JPH08314018A - 複写方法およびそれを用いた複写装置 - Google Patents

複写方法およびそれを用いた複写装置

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JPH08314018A
JPH08314018A JP12366095A JP12366095A JPH08314018A JP H08314018 A JPH08314018 A JP H08314018A JP 12366095 A JP12366095 A JP 12366095A JP 12366095 A JP12366095 A JP 12366095A JP H08314018 A JPH08314018 A JP H08314018A
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JP
Japan
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photosensitive
photosensitive paper
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light
paper
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JP12366095A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ito
昭宏 伊藤
Takayoshi Kudo
隆義 工藤
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光透過性があまり良好でない原稿にも適用でき
るとともに、そのような原稿を用いた場合でもランニン
グコストの上昇を抑制して良好な画像再現性を得ること
が可能なジアゾ複写方法およびそれを用いたジアゾ複写
装置を提供すること。 【構成】原稿21の被複写面とジアゾ感光紙22の感光
面22Bとを密着させ、ジアゾ感光紙22の基材22A
側から光照射を行なって原稿21の画像部と非画像部と
からの反射光の違いにより感光紙22の感光面22Bに
画像の露光を行なうことを特徴としている。これによ
り、原稿の光透過性に拘らず一様な光透過性を設定され
ている感光紙を用いて複写画像を形成することが可能に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写方法およびこれを
用いた複写装置に関し、特に、ジアゾ複写方法およびこ
れを用いたジアゾ複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置の一つにジアゾ複写機が知られ
ている。ジアゾ複写機は、原稿と感光紙とを重ねた状態
で露光し、感光紙のみをジアゾ現像剤により現像するこ
とにより、原稿の画像部に対応する箇所を発色させて可
視画像が得られる装置である。
【0003】ジアゾ複写機に用いられる感光紙の代表的
な構造は、基材表面に感光層を設けたものであり、感光
層にはジアゾニウム塩が用いられている。感光層は、露
光の際の光照射により、原稿の画像部と非画像部との光
透過率の違いにより、ジアゾニウム塩の光分解特性が変
化する。ジアゾニウム塩の光分解が行なわれる光の波長
域は、300〜480nmを有する紫外線領域であり、
このために用いられる露光源は、一例として、蛍光灯が
用いられる。感光紙の基材側に原稿を重ね合せ、原稿側
から露光用の光を照射した場合、原稿の画像部に対応す
る部分では光の透過率が低いのでジアゾニウム塩の光分
解度が低く、また、非画像部に対応する部分は、光透過
率が高いことによりジアゾニウム塩が光分解して消失す
る。
【0004】露光を終えた感光紙は、原稿と分離された
後、現像により画像部に対応した部分の発色処理が行な
われるが、現像処理が湿式である場合、カプラと称され
るOH基を備えた有機アミン系のジアゾ染料(ArN2
ArOH)が用いられて現像される。現像工程では、シ
アゾニウム塩がカプラと結合してアゾ染料を生成し、発
色することにより、画像部に対応して残存しているジア
ゾニウム塩が発色化されて画像部が可視像処理される。
【0005】図9は、上記した湿式現像処理を実行する
場合の構成を備えたジアゾ複写機の一例を示す図でる。
同図において、符号1は、複写しようとする画像が形成
