JPH08326847A - ダンパ及びその製造方法 - Google Patents

ダンパ及びその製造方法

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JPH08326847A
JPH08326847A JP15882095A JP15882095A JPH08326847A JP H08326847 A JPH08326847 A JP H08326847A JP 15882095 A JP15882095 A JP 15882095A JP 15882095 A JP15882095 A JP 15882095A JP H08326847 A JPH08326847 A JP H08326847A
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JP
Japan
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mass
damper
hub
mass body
elastomer
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JP15882095A
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Toshihiko Ito
俊彦 伊藤
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Nok Megulastik Co Ltd
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Nok Megulastik Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品数及び工数を削減して製造コストを低減
させると共に、性能の優れたダンパを提供する。 【構成】 ハブ11の外径筒部11aの外周に第一質量
体12及び第二質量体13を軸方向に並べて配置し、第
一及び第二質量体12,13の間に円周方向複数に分割
されたスペーサ24を介入し、ハブ11の外径筒部11
aと第一及び第二質量体12,13及びスペーサ24と
の対向周面間に連続形成された環状空間Sにエラストマ
14を圧入してから、スペーサ24を除去することによ
って、ハブ11の外径筒部11aと第一質量体12及び
第二質量体13双方の内周面との間に跨がってエラスト
マ14が介在されたダンパを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランクシ
ャフトの主に捩り振動を吸収するダンパであって、特
に、エラストマがハブとその外周の質量体との対向周面
間に圧入嵌合され、かつ前記質量体を複数有するダンパ
と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のエンジンの駆動は、吸気、圧
縮、爆発(膨張)及び排気の各行程を繰り返しながら行
われ、ピストンの往復運動をクランクシャフトで回転運
動に変換しているため、このクランクシャフトには、回
転に伴って捩り振動(回転方向の振動)が生じる。そし
て、このような捩り振動を有効に吸収するために、エン
ジンのクランク室から突出したクランクシャフトの軸端
には、ダンパ(トーショナルダンパ)が装着される。こ
の種のダンパは、基本的にはクランクシャフトの軸端に
取り付けられるハブとその外周に同心的に配置された環
状の質量体とを、エラストマを介して弾性的に連結した
構造を有し、質量体とエラストマからなる共振系が、ハ
ブを介して入力されるクランクシャフトの捩り振動の振
動変位に対して逆位相で共振することによって、制振機
能を発揮するものである。
【0003】ダンパには、図3に示すように、クランク
シャフトの軸端に取り付けられるハブ1の外周に、軸方
向に並んだ大小二個の質量体(マス)2,3を配置し、
このハブ1と質量体2,3との互いの対向周面間にそれ
ぞれエラストマ4,5を圧入嵌合した構造のダブルマス
のダンパがある。すなわち、このダブルマスのダンパに
よれば、エラストマ4及び小質量の第一質量体2からな
るダンパ部D1 と、エラストマ5及び大質量の第二質量
体3からなるダンパ部D2 が互いに異なる捩り方向固有
振動数を有するため、広い回転数域の捩り振動に対する
制振性能が実現される。
【0004】上記ダブルマス型のダンパの製造において
は、図4の(A)に示すように、例えばまずハブ1の外
周における所定の位置に第一質量体2を配置して、この
第一質量体2とハブ1の間の環状空間S1 にエラストマ
4を圧入した後、同(B)に示すように、ハブ1の外周
に前記第一質量体2と隣接して第二質量体3を配置し、
この第二質量体3とハブ1の間の環状空間S2 にもうひ
とつのエラストマ5を圧入する。なお、エラストマ4,
5は、図示されていない治具を用いて同方向から圧入す
るため、エラストマ4の圧入によってハブ1と第一質量
体2を嵌合した後、ハブ1と第二質量体3の間へエラス
トマ5を圧入する(B)の工程においては、ハブ1を
(A)とは逆向きにセットする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダンパは、
質量体2,3と同数すなわち二個のエラストマ4,5を
有するため、部品数が多いばかりでなく、捩り振動の入
力によってダンパ部D1又はD2 が共振し、エラストマ
4又は5にこの共振による高負荷が作用すると、このエ
ラストマ4又は5に滑りを生じて有効な動的吸振効果を
発揮できなくなる恐れがある。また、二個のエラストマ
4,5を有することによって、その加硫成形工程及びハ
ブ1と質量体2,3との間への圧入工程もそれぞれ二回
ずつ行われるので、工数が多く、製造コストが高いもの
となっていた。しかも、エラストマ4の圧入工程とエラ
ストマ5の圧入工程の間に、ハブ1を逆向きにする作業
が必要であるため、作業が煩雑であった。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、部品数及
び工数を削減して製造コストを低減させると共に、性能
の優れたダンパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るダンパは、ハブと、このハブの外周に同心
的かつ軸方向に並んで配置された互いに質量の異なる第
一質量体及び第二質量体と、前記ハブと前記第一及び第
二質量体との互いの対向周面間の位置に跨がって圧入さ
れたエラストマを備えるものである。またこのダンパを
製造するため、本発明に係るダンパの製造方法は、ハブ
の外周に第一質量体及び第二質量体を同心的かつ互いに
軸方向に並べて配置すると共に前記第一及び第二質量体
の間に円周方向に複数に分割され前記第一及び第二質量
体の内周面間を連続させるスペーサを介入し、前記ハブ
と前記第一及び第二質量体及びスペーサとの対向周面間
に連続形成された環状空間にエラストマを圧入してか
ら、前記スペーサを除去するものである。
【0008】
【作用】本発明のダンパは、第一質量体及び第二質量体
が、ハブの外周に共通のエラストマを介して連結されて
いるため、部品数の少ない簡素な構造となり、振動入力
時のエラストマ嵌合面における滑りも生じにくいものと
なる。
【0009】また、その製造においては、ハブとその外
周に軸方向に並んで配置された第一質量体と第二質量体
の間の各環状空間に跨がってエラストマを圧入するた
め、エラストマの圧入工程が一回で済む。この圧入は、
第一質量体と第二質量体の間にスペーサを介入させて、
第一及び第二質量体の内周面間を連続させ、ハブと第一
及び第二質量体の間に形成される環状空間を互いに連続
させることによって可能になったものである。また、前
記スペーサを円周方向に複数に分割したのは、エラスト
マ圧入によるダンパ組み立て後に第一質量体と第二質量
体の間から除去することができるようにするためであ
る。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係るダンパの一実施例をそ
の軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。す
なわちこの実施例によるダンパは、エンジンのクランク
シャフトの軸端に取り付けられるハブ11と、このハブ
11の外径筒部11aの外周側に同心的かつ軸方向に並
んで配置された小質量の第一質量体12及び大質量の第
二質量体13と、前記外径筒部11aの外周面と第一質
量体12の内周面及び第二質量体13の内周面との間の
位置に跨がって圧入嵌合されたエラストマ14とを備え
る。
【0011】第一質量体12及び第二質量体13の内周
面には、それぞれ円周方向に連続し断面が緩やかな曲線
状を呈する凹部12a,13aが形成されており、ハブ
11の外径筒部11aの外周面には、第一質量体12の
内周側及び第二質量体13の内周側となる位置に、前記
凹部12a,13aと対応して円周方向に連続し断面が
緩やかな曲線状を呈する一対の凸部11b,11cが形
成されている。したがって、エラストマ14は、この凸
部11b,11cと凹部12a,13aとの間で緩やか
にうねった状態に介在されており、これによってエラス
トマ14の嵌合性を向上すると共に、ハブ11からの第
一質量体12及び第二質量体13の脱落を防止してい
る。第一質量体12及び第二質量体13の外周面には、
それぞれプーリ溝12b,13bが形成されている。
【0012】上記構成のダンパによれば、第一及び第二
質量体12,13がハブ11の外径筒部11aの外周に
共通のエラストマ14を介して連結されているので、先
に述べた図3の従来例のものと比較して部品数の少ない
簡素な構造となる。また、エラストマ14のうち第一質
量体12の内周に位置する部分14a及び第一質量体1
2によって構成される第一ダンパ部DA と、前記エラス
トマ14のうち第二質量体13の内周に位置する部分1
4b及び第二質量体13によって構成される第二ダンパ
部DB は、両質量体12,13の慣性質量の相違によっ
て互いに異なる固有振動数を有するが、エラストマ14
は双方のダンパ部DA ,DB に跨がって連続しているこ
とから、例えばエラストマ14における第一ダンパ部D
A 側の部分14aに共振による大きな反復変形を生じて
いる時は、共振していない第二ダンパ部DB 側の部分1
4bが前記第一ダンパ部DA 側部分14aにおける滑り
の発生を抑え、逆に、第二ダンパ部DB 側部分14bに
共振による大きな反復変形を生じている時は、共振して
いない第一ダンパ部DA 側部分14aが前記第二ダンパ
部DB 側部分14bにおける滑りの発生を抑える。
【0013】上記図1のダンパは、次の工程を経て製造
される。図2はその製造方法の一実施例を、ダンパの軸
心Oを通る平面で治具と共に切断して示す半断面図で、
参照符号21はハブ11の外径筒部11aを嵌め込んで
このハブ11を位置決めするための第一治具、22はこ
の第一治具21の外周側に配置され前記外径筒部11a
の外周に第一質量体12を同心的に位置決めするための
第二治具、23は第一及び第二治具21,22と軸方向
反対側からハブ11及び第二質量体13を押さえる第三
治具、24は第一質量体12と第二質量体13の互いの
対向端面間に介在させるスペーサである。このスペーサ
24は、外周に第二質量体13の外周面と係合される係
合部24aを有し、内径が第一質量体12及び第二質量
体13の内径と略同等であって、円周方向に対して複数
に分割(例えば二つ割り)されている。
【0014】すなわち、図2に示す方法においては、第
一及び第二治具21,22の上にハブ11と第一質量体
12を同心的に位置決め配置し、第一質量体12の上に
スペーサ24を配置し、更にこのスペーサ24の上に第
二質量体13を配置し、その上を第三治具23で押さえ
て図示の状態に固定する。このとき、第一質量体12の
内周面と、第二質量体13の内周面と、その間に介入さ
れたスペーサ24の内周面は、互いに同径であることに
よって連続的な面をなすため、ハブ11の外径筒部11
aの外周面との間に連続した環状空間Sが形成される。
【0015】次に前記環状空間Sに、環状に加硫成形さ
れたエラストマ14を第一及び第二治具21,22の間
を通して圧入する。先に述べたように、第一質量体12
の内周面と第二質量体13の内周面の間はスペーサ24
の内周面を介して互いに連続的な面を構成するため、エ
ラストマ14は、環状空間S内を第一質量体12の内周
位置から第二質量体13の内周位置へ押し出される過程
で円滑に移動し、これによって単一のエラストマ14の
圧入による図1のダブルマス型のダンパが得られる。エ
ラストマ14の圧入完了後は、第一及び第二治具21,
22と、第三治具23とによる固定を解除し、スペーサ
24の各分割片を両質量体12,13の間から径方向に
引き抜いて取り外す。
【0016】この方法によれば、ハブ11の外径筒部1
1aと、その外周に軸方向に並んで配置された二個の質
量体12,13との間に、単一のエラストマ14を圧入
するため、ダンパ一個につきエラストマの加硫成形工程
及び圧入工程がそれぞれ一回で済む。しかも、従来方法
を示す図4の場合のように、エラストマの圧入後にハブ
を逆向きにして治具にセットし直すといった作業も不要
であるため、工数が大幅に短縮される。
【0017】なお、上述のダンパは第一及び第二質量体
12,13に対して共通のエラストマ14を有するもの
であるため、第一及び第二ダンパ部DA ,DB の固有振
動数をエラストマ材料の硬度によって任意に設定するこ
とができない場合がある。この場合は、エラストマ14
を第一ダンパ部DA 側となる部分14aと第二ダンパ部
B 側となる部分14bで互いに異なる肉厚に成形する
ことによって前記固有振動数の設定を行うことができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、ハブに対して第一質量
体及び第二質量体を共通のエラストマの圧入によって連
結したものであるため、部品数が削減され、このため工
数が削減されて、安価なダンパを提供することができ、
しかも振動入力時におけるエラストマの滑りが防止され
るので、振動低減機能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパの一実施例をその軸心を通
る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】本発明に係るダンパの製造方法の一実施例を、
ダンパの軸心を通る平面で治具と共に切断して示す半断
面図である。
【図3】従来例に係るダンパをその軸心を通る平面で切
断して示す半断面図である。
【図4】本発例に係るダンパの製造方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
11 ハブ 11a 外径筒部 11b,11c 凸部 12 第一質量体 12a,13a 凹部 12b,13b プーリ溝 13 第二質量体 14 エラストマ 21 第一治具 22 第二治具 23 第三治具 24 スペーサ 24a 係合部 O 軸心 S 環状空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(11)と、 このハブ(11)の外周に同心的かつ軸方向に並んで配
    置された互いに質量の異なる第一質量体(12)及び第
    二質量体(13)と、 前記ハブ(11)と前記第一及び第二質量体(12,1
    3)との互いの対向周面間の位置に跨がって圧入された
    エラストマ(14)と、を備えることを特徴とするダン
    パ。
  2. 【請求項2】 ハブ(11)の外周に第一質量体(1
    2)及び第二質量体(13)を同心的かつ互いに軸方向
    に並べて配置すると共に前記第一及び第二質量体(1
    2,13)の間に円周方向に複数に分割され前記第一及
    び第二質量体(12,13)の内周面間を連続させるス
    ペーサ(24)を介入する工程と、 前記ハブ(11)と前記第一及び第二質量体(12,1
    3)及びスペーサ(24)との対向周面間に連続形成さ
    れた環状空間(S)にエラストマ(14)を圧入する工
    程と、 前記スペーサ(24)を除去する工程と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のダンパの製造方法。
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