JPH08311441A - フォトクロミック硬化体の製造方法 - Google Patents

フォトクロミック硬化体の製造方法

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JPH08311441A
JPH08311441A JP7124920A JP12492095A JPH08311441A JP H08311441 A JPH08311441 A JP H08311441A JP 7124920 A JP7124920 A JP 7124920A JP 12492095 A JP12492095 A JP 12492095A JP H08311441 A JPH08311441 A JP H08311441A
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acrylate
meth
photochromic
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Hironobu Nago
洋信 名郷
Kazumasa Itonaga
一正 糸永
Tomohito Imura
智史 伊村
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピロオキサジン系フォトクロミック硬化体
の初期着色が少なく、初期発色性能に優れた製造方法を
目的とする。 【構成】 不純物を有する未精製のポリアルキレングリ
コールジメタクリレート等の多官能性(メタ)アクリレ
ート系単量体とスピロオキサジン系フォトクロミック化
合物にグリシジルメタクリレート等の分子中に少なくと
も1個のエポキシ基を有する化合物を含有させて重合す
るフォトクロミック硬化体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトクロミック作用
に優れた硬化体を製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目
をひいてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるい
は水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速や
かに色が変わり、光の照射を止めて暗所に置くと元の色
に戻る可逆作用のことである。この性質を有する化合物
は、フォトクロミック化合物と呼ばれ、従来から種々の
構造の化合物が合成されてきたが、これらのフォトクロ
ミック化合物は、可逆的な耐久性に乏しいという欠点を
もっている。
【0003】新規な耐久性が改善されたフォトクロミッ
ク化合物としてスピロオキサジン系フォトクロミック化
合物(以下、単にオキサジン化合物と略す)、フルギミ
ド系フォトクロミック化合物(以下、単にフルギミド化
合物と略す)及びクロメン系フォトクロミック化合物
(以下、単にクロメン化合物と略す)などが種々知られ
ている。(USP4,882,438、USP4,96
0,678、USP5,130,058、特開昭62−
288830号、USP5,106,998、特開平
2−28154号、特開平3−11074号、特開平3
−133988号)。
【0004】又、特開平5−306392号では、フル
ギド化合物の耐久性をさらに向上させる成分として、エ
ポキシ基を有する化合物を併用することが提案されてい
る。
【0005】又、特開昭62−187784号には、オ
キサジン化合物をラジカル重合性単量体(以下、単に単
量体と略す)に混合溶解し重合開始剤の存在下硬化させ
る場合、オキサジン化合物が重合開始剤により劣化する
のを防ぐ方法として、高反応性の多官能性(メタ)アク
リレート系単量体を使用し、重合開始剤濃度を規定する
フォトクロミック樹脂の製造方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記フォトクロミック
化合物は、優れた可逆的な耐久性を示すが、この中でも
オキサジン化合物は一般的に光による劣化を受けにく
く、太陽光または太陽光に類似した光を連続的に照射す
る場合、その初期発色性能の低下が少なく、耐光性にお
いて優れた性能を持つ化合物として知られる。しかしな
がらこれらの化合物と単量体とを混合溶解し、重合硬化
(以下、単に練り混み法と略す)させることで簡便に硬
化体を製造し、その硬化体を各種の用途に使用するため
には、その化合物の特性を十分に発揮できる硬化体の製
造方法が必要である。
【0007】例えば、眼鏡レンズとして広く使用されて
いるジエチレングリコールビスアリルカーボネートを前
記フォトクロミック化合物と練り混み法で硬化した硬化
体では、フォトクロミック化合物が硬化時のラジカル種
の作用により劣化し、初期発色性能が低下するという問
題点を有する。
【0008】また、前記特開昭62−187784号記
載の多官能性(メタ)アクリレート系単量体を用いオキ
サジン化合物を該特許記載の重合開始剤濃度において練
り混み法で硬化させる方法では、十分に精製した多官能
性(メタ)アクリレート系単量体を用いた場合、硬化体
のフォトクロミック性能が十分なものが得られるが、一
般に市販されている多官能性(メタ)アクリレート系単
量体とオキサジン化合物を混合すると、その混合溶液が
著しく着色し、更に該特許記載の製造法に従い硬化する
と、硬化体の着色が著しいばかりでなく初期発色性能が
著しく低下する現象が見られる。
【0009】以上のように、オキサジン化合物と市販の
精製が十分でない多官能性(メタ)アクリレート系単量
体を用い、練り混み法により製造したフォトクロミック
硬化体は、満足のいく性能のものが得られなかった。
【0010】本発明では、オキサジン化合物と市販多官
能性(メタ)アクリレート系単量体を未精製のまま用
い、簡便な練り混み法でフォトクロミック性能に優れた
硬化体の製造方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、煩雑な精
製をすることなく市販の多官能性(メタ)アクリレート
系単量体をそのまま用い、オキサジン化合物との練り込
み法で硬化体を製造し、フォトクロミック性能が優れた
眼鏡レンズに代表されるフォトクロミック硬化体を製造
することについて鋭意研究を続けた。その結果、オキサ
ジン化合物を劣化させうる化学物質を不純物として含有
する多官能性(メタ)アクリレート系単量体とオキサジ
ン化合物からなる組成物よりフォトクロミック硬化体を
製造する場合において、その組成物中に分子中に少なく
とも1個のエポキシ基を有する化合物を含有させること
により、オキサジン化合物を多官能性(メタ)アクリレ
ート系単量体に混合しても著しい着色が起こらず、なお
且つ初期着色が少なく初期発色性能及びフォトクロミッ
ク作用の耐久性に優れたフォトクロミック硬化体が得ら
れることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】即ち本発明は、スピロオキサジン系フォト
クロミック化合物を劣化させうる化学物質を不純物とし
て含有する多官能性(メタ)アクリレート系単量体、前
記スピロオキサジン系フォトクロミック化合物及び重合
開始剤を含む組成物を重合させてフォトクロミック硬化
体を製造する方法において、当該組成物中に分子中に少
なくとも1個のエポキシ基を有する化合物を含有させて
重合することを特徴とするフォトクロミック硬化体の製
造方法である。
