JPH08330441A - Mosトランジスタの製造方法 - Google Patents

Mosトランジスタの製造方法

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JPH08330441A
JPH08330441A JP7134423A JP13442395A JPH08330441A JP H08330441 A JPH08330441 A JP H08330441A JP 7134423 A JP7134423 A JP 7134423A JP 13442395 A JP13442395 A JP 13442395A JP H08330441 A JPH08330441 A JP H08330441A
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JP
Japan
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film
gate electrode
ion implantation
pmos
substrate
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JP7134423A
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English (en)
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Masanori Tsukamoto
雅則 塚本
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PMOSのp+ 型ゲート電極中のBの増速拡
散を防止し、かつ浅い接合を形成する。 【構成】 Si基板中の活性領域に取り込まれるFは、
B拡散層の浅い接合深さxj の達成には有益だが、p+
型ゲート電極中のFは不純物であるBの拡散を促進する
ために有害である。そこでまず、ゲート電極7n,7p
のパターニングに用いたレジスト・マスク8をそのまま
用いてF+ のイオン注入を行う。このとき、F+ は活性
領域には導入されるが、ゲート電極7pには導入されな
い。この後レジスト・マスク8を除去し、PMOS形成
領域にBF2 +ではなく、B+ をイオン注入する。活性領
域では既に存在するF+ の寄与で浅いLDD領域10が
形成されるが、ゲート電極7p中ではB濃度の変動が抑
制される。 【効果】 PMOSの閾値電圧Vthの変動やサブスレッ
ショッルド・スイングの増大を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMOSトランジスタの製
造方法に関し、特にp型MOSトランジスタ(PMO
S)のp型ゲート電極からのホウ素(B)拡散、あるい
はBのゲート酸化膜突き抜けを抑制しながら、ソース/
ドレイン領域の浅い接合も同時に達成する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】同一基板上にn型MOSトランジスタ
(NMOS)とp型MOSトランジスタ(PMOS)と
を共存させた相補型MOSトランジスタ(CMOS)
は、両トランジスタのオン時のみ電流が流れるため消費
電力が低く、また微細化や高集積化が容易であるため高
速動作が可能であるといった利点を有し、メモリ素子や
論理素子をはじめ多くのLSI構成デバイスとして広く
用いられている。近年ではゲート長0.1μm以下のM
OSトランジスタの室温動作も確認されていることか
ら、CMOS回路の高集積化と微細化が今後も進展し続
けることは確実視されている。
【0003】ところで、従来からPMOSのゲート電極
の構成材料としては、NMOSのゲート電極と同様、n
+ 型ポリシリコン膜、あるいはこの上に高融点金属シリ
サイド膜や高融点金属膜を積層したポリサイド膜、ポリ
メタル膜といった材料が用いられてきた。これは、n+
型ポリシリコン膜が高温プロセスに良く耐え、またチャ
ネル・プロファイルが埋込み型となるために高いバルク
移動度を利用して動作を高速化することができたからで
ある。しかし、埋込みチャネル型のMOSトランジスタ
では、ソース/ドレイン領域から迫り出している空乏層
の先端がゲート電界の影響により基板の深い部分で互い
に接近するため、パンチスルーが生じ易い問題がある。
したがって、デザイン・ルールがディープ・サブミクロ
ン以下に縮小される世代においては、埋込みチャネル型
では短チャネル効果の抑制が困難となり、ゆえに表面チ
ャネル型の採用が望まれている。PMOSのゲート電極
をp+ 型ポリシリコン膜を用いて構成すれば、表面チャ
ネル型のプロファイルを実現することができる。
【0004】PMOSのゲート電極材料にp+ 型ポリシ
リコン膜が望まれる理由は、他にもある。NMOS,P
MOSのいずれのゲート電極にもn+ 型ポリシリコン膜
を用いる従来のCMOSでは、NMOSとPMOSとの
間に仕事関数差が存在し、この差に起因して閾値電圧V
thが非対称となっている。このため、PMOSのチャネ
ル領域に浅くホウ素をイオン注入して両トランジスタの
閾値電圧Vthをほぼ等しく(通常は1V以下)設定して
いた。しかし、閾値電圧Vth調整用のイオン注入により
基板表面の不純物濃度を上昇させると、基板表面付近の
キャリア移動度が低下して動作高速化に不利となるた
め、将来的にはチャネル不純物濃度を低下させることが
必須である。そこで、仕事関数の大きいp+ 型ポリシリ
コン膜をPMOSのゲート電極として用いれば、チャネ
ル不純物濃度を上げずにNMOSとPMOSとの間で閾
値電圧Vthを対称化することができる。このことは、C
MOSインバータとして基本ゲートを構成した場合のト
ランジスタの入出力特性を対称化し、信号伝達特性の対
称性を改善することにつながる。
【0005】ところで、MOSトランジスタの製造工程
では、工程数を最小限に抑える必要から、ゲート電極へ
の不純物の導入とソース/ドレイン領域への不純物の導
入とを共通プロセスにて行う場合がある。このプロセス
について、LDD型のCMOSの製造工程を例にとり、
図11ないし図14を参照しながら説明する。
【0006】まず、p型のSi基板(p−Sub)21
上に公知の手順にしたがってフィールド酸化膜22、n
型ウェル(n−Well)23およびゲート酸化膜24
を順次形成する。続いて、基体の全面にタングステン
(W)−ポリサイド膜を堆積させ、この膜を図示されな
いレジスト・マスクを介して異方性エッチングすること
により、NMOS形成領域とPMOS形成領域の各々に
おいてゲート電極27n,27pを形成する。ここで、
上記ゲート電極27n,27pは、それぞれ下層側から
順にノンドープの(不純物を含有しない)ポリシリコン
膜25n,25pとタングステン・シリサイド膜(WS
ix)膜26n,26pとが積層されたものである。た
だし、添字nはNMOSの構成要素、添字pはPMOS
の構成要素であることを表す。さらに、エッチングに用
いた上記レジスト・マスクを除去した後、NMOS形成
領域全体をレジスト・マスク28で被覆し、PMOS形
成領域にBF2 +の低濃度イオン注入を行う。この低濃度
イオン注入により、ポリシリコン膜25pをp- 型化す
ると共に、Si基板21内にp- 型LDD領域29を形
成する。図11は、ここまでの工程を終了した状態を示
している。
【0007】ところで、上述のPMOS形成領域に対す
る低濃度イオン注入においてイオン種としてBF2 +を用
いているのは、このイオン種の解離特性や大きな質量ゆ
えに、B+ に比べて飛程を小さく制御して浅い接合を
達成したり、あるいはチャネリングを防止する上で有利
であること、さらに、Fにゲート酸化膜24内部のトラ
ップ密度を低下させる効果があることによる。
【0008】上述のようにPMOS形成領域への低濃度
イオン注入が終了したら、レジスト・マスク28を除去
し、PMOS形成領域を被覆するレジスト・マスク30
を新たに形成し、NMOS形成領域に対してAs+ の低
濃度イオン注入を行う。この低濃度イオン注入により、
ポリシリコン膜25nをn- 型化すると共に、Si基板
21内にn- 型LDD領域31を形成する。図12は、
ここまでの工程を終了した状態を示している。
【0009】次に、レジスト・マスク30を除去して基
体の全面にたとえばSiOx膜等の絶縁膜を堆積させ、
これを異方的にエッチバックしてゲート電極27n,2
7pの側壁面上にサイドウォール32を形成する。さら
に、NMOS形成領域をレジスト・マスク33で被覆し
てBF2 +の高濃度イオン注入を行う。この高濃度イオン
注入により、ポリシリコン膜25pをp+ 型化すると共
に、Si基板21内にp+ 型ソース/ドレイン領域34
を形成する。図13は、ここまでの工程を終了した状態
を示している。
【0010】さらに、レジスト・マスク33の除去、P
MOS形成領域を被覆するレジスト・マスク35の形
成、NMOS形成領域へのAs+ の高濃度イオン注入を
同様に順次行う。この高濃度イオン注入により、ポリシ
リコン膜25nをn+ 型化すると共に、Si基板21内
にn+ 型ソース/ドレイン領域36を形成する。図14
は、ここまでの工程を終了した状態を示している。
【0011】以上のようなプロセスによれば、ゲート電
極27n,27pを構成するポリシリコン膜25n,2
5pへの不純物導入とLDD型のソース/ドレイン領域
を形成するための不純物導入が同時に行えるため、たと
えばパターニング前のポリシリコン膜に不純物をイオン
注入するようなプロセスに比べ、工程数削減による多大
な経済効果を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PMOSに
おいては、デザイン・ルールの微細化に伴ってp+ 型ゲ
ート電極からのBの拡散による様々な弊害が指摘されて
いる。すなわち、MOSトランジスタの製造工程ではソ
ース/ドレインの活性化,SALICIDE(自己整合
的シリサイド化)プロセス,層間絶縁膜のリフロー等、
色々な段階で熱処理が行われるが、この熱負荷によりp
+ 型ゲート電極内のBが拡散してゲート酸化膜中に取り
込まれたり、あるいはゲート酸化膜を突き抜けてSi基
板中へ拡散したりすると、PMOSの閾値電圧Vthの上
昇、サブスレッショルド・スウィングの増大、あるいは
ゲート酸化膜の信頼性低下を招くのである。しかも、F
はBの拡散を促進し、かかる不都合を助長することが知
られている。したがって、Bと同時にFも導入されてし
まうBF2 +のイオン注入は、基板中に浅い接合を形成す
る上では有利であるものの、ゲート電極からのB拡散防
止の観点からは不利と言わざるを得ない。
【0013】BF2 +の代わりにB+ を用いたイオン注入
であれば、ゲート電極中にFがBと同時に取り込まれる
ことはないため、B拡散防止に効果がありそうである。
実際、B+ のイオン注入により形成されたp+ 型ゲート
電極からは、Bの拡散が生じたとしてもゲート酸化膜を
突き抜けるには至らず、概ねゲート酸化膜中で安定化さ
れる。
【0014】しかし、近年の高度に微細化されたMOS
トランジスタでは、ポリシリコン膜単層からなるゲート
電極が採用されることは少なく、多くの場合はゲート遅
延を抑制するために、上述のようなW−ポリサイド膜を
加工したゲート電極が採用されている。ところが、この
W−ポリサイド膜の上層側を構成するWSix膜には通
常、その成膜原料ガスに由来するFが相当量含まれてお
り、下層側のポリシリコン膜にFを容易に供給してしま
う。特に、WF6 をSiH4 (モノシラン:MS)で還
元するMS還元減圧CVD法で成膜されたWSix膜に
は、1020/cm3 ものオーダーでFが残留しており、
Fを供給する虞れが大きい。したがって、ポリサイド・
ゲート電極においては、たとえp型不純物の導入がB+
のイオン注入で行われたとしても、B拡散を有効に防止
することは困難である。無論、B + イオン注入では、S
i基板内に浅い接合を形成することも不可能である。
【0015】同様の問題は、ポリシリコン膜の上にWF
6 を原料ガスとして低温成長されたW膜を積層したW−
ポリメタル膜においても発生する。ゲート電極からのB
拡散を抑制する上で有効と考えられる方法は、熱処理温
度の低下、あるいは熱処理時間の短縮である。しかし、
前者ではイオン注入やドライエッチングで生じた結晶欠
陥の回復が不十分となるためリーク電流の増大を招く虞
れがあり、後者では不純物の活性化が不十分となるため
拡散層や配線層の抵抗の上昇を招く虞れがある。
【0016】また、Bの突き抜けを抑制するために、N
3 やN2 O等の窒化雰囲気中でゲート酸化膜の急速熱
窒化(RTN)を行う方法が提案されている。しかしこ
れらの方法は、ゲート絶縁膜の膜厚増大やキャリア移動
度の低下によるトランジスタ特性の低下、あるいは固定
電荷や界面準位の増加によるゲート絶縁膜の信頼性低下
といった問題を招き、必ずしも得策ではない。
【0017】さらに、ポリシリコン膜の結晶粒径を増大
させることで結晶粒界を減少させ、これによりBの拡散
を抑制しようとする方法が、1990年IEEEシンポ
ジウム・オンVLSIテクノロジー(1990 Symposium o
n VLSI Technology, IEEE)抄録集 p.111-112に発表され
ている。この方法では、アモルファス・シリコン膜をパ
ターニングしてゲート電極を形成した後、該ゲート電極
とソース/ドレイン領域への不純物導入を同時に行い、
その後の不純物活性化アニールや層間絶縁膜のリフロー
を900℃,15分間の条件で行うことにより、アモル
ファス・シリコンを通常よりも大きな結晶粒径を有する
ポリシリコン膜に変化させている。しかしながら、アモ
ルファス・シリコンからポリシリコンへの結晶化の進行
具合は、アモルファス・シリコン膜が成膜後に経るアニ
ール条件に大きく依存するため、この方法のみでは信頼
性、再現性に優れた結晶粒成長を達成することは困難で
ある。
【0018】このように、p+ 型ゲート電極からのB拡
散を防止するための従来の対策は、いずれも決め手を欠
いているのが実情である。そこで本発明は、浅い接合深
さx j を達成しながら、再現性の高い手法によりBの拡
散を防止することが可能なMOSトランジスタの製造方
法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のMOSトランジ
スタの製造方法は、上述の目的を達するために提案され
るものであり、半導体基板上に半導体層を含むゲート電
極材料膜を成膜する工程と、エッチング・マスクを介し
て前記ゲート電極材料膜をエッチングすることによりゲ
ート電極を形成する工程と、前記エッチング・マスクを
残したまま、前記半導体基板に特定の導電型を付与しな
いイオンを該半導体基板にイオン注入する工程と、前記
エッチング・マスクを除去した後、前記半導体基板と前
記ゲート電極にB+ をイオン注入する工程とを有する。
【0020】上記エッチング・マスクとしては、後で除
去可能であることが要件となるため、レジスト・マスク
を用いるのが良い。ゲート電極の形成に限って考えれ
ば、ゲート電極上にこれと同一パターンをもって形成さ
れたオフセット酸化膜をエッチング・マスクとして用い
ることも可能である。しかし、これでは後工程でエッチ
ング・マスクを除去することが事実上不可能なので、こ
れを残したままイオン注入を行うことになる。ところ
が、ゲート電極上にオフセット酸化膜を残したままで
は、該ゲート電極にB+ をイオン注入する際の飛程を大
きく設定する必要が生じてしまい、これと同時に形成さ
れるソース/ドレイン領域の接合深さxj も増大してし
まう。したがって、本発明で用いるエッチング・マスク
としては、やはりアッシングにより容易に除去可能なレ
ジスト・マスクを用いることが好適である。
【0021】なお、上記エッチング・マスクは、後工程
において半導体基板に特定の導電型を付与しないイオン
をゲート電極に導入させないためのイオン注入マスクと
しても機能するものであるから、かかるイオンの飛程よ
り十分に大きい膜厚を有していることが必要である。通
常の半導体プロセスで採用されるレジスト膜厚であれ
ば、まず問題はない。
【0022】上記半導体基板としてSi基板を用いる場
合、この半導体基板に特定の導電型を付与しない前記イ
オンとしては、たとえばC+ ,N+ ,F+ を用いること
ができる。中でもF+ は、従来公知の共イオン注入でも
効果が確認されているとおり、B+ とは別々にイオン注
入された場合でもSi基板内におけるBの拡散を抑制す
る働きを示すため、特に好適である。
【0023】前記ゲート電極材料膜は、単層のポリシリ
コン膜であってももちろん構わないが、高融点金属シリ
サイド膜もしくは高融点金属膜を含む複合膜であっても
良い。この複合膜の典型例としては、ポリシリコン膜と
高融点金属シリサイド膜がこの順に積層されたポリサイ
ド膜、およびポリシリコン膜と高融点金属膜がこの順に
積層されたポリメタル膜を挙げることができる。
【0024】上記高融点金属シリサイド膜としては、W
Six膜,TiSix膜,MoSix膜,TaSix
膜,PtSix膜,NiSix膜など従来公知の膜を用
いることができるが、中でも代表的な膜はWSix膜で
ある。WSix膜は、一般にWF6 をSiH4 (モノシ
ラン:MS)またはSiCl22 (ジクロロシラン:
DCS)で還元する減圧CVDにより成膜される。ただ
し、月刊セミコンダクターワールド1992年12月号
p.216(プレスジャーナル社刊)にも記載されてい
るように、DCS還元法の方が膜中の残留Fを1017
cm3 のオーダーまで低減できることから、本発明では
特にDCS還元法を適用すること好適である。DCS還
元法がMS還元法に比べて3桁程度も残留Fを低減でき
る理由は必ずも明らかではないが、MS還元法における
成膜温度(360℃付近)に比べてDCS還元法におけ
る成膜温度(650℃付近)が高いことが一因であると
も考えられている。
【0025】一方、上記高融点金属膜としては、W膜,
Ti膜,Mo膜,Ta膜,Pt膜,Ni膜等の従来公知
の膜を用いることができる。これらの膜は、減圧CVD
法,プラズマCVD法,あるいはスパッタリング法によ
り成膜することができる。
【0026】
【作用】上述したように、Si基板中のFは浅い接合を
達成する上で有益であるが、不純物としてBを含むp+
型ゲート電極中のFはBの拡散を促進するために有害で
ある。本発明では、ゲート電極のパターニングを終了
後、該パターニングに用いたエッチング・マスクをその
ままイオン注入マスクとして用いてF+ をイオン注入す
ることにより、Si基板のみにFを含有させることがで
きる。また、この後に上記エッチング・マスクを除去し
てB+ のイオン注入を行うので、Si基板中では小さい
接合深さxj を有するソース/ドレイン領域を形成し、
その一方で、ゲート電極中ではB濃度の変化を抑制する
ことができる。したがって、PMOSの高速性を向上さ
せると共に、閾値電圧Vthの変動やサブスレッショルド
・スウィングの増大、ゲート酸化膜の信頼性低下をいず
れも防止することが可能となる。
【0027】また、上記ゲート電極に高融点金属シリサ
イド膜が含まれる場合、この膜をWF6 のDCS還元法
により成膜すれば、残留FによるBの増速拡散を効果的
に抑制することができる。したがって、本発明はポリサ
イド・ゲート電極を有するPMOSの製造についても極
めて有効である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。本実施例は、本発明をポリサイド・ゲート電極を
持つCMOSの製造に適用したものである。本実施例の
プロセスを、図1ないし図9を参照しながら説明する。
【0029】まず、p型Si基板(p−Sub)1上に
公知のLOCOS法によりフィールド酸化膜2を形成し
て素子分離を行い、次にPMOS形成領域にP+ をイオ
ン注入してn型ウェル(n−Well)3を形成した。
このイオン注入条件は、たとえばイオン加速エネルギー
330keV,ドース量8×1012/cm2 とした。さ
らに、図示は省略するが、パンチスルー防止用のイオン
注入(いわゆるポケット・インプラ)を行ってn型ウェ
ル3の深層部に埋め込み層を形成し、また閾値電圧Vth
調整用のイオン注入(いわゆるチャネル・インプラ)を
行ってn型ウェル3の表層部にチャネル領域を形成し
た。
【0030】さらに、850℃でパイロジェニック酸化
を行い、活性領域の表面に厚さ約8nmのゲート酸化膜
4を形成した。図1には、ここまでの工程を終了した状
態を示した。次に、基体の全面にポリシリコン膜5とW
Six膜6とが順次積層されたW−ポリサイド膜7を成
膜した。ここで、上記ポリシリコン膜5は最初から多結
晶体として成膜しても良いが、ここでは粒径制御の観点
からまずアモルファス体として成膜し、これをWSix
膜6の成膜や不純物活性化といった後工程における様々
な熱負荷により結晶化させる方法で成膜した。初期のア
モルファス体は、SiH4 を原料ガスとし、550℃で
減圧CVDを行うことにより、約70nmの厚さに成膜
した。
【0031】一方のWSix膜6は、WF6 /SiCl
22 混合ガスを原料ガスとし、680℃で減圧CVD
法を行うことにより、約70nmの厚さに成膜した。か
かるDCS還元法では、WSix膜6中の残留Fを1×
1017/cm3 のオーダーに抑えることができた。この
ことは、後述のイオン注入によりポリシリコン膜5pに
導入されるBの拡散を抑制する上で、極めて重要であっ
た。
【0032】さらに、NMOS形成領域とPMOS形成
領域の双方において、ゲート電極をパターニングするた
めのレジスト・マスク8を形成した。このレジスト・マ
スク8は、たとえば化学増幅系フォトレジスト材料とK
rFエキシマ・レーザ・ステッパを用いることにより、
約1μmの厚さおよび約0.25μmの幅に形成した。
図2には、ここまでの工程を終了した状態を示した。
【0033】次に、図3に示されるように、上記レジス
ト・マスクを介してポリサイド膜7をドライエッチング
することにより、ゲート電極7n,7pを形成した。こ
こで、添字nはNMOSの構成要素、添字pはPMOS
の構成要素であることをそれぞれ表す。上記ドライエッ
チングは、一例として有磁場マイクロ波プラズマ・エッ
チング装置とCl2 /O2 混合ガスを用いて行った。こ
こで、O2 はWSix膜6をWClxOyの形で速やか
に除去し、またパターン側壁面上にSiOx系の側壁保
護膜を形成して異方性加工を実現するために添加した。
【0034】次に、図4に示されるように、レジスト・
マスク8を残したまま、基体の全面にF+ のイオン注入
を行った。このときのイオン注入条件は、一例としてイ
オン加速エネルギー25keV,ドース量4×1015
cm2 とした。上記イオン注入におけるF+ の飛程は、
約55nmである。この値は、後述するソース/ドレイ
ン領域形成用のB+ のイオン注入におけるB原子の深さ
方向分布の裾位置(たとえば、標準偏差σの位置)に合
わせて設定されている。これにより、F+ は活性領域に
は導入されたが、厚いレジスト・マスク8に遮蔽された
ゲート電極7n,7pには導入されなかった。
【0035】次に、図5に示されるように、上記レジス
ト・マスク8をアッシングにより除去し、NMOS形成
領域を新たにレジスト・マスク9で被覆し、PMOS形
成領域にB+ の低濃度イオン注入を行った。このときの
イオン注入条件は、一例としてイオン加速エネルギー5
keV,ドース量2×1013/cm2 とした。これによ
り、PMOS形成領域の活性領域にp- 型のLDD領域
10が形成されると同時に、ゲート電極7pがp型化さ
れた。
【0036】続いて、図6に示されるように、今度はP
MOS形成領域をレジスト・マスク11で被覆し、NM
OS形成領域にAs+ の低濃度イオン注入を行った。こ
のときのイオン注入条件は、一例としてイオン加速エネ
ルギー5keV,ドース量2×1013/cm2 とした。
これにより、NMOS形成領域の活性領域にn- 型のL
DD領域12が形成されると共に、ゲート電極7nがn
型化された。
【0037】次に、上記レジスト・マスク11を除去
し、基体の全面にたとえば減圧CVD法によりSiOx
膜を約150nmの厚さに堆積させ、さらにこの膜を異
方的にエッチバックすることにより、ゲート電極7n,
7pの側壁面上にLDDサイドウォール13を形成し
た。図7には、ここまでの工程が終了した状態が示され
ている。
【0038】次に、図8に示されるように、NMOS形
成領域をレジスト・マスク14で被覆し、PMOS形成
領域にB+ の高濃度イオン注入を行った。このときのイ
オン注入条件は、一例としてイオン加速エネルギー10
keV,ドース量3×1015/cm2 とした。これによ
り、PMOS形成領域の活性領域にLDD構造を有する
ソース/ドレイン領域15が形成されると同時に、ゲー
ト電極7pがp+ 型化された。
【0039】次に、図9に示されるように、PMOS形
成領域をレジスト・マスク16で被覆し、NMOS形成
領域にAs+ の高濃度イオン注入を行った。このときの
イオン注入条件は、一例としてイオン加速エネルギー1
0keV,ドース量3×10 15/cm2 とした。これに
より、NMOS形成領域の活性領域にLDD構造を有す
るソース/ドレイン領域17が形成されると同時に、ゲ
ート電極7nがn+ 型化された。
【0040】この後、たとえば1050℃,10秒間の
条件でラピッド・サーマル・アニール(RTA)を行う
ことにより、ソース/ドレイン領域15,17の不純物
を活性化させた。さらに、常法にしたがって層間絶縁膜
の堆積、コンタクトホールの開口、上層配線の形成を行
い、CMOSを完成させた。
【0041】ここで、上記PMOSにおけるBの深さ方
向プロファイルを、図10に示す。比較のために、Bの
ゲート酸化膜突き抜けが生じた場合を一点鎖線で示し
た。ゲート電極中のBは、本来はゲート酸化膜を突き抜
けるものではない。しかし、大量のFの残留下ではBx
y (酸化ホウ素)の形成を妨げてSi基板まで達する
と考えられており、この結果、一点鎖線で示されるよう
にSi基板の表層部が高濃度となり、チャネル不純物濃
度が設計値から外れてしまう。しかし、本発明ではゲー
ト電極を避けてF+ をイオン注入しているため、実線で
示されるように、Bはゲート電極中ではゲート酸化膜と
の界面付近まで高濃度に維持されるが、ゲート酸化膜を
突き抜けることはなかった。したがって、チャネル不純
物濃度を設計値(ここでは1016/cm3 )どおりに維
持することができた。また、本発明では活性領域に予め
+ をイオン注入しているため、PMOSにおいてBの
増速拡散を抑制することができ、接合深さxj の十分に
小さいソース/ドレイン領域15を形成することができ
た。
【0042】なお、本実施例ではF+ のイオン注入をN
MOS形成領域についても同様に行っているが、これは
As+ の拡散プロファイルに何ら影響を与えるものでは
なかった。この後、常法にしたがって層間絶縁膜の堆
積、接続孔の開口、上層配線の形成を行い、CMOSを
完成させた。本実施例で作成されたCMOSは、抵抗の
上昇、閾値電圧Vthの変動、界面準位の増加を招くこと
なく、安定した高速動作を示した。
【0043】以上、本発明の具体的な実施例について説
明したが、本発明はこの実施例に何ら限定されるもので
はない。たとえば、上述の実施例ではゲート電極の構成
材料としてW−ポリサイド膜を例示したが、これ以外に
ポリシリコン膜、ポリメタル膜、あるいはWSix以外
の高融点金属シリサイド膜を含むポリサイド膜を用いて
も良い。また、CMOSの構築基板としては、上述のよ
うなn型ウェルを有するp型Si基板のみならず、p型
ウェルを形成したn型Si基板、あるいはp型とn型の
両方のウェルを形成したν型(低濃度n型)Si基板を
用いても良い。さらに、NMOSとPMOSに対するイ
オン注入の実施順序も、上述の逆として構わない。この
他、デザイン・ルール、基板構成の細部、イオン注入条
件、CVD条件、ドライエッチング条件等についても適
宜変更可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によればF+ をSi基板中には存在させ、ゲート電極
中には存在させないため、Si基板中に浅い接合を形成
できると同時に、PMOSのp型ゲート電極からのBの
増速拡散を抑制することができる。したがって、短チャ
ネル効果を抑制した高性能な表面チャネル型のPMOS
を製造することが可能となる。しかも本発明は、従来プ
ロセスと比べても工程増を伴わず、また新規な設備投資
や装置改造も不要であるため、経済性にも極めて優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したCMOSの製造プロセスにお
いて、p型Si基板上で素子分離,ウェル形成、ゲート
酸化を行った状態を示す模式的断面図である。
【図2】図1の基体の全面にW−ポリサイド膜、および
ゲート電極のパターニング用のレジスト・マスクを形成
した状態を示す模式的断面図である。
【図3】図2のレジスト・マスクをエッチング・マスク
としてW−ポリサイド膜をドライエッチングし、ゲート
電極を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図4】図3のレジスト・マスクをイオン注入マスクと
して基体の全面にF+ のイオン注入を行っている状態を
示す模式的断面図である。
【図5】図4の基体のNMOS形成領域をレジスト・マ
スクで被覆し、PMOS形成領域にB+ の低濃度イオン
注入を行ってLDD領域を形成した状態を示す模式的断
面図である。
【図6】図5の基体のPMOS形成領域をレジスト・マ
スクで被覆し、NMOS形成領域にAs+ の低濃度イオ
ン注入を行ってLDD領域を形成した状態を示す模式的
断面図である。
【図7】図6のゲート電極の側壁面上にLDDサイドウ
ォールを形成した状態を示す模式的断面図である。
【図8】図7の基体のNMOS形成領域をレジスト・マ
スクで被覆し、PMOS形成領域にB+ の高濃度イオン
注入を行ってソース/ドレイン領域を形成した状態を示
す模式的断面図である。
【図9】図8の基体のPMOS形成領域をレジスト・マ
スクで被覆し、NMOS形成領域にAs+ の高濃度イオ
ン注入を行ってソース/ドレイン領域を形成した状態を
示す模式的断面図である。
【図10】ホウ素(B)の深さ方向プロファイルを、本
発明とゲート酸化膜突き抜けが生じた場合とで比較して
示すグラフである。
【図11】従来のCMOSの製造プロセスにおいて、P
MOS形成領域にBF2 +の低濃度イオン注入を行ってL
DD領域を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図12】図11の基体のNMOS形成領域にAs+
低濃度イオン注入を行ってLDD領域を形成した状態を
示す模式的断面図である。
【図13】図12の基体のPMOS形成領域にBF2 +
高濃度イオン注入を行ってソース/ドレイン領域を形成
した状態を示す模式的断面図である。
【図14】図13の基体のNMOS形成領域にAs+
高濃度イオン注入を行ってソース/ドレイン領域を形成
した状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 p型Si基板 5n,5p ポリシリコン膜 6n,6p WSix膜 7n,7p ゲート電極 8 (ゲート電極のパターニング用の)レジスト・マス
ク 13 サイドウォール 15 (PMOSの)ソース/ドレイン領域 17 (NMOSの)ソース/ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に半導体層を含むゲート電
    極材料膜を成膜する工程と、 エッチング・マスクを介して前記ゲート電極材料膜をエ
    ッチングすることによりゲート電極を形成する工程と、 前記エッチング・マスクを残したまま、前記半導体基板
    に特定の導電型を付与しないイオンを該半導体基板にイ
    オン注入する工程と、 前記エッチング・マスクを除去した後、前記半導体基板
    と前記ゲート電極にホウ素イオンをイオン注入する工程
    とを有するMOSトランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記半導体基板としてシリコン基板、該
    半導体基板に特定の導電型を付与しない前記イオンとし
    てフッ素イオンを用いる請求項1記載のMOSトランジ
    スタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極材料膜が高融点金属シリ
    サイド膜もしくは高融点金属膜を含み、該高融点金属シ
    リサイド膜もしくは高融点金属膜が膜中残留フッ素を最
    小限に抑え得る成膜方法で成膜される請求項1記載のM
    OSトランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記高融点金属シリサイド膜がタングス
    テン・シリサイド膜であり、この膜をWF6 とSiCl
    22 とを含む原料ガスを用いるCVDにより成膜する
    請求項3記載のMOSトランジスタの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001177092A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Asahi Kasei Microsystems Kk 半導体装置の製造方法
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US7666736B2 (en) 2004-11-08 2010-02-23 Panasonic Corporation Method for fabricating semiconductor device comprising P-type MISFET, including step of implanting fluorine

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