されている原稿を示しており、その原稿は光透過が可能
な材料が用いられている。原稿1は、上記した感光面2
Aを有する感光紙2と重合された状態でジアゾ複写機内
に導入される。ジアゾ複写機の内部には、重合状態にあ
る原稿1および感光紙2を導入するための挿入台3、露
光用光照射を行なう光照射部4、原稿1および感光紙2
を分離する分離部5、分離された原稿1を複写機外部に
向け排出する搬送コロ6、感光紙2を現像する現像部7
がそれぞれ設けられている。光照射部4には、ジアゾ感
光紙の感光波長域である300〜480nmが得られる
蛍光灯が用いられている。図9に示す複写装置では、6
0Wの蛍光灯が回転可能な透明管に内蔵されている。
【0006】現像部7は、カプラと称されるOH基を備
えた有機アミン系のジアゾ染料(ArN2ArOH)を
用いる湿式現像方式が用いられ、ジアゾ染料を貯溜する
タンク7A、ジアゾ染料内に一部を浸漬させている回転
可能な汲み上げローラ8、汲み上げローラ8の周面に当
接しながら回転し、ジアゾ感光紙2の感光面に接触可能
な塗付ローラ9および塗付ローラ9と協働してジアゾ感
光紙2を挟持搬送可能な加圧ローラ10を備えている。
【0007】上記光照射部4では、図10に示すよう
に、ジアゾ感光紙2の感光面2Aに対し、原稿1側から
照射光Lに相当する紫外光が透過される。ジアゾ感光紙
2の感光面2Aでは、前述したように、原稿1の画像領
域Aとそれ以外の非画像領域とからの透過光の違いによ
り、ジアゾニウム塩の光消失度合いが異なる。図10に
おいて、符号P1は原稿1の画像部を透過する光を、ま
た、符号P2は非画像部を透過する光を示しており、こ
れら透過光の関係は、P2>P1の関係である。
【0008】現像部7では、前述したように、ジアゾ感
光紙2の感光面2Aに残存しているシアゾニウム塩がカ
プラと結合してアゾ染料を生成し、発色することによ
り、画像部に対応して残存しているジアゾニウム塩が発
色化されて画像部が可視像処理される。
【0009】
【発明が解決使用とする課題】ところで、このようなジ
アゾ複写機では、重合された原稿と感光紙とが光照射部
にて得られる光透過性の違いを利用して、感光面での画
像部と非画像部との発色制御が行なわれるようになって
いるが、光透過性の違いを良好に得るためには、光照射
される側に位置する原稿の光透過性が重要となる。この
ため、原稿の種類が限定されてしまうことになる。仮
に、透過性が良好でない原稿からの複写を行なう場合に
は、光透過性を増長させる目的で光照射に用いられる光
源の出力を高くしなければならず、これによって、複写
機のランニングコストが上昇する虞がある。
【0010】上記した光透過性が悪い原稿を用いる複写
方法として、次のような方法が提案されている。この方
法は、半透明の感熱紙を用い、その感熱紙に有する感熱
層を原稿側に重合した状態で感熱紙側からフラッシュ露
光を行ない、感熱層での画像部と非画像部とで吸光発熱
量が違うことを利用して感熱層での発色制御を行なうこ
とにより画像部の顕像処理を実行する方法である。この
方法によれば、原稿の画像部に対応する感熱層では吸光
発熱量が多くなり、温度が高くなるので発色しやすくな
る。これに対して、原稿の非画像部に対応する感熱層で
は吸光発熱量が少なくなり、温度が高くならないので発
色が起りにくい。このようにして、原稿の画像部と非画
像部とに対応する発色制御が行なわれる(例えば、実開
昭63ー63464号公報)。また、これと類似した方
法として、カルバー法等がある。
【0011】しかし、この方法においては、露光光源と
して用いられるフラッシュランプがジアゾ複写方法に用
いられる光源に比べて高価である。しかも、発熱により
得られる発色部とさほど発熱しないようにした非発色部
との違いを明確にするためには、原稿画像に比較的濃度
の高い黒色を備えさせることが必要である。このため、
黒色を発する材料としてのカーボンが多くなければなら
ないという条件が必要となり、これによっても、使用さ
れる原稿の種類が特定されたしまうという不具合があ
る。また、原稿が金属板等のように熱良導体であると、
露光した際に感熱層から伝熱されてしまい、良好な発色
を得るための発熱量が得られなくなり、不良画像が形成
されてしまうことにもなる。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記した従来の
複写方法およびそれを用いた複写機における問題に鑑
み、光透過性があまり良好でない原稿にも適用できると
ともに、そのような原稿を用いた場合でもランニングコ
ストの上昇を抑制して良好な画像再現性を得ることが可
能な複写方法およびそれを用いた複写装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、基材上に感光面を備えた感光紙
に対して原稿を密着させた状態で露光光を照射し、上記
感光紙を感光させて原稿画像を複写する複写方法におい
て、上記原稿の被複写面と上記感光紙の感光面とを密着
させ、上記感光紙の基材側から光照射を行なって上記原
稿の画像部と非画像部とからの反射光の違いにより上記
感光紙の感光面に画像の露光を行なうことを特徴として
いる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の複
写方法を用いる複写装置であって、基材上に感光面を備
えた感光紙の感光面と原稿の被複写面とを密着させた状
態で給送する挿入台と、上記挿入台から給送される上記
原稿と感光紙とのうちで、上記感光紙の基材側に配置さ
れ、それら原稿および感光紙とともに移動可能な光照射
部と、上記光照射部にて光照射された感光紙を原稿から
分離する分離部と、上記分離部において分離された感光
紙の感光面に接触して現像剤を塗付可能な塗付部材を備
えた現像部と、を備えていることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、基材上に感光面を
備えた感光紙に対して原稿を密着させた状態で露光光を
照射し、上記感光紙を感光させて原稿画像を複写する複
写方法において、上記原稿の被複写面と上記感光紙の基
材側とを密着させ、上記感光紙の感光面側から光照射を
行なって上記原稿の画像部と非画像部とからの反射光の
違いにより上記感光紙の感光面に画像の露光を行なうこ
とを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の複
写方法を用いる複写装置であって、基材上に感光面を備
えた感光紙の基材側と原稿の被複写面とを密着させた状
態で給送する挿入台と、上記挿入台から給送される上記
原稿と感光紙とのうちで、上記感光紙の感光面側に配置
され、それら原稿および感光紙とともに移動可能な光照
射部と、上記光照射部にて光照射された感光紙を原稿か
ら分離する分離部と、上記分離部において分離された感
光紙の感光面に接触して現像剤を塗付可能な塗付部材を
備えた現像部と、を備えていることを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3記載の複
写方法において、上記感光紙は、基材が光透過可能な部
材で構成されているものが用いられることを特徴として
いる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項3記載の複
写方法において、上記感光紙は、光透過可能な基材をは
さんで両面に感光面を有するものが用いられることを特
徴としている。
【0019】
【作用】請求項1および2記載の発明では、感光紙の基
材側から光照射することにより、原稿の画像部と非画像
部とからの反射光の違いを利用して感光紙側に露光され
る。
【0020】請求項3および4記載の発明では、感光紙
の感光面側から光照射することにより、原稿の画像部と
非画像部とからの反射光の違いを利用して感光紙側に露
光されるが、露光された画像は、正像として形成され
る。
【0021】請求項5記載の発明では、感光紙に形成さ
れた画像を透視することができる。
【0022】請求項6記載の発明では、感光紙の両面に
位置する感光面のそれぞれに原稿から反射した光が透過
される。
【0023】
【実施例】以下、図面において本発明の詳細を説明す
る。
【0024】図1は、本発明の第1実施例によるジアゾ
複写装置の全体構成を概略的に示す模式図である。な
お、図1以降の図面に示す部材のうちで、図9に示した
ものと同じ構成部品については同符号とし、その詳細な
説明は省く。図1において、ジアゾ複写装置20は、装
置本体20Aの一部に開口20Bが形成されている。開
口20Bは、原稿21(図1中、一点鎖線で示す)およ
び感光紙22(図1中、実線で示す)を重合した状態で
装置本体20A内に挿入するために形成されている。な
お、図1においては、原稿21と感光紙22とが離れた
