JPH08325842A - 弾性繊維、その製造方法及びそれに用いるポリエステルエラストマー - Google Patents
弾性繊維、その製造方法及びそれに用いるポリエステルエラストマーInfo
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- JPH08325842A JPH08325842A JP6451496A JP6451496A JPH08325842A JP H08325842 A JPH08325842 A JP H08325842A JP 6451496 A JP6451496 A JP 6451496A JP 6451496 A JP6451496 A JP 6451496A JP H08325842 A JPH08325842 A JP H08325842A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大伸長時における伸長回復特性に優れたポリエ
ステルエラストマー及びそれからなる弾性繊維を提供す
る。 【解決手段】特定の芳香族ポリエステル成分をハードセ
グメントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメ
ントとするポリエステルエラストマーから主としてな
り、400%伸長後の残留伸度が100%以下であるポ
リエステルエラストマーからなる弾性繊維を1.3倍以
上に延伸した後、40℃以上で熱処理する。
ステルエラストマー及びそれからなる弾性繊維を提供す
る。 【解決手段】特定の芳香族ポリエステル成分をハードセ
グメントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメ
ントとするポリエステルエラストマーから主としてな
り、400%伸長後の残留伸度が100%以下であるポ
リエステルエラストマーからなる弾性繊維を1.3倍以
上に延伸した後、40℃以上で熱処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステルエラス
トマー弾性繊維に関する。さらに詳しくは、ポリエステ
ルエラストマーからなり、優れた弾性回復特性を有する
弾性繊維及びその製造方法に関する。
トマー弾性繊維に関する。さらに詳しくは、ポリエステ
ルエラストマーからなり、優れた弾性回復特性を有する
弾性繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートのようなポ
リエステルをハードセグメントとし、ポリテトラメチレ
ングリコールのようなポリ(アルキレンオキシド)グリ
コールをソフトセグメントとするポリエステル共重合体
がゴム弾性を有し、このエラストマーからなる弾性繊維
が得られることはすでに知られている。
リエステルをハードセグメントとし、ポリテトラメチレ
ングリコールのようなポリ(アルキレンオキシド)グリ
コールをソフトセグメントとするポリエステル共重合体
がゴム弾性を有し、このエラストマーからなる弾性繊維
が得られることはすでに知られている。
【0003】優れた弾性特性を有する繊維としては、ポ
リウレタン繊維が知られている。このウレタン繊維は大
変形時の弾性回復特性に優れているため、水着などスポ
ーツ分野等の衣料用途等をはじめ広く用いられている。
この繊維の弾性特性は、一般に400%伸長時の残留伸
度が100%程度と非常に優れており、特に優れたもの
は50%かそれ以下のものもあるといわれている。
リウレタン繊維が知られている。このウレタン繊維は大
変形時の弾性回復特性に優れているため、水着などスポ
ーツ分野等の衣料用途等をはじめ広く用いられている。
この繊維の弾性特性は、一般に400%伸長時の残留伸
度が100%程度と非常に優れており、特に優れたもの
は50%かそれ以下のものもあるといわれている。
【0004】しかしながら、ポリウレタン繊維は耐候
性、耐薬品性(塩素系溶剤)に難があり、加工時の熱固
定性も低いなどの問題がある。
性、耐薬品性(塩素系溶剤)に難があり、加工時の熱固
定性も低いなどの問題がある。
【0005】ところで、一般にポリエステルエラストマ
ーは熱可塑性で溶融紡糸可能であり、工業生産性に優れ
る。しかし、従来弾性繊維として用いられているポリウ
レタン繊維に比べ、耐薬品性等において優れているもの
の、弾性回復特性、特に大変形時(400%伸長時)の
伸長回復性に劣るため、ポリウレタンの代替繊維として
満足のいくものではない。
ーは熱可塑性で溶融紡糸可能であり、工業生産性に優れ
る。しかし、従来弾性繊維として用いられているポリウ
レタン繊維に比べ、耐薬品性等において優れているもの
の、弾性回復特性、特に大変形時(400%伸長時)の
伸長回復性に劣るため、ポリウレタンの代替繊維として
満足のいくものではない。
【0006】かかるポリエステルエラストマーの問題点
を解決する手段として、ハードセグメントの結晶性を高
めることによって弾性特性を改善する方法が提案されて
いる。
を解決する手段として、ハードセグメントの結晶性を高
めることによって弾性特性を改善する方法が提案されて
いる。
【0007】特開平4−370219号公報には、ハー
ドセグメントを構成する酸成分としてナフタレンジカル
ボン酸又はビフェニルジカルボン酸を用い、ハードセグ
メントを構成するジオール成分として1,3−プロパン
ジオールを用いたポリエステルエラストマーが開示され
ている。しかしながら、このエラストマーでは大伸長時
の弾性特性は大きく改善することはできない。
ドセグメントを構成する酸成分としてナフタレンジカル
ボン酸又はビフェニルジカルボン酸を用い、ハードセグ
メントを構成するジオール成分として1,3−プロパン
ジオールを用いたポリエステルエラストマーが開示され
ている。しかしながら、このエラストマーでは大伸長時
の弾性特性は大きく改善することはできない。
【0008】特公昭47−45198号公報には、ハー
ドセグメントを構成する酸成分として芳香族ジカルボン
酸と脂肪族ジカルボン酸とを用い、ハードセグメントを
構成するジオール成分としてp−ベンゼンジエタノール
を用いたポリエステルエラストマーが開示されている。
しかしながら、このポリエステルエラストマーからなる
弾性繊維は、大伸長時の伸長回復が十分に改善されたも
のではなく、また、破断強度が0.4g/de以下の低
強度であり、衣料用など一般用途における弾性繊維とし
ては実用的ではない。
ドセグメントを構成する酸成分として芳香族ジカルボン
酸と脂肪族ジカルボン酸とを用い、ハードセグメントを
構成するジオール成分としてp−ベンゼンジエタノール
を用いたポリエステルエラストマーが開示されている。
しかしながら、このポリエステルエラストマーからなる
弾性繊維は、大伸長時の伸長回復が十分に改善されたも
のではなく、また、破断強度が0.4g/de以下の低
強度であり、衣料用など一般用途における弾性繊維とし
ては実用的ではない。
【0009】特開昭59−45349号公報及び特開昭
59−45350号公報には、ポリエステルエラストマ
ーに結晶核剤を配合された組成物が開示されている。し
かしながら、このように結晶化度が高められた該ポリマ
ー組成物は弾性体として使用するには依然として弾性回
復性が不十分である。
59−45350号公報には、ポリエステルエラストマ
ーに結晶核剤を配合された組成物が開示されている。し
かしながら、このように結晶化度が高められた該ポリマ
ー組成物は弾性体として使用するには依然として弾性回
復性が不十分である。
【0010】成形技術によって上記問題点を解決する方
法も提案されている。
法も提案されている。
【0011】特開昭57−77317号公報には、ポリ
ブチレンテレフタレートをハードセグメントとするポリ
エステルエラストマーからなる弾性繊維を延伸し、次い
で弛緩処理することにより弾性特性を改良する方法が開
示されている。しかしながら、この方法を用いても、4
00%伸長などの大伸長時における伸長回復特性は改善
することは困難である。
ブチレンテレフタレートをハードセグメントとするポリ
エステルエラストマーからなる弾性繊維を延伸し、次い
で弛緩処理することにより弾性特性を改良する方法が開
示されている。しかしながら、この方法を用いても、4
00%伸長などの大伸長時における伸長回復特性は改善
することは困難である。
【0012】特公昭47−14054号公報には、ポリ
エチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメント
とするポリマーを4倍以上延伸し、ついで加熱下に無緊
張収縮処理することにより、強度、伸長回復性を改善す
る方法が開示されている。これには300%伸長時にお
ける伸長回復性について記載がある。しかしながら、該
ポリマーはハードセグメントの結晶性が低く、400%
伸長時の特性の改善は期待できない。
エチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメント
とするポリマーを4倍以上延伸し、ついで加熱下に無緊
張収縮処理することにより、強度、伸長回復性を改善す
る方法が開示されている。これには300%伸長時にお
ける伸長回復性について記載がある。しかしながら、該
ポリマーはハードセグメントの結晶性が低く、400%
伸長時の特性の改善は期待できない。
【0013】このように、伸長回復性の尺度である伸長
後の残留伸度に関し、400%伸長後の残留伸度が10
0%以下となるようなポリエステルエラストマー弾性繊
維は未だ知られていない。
後の残留伸度に関し、400%伸長後の残留伸度が10
0%以下となるようなポリエステルエラストマー弾性繊
維は未だ知られていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、弾性
特性に優れたポリエステルエラストマー弾性繊維を提供
することにある。
特性に優れたポリエステルエラストマー弾性繊維を提供
することにある。
【0015】本発明の他の目的は、芳香族ポリエステル
成分をハードセグメントとし、数平均分子量が500〜
5000のポリ(アルキレンオキシド)グリコール成分
をソフトセグメントとするポリエステルエラストマーか
ら主としてなり、400%伸長後の残留伸度が100%
以下である、弾性特性に優れたポリエステルエラストマ
ー弾性繊維を提供することにある。
成分をハードセグメントとし、数平均分子量が500〜
5000のポリ(アルキレンオキシド)グリコール成分
をソフトセグメントとするポリエステルエラストマーか
ら主としてなり、400%伸長後の残留伸度が100%
以下である、弾性特性に優れたポリエステルエラストマ
ー弾性繊維を提供することにある。
【0016】本発明のさらに他の目的は、大伸長時にお
ける伸長回復特性と高強度を併せ持つポリエステルエラ
ストマー弾性繊維を提供することにある。
ける伸長回復特性と高強度を併せ持つポリエステルエラ
ストマー弾性繊維を提供することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、溶融紡糸が可
能なポリエステルエラストマー弾性繊維を提供すること
にある。
能なポリエステルエラストマー弾性繊維を提供すること
にある。
【0018】本発明のさらに他の目的は、大伸長時にお
ける伸長回復特性に優れた弾性繊維の原料として有用な
ポリエステルエラストマーを提供することにある。
ける伸長回復特性に優れた弾性繊維の原料として有用な
ポリエステルエラストマーを提供することにある。
【0019】本発明のさらに他の目的及び利点は以下の
説明から明らかになろう。
説明から明らかになろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、芳香族
ポリエステル成分をハードセグメントとし、数平均分子
量が500〜5000のポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール成分をソフトセグメントとするポリエステルエ
ラストマーから主としてなり、400%伸長後の残留伸
度が100%以下である新規なポリエステルエラストマ
ー弾性繊維によって達成される。
ポリエステル成分をハードセグメントとし、数平均分子
量が500〜5000のポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール成分をソフトセグメントとするポリエステルエ
ラストマーから主としてなり、400%伸長後の残留伸
度が100%以下である新規なポリエステルエラストマ
ー弾性繊維によって達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステルエラストマ
ー弾性繊維は、格段に高い結晶性を示す芳香族ポリエス
テル成分をハードセグメントとし、数平均分子量が50
0〜5000のポリ(アルキレンオキシド)グリコール
成分をソフトセグメントとするポリエステルエラストマ
ーから主としてなる。
ー弾性繊維は、格段に高い結晶性を示す芳香族ポリエス
テル成分をハードセグメントとし、数平均分子量が50
0〜5000のポリ(アルキレンオキシド)グリコール
成分をソフトセグメントとするポリエステルエラストマ
ーから主としてなる。
【0022】上記ポリエステルエラストマーのハードセ
グメントを構成する芳香族ポリエステル成分は、主とし
て、(例えば80モル%以上が)下記式(1)で表され
る繰り返し単位から構成される。
グメントを構成する芳香族ポリエステル成分は、主とし
て、(例えば80モル%以上が)下記式(1)で表され
る繰り返し単位から構成される。
【0023】
【化19】
【0024】上記式(1)において、Arは炭素数6〜
20のアリーレン基を表し、例えばp−フェニレン、m
−フェニレン、o−フェニレン、2,6−ナフチレン、
2,7−ナフチレン、1,5−ナフチレン、4,4−ビ
フェニリレン、2,2−ビフェニリレン、p−ターフェ
ニリレン等を例示できる。Arとしてはp−フェニレ
ン、2,6−ナフチレン、4,4−ビフェニリレンが好
ましい。また、Arは、その芳香環の水素の一部又は全
部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換されてい
てもよい。また、Arは単一の種類でもよく、2種及び
それ以上が併存してもよい。
20のアリーレン基を表し、例えばp−フェニレン、m
−フェニレン、o−フェニレン、2,6−ナフチレン、
2,7−ナフチレン、1,5−ナフチレン、4,4−ビ
フェニリレン、2,2−ビフェニリレン、p−ターフェ
ニリレン等を例示できる。Arとしてはp−フェニレ
ン、2,6−ナフチレン、4,4−ビフェニリレンが好
ましい。また、Arは、その芳香環の水素の一部又は全
部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換されてい
てもよい。また、Arは単一の種類でもよく、2種及び
それ以上が併存してもよい。
【0025】Rは、例えば下記構成単位(A)、(B)
及び(C)からなる群から選ぶことができる。
及び(C)からなる群から選ぶことができる。
【0026】(A)下記式(1)-1
【0027】
【化20】
【0028】ここで、pは2〜4の整数であり、R1 及
びR4のアルキル基又はハロゲン原子であり、m及びn
はそれぞれ独立に0〜4の整数である、(B)下記式
(1)-2
びR4のアルキル基又はハロゲン原子であり、m及びn
はそれぞれ独立に0〜4の整数である、(B)下記式
(1)-2
【0029】
【化21】
【0030】ここで、qは2〜4の整数であり、R3 及
びR4 はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又は
ハロゲン原子であり、k及びlはそれぞれ独立に0〜4
の整数である、(C)下記式(1)-3及び(1)−4
びR4 はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又は
ハロゲン原子であり、k及びlはそれぞれ独立に0〜4
の整数である、(C)下記式(1)-3及び(1)−4
【0031】
【化22】
【0032】ここで、R5 は炭素数1〜4のアルキル
基又はハロゲン原子であり、jは0〜4の整数であり、
R6 は分子鎖中にエーテル結合を含んでよい炭素数2〜
20のアルキレン基であり、a、bはそれぞれ上記式
(1)-3及び(1)-4で表される構成単位のモル数であり、下
記式(1)-5
基又はハロゲン原子であり、jは0〜4の整数であり、
R6 は分子鎖中にエーテル結合を含んでよい炭素数2〜
20のアルキレン基であり、a、bはそれぞれ上記式
(1)-3及び(1)-4で表される構成単位のモル数であり、下
記式(1)-5
【0033】
【数8】 0.01<b/a<1.0 ・・・(1)-5 の関係を満たす。
【0034】上記式(1)-1において、pは2、3又は4
であり、この範囲内のものは成形性や弾性回復性が良好
であり、pが2又は4のものが特に好ましい。
であり、この範囲内のものは成形性や弾性回復性が良好
であり、pが2又は4のものが特に好ましい。
【0035】R1 及びR2 はそれぞれ独立に、炭素数1
〜4のアルキル基又はハロゲン原子である。
〜4のアルキル基又はハロゲン原子である。
【0036】炭素数1〜4のアルキル基の好ましい例と
しては、メチル、エチルを挙げることができる。
しては、メチル、エチルを挙げることができる。
【0037】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子を挙げることができる。
子を挙げることができる。
【0038】m及びnは互いに独立に、0、1、2、3
又は4である。
又は4である。
【0039】上記式(1)-1で表される構成単位(A)を
含む、上記式(1)で表される繰り返し単位より主とし
てなる芳香族ポリエステル成分としては、Arがp−フ
ェニレン又は2,6−ナフチレンであり、pが2であ
り、かつmおよびnがともに0であるものが好適であ
る。
含む、上記式(1)で表される繰り返し単位より主とし
てなる芳香族ポリエステル成分としては、Arがp−フ
ェニレン又は2,6−ナフチレンであり、pが2であ
り、かつmおよびnがともに0であるものが好適であ
る。
【0040】上記式(1)-2において、qは2、3又は4
であり、この範囲内のものは成形性や弾性回復性が良好
である。qとしては3を好ましいものとして挙げること
ができる。
であり、この範囲内のものは成形性や弾性回復性が良好
である。qとしては3を好ましいものとして挙げること
ができる。
【0041】R3 及びR4 はそれぞれ独立に、炭素数1
〜4のアルキル基又はハロゲン原子である。
〜4のアルキル基又はハロゲン原子である。
【0042】炭素数1〜4のアルキル基の好ましい例と
しては、メチル、エチルを挙げることができる。
しては、メチル、エチルを挙げることができる。
【0043】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子を挙げることができる。
子を挙げることができる。
【0044】k及びlは互いに独立に、0、1、2、3
又は4である。
又は4である。
【0045】上記式(1)-2で表される構成単位(B)を
含む、上記式(1)で表される繰り返し単位より主とし
てなる芳香族ポリエステル成分としては、Arがp−フ
ェニレン又は2,6−ナフチレンであり、qが2であ
り、かつk及びlがともに0であるものが好適である。
含む、上記式(1)で表される繰り返し単位より主とし
てなる芳香族ポリエステル成分としては、Arがp−フ
ェニレン又は2,6−ナフチレンであり、qが2であ
り、かつk及びlがともに0であるものが好適である。
【0046】上記構成単位(A)、(B)は、アルキレ
ングリコールから誘導される成分を、上記式(1)-1又は
(1)-2で表される成分全体の50モル%まで含んでいて
もよく、好ましくは10モル%以内である。ここで該ア
ルキレングリコールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール及びジエチレングリコール
を挙げることができる。
ングリコールから誘導される成分を、上記式(1)-1又は
(1)-2で表される成分全体の50モル%まで含んでいて
もよく、好ましくは10モル%以内である。ここで該ア
ルキレングリコールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール及びジエチレングリコール
を挙げることができる。
【0047】上記式(1)-3において、R5 は炭素数1〜
4のアルキル基又はハロゲン原子である。
4のアルキル基又はハロゲン原子である。
【0048】炭素数1〜4のアルキル基の好ましい例と
しては、メチル、エチルを挙げることができる。
しては、メチル、エチルを挙げることができる。
【0049】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子を挙げることができる。
子を挙げることができる。
【0050】jは0、1、2、3又は4である。
【0051】上記式(1)-4において、R6 の分子鎖中に
エーテル結合を含んでいてよい炭素数2〜20のアルキ
レン基としては、例えばエチレン、トリメチレン、プロ
ピレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、デカメチレ
ン、ドデカメチレン、−エチレン−O−エチレン−、−
エチレン−O−エチレン−O−エチレン−を挙げること
ができる。これらは2種以上が併存してもよい。
エーテル結合を含んでいてよい炭素数2〜20のアルキ
レン基としては、例えばエチレン、トリメチレン、プロ
ピレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、デカメチレ
ン、ドデカメチレン、−エチレン−O−エチレン−、−
エチレン−O−エチレン−O−エチレン−を挙げること
ができる。これらは2種以上が併存してもよい。
【0052】R6 の分子鎖中にエーテル結合を含んでい
てよい炭素数2〜20のアルキレン基としては、エチレ
ンを好ましいものとして挙げることができる。
てよい炭素数2〜20のアルキレン基としては、エチレ
ンを好ましいものとして挙げることができる。
【0053】a、bはそれぞれ上記式(1)-3及び(1)-4で
表される構成単位のモル数を表し、下記式(1)-5
表される構成単位のモル数を表し、下記式(1)-5
【0054】
【数9】 0.01<b/a<1.0 ・・・(1)-5 の関係を満足する。これはポリエステルエラストマーの
