JPH08334165A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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Publication number
JPH08334165A
JPH08334165A JP7141777A JP14177795A JPH08334165A JP H08334165 A JPH08334165 A JP H08334165A JP 7141777 A JP7141777 A JP 7141777A JP 14177795 A JP14177795 A JP 14177795A JP H08334165 A JPH08334165 A JP H08334165A
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JP
Japan
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oil
differential
case
pump
differential case
Prior art date
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Application number
JP7141777A
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English (en)
Inventor
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Publication of JPH08334165A publication Critical patent/JPH08334165A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • F16H57/0483Axle or inter-axle differentials

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルポンプのオイル吸入効率と差動制限機
能の応答性とを高める。 【構成】 ハウジング3に収納されたデフケース5と、
差動機構53と、その差動を制限する摩擦クラッチ57
と、差動回転を受けて駆動されケース5の開口85から
オイルを吸入するオイルポンプ61と、ポンプ61の油
圧を受けてクラッチ57を締結する油圧アクチュエータ
59と、ハウジング3側に固定されケース5に対し液密
で摺動自在に配置されたオイルポケット97と、ケース
5に設けられハウジング3のオイル溜りからオイルを掻
き上げるオイル掻き上げ部119と、ハウジング3に設
けられ掻き上げられたオイルを反射面131に当ててオ
イルポケット97に案内するオイル案内部121とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に用いられるデ
ファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】U.S.Patent 5310388
号登録証に図5のようなデファレンシャル装置201が
記載されている。
【0003】このデファレンシャル装置201は、デフ
ケース203に固定されたピニオンシャフト205と、
ピニオンシャフト205上に回転自在に支承されたピニ
オンギヤ207と、ピニオンギヤ207と噛み合うサイ
ドギヤ209、211とからなるベベルギヤ式の差動機
構213と、差動制限用の多板クラッチ215と、多板
クラッチ215を締結させる油圧アクチュエータ217
と、油圧アクチュエータ217を作動させるオイルポン
プ219とを備えている。サイドギヤ209、211は
車軸221、223に各別にスプライン連結されてい
る。
【0004】多板クラッチ215とオイルポンプ219
とはサイドギヤ207側の車軸221とデフケース20
3との間に配置されており、オイルポンプ219は車軸
221を介し差動機構213の差動トルクを受けて駆動
され、油圧アクチュエータ217に油圧を送って多板ク
ラッチ215を締結させる。
【0005】デファレンシャル装置201を収納するデ
フキャリヤにはオイル溜りが形成されており、オイルポ
ンプ219はデフケース203の吸入ポート225とチ
ェックバルブ227とを介してこのオイル溜りからオイ
ルを吸入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、デファレ
ンシャル装置201ではオイルポンプ219がデフキャ
リヤのオイル溜りからオイルを直接吸入するように構成
されているから、オイル溜りのオイルレベル229は吸
入ポート225の位置より上になるようにする必要があ
る。しかし、デファレンシャル装置201が回転すると
遠心力を受けてオイルが軸方向の両側に寄せられて、吸
入ポート225付近のオイルレベル229が低下し、オ
イルを吸引できなくなることがある。従って、オイル溜
りのオイル量はこれを見込んで多目にしなければならな
い。
【0007】しかし、オイル量を増すと、デファレンシ
ャル装置201が受けるオイルの回転抵抗がそれだけ増
加し、エンジンの燃費が悪化する。又、オイルレベル2
29を高くしても、車両が傾いて吸入ポート225がオ
イルレベル229より上に出ると、オイルポンプ219
がオイルを吸引できず、差動制限機能が失われる。
【0008】そこで、図5に示すように、デフケース2
03の側面に吸入ポート225をカバーするオイルポケ
ット231を設け、更にこのオイルポケット231にオ
イルチューブ233を連結し、オイル溜りからオイルチ
ューブ233を中継してオイルを吸入するように構成し
たものがある。
【0009】ところが、このような構成ではオイルがオ
イル溜りとオイルチューブ233とオイルポケット23
1と吸入ポート225などを介して吸入されるから、オ
イルの流路が長い上に、特にオイルチューブ233での
流路抵抗が大きい。従って、オイルポンプ219のオイ
ル吸入効率が低くなり、油圧アクチュエータ217への
油圧供給が阻害され、差動制限機能のレスポンスが悪化
する。その上、オイルチューブ233が必要なだけ、部
品点数が多い。
【0010】更に、車両が傾いたとき、あるいは旋回中
に横Gを受けたときなどは、オイル溜りのオイルが片寄
ってオルチューブ233から空気が入り込むことがあ
り、この場合差動制限力が大きく低下する。
【0011】そこで、この発明は、差動制限用の摩擦ク
ラッチを締結する油圧アクチュエータを内蔵のオイルポ
ンプで操作するように構成したデファレンシャル装置で
あって、オイルポンプのオイル吸入効率を高め、差動制
限機能のレスポンスを改善したデファレンシャル装置の
提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、オイル溜りを有するハウジングと、このハ
ウジングの内部に配置されエンジンの駆動力により回転
駆動されるデフケースと、デフケースに配置された差動
機構と、差動機構の差動を制限する摩擦クラッチと、差
動機構の差動回転を受けて駆動されデフケースに開口し
たオイル吸入口からオイルを吸入するオイルポンプと、
オイルポンプの油圧を受けて前記摩擦クラッチを押圧し
締結する油圧アクチュエータと、デフケースの側面に液
密で摺動自在に接触する状態でハウジング側に固定さ
れ、オイルレベルが前記オイル吸入口より上に保たれる
オイル溜りを内部に形成するオイルポケットと、デフケ
ースの側面に設けられハウジングのオイル溜りからオイ
ルを掻き上げるオイル掻き上げ部と、ハウジング側に設
けられ掻き上げられたオイルを反射面に当ててオイルポ
ケットのオイル溜りに案内するオイル案内部とを備えた
ことを特徴とする。
【0013】請求項2のデファレンシャル装置は、オイ
ル掻き上げ部が、オイルの保持部と、オイルを掻き込む
と共にオイル案内部に向けてオイルを放出する開口部と
を有する請求項1のデファレンシャル装置である。
【0014】請求項3のデファレンシャル装置は、オイ
ル掻き上げ部が、デフケースと一体に形成された請求項
1又は2のデファレンシャル装置である。
【0015】請求項4のデファレンシャル装置は、オイ
ル案内部の反射面が、デフケースの回転速度によって変
化するオイルの飛来角度に対応し、デフケースの広い回
転速度範囲でオイルをオイルポケットのオイル溜りに案
内する異なった勾配を有する請求項1、2又は3のデフ
ァレンシャル装置である。
【0016】請求項5のデファレンシャル装置は、オイ
ル案内部が、オイルポケットの重力方向上方に配置さ
れ、飛来したオイルをオイルポケットのオイル溜りに滴
下する請求項1、2、3又は4のデファレンシャル装置
である。
【0017】請求項6のデファレンシャル装置は、デフ
ケースの両回転方向に各別に対応したオイル掻き上げ部
を有すると共に、オイル案内部がこれら各方向用のオイ
ル掻き上げ部に各別に対応した反射面を有する請求項
1、2、3、4又は5のデファレンシャル装置である。
【0018】
【作用】各請求項のデファレンシャル装置は、差動回転
が生じるとオイルポンプが駆動され、その油圧を受けて
油圧アクチュエータが作動し、摩擦クラッチが押圧され
て差動が制限される。オイルポンプの油圧は差動回転速
度が上がるほど強くなるから、この差動制限機能は速度
感応型である。
【0019】又、デフケースを収納するハウジングには
オイル溜りが形成されており、デフケースの側面にはオ
イルポケットが摺動自在に設けられていると共に、ハウ
ジングのオイル溜りからオイルを掻き上げるオイル掻き
上げ部が設けられている。又、ハウジングには掻き上げ
られたオイルを反射面に当ててオイルポケットに入れる
オイル案内部が設けられている。
【0020】こうして、デフケースが回転している限
り、ハウジングのオイル溜りから掻き上げられたオイル
がオイルポケットに供給され、オイルポケットのオイル
レベルをデフケースに設けられたオイルポンプ用のオイ
ル吸入口より高く保つ。
【0021】このように、オイルポンプがオイルポケッ
トから直接オイルを吸入できるように構成したから、従
来例と異なってオイル流路が短く流路抵抗が小さい。従
って、オイル吸入効率が向上し差動制限機能のレスポン
スが大きく改善される。又、従来例のようなオイルチュ
ーブが不要であり、部品点数が少ない。
【0022】ハウジングのオイルレベルはデフケースの
掻き上げ部が浸漬されるレベルまであれば充分であり、
デフケースの開口(オイル吸入口)より高くする必要は
ない。従って、デファレンシャル装置が受けるオイルの
回転抵抗はそれだけ小さくなり、エンジンの燃費が大き
く向上する。
【0023】更に、オイルポケットはデフケースにほぼ
密着して配置され、そのオイルレベルは実質的に車両の
傾きや横Gなどの影響を受けないから、走行条件や路面
状態に係わらず、オイルポンプは常に安定してオイルを
吸入することができ、安定した差動制限機能が得られ
る。
【0024】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1のデファレンシャル装置において、オイル掻き上げ
部を、オイルの保持部及びオイル案内部に向けてオイル
を放出する開口部で構成したものであり、請求項3のデ
ファレンシャル装置は、請求項1又は2のデファレンシ
ャル装置において、オイル掻き上げ部をデフケースと一
体に形成したものである。
【0025】いずれも、請求項1又は2のデファレンシ
ャル装置と同様に、差動制限機能のレスポンスが改善さ
れ、オイルによる回転抵抗が小さくエンジン燃費が向上
し、走行条件や路面状態に係わらず安定した差動制限機
能が得られ、部品点数が少ない。
【0026】これに加えて、請求項2の構成では、オイ
ルの保持部を設けたことによってオイル掻き上げ部のオ
イル掻き上げ効率が上がり、オイルポケットへのオイル
供給量が増加する。又、請求項3の構成では、オイル掻
き上げ部をデフケースと一体に加工(例えば、鋳造加
工)できるから低コストである。
【0027】請求項4のデファレンシャル装置は、請求
項1、2又は3のデファレンシャル装置において、オイ
ル案内部の反射面に、デフケースの回転速度によって変
化するオイルの飛来角度に対応して異なった勾配を与
え、デフケースの広い回転速度範囲でオイルをオイルポ
ケットのオイル溜りに案内できるように構成したもので
あり、請求項1、2又は3のデファレンシャル装置と同
様に、差動制限機能のレスポンスが改善され、エンジン
燃費が向上し、走行条件などに係わらず常時安定した差
動制限機能が得られ、部品点数が少ない。
【0028】これに加えて、デフケースの回転速度(車
速)が広い範囲で変化しても、オイルポケットへのオイ
ル供給が効果的に行われ、上記のような各効果が安定し
て得られる。
【0029】請求項5のデファレンシャル装置は、請求
項1、2、3又は4のデファレンシャル装置において、
オイル案内部をオイルポケットの重力方向上方に配置し
たものであり、請求項1、2、3又は4のデファレンシ
ャル装置と同様に、差動制限機能のレスポンスとエンジ
ン燃費とが向上し、走行条件などに係わらず常時安定し
た差動制限機能が得られ、部品点数が少ない。
【0030】これに加えて、オイルポケットの重力方向
上方に配置されたオイル案内部は、飛来したオイルを反
射させるだけでなく滴下することによって、オイルポケ
ットに供給する。こうして、オイルポケットのオイル溜
りは常時充分に高いオイルレベルに保たれるから、オイ
ルポンプは安定してオイルを吸入することができ、上記
のような各効果が安定して得られる。
【0031】請求項6のデファレンシャル装置は、請求
項1、2、3、4又は5のデファレンシャル装置におい
て、デフケースの両回転方向に各別に対応したオイル掻
き上げ部を形成すると共に、オイル案内部にこれら各方
向用のオイル掻き上げ部に各別に対応した反射面を設け
たものであり、請求項1、2、3、4又は5のデファレ
ンシャル装置と同様に、差動制限機能のレスポンスとエ
ンジン燃費とが向上し、走行条件などに係わらず常時安
定した差動制限機能が得られ、部品点数が少ない。
【0032】これに加えて、オイル掻き上げ部とオイル
案内部の反射面とを、デフケースの両回転方向(車両の
前進走行時と後進走行時)に対応して形成したことによ
り、車両の走行方向に係わらずオイルポケットに常時オ
イルが供給され、上記のような各効果が安定して得られ
る。
【0033】
【実施例】図1、2、3、4により本発明の実施例であ
るデファレンシャル装置1の説明をする。この実施例は
請求項1、2、4、5、6の特徴を備えている。なお、
左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を与えて
いない部材等は図示されていない。
【0034】図1のように、デファレンシャル装置1は
デフキャリヤ3(ハウジング)の内部に配置されてい
る。デフキャリヤ3にはオイル溜りが形成されている。
【0035】デファレンシャル装置1のデフケース5は
右のボス部7が形成されたケーシング本体9と、左のボ
ス部11が形成されたカバー13とを備えており、これ
らはボルトで固定されている。各ボス部7、11はベア
リング15、15を介してデフキャリヤ3の左右に形成
されたボス部17、17に支承されている。ケーシング
本体9とカバー13にはボルト19によってリングギヤ
21が共締めされている。このリングギヤ21は駆動力
伝達系の駆動ギヤと噛み合っており、デフケース5はト
ランスミッションと駆動力伝達系とを介してエンジンの
駆動力により回転駆動される。
【0036】図1のように、デフケース5の内部には、
ボス部23を中心にして複数本のピニオンシャフト25
が放射状に配置されており、各ピニオンシャフト25の
外側端部はデフケース5の溝27に支持されている。各
ピニオンシャフト25上にはピニオンギヤ29が回転自
在に支承されている。
【0037】又、デフケース5の内部には左右のサイド
ギヤ31、33(出力側サイドギヤ)が配置されてい
る。各サイドギヤ31、33はそれぞれボス部35、3
7に一体形成されている。これらのサイドギヤ31、3
3はピニオンギヤ29との噛み合いによって径方向外側
から支持されている。ピニオンギヤ29とデフケース5
との間には球面ワッシャ39が配置され、ピニオンギヤ
29の遠心力及び各サイドギヤ31、33との噛み合い
によりピニオンギヤ29が受ける噛み合い反力を負担す
る。
【0038】左サイドギヤ31のボス部35はデフケー
ス5の支承部41及び後述するポンプケース43のボス
部45内周で回転自在に支承され、右サイドギヤ33の
ボス部37はデフケース5の支承部47で回転自在に支
承されている。左サイドギヤ31とポンプケース43と
の間にはワッシャ49が配置され、右サイドギヤ33と
デフケース5との間にはワッシャ51が配置されてい
る。サイドギヤ31、33は各ボス部35、37を介し
て出力軸にスプライン連結されている。
【0039】こうして、ベベルギャ式の差動機構53が
構成されている。差動機構53のピニオンシャフト25
とピニオンギヤ29とサイドギヤ31、33は軸方向に
適度に移動可能である。
【0040】デフケース5を回転させるエンジン1の駆
動力は、ピニオンシャフト25からピニオンギヤ29を
介してサイドギヤ31、33に分配され、各出力軸を介
して車輪側に伝達される。又、例えば悪路走行中に、各
車輪間に駆動抵抗差が生じると各ピニオンギヤ29の自
転によってエンジンの駆動力は左右各側に差動分配され
る。
【0041】左のサイドギヤ31の頂部55とデフケー
ス5との間には、多板クラッチ57(摩擦クラッチ)が
配置されている。又、その左方には油圧アクチュエータ
59が配置され、更にその左方には外接式のギヤポンプ
61(オイルポンプ)が配置されている。
【0042】多板クラッチ57とデフケース5との間に
はバックリング63が配置され多板クラッチ57の押圧
力を負担している。
【0043】油圧アクチュエータ59のピストン65は
ポンプケース43のボス部45外周とデフケース5内周
との間にそれぞれシール67、69を介して軸方向移動
自在に配置されている。又、油圧アクチュエータ59の
圧力室71はピストン65とポンプケース43とデフケ
ース5との間で形成されている。
【0044】ギヤポンプ61はポンプケース43と大径
ギヤ73と4個の小径ギヤ75とリードバルブ77、7
9などから構成されている。
【0045】ポンプケース43は外周をデフケース5に
圧入され、更にボルトでデフケース5に固定されてい
る。ポンプケース43には収納孔81、83が設けられ
ており、収納孔83は収納孔81の外側で周方向等間隔
に4箇所形成されている。収納孔81、83は互いに連
通しポンプ室を形成している。大径ギヤ73と各小径ギ
ヤ75はそれぞれ収納孔81、83に摺動回転自在に収
納されており、ポンプ室で互いに噛み合い4個のポンプ
機能を構成している。大径ギヤ73の内周は左サイドギ
ヤ31のボス部35外周にスプライン連結されており、
差動機構53に差動回転が生じると、デフケース5に固
定されたポンプケース43側の小径ギヤ75と左サイド
ギヤ31側の大径ギヤ73とが相対回転し、これら4個
のポンプ機能が作動する。
【0046】デフケース5のカバー13には、大径ギヤ
73と各小径ギヤ75の噛み合い部の周方向一側に対応
する開口85と周方向他側に対応する開口(合計8個の
開口)とが設けられており、ポンプケース43には、各
ギヤ73、75の噛み合い部の周方向一側に対応する開
口87と周方向他側に対応する開口(合計8個の開口)
とが設けられている。
【0047】リードバルブ77、79は帯板状の可撓部
材である。リードバルブ77はピン89で中央部をカバ
ー13に固定され、周方向一側のリード部91で開口8
5を塞ぎ、周方向他側のリード部で他側の開口を塞いで
いる。又、リードバルブ79はピン93で中央部をポン
プケース43に固定され、周方向一側のリード部95で
開口87を塞ぎ、周方向他側のリード部で他側の開口を
塞いでいる。
【0048】図1、2、4に示すように、デフケース5
のカバー13側面にはオイルポケット97が配置されて
いる。図1のように、このオイルポケット97は止め輪
99によって、カバー13のボス部11に位置決めさ
れ、更にカバー13の側面に適度に押し付けられてお
り、カバー13との接触部を液密状態にされている。オ
イルポケット97とカバー13との間はオイル溜りにな
っており、後述のように、このオイル溜りにはオイルポ
ケット97の開口部101からオイルが充分に供給さ
れ、そのオイルレベルは常にカバー13の開口85など
の重力方向の上側に保たれる。
【0049】図2、3のように、オイルポケット97は
L字金具103とボルト105とによってデフケースホ
ルダー107に固定されており、デフケースホルダー1
07はボルト109によってデフキャリヤ3の内側に固
定される。このとき、オイルポケット97の開口部10
1は重力方向上向きにされる。
【0050】差動機構53に差動が生じると、上記のよ
うに、大径ギヤ73と各小径ギヤ75が噛み合い回転
し、ギヤポンプ61の4個のポンプ機能が作動する。各
ポンプ機能の回転方向は差動回転の方向によって反対方
向になる。
【0051】例えば、カバー13の開口85とポンプケ
ース43の開口87側が各ポンプ機能の吸入側になる方
向に差動回転が生じ、この差動回転が一定の回転数を超
えると、これらの開口85、87(オイル吸入口)を塞
いでいたリードバルブ77、79の一側のリード部9
1、95が開き、ギヤポンプ61はオイルポケット97
のオイル溜りから直接オイルを吸入し、油圧アクチュエ
ータ59の圧力室71に油圧を加える。このとき、カバ
ー13とポンプケース43の周方向他側の各開口(オイ
ル吸入口)はリードバルブ77、79の他側のリード部
で閉塞され油圧アクチュエータ59の油圧洩れを防止す
る。
【0052】又、これと反対方向に一定の回転数を超え
る差動回転が生じると、各ポンプ機能の周方向他側が吸
入側に変わり、リードバルブ77、79の他側のリード
部が開き、他側の各開口からオイルが吸入されて圧力室
71に油圧が加えられると共に、リード部91、95が
開口85、87を閉塞して油圧アクチュエータ59の油
圧を保持する。
【0053】圧力室71に油圧が加えられると、油圧ア
クチュエータ59はピストン65を介して多板クラッチ
57を押圧し締結させる。このとき、各ポンプ機能のポ
ンプ仕事と多板クラッチ57の摩擦抵抗とによってサイ
ドギヤ31の回転が制動され、差動機構53の差動が制
限される。ギヤポンプ61の吐出圧は差動回転速度が大
きくなる程強くなるから、この差動制限機能は差動回転
速度感応型である。又、いずれの差動回転方向でも差動
回転数が一定値より小さくなると、リードバルブ77、
79に閉塞されてギヤポンプ61のポンプ機能が停止
し、差動制限が解除される。
【0054】ピストン65にはオリフィス111が設け
られており、圧力室71に油圧が加えられている間オイ
ルに混入した空気を排出し、適度にオイルを排出する。
排出されたオイルは多板クラッチ57、各ギヤの噛み合
い部、ピニオンギヤ29とピニオンシャフト25及び球
面ワッシャ39との摺動部などを潤滑し、デフケース5
に設けられた開口113、115から遠心力で外部に排
出され、デフキャリヤ3のオイル溜りに戻る。
【0055】図1、4に示すように、デフケース5のカ
バー13にはオイル掻き上げ部117、119が設けら
れており、デフキャリヤ3にはオイル案内部121が設
けられている。
【0056】オイル掻き上げ部117、119はそれぞ
れ開口部123、125とオイル保持部127、129
とを備えている。オイル掻き上げ部117の開口部12
3はデフケース5の回転方向の一側向きに開口し、オイ
ル掻き上げ部119の開口部125は他側向きの回転方
向に開口している。又、オイル案内部121はオイルポ
ケット97の開口部101の真上に配置されており、2
面の反射面131、133を備えている。
【0057】図1、4に示すように、オイル掻き上げ部
117、119はカバー13側面の最も外側に設けられ
ている。デフケース5が図4の矢印135の方向に回転
すると、オイル掻き上げ部117の開口部123がデフ
キャリヤ3のオイル溜りからオイルを汲み上げてオイル
保持部127に保持し、保持したオイルを遠心力によっ
て開口部123から放出する。放出されたオイルはオイ
ル案内部121の反射面131に当たって方向を変え、
オイルポケット97の開口部101から内部のオイル溜
りに供給される。又、デフケース5が矢印137の方向
に回転すると、オイル掻き上げ部119がオイルの掻き
上げと放出とを行い、放出されたオイルはオイル案内部
121の反射面133に当たってオイルポケット97の
内部に入る。
【0058】このように、オイル掻き上げ部117、1
19とオイル案内部121の反射面131、133とが
それぞれデフケース5の異なった回転方向に対応して設
けられているから、車両の先進時と後進時とに係わら
ず、これらのオイル供給効果によってオイルポケット9
7には常に充分なオイルが供給され、そのオイルレベル
を常に開口85(ギヤポンプ61のオイル吸入口)より
高いレベルに保つ。
【0059】又、オイル保持部127、129を設けた
ことによって、オイル掻き上げ部117、119のオイ
ル掻き上げ量が多くなり、それだけオイルの供給効果が
高くなる。
【0060】又、上記のようにオイル案内部121が開
口部101の真上に配置されているから、オイル案内部
121に付着したオイルはオイルポケット97の内部に
滴下し、オイル供給効果を更に高めている。
【0061】更に、図4のように、オイル案内部121
の各反射面131、133は多種の勾配から構成されて
いる。従って、デフケース5が高速で回転するときはオ
イル掻き上げ部117、119から放出されたオイルは
矢印139が示す基部の勾配に当たってオイルポケット
97の内部に案内され、デフケース5が低速で回転する
ときは放出されたオイルは矢印141が示す先端の勾配
に当たってオイルポケット97の内部に案内される。こ
のように、デフケース5の回転数(車速)が広い範囲で
変化してもオイルポケット97には常に効率よくオイル
が供給される。
【0062】こうして、デファレンシャル装置1が構成
されている。
【0063】上記のように、デファレンシャル装置1で
は、ギヤポンプ61がオイルポケット97から直接オイ
ルを吸入できるように構成したから、従来例と異なって
オイル流路が短く流路抵抗が小さい。従って、オイル吸
入効率が向上して差動制限機能のレスポンスが大きく改
善される。又、従来例のようなオイルチューブが不要で
ある。
【0064】又、デフキャリヤ3のオイル溜りはデフケ
ース5のオイル掻き上げ部117、119以上のオイル
レベルがあれば充分であり、ギヤポンプ61のオイル吸
入口(開口85など)より高くする必要はない。従っ
て、デファレンシャル装置1が受けるオイルの回転抵抗
はそれだけ小さくなり、エンジンの燃費が向上する。
【0065】更に、オイルポケット97はデフケース5
にほぼ密着して配置され、そのオイルレベルは実質的に
車両の傾きや横Gなどの影響を受けないから、走行条件
や路面状態に係わらず、ギヤポンプ61は常に安定して
オイルを吸入することができ、安定した差動制限機能が
得られる。
【0066】デファレンシャル装置1を用いた車両は、
その速度感応型差動制限機能によって悪路などでの駆動
輪の空転が防止され、走破性が向上する。又、大きい差
動回転数が生じる高速時の急旋回などでは、差動回転に
対するレスポンスの速いデファレンシャル装置1の差動
制限機能によって車両の姿勢や挙動が安定すると共に、
差動回転数が小さい緩やかな旋回時では差動制限力が緩
和され、円滑で安定した旋回走行ができる。
【0067】なお、本発明において、差動機構はベベル
ギヤ式に限らず、例えば、ギヤの歯面摩擦力やギヤとデ
フケースとの摩擦抵抗を利用してトルク感応式の差動制
限機能を得る差動機構でもよい。このような差動機構を
用いれば、トルク感応型の差動制限機能に加えて、上記
のような摩擦クラッチとオイルポンプによる速度感応型
の差動制限機能とを併せ持つデファレンシャル装置が得
られる。
【0068】又、摩擦クラッチは、多板クラッチに限ら
ず、例えばコーンクラッチでもよい。
【0069】この発明のデファレンシャル装置は、フロ
ントデフ(前輪側の車軸デフ)と、リヤデフ(後輪側の
車軸デフ)と、センターデフ(エンジンの駆動力を前輪
と後輪とに分配するデファレンシャル装置)のいずれに
も用いることができる。
【0070】
【発明の効果】各請求項のデファレンシャル装置は、差
動回転によってオイルポンプが駆動され、油圧アクチュ
エータが作動して摩擦クラッチが押圧され、差動が制限
されて速度感応型の差動制限機能を得る。
【0071】デフケースが回転すると、オイル掻き上げ
部がハウジングのオイル溜りからオイルを掻き上げて放
出し、放出されたオイルはハウジングのオイル案内部に
当り、デフケースに接触して設けられたオイルポケット
に入る。こうして、デフケースが回転している限りオイ
ルポケットにオイルが供給され、オイルレベルをデフケ
ースのオイル吸入口より高く保つ。オイルポンプはこの
オイルポケットから直接オイルを吸入する。
【0072】このように、従来例と異なって、オイルポ
ンプのオイル流路が短く流路抵抗が小さいから、オイル
の吸入効率が向上し差動制限機能のレスポンスが大きく
改善される。又、ハウジングのオイルレベルをデフケー
スのオイル吸入口より高くする必要はないから、デファ
レンシャル装置が受けるオイルの回転抵抗がそれだけ小
さくなり、エンジンの燃費が向上する。
【0073】更に、オイルポケットはデフケースにほぼ
密着して配置され、そのオイルレベルが実質的に車両の
傾きや横Gなどの影響を受けないから、車両の走行条件
や路面状態に係わらず、オイルポンプは常に安定してオ
イルを吸入することができ、安定した差動制限機能が得
られる。
【0074】又、従来例のようなオイルチューブが不要
であり、部品点数が少ない。
【0075】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1のデファレンシャル装置において、オイル掻き上げ
部をオイルの保持部及びオイル案内部に向けてオイルを
放出する開口部で構成し、請求項3のデファレンシャル
装置は、請求項1又は2のデファレンシャル装置におい
て、オイル掻き上げ部をデフケースと一体に形成したこ
とにより、請求項1又は2のデファレンシャル装置と同
様に、差動制限機能のレスポンスとエンジン燃費とが向
上し、走行条件や路面状態に係わらず安定した差動制限
機能が得られ、部品点数が少ない。
【0076】これに加えて、請求項2の構成では、オイ
ルの保持部を設けたことによってオイル掻き上げ部のオ
イルの掻き上げ効率が上がり、オイルポケットへのオイ
ル供給量が増加する。又、請求項3の構成では、オイル
掻き上げ部をデフケースと一体に加工(例えば、鋳造加
工)できるから低コストである。
【0077】請求項4のデファレンシャル装置は、請求
項1、2又は3のデファレンシャル装置において、オイ
ル案内部の反射面に、オイルの飛来角度に対応して異な
った勾配を与え、デフケースの広い回転速度範囲でオイ
ルをオイルポケットの内部に効果的に案内できるように
構成したことにより、請求項1、2又は3のデファレン
シャル装置と同様に、差動制限機能のレスポンスとエン
ジン燃費とが向上し、走行条件などに係わらず常時安定
した差動制限機能が得られ、部品点数が少ない。
【0078】更に、車速が広い範囲で変化しても、オイ
ルポケットへのオイル供給が常に効果的に行われ、上記
のような各効果が安定して得られる。
【0079】請求項5のデファレンシャル装置は、請求
項1、2、3又は4のデファレンシャル装置において、
オイル案内部をオイルポケットの重力方向上方に配置し
たことにより、請求項1、2、3又は4のデファレンシ
ャル装置と同様に、差動制限機能のレスポンスとエンジ
ン燃費とが向上し、走行条件などに係わらず常時安定し
た差動制限機能が得られ、部品点数が少ない。
【0080】更に、オイル案内部は飛来したオイルを反
射させるだけでなく、重力方向下方のオイルポケットに
オイルを滴下するから、オイルポケットへのオイル供給
効果が更に向上し、安定して上記のような各効果が得ら
れる。
【0081】請求項6のデファレンシャル装置は、請求
項1、2、3、4又は5のデファレンシャル装置におい
て、デフケースの両回転方向に対応したオイル掻き上げ
部とオイル案内部の反射面とをそれぞれ設けたことによ
り、請求項1、2、3、4又は5のデファレンシャル装
置と同様に、差動制限機能のレスポンスとエンジン燃費
とが向上し、走行条件などに係わらず常時安定した差動
制限機能が得られ、部品点数が少ない。
【0082】更に、車両の前進と後進とに係わらずオイ
ルポケットへのオイル供給が常時行われるから、安定し
て上記のような各効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の実施例において、オイルポケットを静止
側へ固定する金具などを示す斜視図である。
【図4】図1の実施例において、オイルポケットとオイ
ル掻き上げ部とオイル案内部などの位置関係を示す斜視
図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置 3 デフキャリヤ(ハウジング) 5 デフケース 53 差動機構 57 多板クラッチ(摩擦クラッチ) 59 油圧アクチュエータ 61 ギヤポンプ(オイルポンプ) 85 開口(オイル吸入口) 97 オイルポケット 117、119 オイル掻き上げ部 121 オイル案内部 123、125 開口部 127、129 オイル保持部 131、133 反射面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル溜りを有するハウジングと、この
    ハウジングの内部に配置されエンジンの駆動力により回
    転駆動されるデフケースと、デフケースに配置された差
    動機構と、差動機構の差動を制限する摩擦クラッチと、
    差動機構の差動回転を受けて駆動されデフケースに開口
    したオイル吸入口からオイルを吸入するオイルポンプ
    と、オイルポンプの油圧を受けて前記摩擦クラッチを押
    圧し締結する油圧アクチュエータと、デフケースの側面
    に液密で摺動自在に接触する状態でハウジング側に固定
    され、オイルレベルが前記オイル吸入口より上に保たれ
    るオイル溜りを内部に形成するオイルポケットと、デフ
    ケースの側面に設けられハウジングのオイル溜りからオ
    イルを掻き上げるオイル掻き上げ部と、ハウジング側に
    設けられ掻き上げられたオイルを反射面に当ててオイル
    ポケットのオイル溜りに案内するオイル案内部とを備え
    たことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 【請求項2】 オイル掻き上げ部が、オイルの保持部
    と、オイルを掻き込むと共にオイル案内部に向けてオイ
    ルを放出する開口部とを有する請求項1のデファレンシ
    ャル装置。
  3. 【請求項3】 オイル掻き上げ部が、デフケースと一体
    に形成された請求項1又は2のデファレンシャル装置。
  4. 【請求項4】 オイル案内部の反射面が、デフケースの
    回転速度によって変化するオイルの飛来角度に対応し、
    デフケースの広い回転速度範囲でオイルをオイルポケッ
    トのオイル溜りに案内する異なった勾配を有する請求項
    1、2又は3のデファレンシャル装置。
  5. 【請求項5】 オイル案内部が、オイルポケットの重力
    方向上方に配置され、飛来したオイルをオイルポケット
    のオイル溜りに滴下する請求項1、2、3又は4のデフ
    ァレンシャル装置。
  6. 【請求項6】 デフケースの両回転方向に各別に対応し
    たオイル掻き上げ部を有すると共に、オイル案内部がこ
    れら各方向用のオイル掻き上げ部に各別に対応した反射
    面を有する請求項1、2、3、4又は5のデファレンシ
    ャル装置。
JP7141777A 1995-06-08 1995-06-08 デファレンシャル装置 Pending JPH08334165A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005069477A (ja) * 2003-08-06 2005-03-17 Tochigi Fuji Ind Co Ltd ケーシング構造
JP2011196467A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Honda Motor Co Ltd 車両の最終減速装置

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JP2005069477A (ja) * 2003-08-06 2005-03-17 Tochigi Fuji Ind Co Ltd ケーシング構造
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