状態で示されているが、これは、重合していることを示
すための措置であり、実際には、密着した状態であるこ
とを付言しておく。
【0025】上記感光紙22は、図2に示すように、光
透過が可能な透明あるいは半透明の基材22Aとジアゾ
ニウム塩からなる感光面22Bとから構成されている。
【0026】開口20Bの内側には、原稿21および感
光紙22を重合した状態で後述する光照射部23に向け
移送するための挿入台24が配置されている。挿入台2
4から光照射部23に向け移送される原稿21および感
光紙22は、感光紙22の感光面を原稿21の被複写面
に密着させた状態で重合されるようになっている。
【0027】光照射部23は、図9に示した構成と同様
に、ジアゾ感光紙の感光波長域である300〜480n
mが得られる蛍光灯が用いられ、本実施例では、1本の
60Wの蛍光灯が回転可能な透明管に内蔵されている。
透明管は、重合状態にある原稿21および感光紙22の
うちの感光紙22の基材側に位置し、これら原稿21お
よび感光紙22の移動と共に回転することができるよう
になっている。これにより、透明管は、原稿21および
感光紙22を、光照射しながら搬送することができる。
【0028】光照射部23では、図2に示すように、感
光紙22の基材22A側から、照射光Lを用いて光照射
が行なわれ、その照射光Lが画像部21Aを有する原稿
21の被複写面で反射し、その反射した光が感光紙22
の基材22Aを透過して感光面22Bに達するようにな
っている。
【0029】光照射部23の近傍には、分離部25が配
置されている。分離部25は、重合状態にある原稿21
および感光紙22のうち、原稿21の移送路を感光紙2
2の移送路から引き離し、感光紙22のみを後述する現
像部7に向け搬送する部分であり、原稿21および感光
紙22を挟持搬送可能な一対の給送ローラ25A、25
Bとこれら給送ローラ25A、25Bにより繰り出され
る原稿21および感光紙22の対向面が入り込める爪先
を有するセパレータ25Cとを備えている。
【0030】現像部7は、図9に示した構成と同様であ
り、塗付ローラ9が感光紙22の感光面に対向当接でき
るようになっている。なお、図1中、符号26は、分離
部25の給送ローラ25Aと協働して、重合状態にある
原稿21及び感光紙22を光照射部23の透明管に対し
て密着させた状態で掛け回すためのテンションローラを
示している。
【0031】本実施例は以上のような構成であるから、
被複写面と感光面22Bとが密着させられた原稿21お
よび感光紙22は、装置本体20Aの開口20Bから内
部に挿入され、挿入台24にセットされると、次の工程
が実施される。テンションローラ26および分離部25
に有する給送ローラ25Aにより原稿21および感光紙
22が、光照射部23の透明管の表面に展張状態で掛け
回され、蛍光灯からの光照射が実行される。
【0032】光照射に際しては、図2に示すように、光
照射部23の光源側に感光紙22の基材22Aが位置し
ている。このため、蛍光灯からの紫外光は、感光紙22
を透過して原稿21に達し、画像部21Aとそれ以外の
部分が相当している非画像部とでそれぞれ反射するが、
その反射光が画像部21Aと非画像部とで異なる。反射
光は、図2において矢印の大きさで示すように、画像部
21Aでは少なく、非画像部では多くなる。なお、図2
において、符号R1は、画像部21Aからの反射光を、
また、符号R2は非画像部からの反射光を示しており、
それら反射光の関係は、R2>R1の関係とされてい
る。このため、感光紙22の感光面22Bでは、画像部
21Aに対応する部分のジアゾニウム塩の残量が多く、
また、非画像部に対応する部分のジアゾニウム塩は、光
消失が活発に行なわれることに起因して残量が少なくな
る。
【0033】光照射部23を通過した原稿21および感
光紙22は、分離部25において分離され、感光紙22
のみが現像部7に向け搬送される。現像部7では、感光
紙22の感光面22Bに残存しているシアゾニウム塩が
カプラと結合してアゾ染料を生成し、発色することによ
り、画像部に対応して残存しているジアゾニウム塩が発
色化されて画像部が可視像処理される。現像部7にて可
視像処理される感光紙22は、原稿21の被複写面と密
着した状態で、かつ、光照射部23の透明管を迂回しな
がら基材22A側から光照射を受ける関係上、感光面2
2Bに形成される画像が被複写面の画像に対して逆向き