ジオール成分であるp-ベンゼンジエタノール成分のモル
数aとアルキレングリコール成分のモル数bとの成分比
を表している。b/aが0.01以下のとき重合初期にオリ
ゴマーが析出し高重合度のポリエステルエラストマーを
得ることが困難であり、かつ析出したオリゴマーのため
弾性繊維の機械的性質が低下する。またb/aが1.0以
上の場合、非晶質の芳香族ポリエステル成分の割合が増
大するため弾性特性が低下する傾向がある。
ジオール成分であるp-ベンゼンジエタノール成分のモル
数aとアルキレングリコール成分のモル数bとの成分比
を表している。b/aが0.01以下のとき重合初期にオリ
ゴマーが析出し高重合度のポリエステルエラストマーを
得ることが困難であり、かつ析出したオリゴマーのため
弾性繊維の機械的性質が低下する。またb/aが1.0以
上の場合、非晶質の芳香族ポリエステル成分の割合が増
大するため弾性特性が低下する傾向がある。
【0055】上記式(1)-3及び(1)-4で表される構成単位
(c)を含む、上記式(1)で表される繰り返し単位よ
り主としてなる芳香族ポリエステル成分としては、Ar
がp−フェニレン又は2,6−ナフチレンであり、jが
0であり、R6 がエチレンであるものが好適である。
(c)を含む、上記式(1)で表される繰り返し単位よ
り主としてなる芳香族ポリエステル成分としては、Ar
がp−フェニレン又は2,6−ナフチレンであり、jが
0であり、R6 がエチレンであるものが好適である。
【0056】上記ポリエステルエラストマーのハードセ
グメントを構成する芳香族ポリエステル成分は、主とし
て上記式(1)で表される繰り返し単位から構成される
が、他の繰り返し単位を50モル%以下、好ましくは4
0モル%以下、より好ましくは30モル%以下、さらに
より好ましくは20モル%以下、特に好ましくは10モ
ル%以下の割合で含んでいてもよい。
グメントを構成する芳香族ポリエステル成分は、主とし
て上記式(1)で表される繰り返し単位から構成される
が、他の繰り返し単位を50モル%以下、好ましくは4
0モル%以下、より好ましくは30モル%以下、さらに
より好ましくは20モル%以下、特に好ましくは10モ
ル%以下の割合で含んでいてもよい。
【0057】ここで他の繰り返し単位としては、例えば
エチレンテレフタレート単位、テトラメチレンテレフタ
レート単位、ヘキサメチレンテレフタレート単位、エチ
レンイソフタレート単位、エチレン(テレフタレート/
イソフタレート)単位、エチレン−2,6−ナフタレー
ト単位、テトラメチレン−2,6−ナフタレート単位、
ヘキサメチレン−2,6−ナフタレート単位を挙げるこ
とができる。
エチレンテレフタレート単位、テトラメチレンテレフタ
レート単位、ヘキサメチレンテレフタレート単位、エチ
レンイソフタレート単位、エチレン(テレフタレート/
イソフタレート)単位、エチレン−2,6−ナフタレー
ト単位、テトラメチレン−2,6−ナフタレート単位、
ヘキサメチレン−2,6−ナフタレート単位を挙げるこ
とができる。
【0058】本発明で用いられるポリエステルエラスト
マーを構成するソフトセグメントとしてはポリ(アルキ
レンオキシド)グリコール成分が用いられる。該ポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分の好ましい例と
しては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールのポリ(アルキ
レンオキシド)グリコールを挙げることができる。
マーを構成するソフトセグメントとしてはポリ(アルキ
レンオキシド)グリコール成分が用いられる。該ポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分の好ましい例と
しては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールのポリ(アルキ
レンオキシド)グリコールを挙げることができる。
【0059】さらに、ポリ(アルキレンオキシド)グリ
コール成分は、上記成分の単独重合体のみならず、上記
のうち2種以上の成分からなるランダム共重合体または
ブロック共重合体であってもよく、さらには単独重合体
または該共重合体の2種以上が混合された混合重合体で
もよい。
コール成分は、上記成分の単独重合体のみならず、上記
のうち2種以上の成分からなるランダム共重合体または
ブロック共重合体であってもよく、さらには単独重合体
または該共重合体の2種以上が混合された混合重合体で
もよい。
【0060】上記ポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ル成分としては、ポリテトラメチレングリコールの単独
重合体が好ましい。
ル成分としては、ポリテトラメチレングリコールの単独
重合体が好ましい。
【0061】上記ポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ル成分の数平均分子量は500〜5000である。50
0未満では、得られるエラストマーのソフトセグメント
長が短すぎ、伸度が低下し十分な弾性性能を発揮させる
ことが困難である。また、数平均分子量が5000を越
えると繊維の強度及び/又は弾性特性が低下する傾向が
あるので好ましくない。ポリ(アルキレンオキシド)グ
リコールの数平均分子量は好ましくは1000〜400
0である。
ル成分の数平均分子量は500〜5000である。50
0未満では、得られるエラストマーのソフトセグメント
長が短すぎ、伸度が低下し十分な弾性性能を発揮させる
ことが困難である。また、数平均分子量が5000を越
えると繊維の強度及び/又は弾性特性が低下する傾向が
あるので好ましくない。ポリ(アルキレンオキシド)グ
リコールの数平均分子量は好ましくは1000〜400
0である。
【0062】本発明に用いられるポリエステルエラスト
マーは、上記数平均分子量500〜5000のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール成分以外の成分、例えば
脂肪族ポリエステル成分を、ソフトセグメントとして2
0重量%以下、好ましくは10重量%以下の割合で含ん
でいてもよい。
マーは、上記数平均分子量500〜5000のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール成分以外の成分、例えば
脂肪族ポリエステル成分を、ソフトセグメントとして2
0重量%以下、好ましくは10重量%以下の割合で含ん
でいてもよい。
【0063】本発明におけるポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコール成分の含有量は、ポリエステルエラスト
マーに対して30〜95重量%の範囲が好ましい。ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールの含有量が95重量
%を越えると、該エラストマーの融点が低くなりすぎる
ため、乾熱処理、湿熱処理時の弾性的性能が急激に低下
し耐久性の劣る弾性繊維となってしまうことがある。ま
た、30重量%未満では伸長率が大きいときの弾性的性
質に劣る弾性繊維しか得られない場合がある。ポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール成分の含有量は、より好
ましくはポリエステルエラストマーに対して50〜90
重量%の範囲である。
ド)グリコール成分の含有量は、ポリエステルエラスト
マーに対して30〜95重量%の範囲が好ましい。ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールの含有量が95重量
%を越えると、該エラストマーの融点が低くなりすぎる
ため、乾熱処理、湿熱処理時の弾性的性能が急激に低下
し耐久性の劣る弾性繊維となってしまうことがある。ま
た、30重量%未満では伸長率が大きいときの弾性的性
質に劣る弾性繊維しか得られない場合がある。ポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール成分の含有量は、より好
ましくはポリエステルエラストマーに対して50〜90
重量%の範囲である。
【0064】ところで、上記式(1)-3及び(1)-4で表され
る上記構成単位(C)をハードセグメントとするポリエ
ステルエラストマーは、ポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール成分のモル数をcとするとき、ポリエステルエ
ラストマーを構成するジオール成分が下記式(1)-6
る上記構成単位(C)をハードセグメントとするポリエ
ステルエラストマーは、ポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール成分のモル数をcとするとき、ポリエステルエ
ラストマーを構成するジオール成分が下記式(1)-6
【0065】
【数10】 0.05<a/(a+b+c)<0.6 ・・・(1)-6 ここで、a及びbの定義は上記式(1)-3及び(1)-4に同じ
である、の関係を満たすものを好ましく用いることがで
きる。a/(a+b+c)が0.6以上の場合、ポリエ
ステルエラストマー中に高融点の結晶を含むため溶融成
形性が低下し、0.05以下では繊維の結晶性が低下し
溶融成形時の固化が遅くなりやすい。
である、の関係を満たすものを好ましく用いることがで
きる。a/(a+b+c)が0.6以上の場合、ポリエ
ステルエラストマー中に高融点の結晶を含むため溶融成
形性が低下し、0.05以下では繊維の結晶性が低下し
溶融成形時の固化が遅くなりやすい。
【0066】本発明に用いられるポリエステルエラスト
マーの固有粘度(IV)(測定溶媒:フェノール/1,
1,2,2−テトラクロロエタン=4/6(重量比)、
測定温度:35℃)は、0.5〜13.0であること
が、弾性性能向上の面で好ましい。IVが0.5未満の
場合には、充分な伸度及び/又は強度が得られず弾性性
能の劣るものとなり易い。また、IVが13.0を越え
ると溶融粘度が高く成形性に劣る。さらに好ましくは、
IVは1.0〜12.0である。
マーの固有粘度(IV)(測定溶媒:フェノール/1,
1,2,2−テトラクロロエタン=4/6(重量比)、
測定温度:35℃)は、0.5〜13.0であること
が、弾性性能向上の面で好ましい。IVが0.5未満の
場合には、充分な伸度及び/又は強度が得られず弾性性
能の劣るものとなり易い。また、IVが13.0を越え
ると溶融粘度が高く成形性に劣る。さらに好ましくは、
IVは1.0〜12.0である。
【0067】本発明に用いられるポリエステルエラスト
マーは、融点の測定、元素分析、赤外吸収スペクトル
(IR)、核磁気共鳴スペクトル(NMR)分析等によ
って同定することができる。
マーは、融点の測定、元素分析、赤外吸収スペクトル
(IR)、核磁気共鳴スペクトル(NMR)分析等によ
って同定することができる。
【0068】本発明におけるポリエステルエラストマー
の製造方法としては、例えばハードセグメントを構成す
る芳香族ポリエステル成分である、テレフタル酸ジメチ
ル等の芳香族ジカルボン酸エステル誘導体と、例えば上
記式(1)-1で表される成分を誘導するジオール化合物
と、ソフトセグメントを構成するための成分であるポリ
(アルキレンオキシド)グリコールとを用いて、従来公
知の溶融重合法により重合反応させる方法を採用するこ
とができる。また、芳香族ジカルボン酸のジグリコール
エステルとのエステル交換反応や、芳香族ジカルボン酸
と低沸点のジオールとエステル化反応によって低沸点ジ
オールを留去する方法も採用することができる。
の製造方法としては、例えばハードセグメントを構成す
る芳香族ポリエステル成分である、テレフタル酸ジメチ
ル等の芳香族ジカルボン酸エステル誘導体と、例えば上
記式(1)-1で表される成分を誘導するジオール化合物
と、ソフトセグメントを構成するための成分であるポリ
(アルキレンオキシド)グリコールとを用いて、従来公
知の溶融重合法により重合反応させる方法を採用するこ
とができる。また、芳香族ジカルボン酸のジグリコール
エステルとのエステル交換反応や、芳香族ジカルボン酸
と低沸点のジオールとエステル化反応によって低沸点ジ
オールを留去する方法も採用することができる。
【0069】さらに具体的には、上記の各原料を反応容
器に入れ、触媒の存在下または不存在下でエステル交換
反応あるいはエステル化反応を行い、さらに触媒の存在
下高真空で重縮合を行って所望の重合度まで上げる方法
を用いることができる。
器に入れ、触媒の存在下または不存在下でエステル交換
反応あるいはエステル化反応を行い、さらに触媒の存在
下高真空で重縮合を行って所望の重合度まで上げる方法
を用いることができる。
【0070】上記重縮合触媒としては、チタン、ニオ
ブ、ゲルマニウム、アンチモンなどの化合物を用いるこ
とができる。
ブ、ゲルマニウム、アンチモンなどの化合物を用いるこ
とができる。
【0071】以上に説明したポリエステルエラストマー
は、常法により溶融紡糸及び溶融成型加工できる。この
際、一般の熱可塑性重合体の溶融紡糸法及び溶融成型加
工法に準じて繊維、フィルム、その他の形状の成形品に
することができる。また、通常のポリエステルと同様
に、成型加工条件を任意に設定できる。すなわち、上記
ポリエステルエラストマーは、繊維、フィルム、成型品
などに容易に加工、成形ができるため、種々の形状での
利用が可能であり、その工業的意義は極めて大きい。特
に繊維として利用する場合、常法の溶融紡糸法により優
れた弾性回復性能を有する。
は、常法により溶融紡糸及び溶融成型加工できる。この
際、一般の熱可塑性重合体の溶融紡糸法及び溶融成型加
工法に準じて繊維、フィルム、その他の形状の成形品に
することができる。また、通常のポリエステルと同様
に、成型加工条件を任意に設定できる。すなわち、上記
ポリエステルエラストマーは、繊維、フィルム、成型品
などに容易に加工、成形ができるため、種々の形状での
利用が可能であり、その工業的意義は極めて大きい。特
に繊維として利用する場合、常法の溶融紡糸法により優
れた弾性回復性能を有する。
【0072】本発明のポリエステルエラストマー弾性繊
維の製造条件は、下記のごとく例示される。すなわち、
このポリマーを、該ポリマーの(融点(mp)+10)
℃以上(mp+80)℃以下、好ましくは(mp+1
0)℃以上(mp+60)℃以下で溶融し、紡糸ノズル
から押し出し巻き取ることにより未延伸繊維に成形す
る。このとき紡糸ドラフトは5倍以上、好ましくは20
倍以上とする。
維の製造条件は、下記のごとく例示される。すなわち、
このポリマーを、該ポリマーの(融点(mp)+10)
℃以上(mp+80)℃以下、好ましくは(mp+1
0)℃以上(mp+60)℃以下で溶融し、紡糸ノズル
から押し出し巻き取ることにより未延伸繊維に成形す
る。このとき紡糸ドラフトは5倍以上、好ましくは20
倍以上とする。
【0073】このようにして得られた未延伸(as−s
pun)繊維は既に良好な弾性回復特性を示し、そのま
まで弾性繊維として用いることができるが、未延伸糸に
延伸及び/又は熱処理を施すことが弾性特性及び破断強
度を改良するために好ましい。
pun)繊維は既に良好な弾性回復特性を示し、そのま
まで弾性繊維として用いることができるが、未延伸糸に
延伸及び/又は熱処理を施すことが弾性特性及び破断強
度を改良するために好ましい。
【0074】例えば、前記Rが上記式(1)-1で表される
構成単位であるポリエステルエラストマーと、前記Rが
上記式(1)-3及び(1)-4で表される構成単位であるポリエ
ステルエラストマーは、得られた未延伸(as−spu
n)糸を1.3倍以上に延伸した後、40℃以上で熱処
理を施すことにより、非常に優れた伸長回復率と400
%残留伸度を有する弾性繊維となる。
構成単位であるポリエステルエラストマーと、前記Rが
上記式(1)-3及び(1)-4で表される構成単位であるポリエ
ステルエラストマーは、得られた未延伸(as−spu
n)糸を1.3倍以上に延伸した後、40℃以上で熱処
理を施すことにより、非常に優れた伸長回復率と400
%残留伸度を有する弾性繊維となる。
【0075】この際の延伸倍率は1.3倍以上、破断延
伸倍率未満である。延伸倍率は、大きいほど繊維物性が
良好であり、好ましくは1.5倍以上破断延伸倍率未満
である。また、延伸温度は室温以上、好ましくは40℃
以上(融点−5)℃以下である。
伸倍率未満である。延伸倍率は、大きいほど繊維物性が
良好であり、好ましくは1.5倍以上破断延伸倍率未満
である。また、延伸温度は室温以上、好ましくは40℃
以上(融点−5)℃以下である。
【0076】本発明における好ましい熱処理は、収縮率
5%以上、その処理温度における最大収縮率以下での収
縮処理である。ここでいう収縮率は収縮処理前の糸の長
さをLa、収縮処理後の糸の長さをLbとすると下記式
(2)により定義される。
5%以上、その処理温度における最大収縮率以下での収
縮処理である。ここでいう収縮率は収縮処理前の糸の長
さをLa、収縮処理後の糸の長さをLbとすると下記式
(2)により定義される。
【0077】
【数11】 収縮率 = (1−Lb/La)×100 (%) (2)
【0078】この熱処理は、ある温度における最大収縮
率での処理と、最大収縮率未満での熱処理の2つの場合
がある。前者では、繊維はほぼ自由収縮となり、実質的
に無緊張状態で処理される。後者は糸に一定の張力がか
かった状態での処理となる。
率での処理と、最大収縮率未満での熱処理の2つの場合
がある。前者では、繊維はほぼ自由収縮となり、実質的
に無緊張状態で処理される。後者は糸に一定の張力がか
かった状態での処理となる。
【0079】熱処理温度は40℃以上とすることによ
り、より優れた弾性回復特性を有する繊維が得られる。
また、該温度の上限は該エラストマーの融点未満であ
る。収縮熱処理温度は延伸処理温度以上(該エラストマ
ーの融点−5)℃未満が好ましい。
り、より優れた弾性回復特性を有する繊維が得られる。
また、該温度の上限は該エラストマーの融点未満であ
る。収縮熱処理温度は延伸処理温度以上(該エラストマ
ーの融点−5)℃未満が好ましい。
【0080】本発明に用いられるポリエステルエラスト
マーには、必要に応じて、適宜他の熱可塑性ポリマー、
熱安定剤、光安定剤、艶消剤、顔料、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、離型剤、核剤、充填
剤、伸度向上剤、鎖延長剤等を添加することができる。
マーには、必要に応じて、適宜他の熱可塑性ポリマー、
熱安定剤、光安定剤、艶消剤、顔料、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、離型剤、核剤、充填
剤、伸度向上剤、鎖延長剤等を添加することができる。
【0081】特に熱安定剤としては、ヒンダードフェノ
ール系、アミン系、イオウ系、リン系、カルボジイミド
系、イミド系、アミド等系が挙げられ、ヒンダードフェ
ノール系、アミン系、イオウ系が好ましく用いられる。
ール系、アミン系、イオウ系、リン系、カルボジイミド
系、イミド系、アミド等系が挙げられ、ヒンダードフェ
ノール系、アミン系、イオウ系が好ましく用いられる。
【0082】熱安定剤の添加量は、ポリエステルエラス
トマーに対し、5重量%以下、好ましくは0.01〜5
重量%である。
トマーに対し、5重量%以下、好ましくは0.01〜5
重量%である。
【0083】また、上記ポリエステルエラストマーに
は、ポリエステル等の他の熱可塑性ポリマーを改質剤と
して少量、例えば20重量%以下、好ましくは10重量
%以下の割合で、混合して用いることができる。他の熱
可塑性ポリマーとしては、ポリエステル、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリスチレンを例示することができ
る。
は、ポリエステル等の他の熱可塑性ポリマーを改質剤と
して少量、例えば20重量%以下、好ましくは10重量
%以下の割合で、混合して用いることができる。他の熱
可塑性ポリマーとしては、ポリエステル、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリスチレンを例示することができ
る。
【0084】本発明に用いられるポリエステルエラスト
マーは、溶融紡糸による繊維形成性に優れ、繊維にした
ときに、400%伸長後の残留伸度が100%以下であ
り、弾性回復特性が良好である。さらに、該繊維は、好
ましくは400%伸長後の残留伸度が50%以下である
とき、従来のポリエステルエラストマーにない格段に優
れた弾性特性を有し、衣料用途等に極めて有用である。
マーは、溶融紡糸による繊維形成性に優れ、繊維にした
ときに、400%伸長後の残留伸度が100%以下であ
り、弾性回復特性が良好である。さらに、該繊維は、好
ましくは400%伸長後の残留伸度が50%以下である
とき、従来のポリエステルエラストマーにない格段に優
れた弾性特性を有し、衣料用途等に極めて有用である。
【0085】また、上記ポリエステルエラストマー繊維
は延伸倍率を選定して破断強度が0.5g/de以上と
したものが好ましい。強度は大きいほど好ましいが、強
度の上限は実用的には5g/deである。
は延伸倍率を選定して破断強度が0.5g/de以上と
したものが好ましい。強度は大きいほど好ましいが、強
度の上限は実用的には5g/deである。
【0086】本発明のポリエステルエラストマー弾性繊
維は、他の繊維との混繊、あるいは他の繊維とのカバリ
ングヤーン等として組み合わせて用いることができる。
特に、ポリエステル繊維と用いる場合、該ポリエステル
の染色条件でポリエステルエラストマー弾性繊維を染色
することができるので好ましい。
維は、他の繊維との混繊、あるいは他の繊維とのカバリ
ングヤーン等として組み合わせて用いることができる。
特に、ポリエステル繊維と用いる場合、該ポリエステル
の染色条件でポリエステルエラストマー弾性繊維を染色
することができるので好ましい。
【0087】
【発明の効果】本発明のポリエステルエラストマー弾性
繊維は、溶融重合、溶融紡糸が可能でありながら、高結
晶性すなわち、高い分子間凝集力を有する芳香族ポリエ
ステルをハードセグメントとして用いることにより、ウ
レタン系の弾性体に匹敵する高弾性回復性を可能にし
た。特に、得られた未延伸糸を1.3倍以上に延伸した
後、40℃以上にて収縮熱処理を施すことにより、40
0%伸長後の残留伸度が100%以下である高弾性な繊
維を得ることができる。
