JPH08303494A - フローティングキャリパ型のディスクブレーキ - Google Patents
フローティングキャリパ型のディスクブレーキInfo
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- JPH08303494A JPH08303494A JP7109028A JP10902895A JPH08303494A JP H08303494 A JPH08303494 A JP H08303494A JP 7109028 A JP7109028 A JP 7109028A JP 10902895 A JP10902895 A JP 10902895A JP H08303494 A JPH08303494 A JP H08303494A
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制動解除時に、ディスクとアウターパッドと
の間に第2間隙を確実に形成し、引きずりトルクを防止
し、車両の燃費を向上させる。 【構成】 サポート4とキャリパ5との間に、アウター
パッド14の摩耗量に応じて係合位置が次第に変化する
弾性部材18を介在させ、制動時には、弾性部材18を
弾性変形させながらキャリパ5を他方向に移動させ、制
動解除時には、弾性部材の弾性的な復帰変形によつてキ
ャリパ5を一方向に復帰移動させ、制動解除時に、ディ
スク1とインナーパッド10との間に第1間隙Δを形成
し、ディスク1とアウターパッド14との間に第2間隙
δを形成すると共に、弾性部材18が、金属製の筒状部
材30の一側周面に弾性材31を接着して構成され、筒
状部材30を、サポート4と一体のピン16又はキャリ
パ5の穴部15aの一方に圧入固着し、弾性材31を、
他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させる。
の間に第2間隙を確実に形成し、引きずりトルクを防止
し、車両の燃費を向上させる。 【構成】 サポート4とキャリパ5との間に、アウター
パッド14の摩耗量に応じて係合位置が次第に変化する
弾性部材18を介在させ、制動時には、弾性部材18を
弾性変形させながらキャリパ5を他方向に移動させ、制
動解除時には、弾性部材の弾性的な復帰変形によつてキ
ャリパ5を一方向に復帰移動させ、制動解除時に、ディ
スク1とインナーパッド10との間に第1間隙Δを形成
し、ディスク1とアウターパッド14との間に第2間隙
δを形成すると共に、弾性部材18が、金属製の筒状部
材30の一側周面に弾性材31を接着して構成され、筒
状部材30を、サポート4と一体のピン16又はキャリ
パ5の穴部15aの一方に圧入固着し、弾性材31を、
他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローティングキャリ
パ型のディスクブレーキに関するものである。
パ型のディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】フローティングキャリパ型
のディスクブレーキは、車両の非回転部に固定したサポ
ートと、サポートに摺動自在に支持したキャリパとを備
え、キャリパの後腕のシリンダ部に摺動自在に嵌合する
ピストンに当接するインナーパッドと、キャリパの前腕
に支持するアウターパッドとで、車輪と共に回転するデ
ィスクを挟圧し、制動トルクを生ずる。この種のディス
クブレーキにあつては、ディスクと各パッドとの制動解
除時の間隙は、次のようにして確保している。すなわ
ち、シリンダ部とピストンとの間にゴム質弾性体からな
るシールリングを介装させ、制動時のピストンの一方向
への突出移動は、シールリングの弾性変形によつて許容
させ、制動解除時には、シールリングの弾性的な復帰変
形によつてピストンを復帰移動させる。両パッドが摩耗
すれば、その摩耗量に応じてシールリングのピストンと
の係合位置が次第に変化し、ピストンが一方向へ次第に
突出移動する。これにより、ブレーキペダルの踏み込み
量、ひいてはブレーキ作動液量を一定に保つと共に、デ
ィスクとインナーパッドとの間に所定間隙を形成する。
制動解除時のディスクとアウターパッドとの間の間隙
は、回転するディスクにアウターパッドが蹴られること
によつて、アウターパッドが遠ざけられるようにキャリ
パと共に移動して形成される。その際、キャリパがサポ
ートに対して若干摺動する。
のディスクブレーキは、車両の非回転部に固定したサポ
ートと、サポートに摺動自在に支持したキャリパとを備
え、キャリパの後腕のシリンダ部に摺動自在に嵌合する
ピストンに当接するインナーパッドと、キャリパの前腕
に支持するアウターパッドとで、車輪と共に回転するデ
ィスクを挟圧し、制動トルクを生ずる。この種のディス
クブレーキにあつては、ディスクと各パッドとの制動解
除時の間隙は、次のようにして確保している。すなわ
ち、シリンダ部とピストンとの間にゴム質弾性体からな
るシールリングを介装させ、制動時のピストンの一方向
への突出移動は、シールリングの弾性変形によつて許容
させ、制動解除時には、シールリングの弾性的な復帰変
形によつてピストンを復帰移動させる。両パッドが摩耗
すれば、その摩耗量に応じてシールリングのピストンと
の係合位置が次第に変化し、ピストンが一方向へ次第に
突出移動する。これにより、ブレーキペダルの踏み込み
量、ひいてはブレーキ作動液量を一定に保つと共に、デ
ィスクとインナーパッドとの間に所定間隙を形成する。
制動解除時のディスクとアウターパッドとの間の間隙
は、回転するディスクにアウターパッドが蹴られること
によつて、アウターパッドが遠ざけられるようにキャリ
パと共に移動して形成される。その際、キャリパがサポ
ートに対して若干摺動する。
【0003】しかしながら、このような従来のフローテ
ィングキャリパ型のディスクブレーキにあつては、ディ
スクとインナーパッドとの間の所定間隙は、シールリン
グの弾性変形によつて確実に形成されるが、ディスクと
アウターパッドとの間の間隙は、確実には形成されない
傾向にある。このため、車両の走行時において、常時、
アウターパッドがディスクに摺動して引きずりトルクを
生ずることとなり、車両の燃費の悪化の原因になると共
に、摺動に伴う異音を生ずるという技術的課題がある。
このような不具合は、ディスクの製作及び取付け精度が
高まる程、顕在化する。
ィングキャリパ型のディスクブレーキにあつては、ディ
スクとインナーパッドとの間の所定間隙は、シールリン
グの弾性変形によつて確実に形成されるが、ディスクと
アウターパッドとの間の間隙は、確実には形成されない
傾向にある。このため、車両の走行時において、常時、
アウターパッドがディスクに摺動して引きずりトルクを
生ずることとなり、車両の燃費の悪化の原因になると共
に、摺動に伴う異音を生ずるという技術的課題がある。
このような不具合は、ディスクの製作及び取付け精度が
高まる程、顕在化する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、次の通りである。請求項1の発明の構成は、車両の
非回転部に固定するサポート4と、サポート4に移動自
在に支持するキャリパ5と、キャリパ5の後腕5aのシ
リンダ部6に摺動自在に嵌合するピストン8によつて押
し出されるインナーパッド10と、キャリパ5の前腕5
bに支持されるアウターパッド14と、シリンダ部6と
ピストン8との間に介装され、両パッド10,14の摩
耗量に応じて係合位置が次第に変化するシールリング1
2とを備え、制動時には、シールリング12を弾性変形
させながらピストン8を一方向に突出させ、キャリパ5
をサポート4に対して他方向に移動させて、インナーパ
ッド10とアウターパッド14とで車輪と共に回転する
ディスク1を挟圧し、制動トルクを生じさせ、制動解除
時には、シールリング12の弾性変形によつてピストン
8を第1長さL1 だけ他方向に復帰移動させ、ディスク
1とインナーパッド10との間に間隙を形成するフロー
ティングキャリパ型のディスクブレーキであつて、前記
サポート4とキャリパ5との間に、アウターパッド14
の摩耗量に応じて係合位置が次第に変化する弾性部材1
8を介在させ、制動時には、弾性部材18を弾性変形さ
せながらキャリパ5を他方向に移動させ、制動解除時に
は、弾性部材18の弾性的な復帰変形によつてキャリパ
5を前記第1長さL1 よりも短い第2長さL2 だけ一方
向に復帰移動させ、制動解除時に、ディスク1とインナ
ーパッド10との間に第1間隙Δを形成し、ディスク1
とアウターパッド14との間に第2間隙δを形成すると
共に、サポート4又はキャリパ5の一方にピン16が設
けられ、他方に穴部15aが形成され、前記弾性部材1
8が、金属製の筒状部材30の一側周面に弾性材31を
接着して構成され、筒状部材30を、ピン16又は穴部
15aの一方に圧入固着させ、弾性材31を、ピン16
又は穴部15aの他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能
に密着させることを特徴とするフローティングキャリパ
型のディスクブレーキである。請求項2の発明の構成
は、筒状部材30の一部に、径方向に延びる突出片部3
2,33,34を形成し、該突出片部32,33,34
の先端を、弾性材31が摺動可能に密着するピン16又
は穴部15aに臨ませることを特徴とする請求項1のフ
ローティングキャリパ型のディスクブレーキである。請
求項3の発明の構成は、請求項1の発明の弾性部材18
が、金属製の内・外筒40,41の間を内部弾性材42
によつて連結して構成され、内・外筒40,41の一方
を、ピン16又は穴部15aの一方に圧入固着し、内・
外筒40,41の他方を、ピン16又は穴部15aの他
方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させることを
特徴とするフローティングキャリパ型のディスクブレー
キである。請求項4の発明の構成は、ピン16又は穴部
15aに摺動可能に係合させる側の内筒40又は外筒4
1の周面に副弾性材43を接着し、副弾性材43を該ピ
ン16又は穴部15aに所定の摩擦力を与えて摺動可能
に密着させることを特徴とする請求項3のフローティン
グキャリパ型のディスクブレーキである。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、次の通りである。請求項1の発明の構成は、車両の
非回転部に固定するサポート4と、サポート4に移動自
在に支持するキャリパ5と、キャリパ5の後腕5aのシ
リンダ部6に摺動自在に嵌合するピストン8によつて押
し出されるインナーパッド10と、キャリパ5の前腕5
bに支持されるアウターパッド14と、シリンダ部6と
ピストン8との間に介装され、両パッド10,14の摩
耗量に応じて係合位置が次第に変化するシールリング1
2とを備え、制動時には、シールリング12を弾性変形
させながらピストン8を一方向に突出させ、キャリパ5
をサポート4に対して他方向に移動させて、インナーパ
ッド10とアウターパッド14とで車輪と共に回転する
ディスク1を挟圧し、制動トルクを生じさせ、制動解除
時には、シールリング12の弾性変形によつてピストン
8を第1長さL1 だけ他方向に復帰移動させ、ディスク
1とインナーパッド10との間に間隙を形成するフロー
ティングキャリパ型のディスクブレーキであつて、前記
サポート4とキャリパ5との間に、アウターパッド14
の摩耗量に応じて係合位置が次第に変化する弾性部材1
8を介在させ、制動時には、弾性部材18を弾性変形さ
せながらキャリパ5を他方向に移動させ、制動解除時に
は、弾性部材18の弾性的な復帰変形によつてキャリパ
5を前記第1長さL1 よりも短い第2長さL2 だけ一方
向に復帰移動させ、制動解除時に、ディスク1とインナ
ーパッド10との間に第1間隙Δを形成し、ディスク1
とアウターパッド14との間に第2間隙δを形成すると
共に、サポート4又はキャリパ5の一方にピン16が設
けられ、他方に穴部15aが形成され、前記弾性部材1
8が、金属製の筒状部材30の一側周面に弾性材31を
接着して構成され、筒状部材30を、ピン16又は穴部
15aの一方に圧入固着させ、弾性材31を、ピン16
又は穴部15aの他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能
に密着させることを特徴とするフローティングキャリパ
型のディスクブレーキである。請求項2の発明の構成
は、筒状部材30の一部に、径方向に延びる突出片部3
2,33,34を形成し、該突出片部32,33,34
の先端を、弾性材31が摺動可能に密着するピン16又
は穴部15aに臨ませることを特徴とする請求項1のフ
ローティングキャリパ型のディスクブレーキである。請
求項3の発明の構成は、請求項1の発明の弾性部材18
が、金属製の内・外筒40,41の間を内部弾性材42
によつて連結して構成され、内・外筒40,41の一方
を、ピン16又は穴部15aの一方に圧入固着し、内・
外筒40,41の他方を、ピン16又は穴部15aの他
方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させることを
特徴とするフローティングキャリパ型のディスクブレー
キである。請求項4の発明の構成は、ピン16又は穴部
15aに摺動可能に係合させる側の内筒40又は外筒4
1の周面に副弾性材43を接着し、副弾性材43を該ピ
ン16又は穴部15aに所定の摩擦力を与えて摺動可能
に密着させることを特徴とする請求項3のフローティン
グキャリパ型のディスクブレーキである。
【0005】請求項1の発明によれば、サポート4若し
くはキャリパ5のピン16とキヤリパ5若しくはサポー
ト4の穴部15aとの間に、弾性部材18を装着した状
態で、ピン16又は穴部15aに金属製の筒状部材が圧
入固着されているので、制動作動に伴つて弾性部材18
がこのピン16又は穴部15aに対して移動することは
ない。そして、制動に際してピン16に対して穴部15
aが移動することにより、弾性部材18の弾性材31が
第2長さL2 だけ弾性変形する。この第2長さL2 の弾
性変形は、弾性材31と穴部15a又はピン16との間
の摩擦力によつて与えられる。なお、ピン16及び穴部
15aは、通常、それぞれ一対形成されている。
くはキャリパ5のピン16とキヤリパ5若しくはサポー
ト4の穴部15aとの間に、弾性部材18を装着した状
態で、ピン16又は穴部15aに金属製の筒状部材が圧
入固着されているので、制動作動に伴つて弾性部材18
がこのピン16又は穴部15aに対して移動することは
ない。そして、制動に際してピン16に対して穴部15
aが移動することにより、弾性部材18の弾性材31が
第2長さL2 だけ弾性変形する。この第2長さL2 の弾
性変形は、弾性材31と穴部15a又はピン16との間
の摩擦力によつて与えられる。なお、ピン16及び穴部
15aは、通常、それぞれ一対形成されている。
【0006】アウターパッド14が所定量を越えて摩耗
している場合には、弾性部材18が穴部15a又はピン
16に対して移動し、弾性部材18の弾性材31の密着
係合位置がアウターパッド14の摩耗量に応じて次第に
変化する。次いで、制動を解除すれば、弾性部材18の
弾性材31が弾性的に復帰変形する。これにより、キャ
リパ5を一方向に第2長さL2 だけ復帰移動させ、アウ
ターパッド14とディスク1との間に第2間隙δを形成
する。
している場合には、弾性部材18が穴部15a又はピン
16に対して移動し、弾性部材18の弾性材31の密着
係合位置がアウターパッド14の摩耗量に応じて次第に
変化する。次いで、制動を解除すれば、弾性部材18の
弾性材31が弾性的に復帰変形する。これにより、キャ
リパ5を一方向に第2長さL2 だけ復帰移動させ、アウ
ターパッド14とディスク1との間に第2間隙δを形成
する。
【0007】制動解除時にキャリパ5が一方向に復帰移
動する第2長さL2 は、アウターパッド14の摩耗量の
如何を問わず、第1長さL1 よりも小さく設定されてい
る。しかして、制動解除時に、アウターパッド14とデ
ィスク1との間に第2間隙δが形成された状態で、イン
ナーパッド10とディスク1との間に第1間隙Δが確実
に形成され、ディスク1と両パッド10,14との引き
ずりがそれぞれ防止される。
動する第2長さL2 は、アウターパッド14の摩耗量の
如何を問わず、第1長さL1 よりも小さく設定されてい
る。しかして、制動解除時に、アウターパッド14とデ
ィスク1との間に第2間隙δが形成された状態で、イン
ナーパッド10とディスク1との間に第1間隙Δが確実
に形成され、ディスク1と両パッド10,14との引き
ずりがそれぞれ防止される。
【0008】請求項2の発明によれば、金属製の筒状部
材30の突出片部32,33,34の先端は、穴部15
aの内面又はピン16に臨んでいる。従つて、車両の走
行時のバウンド・リバウンドに伴つてキャリパ5が上下
方向に大きく相対移動しようとする際、突出片部32,
33,34が穴部15aの内面又はピン16に当接して
キャリパ5の相対移動を抑制する。これにより、弾性材
31の一部(例えば車両への取付け状態での上端部)の
径方向の過大な変形が抑制され、弾性材31が早期に塑
性変形することが良好に抑制される。
材30の突出片部32,33,34の先端は、穴部15
aの内面又はピン16に臨んでいる。従つて、車両の走
行時のバウンド・リバウンドに伴つてキャリパ5が上下
方向に大きく相対移動しようとする際、突出片部32,
33,34が穴部15aの内面又はピン16に当接して
キャリパ5の相対移動を抑制する。これにより、弾性材
31の一部(例えば車両への取付け状態での上端部)の
径方向の過大な変形が抑制され、弾性材31が早期に塑
性変形することが良好に抑制される。
【0009】請求項3の発明によれば、内・外筒40,
41の一方が、サポート4若しくはキャリパ5のピン1
6又はキャリパ5若しくはサポート4の穴部15aの一
方に圧入固着されているので、制動作動に伴つて弾性部
材18がこのピン16又は穴部15aに対して移動する
ことはない。そして、制動に際してピン16に対して穴
部15aが移動することにより、内部弾性材42が第2
長さL2 だけ弾性変形する。この第2長さL2 の弾性変
形は、内・外筒40,41の他方を、ピン16又は穴部
15aの他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合さ
せることによつて得られる。従つて、内・外筒40,4
1のいずれかが摩擦係合するピン16又は穴部15aの
摩擦係数を増減調節することにより、内部弾性材42に
第2長さL2 の弾性変形量を正確に与えることができ
る。
41の一方が、サポート4若しくはキャリパ5のピン1
6又はキャリパ5若しくはサポート4の穴部15aの一
方に圧入固着されているので、制動作動に伴つて弾性部
材18がこのピン16又は穴部15aに対して移動する
ことはない。そして、制動に際してピン16に対して穴
部15aが移動することにより、内部弾性材42が第2
長さL2 だけ弾性変形する。この第2長さL2 の弾性変
形は、内・外筒40,41の他方を、ピン16又は穴部
15aの他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合さ
せることによつて得られる。従つて、内・外筒40,4
1のいずれかが摩擦係合するピン16又は穴部15aの
摩擦係数を増減調節することにより、内部弾性材42に
第2長さL2 の弾性変形量を正確に与えることができ
る。
【0010】このようにして、制動に際して、内・外筒
40,41の他方とピン16又は穴部15aとの摩擦力
により、内部弾性材42に第2長さL2 の弾性変形を与
え、また、アウターパッド14が所定量を越えて摩耗し
ている場合には、内部弾性材42の第2長さL2 の弾性
変形量を維持させたままで、ピン16又は穴部15aの
内面に対して内・外筒40,41の他方を摺動させ、内
・外筒40,41の他方とピン16又は穴部15aの内
面との密着係合位置をアウターパッド14の摩耗量に応
じて次第に変化させることができる。また、制動の解除
に伴つて、内部弾性材42に弾性的復帰変形を生じ、キ
ャリパ5を一方向に第2長さL2 だけ復帰移動させるの
で、アウターパッド14とディスク1との間に第2間隙
δを形成することができる。そして、インナーパッド1
0とディスク1との間に第1間隙Δが形成される。
40,41の他方とピン16又は穴部15aとの摩擦力
により、内部弾性材42に第2長さL2 の弾性変形を与
え、また、アウターパッド14が所定量を越えて摩耗し
ている場合には、内部弾性材42の第2長さL2 の弾性
変形量を維持させたままで、ピン16又は穴部15aの
内面に対して内・外筒40,41の他方を摺動させ、内
・外筒40,41の他方とピン16又は穴部15aの内
面との密着係合位置をアウターパッド14の摩耗量に応
じて次第に変化させることができる。また、制動の解除
に伴つて、内部弾性材42に弾性的復帰変形を生じ、キ
ャリパ5を一方向に第2長さL2 だけ復帰移動させるの
で、アウターパッド14とディスク1との間に第2間隙
δを形成することができる。そして、インナーパッド1
