JPH08316023A - 超電導コイルおよびその製造方法 - Google Patents

超電導コイルおよびその製造方法

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JPH08316023A
JPH08316023A JP7119611A JP11961195A JPH08316023A JP H08316023 A JPH08316023 A JP H08316023A JP 7119611 A JP7119611 A JP 7119611A JP 11961195 A JP11961195 A JP 11961195A JP H08316023 A JPH08316023 A JP H08316023A
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JP
Japan
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fusion
superconducting
superconducting wire
adjacent
superconducting coil
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Application number
JP7119611A
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English (en)
Inventor
Hironori Sekiya
洋紀 関谷
Hideshige Moriyama
英重 森山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】隣接する融着超電導線の相互間の接着力を向上
させて、クラック、剥離、および超電導線の動きの発生
を低減し、クエンチの発生を確実に抑制する。 【構成】絶縁超電導線2に融着材3を被覆して融着超電
導線1とし、当該融着超電導線1を巻枠に複数列・複数
層に巻回し、融着材3に熱処理を加えて溶融した後、当
該融着材3を固めて隣接する融着超電導線1の相互間を
接着して成る超電導コイルにおいて、隣接する融着超電
導線1の相互間の隙間部に、融着材3と糸状絶縁物5と
からなる融着絶縁物を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁超電導線に融着材
を被覆して融着超電導線とし、この融着超電導線を巻枠
に複数列・複数層に巻回して構成される超電導コイルお
よびその製造方法に係り、特に隣接する融着超電導線の
相互間の接着力を向上させて、クラック、剥離、および
超電導線の動きの発生を低減し、クエンチの発生を確実
に抑制できるようにした超電導コイルおよびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、超電導コイルの一つとして、
例えば“東芝技術公開集vol.4−15”で開示され
ているような融着型の超電導コイルがある。図7は、こ
の種の従来の融着型の超電導コイルにおける巻線部の一
部を示す縦断面図である。
【0003】図7において、巻線部6は、融着超電導線
1を、これに一定の張力を加えながら複数列・複数層に
巻回した後、熱処理を加えることによって構成されてい
る。融着超電導線1は、絶縁超電導線2、およびこれに
被覆された融着材3から成っている。
【0004】また、隣接する融着超電導線1の相互間
は、融着材3によって接着されている。さらに、絶縁超
電導線2は、丸形の超電導線2a、およびそれに被覆さ
れた絶縁材2bによって構成されている。
【0005】そして、隣接する融着超電導線1の相互間
の隙間部4は、融着材3によってほぼ満たされている。
しかしながら、このような構成の超電導コイルでは、熱
処理時に溶融した融着材3の流出によって、融着超電導
線1の巻回時に作用している一定の張力が低下するとい
う傾向がある他に、隣接する融着超電導線1の相互間の
隙間部4が十分に融着材3で満たされない空洞8が生じ
るという傾向がある。
【0006】また、融着材3量が、隣接する融着超電導
線1の相互間の隙間部4を十分に満たすに足りる場合で
も、融着超電導線1の巻回の際に、融着超電導線1が1
つの層から次の層へと移る部分は、隙間部が特に大きい
