JPH08310938A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH08310938A
JPH08310938A JP7140115A JP14011595A JPH08310938A JP H08310938 A JPH08310938 A JP H08310938A JP 7140115 A JP7140115 A JP 7140115A JP 14011595 A JP14011595 A JP 14011595A JP H08310938 A JPH08310938 A JP H08310938A
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JP
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product
skin
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extract
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Application number
JP7140115A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Mitani
紘明 三谷
Hideo Otomo
英生 大友
Tomoko Ueda
智子 植田
Toshihiro Otsu
俊広 大津
Haruo Negishi
晴夫 根岸
Tamotsu Kuwata
有 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 牛乳脂肪球皮膜から低級アルコールと水から
なる溶媒及び/又はこれに更に水と混和しない低極性溶
媒を用いて抽出した抽出物及び/又はその処理物を有効
成分としてなる皮膚外用剤。 【効果】 保湿性にすぐれ、抗酸化性の高い、しかも安
全な皮膚外用剤が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚外用剤に関するも
のであり、更に詳細には牛乳脂肪球皮膜の抽出物を有効
成分とし、肌に対する保湿、エモリエント(柔軟化)及
び酸化防止等のすぐれた効果を与え、しかも天然物由来
のきわめて安全な皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成化学をはじめとする近代科学の進歩
によって、新素材開発が進むようになり、化粧品や医薬
品分野においても機能性原料や複合原料の開発が活発に
なってきている。人間の皮膚科学の研究によって開発さ
れたエモリエント剤や保湿剤もその中のひとつに位置付
けられ、今までにも数々の原料が商品化されている。こ
れらの内エモリエント剤は経表皮性水分損失(TWL)
を防止する目的で使用するものであって、従来よりオリ
ーブ油、コーン油、ヤシ油、牛脂、ミンク油等の油脂
類、ワセリン、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水
素化合物が用いられているが、いずれも少量の使用では
効果が低く、十分な効果が得られなかった。十分な効果
を得るためには使用量を多くしなければならず、その結
果、べたつくといった不快感が避けられなかった。
【0003】保湿剤としては、従来より天然多糖類のヒ
アルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン、
プルラン、キサンタンガム、海藻から得た多糖類等、合
成高分子化合物ではカルボキシビニルポリマー、ピロリ
ドンカルボン酸ナトリウム(PCAソーダ)、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアルコール等が用いられてい
るが、pHや熱による使用感の即時および経時変化の問
題であった。また多価アルコールのグリセリン、1,3
−ブチレングリコール、プロピレングリコール等が用い
られ、ある程度の効果は認められたが、それ自体の保湿
能力は低く、少量使用では十分な保湿効果が得られなか
った。従って十分な効果を得るためには使用量を多くし
なければならず、油脂、炭化水素化合物同様べたつき感
といった弊害が認められていた。
【0004】また、糖脂質、リン脂質は、これら単独で
の保湿効果が一応認められているが、まだ十分な効果に
は至っていない。
【0005】一方、牛乳脂肪球皮膜については、牛乳脂
肪球皮膜又はそれを含むバターミルクを添加した浴用剤
(特開平3−206027号公報)、牛乳脂肪球皮膜を
各種HLB価の油層成分に配合する乳化組成物(特開平
3−275611号公報)が知られているが、これらは
本発明に係る牛乳脂肪球皮膜抽出物を使用するのではな
く、牛乳脂肪球皮膜そのものを乳化剤として使用してい
るにすぎない。
【0006】また、その他にバターミルクからリン脂質
50〜75重量%とガングリオシドが多くても5重量%
の糖脂質50〜25重量%よりなる複合脂質で調製され
たベシクルを含有する化粧品用または皮膚科製薬用組成
物(特開平6−16536号公報)が知られている。し
かしながら、この複合脂質は高性状のベシクル生成に有
用であることが開示されているのみであり、本発明に係
