JPH08302397A - オクタメチルシクロテトラシロキサン共沸様組成物 - Google Patents

オクタメチルシクロテトラシロキサン共沸様組成物

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JPH08302397A
JPH08302397A JP7290152A JP29015295A JPH08302397A JP H08302397 A JPH08302397 A JP H08302397A JP 7290152 A JP7290152 A JP 7290152A JP 29015295 A JP29015295 A JP 29015295A JP H08302397 A JPH08302397 A JP H08302397A
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azeotrope
azeotropic
butoxy
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レイ フラニンガム オラ
Dwight E Williams
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄、すすぎ又は乾燥に有用で、環境に優し
い溶剤を提供する。 【解決手段】 乳酸−n−ブチル、n−プロポキシプロ
パノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、1−ブト
キシ−2−エタノール又は4−メチルシクロヘキサノー
ルとオクタメチルシクロテトラシロキサンとを含む2成
分系共沸組成物、及び共沸様組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揮発性メチルシロ
キサン(VMS)を含む2成分系共沸組成物及び共沸様
組成物である、洗浄、すすぎ、及び乾燥用の溶剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】環境保護局(Environmenta
l Protection Agency)(EPA)
が、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4 )、デ
カメチルシクロペンタシロキサン(D5 )、ドデカメチ
ルシクロヘキサシロキサン(D 6 )、ヘキサメチルシク
ロジシロキサン(MM)、オクタメチルトリシロキサン
(MDM)及びデカメチルテトラシロキサン(MDD
M)のようなVMSは、CFC−113、クロロフルオ
ロカーボン(C2 Cl3 3 )及びメチルクロロホルム
(MCF)の許容できる代替物であることを決定したの
で、溶剤代替物としての価値は高まった。VMS化合物
は対流圏でのオゾン形成への寄与が無視できるので、E
PAはVMSを揮発性有機化合物(VOC)〔40 C
FR 51.100(s)〕から免除した。
【0003】VMSは、大気中の寿命が10〜30日
で、地球温暖化にさ程寄与しない。これらは大気中での
寿命が短いので、上昇して成層圏に蓄積されることはな
い。VMSは、(i)塩素原子も臭素原子も含まず、
(ii)オゾン層を攻撃せず、(iii)対流圏でのオゾンの
形成(スモッグ)に寄与せず、(iv)地球温暖化への寄
与は最小である。VMSはこれらの特性を同時に備えて
いることでユニークであり、新しい溶剤代替物を見出す
という問題に対する1つの回答を提供する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗
浄、すすぎ又は乾燥においてVMSより優れ、環境にや
さしい溶剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、VMSと脂肪
族アルコール又は脂環式アルコールとを含む新しい2成
分系共沸組成物に関する。共沸様組成物も発見された。
これらの共沸組成物又は共沸様組成物は、環境に優しい
洗浄剤、すすぎ剤及び乾燥剤として有用である。
【0006】洗浄剤として、本発明組成物は、どんな表
面からの汚染物をも除くのに使用されるが、特に脱融剤
及び精清浄化、低圧蒸気脱脂並びに気相洗浄に使用され
る。これらの組成物はそれらの高い溶解力を有するとい
う、また、蒸気相洗浄、蒸留再生及び拭き取り清浄化を
含む使用の間に起こる蒸発にの後に一定した溶解力を保
持しているという、予想できなかった利点を示す。
【0007】本発明の洗浄剤は共沸組成物又は共沸様組
成物であるので、容易に回収され、再循環されるという
他の利点を有する。従って、本発明組成物はそれを洗浄
プロセスに使用した後汚染された清浄浴から単一の物質
として分離される。それは簡単な蒸留によって再生が容
易であり、新しく再循環される。
【0008】加えて、これらの組成物は、シロキサン流
体及びエタノールのような低分子量アルコールの共沸組
成物よりもシロキサン流体含量が高く、これに対応して
アルコール含量が低いという意外な利点を有する。驚く
べき結果は、本発明組成物は対流圏でのオゾン及びスモ
ッグを発生する傾向が比較的小さい。他の驚くべき結果
は、これらの組成物はVMSそれ自体に比べて、高い溶
解力を有することである。更に、これらの組成物は温和
な溶解力を有し、このためデリケートな表面を害するこ
となく洗浄するのに有用である。
【0009】共沸組成物は2又はそれ以上の液体の混合
物であり、その組成は蒸留によっても変わらない。従っ
て、95%のエタノールと5%の水は78.15℃で沸
騰し、これは純粋なエタノール(78.3℃)及び純粋
な水の沸点(100℃)よりも低い。そのような液体混
合物は、液体の分留によって生ずる蒸気は、液体と同じ
組成であるという点において、単一物質と同様に挙動す
る。従って、この混合物は組成を変化させずに一定の温
度で蒸留し、通常の蒸留では分離することはできない。
【0010】2つの液体を含む系は2成分系共沸組成物
として、3つの液体を含む系は3成分系共沸組成物とし
て、4つの液体を含む系は4成分系共沸組成物として、
存在する。しかしながら、共沸は予見できない現象であ
り、各共沸組成物又は共沸様組成物は発見されなければ
ならない。共沸組成物形成の非予見性は、米国特許No.
