JPH0832649B2 - 8―エキソ―ホルミル―2,6―エキソ―トリシクロ〔5.2.1.02.6〕デカン、その製造法及び使用法 - Google Patents

8―エキソ―ホルミル―2,6―エキソ―トリシクロ〔5.2.1.02.6〕デカン、その製造法及び使用法

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JPH0832649B2
JPH0832649B2 JP4507946A JP50794692A JPH0832649B2 JP H0832649 B2 JPH0832649 B2 JP H0832649B2 JP 4507946 A JP4507946 A JP 4507946A JP 50794692 A JP50794692 A JP 50794692A JP H0832649 B2 JPH0832649 B2 JP H0832649B2
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Description

【発明の詳細な説明】 近代香料工業において、高度に安定で種々の工業用使
用に可能であることに加えて、出来るだけ独創的、美的
である香りをもつ新しい香気製品に対する永続的な要求
がある。香気の工業的製造における付加的因子は、その
ような香気が合成原料から作られ、大量に、安値に入手
されることである。
本発明は、8−エキソ−ホルミル−2,6−エキソ−ト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(1)に関係し、それは
純粋な型で、或はその8−エンド−異性体2を含み、濃
縮された型で、価値ある新規な香気である。
示された構造と立体化学を有するアルデヒド1は、特
に明確な香気特性を生じるのみならず香料工業使用にお
けるその挙動により、特に工業的に有用であることで新
規である。示された構造と類縁配置を有する化合物1
は、未だ記載されていない。
C−8位での立体化学に関して供述されていないC−
8−置換トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン誘導体は、米
国特許第3,270,061号明細書(1966年、8月30日)に開
示されているこれらの中に8−ホルミル化合物Dもあ
る。然しながら、Dは上記特許のクレームに記されてい
ない。
この記載において、環系の立体化学が2,6−エキソと
して記載されている。然しながら、このことは記され
た、或はクレームされた化合物の香気特性に関連すると
考えられない。上記特許明細書1欄69〜72行で、普通
に、好ましく記されている化合物は、2,6−エキソ異性
体よりなるが、対応するエンド−異性体も、その発明に
より じ方法で使用されえる旨記載されている。又C−
8立体化学の可能な重要性に関しては記載されていな
い。それ故、C−8位でのホルミル基の配置と、もっぱ
ら2,6エキソ−配置を意味しているアルデヒド1が、特
に天然で美的値価のある魅惑的特色により特徴づけられ
る香気を与えることは新規であり、驚くべきことであ
る。
米国特許第3270061号明細書によりえられた じ構造
のアルデヒドDにたいし、土壌様特色をもつ強い魅惑的
な特徴が記されている(5欄、69〜71行)。この特許明
細書で、又アルデヒドDが、すみれのような強い花様特
徴の調合に有用であると記されている。然しながら、米
国特許明細書において、アルデヒドDは香気としてクレ
ームされていない。反対に、引続いての反応により生成
されるケトンEのみがクレームされ、その香気特徴が強
く記載されている。土壌様の副的特色により、アルデヒ
ドDが限られた値価しかなく、国際的香料としてみとめ
られていないと推定できる。アルデヒドDは、トリサイ
クリックケトンA(TCD−ケトンA、ドイツ、ヘキスト
社で市販)から米国特許第3270061号明細書への類似に
より製造されえる:水素化ソーダの存在でエチルクロル
アセテートでの転換により、グリシド酸エステルBがえ
られる;Bのケン化はグリシド酸Cを生じ、それは酢酸カ
リと熱することによりアルデヒドDに換えられえる。米
国特許第3270061号明細書に与えられた指示を再現する
ことにより、我々は約99%の純度でアルデヒドDをえ
た。(実施例1)既存の香気特徴が我々により確認され
えた。驚くべきことに、我々は、酸又は塩基の存在下、
好ましくはアルコール溶液において、水酸化アルカリ、
又は炭酸アルカリの存在下、アルデヒドDの香気の明瞭
な改善がみとめられることを発見した。
処理された材料の香気は明瞭に強いばかりでなく更に
天然に魅惑的である。
酸或は塩基での処理後、他の化合物の存在のため、米
国特許第3270061号明細書に準じて製造されたアルデヒ
ドDの分析は、近代分析法を使用しても困難である。米
国特許第3270061号明細書により生成された材料(実施
例1)は、ガスクロマトグラフィで分析されたとき均一
であった。酸基処理後(実施例3a)、分離のピークが、
高度に効果的な石英毛細管カラムを使用しても、観察さ
れなかった;従って、材料は変化されていない。混合物
として存在すると推察されるアルデヒドに観察された臭
覚差異を明にするため、我々は、水素化リチウムアルミ
ニウムでの還元により、既存の方法で、対応するアルコ
ール混合物を生成した。このプロセスで、水素化ホウソ
アルミニウムのような他の還元的、或は触媒的方法でさ
え使用されえる。驚くべきことに、還元により、アルコ
ール混合物が作られ、クロマトグラフィにより分離され
えることを発見した。他の方法の中で、クロマトグラフ
ィは、ガスクロマトグラフ保持時間を明らかに異にし、
有意にマススペクトルを異にすることにより分かりやす
い。蒸留或はクロマトグラフィを使用する分離により、
アルコール3及び4が単離され、分光的に特徴づけられ
た。
立体異性体アルデヒド混合物のアルコール混合物への
還元により、その物理的方法による分離、引続いての酸
化により、8−エキソ−ホルミル−2,6−エキソ−トリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(1)及びその8−エンド
−ホルミル−異性体が純粋な型でえられる。クロマトグ
ラフィ或は蒸留により、直接に立体異性アルデヒド1/2
を分離することは可能でなかった。立体異性的に純粋な
アルデヒド1/2は、酸或は塩基の作用により、好ましく
はメタノール性苛性ソーダにより、平衡化されえる。平
衡混合物において、C−8位でのエキソ/エンド−異性
体比は84:16である。米国特許第3270061号明細書による
アルデヒド混合物は、C−8位でエキソ/エンド異性体
の58:40比をもっていた。それはアルコール混合物への
還元、引続いてのガスクロマトグラフィを使用する異性
体の決定によりなされた。平衡状態下、我々は、この異
性体混合物から、8−エキソ/エンド比84:16をもつ生
成物をえた。強塩基の効果、時にアルコール溶液におけ
る水酸化アルカリの効果は、C−8−エキソ/エンド比
を1.45:1から5.25:1に増加する。それ故、これは、臭覚
的に好まれる立体異性体を濃縮するのに使用されえる。
TCD−ケトンA(A)でのグリシド酸エステル合成
は、ナトリウムメチレートの随伴使用でピリジン中フェ
ノチアジンのような抗酸化剤の存在でなされえる。(実
施例36)。1つの反応容器での反応で、グリシド酸への
ケン化がメタノール性苛性ソーダを使用して遂行され、
アルデヒドの転化で生じる脱カルボキシル化は、(酢酸
ソーダが存在する)酢酸を使用して遂行されえる。
1つの反応容器での反応としての反応順の遂行は、比
較的低製造コストを生じる。脱カルボキシル化及び加工
でのpH−補正は、C−8−ホルミル基の異性体比を決定
する(C−8−エキソ/エンド=80:20)。このプロセ
スにより生じた原料−アルデヒド混合物は、なお少量の
出発材料TCD−ケトンAの残量を含んでいる。C−8−
エキソ濃縮アルデヒド混合物1/2(80:20)は、その重亜
硫酸付加物を経て高純度の型で単離されえる。
別の合成順は、2,6−エキソ−ジシクロ−ペンタジイ
ン(5)で出発する。それは2,6−エキソ−ジシクロ−
ペンタジインのノルボネン部での反応性2重結合で、選
択的ヒドロホルミル化により、不飽和アルデヒド混合物
6へ転換されえる。6の触媒的水素添加は、C−8−エ
キソ/エンド比4.3:1のアルデヒド混合物を生じる。例
えば、そのような局部・選択的ヒドロホルミル化は、DE
-A 3447030号明細書に記されている。不飽和アルデヒド
混合物6の触媒的水素添加は、好ましくは制御された条
件下、パラジウム炭素を使用して遂行される。
更に別の反応経路は、2,6−エキソ−トリシクロ〔5.
2.1.02,6〕デセン−8(7)から出発する。そのヒドロ
ホルミル化は直接アルデヒド混合物1/2を生じ、それは
平衡により、8−エキソの高部品をもつ立体異性体混合
物1/2に転換されえる。
8−エキソ−ホルミル−2,6−トリシクロデカン
(1)は、特に有用な香気特徴によりC−8−エピマー
2と区別される。又、若し1が濃縮、好ましくは化合物
2の30%に比し、少くとも70%に濃縮されているなら、
化合物1の臭覚値価は、ジアステレオマー1及び2の混
合物において発現する。化合物1の香気特色は、新鮮な
魅惑的、化合物2のそれは、土壌様苔様魅惑的と記載さ
れえる。化合物1は、香気の更に有用な特色により立体
異性化合物2から区別されるばかりでなく、香気の明瞭
に大きな強さにより区別される。香料組成物において、
純粋な、或は濃縮された型(1/2=70:30)における化合
物1の臭覚価値は、比較的低い投与量でさえ目だつ(実
施例8、9、10参照)。先行技術に比較するとき、10%
でさえ8−エキソ−異性体1を濃縮することは、実施例
8により香料配合に香気効果の明瞭な改良を導いた。こ
の明瞭で明確な効果は、更に化合物1を濃縮することに
より増強される。純粋な、又は濃縮された型における化
合物1のすぐれた安定性及び実体、及び記された明確な
香気特徴は、純粋な又は濃縮された型で、化合物1が新
規で有用な香気であるという結論を示している。
実施例1 米国特許第3270061号明細書a)4欄26〜66行;b)5
欄19〜65行による8−エキソ/エンド−ホルミル−2,6
−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(D=1/
2)の生成。
a)ケトンAからグリシド酸エステルBの生成。
無水トルエン900mlにエチルクロロ−アセテート245.2
g(2モル)及びTCD−ケトン−A(A)270g(1.8モ
ル)を含む溶液に、鉱油に80%水素化ナトリウムの60g
(2モル)の分散物を撹拌下30〜35℃で3時間で混合し
た。発熱反応により氷水での冷却が必要であった。30〜
35℃での撹拌のあと、発熱反応がとまった。その後、冷
却することなく反応混合物は1晩撹拌された。それから
過剰の水素化ナトリムウが注意して50mlのメタノールを
添加することにより中和された。反応混合物は、500ml
の水で希釈され、15mlの氷酢酸を添加して僅かに酸性に
された。有機相を除去したあと、水相が150mlのトルエ
ンで抽出された。合せられたトルエン相はNaHCO3溶液及
び水で洗浄され、中性にされた。それから溶媒が、20mm
真空で除去された。残留粗生成物(412.9g)が、20cmヴ
イグレックス(Vigreux)カラムをとおして蒸留され
た。グリシド酸エステルB302.6gをえた。沸点範囲139〜
145℃/1.5mm。ガスクロマトグラム(30mDBWAX、100〜24
0℃、6℃/分:tR=15.3(20.4%)、15.7(29.5%)、
16.2(20.3%)、16.9分(28.0%)。
b)グリシド酸Cを経てのアルデヒドDの生成。
275mlのメタノールにグリシド酸エステルB118g(0.5
モル)を含む溶液が、撹拌下、30分間で、350mlH2Oに40
gNaOH(1モル)を含む溶液に混合された。僅かな発熱
反応により冷水冷却が必要であった。その後、混合物は
更に冷却することなく17時間撹拌された。250mlH2Oに11
2gの濃HClを含む溶液を使用して、混合物がpH=3に酸
性化され、それから150mlトルエンで2回抽出された。
トルエン抽出相はpH5.5まで水で洗浄され、それから溶
媒が20mm真空で除去された。残査として粗グリシド酸C
を98.5gえた。それは真空下酢酸カリ3gを添加後加熱さ
れた。それから生成物は20cmヴイグレックスカラムを通
して蒸留され、82-87℃/1.5-2mmの沸点範囲でアルデヒ
ドD71.5g(TCD−ケトンA(A)に比し理論の62%)を
無色油としてえた。
ガスクロマトグラム(30mDBWAX、100-240℃、6℃/
分):tR=13.0分(98.6%)屈析率:▲n20 D▼=1.5020
(文献:▲n20 D▼=1.4999)密度▲D20 4▼=1.0376O 実施例2 a)実施例1からのアルデヒドD(1/2)の還元。
20mlの無水ジエチルエーテルに、実施例1からのアル
デヒドDの8.2g(50ミリモル)をとかした溶液が、撹
拌、冷却下0℃で、10mlの無水ジエチルエーテル中LiAl
H4570mg(15ミリモル)の懸濁液に滴下された。その
後、室温で30分撹拌され、LiAlH4の過剰が、1mlのエチ
ル酢酸の添加により中和された。それから5mlの氷水で
加水分解され、生じた懸濁液がゼオライトで濾過され
た。瀘液は20mm真空で溶媒を追出し、アルコール混合物