0とディスク1との間に第1間隙Δが形成される。
【0011】また、車両の走行時のバウンド・リバウン
ドに伴つてキャリパ5が上下方向に大きく相対移動しよ
うとする際、内・外筒40,41の間隔が変動する。し
かしながら、内・外筒40,41の間に内部弾性材42
が介在しているので、内・外筒40,41の間隔の変動
を内部弾性材42の広い面を介した伸縮変形として抑制
することができる。これにより、内部弾性材42が早期
に塑性変形することが良好に抑制される。
ドに伴つてキャリパ5が上下方向に大きく相対移動しよ
うとする際、内・外筒40,41の間隔が変動する。し
かしながら、内・外筒40,41の間に内部弾性材42
が介在しているので、内・外筒40,41の間隔の変動
を内部弾性材42の広い面を介した伸縮変形として抑制
することができる。これにより、内部弾性材42が早期
に塑性変形することが良好に抑制される。
【0012】請求項4の発明によれば、内・外筒40,
41の周面に副弾性材43を接着し、副弾性材43をピ
ン16又は穴部15aに所定の摩擦力を与えて摺動可能
に密着させる。しかして、副弾性材43を薄肉とするこ
とにより、制動によつて内部弾性材42が第2長さL2
だけ弾性変形する際、副弾性材43の中心軸線方向の変
形を抑制できる。従つて、副弾性材43の摩擦係数を増
減調節することにより、第2長さL2 の弾性変形量を主
として内部弾性材42によつて与えることができる。こ
のように、副弾性材43は、ピン16又は穴部15aに
接触させて適正な摩擦力を与える機能を主として有する
ため、内部弾性材42とは別個に所定の硬度のゴム質弾
性体で形成して、適正な摩擦力を与えることが容易にで
きる。従つて、弾性部材18に任意の中心軸線方向の長
さを与え、かつ、ブッシュなどの摩擦調整部材を介在さ
せることなく、ピン16又は穴部15aの内面に直接に
副弾性材43を接触させることが可能となる。
41の周面に副弾性材43を接着し、副弾性材43をピ
ン16又は穴部15aに所定の摩擦力を与えて摺動可能
に密着させる。しかして、副弾性材43を薄肉とするこ
とにより、制動によつて内部弾性材42が第2長さL2
だけ弾性変形する際、副弾性材43の中心軸線方向の変
形を抑制できる。従つて、副弾性材43の摩擦係数を増
減調節することにより、第2長さL2 の弾性変形量を主
として内部弾性材42によつて与えることができる。こ
のように、副弾性材43は、ピン16又は穴部15aに
接触させて適正な摩擦力を与える機能を主として有する
ため、内部弾性材42とは別個に所定の硬度のゴム質弾
性体で形成して、適正な摩擦力を与えることが容易にで
きる。従つて、弾性部材18に任意の中心軸線方向の長
さを与え、かつ、ブッシュなどの摩擦調整部材を介在さ
せることなく、ピン16又は穴部15aの内面に直接に
副弾性材43を接触させることが可能となる。
【0013】このように、内部弾性材42及び副弾性材
43をそれぞれ別個の材質として、制動に際して、副弾
性材43とピン16又は穴部15aの内面との摩擦力に
より、内部弾性材42を第2長さL2 だけ弾性変形さ
せ、また、アウターパッド14が所定量を越えて摩耗し
ている場合には、内部弾性材42の第2長さL2 の弾性
変形量を維持させたままで、ピン16又は穴部15aに
対して副弾性材43を摺動させ、副弾性材43のピン1
6又は穴部15aとの密着係合位置をアウターパッド1
4の摩耗量に応じて次第に変化させることができる。ま
た、制動の解除に伴つて、内部弾性材42の弾性的復帰
変形により、キャリパ5を一方向に第2長さL2 だけ復
帰移動させ、アウターパッド14とディスク1との間に
第2間隙δを形成することができる。
43をそれぞれ別個の材質として、制動に際して、副弾
性材43とピン16又は穴部15aの内面との摩擦力に
より、内部弾性材42を第2長さL2 だけ弾性変形さ
せ、また、アウターパッド14が所定量を越えて摩耗し
ている場合には、内部弾性材42の第2長さL2 の弾性
変形量を維持させたままで、ピン16又は穴部15aに
対して副弾性材43を摺動させ、副弾性材43のピン1
6又は穴部15aとの密着係合位置をアウターパッド1
4の摩耗量に応じて次第に変化させることができる。ま
た、制動の解除に伴つて、内部弾性材42の弾性的復帰
変形により、キャリパ5を一方向に第2長さL2 だけ復
帰移動させ、アウターパッド14とディスク1との間に
第2間隙δを形成することができる。
【0014】また、車両の走行時のバウンド・リバウン
ドに伴つてキャリパ5が上下方向に大きく相対移動しよ
うとする際、副弾性材43が圧縮を受ける。しかしなが
ら、副弾性材43は、所定の硬度を有すると共に薄肉で
よいので、一部(主として車両への取付け状態での上端
部)にへたりを生じた場合であつても、ピン16又は穴
部15aとの弾性的な密着関係が全体としては良好に維
持される。
ドに伴つてキャリパ5が上下方向に大きく相対移動しよ
うとする際、副弾性材43が圧縮を受ける。しかしなが
ら、副弾性材43は、所定の硬度を有すると共に薄肉で
よいので、一部(主として車両への取付け状態での上端
部)にへたりを生じた場合であつても、ピン16又は穴
部15aとの弾性的な密着関係が全体としては良好に維
持される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図11は、本発明の1実施例を示
す。図中において符号1は円板状のディスクを示し、車
両の車輪(図示せず)と一体に回転する部材、例えばホ
イール、アクスルシャフトのフランジ部等にボルト・ナ
ットによつて固定され、車輪と共に回転する。
て説明する。図1〜図11は、本発明の1実施例を示
す。図中において符号1は円板状のディスクを示し、車
両の車輪(図示せず)と一体に回転する部材、例えばホ
イール、アクスルシャフトのフランジ部等にボルト・ナ
ットによつて固定され、車輪と共に回転する。
【0016】一方、車両の非回転部(図示せず)、例え
ばナツクル、車軸管等には、サポート4が堅固に固設さ
れている。このサポート4には、ディスク1を跨ぐキヤ
リパ5が一方向(ディスク1の回転軸線方向(図1上で
左右方向))に移動自在(フローティング自在)に支持
され、キヤリパ5の後腕5a(ディスク1の回転軸線方
向の一端部)には、一個のシリンダ部6が形成されてい
る。このキヤリパ5は、ディスク1の回転方向の両側部
に形成した耳部15,15の穴部15aに、サポート4
に平行に固設したピン16がそれぞれ移動自在に嵌合し
ているので、一対のピン16に案内されてディスク1の
回転軸線方向に移動する。
ばナツクル、車軸管等には、サポート4が堅固に固設さ
れている。このサポート4には、ディスク1を跨ぐキヤ
リパ5が一方向(ディスク1の回転軸線方向(図1上で
左右方向))に移動自在(フローティング自在)に支持
され、キヤリパ5の後腕5a(ディスク1の回転軸線方
向の一端部)には、一個のシリンダ部6が形成されてい
る。このキヤリパ5は、ディスク1の回転方向の両側部
に形成した耳部15,15の穴部15aに、サポート4
に平行に固設したピン16がそれぞれ移動自在に嵌合し
ているので、一対のピン16に案内されてディスク1の
回転軸線方向に移動する。
【0017】キヤリパ5の後腕5aに形成したシリンダ
部6には、図2〜図4に示すシールリング12を介装し
て、ピストン8を前記回転軸線方向の摺動自在に嵌合さ
せてあり、ピストン8には、インナーパツド10が押出
し可能に当接している。また、キヤリパ5の前腕5b
(前記回転軸線方向の他端部)には、アウターパッド1
4が当接支持されている。なお、このアウターパッド1
4は、着脱自在な結合手段、例えばボルトによつて前腕
5bに一体的に取付けることもできる。しかして、制動
時には、図4に示すようにシールリング12を弾性変形
させながらピストン8を一方向に突出させて、インナー
パッド10とアウターパッド14とでディスク1を挟圧
し、制動トルクを生じさせ、制動解除時には、シールリ
ング12の弾性的な復帰変形によつてピストン8を図4
に示す第1長さL1 だけ復帰移動させ、ディスク1とイ
ンナーパッド10との間に図2に示す第1間隙Δを形成
することができる。
部6には、図2〜図4に示すシールリング12を介装し
て、ピストン8を前記回転軸線方向の摺動自在に嵌合さ
せてあり、ピストン8には、インナーパツド10が押出
し可能に当接している。また、キヤリパ5の前腕5b
(前記回転軸線方向の他端部)には、アウターパッド1
4が当接支持されている。なお、このアウターパッド1
4は、着脱自在な結合手段、例えばボルトによつて前腕
5bに一体的に取付けることもできる。しかして、制動
時には、図4に示すようにシールリング12を弾性変形
させながらピストン8を一方向に突出させて、インナー
パッド10とアウターパッド14とでディスク1を挟圧
し、制動トルクを生じさせ、制動解除時には、シールリ
ング12の弾性的な復帰変形によつてピストン8を図4
に示す第1長さL1 だけ復帰移動させ、ディスク1とイ
ンナーパッド10との間に図2に示す第1間隙Δを形成
することができる。
【0018】サポート4に固設した一対のピン16は、
図1に示すようにそれぞれサポート4を貫通させた軸部
材16aと、軸部材16aに外嵌するブッシュ16bと
からなり、ブッシュ16bの外周面がキヤリパ5の穴部
15aに対して移動する。24は、ブッシュ16bと穴
部15aとの間の移動部に介在させた直動ベアリング
(リニアモーションベアリング)であり、サポート4に
対するキャリパ5の移動抵抗を軽減させて、キャリパ5
に円滑な移動を与える機能を有する。20,21は、そ
れぞれキヤリパ5の耳部15,15とブッシュ16bの
各端部との間を覆うシーリングブーツである。
図1に示すようにそれぞれサポート4を貫通させた軸部
材16aと、軸部材16aに外嵌するブッシュ16bと
からなり、ブッシュ16bの外周面がキヤリパ5の穴部
15aに対して移動する。24は、ブッシュ16bと穴
部15aとの間の移動部に介在させた直動ベアリング
(リニアモーションベアリング)であり、サポート4に
対するキャリパ5の移動抵抗を軽減させて、キャリパ5
に円滑な移動を与える機能を有する。20,21は、そ
れぞれキヤリパ5の耳部15,15とブッシュ16bの
各端部との間を覆うシーリングブーツである。
【0019】そして、サポート4の各ピン16、具体的
には各ブッシュ16bとキヤリパ5の耳部15,15と
の間であつて、直動ベアリング24を避けた位置とし
て、図1,図5に示すように弾性部材18を介在させ
る。弾性部材18は、ゴム質弾性体(ゴム又はエラスト
マー)によつて環状に形成され、各ピン16にそれぞれ
複数個配置してあり、制動時には、弾性変形しながらキ
ャリパ5の他方向への移動を許容させ、制動解除時に、
キヤリパ5に一方向への復帰移動を与えるように機能す
る。すなわち、制動解除時には、図6に示す状態から弾
性部材18が弾性的に復帰変形し、キャリパ5を一方向
に第2長さL2 だけ移動させ、制動解除状態でディスク
1とアウターパッド14との間に図2に示す第2間隙δ
を形成する。一方、アウターパッド14が摩耗している
場合には、制動時に、アウターパッド14の摩耗量に応
じてキャリパ5が他方向に大きく移動し、弾性部材18
のピン16との密着係合位置が次第に変化する。
には各ブッシュ16bとキヤリパ5の耳部15,15と
の間であつて、直動ベアリング24を避けた位置とし
て、図1,図5に示すように弾性部材18を介在させ
る。弾性部材18は、ゴム質弾性体(ゴム又はエラスト
マー)によつて環状に形成され、各ピン16にそれぞれ
複数個配置してあり、制動時には、弾性変形しながらキ
ャリパ5の他方向への移動を許容させ、制動解除時に、
キヤリパ5に一方向への復帰移動を与えるように機能す
る。すなわち、制動解除時には、図6に示す状態から弾
性部材18が弾性的に復帰変形し、キャリパ5を一方向
に第2長さL2 だけ移動させ、制動解除状態でディスク
1とアウターパッド14との間に図2に示す第2間隙δ
を形成する。一方、アウターパッド14が摩耗している
場合には、制動時に、アウターパッド14の摩耗量に応
じてキャリパ5が他方向に大きく移動し、弾性部材18
のピン16との密着係合位置が次第に変化する。
【0020】具体的には図1,図5に示すようにキヤリ
パ5の耳部15,15に複数個の環状溝22を形成し、
各環状溝22に弾性部材18の外周部を埋め込み、各弾
性部材18の内周面をピン16の外周面に弾性的に密着
させてある。図5に示すように環状溝22の内周部に
は、浅い環状溝部22aが形成され、浅い環状溝部22
a内で弾性部材18の弾性変形を許容すると共に、ピン
16による穴部15aの移動案内を緻密に行うようにな
つている。ここで、弾性部材18の弾性的な復帰変形
量、つまり制動解除時にキャリパ5を一方向に移動させ
る第2長さL2 は、シールリング12の弾性的な復帰変
形量である第1長さL1 よりも小さく設定され、第1長
さL1 の1/5〜4/5の範囲、好ましくは1/2に設
定する。各ピン16とキヤリパ5の耳部15,15との
間に、ディスク1の回転軸線方向に複数個の弾性部材1
8を配置するのは、キヤリパ5の重量に応じて大きな弾
性的復帰力を発生させるためであり、キヤリパ5を一方
向に復帰移動させることが可能であれば、各ピン16に
1個の弾性部材18のみを配置することもできる。
パ5の耳部15,15に複数個の環状溝22を形成し、
各環状溝22に弾性部材18の外周部を埋め込み、各弾
性部材18の内周面をピン16の外周面に弾性的に密着
させてある。図5に示すように環状溝22の内周部に
は、浅い環状溝部22aが形成され、浅い環状溝部22
a内で弾性部材18の弾性変形を許容すると共に、ピン
16による穴部15aの移動案内を緻密に行うようにな
つている。ここで、弾性部材18の弾性的な復帰変形
量、つまり制動解除時にキャリパ5を一方向に移動させ
る第2長さL2 は、シールリング12の弾性的な復帰変
形量である第1長さL1 よりも小さく設定され、第1長
さL1 の1/5〜4/5の範囲、好ましくは1/2に設
定する。各ピン16とキヤリパ5の耳部15,15との
間に、ディスク1の回転軸線方向に複数個の弾性部材1
8を配置するのは、キヤリパ5の重量に応じて大きな弾
性的復帰力を発生させるためであり、キヤリパ5を一方
向に復帰移動させることが可能であれば、各ピン16に
1個の弾性部材18のみを配置することもできる。
【0021】次に上記実施例の作用について説明する。
車両走行時に、図外のブレーキペダルを踏み込んでシリ
ンダ部6に圧液(ブレーキ作動液)を供給すれば、ピス
トン8と共にインナーパッド10が一方向に押し出さ
れ、車輪と共に回転するディスク1の一側面にインナー
パッド10が押付けられる。その際、シールリング12
が第1長さL1 だけ弾性変形する。両パッド10,14
が所定量を越えて摩耗している場合は、その摩耗量に応
じてピストン8がシールリング12に対して移動する。
従つて、ピストン8の復帰長さは、常にシールリング1
2の弾性的な復帰変形量である第1長さL1 と一致する
ことになる。
車両走行時に、図外のブレーキペダルを踏み込んでシリ
ンダ部6に圧液(ブレーキ作動液)を供給すれば、ピス
トン8と共にインナーパッド10が一方向に押し出さ
れ、車輪と共に回転するディスク1の一側面にインナー
パッド10が押付けられる。その際、シールリング12
が第1長さL1 だけ弾性変形する。両パッド10,14
が所定量を越えて摩耗している場合は、その摩耗量に応
じてピストン8がシールリング12に対して移動する。
従つて、ピストン8の復帰長さは、常にシールリング1
2の弾性的な復帰変形量である第1長さL1 と一致する
ことになる。
【0022】一方、インナーパッド10がディスク1に
押付けられれば、その反力によつてキャリパ5が他方向
に移動し、前腕5bに当接するアウターパッド14がデ
ィスク1の他側面に押付けられる。このキャリパ5の移
動に際しては、各ピン16に対して穴部15aが移動す
る。これにより、ディスク1ひいては車輪が制動を受け
る。両パッド10,14に生ずる制動トルクは、直接
(又はピン16及びキヤリパ5を介して)サポート4に
伝えられて支持されるようになつている。
押付けられれば、その反力によつてキャリパ5が他方向
に移動し、前腕5bに当接するアウターパッド14がデ
ィスク1の他側面に押付けられる。このキャリパ5の移
動に際しては、各ピン16に対して穴部15aが移動す
る。これにより、ディスク1ひいては車輪が制動を受け
る。両パッド10,14に生ずる制動トルクは、直接
(又はピン16及びキヤリパ5を介して)サポート4に
伝えられて支持されるようになつている。
【0023】そして、制動に際して各ピン16に対して
穴部15aが移動することにより、各弾性部材18が図
6に示すように第2長さL2 だけ弾性変形する。アウタ
ーパッド14が所定量を越えて摩耗している場合には、
ピン16と穴部15aとの相対的な移動量が所定範囲を
越えて大きくなるため、キャリパ5及び各弾性部材18
が各ピン16に対して他方向に移動し、各弾性部材18
の各ピン16との密着係合位置がアウターパッド14の
摩耗量に応じて次第に変化する。
穴部15aが移動することにより、各弾性部材18が図
6に示すように第2長さL2 だけ弾性変形する。アウタ
ーパッド14が所定量を越えて摩耗している場合には、
ピン16と穴部15aとの相対的な移動量が所定範囲を
越えて大きくなるため、キャリパ5及び各弾性部材18
が各ピン16に対して他方向に移動し、各弾性部材18
の各ピン16との密着係合位置がアウターパッド14の
摩耗量に応じて次第に変化する。
【0024】次いで、シリンダ部6から圧液を排出させ
て制動を解除すれば、シールリング12が弾性的に復帰
変形し、ピストン8が第1長さL1 だけシリンダ部6内
に没入するように他方向に復帰移動し、インナーパッド
10とディスク1の一側面との間に間隙が形成される。
同時に、各弾性部材18が弾性的に復帰変形する。これ
により、キャリパ5を一方向に第2長さL2 だけ復帰移
動させ、アウターパッド14とディスク1との間に第2
間隙δを形成する。この第2間隙δは、弾性部材18の
弾性的な復帰変形量である第2長さL2 と一致してい
る。ブッシュ16bと穴部15aとの間の移動部に直動
ベアリング24を介在させたので、各弾性部材18の弾
性的な復帰変形に基づき、キャリパ5がサポート4に対
して円滑に移動することとなり、キャリパ5の一方向へ
の第2長さL2 の復帰移動が確実になされる。
て制動を解除すれば、シールリング12が弾性的に復帰
変形し、ピストン8が第1長さL1 だけシリンダ部6内
に没入するように他方向に復帰移動し、インナーパッド
10とディスク1の一側面との間に間隙が形成される。
同時に、各弾性部材18が弾性的に復帰変形する。これ
により、キャリパ5を一方向に第2長さL2 だけ復帰移
動させ、アウターパッド14とディスク1との間に第2
間隙δを形成する。この第2間隙δは、弾性部材18の
弾性的な復帰変形量である第2長さL2 と一致してい
る。ブッシュ16bと穴部15aとの間の移動部に直動
ベアリング24を介在させたので、各弾性部材18の弾
性的な復帰変形に基づき、キャリパ5がサポート4に対
して円滑に移動することとなり、キャリパ5の一方向へ
の第2長さL2 の復帰移動が確実になされる。
【0025】そして、制動解除時にキャリパ5が一方向
に復帰移動する第2長さL2 は、第1長さL1 よりも小
さく設定されている。しかして、制動解除時に、アウタ
ーパッド14とディスク1との間に第2間隙δが形成さ
れた状態で、インナーパッド10とディスク1との間に
第1間隙Δが確実に形成され、ディスク1と両パッド1
0,14との引きずりがそれぞれ確実に防止される。第
2長さL2 を第1長さL1 の1/5〜4/5の範囲に設
定すれば、第1,第2間隙Δ,δが引きずりを防止する
上で適当に形成され、第2長さL2 を第1長さL1 の1
/2に設定すれば、第1,第2間隙Δ,δが同一に形成
され、引きずりが更に良好に防止される。なお、弾性部
材18は、内周部を各ピン16に固定し、外周部をキヤ
リパ5の穴部15aに密着させても、同様の作用が得ら
れる。
に復帰移動する第2長さL2 は、第1長さL1 よりも小
さく設定されている。しかして、制動解除時に、アウタ
ーパッド14とディスク1との間に第2間隙δが形成さ
れた状態で、インナーパッド10とディスク1との間に
第1間隙Δが確実に形成され、ディスク1と両パッド1
0,14との引きずりがそれぞれ確実に防止される。第
2長さL2 を第1長さL1 の1/5〜4/5の範囲に設
定すれば、第1,第2間隙Δ,δが引きずりを防止する
上で適当に形成され、第2長さL2 を第1長さL1 の1
/2に設定すれば、第1,第2間隙Δ,δが同一に形成
され、引きずりが更に良好に防止される。なお、弾性部
材18は、内周部を各ピン16に固定し、外周部をキヤ
リパ5の穴部15aに密着させても、同様の作用が得ら
れる。
【0026】図7,図8には、弾性部材18の第1構造
例を示す。この弾性部材18は、金属製の筒状部材であ
る内筒30と、内筒30の外周面に加硫接着させたゴム
質弾性体からなる弾性材31とを有する。内筒30は、
円筒状をなし、一部に、半径方向に延びる突出片部3
