JPH08313779A - レンズ部品及びその製造方法 - Google Patents
レンズ部品及びその製造方法Info
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- JPH08313779A JPH08313779A JP7143991A JP14399195A JPH08313779A JP H08313779 A JPH08313779 A JP H08313779A JP 7143991 A JP7143991 A JP 7143991A JP 14399195 A JP14399195 A JP 14399195A JP H08313779 A JPH08313779 A JP H08313779A
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Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光デバイス組立の際、溶接作業性がよく、し
かも光学レンズの気密封止部分の信頼性が高く、かつ光
学的特性の良いレンズ部品を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明のレンズ部品は、光学レンズ1と、光
学レンズ1より熱膨張係数が少なくとも20×10-7/
℃以上高い金属ホルダ2と、低融点ガラス3とにより構
成され、金属ホルダ2に低融点ガラス3を介在して気密
封止された光学レンズ1が、金属ホルダ2の収縮作用に
より固定されたことを特徴とし、また、本発明のレンズ
部品の製造方法は、光学レンズ1を金属ホルダ2の内孔
中に保持し、低融点ガラス3を双方の隙間に塗布し、低
融点ガラス3が融ける温度に加熱後徐冷することによ
り、前記のレンズ部品を製造することを特徴とする。
かも光学レンズの気密封止部分の信頼性が高く、かつ光
学的特性の良いレンズ部品を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明のレンズ部品は、光学レンズ1と、光
学レンズ1より熱膨張係数が少なくとも20×10-7/
℃以上高い金属ホルダ2と、低融点ガラス3とにより構
成され、金属ホルダ2に低融点ガラス3を介在して気密
封止された光学レンズ1が、金属ホルダ2の収縮作用に
より固定されたことを特徴とし、また、本発明のレンズ
部品の製造方法は、光学レンズ1を金属ホルダ2の内孔
中に保持し、低融点ガラス3を双方の隙間に塗布し、低
融点ガラス3が融ける温度に加熱後徐冷することによ
り、前記のレンズ部品を製造することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ通信用デバ
イスのレンズ部品に関し、特に信頼性が要求される気密
封止構造のレンズ部品及びその製造方法に関するもので
ある。
イスのレンズ部品に関し、特に信頼性が要求される気密
封止構造のレンズ部品及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信網の発達に伴い各
種光通信用デバイス、とりわけ発光デバイス及び受光デ
バイスが大量に用いられている。これらの光デバイス
は、要求される信頼性のために気密封止構造とされ、こ
の用途に用いられるレンズ部品にも気密封止構造が要求
されている。
種光通信用デバイス、とりわけ発光デバイス及び受光デ
バイスが大量に用いられている。これらの光デバイス
は、要求される信頼性のために気密封止構造とされ、こ
の用途に用いられるレンズ部品にも気密封止構造が要求
されている。
【0003】図4は、従来のレンズ部品の断面図を示し
ている。従来の気密封止構造のレンズ部品では、光学ガ
ラス製レンズ(以下、光学レンズと称す)11と金属ホ
ルダ12と低融点ガラス13とで構成され、金属ホルダ
12の内孔12a内の段差部分のエッジ部12b上に光
学レンズ11が載置され低融点ガラス13で気密封止さ
れてレンズ部品としていた。これら構成部材には、温度
変動時に各部材の膨張・収縮の寸法に差による封止部分
の破損を防止するため熱膨張係数の近い材料が用いられ
ていた。即ち、上記の従来のレンズ部品では、光学レン
ズ11として例えば、熱膨張係数107×10-7/℃を
有するK−3と呼ばれている光学ガラス材料と、これに
熱膨張係数が近く、かつ信頼性のある金属ホルダ12と
して例えば、熱膨張係数約110×10-7/℃を有する
SUS430と呼ばれているフェライト系ステンレス鋼
が使用されている。
ている。従来の気密封止構造のレンズ部品では、光学ガ
ラス製レンズ(以下、光学レンズと称す)11と金属ホ
ルダ12と低融点ガラス13とで構成され、金属ホルダ
12の内孔12a内の段差部分のエッジ部12b上に光
学レンズ11が載置され低融点ガラス13で気密封止さ
れてレンズ部品としていた。これら構成部材には、温度
変動時に各部材の膨張・収縮の寸法に差による封止部分
の破損を防止するため熱膨張係数の近い材料が用いられ
ていた。即ち、上記の従来のレンズ部品では、光学レン
ズ11として例えば、熱膨張係数107×10-7/℃を
有するK−3と呼ばれている光学ガラス材料と、これに
熱膨張係数が近く、かつ信頼性のある金属ホルダ12と
して例えば、熱膨張係数約110×10-7/℃を有する
SUS430と呼ばれているフェライト系ステンレス鋼
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発光素
子ユニット及び受光素子ユニットの金属パッケージとレ
ンズ部品とを溶接して光デバイスに組立る場合、従来の
レンズ部品の金属ホルダに用いられていたフェライト系
ステンレス鋼は、溶接時に金属パッケージより溶け難い
ので多数箇所の溶接が必要となり、溶接歪の対策の点、
及び製造コストの点で問題がある。
子ユニット及び受光素子ユニットの金属パッケージとレ
ンズ部品とを溶接して光デバイスに組立る場合、従来の
レンズ部品の金属ホルダに用いられていたフェライト系
ステンレス鋼は、溶接時に金属パッケージより溶け難い
ので多数箇所の溶接が必要となり、溶接歪の対策の点、
及び製造コストの点で問題がある。
【0005】更に、従来のレンズ部品は、金属ホルダ1
2の内孔12a内の段差部分のエッジ部12bに光学レ
ンズ11を載置して低融点ガラス13で気密封止した構
造であり、光学レンズ11の保持力は、低融点ガラス1
3の接着力のみの弱いものであり、気密封止部分の信頼
性の点で問題がある。
2の内孔12a内の段差部分のエッジ部12bに光学レ
ンズ11を載置して低融点ガラス13で気密封止した構
造であり、光学レンズ11の保持力は、低融点ガラス1
3の接着力のみの弱いものであり、気密封止部分の信頼
性の点で問題がある。
【0006】以上のような従来のレンズ部品の諸欠点に
鑑みて種々考察の結果、本発明の完成に至ったものであ
り、光デバイス組立の際、金属パッケージへの溶接作業
性がよく、しかも光学レンズの保持力が強くて気密封止
部分の信頼性が高く、かつ光学的特性の良いレンズ部品
を提供することを目的とするものである。
鑑みて種々考察の結果、本発明の完成に至ったものであ
り、光デバイス組立の際、金属パッケージへの溶接作業
性がよく、しかも光学レンズの保持力が強くて気密封止
部分の信頼性が高く、かつ光学的特性の良いレンズ部品
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレンズ部品
は、光学レンズと、該光学レンズより熱膨張係数が少な
くとも20×10-7/℃以上高い金属ホルダと、低融点
ガラスとにより構成され、金属ホルダの内孔中に低融点
ガラスを介在して気密封止された光学レンズが、金属ホ
ルダの収縮作用により固定されていることを特徴とす
る。
は、光学レンズと、該光学レンズより熱膨張係数が少な
くとも20×10-7/℃以上高い金属ホルダと、低融点
ガラスとにより構成され、金属ホルダの内孔中に低融点
ガラスを介在して気密封止された光学レンズが、金属ホ
ルダの収縮作用により固定されていることを特徴とす
る。
【0008】更に、本発明に係るレンズ部品は、光学レ
ンズが光学ガラス製球レンズであることを特徴とする。
ンズが光学ガラス製球レンズであることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るレンズ部品の製造方法
は、光学レンズを該光学レンズより熱膨張係数が少なく
とも20×10-7/℃以上高い金属ホルダの内孔中に保
持し、低融点ガラスを金属ホルダの内孔壁と光学レンズ
の隙間に塗布し、次に低融点ガラスが融着する温度に加
熱した後徐冷することにより、光学レンズを金属ホルダ
内孔中に気密封止すると共に金属ホルダの収縮作用によ
り固定することを特徴とする。
は、光学レンズを該光学レンズより熱膨張係数が少なく
とも20×10-7/℃以上高い金属ホルダの内孔中に保
持し、低融点ガラスを金属ホルダの内孔壁と光学レンズ
の隙間に塗布し、次に低融点ガラスが融着する温度に加
熱した後徐冷することにより、光学レンズを金属ホルダ
内孔中に気密封止すると共に金属ホルダの収縮作用によ
り固定することを特徴とする。
【0010】本発明に係るレンズ部品を構成する光学レ
ンズは、使用波長域における光の透過率が高ければ何れ
も使用可能であるが、熱膨張係数が120×10-7/℃
(0〜300℃)以下で、屈折率がそれぞれ異なる主な
光学ガラス及びその熱膨張係数として、BK−7(熱膨
張係数86×10-7/℃)、SF−8(熱膨張係数93
×10-7/℃)TaF−3(熱膨張係数79×10-7/
℃)等の光学ガラス材料が用いられ得、またその光学レ
ンズの形状は、特に球形だけでなく、円柱形や球と円柱
を複合した俵形状であってもよい。金属ホルダとして、
前記光学レンズより熱膨張係数が少なくとも20×10
-7/℃以上高く、即ち、熱膨張係数が140×10-7/
℃(0〜300℃)以上で、かつ溶接作業性に優れた金
属材料及びその熱膨張係数を例示すると、オーステナイ
ト系ステンレス鋼のSUS304(熱膨張係数184×
10-7/℃)、SUS316(熱膨張係数182×10
-7/℃)、SUS321(熱膨張係数190×10-7/
℃)等で、光学レンズより僅かに大きい内径を有するも
のを用いることにより、光学レンズと金属ホルダの膨張
・収縮の寸法に差を生じる組合せにすることが肝要であ
る。また、低融点ガラスとして、光学レンズ材料と金属
ホルダ材料との組合せに応じて、例えばPbO・B2O3
系や、ZnO・B2O3系の低融点ガラスで熱膨張係数が
80〜110×10-7/℃を有するものが用いられる。
ここで、光学レンズの熱膨張係数と金属ホルダの熱膨張
係数との間に少なくとも20×10-7/℃以上差がある
組合せとしたことにより、低融点ガラスの溶ける温度ま
で加熱昇温され徐冷されることにより、金属ホルダの内
孔中に低融点ガラスを介在して気密封止された光学レン
ズが、室温となると金属ホルダと光学レンズとの収縮す
る寸法の差により締め付けられて固定される。この光学
レンズを締め付ける圧縮力は、金属ホルダの光学レンズ
固定部付近の肉厚により調整でき、圧縮力が過大となり
光学レンズに複屈折が生じる場合には、板バネのバネ定
数を変更する際と同じように、光学レンズ固定部付近の
肉厚を薄くして金属ホルダに弾性変形を起こさせること
により、光学レンズにかかる圧縮力を吸収緩和できる。
しかし、光学レンズの寸法と低融点ガラスの固化する温
度とに依存するが、光学レンズと金属ホルダとの熱膨張
係数に余りにも大きな差、例えば150×10-7/℃以
上差があると過大な圧縮力が光学レンズにかかり、この
力に均衡する光学レンズの圧縮応力は、光軸に対して垂
直方向にあり、光学レンズに複屈折が生じて光学特性を
劣化させるばかりでなく、光学レンズ自体を破壊する虞
れすらある。
ンズは、使用波長域における光の透過率が高ければ何れ
も使用可能であるが、熱膨張係数が120×10-7/℃
(0〜300℃)以下で、屈折率がそれぞれ異なる主な
光学ガラス及びその熱膨張係数として、BK−7(熱膨
張係数86×10-7/℃)、SF−8(熱膨張係数93
×10-7/℃)TaF−3(熱膨張係数79×10-7/
℃)等の光学ガラス材料が用いられ得、またその光学レ
ンズの形状は、特に球形だけでなく、円柱形や球と円柱
を複合した俵形状であってもよい。金属ホルダとして、
前記光学レンズより熱膨張係数が少なくとも20×10
-7/℃以上高く、即ち、熱膨張係数が140×10-7/
℃(0〜300℃)以上で、かつ溶接作業性に優れた金
属材料及びその熱膨張係数を例示すると、オーステナイ
ト系ステンレス鋼のSUS304(熱膨張係数184×
10-7/℃)、SUS316(熱膨張係数182×10
-7/℃)、SUS321(熱膨張係数190×10-7/
℃)等で、光学レンズより僅かに大きい内径を有するも
のを用いることにより、光学レンズと金属ホルダの膨張
・収縮の寸法に差を生じる組合せにすることが肝要であ
る。また、低融点ガラスとして、光学レンズ材料と金属
ホルダ材料との組合せに応じて、例えばPbO・B2O3
系や、ZnO・B2O3系の低融点ガラスで熱膨張係数が
80〜110×10-7/℃を有するものが用いられる。
ここで、光学レンズの熱膨張係数と金属ホルダの熱膨張
係数との間に少なくとも20×10-7/℃以上差がある
組合せとしたことにより、低融点ガラスの溶ける温度ま
で加熱昇温され徐冷されることにより、金属ホルダの内
孔中に低融点ガラスを介在して気密封止された光学レン
ズが、室温となると金属ホルダと光学レンズとの収縮す
る寸法の差により締め付けられて固定される。この光学
レンズを締め付ける圧縮力は、金属ホルダの光学レンズ
固定部付近の肉厚により調整でき、圧縮力が過大となり
光学レンズに複屈折が生じる場合には、板バネのバネ定
数を変更する際と同じように、光学レンズ固定部付近の
肉厚を薄くして金属ホルダに弾性変形を起こさせること
により、光学レンズにかかる圧縮力を吸収緩和できる。
しかし、光学レンズの寸法と低融点ガラスの固化する温
度とに依存するが、光学レンズと金属ホルダとの熱膨張
係数に余りにも大きな差、例えば150×10-7/℃以
上差があると過大な圧縮力が光学レンズにかかり、この
力に均衡する光学レンズの圧縮応力は、光軸に対して垂
直方向にあり、光学レンズに複屈折が生じて光学特性を
劣化させるばかりでなく、光学レンズ自体を破壊する虞
れすらある。
【0011】
【作用】本発明のレンズ部品の構成によれば、各構成部
材を結合するために加熱処理される際、熱膨張係数の少
なくとも20×10-7/℃以上差を有する金属ホルダと
光学レンズとの隙間が広がり、溶けた低融点ガラスがそ
の隙間に流入して充填された状態となり、次いで徐冷の
際に隙間に充填された低融点ガラスが固化し、室温まで
温度が下がると、広がっていた金属ホルダと光学レンズ
との隙間が元の寸法に収縮するので、光学レンズが、低
融点ガラスを介在して金属ホルダに気密封止されると共
に強固に保持固定されたレンズ部品ができる。
材を結合するために加熱処理される際、熱膨張係数の少
なくとも20×10-7/℃以上差を有する金属ホルダと
光学レンズとの隙間が広がり、溶けた低融点ガラスがそ
の隙間に流入して充填された状態となり、次いで徐冷の
際に隙間に充填された低融点ガラスが固化し、室温まで
温度が下がると、広がっていた金属ホルダと光学レンズ
との隙間が元の寸法に収縮するので、光学レンズが、低
融点ガラスを介在して金属ホルダに気密封止されると共
に強固に保持固定されたレンズ部品ができる。
【0012】また、本発明に係るレンズ部品は、光学レ
ンズが光学ガラス製球レンズであるので、金属ホルダの
内孔壁と球レンズとの力が相互に作用する部分は環状の
小面積部分に限定され、球レンズからの反力により金属
ホルダの内孔壁は容易に弾性変形を起こすので、球レン
ズにかかる圧縮力を吸収緩和でき、更に緩和された圧縮
力は球レンズ全体に分散されるので、光学ガラス製球レ
ンズの圧縮応力による歪みや複屈折を防止できる。
ンズが光学ガラス製球レンズであるので、金属ホルダの
内孔壁と球レンズとの力が相互に作用する部分は環状の
小面積部分に限定され、球レンズからの反力により金属
ホルダの内孔壁は容易に弾性変形を起こすので、球レン
ズにかかる圧縮力を吸収緩和でき、更に緩和された圧縮
力は球レンズ全体に分散されるので、光学ガラス製球レ
ンズの圧縮応力による歪みや複屈折を防止できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係るレンズ部品の縦断面図を
示している。これらの図において、1は光学ガラス製球
レンズ(以下、球レンズと称す)、2は高熱膨張係数の
金属ホルダ(以下、金属ホルダと称す)、3は低融点ガ
ラス、4はレンズ位置決め治具を示している。
示している。これらの図において、1は光学ガラス製球
レンズ(以下、球レンズと称す)、2は高熱膨張係数の
金属ホルダ(以下、金属ホルダと称す)、3は低融点ガ
ラス、4はレンズ位置決め治具を示している。
【0014】本願発明のレンズ部品は、図1に示すよう
に、球レンズ1として光学ガラス材料BK−7(熱膨張
係数86×10-7/℃)で直径が3mmの球レンズと、
金属ホルダ2としてオーステナイト系ステンレス鋼材S
US304(熱膨張係数184×10-7/℃)で内径が
3.01mmのものと、低融点ガラス3として、PbO
・B2O3系組成のガラス(熱膨張係数102×10-7/
℃)とにより構成され、前記金属ホルダ2の内孔2a中
に低融点ガラス3を介材して気密封止された球レンズ1
が、金属ホルダ2の収縮作用により固定されている。
に、球レンズ1として光学ガラス材料BK−7(熱膨張
係数86×10-7/℃)で直径が3mmの球レンズと、
金属ホルダ2としてオーステナイト系ステンレス鋼材S
US304(熱膨張係数184×10-7/℃)で内径が
3.01mmのものと、低融点ガラス3として、PbO
・B2O3系組成のガラス(熱膨張係数102×10-7/
℃)とにより構成され、前記金属ホルダ2の内孔2a中
に低融点ガラス3を介材して気密封止された球レンズ1
が、金属ホルダ2の収縮作用により固定されている。
【0015】次に、本発明のレンズ部品の製造方法を説
明する。ここで、図2、図3は本発明に係るレンズ部品
の製造方法を示している。
明する。ここで、図2、図3は本発明に係るレンズ部品
の製造方法を示している。
【0016】先ず、図2に示したように、金属ホルダ2
をレンズ受け部4aが金属製ホルダ2の内孔2aに入る
ようにレンズ位置決め治具4に装填し、レンズ受け部4
a上面に球ンズ1を当設させて金属製ホルダ2の内孔2
a内の所定位置に位置決めする。
をレンズ受け部4aが金属製ホルダ2の内孔2aに入る
ようにレンズ位置決め治具4に装填し、レンズ受け部4
a上面に球ンズ1を当設させて金属製ホルダ2の内孔2
a内の所定位置に位置決めする。
【0017】次に、図3に示したように、低融点ガラス
3の粉末を有機溶剤中に分散して流動性を持たせたフリ
ットを金属ホルダ2の内孔壁2bと球レンズ1の隙間を
全て塞ぎ、かつ必要量だけ塗布する。
3の粉末を有機溶剤中に分散して流動性を持たせたフリ
ットを金属ホルダ2の内孔壁2bと球レンズ1の隙間を
全て塞ぎ、かつ必要量だけ塗布する。
【0018】前記レンズ位置決め治具4に装填され球レ
ンズ1が内孔2a内に位置決めされ低融点ガラス3のフ
リットが塗布された金属ホルダ2を熱処理炉(図示しな
い)に入れ、低融点ガラス3が融ける450℃まで加熱
昇温し、一定時間保持する。この際、熱膨張係数の差を
有する金属ホルダ2と光学レンズ1との隙間が広がり融
けた低融点ガラス3がその隙間に流入して充填される。
この後、徐冷することにより金属ホルダ2の内孔2a内
に球レンズ1が気密封止される。更に、室温まで温度が
降下すると、充填された低融点ガラス3が固化して、加
熱時に広がっていた金属ホルダ2と光学レンズ1との間
が元の寸法に収縮してくるので、光学レンズ1は、低融
点ガラス3を介在して金属ホルダ2に締め込まれ固定さ
れる。その後、熱処理炉から取り出し、位置決め治具4
から組立て終えたレンズ部品を取り外す。尚、作業温度
の低い低融点ガラス3が用いられるので、前記加熱処理
される際、レンズ部品を構成する光学レンズ1と金属ホ
ルダ2の熱変形や酸化によるの変質を防止できる。
ンズ1が内孔2a内に位置決めされ低融点ガラス3のフ
リットが塗布された金属ホルダ2を熱処理炉(図示しな
い)に入れ、低融点ガラス3が融ける450℃まで加熱
昇温し、一定時間保持する。この際、熱膨張係数の差を
有する金属ホルダ2と光学レンズ1との隙間が広がり融
けた低融点ガラス3がその隙間に流入して充填される。
この後、徐冷することにより金属ホルダ2の内孔2a内
に球レンズ1が気密封止される。更に、室温まで温度が
降下すると、充填された低融点ガラス3が固化して、加
熱時に広がっていた金属ホルダ2と光学レンズ1との間
が元の寸法に収縮してくるので、光学レンズ1は、低融
点ガラス3を介在して金属ホルダ2に締め込まれ固定さ
れる。その後、熱処理炉から取り出し、位置決め治具4
から組立て終えたレンズ部品を取り外す。尚、作業温度
の低い低融点ガラス3が用いられるので、前記加熱処理
される際、レンズ部品を構成する光学レンズ1と金属ホ
ルダ2の熱変形や酸化によるの変質を防止できる。
【0019】上記の工程により作製されたレンズ部品で
は、低融点ガラス3が固化して金属ホルダ2の収縮によ
る力が球レンズ1に作用し始める温度を380℃とし、
常用温度を25℃とすると、金属ホルダ2と球レンズ1
との熱膨張係数の差(98×10-7/℃)と、低融点ガ
ラス3が固化する温度と常用温度との差(355℃)
と、金属ホルダ2の内径寸法(約3mm)との積、即
ち、径方向に10μmだけ金属ホルダ2が球レンズ1よ
りも収縮するので、球レンズ1は金属ホルダ2の内孔2
a中に低融点ガラス3を介在して締め込まれて強固に保
持固定される。
は、低融点ガラス3が固化して金属ホルダ2の収縮によ
る力が球レンズ1に作用し始める温度を380℃とし、
常用温度を25℃とすると、金属ホルダ2と球レンズ1
との熱膨張係数の差(98×10-7/℃)と、低融点ガ
ラス3が固化する温度と常用温度との差(355℃)
と、金属ホルダ2の内径寸法(約3mm)との積、即
ち、径方向に10μmだけ金属ホルダ2が球レンズ1よ
りも収縮するので、球レンズ1は金属ホルダ2の内孔2
a中に低融点ガラス3を介在して締め込まれて強固に保
持固定される。
【0020】また、前記のレンズ部品は、金属ホルダ2
の収縮の力が作用する部分を、幅約0.3mm程度の環
状の小面積の部分に限定でき、金属ホルダ2の内孔壁2
bの球レンズ1の反力が作用する部分は容易に弾性変形
を起こして球レンズ1にかかる圧縮力を低減でき、球レ
ンズ1の変形や複屈折が生じることを防止することがで
きるので、球レンズ1の光学特性を十分使用可能な範囲
内に維持できる。
の収縮の力が作用する部分を、幅約0.3mm程度の環
状の小面積の部分に限定でき、金属ホルダ2の内孔壁2
bの球レンズ1の反力が作用する部分は容易に弾性変形
を起こして球レンズ1にかかる圧縮力を低減でき、球レ
ンズ1の変形や複屈折が生じることを防止することがで
きるので、球レンズ1の光学特性を十分使用可能な範囲
内に維持できる。
【0021】
【発明の効果】本発明のレンズ部品は、光学レンズが金
属ホルダの収縮作用により低融点ガラスを介在して気密
封止されると共に強固に保持固定される構成なので、金
属ホルダの材料にオーステナイト系ステンレス鋼が使え
て発光素子ユニット及び受光素子ユニットの金属パッケ
ージへの溶接作業性がよく、かつ気密信頼性が高く、発
光及び受光デバイスに搭載するレンズ部品として好適で
ある。
属ホルダの収縮作用により低融点ガラスを介在して気密
封止されると共に強固に保持固定される構成なので、金
属ホルダの材料にオーステナイト系ステンレス鋼が使え
て発光素子ユニット及び受光素子ユニットの金属パッケ
ージへの溶接作業性がよく、かつ気密信頼性が高く、発
光及び受光デバイスに搭載するレンズ部品として好適で
ある。
【0022】更に、光学レンズが球レンズである本発明
のレンズ部品は、金属ホルダが球レンズに与える圧縮応
力を緩和することができるので光学的特性が良く、発光
及び受光デバイスに搭載するレンズ部品として好適であ
る。
のレンズ部品は、金属ホルダが球レンズに与える圧縮応
力を緩和することができるので光学的特性が良く、発光
及び受光デバイスに搭載するレンズ部品として好適であ
る。
【0023】また、本発明のレンズ部品の製造方法によ
れば、上記のレンズ部品を効率よく製造できる。
れば、上記のレンズ部品を効率よく製造できる。
【図1】本発明のレンズ部品の縦断面図。
【図2】本発明のレンズ部品の製造方法で、レンズ位置
決め治具に金属ホルダと光学レンズを装填した状態を示
す要部縦断面図。
決め治具に金属ホルダと光学レンズを装填した状態を示
す要部縦断面図。
【図3】本発明のレンズ部品の製造方法で、位置決めさ
れた球レンズに低融点ガラスを塗布した状態を示す要部
縦断面図。
れた球レンズに低融点ガラスを塗布した状態を示す要部
縦断面図。
【図4】従来のレンズ部品の縦断面図。
1 球レンズ 2 金属製ホルダ 3 低融点ガラス 4 レンズ位置決め治具
Claims (3)
- 【請求項1】 光学レンズと、該光学レンズより熱膨張
係数が少なくとも20×10-7/℃以上高い金属ホルダ
と、低融点ガラスとにより構成され、金属ホルダの内孔
中に低融点ガラスを介在して気密封止された光学レンズ
が、金属ホルダの収縮作用により固定されていることを
特徴とするレンズ部品。 - 【請求項2】 光学レンズが光学ガラス製球レンズであ
ることを特徴とする請求項1記載のレンズ部品。 - 【請求項3】 光学レンズを該光学レンズより熱膨張係
数が少なくとも20×10-7/℃以上高い金属ホルダの
内孔中に保持し、低融点ガラスを金属ホルダの内孔壁と
光学レンズの隙間に塗布し、次に低融点ガラスが融着す
る温度に加熱した後徐冷することにより、光学レンズを
金属ホルダ内孔中に気密封止すると共に金属ホルダの収
縮作用により固定することを特徴とするレンズ部品の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7143991A JPH08313779A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | レンズ部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7143991A JPH08313779A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | レンズ部品及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08313779A true JPH08313779A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15351773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7143991A Pending JPH08313779A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | レンズ部品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08313779A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006285109A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Olympus Corp | 複合光学素子及びその製造方法 |
| WO2018163540A1 (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | 日本電気硝子株式会社 | 光学用キャップ部品 |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP7143991A patent/JPH08313779A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006285109A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Olympus Corp | 複合光学素子及びその製造方法 |
| WO2018163540A1 (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | 日本電気硝子株式会社 | 光学用キャップ部品 |
| JP2018151428A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | 日本電気硝子株式会社 | 光学用キャップ部品 |
| CN109923457A (zh) * | 2017-03-10 | 2019-06-21 | 日本电气硝子株式会社 | 光学用罩部件 |
| TWI677727B (zh) * | 2017-03-10 | 2019-11-21 | 日商日本電氣硝子股份有限公司 | 光學用之蓋零件 |
| CN109923457B (zh) * | 2017-03-10 | 2021-07-30 | 日本电气硝子株式会社 | 光学用罩部件 |
| US11092769B2 (en) | 2017-03-10 | 2021-08-17 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Optical cap component |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |