JPH08318143A - 再生セルロース製中空糸膜 - Google Patents

再生セルロース製中空糸膜

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JPH08318143A
JPH08318143A JP12508495A JP12508495A JPH08318143A JP H08318143 A JPH08318143 A JP H08318143A JP 12508495 A JP12508495 A JP 12508495A JP 12508495 A JP12508495 A JP 12508495A JP H08318143 A JPH08318143 A JP H08318143A
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membrane
blood
hollow fiber
area
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JP12508495A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡邉
Fumiyoshi Fushimi
文良 伏見
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生セルロース製血液浄化膜の孔径拡大に際
して、タンパク質の膜内部への浸透を抑制して、血液凝
固系、補体系の活性化反応を抑制する。 【構成】 血液と接触する表面の走査型電子顕微鏡写真
像の画像処理により、最暗部を0、最明部を100とし
たとき30以下の暗部として定義される全凹部の面積分
率が50%以下であり、かつ凹部の数平均面積が400
0nm2以下である再生セルロース製中空糸膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液浄化用に用いられ
る再生セルロース膜に関する。詳しくはβ2ミクログロ
ブリンに代表されるアルブミンより分子量の小さい低分
子量タンパク質の透過性能と血液適合性に優れた再生セ
ルロース膜に関する。
【0002】
【従来の技術】血液浄化療法に於いて、再生セルロース
膜、とりわけ銅アンモニウム法再生セルロース膜は広く
用いられ、透析装置や透析技術の進歩と共に、腎不全患
者の延命、社会復帰に大きな役割を果たしている。これ
は、再生セルロース膜が優れた透析性能や機械的強度を
有すると共に、長年の実績に裏付けられた高い安全性を
有しているからに他ならない。
【0003】しかしながら、血液浄化療法の進歩にもか
かわらず、透析に伴う種々の問題が未解決で残されてい
る。再生セルロース膜に限らず、血液浄化膜には大きく
2つの特性が求められている。1つは、β2ミクログロ
ブリン(分子量11,800)に代表される低分子量タ
ンパク質の物質除去性能であり、もう1つは生体適合性
である。
【0004】慢性腎不全により血液浄化療法を長期間に
わたって継続的に受けている患者には、高頻度で貧血、
高血圧、色素沈着、骨・関節障害等の合併症が認めら
れ、その原因究明と対応策の研究が進められている。合
併症のうち手根管症候群をはじめとする透析アミロイド
ーシスの発症に、β2ミクログロブリンの体内蓄積が大
きく関与されるとされ、β2ミクログロブリンを効率よ
く除去できる血液浄化膜が求められるようになった。ま
たこれを機に、分子量68,000のアルブミンより低
分子領域の物質を除去を積極的に進めて、治療効果を高
めようという考え方が広まった。こうした血液浄化膜に
求められる性能要求に対して、尿毒性物質の血液側から
透析液側へ透過せしめる孔径の拡大した血液浄化膜の製
造技術が確立され、β2ミクログロブリンをはじめとし
たアルブミンより分子量の小さいタンパク質(以後これ
を低分子量タンパク質と称する)の透過性を高めた膜が
開発されている(例えば特開平2ー135130号公
報、特開平2ー211229号公報、特開平3ー842
2号公報)。
【0005】しかし、かかる孔径の拡大は、一方でアル
ブミンより分子量の大きいタンパク質の透過性(以後こ
れを高分子量タンパク質と称する)を高める結果、生体
適合性等の面で種々の問題を生ずる。すなわち、高分子
量タンパク質は、血液浄化膜の通常許容される孔径で
は、膜外にほとんど漏出しないが、膜内部に捕捉されて
目詰まりの原因となる。また、膜厚部に高分子量タンパ
ク質が捕捉されることは、素材との接触面積の増大を意
味するが、高分子量タンパク質の中には、素材との接触
で活性化し、生理活性物質を放出するタンパク質があ
り、殊に、素材との接触で活性化する血液凝固系や補体
系のタンパク質は、接触面積が増大することにより、そ
の活性化反応が加速される。例えば血液凝固系のタンパ
ク質のうち、血液凝固第XII因子(分子量80,00
0)、プレカリクレイン(分子量88,000)、高分
子量キニノーゲン(分子量150,000)が活性化す
ると生理活性物質として知られるブラジキニンが、補体
系のタンパク質のうち、C3(分子量185,00
0)、C5(分子量191,000)が活性化するとマ
スト細胞からのヒスタミン遊離作用などの生理活性を持
ったアナフィラトキシンが産生することが知られてい
る。従って、血液浄化膜においては、ブラジキニンとア
ナフィラトキシンの産生を極力抑制することが望まし
く、そのために高分子量タンパク質の膜厚部への捕捉を
抑制し、活性化を抑制する必要がある。
【0006】膜構造と生体適合性に関しては、同一素材
であってもタンパク質透過性が高い血漿分離膜は、血液
浄化膜に比べて、補体が活性化し易いとの報告もある
(例えば腎と透析,22,1987)。このように、同
一素材であっても構造が変われば生体適合性が変わる可
能性がある。以上のように、孔径の拡大した中空糸膜
は、低分子量タンパク質の透過性が優れていると同時
に、高分子量タンパク質の膜厚部への捕捉が抑制された
膜構造を有していることが望ましい。
【0007】しかしながら、これまで、β2ミクログロ
ブリンに代表されるアルブミンより分子量の小さい低分
子量タンパク質の透過性の優れた膜の開発に於いて、高
分子量タンパク質については関心が払われておらず、上
記要件を満たす膜は得られていないのが現状であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、再生セルロ
ース製血液浄化膜の孔径拡大に際して、β2ミクログロ
ブリンをはじめとしたアルブミンより分子量の小さい低
分子量タンパク質の優れた透過性を維持しつつ、アルブ
ミンより分子量の大きい高分子量タンパク質の膜厚部へ
の浸透を抑制して、血液凝固系、補体系の活性化反応を
抑制することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】再生セルロース製血液浄
化膜の孔径拡大に際して、β2ミクログロブリンをはじ
めとしたアルブミンより分子量の小さいタンパク質(低
分子量タンパク質)の優れた透過性を維持しつつ、アル
ブミンより分子量の大きいタンパク質の膜内部への浸透
を抑制して、血液凝固系、補体系の活性化反応を抑制す
る膜を検討した結果、本発明の目的は以下の中空糸膜に
より達成されることがわかった。
【0010】即ち、本発明は、繊維軸方向に連続貫通し
た中空部を有し、透水量が10ml/m2/mmHg/
hr以上、好ましくは20ml/m2/mmHg/hr
以上で、かつ血液と接触する表面の走査型電子顕微鏡写
真を用いた画像処理により256階調の明暗部に分割し
た画像情報取り込み、最暗部を0、最明部を100とし
たとき30以下の暗部として定義される全凹部の面積分
率が50%以下であり、かつ凹部の数平均面積が400
0nm2以下であることを特徴とする再生セルロース製
中空糸膜である。
【0011】本発明によると、膜厚部に捕捉されるタン
パク質量が抑制され、血液凝固系、補体系の活性化が抑
制された膜が提供される。ここで言う、「全凹部の面積
分率」とは、高分解能走査型電子顕微鏡により観察した
血液と接触する表面(中空糸内表面)の写真を高精細画
像解析ファイルシステムIP−1000(旭化成工業株
式会社製)を用いて画像処理し、256階調の明暗部に
分割した画像情報を取り込み、最暗部を0、最明部を1
00としたとき30以下の暗部として定義されたそれぞ
れの面積(即ち凹部の面積)の総和の取り込み全面積に
対する割合を意味する。
【0012】「凹部の数平均面積」とは、高分解能走査
型電子顕微鏡により観察した血液と接触する表面(中空
糸内表面)の写真を高精細画像解析ファイルシステムI
P−1000(旭化成工業株式会社製)を用いて画像処
理し、256階調の明暗部に分割した画像情報を取り込
み、最暗部を0、最明部を100としたとき30以下の
暗部として定義されたそれぞれの面積(即ち凹部の面
積)の数平均面積を意味する。
【0013】「再生セルロース」とは、天然セルロース
を化学的、物理的に変化させた後再生したもので、これ
には銅アンモニア法再生セルロース、ビスコースレーヨ
ン等の他、セルロースエステルをケン化したものが含ま
れる。本発明者らは、透水量が10ml/m2/mmH
g/hr以上、好ましくは20ml/m2/mmHg/
hr以上で、かつ膜厚部に捕捉されるタンパク質量が少
なく血液凝固系、補体系の活性化が抑制された膜の製造
を課題としたところ、驚くべきことに、走査型電子顕微
鏡写真を画像処理することにより求めた全凹部の面積分
率が50%以下であり、かつ凹部の平均面積が4000
nm2以下であることを特徴とする再生セルロース製中
空糸膜においては、膜内部に捕捉されるタンパク質量が
少なく血液凝固系、補体系の活性化の抑制が実現できる
ことを見いだした。
【0014】全凹部の面積分率及び、数平均面積が該範
囲以上の場合においては膜内部にタンパク質が浸透が促
進され、捕捉されるタンパク質量が多くなり血液凝固
系、補体系の活性化が認められ好ましくない。以上のご
とき特徴を備えた、本発明に係る再生セルロース膜は例
えば以下の方法にて製造することができる。
【0015】公知の方法にて調整された、セルロース濃
度4〜12%、好ましくは4〜8%のキュプラアンモニ
ウムレーヨン紡糸液を、気体もしくは液体である非凝固
性中空部形成剤(例えばパークレン、トリクレン、トリ
クロロトリフルオロエタン等の液体ハロゲン化炭素;イ
ソプロピルミリステート等の各種エステル;空気、窒
素、アルゴン、酸素;テトラフルオロメタン、ヘキサフ
ルオロエタン等のいわゆるフレオンガス、各種ハロンガ
ス)またはメタノール、エタノール、プロパノール、ア
セトン、メチルエチルケトン;ギ酸、酢酸、プロピオン
酸;グリセリン、ポリエチレングリコール等のポリオー
ルから選ばれる少なくとも1種を含む水溶液ないしはこ
れらの混合液のごとき、紡糸液に対して微凝固性を示す
中空部形成剤とともに、二重紡糸口金から吐出し、非凝
固性あるいは微凝固性気体パージ雰囲気下を通過せし
め、次いで凝固浴へ導く。凝固剤としては、苛性ソー
ダ、硫酸、塩酸、酢酸、硫酸アンモニウム、塩化アンモ
ニウム、アセトン、低級アルコールの水溶液が用いうる
が、通常好適には苛性ソーダ、硫酸または硫酸アンモニ
ウム水溶液が用いられる。
【0016】本発明の繊維は凝固浴温度を35℃以上1
00℃以下、好ましくは40〜90℃にすることで製造
される。凝固浴温度が5℃以上100℃以下の範囲で
は、凝固浴温度が高いほど、高透水量でありながら、内
表面の凹凸度の低い血液透析用再生セルロース膜が製造
される。凝固した繊維を水及び無機酸にて精練した後に
熱水で処理し、膜孔径保持剤を付与し、さらに乾燥工程
を経て目的の中空糸膜を得る。膜孔径保持剤としては、
グリセリンもしくは液体ポリエチレングリコールを用い
る。ここで言う「液体ポリエチレングリコール」とは、
常温で液体である平均分子量150〜600のポリエチ
レングリコールの他、これらを含む平均分子量20,0
00以下のポリエチレングリコール水溶液を含む。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明の透析膜を具
体的に詳述する。なお実施例中記載されている測定項目
は、各々次の方法で測定したものである。 (1) 透水量 100本の中空糸膜の束の両端を接着剤で固定したモジ
ュールを作り、膜の内部に水を満たした後、片端を閉
じ、開口端より200mmHgの圧力をかけながら水を
入れ、単位時間あたりの透水量を測定した。モジュール
の膜面積は、湿潤状態の内径と有効長より求めた。
【0018】(2)血液と接触する表面の凹部の測定 中空糸膜に付着している孔径保持剤(グリセリンまた
は、液体ポリエチレングリコール)を除去するために蒸
留水に浸漬し減圧脱泡を行い、アルコール脱水後臨界点
乾燥を行ったサンプルについて超高分解能走査型電子顕
微鏡(日立 UHR−SEM S5000)にて加速電
圧1KVで血液と接触する側の表面、即ち内表面を30
000倍で観察し、内表面の構造写真を得た。その構造
写真を高精細画像解析ファイルシステムIP−1000
(旭化成工業株式会社製)を用いて画像処理し、256
階調の明暗部に分割した画像として取り込み、最暗部を
0、最明部を100としたとき30以下の暗部として定
義されたそれぞれの面積(即ち凹部の面積)の総和の取
り込み全面積に対する割合を全凹部の面積分率、凹部1
つ1つの面積を基にして求めた数平均面積を凹部の平均
面積と定義した。
【0019】(3) 膜内部に捕捉されるタンパク質量 文献(腎と透析1989年別冊 ハイパフォーマンス・
メンブレン ’89, p60,1989)の方法に従
い、50mmHgで牛血漿の濾過を30分間行った。牛
血漿は、抗凝固剤としてACD−A液(1000m1に
つきクエン酸ナトリウム22g、クエン酸8g,ブドウ
糖22g)を、新鮮牛血液100m1につき15m1加
え、1500rpmで10分間、遠心分離して調整し
た。この牛血漿の総タンパク質量は、6.5g/lであ
った。
【0020】濾過後のミニモジュールを生理食塩水を用
いて、50mmHgで30分間加圧洗浄を行った。さら
に、中空糸膜を1mmにカットして、生理食塩水に浸
し、25℃で18時間振とうしながら洗浄を行った。内
表面積で、100cm2に相当する分の中空糸膜を6N
HClに浸して、中空糸膜内部に捕捉されたタンパク質
をアミノ酸にまで加水分解し、アミノ酸分析計で分離定
量し、その総和からタンパク質の量を求めた。
【0021】(4)血液凝固系の活性化反応 60mM Tris−HCl緩衝液(pH7.8)1.
7容、カプトプリル含有(1.65mg/ml)Tri
s−HCl緩衝液0.5容、(2)で調整した牛血漿
3.3容の割合で混合血漿を得た。300本の中空糸膜
の束の両端を接着剤で固定したモジュールを作り、膜の
内部に混合血漿を満たし、37℃で20分間反応させ
た。牛血漿を回収し、血漿中のブラジキニン濃度をRI
A法で定量した。
【0022】(5)補体の活性化反応 100本の中空糸膜の束の両端を接着剤で固定したモジ
ュールを作り、膜の内部にモルモット血清を満たし、3
7℃で1時間反応させた。血清を回収し、補体価をマイ
ヤー変法(Experimental immunoc
hemistry,p133,C.C.Thomas,
1961)によって求めた。すなわち、補体の50%溶
血価(CH50)を求め、コントロールに対する補体消
費率(%CH50)を算出した。
【0023】
【実施例1】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、エアーパージ雰囲気中を35cm自重落下させた
後、45℃、15%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程の
ベルトコンベア上に導いた。この中空糸膜に強制的な機
械的張力が負荷されないベルトコンベア上にて、50℃
温水、50℃、2%硫酸水溶液、50℃温水、90℃熱
水の順にシャワー方式の精練を行った後に、ポリエチレ
ングリコール400をセルロース重量当たり20%付与
し、170℃のトンネル型乾燥炉を走行させた後、10
0m/minの速度で巻き取り、中空部内径185μm
の中空糸膜を製造した。
【0024】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量を求め表
1の結果を得た。
【0025】
【実施例2】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、エアーパージ雰囲気中を35cm自重落下させた
後、45℃、15%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程の
ベルトコンベア上に導いた。この中空糸膜に強制的な機
械的張力が負荷されないベルトコンベア上にて、50℃
温水、50℃、2%硫酸水溶液、50℃温水、90℃熱
水の順にシャワー方式の精練を行った後に、ポリエチレ
ングリコール400をセルロース重量当たり35%付与
し、170℃のトンネル型乾燥炉を走行させた後、10
0m/minの速度で巻き取り、中空部内径185μm
の中空糸膜を製造した。
【0026】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量、血液凝
固系の活性化反応、補体活性反応を求め表1の結果を得
た。
【0027】
【実施例3】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、エアーパージ雰囲気中を35cm自重落下させた
後、45℃、15%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程の
ベルトコンベア上に導いた。この中空糸膜に強制的な機
械的張力が負荷されないベルトコンベア上にて、50℃
温水、50℃、2%硫酸水溶液、50℃温水、90℃熱
水の順にシャワー方式の精練を行った後に、ポリエチレ
ングリコール400をセルロース重量当たり50%付与
し、170℃のトンネル型乾燥炉を走行させた後、10
0m/minの速度で巻き取り、中空部内径185μm
の中空糸膜を製造した。
【0028】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量を求め表
1の結果を得た。
【0029】
【実施例4】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、エアーパージ雰囲気中を35cm自重落下させた
後、60℃、15%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程の
ベルトコンベア上に導いた。この中空糸膜に強制的な機
械的張力が負荷されないベルトコンベア上にて、50℃
温水、50℃、2%硫酸水溶液、50℃温水、90℃熱
水の順にシャワー方式の精練を行った後に、ポリエチレ
ングリコール400をセルロース重量当たり15%付与
し、170℃のトンネル型乾燥炉を走行させた後、10
0m/minの速度で巻き取り、中空部内径185μm
の中空糸膜を製造した。
【0030】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量を求め表
1の結果を得た。
【0031】
【実施例5】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、エアーパージ雰囲気中を35cm自重落下させた
後、60℃、15%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程の
ベルトコンベア上に導いた。この中空糸膜に強制的な機
械的張力が負荷されないベルトコンベア上にて、50℃
温水、50℃、2%硫酸水溶液、50℃温水、90℃熱
水の順にシャワー方式の精練を行った後に、ポリエチレ
ングリコール400をセルロース重量当たり25%付与
し、170℃のトンネル型乾燥炉を走行させた後、10
0m/minの速度で巻き取り、中空部内径185μm
の中空糸膜を製造した。
【0032】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量、血液凝
固系の活性化反応、補体活性反応を求め表1の結果を得
た。
【0033】
【実施例6】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、エアーパージ雰囲気中を35cm自重落下させた
後、60℃、15%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程の
ベルトコンベア上に導いた。この中空糸膜に強制的な機
械的張力が負荷されないベルトコンベア上にて、50℃
温水、50℃、2%硫酸水溶液、50℃温水、90℃熱
水の順にシャワー方式の精練を行った後に、ポリエチレ
ングリコール400をセルロース重量当たり35%付与
し、170℃のトンネル型乾燥炉を走行させた後、10
0m/minの速度で巻き取り、中空部内径185μm
の中空糸膜を製造した。
【0034】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量を求め表
1の結果を得た。
【0035】
【比較例1】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、空中を約35cm自重落下させた後、30℃、15
%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程のベルトコンベア上
に導いた。この中空糸膜に強制的な機械的張力が負荷さ
れないベルトコンベア上にて、50℃温水、50℃、2
%硫酸水溶液、50℃温水の順にシャワー方式の精練を
行った後に、ポリエチレングリコール400をセルロー
ス重量当たり35%付与し、170℃のトンネル型乾燥
炉を走行させた後、100m/minの速度で巻き取
り、中空部内径185μmの中空糸膜を製造した。
【0036】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量を求め表
1の結果を得た。
【0037】
【比較例2】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、空中を約35cm自重落下させた後、30℃、15
%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程のベルトコンベア上
に導いた。この中空糸膜に強制的な機械的張力が負荷さ
れないベルトコンベア上にて、50℃温水、50℃、2
%硫酸水溶液、50℃温水の順にシャワー方式の精練を
行った後に、ポリエチレングリコール400をセルロー
ス重量当たり60%付与し、170℃のトンネル型乾燥
炉を走行させた後、100m/minの速度で巻き取
り、中空部内径185μmの中空糸膜を製造した。
【0038】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量、血液凝
固系の活性化反応、補体活性反応を求め表1の結果を得
た。
【0039】
【比較例3】紡糸液として公知の方法で作製されたセル
ロース濃度8%のキュプラアンモニウムレーヨン液、中
空部形成剤としてテトラフルオロメタンを二重紡糸口金
より各々9.2ml/min、3.0ml/minで吐
出し、空中を約35cm自重落下させた後、30℃、15
%硫酸水溶液にて凝固し、精練工程のベルトコンベア上
に導いた。この中空糸膜に強制的な機械的張力が負荷さ
れないベルトコンベア上にて、50℃温水、50℃、2
%硫酸水溶液、50℃温水の順にシャワー方式の精練を
行った後に、ポリエチレングリコール400をセルロー
ス重量当たり100%付与し、170℃のトンネル型乾
燥炉を走行させた後、100m/minの速度で巻き取
り、中空部内径185μmの中空糸膜を製造した。
【0040】この膜について、透水量、血液と接触する
表面の凹度、膜内部に捕捉されるタンパク質量を求め表
1の結果を得た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】実施例と比較例の透水量がほぼ等しい膜
を比較することで明らかなように、本発明により、透水
量が10ml/m2/mmHg/hr以上の再生セルロ
ース中空糸膜に於いて、膜内表面の凹凸度が抑制され、
膜内部へのタンパク質の捕捉が抑制された膜が提供され
る。実施例2、5と比較例2から明らかなように、膜内
表面の凹凸度が抑制され、膜内部へのタンパク質の捕捉
が抑制された膜は、血液凝固系、補体系の活性化反応が
抑制された膜である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維軸方向に連続貫通した中空部を有し、
    透水量が10ml/m 2/mmHg/hr以上である中
    空糸膜であって、血液と接触する表面の走査型電子顕微
    鏡写真像の画像処理により、最暗部を0、最明部を10
    0としたとき30以下の暗部として定義される全凹部の
    面積分率が50%以下、かつ凹部の数平均面積が400
    0nm2以下であることを特徴とする再生セルロース製
    中空糸膜。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004231650A (ja) * 2003-01-09 2004-08-19 Toray Ind Inc 肥満細胞刺激因子含有組成物およびそれを除去する血液浄化器
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CN105833748A (zh) * 2016-06-21 2016-08-10 林春梅 一种高通量血液透析膜及其制备方法

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