ため、融着材3が不十分となり易い傾向がある。
【0007】これらのことは、隣接する融着超電導線1
の相互間の接着力の低下を招き、超電導コイル内部での
剥離や超電導線の動きが発生する原因になると共に、不
十分な融着材3によって生じた空洞8がクラックの起点
となり易い。
【0008】また、融着超電導線1の表面、および隣接
する融着超電導線1の相互間の隙間部4に、電磁力や熱
応力によって剥離が生じ易い傾向がある他に、隣接する
融着超電導線1の相互間の隙間部4に満たされた融着材
3に、熱応力によるクラックが発生し易い。そして、こ
れらの剥離やクラック、超電導線の動きが発生した場合
には、発生部に伴う発熱によって超電導コイルのクエン
チを誘発することが懸念される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
超電導コイルにおいては、隣接する融着超電導線の相互
間の接着力の低下によって、クラック、剥離、および超
電導線の動きが発生し、クエンチが発生するという問題
があった。
【0010】本発明の目的は、隣接する融着超電導線の
相互間の接着力を向上させて、クラック、剥離、および
超電導線の動きの発生を低減し、クエンチの発生を確実
に抑制することが可能な信頼性の高い超電導コイルを提
供することにある。
【0011】また、本発明の目的は、隣接する融着超電
導線の相互間の接着力を向上させて、クラック、剥離、
および超電導線の動きの発生を低減し、クエンチの発生
を確実に抑制することが可能な信頼性の高い超電導コイ
ルを容易に製造することが可能な超電導コイルの製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、絶縁超電導
線に融着材を被覆して融着超電導線とし、当該融着超電
導線を巻枠に複数列・複数層に巻回し、融着材に熱処理
を加えて溶融した後、当該融着材を固めて隣接する融着
超電導線の相互間を接着して成る超電導コイルにおい
て、隣接する融着超電導線の相互間の隙間部に、融着材
と糸状の絶縁物とからなる融着絶縁物を配置する。
【0013】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の超電導コイルにおいて、融着
超電導線の巻回の際に融着超電導線が1つの層から次の
層へと移る部分に生じる隙間部のみに、融着絶縁物を配
置する。
【0014】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の超電導コイルにおいて、電
磁力による引き剥がし応力が高くなる中間層よりも内周
側に位置する層間に、融着絶縁物を配置する。
【0015】一方、請求項4に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の超電導コイルを製造する方法
において、融着超電導線の巻回時に、融着絶縁物を当該
融着超電導線に沿わせて同時に巻回することにより、隣
接する融着超電導線の相互間の隙間部に融着絶縁物を配
置する。
【0016】また、請求項5に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の超電導コイルを製造する方法
において、融着超電導線と融着絶縁物とを1層毎に交互
に巻回することにより、隣接する融着超電導線の相互間
の隙間部に融着絶縁物を配置する。
【0017】
【作用】従って、まず、請求項1に対応する発明の超電
導コイルにおいては、隣接する融着超電導線の相互間の
隙間部に、融着材と糸状の絶縁物とからなる融着絶縁物
を配置することにより、隣接する融着超電導線の相互間
の隙間部を満たすために十分な融着材量が得られるた
め、隣接する融着超電導線の相互間の隙間部全体に接着
力が作用し、かつ密着性が高まるため、この部分におけ
る接着力が向上する。
【0018】そして、この隣接する融着超電導線の相互
間の隙間部が融着材により満たされることによって、ク
ラックの起点となり得る空洞がなくなり、かつ巻回時の
張力の低下を抑制して超電導コイルの超電導線が強く固
定され、剥離や超電導線の動きを抑制することが可能と
なる。
【0019】さらに、隣接する融着超電導線の相互間の
隙間部を満たした融着材に、熱応力によるクラックが発
生した場合、糸状の絶縁物が介在することによって、ク
ラックの進展を抑制することが可能となる。
