JPH08321516A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH08321516A
JPH08321516A JP12861695A JP12861695A JPH08321516A JP H08321516 A JPH08321516 A JP H08321516A JP 12861695 A JP12861695 A JP 12861695A JP 12861695 A JP12861695 A JP 12861695A JP H08321516 A JPH08321516 A JP H08321516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fet
implantation
mask
substrate
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12861695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3432043B2 (ja
Inventor
Toru Taniguchi
徹 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP12861695A priority Critical patent/JP3432043B2/ja
Publication of JPH08321516A publication Critical patent/JPH08321516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3432043B2 publication Critical patent/JP3432043B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 E−FET及びD−FETを有する半導体装
置の製造方法において製造上の歩留りを向上する。 【構成】 スルー注入マスク16が使用され、注入ドー
ス量及び加速電圧が一定値に保たれた1回のイオン注入
工程でE−FET及びD−FETの各々のチャネル領域
11E、11Dを形成するイオンが注入される。2段階
に分けていたイオン注入工程が1回のイオン注入工程に
集約され、しきい値電圧の相対的なばらつきが減少でき
る。さらに、イオン注入で発生するダメージの度合が等
しくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関する。特に本発明は、ディプレッションモード型トラ
ンジスタ(以下、D−FETという。)及びエンハンス
モード型トランジスタ(以下、E−FETという。)を
有する半導体装置の製造方法に関する。さらに、本発明
においては、特にGaAa化合物半導体で形成された半
絶縁性基板の主面に形成され、ショットキー接合型トラ
ンジスタ(以下、MESFETという。)に好適な半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造技術において、
同一ウェハー上にD−FET及びE−FETをイオン注
入法で形成する場合には、D−FETのチャネル領域
(活性層)を形成するイオン注入工程、E−FETのチ
ャネル領域を形成するイオン注入工程が各々別々に設け
られる。つまり、D−FET、E−FETはイオン注入
条件特に加速エネルギーの設定、注入ドーズ量の設定が
異なるので、必然的に2段階に分けた別々の工程におい
てチャネル領域が形成される。
【0003】図4(A)−図4(F)は2段階注入法が
採用される従来の半導体装置の製造方法を各工程毎に示
す工程断面図である。第1工程においては、図4(A)
に示すように、基板1の主面上にマスク2が形成され
る。基板1には化合物半導体、特にGaAs半絶縁性基
板(ウェハー)が使用される。マスク2にはフォトレジ
ストマスクが使用される。マスク2にはE−FETの少
なくともチャネル領域の形成領域が開口される。マスク
2はD−FETの形成領域においてチャネル形成用不純
物イオン(以下、単にイオンという。)が通過しない程
度に厚い膜厚で形成される。
【0004】第2工程においては、図4(B)に示すよ
うに、前記マスク2が使用され、マスク2の開口を通し
て基板1の主面部にイオンが注入される。符号3はイオ
ンが注入された領域(後工程でアニールにより活性化さ
れるとチャネル領域になる領域)である。イオンはイオ
ン注入法で注入され、注入には低加速エネルギーが使用
される。イオンにはSiイオンが使用される。そして、
第3工程においては、図4(C)に示すように、マスク
2が除去される。
【0005】第4工程においては、図4(D)に示すよ
うに、基板1の主面上に再度マスク4が形成される。マ
スク4にはマスク2と同様にフォトレジストマスクが使
用される。マスク4においてはD−FETの少なくとも
チャネル領域の形成領域が開口される。
【0006】第5工程においては、図4(E)に示すよ
うに、前記マスク4が使用され、マスク4の開口を通し
て基板1の主面部にイオンが注入される。符号5はイオ
ンが注入された領域である。イオンはイオン注入法で注
入され、注入には高加速エネルギーが使用される。イオ
ンにはSiイオンが使用される。そして、第6工程にお
いては、図4(F)に示すように、マスク4が除去され
る。
【0007】この後、前記領域3、5に注入された各々
のイオンが活性化され、チャネル領域が形成される。前
記活性化はアニール(熱処理)において行われる。ま
た、図4(A)−図4(F)には図示しないが、前記チ
ャネル領域が形成された後にはショットキー接合ゲート
電極が形成され、チャネル領域が形成される前又は後に
はソース領域及びドレイン領域が形成される。
【0008】これら各々の工程が完了するとMESFE
Tが形成され、併せてD−FET及びE−FETが形成
される。
【0009】次に、イオン注入法でチャネル領域が形成
されるMESFETにおいて、電気的特性について説明
する。説明を簡単にするために注入されたSiイオンが
100%キャリアになると仮定する。通常、イオン注入
法で注入された直後のイオンはキャリアにはほとんどな
らず、基板1に結晶欠陥が発生するだけで、チャネル領
域の活性化は達成されない。チャネル領域の活性化には
熱処理(ドライブイン拡散処理)が使用され、結晶欠陥
の修復で注入されたイオンがキャリアとして機能する活
性化が実現できる。前述の通り、一般的には100%の
完全な形で活性化が実現できないので、半導体素子の設
計においては活性化される割合を見込んでイオンの注入
量が決定される。しかし、以下の説明においては、本発
明の理解を容易にするために、注入されたイオンが10
0%すべてキャリアとして機能することが前提である。
【0010】G. W. Taylor 達(G. W. Taylor,
H. M. Darley,R. C. Frye andP. K. Chatterj
ee,IEEE Trans. Electron Devices. ED−2
6, 1979,pp.72−192。)によれば、注入した
イオンの濃度分布がガウス型の分布(濃度分布のピーク
は注入深さRP で表わされ、濃度分布の分散幅はσP
表わされる。)に近似できる場合において、MESFE
Tのしきい値電圧VTHが次式(1)で表わされる。
【0011】
【数1】 TH:しきい値電圧 Vφ:金属−半導体間仕事関数 Δ :D−FETにおいて伝導帯のフェルミレベルの深さ q :電荷 Q :注入ドーズ量 NA :基板の不純物濃度 Vbi: 内臓電位 VBS: 基板−ソース間電圧 ここで、簡単化のために基板に不純物がドーピングされ
ていない(NA →0)場合を考え、さらに金属−半導体
間仕事関数Vφ、フェルミレベルの深さΔを各々考慮す
ると、MESFETのしきい値電圧VTH は次式(2)
で表わされる。
【0012】
【数2】 図5は上記式(2)に従いドーズ量Qとしきい値電圧V
THとの間の関係を表わした図である。図5においてはイ
オン注入時の加速電圧が複数のレベルに振られた結果が
プロッティングされている。実際にはイオン注入時の加
速電圧に対応した濃度分布のピークの注入深さRP 及び
濃度分布の分散幅σP がLSS理論に従って算出され、
この算出された値がしきい値電圧VTHの式に代入され、
しきい値電圧VTHが求められている。
【0013】金属−半導体間仕事関数Vφは通常0. 7
V前後の値を示すので、注入ドーズ量Qが1. 0×10
12atoms/cm2 、加速電圧が45KeVに各々選択される
場合にはしきい値電圧VTHが0. 2Vに設定できる。こ
のしきい値電圧VTHに設定されるMESFETはノーマ
リオフ型で、E−FETが形成できる。また、注入ドー
ズ量Qは同一で加速電圧が100KeVに選択される場
合にはしきい値電圧VTHが−0. 5Vに設定できる。こ
のしきい値電圧VTHに設定されるMESFETはノーマ
リオン型で、D−FETが形成できる。
【0014】一方、加速電圧が60KeVに固定され、
注入ドーズ量Qが7. 2×1011atoms/cm2 に選択され
る場合にはE−FETが形成でき、注入ドーズ量Qが
1. 9×1012atoms/cm2 に選択される場合にはD−F
ETが形成できる。つまり、注入ドーズ量Qの設定値を
変えるだけでE−FETとD−FETとが作り分けられ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のE−FET及び
D−FETを有する半導体装置の製造技術においては、
2段階のイオン注入工程で同一基板1(ウェハー)上に
E−FET及びD−FETが形成できるが、以下の点の
配慮がなされていない。 (1)E−FET、D−FETの各々のチャネル領域は
別々の工程で形成され、合計2回のイオン注入工程が完
全に分離された工程として存在する。つまり、イオン注
入装置において、第1回目のイオン注入が行われ、この
後に第1回目のイオン注入で使用されたマスク2の剥離
工程、第2回目のイオン注入で使用されるマスク4の形
成工程が存在し、2回のイオン注入工程の間には長時間
のインタラプト時間が必要になる。このため、イオン注
入装置において注入ドーズ量、エネルギー等、ドーズ能
力が変化し、E−FET、D−FETの各々のしきい値
電圧VTHが工程毎に独立のばらつきを生じる。すなわ
ち、E−FETとD−FETとの間の相対的なしきい値
電圧VTH差のばらつきは非常に大きくなり、設計通りの
回路特性が得られないので、半導体装置の製造上の歩留
りが低下する。 (2)前述のように、E−FET及びD−FETの形成
方法には加速電圧を固定する方法と注入ドーズ量を固定
する方法とが知られている。第1回目のイオン注入工程
と第2回目のイオン注入工程との間においては前記イン
タラプト時間が存在するので、イオン注入装置の動作状
態を安定に維持しつつ加速電圧を変更する方法の採用は
難しい。そこで、一般的には加速電圧を固定しつつドー
ズ量を変化する手法が採用されている。しかしながら、
この方法においては注入ドーズ量が第1回目のイオン注