3/4、8.2gが、無色油として得られた。ガスクロマトグ
ラム(30mDBWAX、100-240℃、6℃/分):tR=17.8140
%エンド−異性体)、18.3分(58%エキソ−異性体)。
b)アルコール混合物3/4の分離。
上記の組成をもち、実施例1からのアルデヒドDの対
応量の還元によりえられているアルコール混合物3/4の8
2gが、110-111℃で分溜され、3.5ミリバールで、1mの回
転バンド蒸留塔にかけられた。37.9gの留出物がえら
れ、その中で揮発し易いエンド−異性体4が、80.6%に
濃縮されていた。加えて、留出物40.8gがえられ、エキ
ソ−異性体3が95.1%に濃縮された。留出物の再蒸留、
或は1mの回転バンド蒸留塔を使用する蒸留残の連続蒸留
により、エンド−異性体4及びエキソ−異性体3が夫
々、98.3%及び99.6%の純度でえられた。
エキソ−異性体3: IR(フイルム):υ=3329,2937,1478,1451,1078,10
34,994cm-1o1 H-NMR(300MHz,CDCl3):δ=0.8-1.05(m,4H),1.09-
1.32(m,3H),1.51-1.67(m,2H),1.72-1.90(m,4H),
1.94(“s",2H),2.05(br.s,1H,OH),3.33-3.43ppm
(m,2H,CH2OH)o13 C-NMR(125.7MHz,CDCl3):δ=27.4(t),29.1
(t),32.0(t),32.4(t),33.1(t),40.6
(d),42.4(d),44.4(d),47.8(d),48.5
(d),66.5ppm(t)o MS:m/z(%)=166(0.4,M+),148(12),135(100),1
07(19),93(16),91(16),81(13),80(18),79(3
7),78(11),77(14),67(47),66(10),41(18),3
9(14),31(15)。
エンド−異性体4: IR(フイルム):υ=3316,2958,1475,1452,1070,10
56,1035,1014,991cm-11 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=0.50-0.56(m,1H),0.8
6-1.05(m,3H),1.07-1.25(m,1H),1.40-1.46(m,1
H),1.58-1.74(m,3H),1.77-1.94(m,3H),1.96-2.11
(m,3H),2.22(br.s,1H,OH),3.48-3.60(m,2H,CH2O
H)。13 C-NMR(125.7MHz,CDCl3):δ=27.1(t),32.2
(t),32.7(t),32.8(t),33.7(t),40.2
(d),41.1(d),41.9(d),42.1(d),48.4
(d),64.2ppm(t)。
MS:m/z(%)=166(0.8,M+),148(25),135(85),13
3(31),120(48),119(92),107(47),106(34),10
5(25),95(35),94(31),93(34),91(48),81(3
4),80(52),79(100),78(20),77(30),67(72),
66(23),41(28),39(22),31(21)。
実施例3 (TCD−ケトンAから出発して)8−エキソ−異性体
1の増加した含量を有する8−エキソ/エンド−ホルミ
ル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(1
/2)の生成。
実施例1からの8−エキソ/エンド−アルデヒド混合
物D(1/2)の平衡。 実施例1からのアルデヒドD
(エキソ/エンド=58:40)の5gが、50%苛性ソーダ1g
及び25gのメタノールの混合物に溶解され、還流下に30
分加熱された。冷却後、混合物は氷酢酸1gで酸性化さ
れ、メタノールがプレーバキューム(pre-vacuum)にお
いて蒸留により除かれた。残査は25gのH2Oと混合され、
ジエチルエーテルで抽出された。エーテル含有抽出液
は、飽和NaHCO3溶液で洗浄して中和され、5%NaCl溶液
で洗浄され、Na2SO4で乾燥され、溶媒が20mm真空で除か
れた。2mm真空下での残査(4.95g)の球管蒸留後、無色
油状として4.85gの生成物をえた。
屈析率:▲n20 D▼=1.5021,密度:▲D20 4▼=1.036
5。
実施例2に相似して、LiAlH4を使用する分析用試料の
還元後、84:16のエキソ/エンド比が、ガスクロマトグ
ラフィにより決定された。
変形グリシド酸エステル合成によるTCD−ケトンA
(A)からアルデヒド混合物1/2の生成。
TCD−ケトンA(A)150g(1モル)、エチルクロロ
アセテート165.4g(1.35モル)、及びフェノチアジン0.
5gを無水ピリジン100mlに含む溶液に、15℃で冷却、撹
拌下、ソジウムメチレートの81g(1.5モル)が1時間で
徐々に添加された。74gの第3ブチルエチルエーテルの
添加後、反応混合物は更に15℃で4時間撹拌された。そ
れから15℃での冷却下、297gメタノールに50%苛性ソー
ダの125g(1.56モル)をとかした溶液が添加され、更に
冷却することなく1晩撹拌された。混合物は、50%酢酸
の468g(3.9モル)で酸性にされ、徐々に沸点に加熱さ
れ、CO2の強い初めての発生があった。還流下2時間
後、350gの溶媒が、20cmのヴイグレックスカラムを通し
て蒸留により除去された。得られた反応混合物が、5%
NaCl溶液600gで希釈され、150mlヘキサンで2回抽出さ
れた。ヘキサン抽出液はNaHCO3溶液で洗浄することで中
和され、水で洗浄され、溶媒が20mm真空で除去され、粗
アルデヒド、155.2gがえられた。ガスクロマトグラムの
あと、ケトンAの15%をなお含んでおり、4:1のエキソ
/エンド比を有していた。(実施例2により、LiAlH4
分析試料の還元後、ガスクロマトグラフィーにより決
定)。
アルデヒド混合物1/2からケトンAの分離のため、155
gの粗アルデヒドが、撹拌下室温で、2lのH2Oに104gのNa
HSO3を溶解した溶液に、30分間で滴下された。それで生
成された懸濁液は、150mlのヘキサンでの2回の抽出に
先立ち、室温で余分の時間撹拌された。その後、水相が
10%苛性ソーダでアルカリにされ、生じた2相系が2回
250mlのヘキサンで抽出された。ヘキサン抽出液は、飽
和NaHCO3溶液で洗浄することにより中和され、5%NaCl
溶液で洗浄、溶媒が20mm真空で徐却された。残留粗生成
物(117g)が20cmヴイグレックスカラムを通して蒸留さ
れ、84-86℃/1.5mmの沸点範囲で、101.6gのアルデヒド
混合物1/2(理論の62%)が、無色油状として得られ
た。GC−純度:97.1%。
屈析率:▲n20 D▼=1.5020,密度:▲D20 4▼=1.036
6。
LiAlH4を使用して分析試料の還元後、80:20のエキソ
/エンド比がガスクロマトグラフィにより決定された。
実施例4 (アルコール4の分離後)実施例2からのアルコール
3の酸化。
12mlの無水CH2Cl2にアルコール3の3.32g(20ミリモ
ル)を溶かした液が、0℃、窒素雰囲気で、28mlの無水
CH2Cl2に11.3g(30ミリモル)のピリジニウムジクロメ
ートを懸濁させた液に、よく撹拌しながら添加され、冷
却することなく9時間撹拌が続けられた。ジエチルエー
テル150mlで希釈後、上澄液が黒色残査からデカントさ
れ、残査は3回、30mlのジエチルエーテルで洗浄され
た。合せられた有機溶液はシリカゲルで濾過され、5%
塩酸で洗浄、NaHCO3溶液及び水で洗浄することで中和さ
れた。それから20mm真空で、溶媒が除かれた。2mm−真
空下で残査粗生成物(3.19g)の球管蒸留後、2.87gのア
ルデヒド1が無色油状としてえられた。
GC−純度:99.5% IR(フイルム):υ=2704,1719cm-1(アルデヒド)。1 H-NMR(300MHz,CDCl3):δ=0.85-1.05(m,3H),1.12
-1.33(m,3H),1.61-1.69(m,1H),1.81-1.97(m,5H),
2.04-2.09(m,1H),2.22-2.28(m,1H),2.32(br.“s",
1H),=9.66ppm(d,J=1.5Hz,1H,CHO)。13 C-NMR(75MHz,CDCl3):δ=27.3(t),29.5(t),
30.1(t),31.9(t),32.1(t),40.4(d),42.2
(d),48.10(d),48.13(d),54.3(d),203.2ppm
(d)。
MS:m/z(%)=164(4,M+),135(61),108(32),107
(100),106(21),93(27),91(20),79(58),77(2
0),67(88),41(28),37(21)。
(アルコール3の分離後)実施例2からのアルコール4
の酸化。
アルコール4はa)に記されたと類似にアルデヒド2
に転換された。GC−純度98.1% IR(フイルム):υ=2710,1719cm-1(アルデヒド)。1 H-NMR(300MHz,CDCl3):δ=0.85-1.04(m,2H),1.07
-1.22(m,2H),1.50-1.66(m,4H),1.74-1.96(m,4H),
2.04-2.08(m,1H),2.48-2.51(m,1H),2.65-2.72(m,1
H),9.79ppm(d,J=1Hz,1H,CHO)。13 C-NMR(75MHz,CDCl3):δ=26.9(t),28.7(t),
32.3(t),32.6(t),33.8(t),41.7(d),42.7
(d),43.0(d),48.1(d),53.3(d),205.0ppm
(d)。
MS:m/z(%)=164(3,M+),120(100),118(16),107
(22),92(17),91(31),79(44),77(16),67(2
8),41(20),39(16)。
実施例5 水和による8−ホルミル−2,6−エキソ−トリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デセン−3(4)(6)から8−エキソ
/エンド−ホルミル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.
1.02,6〕デカン(1/2)の生成。
185gのメタノール中(5の局部選択ヒドロホルミル化
によりえられた)アルデヒド混合物6の370g(2.28モ
ル)の溶液が、5gのNa2HCO3及び活性炭上1gのパラジウ
ム(5%Pd)と混合され、20バール、45-55℃で水素雰
囲気中で4時間撹拌された(H2の使用:理論量の102
%)。濾過及び濃縮後、水素化混合物は100gのヘキサン
に溶かされ、H2Oで洗浄することで中和され、再び濃縮
された。残留粗生成物(375g)は1mのヴイグレックスカ
ラムを通して蒸留され、327.4gのアルデヒド混合物1/2
が、無色油として84-86℃/1.5mmの沸点範囲でえられた
(理論の87.4%)、GC−純度:98.5%。
LiAlH4を使用して分析試料の還元後、81:19のエキソ
/エンド比がガスクロマトグラフィで得られた。
実施例6 ヒドロホルミル化による2,6−エキソ−トリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デセン−3(7)から8−エキソ/エン
ド−ホルミル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.
02,6〕デカン(1/2)の生成。
400gのトルエン中402g(3モル)のオレフィン7の溶
液が、20mlトルエン中75mgのロジウム(II)−2−エチ
ル−ヘキサネート2量体の溶液と混合され、100℃、180
-200バールで、3時間合成ガス雰囲気下(モル比CO/H2
=1:1)撹拌された(合成ガスの使用:理論の96.5
%)。30℃に冷却後、反応混合物は、130ミリバールで
蒸留により溶媒から、そして2ミリバールで触媒から分
離された。残査粗生成物(486g)は実施例5に記された
ように、きれいに蒸留され、440.8gのアルデヒド化合物
1/2(理論の89.6%)が無色油としてえられた。GC−純
度99.2%。
LiAlH4を使用して分析試料の還元後、11:1のエキソ/
エンド比がガスクロマトグラフィで決定された。
実施例7 アルデヒド混合物1/2の香気の強さの決定。
香気の評価のため、アルデヒド混合物1/2の溶液が調
整された。それは、ことなるプロセスにより得られた異
なる異性体比を含んでいた。それぞれの場合で、溶媒は
イソプロピルミリステートであった。希釈の系におい
て、それぞれの場合、テスト試料の1%溶液が、更に1:
10比にイソプロピルミリステートで希釈された。
香料調合者よりなるテスト審査員団が、香気が最早や
認められない希釈を決定した。香気のための夫々の闘値
のための濃度がアンダラインすることにより示されてい
る。
それにより、8−エキソ−濃縮アルデヒド混合物1/2
が目立つことが見出された。それらが既存のプロセスに
より生成した生成物(実施例1)より高い希釈で、高い
香気強度をもつことを意味している。
実施例8 香料調合 混合物aは、木材様、花様及び甘い草様状況をもつ香
料調合品である。アルデヒドDの0.5%の添加により
(混合物b)、配合は、魅惑的花様々相を更に調和し、
付随的にそれを強調している。0.5%のホルミルトリシ
クロ−デカン1/2の別の添加を通して(混合物c)、
b)より強く、仝時により新鮮な花様香りである配合
がえられている。
実施例9 チプレータイプ(chypre-type)の香油 混合物aはアグルメン(agrumen)の様相をもつチプレ
ータイプのよくバランスした香気をもっている。0.75%
のホルミルトリシクロ−デカン1/2の添加(混合物b)に
より、香気印象は基礎をなす魅惑的スパイス特色を強調
して、新鮮な花様方向へと大変望ましい方法でかたよ
る。
実施例10 洗剤用香油 混合物aはバランスした甘い花様調を示し、洗剤及び
織物柔軟剤に添加する香料に適している。0.5%ホルミ
ルトリシクロ−デカン1/2の添加により、混合物bは柔ら
かい香気印象をもってえられる。両者における花様印象
も1度洗濯したあとの織物で目立つものであり、混合物
bで、花様新鮮特色が強調されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11B 9/00 K // C07B 61/00 300 (72)発明者 ヘルシャー,ベルント ドイツ連邦共和国、デ―3451 ハレ、ハメ ルナーシュトラーセ 1 (72)発明者 シュトルウーヴエ,ハルトムート ドイツ連邦共和国、デ―3470 ヘキスター /シュターレ アム フエルドベルク 25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学式(1)で示される8−エキソ−ホル
    ミル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン
  2. 【請求項2】既知の方法でえられた8−エキソ/エンド
    −ホルミル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6
    デカン(エキソ/エンド比=1.45:1)を、塩基触媒作用
    を使用して、増加したC−8−エキソ−比(エキソ/エ
    ンド−5.25:1)を有するアルデヒド混合物に換えること
    を特徴とする8−エキソ−ホルミル−2,6−エキソ−ト
    リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(1)の製造法。
  3. 【請求項3】8−ホルミル−2,6−エキソ−トリシクロ
    〔5.2.1.02,6〕デセン−3(4)を、既知の触媒で水素
    添加し、ついで請求項(2)による平衡がえられること
    を特徴とする8−エキソ−ホルミル−2,6−エキソ−ト
    リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(1)の製造法。
  4. 【請求項4】2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6
    デセン−8が既知の方法でヒドロホルミル化され、つい
    で請求項(2)により平衡化される8−エキソ−ホルミ
    ル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン
    (1)の製造法。
  5. 【請求項5】請求項(2)、(3)及び(4)のいずれ
    か1項による製造法での生成物が、既知の方法で対応す
    るアルコールに還元され、それから8−エキソ−配置メ
    チロールが、クロマトグラフィ又は蒸留により単離さ
    れ、既知の方法で酸化されることを特徴とする純な8−
    エキソ−ホルミル−2,6−エキソ−トリシクロ〔5.2.1.0
    2,6〕デカン(1)の製造法。
  6. 【請求項6】化粧用及び工業用使用の香気として、或は
    香気混合物の成分として、8−エキソ−ホルミル−2,6
    −エキソ−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン(1)の製
    造法。
  7. 【請求項7】香気付与剤として、或は化粧用及び工業用
    使用の香油組成物の成分として、少くとも70%のエキソ
    −異性体部及び多くとも30%のエンド−異性体部を有す
    る8−エキソ/エンド−ホルミル−2,6−エキソ−トリ
    シクロ〔5.2.1.02,6〕デカンの8−エキソ−濃縮混合物
    の使用法。
JP4507946A 1991-04-12 1992-04-10 8―エキソ―ホルミル―2,6―エキソ―トリシクロ〔5.2.1.02.6〕デカン、その製造法及び使用法 Expired - Fee Related JPH0832649B2 (ja)

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