繊維は、溶融重合、溶融紡糸が可能でありながら、高結
晶性すなわち、高い分子間凝集力を有する芳香族ポリエ
ステルをハードセグメントとして用いることにより、ウ
レタン系の弾性体に匹敵する高弾性回復性を可能にし
た。特に、得られた未延伸糸を1.3倍以上に延伸した
後、40℃以上にて収縮熱処理を施すことにより、40
0%伸長後の残留伸度が100%以下である高弾性な繊
維を得ることができる。
【0088】特に、上記式(1)-3及び(1)-4で表される構
成単位を有するポリエステルエラストマーにおいては、
ハードセグメントが格段に高い結晶性を示すが、これは
芳香族ジカルボン酸成分とp-ベンゼンジエタノール成分
を同時に用いることに起因する。しかしながら、この両
者のみからなるポリマーは高融点のため、重合時ないし
固化時に高融点結晶が析出し重合性、成型性および繊維
化後の弾性特性を低下させる原因となる。酸成分に脂肪
族ジカルボン酸を併用することでこの高融点結晶の析出
を防止する方法(特公昭47−45198号公報)では
ポリマーの結晶性が低下するので、多量のp-ベンゼンジ
エタノールを用いることが必要となる。このようにハー
ドセグメントを大量に用いることは弾性体の内部摩擦を
上げる方向であり、弾性特性の改善のためには一般には
好ましくない。
成単位を有するポリエステルエラストマーにおいては、
ハードセグメントが格段に高い結晶性を示すが、これは
芳香族ジカルボン酸成分とp-ベンゼンジエタノール成分
を同時に用いることに起因する。しかしながら、この両
者のみからなるポリマーは高融点のため、重合時ないし
固化時に高融点結晶が析出し重合性、成型性および繊維
化後の弾性特性を低下させる原因となる。酸成分に脂肪
族ジカルボン酸を併用することでこの高融点結晶の析出
を防止する方法(特公昭47−45198号公報)では
ポリマーの結晶性が低下するので、多量のp-ベンゼンジ
エタノールを用いることが必要となる。このようにハー
ドセグメントを大量に用いることは弾性体の内部摩擦を
上げる方向であり、弾性特性の改善のためには一般には
好ましくない。
【0089】ハードセグメントとして上記式(1)-3及び
(1)-4で表される構成単位(C)を有する芳香族ポリエ
ステル成分は、芳香族ジカルボン酸成分とp-ベンゼンジ
エタノール成分と同時に、さらにアルキレングリコール
成分を用い、かつジオール成分に関し特定の組成範囲と
することによって、ポリエステルエラストマーの結晶性
を低下させることなく高融点結晶の析出を防止しうるこ
とを見い出したものである。従って本発明のポリエステ
ルエラストマーは少量のp-ベンゼンジエタノール成分の
使用で高結晶のハードセグメントを構成することが可能
であり、ハードセグメントのポリエステルエラストマー
に占める割合を低く抑えることができる。このことは弾
性繊維の弾性特性を飛躍的に改善するとともに、高価な
p-ベンゼンジエタノールの使用量が少ないことから経済
効果も併せて期待できる。
(1)-4で表される構成単位(C)を有する芳香族ポリエ
ステル成分は、芳香族ジカルボン酸成分とp-ベンゼンジ
エタノール成分と同時に、さらにアルキレングリコール
成分を用い、かつジオール成分に関し特定の組成範囲と
することによって、ポリエステルエラストマーの結晶性
を低下させることなく高融点結晶の析出を防止しうるこ
とを見い出したものである。従って本発明のポリエステ
ルエラストマーは少量のp-ベンゼンジエタノール成分の
使用で高結晶のハードセグメントを構成することが可能
であり、ハードセグメントのポリエステルエラストマー
に占める割合を低く抑えることができる。このことは弾
性繊維の弾性特性を飛躍的に改善するとともに、高価な
p-ベンゼンジエタノールの使用量が少ないことから経済
効果も併せて期待できる。
【0090】本発明のポリエステルエラストマーは優れ
た弾性特性、耐薬品性、熱固定性及び溶融成型性を有す
る素材であり、繊維、フィルム、その他の成型品に広く
用いることができる。特に繊維とした場合は優れた成型
性と弾性回復率を有し、水着等のスポーツ分野、ストッ
キング等の各種衣料用途等に有用である。
た弾性特性、耐薬品性、熱固定性及び溶融成型性を有す
る素材であり、繊維、フィルム、その他の成型品に広く
用いることができる。特に繊維とした場合は優れた成型
性と弾性回復率を有し、水着等のスポーツ分野、ストッ
キング等の各種衣料用途等に有用である。
【0091】
【実施例】以下実施例を上げて、本発明を具体的に説明
するが、本発明は実施例によりなんら限定されるもので
はない。なお、繊維の物性評価は、25℃/相対湿度6
5%の条件下で行なった。
するが、本発明は実施例によりなんら限定されるもので
はない。なお、繊維の物性評価は、25℃/相対湿度6
5%の条件下で行なった。
【0092】(1)ポリエステルエラストマーの固有粘
度はフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン
混合溶媒(重量比4/6)を用い、濃度12mg/m
l、温度35℃で測定した。
度はフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン
混合溶媒(重量比4/6)を用い、濃度12mg/m
l、温度35℃で測定した。
【0093】(2)融点はDSCを用い、50℃/分の
昇温速度で測定した。
昇温速度で測定した。
【0094】(3)ポリマー中のジオールの組成比は、
プロトンNMR測定から求まる各ジオールそれぞれの脂
肪族水素に由来するピークの積分強度比から求めた。
プロトンNMR測定から求まる各ジオールそれぞれの脂
肪族水素に由来するピークの積分強度比から求めた。
【0095】(4)弾性繊維のx%伸長回復率(A法)
は、25℃において引っ張り試験機を用いて長さ10c
mの試料をヘッドスピード50cm/分(500%/
分)でx%伸長し、伸長した状態で10分間放置した
後、応力を解除して10分間放置した後の長さBと伸長
前の長さA(10cm)から次式で計算した。
は、25℃において引っ張り試験機を用いて長さ10c
mの試料をヘッドスピード50cm/分(500%/
分)でx%伸長し、伸長した状態で10分間放置した
後、応力を解除して10分間放置した後の長さBと伸長
前の長さA(10cm)から次式で計算した。
【0096】
【数12】(2A−B)/A×100(%)
【0097】(5)弾性繊維のx%伸長回復率(B法)
は、25℃において引っ張り試験機を用いて、長さ10
cmの試料をヘッドスピード50cm/分(500%/
分)でx%伸長し、伸長を保持することなくすぐに同ヘ
ッドスピードでチャックを元の位置まで戻していき、そ
の応力が零となった時の試料長Lcmから、次式により
計算した。
は、25℃において引っ張り試験機を用いて、長さ10
cmの試料をヘッドスピード50cm/分(500%/
分)でx%伸長し、伸長を保持することなくすぐに同ヘ
ッドスピードでチャックを元の位置まで戻していき、そ
の応力が零となった時の試料長Lcmから、次式により
計算した。
【0098】
【数13】 [x−(L−10)×10]/x}×100(%)
【0099】(6)x%残留伸度は、テンシロン引っ張
り試験機を用いて、長さ10cmの試料をヘッドスピー
ド50cm/分(500%/分)でx%伸長し、すぐに
同ヘッドスピードでチャックを元の位置まで戻し、さら
に再び同ヘッドスピードで伸長したとき応力がかかりは
じめる時の試料長Lcmを測定し、次式により算出し
た。
り試験機を用いて、長さ10cmの試料をヘッドスピー
ド50cm/分(500%/分)でx%伸長し、すぐに
同ヘッドスピードでチャックを元の位置まで戻し、さら
に再び同ヘッドスピードで伸長したとき応力がかかりは
じめる時の試料長Lcmを測定し、次式により算出し
た。
【0100】
【数14】[(L−10)/10]×100(%)
【0101】(7)破断強度及び伸度は、テンシロン引
っ張り試験機を用いて、長さ2.5cmの試料をヘッド
スピード50cm/分で測定した。
っ張り試験機を用いて、長さ2.5cmの試料をヘッド
スピード50cm/分で測定した。
【0102】[実施例1]攪拌装置および真空留出系を
備えた反応器に、ビス(2―ヒドロキシエチル)テレフ
タレート5.06g(0.020mol)、下記式
備えた反応器に、ビス(2―ヒドロキシエチル)テレフ
タレート5.06g(0.020mol)、下記式
【0103】
【化23】
【0104】で表される4,4′―ビス(3―ヒドロキ
シプロポキシ)ビフェニル3.02g(0.010mo
l)、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(保
土谷化学製、数平均分子量2000)20.00g、テ
トラブチルチタネート2.04mg(0.0076mm
ol)を仕込み、常圧下窒素気流中240℃で30分、
20mmHgで15分、0.3mmHgで60分間重合
を行った。得られた重合体は固有粘度2.7、融点19
0℃であった。この重合体を210℃で溶融し、巻取速
度5m/分で紡糸して得られた未延伸弾性糸は100d
e、破断強度0.25g/deであった。この未延伸弾
性糸の伸長回復率(B法)を表1に示す。なお、かかる
重合体中に含まれるポリ(テトラメチレンオキシド)グ
リコール成分は78重量%である。
シプロポキシ)ビフェニル3.02g(0.010mo
l)、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(保
土谷化学製、数平均分子量2000)20.00g、テ
トラブチルチタネート2.04mg(0.0076mm
ol)を仕込み、常圧下窒素気流中240℃で30分、
20mmHgで15分、0.3mmHgで60分間重合
を行った。得られた重合体は固有粘度2.7、融点19
0℃であった。この重合体を210℃で溶融し、巻取速
度5m/分で紡糸して得られた未延伸弾性糸は100d
e、破断強度0.25g/deであった。この未延伸弾
性糸の伸長回復率(B法)を表1に示す。なお、かかる
重合体中に含まれるポリ(テトラメチレンオキシド)グ
リコール成分は78重量%である。
【0105】なお、重合時の留出モノマーから求めたポ
リマー中の4,4′―ビス(3―ヒドロキシプロポキ
シ)ビフェニル成分とエチレングリコール成分のモル比
は98:2であった。
リマー中の4,4′―ビス(3―ヒドロキシプロポキ
シ)ビフェニル成分とエチレングリコール成分のモル比
は98:2であった。
【0106】[実施例2]撹拌装置及び真空留出系を備
えた反応器に、ビス(2―ヒドロキシエチル)テレフタ
レート5.34g(0.021mol)、下記式
えた反応器に、ビス(2―ヒドロキシエチル)テレフタ
レート5.34g(0.021mol)、下記式
【0107】
【化24】
【0108】で表される1,2―ビス[4―(2―ヒド
ロキシエチル)フェノキシ]エタン3.32g(0.0
11mol)、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコ
ール(保土谷化学製、数平均分子量2000)20.0
0g、テトラブチルチタネート2.04mg(0.00
76mmol)を仕込み、常圧下窒素気流中240℃で
30分間、20mmHgで15分間、0.3mmHgで
60分間重合を行った。得られた重合体は固有粘度3.
