JPH08312609A - 空気抜き機構付液圧シリンダ - Google Patents

空気抜き機構付液圧シリンダ

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JPH08312609A
JPH08312609A JP7122528A JP12252895A JPH08312609A JP H08312609 A JPH08312609 A JP H08312609A JP 7122528 A JP7122528 A JP 7122528A JP 12252895 A JP12252895 A JP 12252895A JP H08312609 A JPH08312609 A JP H08312609A
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JP
Japan
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piston
hole
supply
working chamber
stop surface
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Application number
JP7122528A
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English (en)
Inventor
Mamoru Kanie
守 蟹江
Mitsuhiro Karaki
満尋 唐木
Mikinari Nozaki
美紀也 野崎
Kenichi Okabe
賢一 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Hokkaido Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Hokkaido Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作動室内の混入空気を有効に排出する。 【構成】ピストン4の一方への摺動でピストン4の端面
24が合致する停止面28を形成すると共に、ピストン
4の突部26が嵌合する嵌合孔30をシリンダ本体1に
設ける。そして、嵌合孔30に一方の給排通路36を接
続して一方の作動室20に作動油を給排し、かつ、一方
の給排通路36と一方の作動室20とを停止面28に開
口された空気抜き孔42により連通する。また、一方の
給排通路36に他方の作動室22からの作動油を供給す
るバイパス通路を形成すると共に、バイパス通路にピス
トン4の端面24が停止面28に合致して他方の作動室
22内の圧力が上昇したときに開弁するリリーフ弁69
を介装する。一方の作動室20内の混入空気を空気抜き
孔42から排出し、更に、他方の作動室22から供給さ
れる作動油により一方の給排通路36からも流出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動室に混入した空気
を作動室外に排出する空気抜き機構付液圧シリンダに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プレスや鍛造機の加工などのための押圧
作業に油圧シリンダ等の液圧シリンダを用いるとき、液
圧シリンダを正確なタイミングで作動開始させるよう求
められることがある。このとき、液圧シリンダの作動室
に空気が入っていると、空気の圧縮性に起因して正確な
タイミングでの作動が困難となる。
【0003】そこで、従来より、作動室に混入した空気
を作動室外に排出する液圧シリンダとして、実公昭57
−23683号公報に記載されているものが知られてい
る。この液圧シリンダは、液圧シリンダが一般に水平に
配置される場合が多いことから、シリンダチューブの両
端を閉塞する蓋部材に作動油を給排する通路を形成する
と共に、この通路は蓋部材に嵌着されたシール部材を回
避して、作動室の最上部に開口するように形成し、作動
室の最上部に浮上蓄積する混入空気を優先して排出する
ように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、ピストンの移動により一旦作動室か
ら混入空気が作動油と共に排出されても、ピストンの移
動が止まり、作動油の移動がなくなると、混入空気も通
路内に留まる。そして、ピストンが逆方向に移動したと
きに、作動油と共に通路内の混入空気も再び作動室内に
戻されてしまう。即ち、混入空気が作動室と通路との間
で移動する状態となってしまい、有効に混入空気が排出
できない場合があるという問題があった。
【0005】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、混入空気を有効に排出することができる空
気抜き機構付液圧シリンダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、摺動孔に摺動可能に挿入されたピスト
ンの両側に形成された作動室と、両作動室にそれぞれ作
動油を給排する給排通路とを備えた液圧シリンダにおい
て、前記ピストンの一方への摺動で前記ピストンの端面
が合致する停止面を形成すると共に、前記ピストンの突
部が嵌合する嵌合孔を設け、該嵌合孔に前記一方の給排
通路を接続して前記一方の作動室に作動油を給排し、か
つ、前記一方の給排通路と前記一方の作動室とを前記停
止面に開口された空気抜き孔により連通し、また、前記
一方の給排通路に前記他方の給排通路からの作動油を供
給するバイパス通路を形成すると共に、該バイパス通路
に前記ピストンの端面が前記停止面に合致したときに開
弁する制御弁を介装したことを特徴とする空気抜き機構
付液圧シリンダの構成がそれである。
【0007】また、前記制御弁はリリーフ弁である構成
でもよい。あるいは、前記制御弁は、前記バイパス通路
に介装されたチェック弁を備えると共に、更に、前記ピ
ストンの端面が前記停止面に合致したときに、前記他方
の作動室と前記バイパス通路とを接続する前記ピストン
に形成された接続通路を備えた構成でもよい。
【0008】前記制御弁は、前記バイパス通路に介装さ
れたチェック弁を備えると共に、更に、前記ピストンの
端面が前記停止面に合致したときに、前記バイパス通路
を連通する前記ピストンのピストンロッドに形成された
溝を備えた構成でもよく、また、前記制御弁は、前記ピ
ストンの端面が前記停止面に合致したときに、弁体を移
動して前記バイパス通路を連通し、前記端面が前記停止
面から離間したときには前記一方の作動室から前記他方
の作動室への流出を阻止するチェック弁である構成でも
よい。
【0009】更に、前記空気抜き孔は、前記停止面に沿
って形成された環状溝に開口されると共に、前記バイパ
ス通路が前記環状溝に接続された構成でもよい。
【0010】
【作用】前記構成を有する空気抜き機構付液圧シリンダ
は、他方の作動室に他方の給排通路を介して作動油が供
給されると、ピストンが摺動孔内を摺動する。そして、
ピストンの端面が停止面に合致すると停止し、空気抜き
孔を介して一方の給排通路に、空気が混入した作動室内
の作動油を排出する。また、制御弁が開弁して、他方の
給排通路から一方の給排通路にバイパス通路を介して作
動油を供給して混入空気を一方の給排通路から排出す
る。
【0011】前記制御弁がリリーフ弁のものでは、他方
の給排通路の圧力が設定圧力以上となるとリリーフ弁が
開弁して他方の給排通路から一方の給排通路に供給す
る。前記制御弁がチェック弁と接続通路とを備えたもの
では、ピストンの端面が停止面に合致すると接続通路を
介して他方の作動室とバイパス通路とが接続されて、チ
ェック弁を介して他方の給排通路から一方の給排通路に
供給する。
【0012】前記制御弁がチェック弁を備えると共にピ
ストンロッドの溝により連通するものでは、ピストンの
端面が停止面に合致するとピストンロッドの溝がバイパ
ス通路を連通してチェック弁を介して他方の給排通路か
ら一方の給排通路に供給する。
【0013】前記制御弁が弁体を移動してバイパス通路
を連通するチェック弁であるものでは、ピストンの端面
が停止面に合致したときに、弁体を移動してバイパス通
路を連通し、他方の給排通路から一方の給排通路に作動
油を供給する。空気抜き孔が環状溝に開口されたもので
は、他方の給排通路からの作動油がバイパス通路を介し
て環状溝に供給され、この環状溝から空気抜き孔を介し
て混合空気とと共に作動油を一方の給排通路に排出す
