JPH08307202A - 弾性表面波装置及びそれを用いた通信装置 - Google Patents

弾性表面波装置及びそれを用いた通信装置

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JPH08307202A
JPH08307202A JP7107479A JP10747995A JPH08307202A JP H08307202 A JPH08307202 A JP H08307202A JP 7107479 A JP7107479 A JP 7107479A JP 10747995 A JP10747995 A JP 10747995A JP H08307202 A JPH08307202 A JP H08307202A
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output
input
surface acoustic
side external
external circuit
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JP7107479A
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English (en)
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Akihiro Koyama
晃広 小山
Akira Torisawa
章 鳥沢
Kouichi Egara
光一 江柄
Takahiro Hachisu
高弘 蜂巣
Akane Yokota
あかね 横田
Tadashi Eguchi
正 江口
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入出力間のアイソレーション(別離性)を向
上させることにより、コンボリューション出力信号の検
出が容易な弾性表面波装置を提供する。 【構成】 圧電基板上に第1及び第2の弾性表面波を励
振する入力電極と、非線形効果により生ずる2つの弾性
表面波のコンボリューションを電気信号として取り出す
出力電極とを有する弾性表面波素子と、上記入力電極に
接続される入力側外部回路と、上記出力電極に接続され
る出力側外部回路とを有する弾性表面波装置において、
上記出力側外部回路13〜15が、上記入力側外部回路
10a〜12bが配置されている基板面とは反対側の裏
面に配置されていることにより、上記2つの入力側外部
回路と上記出力側外部回路との間が、電気的、空間的に
遮蔽されていることを特徴とする弾性表面波装置及びそ
れを用いた通信装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波を用いて2
つの入力信号のコンボリューション出力を電気信号とし
て取り出す弾性表面波装置、及びそれを用いた通信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波信号を用いて2つの入力信号
のコンボリューション出力を取り出す弾性表面波コンボ
ルバを用いた弾性表面波装置は近年その重要性が増大し
つつあり、盛んに研究されている。
【0003】図5は、このような従来の弾性表面波装置
を示す概略図である。
【0004】図中、1は圧電基板、2,3は圧電基板1
の表面上に形成した櫛形入力電極、4a,4bは入力用
ボンディングワイヤ、5は圧電基板1の表面上に形成し
た出力電極、6は出力用ボンディングワイヤ、7a,7
bは入力用リードピン、8は出力用リードピン、9はパ
ッケージステム、10a,10bは入力側整合回路、1
1a,11bは入力側フィルタ、12a,12bは入力
側アンプ、13は出力側整合回路、14は出力側フィル
タ、15は出力側アンプ、16は実装基板、17a,1
7bは入力端子、18は出力端子、である。
【0005】本発明において、部番1〜9により構成さ
れている部分は弾性表面波コンボルバである。
【0006】なお、実際にはパッケージステム9は封止
用キャップがあり気密封止した状態で使用されるが、図
においては省略している。
【0007】上記弾性表面波コンボルバの上記入出力電
極はアルミニウムなどの導電性材料からなり、通常フォ
トリソグラフィー技術を用いて圧電基板1の表面上に直
接形成される。
【0008】このような構成の弾性表面波コンボルバに
おいて、櫛形入力電極2に搬送周波数ωの電気信号を入
力すると、基板の圧電効果により弾性表面波が励振され
る。同様にして、櫛形入力電極3に搬送周波数ωの電気
信号を入力すると弾性表面波が励振される。
【0009】これら2つの弾性表面波は、出力電極5が
