JPH08327155A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH08327155A
JPH08327155A JP7137654A JP13765495A JPH08327155A JP H08327155 A JPH08327155 A JP H08327155A JP 7137654 A JP7137654 A JP 7137654A JP 13765495 A JP13765495 A JP 13765495A JP H08327155 A JPH08327155 A JP H08327155A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動燃焼を伴う燃焼騒音の低減と低NOx化
を両立する。 【構成】 バーナ本体17、燃焼室18等で構成される
器具本体23の炎口部15上・下流側いずれか適所に、
粉体24を封入した粉体ブロック25を設け、粉体層の
粒子間縦振動共振により低周波数帯域の吸音を可能とし
振動燃焼抑制と燃焼騒音の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスや石油の燃焼装置に
関し、特に低NOx化を行う際に有利な予混合燃焼方式
を採用する時の課題である振動燃焼発生や燃焼騒音の低
減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の燃焼装置は、図7、図8に
示すようにセラミックス等の炎口部(図示せず)を備え
たバーナ本体1に、下流側には燃焼室2と熱交換器3、
排気部4が、上流側にはターボファンや吸気側を絞った
大型の燃焼ファン5とノズルブロック6が取付けられ器
具本体7を構成している。また器具本体7を覆うケース
8内には、燃焼ファン5及びノズルブロック6からの空
気と燃料を一定の空気比に制御する制御回路9や、燃料
供給ブロック10、水ブロック11等が設けられてい
る。またケース8には燃焼に使用される空気をケース8
外より吸入するための吸気口12と、排気をケース8外
へ排出する排気ダクト13が貫通している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、低NOx燃焼と燃焼性能を両立させる空気比に
おいて、100Hz前後の低周波数成分を中心とする振
動燃焼の発生を抑えるために、炎口部を含めバーナ本体
の上流側に大きな抵抗がつくような構成にしているが、
その結果高圧タイプのファンの採用やエアガイダーと称
するファンの圧力−風量特性の圧力側を高くするような
吸気抵抗を設ける等、燃焼ファンを大型化したり回転数
を増加するしかなく、そのため振動燃焼が抑えられても
機器の騒音は大きくなり、燃焼音を含めてケースによる
遮音だけでは効果が小さいので、この燃焼方式の燃焼装
置は他のブンゼン方式に比べて低騒音化ができなかっ
た。
【0004】一方、このような燃焼装置の低騒音化を積
極的に行おうとすると、一つはグラスウール等の多孔質
吸音材による吸音構成で対応することが考えられるが、
多孔質吸音材自体の吸音率は1kHz以上の帯域で効果
が大きく、低周波域は吸音材の厚みや空気層との組み合
わせが必要となり、効果を得るにはかなり大きな吸音構
造が必要で、燃焼装置自体が大型化する等の課題を有
し、もう一つは電気的に音を消音するアクティブ・ノイ
ズ・コントロール(ANC)を使用する方法が考えられ
るが、燃焼装置という高い温度の流れ場での使用となる
ので、スピーカやセンサー等の信頼性や信号処理を行う
DSP等の部品コストの問題、低周波に対する信号処理
時間と機器サイズの問題等、現状では多くの問題を有し
ている。
【0005】また低騒音化以外の問題では、機器の展開
として吸排気の方式や構成で多くのタイプが必要となる
が、これらは排気側にダクト等が取り付けられ抵抗が増
加する傾向で、振動燃焼をより発生しやすい構造にする
ことになる。したがって実用化することが極めて困難で
あり、予混合燃焼方式が低NOx化の実現が容易である
にも拘らず、ほとんど商品化されなかった大きな理由の
一つとなっている。
【0006】本発明は上記従来例の課題を解決し、振動
燃焼の抑制と燃焼騒音の低減を実現する商品化容易な燃
焼装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の燃焼装置は下記構成とした。
【0008】すなわち、器具本体の炎口部の上・下流側
いずれか適所に粉体を封入した粉体ブロックを設けた構
成とした。
【0009】また、粉体ブロックを着脱可能とした。ま
た、バーナ本体の外枠の少なくとも一部を内壁と外壁か
らなる二重構造とし、内壁と外壁とでできる空間部に粉
体を封入した構成とした。
【0010】また、バーナ本体の炎口部上流側に格子状
の整流部を設け、整流部の通路に粉体を封入した粉体ブ
ロックを設けた構成とした。
【0011】また、複数の種類の粉体を有した粉体ブロ
ックを設けた構成とした。また、粒径が150μm以下
の粉体からなる粉体ブロックを設けた構成とした。
【0012】また、表面がグラスウール等の多孔質材料
で覆われた粉体ブロックを設けた構成とした。
【0013】
【作用】本発明は、上記した構成によって、低周波数の
音波が粉体に入射することにより、粉体の層方向に縦振
動モードが励起され、振動する粒子間の相互作用により
励起された共振周波数を中心とした音波エネルギーが熱
エネルギーに変換され吸収される。その結果反射端面か
らの反射がなくなるので気柱共鳴等で生じる振動燃焼が
抑制される。すなわち減衰させるエネルギーが振動燃焼
を継続させる加振エネルギー以上に大きくなって振動燃
焼を抑制するのである。
【0014】また、粉体ブロックを有した整流部を配置
することにより、混合気等の流体の流れの整流が行われ
ると同時に、炎口体という音響的に閉じられる箇所近く
の音圧が大きい点で上記吸音作用が行われることによ
り、より確実な振動燃焼の抑制が可能となる。
【0015】また、粒径の異なる複数の粉体を用いるこ
とにより、各々の粉体で異なる縦振動モードが励起さ
れ、異なる周波数成分の音波エネルギーを吸収可能とな
る。
【0016】また、粒径が150μm以下の粉体を用い
たものにあって、粉体層の縦振動モードは厚さ30mm
程度で粒子の振動共振が300Hz以下となり、より低
周波の音波を吸音できるようになる。
【0017】また、粉体ブロック表面をグラスウール等
の多孔質吸音材で覆うことにより、粉体の共振による吸
音に加えて多孔質材料の連続気泡内での空気の粘性によ
る吸音も行われるようになり、より騒音の低下が図れ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。なお、本実施例では予混合燃焼方式の給湯機
に応用した場合を示す。
【0019】図1、図2は本発明の第1の実施例のガス
給湯機で、本体ケース14(図2に示す)内部には、炎
口部15と混合部16からなるバーナ本体17と、その
下流側に順次密接して設けた燃焼室18、熱交換器1
9、排気部20と、上流側に燃料を供給するノズル部2
1と、燃焼用空気を供給する燃焼ファン22からなる器
具本体23が納められている。また混合部16の底側に
は、上面のみ音波透過性の膜で覆われ他は箱状ケースで
囲まれ、その中に粉体24が封入された粉体ブロック2
5と、燃料と空気を混合均一化する均圧板26が取り付
けられている。燃焼ファン22とノズル部21へ燃料を
調節し供給する燃料量調節手段27は、制御器28によ
りガス量と空気量が最適燃焼状態になるよう制御されて
いる。
【0020】上記構成において、炎口部15で火炎が形
成され燃焼することにより、火炎変動として生じる圧力
変動は、燃焼室18や混合部16等の器具本体23内に
伝搬し、器具本体23寸法で決まる共鳴周波数に順じ
て、多くは100Hzから300Hzの低周波数の共鳴
ピークを有し振動燃焼や燃焼騒音として、排気ダクト2
9や燃焼ファン22を介して吸気口30より大気へ放射
される。
【0021】しかし、混合部16に設けた粉体ブロック
25内の粉体24が、共鳴周波数に一致した縦振動モー
ドで励起し、粒子がお互い激しく振動することにより、
共鳴周波数付近の音波エネルギーが粉体ブロック25内
で熱エネルギーに変換され、その結果、従来非常に対策
が困難であった着火時等も含めた一種の自励振動による
共鳴周波数の増幅現象で生じる振動燃焼も、共鳴周波数
の音波エネルギーが粉体ブロック25内で大部分吸収さ
れるため、反射波が非常に小さくなり自励振動のサイク
ルが続かず抑制される。また低周波の燃焼騒音自体の低
減もでき、さらに炎口部15上流側に大きな抵抗を設け
る必要もないためブンゼン燃焼と同レベルの燃焼ファン
が使用でき、回転数も特に高速化する必要もないため、
給湯機本体を大型化することなく低騒音化できるもので
ある。
【0022】また、図2に示すように粉体ブロック25
を排気部20に設けたり、排気延長等の吸排気構成の各
種展開に対しても、要は気柱共鳴する際の音圧分布の最
大近辺の箇所にこの粉体ブロック25を設けることによ
り、振動燃焼発生が上記理由で抑制できる。このため予
混合燃焼方式による給湯機においても機器展開が可能と
なり今後、低NOx化も容易にできる。すなわち、音波
が伝搬する器具本体23いずれに設けても同様の効果が
得られるものである。
【0023】また第2の実施例は図1において、粉体ブ
ロック25をバーナ本体17の外枠17´の一部にシー
ル面をもって固定し、必要に応じて交換できるようにし
たもので、長時間使用による固着等の品質面での対応が
可能となる。
【0024】次に図3は第3の実施例で、バーナ本体1
7の外枠17´を内壁31と外壁32からなる二重構造
としたもので、内壁31は音波透過性材料で構成し、外
壁32との空間部33に装置の共鳴周波数に一致するよ
うな粒径を有する粉体24を封入している。その結果、
バーナ本体17全体が粉体24で囲まれ、音響的に閉端
となる外枠17´が吸音壁となり、器具本体23内での
反射が抑えられ定在波等の共鳴の発生がなくなるととも
により大きな吸音効果が得られる。
【0025】次に図4は第4の実施例で、バーナ本体1
7内に例えばハニカム格子からなる整流部34を炎口部
15上流側に設け、整流部34の通路35の一部に下
面、上面共に音波透過性の材料で覆った粉体24を封入
している。また混合部16は厚さ方向にスペースが取り
易いため十分な粉体24層の厚みを確保することができ
る。その結果、燃焼騒音に影響する火炎自体の安定性を
支配する混合気の均一化や整流に効果を有するととも
に、炎口部15近辺という音響的には音圧分布の最大付
近に粉体ブロック25が位置することになり、効果的に
音波吸音が行われ、反射波の影響が少なくなり振動燃焼
発生をより確実に防止することができる。
【0026】次に第5の実施例を図5にて説明する。混
合部16に取り付けた粉体ブロック25に区画壁36を
設け、各々の収納空間に粒径の異なる粉体A24、粉体
B37を独立に封入している。その結果、粉体A24、
粉体B37が励起される共振周波数が異なるため、吸音
される周波数帯域が2帯域確保でき、低減したい低周波
数成分の対象を拡大できる。この実施例では2種類の粉
体で説明したが、必要に応じてその種類を3種類、4種
類と増やすことでより広い周波数帯域に対処できるもの
である。
【0027】また、第6の実施例は、厚みを33mm程
度とした場合、粉体24層の一端固定、一端自由の縦振
動モードは、材料の密度によりほぼ決定されるため、粒
径が150μm以下の粉体24を封入した粉体ブロック
25では、共鳴周波数が330Hz以下に吸音率ピーク
をもってくることができ、低周波に対して特に大きな効
果を有する。
【0028】次に、図6に示す第7の実施例は、粉体ブ
ロック25に封入された粉体24の音波が伝搬してくる
粉体ブロック表面側を、多孔質材料38で覆っている。
その結果、粉体24による低周波域の吸音特性と多孔質
材料38による中域から高域に効果を有する吸音特性と
が組み合わせたかたちで得られる。すなわち、全周波数
帯域で高いレベルの吸音性能が得られ、機器騒音が大幅
に低減できる。
【0029】なお上記各実施例では給湯機に応用したも
のを例にして説明したが、温風輻射暖房機等に応用して
も同様の効果が得られ、かつその燃料もガス・石油のい
ずれであっても同様である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の燃焼装置によれば以下の効果が得られる。
【0031】(1)低NOx燃焼が容易に実現できるに
も拘らず、予混合燃焼方式による燃焼装置の商品化を最
も阻害する要因である振動燃焼の発生をなくし、かつ低
周波の燃焼音の吸音と、ブンゼン燃焼方式レベルの燃焼
ファンの小型、低速回転化を可能とすることができる。
すなわち、装置を大型化することなく低NOx、低騒音
化の両立を実現することができる。
【0032】また排気ダクト長さを長くした時に生じ易
い気柱共鳴による振動燃焼発生要因の反射端を吸音壁に
できるため振動燃焼発生を防止でき、設備商品として必
要な各種排気バリエーションも可能となって数多くの機
器展開が実現できる。
【0033】さらに、振動燃焼発生領域を避けるよう厳
しく設定されていた空気比の制御が簡単な制御で可能と
なりセンサー等の部品コストが低減できる。
【0034】(2)バーナ本体全体が粉体で囲まれ、音
響的に閉端となる外枠が吸音壁となり、器具本体内での
反射が抑えられ定在波等の共鳴の発生が抑えられるとと
もにより大きな吸音効果が得られる。
【0035】(3)整流部に粉体ブロックを組入れるこ
とにより、燃焼音に影響する火炎の安定性が得られると
ともに、音波発生部付近に音波吸収できる粉体ブロック
を設置できるため、燃焼騒音の低減は勿論、特に反射波
に起因する振動燃焼の発生が抑制できる。
【0036】(4)粒径の異なる粉体を複数用いること
により、複数の吸音特性が得られ、低減効果の大きい周
波数帯域を拡大できる。
【0037】(5)粒径を150μm以下とすることに
より、粉体層の縦振動共振周波数を330Hz以下にす
ることができ、より低周波の燃焼音に対応できる。
【0038】(6)粉体表面に多孔質材料を設けること
により、吸音帯域が大きく異なる粉体の吸音特性に加え
て多孔質材料による吸音特性も得られる。すなわち、全
周波数域に渡って吸音性能が得られ、低減領域が拡大で
きる。また、粉体の封入面でも効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における燃焼装置を給湯
機に適用した場合の要部断面図
【図2】同燃焼装置の要部の側面断面図
【図3】本発明の第3の実施例におけるバーナ本体の要
部断面図
【図4】本発明の第4の実施例における燃焼装置を給湯
機に適用した場合の要部断面図
【図5】本発明の第5の実施例における燃焼装置を給湯
機に適用した場合の要部断面図
【図6】本発明の第7の実施例における燃焼装置を給湯
機に適用した場合の要部断面図
【図7】従来の燃焼装置の要部の断面図
【図8】同燃焼装置の要部の側面断面図
【符号の説明】
15 炎口部 17 バーナ本体 17´ 外枠 23 器具本体 24、37 粉体 25 粉体ブロック 31 内壁 32 外壁 33 空間部 34 整流部 35 通路 38 多孔質材料

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】器具本体の炎口部の上・下流側いずれか適
    所に粉体を封入した粉体ブロックを設けた燃焼装置。
  2. 【請求項2】粉体ブロックを着脱可能とした請求項1記
    載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】炎口部を有するバーナ本体の外枠の少なく
    とも一部を内壁と外壁からなる二重構造とし、前記内壁
    と前記外壁とでできる空間部に粉体を封入した燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】バーナ本体の炎口部上流側に格子状の整流
    部を設け、前記整流部の通路に粉体を封入した粉体ブロ
    ックを設けた燃焼装置。
  5. 【請求項5】複数の種類の粉体を有した請求項1から請
    求項4のいずれか1項記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】粒径が150μm以下の粉体からなる請求
    項5記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】粉体ブロックの表面をグラスウール等の多
    孔質材料で覆った請求項6記載の燃焼装置。
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