JPH08333761A - 擁壁排水ドレン構造 - Google Patents

擁壁排水ドレン構造

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JPH08333761A
JPH08333761A JP16796695A JP16796695A JPH08333761A JP H08333761 A JPH08333761 A JP H08333761A JP 16796695 A JP16796695 A JP 16796695A JP 16796695 A JP16796695 A JP 16796695A JP H08333761 A JPH08333761 A JP H08333761A
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JP
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retaining wall
drainage
drain structure
collecting
water
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JP16796695A
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Naoki Kumagai
直樹 熊谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地層内の水はけを効率的に行い地層に接して
施工された擁壁の地圧上昇を防止すると共に、シルトの
堆積がなく、長期的に、且つ安定的に使用でき、施工作
業も容易でコストの低減も図れる擁壁排水ドレン構造を
提供する。 【構成】 袋状に形成された不織布部材2の袋部6の内
部にフィルタストーン5を充填し、袋部6の縫合部に設
けた通路7内に樹脂製の中空パイプ状の集排骨部材3を
入れ、地層側の水を不織布部材2にフィルタストーン5
を介して直接又集排骨部材3,3aを介して下方の受皿
ジョイント4に集約し、その排水部16から排水する。
また、集排骨部材3,3aの貫通孔12は集水用又は気
流用として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地層側面に接して設け
られる擁壁の裏側に作用する土圧の上昇を防止するため
地層内の水を集排水する排水ドレン構造に係り、特に、
シルトの堆積がなく、水および空気の流通性がよく、施
工作業が容易で長期間機能を発揮し得る擁壁排水ドレン
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】擁壁の裏側の土圧上昇による地層くずれ
等のトラブルを防止するため擁壁と地層との接合部には
排水ドレン構造が採用される。この排水ドレン構造とし
ては各種のものがあるが、接合部の堀削穴内に砕石を充
填したり、又は繊維を充填するものが一般的に広く使用
されている。図17および図18はそれ等の排水ドレン
構造を簡単に示すものである。図17に示すように、こ
の排水ドレン構造は大小さまざまの大きさの砕石31を
前記堀削穴内に充填した後、地層の埋め戻しを行うもの
である。また、図18に示す排水ドレン構造は重量物の
砕石を用いる替りに腰のある固形帯の繊維状部材32を
前記堀削穴内に充填して地層の埋め戻しを行って形成さ
れるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図17に示す栗石等の
砕石31を充填するものは砕石31間に大きな隙間が生
じ、この隙間にシルト33を含有する水が入り込み、短
時間のうちに隙間内にシルト33が充填される問題点が
ある。このため擁壁19の排水用横引き孔24がつまり
排水が円滑に行われない問題点がある。また、砕石31
は重量物であり作業性も悪い。更に、緩衝性もなく、シ
ルト33が充填すると逆に擁壁19を押圧する問題点が
生じる。一方、図18に示す繊維状部材32を充填する
ものは軽量のため作業性はよいが、繊維状部材32が腰
があればある程度、水の流入速度が早く、繊維状部材3
2間の隙間にシルト33が充填し、流水性が悪化し、土
圧が高くなる問題点がある。
【0004】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、シルトの堆積が少なく排水性が長期間確保されると
共に、作業性がよく、緩衝性にすぐれ、通気性も良く、
機能保持のためのメンテナンス性も良く、比較的安価に
実施できる擁壁排水ドレン構造を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するためになされたものであり、本発明の請求項1の
排水ドレン構造は、地層の側面を覆う擁壁の裏面の堀削
穴内に埋設され、地層内の水はけ不良による土圧上昇を
防止するための擁壁排水ドレン構造であって、該擁壁排
水ドレン構造は、適宜の内容積を有する複数個の細長な
袋体を互いに縫合部を介し隣接して一体的に形成され下
端に閉止部を設けてなる透水性の不織布部材と、該不織
布部材の前記内容積内に充填され天然石を焼成してなる
粒体状のフィルタストーンと、該フィルタストーンを充
填した前記不織布部材の下端に嵌め込まれ擁壁の排水用
横引き孔にその排水部を挿着する集排水用の受皿ジョイ
ントを設けるこを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2の排水ドレン構造は、前
記縫合部には中空パルプ状の集排骨部材が挿着される中
空孔が形成されるものからなることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3の排水ドレン構造は、前
記透水性の不織布部材が、芯部分にポリエステルのフィ
ラメントを有し、鞘部分にナイロンを有し、これ等を熱
融着で薄強に仕上げた芯鞘構造の透水性のシート部材か
らなることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項4の排水ドレン構造は、前
記フィルタストーンは、珪酸,アルミナ,鉄,石灰,加
里,ソーダの化学成分を有し、水より低比重のものから
なることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5の排水ドレン構造は、前
記集排骨部材は、最下端に排水口を有する細長の一体的
構造の中空パイプ又は複数本のパイプ部材を互いに嵌合
してなる中空パイプ群からなり、その中間部には集水用
又は気流用の貫通孔が設けられるものであることを特徴
とする。
【0010】本発明の請求項6の排水ドレン構造は、前
記受皿ジョイントが、前記フィルタストーンを充填した
不織布部材の受け部および必要に応じ前記集排骨部材の
排水口の嵌まり込む受け部を有すると共に、前記受け部
側に連通し擁壁の排水用横引き孔に挿着可能な排水部を
有するものであることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項7の排水ドレン構造は、前
記フィルタストーンを充填した不織布部材をソケットを
介して複数個連結したものからなることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1の排水ドレン構造によれば、
透水性の不織布部材に天然石を焼成した粒体状のフィル
タストーンを充填したものを擁壁と地層との間の堀削穴
内に挿着し埋め戻しする構造を採用することにより、地
層内の水は不織布部材とフィルタストーンにより比較的
遅い速度で下方に送られる。この場合、水に含有される
シルトは不織布部材やフィルタストーンの目が細かいた
め間隙内に充填される度合いが少ない。フィルタストー
ン内を通過した水は下端に設けられた集排水用の受皿ジ
ョイント内にまとまって流入し、そこから擁壁の排水用
横引き孔を通って排水される。また、フィルタストーン
を内部に充填した不織布部材は適度の緩衝性を有し擁壁
に無理な押圧力を与えない。また、上方の開口部から水
を注入することによりフィルタストーンの洗浄や、その
機能のチェックを行うことが可能である。
【0013】本発明の請求項2の排水ドレン構造によれ
ば、縫合部に中空パイプ状の集排骨部材を設けることに
よりフィルタストーンで濾過された水の一部が該集排骨
部材を通って下方に送られる。このため排水効率の向上
が図れる。また、集排骨部材を介在させることにより、
擁壁の支持強度の向上が図れる。
【0014】本発明の請求項3および4の排水ドレン構
造によれば、不織布部材がポリエステルのフィラメント
とナイロンからなり、フィルタストーンが水より低比重
の化学的成分を有するものからなるため透水性の向上お
よび部材強度の向上が図れると共に、フィルタストーン
が水に浮上し汚水の濾過が有効に行われる。
【0015】本発明の請求項5の排水ドレン構造によれ
ば、貫通孔により集排骨部材を通って排水が円滑に行わ
れると共に、この貫通孔が大気側と連通するため水の導
入がない場合には気流孔として機能し、各部の通気性の
向上が図れる。
【0016】本発明の請求項6の排水ドレン構造によれ
ば、フィルタストーンを充填した不織布部材の下端が受
皿ジョイントの受け部に嵌まり込み、かつ集排骨部材の
下端も受皿ジョイントの受け部に嵌まり込むように形成
されるため、濾過された水が受皿ジョイント側に集約さ
れその排水部が排水用横引き孔側に排水される。そのた
め排水性の向上が図れる。
【0017】本発明の請求項7の排水ドレン構造によれ
ば、地山合わせのように裏面が屈曲して形成される擁壁
に対して不織布部材が柔軟に追従する。そのため地山合
わせの擁壁に対しても十分の排水が行われ土圧の向上が
防止される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は集排骨部材を有する擁壁排水ドレン構造の全
体構造を示す斜視図、図2は透水性の不織布部材の詳細
構造を示す部分斜視図、図3は不織布部材の他の実施例
の部分斜視図、図4乃至図7は集排骨部材の構造および
挿着状態等を示す図面、図8および図9は受皿ジョイン
トの構造を示す図面、図10は本実施例の擁壁排水ドレ
ン構造の配設構造を示す側断面図、図11は柔軟型の擁
壁排水ドレン構造の配設構造を示す部分側断面図、図1
2,図13は受皿ジョイントの他の実施例を示す図面、
図14乃至図16は擁壁排水ドレン構造の実際上の配設
状態の一実施例を示す図面である。
【0019】図1に示すように、擁壁排水ドレン構造1
は、不織布部材2と、その縫合部に挿着される集排骨部
材3と、最下端に設けられる受皿ジョイント4と、不織
布部材2内に充填されるフィルタストーン5等から構成
される。
【0020】不織布部材2は図1および図2に示すよう
に布状部材を細長の袋状に縫合したものからなり、本実
施例では2箇所の袋部6,6と縫合部で囲まれ袋部6,
6間に形成される通路7を有するものからなる。なお、
袋部6は2箇所に限定するものではなく、装着される擁
壁の構造に対応して複数個並設したものが採用される。
また、本実施例では袋部6,6間に通路7を設けたが用
途によりなくてもよい。なお、不織布部材2は上方に開
口部8を設けると共に下端は閉止部9により閉止され
る。本実施例の不織布部材2は、芯部分にポリエステル
のフィラメントを有し鞘部分にナイロンを用いる芯鞘構
造のものからなり、熱融着により形成されるもので高強
力で寸法安定性に優れるものである。薄い(例えば、
0.2乃至0.5mm)織布からなり、任意の形状の袋
体を形成することが出来る。目付も例えば30乃至10
0[g/m2]からなり、適度の濾過機能を有するもの
からなる。また、適度の破断強度,破断伸度,引裂強度
を有し、擁壁内に挿着されても十分の耐久性を有する。
また、染色性を有するため、好みの色に仕上げることが
出来る。
【0021】集排骨部材3は、不織布部材2の補強と地
層内の通水を円滑に行わせるためのもので不織布部材2
の通路7内に挿着される中空パイプ状のものからなり図
4乃至図7にその一例を示す。集排骨部材3は不織布部
材2の長手方向に沿ってほぼ全長にわたって挿着される
ため不織布部材2と同一の長さ寸法を有することが必要
である。従って集排骨部材3は細長の1本の中空パイプ
部材から形成されてもよいが、製作上の都合および各種
の長さ寸法に柔軟的に対応し得るように適宜の短長のも
のを連結して所望の長さ寸法にするものが採用される。
図4はその一例を示すものである。本実施例では図6に
示すように先細状の角型形状の横断面を有するものから
なる。勿論、図示の構造に限るものではないが、本実施
例の構造のものはより耐圧強度に優れると共に比較的成
形し易い。図5の集排骨部材3aは図4の集排骨部材3
に嵌まり込まれて継ぎ管的機能を有すると共に最下端に
設けられて受皿ジョイント4側に円滑に水を送入する機
能を有するものである。即ち、この集排骨部材3aの一
端側には縮径部10と更に小径の排水口11が一体的に
形成される。縮径部10は図7に示すように図4の集排
骨部材3の内孔に嵌まり込む外輪郭に形状を有するもの
からなる。両者の嵌着により前記したように適宜の長さ
寸法の集排骨部材を適宜形成することが出来る。図6に
示すように図4,図5の集排骨部材3,3aには貫通孔
12が穿孔される。貫通孔12は後に説明するが集水用
又は気流用のための孔である。集排骨部材3,3aの材
質としては、例えば塩ビやABS樹脂等の比較的高強度
の樹脂材が好ましいがそれ等に限定するものではない。
図6は不織布部材2の通路7内に挿着された集排骨部材
3,3aを示すもので不織布部材2に接着等により固定
される。
【0022】次に、図8,図9により集排水用の受皿ジ
ョイント4の一実施例を説明する。受皿ジョイント4は
相対向する仕切壁13,14とその間に形成され弧状の
受け面を形成する受け部15と、仕切壁14を貫通し受
け部15と外部側とを連通させるパイプ状の排水部16
等から構成される。材質は樹脂材が好ましく耐圧性を有
することが必要であり、強度を有する材質が好ましい。
受け部15は図1に示すように不織布部材2の底面(閉
止部9側)を保持するもので不織布部材2の閉止部9が
すっぽり嵌まり込むことが可能の容積を有するものから
なる。また、排水部16の受け部15側の上面には切り
欠き部17が形成される。この切り欠き部17は図9に
示すように集排骨部材3aの排水口11が嵌まり込み可
能な寸法のものからなる。
【0023】フィルタストーン5は図1に示すように不
織布部材2の袋部6,6間に充填される濾材である。本
実施例では粒径が例えば1.0乃至3.0[mm]の小
粒の水に浮く石部材からなり、透水性を有するものから
なる。また、化学成分としては、例えば珪酸,アルミ
ナ,鉄,石灰,加里,ソーダ等を適宜%で混合したもの
からなる。
【0024】図10は地層18の側面に形成された擁壁
19の裏面に本実施例の擁壁排水ドレン構造1を配設し
た場合を示す。地盤20上にはコンクリート製の擁壁1
9が形成される。擁壁19はほぼ垂直な裏面21と傾斜
する表面22を有するものからなる。表面22の傾斜端
には排水ピット23が設けられる。また、擁壁19の下
面側には排水用横引き孔24が排水ピット23側に向か
って下り傾斜して形成される。本実施例の擁壁排水ドレ
ン構造1は地層18と擁壁19の裏面21との間に堀削
された堀削穴25内に挿着されるものである。図示のよ
うに最下端には受皿ジョイント4が配置され、安定砕石
26により保持される。受皿ジョイント4はその排水部
16を排水用横引き孔24に嵌め込まれた形で配置され
る。フィルタストーン5を充填した不織布部材2は閉止
部9を下にし堀削穴25内に挿入される。また、集排骨
部材3も挿入され、その下端の排水口11を受皿ジョイ
ント5の排水部16の切り欠き部17に嵌め込む。次
に、不織布部材2の開口部8側から更にフィルタストー
ン5を十分に挿入し袋部6,6の内を充填させる。最後
に堀削穴25内に砕石27等を埋め戻すことにより施工
工事は終了する。また、各部から水漏れが生じないよう
に、例えば受皿ジョイント4はそのまわりをビニールテ
ープ等でシールすることも行われる。
【0025】以上の構造により、地層18内の水は、ま
ず、不織布部材2により濾過されながら内部に浸入し、
フィルタストーン5により更に濾過される。水はフィル
タストーン5により濾過されながら自重により次第に落
下し、不織布部材2の閉止部9を通り受皿ジョイント4
の受け部15に溜る。受け部15内の水は排水部16に
入り、排水用横引き孔24側に送られて排水ピット23
に排水される。また、フィルタストーン5内の水の一部
はフィルタストーン5で濾過されながら集排骨部材3内
に浸入する。この水は集排骨部材3の貫通孔12からそ
の内部に入り、集排骨部材3内を落下し、排水口11か
ら排水部16に送られ、同じく排水用横引き孔24から
排水ピット23側に排水される。以上により地層18内
の水は擁壁排水ドレン構造1内を比較的ゆっくり透過し
ながら濾過され排水ピット23側に送られる。
【0026】地層18と擁壁19との間にはかなりの土
圧が作用するが、フィルタストーン5を充填する不織布
部材2が弾性的に柔軟に対応して土圧を緩和するように
機能すると共に、芯部に挿着された集排骨部材3が補強
材として機能するため擁壁排水ドレン構造1は全体の形
がくずれることなく長期間排水作業を安定して続行する
ことが出来る。また、従来技術のようにシルト33が溜
る間隙等がなく、排水系路の閉止等のトラブルが生じな
い。更に、不織布部材2の開口部8側から水を注入する
ことによりフィルタストーン5等の洗浄が可能であり、
かつフィルタストーン5等に仮りに目詰まりが生じた場
合には注入水のはけ具合が変化するのですぐ発見でき適
当な処置が迅速に施される。このためメンテナンスもや
り易い。
【0027】地層18内に水が多量に含有されている場
合には地層18内の水は本実施例の擁壁排水ドレン構造
1により有効に排水されるが、乾燥期等において地層1
8内が乾燥している場合には擁壁排水ドレン構造1a内
を殆ど水が流れない場合もある。この場合は、逆に排水
ピット23側から排水用横引き孔24内に導入された空
気が擁壁排水ドレン構造1を逆流する。この空気は貫通
孔12を有する集排骨部材3,3aを介して逆流し上方
側から大気側に抜ける。この逆流により擁壁排水ドレン
構造1は通気され各部が乾燥される。以上のように集排
骨部材3,3aの貫通孔12は集水用として機能する
他、気流用としても機能する。
【0028】以上の説明において、不織布部材2の形態
を特定したが、多孔性の不織布や合成又は天然繊維の
網,織物,編み物等も適用される。また、フィルタスト
ーン5もパーライト,軽石,火山礫,石炭,殻,籾殻等
や多孔質の軽量骨材も適用可能である。
【0029】図3は縫合部に集排骨部材3を使用しない
不織布部材2aを示す。このものは袋部6aが多数個並
設される構造のものからなり、例えば図11に示す地山
合わせの擁壁19aの場所に使用される。地山合わせの
擁壁19aの場合は地層18との接合部が屈曲面からな
る。そのため柔軟性が要求されるため集排骨部材3,3
aのないものが適用される。この場合、図3に示したよ
うな不織布部材2aをソケット28で連結し、その内部
にフィルタストーン4を充填したものが使用される。こ
の構造により地山合わせの擁壁19aに対しても排水が
円滑に行われ土圧の低減が図れる。
【0030】図12および図13は前記した受皿ジョイ
ント4の変形例を示すものである。図12の受皿ジョイ
ント4aは専用排水管を用いて排水する場合に適用され
る。また、図13の受皿ジョイント4bは丸管に接続さ
れて排水される場合を示す。勿論、前記以外の各種形状
の受皿ジョイントが適用される。
【0031】図14乃至図16に示すものは集排骨部材
3を介在させて多数個連設された不織布部材2を擁壁1
9と地層18との間に埋設し集合排水パイプ29を介し
て排水管30により積極的に排水をさせる実施例を示
す。多数個の不織布部材2や集排骨部材3内に導入され
た水は一本の集合排水パイプ29に集約されて排水され
る。この場合、フィルタストーン5を含有した不織布部
材2は集合排水パイプ29の上面側を覆って配置され、
地層18から直接集合排水パイプ29内に流水すること
を防止し集合排水パイプ29側への地層18の土砂等の
浸入を防止する。以上の擁壁排水ドレン構造により広面
積の擁壁19に対しても土圧の上昇を防止する効果を上
げることが出来る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)請求項1の排水ドレン構造によれば、地層内の水が
フィルタストーンを充填した不織布部材内を比較的ゆっ
くり流れながら濾過され下方の受皿ジョイント内に集約
され排水用横引き管等を介して外部に排水されるため、
シルトが堆積されず長期間にわたり安定、且つ確実な排
水が行われる。また、擁壁の壁面に水抜きパイプ等を設
ける必要がないため施工作業が簡単であり、コストの低
減も図れると共に施工作業の安全性が向上する。また、
柔軟性を有するため擁壁の保護と耐久性の向上が図れ
る。 2)請求項2の排水ドレン構造によれば、集排骨部材を
介在させる構造を採用するため、擁壁の支持強度の向上
が図れる。 3)請求項3および4の排水ドレン構造によれば、不織
布部材は強靱であり耐久性の向上が図れると共に濾過性
の向上が図れる。また、フィルタストーンも透水性がよ
く、比重も軽いため濾過性の向上が図れる。 4)請求項5の排水ドレン構造によれば、集排骨部材に
貫通孔が形成されるため、集水性が向上すると共に、排
水量の少ない乾燥期等においては貫通孔が気流孔となり
通気性の向上が図れる。このため耐久性が向上する。 5)請求項6の排水ドレン構造によれば、受皿ジョイン
トにより排水が集約され、排水用横引き管等と連結する
ことにより排水が集約的排水され、排水効率の向上が図
れる。 6)請求項7の排水ドレン構造によれば、地山合わせ擁
壁のように屈曲面の地層に配置される擁壁に対しても密
接して配設され、排水率の向上と擁壁の土圧上昇を防止
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体概要構造を示す斜視
図。
【図2】同実施例の不織布部材の詳細構造とそれに挿着
される集排骨部材との接合状態を示す部分斜視図。
【図3】集排骨部材を設けない不織布部材を示す部分斜
視図。
【図4】集排骨部材の一実施例を示す斜視図。
【図5】排水口を有する集排骨部材の一実施例を示す斜
視図。
【図6】集排骨部材と不織布部材との接着状態を示す図
4のA−A線拡大一部断面図。
【図7】図4および図5に示した集排骨部材の連結状態
を示す部分軸断面図。
【図8】受皿ジョイントの一実施例を示す斜視図。
【図9】図8のB−B線断面図。
【図10】本実施例の擁壁排水ドレン構造を適用した擁
壁構造を示す縦断面図。
【図11】地山合わせの擁壁に適用される擁壁排水ドレ
ン構造の一実施例を示す部分縦断面図。
【図12】専用排水管を有する擁壁排水ドレン構造の部
分断面図。
【図13】丸型管を有する擁壁排水ドレン構造の部分断
面図。
【図14】多数個の本実施例の不織布部材を有する擁壁
排水ドレン構造の適用例を示す横断面図。
【図15】図14の部分正面図。
【図16】図14のC−C線断面図。
【図17】砕石を用いた従来の擁壁排水ドレン構造の部
分断面図。
【図18】繊維状部材を用いた従来の擁壁排水ドレン構
造の部分断面図。
【符号の説明】
1 擁壁排水ドレン構造 2 不織布部材 2a 不織布部材 3 集排骨部材 3a 集排骨部材 4 受皿ジョイント 4a 受皿ジョイント 4b 受皿ジョイント 5 フィルタストーン 6 袋部 6a 袋部 7 通路 8 開口部 9 閉止部 10 縮径部 11 排水口 12 貫通孔 13 仕切壁 14 仕切壁 15 受け部 16 排水部 17 切り欠き部 18 地層 19 擁壁 19a 擁壁 20 地盤 21 裏面 22 表面 23 排水ピット 24 排水用横引き孔 25 堀削穴 26 安全砕石 27 砕石 28 ソケット 29 集合排水パイプ 30 排水管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地層の側面を覆う擁壁の裏面の堀削穴内
    に埋設され、地層内の水はけ不良による土圧上昇を防止
    するための擁壁排水ドレン構造であって、該擁壁排水ド
    レン構造は、適宜の内容積を有する複数個の細長な袋体
    を互いに縫合部を介し隣接して一体的に形成され下端に
    閉止部を設けてなる透水性の不織布部材と、該不織布部
    材の前記内容積内に充填され天然石を焼成してなる粒体
    状のフィルタストーンと、該フィルタストーンを充填し
    た前記不織布部材の下端に嵌め込まれ擁壁の排水用横引
    き孔にその排水部を挿着する集排水用の受皿ジョイント
    を設けるこを特徴とする擁壁排水ドレン構造。
  2. 【請求項2】 前記縫合部には中空パイプ状の集排骨部
    材が挿着される中空孔が形成されるものである請求項1
    の擁壁排水ドレン構造。
  3. 【請求項3】 前記透水性の不織布部材が、芯部分にポ
    リエステルのフィラメントを有し、鞘部分にナイロンを
    有し、これ等を熱融着で薄強に仕上げた芯鞘構造の透水
    性のシート部材からなる請求項1又は2の擁壁排水ドレ
    ン構造。
  4. 【請求項4】 前記フィルタストーンは、珪酸,アルミ
    ナ,鉄,石灰,加里,ソーダの化学成分を有し、水より
    低比重のものからなる請求項1又は2の擁壁排水ドレン
    構造。
  5. 【請求項5】 前記集排骨部材は、最下端に排水口を有
    する細長の一体的構造の中空パイプ又は複数本のパイプ
    部材を互いに嵌合してなる中空パイプ群からなり、その
    中間部には集水用又は気流用の貫通孔が設けられるもの
    である請求項2の擁壁排水ドレン構造。
  6. 【請求項6】 前記受皿ジョイントが、前記フィルタス
    トーンを充填した不織布部材の受け部および必要に応じ
    前記集排骨部材の排水口の嵌まり込む受け部を有すると
    共に、前記受け部側に連通し擁壁の排水用横引き孔に挿
    着可能な排水部を有するものである請求項1又は2の擁
    壁排水ドレン構造。
  7. 【請求項7】 前記フィルタストーンを充填した不織布
    部材をソケットを介して複数個連結したものからなる請
    求項1の擁壁排水ドレン構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010087775A (ko) * 2001-04-11 2001-09-26 김승규 옹벽 배수장치
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