導波路として作用し、出力電極内に閉じ込められながら
圧電基板1上をお互いに逆方向に伝搬する。
【0010】この2つの弾性表面波が出力電極5上で重
なり合うと、圧電基板1の物理的非線形効果によりこれ
ら2つの弾性表面波のコンボリューション(周波数2
ω)が生ずる。このようにして生じたコンボリューショ
ンは出力電極5より電気信号として取り出される。
【0011】このようなコンボリューションのメカニズ
ムは、例えば『柴山,“弾性表面波の応用”,テレビジ
ョン,30,457(1976)』等に詳述されてい
る。
【0012】以上のような弾性表面波コンボルバを回路
素子として単独の電気部品として用いる場合は、通常櫛
形入力電極部(または出力電極部)において、櫛形入力
電極(または出力電極)のインピーダンスをそれに接続
される外部周辺回路のインピーダンスに等しくする整合
回路10a及び10b(または13)、入力(または出
力)信号以外の不要波を除去するためのフィルタ11a
及び11b(または14)、入力(または出力)信号を
増幅するためのアンプ12a及び12b(または1
5)、を上記弾性表面波コンボルバのそれぞれ入力及び
出力電極外部に接続して使用する。
【0013】本明細書においては、前記入力側(または
出力側)整合回路、フィルタアンプをひとまとめにし
て、以下、入力側(または出力側)外部回路と呼ぶこと
とする。
【0014】上記弾性表面波コンボルバ、入力側外部回
路及び出力側外部回路はそれぞれ同一の実装基板16上
に形成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、電気信号として取り出せるコンボリュー
ション出力の信号レベルは入力信号レベルの10-5〜1
-6程度ときわめて低く、そのため入力側外部回路を伝
搬する信号の一部が空中を伝搬して出力側外部回路へ直
接到達してしまうという“入力信号の出力側外部回路へ
の回り込み”が生じ、入力−出力間のアイソレーション
(別離性)の低下を引き起こしていた。
【0016】図6は従来の弾性表面波装置の各入力に搬
送周波数ωの電気信号を入力したときの出力信号の周波
数スペクトラムの一例を示している。
【0017】図中、(1)はコンボリューション出力成
分(搬送周波数2ω)、(2)は前述の回り込みによる
入力信号成分(搬送周波数ω)である。前記回り込みに
よる入力成分(2)の信号レベルはコンボリューション
出力成分(1)の信号レベルに比べて約10dB程度大
きい。
【0018】前記回り込みによる入力信号成分はコンボ
リューション波形のノイズフロアを増大させるので、コ
ンボリューション出力信号の検出が困難になる。
【0019】また、入力側外部回路に回り込む信号成分
のなかには、コンボリューション出力成分と同じ搬送周
波数(2ω)を持つ成分も含まれており、これがコンボ
リューション波形に時間変動を生じさせるため、やはり
コンボリューション出力信号の検出が困難になる。
【0020】さらに、前記回り込みによる入力信号成分
を抑制するために出力電極に接続されるバンドパスフィ
ルタには必然的に高性能なものが要求され、この要求を
満たすために前記フィルタは多段型にする必要があるた
め、その設計が複雑になり、また部品数が増える。
【0021】以上述べたような、いくつかの問題があっ
た。
【0022】[発明の目的]本発明の目的は、入出力間
のアイソレーション(別離性)を向上させることによ
り、コンボリューション出力信号の検出が容易な弾性表
面波装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、圧電基板上
に第1及び第2の弾性表面波を励振する2つの入力電極
と、非線形効果により生ずる2つの弾性表面波のコンボ
リューションを電気信号として取り出す出力電極とを有
する弾性表面波素子と、上記弾性表面波素子の上記入力
電極に接続される2つの入力側外部回路と、上記出力電
極に接続される1つの出力側外部回路とを有して成る弾
性表面波装置において、上記2つの入力側外部回路と上
記出力側外部回路との間がそれぞれ電気的に遮蔽されて
いる構成により達成される。
【0024】また、そのため、上記出力側外部回路が、
上記入力側外部回路が配置されている基板面とは反対側
の裏面に配置されていることを特徴とする弾性表面波装
置を、その手段とするものである。
【0025】また、上記入力側外部回路及び出力側外部
回路をそれぞれ個別に導電性を持つ物質により覆うこと
によって、該入力側外部回路と該出力側外部回路との間
がそれぞれ電気的に遮蔽されていることを特徴とする弾
性表面波装置を、その手段とするものである。
【0026】また、上記入力側外部回路及び出力側外部
回路が、それぞれ別の基板に配置されていることを特徴
とする弾性表面波装置を、その手段とするものである。
【0027】
【作用】本発明の上記手段によれば、上記入力側外部回
路を伝搬する信号の一部が空中を伝搬して出力側外部回
路へ直接到達してしまうという入力信号の出力への回り
込みの成分が電気的に遮蔽されることにより抑制され、
出力信号のレベルに比べて回り込む入力成分の信号レベ
ルを小さく抑えることができるので、コンボリューショ
ン出力信号の検出が容易になる。
【0028】また、前記出力電極側外部に設けるフィル
タに従来ほど高性能なものを用いる必要がなくなり、そ
れだけフィルタの設計が容易になる。また、フィルタを
構成する部品数を低減できるため、装置の小型化が図れ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0030】[実施例1]図1は、本発明による弾性表
面波装置の第1の実施例を示す概略斜視図である。
【0031】図中、1はニオブ酸リチウム等の圧電基
板、2,3は圧電基板1の表面上に形成した櫛形入力電
極、4a,4bは入力用ボンディングワイヤ、5は圧電
基板1の表面上に形成した出力電極、6は出力用ボンデ
ィングワイヤ、7a,7bは入力用リードピン、8は出
力用リードピン、9はパッケージステム、10a,10
bは入力側整合回路、11a,11bは入力側フィル
タ、12a,12bは入力側アンプ、13は出力側整合
回路、14は出力側フィルタ、15は出力側アンプ、1
6は実装基板、17a,17bは入力端子、18は出力
端子、である。
【0032】本図において、部番1〜9により構成され
ている部分は弾性表面波コンボルバである。
【0033】なお、実際にはパッケージステム9は封止
用キャップがあり気密封止した状態で使用されるが、図
においては省略している。
【0034】本実施例においては図1に示すように、入
力側外部回路10a,11a,12a及び10b,11
b,12bが実装基板16の同一表面上に配置され形成
されているのに対し、出力側外部回路13,14,15
は実装基板16の前記入力側外部回路が配置されている
面とは反対側の裏面である相対する面上に配置され形成
されている。
【0035】上記弾性表面波コンボルバの上記入出力電
極はアルミニウムなどの導電性材料からなり、通常フォ
トリソグラフィー技術を用いて圧電基板1の表面上に直
接形成される。
【0036】このような構成の弾性表面波コンボルバに
おいて、櫛形入力電極2に搬送周波数ωの電気信号を入
力すると、基板の圧電効果により弾性表面波が励振され
る。同様にして、櫛形入力電極3に搬送周波数ωの電気
信号を入力すると弾性表面波が励振される。
【0037】これら2つの弾性表面波は、出力電極5が
導波路として作用し、出力電極内に閉じ込められながら
圧電基板1上をお互いに逆方向に伝搬する。
【0038】この2つの弾性表面波が出力電極5上で重
なり合うと、圧電基板1の物理的非線形効果によりこれ
ら2つの弾性表面波のコンボリューション(周波数2
ω)が生ずる。このようにして生じたコンボリューショ
ンは出力電極5より電気信号として取り出される。出力
電極5はボンディングワイヤ6及び出力用リードピン8
を介して出力側外部回路13,14,15に接続されて
いる。
【0039】ここで、前記入力側外部回路において、回
路を伝搬する信号の一部は空中に放射されるが、上記出
力側外部回路は実装基板16の該入力側外部回路が配置
されている面とは反対側の裏面である相対する面上に配
置された構造になっているために、前記入力側外部回路
より放射された信号が該出力側外部回路に到達せず、
“入力信号の出力側外部回路への回り込み”が抑制さ
れ、入力−出力間のアイソレーションを向上することが
できる。
【0040】図2は、本発明による弾性表面波装置の各
入力電極に搬送周波数ωの電気信号を入力したときの出
力信号の周波数スペクトラムを示している。
【0041】図中、(1)はコンボリューション出力成
分(搬送周波数2ω)、(2)は前述の回り込みによる
入力信号成分(搬送周波数ω)である。図6に示す従来
例に比べ、(2)の信号レベルが13[dB]程度抑え
られている。
【0042】このように、コンボリューション出力信号
のレベルに比べて回り込みによる入力信号成分のレベル
を小さく抑えられるので、コンボリューション出力信号
の検出が容易になる。
【0043】また、前記出力電極側外部に設けるフィル
タに従来ほど高性能なものを用いる必要がなくなり、そ
れだけフィルタの設計が容易になる。また、フィルタを
構成する部品数を低減できるため、装置の小型化が図れ
る。
【0044】なお、本実施例においては入力側外部回路
が実装基板の表面に配置されているのに対して出力側外