3085065、4155865、4157976、4
994202及び5064560によく記載されてい
る。当業者は、位置異性体又は構造異性体(例えば、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチ
ル)の間でさえも共沸組成物を予言したり予想したりす
ることはできない。
【0011】本発明にとって、2又はそれ以上の成分の
混合物が、蒸気の組成が液体の組成と変わらないで蒸発
するならば、それは共沸組成物である。特に、共沸組成
物は、組成を変えないで沸騰する混合物、及び組成を変
えないで沸点より低い温度で蒸発する混合物を含む。従
って、共沸組成物は、2つの成分の各特定の割合が或る
温度で共沸組成物であり、他の温度では必ずしも共沸組
成物ではない、ある範囲の割合に亘る2成分の混合物を
含む。
【0012】共沸組成物は組成を変えないで蒸発する。
もし、かけられた圧力がその共沸組成物の蒸気圧より高
いときは、それは変わらないで蒸発する。もし、かけら
れた圧力がその共沸組成物の蒸気圧より低いときは、そ
れは変わらないで沸騰し又は蒸留する。低沸点共沸組成
物は、蒸気圧が、個々の成分の蒸気圧よりも高く、沸点
が、個々の成分の沸点よりも低い。実際、その共沸組成
物はその諸成分のいずずれの組成物よりも沸点が低い。
従って、共沸組成物は、その組成が、当初その共沸組成
物から離れた混合物の蒸留によって得ることができる。
【0013】ある種の成分の組み合わせのみが共沸組成
物を形成するので、共沸組成物の形成は蒸気−液体平衡
の実験データがなければ見つけられない。この蒸気−液
体平衡データはそれらの成分の種々の混合物についての
一定の全圧又は温度での蒸気及び液体の組成である。共
沸組成物の中には組成が温度に対して不変のものもある
が、多くの場合共沸組成は温度と共にシフトする。温度
の関数として、共沸組成は、与えられた温度での質の高
い蒸気−液体平衡データから決定される。Aspen
Technology, Inc., Cambrid
ge, MassachusettsのASPENPL
US(商標)のような商業的ソフトウエアはそのような
決定をするための統計分析をするのに役に立つ。実験デ
ータが与えられれば、ASPENPLUS(商標)のよ
うなプログラムは、パラメーターを計算し、それから、
組成と蒸気圧の完全な表を作りだすことができる。これ
によってどこに真の共沸組成が位置するか決定すること
ができる。
【0014】この技術分野では、共沸様組成物の存在も
認めている。本発明において、「共沸様」は共沸様組成
物のようにふるまう組成物を意味する。従って、共沸様
組成物は一定の沸騰特性を有するか、又は沸騰もしくは
蒸発をしたとき分留されない傾向を有する。共沸様組成
物においては、沸騰又は蒸発の間に形成される蒸気の組
成は当初の液体の組成と同じであるか又は実質的に同じ
である。沸騰又は蒸発の間に、この液体は、もし変わる
としても、最小に又は無視できる程にのみ変わる。換言
すれば、還流で用いたときそれは蒸気相の組成が液相の
組成とほぼ同じである。これとは対照的に、非共沸様組
成物の液体組成は、沸騰又は蒸発の間に実質的な程度に
変化する。定義によって、共沸様組成は、101.1k
Pa(760Torr)での最小沸点の1℃以内で沸騰
する共沸様組成の全ての割合を包含する。
【0015】本発明の共沸組成物及び共沸様組成物のV
MS成分はオクタメチルシクロテトラシロキサン〔(C
3 2 SiO〕4 である。それは25℃で2.3mm2/
s(センチストークス)の粘度を有し、しばしば文献中
において「D4 」と呼ばれる。それが、4つの2官能性
「D」単位、(CH3 2 SiO2/2
【化1】 を有するからである 。
【0016】前記D単位は結合して以下に示すオクタメ
チルシクロテトラシロキサンを形成する。
【化2】
【0017】D4 は、透明な液体で、本質的に無臭で、
無害で、べたべたせず、皮膚に対して刺激性でなく、ひ
りひりしない。その1gをNo.1円形濾紙(直径185
mmで、開放された室内大気中でその周辺を支持されてい
る)の中央に置いたとき、室温で(20〜25℃/68
〜77°F)で、30分後に何らの残渣も残さない。D
4 は比較的高い粘度2.3mm2/s(cs)を有するが、
水よりも94%低い蒸発熱を必要とする。文献において
は、D4 はCYCLOMETHYCONE又はTETR
AMERと呼ばれる。
【0018】本発明の共沸組成物及び共沸様組成物の他
の成分は、(i)アルコールエステルである乳酸−n−
ブチルCH3 CH(OH)CO2 (CH2 3 CH3
(ii)Dow Chemical Companyによ
ってプロピレングリコール−n−プロピルエーテルとし
て商標DOWANOL PnPの下に販売されているア
ルコキシ含有脂肪族アルコールである、n−プロポキシ
プロパノール(1−プロポキシ−2−プロパノール)C
3 7 OCH2 CH(CH3 )OH;(iii)Dow C
hemical Companyによってプロピレング
リコール−n−ブチルエーテルとして商標DOWANO
L PnBの下に販売されているアルコキシ含有脂肪族
アルコールである、1−ブトキシ−2−プロパノールC
4 9 OCH2 CH(CH3 )OH;(iv)Dow C
hemical Companyによってエチレングリ
コール−n−ブチルエーテルとして商標DOWANOL
PnBの下に販売されているアルコキシ含有脂肪族アル
コールである、1−ブトキシ−2−エタノールC4 9
OCH2 CH2 OH;(v)脂肪族アルコールで「シ
ス」及び「トランス」型の混合物である、4−メチルシ
クロヘキサノールCH3 6 10OH。
【0019】標準大気圧101.1kPa(760To
rr)にて℃で測定したこれら液体の沸点は、D4 につ
いては175℃;乳酸−n−ブチルについては188
℃;n−プロポキシプロパノールについては149℃;
1−ブトキシ−2−プロパノールについては170℃;
1−ブトキシ−2−エタノールについては171℃;及
び4−メチル−シクロヘキサノールについては171℃
である。
【0020】新しい次のものを含むことが見出された。
(i)70〜99wt%のD4 と1〜30wt%のn−
乳酸ブチル;(ii)18〜29wt%のD4 と71〜8
2wt%のn−プロポキシプロパノール;(iii)49〜
57wt%のD4 と43〜51wt%の1−ブトキシ−
2−プロパノール;(iv)61〜70wt%のD4 と3
0〜39wt%の1−ブトキシ−2−エタノール;
(v)66〜97wt%のD4 と3〜34wt%の4−
メチルシクロヘキサノール。
【0021】これらの組成物は均質であり共沸温度でも
室温でも単一の液相を有していた。均質な共沸組成物
は、不均質な共沸組成物よりも望ましい。特に洗浄用の
場合はそうである。それは、均質な共沸組成物は2つの
液相で存在するのでなく1つの液相で存在するからであ
る。これとは対照的に、不均質な共沸組成物の各相は洗
浄力が異なる。従って、不均質な共沸組成物の洗浄性能
は、それが各相の不変の混合に依存するから、再現が困
難である。単相の(均質な)共沸組成物は、また、複数
の場所の間を容易に移動できるから、多相の(不均質
な)共沸組成物よりも有用である。
【0022】本発明者等が発見した各均質な共沸組成物
は、特定の温度範囲に亘って存在した。その範囲内にお
いて、これら共沸組成物は温度と共にシフトした。
【0023】
【実施例】
(例1)蒸気−液体平衡を測定するために単板蒸留装置
を用いた。液体混合物は沸騰し、その蒸気は小さな受器
中に凝縮した。この受器は、沸騰する液体への再循環の
ためのオーバーフロー通路を持っていた。平衡に達した
とき、沸騰する液体及び凝縮した蒸気を別々に取り出
し、ガスクロマトグラフィーにより定量分析した。温
度、大気圧及び液体−蒸気組成を、幾つかの初期組成点
で測定した。このデータを用いて共沸組成物又は共沸様
組成物が存在するかどうかを決定した。これらデータを
用い、データの統計分析を行うASPENPLUS(商
標)ソフトウエアプログラムで、種々の温度での組成を
決定した。本発明の新しい共沸組成物を表1〜5に示
す。これら表において、D4 wt%は共沸組成物中のオ
クタメチルトリシロキサンの重量%である。VPはTo
rr圧力単位(1Torr=0.133kPa=1mmH
g)で表した蒸気圧である。これら組成を決定する精度
は±2wt%であった。
【0024】 〔表 1〕アルコールエステル 温度(℃) VP(Torr) 4 のwt% 乳酸−n−ブチル 180.9 1000 70 171 760 73 150 403.8 79 125 172.4 88 100 65 99
【0025】 〔表 2〕アルコール 温度(℃) VP(Torr) 4 のwt% n−プロポキシ− 157.4 1000 18 プロパノール 148.3 760 18 125 352.3 22 100 135.0 24 75 43.5 26 25 2.2 29 0 0.86 29
【0026】 〔表 3〕アルコール 温度(℃) VP(Torr) 4 のwt% 1−ブトキシ−2 177.3 1000 55 −プロパノール 167 760 57 150 465.9 56 125 207.0 57 100 80.2 57 75 26.2 56 50 6.8 55 25 1.4 51 0 0.18 49
【0027】 〔表 4〕アルコール 温度(℃) VP(Torr) 4 のwt% 1−ブトキシ−2 174.5 1000 61 −エタノール 164.5 760 61 150 495.2 63 125 216.3 65 100 82.0 66 75 26.1 68 50 6.6 69 25 1.3 70 0 0.16 70
【0028】 〔表 5〕アルコール 温度(℃) VP(Torr) 4 のwt% 4−メチルシクロ− 173.7 1000 66 ヘキサノール 164.1 760 68 150 493.2 71 125 208.4 75 100 76.1 80 75 23.2 85 50 5.6 90 25 1.0 94 0 0.13 97
【0029】これらの表は、異なった温度では、与えら
れた共沸組成物の組成は変わることを示している。従っ
て、ある共沸組成物は、温度に依存する種々の組成物を
代表する。
【0030】本発明者等は、また、D4 と乳酸−n−ブ
チル、n−プロポキシプロパノール、1−ブトキシ−2
−プロパノール、1−ブトキシ−2−エタノール又は4
−メチルシクロヘキサノールとを含む共沸様組成物も発
見した。例えば、D4 と乳酸−n−ブチルの共沸様組成
物は、101.1kPa(760Torr)の蒸気圧
で、乳酸−n−ブチルのwt%が12〜51%の間で変
化し、D4 のwt%が49〜88%の間で変化するこれ
ら成分の全ての割合について、発見された。これらの共
沸様組成物は、共沸組成物それ自体の標準沸点である1
71℃の1℃の範囲内にある標準沸点(760Torr
での)を持っていた。D4 とn−プロポキシプロパノー
ル、1−ブトキシ−2−プロパノール、1−ブトキシ−
2−エタノール、及び4−メチルシクロヘキサノールと
の共沸様組成物も、101.1kPa(760Tor
r)の蒸気圧で、n−プロポキシプロパノール、1−ブ
トキシ−2−プロパノール、1−ブトキシ−2−エタノ
ール、及び4−メチルシクロヘキサノールの重量%が表
6に示すように変化する、これら成分の全ての割合につ
いて、発見された。これらの共沸様組成物も、共沸組成
物それ自体の標準沸点の1℃の範囲内にある標準沸点
(760Torrでの)を持っていた。
【0031】 〔表 6〕共沸様組成物 アルコール/ アルコール/エステル 温度、℃ VP(Torr) 4 wt% エステルwt% 乳酸−n−ブチル 171.0〜172.0 760 49〜88 12〜51 n−プロポキシ− 148.3〜149.3 760 1〜51 49〜99 プロパノール 1−ブトキシ−2 167.0〜168.0 760 27〜76 24〜73 −プロパノール 1−ブトキシ−2 164.5〜165.5 760 25〜80 20〜75 −エタノール 4−メチルシクロ 164.1〜165.1 760 44〜84 16〜56 ヘキサノール
【0032】これらの共沸様組成物を決定する方法は、
例1の共沸組成物の場合と同様であった。この共沸様組
成物は均質であり、それらの共沸組成物と同じ有用性を
持っていた。
【0033】本発明の共沸組成物又は共沸様組成物の特
に有用な用途は、洗浄及び印刷回路基板上のエレクトロ
ニクス部品の実装及びはんだ付けに用いられる融剤の除
去である。はんだは、機械の、電気−機械の、又はエレ
クトロニクスの接続を作るのにしばしば用いられる。エ
レクトロニクスの接続を作るときに、部品は、ウェーブ
ソルダリング、リフローソルダリング又はマニュアルソ
ルダリング(manual soldering)によ
って、プリント配線組立ての導体通路に取り付けられ
る。前記はんだは、通常、ロジンベースの融剤と共に使
用される錫−鉛合金である。主にアビエチン酸の酸異性