となる鏡像として得られる。しかし、感光紙22の基材
22Aが透明あるいは半透明であるので、感光紙22の
裏面に相当する基材22A表面から透視することにより
正像を見ることが可能になる。
【0034】本実施例によれば、光照射部23において
感光紙22の基材22A側から光透過を行なえるので、
光透過性の違いによって使用される原稿の種類を限定す
る必要がない。
【0035】次に、上記実施例の要部変形例を説明す
る。上記実施例では、装置本体20A内にて原稿21お
よび感光紙22を自動的に搬送し、その搬送過程におい
て光照射を行なうようにしたが、光照射に供される原稿
21および感光紙22を自動搬送することなく、固定し
たままにしておき、その状態で光照射および現像工程を
実行することも可能である。
【0036】図3において、ジアゾ複写装置30は、そ
のジアゾ複写工程のうちの光照射工程を実行する機構が
可搬型に構成されている。ジアゾ複写装置30は、下面
に開口30B1が形成されている空間部30Bと、その
空間部30Bの天井部上方に形成された感光紙ストック
部30Cとを有するケーシング30Aにより構成されて
いる。感光紙ストック部30Cには、挿脱可能なトレイ
0C1が配置されており、感光紙22が積載収容されて
いる。
【0037】空間部30Bの内部には、一対の蛍光灯を
備えた光照射部31が設けられている。光照射部31に
用いられる蛍光灯は、1本が10Wの定格をもつものが
用いられている。空間部30Bの開口30B1の縁部に
は、水平方向に張り出す押さえ板32が固定されてい
る。また、空間部30Bの内表面には、鏡面を有する反
射部材30Dが配置されている。
【0038】感光紙ストック部30Cは、感光紙22を
挿脱可能な開口を有し、内部に収容された感光紙22を
取り出すことができるようになっている。
【0039】このような構成のジアゾ複写装置30に適
用される原稿21および感光紙22は、図1に示した実
施例に用いられるものと同じ構成であり、互いに重合さ
れた状態でジアゾ複写装置30の光照射部31に対向さ
せられるようになっている。
【0040】このような構成において、複写を実行する
場合には、ジアゾ複写装置30の感光紙ストック部31
から一枚の感光紙22を取り出し、その感光面22Bを
原稿21の被複写面に密着させておく。重合状態にある
原稿21および感光紙22の光照射工程は、ジアゾ複写
装置30を感光紙22の基材22A側に載置することに
より実行される。
【0041】光照射工程に際し、ジアゾ複写装置30が
感光紙22の基材22Aの表面に載置されると、空間部
30Bの開口縁に位置する押さえ板32によって感光紙
22が押圧され、これによって、原稿21と感光紙22
とが密着状態を維持される。この状態で光照射部31の
蛍光灯が点灯されると、感光紙22の基材22A側から
原稿21の被複写面に向け紫外光が透過され、原稿21
の被複写面からの反射光が感光紙22の感光面22Bに
達し、反射光量の違いによる光消失が実行される。
【0042】光照射工程が終了した原稿21および感光
紙22は、ジアゾ複写装置30が取り除かれることによ
り分離可能な状態とされる。分離された感光紙22は、
図4に示すように、ジアゾ複写装置30とは別に用意さ
れる現像装置33によって可視像処理される。現像装置
33は、ジアゾ現像剤を滲出させることが可能なフェル
ト等の塗付部材33Aを備えたジアゾ現像剤収容タンク
によって構成されており、ジアゾ現像剤収容タンクを把
持しながら感光紙22の感光面を滑動させることにより
ジアゾ現像剤を塗付する。現像装置33には、非使用
時、ジアゾ現像剤の乾燥を防止すると共に塗付部材33
Aへの塵の付着を防止するためのキャップ33Bが備え
られている。なお、図3において、符号34は、ケーシ
ング30Aに設けられていて、光照射部31に用いられ
ている蛍光灯の電源用電池を格納する電池ボックスを示
している。このような構成によれば、ジアゾ複写を簡易
型の構成によって実行することができるので、一々、複
写装置の設置場所に原稿と感光紙とを持っていった上で
複写作業を行なうような必要がなくなり、原稿がある場
所での複写作業が可能になる。
【0043】なお、上記構成の場合には、ジアゾ複写工
程での光照射工程と現像工程とを別な装置によって実行
するようにしたが、これに代えて、図5に示すように、
ジアゾ複写装置30の内部で光照射部31の近傍に現像
装置33を組込むようにしてもよい。この場合には、ケ