部回路が実装基板の裏面に配置されている例を示した
が、配置はこの例に限らず、前記出力側外部回路は前記
入力側外部回路が配置されている面とは相対する面上に
配置されていればよい。
【0045】また、本実施例において圧電基板はニオブ
酸リチウムを用いた例を示したが、これ以外の圧電基
板、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、圧電性セラミ
ック、非圧電性基板上に形成した圧電膜、等他の圧電基
板を用いてもよい。
【0046】また、本実施例においてはエラスティック
コンボルバを用いた例を示したが、AEコンボルバ等他
のコンボルバを用いてもよい。
【0047】また、本実施例においては上記出力電極の
1ケ所よりコンボリューション出力を取り出す構造のも
のを示したが、複数箇所から出力を取り出す構造のもの
でもよい。
【0048】また、本実施例においては、実装基板とし
て基板の表裏面にのみ回路パターンが形成される2層基
板を用いているが、これに限らず、表裏面以外に基板の
内部にも回路パターン層が形成されている多層基板を用
いてもよい。
【0049】[実施例2]図3は、本発明による弾性表
面波装置の第2の実施例を示す概略斜視図である。本図
において、図1における部材と同様の部材には同一の符
号がつけられている。
【0050】なお、19a,19bは入力側外部回路を
覆う金属製キャップ、20は出力側外部回路を覆う金属
製キャップ、である。
【0051】なお、図において、入力側外部回路を覆う
金属製キャップ19a,19b及び出力側外部回路を覆
う金属製キャップ20は本実施例が理解しやすいように
透視図としている。
【0052】また、実際にはパッケージステム9は封止
用キャップであり気密封止した状態で使用されるが、図
においては省略している。
【0053】本実施例においては、入力側外部回路10
a,11a,12a及び10b,11b,12bと、出
力側外部回路13,14,15の周囲にそれぞれを覆う
金属製キャップ19a,19b及び20が設けられて形
成されている。
【0054】ここで、前記入力側外部回路において、伝
搬する信号の一部は空中に放射されるが、該入力側外部
回路は前記金属壁により覆われているので前記信号は電
気的に遮蔽され、該金属壁の外側には放射されない。ま
た、出力側外部回路においても同様に金属壁で覆われて
いるため、上記空中に放射される入力信号の該出力側外
部回路への到達を防止でき、入力−出力間のアイソレー
ションを向上することができる。
【0055】つまり、本実施例においても、第1実施例
と同様に、コンボリューション出力信号のレベルに比べ
て回り込みによる入力信号成分のレベルを小さく抑えら
れるので、コンボリューション出力信号の検出が容易に
なる。また、前記出力電極側外部に設けるフィルタに従
来ほど高性能なものを用いる必要がなくなり、それだけ
フィルタの設計が容易になる。また、フィルタを構成す
る部品数を低減できるため、装置の小型化が図れる。
【0056】さらに本実施例においては、出力側外部回
路が金属壁で覆われているため、上記空中に放射される
入力信号以外の不要な信号の該出力側外部回路への到達
を防止できるため、コンボリューション出力信号の検出
が容易になる。
【0057】なお、本実施例においては、該入力側外部
回路及び該出力側外部回路を金属製キャップで覆った例
を示したが、金属製キャップに限らず、例えば導電性樹
脂モールド、導電性フィルム、導電性膜によるコーティ
ングを施した非導電性キャップ等、導電性を持つ物質に
より覆われていればよい。
【0058】このような、金属性キャップとしては、
鉄、ニッケル、コバール(鉄、ニッケル、コバルトの合
金)等があり、導電性樹脂モールドとしては、エポキシ
系、フェノール系、ポリエステル系等の樹脂中に導電性
を持つ物質、例えば、銀、カーボン、グラファイト、銅
等を拡散させて形成するもの等があり、導電性フィルム
としては、例えば、銅箔、銀箔、アルミ箔やポリエステ
ルフィルムに上記導電性樹脂を塗布したものがあり、導
電性膜によりコーティングを施した非導電性キャップと
しては、例えば、プラスチックや、エポキシ系、フェノ
ール系、ポリエステル系樹脂等の絶縁物質に、銅箔、ア
ルミ箔等の導電箔を貼り合わせたものや、上記導電性樹
脂を塗布したものなどを用いて実施することができる。
【0059】また、本実施例においては入力側外部回路
及び出力側外部回路が実装基板の同一表面上に配置され
た例を示したが、配置はこの例に限らず、例えば、実施
例1の様に前記出力側外部回路は前記入力側外部回路が
配置されている面とは相対する面上に配置されていても
よい。
【0060】また、本実施例において圧電基板はニオブ
酸リチウムを用いた例を示したが、これ以外の圧電基
板、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、圧電性セラミ
ック、非圧電性基板上に形成した圧電膜、等他の圧電基
板を用いてもよい。
【0061】また、本実施例においてはエラスティック
コンボルバを用いた例を示したが、AEコンボルバ等他
のコンボルバを用いてもよい。
【0062】また、本実施例においては上記出力電極の
1ケ所よりコンボリューション出力を取り出す構造のも
のを示したが、複数箇所から出力を取り出す構造のもの
でもよい。
【0063】また、本実施例においては、実装基板とし
て基板の表裏面にのみ回路パターンが形成される2層基
板を用いているが、これに限らず、表裏面以外に基板の
内部にも回路パターン層が形成されている多層基板を用
いてもよい。
【0064】[実施例3]図4は、本発明による弾性表
面波装置の第3の実施例を示す概略斜視図である。本図
において、図1における部材と同様の部材には同一の符
号がつけられている。
【0065】なお、21は16とは別の実装基板であ
る。
【0066】また、実際にはパッケージステム9は封止
用キャップであり気密封止した状態で使用されるが、図
においては省略している。
【0067】本実施例においては、入力側外部回路10
a,11a,12a及び10b,11b,12bは実装
基板21に、また出力側外部回路13,14,15は実
装基板16にというように、それぞれ別の基板に設けら
れて形成されている。
【0068】さらに本実施例においては、入力側外部回
路と出力側外部回路とがそれぞれ別の実装基板に設けて
アースを分離することにより、それぞれのアース電位の
変動による影響を除外でき、コンボリューション出力信
号の検出がより容易になる。本実施例においても、第1
実施例と同様に、コンボリューション出力信号のレベル
に比べて回り込みによる入力信号成分のレベルを小さく
抑えられるので、コンボリューション出力信号の検出が
容易になる。また、前記出力電極側外部に設けるフィル
タに従来ほど高性能なものを用いる必要がなくなり、そ
れだけフィルタの設計が容易になる。また、フィルタを
構成する部品数を低減できるため、装置の小型化が図れ
る。
【0069】また、本実施例においては該入力側外部回
路が配置されている実装基板21が該出力側外部回路が
配置される実装基板16の主面上に形成されている例を
示したが、この逆、つまり該出力外部回路が配置されて
いる実装基板が該入力側外部回路が配置される実装基板
の主面上に形成されていてもよく、該入力側外部回路が
配置される実装基板と該出力側外部回路が配置される実
装基板とが別基板であればよい。
【0070】また、本実施例において圧電基板はニオブ
酸リチウムを用いた例を示したが、これ以外の圧電基
板、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、圧電性セラミ
ック、非圧電性基板上に形成した圧電膜、等他の圧電基
板を用いてもよい。
【0071】また、本実施例は、実施例2と組み合わせ
て使用してもよい。
【0072】また、本実施例においてはエラスティック
コンボルバを用いた例を示したが、AEコンボルバ等他
のコンボルバを用いてもよい。
【0073】また、本実施例においては上記出力電極の
1ケ所よりコンボリューション出力を取り出す構造のも
のを示したが、複数箇所から出力を取り出す構造のもの
でもよい。
【0074】また、本実施例においては、実装基板とし
て基板の表裏面にのみ回路パターンが形成される2層基
板を用いているが、これに限らず、表裏面以外に基板の
内部にも回路パターン層が形成されている多層基板を用
いてもよい。
【0075】[実施例4]図7は、以上説明したような
弾性表面波素子を用いた通信システムの一例を示すブロ
ック図である。図において、40は送信機を示す。この
送信機は送信すべき信号を拡散符号を用いてスペクトラ
ム拡散変調し、アンテナ401より送信する。送信され
た信号は、受信機41で受信され復調される。受信機4
1は、アンテナ411、高周波信号処理部412、同期
回路413、符号発生機414、拡散復調回路415、
復調回路416より構成される。アンテナ411におい
て受信された受信信号は高周波信号処理部412にて適
当にフィルタリング及び増幅され、送信周波数帯信号の
まま、もしくは適当な中間周波数帯信号に変換され出力
される。該信号は同期回路413に入力される。同期回
路413は、本発明の実施例に記載した弾性表面波表面
波装置4131と符号発生器414より入力される参照
用拡散符号を変調する変調回路4132と弾性表面波装
置4131から出力された信号を処理し送信信号に対す
る拡散符号同期信号およびクロック同期信号を符号発生
器414に出力する信号処理回路4133からなる、弾
性表面波素子4131には高周波信号処理部412から
の出力信号と変調回路4132からの出力信号が入力さ
れ、2つの入力信号のコンボリューション演算が行われ
る。ここで符号発生器414より変調回路4132に入
力される参照用拡散符号が送信側から送信される拡散符
号を時間反転させた符号とすると、弾性表面波装置41
31では、受信信号に含まれる同期専用拡散符号成分と
参照用拡散符号とが、弾性表面波装置4131の導波路
上にて一致した時に相関ピークが出力される。信号処理
回路4133では、弾性表面波装置4131より入力さ
れる信号から、相関ピークを検出し、参照用拡散符号の
符号開始から相関ピーク出力までの時間から、符号同期
のずれ量を割り出し、符号同期信号及びクロック信号が
符号発生器414に出力される。同期確立後、符号発生
器414は送信側の拡散符号に対しクロック及び拡散符
号位相が一致した拡散符号を発生する。この拡散符号は
拡散復調回路415に入力され、拡散変調される前の信
号が復元される。拡散変復調回路415から出力される
信号は、いわゆる周波数変調、位相変調などの一般に使
用されている変調方式により変調されている信号なの
で、同業者が周知の復調回路416により、データ復調
がなされる。
【0076】[実施例5]図8、図9は、以上説明した
ような弾性表面波素子を用いた通信システムの送信機及
び受信機の一例を示すブロック図である。
【0077】図8において、501は直列に入力される
データをn個の並列データに変換する直並列変換器、5
02−1〜nは並列化された各データと拡散符号発生器
から出力されるn個の拡散符号とを乗算する乗算器群、
503はn個のそれぞれ異なる拡散符号と同期専用の拡
散符号を発生する拡散符号発生器、504は拡散符号発
生器503から出力される同期専用拡散符号と乗算器群
502−1〜nのn個の出力を加算する加算器、505
は加算器504の出力を送信周波数信号に変換するため
の高周波段、506は送信アンテナである。
【0078】また、図9において、601は受信アンテ
ナ、602は高周波信号処理部、603は送信側の拡散
符号とクロックに対する同期を捕捉し維持する同期回
路、604は同期回路603より入力される符号同期信
号及びクロック信号により、送信側の拡散符号群と同一
のn+1個の拡散符号及び参照用拡散符号を発生する拡
散符号発生器、605は拡散符号発生器604より出力
されるキャリア再生用拡散符号と高周波信号処理部60
2の出力から搬送波信号を再生するキャリア再生回路、
606はキャリア再生回路605の出力と高周波信号処
理部602の出力と拡散符号発生器604の出力である
n個の拡散符号を用いてベースバンドで復調を行うベー
スバンド復調回路、607はベースバンド復調回路60
6の出力であるn個の並列復調データを並直列変換する
並直列変換器である。
【0079】上記構成において、送信側ではまず入力さ
れたデータが直並列変換器501によって符号分割多重
数に等しいn個の並列データに変換される。一方、拡散
符号発生器503はn+1個の符号周期が同一でそれぞ
れ異なる拡散符号PN0〜PNnを発生している。この
うちPN0は同期及びキャリア再生専用であり前記並列
データによって変調されず直接加算器504に入力され
る。残りのn個の拡散符号は乗算器群502−1〜nに
てn個の並列データにより変調され加算器504に入力
される。加算器504は入力されたn+1個の信号を線
形に加算し高周波段505に加算されたベースバンド信
号を出力する。該ベースバンド信号は続いて高周波段5
05にて適当な中心周波数を持つ高周波信号に変換さ
れ、送信アンテナ506より送信される。受信側では、
受信アンテナ601で受信された信号は高周波信号処理
部602にて適当にフィルタリング及び増幅され、送信
周波数帯信号のまま若しくは適当な中間周波数帯信号に
変換され出力される。該信号は同期回路603に入力さ
れる。同期回路603は本発明の実施例に記載の弾性表
面波装置6031と符号発生器604より入力される参
照用拡散符号を変調する変調回路6032と弾性表面波
装置6031から出力された信号を処理し、送信信号に
対する拡散符号同期信号およびクロック同期信号を拡散
符号発生器604に出力する信号処理回路6033から
なる。弾性表面波素子6031には高周波信号処理部6
02からの出力信号と変調回路6032からの出力信号
が入力され、2つの入力信号のコンボリューション演算
が行われる。ここで符号発生器604より変調回路60
32に入力される参照用拡散符号が送信側から送信され
る同期専用拡散符号を時間反転させた符号とすると、弾
性表面波装置6031では、受信信号に含まれる同期専
用拡散符号成分と参照用拡散符号とが、弾性表面波装置
6031の導波路上にて一致した時に相関ピークが出力
される。信号処理回路6033では、弾性表面波装置6
031より入力される信号から、相関ピークを検出し、
参照用拡散符号の符号開始から相関ピーク出力までの時
間から、符号同期のずれ量を割り出し、符号同期信号及
びクロック信号が拡散符号発生器604に出力される。
同期確立後、拡散符号発生器604は送信側の拡散符号
群に対しクロック及び拡散符号位相が一致した拡散符号
群を発生する。これらの符号群のうち同期専用の拡散符
号PN0はキャリア再生回路605に入力される。キャ
リア再生回路605では同期専用拡散符号PN0により
高周波信号処理部602の出力である送信周波数帯若し
くは中間周波数帯に変換された受信信号を逆拡散し送信
周波数帯若しくは中間周波数帯の搬送波を再生する。キ
ャリア再生回路605の構成は、たとえば位相ロックル
ープを利用した回路が用いられる。受信信号と同期専用
拡散符号PN0は乗算器にて乗算される。同期確立後は
受信信号中の同期専用拡散符号と参照用の同期専用拡散
符号のクロック及び符号位相は一致しており、送信側の
同期専用拡散符号はデータで変調されていないため、乗
算器で逆拡散されその出力には搬送波の成分が現れる。
該出力は続いて帯域通過フィルタに入力され搬送波成分
のみが取り出され出力される。該出力は次に位相検出
器、ループ・フィルタ及び電圧発振器にて構成されるよ
く知られた位相ロックループに入力され、電圧制御発振
器より帯域通過フィルタより出力される搬送波成分に位
相のロックした信号が再生搬送波として出力される。再
生された搬送波はベースバンド復調回路606に入力さ
れる。ベースバンド復調回路では該再生搬送波と高周波
信号処理部602の出力よりベースバンド信号が生成さ
れる。該ベースバンド信号はn個に分配され拡散符号発
生器604の出力である拡散符号群PN1〜PNnによ
り各符号分割チャネル毎に逆拡散され、続いてデータ復
調がなされる。復調されたn個の並列復調データへ並直
列変換器607にて直列データに変換され出力される。
【0080】本実施例は2値変調の場合であるが、直交
変調など、他の変調方式でも良い。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、圧
電基板上に第1及び第2の弾性表面波を励振する2つの
入力電極と、非線形効果により生ずる2つの弾性表面波
のコンボリューションを電気信号として取り出す出力電
極とを有する弾性表面波素子と、上記弾性表面波素子の
上記入力電極に接続される2つの入力側外部回路と、上
記出力電極に接続される1つの出力側外部回路とを有し
て成る弾性表面波装置において、上記2つの入力側外部
回路と上記出力側外部回路との間がそれぞれ電気的に遮
蔽されていることにより、上記入力側外部回路を伝搬す
る信号の一部が空中を伝搬して出力側外部回路へ直接到
達してしまうという入力信号の出力への回り込みの成分
が電気的に遮蔽されることにより抑制され、出力信号の
レベルに比べて回り込む入力成分の信号レベルを小さく
抑えることができるので、コンボリューション出力信号
の検出が容易になる。
【0082】また、前記出力電極側外部に設けるフィル
タに従来ほど高性能なものを用いる必要がなくなり、そ
れだけフィルタの設計が容易になる。また、フィルタを
構成する部品数を低減できるため、装置の小型化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による弾性表面波装置の第1実施例を示
す概略斜視図。
【図2】本発明による弾性表面波装置の各入力端子に搬
送周波数ωの信号を入力したときに、出力端子より取り
出されるコンボリューション出力信号の周波数スペクト
ラムを示す図。
【図3】本発明による弾性表面波装置の第2実施例を示
す概略斜視図。
【図4】本発明による弾性表面波装置の第3実施例を示
す概略斜視図。
【図5】従来の弾性表面波装置を示す概略斜視図。
【図6】従来の弾性表面波装置の各入力端子に搬送周波
数ωの信号を入力したときに、出力端子より取り出され
るコンボリューション出力信号の周波数スペクトラムを
示す図。
【図7】本発明の弾性表面波素子を用いた通信システム
の一例を示すブロック図。
【図8】本発明の弾性表面波素子を用いた通信システム
の送信機の一例を示すブロック図。
【図9】本発明の弾性表面波素子を用いた通信システム