入工程、第2回目のイオン注入工程で異なるので、基板
1(チャネル領域)に発生するダメージの度合に差異が
生じる。このため、イオン注入後の活性化(熱処理)に
おいて活性化率、活性層の特質等がばらつき、設計通り
の回路特性が得られないので、前述と同様に半導体装置
の製造上の歩留りが低下する。
【0016】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的はE−FET及びD−FE
Tを有する半導体装置の製造方法において製造上の歩留
りを向上することにある。特に本発明はE−FET、D
−FETが各々MESFETで形成される化合物半導体
装置の製造方法において有効である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、半導体装置の製造方法にお
いて、基板主面の第1領域に対して前記第1領域と異な
る第2領域にイオン注入されるチャネル形成用不純物イ
オンの加速エネルギーが減少できるスルー注入マスクを
前記基板主面上に形成する工程と、前記スルー注入マス
クを使用し、前記基板主面部の第1領域にチャネル形成
用不純物イオンを注入し第1しきい値電圧に設定された
チャネル領域を有する第1トランジスタを形成するとと
もに、同一工程で、かつ同一加速エネルギー及び同一ド
ーズ量で前記基板主面部の第2領域に前記チャネル形成
用不純物イオンを注入し前記第1しきい値電圧と異なる
第2しきい値電圧に設定されたチャネル領域を有する第
2トランジスタを形成する工程と、を備えたことを特徴
とする。
【0018】請求項2に係る発明は、前記請求項1に記
載される半導体装置の製造方法において、前記第1トラ
ンジスタ及び第2トランジスタを形成する工程がE−F
ET及びD−FETを形成する工程であることを特徴と
する。
【0019】さらに、請求項3に係る発明は、前記請求
項2に記載される半導体装置の製造方法において、前記
スルー注入マスクを前記基板主面上に形成する工程が半
絶縁性基板の主面上の第1領域に前記スルー注入マスク
を形成する工程であり、前記第1トランジスタ及び第2
トランジスタを形成する工程がE−FETのMESFE
T及び及びD−FETのMESFETを形成する工程で
あることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明においては、イオン注入法に選択スルー
注入法が採用され、2段階に分けていたイオン注入工程
が1回のイオン注入工程に集約され、しきい値電圧(V
TH)が異なる第1及び第2トランジスタが同一工程で形
成できる。第1及び第2トランジスタのチャネル領域が
各々同時に行われる1回のイオン注入工程で形成される
ので、注入ドース量が一定値に保たれ、かつ加速電圧が
一定値に保たれる。さらに、スルー注入マスクの膜厚の
調整でチャネル領域において濃度分布のピークの注入深
さ(RP )が制御できる。従って、第1トランジスタの
しきい値電圧と第2トランジスタのしきい値電圧との間
の相対的なばらつきが減少できる。さらに、第1トラン
ジスタのチャネル形成領域(基板主面部)及び第2トラ
ンジスタのチャネル形成領域において、イオン注入で発
生するダメージの度合が等しくできる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例に係る半導体装置
に搭載されたMESFETの基本的構造を示す断面図で
ある。図1に示すように、MESFETは基板10の主
面に形成され、このMESFETはチャネル領域11、
ソース領域12、ドレイン領域12及びゲート電極13
を備える。基板10にはGaAs基板で形成される半絶
縁性基板が使用される。チャネル領域11はE−FET
のしきい値電圧に設定できる濃度分布(符号11E)又
はD−FETのしきい値電圧に設定できる濃度分布(符
号11D)で形成される。通常、MESFETは高周波
デバイスとして使用され、高速スイッチング特性が要求
されるので、n型が使用される。ソース領域12及びド
レイン領域12はオーミック特性を高めるためにチャネ
ル領域11に比べて高い濃度分布で形成される。ソース
領域12にはソース電極14が電気的に接続され、ドレ
イン領域12にはドレイン電極14が電気的に接続され
る。ソース電極14、ドレイン電極14には例えばA
u、Ge、Niを順次積層したオーミック金属が使用さ
れる。ゲート電極13はチャネル領域11の表面にショ
ットキー接合で接触される。ゲート電極13にはTi−
Pt−Auで形成されたショットキー接合金属が使用さ
れる。
【0023】本発明においては前述のMESFETの形
成方法に選択スルー注入法が採用され、この選択スルー
注入法においてはスルー注入時のイオン注入層(チャネ
ル領域11)の深度シフトの性質が積極的に利用され
る。深度シフトの制御については後述するものとし、最
初に選択スルー注入法を採用した製造方法、すなわちE
−FET及びD−FETを同一基板(ウェハー)10上
に製造する方法について説明する。図2(A)−図2
(F)は前述のMESFETの製造方法を説明する各工
程毎に示す断面図である。なお、図2(A)−図2
(F)にはE−FET、D−FETの各々のチャネル形
成領域部分だけを示し、本発明の理解を容易にするため
に説明を簡略化する。
【0024】まず、リフトオフ法が使用され、基板10
の主面上にスルー注入マスク16が形成される。つま
り、第1工程において、図2(A)に示すように、基板
10の主面上でD−FETの形成領域にマスク15が形
