JPH08329172A - デジタル情報記録方法およびデジタル情報解読装置 - Google Patents

デジタル情報記録方法およびデジタル情報解読装置

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JPH08329172A
JPH08329172A JP7135284A JP13528495A JPH08329172A JP H08329172 A JPH08329172 A JP H08329172A JP 7135284 A JP7135284 A JP 7135284A JP 13528495 A JP13528495 A JP 13528495A JP H08329172 A JPH08329172 A JP H08329172A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル情報を第1及び第2のマークM1
2からなる2次元パターンとして記録する場合におい
て、情報記録領域23の内部に、枡目の位置を示すため
の位置情報パターンを配置するとき、記録し得る情報量
を減少させることなく、また読み取り時の不便さを解消
できるデジタル情報記録方法を提供する。 【構成】 位置情報パターンを設定する一方、記録すべ
きデジタル情報に対応して第1次パターン30を設定す
る。第1次パターン30の特定の位置に、位置情報パタ
ーンを枡目単位で対応させて重ねる。第1次パターン3
0のうち位置情報パターンの一方の値をとる枡目と重な
る位置の枡目に、第1次パターン30のその位置の枡目
がとる値に応じて、第1及び第2のマークM1,M2と異
なる第3又は第4のマークM3,M4を付与して、情報記
録領域23に実際に表現すべき第2次パターン31を作
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平面状の記録面に、
記録すべきデジタル情報を2次元パターンとして記録す
るデジタル情報記録方法に関する。また、そのようなデ
ジタル情報記録方法によって記録されたデジタル情報を
解読するのに適したデジタル情報解読装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、紙などの平面状の記録面内に設け
られた情報記録領域に、ビットに対応する行列状の桝目
を仮想的に設定し、上記各桝目に0と1のデータを表す
白または黒を付して、記録すべきデジタル情報を2次元
パターンとして表現する記録方式が盛んに開発されてい
る。
【0003】本出願人は先に、図7に示すように、記録
面20内に設けられた情報記録領域23の内部に位置す
る枡目の読み取り誤差を少なくするために、情報記録領
域23の内部に、枡目の位置を示すための特定パターン
22を配置する方式を提案した(特願平6−32527
5号)。
【0004】すなわち、記録面20内で、実際に情報が
記録されている情報記録領域23内には、本来の記録情
報を表す領域21の隙間に、特定の形状に連結した複数
の枡目に特定のパターンで白黒を付してなる特定パター
ン22が複数配置されている。この例では、矩形の情報
記録領域23内に、縦4×横3の合計12個の特定パタ
ーン22が縦横一定間隔(縦方向の間隔と横方向の間隔
は同じであっても異なっていてもよい)で行列状に配置
されている。図8によって良く分かるように、特定パタ
ーン22の配列で最上段、最下段、左列、右列に属する
10個の特定パターン22は情報記録領域23の外周に
沿って配置され、残りの2個の特定パターン22は情報
記録領域23の外周から離間した内部(中央部近傍)に
配置されている。
【0005】図9に示すように、この特定パターン22
は、黒が付された1個の枡目からなる中心部41と、そ
の周囲を環状に取り囲む白が付された8個の枡目からな
る第1環状部42と、さらにその周囲を環状に取り囲む
黒が付された16個の枡目からなる第2環状部43とで
構成されている。全体として5行×5列の合計25個の
枡目を含む正方形のブロックとなっている。
【0006】この特定パターン22は、情報記録領域
23の内部に埋没する形で配置されていても比較的見つ
けやすい、特定パターン22を構成する枡目の数が2
5枡目と比較的小さい、特定パターン22の近傍に同
じパターンが現れる場合であっても比較的遠い位置(縦
または横に4枡目ずれた位置)にしか現れない(図10
参照)、白枡目と黒枡目がバランスよく配置されてい
るため汚れやにじみなどの影響を受けにくい、読み取
りアルゴリズムとして、中心部(黒)41が第1環状部
(白)に囲まれた閉領域を構成しており、かつ第1環状
部(白)42もまた第2環状部(黒)43に囲まれた閉
領域を構成しているという特徴を調べることによって簡
単に見つけることができる、といった利点をもってい
る。
【0007】特定パターン22を設けた情報記録領域2
3に記録情報をマッピングする仕方は図11に示すよう
なものである。図11は、図7に示した情報記録領域2
3の一部に相当する横35×縦20の枡目の部分23A
を示している。この情報記録領域23Aには、6個(横
方向3個×縦方向2個)の特定パターン22が、横15
枡目おき、かつ縦15枡目おきに配置されている。情報
記録領域23Aの枡目700個のうち特定パターン22
に用いられる枡目の数は150個であり、残り550個
の枡目21が本来の記録情報を表すために用いられてい
る。本来の記録情報を表す枡目21にはアドレス番地
1,2,…,550(簡単のため一部の番地のみ示す)
が付されている。アドレス番地は、左上隅の特定パター
ン22に接する第1行の左端の枡目から右へ向かって1
番地から10番地、さらに最上段中央の特定パターン2
2を越えて11番地から20番地となっている。第2行
〜第5行まで同様に番地付けがなされ、第5行の右端の
特定パターンに接する枡目が100番地となっている。
第6行〜第15行までは、各行左端の枡目から右へ向か
って1ずつ番地が増加している。第16行から第20行
までは、第1行〜第5行までと同様に、中央の特定パタ
ーン22を越えて番地付けがなされている。このように
して、行の中央に特定パターン22が配置されていると
きはその特定パターン22を越えて番地付けがなされて
いる。アドレス番地1の枡目に記録情報の1番目のビッ
ト情報が対応し、ビット情報の値が“1”の場合は黒、
“0”の場合には白がその枡目に付される。以下同様に
記録情報が記録され、この結果、情報記録領域23Aの
550個の枡目21に550ビットのデジタル情報がマ
ッピングされ得る。
【0008】図7のように情報記録領域23内に特定パ
ターン22を配置した形式のデジタル記録情報は、以下
のようにして読み取ることができる。
【0009】まず、特定パターン22が格子状に配置さ
れているという配置情報をもとに、特定パターン22の
位置情報を得る。
【0010】次に、図12に示すように、情報記録領域
23のうち隣り合う4個の特定パターン22を含む領域
(M行N列の枡目を含む領域)毎に、本来の記録情報を
表す枡目21の値を得る。
【0011】詳しくは、左上(0行0列目)の特定パタ
ーン22の位置をP00、右上(0行N列目)の特定パタ
ーン22の位置をP0N、左下(M行0列目)の特定パタ
ーン22の位置をPM0、右下(M行N列目)の特定パタ
ーン22の位置をPMNとし、これら4個の特定パターン
22に囲まれた領域内のm行n列目(m,nは任意の整
数)の枡目の位置をPmnとする。
【0012】P00とP0Nとをn:(N−n)に内分した
点をP0n、PM0とPMNとをn:(N−n)に内分した点
をPMn、P00とPM0とをm:(M−m)に内分した点を
m0、P0NとPMNとをm:(M−m)に内分した点をP
mNとすると、求める枡目Pmnの位置は、P0nとPMnとを
結ぶ直線L1と、Pm0とPmNとを結ぶ直線L2との交点
として表される。直線L1と直線L2との交点Pmnは、
直線L1をm:(M−m)に内部した点または直線L2
をn:(N−n)に内分した点としても表される。上記
4個の特定パターン22の位置P00,P0N,PM0,PMN
を用いて、これら4個の特定パターン22に囲まれた領
域内の枡目の位置Pmnを表すと、
【数1】 となる。このようにして各枡目の位置Pmnを求め、この
位置Pmnの値を調べることにより、各枡目の値を知るこ
とができる。
【0013】記録面20全体に対して不均一な歪みが生
じた場合であっても、このように隣接する4個の特定パ
ターンに囲まれた小さな領域に対して生じる歪みはほぼ
比例的な歪みに近似される。したがって、この方式によ
れば、記録面20に多少歪みがあったとしても、デジタ
ル情報を正確に読み取ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式では、情報記録領域23内で、本来の記録情報を表す
領域21の隙間に特定パターン22を配置しているた
め、記録し得る情報量が特定パターン22の分だけ減少
するという問題がある。図11を例にとれば、本来の記
録情報を表す枡目として、6〜15行目では1行当たり
35桝目を使用できるが、1〜5行目および16〜20
行目には特定パターン22が配置されているため1行当
たり20桝目しか使用できない。また、このように特定
パターン22を避けて変則的に本来の情報が記録されて
いるため、読み取り時に行ごとに処理を変えなければな
らない上、行列を利用した誤り訂正方式やインターリー
ブ方式を適用しにくいという不便さがある。
【0015】そこで、この発明の目的は、情報記録領域
の内部に、枡目の位置を示すための特定パターンを配置
する場合に、記録し得る情報量を減少させることなく、
また読み取り時の不便さを解消できるデジタル情報記録
方法を提供することにある。また、そのようなデジタル
情報記録方法によって記録されたデジタル情報を解読す
るのに適したデジタル情報解読装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載のデジタル情報記録方法は、平面状
の記録面に、複数並ぶことにより情報記録領域を隙間な
く埋める形状をもつ桝目を仮想的に設定し、上記各枡目
に0又は1を表す光学的に認識可能な第1又は第2のマ
ークをそれぞれ付与して、記録すべきデジタル情報を上
記第1及び第2のマークからなる2次元パターンとして
記録するデジタル情報記録方法であって、上記記録面内
での位置を示すように、特定の形状に連結した複数の枡
目に0又は1を所定のパターンで割り当ててなる位置情
報パターンを設定する一方、記録すべきデジタル情報に
対応して上記情報記録領域の各枡目に0又は1を割り当
ててなる第1次パターンを設定し、上記第1次パターン
の特定の位置に、上記位置情報パターンを枡目単位で対
応させて重ね、上記第1次パターンのうち上記位置情報
パターンの一方の値をとる枡目と重なる位置の枡目に、
上記第1次パターンのその位置の枡目がとる値に応じ
て、上記第1及び第2のマークと異なる第3又は第4の
マークを付与する一方、上記第1次パターンのうち残り
の枡目に、上記第1次パターンのその位置の枡目がとる
値に応じて、上記第1又は第2のマークをそのまま付与
してなる第2次パターンを作成し、この第2次パターン
を上記情報記録領域に表現することを特徴としている。
【0017】また、請求項2に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記第3及び第4のマークとして、上記第1及び第
2のマークに対して色が異なるマークを採用することを
特徴としている。
【0018】また、請求項3に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記第3及び第4のマークを、上記第1又は第2の
マークに対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線又
は紫外線と作用する性質を持つインク層を重ねて形成す
ることを特徴としている。
【0019】なお、「赤外線又は紫外線と作用する」と
は、赤外線若しくは紫外線を吸収し、反射し、又は赤外
線若しくは紫外線によって励起されて蛍光を発すること
をいう。
【0020】請求項4に記載のデジタル情報解読装置
は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のデジタル情
報記録方法によって記録面に記録されたデジタル情報を
解読するためのデジタル情報解読装置であって、上記記
録面に表現された上記第2次パターンを光学的に読み取
って画像情報として出力する読取手段と、上記読取手段
が出力した画像情報から上記第3及び第4のマークを検
出して、上記位置情報パターンの位置と、上記第3及び
第4のマークの位置の上記第1次パターンにおける枡目
の値とを求めるとともに、上記位置情報パターンの位置
を参照しつつ上記読取手段が出力した画像情報から上記
第1及び第2のマークを検出して、上記第1及び第2の
マークの位置の上記第1次パターンにおける枡目の値を
求めて、元のデジタル情報を得る情報解読手段を備えた
ことを特徴としている。
【0021】また、請求項5に記載のデジタル情報解読
装置は、請求項4に記載のデジタル情報解読装置におい
て、上記読取手段は、上記記録面へ向けて可視光を発す
る発光素子と、上記記録面によって反射された可視光を
検出する受光素子と、上記第1及び第2のマークの色の
光を透過させ、上記第3及び第4のマークの色の光を遮
断する第1のフィルタと、上記第1及び第3のマークの
色の光を透過させ、上記第2及び第4のマークの色の光
を遮断する第2のフィルタと、上記記録面と上記受光素
子との間に、上記第1のフィルタと第2のフィルタを切
り替えて配置するフィルタ切替手段を備えたことを特徴
としている。
【0022】また、請求項6に記載のデジタル情報解読
装置は、請求項4に記載のデジタル情報解読装置におい
て、上記読取手段は、上記記録面へ向けて赤外光又は紫
外光を発する第1の発光素子と、上記記録面へ向けて可
視光を発する第2の発光素子と、上記記録面によって反
射された可視光を検出する受光素子と、上記第1の発光
素子と第2の発光素子とを切り替えて動作させる発光素
子切替手段を備えたことを特徴としている。
【0023】また、請求項7に記載のデジタル情報解読
装置は、請求項4に記載のデジタル情報解読装置におい
て、上記読取手段は、上記記録面へ向けて赤外光又は紫
外光を発する第1の発光素子と、上記記録面へ向けて可
視光を発する第2の発光素子と、上記記録面によって反
射された赤外光または紫外光を検出する第1の受光素子
と、上記記録面によって反射された可視光を検出する第
2の受光素子と、上記第1の発光素子と第2の発光素子
とを切り替えて動作させる発光素子切替手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0024】
【作用】請求項1のデジタル情報記録方法では、記録す
べきデジタル情報に対応して情報記録領域の各枡目に0
又は1を割り当ててなる第1次パターンを設定し、この
第1次パターンの特定の位置に、位置情報パターンを枡
目単位で対応させて重ねている。そして、上記第1次パ
ターンのうち上記位置情報パターンの一方の値をとる枡
目と重なる位置の枡目に、上記第1次パターンのその位
置の枡目がとる値に応じて、第3又は第4のマークを付
与している。これにより、上記重なる位置の枡目が、第
1又は第2のマーク(第3及び第4のマークと異なる)
が付与される他の位置の枡目と区別されるようにしてい
る。
【0025】このようにした場合、本来記録すべきデジ
タル情報を、情報記録領域の全域にわたって記録するこ
とができる。したがって、記録し得る情報量が減少する
ことがない。また、本出願人が先に提案した方式(特願
平6−325275号)における読み取り時の不便さが
解消される。すなわち、情報記録領域を単純な矩形状に
設定し、例えば行単位で左から右、上の行から下の行へ
順にマッピングを行って第1次パターンを設定すること
によって、読み取り時に情報記録領域の行ごとに同じ読
取処理を行うことが可能となる。また、行列を利用した
誤り訂正方式やインターリーブ方式を適用し易くなる。
【0026】請求項2のデジタル情報記録方法では、上
記第3及び第4のマークとして、上記第1及び第2のマ
ークに対して色が異なるマークを採用している。したが
って、読み取り時に、カラーフィルタを用いて上記第3
及び第4のマークと上記第1及び第2のマークとを別々
に検出することが可能となる。そのようにした場合、上
記第3及び第4のマークを検出したとき、上記位置情報
パターンの位置と、上記第1次パターンのうち上記第3
及び第4のマークの位置の枡目の値とを求めることがで
きる。また、上記第1及び第2のマークを検出したと
き、上記位置情報パターンの位置を参照して上記第1次
パターンのうち上記第1及び第2のマークの位置の枡目
の値を求めることができる。これにより元のデジタル情
報が容易に得られる。
【0027】さらに、第1乃至第4のマークの色とカラ
ーフィルタとを適切に選択することにより、2種類のカ
ラーフィルタを用いて位置情報パターンと第1次パター
ンとを別々に読み出すことが可能となる。例えば、1つ
のカラーフィルタは第1のマークの色及び第2のマーク
の色を透過するが第3のマークの色及び第4のマークの
色を遮断し、別のカラーフィルタは第1のマークの色及
び第3のマークの色を透過するが第2のマークの色及び
第4のマークの色を遮断するとすれば、前者のカラーフ
ィルタにより位置情報パターンを決め、後者のカラーフ
ィルタにより第1次パターンを読み取ることが可能とな
る。
【0028】また、重ねて印刷を行うによって、第1乃
至第4のマークを区別することができるならば、第1次
パターンの印刷と位置情報パターンの印刷とを別々に行
うことができる。すなわち、第1のマークは何らの印刷
も行われていないことによって、第2のマークは第1次
パターンの印刷のみが行われていることによって、第3
のマークは位置情報パターンの印刷のみが行われている
ことによって、第4のマークは第1次パターンの印刷と
位置情報パターンの印刷とが重ねて行われていることに
よって、それぞれ表現される。このように印刷を別々に
行うことができることにより印刷の自由度が増す。
【0029】請求項3のデジタル情報記録方法では、上
記第3及び第4のマークを、上記第1又は第2のマーク
に対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線又は紫外
線と作用する性質を持つインク層を重ねて形成する。し
たがって、読み取り時に、赤外線又は紫外線を用いて上
記第3及び第4のマークと第1及び第2のマークとを区
別する一方、可視光を用いて上記第1及び第3のマーク
と第2及び第4のマークとを区別することが可能とな
る。そのようにした場合、赤外線または紫外線を用いて
位置情報パターンを求め、可視光を用いて第1次パター
ンを読み取ることが可能となり、位置情報パターンと第
1次パターンとを別々に読み出すことが可能となる。こ
れにより元のデジタル情報が容易に得られる。
【0030】また、重ねて印刷を行うによって、第1乃
至第4のマークを区別することができるならば、第1次
パターンの印刷と位置情報パターンの印刷とを別々に行
うことができる。すなわち、第1のマークは何らの印刷
も行われていないことによって、第2のマークは第1次
パターンの印刷のみが行われていることによって、第3
のマークは位置情報パターンの印刷のみが行われている
ことによって、第4のマークは第1次パターンの印刷と
位置情報パターンの印刷とが重ねて行われていることに
よって、それぞれ表現される。このように印刷を別々に
行うことができることにより印刷の自由度が増す。
【0031】さらに、赤外線又は紫外線を発光、受光す
る機能を有しない読取手段を用いる場合であっても、情
報記録領域内の各枡目の位置決めさえ正確に行うことが
できるならば、可視光を用いて情報記録領域の全域にわ
たって第1及び第3のマークと第2及び第4のマークを
区別することによって、元のデジタル情報が得られる。
【0032】なお、位置情報パターンが可視光領域で透
明でない場合は、位置情報パターンが第1次パターンに
対して干渉するため、可視光によって第3のマークと第
4のマークとを区別することは困難となる。
【0033】請求項4のデジタル情報解読装置では、ま
ず、読取手段が、記録面に表現された第2次パターンを
光学的に読み取って画像情報として出力する。この場
合、第1、第2、第3および第4のマークは、明暗レベ
ルや色などで区別されていれば良い。次に、情報解読手
段が、上記読取手段が出力した画像情報から第3及び第
4のマークを検出して、上記位置情報パターンの位置
と、上記第3及び第4のマークの位置の上記第1次パタ
ーンにおける枡目の値とを求める。さらに情報解読手段
は、上記位置情報パターンの位置を参照しつつ上記読取
手段が出力した画像情報から上記第1及び第2のマーク
を検出して、上記第1及び第2のマークの位置の上記第
1次パターンにおける枡目の値を求める。これにより、
元のデジタル情報が容易に得られる。
【0034】請求項5のデジタル情報解読装置は、請求
項2のデジタル情報記録方法によって記録されたデジタ
ル情報を読み取るのに適する。すなわち、第3及び第4
のマークとして、第1及び第2のマークに対して色が異
なるマークが採用されているので、フィルタ切替手段
が、記録面と受光素子との間に第1のフィルタを配置す
ることによって第3及び第4のマークと第1及び第2の
マークとを区別することができ、位置情報パターンを識
別することができる。一方、フィルタ切替手段が、記録
面と受光素子との間に第2のフィルタを配置することに
よって第1及び第3のマークと第2及び第4のマークと
を区別することができ、第1次パターンを読み取ること
ができる。
【0035】請求項6のデジタル情報解読装置は、請求
項3のデジタル情報記録方法によって記録されたデジタ
ル情報を読み取るのに適する。ただし、この場合、第3
及び第4のマークは、第1又は第2のマークに対して、
可視光領域では透明で、かつ赤外線若しくは紫外線によ
って励起されて可視光を発する性質を持つインク層を重
ねて形成されているものとする。発光素子切替手段が第
1の発光素子を動作させたとき、この第1の発光素子に
よって赤外光又は紫外光が記録面に照射され、第3及び
第4のマークが可視光を発する。この可視光が受光素子
によって検出される結果、第3及び第4のマークのみが
検出される。一方、発光素子切替手段が第2の発光素子
を動作させたとき、この第2の発光素子によって可視光
が記録面に照射され、反射される。この反射された可視
光が上記受光素子によって検出される結果、第1及び第
3のマークと第2及び第4のマークとを区別することが
できる。よって、位置情報パターンと第1次パターンと
を別々に読み取ることができる。
【0036】請求項7のデジタル情報解読装置におい
て、請求項3のデジタル情報記録方法によって記録され
たデジタル情報を読み取るのに適する。ただし、この場
合、第3及び第4のマークは、第1又は第2のマークに
対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線若しくは紫
外線を反射し、又は吸収する性質を持つインク層を重ね
て形成されているものとする。発光素子切替手段が第1
の発光素子を動作させたとき、この第1の発光素子によ
って赤外光又は紫外光が記録面に照射され、第3及び第
4のマークによって反射又は吸収される。この赤外光又
は紫外光の反射又は吸収が第1の受光素子によって検出
される結果、第3及び第4のマークのみが検出される。
一方、発光素子切替手段が第2の発光素子を動作させた
とき、この第2の発光素子によって可視光が記録面に照
射され、反射される。この反射された可視光が第2の受
光素子によって検出される結果、第1及び第3のマーク
と第2及び第4のマークとを区別することができる。よ
って、位置情報パターンと第1次パターンとを別々に読
み取ることができる。
【0037】なお、グレイ色調あるいは色スケールを用
いて桝目の値を表し、情報密度を増加させるという技術
自体は、特開平3−38791号公報などによって既に
知られている。
【0038】また、可視光領域では透明で、かつ赤外線
又は紫外線と作用、すなわち赤外線若しくは紫外線を吸
収し、反射し、又は赤外線若しくは紫外線によって励起
されて蛍光を発するインク自体も公知のものである。
【0039】
【実施例】以下、この発明のデジタル情報記録方法およ
びデジタル情報解読装置を実施例により詳細に説明す
る。
【0040】この発明の一実施例のデジタル情報記録方
法について説明する。
【0041】このデジタル情報記録方法では、図1(a)
に示すように、記録面20内に設けられた正方形の情報
記録領域23に、行列状に複数隙間なく並ぶ正方形の枡
目を仮想的に設定する。この例では、情報記録領域23
は、簡単のため縦11個×横11個の枡目で構成される
ものとしているが、さらに多くの枡目で構成されたもの
であっても良い。
【0042】図1(a)に示すように、記録すべきデジタ
ル情報に対応して情報記録領域23の各枡目に0又は1
を割り当ててなる第1次パターン30を設定する。な
お、図1(a),(b)では便宜上、値0をとる枡目を白、値
1をとる枡目をハッチングで表している。
【0043】図1(b)に示すように、上記記録面20内
での位置を示すための位置情報パターンとして特定パタ
ーン22を設定する。この特定パターン22は、値1が
割り当ててられた1個の枡目からなる中心部41と、そ
の周囲を環状に取り囲む値0が割り当てられた8個の枡
目からなる第1環状部42と、さらにその周囲を環状に
取り囲む値1が割り当てられ16個の枡目からなる第2
環状部43とで構成されている。全体として5行×5列
の合計25個の枡目を含む正方形のブロックとなってい
る。この例では、特定パターン22を情報記録領域23
の中央に配置する。
【0044】図1(c)に示すように、第1次パターン3
0の特定の位置に特定パターン22を枡目単位で対応さ
せて重ねる。この例では、特定パターン22を図1(b)
で情報記録領域23の中央に配置したことに対応して、
第1次パターン30の中央の位置に重ねる。そして、第
1次パターン30のうち特定パターン22と重ならない
位置の枡目に、第1次パターン30のその位置の枡目が
とる値に応じて第1のマークM1としての色C1、第2の
マークM2としての色C2を付与する。また、第1次パタ
ーン30のうち特定パターン22の値0をとる枡目(第
1環状部42の枡目)と重なる位置の枡目にも、第1次
パターン30のその位置の枡目がとる値に応じて第1の
マークM1としての色C1、第2のマークM2としての色
2を付与する。一方、第1次パターン30のうち特定
パターン22の値1をとる枡目(中心部41及び第2環
状部43の枡目)と重なる位置の枡目に、第1次パター
ン30のその位置の枡目がとる値に応じて、第1及び第
2のマークC1,C2と異なる第3のマークM3としての
色C3又は第4のマークM4としての色C4を付与する。
このようにして第2次パターン31を作成する。
【0045】第1次パターン30の枡目がとる値と、特
定パターン22の枡目がとる値とから、第2次パターン
31の枡目に付与されるマークを決定する仕方は、表1
に示す通りである。
【表1】 このようにして第1次パターン30と特定パターン22
とから第2次パターン31を作成し、この第2次パター
ン31を情報記録領域23に実際に表現する。特に、図
7に示したように情報記録領域が大面積である場合に
は、特定パターン22を所定の間隔で縦横に複数配置
し、各特定パターン22の位置で表1に示したルールに
従って処理を行って第2次パターンを作成するのが好ま
しい。
【0046】このようにして記録を行った場合、本来記
録すべきデジタル情報を、情報記録領域23の全域にわ
たって記録することができる。したがって、記録し得る
情報量が減少するのを防止でき、本出願人が先に提案し
た方式(特願平6−325275号)における読み取り
時の不便さを解消することができる。すなわち、情報記
録領域23を単純な矩形状に設定し、例えば行単位で左
から右、上の行から下の行へ順にマッピングを行って第
1次パターン30を設定することによって、読み取り時
に情報記録領域23の行ごとに同じ読取処理を行うこと
ができる。また、行列を利用した誤り訂正方式やインタ
ーリーブ方式を容易に適用することができる。
【0047】また、第3及び第4のマークM3,M4とし
て、第1及び第2のマークC1,C2に対して色が異なる
マークC3,C4を採用しているので、読み取り時に、カ
ラーフィルタを用いて第3及び第4のマークC3,C4
第1及び第2のマークC1,C2とを別々に検出すること
ができる。そのようにした場合、第3及び第4のマーク
3,C4を検出したとき、特定パターン22の位置と、
第1次パターン30のうち第3及び第4のマークC3
4の位置の枡目の値とを求めることができる。また、
第1及び第2のマークC1,C2を検出したとき、特定パ
ターン22の位置を参照して第1次パターン30のうち
第1及び第2のマークC1,C2の位置の枡目の値を求め
ることができる。これにより元のデジタル情報を容易に
得ることができる。また、重ねて印刷を行うによって第
1乃至第4のマークを区別することができるならば、第
1次パターンの印刷と位置情報パターンの印刷とを別々
に行うことができる。すなわち、第1のマークは何らの
印刷も行われていないことによって、第2のマークは第
1次パターンの印刷のみが行われていることによって、
第3のマークは位置情報パターンの印刷のみが行われて
いることによって、第4のマークは第1次パターンの印
刷と位置情報パターンの印刷とが重ねて行われているこ
とによって、それぞれ表現される。このように印刷を別
々に行うことができることにより印刷の自由度が増す。
【0048】なお、図1(b)の特定パターン22の周囲
の領域23uに、本来記録すべき情報を割り当てても良
い。この場合、表1に示したルールに従って、周囲の領
域23uの枡目に、第1乃至第4のマークM1,M2,M
3,M4のいずれかを付与して第2次パターンを作成す
る。このようにした場合、むしろ情報記録領域23に記
録し得る情報量を増やすことができる。
【0049】図2(b)に示すように、位置情報パターン
として値0と値1をとる枡目を交互に並べてなるクロッ
キングパターン51,52,53,54を採用しても良
い。クロッキングパターン51,52はそれぞれ3列
目、9列目に縦方向に配置され、クロッキングパターン
53,54はそれぞれ3行目,9行目に横方向に配置さ
れている。図2(c)に示すように、図2(a)に示す第1次
パターン30(図1(a)と同じもの)と、クロッキング
パターン51,52,53,54とを枡目単位で対応さ
せて重ねる。そして、図1(c)のものと同様に、第1次
パターン30のうちクロッキングパターン51,52,
53,54と重ならない位置の枡目に、第1次パターン
30のその位置の枡目がとる値に応じて第1のマークM
1としての色C1、第2のマークM2としての色C2を付与
する。また、第1次パターン30のうちクロッキングパ
ターン51,52,53,54の値0をとる枡目と重な
る位置の枡目にも、第1次パターン30のその位置の枡
目がとる値に応じて第1のマークM1としての色C1、第
2のマークM2としての色C2を付与する。一方、第1次
パターン30のうちクロッキングパターン51,52,
53,54の値1をとる枡目と重なる位置の枡目に、第
1次パターン30のその位置の枡目がとる値に応じて、
第1及び第2のマークC1,C2と異なる第3のマークM
3としての色C3又は第4のマークM4としての色C4を付
与する。このようにして第2次パターン231を作成
し、この第2次パターン231を情報記録領域23に表
現する。このようにして記録を行った場合も、図1の場
合と同様の作用効果を奏することができる。
【0050】なお、図1,図2の例では、第1,第2,
第3,第4のマークM1,M2,M3,M4はそれぞれ色が
異なるものとしたが、これに限られるものではない。第
1,第2,第3,第4のマークM1,M2,M3,M4は、
同一色で互いに明暗レベルが異なるものとしても良い。
【0051】また、第3及び第4のマークM3,M4を、
第1又は第2のマークM1,M2に対して、可視光領域で
は透明で、かつ赤外線又は紫外線と作用する性質を持つ
インク層を重ねたものとしても良い。このようにして記
録を行った場合も、図1の場合と同様の作用効果を奏す
ることができる。この場合は、読み取り時に、赤外線又
は紫外線を用いて第3及び第4のマークM3,M4のみを
検出する一方、可視光を用いて第1及び第3のマークM
1,M3と、第2及び第4のマークM2,M4と区別するこ
とができる。位置情報パターンの位置を参照して第1次
パターン30のうち第1及び第3のマークM1,M3の位
置の枡目の値として0を、第2及び第4のマークM2
4の位置の枡目の値として1をそれぞれ得ることがで
きる。また、重ねて印刷を行うによって第1乃至第4の
マークを区別することができるならば、第1次パターン
の印刷と位置情報パターンの印刷とを別々に行うことが
できる。すなわち、第1のマークは何らの印刷も行われ
ていないことによって、第2のマークは第1次パターン
の印刷のみが行われていることによって、第3のマーク
は位置情報パターンの印刷のみが行われていることによ
って、第4のマークは第1次パターンの印刷と位置情報
パターンの印刷とが重ねて行われていることによって、
それぞれ表現される。このように印刷を別々に行うこと
ができることにより、印刷の自由度が増す。さらに、赤
外線又は紫外線を発光、受光する機能を有しない読取手
段を用いる場合であっても、可視光を用いて情報記録領
域23内の各枡目の位置決めさえ正確に行うことができ
るならば、可視光を用いて情報記録領域23の全域にわ
たって第1及び第3のマークM1,M3と、第2及び第4
のマークM2,M4と区別して値を得ることができ、元の
デジタル情報を得ることができる。
【0052】図6はこの発明の一実施例のデジタル情報
解読装置の概略構成を示している。この装置は、上述の
ようなデジタル情報記録方法によって記録面20に記録
されたデジタル情報を解読するものであって、読取手段
としての読取装置92と、情報解読手段としての、入力
部94、データ変換部95、出力部96およびデータ変
換(解読)アルゴリズム97を有する情報解読装置91
と、出力手段としての出力装置93を備えている。
【0053】読取装置92は、必要な読み取り精度に応
じて、例えばイメージスキャナ、CCD(チヤージ・カ
ップルド・デバイス)カメラなどが採用され、記録面2
0に表現された第2次パターンを光学的に読み取って、
行列状のイメージビット(枡目の寸法よりも微細な寸法
を持ち、0と1との2値をとり得る)からなるビットマ
ップデータを作成する。
【0054】この例では、読取装置は、図1(c)の第2
次パターン31を解読するように適合されている。すな
わち、図3に92Aで示すように、記録担体の記録面2
0へ向けて可視光を発する発光素子102と、記録面2
0によって反射された可視光を検出する受光素子104
と、同一面に設けられた第1及び第2のフィルタ10
5,106と、第1のフィルタ105と第2のフィルタ
106を切り替えるフィルタ切替手段としてのフィルタ
切替装置107を備えている。第1のフィルタ105
は、第1及び第2のマークM1,M2の色C1,C2の光を
透過させ、第3及び第4のマークM3,M4の色C3,C4
の光を遮断する特性を持つ。一方、第2のフィルタ10
6は、第1及び第3のマークM1,M3の色C1,C3を透
過させ、第2及び第4のマークM2,M4の色C2,C4
光を遮断する特性を持つ。
【0055】動作時には、フィルタ切替装置107が、
まず、記録面20と受光素子104との間に第1のフィ
ルタ105を配置する。これによって、この読取装置
は、第1及び第2のマークM1,M2を値0として、第3
及び第4のマークM3,M4を値1として表す第1のビッ
トマップデータを作成する。
【0056】情報解読装置91の入力部94は、第1の
ビットマップデータを入力情報として受けとり、データ
変換部95へ渡す。
【0057】データ変換部95は、第1のビットマップ
データから第3及び第4のマークM3,M4を検出する。
そして、第3及び第4のマークM3,M4が予め定められ
た特定パターン22の形状と合致するか否かを判定し
て、特定パターン22を抽出する。
【0058】次に、フィルタ切替装置107がフィルタ
を回転させて切り替えて、記録面20と受光素子104
との間に第2のフィルタ106を配置する。これによっ
て、この読取装置は、第1及び第3のマークM1,M3
値0として、第2及び第4のマークM2,M4を値1とし
て表す第2のビットマップデータを作成する。
【0059】情報解読装置91の入力部94は、第2の
ビットマップデータを入力情報として受けとり、データ
変換部95へ渡す。
【0060】データ変換部95は、第1のビットマップ
データから求めた特定パターン22の位置を参照して位
置ずれを補正しながら、第1次パターン30に記録され
た枡目の値を求める。さらに、データ変換部95は、デ
ータ変換(解読)アルゴリズム97に基づいて記録時の
データ変換(コード化)アルゴリズムと逆の変換を行っ
て元のデジタル情報を得る。このようにして、上述のデ
ジタル情報記録方法によって記録された情報を簡単かつ
容易に解読することができる。
【0061】この後、データ変換部95は、このように
して得たデジタル情報を出力情報として出力部96へ渡
す。出力部96は、データ変換部95から受け取った出
力情報を出力装置93へ出力する。出力装置93は、例
えばディスプレイ、データベースなどによって構成され
ており、受け取った情報を表示または格納する。
【0062】次に、第3及び第4のマークM3,M4を、
第1又は第2のマークM1,M2に対して、可視光領域で
は透明で、かつ赤外線又は紫外線と作用する性質を持つ
インク層を重ねたものとして記録を行った場合に、その
ような記録情報を読み取るのに適した読取装置92B,
92C(図4,図5)について説明する。これらの読取
装置92B,92Cは、それぞれ上記デジタル情報解読
装置の読取装置92として用いられる。
【0063】図4に示す読取装置92Bは、第3及び第
4のマークM3,M4が、第1又は第2のマークM1,M2
に対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線若しくは
紫外線によって励起されて可視光を発する性質を持つイ
ンク層を重ねて形成されている場合に適する。
【0064】この読取装置92Bは、記録担体の記録面
20へ向けて赤外光又は紫外光を発する第1の発光素子
103と、記録面20へ向けて可視光を発する第2の発
光素子102と、記録面20によって反射された可視光
を検出する受光素子104と、第1の発光素子103と
第2の発光素子102とを切り替えて動作させる発光素
子切替手段としての図示しない電源回路を備えている。
【0065】この場合、上記電源回路が第1の発光素子
103を動作させたとき、この第1の発光素子103に
よって赤外光又は紫外光が記録面20に照射され、第3
及び第4のマークM3,M4が可視光を発する。この可視
光が受光素子104によって検出される結果、この読取
装置は、第1及び第2のマークM1,M2を値0として、
第3及び第4のマークM3,M4を値1として表す第1の
ビットマップデータを出力する。一方、上記電源回路が
第2の発光素子102を動作させたとき、この第2の発
光素子102によって可視光が記録面20に照射され、
反射される。この反射された可視光が上記受光素子10
4によって検出される結果、この読取装置は、第1及び
第3のマークM1,M3を値0として、第2及び第4のマ
ークM2,M4を値1として表す第2のビットマップデー
タを出力する。この読取装置が第1のビットマップデー
タ、第2のビットマップデータを出力した後の情報解読
装置の動作は、既に説明した動作と同じである。
【0066】図5に示す読取装置92Cは、第3及び第
4のマークM3,M4が、第1又は第2のマークM1,M2
に対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線若しくは
紫外線を反射し、又は吸収する性質を持つインク層を重
ねて形成されている場合に適する。
【0067】この読取装置92Cは、記録担体の記録面
20へ向けて赤外光又は紫外光を発する第1の発光素子
103と、記録面20へ向けて可視光を発する第2の発
光素子102と、記録面20によって反射された赤外光
または紫外光を検出する第1の受光素子109と、記録
面20によって反射された可視光を検出する第2の受光
素子104と、第1の発光素子103と第2の発光素子
102とを切り替えて動作させる発光素子切替手段とし
ての図示しない電源回路を備えている。
【0068】この場合、上記電源回路が第1の発光素子
103を動作させたとき、この第1の発光素子103に
よって赤外光又は紫外光が記録面20に照射され、第3
及び第4のマークM3,M4によって反射又は吸収され
る。この赤外光又は紫外光の反射又は吸収が第1の受光
素子109によって検出される結果、この読取装置は、
第1及び第2のマークM1,M2を値0として、第3及び
第4のマークM3,M4を値1として表す第1のビットマ
ップデータを出力する。一方、上記電源回路が第2の発
光素子102を動作させたとき、この第2の発光素子1
02によって可視光が記録面20に照射され、反射され
る。この反射された可視光が第2の受光素子104によ
って検出される結果、この読取装置は、第1及び第3の
マークM1,M3を値0として、第2及び第4のマークM
2,M4を値1として表す第2のビットマップデータを出
力する。この読取装置が第1のビットマップデータ、第
2のビットマップデータを出力した後の情報解読装置の
動作は、既に説明した動作と同じである。
【0069】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のデ
ジタル情報記録方法によれば、本来記録すべきデジタル
情報を、情報記録領域の全域にわたって記録することが
でき、記録し得る情報量が減少するのを防止することが
できる。また、本出願人が先に提案した方式(特願平6
−325275号)における読み取り時の不便さを解消
できる。すなわち、情報記録領域を単純な矩形状に設定
し、例えば行単位で左から右、上の行から下の行へ順に
マッピングを行って第1次パターンを設定することによ
って、読み取り時に情報記録領域の行ごとに同じ読取処
理を行うことができる。また、行列を利用した誤り訂正
方式やインターリーブ方式を容易に適用することができ
る。
【0070】請求項2のデジタル情報記録方法では、上
記第3及び第4のマークとして、上記第1及び第2のマ
ークに対して色が異なるマークを採用しているので、読
み取り時に、カラーフィルタを用いて上記第3及び第4
のマークと上記第1及び第2のマークとを別々に検出す
ることができる。そのようにした場合、上記第3及び第
4のマークを検出したとき、上記位置情報パターンの位
置と、上記第1次パターンのうち上記第3及び第4のマ
ークの位置の枡目の値とを求めることができる。また、
上記第1及び第2のマークを検出したとき、上記位置情
報パターンの位置を参照して上記第1次パターンのうち
上記第1及び第2のマークの位置の枡目の値を求めるこ
とができる。これにより元のデジタル情報を容易に得る
ことができる。さらに、第1乃至第4のマークの色とカ
ラーフィルタとを適切に選択することにより、2種類の
カラーフィルタを用いて位置情報パターンと第1次パタ
ーンとを別々に読み出すことができる。また、重ねて印
刷を行うによって、第1乃至第4のマークを区別するこ
とができるならば、第1次パターンの印刷と位置情報パ
ターンの印刷とを別々に行うことができ、印刷の自由度
を増すことができる。
【0071】請求項3のデジタル情報記録方法では、上
記第3及び第4のマークを、上記第1又は第2のマーク
に対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線又は紫外
線と作用する性質を持つインク層を重ねて形成するの
で、読み取り時に、赤外線又は紫外線を用いて上記第3
及び第4のマークと第1及び第2のマークとを区別する
一方、可視光を用いて上記第1及び第3のマークと第2
及び第4のマークとを区別することができる。そのよう
にした場合、赤外線または紫外線を用いて位置情報パタ
ーンを求め、可視光を用いて第1次パターンを読み取る
ことが可能となり、位置情報パターンと第1次パターン
とを別々に読み出すことが可能となる。これにより元の
デジタル情報を容易に得ることができる。また、重ねて
印刷を行うによって、第1乃至第4のマークを区別する
ことができるならば、第1次パターンの印刷と位置情報
パターンの印刷とを別々に行うことができ、印刷の自由
度が増す。さらに、赤外線又は紫外線を発光、受光する
機能を有しない読取手段を用いる場合であっても、情報
記録領域内の各枡目の位置決めさえ正確に行うことがで
きるならば、可視光を用いて情報記録領域の全域にわた
って上記第1及び第2のマークのみを検出することによ
って、元のデジタル情報を得ることができる。
【0072】請求項4のデジタル情報解読装置では、読
取手段が、記録面に表現された第2次パターンを光学的
に読み取って画像情報として出力し、情報解読手段が、
上記読取手段が出力した画像情報から第3及び第4のマ
ークを検出して、上記位置情報パターンの位置と、上記
第3及び第4のマークの位置の上記第1次パターンにお
ける枡目の値とを求め、さらに上記位置情報パターンの
位置を参照しつつ上記読取手段が出力した画像情報から
上記第1及び第2のマークを検出して、上記第1及び第
2のマークの位置の上記第1次パターンにおける枡目の
値を求める。これにより、元のデジタル情報を容易に得
ることができる。
【0073】請求項5のデジタル情報解読装置は、請求
項2のデジタル情報記録方法によって記録されたデジタ
ル情報を好適に読み取ることができる。すなわち、第3
及び第4のマークとして、第1及び第2のマークに対し
て色が異なるマークが採用されているので、フィルタ切
替手段が、記録面と受光素子との間に第1のフィルタを
配置することによって第3及び第4のマークと第1及び
第2のマークとを区別することができ、位置情報パター
ンを識別することができる。一方、フィルタ切替手段
が、記録面と受光素子との間に第2のフィルタを配置す
ることによって第1及び第3のマークと第2及び第4の
マークとを区別することができ、第1次パターンを読み
取ることができる。
【0074】請求項6のデジタル情報解読装置は、請求
項3のデジタル情報記録方法によって記録されたデジタ
ル情報を好適に読み取ることができる。ただし、この場
合、第3及び第4のマークは、第1又は第2のマークに
対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線若しくは紫
外線によって励起されて可視光を発する性質を持つイン
ク層を重ねて形成されているものとする。発光素子切替
手段が第1の発光素子を動作させたとき、この第1の発
光素子によって赤外光又は紫外光が記録面に照射され、
第3及び第4のマークが可視光を発する。この可視光が
受光素子によって検出される結果、第3及び第4のマー
クのみが検出される。一方、発光素子切替手段が第2の
発光素子を動作させたとき、この第2の発光素子によっ
て可視光が記録面に照射され、反射される。この反射さ
れた可視光が上記受光素子によって検出される結果、第
1及び第3のマークと第2及び第4のマークとを区別す
ることができる。よって、位置情報パターンと第1次パ
ターンとを別々に読み取ることができる。
【0075】請求項7のデジタル情報解読装置におい
て、請求項3のデジタル情報記録方法によって記録され
たデジタル情報を好適に読み取ることができる。ただ
し、この場合、第3及び第4のマークは、第1又は第2
のマークに対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線
若しくは紫外線を反射し、又は吸収する性質を持つイン
ク層を重ねて形成されているものとする。発光素子切替
手段が第1の発光素子を動作させたとき、この第1の発
光素子によって赤外光又は紫外光が記録面に照射され、
第3及び第4のマークによって反射又は吸収される。こ
の赤外光又は紫外光の反射又は吸収が第1の受光素子に
よって検出される結果、第3及び第4のマークのみが検
出される。一方、発光素子切替手段が第2の発光素子を
動作させたとき、この第2の発光素子によって可視光が
記録面に照射され、反射される。この反射された可視光
が第2の受光素子によって検出される結果、第1及び第
3のマークと第2及び第4のマークとを区別することが
できる。よって、位置情報パターンと第1次パターンと
を別々に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のデジタル情報記録方法
を説明する図である。
【図2】 上記デジタル情報記録方法の変形例を説明す
る図である。
【図3】 この発明の一実施例のデジタル情報解読装置
の読取手段の一例を示す図である。
【図4】 上記読取手段の別の例を示す図である。
【図5】 上記読取手段のさらに別の例を示す図であ
る。
【図6】 上記デジタル情報解読装置の全体構成を示す
図である。
【図7】 本出願人が先に提案したデジタル情報記録方
法により記録面にデジタル情報を記録した例を示す図で
ある。
【図8】 図7の情報記録領域における特定パターンの
配置を示す図である。
【図9】 上記特定パターンを詳細に示す図である。
【図10】 上記情報記録領域内で上記特定パターンの
近傍に同一のパターンが現れたときの様子を示す図であ
る。
【図11】 本出願人が先に提案したデジタル情報記録
方法において、情報記録領域内の特定パターン以外の枡
目に、本来記録すべき情報をマッピングする仕方を説明
する図である。
【図12】 四つの特定パターンの位置を参照して各枡
目の位置を求める仕方を説明する図である。
【符号の説明】
20 記録面 22 特定パターン 23 情報記録領域 30 第1次パターン 31,231 第2次パターン 51,52,53,54 クロッキングパターン 101 記録但体 102 発光素子又は第2の発光素子(可視光) 103 第1の発光素子(赤外光または紫外光) 104 受光素子又は第2の受光素子(可視光) 105 第1のフィルタ 106 第2のフィルタ 107 フィルタ切替装置 109 第1の受光素子(赤外光または紫外光)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の記録面に、複数並ぶことにより
    情報記録領域を隙間なく埋める形状をもつ桝目を仮想的
    に設定し、上記各枡目に0又は1を表す光学的に認識可
    能な第1又は第2のマークをそれぞれ付与して、記録す
    べきデジタル情報を上記第1及び第2のマークからなる
    2次元パターンとして記録するデジタル情報記録方法で
    あって、 上記記録面内での位置を示すように、特定の形状に連結
    した複数の枡目に0又は1を所定のパターンで割り当て
    てなる位置情報パターンを設定する一方、 記録すべきデジタル情報に対応して上記情報記録領域の
    各枡目に0又は1を割り当ててなる第1次パターンを設
    定し、 上記第1次パターンの特定の位置に、上記位置情報パタ
    ーンを枡目単位で対応させて重ね、 上記第1次パターンのうち上記位置情報パターンの一方
    の値をとる枡目と重なる位置の枡目に、上記第1次パタ
    ーンのその位置の枡目がとる値に応じて、上記第1及び
    第2のマークと異なる第3又は第4のマークを付与する
    一方、上記第1次パターンのうち残りの枡目に、上記第
    1次パターンのその位置の枡目がとる値に応じて、上記
    第1又は第2のマークをそのまま付与してなる第2次パ
    ターンを作成し、 この第2次パターンを上記情報記録領域に表現すること
    を特徴とするデジタル情報記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記第3及び第4のマークとして、上記第1及び第2の
    マークに対して色が異なるマークを採用することを特徴
    とするデジタル情報記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記第3及び第4のマークを、上記第1又は第2のマー
    クに対して、可視光領域では透明で、かつ赤外線又は紫
    外線と作用する性質を持つインク層を重ねて形成するこ
    とを特徴とするデジタル情報記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    デジタル情報記録方法によって記録面に記録されたデジ
    タル情報を解読するためのデジタル情報解読装置であっ
    て、 上記記録面に表現された上記第2次パターンを光学的に
    読み取って画像情報として出力する読取手段と、 上記読取手段が出力した画像情報から上記第3及び第4
    のマークを検出して、上記位置情報パターンの位置と、
    上記第3及び第4のマークの位置の上記第1次パターン
    における枡目の値とを求めるとともに、上記位置情報パ
    ターンの位置を参照しつつ上記読取手段が出力した画像
    情報から上記第1及び第2のマークを検出して、上記第
    1及び第2のマークの位置の上記第1次パターンにおけ
    る枡目の値を求めて、元のデジタル情報を得る情報解読
    手段を備えたことを特徴とするデジタル情報解読装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデジタル情報解読装置
    において、 上記読取手段は、 上記記録面へ向けて可視光を発する発光素子と、 上記記録面によって反射された可視光を検出する受光素
    子と、 上記第1及び第2のマークの色の光を透過させ、上記第
    3及び第4のマークの色の光を遮断する第1のフィルタ
    と、 上記第1及び第3のマークの色の光を透過させ、上記第
    2及び第4のマークの色の光を遮断する第2のフィルタ
    と、 上記記録面と上記受光素子との間に、上記第1のフィル
    タと第2のフィルタを切り替えて配置するフィルタ切替
    手段を備えたことを特徴とするデジタル情報解読装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のデジタル情報解読装置
    において、 上記読取手段は、 上記記録面へ向けて赤外光又は紫外光を発する第1の発
    光素子と、 上記記録面へ向けて可視光を発する第2の発光素子と、 上記記録面によって反射された可視光を検出する受光素
    子と、 上記第1の発光素子と第2の発光素子とを切り替えて動
    作させる発光素子切替手段を備えたことを特徴とするデ
    ジタル情報解読装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のデジタル情報解読装置
    において、 上記読取手段は、 上記記録面へ向けて赤外光又は紫外光を発する第1の発
    光素子と、 上記記録面へ向けて可視光を発する第2の発光素子と、 上記記録面によって反射された赤外光または紫外光を検
    出する第1の受光素子と、 上記記録面によって反射された可視光を検出する第2の
    受光素子と、 上記第1の発光素子と第2の発光素子とを切り替えて動
    作させる発光素子切替手段を備えたことを特徴とするデ
    ジタル情報解読装置。
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