力される印字データによっ
て所定パルス幅分だけオンにされる。従って、各圧電素
子への電圧V0の印加が停止するとともに、それぞれ接
続された各圧電素子の電荷が抵抗R2とダイオードD2
の直列回路を通して放電されるので、各圧電素子への印
加電圧が低下する。次いで、各セグメントトランジスタ
Q11〜Q1kがオンになるとともに各データトランジ
スタQ21〜Q2mがオフにされると、各圧電素子への
印加電圧が電源30の電圧V0に急上昇する。この各圧
電素子への印加電圧の低下及び急上昇で形成される引き
打ち信号によって、各圧電素子のノズルから印加電圧の
急上昇時にインク滴が吐出される。
【0111】例えば、セグメントトランジスタQ11の
オフに同期してデータトランジスタQ21〜Q2mがオ
ンにされると、圧電素子Z11〜Zm1を抵抗R2とダ
イオードD2の直列回路を通して放電し、各圧電素子へ
の印加電圧が電圧V1まで低下する。次いで、セグメン
トトランジスタQ11のオンに同期してデータトランジ
スタQ21〜Q2mがオフにされると、圧電素子Z11
〜Zm1の放電が停止するとともに各圧電素子に電源3
0の電圧V0が印加されて、各圧電素子への印加電圧が
電圧V1から電圧V0に急上昇し、圧電素子Z11〜Z
m1のノズルからインク滴が吐出される。
【0112】ここで、セグメントトランジスタQ11が
オフのときにはセグメントトランジスタQ12〜Q1k
がオンになっている。このとき、データトランジスタQ
21〜Q2mがオンにされると、セグメントトランジス
タQ12〜Q1kに接続された各圧電素子が抵抗R2と
ダイオードD2の直列回路を通して放電されるが、電圧
V0の印加は継続しているので、各圧電素子への印加電
圧は、電圧V0が抵抗R1,R2で分圧された分圧電圧
V2になる。
【0113】そして、データトランジスタQ21〜Q2
mがオフになると各圧電素子への印加電圧が分圧電圧V
1から電圧V0に急上昇するが、この急上昇時にインク
滴が吐出しないようにする必要がある。従って、抵抗R
1,R2の値は、圧電素子への印加電圧が分圧電圧V1
から電圧V0に急上昇してもインク滴が吐出しない値に
設定されている。
【0114】次に、圧電素子Z11,Z12,Z1kの
動作について図8を参照して説明する。最初は、各デー
タトランジスタがオフ、各セグメントトランジスタがオ
ンになっており、各圧電素子には電圧V0が印加されて
いる。
【0115】まず、セグメントトランジスタQ11がオ
フになる。このオフに同期して圧電素子Z11のノズル
に対応する印字データによってデータトランジスタQ2
1がオンになって、圧電素子Z11への電圧V0の印加
が停止するとともに放電して、圧電素子Z11への印加
電圧V11が電圧V1まで低下する。一方、データトラ
ンジスタQ21のオンによって、圧電素子Z12,Z1
kも放電するので、それらの印加電圧V12,V1kも
低下するが、セグメントトランジスタQ12,Q1kが
オンで電圧V0の印加は継続しているので、印加電圧V
12,V1kは、分圧電圧V2(>V1)まで低下す
る。
【0116】そして、セグメントトランジスタQ11が
オンに、データトランジスタQ21がオフに戻ると、圧
電素子Z11の放電が停止するとともに電圧V0が印加
されて、圧電素子Z11への印加電圧V11が電圧V0
まで急上昇し、電圧(V0−V1)が印加されて、圧電
素子Z11のノズルからインク滴が吐出される。一方、
圧電素子Z12,Z1kの放電が停止するので、印加電
圧V12,V1kが電圧V0まで上昇し、電圧(V0−
V2)が印加される。しかし、この電圧(V0−V2)
は圧電素子の変形量がインク吐出に達しない値に設定さ
れているので、圧電素子Z12,Z1kのノズルからは
インク滴が吐出されない。
【0117】次いで、セグメントトランジスタQ12が
オフになる。このオフに同期して圧電素子Z12のノズ
ルに対応する印字データによりデータトランジスタQ2
1がオンになって、圧電素子Z12への電圧V0の印加
が停止するとともに放電し、圧電素子Z12への印加電
圧V12が電圧V1まで低下する。一方、データトラン
ジスタQ21のオンによって圧電素子Z11,Z1kも
放電するので、それらの印加電圧V11,V1kも低下
する。しかし、セグメントトランジスタQ11,Q1k
はオンで電圧V0の印加が継続しているので、印加電圧
V11,V1kは、分圧電圧V2まで低下する。
【0118】そして、セグメントトランジスタQ12が
オンに、データトランジスタQ21がオフに戻ると、圧
電素子Z12の放電が停止するとともに電圧V0が印加
されて、印加電圧V12が電圧V0まで急上昇し、電圧
(V0−V1)が印加されて、圧電素子Z12のノズル
からインク滴が吐出される。一方、圧電素子Z11,Z
1kの放電が停止するので、印加電圧V11,V1kが
電圧V0まで上昇し、電圧(V0−V2)が印加される
が、圧電素子Z11,Z1kのノズルからはインク滴が
吐出されない。
【0119】同様にして、セグメントトランジスタQ1
kがオフになり、このオフに同期して圧電素子Z1kの
ノズルに対応する印字データによりデータトランジスタ
Q21がオンになって、圧電素子Z1kのノズルからイ
ンク滴が吐出され、圧電素子Z11,Z12のノズルか
らはインク滴が吐出されない。
【0120】このように、印字データに対応しないノズ
ルの圧電素子への印加電圧低下を、圧電素子の変形量が
インクの表面張力によりインク滴が吐出しない程度のレ
ベルになるように小さくしたので、各ノズルからのイン
ク滴の吐出、不吐出を制御することができる。
【0121】従って、各圧電素子の一方の電極を共通に
アース接地することにより圧電素子部の構成を簡易にす
ることができる。しかも、圧電素子の駆動方式として引
き打ち駆動を採用することができるので、高いインク吐
出性能が得られる。また、時分割マトリクス駆動によっ
てm×k個の圧電素子を駆動することができる。
【0122】なお、図7では、説明の便宜上、各セグメ
ントトランジスタに対応してそれぞれ電源30を設けた
例を示しているが、電源30を共通に設けるようにして
も同様の効果が得られる。
【0123】次に、第3実施形態の回路構成を多少変形
した例について図9〜図14を用いて説明する。図9は
第3実施形態の第1変形形態の構成を示す回路ブロック
図である。図10は図9の各部の動作状態及び電圧を示
すタイミングチャートである。
【0124】図9の回路では、図7の抵抗R1に代えて
直結するとともに、各圧電素子の電極とダイオードD1
のカソード間に電流制限用の抵抗R3を挿入している。
この構成によって、例えば、セグメントトランジスタQ
12がオンのときは、データトランジスタQ21がオン
のときであっても、圧電素子Z12には電源30の電圧
V0が印加される。
【0125】圧電素子Z11,Z12,Z1kの動作に
ついて図10を参照して説明する。最初は、図8の場合
と同様に、各データトランジスタがオフ、各セグメント
トランジスタがオンになっており、各圧電素子には電圧
V0が印加されている。
【0126】まず、セグメントトランジスタQ11がオ
フになる。このオフに同期して圧電素子Z11のノズル
に対応する印字データによりデータトランジスタQ21
がオンになって、圧電素子Z11への電圧V0の印加が
停止するとともに放電し、圧電素子Z11への印加電圧
V11が電圧V1まで低下する。一方、データトランジ
スタQ21のオンにより、圧電素子Z12,Z1kも放
電するが、セグメントトランジスタQ12,Q1kはオ
ンのままであるので、電源30によって印加電圧V1
2,V1kは電圧V0に維持される。
【0127】そして、セグメントトランジスタQ11が
オンに、データトランジスタQ21がオフになると、圧
電素子Z11の放電が停止するとともに電圧V0が印加
されて、圧電素子Z11への印加電圧V11が電圧V0
まで急上昇し、電圧(V0−V1)が印加されて、圧電
素子Z11のノズルからインク滴が吐出される。一方、
圧電素子Z12,Z1kへの印加電圧V12,V1k
は、電圧V0のまま変化しないので、圧電素子Z12,
Z1kのノズルからはインク滴が吐出されない。
【0128】以下、セグメントトランジスタQ12,Q
1kがそれぞれオンしたときも同様に動作して、それぞ
れ圧電素子Z12,Z1kのノズルからインク滴が吐出
される。
【0129】このように、抵抗R1に代えて直結するこ
とによって、印字データに対応しないノズルの圧電素子
への印加電圧を電源30の電圧V0に維持することによ
り、インクの吐出、不吐出を制御することができる。従
って、図7の場合と同様の効果が得られる。
【0130】図11は第3実施形態の第2変形形態の構
成を示す回路ブロック図である。図12は図11の各部
の動作状態及び電圧を示すタイミングチャートである。
【0131】図11の回路では、図7の回路に加えて、
抵抗R4を備えている。抵抗R4は、各圧電素子のアー
ス接地していない方の電極と電源30間に接続され、そ
の電極をプルアップするものである。また、タイミング
制御部1は、セグメントトランジスタQ11〜Q1kに
行わせるオフのダイナミックスキャンを、非スキャン時
にもオフにさせるとともに、図12に示すようにそのオ
フのパルス幅をデータトランジスタQ21〜Q2mのオ
ンのパルス幅より長くしている。なお、スキャン時のオ
フのパルス幅は、第3実施形態と同様にデータトランジ
スタQ21〜Q2mのオンのパルス幅と同一にしてい
る。
【0132】以上の構成により、非スキャン時には、セ
グメントトランジスタQ11〜Q1kのオンのタイミン
グ、すなわち各圧電素子への印加電圧の上昇開始タイミ
ングが遅延する。一方、データトランジスタQ21〜Q
2mがオフになった時点から抵抗R4を介して各圧電素
子への印加電圧が上昇しており、セグメントトランジス
タQ11〜Q1kがオンした時には、電圧V3(>V
1)になっている。
【0133】従って、非スキャン時の各圧電素子への印
加電圧の上昇率が全体として緩やかになるので、圧電素
子の変形により加圧室が徐々に加圧されるため、インク
の表面張力に対抗してインク滴を吐出するだけの加圧力
が得られず、インク滴が吐出されないこととなる。
【0134】なお、抵抗R4の抵抗値は、圧電素子への
印加電圧がそのノズルからインク滴が吐出しないように
電圧V1から電圧V3へ徐々に上昇するような値に設定
されている。
【0135】次に、圧電素子Z11,Z12,Z1kの
動作について図12を参照して説明する。最初は、図8
の場合と同様に各データトランジスタがオフ、各セグメ
ントトランジスタがオンになっており、各圧電素子には
電圧V0が印加されている。
【0136】まず、セグメントトランジスタQ11,Q
12,Q1kがオフになる。このオフに同期して圧電素
子Z11のノズルに対応する印字データによりデータト
ランジスタQ21がオンになって、圧電素子Z11,Z
12,Z1kへの電圧V0の印加が停止するとともに放
電し、圧電素子Z11,Z12,Z1kへの印加電圧V
11,V12,V1kが電圧V1まで低下する。
【0137】そして、セグメントトランジスタQ11が
オンに、データトランジスタQ21がオフになって、圧
電素子Z11の放電が停止するとともに電圧V0が印加
されて、圧電素子Z11への印加電圧V11が電圧V0
まで急上昇し、電圧(V0−V1)が印加されて、圧電
素子Z11のノズルからインク滴が吐出される。
【0138】一方、データトランジスタQ21のオフに
より圧電素子Z12,Z1kも放電が停止するが、セグ
メントトランジスタQ12,Q1kはオフのままである
ので、圧電素子Z12,Z1kの印加電圧V12,V1
kは、抵抗R4を介して電源30によって徐々に上昇
し、セグメントトランジスタQ12,Q1kのオン時に
電圧V3になる。そして、セグメントトランジスタQ1
2,Q1kのオンにより、印加電圧V12,V1kは電
圧V0に上昇するが、印加電圧V12,V1kの上昇率
が全体として緩やかになるので、圧電素子Z12,Z1
kのノズルからインク滴が吐出されない。
【0139】以下、セグメントトランジスタQ12,Q
1kのスキャン時にも同様に動作して、それぞれ圧電素
子Z12,Z1kのノズルからインク滴が吐出され、他
の圧電素子からインク滴が吐出されない。
【0140】このように、抵抗R4により各圧電素子の
他方の電極を電源30にプルアップするとともに、各セ
グメントトランジスタQ11〜Q1kの非スキャン時に
もより長時間オフさせるようにしたので、非スキャン時
の圧電素子への印加電圧が緩やかに上昇するため、イン
クの吐出、不吐出を制御することができる。従って、図
7の場合と同様の効果が得られる。
【0141】図13は第3実施形態の第3変形形態の構
成を示す回路ブロック図である。図14は図13の各部
の動作状態及び電圧を示すタイミングチャートである。
【0142】図13の回路では、図7の回路に加えて、
充放電部が更に電圧V0の電源40や共通トランジスタ
Q0等を備えている。共通トランジスタQ0は、エミッ
タが電源40に接続され、ベースがタイミング制御部1
の出力端子T0に接続され、コレクタが各圧電素子にそ
れぞれ抵抗R5と順方向ダイオードD3の直列回路を介
して接続されている。抵抗R5の抵抗値は、セグメント
トランジスタがオフで共通トランジスタQ0がオンした
ときに、圧電素子への印加電圧がノズルからインク滴が
吐出しない程度の緩やかな上昇率で電圧V1から上昇す
るような値に設定されている。すなわち、圧電素子への
印加電圧が緩やかに上昇するために、このときの圧電素
子の変形による加圧室の加圧では、インクの表面張力に
よってインクが吐出されないようになっている。
【0143】以上の構成により、データトランジスタが
オンして圧電素子の電極間への印加電圧が電圧V1まで
低下した場合でも、セグメントトランジスタがオフの非
スキャン時には、印加電圧の上昇率が緩やかなために、
ノズルからインク滴は吐出されない。
【0144】次に、圧電素子Z11,Z12,Z1kの
動作について図14を参照して説明する。最初は、各デ
ータトランジスタ及び各セグメントトランジスタがオフ
で、共通トランジスタQ0がオンになっており、各圧電
素子には電源40により電圧V0が印加されている。
【0145】まず、共通トランジスタQ0がオフにな
り、このオフに同期して圧電素子Z11のノズルに対応
する印字データによりデータトランジスタQ21がオン
になって、圧電素子Z11,Z12,Z1kへの電圧V
0の印加が停止するとともに放電し、圧電素子Z11,
Z12,Z1kへの印加電圧V11,V12,V1kが
電圧V1まで低下する。
【0146】そして、共通トランジスタQ0及びセグメ
ントトランジスタQ11がオンに、データトランジスタ
Q21がオフになって、圧電素子Z11の放電が停止す
るとともに電圧V0が印加されて、圧電素子Z11への
印加電圧V11が電圧V0まで急上昇し、電圧(V0−
V1)が印加されて、圧電素子Z11のノズルからイン
ク滴が吐出される。
【0147】一方、データトランジスタQ21のオフに
より圧電素子Z12,Z1kの放電も停止するが、セグ
メントトランジスタQ12,Q1kはオフのままである
ので、圧電素子Z12,Z1kの印加電圧V12,V1
kは、抵抗R5を介して電源40によって徐々に電圧V
0まで上昇する。しかし、この印加電圧V12,V1k
の上昇率が緩やかなので、圧電素子Z12,Z1kのノ
ズルからインク滴が吐出されない。
【0148】以下、セグメントトランジスタQ12,Q
1kのスキャン時にも同様に動作して、それぞれ圧電素
子Z12,Z1kのノズルからインク滴が吐出され、他
の圧電素子からインク滴が吐出されない。
【0149】このように、電源40や共通トランジスタ
Q0を備え、各セグメントトランジスタQ11〜Q1k
の非スキャン時には、抵抗R5を介して電源40により
圧電素子への印加電圧を緩やかに上昇させるようにした
ので、インクの吐出、不吐出を制御できる。従って、図
7の場合と同様の効果が得られる。
【0150】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
駆動装置の第4実施形態について図15、図16を用い
て説明する。図15は第4実施形態のインクジェットヘ
ッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図である。図1
6は図15の各部の動作状態及び電圧を示すタイミング
チャートである。
【0151】第4実施形態では、第3実施形態と同様
に、タイミング制御部1、印字データ出力部2、圧電素
子部及び充放電部から構成されているが、第3実施形態
と異なり、放電経路を2個設け、両方の経路に放電電流
が流れるときのみ圧電素子への印加電圧がインク吐出に
必要なレベルまで低下するようにしている。
【0152】充放電部は、電圧V0の電源30、共通ト
ランジスタQ30、セグメントトランジスタQ31〜Q
3k及びデータトランジスタQ21〜Q2m等からな
り、各トランジスタは、それぞれ抵抗及びダイオードを
介して圧電素子の他方の電極に接続されて、圧電素子の
電極間に引き打ち信号を印加するものである。
【0153】セグメントトランジスタQ31は、NPN
型で、ベースがタイミング制御部1の出力端子U1に接
続され、エミッタがアース接地され、コレクタが圧電素
子Z11,Z21,…,Zm1にそれぞれ抵抗R6と逆
方向ダイオードD4の直列回路を介して接続されてい
る。NPN型のセグメントトランジスタQ32〜Q3k
も同様の回路構成で、ベースがタイミング制御部1の各
出力端子U2〜Ukに接続され、エミッタがアース接地
され、コレクタが各圧電素子にそれぞれ抵抗R6と逆方
向ダイオードD4の直列回路を介して接続されている。
【0154】共通トランジスタQ30は、PNP型で、
ベースがタイミング制御部1の出力端子U0に接続さ
れ、エミッタが電源30に接続され、コレクタが全圧電
素子に抵抗R1と順方向ダイオードD1の直列回路を介
して接続されている。
【0155】タイミング制御部1は、共通トランジスタ
Q30及び印字データ出力部2に同期してタイミング信
号を出力し、共通トランジスタQ30を印字データ出力
部2からのシリアル印字データ出力に同期してオン、オ
フさせる。このとき、図16の例えばトランジスタQ2
1のタイミングチャートに示すように、共通トランジス
タQ30のオフに同期して、各印字データにより各デー
タトランジスタをオンさせている。
【0156】また、タイミング制御部1は、共通トラン
ジスタQ30及び印字データ出力部2に出力するタイミ
ング信号に同期して出力端子U1〜Ukから所定パルス
幅のハイレベル信号を順次出力し、図16に示すよう
に、共通トランジスタQ30のオフ時間に同期して順次
セグメントトランジスタQ31〜Q3kをオンさせてダ
イナミックスキャンさせる。
【0157】以上の構成により、共通トランジスタQ3
0がオンのときに各圧電素子の電極間に電圧V0が印加
される。また、印字データ出力部2からの印字データに
よってデータトランジスタQ21〜Q2mがオンになる
と、接続された各圧電素子はダイオードD2及び抵抗R
2を介してアースに放電され、各圧電素子の電極間への
印加電圧が電圧V0から抵抗R2の抵抗値で定まる電圧
V4まで低下する。また、各セグメントトランジスタQ
31〜Q3kがタイミング制御部1から入力されるタイ
ミング信号によってオンにされると、接続された各圧電
素子はダイオードD4及び抵抗R6を介してアースに放
電され、印加電圧が電圧V0から抵抗R6の抵抗値で定
まる電圧V5まで低下する。そして、圧電素子の電極間
への印加電圧は、接続されているセグメントトランジス
タ及びデータトランジスタの両方がオンのときのみ、電
圧V1まで低下するようになっている。
【0158】なお、抵抗R2,R6の抵抗値は、圧電素
子の電極間への印加電圧が電圧V4,V5から電圧V0
に復帰したときの圧電素子の変形によりノズルからイン
ク滴が吐出されないような値に設定されている。
【0159】次に、圧電素子Z11,Z12,Z1k,
Zm1の動作について図16を参照して説明する。タイ
ミング制御部1の共通トランジスタQ30がオン、オフ
し、各圧電素子への電圧V0の印加、停止が繰り返され
ている。しかし、各データトランジスタ及び各セグメン
トトランジスタがオフになっており、各圧電素子への印
加電圧は電圧V0に維持されている。
【0160】まず、共通トランジスタQ30がオフにな
り、このオフに同期して圧電素子Z11のノズルに対応
する印字データによってデータトランジスタQ21がオ
ンになるとともに、セグメントトランジスタQ31がオ
ンになる。これによって、圧電素子Z11への電圧V0
の印加が停止するとともに圧電素子Z11から抵抗R
2,R6の2経路を通って放電し、印加電圧V11が電
圧V1に低下する。
【0161】一方、データトランジスタQ21のオンに
よって、圧電素子Z12,Z1kも放電するので、それ
らの印加電圧V12,V1kも低下するが、セグメント
トランジスタQ32,Q3kがオフになっているので、
放電は抵抗R2の経路からのみ行われるため、印加電圧
V12,V1kは電圧V4(>V1)に低下する。
【0162】そして、共通トランジスタQ30がオンに
なり、このオンに同期してデータトランジスタQ21及
びセグメントトランジスタQ31がオフになる。これに
よって、圧電素子Z11の放電が停止するとともに電圧
V0が印加されて、印加電圧V11が電圧V0まで急上
昇し、電圧(V0−V1)が印加されて、圧電素子Z1
1のノズルからインク滴が吐出される。
【0163】また、圧電素子Z12,Z1kの放電が停
止し、印加電圧V12,V1kが電圧V0まで上昇し、
圧電素子Z12,Z1kの電極間に電圧(V0−V4)
が印加される。しかし、電圧(V0−V4)は圧電素子
の変形量がインク吐出に達しない値に設定されているの
で、圧電素子Z12,Z1kのノズルからはインク滴が
吐出されない。
【0164】次いで、共通トランジスタQ30がオフに
なり、このオフに同期して圧電素子Z12のノズルに対
応する印字データによりデータトランジスタQ21がオ
ンになるとともに、セグメントトランジスタQ32がオ
ンになる。
【0165】これによって、圧電素子Z12への電圧V
0の印加が停止するとともに、圧電素子Z12が抵抗R
2,R6の2経路を通って放電し、印加電圧V12が電
圧V1に低下する。一方、セグメントトランジスタQ3
1,Q3kはオフになっているので、圧電素子Z11,
Z1kは抵抗R2の経路のみを通って放電するため、印
加電圧V11,V1kは電圧V4に低下する。
【0166】従って、上記と同様の作用によって、圧電
素子Z12のノズルからのみインク滴が吐出されること
となる。
【0167】一方、セグメントトランジスタQ3kと、
次の周期でセグメントトランジスタQ31,Q32がオ
ンするときは、圧電素子Z1k,Z11,Z12のノズ
ルに対応する印字データは無しでデータトランジスタQ
21はオフのままである。従って、圧電素子Z1k,Z
11,Z12は、抵抗R6の経路のみから放電するの
で、その印加電圧V1k,V11,V12は電圧V5に
低下する。この後共通トランジスタQ30がオンになっ
て印加電圧V1k,V11,V12が電圧V0まで上昇
し、圧電素子Z1k,Z11,Z12の電極間に電圧
(V0−V5)が印加される。しかし、電圧(V0−V
5)は圧電素子の変形量がインク吐出に達しない値に設
定されているので、圧電素子Z1k,Z11,Z12の
ノズルからはインク滴が吐出されない。
【0168】更に、次の周期でセグメントトランジスタ
Q3kがオンするときは、圧電素子Z1kのノズルに対
応する印字データによりデータトランジスタQ21がオ
ンになる。従って、圧電素子Z1kは、抵抗R2,R6
の2経路を通って放電するので、その印加電圧V1kは
電圧V1に低下する。この後共通トランジスタQ30が
オンになって印加電圧V1kが電圧V0まで上昇し、圧
電素子Z1kの電極間に電圧(V0−V1)が印加さ
れ、圧電素子Z1kのノズルからインク滴が吐出され
る。
【0169】このように、第4実施形態では、印字デー
タによりオン、オフされるデータトランジスタと、ダイ
ナミックスキャンによりオン、オフするセグメントトラ
ンジスタの2経路の放電経路を備え、両方の経路から放
電されるときのみ圧電素子への印加電圧が電圧V1に低
下し、次の充電による電圧V0への復帰時にインク吐出
に必要な電圧が印加されるようにしたので、インク吐
出、不吐出の制御を行うことができる。従って、簡易な
回路構成で、各圧電素子の一方の電極を共通にアース接
地するとともに、圧電素子の駆動方式として引き打ち駆
動を採用することができ、しかも時分割マトリクス駆動
によってm×k個の圧電素子を駆動することができる。
【0170】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
駆動装置の第5実施形態について図17、図18を用い
て説明する。図17は第5実施形態のインクジェットヘ
ッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図である。図1
8は図17の各部の動作状態及び電圧を示すタイミング
チャートである。
【0171】第5実施形態では、充放電部は、例えばk
個の充放電回路A1,A2,…や例えばm個のデータト
ランジスタQ41,Q42,…等から構成されている。
【0172】充放電回路A1は、それぞれ抵抗R7を介
して圧電素子Z11,Z21,…に接続され、充放電回
路A2は、それぞれ抵抗R7を介して圧電素子Z12,
Z22,…に接続され、それぞれ引き打ち信号波形を生
成するとともに、タイミング制御部1から入力されるタ
イミング信号に従って、図18に示すような引き打ち信
号からなる出力電圧S1,S2を出力するものである。
【0173】データトランジスタQ41は、エミッタが
電源30に接続され、ベースが印字データ出力部2の出
力端子P1に接続され、コレクタがそれぞれ順方向ダイ
オードD5を介して圧電素子Z11,Z12,…の他方
の電極に接続されている。また、データトランジスタQ
42は、同様の構成で、エミッタが電源30に接続さ
れ、ベースが印字データ出力部2の出力端子P2に接続
され、コレクタがそれぞれ順方向ダイオードD5を介し
て圧電素子Z21,Z22,…の他方の電極に接続され
ている。
【0174】印字データ出力部2は、タイミング制御部
1から入力されるタイミング信号に従って、m個の出力
端子P1,P2,…からデータトランジスタQ41,Q
42,…のベースにパラレルに同時出力するものであ
る。また、各出力端子からは、タイミング制御部1から
入力されるタイミング信号に従って、k個の印字データ
をシリアル出力するものである。
【0175】タイミング制御部1は、印字データ出力部
2に出力するタイミング信号に同期してk個の出力端子
T1,T2,…からタイミング信号を順次出力し、印字
データのシリアル出力に同期して充放電回路A1,A
2,…から引き打ち信号波形を順次出力してダイナミッ
クスキャンさせるものである。
【0176】以上の構成により、印字データ出力部2か
ら出力される印字データによりデータトランジスタQ4
1,Q42,…のオン、オフが制御される。
【0177】ここで、ノズルからインク滴を吐出する場
合は、データトランジスタQ41,Q42,…をオフに
する。これによって、各充放電回路から引き打ち信号が
出力されると抵抗R7を介して各圧電素子の他方の電極
に印加される。従って、定常状態では各圧電素子に電圧
V0が印加され、引き打ち信号が印加されると一旦電圧
V1に低下した後に、電圧V0に急上昇して各圧電素子
のノズルからインク滴が吐出される。
【0178】一方、ノズルからインク滴を吐出しない場
合は、データトランジスタQ41,Q42,…をオンに
する。これによって、電源30からダイオードD5を介
して電圧V0が各圧電素子の他方の電極に印加されるた
め、各圧電素子の電極間への印加電圧は電圧V0に保持
されるので、各圧電素子のノズルからインク滴は吐出さ
れない。
【0179】次に、圧電素子Z11,Z12,Z21,
Z22の動作について図18を参照して説明する。最初
は、データトランジスタQ41,Q42がオンになって
いるので、各圧電素子に電圧V0が印加されている。そ
して、充放電回路A1,A2,…のダイナミックスキャ
ンが開始される。
【0180】まず、タイミング制御部1からのタイミン
グ信号によって、充放電回路A1の出力電圧S1として
引き打ち信号が出力され、この引き打ち信号の出力タイ
ミングに同期して、印字データ出力部2からの印字デー
タによりデータトランジスタQ41,Q42がオフにな
る。
【0181】これによって、圧電素子Z11,Z21に
は充放電回路A1の出力電圧S1が印加され、圧電素子
Z12,Z22には充放電回路A2の出力電圧S2が印
加される。
【0182】従って、圧電素子Z11,Z21には、印
加電圧V11,V21として引き打ち信号が印加され、
各圧電素子のノズルからインク滴が吐出される。一方、
圧電素子Z12,Z22には、充放電回路A2の出力電
圧S2として、電圧V0が印加されており、圧電素子Z
12,Z22への印加電圧V12,V22は電圧V0に
維持され、各圧電素子のノズルからインク滴は吐出され
ない。
【0183】次いで、データトランジスタQ41,Q4
2はオンに戻る。
【0184】次に、タイミング制御部1からのタイミン
グ信号によって、充放電回路A2の出力電圧S2として
引き打ち信号が出力され、この引き打ち信号の出力タイ
ミングに同期して、印字データ出力部2からの印字デー
タによりデータトランジスタQ41がオフになり、デー
タトランジスタQ42はオン状態が維持される。
【0185】これによって、圧電素子Z11には充放電
回路A1の出力電圧S1が、圧電素子Z21,Z22に
は電源30の電圧V0が、圧電素子Z12には充放電回
路A2の出力電圧S2が、それぞれ印加される。
【0186】従って、圧電素子Z12のみに引き打ち信
号が印加され、圧電素子Z11,Z21,Z22には継
続して電圧V0が印加されて、圧電素子Z12のノズル
からインク滴が吐出され、圧電素子Z11,Z21,Z
22のノズルからはインク滴が吐出されない。
【0187】以下同様の動作が行われる。そして、次の
周期において、タイミング制御部1からのタイミング信
号によって、充放電回路A1の出力電圧S1として引き
打ち信号が出力され、この引き打ち信号の出力タイミン
グに同期して、印字データ出力部2からの印字データに
よりデータトランジスタQ42のみがオフになる。
【0188】これによって、圧電素子Z11,Z12に
は電源30の電圧V0が、圧電素子Z21には充放電回
路A1の出力電圧S1が、圧電素子Z22には充放電回
路A2の出力電圧S2が、それぞれ印加される。
【0189】従って、圧電素子Z21のみに引き打ち信
号が印加され、圧電素子Z11,Z12,Z22には継
続して電圧V0が印加されて、圧電素子Z21のノズル
からインク滴が吐出され、圧電素子Z11,Z12,Z
22のノズルからはインク滴が吐出されない。
【0190】また、次のタイミング制御部1からのタイ
ミング信号によって、充放電回路A2の出力電圧S2と
して引き打ち信号が出力されるが、印字データ無しか
ら、引き打ち信号の出力タイミングに同期してデータト
ランジスタQ41,Q42がオフにならずに、オンのま
まになる。
【0191】これによって、圧電素子Z11,Z12,
Z21,Z22には電源30の電圧V0が印加される。
従って、圧電素子Z11,Z12,Z21,Z22には
継続して電圧V0が印加され、各ノズルからはインク滴
が吐出されない。
【0192】このように、第5実施形態では、引き打ち
信号を生成する充放電回路A1,A2,…からの出力電
圧VS1,S2,…を圧電素子に印加するとともに、印
字データ無しの圧電素子に対してはデータトランジスタ
Q41,Q42,…によって継続して電圧V0を印加す
るようにしたので、インク吐出、不吐出の制御を行うこ
とができる。従って、簡易な回路構成で、各圧電素子の
一方の電極を共通にアース接地するとともに、圧電素子
の駆動方式として引き打ち駆動を採用でき、しかも時分
割マトリクス駆動によってm×k個の圧電素子を駆動す
ることができる。
【0193】次に、第5実施形態の回路構成を多少変形
した例について図19、図20を用いて説明する。図1
9は第5実施形態の変形形態の構成を示す回路ブロック
図で、図20は図19の各部の動作状態及び電圧を示す
タイミングチャートである。
【0194】図19の回路では、図17の充放電回路A
1,A2,…に代えてk個のアナログスイッチW1,W
2,…を配設するとともに、各アナログスイッチW1,
W2,…に対して共通の充放電回路A0を接続してい
る。
【0195】充放電回路A0は、引き打ち信号波形を生
成するとともに、タイミング制御部1から入力されるタ
イミング信号に従って、図20に示すように生成した引
き打ち信号からなる出力電圧S0を所定周期で繰り返し
出力するものである。アナログスイッチW1,W2,…
は、タイミング制御部1の出力端子T1,T2,…から
入力されるタイミング信号に従って、順次オンになる。
【0196】タイミング制御部1は、充放電回路A0及
び印字データ出力部2に出力するタイミング信号に同期
して出力端子T1,T2,…からタイミング信号を順次
出力し、印字データのシリアル出力及び充放電回路A0
からの引き打ち信号に同期してアナログスイッチW1,
W2,…を順次オンにさせて、ダイナミックスキャンさ
せるものである。
【0197】以上の構成により、図20に示すように、
アナログスイッチW1,W2,…の出力電圧S1,S
2,…は、図18に示した充放電回路A1,A2,…の
出力電圧S1,S2,…と同様の電圧出力が得られる。
従って、図17の場合と同様の動作を行うので、同様の
効果が得られる。
【0198】なお、上記各実施形態において、各電源に
よる各圧電素子のアース接地されていない側の電極への
印加電圧は、正電圧で説明しているが、極性を反転して
負電圧を印加するようにしても、同様の効果が得られ
る。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、圧電素子部の各圧電素子をm行k列のマトリク
ス状に配線し、k回に時分割し、各回毎に、各列のm個
の内で印字データ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信
号を印加するようにしたので、引き打ち駆動により高い
インク吐出性能が得られる。
【0200】また、請求項2の発明によれば、圧電素子
部の各圧電素子をm行k列のマトリクス状に配線すると
ともに一方の電極をアース接地し、k回に時分割し、各
回毎に、各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子の
電極間に引き打ち信号を印加するようにしたので、圧電
素子部を簡素に構成することができるとともに、引き打
ち駆動により高いインク吐出性能が得られる。
【0201】また、請求項3の発明によれば、各行の圧
電素子のそれぞれ他の(k−1)個の圧電素子の電極間へ
の印加電圧が第2レベルより第1レベルに近い第3レベ
ルに変化して第1レベルに復帰するとき、第3レベルか
ら第1レベルに復帰する信号が圧電素子の電極間に印加
されたときの圧電素子による加圧室の加圧でノズルから
インクが吐出されない値に第3レベルを設定するように
したので、時分割マトリクス駆動において各圧電素子の
ノズルからのインク吐出、不吐出の制御を確実に行うこ
とができる。
【0202】また、請求項4の発明によれば、k個の充
電部により各列のm個の圧電素子の電極間への第1レベ
ルの電圧印加を順にk回に亘って所定時間ずつオフに
し、各回毎に、m個の放電部によりこのオフに同期して
各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子の電極間へ
の印加電圧を所定時間だけ放電して第2レベルまで変化
させて、各回毎に、所定時間後の充電部のオンにより印
加電圧が第1レベルに復帰することにより、印字データ
有りの圧電素子の電極間に引き打ち信号を印加するよう
にしたので、圧電素子部を簡素に構成することができる
とともに、引き打ち駆動により高いインク吐出性能が得
られる。
【0203】また、請求項5の発明によれば、第1抵抗
と第2抵抗の抵抗値の比を第1レベルの電圧を第1抵抗
と第2抵抗で分圧した分圧レベルが第3レベルになるよ
うに設定したので、時分割マトリクス駆動において各圧
電素子のノズルからのインク吐出、不吐出の制御を確実
に行うことができる。
【0204】また、請求項6の発明によれば、充電部
は、第1レベルの電圧電源がそれぞれ第1スイッチ素子
と電流制限抵抗とを介して圧電素子の他方の電極に接続
されてなり、放電部は、圧電素子の他方の電極がそれぞ
れ上記電流制限抵抗と第2スイッチ素子及び抵抗からな
る直列回路とを介してアース接地されてなり、第3レベ
ルは、第1レベルに等しいレベルになっているので、時
分割マトリクス駆動において各圧電素子のノズルからの
インク吐出、不吐出の制御をより確実に行うことができ
る。
【0205】また、請求項7の発明によれば、第1、第
2放電部の両方により、印字データ有りの圧電素子の電
極間への印加電圧を第2レベルまで変化させ、オフ時間
後に充電部によって印加電圧を第1レベルに復帰させる
とともに、第1放電部による第4レベルへの変化、及び
第2放電部による第5レベルへの変化からオフ時間後の
充電部による第4、第5レベルから第1レベルへの復帰
信号が印加されたときの圧電素子による加圧室の加圧で
ノズルからインクが吐出しないように第4、第5レベル
を設定したので、印字データ有りの圧電素子の電極間に
引き打ち信号を印加するとともに、時分割マトリクス駆
動において各圧電素子のノズルからのインク吐出、不吐
出の制御を確実に行うことができる。
【0206】また、請求項8の発明によれば、第1抵抗
の抵抗値を第1放電部のオフ時間の放電動作により印加
電圧が第1レベルから第4レベルに変化するように設定
し、第2抵抗の抵抗値を第2放電部のオフ時間の放電動
作により印加電圧が第1レベルから第5レベルに変化す
るように設定したので、時分割マトリクス駆動において
各圧電素子のノズルからのインク吐出、不吐出の制御を
確実に行うことができる。
【0207】また、請求項9の発明によれば、各行の圧
電素子の他の(k−1)個の圧電素子の電極間への印加電
圧を第2レベルに変化させて第2レベルから第1レベル
に所定の変化率で変化させるものであって、この所定の
変化率を第2レベルから第1レベルに変化する信号が圧
電素子の電極間に印加されたときの圧電素子による加圧
室の加圧でノズルからインクが吐出されない値に設定し
たので、時分割マトリクス駆動において各圧電素子のノ
ズルからのインク吐出、不吐出の制御を確実に行うこと
ができる。
【0208】また、請求項10の発明によれば、第1充
電部が第1オフ時間だけオフになる毎に、各列のm個の
内で印字データ有りの圧電素子の電極間への印加電圧を
放電部の第1オフ時間の放電動作により第1レベルから
第2レベルに変化させ、第1オフ時間後の第1充電部の
オンにより印加電圧を第1レベルに復帰させて引き打ち
信号を形成するとともに、各行の他の(k−1)個の圧電
素子の電極間への印加電圧は、放電部の放電動作が停止
すると第2充電部により印加される電圧によって第2レ
ベルからノズルからインクが吐出されない所定の変化率
で変化するようにしたので、印字データ有りの圧電素子
の電極間に引き打ち信号を印加するとともに、時分割マ
トリクス駆動において各圧電素子のノズルからのインク
吐出、不吐出の制御を確実に行うことができる。
【0209】また、請求項11の発明によれば、第2充
電部がオフになる毎に、放電部のオフ時間の放電動作に
より各列のm個の内で印字データ有りの圧電素子の電極
間への印加電圧を第1レベルから第2レベルに変化さ
せ、第1充電部の動作により印加電圧を第1レベルに復
帰させて引き打ち信号を形成するとともに、各行の他の
(k−1)個の圧電素子の電極間への印加電圧は、放電部
の放電動作が停止すると第2充電部により第2レベルか
ら所定の変化率で第1レベルに変化するようにしたの
で、印字データ有りの圧電素子の電極間に引き打ち信号
を印加するとともに、時分割マトリクス駆動において各
圧電素子のノズルからのインク吐出、不吐出の制御を確
実に行うことができる。
【0210】また、請求項12の発明によれば、k個の
引き打ち信号印加部により順にk回に亘って各列のm個
の圧電素子の電極間に引き打ち信号を印加し、各回毎
に、m個の内で印字データ無しの圧電素子の電極間への
印加電圧を第1レベルに保持するようにしたので、時分
割マトリクス駆動において各圧電素子のノズルからのイ
ンク吐出、不吐出の制御を確実に行うとともに、印字デ
ータ有りの圧電素子の電極間のみに確実に引き打ち信号
を印加できる。
【0211】また、請求項13の発明によれば、k個の
スイッチ素子を順にk回に亘ってオンし、引き打ち信号
生成部から各列のm個の圧電素子の電極間に引き打ち信
号を印加し、各回毎に、m個の内で印字データ無しの圧
電素子の電極間への印加電圧を第1レベルに保持するよ
うにしたので、時分割マトリクス駆動において各圧電素
子のノズルからのインク吐出、不吐出の制御を確実に行
うとともに、印字データ有りの圧電素子の電極間のみに
確実に引き打ち信号を印加できる。
【0212】また、請求項14の発明によれば、所定数
の圧電素子に対して、駆動電圧信号の印加時に流れるパ
ルス電流の少なくともパルス幅だけ順次ずらしたタイミ
ングで駆動電圧信号を印加するようにしたので、所定数
の圧電素子を駆動する時にパルス電流が同時に流れず、
パルス電流の重畳を低減することができ、これによって
電圧変動を防止するとともに、駆動手段の小型化を図る
ことができる。
【0213】また、請求項15の発明によれば、複数の
圧電素子に対して、駆動電圧信号の印加時に流れるパル
ス電流の少なくともパルス幅だけ順次ずらしたタイミン
グで駆動電圧信号を印加するようにしたので、圧電素子
を駆動する時にパルス電流が同時に流れず、パルス電流
が重畳しないようにすることができ、これによって電圧
変動を防止するとともに、駆動手段の小型化を図ること
ができる。
【0214】また、請求項16の発明によれば、圧電素
子部は、所定数の圧電素子を単位とするグループを備え
るようにしたので、グループと同数の圧電素子のみ同時
に駆動されてパルス電流が重畳することとなり、各グル
ープを構成する所定数の圧電素子を駆動する時にパルス
電流が同時に流れないので、パルス電流の重畳を低減す
ることができ、これによって電圧変動を防止するととも
に、駆動手段の小型化を図ることができる。
【0215】また、請求項17の発明によれば、グルー
プ内の圧電素子には、サブグループ毎に駆動電圧信号を
少なくともそのパルス幅だけ順次ずらしたタイミングで
印加し、各グループ間の圧電素子には、対応するサブグ
ループ毎に駆動電圧信号を少なくとも駆動電圧信号の印
加時に圧電素子に流入するパルス電流のパルス幅だけず
らしたタイミングで印加するようにしたので、サブグル
ープを構成する圧電素子のみ同時に駆動されてパルス電
流が重畳することとなり、それ以外の圧電素子にはパル
ス電流が同時に流れないので、パルス電流の重畳を低減
することができ、これによって電圧変動を防止するとと
もに、駆動手段の小型化を図ることができる。
【0216】また、請求項18の発明によれば、グルー
プを構成するマトリクス状に配線された圧電素子には、
列毎に駆動電圧信号を少なくともそのパルス幅だけ順次
ずらしたタイミングで印加し、各グループ間の圧電素子
には、対応する列毎に駆動電圧信号を少なくとも駆動電
圧信号の印加時に圧電素子に流入するパルス電流のパル
ス幅だけずらしたタイミングで印加するようにしたの
で、列を構成する圧電素子のみ同時に駆動されてパルス
電流が重畳することとなり、それ以外の圧電素子にはパ
ルス電流が同時に流れないので、パルス電流の重畳を低
減することができ、これによって電圧変動を防止すると
ともに、駆動手段の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置の
記録ヘッドのインク吐出部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置の
第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】各点の電圧、電流及び印字データ出力部から出
力される印字データを示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置の
第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】各点の電圧信号及び印字データ出力部の印字デ
ータを示すタイミングチャートである。
【図6】各充放電回路の出力電圧信号及び各圧電素子に
流れるパルス電流を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置の
第3実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
【図8】図7の各部の動作状態及び電圧を示すタイミン
グチャートである。
【図9】第3実施形態の第1変形形態の構成を示す回路
ブロック図である。
【図10】図9の各部の動作状態及び電圧を示すタイミ
ングチャートである。
【図11】第3実施形態の第2変形形態の構成を示す回
路ブロック図である。
【図12】図11の各部の動作状態及び電圧を示すタイ
ミングチャートである。
【図13】第3実施形態の第3変形形態の構成を示す回
路ブロック図である。
【図14】図13の各部の動作状態及び電圧を示すタイ
ミングチャートである。
【図15】本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置
の第4実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
【図16】図15の各部の動作状態及び電圧を示すタイ
ミングチャートである。
【図17】本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置
の第5実施形態の構成を示す回路ブロック図である。
【図18】図17の各部の動作状態及び電圧を示すタイ
ミングチャートである。
【図19】第5実施形態の変形形態の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図20】図19の各部の動作状態及び電圧を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1,101 タイミング制御部 2 印字データ出力部 30,40 電源 A0,A1,A2 充放電回路 D1〜D4 ダイオード Q0,Q30 共通トランジスタ Q11〜Q1k,Q31〜Q3k セグメントトランジ
スタ Q21〜Q2m,Q41,Q42 データトランジスタ R1〜R7 抵抗 Z11〜Z1k,Z21〜Z2k,Zm1〜Zmk 圧
電素子

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドに配列された複数のノズルか
    ら印字データに対応してインクを記録媒体に吐出するイ
    ンクジェット記録装置において、上記ノズルにそれぞれ
    連通する加圧室の一側壁を形成するように設けられ、一
    対の電極を有する圧電素子がm行k列のマトリクス状に
    配線されてなる圧電素子部と、k回に時分割し、各回毎
    に、上記加圧室内の上記圧電素子による加圧状態を一旦
    緩和すべく上記圧電素子の電極間への印加電圧を第1レ
    ベルからアース電位により近い第2レベルに変化させた
    後に、再度上記加圧室を加圧して上記ノズルからインク
    を吐出させるべく上記印加電圧を上記第1レベルに復帰
    させる引き打ち信号を各列のm個の内で上記印字データ
    有りの上記圧電素子の電極間に印加し、各行の他の(k
    −1)個の上記圧電素子の電極間には、上記ノズルから
    インクが吐出しないような電圧信号を印加する時分割マ
    トリクス駆動回路とを備えたことを特徴とするインクジ
    ェットヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記各圧電素子が有する一対の電極の内
    の一方の電極は、アース接地されていることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記時分割マトリクス駆動回路は、各回
    毎に、各列のm個の内で上記印字データ有りの上記圧電
    素子の電極間への印加電圧を上記第1レベルから上記第
    2レベルに変化させて上記第1レベルに復帰させるとき
    に、各行の圧電素子の他の(k−1)個の上記圧電素子の
    電極間への印加電圧を上記第2レベルより第1レベルに
    近い第3レベルに変化させて上記第1レベルに復帰させ
    るものであって、上記第3レベルは、この第3レベルか
    ら上記第1レベルに復帰する信号が上記圧電素子の電極
    間に印加されたときの上記圧電素子による上記加圧室の
    加圧で上記ノズルからインクが吐出されない値に設定さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のインクジェッ
    トヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記時分割マトリクス駆動回路は、それ
    ぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記第1レベ
    ルの電圧を印加するk個の充電部と、それぞれ各行のk
    個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を放電により上
    記第2レベルまで変化させるm個の放電部と、上記k個
    の充電部による電圧印加を順に所定時間ずつオフさせる
    タイミング制御部と、上記m個の放電部による放電動作
    を上記印字データ有りのときに上記所定時間だけ行わせ
    る印字データ出力部とを有し、上記充電部がオフになる
    毎に、上記放電部の上記所定時間の放電動作により各列
    のm個の内で上記印字データ有りの上記圧電素子の電極
    への印加電圧を上記第1レベルから上記第2レベルに変
    化させ、上記所定時間後の上記充電部のオンにより上記
    印加電圧を上記第1レベルに復帰させて上記引き打ち信
    号を形成するものであることを特徴とする請求項3記載
    のインクジェットヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記充電部は、上記第1レベルの電圧電
    源がそれぞれ第1スイッチ素子及び第1抵抗からなる直
    列回路を介して上記圧電素子の他方の電極に接続されて
    なり、上記放電部は、上記圧電素子の他方の電極がそれ
    ぞれ第2スイッチ素子及び第2抵抗からなる直列回路を
    介してアース接地されてなり、上記タイミング制御部
    は、上記第1スイッチ素子のオン、オフを制御するもの
    で、上記印字データ出力部は、上記第2スイッチ素子の
    オン、オフを制御するもので、上記第1抵抗と上記第2
    抵抗の抵抗値の比は、上記第1レベルの電圧を上記第1
    抵抗と上記第2抵抗で分圧した分圧レベルが上記第3レ
    ベルになるように設定されていることを特徴とする請求
    項4記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記充電部は、上記第1レベルの電圧電
    源がそれぞれ第1スイッチ素子と電流制限抵抗とを介し
    て上記圧電素子の他方の電極に接続されてなり、上記放
    電部は、上記圧電素子の他方の電極がそれぞれ上記電流
    制限抵抗と第2スイッチ素子及び抵抗からなる直列回路
    とを介してアース接地されてなり、上記タイミング制御
    部は、上記第1スイッチ素子のオン、オフを制御するも
    ので、上記印字データ出力部は、上記第2スイッチ素子
    のオン、オフを制御するもので、上記第3レベルは、上
    記第1レベルに等しいレベルになっていることを特徴と
    する請求項4記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記時分割マトリクス駆動回路は、上記
    圧電素子の電極間に上記第1レベルの電圧を印加する充
    電部と、それぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間へ
    の印加電圧を放電により上記第1レベルからアース電位
    に近い第4レベルに変化させるk個の第1放電部と、そ
    れぞれ各行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧
    を放電により上記第1レベルからアース電位に近い第5
    レベルに変化させるm個の第2放電部と、上記充電部を
    所定周期でオン、オフさせる第1タイミング制御部と、
    上記k個の第1放電部による放電動作を順に上記充電部
    のオフ時間ずつ行わせる第2タイミング制御部と、上記
    m個の第2放電部による放電動作を上記印字データ有り
    のときに上記充電部のオフ時間だけ行わせる印字データ
    出力部とを有し、上記第1及び第2放電部の両方が上記
    オフ時間だけ放電動作を行うと上記圧電素子の電極への
    印加電圧が上記第1レベルから上記第2レベルに変化す
    るように設定されてなり、上記充電部がオフになり、か
    つ上記第1放電部が放電動作を行う毎に、上記第2放電
    部の上記オフ時間の放電動作により各列のm個の内で上
    記印字データ有りの上記圧電素子の電極への印加電圧を
    上記第1レベルから上記第2レベルに変化させ、上記オ
    フ時間後の上記充電部のオンにより上記印加電圧を上記
    第1レベルに復帰させて上記引き打ち信号を形成するも
    ので、上記第4レベルは、上記第4レベルから上記第1
    レベルに復帰する信号が上記圧電素子の電極間に印加さ
    れたときの上記圧電素子による上記加圧室の加圧で上記
    ノズルからインクが吐出されない値に設定され、上記第
    5レベルは、上記第5レベルから上記第1レベルに復帰
    する信号が上記圧電素子の電極間に印加されたときの上
    記圧電素子による上記加圧室の加圧で上記ノズルからイ
    ンクが吐出されない値に設定されていることを特徴とす
    る請求項2記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  8. 【請求項8】 上記第1放電部は、上記圧電素子の他方
    の電極がそれぞれ第1スイッチ素子及び第1抵抗からな
    る直列回路を介してアース接地されてなり、放電により
    上記印加電圧を上記第1レベルから上記第1抵抗の抵抗
    値で定まるレベルに変化させるもので、上記第2放電部
    は、上記圧電素子の他方の電極がそれぞれ第2スイッチ
    素子及び第2抵抗からなる直列回路を介してアース接地
    されてなり、放電により上記印加電圧を上記第1レベル
    から上記第2抵抗の抵抗値で定まるレベルに変化させる
    もので、上記第2タイミング制御部は、上記第1スイッ
    チ素子のオン、オフを制御するもので、上記印字データ
    出力部は、上記第2スイッチ素子のオン、オフを制御す
    るもので、上記第1抵抗の抵抗値は、上記第1放電部の
    上記オフ時間の放電動作により上記印加電圧が上記第1
    レベルから上記第4レベルに変化するように設定され、
    上記第2抵抗の抵抗値は、上記第2放電部の上記オフ時
    間の放電動作により上記印加電圧が上記第1レベルから
    上記第5レベルに変化するように設定されていることを
    特徴とする請求項7記載のインクジェットヘッド駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 上記時分割マトリクス駆動回路は、各回
    毎に、各列のm個の内で上記印字データ有りの上記圧電
    素子の電極間への印加電圧を上記第1レベルから上記第
    2レベルに変化させて上記第1レベルに復帰させるとき
    に、各行の圧電素子の他の(k−1)個の上記圧電素子の
    電極間への印加電圧を上記第2レベルに変化させて上記
    第2レベルから上記第1レベルに所定の変化率で変化さ
    せるものであって、上記所定の変化率は、上記第2レベ
    ルから上記第1レベルに変化する信号が上記圧電素子の
    電極間に印加されたときの上記圧電素子による上記加圧
    室の加圧で上記ノズルからインクが吐出されない値に設
    定されていることを特徴とする請求項2記載のインクジ
    ェットヘッド駆動装置。
  10. 【請求項10】 上記時分割マトリクス駆動回路は、そ
    れぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記第1レ
    ベルの電圧を印加するk個の第1充電部と、それぞれ各
    行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を放電に
    より上記第2レベルまで変化させるm個の放電部と、上
    記各圧電素子の電極間に上記所定の変化率で電圧を印加
    する第2充電部と、上記各第1充電部による電圧印加を
    所定周期でオン、オフさせるとともに上記k個の第1充
    電部のオフ時間を順に第1オフ時間に短縮するタイミン
    グ制御部と、上記m個の放電部による放電動作を上記印
    字データ有りのときに上記第1オフ時間だけ行わせる印
    字データ出力部とを有し、上記第1充電部が上記第1オ
    フ時間だけオフになる毎に、各列のm個の内で上記印字
    データ有りの圧電素子の電極間への印加電圧を上記放電
    部の上記第1オフ時間の放電動作により上記第1レベル
    から上記第2レベルに変化させ、上記第1オフ時間後の
    上記第1充電部のオンにより上記印加電圧を上記第1レ
    ベルに復帰させて上記引き打ち信号を形成するもので、
    各行の他の(k−1)個の上記圧電素子の電極間への印加
    電圧は、上記放電部の放電動作が停止すると上記第2充
    電部により印加される電圧によって上記第2レベルから
    上記所定の変化率で変化するようになされていることを
    特徴とする請求項9記載のインクジェットヘッド駆動装
    置。
  11. 【請求項11】 上記時分割マトリクス駆動回路は、そ
    れぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記第1レ
    ベルの電圧を印加するk個の第1充電部と、それぞれ各
    行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を放電に
    より上記第2レベルまで変化させるm個の放電部と、上
    記各圧電素子の電極間に上記所定の変化率で電圧を印加
    する第2充電部と、上記第2充電部を所定周期でオン、
    オフさせる第1タイミング制御部と、上記m個の放電部
    による放電動作を上記印字データ有りのときに上記第2
    充電部のオフ時間だけ行わせる印字データ出力部と、上
    記k個の第1充電部を上記第2充電部のオンに同期して
    順に動作させる第2タイミング制御部とを有し、上記第
    2充電部がオフになる毎に、上記放電部の上記オフ時間
    の放電動作により各列のm個の内で上記印字データ有り
    の上記圧電素子の電極間への印加電圧を上記第1レベル
    から上記第2レベルに変化させ、上記第1充電部の動作
    により上記印加電圧を上記第1レベルに復帰させて上記
    引き打ち信号を形成するものであって、各行の他の(k
    −1)個の上記圧電素子の電極間への印加電圧は、上記
    放電部の放電動作が停止すると上記第2充電部により上
    記第2レベルから上記所定の変化率で上記第1レベルに
    変化するようになされていることを特徴とする請求項9
    記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  12. 【請求項12】 上記時分割マトリクス駆動回路は、そ
    れぞれ各列のm個の上記圧電素子の電極間に上記引き打
    ち信号を印加するk個の引き打ち信号印加部と、それぞ
    れ各行のk個の上記圧電素子の電極間への印加電圧を上
    記第1レベルに保持するm個の電圧保持部と、上記k個
    の引き打ち信号印加部による上記引き打ち信号の印加を
    順に行わせるタイミング制御部と、上記m個の電圧保持
    部による保持動作を上記印字データ無しのときに上記引
    き打ち信号の印加時間だけ行わせる印字データ出力部と
    を有し、上記引き打ち信号が印加される毎に、各列のm
    個の内で上記印字データ無しの上記圧電素子の電極間へ
    の印加電圧が上記電圧保持部により上記第1レベルに保
    持されるようになっていることを特徴とする請求項2記
    載のインクジェットヘッド駆動装置。
  13. 【請求項13】 上記k個の引き打ち信号印加部は、上
    記引き打ち信号を繰り返して生成する引き打ち信号生成
    部と、それぞれ各列のm個の上記圧電素子の他方の電極
    と上記引き打ち信号生成部間に接続されたk個のスイッ
    チ素子とからなり、上記タイミング制御部は、上記引き
    打ち信号の生成に同期して上記k個のスイッチ素子を順
    にオンさせるものであることを特徴とする請求項12記
    載のインクジェットヘッド駆動装置。
  14. 【請求項14】 記録ヘッドに配列形成された複数のノ
    ズルから印字データに対応してインクを記録媒体に吐出
    するインクジェット記録装置において、上記ノズルにそ
    れぞれ連通する上記複数の加圧室の一側壁を形成するよ
    うにそれぞれ設けられ、駆動電圧信号が印加されると変
    形して上記ノズルからインクを吐出させる圧電素子から
    なる圧電素子部と、上記駆動電圧信号をそれぞれ対応す
    る圧電素子に印加する上記複数の駆動手段と、上記駆動
    電圧信号を上記複数の圧電素子の内で少なくとも所定数
    の上記圧電素子に対して上記駆動電圧信号の印加時に上
    記圧電素子に流入するパルス電流の少なくともパルス幅
    だけ順次ずらしたタイミングで印加させるタイミング制
    御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド駆動装置。
  15. 【請求項15】 上記所定数は上記複数に等しいもので
    あることを特徴とする請求項14記載のインクジェット
    ヘッド駆動装置。
  16. 【請求項16】 上記圧電素子部は、上記所定数の圧電
    素子を単位とするグループを複数グループ備えているこ
    とを特徴とする請求項14記載のインクジェットヘッド
    駆動装置。
  17. 【請求項17】 記録ヘッドに配列形成された複数のノ
    ズルから印字データに対応してインクを記録媒体に吐出
    するインクジェット記録装置において、上記ノズルにそ
    れぞれ連通する上記複数の加圧室の一側壁を形成するよ
    うにそれぞれ設けられ、所定パルス幅の駆動電圧信号が
    印加されると変形して上記ノズルからインクを吐出させ
    る圧電素子が、それぞれ所定数の上記圧電素子からなる
    複数のグループに分割されるとともに、各分割グループ
    の圧電素子が更にそれぞれ所定数の圧電素子からなる複
    数のサブグループに分割されてなる圧電素子部と、上記
    分割グループ内の圧電素子に対して、上記サブグループ
    毎に少なくとも上記駆動電圧信号のパルス幅だけ順次ず
    らしたタイミングで上記駆動電圧信号を印加する分割グ
    ループ数の駆動手段と、上記駆動電圧信号を上記各分割
    グループの対応するサブグループの圧電素子に対して上
    記駆動電圧信号の印加時に上記圧電素子に流入するパル
    ス電流の少なくともパルス幅だけ順次ずらしたタイミン
    グで印加させるタイミング制御手段とを備えたことを特
    徴とするインクジェットヘッド駆動装置。
  18. 【請求項18】 上記グループを構成する上記所定数の
    圧電素子は、複数の行及び列からなるマトリクス状に配
    線されてなり、上記サブグループを構成する上記所定数
    の圧電素子は、上記列を構成する圧電素子であることを
    特徴とする請求項17記載のインクジェットヘッド駆動
    装置。
JP8003010A 1995-01-13 1996-01-11 インクジェットヘッド駆動装置 Pending JPH08300652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8003010A JPH08300652A (ja) 1995-01-13 1996-01-11 インクジェットヘッド駆動装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP407395 1995-01-13
JP7-4073 1995-01-13
JP7-45792 1995-03-06
JP4579295 1995-03-06
JP8003010A JPH08300652A (ja) 1995-01-13 1996-01-11 インクジェットヘッド駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08300652A true JPH08300652A (ja) 1996-11-19

Family

ID=27275625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8003010A Pending JPH08300652A (ja) 1995-01-13 1996-01-11 インクジェットヘッド駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08300652A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0865921A3 (en) * 1997-03-18 1999-08-11 Fujitsu Limited Piezoelectric element driving circuit and ink jet recording apparatus
JP2021138032A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 東芝テック株式会社 液体吐出装置
JP2021138031A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 東芝テック株式会社 液体吐出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0865921A3 (en) * 1997-03-18 1999-08-11 Fujitsu Limited Piezoelectric element driving circuit and ink jet recording apparatus
JP2021138032A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 東芝テック株式会社 液体吐出装置
JP2021138031A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 東芝テック株式会社 液体吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0810097B1 (en) Drive circuit and drive method for ink jet head
US5790139A (en) Ink jet printing apparatus which utilizes different voltages applied to different groups of ejecting members in accordance with image data
US6283568B1 (en) Ink-jet printer and apparatus and method of recording head for ink-jet printer
US5980015A (en) Ink jet printing head embodiment with drive signal circuit outputting different drive signals each printing period and with selecting circuit applying one of the signals to piezoelectric elements that expand and contract pressure generating chambers
US6764152B2 (en) Liquid jetting apparatus and method for driving the same
US4714935A (en) Ink-jet head driving circuit
JPH068427A (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動回路
JP3770451B2 (ja) インクジェット式プリントヘッドの駆動装置
US7625056B2 (en) Device and method for driving jetting head
US5781203A (en) Ink ejecting device for use in an ink jet printing apparatus
JP2003072069A (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
JP4635538B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動装置
US8702188B2 (en) Device and method for driving liquid-drop ejection head and image forming apparatus
JP3711447B2 (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
JPH11188869A (ja) インク滴径制御方法およびインクジェット記録ヘッド
JP3525011B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動方法
JP2889377B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動回路およびその駆動方法
JPH0584902A (ja) インクジエツト式印字ヘツドの駆動方法
JP3818466B2 (ja) インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法
JPH1177988A (ja) インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法
JP4039038B2 (ja) インクジェット式記録装置、及び、記録ヘッドの駆動方法
US12558887B2 (en) Circuit and method for driving a print head
JPH06127034A (ja) 圧電体の駆動装置
JP3283197B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動装置
JP4691776B2 (ja) インクジェットヘッド駆動装置