【0013】本発明において用いるオキサジン化合物を
劣化させうる化学物質を不純物として含有する多官能性
(メタ)アクリレート系単量体は、常圧における沸点が
高く、蒸留精製を行った場合、重合反応を起こし、工業
的に蒸留精製することが困難な市販の多官能性(メタ)
アクリレート系単量体(以下、単に多官能性(メタ)ア
クリレートと略す)である。通常の多官能性(メタ)ア
クリレートは、原料であるポリアルコール由来の、或は
エステル化反応由来の、更に重合禁止剤等の微量の不純
物を含有し、オキサジン化合物を混合溶解すると、溶液
が著しく着色する。またその着色した混合溶液を硬化す
ると、硬化体が著しく着色し初期発色性能も低下する。
しかしながらその着色した溶液にエポキシ化合物を添加
し混合攪拌することで、作用機構は不明であるが徐々に
着色が減少し、硬化体の着色がなく、発色性能が良好な
ものが得られる。多官能性(メタ)アクリレートと構造
が類似する蒸留により精製された単官能性(メタ)アク
リレート系単量体、例えばメタクリル酸メチル及びメタ
クリル酸ベンジル、又は十分に精製した多官能性(メ
タ)アクリレート系単量体では、オキサジン化合物を混
合溶解した場合、著しい着色がないこと及び硬化体の初
期フォトクロミック性能が十分であることより、多官能
性(メタ)アクリレート中に含まれる微量の不純物がオ
キサジン化合物の溶液状態での着色及び硬化中の劣化に
作用しているものと推定される。また精製が完全でなく
不純物の除去が十分でない場合、溶液状態での着色はな
いが硬化体が着色し初期発色性能が十分得られないこと
から、エポキシ化合物の存在なくして多官能性(メタ)
アクリレートからフォトクロミック硬化体を製造する場
合には、多官能性(メタ)アクリレート系単量体の品質
としては高純度のものが必要となる。
【0014】本発明の製造方法及び各成分を混合して組
成物とする際の順序としては、各成分をどのような順番
で混合して用いてもよいが、オキサジン化合物と多官能
性(メタ)アクリレートを先に混合すると混合溶液が着
色し、光又は混合溶液中に含まれる酸素等の不純物の影
響により、着色状態のオキサジン化合物が劣化しやすい
ため、多官能性(メタ)アクリレートとエポキシ化合物
を予め十分混合攪拌した後、オキサジン化合物を添加す
る方法が好ましい。これによりオキサジン化合物が組成
物中で著しく着色することを防ぐことができる。
【0015】本発明に用いられる多官能性(メタ)アク
リレートは、オキサジン化合物を劣化させうる化学物質
を不純物として含有するものであるが、一般に市販され
ている多官能性(メタ)アクリレートはこれにあてはま
り、公知の精製が十分でないものを何等制限なく用いる
ことができる。
【0016】代表的な多官能性(メタ)アクリレートと
しては、下記一般式(1)
【0017】
【化1】
【0018】(但し、R1は、水素原子またはメチル基
であり、R2は、炭素数2〜4のアルキレン基であり、
aは1〜10の整数である。)で示される単量体、或は
下記一般式(2)
【0019】
【化2】
【0020】(但し、R1は、水素原子又はメチル基で
あり、R3は、エチレン基又はプロピレン基であり、
b、c、d及びeはそれぞれ0〜10の整数であり、0
の場合結合手を示し、R4は、炭素数3〜10のアルキ
レン基又は下記式
【0021】
【化3】
【0022】で示される基又は下記式
【0023】
【化4】
【0024】で示される基又は下記式
【0025】
【化5】
【0026】{但し、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ
同一または異なる水素原子またはフッ素を除くハロゲン
原子を示す。}で示される基である。)で示される単量
体、或は下記一般式(3)
【0027】
【化6】
【0028】(但し、R1は、水素原子又はメチル基で
あり、R3は、エチレン基又はプロピレン基であり、f
は0〜10の整数であり、gは0又は1であり0の場合
は結合手を示し、hは0〜2の整数であり、R9は、水
素原子、ヒドロキシメチル基又は、メチル基、エチル基
等のアルキレン基である。)で示される単量体を挙げる
ことがことができる。
【0029】上記一般式(1)、(2)及び(3)で示
される多官能性(メタ)アクリレートを具体的に例示す
ると、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、2,2’−ビス(4−メタクリロイルオ
キシエトキシフェニル)プロパンのアクリル酸およびメ
タクリル酸エステル化合物、2,2’−ビス(4−メタ
クリロイルオキシ・ポリエトキシフェニル)プロパンの
アクリル酸およびメタクリル酸エステル化合物、2,
2’−ビス(4−メタクリロイルオキシプロポキシフェ
ニル)プロパンのアクリル酸およびメタクリル酸エステ
ル化合物、2,2’−ビス(4−メタクリロイルオキシ
・ポリプロポキシフェニル)プロパンのアクリル酸およ
びメタクリル酸エステル化合物、2,2’−ビス
[(3,5−ジブロモ−4−メタクリロイルオキシエト
キシ)プロパンのアクリル酸およびメタクリル酸エステ
ル化合物、水添加ビスフェノールAエチレンオキサイド
又はプロピレンオキサイド付加物のアクリル酸およびメ
タクリル酸エステル化合物、ジメチロールトリシクロデ
カンジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロ
デカンポリエトキシジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレングリ
コール又はポリエチレングリコールとグリシジル(メ
タ)アクリレートの反応生成物、プロピレングリコール
又はポリプロピレングリコールとグリシジル(メタ)ア
クリレートの反応生成物、ビスフェノールAエチレンオ
キサイド又はプロピレンオキサイド付加物とグリシジル
(メタ)アクリレートの反応生成物、水添加ビスフェノ
ールAエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付
加物とグリシジル(メタ)アクリレートの反応生成物等
が挙げられる。これら多官能性(メタ)アクリレートは
一種または二種以上を混合して使用しても何等差し支え
ない。なお本発明において、(メタ)アクリレートとは
メタクリレート化合物とアクリレート化合物を総称す
る。
【0030】本発明で用いられる分子中に少なくとも1
個のエポキシ基を有する化合物(以下、エポキシ化合物
という)は公知の化合物を何ら制限なく採用される。例
えば、一価、二価、三価アルコール等のアルコール性水
酸基含有化合物、または、フェノール、ハイドロキノン
等のフェノール性水酸基含有化合物とエピクロルヒドリ
ンとの反応生成物、あるいは、安息香酸、テレフタル酸
等のカルボン酸とエピクロロヒドリンとの反応生成物を
挙げることができる。代表的なエポキシ化合物は、下記
一般式で表すことができる。
【0031】
【化7】
【0032】(但し、Aは、n価のアルコール性水酸基
含有化合物の残基、n価のフェノール性水酸基含有化合
物の残基、または、n価のカルボン酸残基であり、R1
は水素原子またはメチル基であり、nは1〜4の整数で
ある。) 本発明におけるエポキシ化合物は、分子中に更に少なく
とも1個の不飽和二重結合基をも有するものであること
が好ましい。このような不飽和二重結合基とエポキシ基
とを有する化合物を使用し、フォトクロミック化合物と
の組成物を重合してフォトクロミック硬化体を製造すれ
ば、分子中に少なくとも不飽和二重結合基と少なくとも
1個のエポキシ基とを有する化合物が重合して高分子マ
トリックスに固定されるために、このような化合物を大
量に使用してもフォトクロミック樹脂の物性を損なうこ
とが防止できる。
【0033】不飽和二重結合基としては、一般には、ビ
ニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基
等をあげることができるが、良好なフォトクロミック物
性を得るためにはアクリロイル基またはメタクリロイル
基が好ましい。
【0034】先ず不飽和二重結合基を有さないエポキシ
化合物として、本発明において好適に使用できるエポキ
シ化合物を示せば、前記した一般式において、nは1ま
たは2であり、Aは、nが1のときは水酸基で置換され
ていてもよい炭素数2〜20のアルキル基、−R−(O
R)m−OH(但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基
であり、mは1〜20の整数である。)で示される基、
水酸基で置換されていてもよい炭素数6〜7のシクロア
ルキル基、水酸基で置換されていてもよいフェニル基、
またはカルボキシル基で置換されていてもよいベンゾイ
ル基であり、nが2のときは水酸基で置換されていても
よい炭素数2〜20のアルキレン基、−R−(OR)m
−(但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基であり、m
は1〜20の整数である。)で示される基、水酸基で置
換されていてもよい炭素数6〜7のシクロアルキレン
基、水酸基で置換されていてもよいフェニレン基、また
はフタロイル基、イソフタロイル基、もしくはテレフタ
ロイル基、または
【0035】
【化8】
【0036】である化合物である。
【0037】次に少なくとも1個の不飽和二重結合基を
も有するエポキシ化合物として、本発明において好適に
使用できる代表的な化合物を一般式で例示すれば、次の
ものが示される。
【0038】
【化9】
【0039】(ただし、R1およびR12は、それぞれ水
素原子またはメチル基であり、R10およびR11は、それ
ぞれ同種または異種のヒドロキシル基で置換されていて
もよい炭素数1〜4のアルキレン基、または
【0040】
【化10】
【0041】であり、mおよびnは、それぞれ0または
1である。) 上記式中のR10で示されるアルキレン基は、メチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、トリメチ
レン基、テトラメチレン基等を例示することができる。
【0042】エポキシ化合物として、本発明において好
適に使用できる化合物を具体的に示すと次のとおりであ
る。
【0043】分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有
するが、不飽和二重結合基を有さない化合物としては、
例えば、エチレングリコールグリシジルエーテル、プロ
ピレングリコールグリシジルエーテル、グリセロールポ
リグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジル
エーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ブチ
ルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサン
ジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAまた
は水素化ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加
物、テレフタル酸ジグリシジルエステル、スピログリコ
ールジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジ
ルエーテル等を挙げることができる。
【0044】また、分子中に少なくとも1個の不飽和二
重結合基と少なくとも1個のエポキシ基とを有する化合
物としては、例えば、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、β−メチルグリシジルアクリレー
ト、β−メチルグリシジルメタクリレート、ビスフェノ
ールA−モノグリシジルエーテル−メタクリレート、4
−グリシジルオキシブチルメタクリレート、3−(グリ
シジル−2−オキシエトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、3−(グリシジルオキシ−1−イソ
プロピルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−(グリシジルオキシ−2−ヒドロキシプロピル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート等のメ
タクリレート化合物またはアクリレート化合物をあげる
ことができる。
【0045】本発明のエポキシ化合物の配合量は、前記
多官能性(メタ)アクリレート中の不純物の量によって
異なるため一概に規定できないが、一般に市販されてい
る多官能性(メタ)アクリレートを用いる場合、全単量
体100重量部に対して1重量部以上用いれば硬化体の
着色を押さえることができ、また通常30重量部まで配
合しても十分な強度を持つ硬化体が得られる。但し、不
飽和二重結合基を有さないエポキシ化合物を用いる場
合、全単量体に対し、不飽和二重結合基を有さないエポ
キシ化合物の量があまりにも多すぎると硬化体の硬化の
妨げになるため、全単量体100重量部に対して1〜1
0重量部、さらに1〜5重量部の範囲であることが好適
である。
【0046】なお上記した全単量体とは、ラジカル重合
を起こしうるエポキシ基および/または不飽和二重結合
基を有する化合物を示し、多官能性(メタ)アクリレー
ト、エポキシ化合物及び必要に応じて配合する後述する
他の単量体のすべてを云う。以下に述べる場合も、これ
に準じる。
【0047】本発明におけるオキサジン化合物は、スピ
ロオキサジン骨格を有し、フォトクロミック性を有する
公知の化合物が何等制限なく採用でき、下記式(4)で
示されるスピロオキサジン化合物が好適に使用される。
【0048】
【化11】
【0049】ここで、一般式(4)において、R13、R
14およびR15は、それぞれ同一または異なるアルキル
基、シクロアルキル基、シクロアルアルキル基、アルコ
キシ基、アルキレンオキシアルキル基、アルコキシカル
ボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アリーロキシ基、アルキレンチオア
ルキル基、アシル基、アシロキシ基またはアミノ基であ
り、R14およびR15は、一緒になって環を形成してもよ
く、R13、R14およびR15は置換基を有してもよく、置
換基としては上記のような基のほかに、ハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基または複素環基等が上げられる。ま
た、
【0050】
【化12】
【0051】で示される基は、それぞれ置換されていて
もよい芳香族炭化水素基または不飽和複素環基であり、
【0052】
【化13】
【0053】で、示される基は、それぞれ置換されてい
てもよい芳香族炭化水素基または不飽和複素環基であ
る。置換基としては上記のR13、R14およびR15で述べ
たものと同じ基を選択できるが、中でも
【0054】
【化14】
【0055】(但し、R16およびR17は置換されても良
い、アルキル基、アルコキシ基またはアリル基等であ
り、またR16およびR17は互いに結合、環化し、含窒素
複素環を形成しても良い。)で示される基を有するオキ
サジン化合物が、初期のフォトクロミック性能において
その発色濃度が高い点で好適である。
【0056】本発明において、好適に使用できるオキサ
ジン化合物を具体的に示すと、次のような化合物を例示
することができる。
【0057】(1):6’−フルオロ−1’−メチル−
8''−メトキシ−6''−モルホリノジスピ ロ(シク
ロヘキサン−1,3’−(3H)インドール−2’−
(1’H), 3''−(3H)ナフト(3,2−a)
(1,4)オキサジン) (2):1’−メトキシカルボニルメチル−8''−メトキ
シ−6''−(4−メチルピ ペラジノ)ジスピロ(シ
クロヘキサン−1,3’−(3H)インドール−2
’−(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−
a)(1,4)オキサジ ン) (3):5’−フルオロ−1’−メチル−6''−ピペリジ
ノジスピロ(シクロヘキサ ン−1,3’−(3H)
インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) (4):1’−メチル−8''−メトキシジスピロ(シクロ
ヘキサン−1,3’−(3 H)インドール−2’−
(1’H),3''−(3H)ナフト(2,3−a)
(1,4)オキサジン) (5):6’−フルオロ−1’,7’−ジメチル−6''−
モルホリノジスピロ(シク ロヘキサン−1,3’−
(3H)インドール−2’−(1’H),3''−(3
H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン) (6):6’−フルオロ−1’,5’−ジメチル−6''−
モルホリノジスピロ(シク ロヘキサン−1,3’−
(3H)インドール−2’−(1’H),3''−(3
H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン) (7):6’−フルオロ−1’−イソブチル−6''−モル
ホリノジスピロ(シクロヘ キサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)
ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン) (8):6’−フルオロ−5’−メチル−1’−イソブチ
ル−6''−モルホリノジス ピロ(シクロヘキサン−
1,3’−(3H)インドール−2’−(1’H),
3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキ
サジン) (9):6’−フルオロ−5’−メチル−1’−ネオペン
チル−6''−モルホリノジ スピロ(シクロヘキサン
−1,3’−(3H)インドール−2’−(1’H),
3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オ
キサジン) (10):1’,3’,3’−トリメチル−6''−ピペリジ
ノジスピロ((3H)イン ドール−2’−(1’
H),3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)
オキサジン) (11):3’,3’−ジメチル−1’−イソブチル−ジス
ピロ((3H)インドール−2’−(1’H),3''−
(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オ キサジ
ン) (12):1’,3’,3’−トリメチル−ジスピロ((3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) 本発明において、エポキシ化合物の存在下ではオキサジ
ン化合物の着色が起こらず、その組成物の着色が減少
し、猶且つ硬化体においても初期発色性能が向上する。
したがって、オキサジン化合物の配合量は、広い範囲か
ら採用することができる。しかし、オキサジン化合物の
量があまりに少ないときには良好な初期発色性能が得ら
れず、あまりに多いときにはオキサジン化合物の凝集が
起き、フォトクロミック性の耐久性が急激に低下する。
このため全単量体100重量部に対して、オキサジン化
合物は、通常0.001〜10重量部の範囲で用いら
れ、好ましくは0.01〜5重量部、より好ましくは
0.01〜1重量部の範囲で用いられる。
【0058】また本発明はオキサジン化合物以外のフォ
トクロミック化合物であるクロメン化合物及びフルギド
化合物の3つの化合物を併用し、各用途に応じたより完
成度の高いフォトクロミック硬化体を製造できる。例え
ば、オキサジン化合物は、主として青系に発色する化合
物が知られているが、グレー又はブラウンといった中間
色を要求されるフォトクロミック眼鏡用途に本発明で得
られるフォトクロミック硬化体を供する場合、クロメン
化合物とフルギミド化合物の併用によりニュートラルな
グレー、ブラウンに発色し、なお且つ耐久性に優れた硬
化体を製造することができる。このクロメン化合物は、
主に黄系に発色する化合物であって、青との組み合わせ
で中間色を作るには必要であり、且つフルギミド化合物
はオキサジン化合物と同様に主として青系に発色する
が、発色時の可視光の吸収において、オキサジンと比較
し、より幅広い吸収をもつため深みのある色を作ること
ができる。上記のフルギド化合物及びクロメン化合物
は、USP4,882,438、USP4,960,6
78、USP5,130,058、USP5,106,
998等で公知の化合物を好適に使用できる。
【0059】本発明において好適に使用できるフルギド
系フォトクロ化合物を一般式で示すと 一般式(5)で
示すことができる。
【0060】
【化15】
【0061】〔但し、
【0062】
【化16】
【0063】はそれぞれ置換基を有していてもよい二価
の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素環基であ
り、R18は、アルキル基、アリール基、置換基を有し
ていても良いシクロプロピル基または一価の複素環基で
あり、
【0064】
【化17】
【0065】は、ノルボルニリデン基またはアダマンチ
リデン基であり、Xは、酸素原子、基>N−R19,基>
N−A1−B1−(A2)k−(B2)l−R20,基 >N−A3−
A4,または基>N−A3−R21である(ここで、R
19は、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、
R20は、アルキル基、ナフチル基またはナフチルアルキ
ル基であり、R21は、ハロゲン原子、シアノ基またはニ
トロ基であり、A1,A2およびA3は、同一もしくは異
なるアルキレン基、アルキリデン基、シクロアルキレン
基またはアルキルシクロアルカン−ジイル基であり、A
4は、ナフチル基であり、B1およびB2は、同一もしく
は異なる
【0066】
【化18】
【0067】であり、kおよびlは、それぞれ独立して
0または1を示すが、kが0の時はlは0である)〕 上記一般式(5)中、
【0068】
【化19】
【0069】で示される二価の芳香族炭化水素基として
は、ベンゼン環1個またはその2〜3個の縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができ、また、二価の不
飽和複素環基としては、酸素原子、窒素原子、またはイ
オウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環ま
たはこれとベンゼン環との縮合環から誘導される二価の
基を挙げることができる。
【0070】二価の芳香族炭化水素基を具体的に例示す
ると、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナントレン環、
アントラセン環等から誘導される炭素数6〜14の基を
あげることができ、また、二価の不飽和複素環基を具体
的に例示すると、フラン環、ベンゾフラン環、ピリジン
環、キノリン環、イソキノリン環、ピロール環、チオフ
ェン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環等から誘導
される炭素数4〜9の基を挙げることができる。該二価
の芳香族炭化水素基または不飽和複素環基は置換基を有
してもよく、これらの置換基としては、特に制限されな
いが、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子:
メチル基、エチル基等の炭素数1〜4のアルキル基:メ
トキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ
基:フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜
10のアリール基:炭素数7〜14のアルコキシアリー
ル基(炭素数1〜4のアルコキシ基で置換された炭素数
6〜10のアリール基):アミノ基:ニトロ基:シアノ
基等を例示することができる。
【0071】上記一般式(5)中、R18で示されるアル
キル基、アリール基および複素環基は、上記置換基の場
合と同じものが例示される炭素数1〜4のアルキル基並
びに炭素数6〜10のアリール基、および酸素原子、窒
素原子、またはイオウ原子を環構成原子として1〜2個
含む5〜7員環またはこれとベンゼン環との縮合環から
誘導される一価の基を挙げることができる。
【0072】基Xが窒素原子を含む基である場合のR19
で示されるアルキル基、アリール基はR18と同じものが
例示できる。同じくA1、A2およびA3で示されるアル
キレン基は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基等の炭素数1〜4の
基であることが好ましく、アルキリデン基は、エチリデ
ン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基等の炭素数
2〜4の基であることが好ましく、また、シクロアルキ
レン基は、シクロヘキシレン基が好ましく、さらにアル
キルシクロアルカン−ジイル基は、ジメチルシクロヘキ
サン−ジイル基が好ましい。更にR20で示されるアルキ
ル基は上記R18と同様であり、ナフチルアルキル基は、
ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等の炭素数11〜
14の基であることが好ましい。
【0073】上記一般式で示されるフルギド系フォトク
ロ化合物のなかでも、フォトクロミック作用の耐久性等
を勘案すると、R18がアルキル基及びシクロプロピル基
であり、Xが>N−Rであり〔Rは炭素数1〜4のシア
ノアルキル基、炭素数1〜4のニトロアルキル基、また
は炭素数3〜9のアルコキシカルボニルアルキル基(炭
素数1〜4のアルコキシ基と炭素数1〜4のアルキレン
基を含む)〕、
【0074】
【化20】
【0075】はアダマンチリデン基であり、
【0076】
【化21】
【0077】は、炭素数6〜10のアリール基または炭
素数7〜14のアルコキシアリール基(炭素数1〜4の
アルコキシ基で置換された炭素数6〜10のアリール
基)で置換されていてもよい複素環基、特にチオフェン
環から誘導される基である化合物が好ましい。
【0078】本発明において好適に使用されるクロメン
化合物は、下記一般式(6)で示すことができる。
【0079】
【化22】
【0080】〔但し、R22、R23、R24およびR
25は、それぞれ同一または異なる水素原子、アルキル
基、アリール基、置換アミノ基または飽和複素環基であ
り、R24およびR25は、一緒になって環を形成していて
もよく、
【0081】
【化23】
【0082】で示される基は、それぞれ炭素数1〜20
のアルキル基、または炭素数1〜20のアルコキシ基で
置換されていてもよい二価の芳香族炭化水素基または二
価の不飽和複素環基である。〕 上記一般式(6)中、R22、R23、R24およびR25で示
されるアルキル基、アリール基は、前記一般式(5)で
説明したアルキル基およびアリール基を採用でき、置換
アミノ基は、上記したアルキル基またはアリール基で水
素原子の少なくとも1つが置換されたアミノ基を挙げる
ことができ、また、飽和複素環基は、ピロリジン環、イ
ミダゾリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホ
リン環等の窒素原子、酸素原子、またはイオウ原子を環
構成原子として1〜2個含む5〜6員環から誘導される
一価の基を挙げることができる。
【0083】一般式(6)中、R24およびR25が一緒に
なって形成する環としては、ノルボルニリデン基、ビシ
クロ[3.3.1]9−ノニリデン基等をあげることが
できる。
【0084】また、一般式(6)中、
【0085】
【化24】
【0086】で示される二価の芳香族炭化水素基または
二価の不飽和複素環基は、前記一般式(5)における基
と同様のものが例示され、更にこれらの基は置換基を有
してもよく、その置換基としては特に制限されないが、
例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子:メチル
基、エチル基等の炭素数1〜20のアルキル基:メトキ
シ基、エトキシ基等の炭素数1〜20のアルコキシ基:
フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜10
のアリール基:アミノ基:ニトロ基:シアノ基等を例示
することができる。
【0087】上記クロメン系フォトクロ化合物のなか
で、特にR22およびR23は共に水素原子であり、R24お
よびR25は、それぞれ同一または異なる炭素数1〜4の
アルキル基であるか、これらが一緒になって形成された
ビシクロ〔3.3.1〕9−ノニリデン基またはノルボ
ルニリデン基であり、
【0088】
【化25】
【0089】は、炭素数1〜20のアルキル基または炭
素数1〜20のアルコキシ基で置換されていてもよいナ
フタレン環から誘導される基である化合物が好適に使用
できる。
【0090】本発明において好適に使用できるフルギド
化合物およびクロメン化合物を示すと、次のような化合
物を例示することができる。
【0091】フルギド化合物: N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチル−
2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェン
ジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.
1.1〕デカン) N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(p−メ
トキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチルス
ピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイ
ミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1〕デカン) 6,7−ジヒドロ−N−メトキシカルボニルメチル−
4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) 6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−(p−メチルフ
ェニル)−N−ニトロメチルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−シクロプ
ロピル−3−メチルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオ
フェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.
3.1.1〕デカン) N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−シクロプ
ロピル−スピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカ
ルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.
1〕デカン) クロメン化合物: スピロ〔ノルボルナン−2,2′−〔2H〕ベンゾ
〔h〕クロメン〕 スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,2′−
〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 7′−メトキシスピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナ
ン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 7′−メトキシスピロ〔ノルボルナン−2,2′−
〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 2,2−ジメチル−7−オクトキシ〔2H〕ベンゾ
〔h〕クロメン 本発明において、全単量体100重量部に対するクロメ
ン又はフルギド化合物の配合量は、通常0.001〜1
0重量部の範囲で、好ましくは0.01〜1重量部の範
囲で用いられ、この範囲において最も良好なフォトクロ
ミック性能が得られる。
【0092】本発明において、前記多官能性(メタ)ア
クリレートだけでなく、公知の他の単量体を必要に応じ
て配合して硬化体とすることができる。好適に用いられ
る他の単量体を例示すれば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、イソボルニル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニル、トリ
ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、アルコキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、アルコキシポリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)ア
クリレート、スチレン、クロロスチレン、α−メチルス
チレン、α−メチルスチレンダイマー、ビニルナフタレ
ン、イソプロペニルナフタレン、ブロモスチレン、ジビ
ニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物等である。これら
の他の単量体は一種または二種以上を本発明の重合組成
物中に混合して使用でき、その配合量は使用する用途に
応じて、決定していけばよいが、全単量体100重量部
に対し、通常0.5〜80重量部、得られるフォトクロ
ミック樹脂の耐熱性を考慮すると、0.5〜30重量部
の範囲で使用できる。
【0093】本発明で用いられる重合開始剤としては特
に限定されず、公知のものが使用できるが、代表的なも
のを例示すると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロ
ロベンゾイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイ
ド等のジアシルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシネオ
デカネート、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート等のパーオキシエステル;
ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec
−ブチルパーオキシジカーボネート等のパーカーボネー
ト;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等をあ
げることができる。
【0094】重合開始剤の使用量は、重合条件や開始剤
の種類、前記単量体の組成によって異なり、一概に限定
できないが、一般的には全単量体100重量部に対して
0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量
部の範囲が好適である。
【0095】本発明の重合性組成物から硬化体を得る重
合方法は特に限定的でなく、公知のラジカル重合方法を
採用できる。重合開始手段は、種々の過酸化物やアゾ化
合物などのラジカル重合開始剤の使用、又は、紫外線、
α線、β線、γ線等の照射あるいは両者の併用によって
行うことができる。代表的な重合方法を例示すると、エ
ラストマーガスケット又はスペーサーで保持されている
モールド間に、ラジカル重合開始剤を含む本発明のフォ
トクロミック組成物を注入し、加熱炉中で重合させた
後、取り外す注型重合を採用することができる。
【0096】重合条件のうち、特に温度は得られるフォ
トクロミック硬化体の性状に影響を与える。この温度条
件は、開始剤の種類と量や単量体の種類によって影響を
受けるので一概に限定はできないが、一般的に比較的低
温で重合を開始し、ゆっくりと温度を上げていき、重合
終了時に高温下に硬化させる所謂テーパ型の2段重合を
行うのが好適である。重合時間も温度と同様に各種の要
因によって異なるので、予めこれらの条件に応じた最適
の時間を決定するのが好適であるが、一般に2〜40時
間で重合が完結するように条件を選ぶのが好ましい。
【0097】勿論、前記重合に際し、離型剤、紫外線吸
収剤、紫外線安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、帯電防
止剤、蛍光染料、染料、顔料、香料等の各種安定剤、添
加剤は必要に応じて選択して使用することができる。
【0098】本発明のフォトクロミック組成物には、上
記した紫外線安定剤を混合して使用することがフォトク
ロミック化合物の耐久性をさらに向上させることができ
るために好適である。特に、フルギド化合物は、紫外線
安定剤による耐久性向上の効果が大きいために、前記し
たようなオキサジン化合物、フルギド化合物とクロメン
化合物を混合して使用する場合に、これらの化合物の中
間色の経時的な変化を良好に防止することができる。
【0099】紫外線安定剤としては、ヒンダードアミン
光安定剤、ヒンダードフェノール光安定剤、イオウ系酸
化防止剤、亜リン酸エステル化合物を好適に使用するこ
とができるが、特に、分子中にヒンダードアミン構造を
有するヒンダードアミン光安定剤が好適である。
【0100】上記した紫外線安定剤の使用量は特に制限
されるものではないが、通常は全単量体100重量部に
対して0.01〜5重量部、さらに0.02〜1重量部
の範囲であることが好適である。
【0101】更に又、赤外線吸収剤を混合して使用する
と、フォトクロミック作用の他にも赤外線吸収能も有す
るフォトクロミック硬化体を得ることができる。赤外線
吸収剤としてはポリメチン系化合物、ジイモニウム系化
合物、シアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ア
ルミニウム系化合物が使用できるが、分子吸光係数が大
きく、少量の添加で効果を発揮するジイモニウム系化合
物が好適である。
【0102】赤外線吸収剤の配合量は、全単量体100
重量部に対して、0.0001〜1重量部、さらに0.
001〜0.01重量部であることが好ましい。
【0103】上記の方法で得られるフォトクロミック硬
化体は、その用途に応じて以下のような処理を施すこと
もできる。即ち、分散染料などの染料を用いる染色、シ
ランカップリング剤やケイ素、ジルコニウム、アンチモ
ン、アルミニウム、スズ、タングステン等のゾルを主成
分とするハードコート剤や、SiO2、TiO2、ZrO
2等の金属酸化物の薄膜の蒸着や有機高分子の薄膜の塗
布による反射防止処理、帯電防止処理等の加工および2
次処理を施すことも可能である。
【0104】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いて、フォトクロ
ミック硬化体を製造することにより、初期着色が少な
く、初期発色性能及びフォトクロミック作用の耐久性に
優れたフォトクロミック硬化体を得ることができる。本
発明により、フォトクロミックレンズ用途等に供する熱
硬化性樹脂で、オキサジン化合物を含むフォトクロミッ
ク硬化体を、簡便な方法である練り混み法によって製造
することが可能となった。
【0105】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために、実
施例を掲げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0106】以下の例で使用した化合物は下記のもので
ある。
【0107】[分子中に少なくとも1個のエポキシ基を
有する化合物] GMA:グリシジルメタクリレート GA:グリシジルアクリレート MGMA:β−メチルグリシジルメタクリレート MGA:β−メチルグリシジルアクリレート BPMGMA:ビスフェノールA−モノグリシジルエー
テルメタクリレート GBMA:4−グリシジルオキシブチルメタクリレート GEHPMA:3−(グリシジル−2−オキシエトキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート GIHPA:3−(グリシジルオキシ−1−イソプロピ
ルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート EGGE:エチレングリコールグリシジルエーテル PGGE:プロピレングリコールグリシジルエーテル FDGE:テレフタル酸ジグリシジルエステル HDGE:ハイドロキノンジグリシジルエーテル BGE:ブチルグリシジルエーテル HDGE:1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエー
テル [多官能性(メタ)アクリレート] 3G:トリエチレングリコールジメタクリレート(商品
名:NKエステル3G、新中村化学工業(株)社製) 4G:テトラエチレングリコールジメタクリレート(ポ
リエチレングリコールの混の混合物で、エチレンオキサ
イド鎖の平均モル数が4である単量体)(商品名:NK
エステル4G、新中村化学工業(株)社製) 3PG:トリプロピレングリコールジメタクリレート
(商品名:NKエステル3PG、新中村化学工業(株)
社製) 4PG:テトラプロピレングリコールジメタクリレート
(ポリプロピレングリコールの混合物で、プロピレンオ
キサイド鎖の平均モル数が4である単量体)(商品名:
NKエステル4PG、新中村化学工業(株)社製) BP−2EM:2,2’−ビス(4−メタクリロイルオ
キシポリエトキシフェニル)プロパンのメタクリル酸エ
ステル化合物(エチレンオキサイド鎖の平均モル数が
2.2である混合物)(商品名:ライトエステルBP−
2EM、共栄社化学(株)社製) BR−MA:2,2’−ビス[(3,5−ジブロモ−4
−メタクリロイルオキシエトキシ)プロパンのメタクリ
ル酸エステル化合物(商品名:ライトエステルBR−M
A、共栄社化学(株)社製) TEGDMA:トリエチレングリコールジメタクリレー
ト(商品名:TEGDMA、三菱瓦斯化学(株)社製) 3EG:トリエチレングリコールジメタクリレート(商
品名:ライトエステル3EG、共栄社化学(株)社製) PRO−631:2,2’−ビス(4−メタクリロイル
オキシポリエトキシフェニル)プロパンのメタクリル酸
エステル化合物(商品名:PRO−631、サートマー
(株)社製) [他の単量体] MMA:メタクリル酸メチル MS:α−メチルスチレン MSD:α−メチルスチレンダイマー BzMA:メタクリル酸ベンジル HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート [精製した多官能性(メタ)アクリレート] P1−3G:トリエチレングリコールジメタクリレート
(商品名:NKエステル3G、新中村化学工業(株)社
製)を1規定の塩酸水溶液、10重量%の炭酸ナトリウ
ム水溶液及び精製水で各2回づつ洗浄したもの。
【0108】P2−3G:トリエチレングリコールジメ
タクリレート(商品名:NKエステル3G、新中村化学
工業(株)社製)500gをアルミナを充填したカラム
を通じ、その初めに留出した20gのトリエチレングリ
コールジメタクリレート。
【0109】[スピロオキサジン化合物] SP1:6’−フルオロ−1’−メチル−8''−メトキ
シ−6''−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,
3’−(3H)インドール−2’−(1’H),
3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサ
ジン) SP2:1’−メトキシカルボニルメチル−8''−メト
キシ−6''−(4−メチルピペラジノ)ジスピロ(シク
ロヘキサン−1,3’−(3H)インドール−2’−
(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−a)
(1,4)オキサジン) SP3:5'-フルオロ-1'-メチル-6''−ピペリジノジスピロ(シクロ
ヘキサン−1,3’−(3H)インドール−2’−
(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−a)
(1,4)オキサジン) SP4:1’−メチル−8''−メトキシジスピロ(シク
ロヘキサン−1,3’−(3H)インドール−2’−
(1’H),3''−(3H)ナフト(2,3−a)
(1,4)オキサジン) SP5:6’−フルオロ−1’,7’−ジメチル−6''
−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−
(3H)インドール−2’−(1’H), 3''
−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジ
ン) SP6:6’−フルオロ−1’,5’−ジメチル−6''
−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−
(3H)インドール−2’−(1’H), 3''
−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジ
ン) SP7:6’−フルオロ−1’−イソブチル−6''−モ
ルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) SP8:6’−フルオロ−5’−メチル−1’−イソブ
チル−6''−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−
1,3’−(3H)インドール−2’−(1’H),
3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサ
ジン) SP9:6’−フルオロ−5’−メチル−1’−ネオペ
ンチル−6''−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−
1,3’−(3H)インドール−2’−(1’H),
3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサ
ジン) SP10:1’,3’,3’−トリメチル−6''−ピペ
リジノジスピロ((3H) インドール−2’
−(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−a)
(1,4)オキサジン) SP11:3’,3’−ジメチル−1’−イソブチル−
ジスピロ((3H)インドール−2’−(1’H),
3''−(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサ
ジン) SP12:1’,3’,3’−トリメチル−ジスピロ
((3H)インドール−2’−(1’H),3''−(3
H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン) [フルギド化合物] F1:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチ
ル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフ
ェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.
3.1.1〕デカン) F2:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(p
−メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベ
ンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−ト
リシクロ〔3.3.1.1〕デカン) F3:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチ
ルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキ
シイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1〕デカ
ン) [クロメン化合物] C1:スピロ〔ノルボルナン−2,2′−〔2H〕ベン
ゾ〔h〕クロメン〕 C2:スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,
2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕 クロメン〕 C3:7′−メトキシスピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕
ノナン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 実施例1 表1に示した各種のエポキシ化合物と単量体〔多官能性
(メタ)アクリレート、他の単量体〕を室温で2時間混
合攪拌した。その混合溶液の中に、オキサジン化合物S
P5:6’−フルオロ−1’,7’−ジメチル−6''−
モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン)を0.04
重量部、ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサネートを1重量部添加してよく混
合した。オキサジン化合物を溶解した後の混合溶液の色
の変化はほとんどなかった。この混合液をガラス板とエ
チレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケットで構成
された鋳型の中へ注入し、注型重合を行った。重合は空
気炉を用い、30℃から90℃で18時間かけ、徐々に
温度を上げていき、90℃に2時間保持した。重合終了
後、鋳型を空気炉から取り外し、放冷後、硬化体を鋳型
のガラス型から取り外した。
【0110】得られたフォトクロミック硬化体(厚み2
mm)のフォトクロミック特性を次の方法で測定し、そ
の結果を表1に示した。
【0111】(1)発色濃度 得られた硬化体(厚み2mm)に、浜松ホトニクス製の
キセノンランプL−2480(300W)SHL−10
0をエアロマスフィルター(コーニング社製)を介して
20℃±1℃、硬化体表面でのビーム強度365nm=
2.4mW/cm2,245nm=24μW/cm2で3
0秒間照射または120秒照射して発色させた。ε(3
0または120)−ε(0)を求め、発色濃度とした。
但し、ε(30または120)は、上記条件にて光を3
0秒または120秒照射し、発色させた時のフォトクロ
ミック化合物の最大吸収波長における吸光度であり、ε
(0)は、光を照射する前の発色時と同じ波長での吸光
度である。疲労寿命試験を行う前の初期発色濃度及び発
色色調をT0で示した。
【0112】(2)初期着色 上記条件で測定したε(0)を示した。尚可視光の青色
領域では、通常吸光度が0.1を越えると目視で着色し
ているのがはっきりと認識できる。
【0113】(3)耐久性 スガ試験機(株)製キセノンフェードメーターFA−2
5AX−HCにより疲労寿命を測定した。疲労寿命は、
重合体をキセノンフェードメーターに200時間照射し
た後、上記(1)記載の方法にて硬化体を発色させ、そ
の時のフォトクロミック化合物の発色に基づく最大吸収
波長における吸光度を、フェードメーター照射前の発色
での吸光度に対する割合で表した。表1中ではT200項
のA200/A0(%)がこれに相当する。
【0114】
【表1】
【0115】実施例2 実施例1において、表1中、No.4に示す単量体及び
エポキシ化合物を用い、オキサジン化合物を表2に示し
たオキサジン化合物に変えた以外は実施例1とまったく
同様に実施した。結果を表2に示した。
【0116】
【表2】
【0117】実施例3 実施例1において、表1中、No.4に示す単量体及び
エポキシ化合物を用い、フォトクロミック化合物を表3
に示したオキサジン化合物、フルギミド化合物及びクロ
メン化合物に変えた以外は実施例1とまったく同様に実
施した。結果を表3に示した。
【0118】
【表3】
【0119】実施例4 実施例1において、表1中、No.5に示す単量体及び
エポキシ化合物を用い、フォトクロミック化合物を表4
に示したオキサジン化合物、フルギミド化合物及びクロ
メン化合物に変えた以外は実施例1とまったく同様に実
施した。結果を表4に示した。
【0120】
【表4】
【0121】実施例5 実施例1において、表1中、No.8に示す単量体及び
エポキシ化合物を用い、フォトクロミック化合物を表5
に示したオキサジン化合物、フルギミド化合物及びクロ
メン化合物に変えた以外は実施例1とまったく同様に実
施した。結果を表5に示した。
【0122】
【表5】
【0123】実施例6 実施例1において、表1中、No.9に示す単量体及び
エポキシ化合物を用い、フォトクロミック化合物を表6
に示したオキサジン化合物、フルギミド化合物及びクロ
メン化合物に変えた以外は実施例1とまったく同様に実
施した。結果を表6に示した。
【0124】
【表6】
【0125】比較例1 実施例1において、エポキシ化合物を使用しなかったこ
と以外は表7に示したオキサジン化合物0.04重量部
を用いて実施例1と全く同様に実施した。表7中に例示
したNo1〜7の組成物は、オキサジン化合物と多官能
性(メタ)アクリレートを混合溶解すると、どれも著し
く着色した。結果を表7に示した。
【0126】
【表7】
【0127】比較例2 実施例1において、精製した多官能性(メタ)アクリレ
ートを用い、分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有
する化合物を使用しなかったこと以外は表8に示したオ
キサジン化合物0.04重量部を用いて実施例1と全く
同様に実施した。表8中に例示したNo1の組成物は、
オキサジン化合物と精製した多官能性(メタ)アクリレ
ートを混合溶解しても着色はないが、硬化物は着色し
た。結果を表8に示した。
【0128】
【表8】
【0129】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 4/02 PDV C09D 4/02 PDV PEN PEN 133/06 PFX 133/06 PFX

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピロオキサジン系フォトクロミック化
    合物を劣化させうる化学物質を不純物として含有する多
    官能性(メタ)アクリレート系単量体、前記スピロオキ
    サジン系フォトクロミック化合物及び重合開始剤を含む
    組成物を重合させてフォトクロミック硬化体を製造する
    方法において、当該組成物中に、分子中に少なくとも1
    個のエポキシ基を有する化合物を含有させて重合するこ
    とを特徴とするフォトクロミック硬化体の製造方法。
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