体の複雑な混合物であるロジンの融剤はしばしばアミン
ヒドロ−ハライド及び有機酸のような活性化剤を含む。
この融剤は(i)酸化物のような表面化合物と反応しこ
れを除き、(ii)溶融したはんだ合金の表面張力を減ら
し、そして(iii)母材及びはんだ合金に表面ブランケッ
トを提供することにより加熱サイクルの間の酸化を防
ぐ。
【0034】はんだ付け作業の後に、通常、組立て品を
洗浄する必要がある。本発明組成物は清浄剤としても有
用である。それは、はんだ付けの間に融剤で保護されな
かった領域に形成された腐食性融剤残渣、あるいはエレ
クトロニクス組立て品の機能不良及び短絡の原因となる
残渣を除く。この用途において、本発明組成物はコール
ドクリーナー、蒸気脱脂剤又は超音波洗浄剤(ultr
asonically)として用いられる。この組成物
は、種々の工業製品の表面から炭素質物質を除くのに
も、用い得る。「炭素質物質」とは、通常の有機溶剤、
例えばヘキサン、トルエン又はトリクロロエタンに溶解
性の全ての炭素含有化合物、複数の炭素含有化合物の混
合物のことをいう。
【0035】汚れとしてのロジンベースのはんだ融剤を
洗浄するために6つの共沸組成物を選んだ。この組成物
の蒸留再循環なしでオープンな浴中にて22℃で洗浄試
験を行った。これら組成物は27%の乳酸−n−ブチ
ル、82%のn−プロポキシプロパノール、43%の1
−ブトキシ−2−プロパノール、49%の1−ブトキシ
−2−プロパノール、39%の1−ブトキシ−2−エタ
ノール、及び32%の4−メチルシクロヘキサノールを
含んでいた。これらの組成物は、等しく有効ではなかっ
たにせよ、融剤を除いた。これを以下の例で更に説明す
る。
【0036】(例2)電気及びエレクトロニクスの組立
て品に通常に使用されている活性化されたロジンベース
のはんだ融剤を用いた。それは、KESTER(商標)
1544で、Kester Solder Divis
ion−Litton Industries, De
s Plaines, Illinoisの製品であっ
た。そのおよその組成は、50wt%の変性ロジン、2
5wt%のエタノール、25wt%の2−ブタノール及
び1wt%の専用の(proprietary)活性化
剤であった。このロジン融剤を0.05wt%の非反応
性、低粘度シリコーン−グリコール流出(flow−o
ut)添加剤と混合した。この混合物の均一な薄膜を
2”×3”(5.1×7.6cm)の面積のアルミニウム
パネルに塗り、へらの端で均一に拡げた。この皮膜を室
温で乾燥させ、空気炉中で100℃で10分間硬化し
た。このパネルを、1/3を共沸組成物で満たし、磁気
攪拌された大きなビーカー中に入れた。高温共沸組成物
で洗浄しているときであっても室温で急速に攪拌しなが
ら洗浄を行った。前記パネルを定められた時間間隔で取
り出し、室温で乾燥し、秤量し、追加の洗浄のために再
度浸漬した。当初の皮膜重量及び重量損失を、積算洗浄
時間の関数として測定した。これを表7に示す。
【0037】表7において、乳酸−n−ブチルは「乳酸
−n−」と、n−プロポキシプロパノールは「n−プロ
ポ」と、1−ブトキシ−2−プロパノールは「1−ブト
プ」と、1−ブトキシ−2−エタノールは「1−ブト
エ」と、4−メチルシクロヘキサノールは「4−メチ
ル」と表す。「wt%」はアルコール等のwt%であ
る。「温度」とは℃で表した共沸温度である。「重量」
とはgで表した皮膜の当初の重量である。「時間」は、
1、5、10及び30分後の積算時間である。組成物7
は、比較のために用いられた100wt%のオクタメチ
ルシクロテトラシロキサンの対照である。表7は本発明
の共沸組成物1〜6は対照7よりもより効果的な洗浄剤
であったことを示している。
【0038】 〔表 4〕 除去%(時間−分)No. wt% 液体 温度 重量 1 5 10 30 1 27 乳酸−n− 171.0 0.3237 35.5 98.1 100 -- 2 82 n−プロポ 148.3 0.3258 83.0 100 -- -- 3 43 1−ブトプ 167.0 0.3250 55.4 98.0 100 -- 4 49 1−ブトプ 25.0 0.3251 70.2 100 -- -- 5 39 1−ブトエ 164.5 0.2712 84.6 99.2 100 -- 6 32 4−メチル 164.1 0.3232 16.3 78.7 99.3 100 7 0 100%D4 -- 0.3292 0.0 1.1 1.7 4.7