2,33を形成し、この突出片部32,33の先端を穴
部15aの内面に臨ませる。具体的には、内筒30の中
心軸線方向の両端部にそれぞれ突出片部32,33を有
する。一端部の突出片部32は、内筒30の一端部を次
第に拡径させて形成したテーパー面部34の先に形成さ
れ、内筒30の一端部に残した突出片を外径方向に折り
曲げて形成されている。この構造例では、一端部の突出
片部32は、周方向に等しい間隔で4個形成してある。
例を示す。この弾性部材18は、金属製の筒状部材であ
る内筒30と、内筒30の外周面に加硫接着させたゴム
質弾性体からなる弾性材31とを有する。内筒30は、
円筒状をなし、一部に、半径方向に延びる突出片部3
2,33を形成し、この突出片部32,33の先端を穴
部15aの内面に臨ませる。具体的には、内筒30の中
心軸線方向の両端部にそれぞれ突出片部32,33を有
する。一端部の突出片部32は、内筒30の一端部を次
第に拡径させて形成したテーパー面部34の先に形成さ
れ、内筒30の一端部に残した突出片を外径方向に折り
曲げて形成されている。この構造例では、一端部の突出
片部32は、周方向に等しい間隔で4個形成してある。
【0027】一方、内筒30の他端部の突出片部33
は、内筒30の他端部に残した突出片を外径方向に折り
曲げて形成されている。この構造例では、他端部の突出
片部33は、周方向に等しい間隔で4個形成してある。
なお、各突出片部32,33の側面は、弾性材31に加
硫接着させてもよいが、予め離型剤を塗布することによ
つて加硫接着を防止し、弾性材31と別個独立に弾性変
形するように構成してもよい。弾性材31と各突出片部
32,33との接着を防止すれば、弾性材31の弾性的
変形力が長期間に渡つて一定に維持される。
は、内筒30の他端部に残した突出片を外径方向に折り
曲げて形成されている。この構造例では、他端部の突出
片部33は、周方向に等しい間隔で4個形成してある。
なお、各突出片部32,33の側面は、弾性材31に加
硫接着させてもよいが、予め離型剤を塗布することによ
つて加硫接着を防止し、弾性材31と別個独立に弾性変
形するように構成してもよい。弾性材31と各突出片部
32,33との接着を防止すれば、弾性材31の弾性的
変形力が長期間に渡つて一定に維持される。
【0028】更に、弾性材31の弾性的密着面となる外
周面の表層部31aには、摩擦係数を調節する処理を施
すことができる。この処理としては、摩擦係数を低下さ
せる処理が一般的であり、例えば、弾性材31の表層を
加熱して熱劣化させることによつて表層部31aを硬化
させ、また、化学薬品を塗布することによつて劣化させ
て表層部31aを硬化させる等がある。
周面の表層部31aには、摩擦係数を調節する処理を施
すことができる。この処理としては、摩擦係数を低下さ
せる処理が一般的であり、例えば、弾性材31の表層を
加熱して熱劣化させることによつて表層部31aを硬化
させ、また、化学薬品を塗布することによつて劣化させ
て表層部31aを硬化させる等がある。
【0029】このような弾性部材18は、サポート4の
各ピン16、具体的には各ブッシュ16bとキヤリパ5
の耳部15,15との間であつて、直動ベアリング24
を避けた位置として介在させる。なお、弾性材31の表
層部31aとの間の摩擦係数を調節するために、各耳部
15,15の穴部15aに、筒状のブッシュをそれぞれ
取付け、各穴部15aの内周面をブッシュによつて形成
することもできる。その場合には、サポート4の各ピン
16に弾性部材18を圧入固着することとも相まつて、
各ピン16の各ブッシュ16bは省略できる。
各ピン16、具体的には各ブッシュ16bとキヤリパ5
の耳部15,15との間であつて、直動ベアリング24
を避けた位置として介在させる。なお、弾性材31の表
層部31aとの間の摩擦係数を調節するために、各耳部
15,15の穴部15aに、筒状のブッシュをそれぞれ
取付け、各穴部15aの内周面をブッシュによつて形成
することもできる。その場合には、サポート4の各ピン
16に弾性部材18を圧入固着することとも相まつて、
各ピン16の各ブッシュ16bは省略できる。
【0030】先ず、サポート4の各ピン16に弾性部材
18を圧入固着する。その際、弾性部材18は、内筒3
0の一端部側から各ピン16に圧入させる。内筒30の
一端部にはテーパー面部34が形成されているので、内
筒30の一端部にピン16を容易に受け入れて、圧入す
ることができる。また、内筒30の他端部には突出片部
33が形成されているので、この突出片部33に工具を
当てて容易に圧入させることができる。
18を圧入固着する。その際、弾性部材18は、内筒3
0の一端部側から各ピン16に圧入させる。内筒30の
一端部にはテーパー面部34が形成されているので、内
筒30の一端部にピン16を容易に受け入れて、圧入す
ることができる。また、内筒30の他端部には突出片部
33が形成されているので、この突出片部33に工具を
当てて容易に圧入させることができる。
【0031】サポート4の各ピン16の所定位置に弾性
部材18を圧入固着した状態で、各ピン16をキヤリパ
5の各穴部15aに弾性材31を若干圧縮させながら挿
入する。その際、キヤリパ5の穴部15aの挿入口側端
部に弾性材31の外周部が衝突し、弾性材31が損傷を
受ける恐れがある。そこで、各耳部15,15の穴部1
5aの挿入口側となる周縁に、図7に示すように面取り
部15bを予め形成しておく。これにより、弾性材31
は、その外周部が面取り部15bに案内されて次第に圧
縮を受けながら穴部15a内に挿入される。かくして、
弾性材31をほとんど損傷させることなく、所定量だけ
弾性的に圧縮させて、穴部15a内に組付けることがで
きる。
部材18を圧入固着した状態で、各ピン16をキヤリパ
5の各穴部15aに弾性材31を若干圧縮させながら挿
入する。その際、キヤリパ5の穴部15aの挿入口側端
部に弾性材31の外周部が衝突し、弾性材31が損傷を
受ける恐れがある。そこで、各耳部15,15の穴部1
5aの挿入口側となる周縁に、図7に示すように面取り
部15bを予め形成しておく。これにより、弾性材31
は、その外周部が面取り部15bに案内されて次第に圧
縮を受けながら穴部15a内に挿入される。かくして、
弾性材31をほとんど損傷させることなく、所定量だけ
弾性的に圧縮させて、穴部15a内に組付けることがで
きる。
【0032】このようにして、弾性部材18をサポート
4の各ピン16とキヤリパ5の各穴部15aとの間に装
着した状態で、各ピン16に内筒30が圧入固着されて
いるので、制動作動に伴つて弾性部材18が各ピン16
に対して移動することはない。また、各突出片部32,
33は、各穴部15aの内面との間にわずかの間隙を形
成し、又は摺動自在に接触している。そして、制動に際
して各ピン16に対してキヤリパ5の穴部15aが移動
することにより、各弾性部材18の弾性材31が上記実
施例と同様に図6に示す第2長さL2 だけ弾性変形す
る。この第2長さL2 の弾性変形は、弾性材31と各穴
部15aの内面との摩擦力によつて与えられる。その
際、突出片部32,33も適宜に弾性変形する。
4の各ピン16とキヤリパ5の各穴部15aとの間に装
着した状態で、各ピン16に内筒30が圧入固着されて
いるので、制動作動に伴つて弾性部材18が各ピン16
に対して移動することはない。また、各突出片部32,
33は、各穴部15aの内面との間にわずかの間隙を形
成し、又は摺動自在に接触している。そして、制動に際
して各ピン16に対してキヤリパ5の穴部15aが移動
することにより、各弾性部材18の弾性材31が上記実
施例と同様に図6に示す第2長さL2 だけ弾性変形す
る。この第2長さL2 の弾性変形は、弾性材31と各穴
部15aの内面との摩擦力によつて与えられる。その
際、突出片部32,33も適宜に弾性変形する。
【0033】アウターパッド14が所定量を越えて摩耗
している場合には、キャリパ5が各弾性部材18に対し
て他方向に移動し、各弾性部材18の弾性材31の各穴
部15aの内面との密着係合位置がアウターパッド14
の摩耗量に応じて次第に変化する。その際に弾性材31
に与えられる第2長さL2 の弾性変形量は、弾性材31
の外周面の表層部31aの摩擦係数を調節するなどし
て、弾性材31と各穴部15aの内面との摩擦力を増減
調節することにより、正確に与えることができる。
している場合には、キャリパ5が各弾性部材18に対し
て他方向に移動し、各弾性部材18の弾性材31の各穴
部15aの内面との密着係合位置がアウターパッド14
の摩耗量に応じて次第に変化する。その際に弾性材31
に与えられる第2長さL2 の弾性変形量は、弾性材31
の外周面の表層部31aの摩擦係数を調節するなどし
て、弾性材31と各穴部15aの内面との摩擦力を増減
調節することにより、正確に与えることができる。
【0034】次いで、制動を解除すれば、各弾性部材1
8の弾性材31及び突出片部32,33が弾性的に復帰
変形する。これにより、キャリパ5を一方向に第2長さ
L2だけ復帰移動させ、アウターパッド14とディスク
1との間に第2間隙δを形成する。この第2間隙δは、
弾性部材18の弾性材31及び突出片部32,33,3
4の弾性的な復帰変形量である第2長さL2 と一致して
いる。弾性材31の復帰変形力は、弾性材31の弾性係
数、硬度、中心軸線方向の長さ、径方向の厚さ等を適宜
に選定して、調節することができる。
8の弾性材31及び突出片部32,33が弾性的に復帰
変形する。これにより、キャリパ5を一方向に第2長さ
L2だけ復帰移動させ、アウターパッド14とディスク
1との間に第2間隙δを形成する。この第2間隙δは、
弾性部材18の弾性材31及び突出片部32,33,3
4の弾性的な復帰変形量である第2長さL2 と一致して
いる。弾性材31の復帰変形力は、弾性材31の弾性係
数、硬度、中心軸線方向の長さ、径方向の厚さ等を適宜
に選定して、調節することができる。
【0035】また、内筒30の両端部の各突出片部3
2,33は、各穴部15aの内面との間にわずかの間隙
を形成し、又は摺動自在に接触している。従つて、車両
の走行時のバウンド・リバウンドに伴つてキャリパ5が
上下方向に大きく相対移動しようとする際、各突出片部
32,33が各穴部15aの内面に当接してキャリパ5
の相対移動を抑制する。これにより、弾性材31の一部
(主として車両への取付け状態での上端部)の径方向の
過大な変形が抑制され、弾性材31が早期に塑性変形す
ることが良好に抑制される。従つて、各突出片部32,
33は、弾性材31に塑性変形を受け易い箇所(車両へ
の取付け状態での上端部)にのみ形成することも可能で
ある。
2,33は、各穴部15aの内面との間にわずかの間隙
を形成し、又は摺動自在に接触している。従つて、車両
の走行時のバウンド・リバウンドに伴つてキャリパ5が
上下方向に大きく相対移動しようとする際、各突出片部
32,33が各穴部15aの内面に当接してキャリパ5
の相対移動を抑制する。これにより、弾性材31の一部
(主として車両への取付け状態での上端部)の径方向の
過大な変形が抑制され、弾性材31が早期に塑性変形す
ることが良好に抑制される。従つて、各突出片部32,
33は、弾性材31に塑性変形を受け易い箇所(車両へ
の取付け状態での上端部)にのみ形成することも可能で
ある。
【0036】このように、キャリパ5の第2長さL2 の
復帰移動が弾性材31によつて与えられ、弾性材31の
径方向の過大な変形が各突出片部32,33によつて抑
制されるので、直動ベアリング24は、省略することが
できる。なお、弾性部材18の内筒30に代えて金属製
の外筒とし、この外筒をキヤリパ5の穴部15aに圧入
固着し、外筒の内周面に加硫接着させたゴム質弾性体か
らなる弾性材の内周面を各ピン16に弾性的に密着させ
ても、同様の作用が得られる。
復帰移動が弾性材31によつて与えられ、弾性材31の
径方向の過大な変形が各突出片部32,33によつて抑
制されるので、直動ベアリング24は、省略することが
できる。なお、弾性部材18の内筒30に代えて金属製
の外筒とし、この外筒をキヤリパ5の穴部15aに圧入
固着し、外筒の内周面に加硫接着させたゴム質弾性体か
らなる弾性材の内周面を各ピン16に弾性的に密着させ
ても、同様の作用が得られる。
【0037】図9には、上記弾性部材18の第1構造例
において、突出片部34を形成し、他端部の突出片部3
3に湾曲変形部33aを形成した変形例を示す。突出片
部34は、内筒30の一部(中心軸線方向の中間部)に
切込み(例えばM字状、U字状、V字状等の一直線を形
成しない切込み)を形成し、この切込み部分を外径方向
に起立させて形成され、半径方向の高さは、両端部の突
出片部32,33と同じに設定してある。この突出片部
34は、中心軸線方向又は周方向に複数個形成すること
もできる。また、他端部の突出片部33の湾曲変形部3
3aは、突出片部33の外周部を弾性材31に向けて湾
曲変形させて形成され、弾性材31の他端外周部に形成
したテーパー面部31bに弾性的に押し付けてある。
において、突出片部34を形成し、他端部の突出片部3
3に湾曲変形部33aを形成した変形例を示す。突出片
部34は、内筒30の一部(中心軸線方向の中間部)に
切込み(例えばM字状、U字状、V字状等の一直線を形
成しない切込み)を形成し、この切込み部分を外径方向
に起立させて形成され、半径方向の高さは、両端部の突
出片部32,33と同じに設定してある。この突出片部
34は、中心軸線方向又は周方向に複数個形成すること
もできる。また、他端部の突出片部33の湾曲変形部3
3aは、突出片部33の外周部を弾性材31に向けて湾
曲変形させて形成され、弾性材31の他端外周部に形成
したテーパー面部31bに弾性的に押し付けてある。
【0038】この湾曲変形部33aを形成した突出片部
33によれば、キヤリパ5への組付時に、穴部15aの
挿入口側端部の周縁に、先ず、湾曲変形部33aが接触
し、各突出片部33及びテーパー面部31bを弾性的に
縮径変形させながら、穴部15a内に弾性材31が挿入
される。かくして、弾性材31をほとんど損傷させるこ
となく、所定量だけ弾性的に圧縮させながら、穴部15
a内に弾性材31を挿入することができる。従つて、図
7に示す各耳部15,15の面取り部15bを省略する
ことも可能である。また、内筒30の中心軸線方向の中
間部に形成した突出片部34は、内筒30の両端部の各
突出片部32,33と同様に機能する。
33によれば、キヤリパ5への組付時に、穴部15aの
挿入口側端部の周縁に、先ず、湾曲変形部33aが接触
し、各突出片部33及びテーパー面部31bを弾性的に
縮径変形させながら、穴部15a内に弾性材31が挿入
される。かくして、弾性材31をほとんど損傷させるこ
となく、所定量だけ弾性的に圧縮させながら、穴部15
a内に弾性材31を挿入することができる。従つて、図
7に示す各耳部15,15の面取り部15bを省略する
ことも可能である。また、内筒30の中心軸線方向の中
間部に形成した突出片部34は、内筒30の両端部の各
突出片部32,33と同様に機能する。
【0039】図10,図11には、弾性部材18の第2
構造例を示す。この弾性部材18は、金属製の内筒40
と、金属製の外筒41と、内筒40の外周面と外筒41
の内周面との間に加硫接着させたゴム質弾性体からなる
内部弾性材である主弾性材42と、外筒41の外周に加
硫接着させたゴム質弾性体からなる副弾性材43とを有
する。なお、加硫後の収縮によつて主弾性材42の内部
に大きな残留応力が生じて接着力が弱まることを防止す
るために、加硫後に外筒41を絞り、又は内筒40を拡
げることができる。また、内・外筒40,41の少なく
とも一方を非接着として、主弾性材42を圧入すること
もできる。
構造例を示す。この弾性部材18は、金属製の内筒40
と、金属製の外筒41と、内筒40の外周面と外筒41
の内周面との間に加硫接着させたゴム質弾性体からなる
内部弾性材である主弾性材42と、外筒41の外周に加
硫接着させたゴム質弾性体からなる副弾性材43とを有
する。なお、加硫後の収縮によつて主弾性材42の内部
に大きな残留応力が生じて接着力が弱まることを防止す
るために、加硫後に外筒41を絞り、又は内筒40を拡
げることができる。また、内・外筒40,41の少なく
とも一方を非接着として、主弾性材42を圧入すること
もできる。
【0040】主弾性材42は、制動に際して第2長さL
2 だけ弾性変形し、制動の解除時にキャリパ5を一方向
に第2長さL2 だけ復帰移動させる機能を主として有す
る。この主弾性材42の機能を確保するために、主弾性
材42の弾性係数、硬度、中心軸線方向の長さ、径方向
の厚さ等を適宜に選定して、主弾性材42の復帰変形力
を調節することができる。
2 だけ弾性変形し、制動の解除時にキャリパ5を一方向
に第2長さL2 だけ復帰移動させる機能を主として有す
る。この主弾性材42の機能を確保するために、主弾性
材42の弾性係数、硬度、中心軸線方向の長さ、径方向
の厚さ等を適宜に選定して、主弾性材42の復帰変形力
を調節することができる。
【0041】副弾性材43は、各耳部15,15の穴部
15aの内周面と所定の摩擦力で接触し、制動に際して
主弾性材42を第2長さL2 だけ弾性変形させる機能を
主として有する。しかして、副弾性材43は、薄く(外
筒41に1mm以下の厚さ)形成し、キヤリパ5の各穴
部15aの内面との摩擦力が適正に与えられるように、
所定の硬度のゴム質弾性体によつて形成されている。
15aの内周面と所定の摩擦力で接触し、制動に際して
主弾性材42を第2長さL2 だけ弾性変形させる機能を
主として有する。しかして、副弾性材43は、薄く(外
筒41に1mm以下の厚さ)形成し、キヤリパ5の各穴
部15aの内面との摩擦力が適正に与えられるように、
所定の硬度のゴム質弾性体によつて形成されている。
【0042】この弾性部材18は、サポート4の各ピン
16に内筒40を圧入固着し、副弾性材43を各耳部1
5,15の穴部15aの内周面に弾性的に密着させて組
付けられる。各ピン16への内筒40の圧入作業を容易
にするために、内筒40の一端部に第1構造例のテーパ
ー面部34と同様のテーパー面部を形成することができ
る。また、弾性部材18を取付けた各ピン16をキヤリ
パ5の各穴部15aに挿入する作業を容易にするため
に、キヤリパ5の穴部15aの挿入口側端部に第1構造
例と同様のテーパー面部15bを形成することができ
る。弾性部材18をキヤリパ5の穴部15aに挿入する
ことにより、内・外筒40,41の間に介在する主弾性
材42は変形せず、副弾性材43のみが圧縮を受ける。
16に内筒40を圧入固着し、副弾性材43を各耳部1
5,15の穴部15aの内周面に弾性的に密着させて組
付けられる。各ピン16への内筒40の圧入作業を容易
にするために、内筒40の一端部に第1構造例のテーパ
ー面部34と同様のテーパー面部を形成することができ
る。また、弾性部材18を取付けた各ピン16をキヤリ
パ5の各穴部15aに挿入する作業を容易にするため
に、キヤリパ5の穴部15aの挿入口側端部に第1構造
例と同様のテーパー面部15bを形成することができ
る。弾性部材18をキヤリパ5の穴部15aに挿入する
ことにより、内・外筒40,41の間に介在する主弾性
材42は変形せず、副弾性材43のみが圧縮を受ける。
【0043】このようにして、内筒40がサポート4の
各ピン16に圧入固着されているので、制動作動に伴つ
て各弾性部材18が各ピン16に対して移動することは
ない。また、副弾性材43がキヤリパ5の穴部15aの
内面に弾性的に密着している。
各ピン16に圧入固着されているので、制動作動に伴つ
て各弾性部材18が各ピン16に対して移動することは
ない。また、副弾性材43がキヤリパ5の穴部15aの
内面に弾性的に密着している。
【0044】そして、制動に際して各ピン16に対して
キヤリパ5の穴部15aが移動することにより、副弾性
材43と各穴部15aの内面との摩擦力により、主とし
て主弾性材42が図6に示す第2長さL2 だけ弾性変形
する。副弾性材43は、薄肉であるので、ほとんど中心
軸線方向には変形しない。従つて、副弾性材43(又は
穴部15aの内周に取付けられ、副弾性材43が弾性的
に密着するブッシュ)の摩擦係数を増減調節することに
より、主弾性材42に第2長さL2 の弾性変形量を正確
に与えることができる。このように、副弾性材43は、
穴部15aの内周面に接触させて適正な摩擦力を与える
機能を主として有するため、主弾性材42とは別個に所
定の硬度のゴム質弾性体で形成して、適正な摩擦力を与
えることが容易にできる。従つて、弾性部材18に任意
の中心軸線方向の長さを与え、かつ、金属製のキヤリパ
5の穴部15aの内面に直接に副弾性材43を接触させ
ることが可能となる。副弾性材43と各穴部15aの内
面との間の摩擦係数を増減調節するために、キヤリパ5
の穴部15aの内面に軸受合金をメッキによつて付着さ
せることもできる。
キヤリパ5の穴部15aが移動することにより、副弾性
材43と各穴部15aの内面との摩擦力により、主とし
て主弾性材42が図6に示す第2長さL2 だけ弾性変形
する。副弾性材43は、薄肉であるので、ほとんど中心
軸線方向には変形しない。従つて、副弾性材43(又は
穴部15aの内周に取付けられ、副弾性材43が弾性的
に密着するブッシュ)の摩擦係数を増減調節することに
より、主弾性材42に第2長さL2 の弾性変形量を正確
に与えることができる。このように、副弾性材43は、
穴部15aの内周面に接触させて適正な摩擦力を与える
機能を主として有するため、主弾性材42とは別個に所
定の硬度のゴム質弾性体で形成して、適正な摩擦力を与
えることが容易にできる。従つて、弾性部材18に任意
の中心軸線方向の長さを与え、かつ、金属製のキヤリパ
5の穴部15aの内面に直接に副弾性材43を接触させ
ることが可能となる。副弾性材43と各穴部15aの内
面との間の摩擦係数を増減調節するために、キヤリパ5
の穴部15aの内面に軸受合金をメッキによつて付着さ
せることもできる。
【0045】このように、主弾性材42及び副弾性材4
3をそれぞれの機能に好適な別個の材質として、制動に
際して、副弾性材43と各穴部15aの内面との摩擦力
により、主弾性材42に図6に示す第2長さL2 の弾性
変形を与えることができる。そして、アウターパッド1
4が所定量を越えて摩耗している場合には、主弾性材4
2の第2長さL2 の弾性変形量を維持させたままで、各
穴部15aの内面に対して副弾性材43を摺動させ、副
弾性材43の各穴部15aの内面との密着係合位置をア
ウターパッド14の摩耗量に応じて次第に変化させるこ
とができる。また、制動の解除に伴つて、主弾性材42
の弾性的復帰変形により、キャリパ5を一方向に第2長
さL2 だけ復帰移動させ、アウターパッド14とディス
ク1との間に第2間隙δを形成することができる。
3をそれぞれの機能に好適な別個の材質として、制動に
際して、副弾性材43と各穴部15aの内面との摩擦力
により、主弾性材42に図6に示す第2長さL2 の弾性
変形を与えることができる。そして、アウターパッド1
4が所定量を越えて摩耗している場合には、主弾性材4
2の第2長さL2 の弾性変形量を維持させたままで、各
穴部15aの内面に対して副弾性材43を摺動させ、副
弾性材43の各穴部15aの内面との密着係合位置をア
ウターパッド14の摩耗量に応じて次第に変化させるこ
とができる。また、制動の解除に伴つて、主弾性材42
の弾性的復帰変形により、キャリパ5を一方向に第2長
さL2 だけ復帰移動させ、アウターパッド14とディス
ク1との間に第2間隙δを形成することができる。
【0046】また、車両の走行時のバウンド・リバウン
ドに伴つてキャリパ5が上下方向に大きく相対移動しよ
うとする際、内・外筒40,41の間隔が変動する。し
かしながら、内・外筒40,41の間に主弾性材42が
圧縮されて挿入されているで、中心軸線方向のばね定数
と比較して中心軸線と直角方向のばね定数が大きくな
り、内・外筒40,41の間隔の変動が主弾性材42の
全体的な伸縮変形として良好に抑制される。これによ
り、主弾性材42の一部(主として車両への取付け状態
での上端部)の径方向の過大な変形が抑制され、主弾性
材42が早期に塑性変形することが良好に抑制される。
なお、副弾性材43は、所定の硬度を有すると共に薄肉
であるので、一部(主として車両への取付け状態での上
端部)にへたりを生じた場合であつても、キヤリパ5の
穴部15aの内面との弾性的な密着関係が全体としては
良好に維持される。
ドに伴つてキャリパ5が上下方向に大きく相対移動しよ
うとする際、内・外筒40,41の間隔が変動する。し
かしながら、内・外筒40,41の間に主弾性材42が
圧縮されて挿入されているで、中心軸線方向のばね定数
と比較して中心軸線と直角方向のばね定数が大きくな
り、内・外筒40,41の間隔の変動が主弾性材42の
全体的な伸縮変形として良好に抑制される。これによ
り、主弾性材42の一部(主として車両への取付け状態
での上端部)の径方向の過大な変形が抑制され、主弾性
材42が早期に塑性変形することが良好に抑制される。
なお、副弾性材43は、所定の硬度を有すると共に薄肉
であるので、一部(主として車両への取付け状態での上
端部)にへたりを生じた場合であつても、キヤリパ5の
穴部15aの内面との弾性的な密着関係が全体としては
良好に維持される。
【0047】このようにして、キャリパ5の第2長さL
2 の復帰移動が主弾性材42によつて良好に与えられ、
主弾性材42の径方向の過大な変形が内・外筒40,4
1の作用によつて抑制されるので、ブッシュ16bと穴
部15aとの間の移動部に介在させた直動ベアリング2
4は、省略することができる。なお、穴部15aに所定
の摩擦係数を有するブッシュを取付け、このブッシュに
外筒41を所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させれ
ば、副弾性材43を省略することも可能である。また、
副弾性材43を内筒40に加硫接着させ、外筒41をキ
ャリパ5の穴部15aに圧入固着させ、この副弾性材4
3を各ピン16に弾性的に密着させても、同様の作用が
得られる。
2 の復帰移動が主弾性材42によつて良好に与えられ、
主弾性材42の径方向の過大な変形が内・外筒40,4
1の作用によつて抑制されるので、ブッシュ16bと穴
部15aとの間の移動部に介在させた直動ベアリング2
4は、省略することができる。なお、穴部15aに所定
の摩擦係数を有するブッシュを取付け、このブッシュに
外筒41を所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させれ
ば、副弾性材43を省略することも可能である。また、
副弾性材43を内筒40に加硫接着させ、外筒41をキ
ャリパ5の穴部15aに圧入固着させ、この副弾性材4
3を各ピン16に弾性的に密着させても、同様の作用が
得られる。
【0048】ところで、上記実施例にあつては、各弾性
部材18をサポート4の各ピン16とキヤリパ5の耳部
15,15との間に配設したが、サポート4とキャリパ
5との間にピン16及び耳部15,15に代えて専用の
別部材を配設し、この別部材の間に各弾性部材18を介
装して、上記実施例と同様の作用を得ることも可能であ
る。また、本発明は、キヤリパ5がサポート4の溝部に
対して移動する形式のフローティングキャリパ型のディ
スクブレーキに対しても、同様に適用が可能である。こ
れらの場合には、弾性部材18の形状は環状に限定され
ず、矩形その他の形状を与えることも可能である。
部材18をサポート4の各ピン16とキヤリパ5の耳部
15,15との間に配設したが、サポート4とキャリパ
5との間にピン16及び耳部15,15に代えて専用の
別部材を配設し、この別部材の間に各弾性部材18を介
装して、上記実施例と同様の作用を得ることも可能であ
る。また、本発明は、キヤリパ5がサポート4の溝部に
対して移動する形式のフローティングキャリパ型のディ
スクブレーキに対しても、同様に適用が可能である。こ
れらの場合には、弾性部材18の形状は環状に限定され
ず、矩形その他の形状を与えることも可能である。
【0049】また、上記弾性部材18の第1構造例にあ
つては、弾性部材18をサポート4の各ピン16とキヤ
リパ5の各穴部15aとの間に装着したが、筒状部材3
0を、キャリパ5と一体のピン又はサポート4の穴部の
一方に圧入固着し、弾性材31を、キャリパ5と一体の
ピン又はサポート4の穴部の他方に所定の摩擦力を与え
て摺動可能に密着させても、同様の作用が得られる。更
に、上記弾性部材18の第2構造例にあつては、弾性部
材18をサポート4と一体の各ピン16とキャリパ5の
穴部15aとの間に装着したが、キャリパ5と一体のピ
ンとサポート4の穴部との間に装着しても、同様の作用
が得られる。
つては、弾性部材18をサポート4の各ピン16とキヤ
リパ5の各穴部15aとの間に装着したが、筒状部材3
0を、キャリパ5と一体のピン又はサポート4の穴部の
一方に圧入固着し、弾性材31を、キャリパ5と一体の
ピン又はサポート4の穴部の他方に所定の摩擦力を与え
て摺動可能に密着させても、同様の作用が得られる。更
に、上記弾性部材18の第2構造例にあつては、弾性部
材18をサポート4と一体の各ピン16とキャリパ5の
穴部15aとの間に装着したが、キャリパ5と一体のピ
ンとサポート4の穴部との間に装着しても、同様の作用
が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るフローティングキャリパ型のディスクブレ
ーキによれば、制動解除時に、ディスクと両パッドとの
間にそれぞれ間隙が確実に形成される。その結果、車両
の走行時において、特にアウターパッドがディスクに常
時摺動して引きずりトルクを生ずることが防止され、車
両の燃費が向上すると共に、摺動に伴う異音が解消する
ので、ディスクブレーキとしての商品価値が著しく向上
する。上記効果は、ディスクの製作及び取付け精度が高
まり、回転するディスクにアウターパッドが蹴られ難く
なる程、良好に得られるようになる。加えて、コーナリ
ング走行によつてディスクが倒れ、キャリパが押し戻さ
れた場合であつても、その後にキャリパが弾性的に復帰
する。その結果、キャリパが押し戻されることに起因し
てペダルストロークが増大する現象が抑制される。
本発明に係るフローティングキャリパ型のディスクブレ
ーキによれば、制動解除時に、ディスクと両パッドとの
間にそれぞれ間隙が確実に形成される。その結果、車両
の走行時において、特にアウターパッドがディスクに常
時摺動して引きずりトルクを生ずることが防止され、車
両の燃費が向上すると共に、摺動に伴う異音が解消する
ので、ディスクブレーキとしての商品価値が著しく向上
する。上記効果は、ディスクの製作及び取付け精度が高
まり、回転するディスクにアウターパッドが蹴られ難く
なる程、良好に得られるようになる。加えて、コーナリ
ング走行によつてディスクが倒れ、キャリパが押し戻さ
れた場合であつても、その後にキャリパが弾性的に復帰
する。その結果、キャリパが押し戻されることに起因し
てペダルストロークが増大する現象が抑制される。
【図1】 本発明の1実施例に係るフローティングキャ
リパ型のディスクブレーキを一部切開して示す図。
リパ型のディスクブレーキを一部切開して示す図。
【図2】 同じく断面図。
【図3】 同じくシールリングを示す断面図。
【図4】 同じくシールリングの作用説明図。
【図5】 同じく弾性部材を示す断面図。
【図6】 同じく弾性部材の作用説明図。
【図7】 弾性部材の第1構造例を示す断面図。
【図8】 同じく弾性部材を示す図。
【図9】 同じく弾性部材の第1構造例の変形例の半部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図10】 弾性部材の第2構造例を示す断面図。
【図11】 同じく弾性部材を示す図。
1:ディスク、4:サポート、5:キャリパ、5a:後
腕、5b:前腕、6:シリンダ部、8:ピストン、1
0:インナーパッド、12:シールリング、14:アウ
ターパッド、15:耳部、15a:穴部、16:ピン、
18:弾性部材、24:直動ベアリング、30:内筒
(筒状部材)、31:弾性材、32,33,34:突出
片部、40:内筒、41:外筒、42:主弾性材(内部
弾性材)、43:副弾性材、L1 :第1長さ、L2 :第
2長さ、Δ:第1間隙、δ:第2間隙。
腕、5b:前腕、6:シリンダ部、8:ピストン、1
0:インナーパッド、12:シールリング、14:アウ
ターパッド、15:耳部、15a:穴部、16:ピン、
18:弾性部材、24:直動ベアリング、30:内筒
(筒状部材)、31:弾性材、32,33,34:突出
片部、40:内筒、41:外筒、42:主弾性材(内部
弾性材)、43:副弾性材、L1 :第1長さ、L2 :第
2長さ、Δ:第1間隙、δ:第2間隙。
Claims (4)
- 【請求項1】 車両の非回転部に固定するサポート
(4)と、サポート(4)に移動自在に支持するキャリ
パ(5)と、キャリパ(5)の後腕(5a)のシリンダ
部(6)に摺動自在に嵌合するピストン(8)によつて
押し出されるインナーパッド(10)と、キャリパ
(5)の前腕(5b)に支持されるアウターパッド(1
4)と、シリンダ部(6)とピストン(8)との間に介
装され、両パッド(10,14)の摩耗量に応じて係合
位置が次第に変化するシールリング(12)とを備え、
制動時には、シールリング(12)を弾性変形させなが
らピストン(8)を一方向に突出させ、キャリパ(5)
をサポート(4)に対して他方向に移動させて、インナ
ーパッド(10)とアウターパッド(14)とで車輪と
共に回転するディスク(1)を挟圧し、制動トルクを生
じさせ、制動解除時には、シールリング(12)の弾性
変形によつてピストン(8)を第1長さ(L1 )だけ他
方向に復帰移動させ、ディスク(1)とインナーパッド
(10)との間に間隙を形成するフローティングキャリ
パ型のディスクブレーキであつて、前記サポート(4)
とキャリパ(5)との間に、アウターパッド(14)の
摩耗量に応じて係合位置が次第に変化する弾性部材(1
8)を介在させ、制動時には、弾性部材(18)を弾性
変形させながらキャリパ(5)を他方向に移動させ、制
動解除時には、弾性部材(18)の弾性的な復帰変形に
よつてキャリパ(5)を前記第1長さ(L1 )よりも短
い第2長さ(L2 )だけ一方向に復帰移動させ、制動解
除時に、ディスク(1)とインナーパッド(10)との
間に第1間隙(Δ)を形成し、ディスク(1)とアウタ
ーパッド(14)との間に第2間隙(δ)を形成すると
共に、サポート(4)又はキャリパ(5)の一方にピン
(16)が設けられ、他方に穴部(15a)が形成さ
れ、前記弾性部材(18)が、金属製の筒状部材(3
0)の一側周面に弾性材(31)を接着して構成され、
筒状部材(30)を、ピン(16)又は穴部(15a)
の一方に圧入固着させ、弾性材(31)を、ピン(1
6)又は穴部(15a)の他方に所定の摩擦力を与えて
摺動可能に密着させることを特徴とするフローティング
キャリパ型のディスクブレーキ。 - 【請求項2】 筒状部材(30)の一部に、径方向に延
びる突出片部(32,33,34)を形成し、該突出片
部(32,33,34)の先端を、弾性材(31)が摺
動可能に密着するピン(16)又は穴部(15a)に臨
ませることを特徴とする請求項1のフローティングキャ
リパ型のディスクブレーキ。 - 【請求項3】 車両の非回転部に固定するサポート
(4)と、サポート(4)に移動自在に支持するキャリ
パ(5)と、キャリパ(5)の後腕(5a)のシリンダ
部(6)に摺動自在に嵌合するピストン(8)によつて
押し出されるインナーパッド(10)と、キャリパ
(5)の前腕(5b)に支持されるアウターパッド(1
4)と、シリンダ部(6)とピストン(8)との間に介
装され、両パッド(10,14)の摩耗量に応じて係合
位置が次第に変化するシールリング(12)とを備え、
制動時には、シールリング(12)を弾性変形させなが
らピストン(8)を一方向に突出させ、キャリパ(5)
をサポート(4)に対して他方向に移動させて、インナ
ーパッド(10)とアウターパッド(14)とで車輪と
共に回転するディスク(1)を挟圧し、制動トルクを生
じさせ、制動解除時には、シールリング(12)の弾性
変形によつてピストン(8)を第1長さ(L1 )だけ他
方向に復帰移動させ、ディスク(1)とインナーパッド
(10)との間に間隙を形成するフローティングキャリ
パ型のディスクブレーキであつて、前記サポート(4)
とキャリパ(5)との間に、アウターパッド(14)の
摩耗量に応じて係合位置が次第に変化する弾性部材(1
8)を介在させ、制動時には、弾性部材(18)を弾性
変形させながらキャリパ(5)を他方向に移動させ、制
動解除時には、弾性部材(18)の弾性的な復帰変形に
よつてキャリパ(5)を前記第1長さ(L1 )よりも短
い第2長さ(L2 )だけ一方向に復帰移動させ、制動解
除時に、ディスク(1)とインナーパッド(10)との
間に第1間隙(Δ)を形成し、ディスク(1)とアウタ
ーパッド(14)との間に第2間隙(δ)を形成すると
共に、サポート(4)又はキャリパ(5)の一方にピン
(16)が設けら、他方に穴部(15a)が形成され、
前記弾性部材(18)が、金属製の内・外筒(40,4
1)の間を内部弾性材(42)によつて連結して構成さ
れ、内・外筒(40,41)の一方を、ピン(16)又
は穴部(15a)の一方に圧入固着し、内・外筒(4
0,41)の他方を、ピン(16)又は穴部(15a)
の他方に所定の摩擦力を与えて摺動可能に係合させるこ
とを特徴とするフローティングキャリパ型のディスクブ
レーキ。 - 【請求項4】 ピン(16)又は穴部(15a)に摺動
可能に係合させる側の内筒(40)又は外筒(41)の
周面に副弾性材(43)を接着し、副弾性材(43)を
該ピン(16)又は穴部(15a)に所定の摩擦力を与
えて摺動可能に密着させることを特徴とする請求項3の
フローティングキャリパ型のディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07109028A JP3138405B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-04-10 | フローティングキャリパ型のディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7726295 | 1995-03-08 | ||
| JP7-77262 | 1995-03-08 | ||
| JP07109028A JP3138405B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-04-10 | フローティングキャリパ型のディスクブレーキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08303494A true JPH08303494A (ja) | 1996-11-19 |
| JP3138405B2 JP3138405B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=26418366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07109028A Expired - Fee Related JP3138405B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-04-10 | フローティングキャリパ型のディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3138405B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117145896A (zh) * | 2023-10-10 | 2023-12-01 | 天津垠石精工技术有限公司 | 一种自调节间隙补偿的零拖滞卡钳 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4869960A (ja) * | 1971-12-27 | 1973-09-22 | ||
| JPS55181037U (ja) * | 1979-06-14 | 1980-12-26 | ||
| JPS60101233U (ja) * | 1983-12-15 | 1985-07-10 | 豊生ブレ−キ工業株式会社 | デイスクブレ−キのリトラクト機構 |
| JPH0632773U (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-28 | 曙ブレーキ工業株式会社 | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ |
-
1995
- 1995-04-10 JP JP07109028A patent/JP3138405B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4869960A (ja) * | 1971-12-27 | 1973-09-22 | ||
| JPS55181037U (ja) * | 1979-06-14 | 1980-12-26 | ||
| JPS60101233U (ja) * | 1983-12-15 | 1985-07-10 | 豊生ブレ−キ工業株式会社 | デイスクブレ−キのリトラクト機構 |
| JPH0632773U (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-28 | 曙ブレーキ工業株式会社 | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117145896A (zh) * | 2023-10-10 | 2023-12-01 | 天津垠石精工技术有限公司 | 一种自调节间隙补偿的零拖滞卡钳 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3138405B2 (ja) | 2001-02-26 |
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