JPH0833170B2 - ベルト式無段変速装置 - Google Patents

ベルト式無段変速装置

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JPH0833170B2
JPH0833170B2 JP19657887A JP19657887A JPH0833170B2 JP H0833170 B2 JPH0833170 B2 JP H0833170B2 JP 19657887 A JP19657887 A JP 19657887A JP 19657887 A JP19657887 A JP 19657887A JP H0833170 B2 JPH0833170 B2 JP H0833170B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、ベルト式無段変速装置、特に、自動車に搭
載される自動無段変速機に用いて好適なVベルト式無段
変速装置に係り、詳しくは、プーリをネジ装置からなる
アクチュエータにて可変制御してなるベルト式無段変速
装置に関する。
(ロ)従来の技術 一般に、この種Vベルト式無段変速装置(CVT)は、
それぞれ可動シーブ及び固定シーブからなるプライマリ
及びセカンダリプーリを備え、これら両プーリに金属製
ベルトを巻掛けて構成されており、かつ可動シーブを油
圧アクチュエータにより移動することにより、適宜変速
操作している(例えば特開昭57−129953号公報参照)。
従って、該無段変速機は、油圧を用いるため、オイル
ポンプ及び油圧回路を必要とし、大変複雑な構成になっ
て大型の装置になっていると共に、必要以上のベルト挾
圧力を作用し、伝達効率及びベルト耐久性の面でも不利
になっており、更に、油圧が何等かの原因で低下した場
合、ベルト挾圧力が不足して伝達不能になってしまう。
そこで、油圧アクチュエータに換えて、ボールネジ装
置等の機械的アクチュエータにてプーリを可変制御する
ことが考えられるが、この場合、相対回転するネジ装置
のいずれか一方の部材、通常は外側に位置する雌ネジ部
が回転制御されるために内側に位置する雄ネジ部を、回
転不能に固定部材に連結する必要があり、従って、シャ
フトを支持するラジアルベアリングの外、固定部材又は
雄ネジ部材とシャフト又は可動シーブとの間に、相対回
転を吸収するニードルベアリング等のベアリングを介在
するのが通常の方法である。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 ところで、近時、F.F(フロントエンジン・フロント
ドライブ)の採用等により、特に小型自動車においては
変速機等の搭載スペースが制限される傾向にあり、ベル
ト式無段変速装置においても一層のコンパクト化、特に
軸方向寸法の短縮化が要望されているが、上述構成であ
っては、ラジアルベアリングとニードルベアリングが軸
方向に並んで配設されるため、軸方向寸法が長くなり、
上述要望を充分に満たすことができない。
そこで、本発明は、ネジ装置の雄ネジ部の回転を規制
する部材にてシャフト(又は可動シーブボス部)を支持
し、もって上述ニードルベアリングとラジアルベアリン
グを兼用することにより、軸方向寸法の短縮化を図った
ベルト式無段変速装置を提供することを目的とするもの
である。
(ニ)問題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例
えば第1図を参照して示すと、それぞれシャフト(30
b),(30a)に支持されかつ軸方向に相対移動し得る可
動シーブ(31b),(32b)及び固定シーブ(31a),(3
2a)からなるプライマリプーリ(31)及びセカンダリプ
ーリ(32)と、両プーリの可動シーブ(31b),(32b)
を軸方向に移動する雄ネジ部(35a),(35b)及び雌ネ
ジ部(35b),(36b)からなるネジ装置(例えばボール
ネジ機構)(35),(36)と、両プーリに巻掛けられた
ベルト(33)と、を備えてなるベルト式無段変速装置
(31)に係る。
そして、ケース(15)に一体的に設けられている支持
部材(1),(2)に、ラジアルベアリング(3),
(4)を介して前記固定シーブのボス部(b)又はシャ
フト(30a)を支持し、かつ該支持部材(1),(2)
に前記ネジ装置(35),(36)の雄ネジ部(35a),(3
6a)を、その内径孔と可動シーブボス部(d),(e)
との間に所定間隙(c)を存して回転不能に支持するこ
とを特徴とする。
具体的には、前記支持部材(1),(2)が、内径側
及び外形側にそれぞれ鍔部(1a),(1b),(2a),
(2b)を有する環状部材からなり、その外径側鍔部(1
a),(2a)にて前記ケース(15)に該支持部材を同芯
状に支持し、またその内径側鍔部(1b),(2b)の内径
側に前記ラジアルベアリング(3),(4)を装着し、
そして該内径側鍔部(1b),(2b)の外径側(1c),
(2c)にて前記雄ネジ部(35a),(36a)を回転不能に
支持してなる。
(ホ)作用 以上構成により、プライマリシャフト(30b)の回転
は、所定有効径からなるプライマリプーリ(31)に伝達
され、更にベルト(33)を介してセカンダリプーリ(3
2)に伝達されて、セカンダリシャフト(30a)に伝達さ
れる。そして、制御部からの信号に基づき、ネジ装置
(35),(36)の雌ネジ部(35b),(36b)が、支持部
材(1),(2)にて回転不能になっている雄ネジ部
(35a),(36a)に対して回転し、これにより該雌ネジ
部が軸方向に進退して可動シーブ(31b),(32b)を同
方向に移動し、両プーリ(31),(32)の有効径を変更
して適宜変速する。この際、プライマリシャフト30bに
嵌合している固定シーブボス部bは支持部材1に装着さ
れたラジアルベアリング3にて支持され、かつ雄ネジ部
35aも可動シーブボス部dとの間に所定間隙cを存して
支持部材1にて支持される。また同様に、セカンダリシ
ャフト30aは支持部材2に装着されたラジアルベアリン
グ3にて支持され、かつ雄ネジ部36bも可動シーブボス
部eとの間に所定間隙cを存して支持部材2にて支持さ
れる。
なお、上述カッコ内の符号は、第1図と参照するもの
であって、何等構成を限定するものではない。
(ヘ)実施例 まず、本発明を適用し得る自動無段変速機についてそ
の概略を説明するに、本自動無段変速機12は、第2図に
示すように、シングルプラネタリギヤ機構20、ベルト式
無段変速装置30、トランスファー装置80、入力軸60及び
減速ギヤ装置71と作動歯車装置72とからなる出力部材70
の外に、ロックアップクラッチCLを有する流体継手13及
びデュアルプラネタリギヤ機構からなる正逆転切換え装
置90を備えている。そして、シングルプラネタリギヤ機
構20は、それを減速機構として用いる際の反力支持部材
となる要素20S(又は20R)がトランスファー装置80を介
して係止手段F,B1に連動しており、またハイクラッチC2
を介して入力軸60と断接し得る。
更に具体的には、プラネタリギヤ機構20のリングギヤ
20Rが無段変速装置30の出力部30aに連動し、かつキャリ
ヤ20Cが出力部材70に連動し、そしてサンギヤ20Sがトラ
ンスファー装置80を介して係止手段を構成するローワン
ウェイクラッチF及びローコースト&リバースブレーキ
B1に連動すると共にハイクラッチC2に連動している。
なお、デュアルプラネタリギヤ機構90は、そのサンギ
ヤ90Sが入力軸60に連結し、かつキャリヤ90Cがフォワー
ドクラッチC1を介して入力軸60に連結し、またリングギ
ヤ90RがリバースブレーキB2に連結している。
以上構成に基づき、本自動無段変速機12における各ク
ラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチは、各ポジシ
ョンにおいて第3図に示すように作動する。なお、※は
ロックアップクラッチCLが適宜作動し得ることを示す。
詳述すると、Dレンジにおける低速側Lにおいて、フ
ォワードクラッチC1が接続している外、ローワンウェイ
クラッチFが作動する。この状態では、エンジンクラン
ク軸の回転は、ロックアップクラッチCL又は流体継手13
を介して入力軸60に伝達され、更にデュアルプラネタリ
ギヤ機構90のサンギヤ90Sに直接伝達されると共にフォ
ワードクラッチC1を介してキャリヤ90Cに伝達される。
従って、該デュアルプラネタリギヤ機構90は入力軸60と
一体に回転し、正回転をベルト式無段変速装置30のプラ
イマリシャフト30bに伝達し、更に該無段変速装置30に
て適宜無段変速された回転がセカンダリシャフト30aか
らシングルプラネタリギヤ機構20の一要素具体的にはリ
ングギヤ20Rに伝達される。一方、この状態では、反力
を受ける反力支持要素具体的にはサンギヤ20Sはトラン
スファー装置80を介してローワンウェイクラッチFにて
停止されており、従ってリングギヤ20Rの回転は減速回
転としてキャリヤ20Cから取出され、更に減速ギヤ装置7
1及び差動歯車装置72を介してアクスル軸73に伝達され
る。
また、Dレンジにおける高速側Hにおいては、フォワ
ードクラッチC1の外、ハイクラッチC2が接続する。この
状態では、前述同様に無段変速装置30にて適宜変速され
た正回転がセカンダリシャフト30aから取出されてシン
グルプラネタリギヤ機構20のリングギヤ20Rに入力され
る。一方、同時に、入力軸60の回転はハイクラッチC2及
びトランスファー装置80を介してシングルプラネタリギ
ヤ機構20のサンギヤ20Sに伝達され、これにより該プラ
ネタリギヤ機構20にてリングギヤ20Rとサンギヤ20Sとの
トルクが合成されてキャリヤ20Cから出力される。なお
この際、サンギヤ20Sにはトランスファー装置80を介し
て反力に抗する回転が伝達されるので、トルク循環が生
じることなく、所定のプラストルクがトランスファー装
置80を介して伝達される。そして、該合成されたキャリ
ヤ20Cからのトルクは減速ギヤ装置71及び差動歯車装置7
2を介してアクスル軸73に伝達される。
なお、Dレンジにおける作動では、ワンウェイクラッ
チFに基づき逆トルク作用時(エンジンブレーキ時)は
フリーとなるが、Sレンジにおいては、ローワンウェイ
クラッチFに加えてローコスト&リバースブレーキB1が
作動し、逆トルク作用時も動力伝達する。
また、Rレンジにおいてはローコースト&リバースブ
レーキB1と共にリバースブレーキB2が作動する。この状
態では、入力軸60の回転は、デュアルプラネタリギヤ機
構90にてリングギヤ90Rが固定されることに基づきキャ
リヤ90Cから逆回転としてベルト式無段変速装置30に入
力される。一方、ローコースト&リバースブレーキB1の
作動に基づきシングルプラネタリギヤ機構20のサンギヤ
20Sが固定されており、従って無段変速装置30からの逆
回転はプラネタリギヤ機構20にて減速され、出力部材70
に取出される。
また、Pレンジ及びNレンジにおいては、ローコース
ト&リバースブレーキB1が作動する。
ついで、本発明を具体化した一実施例を第3図に沿っ
て説明する。
本自動無段変速機12は、3分割からなるトランスミッ
ションケース15を有しており、該ケース15に入力軸60及
びベルト式無段変速装置30のプライマリシャフト30bが
同軸状に回転自在に支持されて第1軸Aを構成している
と共に、ベルト式無段変速装置30のセカンダリシャフト
30aとギヤ軸70aが同軸状に回転自在に支持されて第2軸
Bを構成している。更に、第1軸Aの同軸上にはロック
アップクラッチCLを備えた流体継手13、フォワードクラ
ッチC1、ハイクラッチC2、ローコースト&リバースブレ
ーキB1、リバースブレーキB2、ローワンウェイクラッチ
Fからなる制御部40、正逆転切換え装置を構成するデュ
アルプラネタリギヤ機構90、及び油圧ポンプ17が配設さ
れており、また第2軸Bの同軸上にはシングルプラネタ
リギヤ機構20が配設されている。
更に制御部40及び入力部分について説明すると、入力
軸60はその一端部にロックアップクラッチCL及び流体継
手13の出力部材が係合していると共にその他端部にデュ
アルプラネタリギヤ機構90のサンギヤ20Sが係合してお
り、更に該入力軸60上にはケース15に固定されているス
リーブ部15aが配設されている。また、該スリーブ部15a
にはワンウェイクラッチFを介してスプロケット81が連
結されていると共に、入力軸60に連結しているスリーブ
軸41が回転自在に支持されている。更に、該スリーブ軸
41から立上っているフランジ部41aはその一側にてフォ
ワードクラッチC1がその油圧アクチュエータ42と共に設
置され、またその他側にハイクラッチC2がその油圧アク
チュエータ43と共に設置されている。そして、ハイクラ
ッチC2はその被動側が前記スプロケット81のボス部に連
結され、かつ該ボス部はケース15にその油圧アクチュエ
ータ45と共に配設されているローコースト&リバースブ
レーキB1に連結している。一方、フォワードクラッチC1
の被動側はデュアルプラネタリギヤ機構90のキャリヤ90
Cに連結しており、またデュアルプラネタリギヤ機構90
のリングギヤ90Rは油圧アクチュエータ46と共にケース1
5に配設されたリバースブレーキB2に係合している。な
お、キャリヤ90Cは互に噛合しかつサンギヤ90Sに噛合し
ているピニオン90P1及びリングギヤ90Rに噛合している
ピニオン90P2を支持している。
また、本発明に係るベルト式無段変速装置30は、プラ
イマリプーリ31、セカンダリプーリ32及びこれら両プー
リに巻掛けられたベルト33からなり、かつ両プーリはそ
れぞれ固定シーブ31a,32a及び可動シーブ31b,32bからな
る。
更に、プライマリプーリ31には、ラジアルローラベア
リング8にて支持されかつ複数枚の皿バネ38を介在して
プライマリシャフト30bに一体に回転するように連結さ
れている推力保持部材34aと固定シーブ31aとの間に、伝
達トルクに対応した軸力を付与する調圧カム機構34が配
設されており、また可動シーブ31bは固定シーブ31aのボ
ス部bにボールスプラインを介して摺動のみ自在に支持
されていると共に、その背部に雄ネジ部35a及び雌ネジ
部35bからなるボールネジ装置35が配設されている。一
方、ケース15に形成された孔部15dには支持部材1が半
径方向及び回転方向移動不能に嵌合され、かつ蓋部材15
eをボルトにてケース15に取付けることにより、抜止め
されて取付けられている。支持部材1は、外径側及び内
径側にそれぞれ鍔部1a,1bを有する環状部材からなり、
その外径側鍔部1aがケース孔部15dに同芯状に嵌合しか
つ該鍔部1aの一部に形成されたスプラインにより回転移
動が阻止されている。また、支持部材1の内径側鍔部1b
の内径孔にはラジアルローラベアリング3が装着されて
おり、該ベアリング3は固定シーブ31aのボス部bを支
持して、プライマリシャフト30bの同芯度を保持して半
径方向荷重を担持している。また、内径側鍔部1bの外径
側にはスプライン1cが形成されており、該スプライン1c
に前記雄ネジ部35aの内径側一端が嵌合して、該雄ネジ
部35aは、可動シーブ31bのボス部dとの間に所定間隙c
を存して回動不能に支持されている。また、ボールネジ
装置35は雄ネジ部35aがスラストベアリングを介してプ
ライマリシャフト30bに固定されたフランジ部7に軸方
向移動不能になっており、またその雌ネジ部35bが可動
シーブ31bにスラストベアリングを介して軸方向に一体
に移動するように連結されている。
一方、セカンダリプーリ32はその固定シーブ32aがセ
カンダリシャフト30aと一体にケース15にラジアルロー
ラベアリング9により回転自在に支持されており、かつ
可動シーブ32bがセカンダリシャフト30aにボールスプラ
インを介して摺動のみ自在に支持されている。更に、該
可動シーブ32bの背面には雄ネジ部36a及び雌ネジ部36b
からなるボールネジ装置36が配設されている。また、ケ
ース15に形成された孔部15fには支持部材2が半径方向
及び回転方向移動不能に嵌合され、かつ段部及びスナッ
プリングにて、抜止めされて取付けられている。支持部
材2は、外径側及び内径側にそれぞれ鍔部2a,2bを有す
る環状部材からなり、その外径側鍔部2aがケース孔部15
fに同芯状に嵌合しかつ該鍔部2aの一部に形成されたス
プラインにより回転移動が阻止されている。また、支持
部材2の内径側鍔部2bの内径孔にはラジアルローラベア
リング4が装着されており、該ベアリング4はセカンダ
リシャフト30aをその同芯度を保持して半径方向荷重を
担持している。また、内径側鍔部2bの外径側にはスプラ
イン2cが形成されており、該スプライン2cに前記雄ネジ
部36aの内径側一端が嵌合して、該雄ネジ部36aは、可動
シーブ32bのボス部eとの間に所定間隙cを存して回動
不能に支持されている。また、ボールネジ装置36はその
雄ネジ部36aがセカンダリシャフト30aに固定されたフラ
ンジ30dにスラストベアリングを介して軸方向移動不能
に連結され、またその雌ネジ部36bがスラストベアリン
グを介して可動シーブ32bと軸方向に一体に移動するよ
うに連結されている。
そして、プライマリプーリ31及びセカンダリプーリ32
の間には操作軸37が回転自在に支持されている。なお、
第3図は展開図なので、操作軸37が上方に描かれている
が、実際は、操作軸37は正面視においてプライマリシャ
フト30bとセカンダリシャフト30aの中間部分に位置して
いる。そして、該操作軸37には円形ギヤ37a及び非円形
ギヤ37b、更にウォームホィール37cが固定されており、
該ホィール37cは制御ユニットからの電気信号にて制御
される電動モータに連結されているウォーム37dが噛合
している。また、円形ギヤ37aはプライマリプーリ31側
の雄ネジ部35bに固定されている幅広の円形ギヤ35cに噛
合しており、また非円形ギヤ37bはセカンダリプーリ32
側の雌ネジ部36bに固定されている幅広の非円形ギヤ36c
に噛合している。
また、シングルプラネタリギヤ機構20は、第2軸Bを
構成するギヤ軸70a上に配設されており、そのリングギ
ヤ20Rがフランジ30dに隣接してベルト式無段変速装置30
のセカンダリシャフト30aに連結されている。また、ギ
ヤ軸70aにはサンギヤ20Sと一体にスプロケット82が回転
自在に支持されており、更に該ギヤ軸70aに、ピニオン2
0Pを回転自在に支持しているキャリヤ20Cが固定されて
いる。
一方、該第2軸B上のサンギヤ20Sと一体のスプロケ
ット82と第1軸Aと同軸状のスリーブ部15aに配置され
た前記ローワンウェイクラッチFにて支持されているス
プロケット81との間にはサイレントチェーン83が巻掛け
られており、これらスプロケット及びチェーンにてトラ
ンスファー装置80を構成している。
また、前記ギヤ軸70aはギヤ71aを一体に構成して出力
部材70を構成しており、かつギヤ71aは中間軸71bに固定
されているギヤ71cと噛合している。更に、中間軸71bに
は小ギヤ71dが形成されており、かつ該ギヤ71dは差動歯
車装置72に固定されているリングギヤ72aと噛合して、
減速装置71を構成している。また、差動歯車装置72から
は左右フロントアクスル軸73が延びている。
ついで、本実施例の作用を説明する。
エンジンクランク軸の回転はロックアップクラッチCL
又は流体継手13を介して入力軸60に伝達され、更にデュ
アルプラネタリギヤ機構90のサンギヤ90Sに伝達される
と共にスリーブ軸41に伝達される。Dレンジ及びSレン
ジにおいてはフォワードクラッチC1が接続しかつリバー
スブレーキB2が解放しているので、デュアルプラネタリ
ギヤ機構90はサンギヤ90Sとキャリヤ90Cとが一体に従っ
てリングギヤ90Rも一体に回転して、正回転がベルト式
無段変速装置30のプライマリシャフト30bに伝達され
る。
そして、該プライマリシャフト30bの回転は、推力保
持部材34aを介して調圧カム機構34に伝達され、更にプ
ライマリプーリ31の固定シーブ31a及びボールスプライ
ンを介して可動シーブ31bに伝達される。この際、調圧
カム機構34は入力軸30bに作用する入力トルクに対応し
た軸力が皿バネ38を介してシーブ31aの背面に作用し、
一方、他方のシーブ31bは所定変速比に対応してボール
ネジ装置35がその長さ方向に固定された状態にあり、従
ってスラストベアリングを介してシーブ31bの背面に同
等の反力が作用し、これにより、プライマリプーリ31は
入力トルクに対応した挾持力にてベルト33を挾持する。
更に、ベルト33の回転はセカンダリプーリ32に伝達さ
れ、更にセカンダリシャフト30aに伝達される。また、
該ベルト伝動に際して、スロットル開度及び車速等の各
センサからの信号に基づき、モータが制御されて、ウォ
ーム37d及びウォームホィール37cを介して操作軸37が回
転される。すると、円形ギヤ37a及び35cを介してプライ
マリプーリ31側ボールネジ装置35の雌ネジ部35bが回転
すると共に、非円形ギヤ37b,36cを介してセカンダリプ
ーリ32側ボールネジ機構36の雌ネジ部36bが回転する。
これにより、ケース15に回転止めされている雄ネジ部35
a,36aとの間で雌ネジ部36a,36bが相対回転して、ボール
ネジ装置35,36はスラストベアリングを介して可動シー
ブ31b,32bを移動してプライマリプーリ31及びセカンダ
リプーリ32を所定有効径に設定し、設定トルク比が得ら
れる。なおこの際、両ボールネジ装置は線形移動するた
め、ベルト33により規定される可動シーブ本来の移動量
との間に差を生ずるが、セカンダリプーリ32側が非円形
ギヤ37b,36cを介して回転するので、可動シーブはその
本来の移動量に整合する量にて移動される。また、両シ
ーブ31a,31b及び32a,32bによるベルト挾圧力は、プライ
マリプーリ31側においてはスラストベアリングを介して
プライマリシャフト30bを引張るように作用してケース1
5に作用することはなく、同様にセカンダリプーリ32側
においてもセカンダリシャフト30aを引張るように作用
してケース15に作用することはない。
そして、プライマリシャフト30bは、ラジアルローラ
ベアリング8及び、ケース15に同芯状に保持されている
支持部材1に装着されたラジアルローラベアリング3に
より半径方向荷重を担持されて支持されており、かつ該
支持部材1はボールネジ装置35の雄ネジ部35aの回転を
阻止すると共に、上記ベアリング3が、可動シーブボス
部dとの間に所定間隙cを存して可動シーブ31bと雄ネ
ジ部35aとの相対回転をも吸収している。また同様に、
セカンダリシャフト30aも、ラジアルローラベアリング
9及び、ケース15に同芯状に保持されている支持部材2
に装着されたラジアルローラベアリング4により半径方
向荷重を担持されて支持されており、かつ該支持部材2
はボールネジ装置36の雄ネジ部36aの回転を阻止すると
共に、可動シーブボス部eとの間に所定間隙を存して、
ベアリング4が可動シーブ32と雄ネジ部35aとの相対回
転をも吸収している。
更に、ベルト式無段変速装置30のセカンダリシャフト
30aの回転はシングルプラネタリギヤ機構20のリングギ
ヤ20Rに伝達され、更にキャリヤ20Cを介してギヤ軸70a
に伝達される。
そして、Dレンジにおける低速側Lの場合、第2図に
示すようにローワンウェイクラッチFが作動状態にあ
り、従ってリングギヤ20Rからキャリヤ20Cへのトルク伝
達に際して、サンギヤ20Sが反力を受けるが、該サンギ
ヤ20Sはトランスファー装置80を介してローワンウェイ
クラッチFにて回転止めされており、シングルプラネタ
リギヤ機構20は減速機構を構成している。従って、ベル
ト式無段変速装置30のセカンダリシャフト30aの回転
は、シングルプラネタリギヤ機構20にて単に減速され、
更にギヤ71a,71c、中間軸71b、ギヤ71d及びマウントギ
ヤ72aからなる減速ギヤ装置71を介して更に減速され、
そして差動歯車装置72を介して左右フロントアクスル軸
73に伝達される。
また、スロットル開度及び車速が所定値に達すると、
制御ユニットからの信号によりハイクラッチC2が接続し
て高速側に切換えられる。すると、入力軸60の回転はベ
ルト式無段変速装置30に伝達されると共に、スリーブ軸
41及びハイクラッチC2を介してスプロケット81に伝達さ
れ、更にサイレントチェーン83及びスプロケット82を介
してシングルプラネタリギヤ機構20のサンギヤ20Sに伝
達される。なおこの際、トランスファー装置80入力側の
スプロケット81はローワンウェイクラッチFにてシング
ルプラネタリギヤ機構のサンギヤ20Sからの反力を受け
ていたので、つかみ換えによるシフトショックを防止し
て、ハイクラッチC2の接続により滑らかに回転を開始し
てサンギヤ20Sにトルクを伝達する。これにより、ベル
ト式無段変速装置30により無段変速されたトルクとトラ
ンスファー装置80を介するトルクとがシングルプラネタ
リギヤ機構20にて合成され、該合成トルクがキャリヤ20
Cからギヤ軸70aを伝達される。更に、前述低速側と同様
に、減速ギヤ装置71及び差動歯車装置72を介して左右フ
ロントアクスル軸73に伝達される。
また、Sレンジにおける低速側Lでは、エンジンプレ
ーキ等による負トルクをも受けるので、ローコースト&
リバースブレーキB1が係合してスプロケット81は正逆回
転とも阻止される。また、Sレンジにおける高速側Hは
Dレンジの高速側と同様である。
一方、RレンジではフォワードクラッチC1が解放され
ると共にリバースブレーキB2が係合される。従って、デ
ュアルプラネタリギヤ機構90のサンギヤ90Sに伝達され
た入力軸60の回転は、リングギヤ90Rの停止に伴ってキ
ャリヤ90Cから逆回転としてベルト式無段変速装置30の
プライマリシャフト30bに伝達される。この際、シング
ルプラネタリギヤ機構20のサンギヤ20Sからトランスフ
ァー装置80を介して反力トルクはスプロケット81に逆回
転として作用するので、ローコースト&リバースブレー
キB1が作動して該スプロケット81を停止している。
(ト)発明の効果 以上説明したように、本発明によると、可動シーブ
(31b),(32b)を軸方向に移動するアクチュエータと
してボールネジ装置等のネジ装置(35),(36)を用い
ているので、油圧アクチュエータに起因する不具合及び
不利を除くことができると共に、制御部からの電気信号
を電気モータ等により直接ネジ装置に作動して、素早く
応答性のよい制御をできるものでありながら、ケース
(15)に一体的に設けられた支持部材(1),(2)が
雄ネジ部(35a),(36a)の回転を阻止し、かつ該支持
部材にラジアルベアリング(3),(4)を装着して、
シャフト(30b),(30a)の半径方向荷重を担持すると
共に、雄ネジ部と可動シーブ(31b),(32b)との間の
相対回転をも吸収し、ベアリングの数を減少すると共
に、軸方向寸法を短縮して、ベルト式無段変速装置(3
0)のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るベルト式無段変速装置を備えた自
動無段変速機を示す断面図である。そして、第2図はそ
の無段変速機を示す概略図、第3図はその各ポジション
における各要素の作動を示す図である。 1,2……支持部材、1a,2a……外径側鍔部、1b,2b……内
径側鍔部、1c,2c……内径側鍔部の外径側(スプライ
ン)、3,4……ラジアル(ローラ)ベアリング、8,9……
ラジアル(ローラ)ベアリング、12……自動無段変速
機、13……流体継手、15……ケース、15d,15f……孔
部、30……ベルト式無段変速装置、30a……セカンダリ
シャフト、30b……プライマリシャフト、31……プライ
マリプーリ、31a……固定シーブ、31b……可動シーブ、
32……セカンダリプーリ、32a……固定シーブ、32b……
可動シーブ、33……ベルト、35,36……(ボール)ネジ
機構、35a,36a……雄ネジ部、35b,36b……雌ネジ部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれシャフトに支持されかつ軸方向に
    相対移動し得る可動シーブ及び固定シーブからなるプラ
    イマリプーリ及びセカンダリプーリと、両プーリの可動
    シーブを軸方向に移動する雄ネジ部及び雌ネジ部からな
    るネジ装置と、両プーリに巻掛けられたベルトと、を備
    えてなるベルト式無段変速装置において、 ケースに一体的に設けられている支持部材に、ラジアル
    ベアリングを介して前記固定シーブのボス部又はシャフ
    トを支持し、 かつ該支持部材に前記ネジ装置の雄ネジ部を、その内径
    孔と可動シーブボス部との間に所定間隙を存して回転不
    能に支持してなる、 ベルト式無段変速装置。
  2. 【請求項2】前記ネジ装置が、ボールネジ装置である、
    特許請求の範囲第1項記載のベルト式無段変速装置。
  3. 【請求項3】前記支持部材が、内径側及び外形側にそれ
    ぞれ鍔部を有する環状部材からなり、その外径側鍔部に
    て前記ケースに該支持部材を同芯状に支持し、またその
    内径側鍔部の内径側に前記ラジアルベアリングを装着
    し、そして該内径側鍔部の外径側にて前記雄ネジ部を回
    転不能に支持してなる、 特許請求の範囲第1項記載のベルト式無段変速装置。
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