JPH0831794B2 - アナログ・デジタル変換方式 - Google Patents

アナログ・デジタル変換方式

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JPH0831794B2
JPH0831794B2 JP1047007A JP4700789A JPH0831794B2 JP H0831794 B2 JPH0831794 B2 JP H0831794B2 JP 1047007 A JP1047007 A JP 1047007A JP 4700789 A JP4700789 A JP 4700789A JP H0831794 B2 JPH0831794 B2 JP H0831794B2
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隆博 三木
泰之 中村
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換方式に関するものである。
〔従来の技術〕
第9図は、ELECTRONICS LETTERS誌1988年4月14日号
(第24巻、8号)471ページ記載のものであり、従来のA
/Dコンバータの回路ブロックの一つである。
1は電子回路2の電流入力端子である。3はNチャン
ネルMOSトランジスタであり、そのドレインが電流入力
端子1と結ばれている。またNチャンネルMOSトランジ
スタ3はゲートとドレインが結ばれており、いわゆるダ
イオード接続されているトランジスタである。Nチャン
ネルMOSトランジスタ3のゲートはNチャンネルMOSトラ
ンジスタ5a及び5bのゲートに接続されており、Nチャン
ネルMOSトランジスタ3,5a,5bはカレントミラー回路を形
成している。NチャンネルMOSトランジスタ5a,5bのドレ
インはダイオード接続されたPチャンネルMOSトランジ
スタ12のドレインに結ばれている。さらに、Pチャンネ
ルMOSトランジスタ12のゲートはPチャンネルMOSトラン
ジスタ13及び14のゲートと接続され、トランジスタ12,1
3,14はカレントミラー回路を形成している。20は定電流
(基準値量)を出力する基準電流源であり、ダイオード
接続されたNチャンネルMOSトランジスタ21に接続され
ている。NチャンネルMOSトランジスタ21のゲートは端
子9を介してNチャンネルMOSトランジスタ10及び11の
ゲートに接続され、トランジスタ21,10,11はカレントミ
ラー回路を形成している。NチャンネルMOSトランジス
タ10とPチャンネルMOSトランジスタ13のドレインは、
電流比較器16に入力している。電流比較器16の出力は、
そのソースがNチャンネルMOSトランジスタ11のドレイ
ンに、そのドレインがPチャンネルMOSトランジスタ14
のドレインに各々接続された、NチャンネルMOSトラン
ジスタ15のゲートに接続されている。また、電流比較器
16の出力はデジタル出力端子8に、PチャンネルMOSト
ランジスタ14のドレインは電流出力端子6に接続されて
いる。
次いで動作について説明する。カレントミラー回路を
形成しているNチャンネルMOSトランジスタ3,5a,5bが同
一特性を持つとすると、電流入力端子1より入力されト
ランジスタ3のドレインを流れる電流と同じ電流が、ト
ランジスタ5a,5bの各々のドレイン電流となる。すなわ
ち、電流入力端子1より入力された電流(アナログ入力
量)に応じて、ダイオード接続されたNチャンネルMOS
トランジスタ3のゲート電圧が変化するが、Nチャンネ
ルMOSトランジスタ5a,5bのゲートがNチャンネルMOSト
ランジスタ3のゲートに結ばれているため、各々トラン
ジスタ3のドレインに流れる電流と同じ電流量がトラン
ジスタ5aと5bのドレインにも流れる。従って、ダイオー
ド接続されたPチャンネルMOSトランジスタ12には入力
電流の2倍の電流が流れる。一方、PチャンネルMOSト
ランジスタ13,14もPチャンネルMOSトランジスタ12とと
もにカレントミラー回路を形成しているので、上記と同
じ原理により、トランジスタ12のドレイン電流と同じ電
流、すなわち入力電流の二倍の電流が、トランジスタ13
及び14のドレインを流れる。また、カレントミラー回路
を形成しているNチャンネルMOSトランジスタ21,10,11
についても同様に、トランジスタ10,11のドレイン電流
は基準電流源20の出力電流と同じ値となる。
電流比較器16は、PチャンネルMOSトランジスタ13の
ドレイン電流とNチャンネルMOSトランジスタ10のドレ
イン電流を比較し、比較結果に応じてNチャンネルMOS
トランジスタ15を開閉する。すなわち、PチャンネルMO
Sトランジスタ13のドレイン電流がNチャンネルMOSトラ
ンジスタ10のドレイン電流より小さい場合、電流比較器
16の出力は低電位レベル(論理値0)となりNチャンネ
ルMOSトランジスタ15を遮断させ、逆の場合は、電流比
較器16の出力は高電位レベル(論理値1)となりNチャ
ンネルMOSトランジスタ15を導通させる。これに応じて
前者の場合は、電流出力端子6からPチャンネルMOSト
ランジスタ14のドレイン電流がそのまま得られ、後者の
場合は、PチャンネルMOSトランジスタ14のドレイン電
流からNチャンネルMOSトランジスタ11のドレイン電流
を引いた電流量が得られる。
以上の動作をまとめると、次のようになる。
B=0(2Iin<Irefの場合) 1(2Iin≧Irefの場合) (1) Iout=2Iin−B・Iref (2) 但し、Iinは電流入力端子1からの電流流入量、Iref
は基準電流源20の電流値、Bはデジタル出力端子8の出
力論理値、Ioutは電流出力端子6の電流流出量である。
また、式(1)の( )で囲んだ条件式は、2IinとIref
の比較式となかているが、これはIinとIref/2の比較と
等価である。第10図は式(1),(2)で表される動作
を説明したものである。入力端子1に直線207のような
直線的に増加する電流を入力すると、電流流入量IinがI
ref/2と等しくなるまでは出力論理値Bは0であり2Iin
が出力電流として出力される。電流流入量IinがIref/2
と等しくなった瞬間に出力論理値Bは1となり出力電流
はIrefから0に変化する。そして、電流流入量IinがIre
f/2を越えIrefまで増加すると出力電流は式(2Iin-Ire
f)に従ってもう一度0からIrefまで増加する。
このような従来の回路を用いた例として、従来のA/D
コンバータの構成例を第11図に示す。第9図は点線で囲
まれた部分は第11図の2に相当し、以下ではビットセル
と呼ぶことにする。N個の回路ブロックは、電流入力端
子1と電流出力端子6を介して従属接続されている。ま
た、最も入力側に位置する、1番目のビットセル2の電
流入力端子1は、電流源22に接続されている。
基準電流源20はダイオード接続したNチャンネルMOS
トランジスタ21のドレインとすべてのビットセル2の端
子9に共通に接続されている。
このA/Dコンバータの動作を以下に述べる。
以下では、 Ik ;k番目のビットセルの入力電流 Bk ;k番目のビットセルのデジタル出力値 I ;電流源22の電流値 とする。すべてのビットセル2の端子9が共通にダイオ
ード接続されたNチャンネルMOSトランジスタ21のゲー
トに接続されていることから、すべてのビットセル2の
NチャンネルMOSトランジスタ10と11のドレイン電流は
電流源20の出力電流Irefと等しくなる。このことを考慮
する動作は次のようになる。まず、一番目のビットセル
2では2IとIrefが比較される。
すなわち、IとIref/2の比較と等価な比較が行なわれ
る。ここでIがIref/2より大きい場合B1は1、逆の場合
はB1は0となり、A/D変換の一桁目が決定される。この
とき出力電流は、前者の場合2I、後者の場合2I-Irefと
なる。2番目のビットセルでは、これらの電流が二倍さ
れ、4Iまたは4I-2IrefがIrefと比較される。言い替えれ
ば、IとIref/4または3Iref/4との比較と等価な比較が
行なわれ二桁目が決定される。このような、手順によっ
て最上位ビットB1から順次Bkを決めて行くことにより、
A/D変換結果が得られる。以上のような動作を第12図で
説明する。なお、図面のI1,I2,I3,I4はI1,I2,I3,I4にそ
れぞれ相当する。電流源22の電流値Iが(207a)のよう
に0からIrefまで直線的に変化したとする。まず1番目
のビットセル2においては、Iが0からIref/2まで変化
すると、デジタル出力B1(208a)は0、このビットセル
2の出力電流すなわち2番目のビットセル2の入力電流
I2(207b)は0からIrefまで変化する。次にIがIref/2
からIrefまで変化するとデジタル出力B1(208a)は1、
I2(207b)は再び0からIrefまで変化する。2番目のビ
ットセル2においては、I(207a)が0からIrefまで1
回増加する間にI2(207b)が0からIrefまで2回増加す
ることから、B2は(208b)のように0から1の変化を2
回繰り返し、このビットセル2の出力であるI3は(207
c)のように0からIrefまでの直線的な増加を4回繰り
返す。3番目のビットセル2においては、I(207a)が
0からIrefまで1回変化する間にI3(207c)が0からIr
efまで4回増加することから、B3は(208c)のように0
から1の変化を4回繰り返し、このビットセル2の出力
であるI4は(207c)のように0からIrefまでの直線的な
増加を8回繰り返す。このように、Iが0からIrefまで
変化すると、k番目のビットセルの出力Bkは、jを0か
ら(2k-1-1)までの任意の整数として、 2j・(Iref/2k)≦I<(2j+1)・(Iref/2k)の場
合、Bk=0 (3) (2j+1)・(Iref/22)≦I<(2j+2)・(Iref/
2k)の場合、Bk=1 (4) となる。このようにしてアナログ量Iに比例したデジタ
ル二進数[B1B2・・BN]が得られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のA/Dコンバータは以上のように構成されている
が、カレントミラー回路の応答速度が遅いため、A/Dコ
ンバータ全体の変換速度を損ねていた。例えば、第9図
のNチャンネルMOSトランジスタ3,5a及び5bよりなるカ
レントミラー回路を考える。このカレントミラー回路の
ゲートにつく寄生容量値をC1、ダイオード接続されたN
チャンネルMOSトランジスタ3のドレイン−ソース間の
抵抗値をR5とすると、このカレントミラー回路の応答速
度は時定数C1・R5が大きいほど遅くなる。一方、Nチャ
ンネルMOSトランジスタ3のドレイン電流値をI5、ドレ
イン−ソース電圧をVDS5、NチャンネルMOSトランジス
タのしきい値電圧をVTHNとすると、 I5=(β5/2)(VDS5-VTHN2 (5) となることが広く知られている。ここで、β5はVDS5
依存しない比例常数である。(5)式より、R5となる。ここで、ビットセル2に入力する電流I5は、0
からIrefの値をとるので、R5は無限大になることも有り
得る。すなわち、ビットセル2の入力電流が0近傍にお
いて変化するとき、カレントミラー回路の次定数C1・R5
が大きくなり、応答速度を著しく損ねることになる。こ
のように、従来のA/Dコンバータでは、カレントミラー
回路を流れる電流が0近傍になることが有り得るため、
変換速度を著しく損ねていた。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、アナログ/デジタル変換速度の向上を図れ
るアナログ・デジタル変換方式を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
この第1の発明に係るアナログ・デジタル変換方式に