る牛乳脂肪球皮膜の抽出物とは、抽出溶媒が全く異なっ
ており、従って抽出物の組成が異なりかつ、肌に対する
保湿性等の作用効果についても何の示唆も示されていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の皮膚外用剤が未だ十分な効果を発揮し得ないこ
とに鑑み、少量の使用で十分に保湿性を発現でき、しか
も皮膚適用の際にべたつきがなく、その上更に抗酸化性
をも有し、安全性の高い従来未知の新規な皮膚外用剤を
開発する目的でなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、安全性の面から牛
乳に着目し、牛乳脂肪球皮膜の抽出物及び/又はその処
理物が優れた効果を有するとの新知見を得、この新知見
を基礎に更に研究した結果、完成されたものである。
【0009】本発明に係る皮膚外用剤の有効成分は牛乳
脂肪球皮膜の抽出物である。有効成分の原料とされる牛
乳脂肪球皮膜としては、牛乳の他に牛乳脂肪球皮膜を含
有する乳製品をそのままあるいはそれらから分離製造し
たものが使用可能であり、例えば、全脂乳、バターミル
ク、バターゼラム、ホエイ蛋白質濃縮物等の牛乳脂肪球
皮膜を含有する乳製品が好適に使用される。
【0010】本発明品の抽出物を牛乳脂肪球皮膜から効
率的に抽出するには、低級アルコールと水の混合溶媒及
び/又はこれに更に水と混合しない低極性溶媒を選定
し、使用する。その際、低級アルコールと水との混合比
率は、通常、97:3〜70:30、好ましくは95:
5〜75:25、更に好ましくは90:10〜80:2
0である。更にこの混合溶媒と水と混和しない低極性溶
媒を添加する場合には、混合溶媒と低極性溶媒との混合
比率を、通常、90:10〜50:50、好ましくは8
0:20〜60:40、更に好まくは75:25〜6
5:35とするのがよい。
【0011】低級アルコールとしては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノールが適宜組合せて使
用される。低極性溶媒としては、水と混和しない低極性
溶媒が広く使用され、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、ノナン、デカン等の飽和炭化水素;ヘキセ
ン、ヘプテン等の不飽和炭化水素が単用又は2種以上併
用される。
【0012】本発明の皮膚外用剤には、牛乳脂肪球皮膜
から上記の混合溶媒により得た抽出物及び/又はその処
理物を有効成分として使用するものである。抽出処理
は、牛乳脂肪球皮膜に混合溶媒を加えて、必要であれば
攪拌しながら1〜40℃、好ましくは室温で行なう。混
合溶媒の使用量については格別の限定はないが、一応の
目安として牛乳脂肪球皮膜(粉末状)1部に対して混合
溶媒を1〜20倍、好ましくは5〜10部程度とするの
がよい。
【0013】本発明は、各種極性度の溶媒の特定の組合
せによる混合溶媒を使用する点に特徴があり、前述のよ
うにして得られた抽出物には、牛乳由来の各種極性脂
質、ミネラル類および非蛋白態窒素化合物(NPN)が
バランスよく含まれ、本発明の目的とする優れた効果を
奏する。
【0014】極性脂質としては、ホスファチジルエタノ
ールアミン(PE)、ホスファチジルコリン(PC)、
スフィンゴミエリン(SM)等のリン脂質のほか、グル
コシルセラミド(Glu−Cer)、ラクトシルセラミ
ド(Lac−Cer)、ガングリオシド類等の糖脂質が
含まれる。ミネラル類としては、カルシウム、マグネシ
ウム、ナトリウム、カリウム、その他のミネラルが含ま
れる。また、非蛋白態窒素化合物(NPN)としては、
アミノ酸、ペプタイド、核酸類が含まれる。
【0015】本発明に係る皮膚外用剤には、上記の牛乳
脂肪球皮膜の抽出物をそのまま有効成分として使用する
ほか、当該抽出物の処理物も有効成分として使用するこ
とができる。該処理物としては、抽出物の濃縮物、ペー
スト状物、乾燥物及び/又は希釈物が広く使用される。
【0016】例えば、抽出物をそのまま真空(凍結)乾
燥したり、減圧濃縮した後、真空(凍結)乾燥したり、
あるいは減圧濃縮した後、アセトンを加え、生成した沈
殿物を回収し、真空(凍結)乾燥したりすることによっ
て処理物を製造することができる。またあるいは、抽出
物をカラムに負荷した後ヘキサン等の低極性溶媒を通液
して溶媒溶出画分を回収し、これを減圧濃縮した後、真
空(凍結)乾燥するカラムクロマトグラフィーを利用し
た濃縮精製方法によって処理物を製造してもよい。尚、
処理物としては、最終の乾燥工程まで行なうことなく、
それに至るまでの途中の前述した各工程で操作を停止
し、目的に応じた形状、濃縮物のものを選択使用するこ
とも可能である。
【0017】本発明に係る皮膚外用剤は、化粧品の他医
薬部外品や皮膚適用の医薬品を包含するものであり、牛
乳脂肪球皮膜の抽出物及び/又はその処理物を有効成分
として皮膚外用剤中に0.05〜10重量%、好ましく
は0.1〜5重量%(乾燥重量として)配合し、常法に
従い、固型、半固型又は液体等の流動状の形態に製剤化
すれば良い。
【0018】また、本発明に係る皮膚外用剤には、通常
の化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意