【0039】本発明の共沸組成物及び共沸様組成物は洗
浄、すすぎ又は乾燥について幾つかの利点を有する。そ
れらは蒸留によって再生されるから、その洗浄混合物の
性能は何回も使用した後にも回復される。この組成物に
影響される他の性能要素は、浴寿命、洗浄速度、1つの
成分が難燃性であるとき引火性を欠くこと、及び傷つき
やすい部分を損傷することのないことである。蒸気相脱
脂において、本発明組成物は大気圧又は減圧下に連続的
蒸留で回復され、絶えず循環使用される。そのような用
途においては、洗浄又はすすぎは、その部品を沸騰する
液体に押し込むか又は蒸気を還流させ、冷たい部品上に
凝縮させることによって沸点で行われる。これに代え
て、部品を、絶えず新しい凝縮物の供給される冷却浴中
に浸漬し、一方で汚れたオーバーフロー液を油だめに返
してもよい。後者の場合には、部品は最高の洗浄力を持
った絶えず更新された液体中で洗浄される。
【0040】オープンシステムで使用されるときは、本
発明組成物及びその性能は一定に保たれるが、蒸発損が
起こる。そのようなシステムは、典型的には大気洗浄浴
又は手による拭き取りクリーナーとして、室温で操作さ
れる。洗浄浴は沸点よりも低いが高い温度でも操作され
る。その理由は、高い温度では洗浄、すすぎ又は乾燥は
しばしば高い温度では比較的早く起こり、洗浄される部
品及び装置が許すならばその方が望ましいからである。
【0041】本発明組成物は、(i)機械的、電気的部
品、例えばギヤーボックス又は電動モーター、並びに
(ii)金属、セラミック、ガラス又はプラスチックでで
きた他の物品、例えばエレクトロニクス部品及び半導体
部品;精密部品、例えばボールベアリング;光学部品、
例えばレンズ、写真又はカメラ部品;並びに軍用又は宇
宙用ハードウェア、例えば防衛産業及び航空宇宙産業に
おいて用いられる精密誘導装置において、すすぎ水代替
流体に用いられるとき有利である。本発明組成物は、殆
どの水置換流体が少量の1又はそれ以上の界面活性剤を
含んでいるとしても、すすぎ流体として有効であり、本
発明組成物は(i)部品上の残留界面活性剤を徹底的に
除き;(ii) すすぎ流体のキャリーオーバー損失を減ら
し;(iii)水置換の程度を増す。
【0042】洗浄は与えられた共沸組成物又は共沸様組
成物を用いて、その共沸温度もしくはその付近又は他の
温度で行われる。それは単独で用いるか、又は酸化安定
性、腐食抑制又は溶解力を高めることのできる1又はそ
れ以上の少量の有機液体添加物をと組み合わせて使用す
ることができる。0.05〜5wt%の量の酸化安定剤
は、アルコールのような有機化合物のゆっくりした酸化
を抑制する。0.1〜5wt%の量の腐食抑制剤は、す
でに存在し又はアルコール中に形成される痕跡量の酸に
よる金属の腐食を防ぐ。1〜10wt%の溶解力向上剤
はより強力な溶媒を加えることによって溶解力を増す。
【0043】アルコールはVMSのように酸化劣化に対
して抵抗性でないから、これらの添加物は本発明の共沸
組成物又は共沸様組成物のアルコール成分の望ましくな
い効果を軽減する。VMSは少量の多数の添加剤を溶解
するから多数の添加剤が適当である。しかしながら、こ
の添加剤は、生じた液体混合物が均質であり、単相であ
り、本発明組成物の共沸特性又は共沸様特性にさほど影
響を与えないものでなければならない。
【0044】有用な酸化安定剤は、フェノール、例えば
トリメチルフェノール、シクロヘキシルフェノール、チ
モール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、ブチルヒドロキシアニソール及びイソオイゲノー
ル;アミン、例えばヘキシルアミン、ペンチルアミン、
ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソブチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリ
ジン、N−メチルモルフォリン、シクロヘキシルアミ
ン、2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン及び
N,N’−ジアリル−p−フェニレンジアミン;並びに
トリアゾール、例えばベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾ−トリア
ゾール及びクロロベンゾトリアゾールである。
【0045】有用な腐食抑制剤は、アセチレンアルコー
ル、例えば3−メチル−1−ブチン−3−オル又は3−
メチル−1−ペンチン−3−オル;エポキサイド、例え
ばグリシドール、メチルグリシジルエーテル、アリルグ
リシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、1,
2−ブチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド及
びエピクロルヒドリン;エーテル、例えばジメトキシメ
タン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン
及び1,3,5−トリオキサン;不飽和炭化水素、例え
ばヘキセン、ヘプテン、オクテン、2,4,4−トリメ
チル−1−ペンテン、ペンタジエン、オクタジエン、シ
クロヘキセン及びシクロペンテン;オレフィンベースの
アルコール、例えばアリルアルコール又は1−ブテン−
3−オル;並びにアクリル酸エステル、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート及びブチルアクリレー
トである。
【0046】有用な溶解力向上剤は、炭化水素、例えば
ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン及び
ヘプタン;ニトロアルカン、例えばニトロメタン、ニト
ロエタン及びニトロプロパン;アミン、例えばジエチル
アミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ブチ
ルアミン及びイソブチルアミン;アルコール、例えばメ
タノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブタノール及びイソブタノー
ル;エーテル、例えばメチルセロソルブ(「セロソル
ブ」は商標である)テトラヒドロフラン及び1,4−ジ
オキサン;ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン及びメチルブチルケトン;並びにエステル、例えば酢
酸エチル、酢酸プロピル及び酢酸ブチルである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23G 5/032 C23G 5/032 // F26B 19/00 F26B 19/00 21/14 21/14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(a)〜(j)のいずれかから本質
    的になる組成物:(a)70〜99wt%のオクタメチ
    ルシクロテトラシロキサン及び1〜30wt%の乳酸−
    n−ブチルであって、ここにこの組成物は均質であり1
    00〜180.9℃の範囲の温度で共沸し、この組成物
    が本質的に99wt%のオクタメチルシクロテトラシロ
    キサン及び1wt%の乳酸−n−ブチルからなるときは
    100℃で蒸気圧が8.6kPa(65Torr)であ
    り、この組成物が本質的に70wt%のオクタメチルシ
    クロテトラシロキサン及び30wt%の乳酸−n−ブチ
    ルからなるときは180.9℃で蒸気圧が133.3k
    Pa(1000Torr)であるもの;(b)49〜8
    8wt%のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び2
    2〜51wt%の乳酸−n−ブチルであって、ここにこ
    の組成物は均質であり、171℃の1℃の範囲内の温度
    で共沸様であるもの;(c)18〜29wt%のオクタ
    メチルシクロテトラシロキサン及び71〜82wt%の
    n−プロポキシプロパノールであって、ここにこの組成
    物は均質であり0〜157.4℃の範囲の温度で共沸
    し、この組成物が本質的に29wt%のオクタメチルシ
    クロテトラシロキサン及び71wt%のn−プロポキシ
    プロパノールからなるときは0℃で蒸気圧が0.1kP
    a(0.86Torr)であり、この組成物が本質的に
    18wt%のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び
    82wt%のn−プロポキシプロパノールからなるとき
    は157.4℃で蒸気圧が133.3kPa(1000
    Torr)であるもの;(d)1〜51wt%のオクタ
    メチルシクロテトラシロキサン及び49〜99wt%の
    n−プロポキシプロパノールであって、ここにこの組成
    物は均質であり、148.3℃の1℃の範囲内の温度で
    共沸様であるもの;(e)49〜57wt%のオクタメ
    チルシクロテトラシロキサン及び43〜51wt%の1
    −ブトキシ−2−プロパノールであって、ここにこの組
    成物は均質であり0〜177.3℃の範囲の温度で共沸
    し、この組成物が本質的に49wt%のオクタメチルシ
    クロテトラシロキサン及び51wt%の1−ブトキシ−
    2−プロパノールからなるときは0℃で蒸気圧が24P
    a(0.18Torr)であり、この組成物が本質的に
    55wt%のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び
    45wt%の1−ブトキシ−2−プロパノールからなる
    ときは177.3℃で蒸気圧が133.3kPa(10
    00Torr)であるもの;(f)27〜76wt%の
    オクタメチルシクロテトラシロキサン及び24〜73w
    t%の1−ブトキシ−2−プロパノールであって、ここ
    にこの組成物は均質であり、167℃の1℃の範囲内の
    温度で共沸様であるもの;(g)61〜70wt%のオ
    クタメチルシクロテトラシロキサン及び30〜39wt
    %の1−ブトキシ−2−エタノールであって、ここにこ
    の組成物は均質であり0〜174.5℃の範囲の温度で
    共沸し、この組成物が本質的に70wt%のオクタメチ
    ルシクロテトラシロキサン及び30wt%の1−ブトキ
    シ−2−エタノールからなるときは0℃で蒸気圧が21
    Pa(0.16Torr)であり、この組成物が本質的
    に61wt%のオクタメチルシクロテトラシロキサン及
    び39wt%の1−ブトキシ−2−エタノールからなる
    ときは174.5℃で蒸気圧が133.3kPa(10
    00Torr)であるもの;(h)25〜80wt%の
    オクタメチルシクロテトラシロキサン及び20〜75w
    t%の1−ブトキシ−2−エタノールであって、ここに
    この組成物は均質であり、164.5℃の1℃の範囲内
    の温度で共沸様であるもの;(i)66〜97wt%の
    オクタメチルシクロテトラシロキサン及び3〜34wt
    %の4−メチルシクロヘキサノールであって、ここにこ
    の組成物は均質であり0〜173.7℃の範囲の温度で
    共沸し、この組成物が本質的に97wt%のオクタメチ
    ルシクロテトラシロキサン及び3wt%の4−メチルシ
    クロヘキサノールからなるときは0℃で蒸気圧が17P
    a(0.13Torr)であり、この組成物が本質的に
    66wt%のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び
    34wt%の4−メチルシクロヘキサノールからなると
    きは173.7℃で蒸気圧が133.3kPa(100
    0Torr)であるもの;並びに(j)44〜84wt
    %のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び16〜5
    6wt%の4−メチルシクロヘキサノールであって、こ
    こにこの組成物は均質であり、164.1℃の1℃の範
    囲内の温度で共沸様であるもの。
  2. 【請求項2】 物品の表面に、請求項1の共沸組成物又
    は共沸様組成物を適用することを含む、物品の表面を洗
    浄、すすぎ又は乾燥する方法。
JP7290152A 1995-05-08 1995-11-08 オクタメチルシクロテトラシロキサン共沸様組成物 Withdrawn JPH08302397A (ja)

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