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1及び図2において、1はシリンダ本体
で、その軸方向に片側から穿設された有底の摺動孔2が
形成されている。摺動孔2にはピストン4がOリング6
により洩れ止めされて摺動可能に挿入されている。ピス
トン4にはピストンロッド8がOリング10により洩れ
止めされて螺着されている。
【0015】摺動孔2は、シリンダ本体1にOリング1
2により洩れ止めされて固定された蓋部材14で閉塞さ
れている。ピストンロッド8は蓋部材14を摺動自在に
貫通すると共にOリング16およびシール18により洩
れ止めされている。摺動孔2は、ピストン4により仕切
られて、その両側に作動室20,22(図1では作動室
20の容積が零となっている状態を示す。)が形成され
ている。
【0016】ピストン4の一方の作動室20側には、平
坦な端面24が形成されると共に、突部26が形成され
ている。そして、摺動孔2の底側には平坦な停止面28
が形成されており、端面24と停止面28とは隙間なく
合致するように形成されている。
【0017】また、停止面28から、突部26が嵌合す
る嵌合孔30が形成されており、嵌合孔30には摺動孔
2の軸方向と直交する給排孔32およびこれに連通した
給排孔34が形成され、本実施例では両給排孔32,3
4により給排通路36が構成されている。他方の作動室
22には、シリンダ本体1に穿設された給排孔38が形
成され、給排孔38により給排通路40が構成されてい
る。更に、停止面28に開口した小径の空気抜き孔42
の他端が給排孔32に接続されている。
【0018】シリンダ本体1には、他方の作動室22に
連通した接続孔44が穿設されると共に、接続孔44に
連通して収納孔46が穿設されている。そして、収納孔
46に連通して供給孔48が形成されており、この供給
孔48の方向は、空気抜き孔42と交わるように形成さ
れている。尚、本実施例では、接続孔44、収納孔4
6、供給孔48によりバイパス通路49が構成されてい
る。接続孔44は、給排孔38に接続されていても実施
可能である。
【0019】収納孔46内には、貫通孔50が穿設され
たばね受け部材52が挿入されると共に、ばね受け部材
52に当接してばね54が、更に、ボール弁体56が挿
入されている。また、収納孔46には、Oリング58に
より洩れ止めされた弁部材60が挿入されており、図2
に示すように、弁部材60にはその外周に、接続孔44
に連通する環状溝62が形成されている。
【0020】弁部材60には、環状溝62に連通して径
方向に貫通孔64が穿設されており、貫通孔64に連通
して軸方向に、ボール弁体56側に開口した連通孔66
が穿設されている。そして、ボール弁体56に対応して
形成された弁座68にボール弁体56がばね54の付勢
力により着座したときには、連通孔66を閉塞するよう
に構成されている。尚、本実施例では、ばね54、ボー
ル弁体56、弁部材60により制御弁としてのリリーフ
弁69が構成されている。
【0021】次に、前述した本実施例の空気抜き機構付
液圧シリンダの作動について説明する。まず、図1に示
す状態から、一方の給排通路36に作動油が供給され他
方の給排通路40がタンク等の低圧側(以下、低圧側と
いう。)に接続されると、嵌合孔30及び空気抜き孔4
2を介して一方の作動室20に作動油が流入する。ま
た、供給孔48を介して収納孔46にも作動油が供給さ
れるが、ボール弁体56がばね54の付勢力により弁座
68に着座されているので、連通孔66との連通が遮断
されて、他方の作動室22には作動油が流入しない。ピ
ストン4は、一方の作動室20、嵌合孔30に供給され
る作動油圧の作用を受けて、摺動孔2内を摺動してピス
トンロッド8を突き出すと共に、他方の作動室22内の
作動油を給排孔38及び他方の給排通路40を介して低
圧側に排出する。
【0022】次に、この作動状態より、他方の給排通路
40に作動油が供給され一方の給排通路36が低圧側に
接続されると、給排通路40を介して他方の作動室22
に作動油が流入する。これにより、ピストン4は作動油
圧の作用を受けて摺動孔2内を摺動し、一方の作動室2
0内の作動油を嵌合孔30と空気抜き孔42から一方の
給排通路36を介して低圧側に排出する。
【0023】この作動で、ピストン4の突部26が、嵌
合孔30に挿入されると、一方の作動室20と嵌合孔3
0との連通が遮断され、作動室20内の作動油は空気抜
き孔42から一方の給排通路36に排出される。空気抜
き孔42は小径であるので、その絞り作用により作動室
20の圧力が上昇し、作動油は空気抜き孔42から勢い
よく噴出される。作動室20内の作動油に混入している
空気は、作動油と共に空気抜き孔42から一方の給排通
路36に排出される。
【0024】突部26が嵌合孔30に挿入されて更にピ
ストン4が摺動すると、ピストン4の端面24が停止面
28に合致してピストン4の摺動が停止される。そのと
き、作動室20の容積は零となり、作動室20内の作動
油と混入空気とは、すべて空気抜き孔42から一方の給
排通路36に排出される。図1に示すように、ピストン
ロッド8が水平な状態で設置されていても、あるいは、
斜めや垂直な状態で設置されていても、作動室20の容
積がほぼ零の状態にまで縮小されるので、空気抜き孔4
2から離れた位置にある混合空気も確実に給排通路36
に排出される。
【0025】そして、ピストン4の端面24が停止面2
8に合致して、他方の給排通路40から他方の作動室2
2に供給される作動油圧により、他方の作動室22内の
圧力が上昇すると、接続孔44、環状溝62、貫通孔6
4、連通孔66を介して、ボール弁体56に開弁方向の
作用力が働く。
【0026】この作用力がばね54の付勢力を上回る
と、ボール弁体56が移動して連通孔66と収納孔46
とを連通する。これにより、他方の作動室22内の作動
油が接続孔44、環状溝62、貫通孔64、連通孔6
6、収納孔46を介して供給孔48から一方の給排通路
36に供給される。
【0027】この供給される作動油により、一方の給排
通路36では、低圧側への流れが生じ、一方の給排通路
36内に留まっている混入空気が作動油の流れにより低
圧側にまで運ばれて排出される。このとき、供給孔48
と空気抜き孔42とは、その軸方向の延長上で交わって
いるので、空気抜き孔42を通過した混入空気は、供給
孔48から供給される作動油により確実に給排通路36
を介して低圧側に運ばれる。また、他方の作動室22内
の作動油が一方の給排通路36に供給されるので、他方
の作動室22内の混入空気も作動油と共に一方の給排通
路36に排出される。
【0028】さらに、再び、一方の給排通路36に作動
油が供給されてピストンロッド8を突き出すときには、
一方の作動室20には混入空気が残留していないので、
混入空気の影響を受けることなく、例えば、図示しない
切換弁の切り換えに応じた、正確なタイミングで作動さ
せることができる。しかも、他方の作動室22からも混
入空気が排出されるので、ピストンロッド8を引き戻す
際にも、混入空気の影響を受けない作動ができる。
【0029】次に、前述した実施例とは異なる第2実施
例の空気抜き機構付液圧シリンダについて、図3、図4
によって説明する。尚、前述した実施例と同じ部材につ
いては同一番号を付して詳細な説明を省略する。以下同
様。この第2実施例では、摺動孔2と停止面28とが交
差する角に、摺動孔2の径方向に拡径された環状溝80
が、停止面28に沿って形成されている。環状溝80と
給排孔32とが空気抜き孔82により連通されると共
に、シリンダ本体1の径方向に穿設された連通孔84が
環状溝80に接続されている。
【0030】連通孔84は、図4に示すように、シリン
ダ本体1に形成された収納孔86に連通されており、収
納孔86には弁座88を介して小径孔90が連設されて
いる。小径孔90には、摺動孔2に開口した接続孔92
が接続されている。収納孔86には弁座88に対向して
ボール弁体94が挿入されると共に、ボール弁体94に
接触したばね受け96と螺入された栓部材98との間に
介装されたばね100により、ボール弁体94が弁座8
8に着座するように付勢されている。
【0031】一方、図4に示すように、ピストン4の端
面24が停止面28に合致した状態のときに、前記接続
孔92と連通するように、ピストン4の外周に環状溝1
04が形成されている。この環状溝104は、接続孔1
06を介して他方の作動室22と連通されている。
【0032】尚、この第2実施例では、弁座88、ボー
ル弁体94、ばね受け96、栓部材98、ばね100に
よりチェック弁102が構成されると共に、チェック弁
102、小径孔90、接続孔92、ピストン4の環状溝
104、接続孔106により制御弁103が構成されて
いる。
【0033】この第2実施例では、図3に示す状態よ
り、一方の作動室20に一方の給排通路36から作動油
が供給され他方の作動室22が他方の給排通路40を介
して低圧側に接続されると、ピストン4が摺動孔2内を
摺動し、ピストンロッド8を突き出す。その際、ボール
弁体94は弁座88に着座するので、環状溝80、連通
孔84、収納孔86を介して小径孔90に作動油は吐出
されない。この作動状態より、他方の作動室22に他方
の給排通路40から作動油が供給され一方の作動室20
が一方の給排通路36を介して低圧側に接続されると、
ピストン4は摺動孔2内を逆方向に摺動する。
【0034】そして、前述した実施例と同様に、一方の
作動室20内の作動油を、嵌合孔30及び環状溝80、
空気抜き孔82を介して給排通路36に作動油を排出す
る。ピストン4の突部26が嵌合孔30に挿入される
と、一方の作動室20内の作動油圧が上昇し、環状溝8
0を介して小径の空気抜き孔82より給排通路36に勢
いよく作動油が噴出される。
【0035】ピストン4の端面24が停止面28に合致
すると、作動室20の容積はほぼ零となると共に、環状
溝104と接続孔92とが連通する。よって、他方の作
動室22からの作動油が、接続孔106、環状溝10
4、接続孔92を介して小径孔90に供給される。
【0036】この作動油圧の作用をボール弁体94が受
けて、ボール弁体94が移動し、小径孔90と収納孔8
6間を連通し、連通孔84を介して環状溝80に他方の
作動室22からの作動油を供給する。これにより、作動
油は環状溝80内を通り、環状溝80内に留まっている
混入空気と共に作動油を空気抜き孔82から給排通路3
6に排出する。給排通路36に排出された混入空気は、
作動油と共に低圧側に流出される。
【0037】また、ピストン4の摺動によって、両接続
孔92,106を環状溝104を介して連通することに
より、リリーフ弁を用いたものと異なり他方の作動室2
2を高い圧力に保つ必要がなく、空気抜きのために高圧
力の作動油を必要としないので、省エネが実現できる。
【0038】次に、第3実施例の空気抜き機構付液圧シ
リンダについて、図5によって説明する。この第3実施
例では、前述した実施例と異なり、シリンダ本体120
に形成された貫通孔121にピストンロッド8が摺動可
能に挿通されている。そして、摺動孔2を蓋部材122
により閉塞し、蓋部材122に停止面28、嵌合孔30
が形成されている。嵌合孔30には一方の給排通路36
としての給排孔124が接続されている。
【0039】この給排孔124に連通して形成された給
排孔126には、シリンダ本体120に形成された挿入
孔128が接続されている。挿入孔128に連設して収
納孔130が形成されると共に、収納孔130は弁座1
32を介して接続孔134に接続されている。
【0040】接続孔134は、貫通孔121に開口され
ると共に、貫通孔121には接続孔134に対向して接
続孔136が開口され、接続孔136は他方の作動室2
2に接続されている。ピストンロッド8には、ピストン
4の端面24が停止面28に合致した状態のときに、両
接続孔134,136を連通する環状溝138が形成さ
れている。
【0041】一方、収納孔130には、ボール弁体14
0が挿入されると共に、ばね142が挿入され、また、
挿入孔128にはばね押え144が挿入されて、ボール
弁体140をばね142の付勢力により弁座132に着
座させるように構成されている。尚、この第3実施例で
は、弁座132、ボール弁体140、ばね142により
チェック弁143が構成されると共に、チェック弁14
3、接続孔134,136、環状溝138により制御弁
145が構成されている。
【0042】ばね押え144には、軸方向に貫通孔14
6が穿設されて、給排孔126と収納孔130とを連通
すると共に、一端が挿入孔128に開口し他端が停止面
28に向かって開口した空気抜き孔148と貫通孔14
6とを連通する連通孔150が形成されている。
【0043】図5に示す状態より、前述した実施例の如
く、一方の作動室20に一方の給排通路36から作動油
が供給されると、嵌合孔30及び給排孔126、貫通孔
146、連通孔150を介して空気抜き孔148に作動
油が供給される。これにより、ピストン4が摺動孔2内
を摺動されて、ピストンロッド8が突き出される。その
際、ボール弁体140が弁座132に着座して、収納孔
130と接続孔134との連通を遮断する。
【0044】そして、他方の作動室22に他方の給排通
路40から作動油が供給されると、ピストン4が摺動孔
2内を前述と逆方向に摺動し、突部26が嵌合孔30に
引き込まれ、ピストン4の端面24が停止面28に合致
すると、ピストン4は停止する。その間に、一方の作動
室20の作動油は、嵌合孔30を介して給排通路36に
排出されると共に、空気抜き孔148、連通孔150、
貫通孔146を介して給排通路36に混入空気と共に排
出される。
【0045】ピストン4の端面24が停止面28に合致
したときには、両接続孔134,136が環状溝138
を介して連通され、他方の作動室22内の作動油が両接
続孔134,136、環状溝138、収納孔130、貫
通孔146を介して給排通路36に供給される。よっ
て、給排通路36に留まっている混入空気が低圧側に流
出される。
【0046】次に、第4実施例の空気抜き機構付液圧シ
リンダについて、図6、図7によって説明する。第4実
施例では、ピストン4の端面24の外周が斜めに切り欠
かれると共に、蓋部材122の停止面28の外周が斜め
に切り欠かれて、環状溝160が形成されている。この
環状溝160は空気抜き孔162を介して給排孔126
に連通されている。
【0047】また、ピストン4には、図7に示すよう
に、他方の作動室22側から、ねじ穴164、収納孔1
66、連通孔168が順に連設されており、収納孔16
6には弁体170が摺動可能に挿入されている。収納孔
166と弁体170との間には、隙間172が形成され
ており、作動油が流通できるようになっている。
【0048】ねじ穴164には、栓部材174が螺入さ
れており、栓部材174には貫通孔176が形成される
と共に、弁体170が着座する弁座178が形成されて
いる。また、連通孔168側にも弁体170が着座する
弁座180が形成されており、しかも、弁体170に
は、連通孔168内を通って一方の作動室20側に突き
抜けた棒状部182が一体的に形成されている。
【0049】そして、ピストン4の端面24が停止面2
8近傍に達すると、棒状部182は停止面28に当接し
て、ピストン4の端面24が停止面28に合致したとき
に弁体170を両弁座178,180から離間した位置
に移動させるように構成されている。また、ピストン4
の端面24には、径方向に向かって連通孔168と環状
溝160とを連通する溝184が形成されている。尚、
第4実施例では、連通孔168、収納孔166、弁体1
70、両弁座178,180、貫通孔176により制御
弁186が構成されている。
【0050】図6に示す状態より、前述した実施例の如
く、一方の作動室20に給排通路36から作動油が供給
されると、嵌合孔30及び空気抜き孔162、環状溝1
60、溝184、連通孔168にも作動油が供給され
る。これにより、ピストン4が摺動孔2内を摺動し、弁
体170は弁座178に着座して貫通孔176を遮断
し、他方の作動室22へ作動油が流出するのを阻止す
る。
【0051】そして、他方の作動室22に給排通路40
から作動油が供給されると、ピストン4が摺動孔2内を
前述と逆方向に摺動して、突部26が嵌合孔30に挿入
され、ピストン4の端面24が停止面28に合致する
と、ピストン4は停止する。その間に、一方の作動室2
0の作動油は、嵌合孔30を介して給排通路36に排出
されると共に、環状溝160、空気抜き孔162を介し
て給排通路36に排出される。
【0052】ピストン4の端面24が停止面28に合致
したときには、棒状部182が停止面28に当接して、
弁体170を弁座180から離間させ、他方の作動室2
2から作動油を貫通孔176、隙間172、連通孔16
8、溝184を介して環状溝160に供給する。環状溝
160に供給された作動油は、環状溝160内を流れな
がら混入空気とと共に空気抜き孔162から給排通路3
6に排出する。
【0053】そして、制御弁186は、ピストン4の端
面24が停止面28に合致したときに、弁体170が機
械的な動作により開弁されるので、他方の作動室22内
の作動油圧を高く保たなくても、一方の作動室20に作
動油を供給できる。よって、空気抜きのために高圧力の
作動油を消費しないので、省エネを実現できる。また、
ピストン4内に制御弁186を構成できるので、シリン
ダ本体1に制御弁を構成する場合に比べ、シリンダ本体
1の外形を小さくできる。
【0054】次に、第4実施例の制御弁186と異なる
制御弁190を備えた第5実施例の空気抜き機構付液圧
シリンダについて、図8によって説明する。この制御弁
190は、収納孔166内に2つのボール弁体192,
194が間にばね196を挟んで挿入されており、停止
面28側のボール弁体194には、連通孔168内を通
って突き出された棒状部198が一体的に形成されてい
る。棒状部198は、ピストン4の端面24が停止面2
8近傍に達すると、停止面28に当接して、ピストンの
端面24が停止面28に合致したときにボール弁体19
4を弁座180から離間した位置に移動させるように構
成されている。
【0055】この第5実施例では、ピストン4の端面2
4が停止面28に合致したときに、棒状部198が停止
面28に当接して、ボール弁体194を弁座180から
離間させる。そして、他方の作動室22の作動油圧によ
りボール弁体192をばね196の付勢力に抗して弁座
178から離間させ、他方の作動室22から貫通孔17
6、収納孔166、連通孔168、溝184を介して環
状溝160に作動油を供給する。
【0056】次に、第6実施例の空気抜き機構付液圧シ
リンダについて、図9によって説明する。この第6実施
例は、前述した第4実施例と同じ構造の制御弁186が
ピストンロッド8内に組み込まれており、ピストンロッ
ド8に形成された接続孔200により他方の作動室22
と収納孔166とが弁座202を介して接続されてい
る。また、弁体170の棒状部182は、ピストン4の
端面24が停止面28に合致したときに、嵌合孔30の
底部との当接に起因して弁体170を弁座180から離
間し、他方の作動室22から制御弁186を介して嵌合
孔30に作動油を供給する。そして、嵌合孔30から給
排通路36に供給された作動油が、空気抜き孔42から
給排通路36に排出された混入空気と共に低圧側に排出
される。
【0057】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の空気抜き機
構付液圧シリンダは、作動室内の混入空気を空気抜き孔
から一方の給排通路に排出し、他方の給排通路からの作
動油を一方の給排通路に供給して混入空気を確実に流出
させるので、混入空気の圧縮性に起因するピストンの作
動遅れを減少できて、正確なタイミング作動を得ること
ができるという効果を奏する。また、液圧シリンダの設
置状態にかかわらず、ピストンの端面と停止面とを合致
させて混入空気を排出するので、ピストン外周縁部に溜
りやすい混入空気をも確実に排出できる。
【0059】制御弁にリリーフ弁を用いたものでは、他
方の給排通路の圧力が上昇すると開弁して、一方の給排
通路に作動油を供給し、これとは逆の流れを阻止するの
で、チェック弁を用いることなく構成でき、構成が簡単
になる。制御弁がチェック弁とピストンに形成された接
続通路とを備えたものでは、ピストンの摺動によりバイ
パス通路を連通するので、リリーフ弁を用いたものと異
なり他方の給排通路を高い圧力に保つ必要がなく、空気
抜きのために高圧力の作動油を必要としないので、省エ
ネが実現できる。また、制御弁がチェック弁を備えると
共にピストンロッドの摺動によりバイパス通路を連通す
るものでも、同様に省エネを実現できる。
【0060】さらに、制御弁が弁体を移動してバイパス
通路を連通するチェック弁であるものでは、同様に省エ
ネを実現することができると共に、チェック弁をピスト
ンに設けることができるので、シリンダを小型化するこ
とができる。更に、また空気抜き孔が環状溝に開口され
たものでは、環状溝に他方の給排通路から作動油を供給
して、混入空気を確実に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての空気抜き機構付き液
圧シリンダの断面図である。
【図2】一実施例の制御弁の拡大断面図である。
【図3】第2実施例の空気抜機構付き液圧シリンダの断
面図である。
【図4】第2実施例の制御弁の拡大断面図である。
【図5】第3実施例の空気抜機構付き液圧シリンダの断
面図である。
【図6】第4実施例の空気抜機構付き液圧シリンダの断
面図である。
【図7】第4実施例の制御弁の拡大断面図である。
【図8】第5実施例の制御弁の拡大断面図である。
【図9】第6実施例の空気抜機構付き液圧シリンダの断
面図である。
【符号の説明】
1,120…シリンダ本体 2…摺動孔 4…ピストン 8…ピストンロッド 20,22…作動室 24…端面 26…突部 28…停止面 30…嵌合孔 36,40…給排通路 42,82…空気抜き孔 49…バイパス通路 69…リリーフ弁 80,104,160…環状溝 103,145,186,190…制御弁 143…チェック弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唐木 満尋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野崎 美紀也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡部 賢一 北海道苫小牧市字勇払145番1 トヨタ自 動車北海道株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動孔に摺動可能に挿入されたピストン
    の両側に形成された作動室と、 両作動室にそれぞれ作動油を給排する給排通路とを備え
    た液圧シリンダにおいて、 前記ピストンの一方への摺動で前記ピストンの端面が合
    致する停止面を形成すると共に、前記ピストンの突部が
    嵌合する嵌合孔を設け、 該嵌合孔に前記一方の給排通路を接続して前記一方の作
    動室に作動油を給排し、かつ、前記一方の給排通路と前
    記一方の作動室とを前記停止面に開口された空気抜き孔
    により連通し、 また、前記一方の給排通路に前記他方の給排通路からの
    作動油を供給するバイパス通路を形成すると共に、該バ
    イパス通路に前記ピストンの端面が前記停止面に合致し
    たときに開弁する制御弁を介装したことを特徴とする空
    気抜き機構付液圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 前記制御弁がリリーフ弁であることを特
    徴とする請求項1記載の空気抜き機構付液圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記制御弁は、前記バイパス通路に介装
    されたチェック弁を備えると共に、更に、前記ピストン
    の端面が前記停止面に合致したときに、前記他方の作動
    室と前記バイパス通路とを接続する前記ピストンに形成
    された接続通路を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の空気抜き機構付液圧シリンダ。
  4. 【請求項4】 前記制御弁は、前記バイパス通路に介装
    されたチェック弁を備えると共に、更に、前記ピストン
    の端面が前記停止面に合致したときに、前記バイパス通
    路を連通する前記ピストンのピストンロッドに形成され
    た溝を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気抜き
    機構付液圧シリンダ。
  5. 【請求項5】 前記制御弁は、前記ピストンの端面が前
    記停止面に合致したときに、弁体を移動して前記バイパ
    ス通路を連通し、前記端面が前記停止面から離間したと
    きには前記一方の作動室から前記他方の作動室への流出
    を阻止するチェック弁であることを特徴とする請求項1
    記載の空気抜き機構付液圧シリンダ。
  6. 【請求項6】 前記空気抜き孔は、前記停止面に沿って
    形成された環状溝に開口されると共に、前記バイパス通
    路が前記環状溝に接続されたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項5記載の空気抜き機構付液圧シリンダ。
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