JPH08302438A - 水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極 - Google Patents
水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極Info
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- JPH08302438A JPH08302438A JP7136200A JP13620095A JPH08302438A JP H08302438 A JPH08302438 A JP H08302438A JP 7136200 A JP7136200 A JP 7136200A JP 13620095 A JP13620095 A JP 13620095A JP H08302438 A JPH08302438 A JP H08302438A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
(57)【要約】
【目的】ニッケル−水素蓄電池用の負電極として好適
な、水素吸蔵能が高く耐蝕性に優れた水素吸蔵合金、及
び高容量で高率放電特性に優れる上、充放電サイクル寿
命が長い、ニッケル−水素蓄電池用負電極を提供するこ
と。 【構成】化学量論比がLa0.96-1.00 Ni5 で表される
金属間化合物における前記Laの5〜45重量%が、C
e並びに、Pr及び/又はNdによって置換され、且
つ、前記Niの少なくとも8原子%がCoで置換されて
なる、LaNi5 系の水素吸蔵合金であって、該水素吸
蔵合金が100〜1,000ppmの炭素を含有すると
共に、前記置換されるLaの5〜45重量%のうちの5
〜30重量%部分がCeによって置換されていることを
特徴とする水素吸蔵合金。
な、水素吸蔵能が高く耐蝕性に優れた水素吸蔵合金、及
び高容量で高率放電特性に優れる上、充放電サイクル寿
命が長い、ニッケル−水素蓄電池用負電極を提供するこ
と。 【構成】化学量論比がLa0.96-1.00 Ni5 で表される
金属間化合物における前記Laの5〜45重量%が、C
e並びに、Pr及び/又はNdによって置換され、且
つ、前記Niの少なくとも8原子%がCoで置換されて
なる、LaNi5 系の水素吸蔵合金であって、該水素吸
蔵合金が100〜1,000ppmの炭素を含有すると
共に、前記置換されるLaの5〜45重量%のうちの5
〜30重量%部分がCeによって置換されていることを
特徴とする水素吸蔵合金。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素吸蔵合金及びそれを
用いたニッケル−水素蓄電池用負電極に関し、特に、高
容量であると共に高率放電特性に優れる上、充放電サイ
クル寿命の長いニッケル−水素蓄電池用の負電極に好適
な水素吸蔵合金、及びそれを用いた負電極に関する。
用いたニッケル−水素蓄電池用負電極に関し、特に、高
容量であると共に高率放電特性に優れる上、充放電サイ
クル寿命の長いニッケル−水素蓄電池用の負電極に好適
な水素吸蔵合金、及びそれを用いた負電極に関する。
【0002】
【従来の技術】水素を吸蔵したり放出する水素吸蔵合金
が発見されて以来、その応用は、単なる水素貯蔵手段に
とどまらずヒートポンプや電池へと展開が図られてき
た。特に、水素吸蔵合金を負電極として用いるニッケル
−水素蓄電池(アルカリ蓄電池)は殆ど実用の域に達し
ており、用いる水素吸蔵合金も次々に改良されている。
が発見されて以来、その応用は、単なる水素貯蔵手段に
とどまらずヒートポンプや電池へと展開が図られてき
た。特に、水素吸蔵合金を負電極として用いるニッケル
−水素蓄電池(アルカリ蓄電池)は殆ど実用の域に達し
ており、用いる水素吸蔵合金も次々に改良されている。
【0003】即ち、当初に検討されたLaNi5 合金は
(特開昭51−13934号公報参照)、水素吸蔵量が
大きいという利点がある一方、La金属が高価である
上、水素を吸蔵したり放出することの繰り返しによって
微粉化し易く、更に、アルカリ溶液や酸溶液によって腐
蝕され易いという欠点があった。かかる欠点は、Laの
一部を、Ce、Pr、Ndその他の希土類元素に置換す
ることによって、及び/又はNiの一部をCo、Al、