成分(油剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、抗酸化剤、乳化
剤、キレート剤、顔料、pH調整剤、薬効成分、紫外線
吸収剤、香料)を適宜配合可能で、常法に従って本発明
に係る皮膚外用剤を製造することができる。特に、抗酸
化剤としてビタミンEを配合すると本発明に係る有効成
分である牛乳脂肪球皮膜の抽出物及び/又はその処理物
と相乗効果を発揮し、抗酸化作用を高めることができ
る。
【0019】さらに、本発明に係る皮膚外用剤の剤型と
しては、皮膚適用剤として許容し得るものであれば特に
制限はされず、例えば、クリーム、乳液、ファンデーシ
ョン、パック、ローション、エッセンス、軟膏、ゲル
剤、パウダー、リップクリーム、口紅、サンケア、バス
ソルト、シャンプー、リンス等が挙げられ、その目的に
応じて任意選択することができ、美白、抗炎症、抗酸
化、適度の吸湿、保湿等を目的とする皮膚外用剤として
必要量を適宜回数適用すればよい。
【0020】以下に本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】
【実施例1:有効成分の製造(1)】バターゼラム粉
(ベルギー、コールマン社製品)100gに対して、ヘ
キサン−エタノール−水(30:62:8)混合溶媒7
00mlを加え、3時間攪拌抽出を行なった。 (1)抽出液を吸引ろ過し、ろ液を減圧濃縮後、真空乾
燥して乾燥物(本発明品I)を23.8g得た。 (2)同様に抽出し、これを減圧濃縮した液に対して5
倍(w/v)量のアセトンを加え、生成した沈殿物を回
収し、これを真空乾燥して乾燥物(本発明品II)を1
1.4g得た。 (3)常法に従って活性化した後、ヘキサンに懸濁した
ケイ酸(和光純薬社製、Wakogel C−200)
1Lを、直径12cm、長さ33cmのガラスカラムに
充填した。一方、上記で得た本発明品Iをヘキサンに懸
濁し、得られた懸濁液をカラムに負荷した後、流速1L
/hでヘキサン5Lを通液し、ヘキサン溶出画分を減圧
濃縮した後、真空乾燥して乾燥物(本発明品III)を
7.0g得た。
【0022】各試料のリン脂質含量は、下記表1に示す
通りであった。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例2:保湿試験(1)】上記実施例1で製造した
本発明品IIについて、高周波インピーダンスメーター
(I.B.S.社製)による「乾燥肌の効果のための保
湿試験」を行なった。 (方法)アセトン・エーテル処理ヒト乾燥皮膚に対する
本発明品IIの保湿性をコンダクタンス値の変化により調
べた。試料には、本発明品IIをスクワランに溶解した
10%溶液を使用した。対照としてスクワランを用い
た。被試験者の前腕内側部に直径約2cmの円形の区画
を2ヵ所設定し、各区画にアセトン/エーテル約5ml
を、20分間浸漬した。2種類の試料(本発明品II及び
スクワラン)をそれぞれの区画に割り付け、1日後から
7日後まで、1日につき2回(朝、夜)試料の塗布を行
なった。アセトン/エーテル処理前及び処理後1,2,
4,7日後に、各区画のコンダクタンス値を測定した
(測定条件:測定窒内温度20℃、湿度60%、測定回
数N=5)。
【0025】(結果)得られた結果(5回の測定の実測
値)を図1に示した。この結果から明らかなように、ア
セトン/エーテル処理1日後、処理部位において、コン
ダクタンス値の急激な低下が認められた。アセトン/エ
ーテル処理2日後(試料塗布1日後)から、本発明品II
の塗布部位は経時的にコンダクタンス値の上昇が認めら
れたが、対照のスクワラン塗布部位は試料塗布1日後で
もコンダクタンス値の上昇は認められなかった。その
後、両区画のコンダクタンス値は、経時的に上昇し、本
発明品IIは塗布6日後にアセトン/エーテル処理前の正
常なコンダクタンス値に回復することが確認された。
【0026】
【実施例3:保湿試験(2)】上記実施例1で製造した
本発明品IIについて、高周波インピーダンスメーター
(I.B.S.社製)による「普通肌の効果のための保
湿試験」を行なった。 (方法)ヒト皮膚に対する本発明品IIの保湿性をコンダ
クタンス値の変化により調べた。試料には、本発明品II
をスクワランに溶解した5%溶液を使用した。対照とし
てスクワランを用いた。被試験者の前腕内側部に直径約
2cmの円形の区画を2ヵ所設定し、各区画に2種類の
試料(本発明品II及びスクワラン)をそれぞれの区画に
割り付け、100μl塗布し、30秒後、ガーゼで軽く
拭き取った後(この時点を測定0秒とした)、各区画の
コンダクタンス値を測定した(測定条件:測定室内温度
20℃、湿度60%、測定回数N=10)。
【0027】(結果)得られた結果(10回の測定の平
均値)を図2に示した。この結果から明らかなように、
本発明品IIのコンダクタンス値は、対照のスクワランに
比べて有意な差が認められた。また、スクワラン単独で
認められたベたつきは感じられなかった。
【0028】(考察)実施例2及び3の結果から、本発
明品IIは対照のスクワラン塗布部位よりもコンダクタン
ス値が明らかに高いことが認められ、使用感も良く、す
ぐれた保湿性を有していることが認定された。
【0029】
【実施例4:保湿試験(3)】 (方法)バターゼラム粉(ペルギー、コールマン社製
品)100gに対して、表2に示した通りの各種溶媒7
00mlを加え、3時間攪拌抽出を行なった。ついで、
抽出液を吸引ろ過し、ろ液を減圧濃縮後、減圧濃縮液に
対して5倍(W/V)量のアセトンを加え、生成した沈
殿物を回収し、これを真空乾燥して乾燥物(本発明品I
V、V及び比較対照品)を得た。この乾燥物(本発明品I
V、V及び比較対照品)について実施例2と同じ方法で
高周波インピーダンスメーターによる保湿試験を行なっ
た。
【0030】(結果)本発明品IV、V及び比較対照品の
試料塗布6日後のコンダクタンス値を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】(考察)本発明品IV、Vはアセトン/エー
テル処理前の皮膚の正常なコンダクタンス値を回復し、
比較対照品に対してベたつきが少なく優れた保湿性を示
した。
【0033】
【実施例5:抗酸化試験】 (方法)各試料のエマルション系での抗酸化性を下記の
条件にて測定した。 (1)測定試料 リノール酸 0.5g 0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0) 50.0ml 2% Tween20 15.0ml 蒸留水 35.0ml 抗酸化性物質(表3に記載の各試料) 試験濃度 試料を2%Tween20で予備乳化させてから全体を
混合し、エクセルオートホモジナイザーDX−70(日
本精機社製)を用いて、5000rpmで3分間乳化し
た。乳化液を100ml容共栓付三角フラスコに移し、
マグネチックスターラーで攪拌しながら、45℃で暗所
に放置した。試料を経時的にサンプリングし、チオバル
ビツール酸(TBA)を加えて発色させ、過酸化物の消
長を調べた。TBA値は、Tienらの方法(化学と生
物、30、9、604(1992))に従って判定し
た。TBA値(535nmの吸光度)が急激に上昇する
までの時間を脂質過酸化反応の誘導期ととらえ、各試料
の抗酸化性を評価した。
【0034】得られた結果を表3に示した。
【0035】
【表3】
【0036】(考察)この結果から明らかなように、本
発明品I、本発明品II、本発明品IIIは、単独では抗酸
化性を示さないが、ビタミンEとの共存により誘導期が
長くなった。リン脂質(PL)含量は卵黄や大豆由来の
ものと同等であるが、抗酸化剤の相乗効果(シネルギス
ト)は大きいことが認められた。
【0037】本実施例において、各試薬は下記の市販品
を使用した。 ビタミンE:DL−α−トコフェロール(Vitamin E)
和光一級(Assay 98.0%) リノール酸:リノール酸(Linoleic acid)生化学用和
光一級(Asaay 99.0%) 卵黄PL(卵黄リン脂質):レシチン、卵製(Lecithi
n, from Egg)和光一級 大豆PL(大豆リン脂質):レシチン、大豆製(Lecith
in, from Soybean)和光一級 尚、市販リン脂質(PL)の組成は、下記表4に示す通
りである。
【0038】
【表4】
【0039】
【実施例6:有効成分の製造(2)】バターミルクをろ
過し、常法により殺菌、濃縮、噴霧乾燥した。このよう
にして得たバターミルク粉100g対してヘキサン−エ
タノール−水(25:65:10)混合溶媒600ml
を加え、3時間攪拌抽出を行なった。抽出液を吸引ろ過
し、ろ液を減圧濃縮後、真空乾燥して乾燥物(本発明品
VI)6.9g得た。
【0040】
【実施例7:皮膚外用剤の調製】実施例で得た本発明品
を有効成分として用い、下記に示す組成にて皮膚外用剤
を調製した。処方例の配合中、「適量」とは、全体で1
00重量%になる量を意味する。 処方例1 クリーム(1) A (重量%) モノステアリン酸 ポリエチレングリコール(40.E.O) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 ビタミンE 0.1 本発明品I 0.5 本発明品III 0.5 B グリセリン 5.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
【0041】 処方例2 クリーム(2) A (重量%) モノステアリン酸 ポリエチレングリコール(40.E.O) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 ビタミンE 0.2 本発明品II 0.5 B グリセリン 5.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
【0042】 処方例3 乳液 A (重量%) モノステアリン酸 ポリオキシエチレンソルビタン(20.E.O) 1.0 モノステアリン酸 ポリオキシエチレンソルビタン(60.E.O) 0.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリン酸 0.5 ベヘニルアルコール 0.5 アボガド油 4.0 トリオクタン酸グリセリル 4.0 本発明品V 5.0 B 1,3−ブチレングリコール 5.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して乳液を製造した。
