JPH08334921A - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents

トナー用樹脂組成物及びトナー

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JPH08334921A
JPH08334921A JP7139419A JP13941995A JPH08334921A JP H08334921 A JPH08334921 A JP H08334921A JP 7139419 A JP7139419 A JP 7139419A JP 13941995 A JP13941995 A JP 13941995A JP H08334921 A JPH08334921 A JP H08334921A
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molecular weight
toner
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resin composition
weight
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JP7139419A
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English (en)
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Toshiharu Furukawa
敏治 古川
Hiroaki Takehara
寛明 竹原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着性、耐オフセット性及び保存安定性のい
ずれにも優れ、しかもかぶりが発生しないトナー用樹脂
組成物及びトナーを提供する。 【構成】 ビニル系共重合体を主成分とするトナー用樹
脂組成物であって、該ビニル系共重合体が、ゲル成分を
30重量%以上含有し、GPCによる分子量分布におけ
る重量平均分子量が3×105 〜3×106 である高分
子量成分と、GPCによる分子量分布において、分子量
1×103 〜2×104 の範囲に極大値を有し、且つ、
重量平均分子量が3×103 〜3×104 である低分子
量成分とからなるトナー用樹脂組成物及びトナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電荷像を現像する方
式のうち、いわゆる乾式現像方式を採用する電子写真装
置等に使用するトナー用樹脂組成物及びそれを用いたト
ナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等において静電荷像を現像
する方法として、従来から乾式現像方式が多用されてい
る。この方式では、トナーは、鉄粉、ガラスビーズ等か
らなるキャリアーとの摩擦によって帯電した後、感光体
上の静電潜像に電気引力によって付着して画像を形成
し、その後、回転する感光体に接する用紙上に転写さ
れ、熱ロール等によって用紙上に定着されて永久可視像
となる。
【0003】上記の熱ロール等による定着の方法として
は、トナーに対して離型性を有する材料で表面を形成し
た加熱ローラーを用い、被定着用紙へトナー像面を圧接
触させながら通過せしめることにより行う加熱ローラー
法が多用されている。
【0004】ところで、この加熱ローラー法において
は、トナーがより低温で定着可能であれば、消費電力も
少なくて済み、かつ、複写速度を速めることができるの
で、低温定着可能なトナー用樹脂が求められている。
【0005】また、この加熱ローラー法では、加熱ロー
ラー表面とトナーとが、熔融状態かつ加圧下で接触する
ため、トナーの一部が加熱ローラー表面に付着し、それ
が用紙に再転写するいわゆるオフセット現象が起こり易
い。このオフセット現象の対策として加熱ローラー表面
にシリコンオイル等を塗布する方法があるが、この場合
には装置が複雑になる欠点がある。そこで、耐オフセッ
ト性に優れたトナー用樹脂が求められている。
【0006】しかし、低温定着性を向上させるためにト
ナー用樹脂の熔融温度を下げると、装置内でトナー同士
が合着するといった保存安定性が悪くなる欠点が生じる
ので、低温定着性の向上と保存安定性の維持とを同時に
満足させる工夫が必要であった。
【0007】特開昭58−86558号公報には、低分
子量重合体と不溶不融性高分子量重合体とをブレンドす
ることにより定着性と耐オフセット性とを同時に有する
トナーが提案されている。しかし、低分子量重合体と高
分子量重合体とをただ単にブレンドしても、重合体同士
の相溶性が悪い場合には、良好な定着性や耐オフセット
性が得られないことがある。更に、架橋された重合体と
低分子量重合体が、例えば、Mw/Mn≦3.5である
ように分子量分布の幅が小さいと、トナー中の樹脂以外
の顔料、荷電制御剤、離型剤等の分散が困難となる欠点
があった。
【0008】特開平1−219769号公報には、上記
欠点を解決するため、ゲルを含有し、かつ、分子量分布
において、1×103 〜25×103 の間に主要極大値
を有し、3×103 〜15×104 に1つの副極大値又