ーシング30Aの一部に開閉蓋(図示されず)を有する
開口空間30Dを形成し、その空間内に対して現像装置
33を着脱可能に配置する。また、現像装置30の塗布
部材33Aと感光紙22とが対向する位置には、塗布部
材30Aと接触しながら感光紙22が横断できるスリッ
ト30Eを形成し、ジアゾ複写装置30内で光照射工程
と現像工程とを一貫して行えるようになっている。
【0044】さらに、ジアゾ複写装置30に設けられて
いる感光紙ストック部30Cは、ケーシング30Aに対
して着脱自在に設けることも可能であり、この場合に
は、図6に示すように、感光紙ストック部30Cの天井
部を原稿21および感光紙22の載置部として用いるこ
とができる。
【0045】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図7は、本発明の第2実施例によるジアゾ複写装置
の全体構成を示す模式図である。本実施例は、感光紙2
2の感光面に原稿の画像が正像として形成されることを
特徴としている。なお、図7において、図1に示したも
のと同じ構成部品については同符号とし、その詳細な説
明は省く。
【0046】図7において、ジアゾ複写装置40は、装
置本体40Aの一部に開口40Bが形成されている。開
口40Bは、原稿21および感光紙41を重合した状態
で装置本体40A内に挿入するために形成されている。
図7においては、原稿21と感光紙41とが離れた状態
で示されているが、これは、図1の場合と同様に、重合
していることを示すための措置であり、実際には、密着
している。
【0047】上記感光紙41は、図8に示すように、光
透過が可能な半透明あるいは透明の基材41Aとこの基
材41Aの両面に設けられているジアゾニウム塩からな
る感光面41Bとで構成されている。
【0048】開口40Bの内側には、原稿21および感
光紙41を重合した状態で後述する光照射部23に向け
移送するための挿入台24が配置されている。挿入台2
4から光照射部23に向け移送される原稿21(図中、
二点鎖線で示す)および感光紙41(図中、実線で示
す)は、感光紙41の感光面41Bのいずれかを原稿2
1の被複写面に密着させた状態で重合されるようになっ
ている。
【0049】光照射部23は、図1に示した構成と同様
に、ジアゾ感光紙の感光波長域である300〜480n
mが得られる蛍光灯が用いられ、本実施例では、1本の
60Wの蛍光灯が回転可能な透明管に内蔵されている。
透明管は、重合状態にある原稿21および感光紙41の
感光面41Bのいずれかと対向できる状態に位置し、こ
れら原稿21および感光紙41の移動と共に回転するこ
とができるようになっている。これにより、透明管は、
原稿21および感光紙41を、光照射しながら搬送する
ことができる。
【0050】光照射部23では、図8に示すように、感
光紙41の感光面41B側からの光照射が行なわれ、そ
の照射光Lが原稿の被複写面で反射し、その反射した光
が感光紙41の一方の感光面41Bおよび基材41Aを
透過し、他方の感光面41Bに達するようになってい
る。
【0051】光照射部23の近傍には、分離部25が配
置されている。分離部25は、重合状態にある原稿21
および感光紙41のうち、原稿21の移送路を感光紙4
1の移送路から引き離し、感光紙41のみを後述する現
像部7に向け搬送する部分である。本実施例では、原稿
21の被複写面に密着していた感光紙41の感光面41
Bの向きを光照射部23での向きから反転させ、被複写
面と密着していた感光面41Bの一方を現像部7におけ
る塗布ローラ9に対面させることができる位置に給送ロ
ーラ25A、25B、25Dおよびセパレータ25Cが
それぞれ配置されている。
【0052】現像部7は、加圧ローラ10を除いて図1
に示した構造と同様である。本実施例では、感光紙41
の両面に感光面41Bが位置しているので、一方の感光
面が塗布ローラ9に対面し、他方の感光面が加圧ローラ
10に対面する。そこで、加圧ローラ10には、図示し
ないジアゾ現像剤供給機構が設けられ、加圧ローラ10
によっても、感光紙41における他方の感光面に対する
可視像処理が行なえるようになっている。なお、図7
中、符号44は、光照射部23の透明管に対して原稿2
1及び感光紙41を展張状態で掛け回すためのテンショ
ンローラを示している。
【0053】本実施例は以上のような構成であるから、
被複写面と一方の感光面41Bとが密着させられた原稿
21および感光紙41は、装置本体40Aの開口40B
から内部に挿入され、挿入台24にセットされると、次
の工程が実施される。原稿21および感光紙41は、光
照射部23を構成する透明管の表面に展張状態で掛け回
され、蛍光灯からの光照射が実行される。
【0054】光照射工程に供される原稿21と感光紙4
1とは、原稿21の被複写面と感光紙41の一方の感光
面とが密着した状態を設定されている。光照射部23で
は、図8に示すように、光照射部23の光源側に感光紙
41の感光面41Bの他方が位置している。このため、
蛍光灯からの照射光Lである紫外光は、感光紙41を透
過して原稿21に達し、画像部21Aと非画像部21B
とでそれぞれ反射するが、その反射光が画像部21Aと
非画像部21Bとで異なる。反射光は、図8において矢
印の大きさで示すように、画像部21Aでは少なく、非
画像部21Bでは多くなる。このため、感光紙22の感
光面22Bでは、画像部21Aに対応する部分のジアゾ
ニウム塩の残量が多く、また、非画像部21Bに対応す
る部分のジアゾニウム塩は、光消失が活発に行なわれる
ことに起因して残量が少なくなる。なお、図8におい
て、符号R1、R2は、図2において説明した場合と同
様に反射光を示しており、その関係が、R2>R1の関
係とされている。
【0055】このような反射光は、感光紙41の一方の
感光面に達すると共に、基材41Aを透過して他方の感
光面にも達する。このため、感光紙41における両感光
面にて原稿の画像部21A及び被画像部21Bに対応し
たジアゾニウム塩の残量が得られる。
【0056】光照射部23を通過した原稿21および感
光紙22は、分離部25において分離され、感光紙22
のみが現像部7に向け搬送される。現像部7では、塗布
ローラ9および加圧ローラ10によって感光紙41の両
感光面に向けジアゾ現像剤が供給され、感光紙41の両
感光面41Bに残存しているシアゾニウム塩がカプラと
結合してアゾ染料を生成し、発色することにより、画像
部に対応して残存しているジアゾニウム塩が発色化され
て画像部が可視像処理される。現像部7において可視像
処理される感光紙41は、原稿21の被複写面と密着し
て直接画像が焼き付けられる感光面41Bの一方が反転
されているので、塗布ローラ9により可視像処理される
画像が正像として得られる。
【0057】本実施例では、感光紙41の両面に位置す
る感光面41Bにおいて、同じ画像が重畳して形成され
るので、コントラストを強調できる複写画像が得られ
る。
【0058】上記実施例は、先に図3乃至図6を用いて
述べた変形例を適用することも可能である。つまり、図
3に示した可搬型のジアゾ複写装置に対して、図8に示
した感光紙41を用いればよい。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1および
2記載の発明によれば、感光紙の基材側から光照射する
ことにより、原稿の画像部と非画像部とからの反射光の
違いを利用して感光紙側に露光されるので、原稿の光透
過性が限定されない。また、原稿の光透過性に関係なく
予め光透過性が一定化されている感光紙の感光面への反
射光量の違いのみで複写画像を形成することができるの
で、光照射に必要な光源に費やす電力も一定化すること
ができ、これにより、複写装置のランニングコストを上
昇させることがない。
【0060】請求項3および4記載の発明によれば、感
光紙の感光面側から光照射することにより、原稿の画像
部と非画像部とからの反射光の違いを利用して感光紙側
に露光されるが、露光された画像は、正像として形成さ
れるので、原稿の光透過性に拘らず、感光紙に形成され
た画像の識別を容易に行なうことが可能になる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、感光紙に形
成された画像を感光紙を透視することにより形成された
複写画像の正逆反転化が可能になり、原稿の光透過性を
考慮しない場合でも複写画像の識別が容易に行える。
【0062】請求項6記載の発明によれば、感光紙の両
面にそれぞれ原稿内容に応じた同一画像を形成すること
ができるので、コントラストを強調した画像再現性の良
い複写画像を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるジアゾ複写装置の全
体構成を概略的に示す模式図である。
【図2】図1に示したジアゾ複写装置にて実行される光
照射工程の内容を説明するための模式図である。
【図3】図1に示したジアゾ複写装置の要部変形例を説
明するための概略的な断面図である。
【図4】図3に示したジアゾ複写装置に用いられる現像
装置の構成を説明するための斜視図である。
【図5】図3に示したジアゾ複写装置の変形例の一部を
さらに変形した例を説明するための概略的な断面図であ
る。
【図6】図3に示したジアゾ複写装置の光照射部と感光
紙ストック部との変形構造を説明するための斜視図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例によるジアゾ複写装置の全
体構成を概略的に説明するための模式図である。
【図8】図7に示したジアゾ複写装置にて実行される光
照射工程の内容を説明するための模式図である。
【図9】ジアゾ複写装置の従来例を説明するための模式
図である。
【図10】図9に示したジアゾ複写装置にて実施される
光照射工程を説明するための模式図である。
【符号の説明】
7 現像部 20、30、40 ジアゾ複写装置 21 原稿 22、41 感光紙 22A、41A 基材 22B、41B 感光面 23 光照射部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に感光面を備えた感光紙に対して原
    稿を密着させた状態で露光光を照射し、上記感光紙を感
    光させて原稿画像を複写する複写方法において、 上記原稿の被複写面と上記感光紙の感光面とを密着さ
    せ、上記感光紙の基材側から光照射を行なって上記原稿
    の画像部と非画像部とからの反射光の違いにより上記感
    光紙の感光面に画像の露光を行なうことを特徴とする複
    写方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複写方法を用いる複写装置
    であって、 基材上に感光面を備えた感光紙の感光面と原稿の被複写
    面とを密着させた状態で給送する挿入台と、 上記挿入台から給送される上記原稿と感光紙とのうち
    で、上記感光紙の基材側に配置され、それら原稿および
    感光紙とともに移動可能な光照射部と、 上記光照射部にて光照射された感光紙を原稿から分離す
    る分離部と、 上記分離部において分離された感光紙の感光面に接触し
    て現像剤を塗付可能な塗付部材を備えた現像部と、を備
    えていることを特徴とする複写装置。
  3. 【請求項3】基材上に感光面を備えた感光紙に対して原
    稿を密着させた状態で露光光を照射し、上記感光紙を感
    光させて原稿画像を複写する複写方法において、 上記原稿の被複写面と上記感光紙の基材側とを密着さ
    せ、上記感光紙の感光面側から光照射を行なって上記原
    稿の画像部と非画像部とからの反射光の違いにより上記
    感光紙の感光面に画像の露光を行なうことを特徴とする
    複写方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の複写方法を用いる複写装置
    であって、 基材上に感光面を備えた感光紙の基材側と原稿の被複写
    面とを密着させた状態で給送する挿入台と、 上記挿入台から給送される上記原稿と感光紙とのうち
    で、上記感光紙の感光面側に配置され、それら原稿およ
    び感光紙とともに移動可能な光照射部と、 上記光照射部にて光照射された感光紙を原稿から分離す
    る分離部と、 上記分離部において分離された感光紙の感光面に接触し
    て現像剤を塗付可能な塗付部材を備えた現像部と、を備
    えていることを特徴とする複写装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の複写方法において、 上記感光紙は、基材が光透過可能な部材で構成されてい
    るものが用いられることを特徴とするジアゾ複写装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の複写方法において、 上記感光紙は、光透過可能な基材をはさんで両面に感光
    面を有するものが用いられることを特徴とするジアゾ複
    写装置。
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