5、融点200℃であった。この重合体を220℃で溶
融し、巻取速度5m/分で紡糸して得られた未延伸弾性
糸は100de、破断強度0.25g/deであった。
この未延伸弾性糸の伸長回復率(B法)を後掲の表1に
示す。なお、かかる重合体の組成は、テレフタル酸成分
10.6重量%、1,2―ビス[4―(2―ヒドロキシ
エチル)フェノキシエタン成分12.7重量%、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール成分76.7重
量%からなるエラストマーである。
ロキシエチル)フェノキシ]エタン3.32g(0.0
11mol)、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコ
ール(保土谷化学製、数平均分子量2000)20.0
0g、テトラブチルチタネート2.04mg(0.00
76mmol)を仕込み、常圧下窒素気流中240℃で
30分間、20mmHgで15分間、0.3mmHgで
60分間重合を行った。得られた重合体は固有粘度3.
5、融点200℃であった。この重合体を220℃で溶
融し、巻取速度5m/分で紡糸して得られた未延伸弾性
糸は100de、破断強度0.25g/deであった。
この未延伸弾性糸の伸長回復率(B法)を後掲の表1に
示す。なお、かかる重合体の組成は、テレフタル酸成分
10.6重量%、1,2―ビス[4―(2―ヒドロキシ
エチル)フェノキシエタン成分12.7重量%、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール成分76.7重
量%からなるエラストマーである。
【0109】なお、重合時の留出モノマーから求めたポ
リマー中の1,2―ビス[4―(2―ヒドロキシエチ
ル)フェノキシ]エタン成分とエチレングリコール成分
のモル比は98:2であった。
リマー中の1,2―ビス[4―(2―ヒドロキシエチ
ル)フェノキシ]エタン成分とエチレングリコール成分
のモル比は98:2であった。
【0110】[実施例3]撹拌装置及び真空留出系を備
えた反応器に、2,6―ナフタレンジカルボン酸ジメチ
ルエステル4.148g(0.017mol)、1,2
―ビス[4―(2―ヒドロキシエチル)フェノキシ]エ
タン2.093g(0.07mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土谷化学製、数平均分
子量2000)20g、エチレングリコール1.054
g(0.017mol)、テトラブチルチタネート1.
734mg(0.0051mmol)を仕込み、常圧下
窒素気流中190℃で30分エステル交換を行った後、
240℃まで昇温し、常圧下で30分、20mmHgで
15分、3mmHgで60分重合を行った。得られた重
合体は固有粘度6.1、融点207℃であった。この重
合体を235℃で溶融し、巻取速度5m/分で紡糸して
得られた未延伸弾性糸の伸長回復率(B法)を後掲の表
1に示す。
えた反応器に、2,6―ナフタレンジカルボン酸ジメチ
ルエステル4.148g(0.017mol)、1,2
―ビス[4―(2―ヒドロキシエチル)フェノキシ]エ
タン2.093g(0.07mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土谷化学製、数平均分
子量2000)20g、エチレングリコール1.054
g(0.017mol)、テトラブチルチタネート1.
734mg(0.0051mmol)を仕込み、常圧下
窒素気流中190℃で30分エステル交換を行った後、
240℃まで昇温し、常圧下で30分、20mmHgで
15分、3mmHgで60分重合を行った。得られた重
合体は固有粘度6.1、融点207℃であった。この重
合体を235℃で溶融し、巻取速度5m/分で紡糸して
得られた未延伸弾性糸の伸長回復率(B法)を後掲の表
1に示す。
【0111】なお、重合時の留出モノマーから求めたポ
リマー中の前記化合物(II)とエチレングリコールとの
モル比は、99:1であり、かかる未延伸弾性糸は10
0de、破断強度0.44g/de、伸度1322%で
あった。
リマー中の前記化合物(II)とエチレングリコールとの
モル比は、99:1であり、かかる未延伸弾性糸は10
0de、破断強度0.44g/de、伸度1322%で
あった。
【0112】[比較例1]テレフタル酸ジメチル18.
53g(0.096mol)、テトラメチレングリコー
ル12.87g(0.143mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土谷化学製、数平均分
子量2000)36.6g、テトラブチルチタネート
9.7mg(0.0285mol)を用い、反応初期に
220℃で90分間エステル交換反応を行った以外は実
施例1と同様に重合を行った。得られた重合体は固有粘
度2.4、融点185℃であった。この重合体を210
℃で溶融し、巻取速度5m/分で紡糸して得られた未延
伸弾性糸の伸長回復率(B法)を表1に示す。
53g(0.096mol)、テトラメチレングリコー
ル12.87g(0.143mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土谷化学製、数平均分
子量2000)36.6g、テトラブチルチタネート
9.7mg(0.0285mol)を用い、反応初期に
220℃で90分間エステル交換反応を行った以外は実
施例1と同様に重合を行った。得られた重合体は固有粘
度2.4、融点185℃であった。この重合体を210
℃で溶融し、巻取速度5m/分で紡糸して得られた未延
伸弾性糸の伸長回復率(B法)を表1に示す。
【0113】
【表1】
【0114】[実施例4]攪拌機及び真空流出系を備え
た反応器に、テレフタル酸ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)エステル6.604g(0.026mol)、p−
ベンゼンジエタノール2.158g(0.013mo
l)、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(保
土ヶ谷化学製、数平均分子量2000)20.00g、
テトラブチルチタネート2.65mg(0.0078m
mol)を仕込み、常圧下窒素気流中、240℃常圧下
で30分、20mmHgで30分、0.3mmHgで6
0分重合を行った。重合終了時に熱安定剤としてヒンダ
ードフェノール系化合物をポリマーに対して0.2重量
%添加した。得られたポリマーは、前記式(1)におけ
るRが前記式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマー
で、固有粘度3.8、融点193℃であり、a/(a+
b+c)=0.45、b/a=0.30であった。
た反応器に、テレフタル酸ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)エステル6.604g(0.026mol)、p−
ベンゼンジエタノール2.158g(0.013mo
l)、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(保
土ヶ谷化学製、数平均分子量2000)20.00g、
テトラブチルチタネート2.65mg(0.0078m
mol)を仕込み、常圧下窒素気流中、240℃常圧下
で30分、20mmHgで30分、0.3mmHgで6
0分重合を行った。重合終了時に熱安定剤としてヒンダ
ードフェノール系化合物をポリマーに対して0.2重量
%添加した。得られたポリマーは、前記式(1)におけ
るRが前記式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマー
で、固有粘度3.8、融点193℃であり、a/(a+
b+c)=0.45、b/a=0.30であった。
【0115】このエラストマーを230℃で溶融し、紡
糸口金(孔径0.3mm、L/D2.33)を用いて吐出量
0.062g/分、巻取速度5m/分で紡糸し未延伸弾
性繊維(未延伸糸)を得た。得られた未延伸糸を40℃
で9倍延伸した後、130℃で収縮熱処理(前記式
(2)で求めた収縮率:56%)を施し弾性繊維を得
た。得られた処理糸のA法100%伸長回復率、B法20
0%伸長回復率及びB法400%伸長回復率を表2に示
す。
糸口金(孔径0.3mm、L/D2.33)を用いて吐出量
0.062g/分、巻取速度5m/分で紡糸し未延伸弾
性繊維(未延伸糸)を得た。得られた未延伸糸を40℃
で9倍延伸した後、130℃で収縮熱処理(前記式
(2)で求めた収縮率:56%)を施し弾性繊維を得
た。得られた処理糸のA法100%伸長回復率、B法20
0%伸長回復率及びB法400%伸長回復率を表2に示
す。
【0116】なお、かかる処理糸は34de,破断強度
0.73g/de,伸度750%であった。
0.73g/de,伸度750%であった。
【0117】[実施例5]重合仕込み組成が、テレフタ
ル酸ビス(2−ヒドロキシエチル)エステル6.096
g(0.024mol)、p−ベンゼンジエタノール
2.324g(0.014mol)、ポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均分
子量2000)20.00g、テトラブチルチタネート
2.45mg(0.0072mmol)であることを除
いて実施例1と全く同様に重合・紡糸及び糸処理を行っ
た。得られたポリマーは前記式(1)におけるRが前記
式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマーで、固有粘度
3.7、融点187℃であり、a/(a+b+c)=
0.48、b/a=0.18であった。
ル酸ビス(2−ヒドロキシエチル)エステル6.096
g(0.024mol)、p−ベンゼンジエタノール
2.324g(0.014mol)、ポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均分
子量2000)20.00g、テトラブチルチタネート
2.45mg(0.0072mmol)であることを除
いて実施例1と全く同様に重合・紡糸及び糸処理を行っ
た。得られたポリマーは前記式(1)におけるRが前記
式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマーで、固有粘度
3.7、融点187℃であり、a/(a+b+c)=
0.48、b/a=0.18であった。
【0118】得られた処理糸のA法100%伸長回復
率、B法200%伸長回復率及びB法400%伸長回復率
を表2に示す。
率、B法200%伸長回復率及びB法400%伸長回復率
を表2に示す。
【0119】なお、かかる処理糸は33de,破断強度
0.65g/de,伸度970%であった。
0.65g/de,伸度970%であった。
【0120】[実施例6]重合仕込み組成が、2,6−
ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル4.392g
(0.018mol)、p−ベンゼンジエタノール1.
