JPH0832966B2 - 缶蓋用アルミニウム合金塗装用板及びその製造方法 - Google Patents
缶蓋用アルミニウム合金塗装用板及びその製造方法Info
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- JPH0832966B2 JPH0832966B2 JP2022557A JP2255790A JPH0832966B2 JP H0832966 B2 JPH0832966 B2 JP H0832966B2 JP 2022557 A JP2022557 A JP 2022557A JP 2255790 A JP2255790 A JP 2255790A JP H0832966 B2 JPH0832966 B2 JP H0832966B2
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- Japan
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- aluminum alloy
- lid
- treatment
- adhesion
- coating
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は缶蓋用アルミニウム合金塗装用板にかかり、
特に優れた耐フェザリング性を要求される缶蓋用アルミ
ニウム合金塗装用板に関するものである。
特に優れた耐フェザリング性を要求される缶蓋用アルミ
ニウム合金塗装用板に関するものである。
[従来の技術] 従来から、缶蓋用材料としてはAl−Mg系のJIS5052,50
82,5182等のアルミニウム合金板が使用され、缶の内容
物の風味の保持や蓋材の腐食を防止するために塗装が施
されている。
82,5182等のアルミニウム合金板が使用され、缶の内容
物の風味の保持や蓋材の腐食を防止するために塗装が施
されている。
そして、係る塗装においては、先ず所定のアルミニウ
ム合金板に脱脂、エッチング処理が施され、ついでリン
酸クロメート処理が実施された後に塩化ビニルオルガノ
ゾル系、エポキシ尿素系又はエポキシフェノール系等の
樹脂塗料により塗装し、そしてその焼付が行なわれてい
る。
ム合金板に脱脂、エッチング処理が施され、ついでリン
酸クロメート処理が実施された後に塩化ビニルオルガノ
ゾル系、エポキシ尿素系又はエポキシフェノール系等の
樹脂塗料により塗装し、そしてその焼付が行なわれてい
る。
ところで、このようにして形成される塗膜の密着性が
不充分であると、開蓋時に開口部にフェザリングと呼ば
れる蓋内面側塗膜の膜残りが発生するといった問題があ
る。この現象はより腐食性の強い内容物に対応するため
に塩化ビニルオルガノゾル系塗料を10g/m2以上と圧膜に
する場合に発生し易く大きな問題となってきた。
不充分であると、開蓋時に開口部にフェザリングと呼ば
れる蓋内面側塗膜の膜残りが発生するといった問題があ
る。この現象はより腐食性の強い内容物に対応するため
に塩化ビニルオルガノゾル系塗料を10g/m2以上と圧膜に
する場合に発生し易く大きな問題となってきた。
このことは、より腐食性の強い内容物、例えば塩分が
多い収容物に対応するために、その塗膜重量を上げよう
とすると顕在化し、大きな問題となっていたのであり、
それゆえに係るフェザリングに対する対策は、本アルミ
ニウム塗装材の分野において大きな技術的課題とされて
いるのであるが、このフェザリングに対する解決策とし
て、塗膜とアルミニウム合金板の密着性を向上すること
により防止できることが知られていた。
多い収容物に対応するために、その塗膜重量を上げよう
とすると顕在化し、大きな問題となっていたのであり、
それゆえに係るフェザリングに対する対策は、本アルミ
ニウム塗装材の分野において大きな技術的課題とされて
いるのであるが、このフェザリングに対する解決策とし
て、塗膜とアルミニウム合金板の密着性を向上すること
により防止できることが知られていた。
フェザリング防止の対策としては、例えば特開平1−
230787号に開示された技術においては、リン酸クロメー
ト処理液組成の調整及びアルミニウム合金板の20〜50℃
加熱処理を行って密着性向上を計っている。しかし、液
組成の厳しい管理は困難であり、フェザリングの発生は
温度の高い夏場に製造した場合にも起きるため、低温加
熱が充分に有効であるとは考えにくい。
230787号に開示された技術においては、リン酸クロメー
ト処理液組成の調整及びアルミニウム合金板の20〜50℃
加熱処理を行って密着性向上を計っている。しかし、液
組成の厳しい管理は困難であり、フェザリングの発生は
温度の高い夏場に製造した場合にも起きるため、低温加
熱が充分に有効であるとは考えにくい。
特開昭64−79400号に開示された技術ではリン酸クロ
メート処理の代わりにリン酸陽極酸化処理を行って密着
性の向上を計っている。しかし、リン酸は導電用金属材
料、構造用鋼材に対して非常に強い腐食性がある。ま
た、短時間で処理するために高電流密度で陽極酸化を行
なうためには100V以上の高電圧が必要となるため、工業
化が困難なものとなっている。
メート処理の代わりにリン酸陽極酸化処理を行って密着
性の向上を計っている。しかし、リン酸は導電用金属材
料、構造用鋼材に対して非常に強い腐食性がある。ま
た、短時間で処理するために高電流密度で陽極酸化を行
なうためには100V以上の高電圧が必要となるため、工業
化が困難なものとなっている。
[発明が解決しようとする課題] 従来のアルミニウム板に対する下地処理法として最も
広く採用されているリン酸クロメート処理は密着性の向
上に効果が認められるが、脱脂槽、エッチング処理槽及
び化成処理槽などの多数の処理槽を必要とするため、製
造ラインが長大となって設備コストも大きくなるという
問題があった。また数種類の処理液を別個に制御しなけ
ればならないため、品質が不安定となり易く、安定して
密着性を向上させ得ないことが多かった。
広く採用されているリン酸クロメート処理は密着性の向
上に効果が認められるが、脱脂槽、エッチング処理槽及
び化成処理槽などの多数の処理槽を必要とするため、製
造ラインが長大となって設備コストも大きくなるという
問題があった。また数種類の処理液を別個に制御しなけ
ればならないため、品質が不安定となり易く、安定して
密着性を向上させ得ないことが多かった。
特に一番大きな問題は缶蓋用材として塗膜とアルミニ
ウム合金板の密着性が不充分である点にある。
ウム合金板の密着性が不充分である点にある。
また、リン酸、硫酸等の酸性水溶液による電解酸化の
みでは脱脂力が劣るため、別に脱脂工程を設ける必要が
あり、そのうえ電解時に酸化皮膜のバリヤー層が厚く生
成し易いので短時間で処理するために高電流密度にて電
解するには非常に高い直流電解電圧を必要とする問題点
がある。更に導電用金属材料、構造鋼材に対する強い腐
食性を持つ等の基本的な問題を有している。
みでは脱脂力が劣るため、別に脱脂工程を設ける必要が
あり、そのうえ電解時に酸化皮膜のバリヤー層が厚く生
成し易いので短時間で処理するために高電流密度にて電
解するには非常に高い直流電解電圧を必要とする問題点
がある。更に導電用金属材料、構造鋼材に対する強い腐
食性を持つ等の基本的な問題を有している。
この発明は以上の問題を有効に解決して、塗膜とアル
ミニウム合金板の密着性を安定して確保でき、しかも処
理に長時間を要さず、また設備的にも低コストで済む缶
蓋用アルミニウム合金板及びその製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
ミニウム合金板の密着性を安定して確保でき、しかも処
理に長時間を要さず、また設備的にも低コストで済む缶
蓋用アルミニウム合金板及びその製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、缶蓋用アルミニウム合金であって、アルカ
リ性水溶液中の交流電解処理による膜厚500〜5000Åの
酸化皮膜が形成されている、塗膜密着性に優れた缶蓋用
アルミニウム合金塗装用板を提供することにある。
リ性水溶液中の交流電解処理による膜厚500〜5000Åの
酸化皮膜が形成されている、塗膜密着性に優れた缶蓋用
アルミニウム合金塗装用板を提供することにある。
さらに該塗膜密着性に優れた缶蓋用アルミニウム合金
塗装用板は、アルミニウム合金板を、膜厚500〜5000Å
の酸化皮膜が形成されるようにアルカリ性水溶液中、浴
温40〜90℃、電流密度4〜50A/dm2にて電気量が80c/dm2
を越えることとなる時間、交流電解処理を行なうことを
特徴とする塗膜密着性の優れた缶蓋用アルミニウム合金
塗装用板の製造方法により得ることができ、本発明の課
題である耐フェザリング性の優れた缶蓋用アルミニウム
合金塗装用板の製造のみならず、短時間の処理で済み、
且つ低コストですむ製造方法を提供するものである。
塗装用板は、アルミニウム合金板を、膜厚500〜5000Å
の酸化皮膜が形成されるようにアルカリ性水溶液中、浴
温40〜90℃、電流密度4〜50A/dm2にて電気量が80c/dm2
を越えることとなる時間、交流電解処理を行なうことを
特徴とする塗膜密着性の優れた缶蓋用アルミニウム合金
塗装用板の製造方法により得ることができ、本発明の課
題である耐フェザリング性の優れた缶蓋用アルミニウム
合金塗装用板の製造のみならず、短時間の処理で済み、
且つ低コストですむ製造方法を提供するものである。
本発明においてアルカリ性水溶液中で交流電解処理に
より得られる酸化皮膜は500Å〜5000Åの膜厚において
形成せしめられ、これによってそのうえに塗布されるビ
ニル系塗料の塗膜の密着性が著しく改善され得るのであ
る。なお、かかる酸化皮膜の膜厚が500Åよりも薄くな
ると、緻密なバリヤー層上に成長する多孔性酸化皮膜の
厚さが不充分であるため、そのうえに形成される塗膜の
密着性が充分でなくなることは言うまでもないところで
ある。
より得られる酸化皮膜は500Å〜5000Åの膜厚において
形成せしめられ、これによってそのうえに塗布されるビ
ニル系塗料の塗膜の密着性が著しく改善され得るのであ
る。なお、かかる酸化皮膜の膜厚が500Åよりも薄くな
ると、緻密なバリヤー層上に成長する多孔性酸化皮膜の
厚さが不充分であるため、そのうえに形成される塗膜の
密着性が充分でなくなることは言うまでもないところで
ある。
一方、酸化皮膜の厚さの上限である5000Åは、厚くな
ることにより本発明の効果は享受でき、障害は特にない
が、通常の条件で得られる厚さの上限としてこの程度が
限界であり、これ以上厚くしても特にメリットはないと
考えられるものである。
ることにより本発明の効果は享受でき、障害は特にない
が、通常の条件で得られる厚さの上限としてこの程度が
限界であり、これ以上厚くしても特にメリットはないと
考えられるものである。
本発明に使用するアルカリ水溶液としては、特に制限
がないようであり、通常はピロリン酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、リン酸
ナトリウム等の水溶液、もしくはそれらの2種以上の混
合溶液を用いることが望ましく、また脱脂性を向上させ
るために表面活性剤を含んでいてもよい。
がないようであり、通常はピロリン酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、リン酸
ナトリウム等の水溶液、もしくはそれらの2種以上の混
合溶液を用いることが望ましく、また脱脂性を向上させ
るために表面活性剤を含んでいてもよい。
また、その電解液の望ましい水素イオン指数(pH)は
9〜13.5、好ましくはpH10〜12である。
9〜13.5、好ましくはpH10〜12である。
pH9未満では脱脂性が劣り、アルミニウム合金板表面
の圧延油、酸化皮膜の溶解除去ができない。また浴電圧
が上昇して不均一な電解が生じ易いから好ましくなく、
一方pH13.5を越えれば溶解性が強すぎて生成する溶解残
渣の気泡による除去が不充分なだけでなく、密着性に優
れた多孔性酸化皮膜が形成されなくなるので避けるべき
である。
の圧延油、酸化皮膜の溶解除去ができない。また浴電圧
が上昇して不均一な電解が生じ易いから好ましくなく、
一方pH13.5を越えれば溶解性が強すぎて生成する溶解残
渣の気泡による除去が不充分なだけでなく、密着性に優
れた多孔性酸化皮膜が形成されなくなるので避けるべき
である。
電解処理の際のアルカリ性溶液の浴温は、通常は40〜
90℃の範囲内である。40℃未満の低温では脱脂・洗浄効
果が不充分になり易く、一方90℃を越えれば溶解性が強
すぎて必要な厚みの陽極酸化皮膜が得られ難くなる。な
お、40〜90℃の範囲内でも、特に60〜80℃の範囲内が好
ましい。
90℃の範囲内である。40℃未満の低温では脱脂・洗浄効
果が不充分になり易く、一方90℃を越えれば溶解性が強
すぎて必要な厚みの陽極酸化皮膜が得られ難くなる。な
お、40〜90℃の範囲内でも、特に60〜80℃の範囲内が好
ましい。
交流電解時の両極性での最大電流密度においては4〜
50A/dm2、好ましくは5〜30A/dm2である。3A/dm2未満で
は電解時発生する気泡の量が不充分で表面の清浄化効果
が劣り、密着性に優れた多孔性酸化皮膜の生成が不充分
であるので好ましくない。
50A/dm2、好ましくは5〜30A/dm2である。3A/dm2未満で
は電解時発生する気泡の量が不充分で表面の清浄化効果
が劣り、密着性に優れた多孔性酸化皮膜の生成が不充分
であるので好ましくない。
50A/dm2を越えると電解電圧が高くなりすぎ、漏電を
起こし易くなるだけでなく、反応熱による「焼け」等の
外観ムラが発生し易いので好ましくない。
起こし易くなるだけでなく、反応熱による「焼け」等の
外観ムラが発生し易いので好ましくない。
交流電解は総電気量が80c/dm2を越えることとなる時
間行なう必要がある。総電気量が80c/dm2以下であると
多孔性酸化皮膜が所定の厚さまで生成しないので、その
うえに形成される塗膜との密着性が充分でない。電流密
度が高いほど短時間にて充分な塗膜密着性を得ることが
できるが、電圧が高くなるため大型電源が必要となる。
極性は交流波形でなければならない。
間行なう必要がある。総電気量が80c/dm2以下であると
多孔性酸化皮膜が所定の厚さまで生成しないので、その
うえに形成される塗膜との密着性が充分でない。電流密
度が高いほど短時間にて充分な塗膜密着性を得ることが
できるが、電圧が高くなるため大型電源が必要となる。
極性は交流波形でなければならない。
「作 用」 この発明では、40〜90℃という高温のアルカリ性溶液
中で交流を用いて電解処理を行なう。このような電解処
理によって、以下に詳細に述べるようにアルミニウム板
の表面が強力に脱脂・洗浄されると同時に、塗膜密着性
が優れた陽極酸化皮膜が生成される。
中で交流を用いて電解処理を行なう。このような電解処
理によって、以下に詳細に述べるようにアルミニウム板
の表面が強力に脱脂・洗浄されると同時に、塗膜密着性
が優れた陽極酸化皮膜が生成される。
すなわち、先ず脱脂・洗浄作用について述べれば、ア
ルカリ性溶液はそれ自体で脱脂性を有しているに加え、
高温であるため、脱脂性はより強力となっている。しか
も交流による電解では、アノード反応時には酸素ガスが
発生する一方、カソード反応時には水素ガスが発生する
から、アノード反応時には板表面に付着している有機物
の酸化による脱脂・洗浄作用が働き、カソード反応時に
は板表面での水素気泡の膨張による機械的洗浄作用が働
く。したがって、高温のアルカリ性溶液中での交流電解
処理によれば、上述の各作用が相乗的に機能して、強力
な脱脂・洗浄効果が発揮され、極めて短時間で、塗膜密
着性に悪影響を与えるアルミニウム合金板表面の圧延
油、塊状に生成した熱酸化皮膜を完全に除去すると同時
に、清浄な表面を持つ膜厚500〜5000Åの塗膜密着性の
優れた多孔性酸化皮膜を形成するものである。
ルカリ性溶液はそれ自体で脱脂性を有しているに加え、
高温であるため、脱脂性はより強力となっている。しか
も交流による電解では、アノード反応時には酸素ガスが
発生する一方、カソード反応時には水素ガスが発生する
から、アノード反応時には板表面に付着している有機物
の酸化による脱脂・洗浄作用が働き、カソード反応時に
は板表面での水素気泡の膨張による機械的洗浄作用が働
く。したがって、高温のアルカリ性溶液中での交流電解
処理によれば、上述の各作用が相乗的に機能して、強力
な脱脂・洗浄効果が発揮され、極めて短時間で、塗膜密
着性に悪影響を与えるアルミニウム合金板表面の圧延
油、塊状に生成した熱酸化皮膜を完全に除去すると同時
に、清浄な表面を持つ膜厚500〜5000Åの塗膜密着性の
優れた多孔性酸化皮膜を形成するものである。
更に、交流による電解処理を行なっているため、肌荒
れが生じにくく、肌荒れを招かずに短時間で大電気量の
電流を与えることができ、そのため処理時間を著しく短
縮して作業性を向上させることができる。
れが生じにくく、肌荒れを招かずに短時間で大電気量の
電流を与えることができ、そのため処理時間を著しく短
縮して作業性を向上させることができる。
すなわち、従来の一般的な直流電流による電解処理で
は、短時間で大電気量の電流を与えれば(したがって、
高電流密度で電解すれば)、浴電圧が急激に上昇し易
く、そのため不均一の電解が生じ易いが、交流波形によ
る電解ではこのようなことがなく、肌荒れを招かずに短
時間で大電気量の電解、したがって高電流密度での電解
を行ない、密着性の優れた皮膜を効率よく生成させるこ
とができるのである。
は、短時間で大電気量の電流を与えれば(したがって、
高電流密度で電解すれば)、浴電圧が急激に上昇し易
く、そのため不均一の電解が生じ易いが、交流波形によ
る電解ではこのようなことがなく、肌荒れを招かずに短
時間で大電気量の電解、したがって高電流密度での電解
を行ない、密着性の優れた皮膜を効率よく生成させるこ
とができるのである。
さらに、この発明では前述のように脱脂・洗浄と密着
性に優れた陽極酸化皮膜の生成とを同一槽内での同一処
理によって行なっているため、脱脂後の別の槽で陽極酸
化させる場合と異なり、工程間で汚れが付着せず、板表
面が活性化されたままで陽極酸化皮膜が生成されるか
ら、均一な品質の皮膜が得られ、安定して優れた密着性
を発揮させることができる。
性に優れた陽極酸化皮膜の生成とを同一槽内での同一処
理によって行なっているため、脱脂後の別の槽で陽極酸
化させる場合と異なり、工程間で汚れが付着せず、板表
面が活性化されたままで陽極酸化皮膜が生成されるか
ら、均一な品質の皮膜が得られ、安定して優れた密着性
を発揮させることができる。
このため、このようにしてできた陽極酸化皮膜は塗膜
との密着性が従来法による酸化皮膜と比べて格段に向上
したものと考えている。
との密着性が従来法による酸化皮膜と比べて格段に向上
したものと考えている。
そしてまた、脱脂・洗浄と陽極酸化皮膜の生成とが同
一槽内での同一の電解処理によって行なわれ、しかもそ
の電解時間も短かいため、従来よりも全体としての作業
時間が著しく短縮され、生産性が向上すると共に、設備
コストも著しく安価となる。
一槽内での同一の電解処理によって行なわれ、しかもそ
の電解時間も短かいため、従来よりも全体としての作業
時間が著しく短縮され、生産性が向上すると共に、設備
コストも著しく安価となる。
[実施例] 缶蓋用アルミニウム等金板(JIS5052、厚さ0.3mmt)
を用い、実施例、比較例に示す電解処理を行ない、水洗
・乾燥後、塩化ビニルオルガノゾル系塗料(関西ペイン
ト社製、KAN−COATI8−D374)を塗布し、熱風乾燥炉中
で280℃×30秒の焼き付けを行なった。塗膜の厚さは塗
膜として15g/m2とした。
を用い、実施例、比較例に示す電解処理を行ない、水洗
・乾燥後、塩化ビニルオルガノゾル系塗料(関西ペイン
ト社製、KAN−COATI8−D374)を塗布し、熱風乾燥炉中
で280℃×30秒の焼き付けを行なった。塗膜の厚さは塗
膜として15g/m2とした。
このようにして得られたアルミニウム合金塗装板をそ
れぞれ50mm×50mmに切断してレトルト処理(121℃水中6
0分間処理)をしたのち、塗膜密着性を評価するためア
ルコア法(註)によりフェザリングを発生させ、その幅
の最大値を測定した。
れぞれ50mm×50mmに切断してレトルト処理(121℃水中6
0分間処理)をしたのち、塗膜密着性を評価するためア
ルコア法(註)によりフェザリングを発生させ、その幅
の最大値を測定した。
結果を第1図表に示す。
(註)第1図に示すごとく、1〜2インチ角の塗装され
たアルミニウム板の一辺の中間に1/2インチ幅で約5mmほ
ど切り込みを入れ、塗装面と反対方向に折り曲げてお
く。
たアルミニウム板の一辺の中間に1/2インチ幅で約5mmほ
ど切り込みを入れ、塗装面と反対方向に折り曲げてお
く。
これを100〜121℃の熱水中に所定時間(30〜60分間)
浸漬し、取り出すと直ちに万力にはさみ、折り曲げた部
分をペンチで引っ張り引きちぎる。残ったアルミ片の破
断部における残った塗膜の最大の幅を測定する。
浸漬し、取り出すと直ちに万力にはさみ、折り曲げた部
分をペンチで引っ張り引きちぎる。残ったアルミ片の破
断部における残った塗膜の最大の幅を測定する。
(実施例1) 浴温70℃の2%Na4P2O7のpHが10.5の水溶液中にて、
交流電流密度10A/dm2(正弦波形、50Hz)にて23.6秒電
解処理(総電気量150c/dm2)の電解処理を行なった。
交流電流密度10A/dm2(正弦波形、50Hz)にて23.6秒電
解処理(総電気量150c/dm2)の電解処理を行なった。
(実施例2) 交流電解密度20A/dm2で11.8秒電解処理を行なった以
外は実施例1と同一の処理を行なった。
外は実施例1と同一の処理を行なった。
(実施例3) 浴温40℃の2%Na2CO3のpHが12の水溶液中にて10A/dm
2で23.6秒電解処理を行なった以外は、実施例1と同一
の処理を行なった。
2で23.6秒電解処理を行なった以外は、実施例1と同一
の処理を行なった。
(実施例4) 交流電解密度40A/dm2で4.7秒電解処理を行なった以外
は実施例1と同一の処理を行なった。
は実施例1と同一の処理を行なった。
(実施例5) 交流電解密度20A/dm2で7.9秒電解処理を行なった以外
は実施例1と同一の処理を行なった。
は実施例1と同一の処理を行なった。
(実施例6) 交流電解密度40A/dm2で7.9秒電解処理を行なった以外
は実施例1と同一の処理を行なった。
は実施例1と同一の処理を行なった。
(実施例7) 交流電解密度7A/dm2で22.4秒電解処理を行なった以外
は実施例1と同一の処理を行なった。
は実施例1と同一の処理を行なった。
(比較例1) 電流密度を3A/dm2で行なった以外は、実施例1と同一
の処理を行なった。
の処理を行なった。
(比較例2) 総電気量を80c/dm2とした以外は実施例1と同一の処
理を行なった。
理を行なった。
(比較例3) アルカリ系脱脂剤にて脱脂し、水洗した後、皮膜中の
Cr量が30mg/m2となるようにリン酸クロメート処理を行
なった。
Cr量が30mg/m2となるようにリン酸クロメート処理を行
なった。
実施例1〜7、比較例1〜3の結果を第1表に示す。
[発明の効果] 本発明の缶蓋用アルミニウム合金塗装用板は、現在実
施されているリン酸クロメート処理をした缶蓋用アルミ
ニウム合金塗装材に比して耐フェザリング性が著しく改
良されており、またアルカリ性水溶液を使用するため鋼
材などの装置材料に対する腐食性を大幅に減らすことが
できること、交流電解法であるため電圧を低めることが
容易であり、大電流密度で短時間の処理で必要な酸化皮
膜を形成できること、脱脂、洗浄と酸化皮膜の形成(陽
極酸化処理)を同一装置内で同一の処理により達成でき
ることなど従来法に比較して格段に優れた利点を有す
る。
施されているリン酸クロメート処理をした缶蓋用アルミ
ニウム合金塗装材に比して耐フェザリング性が著しく改
良されており、またアルカリ性水溶液を使用するため鋼
材などの装置材料に対する腐食性を大幅に減らすことが
できること、交流電解法であるため電圧を低めることが
容易であり、大電流密度で短時間の処理で必要な酸化皮
膜を形成できること、脱脂、洗浄と酸化皮膜の形成(陽
極酸化処理)を同一装置内で同一の処理により達成でき
ることなど従来法に比較して格段に優れた利点を有す
る。
第1図はアルコア法によるフェザリング測定法を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−79400(JP,A) 特開 昭52−150751(JP,A) 特開 昭48−47448(JP,A) 特公 昭55−36718(JP,B2) 特公 昭54−25502(JP,B2) 特公 昭57−4716(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】缶蓋用アルミニウム合金板であって、アル
カリ性水溶液中の交流電解処理による膜厚500〜5000Å
の酸化皮膜が形成されている溶膜密着性に優れた缶蓋用
アルミニウム合金塗装用板。 - 【請求項2】缶蓋用アルミニウム合金板を、膜厚500〜5
000Åの酸化皮膜が形成されるようにアルカリ性水溶液
中、浴温40〜90℃、電流密度4〜50A/dm2にて電気量が8
0c/dm2を越えることとなる時間、交流電解処理を行うこ
とを特徴とする塗膜密着性の優れた缶蓋用アルミニウム
合金塗装用板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022557A JPH0832966B2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 缶蓋用アルミニウム合金塗装用板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022557A JPH0832966B2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 缶蓋用アルミニウム合金塗装用板及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03229895A JPH03229895A (ja) | 1991-10-11 |
| JPH0832966B2 true JPH0832966B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=12086158
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-
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Also Published As
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