JPH08302564A - 伸縮性布帛の製造方法 - Google Patents
伸縮性布帛の製造方法Info
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- JPH08302564A JPH08302564A JP7110657A JP11065795A JPH08302564A JP H08302564 A JPH08302564 A JP H08302564A JP 7110657 A JP7110657 A JP 7110657A JP 11065795 A JP11065795 A JP 11065795A JP H08302564 A JPH08302564 A JP H08302564A
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 溶解・分解型繊維からなる芯糸11の外周
に、花糸12が撚り合わされた特殊加工糸10を準備す
る工程と、特殊加工糸10を経糸及び緯糸のうち少なく
ともいずれか一方に用いて製織し、織物中間製品を得る
工程と、織物中間製品における溶解・分解型繊維を溶解
又は分解して布帛を得る工程と、を含む伸縮性布帛の製
造方法。 【効果】 優れた伸縮性を備えた布帛を製造でき、しか
も製織密度に対する製品密度の変化を小さくでき、製品
密度の調整、ひいては製品の風合いや外観形状等の調整
を行い易く、需要に応じて適切な製品を製造できる。
に、花糸12が撚り合わされた特殊加工糸10を準備す
る工程と、特殊加工糸10を経糸及び緯糸のうち少なく
ともいずれか一方に用いて製織し、織物中間製品を得る
工程と、織物中間製品における溶解・分解型繊維を溶解
又は分解して布帛を得る工程と、を含む伸縮性布帛の製
造方法。 【効果】 優れた伸縮性を備えた布帛を製造でき、しか
も製織密度に対する製品密度の変化を小さくでき、製品
密度の調整、ひいては製品の風合いや外観形状等の調整
を行い易く、需要に応じて適切な製品を製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車におけ
るシート、ドアトリム、コンソールボックス等の表皮材
の製造、特にモケット等の表皮材の製造として好適に使
用できる伸縮性布帛の製造方法に関する。
るシート、ドアトリム、コンソールボックス等の表皮材
の製造、特にモケット等の表皮材の製造として好適に使
用できる伸縮性布帛の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、自動車用シート等の表
皮材として使用されるモケットは、表面にパイル層が設
けられた布帛の裏面に、バッキング層が設けられたもの
により構成されている。
皮材として使用されるモケットは、表面にパイル層が設
けられた布帛の裏面に、バッキング層が設けられたもの
により構成されている。
【0003】このようなモケットの地組織を構成する地
糸としては、例えば、ポリエステル・レーヨン混紡糸、
ポリエステル繊維紡績糸あるいはポリエステル繊維加工
糸等が使用されている。ところが、この構成のモケット
は、破断時の伸度が20%程度と伸縮性に乏しいため、
車両シート等の表皮材用に成形加工したり、あるいは縫
製したりしても、車両シートにフィットせず、皺が発生
する等して良好な仕上がり具合を得ることが困難であっ
た。
糸としては、例えば、ポリエステル・レーヨン混紡糸、
ポリエステル繊維紡績糸あるいはポリエステル繊維加工
糸等が使用されている。ところが、この構成のモケット
は、破断時の伸度が20%程度と伸縮性に乏しいため、
車両シート等の表皮材用に成形加工したり、あるいは縫
製したりしても、車両シートにフィットせず、皺が発生
する等して良好な仕上がり具合を得ることが困難であっ
た。
【0004】一方従来において、伸縮性に富んだモケッ
トとして、スパンデックス糸に、上記の地組織用糸をダ
ブルカバーした加工糸を利用するものがある。すなわち
その加工糸を地糸として製織して、パイル布帛を形成
し、その布帛を加熱してスパンデックスとともに布帛を
収縮させた後、布帛の裏面にバッキング材を塗布するも
のである。
トとして、スパンデックス糸に、上記の地組織用糸をダ
ブルカバーした加工糸を利用するものがある。すなわち
その加工糸を地糸として製織して、パイル布帛を形成
し、その布帛を加熱してスパンデックスとともに布帛を
収縮させた後、布帛の裏面にバッキング材を塗布するも
のである。
【0005】このモケットでは、地糸自体の伸縮量に加
えて、布帛が収縮した分も伸長するので、高い伸縮率が
得られる。
えて、布帛が収縮した分も伸長するので、高い伸縮率が
得られる。
【0006】しかしながら、このモケットの製法では、
製織した布帛を収縮させるため、製織密度に対し製品密
度が変化し、製品(モケット)の風合いや外観形状を調
整し難いという問題が発生する。しかもこの製法では、
地組織における経糸間又は緯糸間の間隙がなくなればそ
れ以上収縮させることができず、収縮量、すなわち伸縮
量を十分に大きく確保できないという問題も有してい
た。
製織した布帛を収縮させるため、製織密度に対し製品密
度が変化し、製品(モケット)の風合いや外観形状を調
整し難いという問題が発生する。しかもこの製法では、
地組織における経糸間又は緯糸間の間隙がなくなればそ
れ以上収縮させることができず、収縮量、すなわち伸縮
量を十分に大きく確保できないという問題も有してい
た。
【0007】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、優れた伸縮性を備えた布帛を製造でき、しかも製織
密度に対する製品密度の変化を小さくできて、製品密度