成される。マスク15には例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されるレジスト膜が使用される。第2工程にお
いて、図2(B)に示すように、マスク15上を含む基
板10の主面全面上にスルー注入マスク16が形成され
る。スルー注入マスク16には例えばMESFETにお
いて深度シフト制御に適したSi3 4 膜が使用され、
Si3 4 膜は堆積方向性に優れたECR法、スパッタ
法等の堆積法で形成される。なお、本発明はSi基板に
形成されるMISFETにも適用できるが、MISFE
Tの場合にはスルー注入マスクとしてSiO2 膜が好ま
しい。第3工程において、図2(C)に示すように、前
記マスク15が選択的に除去され、このマスク15の除
去とともにマスク15上の不必要なスルー注入マスク1
6が除去される。この結果、D−FETの形成領域に開
口を有しかつE−FETの形成領域が被覆されたスルー
注入マスク16が完成する。スルー注入マスク16にお
いては開口の有無が注入イオンの深度シフトを制御でき
る。なお、本発明においては、予めスルー注入マスク1
6を形成し、フォトリソグラフィ技術で形成されるマス
クとこのマスクを使用するエッチングとの組み合わせて
開口が形成できるが、エッチングによる基板10の主面
のダメージを低減するため、本発明においてはスルー注
入マスク16の形成にリフトオフ法が使用される。
【0025】第4工程において、図2(D)に示すよう
に、スルー注入マスク16上にマスク17が形成され
る。マスク17には少なくともE−FETのチャネル形
成領域及びD−FETのチャネル形成領域に開口が形成
される。マスク17には例えばフォトリソグラフィ技術
で形成されるレジスト膜が使用される。スルー注入マス
ク16においては注入イオンの通過が許容されている
が、マスク17においては注入イオンの通過は許容され
ない。
【0026】第5工程においては、図2(E)に示すよ
うに、前記マスク17及びスルー注入マスク16が使用
され、イオン注入法でE−FETのチャネル形成領域、
D−FETのチャネル形成領域の各々にチャネル形成用
不純物イオンが同時に注入される。E−FETのチャネ
ル形成領域においては、マスク17の開口内においてス
ルー注入マスク16を追加し、イオンが間接的に注入さ
れる。一方、D−FETのチャネル形成領域において
は、マスク17の開口及びスルー注入マスク16の開口
内においてイオンが直接的に注入される。イオン注入に
おいては、D−FETのしきい値電圧が得られる注入ド
ーズ量及び加速電圧に設定されている。D−FETのチ
ャネル形成領域に比べてE−FETのチャネル形成領域
においては、スルー注入マスク16で加速エネルギーが
減少され、注入イオンの深度がシフトされる(浅くな
る)。この結果、E−FETのしきい値電圧、D−FE
Tのしきい値電圧が各々調整できる。符号11EはE−
FETのチャネル形成領域にイオンが注入された注入領
域であり、符号11DはD−FETのチャネル形成領域
にイオンが注入された注入領域である。イオンはイオン
注入法で注入され、イオンには例えばn型不純物イオン
としてのSiイオンが使用される。そして、第6工程に
おいて、図2(F)に示すように、マスク17及びスル
ー注入マスク16が除去される。
【0027】この後、前記注入領域11E、11Dに注
入された各々のイオンが活性化され、チャネル領域11
が形成される。前記活性化は熱処理において行われる。
また、図2(A)−図2(F)には図示しないが、前記
図1に示すようにチャネル領域が形成された後にはショ
ットキー接合型のゲート電極13が形成され、チャネル
領域11が形成される前又は後にはソース領域12及び
ドレイン領域12が形成される。
【0028】これら各々の工程が完了するとMESFE
Tが形成され、併せてD−FET及びE−FETが形成
される。
【0029】次に、深度シフトの必要量の算出方法につ
いて説明する。図3はドーズ量Q、しきい値電圧VTH
び濃度分布のピーク注入深さRP の関係を表わした図で
ある。図3に示すように、加速エネルギーが60KeV
で直接注入された場合にはピーク注入深さRP が510
Åになる。D−FETのしきい値電圧VTHが−0. 5V
に設定された場合、同一ドーズ量でE−FETのしきい
値電圧VTHが0. 2Vに設定できるピーク注入深さRP
として例えば150Åが選択できる。すなわち、1回の
イオン注入でE−FETのしきい値電圧及びD−FET
のしきい値電圧を得るにはピーク注入深さRP に360
Åの深度シフトが必要になる。言い替えれば、スルー注
入マスク16の膜厚は上記深度シフトが得られる膜厚に
設定される。
【0030】スルー注入法において直接注入から深度シ
フト量を見積もる方法にはH. Ryssel 達(H. Rysse
l and Hoffman : in " Process and Device Simul
ation for MOS VLSI Circuits",P. 29
5. 1983。)によって、以下の方法が提案されてい
る。注入イオンの分布C(X)は注入方向深度X(座標
原点はスルー注入マスクの表面)の関数として次式
(3)で表わされる。
【0031】
【数3】 上記式(3)において、C(X)は基板10自身もスル
ー膜と同じ組成であった場合の注入分布である。tはス
ルー注入マスク16の膜厚、σP1は基板10の注入分布
の分散幅、σP2はスルー注入マスク16の注入分布の分
散幅である。注入分布の分散幅が広い方が注入イオンの
減速能力が低く、逆に分散幅の狭い方が注入イオンの減
速能力が高くなる。従って、注入分布C(X)の式中に
おけるσP1/σP2は減速能力比を意味する。すなわち、
あたかもスルー注入マスクの減速能力が高く、同じ深度
でも減速は早く進み、注入される深度自身が浅くなった
かのように見えると考えれば理解し易い。ここで、注入
分布の分散幅σP1=σP2であった場合(例えば基板10
とスルー注入マスク16とが同一材料の場合)において
は、深度シフトは無かったことになる。しかし、イオン
注入後にスルー注入マスクが除去されれば、スルー注入
マスク16の膜厚tだけ基板10の表面からの分布深度
が浅くなる。
【0032】本実施例においてはGaAs基板からなる
基板10にSi3 4 膜からなるスルー注入マスク16
が形成された場合について説明しているが、Si3 4
膜の組成(緻密さ)が異なると、注入分布の分散幅σP2
が膜の組成に依存して変化する。例えば、本実施例にお
いてはσP1/σP2=1. 6とし、深度シフト量が360
Åとしてスルー注入マスク16の膜厚tを求めてみる
と、 t=360Å/1. 6=225Å になる。従って、スルー注入マスク16は225Åの膜
厚に設定すれば、1回のイオン注入工程においてD−F
ETのしきい値電圧VTHが−0. 5Vに設定でき、同時
にE−FETのしきい値電圧VTHが0. 2Vに設定でき
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、イオン注入法に選択スルー注入法が採用され、2段
階に分けていたイオン注入工程が1回のイオン注入工程
に集約され、しきい値電圧が異なる第1及び第2トラン
ジスタが同一工程で形成できる。第1及び第2トランジ
スタのチャネル領域が各々同時に行われる1回のイオン
注入工程で形成されるので、注入ドース量が一定値に保
たれ、かつ加速電圧が一定値に保たれる。さらに、スル
ー注入マスクの膜厚の調整でチャネル領域において濃度
分布のピークの注入深さが制御できる。従って、第1ト
ランジスタのしきい値電圧と第2トランジスタのしきい
値電圧との間の相対的なばらつきが減少できる。さら
に、第1トランジスタのチャネル形成領域及び第2トラ
ンジスタのチャネル形成領域において、イオン注入で発
生するダメージの度合が等しくできる。この結果、半導
体装置の製造方法において、製造上の歩留りが向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る半導体装置に搭載さ
れたMESFETの基本的構造を示す断面図である。
【図2】 (A)−(F)は前述のMESFETの製造
方法を説明する各工程毎に示す断面図である。
【図3】 ドーズ量、しきい値電圧及び濃度分布のピー
ク注入深さの関係を表わした図である。
【図4】 (A)−(F)は2段階注入法が採用される
従来の半導体装置の製造方法を各工程毎に示す工程断面
図である。
【図5】 ドーズ量としきい値電圧との間の関係を表わ
した図である。
【符号の説明】
10 基板、11,11E,11D チャネル領域、1
2 ソース領域又はドレイン領域、13 ゲート電極、
14 ソース電極又はドレイン電極、15,17 マス
ク、16 スルー注入マスク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板主面の第1領域に対して前記第1領
    域と異なる第2領域にイオン注入されるチャネル形成用
    不純物イオンの加速エネルギーが減速できるスルー注入
    マスクを前記基板主面上に形成する工程と、 前記スルー注入マスクを使用し、前記基板主面部の第1
    領域にチャネル形成用不純物イオンを注入し第1しきい
    値電圧に設定されたチャネル領域を有する第1トランジ
    スタを形成するとともに、同一工程で、かつ同一加速エ
    ネルギー及び同一ドーズ量で前記基板主面部の第2領域
    に前記チャネル形成用不純物イオンを注入し前記第1し
    きい値電圧と異なる第2しきい値電圧に設定されたチャ
    ネル領域を有する第2トランジスタを形成する工程と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載される半導体装置の
    製造方法において、 前記第1トランジスタ及び第2トランジスタを形成する
    工程は、エンハンスモード型のトランジスタ及びディプ
    レッションモード型トランジスタを形成する工程である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載される半導体装置の
    製造方法において、 前記スルー注入マスクを前記基板主面上に形成する工程
    は、半絶縁性基板の主面上の第1領域に前記スルー注入
    マスクを形成する工程であり、 前記第1トランジスタ及び第2トランジスタを形成する
    工程は、エンハンスモード型MESFET及びディプレ
    ッションモード型MESFETを形成する工程であるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP12861695A 1995-05-26 1995-05-26 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3432043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12861695A JP3432043B2 (ja) 1995-05-26 1995-05-26 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12861695A JP3432043B2 (ja) 1995-05-26 1995-05-26 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08321516A true JPH08321516A (ja) 1996-12-03
JP3432043B2 JP3432043B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=14989198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12861695A Expired - Fee Related JP3432043B2 (ja) 1995-05-26 1995-05-26 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3432043B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001210657A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体装置およびその製造方法
JP2008244419A (ja) * 2007-02-27 2008-10-09 Sanken Electric Co Ltd 高電子移動度トランジスタ及びその製造方法
US9153443B2 (en) 2011-04-05 2015-10-06 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device and method of fabricating same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001210657A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体装置およびその製造方法
JP2008244419A (ja) * 2007-02-27 2008-10-09 Sanken Electric Co Ltd 高電子移動度トランジスタ及びその製造方法
US9153443B2 (en) 2011-04-05 2015-10-06 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device and method of fabricating same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3432043B2 (ja) 2003-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5320974A (en) Method for making semiconductor transistor device by implanting punch through stoppers
US6049110A (en) Body driven SOI-MOS field effect transistor
US4803526A (en) Schottky gate field effect transistor and manufacturing method
JPH098297A (ja) 半導体装置、その製造方法及び電界効果トランジスタ
US20030183844A1 (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
KR19980029024A (ko) 모스펫 및 그 제조방법
US6437406B1 (en) Super-halo formation in FETs
JP3432043B2 (ja) 半導体装置の製造方法
EP1380049A1 (en) Transistors having optimized source-drain structures and methods for making the same
JPH0519979B2 (ja)
JP3034546B2 (ja) 電界効果型トランジスタの製造方法
JPH0766296A (ja) Mis型半導体装置及びその製造方法
JPH09172163A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH04282841A (ja) 半導体装置の製造方法
KR930010117B1 (ko) 바이메스 구조의 반도체 장치
JPS6362274A (ja) 電界効果トランジスタの製造方法
JPH06204456A (ja) 半導体装置
JPS5864064A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS63132484A (ja) 接合型電界効果トランジスタの製造方法
JPH028454B2 (ja)
JPS61222271A (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPH0461349A (ja) 半導体装置
JPH02174236A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0424876B2 (ja)
JPS62211959A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees