JPH08319252A - (±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割方法 - Google Patents
(±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割方法Info
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- JPH08319252A JPH08319252A JP14966995A JP14966995A JPH08319252A JP H08319252 A JPH08319252 A JP H08319252A JP 14966995 A JP14966995 A JP 14966995A JP 14966995 A JP14966995 A JP 14966995A JP H08319252 A JPH08319252 A JP H08319252A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分
割剤として光学活性な3−メチル−2−フェニルブチル
アミンとを反応させてジアステレオマ−塩を形成する。 【効果】 (±)−2−フェニルプロピオン酸から簡便
でかつ収率よく光学純度の高い光学活性2−フェニルプ
ロピオン酸を取得することができる。
割剤として光学活性な3−メチル−2−フェニルブチル
アミンとを反応させてジアステレオマ−塩を形成する。 【効果】 (±)−2−フェニルプロピオン酸から簡便
でかつ収率よく光学純度の高い光学活性2−フェニルプ
ロピオン酸を取得することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学不活性な(±)−2
−フェニルプロピオン酸の光学分割方法に関する。
−フェニルプロピオン酸の光学分割方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性2−フェニルプロピオン酸は、
抗炎症作用あるいは解熱鎮痛作用を有する光学活性2−
(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸などの医薬品
の原料として有用な化合物であり、光学純度よくこれを
製造することが望まれている。
抗炎症作用あるいは解熱鎮痛作用を有する光学活性2−
(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸などの医薬品
の原料として有用な化合物であり、光学純度よくこれを
製造することが望まれている。
【0003】従来、光学不活性な(±)−2−フェニル
プロピオン酸を光学分割することにより光学活性2−フ
ェニルプロピオン酸を製造する方法としては、 (±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤とし
ての光学活性なフェニルグリシノールとから生成した2
種のジアステレオマー塩を、その溶解度の差を利用して
精製する方法(特開昭58−29719号公報参照)、 (±)−2−フェニルプロピオン酸と(±)−2−フ
ェネチルアミンの混合物から、光学活性フェニルプロピ
オン酸・光学活性2−フェネチルアミン塩を優先的に晶
出させる方法(特開昭61−134344号公報参
照)、 (±)−2−フェニルプロピオン酸を、例えばl−メ
ントールなどの光学活性なアルコールのエステル誘導体
に変換してジアステレオマー混合物とした後、該ジアス
テレオマーを精製し、次いで加水分解することにより光
学活性な2−フェニルプロピオン酸を得る方法(特開昭
57−181021号公報参照)、などが知られてい
る。
プロピオン酸を光学分割することにより光学活性2−フ
ェニルプロピオン酸を製造する方法としては、 (±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤とし
ての光学活性なフェニルグリシノールとから生成した2
種のジアステレオマー塩を、その溶解度の差を利用して
精製する方法(特開昭58−29719号公報参照)、 (±)−2−フェニルプロピオン酸と(±)−2−フ
ェネチルアミンの混合物から、光学活性フェニルプロピ
オン酸・光学活性2−フェネチルアミン塩を優先的に晶
出させる方法(特開昭61−134344号公報参
照)、 (±)−2−フェニルプロピオン酸を、例えばl−メ
ントールなどの光学活性なアルコールのエステル誘導体
に変換してジアステレオマー混合物とした後、該ジアス
テレオマーを精製し、次いで加水分解することにより光
学活性な2−フェニルプロピオン酸を得る方法(特開昭
57−181021号公報参照)、などが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法では、所望の光学純度を得るためには精製工程を
重ねる必要があり、光学活性2−フェニルプロピオン酸
の収率は低い。また、上記の方法では、1回の晶析操
作で光学純度の高い光学活性2−フェニルプロピオン酸
が得られるものの、その収率は低い。さらに、上記の
方法では、エステル化反応、ジアステレオマーの精製お
よび加水分解という操作が必要であり、光学分割に係わ
る操作が煩雑であるのみならず、得られる光学活性2−
フェニルプロピオン酸の光学純度も十分に高いとはいえ
ない。このように、(±)−2−フェニルプロピオン酸
から光学分割によって簡便でかつ収率よく光学純度の高
い光学活性2−フェニルプロピオン酸を取得する方法は
いまだ確立されていないのが現状である。
の方法では、所望の光学純度を得るためには精製工程を
重ねる必要があり、光学活性2−フェニルプロピオン酸
の収率は低い。また、上記の方法では、1回の晶析操
作で光学純度の高い光学活性2−フェニルプロピオン酸
が得られるものの、その収率は低い。さらに、上記の
方法では、エステル化反応、ジアステレオマーの精製お
よび加水分解という操作が必要であり、光学分割に係わ
る操作が煩雑であるのみならず、得られる光学活性2−
フェニルプロピオン酸の光学純度も十分に高いとはいえ
ない。このように、(±)−2−フェニルプロピオン酸
から光学分割によって簡便でかつ収率よく光学純度の高
い光学活性2−フェニルプロピオン酸を取得する方法は
いまだ確立されていないのが現状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の現状に鑑み、本発
明者らは(±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割
方法について鋭意検討した結果、光学活性な3−メチル
−2−フェニルブチルアミンが(±)−2−フェニルプ
ロピオン酸に対する極めて有効な光学分割剤であること
を見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本
発明は、(±)−2−フェニルプロピオン酸を光学活性
なその(−)体と(+)体とに光学分割する方法におい
て、(±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤と
して光学活性な3−メチル−2−フェニルブチルアミン
とを反応させてジアステレオマ−塩を形成することを特
徴とする(±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割
方法である。
明者らは(±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割
方法について鋭意検討した結果、光学活性な3−メチル
−2−フェニルブチルアミンが(±)−2−フェニルプ
ロピオン酸に対する極めて有効な光学分割剤であること
を見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本
発明は、(±)−2−フェニルプロピオン酸を光学活性
なその(−)体と(+)体とに光学分割する方法におい
て、(±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤と
して光学活性な3−メチル−2−フェニルブチルアミン
とを反応させてジアステレオマ−塩を形成することを特
徴とする(±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割
方法である。
【0006】本発明にあっては、まず光学不活性な
(±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤として
光学活性な3−メチル−2−フェニルブチルアミンとを
反応させて、(+)−2−フェニルプロピオン酸と
(−)−2−フェニルプロピオン酸とに対応する2種の
ジアステレオマー塩を形成する。この反応は、(±)−
2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤とを溶媒中に加
熱溶解させることにより実施される。
(±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤として
光学活性な3−メチル−2−フェニルブチルアミンとを
反応させて、(+)−2−フェニルプロピオン酸と
(−)−2−フェニルプロピオン酸とに対応する2種の
ジアステレオマー塩を形成する。この反応は、(±)−
2−フェニルプロピオン酸と光学分割剤とを溶媒中に加
熱溶解させることにより実施される。
【0007】(±)−2−フェニルプロピオン酸と光学
分割剤とのモル比は特に限定されないが、目的とする光
学活性2−フェニルプロピオン酸を高純度かつ効率よく
得るためには、(±)−2−フェニルプロピオン酸1モ
ル当たり、光学分割剤を0.5〜2モル使用することが
好ましい。
分割剤とのモル比は特に限定されないが、目的とする光
学活性2−フェニルプロピオン酸を高純度かつ効率よく
得るためには、(±)−2−フェニルプロピオン酸1モ
ル当たり、光学分割剤を0.5〜2モル使用することが
好ましい。
【0008】また、溶媒としては、水、メタノール、エ
タノール等の低級脂肪族アルコール、またはそれらの混
合物などが使用される。低級脂肪族アルコールとしては
メタノールが好ましい。なお、低級脂肪族アルコールと
水の混合物を溶媒として使用する場合、その混合比率
は、使用する低級脂肪族アルコールの種類、後述する晶
析温度などに応じて適宜調整される。例えば、低級脂肪
族アルコールとしてメタノールを使用し、20℃にて晶
析を行う場合には、通常、水/メタノール=20/80
〜80/20(容量比)の混合物が使用され、中でも水
/メタノール=40/60(容量比)の混合物が好適に
使用される。
タノール等の低級脂肪族アルコール、またはそれらの混
合物などが使用される。低級脂肪族アルコールとしては
メタノールが好ましい。なお、低級脂肪族アルコールと
水の混合物を溶媒として使用する場合、その混合比率
は、使用する低級脂肪族アルコールの種類、後述する晶
析温度などに応じて適宜調整される。例えば、低級脂肪
族アルコールとしてメタノールを使用し、20℃にて晶
析を行う場合には、通常、水/メタノール=20/80
〜80/20(容量比)の混合物が使用され、中でも水
/メタノール=40/60(容量比)の混合物が好適に
使用される。
【0009】使用する溶媒の量は、溶媒の種類により異
なるが、通常光学分割剤1モル当たり溶媒を100ミリ
リットル〜10リットル使用する。
なるが、通常光学分割剤1モル当たり溶媒を100ミリ
リットル〜10リットル使用する。
【0010】次に、生成した2種のジアステレオマー塩
を常法により分離する。例えば、ジアステレオマー塩の
溶媒に対する溶解度差を利用して分離を行うことができ
る。この場合、ジアステレオマー塩を形成した反応液か
ら、より難溶性の一方のジアステレオマー塩を優先的に
晶出させるために、反応を所定の晶析温度に冷却して過
飽和状態とすることが好ましい。
を常法により分離する。例えば、ジアステレオマー塩の
溶媒に対する溶解度差を利用して分離を行うことができ
る。この場合、ジアステレオマー塩を形成した反応液か
ら、より難溶性の一方のジアステレオマー塩を優先的に
晶出させるために、反応を所定の晶析温度に冷却して過
飽和状態とすることが好ましい。
【0011】晶析温度は、溶媒の種類やその量により異
なるが、通常100〜10℃の範囲に設定される。ジア
ステレオマー塩の回収率などの観点から、晶析は30℃
以下の温度で行うことが好ましく、20℃以下の温度で
行うことがより好ましい。なお、一方のジアステレオマ
ー塩を晶出させる場合に、そのジアステレオマ−塩の少
量を種結晶として反応液に加えることが好ましい。
なるが、通常100〜10℃の範囲に設定される。ジア
ステレオマー塩の回収率などの観点から、晶析は30℃
以下の温度で行うことが好ましく、20℃以下の温度で
行うことがより好ましい。なお、一方のジアステレオマ
ー塩を晶出させる場合に、そのジアステレオマ−塩の少
量を種結晶として反応液に加えることが好ましい。
【0012】本発明では、光学分割剤として(+)−3
−メチル−2−フェニルブチルアミンを使用すると、
(−)−2−フェニルプロピオン酸・(+)−3−メチ
ル−2−フェニルブチルアミン塩が、また光学分割剤と
して(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミンを
使用すると、(+)−2−フェニルプロピオン酸・
(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン塩がそ
れぞれ優先的に晶出する。
−メチル−2−フェニルブチルアミンを使用すると、
(−)−2−フェニルプロピオン酸・(+)−3−メチ
ル−2−フェニルブチルアミン塩が、また光学分割剤と
して(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミンを
使用すると、(+)−2−フェニルプロピオン酸・
(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン塩がそ
れぞれ優先的に晶出する。
【0013】析出したジアステレオマー塩は、ヌッツェ
等によるろ過や遠心分離などの一般的手法により単離す
ることができる。
等によるろ過や遠心分離などの一般的手法により単離す
ることができる。
【0014】得られたジアステレオマー塩の光学純度が
不十分である場合には、上記の溶媒を用いて再結晶を行
うことによりジアステレオマー塩を精製し、その光学純
度を高めることができる。かかる再結晶は、所望とする
光学純度が達成されるまで繰り返して実施される。
不十分である場合には、上記の溶媒を用いて再結晶を行
うことによりジアステレオマー塩を精製し、その光学純
度を高めることができる。かかる再結晶は、所望とする
光学純度が達成されるまで繰り返して実施される。
【0015】最後に、得られたジアステレオマー塩は、
常法により光学活性な2−フェニルプロピオン酸に導く
ことができる。例えば、得られたジアステレオマー塩に
アルカリ水溶液を添加して、2−フェニルプロピオン酸
のアルカリ金属塩とする一方で、アミン化合物である光
学分割剤を遊離させ、これをエーテル等で抽出して除去
し、水層に塩酸、硫酸等の鉱酸を作用させることにより
光学活性な(+)または(−)2−フェニルプロピオン
酸を遊離させることができる。ここで使用されるアルカ
リとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリ金属の水酸化物が安価であり好ましい。アルカリ
の濃度は特に限定はないが、通常1〜5規定の水溶液と
して用いられる。
常法により光学活性な2−フェニルプロピオン酸に導く
ことができる。例えば、得られたジアステレオマー塩に
アルカリ水溶液を添加して、2−フェニルプロピオン酸
のアルカリ金属塩とする一方で、アミン化合物である光
学分割剤を遊離させ、これをエーテル等で抽出して除去
し、水層に塩酸、硫酸等の鉱酸を作用させることにより
光学活性な(+)または(−)2−フェニルプロピオン
酸を遊離させることができる。ここで使用されるアルカ
リとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリ金属の水酸化物が安価であり好ましい。アルカリ
の濃度は特に限定はないが、通常1〜5規定の水溶液と
して用いられる。
【0016】なお、エーテル等によって回収した光学分
割剤は再使用することができる。
割剤は再使用することができる。
【0017】遊離した光学活性2−フェニルプロピオン
酸は、エチルエ−テル、イソプロピルエーテル、ブチル
エーテルなどの低級脂肪族エーテル類、塩化メチレン、
1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの低級脂肪
族ハロゲン化炭化水素類などの有機溶媒で抽出すること
ができる。ここで得られた有機溶媒抽出液を、所望によ
り無水硫酸ナトリウムまたは無水硫酸マグネシウムなど
の乾燥剤を用いて乾燥した後、常圧または減圧下に溶媒
を留去することにより、目的とする光学活性2−フェニ
ルプロピオン酸を単離することができる。
酸は、エチルエ−テル、イソプロピルエーテル、ブチル
エーテルなどの低級脂肪族エーテル類、塩化メチレン、
1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの低級脂肪
族ハロゲン化炭化水素類などの有機溶媒で抽出すること
ができる。ここで得られた有機溶媒抽出液を、所望によ
り無水硫酸ナトリウムまたは無水硫酸マグネシウムなど
の乾燥剤を用いて乾燥した後、常圧または減圧下に溶媒
を留去することにより、目的とする光学活性2−フェニ
ルプロピオン酸を単離することができる。
【0018】本発明によって得られた光学活性2−フェ
ニルプロピオン酸の光学純度は、例えば、該光学活性2
−フェニルプロピオン酸をエチルエステル誘導体とした
後、光学活性充填剤カラムを用いた高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)にて分析することにより決定する
ことができる。
ニルプロピオン酸の光学純度は、例えば、該光学活性2
−フェニルプロピオン酸をエチルエステル誘導体とした
後、光学活性充填剤カラムを用いた高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)にて分析することにより決定する
ことができる。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0020】参考例(2−フェニルプロピオン酸の光学
純度の測定) 乾燥した二口ナス型フラスコに、上部に塩化カルシウム
管を備えた冷却管を取り付ける。この中に光学純度を測
定する2−フェニルプロピオン酸50mg(0.3mm
ol)および99%エタノール3mlを入れ、続いて濃
硫酸を1滴添加し、室温下で一晩(約15時間)撹拌す
る。撹拌終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5ml
を加えて過剰の酸を中和し、直ちにエチルエ−テル8m
lで3回抽出する。エチルエ−テル抽出液を無水流酸ナ
トリウムで乾燥する。エチルエ−テルを留去した後、残
溜物をヘキサン−酢酸エチル〔ヘキサン/酢酸エチル=
10/1(容量比)〕の混合液を展開溶媒とする薄層ク
ロマトグラフィ−で精製する。Rf値約0.5の成分を
かき取り、エチルエーテルにて抽出し、2−フェニルプ
ロピオン酸のエチルエステル誘導体を得る。得られた2
−フェニルプロピオン酸のエチルエステル誘導体を下記
のHPLC条件下で測定し、2−フェニルプロピオン酸
の光学純度を決定する。 HPLC条件: カラム :キラルセルOJ〔ダイセル化学工業(株)社製〕 展開溶媒 :ヘキサン/2−プロパノ−ル=9/1(容量比) 流速 :0.5ml/min 検出波長 :254nm 保持時間 :(+)体 約18分、 (−)体 約20分
純度の測定) 乾燥した二口ナス型フラスコに、上部に塩化カルシウム
管を備えた冷却管を取り付ける。この中に光学純度を測
定する2−フェニルプロピオン酸50mg(0.3mm
ol)および99%エタノール3mlを入れ、続いて濃
硫酸を1滴添加し、室温下で一晩(約15時間)撹拌す
る。撹拌終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5ml
を加えて過剰の酸を中和し、直ちにエチルエ−テル8m
lで3回抽出する。エチルエ−テル抽出液を無水流酸ナ
トリウムで乾燥する。エチルエ−テルを留去した後、残
溜物をヘキサン−酢酸エチル〔ヘキサン/酢酸エチル=
10/1(容量比)〕の混合液を展開溶媒とする薄層ク
ロマトグラフィ−で精製する。Rf値約0.5の成分を
かき取り、エチルエーテルにて抽出し、2−フェニルプ
ロピオン酸のエチルエステル誘導体を得る。得られた2
−フェニルプロピオン酸のエチルエステル誘導体を下記
のHPLC条件下で測定し、2−フェニルプロピオン酸
の光学純度を決定する。 HPLC条件: カラム :キラルセルOJ〔ダイセル化学工業(株)社製〕 展開溶媒 :ヘキサン/2−プロパノ−ル=9/1(容量比) 流速 :0.5ml/min 検出波長 :254nm 保持時間 :(+)体 約18分、 (−)体 約20分
【0021】実施例1 水40mlに(±)−2−フェニルプロピオン酸0.6
01g(4.00mmol)および(+)−3−メチル
−2−フェニルブチルアミン0.653g(4.00m
mol)を加え、90℃で溶解した。次いで、得られた
溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化させた。析出した
結晶をヌッツェによりろ過し、針状のジアステレオマ−
塩を0.534g(1.70mmol)得た。このもの
は、融点:178〜179℃、旋光度が[α]25 D :+
7.6°(c=1.1、メタノ−ル)であった。
01g(4.00mmol)および(+)−3−メチル
−2−フェニルブチルアミン0.653g(4.00m
mol)を加え、90℃で溶解した。次いで、得られた
溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化させた。析出した
結晶をヌッツェによりろ過し、針状のジアステレオマ−
塩を0.534g(1.70mmol)得た。このもの
は、融点:178〜179℃、旋光度が[α]25 D :+
7.6°(c=1.1、メタノ−ル)であった。
【0022】続いて、水25ml中に上記で得られたジ
アステレオマ−塩0.468g(1.50mmol)を
加え、90℃で溶解した。次いで、得られた溶液を徐々
に冷却し、20℃で結晶化させた。析出した結晶をヌッ
ツェによりろ過し、針状のジアステレオマ−塩を0.2
97g(0.95mmol)得た。用いた(−)−2−
フェニルプロピオン酸に対する収率は54.2%であっ
た。この塩は、融点が176〜182℃、旋光度が
[α]25 D :+6.9°(c=1.0、メタノ−ル)で
あった。
アステレオマ−塩0.468g(1.50mmol)を
加え、90℃で溶解した。次いで、得られた溶液を徐々
に冷却し、20℃で結晶化させた。析出した結晶をヌッ
ツェによりろ過し、針状のジアステレオマ−塩を0.2
97g(0.95mmol)得た。用いた(−)−2−
フェニルプロピオン酸に対する収率は54.2%であっ
た。この塩は、融点が176〜182℃、旋光度が
[α]25 D :+6.9°(c=1.0、メタノ−ル)で
あった。
【0023】このジアステレオマー塩に1規定の水酸化
ナトリウム水溶液2mlを加えて(−)−2−フェニル
プロピオン酸ナトリウム塩とし、水相をエチルエーテル
2mlで3回洗浄した。次いで、水相に1規定の塩酸4
mlを加えて酸性とした後、エチルエーテル5mlで3
回抽出した。エチルエーテル抽出液を1つにし、無水流
酸ナトリウムを用いて乾燥した後、ロータリーエバポレ
ーターでエチルエーテルを留去し、(−)−2−フェニ
ルプロピオン酸0.141g(0.94mmol)を得
た。
ナトリウム水溶液2mlを加えて(−)−2−フェニル
プロピオン酸ナトリウム塩とし、水相をエチルエーテル
2mlで3回洗浄した。次いで、水相に1規定の塩酸4
mlを加えて酸性とした後、エチルエーテル5mlで3
回抽出した。エチルエーテル抽出液を1つにし、無水流
酸ナトリウムを用いて乾燥した後、ロータリーエバポレ
ーターでエチルエーテルを留去し、(−)−2−フェニ
ルプロピオン酸0.141g(0.94mmol)を得
た。
【0024】得られた(−)−2−フェニルプロピオン
酸を参考例に記載の方法に従ってエチルエステル誘導体
とし、光学純度を測定した結果、99.3%e.e.で
あった。なお、対応するエチルエステル誘導体の旋光度
は[α]25 D :−81.2°(c=1.0、メタノ−
ル)であった。
酸を参考例に記載の方法に従ってエチルエステル誘導体
とし、光学純度を測定した結果、99.3%e.e.で
あった。なお、対応するエチルエステル誘導体の旋光度
は[α]25 D :−81.2°(c=1.0、メタノ−
ル)であった。
【0025】実施例2 水とメタノールの混合溶媒〔水/メタノール=40/6
0(容量比)〕5mlに(±)−2−フェニルプロピオ
ン酸0.748g(4.98mmol)および(+)−
3−メチル−2−フェニルブチルアミン0.814g
(4.99mmol)を加え、80℃で溶解した。次い
で、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化させ
た。析出した結晶をヌッツェによりろ過し、針状のジア
ステレオマ−塩を0.830g(2.65mmol)得
た。この塩の融点は162〜177℃、旋光度は[α]
24 D :+8.7°(c=1.0、メタノ−ル)であっ
た。
0(容量比)〕5mlに(±)−2−フェニルプロピオ
ン酸0.748g(4.98mmol)および(+)−
3−メチル−2−フェニルブチルアミン0.814g
(4.99mmol)を加え、80℃で溶解した。次い
で、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化させ
た。析出した結晶をヌッツェによりろ過し、針状のジア
ステレオマ−塩を0.830g(2.65mmol)得
た。この塩の融点は162〜177℃、旋光度は[α]
24 D :+8.7°(c=1.0、メタノ−ル)であっ
た。
【0026】水とメタノールの混合溶媒〔水/メタノー
ル=40/60(容量比)〕4.5mlに上記で得られ
たジアステレオマ−塩0.830gを加え、80℃で溶
解した。次いで、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃
で結晶化させた。析出した結晶をヌッツェによりろ過
し、針状のジアステレオマ−塩を0.611g(1.9
5mmol)得た。用いた(−)−2−フェニルプロピ
オン酸に対する収率は78.3%であった。この塩の融
点は178〜182℃、旋光度は[α]24 D :+7.2
°(c=1.0、メタノ−ル)であった。
ル=40/60(容量比)〕4.5mlに上記で得られ
たジアステレオマ−塩0.830gを加え、80℃で溶
解した。次いで、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃
で結晶化させた。析出した結晶をヌッツェによりろ過
し、針状のジアステレオマ−塩を0.611g(1.9
5mmol)得た。用いた(−)−2−フェニルプロピ
オン酸に対する収率は78.3%であった。この塩の融
点は178〜182℃、旋光度は[α]24 D :+7.2
°(c=1.0、メタノ−ル)であった。
【0027】このジアステレオマ−塩に1規定の水酸化
ナトリウム水溶液4mlを加えて(−)−2−フェニル
プロピオン酸ナトリウム塩とし、水相をエチルエーテル
4mlで3回洗浄した次いで、水相に1規定の塩酸8m
lを加えて酸性とした後、エチルエーテル10mlで3
回抽出した。エチルエーテル抽出液を1つにし、無水硫
酸ナトリウムを用いて乾燥した後、ロータリーエバポレ
ーターでエチルエーテルを留去し、(−)−2−フェニ
ルプロピオン酸0.290g(1.93mmol)を得
た。
ナトリウム水溶液4mlを加えて(−)−2−フェニル
プロピオン酸ナトリウム塩とし、水相をエチルエーテル
4mlで3回洗浄した次いで、水相に1規定の塩酸8m
lを加えて酸性とした後、エチルエーテル10mlで3
回抽出した。エチルエーテル抽出液を1つにし、無水硫
酸ナトリウムを用いて乾燥した後、ロータリーエバポレ
ーターでエチルエーテルを留去し、(−)−2−フェニ
ルプロピオン酸0.290g(1.93mmol)を得
た。
【0028】得られた(−)−2−フェニルプロピオン
酸を参考例に記載の方法に従ってエチルエステル誘導体
とし、光学純度を測定した結果、93.2%e.e.で
あった。なお、対応するエチルエステルの旋光度は
[α]24 D :−76.2°(c=1.0、メタノ−ル)
であった。
酸を参考例に記載の方法に従ってエチルエステル誘導体
とし、光学純度を測定した結果、93.2%e.e.で
あった。なお、対応するエチルエステルの旋光度は
[α]24 D :−76.2°(c=1.0、メタノ−ル)
であった。
【0029】実施例3 水とメタノールの混合溶媒〔水/メタノール=40/6
0(容量比)〕38mlに(±)−2−フェニルプロピ
オン酸6.95g(46.3mmol)および(−)−
3−メチル−2−フェニルブチルアミン7.50g(4
6.3mmol)を加え、80℃で溶解した。次いで、
得られた溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化させた。
析出した結晶をヌッツェによりろ過し、針状のジアステ
レオマ−塩を7.13g(22.78mmol)得た。
この塩の融点は176〜178℃、旋光度は
[α]25 D :−7.4°(c=1.1、メタノ−ル)で
あった。
0(容量比)〕38mlに(±)−2−フェニルプロピ
オン酸6.95g(46.3mmol)および(−)−
3−メチル−2−フェニルブチルアミン7.50g(4
6.3mmol)を加え、80℃で溶解した。次いで、
得られた溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化させた。
析出した結晶をヌッツェによりろ過し、針状のジアステ
レオマ−塩を7.13g(22.78mmol)得た。
この塩の融点は176〜178℃、旋光度は
[α]25 D :−7.4°(c=1.1、メタノ−ル)で
あった。
【0030】次に水とメタノールの混合溶媒〔水/メタ
ノール=40/60(容量比)〕49mlに上記で得ら
れたジアステレオマ−塩7.13gを加え、80℃で溶
解した。次いで、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃
で結晶化させた。析出した結晶をヌッツェによりろ過
し、針状のジアステレオマ−塩を5.86g(18.7
2mmol)得た。この塩の融点は180〜182℃、
旋光度は[α]25 D :−6.6°(c=1.0、メタノ
−ル)であった。
ノール=40/60(容量比)〕49mlに上記で得ら
れたジアステレオマ−塩7.13gを加え、80℃で溶
解した。次いで、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃
で結晶化させた。析出した結晶をヌッツェによりろ過
し、針状のジアステレオマ−塩を5.86g(18.7
2mmol)得た。この塩の融点は180〜182℃、
旋光度は[α]25 D :−6.6°(c=1.0、メタノ
−ル)であった。
【0031】続いて水とメタノールの混合溶媒〔水/メ
タノール=40/60(容量比)〕42mlにこのジア
ステレオマ−塩5.86gを加え、80℃で溶解した。
次いで、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化
させた。析出した結晶をヌッツェによりろ過し、針状の
ジアステレオマ−塩を5.20g(16.61mmo
l)得た。この塩の融点は181〜183℃、旋光度は
[α]25 D :−6.0°(c=1.0、メタノ−ル)で
あった。
タノール=40/60(容量比)〕42mlにこのジア
ステレオマ−塩5.86gを加え、80℃で溶解した。
次いで、得られた溶液を徐々に冷却し、20℃で結晶化
させた。析出した結晶をヌッツェによりろ過し、針状の
ジアステレオマ−塩を5.20g(16.61mmo
l)得た。この塩の融点は181〜183℃、旋光度は
[α]25 D :−6.0°(c=1.0、メタノ−ル)で
あった。
【0032】更に上記の3回の晶析操作で得られたジア
ステレオマ−塩5.20gに1規定の水酸化ナトリウム
水溶液35mlを加えて、(+)−2−フェニルプロピ
オン酸ナトリウム塩とし、水相をエチルエーテル35m
lで3回洗浄した。次いで、水相に1規定の塩酸70m
lを加えて酸性とした後、エチルエーテル90mlで3
回抽出した。エチルエーテル抽出液を1つにし、無水硫
酸ナトリウムを用いて乾燥した後、ロータリーエバポレ
ーターでエチルエーテルを留去し、(+)−2−フェニ
ルプロピオン酸2.09g(13.9mmol)を得
た。用いた(+)−2−フェニルプロピオン酸に対する
収率は60.3%であった。
ステレオマ−塩5.20gに1規定の水酸化ナトリウム
水溶液35mlを加えて、(+)−2−フェニルプロピ
オン酸ナトリウム塩とし、水相をエチルエーテル35m
lで3回洗浄した。次いで、水相に1規定の塩酸70m
lを加えて酸性とした後、エチルエーテル90mlで3
回抽出した。エチルエーテル抽出液を1つにし、無水硫
酸ナトリウムを用いて乾燥した後、ロータリーエバポレ
ーターでエチルエーテルを留去し、(+)−2−フェニ
ルプロピオン酸2.09g(13.9mmol)を得
た。用いた(+)−2−フェニルプロピオン酸に対する
収率は60.3%であった。
【0033】得られた(+)−2−フェニルプロピオン
酸を参考例に記載の方法によりエチルエステル誘導体と
し、光学純度を測定した結果、99.4%e.e.以上
であった。なお、対応するエチルエステルの旋光度は
[α]25 D :+81.3°(c=1.2、メタノ−ル)
であった。
酸を参考例に記載の方法によりエチルエステル誘導体と
し、光学純度を測定した結果、99.4%e.e.以上
であった。なお、対応するエチルエステルの旋光度は
[α]25 D :+81.3°(c=1.2、メタノ−ル)
であった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、光学不活性な(±)−
2−フェニルプロピオン酸から簡便でかつ収率よく光学
純度の高い光学活性2−フェニルプロピオン酸を取得す
ることができる。
2−フェニルプロピオン酸から簡便でかつ収率よく光学
純度の高い光学活性2−フェニルプロピオン酸を取得す
ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 (±)−2−フェニルプロピオン酸を光
学活性なその(−)体と(+)体とに光学分割する方法
において、(±)−2−フェニルプロピオン酸と光学分
割剤として光学活性な3−メチル−2−フェニルブチル
アミンとを反応させてジアステレオマ−塩を形成するこ
とを特徴とする(±)−2−フェニルプロピオン酸の光
学分割方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14966995A JPH08319252A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | (±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14966995A JPH08319252A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | (±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08319252A true JPH08319252A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15480252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14966995A Pending JPH08319252A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | (±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08319252A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004065344A1 (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-05 | Nagase & Co., Ltd. | 光学活性なフルルビプロフェンの製造方法 |
| JP2005154291A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Ajinomoto Co Inc | グルタミン酸誘導体の有機アミン塩及びその利用 |
| JP2010241815A (ja) * | 2010-06-01 | 2010-10-28 | Ajinomoto Co Inc | グルタミン酸誘導体の有機アミン塩及びその利用 |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP14966995A patent/JPH08319252A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004065344A1 (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-05 | Nagase & Co., Ltd. | 光学活性なフルルビプロフェンの製造方法 |
| US7214820B2 (en) | 2003-01-23 | 2007-05-08 | Nagase & Co., Ltd. | Process for producing optically active flurbiprofen |
| JP2005154291A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Ajinomoto Co Inc | グルタミン酸誘導体の有機アミン塩及びその利用 |
| JP2010241815A (ja) * | 2010-06-01 | 2010-10-28 | Ajinomoto Co Inc | グルタミン酸誘導体の有機アミン塩及びその利用 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050624 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |