JPH08312733A - 歯車伝達装置 - Google Patents
歯車伝達装置Info
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- JPH08312733A JPH08312733A JP7124020A JP12402095A JPH08312733A JP H08312733 A JPH08312733 A JP H08312733A JP 7124020 A JP7124020 A JP 7124020A JP 12402095 A JP12402095 A JP 12402095A JP H08312733 A JPH08312733 A JP H08312733A
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- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 歯車に衝撃を与えたり、また損傷させること
なく、短時間でスムーズに遊び歯車を噛合させる。 【構成】 歯車伝達装置10は、入力歯車12、出力歯
車104と、入力歯車12の回転力を出力歯車104へ
伝達する遊び歯車106とを有する。さらに入力歯車1
2は、側面に、4つの突部14が形成された第1歯車1
6と、第1歯車16に並設されると共に、第1歯車16
の突部14が遊びを持って挿入可能な挿入孔18が形成
され、第1歯車16と同一の回転軸を中心に第1歯車1
6に対して所定の角度範囲内で回転可能な第2歯車20
と、第1歯車16と第2歯車20との間に設けられ、第
1歯車16に対する第2歯車20の相対位置を角度範囲
の中間位置に常時付勢する付勢手段とを具備する。遊び
歯車106は接離動して、出力歯車104と、第1歯車
16または第2歯車20のいずれか一方と噛合可能であ
る。
なく、短時間でスムーズに遊び歯車を噛合させる。 【構成】 歯車伝達装置10は、入力歯車12、出力歯
車104と、入力歯車12の回転力を出力歯車104へ
伝達する遊び歯車106とを有する。さらに入力歯車1
2は、側面に、4つの突部14が形成された第1歯車1
6と、第1歯車16に並設されると共に、第1歯車16
の突部14が遊びを持って挿入可能な挿入孔18が形成
され、第1歯車16と同一の回転軸を中心に第1歯車1
6に対して所定の角度範囲内で回転可能な第2歯車20
と、第1歯車16と第2歯車20との間に設けられ、第
1歯車16に対する第2歯車20の相対位置を角度範囲
の中間位置に常時付勢する付勢手段とを具備する。遊び
歯車106は接離動して、出力歯車104と、第1歯車
16または第2歯車20のいずれか一方と噛合可能であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯車伝達装置に関し、特
に遊び歯車を用いて、入力歯車の回転力を出力歯車に伝
達したり、伝達を停止したりする歯車伝達装置に関す
る。
に遊び歯車を用いて、入力歯車の回転力を出力歯車に伝
達したり、伝達を停止したりする歯車伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遊び歯車を用いた歯車伝達装置の
一例について図11を用いて説明する。この歯車伝達装
置100は、入力歯車102と、出力歯車104と、入
力歯車102および出力歯車104に接離動可能に設け
られ、入力歯車102および出力歯車104の双方に同
時に噛合可能な遊び歯車106とから構成されている。
さらに詳細に各構成要素について説明すると、入力歯車
102は直径の異なる2つの平歯車108、110(そ
れぞれ第1平歯車、第2平歯車)が同一の回転軸Aを有
するように一体となって形成されている。また、出力歯
車104は筒体112上に第2平歯車110と同径の第
3平歯車114が、筒体112の中心軸と第3平歯車1
14の回転軸とが一致するように一体となって形成され
ている。また、筒体112の外径は、入力歯車102の
中心に設けられた貫通孔116にガタツキなく挿入可
能、かつ挿入された際には入力歯車102が筒体112
の外周面上を滑動可能な大きさに形成されている。さら
に筒体112に外嵌された入力歯車102は、第3平歯
車114と貫通孔116から突出する筒体112先端に
設けられた抜け止めピン(または筒体112先端を外方
へ曲げて形成した突片)118とにより筒体112から
抜脱不能となっている。出力歯車104の筒体112に
はシャフト120が挿通され、筒体112はシャフト1
20上で回転自在である。
一例について図11を用いて説明する。この歯車伝達装
置100は、入力歯車102と、出力歯車104と、入
力歯車102および出力歯車104に接離動可能に設け
られ、入力歯車102および出力歯車104の双方に同
時に噛合可能な遊び歯車106とから構成されている。
さらに詳細に各構成要素について説明すると、入力歯車
102は直径の異なる2つの平歯車108、110(そ
れぞれ第1平歯車、第2平歯車)が同一の回転軸Aを有
するように一体となって形成されている。また、出力歯
車104は筒体112上に第2平歯車110と同径の第
3平歯車114が、筒体112の中心軸と第3平歯車1
14の回転軸とが一致するように一体となって形成され
ている。また、筒体112の外径は、入力歯車102の
中心に設けられた貫通孔116にガタツキなく挿入可
能、かつ挿入された際には入力歯車102が筒体112
の外周面上を滑動可能な大きさに形成されている。さら
に筒体112に外嵌された入力歯車102は、第3平歯
車114と貫通孔116から突出する筒体112先端に
設けられた抜け止めピン(または筒体112先端を外方
へ曲げて形成した突片)118とにより筒体112から
抜脱不能となっている。出力歯車104の筒体112に
はシャフト120が挿通され、筒体112はシャフト1
20上で回転自在である。
【0003】また、遊び歯車106は一例として、揺動
中心Bを中心に入力歯車102の内の第2平歯車110
および出力歯車104の第3平歯車114の双方と噛合
する噛合状態Cと、入力歯車102および出力歯車10