【0020】これらにより、クエンチの発生を確実に抑
制することができる。また、請求項2に対応する発明の
超電導コイルにおいては、融着超電導線の巻回の際に融
着超電導線が1つの層から次の層へと移る部分に生じる
隙間部のみに、上記融着絶縁物を配置することにより、
融着超電導線の巻回の際に融着超電導線が1つの層から
次の層へと移る部分に生じる隙間部、すなわち隣接する
融着超電導線の相互間の隙間部を満たす量では融着材量
が不足となる部分について、上記請求項1に対応する発
明の超電導コイルの場合と同様の作用が得られ、この部
分におけるクエンチ発生を確実に抑制することができ
る。
【0021】さらに、請求項3に対応する発明の超電導
コイルにおいては、電磁力による引き剥がし応力が高く
なる中間層よりも内周側に位置する層間に、融着絶縁物
を配置することにより、巻線部層間の剥離し易い部分の
接着力を強化して、剥離に伴なうクエンチの発生を確実
に抑制することができる。
【0022】一方、請求項4に対応する発明の超電導コ
イルの製造方法においては、融着超電導線の巻回時に、
融着絶縁物を当該融着超電導線に沿わせて同時に巻回す
ることにより、上記超電導コイルを容易に製造すること
ができる。
【0023】また、請求項5に対応する発明の超電導コ
イルの製造方法においては、融着超電導線と融着絶縁物
とを1層毎に交互に巻回することにより、上記超電導コ
イルを容易に製造することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、本実施例による超電導コイル
における巻線部の構成例を示す部分断面図であり、図7
と同一要素には同一符号を付して示している。
【0025】図1において、超電導コイルは、融着超電
導線1を多重に巻回して構成している。この融着超電導
線1は、絶縁超電導線2、および融着材3から成ってい
る。また、隣接する融着超電導線1の相互間は、融着材
3によって接着している。
【0026】さらに、隣接する融着超電導線1の相互間
の隙間部4には、糸状絶縁物5を配置しており、流れ込
んだ融着材3と一体化して融着絶縁物を成し、隙間部4
を満たしている。
【0027】ここで、融着材3は、融着超電導線1、お
よび融着絶縁物を、コイル巻回後熱処理による溶融の後
に室温に戻すことによって、または熱処理時の硬化作用
によって固まった状態になっている。従って、隣接する
融着超電導線1相互間は融着材3で接着されている。
【0028】図2は、本実施例の超電導コイルにおける
熱処理を加える前(成形前)の融着超電導線1の状態を
示す断面図である。図2において、融着超電導線1は、
絶縁超電導線2、およびそれに被覆された融着材3aか
らなっている。この融着材3aは、図示のように、絶縁
超電導線2の全面に被覆されている。
【0029】また、絶縁超電導線2は、丸形の超電導線
2a、およびそれに被覆された絶縁材2bにより構成さ
れている。ここで、絶縁材2bとしては、例えばホルマ
ール樹脂、またはポリイミド樹脂等からなっている。
【0030】また、融着材3aとしては、例えばフェノ
キシ樹脂や半硬化状態のエポキシ樹脂、あるいは熱可塑
性の高分子から構成される。図3は、本実施例の超電導
コイルにおける熱処理を加える前(成形前)の融着絶縁
物7の状態を示す断面図である。
【0031】図3において、融着絶縁物7は、糸状絶縁
物5と融着材3bとから成っている。ここで、糸状絶縁
物5としては、例えば1本、あるいは複数のガラスヤー
ン、ガラスロービング、あるいはガラス短繊維(ミルド
ファイバー)等からなっている。
【0032】また、融着材3bは、糸状絶縁物5にあら
かじめ含浸、あるいは全面に被覆され、構成は融着材3
aと同じものとするのが好ましい。そして、これらの融
着材3aおよび融着材3bは、熱処理後に互いに一体と
なって融着材3を構成する。
【0033】一方、本実施例の超電導コイルとしては、
例えは以下のような方法により製造することができる。 (a)融着超電導線1の巻回時に、融着絶縁物7を融着
超電導線1に沿わせて同時に巻回することにより、隣接
する融着超電導線1の相互間の隙間部4に融着絶縁物7
を配置する方法。
【0034】(b)融着超電導線1と融着絶縁物7とを
1層毎に交互に巻回することにより、隣接する融着超電
導線1の相互間の隙間部4に融着絶縁物7を配置する方
法。次に、以上のように構成した本実施例の超電導コイ
ルにおいては、隣接する融着超電導線1の相互間の隙間
部4に、融着材3bと糸状絶縁物5とからなる融着絶縁
物7を配置しているので、隣接する融着超電導線1の相
互間の隙間部4を満たすために十分な融着材量が得ら
れ、かつ隣接した融着超電導線1相互間の隙間部4全体
に接着力が働き、密着性が高まるため、この部分におけ
る接着力が向上する。
【0035】そして、この隣接する融着超電導線1の相
互間の隙間部4が、融着材3により満たされていること
によって、クラックの起点となり得る前記空洞8の発生
がなくなり、かつ巻回時の張力の低下を抑制して超電導
コイルの超電導線が強く固定され、剥離や超電導線の動
きを抑制することができる。
【0036】さらに、隣接する融着超電導線1の相互間
の隙間部4を満たした融着材3に、熱応力によるクラッ
クが発生した場合、糸状絶縁物5が介在することによっ
て、クラックの進展を抑制することができる。
【0037】さらにまた、糸状絶縁物5が配置されてい
ることによって、巻線部6の機械的強度が向上すると共
に、コイル冷却時の融着材3部分における熱収縮量が低
減する。
【0038】これらにより、クエンチの発生を確実に抑
制することができる。図6は、本実施例の超電導コイ
ル、および図7に示した従来の超電導コイルにおけるク
エンチ電流Iqの測定結果の一例を示す特性図である。
【0039】図6から、本実施例の超電導コイルは、従
来の超電導コイルに比べて、クエンチ電流Iqの値が大
きくなっているのを認めることができる。上述したよう
に、本実施例の超電導コイルは、隣接する融着超電導線
1の相互間の隙間部4に、融着材3bと糸状絶縁物5と
からなる融着絶縁物7を配置するようにしたものであ
る。
【0040】従って、隣接する融着超電導線1の相互間
の接着力を向上させて、クラック、剥離、および超電導
線の動きの発生を低減することができ、もってクエンチ
の発生を確実に抑制することが可能となる。
【0041】また、融着超電導線1の巻回時に、融着絶
縁物7を融着超電導線1に沿わせて同時に巻回するか、
もしくは融着超電導線1と融着絶縁物7とを1層毎に交
互に巻回することにより、隣接する融着超電導線1の相
互間の隙間部4に融着絶縁物7を配置しているため、信
頼性の高い超電導コイルを極めて容易に製造することが
可能となる。
【0042】(第2の実施例)図4は、本実施例による
超電導コイルにおける巻枠と接する巻線部の構成例を示
す部分断面図であり、図1ないし図3と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0043】図4において、超電導コイルは、融着超電
導線1を多重に巻回して構成している。この融着超電導
線1は、絶縁超電導線2、および融着材3から成ってい
る。また、対地絶縁部10と隣接する部分、すなわち融
着超電導線が1つの層から次の層へと移る部分に生じる
隙間部4には、熱処理した結果溶融して融着超電導線1
と一体化した融着絶縁物7の構造物である、融着材3と
糸状絶縁物5とを配置している。
【0044】次に、以上のように構成した本実施例の超
電導コイルにおいては、融着超電導線1の巻回の際に融
着超電導線1が1つの層から次の層へと移る部分に生じ
る隙間部4のみに、融着材3と糸状絶縁物5とからなる
融着絶縁物7を配置しているので、融着超電導線1が1
つの層から次の層へと移る部分に生じる隙間部4を満た
すために十分な融着材量が得られ、この部分における接
着力を強化して、クラック、剥離、および超電導線の動
きを抑制でき、もってクエンチ発生を確実に抑制するこ
とができる。
【0045】上述したように、本実施例の超電導コイル
は、融着超電導線1の巻回の際に融着超電導線1が1つ
の層から次の層へと移る部分に生じる隙間部4のみに、
融着材3と糸状絶縁物5とからなる融着絶縁物を配置す
るようにしたものである。
【0046】従って、隣接する融着超電導線1の相互間
の接着力、特に融着超電導線1が1つの層から次の層へ
と移る部分に生じる隙間部4における接着力を向上させ
て、クラック、剥離、および超電導線の動きの発生を低
減することができ、もってクエンチの発生を確実に抑制
することが可能となる。
【0047】(第3の実施例)図5は、本実施例による
超電導コイルにおける巻線部の構成例を拡大して示す部
分断面図であり、図1乃至図4と同一要素には同一符号
を付して示している。
【0048】図5において、超電導コイルは、融着超電
導線1を多重に巻回して構成している。この融着超電導
線1は、絶縁超電導線2、および融着材3から成ってい
る。また、例えばコイル中間層よりも内周側に位置する
融着超電導線1の相互間の隙間部4には、熱処理した結
果溶融して融着超電導線1と一体化した融着絶縁物7の
構成物である、融着材3と糸状絶縁物5とを配置してい
る。
【0049】次に、以上のように構成した本実施例の超
電導コイルにおいては、電磁力による引き剥がし応力が
高くなる中間層よりも内周側に位置する層間に、融着材
3と糸状絶縁物5とからなる融着絶縁物7を配置してい
るので、電磁力による引き剥がし応力が高いと考えられ
る巻線部6の内周側において、隣接する融着超電導線1
の相互間の隙間部4を満たすために十分な融着材量が得
られ、かつ隣接した融着超電導線1の相互間の隙間部4
全体に接着力が働く。
【0050】そして、この隣接する融着超電導線1の相
互間の隙間部4が、融着材3により満たされることによ
って、クラックの起点となり得る空洞8の発生がなくな
り、かつ巻回時の張力の低下を抑制して超電導コイルの
超電導線が強く固定され、剥離や超電導線の動きを抑制
することができる。
【0051】さらに、隣接する融着超電導線1の相互間
の隙間部4を満たした融着材3に、熱応力によるクラッ
クが発生した場合、糸状絶縁物5が介在することによっ
て、クラックの進展を抑制することができる。
【0052】上述したように、本実施例の超電導コイル
は、電磁力による引き剥がし応力が高くなる中間層より
も内周側に位置する層間に、融着材3と糸状絶縁物5と
からなる融着絶縁物7を配置するようにしたものであ
る。
【0053】従って、隣接する融着超電導線1の相互間
の接着力を向上させて、クラック、剥離、および超電導
線の動きの発生を低減することができ、もってクエンチ
の発生を確実に抑制することが可能となる。
【0054】また、融着超電導線1の巻回時に、融着絶
縁物7を融着超電導線1に沿わせて同時に巻回するか、
もしくは融着超電導線1と融着絶縁物7とを1層毎に交
互に巻回することにより、隣接する融着超電導線1の相
互間の隙間部4に融着絶縁物7を配置しているため、信
頼性の高い超電導コイルを極めて容易に製造することが
可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、まず、請求項1に
対応する発明によれば、絶縁超電導線に融着材を被覆し
て融着超電導線とし、当該融着超電導線を巻枠に複数列
・複数層に巻回し、融着材に熱処理を加えて溶融した
後、当該融着材を固めて隣接する融着超電導線の相互間
を接着して成る超電導コイルにおいて、隣接する融着超
電導線の相互間の隙間部に、融着材と糸状の絶縁物とか
らなる融着絶縁物を配置するようにしたので、隣接する
融着超電導線の相互間の接着力を向上させて、クラッ
ク、剥離、および超電導線の動きの発生を低減し、クエ
ンチの発生を確実に抑制することが可能な信頼性の高い
超電導コイルが提供できる。
【0056】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の超電導コイルにおいて、
融着超電導線の巻回の際に融着超電導線が1つの層から
次の層へと移る部分に生じる隙間部のみに、融着絶縁物
を配置するようにしたので、隣接する融着超電導線の相
互間の接着力を向上させて、クラック、剥離、および超
電導線の動きの発生を低減し、クエンチの発生を確実に
抑制することが可能な信頼性の高い超電導コイルが提供
できる。
【0057】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の超電導コイルにおい
て、電磁力による引き剥がし応力が高くなる中間層より
も内周側に位置する層間に、融着絶縁物を配置するよう
にしたので、隣接する融着超電導線の相互間の接着力を
向上させて、クラック、剥離、および超電導線の動きの
発生を低減し、クエンチの発生を確実に抑制することが
可能な信頼性の高い超電導コイルが提供できる。
【0058】一方、請求項4に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の超電導コイルを製造する
際に、融着超電導線の巻回時に、融着絶縁物を当該融着
超電導線に沿わせて同時に巻回することにより、隣接す
る融着超電導線の相互間の隙間部に融着絶縁物を配置す
るようにしたので、隣接する融着超電導線の相互間の接
着力を向上させて、クラック、剥離、および超電導線の
動きの発生を低減し、クエンチの発生を確実に抑制する
ことが可能な信頼性の高い超電導コイルを容易に製造す
ることが可能な超電導コイルの製造方法が提供できる。
【0059】また、請求項5に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の超電導コイルを製造する
際に、融着超電導線と融着絶縁物とを1層毎に交互に巻
回することにより、隣接する融着超電導線の相互間の隙
間部に融着絶縁物を配置するようにしたので、隣接する
融着超電導線の相互間の接着力を向上させて、クラッ
ク、剥離、および超電導線の動きの発生を低減し、クエ
ンチの発生を確実に抑制することが可能な信頼性の高い
超電導コイルを容易に製造することが可能な超電導コイ
ルの製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超電導コイルの第1の実施例を示
す部分断面図。
【図2】同第1の実施例の超電導コイルにおける融着超
電導線の成形前の状態を示す断面図。
【図3】同第1の実施例の超電導コイルにおける融着絶
縁物の成形前の状態を示す断面図。
【図4】本発明による超電導コイルの第2の実施例を示
す部分断面図。
【図5】本発明による超電導コイルの第3の実施例を示
す部分断面図。
【図6】同第1の実施例による超電導コイルおよび従来
による超電導コイルにおけるクエンチ電流の測定結果の
一例を示す特性図。
【図7】従来の超電導コイルの一例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…融着超電導線、 2…絶縁超電導線、 2a…超電導線、 2b…絶縁材、 3…融着材、 3a…融着材、 3b…融着材、 4…隙間部、 5…糸状絶縁物、 6…巻線部、 7…融着絶縁物、 8…空洞、 9…巻枠、 10…対地絶縁。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁超電導線に融着材を被覆して融着超
    電導線とし、当該融着超電導線を巻枠に複数列・複数層
    に巻回し、融着材に熱処理を加えて溶融した後、当該融
    着材を固めて隣接する融着超電導線の相互間を接着して
    成る超電導コイルにおいて、 前記隣接する融着超電導線の相互間の隙間部に、融着材
    と糸状の絶縁物とからなる融着絶縁物を配置したことを
    特徴とする超電導コイル。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の超電導コイルにお
    いて、 融着超電導線の巻回の際に融着超電導線が1つの層から
    次の層へと移る部分に生じる隙間部のみに、前記融着絶
    縁物を配置するようにしたことを特徴とする超電導コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の超電導コイルにお
    いて、 電磁力による引き剥がし応力が高くなる中間層よりも内
    周側に位置する層間に、前記融着絶縁物を配置するよう
    にしたことを特徴とする超電導コイル。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の超電導コイルを製
    造する方法において、 前記融着超電導線の巻回時に、融着絶縁物を当該融着超
    電導線に沿わせて同時に巻回することにより、隣接する
    融着超電導線の相互間の隙間部に融着絶縁物を配置する
    ようにしたことを特徴とする超電導コイルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の超電導コイルを製
    造する方法において、 前記融着超電導線と融着絶縁物とを1層毎に交互に巻回
    することにより、隣接する融着超電導線の相互間の隙間
    部に融着絶縁物を配置するようにしたことを特徴とする
    超電導コイルの製造方法。
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