Mn等の金属で置換することによって改良された(例え
ば、特開昭53−48918号公報、同54−6401
4号公報、同60−250558号公報、同61−23
3969号公報、同62−43064号公報参照)。
(特開昭51−13934号公報参照)、水素吸蔵量が
大きいという利点がある一方、La金属が高価である
上、水素を吸蔵したり放出することの繰り返しによって
微粉化し易く、更に、アルカリ溶液や酸溶液によって腐
蝕され易いという欠点があった。かかる欠点は、Laの
一部を、Ce、Pr、Ndその他の希土類元素に置換す
ることによって、及び/又はNiの一部をCo、Al、
Mn等の金属で置換することによって改良された(例え
ば、特開昭53−48918号公報、同54−6401
4号公報、同60−250558号公報、同61−23
3969号公報、同62−43064号公報参照)。
【0004】そして、Laの一部をCe等で置換した金
属としては、市販のミッシュメタル(Mm)が使用され
ている。ミッシュメタルは希土類元素の混合物であり、
例えば、Ce45重量%、La30重量%、Nd5重量
%、及びその他の希土類元素20重量%からなる。
属としては、市販のミッシュメタル(Mm)が使用され
ている。ミッシュメタルは希土類元素の混合物であり、
例えば、Ce45重量%、La30重量%、Nd5重量
%、及びその他の希土類元素20重量%からなる。
【0005】ところで、一般に、電池用として、Mm−
Ni系の水素吸蔵合金を用いる場合、高容量でかつ高率
放電特性の良い合金であることが重要である。これは、
単位重量当たりの容量を大きくする事により、密閉電池
とした場合の公称容量を大きくすることができるからで
ある。実際、Ni−Cd系の二次電池に対抗するために
も、また電気自動車(EV)用としても、高容量かつ高
率放電特性の良い合金を製造することが第一の課題とな
っている。
Ni系の水素吸蔵合金を用いる場合、高容量でかつ高率
放電特性の良い合金であることが重要である。これは、
単位重量当たりの容量を大きくする事により、密閉電池
とした場合の公称容量を大きくすることができるからで
ある。実際、Ni−Cd系の二次電池に対抗するために
も、また電気自動車(EV)用としても、高容量かつ高
率放電特性の良い合金を製造することが第一の課題とな
っている。
【0006】一般に、Mm中のLa量を増加させること
により高容量化の傾向が認められ、Laが100%の場
合に最大の容量が得られるが、サイクル寿命は極めて悪
くなる。更に、長寿命化及び不導体化防止のためにNi
の一部をCo、Mn、Al等で置換すると、PCT(圧
力−組成−等温)曲線における平衡圧が下がり、低温特
性や高率放電特性が悪くなる。そこで、寿命を改善する
ために、従来は、Laの一部を他の希土類元素(Ce、
Pr、Nd)で置換したMmを用いたり、Mm中のCe
量を減少させたり(特開昭62−223971)、逆
に、Ceを積極的に添加すること(特開平6−9676
6)が提案されている。
により高容量化の傾向が認められ、Laが100%の場
合に最大の容量が得られるが、サイクル寿命は極めて悪
くなる。更に、長寿命化及び不導体化防止のためにNi
の一部をCo、Mn、Al等で置換すると、PCT(圧
力−組成−等温)曲線における平衡圧が下がり、低温特
性や高率放電特性が悪くなる。そこで、寿命を改善する
ために、従来は、Laの一部を他の希土類元素(Ce、
Pr、Nd)で置換したMmを用いたり、Mm中のCe
量を減少させたり(特開昭62−223971)、逆
に、Ceを積極的に添加すること(特開平6−9676
6)が提案されている。
【0007】このように、Mm中のCeの量が寿命改善
のポイントになることは間違いないが、Ceが無い方が
良いのか、有る方がよいのかはっきりしていなかった。
即ち、特開平6−96766号公報に記載された発明の
場合には、寿命の改善は認められるものの、放電容量は
小さく、高容量であるとはいえない。また、特開昭62
−223971号公報に記載された発明の場合には、N
iの置換元素としてCoが入っていない合金についてC
eの影響が評価されている。そこで、本発明者等は、L
aの一定範囲の量をCeで置換すると共に、Niの一定
範囲の量を少くともCoで置換した、高容量で高率放電
特性の良いニッケル水素蓄電池用の負電極を提案し、前
記したCeの影響の問題を解決した(特願平6−189
994号)。
のポイントになることは間違いないが、Ceが無い方が
良いのか、有る方がよいのかはっきりしていなかった。
即ち、特開平6−96766号公報に記載された発明の
場合には、寿命の改善は認められるものの、放電容量は
小さく、高容量であるとはいえない。また、特開昭62
−223971号公報に記載された発明の場合には、N
iの置換元素としてCoが入っていない合金についてC
eの影響が評価されている。そこで、本発明者等は、L
aの一定範囲の量をCeで置換すると共に、Niの一定
範囲の量を少くともCoで置換した、高容量で高率放電
特性の良いニッケル水素蓄電池用の負電極を提案し、前
記したCeの影響の問題を解決した(特願平6−189
994号)。
【0008】ところで、低容量のニッケル−水素蓄電池
用電極に使用する水素吸蔵合金の耐蝕性向上について
は、Laに対するNiの化学量論比を大きくした水素吸
蔵合金を使用する方法(特開平6−150919号公
報)、及びLaNi5 系水素吸蔵合金に炭素を含有させ
る方法(特開平6−228688号、同6−22868
9号各公報)が開示されている。
用電極に使用する水素吸蔵合金の耐蝕性向上について
は、Laに対するNiの化学量論比を大きくした水素吸
蔵合金を使用する方法(特開平6−150919号公
報)、及びLaNi5 系水素吸蔵合金に炭素を含有させ
る方法(特開平6−228688号、同6−22868
9号各公報)が開示されている。
【0009】しかしながら、高容量のニッケル−水素蓄
電池用の負電極に使用する水素吸蔵合金の耐蝕性につい
ては記載されていない。尚、耐蝕性に優れる水素吸蔵合
金を負電極として用いたニッケル−水素蓄電池は充放電
サイクル寿命が長い。そこで、本発明等は、Ni側に対
するLa側の化学量論比及びCeの量並びにNiを置換
する原子及びその量を特定の範囲とすることによって、
水素吸蔵合金の水素吸蔵能を高く維持したまま耐蝕性を
改善した水素吸蔵合金、及びこれを用いた、高容量であ
る上高率放電特性を有すると共に、サイクル寿命の長い
ニッケル−水素蓄電池用の負電極を既に提案した(特願
平6−317529号)。
電池用の負電極に使用する水素吸蔵合金の耐蝕性につい
ては記載されていない。尚、耐蝕性に優れる水素吸蔵合
金を負電極として用いたニッケル−水素蓄電池は充放電
サイクル寿命が長い。そこで、本発明等は、Ni側に対
するLa側の化学量論比及びCeの量並びにNiを置換
する原子及びその量を特定の範囲とすることによって、
水素吸蔵合金の水素吸蔵能を高く維持したまま耐蝕性を
改善した水素吸蔵合金、及びこれを用いた、高容量であ
る上高率放電特性を有すると共に、サイクル寿命の長い
ニッケル−水素蓄電池用の負電極を既に提案した(特願
平6−317529号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記水素
吸蔵合金について更に鋭意改良を重ねた結果、上記水素
吸蔵合金に特定範囲量の炭素を含有させた場合には、水
素吸蔵合金の水素吸蔵能を高くしたまま更に耐蝕性を改
善することができ、これを用いた負電極を使用したニッ
ケル−水素蓄電池は、高容量で高率放電特性を維持した
まま、充放電サイクル寿命が更に改善される、というこ
とを見出し本発明に到達した。従って本発明の第1の目
的は、ニッケル−水素蓄電池用の負電極に好適な、水素
吸蔵能が高く耐蝕性に優れた水素吸蔵合金を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、高容量で高率放電特
性に優れる上、充放電サイクル寿命が長い、ニッケル−
水素蓄電池用負電極を提供することにある。
吸蔵合金について更に鋭意改良を重ねた結果、上記水素
吸蔵合金に特定範囲量の炭素を含有させた場合には、水
素吸蔵合金の水素吸蔵能を高くしたまま更に耐蝕性を改
善することができ、これを用いた負電極を使用したニッ
ケル−水素蓄電池は、高容量で高率放電特性を維持した
まま、充放電サイクル寿命が更に改善される、というこ
とを見出し本発明に到達した。従って本発明の第1の目
的は、ニッケル−水素蓄電池用の負電極に好適な、水素
吸蔵能が高く耐蝕性に優れた水素吸蔵合金を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、高容量で高率放電特
性に優れる上、充放電サイクル寿命が長い、ニッケル−
水素蓄電池用負電極を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、化学量論比がLa0.96-1.00 Ni5 で表される金属
間化合物における前記Laの5〜45重量%が、Ce並
びに、Pr及び/又はNdによって置換され、且つ、前
記Niの少なくとも8原子%がCoで置換されてなる、
LaNi5 系の水素吸蔵合金であって、該水素吸蔵合金
が100〜1,000ppmの炭素を含有すると共に、
前記置換されるLaの5〜45重量%のうちの5〜30
重量%部分がCeによって置換されていることを特徴と
する水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極によって達成
された。
は、化学量論比がLa0.96-1.00 Ni5 で表される金属
間化合物における前記Laの5〜45重量%が、Ce並
びに、Pr及び/又はNdによって置換され、且つ、前
記Niの少なくとも8原子%がCoで置換されてなる、
LaNi5 系の水素吸蔵合金であって、該水素吸蔵合金
が100〜1,000ppmの炭素を含有すると共に、
前記置換されるLaの5〜45重量%のうちの5〜30
重量%部分がCeによって置換されていることを特徴と
する水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極によって達成
された。
【0012】本発明においては、LaNi5 系の金属間
化合物中のLa側は、化学量論比で0.96〜1.00
の範囲であることが必要である。0.96未満では、ニ
ッケル−水素蓄電池用の負電極とした場合の電池の初期
容量及び高率放電特性が低下する。1.00を越えると
初期容量及び高率放電特性は良くなるものの、電池の充
放電サイクル寿命が極端に低下する。これは、合金の化
学量論比がNi側にシフトすることにより、合金の粒界
にNi相が析出し、耐アルカリ性(耐蝕性)が向上する
のに対し、La側にシフトした合金粒界には、Lmリッ
チ相が析出して合金の耐アルカリ性が低下すると共に微
粉化も起こり易くなり、サイクル寿命の低下をもたらす
ものと推定される。尚、ここでLmとは、Laが50〜
40%以上であるLaリッチなミッシュメタルを意味す
る。
化合物中のLa側は、化学量論比で0.96〜1.00
の範囲であることが必要である。0.96未満では、ニ
ッケル−水素蓄電池用の負電極とした場合の電池の初期
容量及び高率放電特性が低下する。1.00を越えると
初期容量及び高率放電特性は良くなるものの、電池の充
放電サイクル寿命が極端に低下する。これは、合金の化
学量論比がNi側にシフトすることにより、合金の粒界
にNi相が析出し、耐アルカリ性(耐蝕性)が向上する
のに対し、La側にシフトした合金粒界には、Lmリッ
チ相が析出して合金の耐アルカリ性が低下すると共に微
粉化も起こり易くなり、サイクル寿命の低下をもたらす
ものと推定される。尚、ここでLmとは、Laが50〜
40%以上であるLaリッチなミッシュメタルを意味す
る。
【0013】Laを置換するCeの量が5重量%以下で
あると、高率放電及びサイクル寿命の向上が小さく、3
0重量%以上では、初期活性化が遅い上初期容量も小さ
くなる。本発明においては、15重量%以下のLaを、
更にPr及び/又はNdで置換することができる。即
ち、Pr及び/又はNdによるLaへの置換率は、15
重量%以下とすることが必要である。15重量%を越え
ると、それを用いて作製した電極を用いた電池の寿命及
び高率放電特性が低下する。電極としてのバランスの観
点から、上記Ceの置換量は5〜20重量%であること
が好ましく、特に10〜20重量%であることが好まし
い。
あると、高率放電及びサイクル寿命の向上が小さく、3
0重量%以上では、初期活性化が遅い上初期容量も小さ
くなる。本発明においては、15重量%以下のLaを、
更にPr及び/又はNdで置換することができる。即
ち、Pr及び/又はNdによるLaへの置換率は、15
重量%以下とすることが必要である。15重量%を越え
ると、それを用いて作製した電極を用いた電池の寿命及
び高率放電特性が低下する。電極としてのバランスの観
点から、上記Ceの置換量は5〜20重量%であること
が好ましく、特に10〜20重量%であることが好まし
い。
【0014】更に、本発明においては、Niの少なくと
も8原子%をCoで置換する。8原子%未満では電極と
した場合の電池の充放電サイクル寿命が短くなる。Ni
は、Coの他、Al及びMn等で置換することができ
る。特に好ましいCoの置換量は、8〜16原子%であ
る。
も8原子%をCoで置換する。8原子%未満では電極と
した場合の電池の充放電サイクル寿命が短くなる。Ni
は、Coの他、Al及びMn等で置換することができ
る。特に好ましいCoの置換量は、8〜16原子%であ
る。
【0015】本発明においては、上記組成の水素吸蔵合
金に対し、微量の炭素を含有させる。炭素含有量が50
ppm以下だと、合金の均一性が高すぎて、負電極とし
た場合の活性化が極端に悪くなる。このような合金に対
し、炭素含有量を増加させて行くと、活性化の向上が認
められるが、1000ppmを越えると、炭素が希土類
元素とカーバイドを形成するので、化学量論比がズレ、
容量低下や充放電サイクル寿命の劣化を生ずる。従っ
て、本発明の水素吸蔵合金を使用した負電極が、容量を
高く維持したまま充放電サイクル寿命が長くなるよう
に、本発明においては合金中に含有させる炭素の量を1
00〜1000ppmとする。
金に対し、微量の炭素を含有させる。炭素含有量が50
ppm以下だと、合金の均一性が高すぎて、負電極とし
た場合の活性化が極端に悪くなる。このような合金に対
し、炭素含有量を増加させて行くと、活性化の向上が認
められるが、1000ppmを越えると、炭素が希土類
元素とカーバイドを形成するので、化学量論比がズレ、
容量低下や充放電サイクル寿命の劣化を生ずる。従っ
て、本発明の水素吸蔵合金を使用した負電極が、容量を
高く維持したまま充放電サイクル寿命が長くなるよう
に、本発明においては合金中に含有させる炭素の量を1
00〜1000ppmとする。
【0016】このように、La側とNi側の化学量論比
を特定の範囲とし、Ce及びCoを共存させると共に特
定の範囲の量の炭素を含有させることにより、水素吸蔵
合金の耐蝕性が向上し、この合金を用いた負電極を使用
した電池はサイクル寿命が更に向上する。
を特定の範囲とし、Ce及びCoを共存させると共に特
定の範囲の量の炭素を含有させることにより、水素吸蔵
合金の耐蝕性が向上し、この合金を用いた負電極を使用
した電池はサイクル寿命が更に向上する。
【0017】本発明の水素吸蔵合金は、所定量の各金属
成分を混合し、公知の方法に従って溶融・固化させた
後、得られた合金に炭素を添加し再度溶融・固化するこ
とによって容易に得ることができる。また、本発明のニ
ッケル−水素蓄電池用水素吸蔵合金電極は、本発明の水
素吸蔵合金を粉末化し、該粉末を少量のバインダーによ
って結着してなる層を導電性支持体の表面に設けること
によって製造することが好ましいが、前記粉末を少量の
バインダーによって結着したペーストから成形したシー
トを、導電性支持体表面に圧着し固定することによって
製造することもできる。
成分を混合し、公知の方法に従って溶融・固化させた
後、得られた合金に炭素を添加し再度溶融・固化するこ
とによって容易に得ることができる。また、本発明のニ
ッケル−水素蓄電池用水素吸蔵合金電極は、本発明の水
素吸蔵合金を粉末化し、該粉末を少量のバインダーによ
って結着してなる層を導電性支持体の表面に設けること
によって製造することが好ましいが、前記粉末を少量の
バインダーによって結着したペーストから成形したシー
トを、導電性支持体表面に圧着し固定することによって
製造することもできる。
【0018】上記のバインダーは、特に限定されるもの
ではなく、水素吸蔵合金電極に使用される公知の結着剤
の中から適宜選択することができる。上記の結着剤とし
ては、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリテトラフルオロエチレン、
高分子ラテックス等を挙げることができる。これらは2
種類以上を併用しても良い。バインダーの使用量は、通
常、水素吸蔵合金粉末に対して0.1〜6重量%であ
る。
ではなく、水素吸蔵合金電極に使用される公知の結着剤
の中から適宜選択することができる。上記の結着剤とし
ては、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリテトラフルオロエチレン、
高分子ラテックス等を挙げることができる。これらは2
種類以上を併用しても良い。バインダーの使用量は、通
常、水素吸蔵合金粉末に対して0.1〜6重量%であ
る。
【0019】前記導電性支持体は特に限定されるもので
はなく、アルカリ電池用の負電極に使用される、繊維ニ
ッケル、発泡ニッケル等の三次元導電性支持体、パンチ
ングメタル等の二次元導電性支持体等、公知の導電性支
持体の中から適宜選択して用いることができる。本発明
の水素吸蔵合金は、ニッケル−水素蓄電池用の電極とし
て用いた場合にその特徴を最も発揮することができる
が、上記電極以外の用途として、本来の水素貯蔵手段そ
の他に使用することができることは当然である。
はなく、アルカリ電池用の負電極に使用される、繊維ニ
ッケル、発泡ニッケル等の三次元導電性支持体、パンチ
ングメタル等の二次元導電性支持体等、公知の導電性支
持体の中から適宜選択して用いることができる。本発明
の水素吸蔵合金は、ニッケル−水素蓄電池用の電極とし
て用いた場合にその特徴を最も発揮することができる
が、上記電極以外の用途として、本来の水素貯蔵手段そ
の他に使用することができることは当然である。
【0020】
【発明の効果】本発明の水素吸蔵合金は耐蝕性が良好で
あり、それを、負電極として用いたニッケル−水素蓄電
池は、高容量である上高率放電性能が良好であると共
に、充放電サイクル寿命が長いので、特に、電気自動車
(EV)用のバッテリーとして好適である。
あり、それを、負電極として用いたニッケル−水素蓄電
池は、高容量である上高率放電性能が良好であると共
に、充放電サイクル寿命が長いので、特に、電気自動車
(EV)用のバッテリーとして好適である。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1〜4及び比較例1〜3.Ni:Co:Mn:A
lの原子比が3.80:0.70:0.20:0.30
のNi側金属成分を化学量論比で5、Laの20重量%
をCeで置換したLa側金属成分を化学量論比で1とな
るように秤量し、高周波溶解炉で溶解して水素吸蔵合金
を得た。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1〜4及び比較例1〜3.Ni:Co:Mn:A
lの原子比が3.80:0.70:0.20:0.30
のNi側金属成分を化学量論比で5、Laの20重量%
をCeで置換したLa側金属成分を化学量論比で1とな
るように秤量し、高周波溶解炉で溶解して水素吸蔵合金
を得た。
【0022】得られた合金に対して、黒鉛(カーボン)
を0ppm(添加しない)(比較例1)、50ppm、
100ppm、200ppm、500ppm、1,00
0ppm、2,000ppm(実施例1〜4、比較例2
及び3)となるように秤量し、添加して再溶解した後、
1,000℃〜1,100℃で5時間不活性ガス雰囲気
中で熱処理し、7種類のLaNi5 系合金を得た。次
に、これらの合金を粉砕して、平均粒径が40μm以下
の粉末にした。
を0ppm(添加しない)(比較例1)、50ppm、
100ppm、200ppm、500ppm、1,00
0ppm、2,000ppm(実施例1〜4、比較例2
及び3)となるように秤量し、添加して再溶解した後、
1,000℃〜1,100℃で5時間不活性ガス雰囲気
中で熱処理し、7種類のLaNi5 系合金を得た。次
に、これらの合金を粉砕して、平均粒径が40μm以下
の粉末にした。
【0023】得られた各粉末10gに対し、3重量%の
ポリビニルアルコール水溶液を2.5gの割合で混合し
てペーストとした。このペーストを、多孔度が94〜9
6%の発泡ニッケル多孔体(寸法30×40×厚み1.
6mm)内へ均一に所定の重量を充填して乾燥した後、
加圧成形して7種類の負極を調製した。ついで、酸化ニ
ッケル正極として、公知の方法で作製された焼結式ニッ
ケル正極を用いると共に、セパレータとしてポリオレフ
ィン不繊布、電解液として6N−水酸化カリウム水溶液
を使用し、負極規制の開放型ニッケル−水素蓄電池7種
類(実施例1〜4、比較例1〜3)を構成させた。ま
た、参照極として充電済みの正極を用い、正極からの影
響が無いように配慮した。
ポリビニルアルコール水溶液を2.5gの割合で混合し
てペーストとした。このペーストを、多孔度が94〜9
6%の発泡ニッケル多孔体(寸法30×40×厚み1.
6mm)内へ均一に所定の重量を充填して乾燥した後、
加圧成形して7種類の負極を調製した。ついで、酸化ニ
ッケル正極として、公知の方法で作製された焼結式ニッ
ケル正極を用いると共に、セパレータとしてポリオレフ
ィン不繊布、電解液として6N−水酸化カリウム水溶液
を使用し、負極規制の開放型ニッケル−水素蓄電池7種
類(実施例1〜4、比較例1〜3)を構成させた。ま
た、参照極として充電済みの正極を用い、正極からの影
響が無いように配慮した。
【0024】得られた各電池を20℃の一定温度下で、
充電レートが0.3Cで5時間、放電レートは0.2C
の電流で電池電圧が0.8Vになるまで続けるサイクル
を20回繰り返した後、放電レートを1Cとした場合の
容量を測定した。更に、サイクル試験を繰り返して30
0サイクル後の容量(充放電サイクル維持率)を確認し
た。結果は表1に示した通りである。
充電レートが0.3Cで5時間、放電レートは0.2C
の電流で電池電圧が0.8Vになるまで続けるサイクル
を20回繰り返した後、放電レートを1Cとした場合の
容量を測定した。更に、サイクル試験を繰り返して30
0サイクル後の容量(充放電サイクル維持率)を確認し
た。結果は表1に示した通りである。
【0025】
【表1】
【0026】尚、表中の容量は20℃での値であり、
〔 〕内は初期容量に対する維持率を示す。また、各試
料について、平衡圧及び、PCT曲線から水素吸蔵量を
測定し、水素吸蔵合金に対する炭素の影響を確認した。
結果は表1に併せて示した。表1の結果から、カーボン
の含有量を100〜1,000ppmの範囲とした場合
には、含有される炭素は水素吸蔵合金の水素吸蔵能に与
えないことが確認された。従って、この合金の電極を使
用した電池は、容量及び高率放電特性を共に高く維持し
たまま、充放電サイクル寿命を更に長くすることができ
ることが確認された。
〔 〕内は初期容量に対する維持率を示す。また、各試
料について、平衡圧及び、PCT曲線から水素吸蔵量を
測定し、水素吸蔵合金に対する炭素の影響を確認した。
結果は表1に併せて示した。表1の結果から、カーボン
の含有量を100〜1,000ppmの範囲とした場合
には、含有される炭素は水素吸蔵合金の水素吸蔵能に与
えないことが確認された。従って、この合金の電極を使
用した電池は、容量及び高率放電特性を共に高く維持し
たまま、充放電サイクル寿命を更に長くすることができ
ることが確認された。
【0027】尚、合金中の炭素量が50ppm以下にな
ると、60℃PCTや初期容量には変化が認められない
ものの1Cで放電した場合の高率特性が悪くなってい
る。これは、合金内の不純物が極端に少くなって偏析が
無くなるため、活性化が悪くなったと考えられる。この
ように、合金中に100〜1,000ppm程度の炭素
を含有させることにより、合金のトータルバランスを改
善することのできることが実証された。
ると、60℃PCTや初期容量には変化が認められない
ものの1Cで放電した場合の高率特性が悪くなってい
る。これは、合金内の不純物が極端に少くなって偏析が
無くなるため、活性化が悪くなったと考えられる。この
ように、合金中に100〜1,000ppm程度の炭素
を含有させることにより、合金のトータルバランスを改
善することのできることが実証された。
Claims (2)
- 【請求項1】化学量論比がLa0.96-1.00 Ni5 で表さ
れる金属間化合物における前記Laの5〜45重量%
が、Ce並びに、Pr及び/又はNdによって置換さ
れ、且つ、前記Niの少なくとも8原子%がCoで置換
されてなる、LaNi5 系の水素吸蔵合金であって、該
水素吸蔵合金が100〜1,000ppmの炭素を含有
すると共に、前記置換されるLaの5〜45重量%のう
ちの5〜30重量%部分がCeによって置換されている
ことを特徴とする水素吸蔵合金。 - 【請求項2】請求項1に記載された水素吸蔵合金粉末を
少量のバインダーによって結着してなる層を導電性支持
体の表面に設けてなる、ニッケル−水素蓄電池用負電
極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7136200A JPH08302438A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7136200A JPH08302438A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08302438A true JPH08302438A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15169683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7136200A Pending JPH08302438A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 水素吸蔵合金及びそれを用いた負電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08302438A (ja) |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP7136200A patent/JPH08302438A/ja active Pending
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