は肩を有するビニル系重合体を適用する技術が開示され
ている。しかしながら、分子量分布において、3×10
3 〜15×104 に一つの副極大値又は肩を有するビニ
ル系重合体は、トナー中の樹脂以外の顔料、荷電制御
剤、離型剤等の分散性はよくなるが、それだけではゲル
成分の効果が充分に現れない場合があり、充分な耐オフ
セット性が得られないことがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記に鑑み、本発明の
目的は、定着性、耐オフセット性及び保存安定性のいず
れにも優れ、しかもかぶりが発生しないトナー用樹脂組
成物及びそれを用いたトナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、ビニル系共重合体を主成分とするトナー用
樹脂組成物であって、該ビニル系共重合体が、ゲル成分
を30重量%以上含有し、GPCによる分子量分布にお
ける重量平均分子量が3×105 〜3×106である高
分子量成分と、GPCによる分子量分布において、分子
量1×103 〜2×104 の範囲に極大値を有し、か
つ、重量平均分子量が3×103 〜3×104 である低
分子量成分とからなることを特徴とするトナー用樹脂組
成物である。また、本発明のトナーは、上記トナー用樹
脂組成物を主成分とすることを特徴とするものである。
【0011】本発明で使用されるビニル系共重合体とし
ては、帯電性、粉砕性等のトナーとしての基本物性を得
るために、スチレン系単量体、アクリル酸エステル単量
体、メタクリル酸エステル単量体を構成単位とするもの
であることが好ましい。
【0012】上記スチレン系単量体としては特に限定さ
れず、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−(n−ブチル)スチレン、p−(t−ブチル)スチ
レン、p−(n−ヘキシル)スチレン、p−(n−オク
チル)スチレン、p−(n−ドデシル)スチレン、p−
メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロル
スチレン、3,4−ジクロルスチレン等が挙げられる。
【0013】上記アクリル酸エステル単量体及び上記メ
タクリル酸エステル単量体としては特に限定されず、例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸又
はメタクリル酸のアルキルエステルの他、アクリル酸2
−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアク
リル酸メチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アク
リル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロ
キシブチル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸グリシジ
ル、ビスグリシジルメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、メタクリロキシエチルホスフ
ェート等が挙げられ、なかでも、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸n−ブチル等が特に好ましい。
【0014】上記ビニル系共重合体を構成する単量体と
して本発明で使用されるその他のビニル系単量体として
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルア
クリル酸、クロトン酸等のアクリル酸及びそのα−又は
β−アルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸及びそのモノ
エステル誘導体及びジエステル誘導体;こはく酸モノア
クリロイルオキシエチルエステル、こはく酸モノメタク
リロイルオキシエチルエステル、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリルアミド等が挙げられる。
【0015】本発明のトナー用樹脂組成物は、高分子量
成分と低分子量成分とからなる。上記高分子量成分は、
ゲル成分を30重量%以上含有する。ゲル成分が30重
量%未満であると、耐オフセット性に劣るので、上記に
限定される。
【0016】上記ゲル成分の含有量〔G〕とは、合成し
た高分子量成分〔A(g)〕をテトラヒドロフラン(T
HF)に溶解し、24時間放置後、200メッシュのス
テンレス網〔B(g)〕で濾過し、ステンレス網と未通
過樹脂を真空乾燥機で50℃、5時間乾燥させ、測定し
た重量〔C(g)〕との間で、下記式により求められる
ものである。 G(重量%)=(C−B)/A×100
【0017】上記ゲル成分を形成させるためには、通常
の方法により、架橋剤を用いることができる。上記架橋
剤としては特に限定されず、2官能の架橋剤、多官能の
架橋剤等が挙げられる。
【0018】上記2官能の架橋剤としては、例えば、ジ
ビニルベンゼン、エチレングリコールジアクリレート、
1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−
ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、テトラエチレング
リコールジアクリレート、ペンタエチレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコール♯200、♯4
00、♯600の各ジアクリレート、ジプロピレングリ
コールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4
−ブタンジオールジメタクリレート、1,5−ペンタン
ジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、ペンタエチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ル♯200,♯400,♯600の各ジメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。
【0019】多官能の架橋剤としては、例えば、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、トリメチロールエタ
ントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト、オリゴエステルアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、オ
リゴエステルメタクリレート、2,2−ビス(4−メタ
クリロキシ−ポリエトキシフェニル)プロパン、ジアリ
ルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリー
ルクロレンデート等が挙げられる。
【0020】本発明のトナー用樹脂組成物を構成する高
分子量成分は、GPCによる分子量分布における重量平
均分子量が3×105 〜3×106 である。重量平均分
子量が3×105 未満であると、高分子量成分としての
特質を得ることができず、3×106 を超えると、定着
性が悪化し、また、低分子量成分が高分子量成分より脱
離して耐オフセット性が劣ったり帯電にばらつきが起こ
ってかぶりが発生するので、上記範囲に限定される。
【0021】本発明のトナー用樹脂組成物を構成する低
分子量成分は、GPCによる分子量分布において、分子
量1×103 〜2×104 の範囲に極大値を有し、か
つ、重量平均分子量が3×103 〜3×104 である。
分子量の極大値が1×103 未満の範囲にあったり、重
量平均分子量が3×103 未満であると、低分子量成分
が高分子量成分から脱離して耐オフセット性が劣ったり
帯電にばらつきが起こってかぶりが発生する。一方、分
子量の極大値が2×104 を超える範囲にあったり、重
量平均分子量が3×104 を超えたりすると、定着性が
悪化するので、上記範囲に限定される。
【0022】なお、GPCとはゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーのことであり、本発明におけるGPC
の測定条件は、以下の通りである。 カラム温度;40℃ 溶剤;テトラヒドロフラン 流速;1ml/分 試料;濃度が0.2%となるように樹脂をテトラヒドロ
フランに2時間かけて溶解させ0.45ミクロンのフィ
ルターを通過した溶液 試料の量;100μl カラム;KF−80M(Shodex社製)2本、KF
−802.5(Shodex社製)1本
【0023】本発明においては、上記ビニル系共重合体
の合成方法は特に限定されない。例えば、上記高分子量
成分及び低分子量成分を、それぞれ別々に、懸濁重合、
乳化重合、溶液重合、塊重合等により合成した後、当該
高分子量成分と低分子量成分とを混練することにより得
ることができる。中でも、高分子量成分と低分子量成分
とを均等に分散させるためには、先に高分子量成分を上
記各種方法により合成し、その後低分子量成分を上記各
方法により合成する際に混合させるのが好ましい。
【0024】本発明の目的を達成するのに差し支えがな
い限り、本発明のビニル系共重合体には、酢酸ビニル、
エチレン等が共重合されてもよく、またこれらモノマー
の重合体が混合されてもよく、また、本発明のトナー用
樹脂組成物には、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂やウ
レタン樹脂やビニル系樹脂でGPCによる分子量分布に
おける重量平均分子量が3×104 〜3×105 である
樹脂が混合されてもよく、更に、脂肪族アミド、ビス脂
肪族アミド、金属石鹸又はパラフィン等が混合されても
よい。
【0025】本発明のトナーは、本発明のトナー用樹脂
組成物を主成分として用いてなるものである。上記トナ
ーは、上記トナー用樹脂組成物に、通常用いられる着色
剤、電荷制御剤等を含有させ、更に必要に応じて、磁性
粉等を分散混合し、熱熔融、混練及び粉砕して製造す
る。
【0026】上記着色剤としては特に限定されず、例え
ば、カーボンブラック、アニリンブラック、フタロシア
ニンブルー、キノリンイエロー、ランプブラック、ロー
ダミン−B、キナクリドン等が挙げられ、これらの着色
剤は、通常、上記トナー用樹脂組成物100重量部に対
して、1〜10重量部が添加される。
【0027】上記電荷制御剤としては、正帯電用と負帯
電用とがある。上記正帯電用電荷制御剤としては、例え
ば、ニグロシン染料、アンモニウム塩、ピリジニウム
塩、アジン等が挙げられる。上記負帯電用電荷制御剤と
しては、例えば、クロム錯体、鉄錯体等が挙げられる。
これらの電荷制御剤は、通常、上記トナー用樹脂組成物
100重量部に対して、0.1〜10重量部が添加され
る。
【0028】
【作用】本発明のトナー用樹脂組成物は、上述の通り、
ビニル系共重合体を主成分とするものであって、前記ビ
ニル系共重合体が、ゲル成分を30重量%以上含有し、
GPCによる分子量分布における重量平均分子量が3×
105 〜3×106 である高分子量成分と、GPCによ
る分子量分布において、分子量1×103 〜2×104
の範囲に極大値を有し、かつ、重量平均分子量が3×1
3 〜3×104である低分子量成分とからなることに
より、定着性、耐オフセット性、保存安定性に優れ、且
つ、かぶりが発生しないトナー用樹脂組成物となる。ま
た、このトナー用樹脂組成物を主成分とするトナーは、
定着性、耐オフセット性、保存安定性に優れ、且つ、か
ぶりが発生しない特性を有する。
【0029】本発明の構成において高分子量成分の重量
平均分子量が特定されているので、当該高分子量成分中
のゲル成分と低分子量成分とのつなぎの役割を果たし、
耐オフセット性の向上の役割を有するゲル成分と、定着
性の向上の役割を有する低分子量成分とを、それぞれの
役割を損うことなく機能分離して効果を発揮する。
【0030】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない。
【0031】実施例1 容量3Lのセパラブルフラスコにポリビニルアルコール
部分ケン化物(ゴーセノールGH−17、日本合成化学
工業社製)1gを入れて蒸留水1000mlに溶解し、
セパラブルフラスコ内の気相を窒素ガスにて置換した
後、80℃に昇温した。昇温後、スチレン707.4
g、アクリル酸n−ブチル290g及びジビニルベンゼ
ン2.6g、重合開始剤として過酸化ベンゾイル30g
を添加した混合溶液を5時間かけて等速滴下し、滴下終
了後80℃で2時間保持した。その後、100℃まで昇
温し、その温度下で2時間重合を行った。その後冷却
し、脱水及び水洗を繰り返した後乾燥してゲル成分が約
43重量%で重量平均分子量が35万の高分子量成分A
を得た。
【0032】次にキシレン100重量部をフラスコに投
入し、溶解した。このフラスコ内を窒素ガスで置換した
後、キシレンの沸点まで加熱した。キシレンの還流が起
きた状態で攪拌しながら、スチレン82重量部、アクリ
ル酸n−ブチル18重量部、過酸化ベンゾイル(重合開
始剤)5重量部の混合液を2時間かけて滴下し、溶液重
合を行った。滴下終了後、高分子量成分A20重量部を
フラスコに投入し、キシレンの還流下で攪拌しながら、
1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が1万で重量
平均分子量が1.2万の低分子量成分を重合した。その
後フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら、
減圧下にキシレンを脱溶剤して、本発明のトナー用樹脂
組成物Aを得た。
【0033】実施例2 容量3Lセパラブルフラスコにポリビニルアルコール部
分ケン化物(ゴーセノールGH−17、日本合成化学工
業社製)1gを入れて蒸留水1000mlに溶解したセ
パラブルフラスコ内の気相を窒素ガスにて置換した後、
80℃に昇温した。昇温後、スチレン709g、アクリ
ル酸n−ブチル290g及びジビニルベンゼン1g、重
合開始剤として2・2−ビス(4,4−ジターシャルパ
ーオキシシクロヘキシル)プロパン14gを添加した混
合溶液を投入し、80℃で30時間保持した。その後、
100℃まで昇温し、その温度下で2時間重合を行っ
た。その後冷却し、脱水及び水洗を繰り返した後乾燥し
てゲル成分が約55重量%で重量平均分子量が120万
の高分子量成分Bを得た。
【0034】次にキシレン100重量部をフラスコに投
入し、溶解した。このフラスコ内を窒素ガスで置換した
後、キシレンの沸点まで加熱した。キシレンの還流が起
きた状態で攪拌しながら、スチレン82重量部、アクリ
ル酸n−ブチル18重量部、過酸化ベンゾイル(重合開
始剤)5重量部の混合液を2時間かけて滴下し、溶液重
合を行った。滴下終了後、高分子量成分B20重量部を
フラスコに投入し、キシレンの還流下で攪拌しながら、
1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が1万で重量
平均分子量が1.2万の低分子量成分を重合した。その
後フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら、
減圧下にキシレンを脱溶剤して、本発明のトナー用樹脂
組成物Bを得た。
【0035】比較例1 容量3Lのセパラブルフラスコにポリビニルアルコール
部分ケン化物(ゴーセノールGH−17、日本合成化学
工業社製)1gを入れて蒸留水1000mlに溶解した
セパラブルフラスコ内の気相を窒素ガスにて置換した
後、80℃に昇温した。昇温後、スチレン750g、ア
クリル酸n−ブチル250g及び過酸化ベンゾイル20
gを添加した混合溶液を投入し、24時間反応した。そ
の後、100℃まで昇温し、その温度下で2時間さらに
