JPH083283B2 - 建造物の免震耐火構造 - Google Patents

建造物の免震耐火構造

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JPH083283B2
JPH083283B2 JP1242691A JP24269189A JPH083283B2 JP H083283 B2 JPH083283 B2 JP H083283B2 JP 1242691 A JP1242691 A JP 1242691A JP 24269189 A JP24269189 A JP 24269189A JP H083283 B2 JPH083283 B2 JP H083283B2
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JP
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seismic isolation
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isolation elastic
deformation
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博臣 佐藤
敏司 山本
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Ibiden Co Ltd
Kajima Corp
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Ibiden Co Ltd
Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は免震弾性体を備える複数の支柱によって支
持された建造物に係り、特にその免震耐火構造に関す
る。
[従来の技術] 近年、ビルディング等の建造物1においては、第4図
〜第6図に示すように、その建造物1を支える複数の支
柱2の上下両分割部分2a,2b間に、ゴム等からなる免震
弾性体3が介装され、かつその弾性体3の上下両面に設
けたフランジ部4を介して支柱2の上下両分割部分2a,2
bに取り付けられており、第6図に示すように、地震に
よる横揺れをその免震弾性体3によって吸収して建造物
1の倒壊を防止するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、これまでの免震弾性体は一般に建造物と基
礎との間に設置されているのみであるため、耐火性能を
要求されることはなかった。しかし近年、敷地の有効利
用を図る等の目的で、建造物の各階における柱頭、柱脚
間等の主要構造体間に免震弾性体を設置して任意の階以
上を免震構造化するためには、免震構造体自身を耐火被
覆して、建築基準法に定める所定の耐火性能と同等以上
の性能を付与することが要求される。例えば、2時間の
間に1050℃まで加熱してその後に放冷するというような
加熱試験に対しては、免震構造体が設計上の耐震性等の
強度性能を失わないことが必要とされる。
この発明は上記の事情を考慮してなされたものであっ
て、その目的は支柱が建築空間内に露出された場合で
も、免震弾性体を被覆しておくことができ、その耐火性
を確保することが可能な建造物の免震耐火構造を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 上記の目的を達成するために、この発明では、免震弾
性体を備える複数の支柱によって支持された建造物にお
いて、前記免震弾性体の外周面全体を、その免震弾性体
の弾性変形に応じて変形可能な被覆材によって包囲する
と共に、その被覆材と免震弾性体との間には免震弾性体
及び被覆材の変形に応じて変形可能な断熱材を収容して
いる。
従って、免震弾性体は被覆材及び断熱材によって被覆
され、その免震弾性体に対する所要の耐火性が確保され
る。又、地震に伴う横揺れによって免震弾性体が変形し
た場合、それに伴って被覆材及び断熱材が変形する。
特に、請求項1に係る発明では、被覆材を、可撓性及
び耐火性を有する金属板材により構成している。
従って、金属板材は地震のもつ可撓性により前記免震
弾性体の変形に伴って容易に変形し、変形によって破損
することはない。しかも、金属板材自体が耐火性を有し
ていることにより被覆材自体を薄く製作でき、その結
果、軽量化できるので、搬送,施工が容易である。
又、請求項2に係る発明では、被覆材を、セラミック
ファイバーと、難燃性及び柔軟性を有する繊維と、耐火
性を有する芯材とを撚った糸の織物によって構成してい
る。
セラミックファイバー及び芯材のみで撚ると、セラミ
ックファイバーが細かく切れてしまうが、柔軟性を有す
る繊維を間に介在させることにより、セラミックファイ
バーからなる強度の高い撚り糸ができる。そして、この
撚り糸からなる織物は前記免震弾性体の変形に伴って容
易に変形し、その変形によって破れることはない。しか
も、被覆材自体を軽量かつ薄く製作できるので、搬送,
施工が容易である。施工後の火災で難燃性の繊維が万一
燃えても、織物の一部をなすセラミックファイバーが芯
材から外れることはなく、被覆材の破損が防止される。
[実施例] 以下、この発明を具体化した第一実施例を第1図に従
って詳細に説明する。
免震弾性体3の外周面から所定間隔を隔ててその外周
面を包囲するように、上下のフランジ部4間には、可撓
性及び耐火性を有するステンレス板材により、蛇腹状に
形成された被覆材21が装着されている。被覆材21と免震
弾性体3との間にはアルミナ−シリカ系セラミックス繊
維からなる断熱材22が充填されている。前記被覆材21の
耐熱温度は1100℃である。又、前記断熱材22は、イビデ
ン株式会社製のスーパーバルク(商品名)であり、Si
O2,52%,Al2O3,48%を含み、平均繊維径は2μm,嵩比
重は0.2g/cm3,耐熱温度は1260℃である。
上記の被覆材21及び断熱材22は、建造物の構築時、若
しくは駐車場等を構築するために地下工事によって支柱
2が露出された時、免震弾性体3に装着される。従っ
て、両者21,22により、免震弾性体3の耐火性を確保で
きる。又、地震による横揺れ発生時にも、免震弾性体3
の変形に応じて、被覆材21及び断熱材22を変形させるこ
とができ、支柱2からそれらが妄りに落下することがな
い。
尚、前記被覆材21については、第2図に示すように、
その中央部分を外方に膨らませることによって、免震弾
性体3の変形に応じて変形するように構成しても良い。
次に、第二実施例について説明すると、第3図
(a),(b)に示すように、被覆材31はセラミックフ
ァイバー(CF),難燃スフ綿繊維及び鉄−クロム線製の
芯線からなる撚り糸によって織られたクロスによって構
成されており、前記第一実施例と同様に、その上下両辺
縁部にて前記フランジ部4に固定されている。前記被覆
材31は下記の表に示す特性を有するものである。
断熱材32は、前記第一実施例で使用したものと同一組
成のアルミナ−シリカ系セラミックス繊維90重量部に、
無機質バインダー8重量部と有機質バインダー2重量部
とを混合した成形材料によってリング状に成形されてい
る。
この断熱材32を成形するには、先ず、前記の各材料を
水と混合し、かつセラミックス繊維を解繊して、約1重
量%のスラリーを調製する。次に、このスラリーを真空
吸引金型に供給してパイプ状に成形し、その成形品が変
形しないように乾燥させる。次いで、リング状に切断す
る。尚、その際、リング状断熱材32の両端面には第3図
(c)に示すように、変形時の各断熱材32の摩耗を防止
し、摺動性を良好にするために、熱伝導性(ヒートブリ
ッジ)を考慮の上、ステンレス等の金属製の摩耗防止板
33を接着固定したり、セラミック系コーティング剤(イ
ビデン株式会社製,商品名イビコート)でコーティング
してもよい。
そして、この実施例では、上記の複数の断熱材32が前
記両フランジ4間にて互いに相対移動可能に摺接するよ
うに被覆材31の内側において前記免震弾性体3の外周に
配設されている。
尚、リング状に切断された断熱材32を免震弾性体3の
外周に配設する方法として、前記両フランジ4が免震弾
性体3と一体で形成されている場合には、例えば前記リ
ング状の断熱材32を2分割して、免震弾性体3の周囲に
配置した後、各分割部分を高温耐火性接着剤(イビデン
株式会社製,商品名イビダイン)で接着固定してもよ
い。
従って、第二実施例においても、免震弾性体3に耐火
性を付与することができる。又、第3図(b)に示すよ
うに、地震による横揺れ発生時に、各支柱2の上下両分
割部分2a,2b間に位置ずれが生じて免震弾性体3が変形
する場合には、その変形に応じて断熱材32が水平方向へ
それぞれ移動すると共に、被覆材31が変形する。そのた
め、地震に際しても、免震弾性体3を被覆状態に保持で
きると共に、断熱材32自身の破損も防止できる。又、断
熱材32の両端面には金属製の摩耗防止板33を接着したの
で、断熱材32の移動に伴う摩耗を防止することができ
る。
尚、この発明は前記各実施例の断熱材の組成及び形状
等に限定されるものではなく、それらを適宜に変更する
ことも可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように、請求項1及び請求項2に係る発
明では、支柱が建築空間内に露出された場合でも、免震
弾性体を被覆して、その耐熱性を確保することができ
る。
特に、請求項1に係る発明では、被覆材を、可撓性及
び耐火性を有する金属板材により構成している。従っ
て、金属板材は自身のもつ可撓性により前記免震弾性体
の変形に伴って容易に変形し、変形によって破損するこ
とはない。しかも、金属板材自体が耐火性を有している
ことにより被覆材自体を薄く製作でき、その結果、軽量
化できるので、搬送,施工が容易である。
又、請求項2に係る発明では、被覆材を、セラミック
ファイバーと、難燃性及び柔軟性を有する繊維と、耐火
性を有する芯材とを撚った糸の織物によって構成してい
る。従って、セラミックファイバーからなる強度の高い
撚り糸ができ、この撚り糸からなる織物は免震弾性体の
変形に伴って容易に変形し、その変形によって破れるこ
とはない。しかも、被覆材自体を軽量かつ薄く製作でき
るので、搬送,施工が容易である。施工後の火災で難燃
性の繊維が万一燃えても、織物の一部をなすセラミック
ファイバーが芯材から外れることはなく、被覆材の破損
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した第一実施例における支柱
の部分正面図、第2図は変形例を示す部分正面図、第3
図(a)は第二実施例における支柱の部分正断面図、第
3図(b)は同じく横揺れ時における部分正断面図、第
3図(c)は断熱材の拡大断面図、第4図は建造物の説
明図、第5図は支柱の免震弾性体取付け部を示す部分正
面図、第6図は同じく横揺れ時における部分正面図であ
る。 1……建造物、2……支柱、3……免震弾性体、21,31
……被覆材,22,32……断熱材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震弾性体(3)を備える複数の支柱
    (2)によって支持された建造物(1)において、前記
    免震弾性体(3)の外周面全体を、その免震弾性体
    (3)の弾性変形に応じて変形可能な被覆材(21,31)
    によって包囲すると共に、その被覆材(21,31)と免震
    弾性体(3)との間には免震弾性体(3)及び被覆材
    (21,31)の変形に応じて変形可能な断熱材(22,32)を
    収容し、前記被覆材(21)を、可撓性及び耐火性を有す
    る金属板材により構成したことを特徴とする建造物の免
    震耐火構造。
  2. 【請求項2】免震弾性体(3)を備える複数の支柱
    (2)によって支持された建造物(1)において、前記
    免震弾性体(3)の外周面全体を、その免震弾性体
    (3)の弾性変形に応じて変形可能な被覆材(21,31)
    によって包囲すると共に、その被覆材(21,31)と免震
    弾性体(3)との間には免震弾性体(3)及び被覆材
    (21,31)の変形に応じて変形可能な断熱材(22,32)を
    収容し、前記被覆材(31)を、セラミックファイバー
    と、難燃性及び柔軟性を有する繊維と、耐火性を有する
    芯材とを撚った糸の織物によって構成したことを特徴と
    する建造物の免震耐火構造。
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