JPH08318294A - スケール阻害方法 - Google Patents

スケール阻害方法

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JPH08318294A
JPH08318294A JP14799295A JP14799295A JPH08318294A JP H08318294 A JPH08318294 A JP H08318294A JP 14799295 A JP14799295 A JP 14799295A JP 14799295 A JP14799295 A JP 14799295A JP H08318294 A JPH08318294 A JP H08318294A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性系において無定形シリカから主として形
成されるスケールの形成をホスフィノポリアクリル酸阻
止剤を添加することによって阻止又は阻害する方法を提
供する。 【構成】 阻止剤はホモ重合性又は共重合性物質又はこ
れらの二つの混合物、好ましくはホスフィノポリ(メ
ス)アクリル酸及びこれらの塩及びホスフィノアクリル
酸/2−アクリル−アミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸共重合体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性系中の及びこれらの
系を含む表面上のシリカスケール(Silica sc
ale)の析出を阻害する新規な方法及びこれらの方法
に有用な新規な組成物に関するものである。本発明は、
全てもしくは主としてシリカからなるスケールの形成が
特別な問題である地熱動力工業において利用される水性
系の処理において特別な適用を見出している。
【0002】
【従来の技術とその課題】塩沈殿及びスケールは水性系
の維持において問題になる。スケールの析出物は流体の
流をふさぎ且つ熱の伝導を妨げ得る。この析出物はこの
系を保持するコンテナーの表面上における摩耗及び腐食
の攻撃の原因となり得る。スケールの形成は広範囲の種
々の工業において及び種々の条件下において重要な問題
を提出する。
【0003】多分、スケールの最も一般的に直面する形
成は二価金属の不溶性塩、例えばカルシウム、マグネシ
ウム、ストロンチューム及びバリウム、硫酸塩、炭酸
塩、水酸化物、リン酸塩及びケイ酸塩のようなカチオン
との塩、である。物質の広い種類が溶液中にこれらのイ
オン性物質を維持することにより主にこれらの物質から
形成されるスケールの形成を防止するために使用されて
いる。
【0004】物質を含有するシリコンの比較的高い割合
を含有する水性系からのスケールの形成は特別な困難性
を提起する。これらの系から析出したこのスケールはケ
イ酸塩又は無定形のシリカ又は水性系の性質に依存する
この二つの組合せからなり得る。そのようなスケールの
形成はさらに多くの問題を提起している。そしてそれを
軽減する種々な方法が提案されている。一つの最近の例
には、ホスフィノポリカルボン酸、及びアクリル酸及び
アリルヒドロキシプロピルスルホネートエーテルの共重
合体の組合せを使用することによってシリカ及びケイ酸
塩析出物の析出を阻止する方法を記載する米国特許第5
256302号明細書がある。この特許の一部として示
されている比較例は、ホスフィノポリカルボン酸及びホ
スフィノポリカルボン酸/スルホン酸がこれらの例のア
ルカリ性条件(pH8.5)下で生成されたスケールに
対して効果的な阻害剤でないことを示している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は全てが又は少な
くとも主としてシリカからなるスケールの阻止するため
の方法に関するものである。本発明により、ホスフィノ
ポリカルボン酸は全体として又は主としてシリカからな
るスケールの形成を阻止することに驚くほど効果がある
ことが明らかにされた。そのようなスケールはより酸性
の媒質中で一般的には8.0より低いpHを持つ媒質中
で形成される。
【0006】本発明の方法で有用なこのホスフィノポリ
カルボン酸はホモ重合体又は共重合体であってよく、す
なわち、これらは次亜リン酸塩テロゲンの存在下一種以
上の不飽和カルボン酸の重合により誘導されたホモ重合
性テロマーであり、又はこれらは次亜リン酸塩テロゲン
の存在下で少なくとも一種の不飽和カルボン酸と少なく
とも一種の他のオレフィン系カルボン酸との重合により
誘導された共重合性テロマーであり得る。このようなホ
スフィノポリカルボン酸は従来の技術において周知であ
り、英国特許第1458235明細書及び米国特許第4
681686号明細書に例示のために記載されている。
【0007】従って、一つの観点から本発明は、全体的
に又は主としてシリカからなるスケールの形成を阻止又
は阻害するために水性系を処理する方法を提供する。こ
の方法は一般式I
【0008】
【化6】
【0009】(式中Rは式II:
【0010】
【化7】
【0011】(式中Rは水素原子、1から4の炭素原
子をもつアルキル基又はフェニル基を示し;Rは水素
原子、メチル基又は−COの基を示し;但しR
は1から4の炭素原子をもつアルキル基を示し;R
水素原子、1から4の炭素原子をもち所望によりヒドロ
キシル基で置換されるアルキル基、−COの基を
示し;但しRは水素原子、又は1から4の炭素原子を
もつアルキル基を示してmは1から100の値をもつ整
数である)の単位の少なくとも1及び所望により式II
I:
【0012】
【化8】
【0013】(式中Rは水素原子、メチル基又は−C
11の基を示し;但しR11は水素原子、又は1
から8の炭素原子をもつアルキル基を示し;Rは水素
原子、1から4の炭素原子をもつアルキル基、ヒドロキ
シメチル基又は−CO11の基を示し;R10は−
CO(式中Rはその前出の意味をもつ)の残
基、1から8の炭素原子をもち所望により1から3のカ
ルボン酸基で置換される直鎖又は分技のアルキル残基、
フェニル残基、アセトキシ残基、ヒドロキシメチル、ア
セトキシメチル残基、−SOM、−CHSOM又
は−PO又はPOM’(但しMは水素又はア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属原子でありM’はM又
はC−Cアルキルである)、−CONR
13(式中R及びR13は同一又は異なってよく、そ
れぞれに水素、1から8の炭素原子をもつ直鎖又は分技
のアルキル残基、ヒドロキシメチルである)の残基又は
−CH(OH)−COM、−C(CHCH
M又は−C(CHCHPO(式中M
はその前出の意味をもつ)又は−N(R14)COCH
(式中R14は水素又はC−Cの直鎖又は分枝の
アルキルである)の残基を示してnは1から100の値
をもつ整数であり、n及びmは整数であり、n+mの合
計は3〜100の値を持つ整数であり、n:mの比(こ
こではnが存在する)は99:1〜1:99の範囲にあ
る)の単位の少なくとも1からなる重合性残基を示す)
をもつ有効量の水溶性ポリマーを水性系に加えることか
らなる。
【0014】Rは残基−OXを表し、ここでXは水素
原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属カチオン、ア
ルミニウムイオン又はアミン残基を表す。
【0015】Rは基R、又は水素原子を表し、基R中
のm及びnの値は基R中のm及びnの値と同一でも異
なってもよい。
【0016】好ましくはR10はスルホン酸塩含有基を
表し、そして−(CHSOMの基(式中Mは水
素原子又はアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示しX
はゼロ又は1から4の値をもつ整数である);式−CO
NHC(CXCHSOMをもつ基(式中yは
1から4の値をもつ整数でありXは水素原子又はメチル
基を示す);フェニルスルホン酸基CSOM又
は式CHO(CYSOMをもつ基(式中Yは
水素原子、ヒドロキシル基又はメチル基を示してzは1
から4の値をもつ整数でありMは水素原子又はアルカリ
金属又はアルカリ土類金属を示す)である。
【0017】本発明の方法で有用であることが明らかに
されている水溶性ポリマーは従来技術において知られて
いる方法で製造され得る周知の化合物である。
【0018】これらの化合物は式IV
【0019】
【化9】
【0020】(式中Rは好ましくは水素原子を表す)
を持つ酸のmモルと式V
【0021】
【化10】
【0022】(式中R、R、R、R、R及び
10、n及びmはこれらの前記の意味を持つ)を持つ
化合物のnモルとを次亜リン酸又は次亜リン酸塩の1モ
ル比率で反応させることにより便利製造し得る。
【0023】式I(式中Rは残基R又は水素原子を表
す)を持つ共重合性水溶性化合物(即ち、式IIの一単
位と式IIIの一単位とからなるこれらのポリマー)の
製造は米国特許第4681686号明細書に記載されて
いる。この反応は反応条件下及び適当な開始剤の存在下
で不活性溶媒中で実施し得る。適当な溶媒は水性エタノ
ール又はジオキサンを含む。適当な開始剤は反応の条件
下で分解して遊離基を生ずるこれらの化合物を包含す
る。適当な開始剤の例はビスアゾイソブチロニトリル;
有機過酸化物例えばベンゾイルパーオキシド、メチルエ
チルケトンパーオキシド、ジターシャリーブチルパーオ
キシド、モノブチルヒドロパーオキシド、ハイドロジョ
ンパーオキシド、ナトリウムパーボレート、ナトリウム
パーサルフェート、サリウムパーサルフェート及びアン
モニウムパーサルフェートを包含する。
【0024】式Iを持つホモ重合性化合物(即ち、式I
Iの一単位を含有するが式IIIの単位を含有しないこ
れらのポリマー)の製造は英国特許第1458235号
明細書に記載され、そしてだいたいにおいて類似する。
米国特許第4681686号明細書に記載の方法はただ
一つの飽和モノマーを使用することによって採用し得
る。
【0025】これらの種々の製法の生成物は水性溶液と
して得ることができる。これらの溶液はそのまま本発明
の方法で使用できる。またこれらは使用する前に精製処
理に付すことができる。適当な精製処理の例は、(i)
生成溶液の蒸発、水へのこの残渣の溶解、エーテルのよ
うな水混和性有機溶媒による洗浄及び水性溶液の蒸発;
(ii)反応溶媒の蒸発、メタノールのような適当な溶
媒へのこの残渣の溶解及びエーテルのような非溶媒の添
加による再沈澱;を包含する。
【0026】式Iの化合物中の酸性水素のあるもの又は
全てがアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩基を形成
する塩から誘導されるカチオンによって置換された式I
の化合物の塩は、式Iの化合物の水性又はアルコール性
溶液を化学量論の必要量よりも過剰で、均等で又はより
少ない量で必須塩基の量を含有する水性又はアルコール
性溶液と混合することによって製造することができる。
この溶媒を次いで蒸発により除去する。本発明の方法が
有利に適用され得る多くの水含有系においては、水は中
和を与えるために十分にアルカリ性であり、そしてこの
方法によって製造される酸性生成物は直接に使用し得
る。
【0027】本発明によって有用であるポリマーを製造
するために使用される式IVを持つ化合物の例は、アク
リル酸及びメタクリル酸、1−カルボキシメチルアクリ
ル酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−カルボキシエチルアクリレート、マレイン酸、無水
マレイン酸及びこれらの酸のC−Cアルキル又はフ
ェニルエステル及びこれらのアルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム又はアミン塩を包含する。式IV
の好ましい化合物はアクリル酸及びメタクリル酸であ
る。これらの酸と反応し得る式Vの化合物の例はビニル
スルフォン酸、アリルスルホン酸、4−スチレンスルホ
ン酸、3−スルホプロピルアクリル酸のナトリウム又は
カリウム塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、N−アクリルアミドプロパンスルホン酸及
びアリルヒドロキシプロピルスルホネートエーテルを包
含する。本発明によって有用なポリマーの製造で使用さ
れる式Vの好ましい化合物は2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸、アリルヒドロキシプロピル
スルホネートエーテル及び4−スチレンスルホン酸であ
る。
【0028】本発明の方法で有用なポリマー性物質は、
シリカスケールの形成を阻害又は阻止するために十分な
量で少なくとも水溶性のものである。
【0029】一般的に、ポリマーは3〜40の繰返し単
位を含む。すなわち、式Iのm及びnの合計の値が3〜
40になるであろう。共重合性物質は一般式IV及びV
を持つ二つのモノマーの広範囲に変化する比率を含み得
る。すなわちn及びmの値の比は広い範囲で変化し得
る。一般に、整数m及びnが20:1〜1:20、より
一般的には10:1〜1:10である一般式Iを持つ共
重合体が本発明の方法で使用するために好ましい。
【0030】本発明の方法はシリカからなる又はシリカ
から主として形成されるスケールの形成を抑制するため
に使用し得る。このスケールは、シリカが少なくともス
ケールの50重量%、より一般的には少なくともスケー
ルの75重量%そして最も一般的にはスケールの90重
量%以上を占めるシリカ及び珪酸塩の混合物からなる。
好ましい態様においては、これらのスケールは一般的に
は5重量%より少ない珪酸塩の割合そしてより一般的に
は珪酸塩の2重量%より少ない割合を単に占める。最も
好ましくは、この阻止又は阻害されるスケールは珪酸塩
を含まないものであろう。そのようなスケールは工業の
広範囲の変化に直面され得る。シリカスケールの形成が
特別な問題であるとして知られているある一つの工業は
地熱エネルギー工業(geothermal ener
gy industry)である。この地熱源泉(ウェ
ル)は、気体蒸気と液体蒸気に分けられる分離器に適さ
れる液体及び気体の混合物を発生する。スケール形成の
問題は、溶解した固体の比較的高い濃度を含有する液体
蒸気の場合に直面する。熱エネルギーはこの蒸気から抽
出され、次いで源泉に再注入される。この蒸気は6.5
〜7.5の範囲のpHを一般に持つであろう。そしてス
ケールに含有される全てのシリコンは無定形シリカから
本質的になる傾向を持つであろう。スケール形成の問題
は、もし再注入が阻害され、蒸気が冷却されそして種々
の問題が引き起こされ得る時に生ずる。スケール形成の
これらの問題は本発明の方法により緩和され得る。重合
物質がこの系中の任意の便利な地点で液体蒸気に任意の
時に加えられ得る。加えられる重合体の量は一般に1〜
100ppmの範囲にあるであろう。使用される実際の
量は所望されるスケール制御の程度を与えるためにユー
ザーによって選択されるであろう。
【0031】シリカスケール形成の問題はまた他の工業
の広い範囲で直面している。特に、シリカスケールは、
可溶性シリカの漏が生じた場合にボイラー水中で形成さ
れ得る。ボイラー中の溶解した固体の濃度が増加する時
にシリカスケール形成を生じ得るであろう。このことは
ボイラーの効率を減少させ且つ妨害物を生じ得る。シリ
カスケール形成は、供給水が可溶性シリカを含有する場
合に膜系において、特に逆浸透圧系において困難を生ず
る。シリカスケール析出は冷却水系において困難を生ず
る。これは濃度のより高いサイクルで冷却水系の能率の
よい且つ経済的な操業をしばしば制限する。シリカスケ
ールが発見される他の工業系は鉱業、製紙業及び製糖業
蒸発装置においてである。これらのタイプの水性系への
本発明の方法の適用はシリカスケールを減少させること
ができ且つ系の能率のよい操業を可能にする。
【0032】式Iの重合化合物(又はそれらの化合物の
混合物)は単離に使用される時にシリカスケールに対し
て有効な阻止又は阻害剤である。これらの化合物はまた
他の周知のスケール抑制剤及び水処理化学物質と組合せ
て使用できる。本発明により、水性系に式Iを持つホモ
ポリマー化合物及びコポリマー化合物の混合物を加える
ことからなる、シリカスケールを抑制するために水性系
を処理する方法が特に効果的であること及びその方法が
本発明の好ましい観点をなすことを明らかにした。
【0033】本発明の特に好ましい方法は式VIを持つ
ホモ重合性スフィノポリ(メス)アクリル酸の化合物
と、
【0034】
【化11】
【0035】(式中、Xは水素原子又はアルカリ金属カ
チオンを表し、R”は水素原子又はメチル基を表し、R
は水素原子又は基
【0036】
【化12】
【0037】を表し、そしてpは整数を表す)式Iを持
つ共重合性ホスフィノポリカルボン酸(式中、式III
の単位において、R10は基(CHSOH、こ
こでMは水素原子又はアルカリ金属又はアルカリ土類金
属を表し、xは0又は1〜4の値を持つ整数である、−
CONHC(CXCHSOM、ここでyは1
〜4の値を持つ整数でありそしてXは水素原子又はメチ
ル基を表す、フェニルスルホン酸基CSOM又
は式CH−O(CYSOM、ここでYは水素
原子、ヒドロキシル基又はメチル基を表しそしてzは1
〜4の値を持つ整数である、を表す)との混合物を使用
する。
【0038】このような混合物の使用は本発明の特に好
ましい観点を表す。その方法で使用される二つのポリマ
ーは水性系に別々に加えられ得るが、より一般的には単
一の調整剤添加物に組合せられるであろう。そのような
調剤は新規であると信じられそして本発明のさらなる観
点を構成する。
【0039】これらの混合物は二つの混ぜ合せた成分を
ある範囲の割合で含有し得る。通常、これらの成分は2
0:80〜80:20の重量部の割合で使用されるであ
ろう。二つのポリマーの実質的に等しい量の使用が一般
に好ましい。
【0040】本発明のこの観点において他の種々の周知
の限界試薬をまた使用し得る。例えば、加水分解ポリア
クリロニトリル、重合化アクリル酸、重合化メタクリル
酸、ポリアクリルアミド、及びアクリル及びメタクリル
酸とのその共重合体、リグニンスルホン酸及びその塩、
タンニン、ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮
合生成物、デンプン及びその誘導体、セルロース、アク
リル酸/低級アルキルヒドロキシアクリレート共重合
体、例えば、米国特許第4029577号明細書に記載
されているもの、スチレン/無水マレイン酸共重合体、
スルホン化スチレンホモ重合体、例えば米国特許第43
74733号明細書に記載されているもの、及びそれら
の組合せが本発明の方法でまた全て使用し得る。使用で
きる特定の限界試薬は2ホスホノブタン1,2,4−ト
リ−カルボン酸、ヒドロキシエチルジホスホン酸、加水
分解ポリマレイン酸及びその塩、アルキルホスホン酸、
ヒドロキシホスホノ酢酸、アミノアルキル−1,1−ジ
ホスホン酸及びこれらの塩及びアルカリ金属ポリホスフ
ェートを含む。
【0041】式Iの化合物はまた本発明の方法で使用し
得る調整剤を製造するために他の種々の成分と混ぜ合せ
ることができる。その調整剤は、腐食防止剤、例えば水
溶性亜鉛塩、リン酸塩、ポリリン酸塩、リン酸、ホスホ
ン酸、ニトリロトリスメチレンホスホン酸、メチルアミ
ノジメチレンホスホンカルボン酸、ヒドロキシホスホノ
酢酸、硝酸塩、亜硝酸塩、モリブデン酸塩、タングステ
ン酸塩、珪酸塩、インゾトリアゾール、メチレン−ビス
ベンゾトリアゾール、メルカプトベンズチアゾール、N
−アシルサルコシン、N−アシルイミノジ酢酸、エタノ
ールアミン及び脂肪アミン;沈殿剤、例えばオルトリン
酸塩及び炭酸塩;酸素スカベンジャー、例えば、アルカ
リ金属亜硫酸塩及びヒドラジン;金属イオン封鎖剤、例
えばニトリロトリ酢酸;消泡剤、例えばシリコン例えば
ポリジメチルシロキサン;及び生命破壊剤、例えばアミ
ン第4級アンモニウム化合物、クロロフェノール、スル
ホン、メチレンビスチオシアネート及びカーボネート、
イソチアゾロン、臭素化プロビオンアミド、トリアジ
ン、ホスホニウム化合物、塩素及び塩素放出剤、臭素及
び臭素放出剤;及び有機金属化合物、例えばトリブチル
酸化スズを取り入れる。
【0042】
【実施例】本発明を次の実施例により説明する。
【0043】実施例1 可溶性シリカ中の種々の添加剤の効力を次の試験を使用
して評価した。
【0044】1000ppmのSiO(シリカゲルと
して)、10ppmのCa2+及び10ppmのMg
2+を含有する塩基性の水を作った。十分な添加剤を加
えて10ppmの濃度を提供し、酸を加えてpHを6.
0に調整した。この溶液を室温で10〜14日の間溶液
中のシリカの濃度が一定になるまでかきまぜた。このシ
リカの濃度をテクニコン インストラメンツ コーポレ
ーション(Technicon Instrument
s Corp)からのアブロ分析器(AvroAnal
yser)(モリブデン酸反応性シリカに対する自動化
方法)を用いて測定した。
【0045】各阻害剤に対する結果は
【0046】
【式1】
【0047】として計算されるシリカ溶解度の増加(パ
ーセンテージ)として表される。ここでSiO(I)
は阻止又は阻害剤の存在下でのシリカの平衡濃度であ
る。SiO(B)は阻害剤の非存在下で実施された対
照(コントロール)試験中の平衡濃度である。これらの
結果を表Iに示す。
【0048】
【表1】
【0049】試験された添加剤は次の通りである。 A−Mw1000を持つホスフィノポリアクリル酸。 B−Mw2000を持つホスフィノポリアクリル酸。 C−Mw4000を持つホスフィノポリアクリル酸。 D−Mw〜3500を持つホスフィノ/アクリル。酸/
2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸共重
合体。 E−ポリマレイン酸。 F−2−ホスホノブタン1,2,4−トリカルボン酸。 G−アクリル酸/2−アクリルアミド−2−メチル。プ
ロパンスルホン共重合体。
【0050】これらの結果はホスフィノポリアクリル酸
A、B、C及びDが比較例として包含されている添加剤
E、F及びGよりもシリカに対するより有効な可溶化剤
であることを示している。
【0051】実施例2 地熱ブライン(brine)処理設備を次の(a)及び
(b)の等しい重量部からなる調整剤のシリカスケール
阻害の効率を評価するために使用した。 (a)5000より少ない分子量を持つホスフィノ/ア
クリル酸/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸共重合体 (b)3000より少ない分子量を持つホスフィン/ポ
リアクリル酸共重合体
【0052】設備中のブライン処理ラインを二つの平行
ラインに分けた。一つのラインのブラインを未処理とし
た(ブランクライン)。その第二のラインをその上流端
にその調整剤を導入することによって処理した。スプー
ルを両者のラインの種々の地点にはめ込み、調査のため
に取り出せるようにした。
【0053】水の化学成物は次の通りであった。 全シリカ : SiOとして870ppm シリカ胞和インデックス : 2.2 カルシウム濃度 : Ca++として76ppm 塩化物濃度 : C1として5500 pH : 7.4 調整剤の用量レベル : 5ppm及び10ppm
【0054】操業条件は次の通りであった。 温度 : 95℃ 圧力 : 9psig 流速 : 2.2kg/分
【0055】4週間の操業の後にスプールを取り出し
た。各々の内部に析出したスケールの厚さを測定した。
このスケールを分解し、無定形のシリカから本質的にな
ることを明らかにした。評価の結果を図1(5ppm用
量レベル)及び第2図(10ppm用量レベル)に示し
た。
【0056】これらの結果は、添加剤が5ppmの用量
レベルでほぼ35%まで及び10ppmの用量レベルで
ほぼ90%までラインの全長にわたりシリカ沈積の厚を
減少させることを示している。
【0057】実施例3 汚れモニターを実施例2に記載した設備のブライン処理
に接続したチューブ中の汚れ(付着物)の割合を評価す
るために使用した。一連の添加物を下記に報告された平
均用量レベルでチューブに加えた。ある期間後にこのチ
ューブを取り除き且つスケールの量を測定した。汚れの
割合をmg/cm/年として表現する。この結果は表
2に示したものであった。
【0058】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】5ppmの用量レベルで添加剤が加えられた場
合と添加剤が加えられなかった場合の4週間の操業後に
おける試験ライン内部表面上に析出したスケールの厚を
測定した結果を示す。
【図2】10ppmの用量レベルで添加剤が加えられた
場合と添加剤が加えられなかった場合の4週間の操業後
における試験ライン内部表面上に析出したスケールの厚
を測定した結果を示す。
フロントページの続き (72)発明者 ジョン ロバート ミリガン イギリス国 マンチエスター エム41 0 エックスキュウ ウルムストン ウエスト ボーン ロード 60 (72)発明者 デビッド ロナルド クラーク イギリス国 チエシャー エム33 5エヌ イー セール アシュトン オン メルシ ー エナーデール ドライブ 16

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I: 【化1】 (式中Rは式II: 【化2】 (式中Rは水素原子、1から4の炭素原子をもつアル
    キル基又はフェニル基を示し;Rは水素原子、メチル
    基又は−COの基を示し;但しRは1から4の
    炭素原子をもつアルキル基を示し;Rは水素原子、1
    から4の炭素原子をもち所望によりヒドロキシル基で置
    換されるアルキル基、−COの基を示し;但しR
    は水素原子、又は1から4の炭素原子をもつアルキル
    基を示してmは1から100の値をもつ整数である)の
    単位の少なくとも1及び所望により式III: 【化3】 (式中Rは水素原子、メチル基又は−CO11
    基を示し;但しR11は水素原子、又は1から8の炭素
    原子をもつアルキル基を示し;Rは水素原子、1から
    4の炭素原子をもつアルキル基、ヒドロキシメチル基又
    は−CO11の基を示し;R10は−CO
    (式中Rはその前出の意味をもつ)の残基、1から
    8の炭素原子をもち所望により1から3のカルボン酸基
    で置換される直鎖又は分枝のアルキル残基、フェニル残
    基、アセトキシ残基、ヒドロキシメチル、アセトキシメ
    チル残基、−SOM、−CHSOM又は−PO
    又はPOM’(但しMは水素又はアルカリ金属
    又はアルカリ土類金属原子でありM’はM又はC−C
    アルキルである)、−CONR13(式中R
    びR13は同一又は異なってよく、それぞれに水素、1
    から8の炭素原子をもつ直鎖又は分枝のアルキル残基、
    ヒドロキシメチルである)の残基又は−CH(OH)−
    COM、−C(CHCHSOM又は−C
    (CHCHPO(式中Mはその前出の意
    味をもつ)又は−N(R14)COCH(式中R14
    は水素又はC−Cの直鎖又は分枝のアルキルであ
    る)の残基を示してnは1から100の値をもつ整数で
    ある)の単位の少なくとも1からなる重合性残基を示
    す)をもつ有効量の水溶性ポリマーを水性系に加えて全
    体又は主としてシリカからなるスケールの形成を阻害す
    る水性系の処理方法。
  2. 【請求項2】 水溶性ポリマーのもつ一般式IのR
    水素原子である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 Rが−OX(式中Xは水素原子、アル
    カリ金属又はアルカリ土類金属カチオン、アンモニウム
    イオン又はアミン残基を示す)である請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 水溶性ポリマーが、式IIの単位を含む
    ホモ重合性化合物であって式IIIの単位を含まない請
    求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 Mが3から40の値をもつ請求項4記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 水溶性ポリマーのもつ一般式IのR
    水素原子である請求項4又は5のいずれか1項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 水溶性ポリマーのもつ一般式IのR
    水素原子である請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 水溶性ポリマーのもつ一般式IのR
    水素原子である請求項6又は7のいずれか1項記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 水溶性ポリマーが式IIの単位及び式I
    IIの単位を含む共重合性化合物である請求項1から3
    のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 m及びnが整数であってmとnの合計
    が3から40の範囲にある請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 水溶性ポリマーのもつ一般式IのR
    が水素原子である請求項9又は10のいずれか1項記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 水溶性ポリマーのもつ一般式IのR
    が水素原子である請求項9から11のいずれか1項記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 R10がスルホネート含有基である請
    求項9から12のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 R10が−(CHSOMの基
    (式中Mは水素原子又はアルカリ金属又はアルカリ土類
    金属を示しxはゼロ又は1から4の値をもつ整数であ
    る);式−CONHC(CXCHSOMをも
    つ基(式中yは1から4の値をもつ整数でありXは水素
    原子又はメチル基を示す);フェニルスルホン酸基C
    SOM又は式CHO(CYSOMをも
    つ基(式中Yは水素原子、ヒドロキシル基又はメチル基
    を示してzは1から4の値をもつ整数でありMは水素原
    子又はアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す)であ
    る請求項9から13のいずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 R10が式−CONHC(CH
    CHSOMをもつ基(式中Mは水素原子、アルカリ
    金属又はアルカリ土類金属を示す)である請求項13記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 式Iをもつ少なくとも1のホモ重合性
    化合物と式Iをもつ少なくとも1の共重合性化合物との
    混合物を水性系に加える請求項1から15のいずれか1
    項記載の方法。
  17. 【請求項17】 ホモ重合性スケール阻害剤がホスホノ
    ポリ(メス)アクリル酸である請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 ホモ重合性スケール阻害剤が一般式V
    I: 【化4】 (式中Xは水素原子又はアルカリ金属カチオンを示し、
    R”は水素原子又はメチル基を示し、Rは水素原子又は 【化5】 の基を示し、pは整数である)をもつ請求項16又は1
    7のいずれか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】 共重合性化合物が一般式Iをもち、R
    10が−(CHSOMの基(式中Mは水素原子
    又はアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示し、xはゼ
    ロ又は1から4の値をもつ整数である)、式 −CON
    HC(CXz) CHSOMの基(式中yは1から
    4の値をもつ整数であり、Xは水素原子又はメチル基を
    示す)、フェニルスルホン酸基CSOM又は式
    CHO(CYSOMをもつ基(式中Yは水素
    原子、ヒドロキシル基又はメチル基を示してzは1から
    4の値をもつ整数でありMは水素原子又はアルカリ金属
    又はアルカリ土類金属を示す)である請求項16から1
    8記載の方法。
  20. 【請求項20】 R10が式−CONHC(CH
    CHSOMをもつ基(式中Mは水素原子、アルカリ
    金属又はアルカリ土類金属を示す)である請求項19記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 式VIをもつホモ重合性ホスホノ(メ
    ス)アクリル酸及び式Iをもつ共重合性ホスフィノポリ
    カルボン酸を含んで式中R10が−(CHSO
    Mの基(式中Mは水素原子又はアルカリ金属又はアルカ
    リ土類金属を示しxはゼロ又は1から4の値をもつ整数
    である);式−CONHC(CXCHSO
    をもつ基(式中yは1から4の値をもつ整数でありXは
    水素原子又はメチル基を示す);フェニルスルホン酸基
    SOM又は式CHO(CYSO
    をもつ基(式中Yは水素原子、ヒドロキシル基又はメチ
    ル基を示してzは1から4の値をもつ整数でありMは水
    素原子又はアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す)
    である混合物。
  22. 【請求項22】 共重合性化合物のもつ一般式IのR
    10が式−CONHC(CHCH(SO)M
    をもつ基(式中Mは水素原子、アルカリ金属又はアルカ
    リ土類金属を示す)である請求項21記載の混合物。
  23. 【請求項23】 水性系が地熱泉に生じた液体流である
    請求項1から20のいずれか1項記載の方法。
  24. 【請求項24】 泉に生じた蒸気流から液体流を分離し
    た後に水溶性ポリマーを液体流に加える請求項23記載
    の方法。
  25. 【請求項25】 加えるポリマーの量が液体流中のポリ
    マー濃度を1から100ppmにするに有効な量である
    請求項23又は24のいずれか1項記載の方法。
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