重合を行った。その後冷却し、脱水及び水洗を繰り返し
た後乾燥して、ゲル成分が0重量%で重量平均分子量が
60万の高分子量成分Cを得た。以下実施例1と同様に
して比較用のトナー用樹脂組成物Cを得た。
【0036】比較例2 高分子量成分の組成を、スチレン707.8g、ジビニ
ルベンゼン2.2gに変更したこと以外は実施例1と同
様にして、ゲル成分が約13重量%で重量平均分子量が
37万の高分子量成分Dを得、比較用のトナー用樹脂組
成物Dを得た。
【0037】比較例3 高分子量成分の組成を、スチレン700g、ジビニルベ
ンゼン10gに変更したこと以外は実施例1と同様にし
て、ゲル成分が約80重量%で重量平均分子量が2万の
高分子量成分Eを得、比較用のトナー用樹脂組成物Eを
得た。
【0038】比較例4 低分子量成分の過酸化ベンゾイルを1重量部に変更した
こと以外は実施例1と同様にして、分子量の極大値が3
万で重量平均分子量が4万の低分子量成分を重合し、比
較用のトナー用樹脂組成物Fを得た。
【0039】トナーの製造 上記実施例及び比較例により得られた各トナー用樹脂組
成物A、B、C、D、E及びFを、それぞれ100重量
部、クロム含金染料(S−34、オリエント化学工業社
製)1.5重量部及びカーボンブラック(MA−10
0、三菱化学社製)6.5重量部を混合し、150℃で
熔融混練後、ジェトミルにて粉砕して平均粒子径約10
μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子に疎水性シリ
カ粉末(R972、日本アエロジル社製)0.3重量部
を添加して、上記各トナー用樹脂組成物に対応するトナ
ーを製造した。得られたトナーについて下記の評価を行
い、結果を表1に示した。
【0040】定着性 各トナー6.5重量部を約50〜80μmの平均粒子径
を有する鉄粉キャリアー93.5重量部と混合して現象
剤を作り、この現像剤を用いて未定着画像を複数作成し
た。次に熱定着ロールの表面温度を150℃及び170
℃に設定し、上記未定着画像が形成された転写紙のトナ
ー像の定着を行った。使用した電子写真複写機は三田D
C−455Mを改造したものであった。形成された定着
画像に対して綿パッドによる摺擦を施し、下記式によっ
て定着強度を算出し低エネルギー定着性の指標とした。
画像濃度は反射濃度計RD−914(マクベス社製)を
使用した。 定着強度(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦
前の定着画像の画像濃度)×100
【0041】耐オフセット性 熱定着ロールの表面温度を段階的に変化させて、各表面
温度において上記未定着画像を有した転写紙のトナー像
の定着を行った複写物を得た。このとき余白部分にトナ
ー汚れが生じるか否かの観察を行い、汚れが生じない温
度領域を非オフセット温度領域とした。また、非オフセ
ット温度領域の最大値と最小値の差を非オフセット温度
幅とした。
【0042】保存安定性 各トナー20gを150ccボトルに充填し、50℃の
恒温槽中で24時間放置した後、トナーのケーキング状
態を目視により確認した。かぶりの発生 連続して1万枚コピーした後の複写物のかぶりを確認し
た。
【0043】表1より判るように本発明のトナー用樹脂
組成物及びトナーは、定着性、耐オフセット性、保存安
定性に優れ、またかぶりも発生しなかった。それに比べ
比較例では、ゲルを含有していないと、定着性、耐オフ
セット性が悪かった。また、ゲル含有量が少ないと、耐
オフセット性が悪かった。ゲル含有量が多くても高分子
量成分のGPCによる重量平均分子量が小さいと、低分
子量成分が脱離し耐オフセット性が悪くなり、かぶりも
発生した。また、低分子量成分のGPCによる重量平均
分子量が大きいと定着性が悪かった。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明は上述の構成よりなるので、定着
性、耐オフセット性及び保存安定性のいずれにも優れ、
しかもかぶりが発生しないトナー用樹脂組成物及びトナ
ーを提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系共重合体を主成分とするトナー
    用樹脂組成物であって、該ビニル系共重合体が、ゲル成
    分を30重量%以上含有し、GPCによる分子量分布に
    おける重量平均分子量が3×105 〜3×106 である
    高分子量成分と、GPCによる分子量分布において、分
    子量1×103 〜2×104 の範囲に極大値を有し、且
    つ、重量平均分子量が3×103 〜3×104 である低
    分子量成分とからなることを特徴とするトナー用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトナー用樹脂組成物を主
    成分とすることを特徴とするトナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163398A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Xerox Corp トナー組成物

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