328g(0.008mol)、ポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均分子量
2000)20.00g、エチレングリコール1.11
6g(0.018mol)、テトラブチルチタネート
1.84mg(0.0054mmol)であること、及
び重合初期に220℃で30分エステル交換反応を行っ
たことを除いて、実施例1と全く同様に重合・紡糸及び
糸処理を行った。得られたポリマーは、前記式(1)に
おけるRが前記式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマ
ーで、固有粘度3.7、融点185℃であり、a/(a
+b+c)=0.31、b/a=0.18であった。
ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル4.392g
(0.018mol)、p−ベンゼンジエタノール1.
328g(0.008mol)、ポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均分子量
2000)20.00g、エチレングリコール1.11
6g(0.018mol)、テトラブチルチタネート
1.84mg(0.0054mmol)であること、及
び重合初期に220℃で30分エステル交換反応を行っ
たことを除いて、実施例1と全く同様に重合・紡糸及び
糸処理を行った。得られたポリマーは、前記式(1)に
おけるRが前記式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマ
ーで、固有粘度3.7、融点185℃であり、a/(a
+b+c)=0.31、b/a=0.18であった。
【0121】得られた処理糸のA法100%伸長回復
率、B法200%伸長回復率及びB法400%伸長回復率
を表2に示す。
率、B法200%伸長回復率及びB法400%伸長回復率
を表2に示す。
【0122】なお、かかる処理糸は34de,破断強度
0.63g/de,伸度900%であった。
0.63g/de,伸度900%であった。
【0123】
【表2】
【0124】[実施例7]攪拌機及び真空流出系を備え
た反応器に、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル
エステル63.44g(0.260mol)、下記式
た反応器に、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル
エステル63.44g(0.260mol)、下記式
【0125】
【化25】
【0126】で表される1,2−ビス[4−(2−ヒド
ロキシエチル)フェノキシ]エタン32.000g
(0.106mol)、ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均分子量197
9)299.6g、エチレングリコール32.20g
(0.520mol)、テトラブチルチタネート26.
5mg(0.0779mmol)を仕込み、常圧下窒素
気流中200℃で60分エステル交換反応を行った後、
240℃まで昇温し、常圧下で30分、20mmHgで
30分、0.3mmHgで120分重合を行った。得ら
れたエラストマーは、前記式(1)におけるRが前記式
(1)-1(pが2で、m及びnがともに0)で表されるポ
リマーで、固有粘度11.5、融点188℃であった。
ロキシエチル)フェノキシ]エタン32.000g
(0.106mol)、ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均分子量197
9)299.6g、エチレングリコール32.20g
(0.520mol)、テトラブチルチタネート26.
5mg(0.0779mmol)を仕込み、常圧下窒素
気流中200℃で60分エステル交換反応を行った後、
240℃まで昇温し、常圧下で30分、20mmHgで
30分、0.3mmHgで120分重合を行った。得ら
れたエラストマーは、前記式(1)におけるRが前記式
(1)-1(pが2で、m及びnがともに0)で表されるポ
リマーで、固有粘度11.5、融点188℃であった。
【0127】このエラストマーを240℃で溶融し、紡
糸口金(孔径0.6mm、L / D2.0)を用いて吐出
量1.0g/分、巻取速度70m/分で紡糸し、得られ
た未延伸弾性繊維を40℃で3.8倍延伸した後、13
0℃で収縮熱処理(収縮率:62%)を施し、巻き取っ
た。得られた弾性繊維の100%伸長回復率、200%
伸長回復率,400%残留伸度及び破断強度を表3に示
す。
糸口金(孔径0.6mm、L / D2.0)を用いて吐出
量1.0g/分、巻取速度70m/分で紡糸し、得られ
た未延伸弾性繊維を40℃で3.8倍延伸した後、13
0℃で収縮熱処理(収縮率:62%)を施し、巻き取っ
た。得られた弾性繊維の100%伸長回復率、200%
伸長回復率,400%残留伸度及び破断強度を表3に示
す。
【0128】なお、NMR測定から求めたポリマー中の
1,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキ
シ]エタンとエチレングリコールとのモル比は98:2
であり、かかる弾性繊維は87de,伸度750%であ
った。
1,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキ
シ]エタンとエチレングリコールとのモル比は98:2
であり、かかる弾性繊維は87de,伸度750%であ
った。
【0129】[実施例8]攪拌機及び真空流出系を備え
た反応器に、テレフタル酸ジメチルエステル55.77
g(0.2875mol)、下記式
た反応器に、テレフタル酸ジメチルエステル55.77
g(0.2875mol)、下記式
【0130】
【化26】
【0131】で表される1,4−ベンゼンジエタノール
26.97g(0.1625mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均
分子量1979)247.4g、エチレングリコール2
0.15g(0.325mol)、テトラブチルチタネ
ート29.3mg(0.0862mmol)を仕込み、
常圧下窒素気流中200℃で60分エステル交換反応を
行った後、240℃まで昇温し、常圧下で30分、20
mmHgで30分、0.3mmHgで120分重合を行
った。得られたポリマーは、前記式(1)におけるRが
前記式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマーで、固有
粘度7.0、融点189℃であった。
26.97g(0.1625mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土ヶ谷化学製、数平均
分子量1979)247.4g、エチレングリコール2
0.15g(0.325mol)、テトラブチルチタネ
ート29.3mg(0.0862mmol)を仕込み、
常圧下窒素気流中200℃で60分エステル交換反応を
行った後、240℃まで昇温し、常圧下で30分、20
mmHgで30分、0.3mmHgで120分重合を行
った。得られたポリマーは、前記式(1)におけるRが
前記式(1)-3及び(1)-4で表されるエラストマーで、固有
粘度7.0、融点189℃であった。
【0132】このエラストマーを230℃で溶融し、紡
糸口金(孔径0.6mm、L/D2.0)を用いて吐出量
1.0g/分、巻取速度70m/分で紡糸した。得られ
た未延伸糸は、128de、破断強度0.55g/d
e、伸度750%、200%伸長回復率94%(B
法)、400%残留伸度117%であった。
糸口金(孔径0.6mm、L/D2.0)を用いて吐出量
1.0g/分、巻取速度70m/分で紡糸した。得られ
た未延伸糸は、128de、破断強度0.55g/d
e、伸度750%、200%伸長回復率94%(B
法)、400%残留伸度117%であった。
【0133】この得られた未延伸弾性繊維を40℃で
3.3倍延伸した後、非接触型加熱筒を通して130℃
で収縮熱処理(収縮率:74%)を施し、得られた弾性
繊維の100%伸長回復率、200%伸長回復率、40
0%残留伸度及び破断強度を表3に示す。
3.3倍延伸した後、非接触型加熱筒を通して130℃
で収縮熱処理(収縮率:74%)を施し、得られた弾性
繊維の100%伸長回復率、200%伸長回復率、40
0%残留伸度及び破断強度を表3に示す。
【0134】なお、NMR測定から求めたポリマー中の
1,4−ベンゼンジエタノールとエチレングリコールと
のモル比は87:13であり、かかる弾性繊維は146
de,伸度909%であった。
1,4−ベンゼンジエタノールとエチレングリコールと
のモル比は87:13であり、かかる弾性繊維は146
de,伸度909%であった。
【0135】
【表3】
【0136】[比較例2]テレフタル酸ジメチル18
6.2g(0.960mol)、テトラメチレングリコ
ール128.7g(1.43mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土谷化学製、数平均分
子量2000)366.0g、テトラブチルチタネート
97.9mg(0.285mol)を用い、比較例1と
同様に重合を行った。
6.2g(0.960mol)、テトラメチレングリコ
ール128.7g(1.43mol)、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール(保土谷化学製、数平均分
子量2000)366.0g、テトラブチルチタネート
97.9mg(0.285mol)を用い、比較例1と
同様に重合を行った。
【0137】得られたポリマーは固有粘度4.4、融点
183℃であった。このポリエステルエラストマーを2
30℃で溶融し、紡糸口金(孔径0.6mm、L/D2.
0)を用いて巻取速度225m/分で紡糸した。得られ
た未延伸糸は、39de、破断強度1.0g/de、伸
度790%、200%伸長回復率74%(B法)、40
0%残留伸度219%であった。
183℃であった。このポリエステルエラストマーを2
30℃で溶融し、紡糸口金(孔径0.6mm、L/D2.
0)を用いて巻取速度225m/分で紡糸した。得られ
た未延伸糸は、39de、破断強度1.0g/de、伸
度790%、200%伸長回復率74%(B法)、40
0%残留伸度219%であった。
Claims (23)
- 【請求項1】 芳香族ポリエステル成分をハードセグメ
ントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメント
とするポリエステルエラストマーから主としてなり、4
00%伸長後の残留伸度が100%以下であることを特
徴とするポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項2】 破断強度が0.5g/de以上である請
求項1記載のポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項3】 ハードセグメントの芳香族ポリエステル
成分が、下記式(1)で表される繰り返し単位から主と
してなるポリエステルである、請求項1記載のポリエス
テルエラストマー弾性繊維。 【化1】 上記式(1)において、Arは、その芳香環の水素の一
部又は全部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数6〜20のアリーレン基であ
り、Rは下記(A)、(B)及び(C)よりなる群から
選ばれる少なくとも一種の構成単位; (A)下記式(1)-1 【化2】 ここで、pは2〜4の整数であり、R1 及びR2 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、m及びnはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る、 (B)下記式(1)-2 【化3】 ここで、qは2〜4の整数であり、R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、k及びlはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る、 (C)下記式(1)-3及び(1)-4 【化4】 ここで、R5 は炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン
原子であり、jは0〜4の整数であり、R6 は分子鎖中
にエーテル結合を含んでよい炭素数2〜20のアルキレ
ン基であり、上記a、bはそれぞれ上記式(1)-3及び(1)
-4で表される構成単位のモル数であり、下記式(1)-5 【数1】 0.01<b/a<1.0 ・・・(1)-5 の関係を満たす。 - 【請求項4】 上記式(1)におけるArが、p−フェ
ニレン基、2,6−ナフチレン基及び4,4’−ビフェ
ニリレン基よりなる群から選ばれる、請求項3記載のポ
リエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項5】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコール
成分の含有量が、ポリエステルエラストマーに対して3
0〜95重量%の範囲にある、請求項3記載のポリエス
テルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項6】 ポリエステルエラストマーの固有粘度
(IV)(測定溶媒:フェノール/1,1,2,2−テ
トラクロロエタン=4/6(重量比)、測定温度:35
℃)が0.5〜13.0の範囲にある、請求項3記載の
ポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項7】 上記式(1)において、Arがp−フェ
ニレン基または2,6−ナフチレン基であり、Rが上記
式(1)-1で表される構成単位であり、式(1)-1におけるp
が2であり、かつm及びnがともに0である、請求項3
記載のポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項8】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコール
成分の含有量が、ポリエステルエラストマーに対して5
0〜90重量%の範囲にある、請求項7記載のポリエス
テルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項9】 上記式(1)において、Arがp−フェ
ニレン基または2,6−ナフチレン基であり、Rが上記
式(1)-2で表される構成単位であり、式(1)-2における
qが2であり、かつk及びlがともに0である、請求項
3記載のポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項10】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ル成分の含有量が、ポリエステルエラストマーに対して
50〜90重量%の範囲にある、請求項9記載のポリエ
ステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項11】 上記式(1)において、Arがp−フ
ェニレン基または2,6−ナフチレン基であり、Rが上
記式(1)-3及び(1)-4で表される構成単位であり、式(1)
-3におけるjが0であり、式(1)-4におけるR6 がエチ
レン基であり、かつ上記式(1)-5の関係を満たす、請求
項3記載のポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項12】 ポリエステルエラストマーが、下記式
(1)-6 【数2】 0.05<a/(a+b+c)<0.6 ・・・(1)-6 ここで、cはポリ(アルキレンオキシド)グリコール成
分のモル数であり、a及びbの定義は上記式(1)-3及び
(1)-4に同じである、の関係を満たす、請求項11記載
のポリエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項13】 ハードセグメントの芳香族ポリエステ
ル成分が、下記式(1)で表される繰り返し単位から主
としてなるポリエステルである、請求項2記載のポリエ
ステルエラストマー弾性繊維。 【化5】 上記式(1)において、Arは、その芳香環の水素の一
部又は全部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数6〜20のアリーレン基であ
り、Rは下記(A)、(B)及び(C)よりなる群から
選ばれる少なくとも一種の構成単位; (A)下記式(1)-1 【化6】 ここで、pは2〜4の整数であり、R1 及びR2 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、m及びnはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る、 (B)下記式(1)-2 【化7】 ここで、qは2〜4の整数であり、R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、k及びlはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る、 (C)下記式(1)-3及び(1)-4 【化8】 ここで、R5 は炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン
原子であり、jは0〜4の整数であり、R6 は分子鎖中
にエーテル結合を含んでよい炭素数2〜20のアルキレ
ン基であり、上記a、bはそれぞれ上記式(1)-3及び(1)
-4で表される構成単位のモル数であり、下記式(1)-5 【数3】 0.01<b/a<1.0 ・・・(1)-5 の関係を満たす。 - 【請求項14】 下記式(1)で表される繰り返し単位
から主としてなる芳香族ポリエステル成分をハードセグ
メントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメ
ントとするポリエステルエラストマーを溶融紡糸し、得
られた繊維を1.3倍以上に延伸した後、40℃以上で
熱処理することを特徴とする、ポリエステルエラストマ
ー弾性繊維の製造方法。 【化9】 上記式(1)において、Arは、その芳香環の水素の一
部又は全部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数6〜20のアリーレン基であ
り、Rは、下記(A)、(B)及び(C)よりなる群か
ら選ばれる少なくとも一種の構成単位; (A)下記式(1)−1 【化10】 ここで、pは2〜4の整数であり、R1 及びR2 はそ
れぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原
子であり、m及びnはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る、 (B)下記式(1)-2 【化11】 ここで、qは2〜4の整数であり、R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、k及びlはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る、 (C)下記式(1)-3及び(1)-4 【化12】 ここで、R5 は炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン
原子であり、jは0〜4の整数であり、R6 は分子鎖中
にエーテル結合を含んでよい炭素数2〜20のアルキレ
ン基であり、a、bはそれぞれ上記式(1)-3及び(1)-4で
表される構成単位のモル数であり、下記式(1)−5 【数4】 0.01<b/a<1.0 ・・・(1)
−5 の関係を満たす。 - 【請求項15】 上記式(1)において、Arがp−フ
ェニレン基または2,6−ナフチレン基であり、Rが上
記式(1)-1で表される構成単位であり、式(1)-1における
pが2であり、かつmおよびnがともに0であるポリエ
ステルエラストマーを溶融紡糸し、得られた繊維を1.
5倍以上に延伸した後、40℃以上で熱処理する、請求
項14記載のポリエステルエラストマー弾性繊維の製造
方法。 - 【請求項16】 ポリエステルエラストマー中のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分の含有量が、該
ポリエステルエラストマーに対して30〜95重量%の
範囲にある、請求項15記載のポリエステルエラストマ
ー弾性繊維。 - 【請求項17】 上記式(1)において、Arがp−フ
ェニレン基または2,6−ナフチレン基であり、Rが上
記式(1)-3及び(1)-4で表される構成単位であり、式(1)
-3におけるjが0であり、式(1)-4におけるR6 がエチ
レン基であり、かつ上記式(1)-5の関係を満たす、ポリ
エステルエラストマーを溶融紡糸し、得られた繊維を
1.5倍以上に延伸した後、40℃以上で熱処理する、
請求項14記載のポリエステルエラストマー弾性繊維の
製造方法。 - 【請求項18】 ポリエステルエラストマーが、下記式
(1)-6 【数5】 0.05<a/(a+b+c)<0.6 ・・・(1)-6 ここで、cはポリ(アルキレンオキシド)グリコール成
分のモル数であり、a及びbの定義は上記式(1)-3及び
(1)-4に同じである、の関係を満たす、請求項17記載
のポリエステルエラストマー弾性繊維の製造方法。 - 【請求項19】 請求項14記載の方法により製造され
る、400%伸長後の残留伸度が100%以下であるポ
リエステルエラストマー弾性繊維。 - 【請求項20】 請求項14記載の方法により製造され
る、400%伸長後の残留伸度が100%以下であり、
かつ破断強度が0.5g/de以上であるポリエステル
エラストマー弾性繊維。 - 【請求項21】 下記式(1)で表される繰り返し単位
から主としてなる芳香族ポリエステル成分をハードセグ
メントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメ
ントとするポリエステルエラストマーであって、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分の含有量が、該
ポリエステルエラストマーに対して30〜95重量%の
範囲にあり、かつポリエステルエラストマーの固有粘度
(IV)(測定溶媒:フェノール/1,1,2,2−テ
トラクロロエタン=4/6(重量比)、測定温度:35
℃)が0.5〜13.0の範囲にある、繊維形成性ポリ
エステルエラストマー。 【化13】 上記式(1)において、Arはその芳香環の水素の一部
又は全部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数6〜20のアリーレン基であり、
Rは、下記(A)で表される構成単位; (A)下記式(1)-1 【化14】 ここで、pは2〜4の整数であり、R1 及びR2 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、m及びnはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る。 - 【請求項22】 下記式(1)で表される繰り返し単位
から主としてなる芳香族ポリエステル成分をハードセグ
メントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメ
ントとするポリエステルエラストマーであって、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分の含有量が、ポ
リエステルエラストマーに対して30〜95重量%の範
囲にあり、かつポリエステルエラストマーの固有粘度
(IV)(測定溶媒:フェノール/1,1,2,2−テ
トラクロロエタン=4/6(重量比)、測定温度:35
℃)が0.5〜13.0の範囲にある、繊維形成性ポリ
エステルエラストマー。 【化15】 上記式(1)において、Arはその芳香環の水素の一部
又は全部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数6〜20のアリーレン基であり、
Rは、下記(B)で表される構成単位; (B)下記式(1)-2 【化16】 ここで、qは2〜4の整数であり、R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子
であり、k及びlはそれぞれ独立に0〜4の整数であ
る。 - 【請求項23】 芳香族ポリエステル成分をハードセグ
メントとし、数平均分子量が500〜5000のポリ
(アルキレンオキシド)グリコール成分をソフトセグメ
ントとするポリエステルエラストマーであって、該ポリ
エステルエラストマーが、下記式(1) 【化17】 上記式(1)において、Arはその芳香環の水素の一部
又は全部がアルキル基及び/又はハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数6〜20のアリーレン基であり、
Rは、下記(C)で表される構成単位; (C)下記式(1)-3及び(1)-4 【化18】 ここで、R5 は炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン
原子であり、jは0〜4の整数であり、R6 は分子鎖中
にエーテル結合を含んでよい炭素数2〜20のアルキレ
ン基であり、a、bはそれぞれ上記式(1)-3及び(1)-4で
表される構成単位のモル数であり、下記式(1)-5 【数6】 0.01<b/a<1.0 ・・・(1)-5 の関係を満たす、で表される繰り返し単位から主として
なり、上記a、b及びポリ(アルキレンオキシド)グリ
コール成分のモル数(c)が、下記式(1)-6 【数7】 0.05<a/(a+b+c)<0.6 ・・・(1)-6 の関係を満たし、かつポリエステルエラストマーの固有
粘度(IV)(測定溶媒:フェノール/1,1,2,2
−テトラクロロエタン=4/6(重量比)、測定温度:
35℃)が0.5〜13.0の範囲にある、繊維形成性
ポリエステルエラストマー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6451496A JPH08325842A (ja) | 1995-03-24 | 1996-03-21 | 弾性繊維、その製造方法及びそれに用いるポリエステルエラストマー |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6608695 | 1995-03-24 | ||
| JP7-66086 | 1995-03-27 | ||
| JP6751995 | 1995-03-27 | ||
| JP7-67519 | 1995-03-27 | ||
| JP6451496A JPH08325842A (ja) | 1995-03-24 | 1996-03-21 | 弾性繊維、その製造方法及びそれに用いるポリエステルエラストマー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325842A true JPH08325842A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=27298499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6451496A Pending JPH08325842A (ja) | 1995-03-24 | 1996-03-21 | 弾性繊維、その製造方法及びそれに用いるポリエステルエラストマー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325842A (ja) |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP6451496A patent/JPH08325842A/ja active Pending
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