4のいずれとも噛合しない非噛合状態Dとの間を円弧移
動可能である。なお、移動方向は、円弧状に代えて、例
えば噛合状態Cから図11中の左方向へ直線移動して非
噛合状態となるようにしてもよい。この遊び歯車106
を噛合状態Cと非噛合状態Dとの間で移動させるために
は、例えば電磁ソレノイドや、また電動モータ等により
駆動されるアクチュエータにより駆動する構成が一般的
である。上記の構成により、遊び歯車106が噛合状態
Cにある場合にのみ、入力歯車102の回転力は、第2
平歯車110、遊び歯車106を介して出力歯車104
に伝えられる。
中心Bを中心に入力歯車102の内の第2平歯車110
および出力歯車104の第3平歯車114の双方と噛合
する噛合状態Cと、入力歯車102および出力歯車10
4のいずれとも噛合しない非噛合状態Dとの間を円弧移
動可能である。なお、移動方向は、円弧状に代えて、例
えば噛合状態Cから図11中の左方向へ直線移動して非
噛合状態となるようにしてもよい。この遊び歯車106
を噛合状態Cと非噛合状態Dとの間で移動させるために
は、例えば電磁ソレノイドや、また電動モータ等により
駆動されるアクチュエータにより駆動する構成が一般的
である。上記の構成により、遊び歯車106が噛合状態
Cにある場合にのみ、入力歯車102の回転力は、第2
平歯車110、遊び歯車106を介して出力歯車104
に伝えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の歯車伝達装置には次の様な課題が有る。入力歯車1
02が常時回転している場合には、遊び歯車106を噛
合させる際に、停止している遊び歯車106と回転して
いる入力歯車102の双方の歯部分同士が当接して異音
が発生したり、歯部分の磨耗が激しくなったり、また場
合によっては歯部分に過大な力が加わり、歯が欠けると
いった不具合が生ずる。このため、遊び歯車106を噛
合状態Cに移動させる場合には、一旦入力歯車102の
回転を停止するか、または回転数を下げて遊び歯車10
6との間の衝撃を和らげて遊び歯車106を噛合させ、
その後に入力歯車102の回転数を所定の回転数まで上
昇させる必要が生じ、所定の回転力を出力歯車104に
伝達するに要する時間がかかるというという課題があ
る。従って、本発明は上記課題を解決すべくなされ、そ
の目的とするところは、歯車を損傷させることなく、短
時間でスムーズに遊び歯車を噛合させることができる歯
車伝達装置を提供することにある。
来の歯車伝達装置には次の様な課題が有る。入力歯車1
02が常時回転している場合には、遊び歯車106を噛
合させる際に、停止している遊び歯車106と回転して
いる入力歯車102の双方の歯部分同士が当接して異音
が発生したり、歯部分の磨耗が激しくなったり、また場
合によっては歯部分に過大な力が加わり、歯が欠けると
いった不具合が生ずる。このため、遊び歯車106を噛
合状態Cに移動させる場合には、一旦入力歯車102の
回転を停止するか、または回転数を下げて遊び歯車10
6との間の衝撃を和らげて遊び歯車106を噛合させ、
その後に入力歯車102の回転数を所定の回転数まで上
昇させる必要が生じ、所定の回転力を出力歯車104に
伝達するに要する時間がかかるというという課題があ
る。従って、本発明は上記課題を解決すべくなされ、そ
の目的とするところは、歯車を損傷させることなく、短
時間でスムーズに遊び歯車を噛合させることができる歯
車伝達装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明にかかる
第1の歯車伝達装置は、入力歯車と、出力歯車と、前記
入力歯車および出力歯車に接離動可能に設けられ、入力
歯車および出力歯車の双方と噛合された際には入力歯車
の回転力を出力歯車へ伝達する遊び歯車とを有する歯車
伝達装置において、前記入力歯車は、側面に、少なくと
も一つの突部が形成された第1歯車と、該第1歯車に並
設されると共に、第1歯車の前記突部が遊びを持って挿
入可能な挿入孔が形成され、第1歯車と同一の回転軸を
中心に第1歯車に対して所定の角度範囲内で回転可能な
第2歯車と、前記第1歯車と前記第2歯車との間に設け
られ、第1歯車に対する第2歯車の相対位置を前記角度
範囲の中間位置に常時付勢する付勢手段とを具備し、前
記遊び歯車は、前記第1歯車または第2歯車のいずれか
一方と噛合可能であることを特徴とする。この構成を採
用すると、例えば入力歯車の内の第2歯車が常時回転
し、遊び歯車は第1歯車と出力歯車の双方に噛合する構
造の場合に、第1歯車は第2歯車に対して両回転方向に
所定角度範囲内で自在に移動することができるので、遊
び歯車との噛合がスムーズに行え、また噛合時の衝撃も
和らぎ、また第2歯車の回転を妨げることもないので第
2歯車の回転力の出力歯車への伝達も早い。
するため次の構成を備える。すなわち、本発明にかかる
第1の歯車伝達装置は、入力歯車と、出力歯車と、前記
入力歯車および出力歯車に接離動可能に設けられ、入力
歯車および出力歯車の双方と噛合された際には入力歯車
の回転力を出力歯車へ伝達する遊び歯車とを有する歯車
伝達装置において、前記入力歯車は、側面に、少なくと
も一つの突部が形成された第1歯車と、該第1歯車に並
設されると共に、第1歯車の前記突部が遊びを持って挿
入可能な挿入孔が形成され、第1歯車と同一の回転軸を
中心に第1歯車に対して所定の角度範囲内で回転可能な
第2歯車と、前記第1歯車と前記第2歯車との間に設け
られ、第1歯車に対する第2歯車の相対位置を前記角度
範囲の中間位置に常時付勢する付勢手段とを具備し、前
記遊び歯車は、前記第1歯車または第2歯車のいずれか
一方と噛合可能であることを特徴とする。この構成を採
用すると、例えば入力歯車の内の第2歯車が常時回転
し、遊び歯車は第1歯車と出力歯車の双方に噛合する構
造の場合に、第1歯車は第2歯車に対して両回転方向に
所定角度範囲内で自在に移動することができるので、遊
び歯車との噛合がスムーズに行え、また噛合時の衝撃も
和らぎ、また第2歯車の回転を妨げることもないので第
2歯車の回転力の出力歯車への伝達も早い。
【0006】また、本発明にかかる第2の歯車伝達装置
は、入力歯車と、出力歯車と、前記入力歯車および出力
歯車に接離動可能に設けられ、入力歯車および出力歯車
の双方と噛合された際には入力歯車の回転力を出力歯車
へ伝達する遊び歯車とを有する歯車伝達装置において、
前記入力歯車は、一の側面に第1の円筒体が回転軸方向
に沿って延設された主歯車と、該主歯車に並設されて前
記回転軸を中心に回転可能であると共に、主歯車側の側
面には第2の円筒体が回転軸方向に沿って延設された副
歯車と、前記第1の円筒体と第2の円筒体とにわたり外
嵌されたコイルスプリングとを具備し、前記遊び歯車
は、前記副歯車と噛合可能であることを特徴とする。こ
の構成を採用すると、コイルスプリングの巻き締め方向
を、入力歯車の主歯車の回転方向と一致させることによ
り、遊び歯車が副歯車と非噛合状態にある場合には副歯
車は、その第2の円筒体に主歯車の第1の円筒体に巻き
付いたコイルスプリングを介して伝わる回転力により主
歯車に追従して空転する。また遊び歯車が副歯車と噛合
して副歯車の回転数と主歯車の回転数と同回転数で回転
しようとするコイルスプリングの回転数との間に回転数
の差が生じると、第2の円筒体とコイルスプリングとの
間の摩擦力が増加し、コイルスプリングが巻き締められ
る。コイルスプリングが完全に巻き締められた状態にな
ると、副歯車と主歯車とは同一回転数で回転し、従って
遊び歯車を介して出力歯車も主歯車と同一回転で回転す
る。このように、遊び歯車の噛合の際に副歯車がコイル
スプリングが巻き締められるまでの間、主歯車に対して
独自に回転することができるため、遊び歯車との噛合が
スムーズに行え、また噛合時の衝撃も和らぎ、また主歯
車の回転を妨げることもないので主歯車の回転力の出力
歯車への伝達も早い。
は、入力歯車と、出力歯車と、前記入力歯車および出力
歯車に接離動可能に設けられ、入力歯車および出力歯車
の双方と噛合された際には入力歯車の回転力を出力歯車
へ伝達する遊び歯車とを有する歯車伝達装置において、
前記入力歯車は、一の側面に第1の円筒体が回転軸方向
に沿って延設された主歯車と、該主歯車に並設されて前
記回転軸を中心に回転可能であると共に、主歯車側の側
面には第2の円筒体が回転軸方向に沿って延設された副
歯車と、前記第1の円筒体と第2の円筒体とにわたり外
嵌されたコイルスプリングとを具備し、前記遊び歯車
は、前記副歯車と噛合可能であることを特徴とする。こ
の構成を採用すると、コイルスプリングの巻き締め方向
を、入力歯車の主歯車の回転方向と一致させることによ
り、遊び歯車が副歯車と非噛合状態にある場合には副歯
車は、その第2の円筒体に主歯車の第1の円筒体に巻き
付いたコイルスプリングを介して伝わる回転力により主
歯車に追従して空転する。また遊び歯車が副歯車と噛合
して副歯車の回転数と主歯車の回転数と同回転数で回転
しようとするコイルスプリングの回転数との間に回転数
の差が生じると、第2の円筒体とコイルスプリングとの
間の摩擦力が増加し、コイルスプリングが巻き締められ
る。コイルスプリングが完全に巻き締められた状態にな
ると、副歯車と主歯車とは同一回転数で回転し、従って
遊び歯車を介して出力歯車も主歯車と同一回転で回転す
る。このように、遊び歯車の噛合の際に副歯車がコイル
スプリングが巻き締められるまでの間、主歯車に対して
独自に回転することができるため、遊び歯車との噛合が
スムーズに行え、また噛合時の衝撃も和らぎ、また主歯
車の回転を妨げることもないので主歯車の回転力の出力
歯車への伝達も早い。
【0007】
【作用】作用について説明する。本発明にかかる第1の
歯車伝達装置は、例えば入力歯車の内の第2歯車に他の
歯車から常時回転力が伝達され、遊び歯車は第1歯車と
出力歯車の双方に噛合可能な構造とすると、遊び歯車が
噛合しない状態においては、第1歯車は付勢手段を介し
て第2歯車に伴って同一回転で回転するが、出力歯車に
は回転力は伝達されない。また遊び歯車が第1歯車に噛
合しようとして双方の歯が当接した際には、第1歯車は
第2歯車に対して付勢手段を介して両回転方向へ、突部
が挿入孔の内端面と当接するまでの所定の角度範囲にわ
たって遊びがあるため、その間は第1歯車は第2歯車に
対して自由に回転し、遊び歯車と噛合できる。また、第
1歯車が所定の角度範囲内で回転する限りは、第2歯車
の回転数は影響を受けることはない。
歯車伝達装置は、例えば入力歯車の内の第2歯車に他の
歯車から常時回転力が伝達され、遊び歯車は第1歯車と
出力歯車の双方に噛合可能な構造とすると、遊び歯車が
噛合しない状態においては、第1歯車は付勢手段を介し
て第2歯車に伴って同一回転で回転するが、出力歯車に
は回転力は伝達されない。また遊び歯車が第1歯車に噛
合しようとして双方の歯が当接した際には、第1歯車は
第2歯車に対して付勢手段を介して両回転方向へ、突部
が挿入孔の内端面と当接するまでの所定の角度範囲にわ
たって遊びがあるため、その間は第1歯車は第2歯車に
対して自由に回転し、遊び歯車と噛合できる。また、第
1歯車が所定の角度範囲内で回転する限りは、第2歯車
の回転数は影響を受けることはない。
【0008】また、本発明にかかる第2の歯車伝達装置
は、コイルスプリングの巻き締め方向を、入力歯車の主
歯車の回転方向と一致させ、またコイルスプリングは常
時は巻き締め方向に対して若干の余裕を持たせておくこ
とにより、遊び歯車が副歯車と噛合しない状態にある場
合には副歯車は、その第2の円筒体に主歯車の第1の円
筒体に巻き付いたコイルスプリングを介して伝わる回転
力により主歯車に追従して空転するが、出力歯車には回
転力は伝達されない。また、遊び歯車が副歯車と噛合す
べく当接した際には、コイルスプリングが完全に巻き締
められるまでの間、若干の時間があるため、その間は副
歯車は主歯車に対して自由に回転して、遊び歯車と噛合
できる。また、コイルスプリングが完全に巻き締められ
るまでの間では主歯車の回転数は影響を受けることはな
い。その後、副歯車に遊び歯車や、遊び歯車を介して出
力歯車が噛合されることにより、副歯車の負荷が増大す
ると、第2の円筒体とコイルスプリングとの間の摩擦力
が増加し、コイルスプリングが巻き締められる。コイル
スプリングが完全に巻き締められた状態になると、副歯
車は主歯車と同一の回転数で回転する。
は、コイルスプリングの巻き締め方向を、入力歯車の主
歯車の回転方向と一致させ、またコイルスプリングは常
時は巻き締め方向に対して若干の余裕を持たせておくこ
とにより、遊び歯車が副歯車と噛合しない状態にある場
合には副歯車は、その第2の円筒体に主歯車の第1の円
筒体に巻き付いたコイルスプリングを介して伝わる回転
力により主歯車に追従して空転するが、出力歯車には回
転力は伝達されない。また、遊び歯車が副歯車と噛合す
べく当接した際には、コイルスプリングが完全に巻き締
められるまでの間、若干の時間があるため、その間は副
歯車は主歯車に対して自由に回転して、遊び歯車と噛合
できる。また、コイルスプリングが完全に巻き締められ
るまでの間では主歯車の回転数は影響を受けることはな
い。その後、副歯車に遊び歯車や、遊び歯車を介して出
力歯車が噛合されることにより、副歯車の負荷が増大す
ると、第2の円筒体とコイルスプリングとの間の摩擦力
が増加し、コイルスプリングが巻き締められる。コイル
スプリングが完全に巻き締められた状態になると、副歯
車は主歯車と同一の回転数で回転する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る歯車伝達装置の好適な実
施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、従来
例と同様の構成については同じ符号を付し、説明は省略
する。 (第1実施例)まず、図1〜図5を用いて歯車伝達装置
10の構成について説明する。この歯車伝達装置10
は、図1〜図4に示すように入力歯車12と、出力歯車
104と、入力歯車12および出力歯車104に接離動
可能に設けられ、入力歯車12および出力歯車104の
双方と同時に噛合可能な遊び歯車106とから構成され
ている。
施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、従来
例と同様の構成については同じ符号を付し、説明は省略
する。 (第1実施例)まず、図1〜図5を用いて歯車伝達装置
10の構成について説明する。この歯車伝達装置10
は、図1〜図4に示すように入力歯車12と、出力歯車
104と、入力歯車12および出力歯車104に接離動
可能に設けられ、入力歯車12および出力歯車104の
双方と同時に噛合可能な遊び歯車106とから構成され
ている。
【0010】さらに詳細に本発明の特徴点である入力歯
車12の構造について図4と共に説明する。入力歯車1
2は、側面に、少なくとも一つ(本実施例では4つ)の
突部14が形成された第1歯車16と、第1歯車16に
並設されると共に、第1歯車16の突部14が遊びを持
って挿入可能な挿入孔18が形成され(本実施例では突
部の数に合わせて4つ)、第1歯車16と同一の回転軸
Aを中心に第1歯車16に対して所定の角度範囲θ内で
回転可能な第2歯車20と、第1歯車16と第2歯車2
0との間に設けられ、第1歯車16に対する第2歯車2
0の相対位置を角度範囲θの中間位置に常時付勢する付
勢手段としてのバネ22とを具備している。この入力歯
車12に回転力を与えるべく配された他の歯車(不図
示)は、一例として第2歯車20と噛合し、第1歯車1
6は図1、図2、図4に示すように第2歯車20と出力
歯車104との間に配して、遊び歯車106は第1歯車
16と出力歯車104の双方と噛合する構成とする。ま
た、出力歯車104と第1歯車16との外径を同一とし
て遊び歯車106が同時に噛合しやすくしている。な
お、上述した構成とは逆に第2歯車20を第1歯車16
と出力歯車104との間に配し、第2歯車20の外径を
出力歯車104の外径と同一として遊び歯車106を第
2歯車20と出力歯車104とに噛合させる構成として
もよい。
車12の構造について図4と共に説明する。入力歯車1
2は、側面に、少なくとも一つ(本実施例では4つ)の
突部14が形成された第1歯車16と、第1歯車16に
並設されると共に、第1歯車16の突部14が遊びを持
って挿入可能な挿入孔18が形成され(本実施例では突
部の数に合わせて4つ)、第1歯車16と同一の回転軸
Aを中心に第1歯車16に対して所定の角度範囲θ内で
回転可能な第2歯車20と、第1歯車16と第2歯車2
0との間に設けられ、第1歯車16に対する第2歯車2
0の相対位置を角度範囲θの中間位置に常時付勢する付
勢手段としてのバネ22とを具備している。この入力歯
車12に回転力を与えるべく配された他の歯車(不図
示)は、一例として第2歯車20と噛合し、第1歯車1
6は図1、図2、図4に示すように第2歯車20と出力
歯車104との間に配して、遊び歯車106は第1歯車
16と出力歯車104の双方と噛合する構成とする。ま
た、出力歯車104と第1歯車16との外径を同一とし
て遊び歯車106が同時に噛合しやすくしている。な
お、上述した構成とは逆に第2歯車20を第1歯車16
と出力歯車104との間に配し、第2歯車20の外径を
出力歯車104の外径と同一として遊び歯車106を第
2歯車20と出力歯車104とに噛合させる構成として
もよい。
【0011】入力歯車12と出力歯車104との組み合
わせ構造は、図4のように入力歯車12を構成する第1
歯車16と第2歯車20の各貫通孔24、26内に出力
歯車104の筒体112がこの順番で挿通され、その後
に筒体112の挿入側端部(図2における右端部、図4
における上端部)に抜け止めピン118が装着されて筒
体112からの入力歯車12の抜脱を防止している。ま
た、一例としてバネ22は図4に示すように第2歯車2
0の側面と挿入孔18から突出する第1歯車16の突部
14との間に2本取り付けられ、双方の付勢力が略同じ
に形成され、突部14が挿入孔18内の略中間位置で停
止する構造となっている。なお、一方の歯車に対して他
方の歯車に外力が加わった場合には、他の歯車はバネ2
2の付勢力に抗して突部14が挿入孔18の回転方向側
の両端部と当接する間の所定の角度範囲θで回動自在で
ある。また、外部から駆動されて常時回転する第2歯車
20の回転方向が決まっている場合には、バネ22は第
2歯車20に対して第1歯車16を一方の回転方向にの
み付勢させる構成とし、突部14が挿入孔18の一方の
内端面に位置する構成としても良い。
わせ構造は、図4のように入力歯車12を構成する第1
歯車16と第2歯車20の各貫通孔24、26内に出力
歯車104の筒体112がこの順番で挿通され、その後
に筒体112の挿入側端部(図2における右端部、図4
における上端部)に抜け止めピン118が装着されて筒
体112からの入力歯車12の抜脱を防止している。ま
た、一例としてバネ22は図4に示すように第2歯車2
0の側面と挿入孔18から突出する第1歯車16の突部
14との間に2本取り付けられ、双方の付勢力が略同じ
に形成され、突部14が挿入孔18内の略中間位置で停
止する構造となっている。なお、一方の歯車に対して他
方の歯車に外力が加わった場合には、他の歯車はバネ2
2の付勢力に抗して突部14が挿入孔18の回転方向側
の両端部と当接する間の所定の角度範囲θで回動自在で
ある。また、外部から駆動されて常時回転する第2歯車
20の回転方向が決まっている場合には、バネ22は第
2歯車20に対して第1歯車16を一方の回転方向にの
み付勢させる構成とし、突部14が挿入孔18の一方の
内端面に位置する構成としても良い。
【0012】次に、動作について説明する。まず、遊び
歯車106が非噛合状態Dにある場合には、第1歯車1
6はバネ22を介して第2歯車20と共に回転する。こ
の際に、第1歯車16には外部から負荷が加わっていな
いため、その突部14は図1に示すように第2歯車20
の挿入孔18の中間位置にある。続いて、遊び歯車10
6が図1や図2の一点鎖線の位置(噛合状態C)に移動
すると、遊び歯車106は出力歯車104および第1歯
車16と略同時に噛合しようとする。ここで、出力歯車
104は当初から回転しておらず、噛合は容易に行え
る。また、第1歯車16は上述したように第2歯車20
に対して、所定の角度範囲θで回動自在である(遊びが
ある)ので、遊び歯車106との当接の際に一時的に第
1歯車16に対して独自に回転し、遊び歯車106との
当接によるショックをバネ22で吸収しつつスムーズに
噛合できる。
歯車106が非噛合状態Dにある場合には、第1歯車1
6はバネ22を介して第2歯車20と共に回転する。こ
の際に、第1歯車16には外部から負荷が加わっていな
いため、その突部14は図1に示すように第2歯車20
の挿入孔18の中間位置にある。続いて、遊び歯車10
6が図1や図2の一点鎖線の位置(噛合状態C)に移動
すると、遊び歯車106は出力歯車104および第1歯
車16と略同時に噛合しようとする。ここで、出力歯車
104は当初から回転しておらず、噛合は容易に行え
る。また、第1歯車16は上述したように第2歯車20
に対して、所定の角度範囲θで回動自在である(遊びが
ある)ので、遊び歯車106との当接の際に一時的に第
1歯車16に対して独自に回転し、遊び歯車106との
当接によるショックをバネ22で吸収しつつスムーズに
噛合できる。
【0013】遊び歯車106が噛合状態Cとなった後
は、第1歯車16に遊び歯車106および遊び歯車10
6を介して出力歯車104、さらには出力歯車104と
噛合する作動歯車(不図示)等が繋がるために第1歯車
16に加わる負荷が大きくなり、通常は当該負荷に対し
てバネ22の付勢力が小さいために、第1歯車16の突
部14は図5に示すように第2歯車20の挿入孔18
の、第1歯車16の回転方向(矢印方向)と逆側の端部
まで移動して当該端部と当接し、第1歯車16は第2歯
車20に直接押されて回転する。なお、遊び歯車106
の接離動は、電磁ソレノイドや、電動モータなどで駆動
されるアクチュエータなど、種々の手段が行える。ま
た、遊び歯車106を噛合状態Cから非噛合状態Dへ移
動させる場合には、噛合状態Cにおいて出力歯車104
や第1歯車16から半径方向の力が常時働いているの
で、電磁ソレノイドやアクチュエータによる接近方向へ
の力を解除するだけで容易に行える。
は、第1歯車16に遊び歯車106および遊び歯車10
6を介して出力歯車104、さらには出力歯車104と
噛合する作動歯車(不図示)等が繋がるために第1歯車
16に加わる負荷が大きくなり、通常は当該負荷に対し
てバネ22の付勢力が小さいために、第1歯車16の突
部14は図5に示すように第2歯車20の挿入孔18
の、第1歯車16の回転方向(矢印方向)と逆側の端部
まで移動して当該端部と当接し、第1歯車16は第2歯
車20に直接押されて回転する。なお、遊び歯車106
の接離動は、電磁ソレノイドや、電動モータなどで駆動
されるアクチュエータなど、種々の手段が行える。ま
た、遊び歯車106を噛合状態Cから非噛合状態Dへ移
動させる場合には、噛合状態Cにおいて出力歯車104
や第1歯車16から半径方向の力が常時働いているの
で、電磁ソレノイドやアクチュエータによる接近方向へ
の力を解除するだけで容易に行える。
【0014】(第2実施例)まず、図6を用いて歯車伝
達装置30の構成について説明する。なお、従来例や第
1実施例と同じ構成要素については同じ符号を付し、説
明は省略する。この歯車伝達装置30は、入力歯車32
と、出力歯車104と、遊び歯車106とから構成され
ている。さらに詳細に本発明の特徴点である入力歯車3
2の構造について図6と共に説明する。入力歯車32
は、一の側面(図6中の左側面)に第1の円筒体34が
回転軸A方向に沿って延設された主歯車36と、主歯車
36に並設されて回転軸Aを中心に回転可能であると共
に、主歯車36側の側面(図6中の右側面)には第2の
円筒体38が回転軸A方向に沿って延設された副歯車4
0と、第1の円筒体34と第2の円筒体38とにわたり
外嵌されたコイルスプリング42とを具備している。ま
た、副歯車40の外径は、出力歯車104の外径と同一
に形成されており、遊び歯車106は、噛合状態Cに移
動した際には出力歯車104と副歯車40に噛合する。
また、コイルスプリング42は、その巻き締め方向が、
主歯車36の回転方向と一致させて外嵌され、副歯車4
0に負荷が加わっていない状態ではコイルスプリング4
2の締め付け力により副歯車40は主歯車36に伴って
回転する。また、コイルスプリング42はこの状態にお
いて完全に巻き締められた状態にはなっておらず、副歯
車40は主歯車36に対して巻き締め方向へ所定の角度
θだけ回動可能である。巻き戻し方向に対しては回動自
在である。
達装置30の構成について説明する。なお、従来例や第
1実施例と同じ構成要素については同じ符号を付し、説
明は省略する。この歯車伝達装置30は、入力歯車32
と、出力歯車104と、遊び歯車106とから構成され
ている。さらに詳細に本発明の特徴点である入力歯車3
2の構造について図6と共に説明する。入力歯車32
は、一の側面(図6中の左側面)に第1の円筒体34が
回転軸A方向に沿って延設された主歯車36と、主歯車
36に並設されて回転軸Aを中心に回転可能であると共
に、主歯車36側の側面(図6中の右側面)には第2の
円筒体38が回転軸A方向に沿って延設された副歯車4
0と、第1の円筒体34と第2の円筒体38とにわたり
外嵌されたコイルスプリング42とを具備している。ま
た、副歯車40の外径は、出力歯車104の外径と同一
に形成されており、遊び歯車106は、噛合状態Cに移
動した際には出力歯車104と副歯車40に噛合する。
また、コイルスプリング42は、その巻き締め方向が、
主歯車36の回転方向と一致させて外嵌され、副歯車4
0に負荷が加わっていない状態ではコイルスプリング4
2の締め付け力により副歯車40は主歯車36に伴って
回転する。また、コイルスプリング42はこの状態にお
いて完全に巻き締められた状態にはなっておらず、副歯
車40は主歯車36に対して巻き締め方向へ所定の角度
θだけ回動可能である。巻き戻し方向に対しては回動自
在である。
【0015】次に動作について説明すると、遊び歯車1
06が副歯車40と非噛合状態にある場合には副歯車4
0は、その第2の円筒体38に主歯車36の第1の円筒
体34に巻き付いたコイルスプリング42を介して伝わ
る回転力により主歯車36に追従して空転する。また、
遊び歯車106が噛合状態Cへ移動し、副歯車40と噛
合して副歯車40の回転数と主歯車36の回転数と同回
転数で回転しようとするコイルスプリング42の回転数
との間に回転数の差が生じようとすると、第2の円筒体
38とコイルスプリング42との間の摩擦力が増加し
て、コイルスプリング42が巻き締められる。副歯車4
0が所定角度θだけ主歯車36に対して回転して、コイ
ルスプリング42が完全に巻き締められた状態になる
と、副歯車40と主歯車36とは同一回転数で回転し、
従って遊び歯車106を介して出力歯車104も主歯車
36と同一回転で回転する。このように、遊び歯車10
6が副歯車40と噛合する際に、副歯車40が主歯車3
6に対してコイルスプリング42が巻き締められるまで
の間、回転方向および逆回転方向に自在に回転できるた
め、遊び歯車106との当接の際に一時的に主歯車36
に対して独自に回転し、遊び歯車106との当接による
ショックをコイルスプリング42で吸収しつつスムーズ
に噛合できる。
06が副歯車40と非噛合状態にある場合には副歯車4
0は、その第2の円筒体38に主歯車36の第1の円筒
体34に巻き付いたコイルスプリング42を介して伝わ
る回転力により主歯車36に追従して空転する。また、
遊び歯車106が噛合状態Cへ移動し、副歯車40と噛
合して副歯車40の回転数と主歯車36の回転数と同回
転数で回転しようとするコイルスプリング42の回転数
との間に回転数の差が生じようとすると、第2の円筒体
38とコイルスプリング42との間の摩擦力が増加し
て、コイルスプリング42が巻き締められる。副歯車4
0が所定角度θだけ主歯車36に対して回転して、コイ
ルスプリング42が完全に巻き締められた状態になる
と、副歯車40と主歯車36とは同一回転数で回転し、
従って遊び歯車106を介して出力歯車104も主歯車
36と同一回転で回転する。このように、遊び歯車10
6が副歯車40と噛合する際に、副歯車40が主歯車3
6に対してコイルスプリング42が巻き締められるまで
の間、回転方向および逆回転方向に自在に回転できるた
め、遊び歯車106との当接の際に一時的に主歯車36
に対して独自に回転し、遊び歯車106との当接による
ショックをコイルスプリング42で吸収しつつスムーズ
に噛合できる。
【0016】また、遊び歯車106が図6に示すよう
に、出力歯車104に対して副歯車40と反対位置にあ
る揺動中心Bを中心に揺動して、出力歯車104および
副歯車40と噛合する構造の場合には、出力歯車104
と副歯車40の歯形のインボリュート曲線を予め代えて
おき、遊び歯車106が非噛合状態Cと噛合状態Cとの
間で、出力歯車104のみと噛合する状態を取りうる構
成とする。これにより、遊び歯車106は先ず停止して
いる出力歯車104と噛合する状態になった後に、副歯
車40と噛合することになり、よりスムーズな噛合が行
える。なお、この構成は入力歯車が第1実施例の構成で
ある場合にも適用することが可能である。
に、出力歯車104に対して副歯車40と反対位置にあ
る揺動中心Bを中心に揺動して、出力歯車104および
副歯車40と噛合する構造の場合には、出力歯車104
と副歯車40の歯形のインボリュート曲線を予め代えて
おき、遊び歯車106が非噛合状態Cと噛合状態Cとの
間で、出力歯車104のみと噛合する状態を取りうる構
成とする。これにより、遊び歯車106は先ず停止して
いる出力歯車104と噛合する状態になった後に、副歯
車40と噛合することになり、よりスムーズな噛合が行
える。なお、この構成は入力歯車が第1実施例の構成で
ある場合にも適用することが可能である。
【0017】また、上述した第1実施例および第2実施
例の歯車伝達装置において、さらに遊び歯車106が第
1歯車16や副歯車40と噛合する際の衝撃を軽減する
ためには次の構成を採用するとよい。なお、一例として
第1実施例を用いて説明するが、副歯車40を第1歯車
16に対応させれば第2実施例にも同様に適用できる。
その衝撃軽減構造および動作について、図7〜図9を用
いて説明する。44は遊び歯車106の出力歯車104
および第1歯車16への接離動に伴って移動する押圧バ
ネである。この押圧バネ44は弾性変形可能な材料を用
いて一例として板状に形成されており、その先端には回
転軸A方向へ突出する押圧突部46が形成されている。
例の歯車伝達装置において、さらに遊び歯車106が第
1歯車16や副歯車40と噛合する際の衝撃を軽減する
ためには次の構成を採用するとよい。なお、一例として
第1実施例を用いて説明するが、副歯車40を第1歯車
16に対応させれば第2実施例にも同様に適用できる。
その衝撃軽減構造および動作について、図7〜図9を用
いて説明する。44は遊び歯車106の出力歯車104
および第1歯車16への接離動に伴って移動する押圧バ
ネである。この押圧バネ44は弾性変形可能な材料を用
いて一例として板状に形成されており、その先端には回
転軸A方向へ突出する押圧突部46が形成されている。
【0018】この押圧突部46は遊び歯車106が非噛
合状態Cにある際には、図8に示すように第1歯車16
に設けられた回転軸Aに沿って延出する制動筒体48の
外周面とは当接せず、遊び歯車106が第1歯車16方
向へ移動を開始し、遊び歯車106の歯先と第1歯車1
6の歯先が当接する直前においては図7に示すように制
動筒体48の外周面と当接し、押圧バネ44の弾性力は
押圧突部46を介して第1歯車16に伝えられ、第1歯
車16の制動が行われる。よって遊び歯車106はこの
制動により回転数が減少させられた第1歯車16と噛合
可能となり、噛合時の衝撃が軽減される。さらに、遊び
歯車106は第1歯車16方向へ、完全な噛合状態Cと
なるまで移動するが、噛み合いは浅いが遊び歯車106
と第1歯車16は互いに噛合状態となっているために、
その後はスムーズな噛合が行える。また、遊び歯車10
6が噛合状態Cに移動した際には、押圧バネ44の押圧
突部46は図9に示すように制動筒体46の外周面から
外れ、制動が解除される。上述した本発明にかかる歯車
伝達装置は、例えば電磁クラッチなどに利用すれば、簡
単な構造で接断時間の短い、また滑りのないクラッチが
実現できる。また、図10に示すように入力歯車12と
出力歯車104の回転軸を異にした構成においても応用
ができる。その構成は、出力歯車104と入力歯車12
を互いに平行な異なる回転軸上に配し、遊び歯車106
は出力歯車104と入力歯車12に接離動して噛合・非
噛合状態をとりうるものである(一点鎖線)。なお、こ
の場合に遊び歯車106は常時出力歯車104と噛合し
た状態で出力歯車104上を出力歯車104の外周に沿
って移動可能に形成し、入力歯車12と噛合する際には
入力歯車12方向へ出力歯車104の回転軸を中心に回
転移動して入力歯車12と噛合する構成としてもよい
(二点鎖線)。なお、第2実施例の入力歯車32も同様
である。
合状態Cにある際には、図8に示すように第1歯車16
に設けられた回転軸Aに沿って延出する制動筒体48の
外周面とは当接せず、遊び歯車106が第1歯車16方
向へ移動を開始し、遊び歯車106の歯先と第1歯車1
6の歯先が当接する直前においては図7に示すように制
動筒体48の外周面と当接し、押圧バネ44の弾性力は
押圧突部46を介して第1歯車16に伝えられ、第1歯
車16の制動が行われる。よって遊び歯車106はこの
制動により回転数が減少させられた第1歯車16と噛合
可能となり、噛合時の衝撃が軽減される。さらに、遊び
歯車106は第1歯車16方向へ、完全な噛合状態Cと
なるまで移動するが、噛み合いは浅いが遊び歯車106
と第1歯車16は互いに噛合状態となっているために、
その後はスムーズな噛合が行える。また、遊び歯車10
6が噛合状態Cに移動した際には、押圧バネ44の押圧
突部46は図9に示すように制動筒体46の外周面から
外れ、制動が解除される。上述した本発明にかかる歯車
伝達装置は、例えば電磁クラッチなどに利用すれば、簡
単な構造で接断時間の短い、また滑りのないクラッチが
実現できる。また、図10に示すように入力歯車12と
出力歯車104の回転軸を異にした構成においても応用
ができる。その構成は、出力歯車104と入力歯車12
を互いに平行な異なる回転軸上に配し、遊び歯車106
は出力歯車104と入力歯車12に接離動して噛合・非
噛合状態をとりうるものである(一点鎖線)。なお、こ
の場合に遊び歯車106は常時出力歯車104と噛合し
た状態で出力歯車104上を出力歯車104の外周に沿
って移動可能に形成し、入力歯車12と噛合する際には
入力歯車12方向へ出力歯車104の回転軸を中心に回
転移動して入力歯車12と噛合する構成としてもよい
(二点鎖線)。なお、第2実施例の入力歯車32も同様
である。
【0019】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、挿入孔の形状は円弧状に限らず長孔であれ
ばよいし、また挿入孔や突部の数は4つに限らず1つ以
上であればいくつでもよい。また、入力歯車と出力歯車
の形状は、入力歯車が出力歯車の筒体に外嵌される構造
に代えて、それぞれシャフトに外嵌される構造でもよ
い。また入力歯車を2以上の複数の歯車群で構成する場
合には、その歯車群の内の少なくとも隣合う一対の歯車
を図4に示す入力歯車12の構成や図6に示す入力歯車
32の構成としておけば同様に遊び歯車が噛合する際の
入力歯車の遊びを確保することができる等、発明の精神
を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろん
である。
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、挿入孔の形状は円弧状に限らず長孔であれ
ばよいし、また挿入孔や突部の数は4つに限らず1つ以
上であればいくつでもよい。また、入力歯車と出力歯車
の形状は、入力歯車が出力歯車の筒体に外嵌される構造
に代えて、それぞれシャフトに外嵌される構造でもよ
い。また入力歯車を2以上の複数の歯車群で構成する場
合には、その歯車群の内の少なくとも隣合う一対の歯車
を図4に示す入力歯車12の構成や図6に示す入力歯車
32の構成としておけば同様に遊び歯車が噛合する際の
入力歯車の遊びを確保することができる等、発明の精神
を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろん
である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る歯車伝達装置を用いると、
遊び歯車を入力歯車と出力歯車の双方に噛合させる際
に、歯車に加わる衝撃を減少させて歯車を損傷させるこ
となく、短時間でスムーズに噛合させることができると
いう著効を奏する。
遊び歯車を入力歯車と出力歯車の双方に噛合させる際
に、歯車に加わる衝撃を減少させて歯車を損傷させるこ
となく、短時間でスムーズに噛合させることができると
いう著効を奏する。
【図1】本発明に係る歯車伝達装置の第1実施例の構成
を示す一部切り欠き正面図
を示す一部切り欠き正面図
【図2】図1のE−E側面断面図
【図3】図1の背面図
【図4】図1の入力歯車の構成、および出力歯車との組
み立て構造を示す分解斜視図
み立て構造を示す分解斜視図
【図5】図1の遊び歯車が噛合状態となり、回転力が出
力歯車に伝達された際の正面図
力歯車に伝達された際の正面図
【図6】本発明に係る歯車伝達装置の第2実施例の構成
を示す側面断面図
を示す側面断面図
【図7】遊び歯車を噛合する際の衝撃を軽減する衝撃軽
減構造を説明する説明図であり、押圧バネが入力歯車の
制動筒体を制動している際の図
減構造を説明する説明図であり、押圧バネが入力歯車の
制動筒体を制動している際の図
【図8】図7の遊び歯車が非噛合状態Cにある際の押圧
バネの押圧突部と制動筒体との関係を示す説明図
バネの押圧突部と制動筒体との関係を示す説明図
【図9】図7の遊び歯車が完全な噛合状態Cにある際の
押圧バネの押圧突部と制動筒体との関係を示す説明図
押圧バネの押圧突部と制動筒体との関係を示す説明図
【図10】入力歯車と出力歯車の回転軸を異にした場合
の実施例を示す説明図
の実施例を示す説明図
【図11】従来の歯車伝達装置の一例の構成を示す正面
断面図
断面図
10 歯車伝達装置 12 入力歯車 16 第1歯車 18 挿入孔 20 第2歯車 22 付勢手段としてのバネ 104 出力歯車 106 遊び歯車
Claims (2)
- 【請求項1】 入力歯車と、出力歯車と、前記入力歯車
および出力歯車に接離動可能に設けられ、入力歯車およ
び出力歯車の双方と噛合された際には入力歯車の回転力
を出力歯車へ伝達する遊び歯車とを有する歯車伝達装置
において、 前記入力歯車は、 側面に、少なくとも一つの突部が形成された第1歯車
と、 該第1歯車に並設されると共に、第1歯車の前記突部が
遊びを持って挿入可能な挿入孔が形成され、第1歯車と
同一の回転軸を中心に第1歯車に対して所定の角度範囲
内で回転可能な第2歯車と、 前記第1歯車と前記第2歯車との間に設けられ、第1歯
車に対する第2歯車の相対位置を前記角度範囲の中間位
置に常時付勢する付勢手段とを具備し、 前記遊び歯車は、前記第1歯車または第2歯車のいずれ
か一方と噛合可能であることを特徴とする歯車伝達装
置。 - 【請求項2】 入力歯車と、出力歯車と、前記入力歯車
および出力歯車に接離動可能に設けられ、入力歯車およ
び出力歯車の双方と噛合された際には入力歯車の回転力
を出力歯車へ伝達する遊び歯車とを有する歯車伝達装置
において、 前記入力歯車は、 一の側面に第1の円筒体が回転軸方向に沿って延設され
た主歯車と、 該主歯車に並設されて前記回転軸を中心に回転可能であ
ると共に、主歯車側の側面には第2の円筒体が回転軸方
向に沿って延設された副歯車と、 前記第1の円筒体と第2の円筒体とにわたり外嵌された
コイルスプリングとを具備し、 前記遊び歯車は、前記副歯車と噛合可能であることを特
徴とする歯車伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7124020A JPH08312733A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 歯車伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7124020A JPH08312733A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 歯車伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08312733A true JPH08312733A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14875050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7124020A Pending JPH08312733A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 歯車伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08312733A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5090765A (ja) * | 1973-12-22 | 1975-07-21 | ||
| JPH03212587A (ja) * | 1990-01-17 | 1991-09-18 | Mitsubishi Electric Corp | モータ式アクチュエータ |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP7124020A patent/JPH08312733A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5090765A (ja) * | 1973-12-22 | 1975-07-21 | ||
| JPH03212587A (ja) * | 1990-01-17 | 1991-09-18 | Mitsubishi Electric Corp | モータ式アクチュエータ |
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