の受信機の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 ニオブ酸リチウム等の圧電基板 2,3 圧電基板1の表面上に形成した櫛形入力電極 4a,4b 入力用ボンディングワイヤ 5 圧電基板1の表面上に形成した出力電極 6 出力用ボンディングワイヤ 7a,7b 入力用リードピン 8 出力用リードピン 9 パッケージステム 10a,10b 入力側整合回路 11a,11b 入力側フィルタ 12a,12b 入力側アンプ 13 出力側整合回路 14 出力側フィルタ 15 出力側アンプ 16 実装基板 17a,17b 入力端子 18 出力端子 19a,19b 入力側外部回路を覆う金属製キャッ
プ 20 出力側外部回路を覆う金属製キャップ 21 実装基板 40 送信機 401 送信用アンテナ 41 受信機 411 受信用アンテナ 412 高周波信号処理部 413 同期回路 414 符号発生器 415 拡散復調回路 416 復調回路 501 直列に入力されるデータをn個の並列データ
に変換する直並列変換器 502−1〜n 乗算器群 503 拡散符号発生器 504 加算器 505 高周波段 506 送信アンテナ 601 受信アンテナ 602 高周波信号処理部 603 同期回路 604 拡散符号発生器 605 キャリア再生回路 606 ベースバンド復調回路 607 並直列変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蜂巣 高弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 横田 あかね 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 江口 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に第1及び第2の弾性表面波
    を励振する2つの入力電極と非線形効果により生ずる2
    つの弾性表面波のコンボリューションを電気信号として
    取り出す出力電極とを有する弾性表面波素子と、上記入
    力電極に接続される入力側外部回路と上記出力電極に接
    続される出力側外部回路とを有して成る弾性表面波装置
    において、 上記入力側外部回路と上記出力側外部回路との間が電気
    的に遮蔽されていることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 上記入力側外部回路から空中を伝搬して
    出力側外部回路へ直接到達する信号が遮蔽されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】 上記出力側外部回路が、上記入力側外部
    回路が配置されている基板面とは反対側の裏面に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾性
    表面波装置。
  4. 【請求項4】 上記入力側及び出力側の外部回路を配置
    する上記基板は多層基板であって、少なくとも1層以上
    の接地層を有していることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】 上記入力側外部回路及び上記出力側外部
    回路をそれぞれ個別に導電性を持つ物質により覆うこと
    によって、該入力側外部回路と該出力側外部回路との間
    がそれぞれ電気的に遮蔽されていることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 上記入力側及び出力側の外部回路を覆う
    ための導電性を持つ物質は、金属製シールドキャップ、
    導電性樹脂モールド、導電性フィルム、導電性膜による
    コーティングを施した非導電性キャップ、のうちの少な
    くとも1つであることを特徴とする請求項5に記載の弾
    性表面波装置。
  7. 【請求項7】 上記入力側外部回路及び出力側外部回路
    が、それぞれ別の基板に配置されていることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性表面波装
    置。
  8. 【請求項8】 上記入力側外部回路及び出力側外部回路
    が、整合回路、フィルタ、アンプのうちの少なくとも一
    つまたはそれらの組み合わせにより構成されることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の弾性表面
    波装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の弾
    性表面波装置を用いたことを特徴とする通信装置。
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