おいて、各カレントミラー回路にオフセット電流量を供
給するものであって、アナログ出力量生成手段102は、
比較手段101で比較されたアナログ入力電流量が基準値
電流量の2分の1以下の場合、アナログ入力電流量の2
倍値から上記各カレントミラー回路に対するオフセット
電流量を減算した結果をアナログ出力電流量として生成
し、一方、アナログ入力電流量が基準値電流量の2分の
1より大きい場合、アナログ入力電流量の2倍値から基
準値電流量を減算して更に上記各カレントミラー回路に
対するオフセット電流量を減算した結果をアナログ出力
電流量として生成することを特徴とするものである。
この第2の発明に係るアナログ・デジタル変換方式に
おいて、各カレントミラー回路にオフセット電流量を供
給するものであって、アナログ出力量生成手段502は、
比較手段501で比較されたアナログ入力電流量が基準値
電流量の2分の1以下の場合、基準値電流量からアナロ
グ入力電流量の2倍値を減算して更に上記各カレントミ
ラー回路に対するオフセット電流量の3倍値を加えた結
果をアナログ出力電流量として生成し、一方、アナログ
入力電流量が基準値電流量の2分の1より大きい場合、
基準値電流量の2倍値からアナログ入力電流量の2倍値
を減算して更に上記各カレントミラー回路に対するオフ
セット電流量の3倍値を加えた結果をアナログ出力電流
量として生成することを特徴とするものである。
〔作用〕
この第1の発明は、各カレントミラー回路にオフセッ
ト電流量を供給し、比較手段101で比較されたアナログ
入力電流量が基準値電流量の2分の1以下の場合、アナ
ログ入力電流量の2倍値からオフセット電流量を減算し
た結果をアナログ出力電流量として生成し、一方、アナ
ログ入力電流量が基準値電流量の2分の1より大きい場
合、アナログ入力電流量の2倍値から基準値電流量を減
算して更にオフセット電流量を減算した結果をアナログ
出力電流量として生成する。
この第2の発明は、各カレントミラー回路にオフセッ
ト電流量を供給し、比較手段501で比較されたアナログ
入力電流量が基準値電流量の2分の1以下の場合、基準
値電流量からアナログ入力電流量の2倍値を減算して更
にオフセット電流量の3倍値を加えた結果をアナログ出
力電流量として生成し、一方、アナログ入力電流量が基
準値電流量の2分の1より大きい場合、基準値電流量の
2倍値からアナログ入力電流量の2倍値を減算して更に
オフセット電流量の3倍値を加えた結果をアナログ出力
電流量として生成する。
〔発明の実施例〕
本発明の実施例を第1図によって説明する。1は電子
回路2の電流入力端子である。3はNチャンネルMOSト
ランジスタであり、そのドレインが電流入力端子1と結
ばれている。またNチャンネルMOSトランジスタ3のゲ
ートとドレインが結ばれており、このトランジスタ3は
いわゆるダイオード接続されているトランジスタであ
る。NチャンネルMOSトランジスタ3のゲートはNチャ
ンネルMOSトランジスタ5a及び5bのゲートに接続されて
おり、NチャンネルMOSトランジスタ3,5a,5bはカレント
ミラー回路を形成している。NチャンネルMOSトランジ
スタ5a,5bのドレインはダイオード接続されたPチャン
ネルMOSトランジスタ12のドレインに結ばれている。さ
らに、PチャンネルMOSトランジスタ12のゲートはPチ
ャンネルMOSトランジスタ13及び14のゲートと接続さ
れ、トランジスタ12,13,14はカレントミラー回路を形成
している。20は定電流を出力する基準電流源であり、ダ
イオード接続されたNチャンネルMOSトランジスタ21に
接続されている。NチャンネルMOSトランジスタ21のゲ
ートは端子9を介してNチャンネルMOSトランジスタ10
及び11のゲートに接続され、トランジスタ20,10,11はカ
レントミラー回路を形成している。NチャンネルMOSト
ランジスタ10とPチャンネルMOSトランジスタ13のドレ
インは、電流比較器16に入力している。電流比較器16の
出力は、そのソースがNチャンネルMOSトランジスタ11
のドレインに、そのドレインがPチャンネルMOSトラン
ジスタ14のドレインに各々接続された、NチャンネルMO
Sトランジスタ15のゲートに接続されている。また、電
流比較器16の出力はデジタル出力端子8に、Pチャンネ
ルMOSトランジスタ14のドレインは電流出力端子6に接
続されている。
30はオフセット電流量を発生するオフセット電流源で
あり、ダイオード接続されたNチャンネルMOSトランジ
スタ31に接続されている。NチャンネルMOSトランジス
タ31のゲートは端子19を介してNチャンネルMOSトラン
ジスタ17a,17b及びNチャンネルMOSトランジスタ18のゲ
ートに接続され、トランジスタ31,18,17a,17bはカレン
トミラー回路を形成している。また、NチャンネルMOS
トランジスタ17a,17bのドレインとソースはNチャンネ
ルMOSトランジスタ10のドレインとソースに並列接続さ
れている。また、NチャンネルMOSトランジスタ18のド
レインは電流出力端子6に接続され、そのソースは接地
されている。
アナログ入力電流量と基準値電流量の2分の1との大
小関係を比較してアナログ入力電流量に対応するデジタ
ル信号を出力する比較手段101は、NチャンネルMOSトラ
ンジスタ3,5a,5b,10,17a,17b,21,31とPチャンネルMOS
トランジスタ12,13と電流比較器16とを有する。比較手
段101の比較結果に従ってアナログ出力電流量を生成す
るアナログ出力量生成手段102は、NチャンネルMOSトラ
ンジスタ11,15,18,31とPチャンネルMOSトランジスタ14
とを有する。
次いで動作について説明する。カレントミラー回路を
形成しているNチャンネルMOSトランジスタ3,5a,5bが同
一特性を持つとすると、電流入力端子1より入力されト
ランジスタ3のドレインを流れる電流と同じ電流が、ト
ランジスタ5a,5bの各々のドレイン電流となる。すなわ
ち、電流入力端子1より入力された電流に応じて、ダイ
オード接続されたNチャンネルMOSトランジスタ3のゲ
ート電圧が変化するが、NチャンネルMOSトランジスタ5
a,5bのゲートがトランジスタ3のゲートに結ばれている
ため、各々トランジスタ3のドレインに流れる電流と同
じ電流量がトランジスタ5aと5bのドレインにも流れる。
従って、ダイオード接続されたPチャンネルMOSトラン
ジスタ12には入力電流の2倍の電流が流れる。一方、P
チャンネルMOSトランジスタ13,14もPチャンネルMOSト
ランジスタ12とともにカレントミラー回路を形成してい
るので、上記と同じ原理により、トランジスタ12のドレ
イン電流と同じ電流、すなわち入力電流の二倍の電流
が、トランジスタ13及び14のドレインを流れる。また、
カレントミラー回路を形成しているNチャンネルMOSト
ランジスタ21,10,11についても同様に、トランジスタ1
0,11のドレイン電流は基準電流源20の出力電流と同じ値
となる。また、カレントミラー回路を形成しているNチ
ャンネルMOSトランジスタ31,18,17a,17bによってトラン
ジスタ18,17a,17bの各々のドレイン電流はオフセット電
流源30の出力電流と同じ値となる。
電流比較器16は、PチャンネルMOSトランジスタ13の
ドレイン電流と、NチャンネルMOSトランジスタ10,17a,
17bのドレイン電流の和を比較し、比較結果に応じてN
チャンネルMOSトランジスタ15を開閉する。すなわちN
チャンネルMOSトランジスタ13のドレイン電流がNチャ
ンネルMOSトランジスタ10,17a,17bのドレイン電流の和
より小さい場合、電流比較器16の出力は低電位レベル
(論理値0)となりNチャンネルMOSトランジスタ15を
遮断させ、逆の場合は、電流比較器16の出力は高電位レ
ベル(論理値1)となりトランジスタ15を導通させる。
これに応じて前者の場合は、電流出力端子6からPチャ
ンネルMOSトランジスタ14のドレイン電流からNチャン
ネルMOSトランジスタ18のドレイン電流を引いた電流量
が得られ、後者の場合は、PチャンネルMOSトランジス
タ14のドレイン電流からNチャンネルMOSトランジスタ1
1および18のドレイン電流を引いた電流量が得られる。
以上の動作をまとめると、次のようになる。
B=0(2Iin′<Iref+2Ioffの場合) 1(2Iin′≧Iref+2Ioffの場合) (7) Iout′=2Iin′-Ioff-B・Iref (8) 但し、Iin′は電流入力端子1からの電流流入量、Iref
は基準電流源20の電流値、Bはデジタル出力端子8の出
力論理値、IOUT′は電流出力端子6の電流流出量、Ioff
はオフセット電流源30の電流値である。
第3図は式7,8で表される動作を説明したものであ
る。ただしここでは、入力端子1の入力電流量Iin′は
あらかじめ真の入力量Iinにオフセット電流値が加えら
れ、 Iin′=Iin+Ioff (9) であったとする。Iinが0からIref/2まで直線的に変化
するとき、201のようにIin′はIoffから(Iref/2+Iof
f)まで変化する。この範囲では式(7)の条件式より
B=0であり、Iout′は従って203のようにIoffから(I
ref+Ioff)まで変化する。
次に、IinがIref/2からIrefまで変化すると、Iin′は
(Iref/2+Ioff)から(Iref+Ioff)まで変化する。こ
の範囲では式(7)の条件式よりB=1であり、Iout′
は式(8)に従って203のようにIoffから(Iref+Iof
f)の変化をもう1度くりかえす。
以上の説明でわかるように、(9)式を考慮すると
(7)式は、 B=0(2Iin+2Ioff<Iref+2Ioffの場合) 1(2Iin+2Ioff≧Iref+2Ioffの場合) (10) となり式(10)の( )で囲んだ条件式は、IinとIref/
2の比較式と等価になる。また、(8)式は、 Iout′=(2Iin−B・Iref)+Ioff (11) となるが、式(2)で表される真の電流出力量Ioutを用
いると、 Iout′=Iout+Ioff (12) となる。このように、入力電流に含まれるオフセット量
と出力電流に含まれるオフセット量を等しくすることに
よって、以下に述べるビットセルの多段接続が可能にな
る。
このような実施例の回路を用いたA/Dコンバータの構
成例を第2図に示す。N個の回路ブロックは、電流入力
端子1と電流出力端子6を介して従属接続されている。
また、最も入力側に位置する、1番目のビットセル2の
電流入力端子1は、入力電流源22および、オフセット電
流源30と等しい出力量Ioffを持つ電流源32に接続されて
いる。基準電流源20はダイオード接続したNチャンネル
MOSトランジスタ21のドレインとすべてのビットセル2
の端子9に共通に接続されている。また、オフセット電
流源30はダイオード接続したNチャンネルMOSトランジ
スタ31のドレインとすべてのビットセル2の端子19に共
通に接続されている。
このA/Dコンバータの動作を以下に述べる。以下で
は、 Ik′;k番目のビットセルの入力電流 Bk ;k番目のビットセルのデジタル出力値 I ;電流源22の電流値 とする。全てのビットセルのNチャンネルMOSトランジ
スタ10,11のドレイン電流およびNチャンネルMOSトラン
ジスタ17a,17b,18のドレイン電流がおのおの基準電流Ir
efおよびオフセット電流Ioffと等しいこと、また、1番
目のビットセルの入力電流が真の入力電流Iとオフセッ
ト電流Ioffの和、すなわち I1′=I+Ioff (13) であることを考慮すると、動作は次のようになる。ま
ず、一番目のビットセルでは2(I+Ioff)と(Iref+
2Ioff)が比較される。すなわち、IとIref/2の比較と
等価な比較が行なわれる。ここで、IがIref/2より大き
い場合B1は1、逆の場合はB1は0となり、A/D変換の一
桁目が決定される。このとき出力電流は、前者の場合
(2I+Ioff-Iref)、後者の場合(2I+Ioff)となる。
2番目のビットセルでは、これらの電流が二倍され、2
(2I+Ioff)または2(2I+Ioff-Iref)が(Iref+2Io
ff)と比較される。この比較は、IとIref/4または3Ire
f/4との比較と等価であることが、簡単な演算からわか
る。この比較により二桁目が決定される。以下、同じよ
うな手順によって最上位ビットB1から順次Bkを決めて行
くことにより、A/D変換結果が得られる。
以上のような動作を第4図で説明する。なお、図面の
I1′,I2′,I3′,I4′はI1′,I2′,I3′,I4′にそれ
ぞれ相当する。電流源22の電流値Iが0からIrefまで直
線的に変化し、1番目のビットセル2の入力電流I1′が
(201a)のようにIoffから(Iref+Ioff)まで変化した
時を考える。まず1番目のビットセル2においては、
I1′がIoffから(Iref/2+Ioff)まで変化すると、デジ
タル出力B1(202a)は0、このビットセルの出力電流す
なわち2番目のビットセル2の入力電流I2′(201b)は
Ioffから(Iref+Ioff)まで変化する。次にI1′が(Ir
ef/2+Ioff)から(Iref+Ioff)まで変化するとデジタ
ル出力B1(202a)は1、I2′(201b)は再びIoffから
(Iref+Ioff)まで変化する。2番目のビットセル2に
おいては、I1′(201a)がIoffから(Iref+Ioff)まで
1回増加する間にI2′(201b)がIoffから(Iref+Iof
f)まで2回増加することから、B2は(202b)のように
0から1の変化を2回繰り返し、このビットセル2の出
力であるI3′(201c)のようにIoffから(Iref+Ioff)
までの直線的な増加を4回繰り返す。3番目のビットセ
ル2においては、I1′(201a)がIoffから(Iref+Iof
f)まで1回変化する間にI3′(201c)がIoffから(Ire
f+Ioff)まで4回増加することから、B3は(202c)の
ように0から1の変化を4回繰り返し、このビットセル
2の出力であるI4′は(201d)のようにIoffから(Iref
+Ioff)までの直線的な増加を8回繰り返す。このよう
に、I1′がIoffから(Iref+Ioff)まで変化すると、k
番目のビットセルの出力Bkは、jを0から(2k-1-1)ま
での任意の整数として、 2j・(Iref/2k)+Ioff≦I1′ <(2j+1)・(Iref/2k)+Ioffの場合、Bk=0(1
4) (2j+1)・(Iref/2k)+Ioff≦I1′ <(2j+2)・(Iref/2k)+Ioffの場合、Bk=1(1
5) となる。このようにしてアナログ量Iに比例したデジタ
ル二進数[B1B2・・BN]が得られる。ここで、式(13)
を考慮すると、式(14)および(15)は式(3)および
(4)と全く等しくなる。
すなわち、上記実施例において得られる変換結果は、
従来例と全く変わりないが、第4図から判るようにビッ
トセル2への入力電流は零になることがない。従って、
NチャンネルMOSトランジスタ3,5a,5bで形成されるカレ
ントミラー回路やPチャンネルMOSトランジスタ12,13,1
4で形成されるカレントミラー回路の電流が零になるこ
とがなく、高速な動作が得られる。
本発明の他の実施例を第5図で説明する。1は電子回
路2の電流入力端子である。電流入力端子1はダイオー
ド接続されたPチャンネルMOSトランジスタ12のドレイ
ンに結ばれている。さらに、PチャンネルMOSトランジ
スタ12のゲートはPチャンネルMOSトランジスタ13a,13b
及び14a,14bのゲートと接続され、トランジスタ12,13a,
13b,14a,14bはカレントミラー回路を形成している。20
は基準電流源であり、ダイオード接続されたNチャンネ
ルMOSトランジスタ21に接続されている。NチャンネルM
OSトランジスタ21のゲートは端子9を介してNチャンネ
ルMOSトランジスタ10,11a及び11bのゲートに接続され、
トランジスタ21,10,11a,11bはカレントミラー回路を形
成している。30はオフセット電流源であり、ダイオード
接続されたNチャンネルMOSトランジスタ31に接続され
ている。NチャンネルMOSトランジスタ31のゲートは端
子19を介してNチャンネルMOSトランジスタ17a,17b及び
18a,18b,18cのゲートに接続され、トランジスタ31,17a,
17b,18a,18b,18cはカレントミラー回路を形成してい
る。PチャンネルMOSトランジスタ13aとPチャンネルMO
Sトランジスタ13bとのドレインが接続され、それらのド
レインはさらに電流比較器16の正入力端子に入力してい
る。NチャンネルMOSトランジスタ10,17a,17bのドレイ
ンが接続され、それらのドレインは電流比較器16の負入
力端子に入力している。電流比較器16の出力は、そのソ
ースがNチャンネルMOSトランジスタ11aのドレインに接
続され、そのドレインがPチャンネルMOSトランジスタ1
4aおよび14bのドレインに共通に接続された、Nチャン
ネルMOSトランジスタ15のゲートに接続されている。ま
た、電流比較器16の出力はデジタル出力端子8に、Pチ
ャンネルMOSトランジスタ14a,14bのドレインはNチャン
ネルMOSトランジスタ11b,18a,18b,18cのドレインに接続
され、さらに電流出力端子6に接続されている。
比較手段501は、NチャンネルMOSトランジスタ10,17
a,17b,21,31とPチャンネルMOSトランジスタ12,13a,13b
と電流比較器16とを有する。アナログ出力量生成手段50
2は、NチャンネルMOSトランジスタ11a,11b,15,18a,18
b,18c,31とPチャンネルMOSトランジスタ14a,14bとを有
する。
次いで動作について説明する。この回路は、従来例お
よび上記第一の実施例と異なり、入力端子1に入力可能
な電流の方向はビットセル2から外部へ流出する方向、
出力端子6に出力可能な電流の方向はビットセル2から
内部へ流入する方向である。従って、入力量および出力
量の符号は、これまでとは逆に、おのおの流出方向およ
び流入方向を正とする。また、表現上は以下でも「入
力」および「出力」と言う言葉を使う。
カレントミラー回路を形成しているPチャンネルMOS
トランジスタ12,13a,13b,14a,14bが同一形状を持つとす
ると、電流入力端子1より入力されトランジスタ12のド
レインを流れる電流と同じ電流が、トランジスタ13a,13
b,14aおよび14bの各々のドレイン電流となる。すなわ
ち、電流入力端子1より入力された電流に応じて、ダイ
オード接続されたPチャンネルMOSトランジスタ12のゲ
ート電圧が変化するが、PチャンネルMOSトランジスタ1
3a,13b,14aおよび14bのゲートが結ばれているため、各
々のドレインはトランジスタ12に流れる電流と同じ電流
量となる。また、カレントミラー回路を形成しているN
チャンネルMOSトランジスタ21,10,11a,11bについても同
様に、トランジスタ10,11aおよび11bのドレイン電流は
基準電流源20の出力電流と同じ値となる。同様に、カレ
ントミラー回路を形成している、NチャンネルMOSトラ
ンジスタ31,17a,17b,18a,18b,18cについても同様に、ト
ランジスタ17a,17bおよびトランジスタ18a,18b,18cのド
レイン電流はオフセット電流源30の出力電流と同じ値と
なる。
電流比較器16は、PチャンネルMOSトランジスタ13aの
ドレイン電流とPチャンネルMOSトランジスタ13bのドレ
イン電流の和、すなわち2IinとNチャンネルMOSトラン
ジスタ10,17a,17bのドレイン電流の和、すなわち(Iref
+2Ioff)を比較し、比較結果に応じてNチャンネルMOS
トランジスタ15を開閉する。すなわち、2Iinが(Iref+
2Ioff)より小さい場合、電流比較器16の出力は低電位
レベル(論理値0)となりトランジスタ15を遮断させ、
逆の場合は、電流比較器16の出力は高電位レベル(論理
値1)となりトランジスタ15を導通させる。これに応じ
て前者の場合は、NチャンネルMOSトランジスタ11bとN
チャンネルMOSトランジスタ18a,18b,18cとのドレイン電
流の和から、PチャンネルMOSトランジスタ14aと14bの
ドレイン電流を引いた電流値、すなわち、(Iref+3Iof
f-2Iin′)が、後者の場合は、NチャンネルMOSトラン
ジスタ11a,11b,18a,18b,18cのドレイン電流の和から、
PチャンネルMOSトランジスタ14aと14bのドレイン電流
を引いた電流値、すなわち(2Iref+3Ioff-2Iin′)
が、電流出力端子6から得られる。
以上の動作をまとめると、次のようになる。
B=0(2Iin′<Iref+2Ioffの場合) 1(2Iin′≧Iref+2Ioffの場合) (16) Iout′=Iref+B・Iref+3Ioff-2Iin′ (17) 但し、Iin′は電流入力端子1からの電流流出量、Ire
fは基準電流源20の電流値、Bはデジタル出力端子8の
出力論理値、Iout′は電流出力端子6の電流流入量、Io
ffはオフセット電流源30の電流値である。
第6図は式(16),(17)で表される動作を説明した
ものである。ただしここでも、入力端子1の入力電流量
Iin′はあらかじめ真の入力量Iinにオフセット電流値が
加えられ式(9)が成立していたとする。Iinが0からI
ref/2まで直線的に増加するとき、第6図(1)中の204
のようにIin′はIoffから(Iref/2+Ioff)まで変化す
る。この範囲では式(7)の条件式よりB=0であり、
Iout′は式(17)に従って206のように(Iref+Ioff)
からIoffまで減少する。次に、IinがIref/2からIrefま
で変化すると、Iin′は(Iref/2+Ioff)から(Iref+I
off)まで変化する。この範囲では式(7)の条件式よ
りB=1であり、Iout′は式(17)に従って206のよう
に(Iref+Ioff)からIoffの減少をもう1度くりかえ
す。第6図(2)に示すように、Iinが(Iref+Ioff)
から(Iref/2+Ioff)まで減少するときは、Iout′はIo
ffから(Iref+Ioff)まで増加し、B=1、Iin′が(I
ref/2+Ioff)からIoffまで減少するときは、Iout′はI
offから(Iref+Ioff)までもう一度増加し、B=0で
ある。
以上の説明でわかるように、式(9)を考慮すると式
(16)は、 B=0(2Iin+2Ioff<Iref+2Ioffの場合) 1(2Iin+2Ioff≧Iref+2Ioffの場合) (18) となり式(18)の( )で囲んだ条件式は、IinとIref/
2の比較式と等価になる。また、式(17)は、 Iout′=Iref+B・Iref+Ioff-2Iin (19) となる。
このような本発明の第二の実施例を用いた例として、
A/Dコンバータの構成例を第7図に示す。N個の回路ブ
ロックは、電流入力端子1と電流出力端子6を介して従
属接続されている。また、最も入力側に位置する。1番
目のビットセル2の電流入力端子1は、入力電流源22お
よびオフセット電流源30と等しい出力量Ioffをもつ電流
源32に接続されている。基準電流源20はダイオード接続
したNチャンネルMOSトランジスタ21のドレインとすべ
てのビットセル2の端子9に共通に接続されている。ま
た、オフセット電流源30はダイオード接続したNチャン
ネルMOSトランジスタ31のドレインとすべてのビットセ
ル2の端子19に共通に接続されている。各ビットセル2
のデジタル出力端子8のうち、偶数番目のビットセル2
のデジタル出力端子はインバータを介して端子100に、
奇数番目のビットセル2のデジタル出力端子は直接端子
100に結ばれている。端子100は後で述べるようにA/Dコ
ンバータの最終的な変換結果を出力するものである。
このA/Dコンバータの動作を以下に述べる。以下で
は、 Ik′;k番目のビットセルの入力電流 Bk ;k番目のビットセルのデジタル出力端子8に表われ
るデジタル出力値 Dk ;k番目のビットセルに対応した端子100に表われる
デジタル出力値 I ;電流源22の電流値 とする。ここで Dk=Bk (kが奇数の場合) k (k奇数の場合) (20) である。全てのビットセル2のNチャンネルMOSトラン
ジスタ10,11a,11bのドレイン電流およびNチャンネルMO
Sトランジスタ17a,17b,18a,18b,18cのドレイン電流がお
のおの基準電流Irefおよびオフセット電流Ioffと等しい
こと、また、式(13)のように1番目のビットセル2の
入力電流が真の入力電流Iとオフセット電流Ioffの和で
あることを考慮すると、動作は次のようになる。まず、
一番目のビットセル2では2(I+Ioff)と(Iref+2I
off)が比較される。すなわち、IとIref/2の比較と等
価な比較が行なわれる。ここで、IがIref/2より大きい
場合B1は1、逆の場合はB1は0となる。この値は直接端
子100にA/D変換結果の一桁目D1として出力される。この
とき出力電流は、B1が0の場合(Iref+Ioff-2I)、B1
が1の場合(2Iref+Ioff-2I)となる。2番目のビット
セル2では、これらの電流が二倍され、2(Iref+Ioff
-2I)または2(2Iref+Ioff-2I)が(Iref+2Ioff)と
比較される。この比較は、IとIref/4または3Iref/4と
の比較と等価であることが、簡単な演算からわかる。こ
の結果はインバータ101によって論理値が反転され、端
子100にA/D変換結果の二桁目D2として出力される。この
ような手順によって最上位ビットD1から順次Dkを決めて
行くことにより、A/D変換結果が得られる。
以上のような動作を第8図で説明する。電流源22の電
流値Iが0からIrefまで直線的に変化し、1番目のビッ
トセル2の入力電流が(204a)のようにIoffから(Ioff
+Iref)まで変化したとする。まず1番目のビットセル
2においては、I1′がIoffから(Iref/2+Ioff)まで変
化すると、B1は0でありこれが(205a)のように直接デ
ジタル出力D1として端子100に出力される。また、この
ビットセルの出力電流すなわち2番目のビットセル2の
入力電流I2′(204b)は(Iref+Ioff)からIoffまで減
少する。次にI1′が(Iref/2+Ioff)から(Iref+Iof
f)まで変化するとB1およびD1は1となり、I2′(204
b)は再び(Iref+Ioff)からIoffまで変化する。2番
目のビットセル2においては、I1′(204a)がIoffから
(Iref+Ioff)まで1回増加する間にI2(201b)が(Ir
ef+Ioff)からIoffまで2回減少することから、I2′の
減少ごとにB2は第6図(204′)のように1から0の変
化を2回繰り返す。これがインバータ101を介してデジ
タル出力D2となり第8図(205b)のような2回の0から
1の変化が端子100に現われる。また、このビットセル
2の出力であるI3は第6図(206′)のようにI2′の1
回の減少につきIoffから(Iref+Ioff)までの直線的な
2回の増加、I1′の1回の増加に対しては、第8図(20
4c)のように4回の増加を繰り返す。3番目のビットセ
ル2においては、I1′(204a)がIoffから(Iref+Iof
f)まで1回変化する間にI3′(204c)がIoffから(Ire
f+Ioff)まで4回増加することから、B3は0から1の
変化を4回繰り返し、デジタル出力D3も(205c)のよう
に同じ変化をする。また、このビットセル2の出力であ
るI4′は(204b)のように(Iref+Ioffから)Ioffまで
の直線的な減少を8回繰り返す。このように、I1′がIo
ffから(Iref+Ioff)まで変化すると、k番目のビット
セル2の出力Bkより生成されたDkは、jを0から(2k-1
-1)までの任意の整数として、 2j・(Iref/2k)+Ioff≦I1′ <(2j+1)・(Iref/2k)+Ioffの場合、Dk=0(2
1) (2j+1)・(Iref/2k)+Ioff≦I <(2j+2)・(Iref/2k)+Ioffの場合、Dk=1(2
2) となる。このようにしてアナログ量Iに比例したデジタ
ル二進数[D1D2・・DN]が得られる。ここで、式(13)
を考慮すると、式(21)および(22)は式(3)および
(4)と全く等しくなる。すなわち、この実施例におい
て得られる変化結果は、従来例と全く変わりないが、第
8図から判るようにビットセル2への入力電流は零にな
ることがない。従って、PチャンネルMOSトランジスタ1
2,13a,13b,14a,14bで形成されるカレントミラー回路の
電流が零になることがなく、高速な動作が得られる。
以上説明したように、ビットセルの入力電流値および
出力電流値は、真のアナログ電流値にオフセット電流を
加えた値になっており、また、入力オフセット電流値と
出力オフセット電流値とを等しくし、ビットセルの多段
従属接続を可能にしている。また、カレントミラー回路
を流れる電流値はA/Dコンバータへのアナログ入力量に
かわわらず零とならない。
なお、以上の実施例は最上位桁から連鎖的にA/D変換
結果ができるA/Dコンバータの構成に、本発明を応用し
たものであるが、ビットセルをパイプライン的に動作さ
せるいわゆるパイプライン型A/Dコンバータに応用して
も高精度化が図られる。
また、カレントミラー回路はダイオード接続されたト
ランジスタと、それと対をなす1個のトランジスタで構
成されていたが、入力電流と出力電流が等しいか、ある
いは、所定の比率を持つ機能回路であればよく、例え
ば、ウィルソン・カレントミラー回路等を用いてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上のように第1の発明によれば、各カレントミラー
回路にオフセット電流量を供給し、比較手段で比較され
たアナログ入力電流量が基準値電流量の2分の1以下の
場合、アナログ入力電流量の2倍値から上記各カレント
ミラー回路に対するオフセット電流量を減算した結果を
アナログ出力電流量として生成し、一方、アナログ入力
電流量が基準値電流量の2分の1より大きい場合、アナ
ログ入力電流量の2倍値から基準値電流量を減算して更
に上記各カレントミラー回路に対するオフセット電流量
を減算した結果をアナログ出力電流量として生成するよ
うに構成したので、入力電流に含まれるオフセット電流
量と出力電流に含まれるオフセット電流量が等しくな
り、アナログ入力電流量にかかわらず例えばカレントミ
ラー回路の電流が零になることがなく、これによりアナ
ログ/デジタル変換速度の向上を図れるという効果が得
られる。
第2の発明によれば、各カレントミラー回路にオフセ
ット電流量を供給し、比較手段で比較されたアナログ入
力電流量が基準値電流量の2分1以下の場合、基準値電
流量からアナログ入力電流量の2倍値を減算して更に上
記各カレントミラー回路に対するオフセット電流量の3
倍値を加えた結果をアナログ出力電流量として生成し、
一方、アナログ入力電流量が基準値電流量の2分の1よ
り大きい場合、基準値電流量の2倍値からアナログ入力
電流量の2倍値を減算して更に上記各カレントミラー回
路に対するオフセット電流量の3倍値を加えた結果をア
ナログ出力電流量として生成するように構成したので、
入力電流に含まれるオフセット電流量と出力電流に含ま
れるオフセット電流量が等しくなり、アナログ入力電流
量にかかわらず例えばカレントミラー回路の電流が零に
なることがなく、これによりアナログ/デジタル変換速
度の向上を図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるビットセルの回路構
成図、第2図は一実施例によるビットセルの動作説明
図、第3図は一実施例によるアナログ/デジタル変換方
式の構成図、第4図は一実施例によるアナログ/デジタ
ル変換方式の動作説明図、第5図はこの発明の他の実施
例によるビットセルの回路構成図、第6図(1)、
(2)は他の実施例によるビットセルの動作説明図、第
7図は他の実施例によるアナログ/デジタル変換方式の
構成図、第8図は他の実施例によるアナログ/デジタル
変換方式の動作説明図、第9図は従来のビットセルの回
路構成図、第10図は従来のビットセルの動作説明図、第
11図は従来のアナログ/デジタル変換方式によるA/Dコ
ンバータの構成図、第12図は従来のアナログ/デジタル
変換方式によるA/Dコンバータの動作説明図である。 101,501……比較手段、102,502……アナログ出力量生成
手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力電流量と基準値電流量とを比
    較し、この比較結果に基づいてアナログ入力電流量が上
    記基準値電流量の2分の1以下の場合には論理値0と
    し、アナログ入力電流量が上記基準値電流量の2分の1
    より大きい場合には論理値1とするデジタル信号を出力
    する比較手段と、 この比較手段の比較結果に従ってアナログ出力電流量を
    生成するアナログ出力量生成手段とを有し、上記各手段
    は複数のMOSトランジスタからなる各カレントミラー回
    路を有するアナログ・デジタル変換方式において、 上記各カレントミラー回路にオフセット電流量を供給す
    るものであって、上記アナログ出力量生成手段により、
    上記比較手段で比較されたアナログ入力電流量が基準値
    電流量の2分の1以下の場合、アナログ入力電流量の2
    倍値から上記各カレントミラー回路に対するオフセット
    電流量を減算した結果をアナログ出力電流量として生成
    し、一方、アナログ入力電流量が基準値電流量の2分の
    1より大きい場合、アナログ入力電流量の2倍値から基
    準値電流量を減算して更に上記各カレントミラー回路に
    対するオフセット電流量を減算した結果をアナログ出力
    電流量として生成することを特徴とするアナログ・デジ
    タル変換方式。
  2. 【請求項2】アナログ入力電流量と基準値電流量とを比
    較し、この比較結果に基づいてアナログ入力電流量が上
    記基準値電流量の2分の1以下の場合には論理値0と
    し、アナログ入力電流量が上記基準値電流量の2分の1
    より大きい場合には論理値1とするデジタル信号を出力
    する比較手段と、 この比較手段の比較結果に従ってアナログ出力電流量を
    生成するアナログ出力量生成手段とを有し、上記各手段
    は複数のMOSトランジスタからなる各カレントミラー回
    路を有するアナログ・デジタル変換方式において、 上記各カレントミラー回路にオフセット電流量を供給す
    るものであって、上記アナログ出力量生成手段により、
    上記比較手段で比較されたアナログ入力電流量が基準値
    電流量の2分の1以下の場合、基準値電流量からアナロ
    グ入力電流量の2倍値を減算して更に上記各カレントミ
    ラー回路に対するオフセット電流量の3倍値を加えた結
    果をアナログ出力電流量として生成し、一方、アナログ
    入力電流量が基準値電流量の2分の1より大きい場合、
    基準値電流量の2倍値からアナログ入力電流量の2倍値
    を減算して更に上記各カレントミラー回路に対するオフ
    セット電流量の3倍値を加えた結果をアナログ出力電流
    量として生成することを特徴とするアナログ・デジタル
    変換方式。
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