JPH0830128A - 熱定着装置 - Google Patents

熱定着装置

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JPH0830128A
JPH0830128A JP6161013A JP16101394A JPH0830128A JP H0830128 A JPH0830128 A JP H0830128A JP 6161013 A JP6161013 A JP 6161013A JP 16101394 A JP16101394 A JP 16101394A JP H0830128 A JPH0830128 A JP H0830128A
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roll
heat
paper
fixing device
pressure roll
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JP6161013A
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Masahiro Ishino
正浩 石野
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォームアップ時間を短くすることができ、
しかも用紙の定着時にしわの発生を防止することのでき
る熱定着装置を得る。 【構成】 熱定着装置を構成するヒートロールとプレッ
シャロールのうちのプレッシャロール34のコア52
を、中央部が最大径となり、両端部に行くに従って外径
が減少した中空の金属ロールとしている。このコア52
の外周には、その外径がこの金属ロールの軸方向のいず
れの箇所でもほぼ均一となった筒状のスポンジ材料が被
覆されており、その外表面にはフッ素樹脂からなる表層
54が形成されている。弾性層53の形状によって、用
紙のしわの発生が防止される。また、ヒートロールのコ
アを均一の厚さの筒状に形成できるので、ウォームアッ
プ時間を短くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ、ファ
クシミリ装置等の画像処理装置でトナー像の転写された
用紙の定着に使用される熱定着装置に係わり、詳細に
は、ヒートロールとこれに転接するプレッシャロール
(加圧ロール)とからなり、このうちのプレッシャロー
ルの構造を工夫した熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の画像処理装置の多くは、トナー像を感光体から用紙に
転写し、これを定着装置で定着している。定着装置に
は、圧力のみで定着する装置や加熱のみで定着する装置
もある。しかしながら、一般には圧力と加熱の双方で定
着を行う熱定着ロール方式の装置が広く使用されてい
る。以下の説明では、この熱定着ロール方式の定着装置
を単に熱定着装置と呼ぶことにする。このような熱定着
装置では、熱源を備えたヒートロールとこれに転接する
プレッシャロールとを使用して、これらを圧接させ、こ
れによるニップ部分で熱を効率的に伝達させて定着を行
うようにしている。
【0003】このタイプの熱定着装置では、ウォームア
ップ時間が問題とされることが多い。ウォームアップ時
間とは、熱定着装置に電源を投入してから定着可能温度
に到達するまでの時間をいう。定着される用紙のサイズ
が日本工業規格でA3判サイズ以下の用紙は、オフィス
で記録紙あるいは複写紙として使用されることが多い。
そこで、これらのサイズの用紙を定着する熱定着装置で
は、ウォームアップ時間を短縮するための各種の提案が
行われている。この結果、ウォームアップ時間が1分を
切るような熱定着装置が各種実現されている。
【0004】ところが、A3判を越えるような大きな用
紙サイズの記録紙あるいは複写紙を扱う図面用の大型の
画像処理装置では、定着を行う用紙の幅がかなり広くな
るので、ウォームアップ時間を短縮するための従来の技
術をそのまま全面的に適用することができない。そこ
で、このような比較的大型の熱定着装置を使用する従来
の画像処理装置では、電源投入からウォームアップの完
了するまでの時間の短縮化が図られているものの、数分
程度の時間が必要とされていた。
【0005】一方、図面用等の比較的大型の画像処理装
置は、通常のサイズの用紙を取り扱う装置と比べて一般
に使用頻度が極端に少なく、全く使用しない日も存在し
うる。そこでオフィスによっては、その画像処理装置を
使用する都度、電源を投入するようになっていた。とこ
ろが、すでに説明したようにこのような装置ではウォー
ムアップ時間がかなりかかるので、使用のたびに電源を
投入すると使用者にいらだちを感じさせることが多く、
ウォームアップ時間の短縮化の要求が強まっていた。
【0006】熱定着装置のウォームアップ時間を短縮す
る手法の1つとして、そのヒートロールに使用する発熱
ランプの出力を増加することが考えられる。しかしなが
ら、発熱ランプの出力を増加すると装置全体の消費電力
が増加し、通常の家庭用電源(100V,15アンペア
以下)で使用することができなくなる。しかも、A0判
等の比較的幅の広い用紙を定着するには、消費電力が元
々ある程度大きくなっているので、これを更に増大して
ウォームアップ時間を短縮することは困難である。
【0007】ウォームアップ時間を短縮する他の手法と
して、装置の熱容量を少なくするためにヒートロールや
プレッシャロールの肉厚を薄くすることが考えられる。
しかしながら、肉厚を薄くしていくとロール自体の強度
が低下してしまう。A0判等の比較的幅の広い用紙を定
着する熱定着装置では、ロールの長さが長いので、強度
を十分保持する必要があり、肉厚を薄くすることは困難
である。
【0008】ところで、ヒートロールとプレッシャロー
ルで用紙を圧接する形式の熱定着装置では、用紙がこれ
らの間を通過するときにしわ(皺)が発生する場合があ
る。そこで、しわの発生を防止する各種の提案が行われ
ている。例えば画像に対する用紙の搬送方向と直交する
方向(幅方向)に対する位置決めをロールの中央の位置
で行っている画像処理装置の場合には、用紙の幅方向の
中央位置がロールの中央位置を通過する。したがって、
このような熱定着装置では、ヒートロールの中央の部分
の外径を最小径に設定し、両端部に行くに従って外径が
増大するようなフレア形状とすることが提案されてい
る。このような形状にすると、用紙が両端に向けて引っ
張られるような作用を受け、しわが発生しにくくなる。
【0009】ところが、ヒートロールがこのようなフレ
ア形状になると、熱定着装置内での用紙の搬送速度が用
紙の幅によって異なってしまう。したがって、大型の図
面書用の画像処理装置のようにロール紙を使用して時と
して数mもの長さの画像を複写あるいは記録する場合に
は、用紙の幅によって像の先端から後端までの長さが無
視できない程度に変化してしまう。このようなことか
ら、ヒートロールをフレア形状にした場合には、使用す
る用紙の幅に応じて用紙の搬送速度を切り換える機構が
必要とされた。
【0010】一方、図3は、特公昭55−34430号
公報に提示された熱定着装置の断面構造を表わしたもの
である。この熱定着装置は、ヒートロール11とプレッ
シャロール12から構成されており、図では用紙13が
これらに圧接されている。プレッシャロール12は、軸
方向のどの位置でも一定の外径となった金属コア14
と、一定の厚さの被覆層15から構成されている。これ
に対して、ヒートロール11の方は、中空で中央が最大
の径となり両端部に行くに従って外径が減少した太鼓形
状の金属コア17と、この金属コア17の中空部に配置
された加熱源18と、金属コア17の外径を覆ったシリ
コンゴムからなる被覆層19から構成されている。被覆
層19は、弾性材料としてのシリコンゴムを加工して前
記したフレア形状にすることが困難なために、外径が軸
方向のどの位置でも一定となったストレートな形状とな
っている。
【0011】この図3に示した熱定着装置では、ヒート
ロール11の中央部から両端部に向かう方向に被覆層1
9の変形量が順次大きくなるので、用紙13はその中央
部から両端部方向に張力をうけて、しわの発生が防止さ
れる。
【0012】これに対して、特開平1−250979号
公報では、ヒートロールに転接するプレッシャロールの
加圧軸に、軸受けを介してプレッシャロールの円筒内面
を押圧する環状押圧部材を配置している。この環状押圧
部材は、2個設けられている。そして、ロールの長さを
Lとしたときに、2個の押圧部材のプレッシャロール各
端面からの距離SがL/5以上で、2L/5以下である
ように設定されている。
【0013】この特開平1−250979号公報に開示
された技術は、主としてA1判やA0判等の図面用の大
型の熱定着装置に関するものであり、ヒートロールとプ
レッシャロールは共に外径が軸方向のどの位置でも一定
となったストレートな形状となっている。ヒートロール
の肉厚を薄くして用紙に対する定着に必要な加圧をロー
ルの両端の支持によって行うと、ロールが撓んで必要と
される均一幅のニップを得ることができないので、中央
部の近傍の2点を前記した距離Sで規定し、加圧のため
の支持位置を設定するようにしている。
【0014】図4は、特開平2−173687号公報に
開示された熱定着装置の原理的な構成を表わしたもので
ある。この装置では、ヒートロール21がストレートな
形状であり、プレッシャロール22は中央が最大の径と
なり両端部に行くに従って外径が減少した太鼓形状とな
っている。
【0015】図5は、この特開平2−173687号公
報に開示された熱定着装置の定着時の作用を表わしたも
のである。ヒートロール21とプレッシャロール22が
転接したときの応力をFで表わすと、プレッシャロール
22の弾性変形によって、ロールの中央部から両端部に
向かうにつれて、応力Fは端部側に向かうように発生す
る。これによって図示しない用紙の両側部がそれぞれ外
側に引っ張られ、しわの発生が防止される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このうち、図3に示し
た熱定着装置では、ヒートロール11が複数の層から構
成されることになることと、金属コア17および被覆層
19の厚さがロールの軸方向で異なる関係でこれらを比
較的厚く作る必要があり、これらの熱容量との関係でウ
ォームアップ時間が長くなるという問題があった。
【0017】また、特開平1−250979号公報に開
示された技術では、ロールの中央部の近傍の2点で加圧
を行うようにしたので、そのための機構が複雑になり、
熱定着装置のコストが高くなるという問題があった。
【0018】更に、図4および図5に示した提案の熱定
着装置では、プレッシャロール22の形状を太鼓状とし
ているので、このロールの材質がこのような形状に切削
できるものに限定される。実際にはシリコンゴムに限定
される。また、ロールの外形を精度よく切削できるよう
にするために、ある程度硬めの硬度の材料が必要とされ
る。そこで、定着時のニップを十分な幅で形成するため
にはヒートロールの強度を比較的高く設定する必要が生
じ、その肉厚をあまり薄くすることができない。
【0019】そこで本発明の目的は、ウォームアップ時
間を短くすることができ、しかも用紙の定着時にしわの
発生を防止することのできる熱定着装置を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)中央部が最大径となり、両端部に行くに従っ
て外径が減少した中空の金属ロールと、この金属ロール
の外周を覆いその外径がこの金属ロールの軸方向のいず
れの箇所でもほぼ均一となった筒状の弾性体とを備えた
プレッシャロールと、(ロ)内部に熱源を有し熱定着時
にこのプレッシャロールと転接するヒートロールとを熱
定着装置に具備させる。
【0021】すなわち請求項1記載の発明では、ヒート
ロールの方はコアを均一の厚さの筒状のものとして、そ
の厚さを比較的薄くできるようにしてウォームアップ時
間の短縮を図っている。そして、プレッシャロールの方
については金属ロールを中央部が最大径となり、両端部
に行くに従って外径が減少した太鼓状のものとして、そ
の上を外径がストレートとなった弾性体で覆い、この弾
性体の軸方向における厚さの違いによってしわの発生を
防止している。
【0022】請求項2記載の発明では、(イ)中央部が
最大径となり、両端部に行くに従って外径が減少した中
空の金属ロールと、この金属ロールの外周を覆いその外
径がこの金属ロールの軸方向のいずれの箇所でもほぼ均
一となった筒状の弾性体と、この弾性体の外周を筒状に
被覆した樹脂材料とを備えたプレッシャロールと、
(ロ)内部に熱源を有し熱定着時にこのプレッシャロー
ルと転接するヒートロールと、(ハ)プレッシャロール
とヒートロールの転接する部位の近傍にその先端を配置
した板状の用紙ガイドと、(ニ)この用紙ガイドに案内
される用紙を搬送路から浮き上がらない状態に保持する
用紙保持手段とを熱定着装置に具備させる。
【0023】すなわち請求項2記載の発明では、ヒート
ロールの方はコアを均一の厚さの筒状のものとして、そ
の厚さを比較的薄くできるようにしてウォームアップ時
間の短縮を図っている。そして、プレッシャロールの方
については金属ロールを中央部が最大径となり、両端部
に行くに従って外径が減少した太鼓状のものとして、そ
の上を外径がストレートとなった弾性体で覆い、更にそ
の上を樹脂材料で被覆して、弾性体の軸方向における厚
さの違いと、用紙を用紙ガイドから浮き上がらないよう
に搬送させてヒートロールとプレッシャロールの転接部
に進入させることによって、しわの発生を防止してい
る。
【0024】請求項3記載の発明では、(イ)中央部が
最大径となり、両端部に行くに従って外径が減少した中
空の金属ロールと、この金属ロールの外周を覆いその外
径がこの金属ロールの軸方向のいずれの箇所でもほぼ均
一となった筒状のスポンジ材料と、このスポンジ材の外
周を筒状に被覆したフッ素樹脂材料とを備えたプレッシ
ャロールと、(ロ)内部に熱源を有し熱定着時にこのプ
レッシャロールと転接するヒートロールと、(ハ)プレ
ッシャロールとヒートロールの転接する部位の近傍にそ
の先端を配置した板状の用紙ガイドと、(ニ)この用紙
ガイドに案内されて定着のために搬送される用紙と転接
するスターホイールとを熱定着装置に具備させる。
【0025】すなわち請求項3記載の発明では、ヒート
ロールの方はコアを均一の厚さの筒状のものとして、そ
の厚さを比較的薄くできるようにしてウォームアップ時
間の短縮を図っている。そして、プレッシャロールの方
については金属ロールを中央部が最大径となり、両端部
に行くに従って外径が減少した太鼓状のものとして、そ
の上を外径がストレートとなったスポンジ材料で覆い、
更にその上をフッ素樹脂材料で被覆して、スポンジ材料
の軸方向における厚さの違いと、用紙を用紙ガイドから
浮き上がらないようにスターホイールの自重で押さえて
ヒートロールとプレッシャロールの転接部に進入させる
こととによって、しわの発生を防止している。
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例における熱定着装
置の構成を表わしたものである。熱定着装置31は、発
熱ランプ32を内蔵したヒートロール33と、プレッシ
ャロール34と、このプレッシャロール34をヒートロ
ール33と接触させたり、離したりする接離機構35に
よって構成されている。接離機構35は、図示しない画
像処理装置のフレームに支点36を中心に回動自在に配
置されたアーム37と、アーム37の支点36と反対側
の端部を図で上下方向に移動させるアーム駆動機構38
によって構成されている。アーム37の中央部には図示
しない軸受けが配置されており、プレッシャロール34
の回転軸41の一端がこれに回動自在に取り付けられて
いる。図では、プレッシャロール34の一方側のみしか
示していないが、他方の側にも同様にアームが設けられ
ており、プレッシャロール34の回転軸41の他端がこ
れに同様に回動自在に取り付けられている。
【0028】ヒートロール33とプレッシャロール34
の転接する箇所の近傍には、金属板からなる用紙ガイド
43の先端が配置されており、用紙44がこれにそって
矢印45方向に搬送されてくるようになっている。用紙
44が熱定着装置31の近傍にまで到達する所定のタイ
ミングで、ソレノイドあるいはモータを駆動源とするア
ーム駆動機構38が作動してアーム37の前記した他端
が矢印46方向に所定量だけ移動し、図示のようにヒー
トロール33にプレッシャロール34が圧接する。ヒー
トロール33の図示しない回転軸は、同じく図示しない
駆動機構によって所定の回転速度で矢印47方向に回転
している。したがって、用紙44はヒートロール33と
プレッシャロール34の間を通過し、トナー像の熱定着
が行われることになる。用紙44の後端がヒートロール
33とプレッシャロール34の間を通過し終わると、そ
の後の所定のタイミングでアーム駆動機構38の駆動が
解除され、プレッシャロール34は再びヒートロール3
3から離れることになる。
【0029】この熱定着装置31では、用紙44を用紙
ガイド43に自重で軽く押さえ付けるようにその上方に
スターホイール48が回転自在に配置されている。この
スターホイール48の作用によって、用紙44の先端は
めくれ上がることがなく、ヒートロール33とプレッシ
ャロール34の間に確実に送り込まれる。このような作
用を果たすためには、スターホイール48を必ずしも使
用する必要はない。例えば用紙ガイド43に複数の孔を
穿っておき、下方から空気を吸引するようにして、搬送
中の用紙44を確実に用紙ガイド43に沿わせて搬送す
ることも可能である。
【0030】図2は、このような熱定着装置におけるプ
レッシャロールの断面構造を表わしたものである。プレ
ッシャロール34は、1対の金属製のハブ51をその両
端に取り付けた金属製のコア52と、このコア52の外
周を覆う弾性層53と、この弾性層53の表面を被覆し
た表層54から構成されている。ここで、コア52はそ
の中央が最大の径となり両端部に行くに従って外径が減
少した太鼓形状をしており、加工しやすいアルミニウム
(A−6063材)で構成されている。コア52はその
内径(直径)が28mmで、長さは640mmとなって
いる。
【0031】コア52の両端部の外径は直径36mmで
ある。コア52の最大径である中央部分の外径は、比較
のために次の表1のように直径36mmから38mmま
で5通りに設定した。弾性層53は、低荷重でも用紙の
定着に必要なニップを確保するためにシリコンスポンジ
を採用した。表層54は、フッ素樹脂を弾性層53の外
周に被覆することによって形成した。表層54の外周は
は直径で50mmとなるように製作された。製品硬度
は、日本工業規格JISAと対応したときに15度相当
とした。
【0032】ヒートロール33は、アルミニウムと比較
して機械的強度の優れた構造用鋼管(STKM13A)
を使用した。ヒートロール33の長さは670mmで、
外径は直径35.52mmで、その円筒の肉厚は0.6
3mmとした。この円筒状の構造用鋼管の内部には、出
力が950W(ワット)のコルツランプを配置した。こ
のヒートロール33のウォームアップ時間は、電源投入
から定着制御温度までに到達する時間である。このヒー
トロール33は常温でウォームアップ時間が45秒であ
った。
【0033】また、ヒートロール33とプレッシャロー
ル34のニップ荷重は、用紙が50mm/秒の搬送速度
で定着が良好に行われるように、15Kgfに設定し
た。更に、熱定着装置のヒートロール33と図示しない
用紙供給ロールおよびトナー像の転写を行う感光体ドラ
ムの搬送速度を、それぞれ1%以下の微差で次のように
設定した。
【0034】 ヒートロールの搬送速度>感光体の回転速度>用紙供給ロールの搬送速度 ……(1)
【0035】
【表1】
【0036】この表1で、しわの種類の評価を示した符
号○は、しわの発生が1%未満であることを表わし、△
はしわの発生が1〜5%であることを表わしている。×
はしわの発生が5%を越えることを表わしている。
【0037】また、この表中では「しわ」を3種類に分
類しているが、このうちの「引っ張りじわ」とは、用紙
の中央部に対して両端部の搬送速度が早すぎるときに通
常生じるもので、用紙の送り方向に対して逆ハの字状の
しわとして形成される。「足らずじわ」は、用紙の中央
部に対して両端部の搬送速度が遅いことによって発生す
るもので、用紙の送り方向に対して主に平行なしわとし
て形成される。「先端じわ」とは、用紙ガイド43の中
央部の高さが高すぎるときに用紙先端がヒートロール3
3にぶつかって発生するもので、用紙の送り方向に平行
に、かつ用紙先端の中央部にしわとして形成される。
【0038】この表1から分かるように、本実施例で
は、コア52(図2)のクラウン量を1〜2mmに設定
した状態で、用紙高さとの組み合わせによって、各幅の
用紙に対して5m程度の長さの長尺の画像を、しわの発
生なく良好に得ることができた。これは、プレッシャロ
ール34のコア52が太鼓型の形状を有することによっ
て、従来、ヒートロールをフレア形状としたのと同様な
引っ張り効果を得ることができたことになる。その理由
を推測すると、コア52が太鼓状となっているので、フ
ッ素樹脂からなる弾性層53の厚みが、プレッシャロー
ル34の中央部で薄くなり、両端部で厚くなっている。
これによって、中央部から両端部に向かう方向に、張力
が発生し用紙を両側部に引っ張る引っ張り効果が得られ
ているものと考えられる。
【0039】なお、以上説明した実施例では弾性層53
としてシリコンスポンジを使用したが、弾性を有し、か
つ耐熱性を有するものであれば他の材料を同様に使用す
ることができる。また、実施例では弾性層53の表面を
表層54で被覆したが、弾性層53の表面が平滑なもの
であればこれを表層で覆う必要はない。また、実施例で
は表層54としてフッ素樹脂を使用したが、耐熱性と剥
離性が良い他の材料を使用することができることも当然
である。
【0040】また、本発明は図面用等の大型の装置のみ
ならず、通常のサイズの用紙の定着を行う複写機、ファ
クシミリ装置、プリンタ等の画像処理装置にも同様に適
用することができることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項3
記載の発明によれば、プレッシャロールの方については
金属ロールを中央部が最大径となり、両端部に行くに従
って外径が減少した太鼓状のものとして、その上を外径
がストレートとなった弾性体で覆い、この弾性体の軸方
向における厚さの違いによってしわの発生を防止してい
る。これにより、ヒートロールの方はコアを均一の厚さ
の筒状のものとすることができ、その厚さを比較的薄く
できるのでウォームアップ時間の短縮を図ることができ
る。
【0042】また、請求項2記載の発明によれば、ヒー
トロールとプレッシャロールの転接部位の近傍まで用紙
ガイドを配置し、この用紙ガイドから用紙先端が浮き上
がらない状態で用紙をこの転接部位に進入させるように
したので、しわの発生を効果的に防止することができ
る。更に、弾性体の外周を樹脂材料で被覆しているの
で、プレッシャロールの耐久性が増すという効果があ
る。
【0043】また、請求項3記載の発明によれば、プレ
ッシャロールのコアをスポンジ材料で覆い、更にその上
をフッ素樹脂材料で被覆したので、プレッシャロール側
の蓄熱効果が良く、ヒートロールとプレッシャロールの
双方で用紙を安定して定着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における熱定着装置の構成
を表わした側面図である。
【図2】 本実施例の熱定着装置を構成するプレッシャ
ロールの断面図である。
【図3】 従来提案された熱定着装置の断面構造を表わ
した断面図である。
【図4】 従来提案された他の熱定着装置のヒートロー
ルとプレッシャロールをそれぞれ示す正面図である。
【図5】 図4に示した熱定着装置の定着時のしわ防止
の原理を示した説明図である。
【符号の説明】
31…熱定着装置、32…発熱ランプ、33…ヒートロ
ール、34…プレッシャロール、43…用紙ガイド、4
4…用紙、48…スターホイール、52…コア、53…
弾性層、54…表層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部が最大径となり、両端部に行くに
    従って外径が減少した中空の金属ロールと、この金属ロ
    ールの外周を覆いその外径がこの金属ロールの軸方向の
    いずれの箇所でもほぼ均一となった筒状の弾性体とを備
    えたプレッシャロールと、 内部に熱源を有し熱定着時にこのプレッシャロールと転
    接するヒートロールとを具備することを特徴とする熱定
    着装置。
  2. 【請求項2】 中央部が最大径となり、両端部に行くに
    従って外径が減少した中空の金属ロールと、この金属ロ
    ールの外周を覆いその外径がこの金属ロールの軸方向の
    いずれの箇所でもほぼ均一となった筒状の弾性体と、こ
    の弾性体の外周を筒状に被覆した樹脂材料とを備えたプ
    レッシャロールと、 内部に熱源を有し熱定着時にこのプレッシャロールと転
    接するヒートロールと、 前記プレッシャロールとヒートロールの転接する部位の
    近傍にその先端を配置した板状の用紙ガイドと、 この用紙ガイドに案内される用紙を搬送路から浮き上が
    らない状態に保持する用紙保持手段とを具備することを
    特徴とする熱定着装置。
  3. 【請求項3】 中央部が最大径となり、両端部に行くに
    従って外径が減少した中空の金属ロールと、この金属ロ
    ールの外周を覆いその外径がこの金属ロールの軸方向の
    いずれの箇所でもほぼ均一となった筒状のスポンジ材料
    と、このスポンジ材の外周を筒状に被覆したフッ素樹脂
    材料とを備えたプレッシャロールと、 内部に熱源を有し熱定着時にこのプレッシャロールと転
    接するヒートロールと、 前記プレッシャロールとヒートロールの転接する部位の
    近傍にその先端を配置した板状の用紙ガイドと、 この用紙ガイドに案内されて定着のために搬送される用
    紙と転接するスターホイールとを具備することを特徴と
    する熱定着装置。
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