の調整、ひいては製品の風合いや外観形状等の調整を行
い易く、需要に応じて適切な製品を製造できる伸縮性布
帛の製造方法を提供することを目的とする。
し、優れた伸縮性を備えた布帛を製造でき、しかも製織
密度に対する製品密度の変化を小さくできて、製品密度
の調整、ひいては製品の風合いや外観形状等の調整を行
い易く、需要に応じて適切な製品を製造できる伸縮性布
帛の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、溶解・分解型繊維からなる芯糸の外周
に、花糸が撚り合わされた特殊加工糸を準備する工程
と、前記特殊加工糸を経糸及び緯糸のうち少なくともい
ずれか一方に用いて製織し、織物中間製品を得る工程
と、前記織物中間製品における溶解・分解型繊維を溶解
又は分解して布帛を得る工程と、を含む伸縮性布帛の製
造方法を要旨とする。
め、本発明は、溶解・分解型繊維からなる芯糸の外周
に、花糸が撚り合わされた特殊加工糸を準備する工程
と、前記特殊加工糸を経糸及び緯糸のうち少なくともい
ずれか一方に用いて製織し、織物中間製品を得る工程
と、前記織物中間製品における溶解・分解型繊維を溶解
又は分解して布帛を得る工程と、を含む伸縮性布帛の製
造方法を要旨とする。
【0009】本発明において、前記特殊加工糸は、その
花糸周りに、溶解・分解型繊維からなる押え糸が撚り合
わされてなるのが好ましい。
花糸周りに、溶解・分解型繊維からなる押え糸が撚り合
わされてなるのが好ましい。
【0010】本発明においては、前記溶解・分解型繊維
として、水溶性ビニロン又はレーヨン繊維を使用するの
がより好ましい。
として、水溶性ビニロン又はレーヨン繊維を使用するの
がより好ましい。
【0011】本発明においては、前記花糸がポリエステ
ル繊維からなるものがより一層好ましい。
ル繊維からなるものがより一層好ましい。
【0012】本発明において、前記特殊加工糸として、
花糸を芯糸に対し110〜150%のフィード率でオー
バーフィードさせて芯糸と撚り合わせたものを使用する
のが良い。
花糸を芯糸に対し110〜150%のフィード率でオー
バーフィードさせて芯糸と撚り合わせたものを使用する
のが良い。
【0013】本発明においては、前記布帛の一面にパイ
ル層が設けられており、その布帛の他面にバッキング層
を形成するのが望ましい。
ル層が設けられており、その布帛の他面にバッキング層
を形成するのが望ましい。
【0014】本発明においては、前記バッキング層が、
アクリル系、ウレタン系、エチレン・酢酸ビニル共重合
体(EVA)系、塩化ビニリデン系、スチレン・ブタジ
エンゴム(SBR)系の伸縮性樹脂からなるものがより
一層望ましい。
アクリル系、ウレタン系、エチレン・酢酸ビニル共重合
体(EVA)系、塩化ビニリデン系、スチレン・ブタジ
エンゴム(SBR)系の伸縮性樹脂からなるものがより
一層望ましい。
【0015】なお、本発明において、「溶解・分解型繊
維」という場合、熱、光、放射線、酸素、水等の要因に
より、花糸の伸びを拘束できない程度あるいはそれ以上
に分解する繊維、又は特定の溶剤に対し、花糸の伸びを
拘束できない程度あるいはそれ以上に溶解する繊維を言
う。
維」という場合、熱、光、放射線、酸素、水等の要因に
より、花糸の伸びを拘束できない程度あるいはそれ以上
に分解する繊維、又は特定の溶剤に対し、花糸の伸びを
拘束できない程度あるいはそれ以上に溶解する繊維を言
う。
【0016】以下、本発明により車両シートの表皮用モ
ケットを製造する場合を例に挙げて、本発明の細部構成
を説明する。
ケットを製造する場合を例に挙げて、本発明の細部構成
を説明する。
【0017】図1に示すように、このモケットは、経パ
イル織物からなるものであって、経糸(1a)及び緯糸
(1b)からなる地組織(1)の一面に、パイル糸
(2)からなるパイル層が設けられるとともに、他面に
バッキング層(3)が形成されるものである。
イル織物からなるものであって、経糸(1a)及び緯糸
(1b)からなる地組織(1)の一面に、パイル糸
(2)からなるパイル層が設けられるとともに、他面に
バッキング層(3)が形成されるものである。
【0018】本発明において、このモケットの地組織
(1)を構成する経糸(1a)及び緯糸(1b)の少な
くともいずれか一方の地糸は、特殊加工糸(10)が使
用されている。
(1)を構成する経糸(1a)及び緯糸(1b)の少な
くともいずれか一方の地糸は、特殊加工糸(10)が使
用されている。
【0019】特殊加工糸(10)は、図2に示すよう
に、芯糸(11)の外周に花糸(12)が撚り合わさ
れ、さらに花糸(12)を外周から押え込むようにして
押え糸(13)が撚り合わされたものにより構成されて
いる。
に、芯糸(11)の外周に花糸(12)が撚り合わさ
れ、さらに花糸(12)を外周から押え込むようにして
押え糸(13)が撚り合わされたものにより構成されて
いる。
【0020】特殊加工糸(10)における芯糸(11)
は、溶解・分解型繊維の紡績糸により構成されている。
本発明において、溶解・分解型繊維としては、上記の定
義によって特定される繊維であればどのようなものでも
使用できるが、例えば水溶性ビニロンや、特定の溶媒に
溶解するレーヨン繊維およびポリノジック繊維等を好適
例として挙げることができ、中でも、後工程での溶解処
理を容易に行えることから、水溶性ビニロンからなる芯
糸(11)を使用するが良く、特に水中浴での溶解温度
が20〜140℃、より好ましくはその下限値が23℃
以上、上限値が80℃以下のものを使用するのが良い。
は、溶解・分解型繊維の紡績糸により構成されている。
本発明において、溶解・分解型繊維としては、上記の定
義によって特定される繊維であればどのようなものでも
使用できるが、例えば水溶性ビニロンや、特定の溶媒に
溶解するレーヨン繊維およびポリノジック繊維等を好適
例として挙げることができ、中でも、後工程での溶解処
理を容易に行えることから、水溶性ビニロンからなる芯
糸(11)を使用するが良く、特に水中浴での溶解温度
が20〜140℃、より好ましくはその下限値が23℃
以上、上限値が80℃以下のものを使用するのが良い。
【0021】また芯糸(11)は、製織加工性の観点か
ら、引張強さが50gf以上、好ましくは100gf以
上のものを使用するのが良く、さらに、後加工において
溶融・分解性の向上を図るため、太さが10〜150D
(デニール)、好ましくは下限値が20D以上、上限値
が80D以下のものを使用するのが良い。
ら、引張強さが50gf以上、好ましくは100gf以
上のものを使用するのが良く、さらに、後加工において
溶融・分解性の向上を図るため、太さが10〜150D
(デニール)、好ましくは下限値が20D以上、上限値
が80D以下のものを使用するのが良い。
【0022】なお芯糸(11)は、単糸であっても、合
糸、撚糸であっても構わない。
糸、撚糸であっても構わない。
【0023】芯糸周りに合撚される花糸(12)は、布
帛用の地糸として一般に使用されるものであればどのよ
うなものでも使用でき、例えばポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維、レーヨン繊維、アクリル繊維、コットン繊維
等の紡績糸、混紡糸及びフィラメント糸を好適に使用で
き、また単糸、合糸、撚糸のいずれも使用できる。更に
これらの糸に、良好な風合い等を持たせるために仮撚加
工、エアー加工、クリンプ(捲縮)加工等の周知のかさ
高加工を施したものはより一層好適に使用できる。
帛用の地糸として一般に使用されるものであればどのよ
うなものでも使用でき、例えばポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維、レーヨン繊維、アクリル繊維、コットン繊維
等の紡績糸、混紡糸及びフィラメント糸を好適に使用で
き、また単糸、合糸、撚糸のいずれも使用できる。更に
これらの糸に、良好な風合い等を持たせるために仮撚加
工、エアー加工、クリンプ(捲縮)加工等の周知のかさ
高加工を施したものはより一層好適に使用できる。
【0024】また花糸(12)は、製織密度の観点か
ら、太さが150〜600D、好ましくは下限値が20
0D以上、上限値が450D以下のものを使用するのが
良い。
ら、太さが150〜600D、好ましくは下限値が20
0D以上、上限値が450D以下のものを使用するのが
良い。
【0025】花糸周りに合撚される押え糸(13)は、
製織時において、花糸(12)の芯糸周りでの位置を安
定させて、花糸(12)が不本意に伸びきらないように
するものであって、上記芯糸(11)と同構成のものを
好適に使用できる。
製織時において、花糸(12)の芯糸周りでの位置を安
定させて、花糸(12)が不本意に伸びきらないように
するものであって、上記芯糸(11)と同構成のものを
好適に使用できる。
【0026】本発明において、これらの構成の芯糸(1
1)、花糸(12)及び押え糸(13)を周知の合撚機
に供給して合撚して特殊加工糸(10)を得るものであ
る。このとき、芯糸(11)に対し花糸(12)をオー
バーフィードさせながら供給して、芯糸(11)の外周
に花糸(12)をつる巻き線状に合撚し、更にその合撚
糸に押え糸(13)を供給して、花糸周りに押え糸(1
3)を合撚して特殊加工糸(10)を得るものである。
1)、花糸(12)及び押え糸(13)を周知の合撚機
に供給して合撚して特殊加工糸(10)を得るものであ
る。このとき、芯糸(11)に対し花糸(12)をオー
バーフィードさせながら供給して、芯糸(11)の外周
に花糸(12)をつる巻き線状に合撚し、更にその合撚
糸に押え糸(13)を供給して、花糸周りに押え糸(1
3)を合撚して特殊加工糸(10)を得るものである。
【0027】具体的に説明すると、芯糸(11)の合撚
機への供給速度は、一般に15〜20m/分程度である
が、この芯糸(11)の供給速度に対し、花糸(12)
の供給速度を、16〜60m/分に設定するのが良く、
より好ましくは下限速度を16.5m/分以上に、上限
速度を40m/分以下に設定するのが良い。換言すれ
ば、花糸(12)のフィード率は、芯糸(11)のフィ
ード率を100%としたとき、105〜300%に設定
するのが良く、より好ましくは下限値を110%以上、
上限値を200%以下に設定するのが良い。このフィー
ド率が低過ぎると、作製される布帛(モケット)に十分
な伸縮性を付与できず、逆に高過ぎると、花糸(12)
のかさが高くなり過ぎて、製織加工をスムーズに行えな
い恐れがあり、更に良好な製品外観を得ることが困難に
なり、好ましくない。
機への供給速度は、一般に15〜20m/分程度である
が、この芯糸(11)の供給速度に対し、花糸(12)
の供給速度を、16〜60m/分に設定するのが良く、
より好ましくは下限速度を16.5m/分以上に、上限
速度を40m/分以下に設定するのが良い。換言すれ
ば、花糸(12)のフィード率は、芯糸(11)のフィ
ード率を100%としたとき、105〜300%に設定
するのが良く、より好ましくは下限値を110%以上、
上限値を200%以下に設定するのが良い。このフィー
ド率が低過ぎると、作製される布帛(モケット)に十分
な伸縮性を付与できず、逆に高過ぎると、花糸(12)
のかさが高くなり過ぎて、製織加工をスムーズに行えな
い恐れがあり、更に良好な製品外観を得ることが困難に
なり、好ましくない。
【0028】また押え糸(13)の供給速度は、芯糸
(12)と同速度(芯糸に対するフィード率100%)
に設定するのが良い。
(12)と同速度(芯糸に対するフィード率100%)
に設定するのが良い。
【0029】なお本発明においては、押え糸(13)は
必ずしも必要ではないが、製織時における花糸(12)
の位置安定性を十分に図る上では、押え糸(13)を設
けておくのが良い。
必ずしも必要ではないが、製織時における花糸(12)
の位置安定性を十分に図る上では、押え糸(13)を設
けておくのが良い。
【0030】一方本発明においては、地組織(1)の経
糸(1a)及び緯糸(1b)のうち少なくともいずれか
一方が特殊加工糸(10)により構成されていれば良
い。一方のみを特殊加工糸(10)で構成する場合、残
りの地糸としては、上記花糸(12)と同様で、例えば
ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アク
リル繊維、コットン繊維等の紡績糸、混紡糸及びフィラ
メント糸を好適に使用でき、また単糸、合糸、撚糸のい
ずれも使用できる。中でも、ポリエステル系繊維からな
る20番〜30番(綿番手)双糸をより一層好適に使用
できる。
糸(1a)及び緯糸(1b)のうち少なくともいずれか
一方が特殊加工糸(10)により構成されていれば良
い。一方のみを特殊加工糸(10)で構成する場合、残
りの地糸としては、上記花糸(12)と同様で、例えば
ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アク
リル繊維、コットン繊維等の紡績糸、混紡糸及びフィラ
メント糸を好適に使用でき、また単糸、合糸、撚糸のい
ずれも使用できる。中でも、ポリエステル系繊維からな
る20番〜30番(綿番手)双糸をより一層好適に使用
できる。
【0031】またパイル層を構成するパイル糸(2)と
しては、周知のパイル糸用素材からなるものを支障なく
使用できる。例えばポリエステル繊維を主体繊維としナ
イロン繊維、ウール繊維、コットン繊維との混紡糸、ポ
リエステル紡績糸等を好適に使用でき、中でもポリエス
テル100%の紡績糸はより一層好適に使用できる。
しては、周知のパイル糸用素材からなるものを支障なく
使用できる。例えばポリエステル繊維を主体繊維としナ
イロン繊維、ウール繊維、コットン繊維との混紡糸、ポ
リエステル紡績糸等を好適に使用でき、中でもポリエス
テル100%の紡績糸はより一層好適に使用できる。
【0032】本発明においては、上記の経糸(1a)及
び緯糸(1b)と、パイル糸(2)とを用いて、周知の
製織装置により経パイル形式等で製織し、図2に示すパ
イル布帛(織物中間製品)を形成する。この製織時にお
いて、地組織のタテ密度を30〜100本/inch、より
好ましくはその下限値を40本/inch以上、上限値を8
0本/inch以下に設定するのが良く、更にヨコ密度を2
5〜80本/inch、より好ましくはヨコ密度の下限値を
30本/inch以上、上限値を60本/inch以下に設定す
るのが良い。ぅなわち、地組織の製織密度が高過ぎる
と、製織が困難になり、逆に低過ぎると、地組織が粗く
なって、布帛の伸長時等にパイルが抜けやすくなり、好
ましくない。
び緯糸(1b)と、パイル糸(2)とを用いて、周知の
製織装置により経パイル形式等で製織し、図2に示すパ
イル布帛(織物中間製品)を形成する。この製織時にお
いて、地組織のタテ密度を30〜100本/inch、より
好ましくはその下限値を40本/inch以上、上限値を8
0本/inch以下に設定するのが良く、更にヨコ密度を2
5〜80本/inch、より好ましくはヨコ密度の下限値を
30本/inch以上、上限値を60本/inch以下に設定す
るのが良い。ぅなわち、地組織の製織密度が高過ぎる
と、製織が困難になり、逆に低過ぎると、地組織が粗く
なって、布帛の伸長時等にパイルが抜けやすくなり、好
ましくない。
【0033】なお、製織時において、特殊加工糸(1
0)は、芯糸(11)が設けられることにより所要の引
張強さが得られるので、製織加工を支障なく行えるとと
もに、花糸(12)が伸びきってしまうこともない。
0)は、芯糸(11)が設けられることにより所要の引
張強さが得られるので、製織加工を支障なく行えるとと
もに、花糸(12)が伸びきってしまうこともない。
【0034】製織されたパイル布帛(織物中間製品)
は、地組織(1)における芯糸(11)及び押え糸(1
3)を溶解又は分解処理して除去する。例えば水溶性ビ
ニロン製の芯糸(11)及び押え糸(13)を使用して
いる場合には、それの溶解温度以上の湿熱を加える等し
て、芯糸(11)及び押え糸(13)を、少なくとも繊
維としての機能を持たない程度にまで溶解する。これに
より花糸(12)の拘束を解除し、パイル布帛全体とし
て伸縮性を付与する。なお芯糸(11)及び押え糸(1
3)として、他の溶解・分解繊維を使用した場合、その
繊維を溶解又は分解できるような処理を施すことにな
る。例えばレーヨン繊維製の芯糸(11)及び押え糸
(13)を使用した場合には、銅・アンモニア溶液を用
いて、レーヨン繊維を溶解することになる。
は、地組織(1)における芯糸(11)及び押え糸(1
3)を溶解又は分解処理して除去する。例えば水溶性ビ
ニロン製の芯糸(11)及び押え糸(13)を使用して
いる場合には、それの溶解温度以上の湿熱を加える等し
て、芯糸(11)及び押え糸(13)を、少なくとも繊
維としての機能を持たない程度にまで溶解する。これに
より花糸(12)の拘束を解除し、パイル布帛全体とし
て伸縮性を付与する。なお芯糸(11)及び押え糸(1
3)として、他の溶解・分解繊維を使用した場合、その
繊維を溶解又は分解できるような処理を施すことにな
る。例えばレーヨン繊維製の芯糸(11)及び押え糸
(13)を使用した場合には、銅・アンモニア溶液を用
いて、レーヨン繊維を溶解することになる。
【0035】本発明において、溶解・分解処理後のパイ
ル布帛の密度は、溶解・分解処理前の密度を100%と
したとき、経方向及び緯方向共に、60〜110%であ
るのが良く、より好ましくはその下限値が75%以上、
上限値が100%以下であるのが良い。具体的には、溶
解・分解処理後のパイル布帛における地組織のタテ密度
が30〜100本/inch、より好ましくはその下限値が
40本/inch以上、上限値が80本/inch以下であるの
が良く、更にヨコ密度が25〜80本/inch、より好ま
しくはヨコ密度の下限値が30本/inch以上、上限値が
60本/inch以下であるのが良い。
ル布帛の密度は、溶解・分解処理前の密度を100%と
したとき、経方向及び緯方向共に、60〜110%であ
るのが良く、より好ましくはその下限値が75%以上、
上限値が100%以下であるのが良い。具体的には、溶
解・分解処理後のパイル布帛における地組織のタテ密度
が30〜100本/inch、より好ましくはその下限値が
40本/inch以上、上限値が80本/inch以下であるの
が良く、更にヨコ密度が25〜80本/inch、より好ま
しくはヨコ密度の下限値が30本/inch以上、上限値が
60本/inch以下であるのが良い。
【0036】こうして溶解・分解処理を行った後、パイ
ル布帛の裏面に、図1に示すように、周知の方式により
バッキング材が含浸塗布されて、バッキング層(3)を
形成する。
ル布帛の裏面に、図1に示すように、周知の方式により
バッキング材が含浸塗布されて、バッキング層(3)を
形成する。
【0037】本発明においてバッキング材成分は、特に
限定されるものではなく、周知のものを支障なく使用で
きるが、モケットとして良好な伸縮性を確保し得るよう
に、伸縮性のあるバッキング材、例えばアクリル系、ウ
レタン系、EVA系、塩化ビニリデン系、SBR系のバ
ッキング材を使用するのが望ましい。またバッキング材
の塗布量は、固型成分で20〜150g/m2 、より好
ましくは下限値を30g/m2 以上、上限値を120g
/m2 以下とするのが良い。すなわちこの塗布量が多過
ぎると、タック(べたつき)が発生することがあり、逆
に少な過ぎると、パイル抜けが発生する恐れがあり、好
ましくない。
限定されるものではなく、周知のものを支障なく使用で
きるが、モケットとして良好な伸縮性を確保し得るよう
に、伸縮性のあるバッキング材、例えばアクリル系、ウ
レタン系、EVA系、塩化ビニリデン系、SBR系のバ
ッキング材を使用するのが望ましい。またバッキング材
の塗布量は、固型成分で20〜150g/m2 、より好
ましくは下限値を30g/m2 以上、上限値を120g
/m2 以下とするのが良い。すなわちこの塗布量が多過
ぎると、タック(べたつき)が発生することがあり、逆
に少な過ぎると、パイル抜けが発生する恐れがあり、好
ましくない。
【0038】以上のように作製されたモケットは、十分
な伸度が得られ、例えば自動車におけるシート、ドアト
リム、コンソールボックス等の表皮材として、成形加工
したり、あるいは縫製した場合、シート等にフィット
し、良好な仕上がり具合を得ることができる。
な伸度が得られ、例えば自動車におけるシート、ドアト
リム、コンソールボックス等の表皮材として、成形加工
したり、あるいは縫製した場合、シート等にフィット
し、良好な仕上がり具合を得ることができる。
【0039】なお本発明は、モケットの製造だけに限ら
れず、一般の織物製品の製造であればどのようなものに
も適用できる。
れず、一般の織物製品の製造であればどのようなものに
も適用できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明に関連した実施例、及びその効
果を導出するための比較例について説明する。
果を導出するための比較例について説明する。
【0041】<実施例1>
【表1】 上表1に示すように、水溶性ビニロン(溶解温度70
℃)からなる28Dの芯糸と、ポリエステル繊維紡績糸
の1ヒーター仮撚加工糸からなる200D/96fの花
糸と、芯糸と同構成の押え糸とが合撚機により撚り合わ
された撚り数200回/mの特殊加工糸を準備した。こ
のとき、芯糸及び押え糸の供給速度は15m/分、花糸
の供給速度は20m/分(芯糸に対するフィード率13
5%)であった。
℃)からなる28Dの芯糸と、ポリエステル繊維紡績糸
の1ヒーター仮撚加工糸からなる200D/96fの花
糸と、芯糸と同構成の押え糸とが合撚機により撚り合わ
された撚り数200回/mの特殊加工糸を準備した。こ
のとき、芯糸及び押え糸の供給速度は15m/分、花糸
の供給速度は20m/分(芯糸に対するフィード率13
5%)であった。
【0042】続いて、ポリエステル繊維100%の紡績
糸からなる30番(綿番手、以下同じ)三子糸をパイル
用経糸とし、ポリエステル・レーヨン混紡糸(ポリエス
テル含量85%、レーヨン含量15%)からなる30番
双糸を地組織用経糸とし、上記特殊加工糸を地組織用緯
糸として、パイル密度23本/inch、タテ密度46本/
inch、ヨコ密度44本/inchの製織密度で製織して、モ
ケット用パイル布帛(織物中間製品)を作製した。
糸からなる30番(綿番手、以下同じ)三子糸をパイル
用経糸とし、ポリエステル・レーヨン混紡糸(ポリエス
テル含量85%、レーヨン含量15%)からなる30番
双糸を地組織用経糸とし、上記特殊加工糸を地組織用緯
糸として、パイル密度23本/inch、タテ密度46本/
inch、ヨコ密度44本/inchの製織密度で製織して、モ
ケット用パイル布帛(織物中間製品)を作製した。
【0043】続いてそのパイル布帛をウインス染色機に
より90℃の温水で20分間洗浄し、芯糸及び押え糸を
溶解除去して脱水乾燥させた後、そのパイル布帛の裏面
に、ロールコータ−式テンターでアクリル系樹脂(水性
エマルジョン)からなるバッキング材を固型成分で70
g/m2 塗布し、モケットを作製した。なおこのモケッ
トのパイル密度は25本/inch、タテ密度46本/inc
h、ヨコ密度44本/inchであった。
より90℃の温水で20分間洗浄し、芯糸及び押え糸を
溶解除去して脱水乾燥させた後、そのパイル布帛の裏面
に、ロールコータ−式テンターでアクリル系樹脂(水性
エマルジョン)からなるバッキング材を固型成分で70
g/m2 塗布し、モケットを作製した。なおこのモケッ
トのパイル密度は25本/inch、タテ密度46本/inc
h、ヨコ密度44本/inchであった。
【0044】こうして得られたモケットに対し、JIS
L1095 6.12項の測定方法に準拠して、伸び
率(%)に応じた引張荷重(kgf)を測定した。その
測定結果を同表に併せて示す。
L1095 6.12項の測定方法に準拠して、伸び
率(%)に応じた引張荷重(kgf)を測定した。その
測定結果を同表に併せて示す。
【0045】<実施例2>同表に示すように、特殊加工
糸(緯糸)における芯糸及び押え糸として、56Dの水
溶性ビニロン(溶解温度30℃)製のものを使用した以
外は、上記と同様にモケットを作製し、上記と同様の測
定を行った。
糸(緯糸)における芯糸及び押え糸として、56Dの水
溶性ビニロン(溶解温度30℃)製のものを使用した以
外は、上記と同様にモケットを作製し、上記と同様の測
定を行った。
【0046】<実施例3>同表に示すように、水溶性ビ
ニロン(溶解温度70℃)からなる56Dの芯糸(供給
速度15m/分)と、ポリエステル繊維紡績糸の1ヒー
ター仮撚加工糸からなる200D/96fの花糸(供給
速度18m/分、芯糸に対するフィード率120%)
と、芯糸と同構成の押え糸(供給速度15m/分)とが
合撚された撚り数200回/mの特殊加工糸を準備し
た。
ニロン(溶解温度70℃)からなる56Dの芯糸(供給
速度15m/分)と、ポリエステル繊維紡績糸の1ヒー
ター仮撚加工糸からなる200D/96fの花糸(供給
速度18m/分、芯糸に対するフィード率120%)
と、芯糸と同構成の押え糸(供給速度15m/分)とが
合撚された撚り数200回/mの特殊加工糸を準備し
た。
【0047】そして、その糸を地組織用経糸とし、それ
以外は、上記実施例1と同様に、モケットを作製し、同
様の測定を行った。
以外は、上記実施例1と同様に、モケットを作製し、同
様の測定を行った。
【0048】<実施例4>同表に示すように、20Dの
レーヨン繊維製芯糸及び押え糸と、上記同様の花糸とが
上記と同様に合撚された特殊加工糸を準備して、その糸
を地組織用緯糸とし、それ以外は上記実施例1と同様に
して、モケット用パイル布帛(織物中間製品)を作製し
た。
レーヨン繊維製芯糸及び押え糸と、上記同様の花糸とが
上記と同様に合撚された特殊加工糸を準備して、その糸
を地組織用緯糸とし、それ以外は上記実施例1と同様に
して、モケット用パイル布帛(織物中間製品)を作製し
た。
【0049】続いて、そのパイル布帛を、銅アンモニア
溶液に20分間浸漬して、芯糸及び押え糸を溶解除去し
て乾燥させた後、そのパイル布帛の裏面に、上記と同様
に塗布し、モケットを作製し、上記と同様の測定を行っ
た。
溶液に20分間浸漬して、芯糸及び押え糸を溶解除去し
て乾燥させた後、そのパイル布帛の裏面に、上記と同様
に塗布し、モケットを作製し、上記と同様の測定を行っ
た。
【0050】<比較例1>
【表2】 上表2に示すように、パイル用経糸として、上記と同様
のものを用い、地組織用経糸として、ポリエステル・レ
ーヨン混紡糸(ポリエステル含量65%、レーヨン含量
35%)からなる30番双糸を用い、地組織用緯糸とし
て、ポリエステル・レーヨン混紡糸(ポリエステル含量
85%、レーヨン含量15%)からなる30番双糸を用
いて、上記と同様にパイル布帛を作製し、その裏面に上
記と同様にバッキング樹脂を塗布して、モケットを作製
した。そしてこのモケットに対し上記と同様の測定を行
った。なおこのモケットのパイル密度は24本/inch、
タテ密度48本/inch、ヨコ密度44本/inchであっ
た。
のものを用い、地組織用経糸として、ポリエステル・レ
ーヨン混紡糸(ポリエステル含量65%、レーヨン含量
35%)からなる30番双糸を用い、地組織用緯糸とし
て、ポリエステル・レーヨン混紡糸(ポリエステル含量
85%、レーヨン含量15%)からなる30番双糸を用
いて、上記と同様にパイル布帛を作製し、その裏面に上
記と同様にバッキング樹脂を塗布して、モケットを作製
した。そしてこのモケットに対し上記と同様の測定を行
った。なおこのモケットのパイル密度は24本/inch、
タテ密度48本/inch、ヨコ密度44本/inchであっ
た。
【0051】<比較例2>同表に示すように70Dのス
パンデックスを3.5倍にドラフトした糸に、ポリエス
テル・レーヨン混紡糸(ポリエステル含量85%、レー
ヨン含量15%)の20番双糸がダブルカバーされた加
工糸を地組織用緯糸とし、更にパイル用経糸及び地組織
用経糸として上記比較例1と同様のものを用い、パイル
密度21本/inch、タテ密度42本/inch、ヨコ密度4
2本/inchの製織密度で製織して、モケット用パイル布
帛を作製した。
パンデックスを3.5倍にドラフトした糸に、ポリエス
テル・レーヨン混紡糸(ポリエステル含量85%、レー
ヨン含量15%)の20番双糸がダブルカバーされた加
工糸を地組織用緯糸とし、更にパイル用経糸及び地組織
用経糸として上記比較例1と同様のものを用い、パイル
密度21本/inch、タテ密度42本/inch、ヨコ密度4
2本/inchの製織密度で製織して、モケット用パイル布
帛を作製した。
【0052】そのパイル布帛をスチーマーにより100
℃で1分間加熱して収縮させた後、布帛裏面に上記と同
様にバッキング樹脂を塗布してモケットを作製した。そ
してこのモケットに対し上記と同様の測定を行った。な
おこのモケットのパイル密度は28本/inch、タテ密度
56本/inch、ヨコ密度42本/inchであった。
℃で1分間加熱して収縮させた後、布帛裏面に上記と同
様にバッキング樹脂を塗布してモケットを作製した。そ
してこのモケットに対し上記と同様の測定を行った。な
おこのモケットのパイル密度は28本/inch、タテ密度
56本/inch、ヨコ密度42本/inchであった。
【0053】<評価>上表1ないし3に示すように、緯
糸に本願特有の特殊加工糸を使用した実施例1、2、4
のモケットでは、緯方向に低荷重で十分な伸び率を得る
ことができ、特に30%以上の伸び率を低荷重で容易に
得ることができ、伸縮性に優れているのが判る。更に経
糸及び緯糸共に本願特有の特殊加工糸を使用した実施例
3のモケットでは、経方向、緯方向共に低荷重で十分な
伸び率を得ることができた。また各実施例のモケットで
は、製織時と製品完成後とで経糸及び緯糸密度がほとん
ど変化していなかった。
糸に本願特有の特殊加工糸を使用した実施例1、2、4
のモケットでは、緯方向に低荷重で十分な伸び率を得る
ことができ、特に30%以上の伸び率を低荷重で容易に
得ることができ、伸縮性に優れているのが判る。更に経
糸及び緯糸共に本願特有の特殊加工糸を使用した実施例
3のモケットでは、経方向、緯方向共に低荷重で十分な
伸び率を得ることができた。また各実施例のモケットで
は、製織時と製品完成後とで経糸及び緯糸密度がほとん
ど変化していなかった。
【0054】これに対し、比較例1のモケットでは、伸
び率が低く、しかも引き伸ばすのに高い荷重が必要であ
り、伸縮性に劣っているのが判る。また、比較例2のモ
ケットでは、伸び率が30%ぐらいまでの場合は低荷重
で引き伸ばすことができるものの、伸び率が30%を越
えるあたりから、高い荷重が必要となり、伸縮性が不十
分であるのが判る。しかも比較例2のモケットは、経糸
密度が製織時と製品完成後とでは、42本/inchから5
6本/inchに大きく変化していた。
び率が低く、しかも引き伸ばすのに高い荷重が必要であ
り、伸縮性に劣っているのが判る。また、比較例2のモ
ケットでは、伸び率が30%ぐらいまでの場合は低荷重
で引き伸ばすことができるものの、伸び率が30%を越
えるあたりから、高い荷重が必要となり、伸縮性が不十
分であるのが判る。しかも比較例2のモケットは、経糸
密度が製織時と製品完成後とでは、42本/inchから5
6本/inchに大きく変化していた。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の伸縮性布帛の製
造方法によれば、優れた伸縮性を備えた布帛を製造で
き、しかも製織密度に対する製品密度の変化を小さくで
き、製品密度の調整、ひいては製品の風合いや外観形状
等の調整を行い易く、需要に応じて適切な製品を製造で
きるという効果がある。
造方法によれば、優れた伸縮性を備えた布帛を製造で
き、しかも製織密度に対する製品密度の変化を小さくで
き、製品密度の調整、ひいては製品の風合いや外観形状
等の調整を行い易く、需要に応じて適切な製品を製造で
きるという効果がある。
【0056】特に本発明の製法は、伸縮性に優れた布帛
を製造できるので、自動車におけるシート、ドアトリ
ム、コンソールボックス等の成型加工を必要とする表皮
材用モケットを製造するのに好適である。
を製造できるので、自動車におけるシート、ドアトリ
ム、コンソールボックス等の成型加工を必要とする表皮
材用モケットを製造するのに好適である。
【図1】この発明の製法により製造される一例のモケッ
トの細部を模式化して示す斜視図である。
トの細部を模式化して示す斜視図である。
【図2】この発明の製法に使用される一例の特殊加工糸
を模式化して示す側面図である。
を模式化して示す側面図である。
【図3】この発明の製法により製造される一例のパイル
布帛の細部を模式化して示す斜視図である。
布帛の細部を模式化して示す斜視図である。
2…パイル層 3…バッキング層 10…特殊加工糸 11…芯糸 12…花糸 13…押え糸
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/564 D06M 15/564 17/00 B60R 7/04 C // B60R 7/04 D06M 17/00 K
Claims (7)
- 【請求項1】 溶解・分解型繊維からなる芯糸の外周
に、花糸が撚り合わされた特殊加工糸を準備する工程
と、 前記特殊加工糸を経糸及び緯糸のうち少なくともいずれ
か一方に用いて製織し、織物中間製品を得る工程と、 前記織物中間製品における溶解・分解型繊維を溶解又は
分解して布帛を得る工程と、を含む伸縮性布帛の製造方
法。 - 【請求項2】 前記特殊加工糸は、その花糸周りに、溶
解・分解型繊維からなる押え糸が撚り合わされてなる請
求項1記載の伸縮性布帛の製造方法。 - 【請求項3】 前記溶解・分解型繊維として、水溶性ビ
ニロン又はレーヨン繊維が使用される請求項1又は2記
載の伸縮性布帛の製造方法。 - 【請求項4】 前記花糸がポリエステル繊維からなる請
求項1ないし3のいずれかに記載の伸縮性布帛の製造方
法。 - 【請求項5】 前記特殊加工糸は、花糸を芯糸に対し1
10〜150%のフィード率でオーバーフィードさせて
芯糸と撚り合わせたものからなる請求項1ないし4のい
ずれかに記載の伸縮性布帛の製造方法。 - 【請求項6】 前記布帛の一面にパイル層が設けられて
おり、その布帛の他面にバッキング層が形成される請求
項1ないし5のいずれかに記載の伸縮性布帛の製造方
法。 - 【請求項7】 前記バッキング層が、アクリル系、ウレ
タン系、エチレン・酢酸ビニル共重合体系、塩化ビニリ
デン系、スチレン・ブタジエンゴム系の伸縮性樹脂から
なる請求項6記載の伸縮性布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7110657A JPH08302564A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 伸縮性布帛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7110657A JPH08302564A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 伸縮性布帛の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08302564A true JPH08302564A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14541203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7110657A Pending JPH08302564A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 伸縮性布帛の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08302564A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006200099A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Suminoe Textile Co Ltd | 立毛パイル布帛及びその製造方法 |
| CN104695107A (zh) * | 2015-03-19 | 2015-06-10 | 宜兴乐威牛仔布有限公司 | 莫代尔混纺牛仔面料 |
| US9673483B2 (en) | 2015-01-19 | 2017-06-06 | Corning Incorporated | Reactive sintering of ceramic lithium ion electrolyte membranes |
| JP2017137588A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 旭化成株式会社 | 伸びを有する人工皮革 |
| JP2017137587A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 旭化成株式会社 | 広幅且つ伸びを有する人工皮革 |
| CN113423884A (zh) * | 2019-02-08 | 2021-09-21 | 旭化成株式会社 | 织物及其制造方法、以及包含该织物的纤维制品 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP7110657A patent/JPH08302564A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006200099A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Suminoe Textile Co Ltd | 立毛パイル布帛及びその製造方法 |
| US9673483B2 (en) | 2015-01-19 | 2017-06-06 | Corning Incorporated | Reactive sintering of ceramic lithium ion electrolyte membranes |
| CN104695107A (zh) * | 2015-03-19 | 2015-06-10 | 宜兴乐威牛仔布有限公司 | 莫代尔混纺牛仔面料 |
| JP2017137588A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 旭化成株式会社 | 伸びを有する人工皮革 |
| JP2017137587A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 旭化成株式会社 | 広幅且つ伸びを有する人工皮革 |
| CN113423884A (zh) * | 2019-02-08 | 2021-09-21 | 旭化成株式会社 | 织物及其制造方法、以及包含该织物的纤维制品 |
| US12252818B2 (en) | 2019-02-08 | 2025-03-18 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Woven fabric, method for producing same, and fiber product containing said woven fabric |
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