JPH0832833B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH0832833B2
JPH0832833B2 JP62330619A JP33061987A JPH0832833B2 JP H0832833 B2 JPH0832833 B2 JP H0832833B2 JP 62330619 A JP62330619 A JP 62330619A JP 33061987 A JP33061987 A JP 33061987A JP H0832833 B2 JPH0832833 B2 JP H0832833B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な硬化性組成物に関する。さらに詳しく
は、分子鎖末端に少なくとも1個のケイ素原子に結合し
た水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン結合を
形成することにより架橋しうるケイ素含有基(以下、反
応性ケイ素基ともいう)を有するイソブチレン系重合体
または水添ポリブタジエン系重合体と特定の有機シリコ
ン化合物とを含有する組成物であって、湿気により硬化
し、耐水性、耐熱性、耐候性、湿気遮断性などに優れ、
保存安定性が改善され、かつ残留タックの少ない硬化物
となるとともに、硬化物の伸び特性を大きくてよく伸び
るものから小さくて硬いものまで広範に調節しうる硬化
性組成物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする問題点] 室温においても硬化してゴム状物質を形成する重合体
としてRTV(Room Temperature Vulcanizable)シリコン
ゴムがよく知られており、建築用シーラントや成形材料
などに使用されている。しかしながら、RTVシリコンゴ
ムは主鎖がポリシロキサンであることによる物性的な欠
点を有している。
そこでRTVシリコンゴムのように室温においても硬化
しうるが主鎖がポリシロキンでなくゴム系有機重合体で
ある室温硬化性のオキシアルキレン系重合体を含む組成
物が提案され、使用されている。
前記室温硬化性ゴム系有機重合体はシロキサン結合を
形成することにより硬化しうる反応性ケイ素基を有して
おり、RTVシリコンゴムと同様につぎのような反応によ
って室温でも硬化してゴム状物質となり、硬化物は引張
り物性が優れ、残留タックの少ないゴム状弾性体とな
る。また、ポリシロキサンにない特徴も有している。
(式中、X′は加水分解性基を表わす) しかし、該重合体には、硬化物の耐熱性、耐水性、耐
候性などが不充分であるなどという問題がある。
これらの問題を改善する方法として、反応性ケイ素基
を分子末端に有するイソブチレン系重合体が検討されて
いる(たとえば特願昭61-148895号明細書(特開昭63-60
41号公報)など)。
しかし、この重合体からの硬化物の耐熱性、耐水性、
耐候性、湿気遮断性などは、前記オキシアルキレン系重
合体からの硬化物と比較すると大幅に改善されてはいる
が、硬化物が良好なゴム弾性を有するには分子鎖を長く
する必要があり、必然的に重合体粘度が高く、取扱いに
くいものになるという欠点があり、施工性などの点から
用途が限定されるばあいがある。また、この欠点を改善
するために低粘度の重合体にすると硬化物の伸び特性が
不足するという問題がある。また、組成物の粘度を低下
させるために可塑剤を配合すると汚染性が生じたり、ブ
リードしやすくなるという問題が生じる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前記のごとき従来の硬化性組成物が有する問
題を解消し、常温で空気中の水分などによって速やかに
硬化し、耐熱性、耐水性、耐候性、接着性、湿気遮断性
などに優れ、低残留タック、高強度、高伸び(低弾性
率)のゴム状硬化物から低伸びの硬化物まで広範囲の伸
び特性を有する硬化物を与える硬化性組成物であって、
組成物の粘度が低くて作業性が良好で保存安定性の改善
された組成物をうることを目的としてなされたものであ
り、 (A) ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性
基を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋し
うるケイ素含有基を分子鎖末端に少なくとも1個有する
イソブチレン系重合体または水添ポリブタジエン系重合
体(以下、飽和炭化水素系重合体ともいう)および (B) 分子内に少なくとも1個のシラノール基を有す
る化合物および(または)水と反応して分子内に少なく
とも1個のシラノール基を有する化合物を生成しうる化
合物 を含有してなる硬化性組成物に関する。
〔実施例〕
本発明においては、(A)成分としてケイ素原子に結
合した水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン結
合を形成することにより架橋しうるケイ素含有基、すな
わち反応性ケイ素基を分子鎖末端に少なくとも1個有す
る飽和炭化水素系重合体(以下、飽和炭化水素系重合体
(A)ともいう)が使用される。
前記反応性ケイ素基の代表例としては、一般式
(1): (式中、R1およびR2はいずれも炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラ
ルキル基または(R′)3SiO−(R′は炭素数1〜20の
1価の炭化水素基であり、3個のR′は同じであっても
よく、異なっていてもよい)で示されるトリオルガノシ
ロキサン基であり、R1またはR2が2個以上存在すると
き、それらは同じであってもよく、異なっていてもよ
い、Xは水酸基または加水分解性基であり、2個以上存
在するとき、それらは同じであってもよく、異なってい
てもよい、aは0、1、2または3、bは0、1または
2、ただしa+mb≧1、またm個の におけるbは同じである必要はない、mは0または1〜
19の整数)で表わされる基があげられる。
前記加水分解性基の具体例としては、たとえば水素原
子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケ
トキシメート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、ア
ミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基など
の一般に使用されている基があげられる。これらのうち
では、水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケト
キシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、
メルカプト基、アルケニルオキシ基などが好ましく、加
水分解性がマイルドで取扱いやすいという点からアルコ
キシ基がさらに好ましい。
該加水分解性基や水酸基は1個のケイ素原子に1〜3
個の範囲で結合することができ、(a+mb)は1〜5の
範囲が好ましい。加水分解性基や水酸基が反応性ケイ素
基中に2個以上結合するばあいには、それらは同じであ
ってもよく、異なっていてもよい。
前記反応性ケイ素基を形成するケイ素原子は1個でも
よく、2個以上であってもよいが、シロキサン結合など
により連結されたケイ素原子のばあいには、20個のもの
までであるのが好ましい。とくに式: (式中、R2、X、aは前記と同じ)で表わされる反応
性ケイ素基が、入手が容易であるので好ましい。
また、一般式(1)におけるR1およびR2の具体例と
しては、たとえばメチル基、エチル基などのアルキル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニ
ル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル基
や、R′がメチル基、フェニル基などである(R′)3S
iO−で示されるトリオルガノシロキサン基などがあげら
れる。これらのうちではメチル基がとくに好ましい。
反応性ケイ素基は飽和炭化水素系重合体1分子中に少
なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存在する。分子中
に含まれる反応性ケイ素基の数が1個未満になると、硬
化性が不充分になり、良好なゴム弾性挙動を発現しにく
くなる。
反応性ケイ素基は飽和炭化水素系重合体分子鎖の末端
に存在してもよく、内部に存在し、このばあいには、最
終的に形成される硬化物に含まれる飽和炭化水素系重合
体成分の有効網目鎖量が多くなるため、高強度で高伸び
のゴム状硬化物がえられやすくなるなどの点から好まし
い。また、これら反応性ケイ素基を有数飽和炭化水素系
重合体は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよ
い。
本発明に用いる反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素
系重合体の骨格をなす重合体は、 (1) イソブチレンを主モノマーとして重合させる (2) ブタジエンを単独重合させたり、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、イソブチレンなどのような炭素
数1〜6のオレフィン系化合物とブタジエンとを共重合
させたりしたのち水素添加する などの方法によりうることができる。これらは、末端に
官能基を導入しやすい、分子量を制御しやすい、末端官
能基の数を多くすることができるなどの点から好まし
い。
前記イソブチレン系重合体は、単量体単位のすべてが
イソブチレン単位から形成されていてもよく、イソブチ
レンと共重合性を有する単量体単位をイソブチレン系重
合体中の好ましくは50%(重量%、以下同様)以下、さ
らに好ましくは30%以下、とくに好ましくは10%以下の
範囲で含有してもよい。
前記イソブチレンと共重合性を有する単量体として
は、たとえば炭素数4〜12のオレフィン、ビニルエーテ
ル、芳香族ビニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラ
ン類などがあげられる。このような単量体の具体例とし
ては、たとえば1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−
1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、4−
メチル−1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサ
ン、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イ
ソブチルビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロ
スチレン、β−ピネン、インデン、ビニルトリクロロシ
ラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルク
ロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルト
リメチルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジ
メトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3−ジビ
ニル−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキンサ、トリビニ
ルメチルシラン、テトラビニルシラン、アリルトリクロ
ロシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリルジメチ
ルクロロシラン、アリルジメチルメトキシシラン、アリ
ルトリメチルシラン、ジアリルジクロロシラン、ジアリ
ルジメトキシシラン、ジアリルジメチルシラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン
などがあげられる。なお、前記イソブチレンと共重合性
を有する単量体としてビニルシラン類やアリルシラン類
を使用するとケイ素含量が増加し、シランカップリング
剤として作用しうる基が多くなり、えられる組成物の接
着性が向上する。
前記水添ポリブタジエン系重合体においても、上記イ
ソブチレン系重合体のばあいと同様に、主成分となる単
量体単位の他に他の単量体単位を含有させてもよい。
また本発明に用いる飽和炭化水素系重合体には、本発
明の目的が達成される範囲でブタジエン、イソプレンの
ようなポリエン化合物のごとき重合後2重結合の残るよ
うな単量体単位を少量、好ましくは10%以下、さらには
5%以下、とくには1%以下の範囲で含有させてもよ
い。
前記飽和炭化水素系重合体の数平均分子量は500〜30,
000程度であるのが好ましく、とくに1,000〜15,000程度
の液状物〜流動性を有するものが取扱いやすいなどの点
から好ましい。
つぎに反応性ケイ素基を分子鎖末端に有する飽和炭化
水素系重合体の製法について説明する。
前記反応性ケイ素基を分子鎖末端に有する飽和炭化水
素系重合体のうち、分子鎖末端に反応性ケイ素基を有す
るイソブチレン系重合体は、イニファー法と呼ばれる重
合法(イニファーと呼ばれる開始剤と連鎖移動剤を兼用
する特定の化合物を用いるカチオン重合法)でえられた
末端官能型、好ましくは全末端官能型イソブチレン系重
合体を用いて製造することができる。このような製造法
は、たとえ特願昭61-148895号、同61-150088号、同62-9
0078号、同62-179733号、同62-194838号の各明細書(そ
れぞれ特開昭63-6041号、特開昭63-6003号、特開昭63-2
54149号、特開昭64-22904号、特開昭64-38407号の各公
報)などに記載されている。
さらに分子鎖末端に反応性ケイ素基を有するイソブチ
レン系重合体を製造する際の重合に際して、主成分であ
るイソブチレンモノマー以外に反応性ケイ素基を有する
ビニルシラン類やアリルシラン類などを共重合せしめた
のち末端に反応性ケイ素基を導入することにより、末端
および分子鎖内部に反応性ケイ素基を有するイソブチレ
ン系重合体が製造される。
前記水添ポリブタジエン系重合体は、たとえばまず末
端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体の水酸基を−
ONaや−OKなどのオキシメタル基にしたのち一般式
(3): CH2=CH−R5−Y (3) (式中、Yは塩素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、R5は−R6−、 (R6は炭素数1〜20の2価の炭化水素基で、好ましい
具体例としてはアルキレン基、シクロアルキレン基、ア
リーレン基、アラルキレン基があげられる)で示される
2価の有機基で、−CH2−、−R″−C64−CH2
(R″は炭素数1〜10の炭化水素基)より選ばれた2価
の基がとくに好ましい)で示される有機ハロゲン化合物
を反応させることにより、末端オレフィン基を有する水
添ポリブタジエン系重合体(以下、末端オレフィン水添
ポリブタジエン系重合体ともいう)が製造される。
末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体の末端水
酸基をオキシメタル基にする方法としては、Na、Kのご
ときアルカリ金属;NaHのごとき金属水素化物;NaOCH3
ごとき金属アルコキシド;苛性ソーダ、苛性カリのごと
き苛性アルカリなどと反応させる方法があげられる。
前記方法では、出発原料として使用した末端ヒドロキ
シ水添ポリブタジエン系重合体とほぼ同じ分子量をもつ
末端オレフィン水添ポリブタジエン系重合体がえられる
が、より高分子量の重合体をえたいばあいには、一般式
(3)の有機ハロゲン化合物を反応させる前に、塩化メ
チレン、ビス(クロロメチル)ベンゼン、ビス(クロロ
メチル)エーテルなどのごとき、1分子中にハロゲン原
子を2個以上含む多価有機ハロゲン化合物と反応させれ
ば分子量を増大させることができ、そののち一般式
(3)で示される有機ハロゲン化合物と反応させれば、
より高分子量でかつ末端にオレフィン基を有する水添ポ
リブタジエン系重合体をうることができる。
前記一般式(3)で示される有機ハロゲン化合物の具
体例としては、たとえばアリルクロライド、アリルブロ
マイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ク
ロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼ
ン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリル(クロロ
メトキシ)ベンゼン、1−ブテニル(クロロメチル)エ
ーテル、1−ヘキセニル(クロロメトキシ)ベンゼン、
アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンなどがあげられ
るが、それらに限定されるものではない。これらのうち
では安価で、かつ容易に反応することからアリルクロラ
イドが好ましい。
前記末端オレフィン水添ポリブタジエン系重合体への
反応性ケイ素基の導入は、分子鎖末端に反応性ケイ素基
を有するイソブチレン系重合体のばあいと同様、たとえ
ば一般式(1)で表わされる基に水素原子が結合したヒ
ドロシラン化合物、好ましくは一般式: (式中、R2、X、aは前記に同じ)で示される化合物
を白金系触媒を用いて付加反応をさせることにより製造
される。
前記一般式(1)で表わされる基に水素原子が結合し
たヒドロシラン化合物の具体例としては、たとえばトリ
クロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロ
シラン、フェニルジクロロシランのごときハロゲン化シ
ラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メ
チルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、フェ
ニルジメトキシシランのごときアルコキシシラン類;メ
チルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシシラン
のごときアシロキシシラン類;ビス(ジメチルケトキシ
メート)メチルシラン、ビス(シクロヘキシルケトキシ
メート)メチルシランのごときケトキシメートシラン類
などがあげられるがこれらに限定されるものではない。
これらのうちではとくにハロゲン化シラン類、アルコキ
シシラン類が好ましい。
前記のように反応性ケイ素基を有するイソブチレン系
重合体や水添ポリブタジエン系重合体が、芳香環でない
不飽和結合を分子中に実質的に含有しないものであるた
め、不飽和結合を有する有機系重合体やオキシアルキレ
ン系重合体のような従来のゴム系重合体よりなる組成物
などとくらべて、著しく硬化物の耐候性がよくなる。ま
た、該重合体は炭化水素系重合体であるので湿気遮断性
や耐水性がよく、ガラス、アルミなどの各種無機質基材
に対して優れた接着性能を有するとともに、湿気透過性
の低い硬化物になる。
本発明においては、分子内に少なくとも1個、たとえ
ば、1〜3個のシラノール基を有する化合物および(ま
たは)水と反応して分子内に少なくとも1個、たとえば
1〜3個のシラノール基を有する化合物を生成しうる化
合物(以下、シラノール化合物(B)ともいう)が使用
される。
シラノール化合物(B)は硬化物の弾性の調整、組成
物の保存安定性の改善、接着性の改善などのために使用
される成分であり、飽和炭化水素系重合体(A)と反応
性を有するため通常の可塑剤のように汚染性やブリード
することのほとんどない成分である。
前記シラノール化合物(B)の分子内にシラノール基
または水と反応してシラノール基を生成する基が存在し
ないばあいには、前記効果が生じないばあいがあり好ま
しくない。
前記シラノール化合物(B)の分子量、特性などには
とくに限定はないが、分子内に少なくとも1個のシラノ
ール基を有する化合物や水と反応してシラノール基を生
成する基を分子内に少なくとも1個有する化合物の分子
量は、組成物の粘度が低くなり作業性が向上するなどの
点から1000以下、さらには500以下、とくには300以下が
好ましい。
シラノール化合物(B)の分子内に存在するシラノー
ル基の数または水と反応して生成する分子内に存在する
シラノール基の数が1個になる化合物を用いたばあい
が、とくにえられる硬化物の弾性率を低下させ、伸びを
向上させるのに有効である。
このようなシラノール化合物(B)の具体例として
は、たとえば(CH33SiOH、(C253SiOH、(C3
73SiOH、(C653、SiOH、(C652Si(CH3)O
H、C65Si(CH32OH、 などの一価のシラノール化合物や、 一般式(2): (R4(CH32SiO)n3 (2) (式中、R3はアルコール残基または弱酸残基、R4はメ
チル基またはビニル基、nは正の整数)で表わされる化
合物、さらには (CH33SiNHSi(CH33、(CH33SiN(CH32 (CH33Si−NH−CO−NH−Si(CH33などがあげられる。
前記一般式(2)中のR3は好ましくは1〜3価のア
ルコール残基または弱酸残基であるが、アルコール残基
とは一価または多価のアルコールから一部あるいは全部
の水酸基を除いた残りの基をいい、また弱酸残基とは1
価または多価の弱酸から一部あるいは全部の水酸基を除
いた残りの基をいう。また水酸基とカルボキシル基のよ
うな弱酸基の双方を有する化合物から一部または全部の
水酸基を除いた残りの基であってもよい。
3になりうるようなアルコールや弱酸の具体例とし
ては、たとえばメタノール、エタノール、ノルマルブタ
ノール、イソブタール、ノルマルペンタノール、イソペ
ンタノール、エチレンクロルヒドリン、ベンジルアルコ
ール、シクロヘキサノール、3−クロロプパノール、エ
チレングリコール、プロパンジオール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、グリセリン、アセチルアセト
ン(互変異性体)などの炭素数30以下の置換または非置
換の脂肪族アルコール;フェノール、クレゾール、クロ
ルフェノール、ビスフェノールA、ナフトール、ヒドロ
キノン、ヒドロナフトキノンなどの炭素数6〜30の置換
または非置換の芳香族ヒドロキシ化合物;ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプリン酸、カプロン
酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、ペプタコサン酸、ベヘン酸、メリシン酸、アクリ
ル酸、ウンデシレン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノ
レン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール
酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、安息香
酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、クロル
安息香酸、トルイル酸、オキシプロピオン酸、オキシ安
息香酸、オキシトルイル酸などの炭素数30以下の置換ま
たは非置換の脂肪族あるいは芳香族のカルボン酸;ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、水酸基や
カルボキシル基を有するポリブタジエン、水酸基やカル
ボキシル基を有する水添ポリブタジエン、水酸基および
(または)カルボキシル基を有するポリエチレンテレフ
タレートやポリブチレンテレフタレート;ホウ酸、炭酸
などの無機酸が具体例としてあげられる。
これらのアルコールや弱酸は、有機化合物のばあい、
酸素やハロゲン原子以外のヘテロ原子を含まないことが
好ましい。
これらのなかでもR3として置換あるいは非置換のフ
ェニル基を有する化合物は入手が容易であり、好ましい
効果を有するのでとくに好ましい。
なお、本明細書にいう弱酸とは、水溶液にしたばあい
のpKaが1以上、好ましくは2以上、さらに好ましくは
3以上の酸のことである。
また一般式(2)中のR4はメチル基またはビニル基
(CH2=CH−基)であり、これら以外の基を用いたもの
では本発明の目的を充分達成することができず好ましく
ない。これらのうちでは入手が容易な点からメチル基が
好ましい。
前記のごとき1個のシラノール基を有する化合物を生
成しうる化合物の具体例としては、たとえばCH3OSi(CH
33、 CH3CH2OSi(CH33、ClCH2CH2OSi(CH3365OSi(CH33 (CH33SiO(CH22OSi(CH33 (CH33SiOCH2CH2OCH2CH2OSi(CH33、 (CH33SiO(CH2CH(CH3)O)2Si(CH33、 (CH33SiO(CH2CH2O)3Si(CH33、 (CH33SiO(CH2CH(CH3)O)3Si(CH33、 ((CH33SiO)3CCH2CH3、 (CH33SiOCH2CH2OCH2CH2OH、 (CH33SiO(CH24OSi(CH33、 p−(CH33SiOC64OSi(CH33 (CH33SiOCOCH3、 (CH33SiOCOCH2CH2CH2CH2COOSi(CH33、 (CH33SiO−COC65、 (CH33SiOC(CH3)=CHCOCH3 ((CH33SiO)3B、((CH33SiO)2CO、 ClCH2CH2OSi(CH322365−OSi(CH3225 25(CH32SiO(CH22OSi(CH3225、 C25(CH32SiO−COC65 などが好適に利用できる。
前記シラノール化合物(B)のうち分子量が140以上
のもの、さらには150以上のものがモジュラスや伸びの
改善の点から好ましく、入手の容易さなどからC65OS
i(CH33がとくに好ましい。このようなシラノール化
合物は表面タックを良好に保ったまま伸び特性などを改
善できる利点がある。
前記シラノール化合物(B)の分子内に存在するシラ
ノール基の数または水と反応して生成する分子内に存在
するシラノール基の数が2個になる化合物を用いたばあ
いには、えられる硬化物の弾性率がシラノール化合物
(B)の特性により調整することができ、組成物の保存
安定性や接着性が改善される。
このようなシラノール化合物(B)の具体例として
は、 (C652Si(OH)2、C65Si(CH3)(OH)2、 C65Si(CH2CH3)(OH)2 HOSi(CH322〜20R、 HOSi(C6522〜20R、 HOSi(C652OpSi(CH32OgR(p+q
=2〜20)、 HOSi(CH322〜20H、 HOSi(CH3)(C65)O2〜20H、 HOSi(C6522〜20H、 HO−Si(C652OSi(CH32 0〜18OSi(C
652OH、 HO−Si(C652OSi(CH32 0〜18OSi(C
652OH、 HO−Si(C652OSi(CH32 xOSi(C
652y−OSi(C652OH(x+y=0〜18)、 HOSi(C65)(CH3)O2〜10 Si(CH322〜20H、 CH3OSi(CH3)(C65)O2〜20CH3、 CH3OSi(C6522〜20CH3、 CH3O Si(C652OSi(CH32 0〜18 −OSi(C652OCH3、 CH3OSi(C652OSi(CH32 xOSi(C652
y−OSi(C652OCH3(x+y=0〜18)、 (CH32Si(OCH32、(CH3CH22Si(OCH32、 (CH32Si(OCH2CH32、(CH3CH22Si(OCH2C
H32、(C652Si(OCH32、(C652Si(OCH2
CH32(CH32Si(OCH2CH2OCH32、 (CH3CH22Si(OCH2CH2OCH32、 (CH3)(CH3CH2)Si(OCH32、 C65Si(CH3)(OCH32、C65Si(CH2CH3)(OC
H32などがあげられる。なお、式中のRは水素原子ま
たは炭素数1〜20の炭化水素基である。
また、前記シラノール化合物(B)の分子内に存在す
るシラノール基の数または水と反応して生成する分子内
に存在するシラノール基の数が3個以上になる化合物を
用いたばあいには、えられる硬化物の弾性率が高くな
り、かたくなるが、残留タックがなくなり、組成物の安
定性や接着性が改善される。
このようなシラノール化合物(B)の具体例として
は、 CH3Si(OCH33、Si(OC254、 C65Si(OCH33、CH2=CHSi(OCOCH33、 CH3Si(ON=C(CH3)(C25))3、 CH3Si(N(CH323、CH3Si(ON(CH3)(C25))
3、 CH3Si(N(CH3)(OCCH3))3、 CH3Si(OC(CH3)=CH23 2NCH2CH2CH2Si(OCH33、 H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OCH33、 CH2=C(CH3)COOCH2CH2CH2Si(OCH33、 HSCH2CH2CH2Si(OCH33などがあげられる。
また、シラノール化合物(B)としてケイ素化合物の
部分加水分解縮合物でシラノール基を少なくとも1個有
する化合物を用いてもよい。
シラノール化合物(B)は単独で用いてもよく2種以
上併用してもよい。
シラノール化合物(B)の使用量は硬化物や組成物の
期待物性にあわせて適宜選べばよいが、通常は飽和炭化
水素系重合体(A)100部(重量部、以下同様)に対し
0.01〜50部が好ましく、1〜10部がさらに好ましい。該
化合物の使用量が多いばあいには、組成物の粘度を低下
させうる。とくに分子内にシラノール基を1個有する化
合物または水と反応して生成する分子内にシラノール基
を1個有する化合物を用いると、飽和炭化水素系化合物
(A)の反応性シリル基の官能数を少なくし、硬化物の
伸び特性をよくするため、飽和炭化水素系重合体(A)
の分子を長くして、すなわち分子量を大きくして伸び特
性をよくする必要が少なくなるため、低粘度で作業性が
よく、かつ伸び特性をよくすることができる。
飽和炭化水素系重合体(A)とシラノール化合物
(B)とを混合する方法にはとくに限定はなく、シラノ
ール化合物(B)の性状に応じて、加熱撹拌条件などを
調整し、均一に溶解、分散させればよい。このばあい、
完全に均一な状態にする必要はなく、不透明な状態であ
っても、ほぼ均一に分散していれば充分目的は達せられ
る。また必要に応じて、分散性改良剤、たとえば界面活
性剤などを併用してもよい。
このようにしてえられる本発明の組成物は複層ガラス
用シーリング剤などのシーリング剤、塗膜防水剤などの
防水剤、接着剤、塗料、吹付剤、型取り用材料、注型ゴ
ム材料などとして好適に使用されうる。
本発明の組成物は、必要に応じて各種成分と併用して
もよい。このような成分の例としては、たとえばシラノ
ール縮合反応を促進する硬化触媒、本発明の組成物が保
存中に硬化することを防ぐ保存性改良剤、可塑剤、充填
剤、接着性向上剤、老化防止剤、金属不活性化剤、オゾ
ン劣化防止剤、光安定剤、リン系過酸化物分解剤、滑
剤、顔料、発泡剤などがあげられる。
前記硬化触媒の具体例としては、たとえばテトラブチ
ルチタネート、テトラプロピルチタネートなどのチタン
酸エステル類;ジブチルスズジラウレート、ジブチルス
ズマレエート、ジブチルスズジアセテート、オクチル酸
スズ、ナフテン酸スズなどのスズカルボン酸塩類;ジブ
チルスズオキサイドとフタル酸エステルとの反応物;ジ
ブチルスズアセチルアセトナート;アルミニウムトリス
アセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルアセ
トアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルア
セトアセテートなどの有機アルミニウム化合物類;ジル
コニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラア
セチルアセトナートなどのキレート化合物類;オクチル
酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ジブチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、
キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジ
ン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモ
ルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8
−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)など
のアミン系化合物あるいはそれらのカルボン酸などとの
塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とからえられる低分子
量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物
との反応生成物;アミノ基を有するシランカップリング
剤、たとえばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシランなどのシラノール縮合触媒、さらには他の酸
性触媒、塩基性触媒などの公知のシラノール縮合触媒な
どがあげられる。これらの触媒は単独で使用してもよ
く、2種以上併用してもよい。硬化触媒を用いるばあい
の使用量は、飽和炭化水素系重合体(A)およびシラノ
ール化合物(B)100部に対して0.1〜20部が好ましく、
1〜10部がさらに好ましい。
前記保存安定性改良剤としては、たとえばオルトギ酸
メチルなどのオルト有機酸エステルがあげられる。保存
安定性改良剤を用いるばあいの使用量は、飽和炭化水素
系重合体(A)およびシラノール化合物(B)100部に
対して0.5〜20部が好ましく、1〜10部がさらに好まし
い。
前記可塑剤にもとくに限定はなく、一般に用いられて
いる可塑剤が使用できるが、本発明の組成物と相溶性の
よいものが好ましい。このような可塑剤の具体例として
は、たとえばポリブテン、水添ポリブテン、エチレン、
−α−オレフィンオリゴマー、α−メチルスチレンオリ
ゴマー、ビフェニル、トリフェニル、トリアリールジメ
タン、アルキレントリフェニル、液状ポリブタジエン、
水添液状ポリブタジエン、アルキルジフェニル、部分水
素添加ターフェニル、パラフィン油、ナフテン油、アタ
クチックポリプロピレンなど、好ましくは不飽和結合を
含まない水添ポリブテン、水添液状ポリブタジエン、パ
ラフィン油、ナフテン油、アタクチックポリプロピレン
などの炭化水素系化合物類;塩化パラフィン類;ジブチ
ルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エチル
ヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレート、ブ
チルフタリルブチルグリコレートなどのフタル酸エステ
ル類;ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケートな
どの非芳香族2塩基酸エステル類;ジエチレングリコー
ルベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエー
トなどのポリアルキレングリコールのエステル類;トリ
クレジルホスフェート、トリブチルホスフェートなどの
リン酸エステルなどがあげられる。これらは単独で用い
てもよく、2種以上併用してもよい。これらのうちでは
炭素−炭素不飽和結合を有さない炭化水素系化合物類
が、飽和炭化水素系重合体(A)との相溶性および耐候
性が良好で、組成物の硬化速度への影響が小さく、かつ
安価なため好ましい。これらの可塑剤は反応性ケイ基を
導入する飽和炭化水素系重合体に反応性ケイ素基を導入
する際に、反応温度の調節、反応系の粘度の調節などの
目的で溶剤のかわりに用いてもよい。可塑剤を用いるば
あいの使用量は、飽和炭化水素系重合体(A)およびシ
ラノール化合物(B)100部に対して1〜500部が好まし
く、10〜100部がさらに好ましい。
前記充填剤の具体例としては、たとえば木粉、パル
プ、木綿チップ、アスベスト、ガラス繊維、炭素繊維、
マイカ、クルミ殻粉、もみ殻粉、グラファイト、ケイソ
ウ土、白土、ヒュームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ
酸、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、酸化チタン、炭酸マグネシウム、石英、アルミニウ
ム微粉末、フリント粉末、亜鉛末などがあげられる。こ
れら充填剤のうちでは沈降性シリカ、ヒュームシリカ、
カーボンブラックなどのチキソトロピック性を有する充
填剤や、炭酸カルシウム、酸化チタン、タルクなどが好
ましい。充填剤を用いるばあいの使用量は、飽和炭化水
素系重合体(A)およびシラノール化合物(B)100部
に対して10〜500部が好ましく、20〜300部がさらに好ま
しい。
前記接着性改良剤としては、一般に用いられている接
着剤やアミノシラン化合物、エポキシシラン化合物など
のシランカップリング剤、その他の化合物を用いること
ができる。このような接着性改良剤の具体例としては、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、クマロン−インデン樹
脂、ロジンエステル樹脂、テルペン−フェノール樹脂、
α−メチルスチレン−ビニルトルエン共重合体、ポリエ
チルメチルスチレン、アルキルチタネート類、芳香族ポ
リイソシアネートなどをあげることができる。接着性改
良剤の使用量は、飽和炭化水素系重合体(A)およびシ
ラノール化合物(B)100部に対して0.1〜50部が好まし
く、1〜20部がさらに好ましい。
前記老化防止剤としては、一般に用いられている老化
防止剤、たとえば硫黄系老化防止剤やラジカル禁止剤、
紫外線吸収剤などが用いられうる。
前記硫黄系老化防止剤としては、メルカプタン類、メ
ルカプタンの塩類、スルフィドカルボン酸エステル類や
ヒンダードフェノール系スルフィド類を含むスルフィド
類、ポリスルフィド類、ジチオカルボン酸塩類、チオウ
レア類、チオホスフェイト類、スルホニウム化合物、チ
オアルデヒド類、チオケトン類、メルカプタール類、メ
ルカプトール類、モノチオ酸類、ポリチオ酸類、チオア
ミド類、スルホキシド類などがあげられる。
このような硫黄系老化防止剤の具体例としては、メル
カプタン類である2−メルカプトベンゾチアゾール、メ
ルカプタンの塩類である2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩、スルフィド類である4,4′−チオ−ビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−
チオ−ビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2′−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ−
5−t−ブチルベンジル)スルフィド、テレフタロイル
ジ(2,6−ジ−メチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキ
シベンジルスルフィド、フェノチアジン、2,2′−チオ
−ビス(4−オクチルフェノール)ニッケル、ジラウリ
ルチオジプロピオネイト、ジステアリルチオジプロピオ
ネイト、ジミリスチルチオジプロピオネイト、ジトリデ
シルチオジプロピオネイト、ジステアリルβ,β′−チ
オジブチレイト、ラウリル−ステアリルチオジプロピオ
ネイト、2,2−チオ〔ジエチル−ビス−3(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオネイ
ト〕、ポリスルフィド類である2−ベンゾチアゾールジ
スルフィド、ジチオカルボン酸塩類であるチンクジブチ
ルジチオカルバメイト、チンクジエチルジチオカルバメ
イト、ニッケルジブチルジチオカルバメイト、チンクジ
−n−ブチルジチオカルバメイト、ジブチルアンモニウ
ムジブチルジチオカルバメイト、チンクエチル−フェニ
ル−ジチオカルバメイト、チンクジメチルカルバメイ
ト、チオウレア類である1−ブチル−3−オキシ−ジエ
チレン−2−チオウレア、ジ−0−トリル−チオウレ
ア、エチレンチオウレア、チオホスフェイト類であるト
リラウリルトリチオホスフェイトなどをあげることがで
きる。前記のごとき硫黄系老化防止剤は、他の老化防止
剤に比べて本発明の組成物に用いたばあい、飽和炭化水
素系重合体(A)主鎖の熱による分解劣化を大幅に防止
することができ、表面タック(ベトツキ)の発生などを
防止することができる。
前記ラジカル禁止剤としては、たとえば2,2′−メチ
レン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン
などのフェノール系ラジカル禁止剤や、フェニル−β−
ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−第
二ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、
N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミンなどのア
ミン系ラジカル禁止剤などがあげられる。
前記紫外線吸収剤としては、たとえば2(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジン)セバケートなどがあげられる。
前記老化防止剤、たとえば硫黄系老化防止剤を用いる
ばあいの使用量は、飽和炭化水素系重合体(A)100部
に対して0.1〜20部が好ましく、1〜10部がさらに好ま
しい。
つぎに本発明の組成物を実施例にもとづき説明する。
製造例1 p−ジクミルクロリドに三塩化ホウ素を触媒としてイ
ソブチレンを重合させたのち脱塩化水素して製造した両
末端に約92%の割合で、イソプロペニル基を有する分子
量が約5,000のイソブチレン系重合体200gおよびトルエ
ン10gを500mlの4つ口フラスコに秤取し、90℃で2時間
減圧脱気した。つぎにチッ素雰囲気下、室温で乾燥ヘプ
タン120ml、メチルジクロロシラン11.5gおよび塩化白金
酸触媒溶液0.1ml(H2PtCl6・6H2O1gを1,2−ジメトキシ
エタン9g、エタノール1gに溶解させた溶液)を加えたの
ち、90℃で12時間反応させた。
反応溶液中の前記イソブチレン系重合体の残存イソプ
ロペニル基の量をIRスペクトル分析法により定量したと
ころ、ほとんど残存していなかた。
つぎにオルトギ酸メチル21.2g、メタノール6.4gを加
え、70℃で3時間反応させた。この時点で反応系のpHは
約7になり、中性となった。揮発成分を減圧留去したの
ち、残留成分にヘキサン50mlを加えてよくかきまぜ、不
溶成分を過により取り除いた。液からヘキサンを留
去させ、両末端に−Si(CH3)(OCH32基を有するイソ
ブチレン系重合体をえた。
えられた重合体についてのNMR分析の結果、分子末端
の約80%に−Si(CH3)(OCH32基が導入されているこ
とがわかった。
製造例2 末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン(ポリテールHA、
三菱化成工業(株)製)800gに対し、NaOCH3のMeOH溶液
(濃度28%)176gを添加し、130℃で脱揮しながら約5
時間オキシメタル化反応を行なった。そののち3−クロ
ロ−2−メチル−1−プロペン99.1gを添加し、90℃で
3時間反応させたのち精製した。
えられた液状ポリマーをNMR法およびGPC法で分析した
ところ、全末端の76%にイソプロペニル基を導入した平
均分子量3500の重合体であった。
前記平均分子量3500の重合体40gおよび塩化白金酸触
媒溶液13.5μl(H2PtCl6・6H2Oの0.2mol/lのイソプ
ロピルアルコール溶液)ならびにメチルジクロロシラン
4.6gを用い、製造例1と同様にして85℃で8時間反応さ
せたのち、オルトギ酸メチル8.7ml、メタノール3.2mlを
加えて70℃で3時間反応させた。
反応溶液中の残存イソプロペニル基の量をIRスペクト
ル分析法により定量したところ、ほとんど残存していな
かった。またNMR法により反応性ケイ素基の定量したと
ころ、分子末端のイソプロペニル基のほぼ100%が(CH3
O)2Si(CH3)CH2CH(CH3)CH20−基になっているこ
とがわかった。
実施例1〜4および比較例1〜2 第1表に示す各成分を第1表に示す割合で配合して充
分攪拌し、均質な組成物を調製し、粘度を測定した。
つぎにえられた組成物を厚さ3mmのシートになるよう
に流延して室温で4日間硬化させたのち、50℃で4日間
熟成した。
えられたシートの硬化状況を観察したのち、硬化物の
引張特性を測定した。結果を第1表に示す。
第1表の結果から飽和炭化水素系重合体(A)にモノ
シラノール化合物を添加して組成物を調製することによ
り、組成物の粘度が低下して作業性が良好になる。また
該組成物から作製した硬化物にはブリードは発生してお
らず、引張特性を調整することができることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明の硬化性組成物は作業性、保存安定性が良好
で、ブリードも少なく、目的とする硬化物の弾性率や伸
びを特性を容易に制御でき、優れた耐熱性、耐水性、耐
候性、接着性、湿気遮断性を有する硬化物を与える。
フロントページの続き (72)発明者 岩原 孝尚 大阪府枚方市牧野阪2丁目7―13 (72)発明者 諌山 克彦 兵庫県神戸市北区筑紫が丘4―8―7 (56)参考文献 特開 昭55−152745(JP,A) 特開 昭62−45663(JP,A) 特開 昭59−122541(JP,A) 特開 昭58−173158(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ケイ素原子に結合した水酸基また
    は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成すること
    により架橋しうるケイ素含有基を分子鎖末端に少なくと
    も1個有するイソブチレン系重合体または水添ポリブタ
    ジエン系重合体および (B) 分子内に少なくとも1個のシラノール基を有す
    る化合物および(または)水と反応して分子内に少なく
    とも1個のシラノール基を有する化合物を生成しうる化
    合物 を含有してなる硬化性組成物。
  2. 【請求項2】前記ケイ素含有基が一般式(1): (式中、R1およびR2はいずれも炭素数1〜20のアルキ
    ル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラ
    ルキル基または (R′)3SiO−(R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素
    基であり、3個のR′は同じであってもよく、異なって
    いてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基であ
    り、R1またはR2が2個以上存在するとき、それらは同
    じであってもよく、異なっていてもよい、Xは水酸基ま
    たは加水分解性基であり、2個以上存在するとき、それ
    らは同じであってもよく、異なっていてもよい、aは
    0、1、2または3、bは0、1または2、ただしa+
    mb≧1、またm個の におけるbは同じである必要はない、mは0または1〜
    19の整数)で表わされる基である特許請求の範囲第1項
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】一般式(1)中のXが水素原子、水酸基、
    アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、ア
    ミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基また
    はアルケニルオキシ基であり、Xが2個以上存在すると
    き、それらは同じであってもよく、異なっていてもよい
    特許請求の範囲第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】一般式(1)中のXがアルコキシ基である
    特許請求の範囲第2項記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記イソブチレン系重合体または水添ポリ
    ブタジエン系重合体の数平均分子量が500〜30000である
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記分子内に少なくとも1個のシラノール
    基を有する化合物および(または)水と反応して分子内
    に少なくとも1個のシラノール基を有する化合物を生成
    しうる化合物が、分子内に1個のシラノール基を有する
    化合物および(または)水と反応して分子内に1個のシ
    ラノール基を有する化合物を生成しうる化合物である特
    許請求の範囲第1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記水と反応して分子内に1個のシラノー
    ル基を有する化合物を生成しうる化合物が、 一般式(2): (R4(CH32SiO)n3 (2) (式中、R3はアルコール残基または弱酸残基、R4はメ
    チル基またはビニル基、nは正の整数)で表わされる化
    合物である特許請求の範囲第6項記載の組成物。
  8. 【請求項8】一般式(2)で表わされる化合物がC65
    OSi(CH33である特許請求の範囲第7項記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】(A)成分であるイソブチレン系重合体ま
    たは水添ポリブタジエン系重合体100重量部に対する
    (B)成分である分子内に少なくとも1個のシラノール
    基を有する化合物および(または)水と反応して分子内
    に少なくとも1個のシラノール基を有する化合物を生成
    しうる化合物の使用量が0.01〜50重量部である特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
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