【0043】 処方例4 化粧水 A (重量%) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60.E.O.) 8.0 エタノール 15.0 本発明品III 0.1 エチルパラベン 0.1 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 1,3−ブチレングリコール 4.0 エデト酸二ナトリウム 0.01 精製水 適 量 上記の各成分を混合、均一に攪拌、溶解し、化粧水を製
造した。
【0044】 処方例5 親水性軟膏 A (重量%) ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 グリセリンモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 本発明品I 3.0 B プロピレングリコール 10.0 メチルパラベン 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して親水性軟膏を製造した。
【0045】 処方例6 ヘアーシャンプー A (重量%) ビタミンB12 0.05 N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸 40.00 トリエタノールアミン(30%) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.00 ポリオキシエチレンジオレイン酸メチル グルコシド(120E.O.) 2.00 本発明品IV 2.00 B パラオキシ安息香酸エチル 0.30 精製水 適 量 (製造方法)Aを均一に攪拌、溶解する。別に均一に加
温溶解したBを除々に加え、均一に攪拌してヘアーシャ
ンプーを製造した。
【0046】 処方例7 ヘアーリンス A (重量%) セチルアルコール 5.00 流動パラフィン 5.00 ラノリン 1.00 イソプロピルミリステート 10.00 本発明品VI 10.00 B 60%塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 5.00 ポリビニルアルコール 0.50 1,3−ブチレングリコール 5.00 精製水 適 量 (製造方法)Aを均一に攪拌、溶解し、別途Bを加温、
溶解する。AにBを加え乳化、攪拌し、冷却してヘアー
リンスを製造した。処方例1ないし7の外用剤は、いず
れも本発明品の目的を満足する効果を有することが確認
された。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る皮膚外用剤の有効成分であ
る牛乳脂肪球皮膜の抽出物は、優れた保湿作用を有する
だけでなく、使用感にも大変優れ、皮膚刺激性もなく極
めて安全性の高いものであって、長期使用に適した皮膚
外用剤である。また、本発明の有効成分はビタミンEと
の併用によって優れた抗酸化作用を奏するため、幅広い
機能性を持たせた皮膚外用剤として応用ができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アセトン/エーテル処理を行なった乾燥皮膚の
電導度変化に及ぼす本発明品II含有物の影響を示す。
【図2】乾燥皮膚の電導度変化に及ぼす本発明品II含有
物の影響を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/20 ADA A61K 35/20 ADA (72)発明者 植田 智子 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 大津 俊広 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 根岸 晴夫 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 桑田 有 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牛乳脂肪球皮膜から低級アルコールと水
    からなる溶媒及び/又はこれに更に水と混和しない低極
    性溶媒を用いて抽出した抽出物及び/又はその処理物を
    有効成分とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 牛乳脂肪球皮膜が、牛乳脂肪球皮膜を含
    有する乳製品であることを特徴とする請求項1に記載の
    皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 該処理物が、該抽出物の濃縮物、ペース
    ト状物、乾燥物及び/又は希釈物であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 該抽出物中に極性脂質、ミネラル類及び
    非蛋白態窒素化合物を含有することを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 該抽出物及び/又は該処理物にビタミン
    Eを添加してなる請求項1〜請求項4のいずれか1項に
    記載の皮膚外用剤。
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